(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
駅舎におけるホームの乗客の監視は、列車の入線時や出発時に発生する事故を防止するために重要視されている。このことから、従来よりホームに監視カメラを設け、この監視カメラによって撮影された映像を通して乗客を監視する種々の映像監視システムが提案されている。
【0003】
この種の映像監視システムの従来技術の1つとして、駅舎のホームに設置された複数のITVカメラと、これらのITVカメラによって撮影された映像を列車の動きに合わせて自動的に切替える運行表示コントローラと、この運行表示コントローラによって切替えられた映像を表示する表示装置とを備え、この表示装置の画面に列車の入線を検出してから列車の出発を検出するまで表示させる列車運行管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、列車が入線した際には乗客が列車へ駆け込み乗車を行うこともあり、このような駆け込み乗車は安全上好ましくないので、駆け込み乗車が行われている状況を撮影された映像から確認する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術の列車運行管理システムは、上述したように列車の入線を検出してから列車の出発を検出するまでのITVカメラの映像を表示して乗客の安全を確認するものであるが、列車が入線した際に駆け込み乗車を行う乗客が存在しても、駅舎のホームに設けたITVカメラの映像だけでは駆け込み乗車を行う乗客が映し出されていなかったり、あるいは乗客を認識できない虞がある。このように、従来技術の列車運行管理システムは、ホームにおける乗客の乗車状況が考慮されていないので、乗客の安全確認が十分に実施できないことが懸念されている。
【0007】
また、従来技術の列車運行管理システムは、列車が入線する駅舎が複数存在した場合に、これらの駅舎に設置されたITVカメラの映像を運行表示コントローラによって表示装置にそれぞれ表示するようになるので、離れた表示装置の映像の確認を一人で行うのは困難であり、映像の見落としが発生する虞がある。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、列車の接近に伴うホームにおける乗客の安全確認を確実に行うことができる映像監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の映像監視システムは、被監視サイトである
複数の駅舎サイトに対応する複数の駅舎のホームを撮影する複数の第1の監視カメラと、前記被監視サイトと通信回線を介して遠隔的に接続される監視サイトとを備え、この監視サイトは、前記ホームへ入線してから出発するまでの列車の位置情報に基づいて前記ホームへ入線された前記駅舎を特定する駅舎特定装置と、前記複数の第1の監視カメラのうち前記駅舎特定装置によって特定された前記駅舎の前記ホームを撮影する第1の監視カメラの映像を表示する表示装置とを有する映像監視システムにおいて、乗客が前記駅舎のホームの直前に通過する位置に設けられ、当該乗客を撮影する複数の第2の監視カメラと、前記複数の第1の監視カメラのうち前記駅舎特定装置によって特定された前記駅舎の前記ホームを撮影する第1の監視カメラの映像、及び前記複数の第2の監視カメラのうち前記駅舎特定装置によって特定された前記駅舎のホームの直前に通過する位置に設けられた前記第2の監視カメラの映像を、前記表示装置の同一画面に入線監視用画面として表示させる画面表示指令装置とを備え
、前記入線監視用画面は、前記列車の入線が複数の前記駅舎サイトで同時に発生した場合に、同時に発生した前記列車の入線の前記駅舎サイトに対する映像を並列して表示させるように構成されたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の映像監視システムによれば、列車の接近に伴うホームにおける乗客の安全確認を確実に行うことができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る映像監視システムを実施するための形態を図に基づいて説明する。
【0013】
本発明に係る映像監視システムの一実施形態は、
図1に示すように被監視サイトである複数の駅舎サイト1〜nと、これらの複数の駅舎サイト1〜nと通信回線として例えばインターネット網14を介して接続され、各駅舎サイト1〜nを遠隔的に監視する監視サイト7と、これらの複数の駅舎サイト1〜n及び監視サイト7とインターネット網14を介して接続され、各駅舎サイト1〜n及び監視サイト7と各種の情報を送受信して管理するデータセンタ10とを備えている。
【0014】
各駅舎サイト1〜nは、例えば対応する駅舎のホームを撮影する複数の第1の監視カメラ(以下、便宜的に第1のカメラ2と表記する)と、第1のカメラ2によって撮影された映像を映像データとして記録する記録装置3と、この記録装置3に記録された映像データ(カメラ2によって撮影されたリアルタイムの映像の映像データを含む)を記録装置3から取出し、インターネット網14へ送信するために格納するカメラサーバ4と、このカメラサーバ4に格納された映像データをインターネット網14を介してデータセンタ10へ送信したり、監視サイト7から指令を受信するためにインターネット網14との通信の接続を行う通信装置5とを有している。なお、複数の第1のカメラ2は、例えばホーム全体の状況を撮影したり、券売機の状況を撮影するためにホームの各場所に設置されている。
【0015】
また、各駅舎サイト1〜nは、例えば列車Aやホームに異常が発生したり、あるいは列車Aが入線又は出発したときに、異常発生信号や進入検出信号等のイベント信号として検出するセンサ6を有している。各駅舎サイト1〜nのカメラサーバ4は、センサ6によってイベント信号が出力されている間、複数のカメラ2のうちセンサ6に予め対応させているカメラ2から取込んだ映像データを格納するようになっている。
【0016】
さらに、各駅舎サイト1〜nのカメラサーバ4は、記録装置3に格納された映像データを、後述するデータセンタ10のデータベース12(以下、便宜的にDB12と表記する)へ送信して格納させると共に、監視サイト7の指令を受け、記録装置3を介して取得したカメラ2の映像データ(リアルタイムの映像の映像データ)を、通信装置5及びインターネット網14を介して監視サイト7へ送信するようになっている。
【0017】
一方、監視サイト7は、各駅舎サイト1〜nの駅舎のホームへ入線してから出発するまでの列車Aの位置情報に基づいてホームへ入線された駅舎を特定する駅舎特定装置と、複数のカメラ2のうち駅舎特定装置によって特定された駅舎のホームを撮影するカメラ2の映像を表示する表示装置8と、インターネット網14との通信の接続を行う通信装置9とを有している。
【0018】
駅舎特定装置は、例えばインターネット網14、通信装置5を介して各駅舎サイト1〜nのカメラサーバ4との通信を行い、映像データの取込みの指令を遠隔的に行ったり、あるいは記録装置3の制御を行う制御装置15と、監視サイト7の動作等のプログラムを格納する記憶部17と、列車Aの運行状況を識別し、列車Aの入線や出発等の位置情報を含む列車運行情報を制御装置15へ送信する列車運行状況識別装置18とを含んでいる。
【0019】
具体的には、この列車運行状況識別装置18は、例えば各駅舎サイト1〜nのセンサ6から出力されたイベント信号をカメラサーバ4、通信装置5、インターネット網14、及び通信装置9を介して受信し、受信したイベント信号に基づいて列車Aの位置情報を特定するようにしている。また、制御装置15は、例えば列車運行状況識別装置18から受信した列車運行情報に含まれる列車Aの位置情報に基づいてホームへ入線された駅舎を特定するようにしている。
【0020】
そして、本実施形態は、乗客が駅舎のホームの直前に通過する位置、例えば改札口近傍に設けられ、当該乗客を撮影する複数の第2の監視カメラ(以下、便宜的に第2のカメラ2と表記する)を備えている。これらの各第2のカメラ2は、上述したホームを撮影する第1のカメラ2と同様に記録装置3に接続されており、記録装置3は、各第2のカメラ2によって撮影された映像を映像データとして記録するようにしている。
【0021】
また、本実施形態は、複数の第1のカメラ2のうち駅舎特定装置の制御装置15によって特定された駅舎のホームを撮影する第1のカメラ2の映像、及び複数の第2のカメラ2のうち駅舎特定装置によって特定された駅舎のホームの直前に通過する位置に設けられた第2のカメラ2の映像を、表示装置8の同一画面に入線監視用画面8A(
図2参照)として表示させる画面表示指令装置16を備えており、この画面表示指令装置16は例えば監視サイト7に配置されている。
【0022】
本実施形態では、制御装置15は、例えば列車運行状況識別装置18から受信した列車運行情報に含まれる列車Aの位置情報に基づいて列車Aがホームから出発したかどうかを確認するようにしている。そして、制御装置15は、例えば列車Aがホームから出発した場合に、その旨の情報(出発情報)を画面表示指令装置16に送信するようにしている。なお、画面表示指令装置16は、列車Aが駅舎サイト1〜nの駅舎のホームへ入線していない間、後述するように表示装置8の画面に駅舎サイト1〜nの各カメラ2によって撮影された映像を通常監視用画面8B(
図3参照)として表示させるようにしている。
【0023】
ここで、制御装置15は、監視サイト7に設けられる各機器を制御すると共に、表示装置8に映し出された映像を見て駅舎サイト1〜nを監視する監視員(図示せず)の操作により、第1のカメラ2及び第2のカメラ2によって撮影された映像を閲覧したり、記録装置3に格納された映像データを配信する指令を含む種々の指令信号を出力するようになっている。
【0024】
データセンタ10は、例えばインターネット網14との通信の接続を行う通信装置13と、駅舎サイト1〜nのカメラサーバ4がセンサ6から出力されたイベント信号を受信したときの日時情報や関連するカメラ2の番号等を記憶するCPU11と、駅舎サイト1〜nのカメラサーバ4に格納された映像データを取込んだときにその映像データを格納するDB12とを有している。
【0025】
上述した表示装置8に表示される入線監視用画面8Aは、例えば
図2に示すように列車運行状況識別装置18がセンサ6から列車Aの入線信号を受信しているとき、予め設定したカメラ2の映像データを表示する表示エリア8Aa,8Ab(以下、便宜的にカメラ映像表示部8Aa,8Abと表記する)を含んでおり、これらのカメラ映像表示部8Aa,8Abは、例えば左右2つに配置されており、左側のカメラ映像表示部8Aaに第2のカメラ2で撮影された映像が表示されると共に、右側のカメラ映像表示部8Abに第1のカメラ2で撮影された映像が表示されるようになっている。
【0026】
また、入線監視用画面8Aは、例えば表示装置8の画面を通常監視用画面8Bに切替える通常監視切替ボタン8Acと、カメラ映像表示部8Aa,8Abに映し出された映像を拡大して1画面表示に切替える拡大ボタン8Adとを含んでいる。さらに、入線監視用画面8Aは、例えば駅舎特定装置の制御装置15によって特定された駅舎へ入線した列車Aの車掌室(図示せず)、当該駅舎の駅員室(図示せず)、及び当該駅舎を管理する他の駅員室(図示せず)のうち少なくとも1つへ報知する報知部を含んでいる。なお、当該駅舎の駅員室が例えば無人駅である場合には、当該駅舎を他の駅舎サイトの駅員室が管理するようになっている。
【0027】
本実施形態では、報知部は、駅舎特定装置の制御装置15によって特定された駅舎へ入線した列車Aの車掌室、当該駅舎の駅員室、及び当該駅舎を管理する他の駅員室のうち、例えば列車Aの車掌室内にアナウンスで報知する報知ボタン8Aeから成っている。そして、入線監視用画面8Aは、例えばこの報知ボタン8Aeによって報知中であることを、表示装置8の画面において点滅させて表示するランプ8Afを含んでいる。さらに、本実施形態では、入線監視用画面8Aは、例えば列車Aの入線が駅舎サイト1〜nで同時に発生した場合でも、同時に発生した列車Aの入線の駅舎サイトに対する映像を上下に表示させるようにしている。
【0028】
一方、通常監視用画面8Bは、例えば
図3に示すように駅舎サイト1〜nに設置された複数のカメラ2の映像を、駅舎サイト1〜n毎に表示する表示エリア8Ba,8Bb,8Bc,8Bd(以下、便宜的にカメラ映像表示部8Ba,8Bb,8Bc,8Bdと表記する)を含んでおり、これらのカメラ映像表示部8Ba〜8Bdは、例えば左右上下に配置されている。
【0029】
そして、左上側のカメラ映像表示部8Baに第2のカメラ2で撮影された映像が表示されると共に、右上側のカメラ映像表示部8Bbに第1のカメラ2で撮影された映像のうちホーム全体の映像が表示されるようになっている。また、左下側のカメラ映像表示部8Bcに第1のカメラ2で撮影された映像のうち券売機1の映像が表示されると共に、右下側のカメラ映像表示部8Bdに第1のカメラ2で撮影された映像のうち他の券売機2の映像が表示されるようになっている。
【0030】
また、通常監視用画面8Bは、カメラ映像表示部8Ba〜8Bdの右上にそれぞれ設けられ、各カメラ映像表示部8Ba〜8Bdに表示された映像を拡大して1画面表示に切替える拡大ボタン8Beと、通常監視用画面8Bからログアウトし、表示装置8に表示される映像による監視業務を終了させるログアウトボタン8Bfとを含んでいる。なお、通常監視用画面8Bの表示エリア8Ba〜8Bdに表示される駅舎サイト1〜nの映像は、例えば画面表示指令装置16の指令である所定時間毎(例えば1分毎)に表示対象とする駅舎サイト1〜nを順次切替えて表示されるようになっている。
【0031】
次に、本実施形態の動作を
図4のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0032】
図4は本実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【0033】
本実施形態は、監視サイト7の監視員が通常監視用画面8Bを表示する際に、監視サイト7の列車運行状況識別装置18が列車Aの入線信号をセンサ6から受信すると(ステップ(以下、Sと記す)1)、制御装置15に対して列車Aの位置情報を含む列車運行情報を送信する。
【0034】
このとき、列車運行状況識別装置18が列車Aの入線信号を受信しなければ、監視サイト7の表示装置8は画面表示指令装置16の指令により、通常監視用画面8Bを表示し続け(S2)、通常監視用画面8Bにおいて所定時間として設定された1分毎に駅舎サイト1〜nを切替えて表示する(S3)。監視員は通常監視用画面8Bによる駅舎サイト1〜nの監視業務を継続する。
【0035】
手順S1において制御装置15は、列車Aの位置情報を含む列車運行情報を受信すると、駅舎サイト1〜nのうち入線監視用画面8Aに表示すべき駅舎サイトを特定し、特定した駅舎サイトの駅舎情報と入線監視用画面切替え情報を画面表示指令装置16へ送信する(S4)。
【0036】
そして、手順S4において画面表示指令装置16は、駅舎情報と入線監視用画面切替え情報を受信すると、受信した駅舎情報から駅舎サイトのカメラ2の映像を選定し(S5)、表示装置8の画面を通常監視用画面8Bから入線監視用画面8Aに切替える(S6)。すなわち、表示装置8は、入線監視用画面8Aにおいて左側のカメラ映像表示部8Aaに第2のカメラ2で撮影された映像、すなわち特定された駅舎サイトの改札口近傍を撮影する映像、及び右側のカメラ映像表示部8Abに第1のカメラ2で撮影された映像、すなわち特定された駅舎サイトのホームを撮影する映像を表示する。
【0037】
ここで、入線監視用画面8Aのカメラ映像表示部8Aa,8Abに表示された映像を監視している監視員が、列車Aへの駆け込み乗車を行っている乗客を検出すると、監視員は入線監視用画面8Aの報知ボタン8Aeを押下することで、列車Aの車掌室へ警報を報知する。
【0038】
次に、制御装置15は、監視サイト7の監視員によって通常監視切替ボタン8Acが押下されたかどうかを確認する(S7)。このとき、監視サイト7の監視員が入線監視用画面8Aの通常監視切替ボタン8Acを押下すると、制御装置15は、監視サイト7の監視員によって通常監視切替ボタン8Acが押下されたことを確認するので、通常監視用画面切替え情報を画面表示指令装置16へ送信する。画面表示指令装置16は、通常監視用画面切替え情報を受信すると、表示装置8の画面を入線監視用画面8Aから通常監視用画面8Bに切替え、手順S2の動作に戻る。
【0039】
一方、手順S7において制御装置15は、通常監視切替ボタン8Acが押下されていないことを確認すると、列車運行状況識別装置18から受信した列車運行情報に含まれる出発信号の受信の有無に基づいて列車Aが出発したかどうかを確認する(S8)。このとき、制御装置15は列車Aが出発していないことを確認すると、手順S7の動作に戻る。
【0040】
手順S8において制御装置15は、列車Aが出発したことを確認すると、出発情報を画面表示指令装置16へ送信する。そして、画面表示指令装置16は、出発情報を受信すると、表示装置8の画面を入線監視用画面8Aから通常監視用画面8Bに切替え、手順S2の動作に戻る。
【0041】
このように構成した本実施形態によれば、列車Aが駅舎サイト1〜nに入線すると、画面表示指令装置16が監視サイト7の表示装置8の画面を通常監視用画面8Bから入線監視用画面8Aに切替えることにより、表示装置8の画面において第1のカメラ2で撮影された映像、すなわち駅舎サイト1〜nのうち制御装置15によって特定された駅舎サイトのホームを撮影する映像、及び第2のカメラ2で撮影された映像、すなわち駅舎サイト1〜nのうち制御装置15によって特定された駅舎サイトのホームへの通過点である改札口を撮影する映像が表示される。そのため、監視サイト7の監視員が複数の駅舎を監視する場合であっても、表示装置8の画面を監視することで、監視する必要のある映像の見落としを回避しつつ、画面のカメラ映像表示部8Aaに映し出された第2のカメラ2の映像から特定された駅舎サイトにおける乗客の駆け込み乗車等の危険行動を予測することができる。
【0042】
このように、本実施形態は、画面表示指令装置16によって適宜切替えられる第1及び第2のカメラ2の映像を通して、ホームにおける乗客の乗車状況も考慮した監視を行うことができるので、列車Aの入線時の駅舎の状態を容易に把握することができ、列車Aの接近に伴うホームにおける乗客の安全確認を確実に行うことができる。
【0043】
また、本実施形態は、列車Aの車掌室へ報知する報知ボタン8Aeが入線監視用画面8Aに設けられているので、監視サイト7の監視員が入線監視用画面8Aのカメラ映像表示部8Aa,8Abに映し出された映像から列車Aへの駆け込み乗車を行っている乗客を確認すると、入線監視用画面8Aの報知ボタン8Aeを押下するだけで、列車Aの車掌室内の車掌に対してその旨をアナウンスで迅速に知らせることができ、乗客による好ましくない行為への注意を喚起することができる。これにより、列車Aの人身事故の防止に貢献することができ、ホームにおける乗客の安全性を向上させることができる。
【0044】
また、本実施形態は、列車Aの入線が駅舎サイト1〜nで同時に発生した場合でも、画面表示指令装置16によって切替えられた入線監視用画面8Aにおいて同時に発生した列車Aの入線の駅舎サイトに対する映像が上下に表示されるので、監視サイト7の監視員が複数の駅舎サイト1〜nを効率良く監視することができる。これにより、監視員による監視業務における高い利便性を得ることができる。
【0045】
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。