(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンについて、
図1〜
図14を参照して説明する。
【0017】
(スロットマシン1の構成の概略)
スロットマシン1の構成の概略について
図1を参照して説明する。
図1は、本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンの正面図である。
【0018】
この実施形態におけるスロットマシン1(本発明の「遊技機」に相当)は、メダルなどの遊技媒体が規定数投入されることを条件とする遊技者のスタートスイッチ9およびストップスイッチ10L,10M,10Rの操作に基づいて1回の遊技が実行されるものであって、例えば、
図1に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、前面が開放された箱型の筐体の前面が前面パネル2により開閉自在に閉塞され、この前面パネル2のほぼ中央高さの位置に操作板3が配設されると共に、この操作板3の上方に正面板4が配設されている。
【0019】
そして、この正面板4には横長矩形の表示窓5が設けられている。また、表示窓5の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右リール6L,6M,6Rが配置されている。
【0020】
左・中・右リール6L,6M,6Rそれぞれの周面には、所定の個数の図柄が所定の配列で設けられている。また、左・中・右リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数の図柄には、種類が異なる複数種類の図柄が含まれている。なお、各リール6L,6M,6Rは、複数種類の図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて形成されている。また、各リール6L,6M,6Rが回転すると、各リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数種類の図柄が所定の順序でそれぞれ表示窓5に変動表示される。また、各リール6L,6M,6Rの回転が停止すると、各リール6L,6M,6Rのそれぞれについて、表示窓5の上段、中段および下段のそれぞれに1個ずつの合計3個の図柄が表示窓5に表示されるように設定されている。すなわち、全てのリール6L,6M,6Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓5に停止表示される。
【0021】
また、各リール6L,6M,6Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール6L,6M,6Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリール用のモータが連結されている。
【0022】
さらに、操作板3には、遊技者所有のものとして内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ7、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ8、各リール6L,6M,6Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるレバー状のスタートスイッチ9、左・中・右リール6L,6M,6Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10R、およびメダル投入口12が設けられている。なお、本実施の形態では、1ゲーム(1回の遊技)に必要なメダル投入数(規定数)は、3枚の1種類が設定されている。また、各リール6L,6M,6Rそれぞれにより複数種類の図柄を可変表示する可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ10L,10M,10Rは、各リール6L,6M,6Rそれぞれに対応して設けられている。
【0023】
また、正面板4の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作態様を報知したりする演出を行うための液晶表示器13が設けられ、液晶表示器13の左右には、音楽や音声などによる演出を行うためのスピーカ15L,15Rがそれぞれ設けられている。
【0024】
また、操作板3の下方には、装飾画などが表示された下部パネル18が設けられ、この下部パネル18の下方には、メダルの払出口20や、この払出口20から払い出されるメダルを受ける受け皿
14が設けられている。
【0025】
また、各リール6L,6M,6Rを支持する支持枠体が、筐体内の後壁に固定されている。筐体内の支持枠体の下方には、メダルを払出口20に排出するためのホッパーユニット40が配設されている。また、メダル投入口12付近の裏面側には、メダル投入口12に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット40に導くメダルセレクタが配設されている。
【0026】
また、スピーカ15Rの右側には上部右ランプ部21Rが配設され、液晶表示器13の上方には上部中央ランプ部21Mが配設され、スピーカ15Lの左側には上部左ランプ部21Lが配設され、上部右ランプ部21R、上部中央ランプ部21Mおよび上部左ランプ部21Lにより上部ランプ部21が構成されている。また、上部右ランプ部21Rには発光ダイオードLED1,LED2が配置され、上部中央ランプ部21Mには発光ダイオードLED3〜LED6が配置され、上部左ランプ部21Lには発光ダイオードLED7,LED8が配置されている。
【0027】
また、表示窓5の右側には中央右ランプ部22Rが配設され、上方には中央上ランプ部22Uが配設され、左側には中央左ランプ部22Lが配設され、下方には中央下ランプ部22Dが配設され、中央右ランプ部22R、中央上ランプ部22U、中央左ランプ部22Lおよび中央下ランプ部22Dにより、中央ランプ部22が構成されている。また、中央右ランプ部22Rには発光ダイオードLED9,LED10が配置され、中央上ランプ部22Uには発光ダイオードLED11,LED12が配置され、中央左ランプ部22Lには発光ダイオードLED13,LED14が配置され、中央下ランプ部22Dには発光ダイオードLED15,LED16が配置されている。
【0028】
また、下部パネル18の右側には下部右ランプ部23Rが配設され、左側には下部左ランプ部23Lが配設され、下部右ランプ部23Rおよび下部左ランプ部23Lにより下部ランプ部23が構成されている。また、下部右ランプ部23Rには発光ダイオードLED17〜LED20が配置され、下部左ランプ部23Lには発光ダイオードLED21〜LED24が配置されている。
【0029】
上部ランプ部21、中央ランプ部22および下部ランプ部23は、後述する駆動回路71〜73に入力された制御信号に基づいて点灯または消灯することにより、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を表示するものである。また、各発光ダイオードLED1〜LED24は、消灯したり、複数段階に設定された輝度のいずれかで点灯したりすることにより、複数種類の発光態様(表示態様)で演出を表示可能に構成されている。なお、本実施の形態では、中央ランプ部22が本発明の「演出表示装置」に相当し、発光ダイオードLED9〜LED16が本発明の「表示部」に相当する。また、各ランプ部21,22,23が、発光ダイオードに替えて、一般的な電球や有機EL、その他の発光素子全般を、演出を表示する本発明の「表示部」として備えるようにしてもよい。
【0030】
(スロットマシン1の電気的な構成の概略)
スロットマシン1の電気的な構成について
図2および
図3を参照して説明する。
図2はスロットマシンの電気的構成を示すブロック図、
図3はサブ制御基板62およびランプ部の構成を示すブロック図である。
【0031】
図2において、投入センサ31は、筐体内部のメダル投入口12の近傍に配置されているメダルセレクタに設けられ、メダル投入口12に投入されたメダルを1枚ずつ検出するものである。払出センサ32は、ホッパーユニット40の出口に設けられ、払出口20に払い出されるメダルを1枚ずつ検出するものである。
【0032】
また、このスロットマシン1では、少なくとも遊技の進行に関する制御を行うメインCPU51が実装されたメイン制御基板52と、メイン制御基板52から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU61が実装されたサブ制御基板62とが別々に設けられており、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して各種のデータがコマンド形式で一方通行で送信される。
【0033】
メイン制御基板52のRAM53はスロットマシン1の遊技に関するデータを一時的に記憶するものであり、各種の記憶領域が形成される。また、メイン制御基板52のROM54は各種のデータを予め記憶するものであり、抽選テーブルなどの予め設定されたデータを含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)が格納されている。
【0034】
また、メイン制御基板52のメインCPU51は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM54に格納された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。また、メインCPU51は、後述する抽選手段110による抽選処理における抽選結果に関するデータ、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の遊技者により操作される操作器具の操作に関するデータ、などのメイン制御基板52における遊技の進行状況やスイッチ、センサの作動状況に関する情報を示す種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板62(サブCPU61)に送信する。
【0035】
また、サブ制御基板62のRAM63は、各種データを一時的に記憶するものであり、各種の記憶領域が形成されている。具体的には、制御データ記憶手段65、判定結果記憶手段290を構成するための記憶領域が予め確保されている。なお、後述するように、制御データ記憶手段65は、各ランプ部21〜23を駆動する駆動回路71〜73へ出力される制御信号を生成するための制御データを一時的に記憶しておくためのものである。
【0036】
また、サブ制御基板62のROM64には、予め設定されたデータ(演出シーケンス220、駆動データ230)を含む演出用の各種プログラムなどが格納されている。また、サブ制御基板62のサブCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU61は、メインCPU51から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(抽選手段110による抽選処理における抽選結果、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてROM64に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対して実行される遊技に関連する演出の内容を決定する。
【0037】
また、サブ制御基板62のサブCPU61は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板62が有するI/Oポートを介して、液晶表示器13やスピーカ15L,15R、各ランプ部21〜23などの演出機器の制御を行う。また、サブ制御基板62のサブCPU61は、遊技状況に関連した演出を実行するための制御データを生成して、生成した制御データを制御データ記憶手段65に記憶する。サブCPU61は、制御データ記憶手段65に格納された制御データに基づいて制御信号を生成して各演出機器に出力する。
【0038】
また、サブCPU61は、上部ランプ部21、中央ランプ部22、下部ランプ部23の発光ダイオードLED1〜LED24を一斉にあるいは順番に点滅させることで、抽選手段110による抽選結果に対する遊技者の期待感を高めるように構成されている。ここで、サブCPU61は、駆動回路71〜73へ制御信号を出力して、駆動回路71〜73による発光ダイオードLED1〜LED24への電流供給を制御することにより、各発光ダイオードLED1〜LED24の点灯および消灯を制御する。
【0039】
次に、サブ制御基板62および各ランプ部21,22,23の回路構成について
図3を参照して具体的に説明する。
【0040】
図3に示すように、上部ランプ部21は、発光ダイオードLED1〜LED8および駆動回路71を備え、中央ランプ部22は、発光ダイオードLED9〜LED16および駆動回路72を備え、下部ランプ部23は、発光ダイオードLED17〜LED24および駆動回路73を備えている。また、各ランプ部21〜23は、それぞれ、サブ制御基板62のサブCPU61とそれぞれ種類が異なる信号用の複数の信号ラインにより接続されている。
【0041】
また、駆動回路71は、上部ランプ部21に配置された発光ダイオードLED1〜LED8を、サブCPU61から出力された制御信号に基づいて駆動するものであり、駆動回路72は、中央ランプ部22に配置された発光ダイオードLED9〜LED16を、サブCPU61から出力された制御信号に基づいて駆動するものであり、駆動回路73は、下部ランプ部23に配置された発光ダイオードLED17〜LED24を、サブCPU61から出力された制御信号に基づいて駆動するものである。
【0042】
また、
図3に示すように、サブ制御基板62のサブCPU61は、上ランプ部21に対して制御信号1を出力し、中央ランプ部22に対して制御信号2を出力し、下部ランプ部23に対して制御信号3を出力する。制御信号1、制御信号2、制御信号3は、いずれも、発光ダイオードLED1〜LED24の発光態様(表示態様)を制御するための制御信号であり、発光ダイオードLED1〜LED24の点灯または消灯を指定するものである。また、サブCPU61は、クロック信号、ラッチ信号およびイネーブル信号を、それぞれ、上ランプ部21、中央ランプ部22および下部ランプ部23に対して出力する。
【0043】
次に、駆動回路71の構成について詳細に説明する。なお、駆動回路72,73は駆動回路71と同様の構成を備えるので、駆動回路71の構成および動作についてのみ詳細に説明し、駆動回路72,73の構成および動作については、相当符号を付すことによりその構成および動作の説明は省略する。また、同様の理由により、以後の説明においては、駆動回路71を備える上部ランプ部21の構成および動作を中心に説明を行い、中央ランプ部22および下部ランプ部23の構成および動作については本実施の形態の説明に必要な場合においてのみ説明する。
【0044】
駆動回路71は、発光ダイオード駆動用の集積回路IC1と、5Vの電源とを備えている。集積回路IC1は、それぞれサブCPU61から出力された、制御信号が入力される制御信号入力部(D)と、クロック信号が入力されるクロック信号入力部(CLK)と、ラッチ信号が入力されるラッチ信号入力部(R)と、イネーブル信号が入力されるイネーブル信号入力部(E)とを備えている。また、集積回路IC1は、発光ダイオードLED1〜LED8用の8個のオープンコレクタ型の出力部(O1)〜出力部(O8)を備えている。各発光ダイオードLED1〜LED8は、それぞれ、アノードがプルアップ抵抗(図示省略)を介して電源に接続され、カソードが対応する出力部(O1)〜出力部(O8)に接続されている。集積回路IC1の動作については、後で詳細に説明する。
【0045】
なお、本実施の形態では、駆動回路72が本発明の「駆動手段」に相当する。
【0046】
(メイン制御基板52およびサブ制御基板62の機能)
メイン制御基板52およびサブ制御基板62の機能について
図4を参照して、
図2および
図3も参照しつつ説明する。
図4はメイン制御基板52およびサブ制御基板62の機能を示す機能ブロック図である。
【0047】
遊技制御手段100は、遊技を制御するためのものである。このスロットマシン1の遊技は、投入センサ31によりメダル投入口12からのメダル投入が検出されるか、あるいはベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されてクレジットメダルの投入指示があると、賭け数が設定される。そして、規定数の賭け数が設定された後にスタートスイッチ9が操作されると、まず、当選か否かを決定する抽選手段110による乱数抽選が行われ、ほぼ同時に、3個すべてのリール6L,6M,6Rの回転が開始する。
【0048】
その後に、3個のストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの1個が操作されると、当該操作されたストップスイッチに対応したリール6L,6M,6Rのうちのいずれかの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作が終了すると、3個すべてのリール6L,6M,6Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、ホッパーユニット40により遊技者に対して所定枚数のメダルが払い出されるか、または遊技者所有のメダルを消費することなく次回の遊技を実行可能なリプレイなどの所定の利益が遊技者に対して付与される。なお、メダルの払い出しに代えて、クレジットメダルとして内部に貯留されることもある。
【0049】
抽選手段110は、所定の条件(本実施の形態では、スタートスイッチ9の操作)を契機に、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。また、抽選手段110は、乱数発生手段、乱数抽出手段、抽選テーブル、および抽選判定手段を備えている。乱数発生手段は、抽選用の乱数を、所定の範囲内(本実施の形態では、例えば、10進数で0〜16383)で発生させるものである。この乱数発生手段は、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成されている。乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を抽出するもので、乱数発生手段が発生させた乱数をスタートスイッチ9の操作を契機として抽出する。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただし、スタートスイッチ9が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
【0050】
抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、本実施の形態では、予め設定されているX1からXnまでのN通り(Nは2以上の自然数)の抽選結果のいずれかに該当するか否かが予め定められたものである。
【0051】
抽選判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数と、抽選テーブルとを照合して、抽出された乱数が、X1からXnまでのN通りの抽選結果のいずれに該当するかを判定するものである。また、X1からXnのN通りの抽選結果のそれぞれについて、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかが対応付けられており、このため、抽選判定手段の判定結果により、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかが決定される。
【0052】
停止制御手段120は、遊技者によるストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作態様と抽選手段110の抽選結果とに基づき、リール6L,6M,6Rの停止制御を行うものである。本実施の形態では、抽選手段110による抽選結果が複数の役のいずれかへの当選であった場合に、停止制御手段120は、遊技者がストップスイッチ10L,10M,10Rを操作したタイミングが適切であれば、後述の図柄判定手段130により当選した役に入賞したと判定されるように、リール6L,6M,6Rの停止制御を行う。なお、ストップスイッチ10L,10M,10Rの遊技者による操作態様としては、前述の操作タイミングに限らず、いずれのストップスイッチ10L,10M,10Rを最初に操作したか等の操作順序であってもよい。
【0053】
図柄判定手段130は、全てのリール6L,6M,6Rが停止したときの停止態様が所定の停止態様であれば、入賞と判定するものである。なお、入賞と判定される停止態様は、役毎に異なる停止態様が予め定められている。
【0054】
払出制御手段140は、図柄判定手段130によりメダル払い出しのある入賞と判定されたときに、入賞した役に応じた払出枚数だけメダルを払い出すものである。また、払出制御手段140は、メダルを払い出す場合、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまではクレジットメダルの貯留枚数を増加させ、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(本実施の形態では、例えば、50枚)に達した後は、ホッパーユニット40を動作させて、所定の枚数のメダルを払出口20から受け皿
14に払い出す。
【0055】
送信制御手段150は、抽選手段110による抽選結果などの遊技に関連する情報をコマンド形式でサブ制御基板62に送信するものである。また、サブ制御基板62の受信制御手段200は、メイン制御基板52の送信制御手段150から送信されるコマンドを受信するもので、受信したコマンドの内容を演出制御手段210に送出する。
【0056】
演出制御手段210は、受信制御手段200により受信されたメイン制御基板52からのコマンドに基づき、遊技の進行や抽選手段110の抽選結果などの遊技状況に対応して予め設定された演出態様に応じて、遊技状況に関連した演出を実行するための制御データに基づく制御信号を出力することにより、液晶表示器13に動画を表示させたり、スピーカ15L,15Rから音楽を発生させたり、上部ランプ部21、中央ランプ部22、下部ランプ部23の各発光ダイオードLED1〜LED24を一斉にあるいは個別に点滅させたり
するものである。
【0057】
(演出制御手段210)
演出制御手段210について
図5〜
図12を参照して、
図2〜
図4も参照しつつさらに詳細に説明する。
図5は演出シーケンスの具体例を示す図、
図6は駆動データについて説明するための図である。
図7は発光ダイオードの発光態様について説明するための図、
図8は駆動データの一例を示す図、
図9は駆動データから生成される制御データの一例を示す図である。
図10は所定のデータ態様の具体例を示す図、
図11は特定制御データの具体例を示す図、
図12は制御信号を説明するための図であって、(A)は制御データの一例を示し、(B)は(A)に示す制御データから生成される制御信号を説明するためのタイミングチャートである。なお、
図5中には、ROM64に格納された演出シーケンス220の一部が図示されている。
【0058】
演出制御手段210は、演出シーケンス選択手段240、駆動データ選択手段250、制御データ生成手段260、監視手段270(本発明の「生成データ判定手段」に相当)、データ判定手段280(本発明の「生成データ判定手段」に相当)、判定結果設定手段300、制御データ設定手段310(本発明の「連続一致回数判定手段」に相当)、信号生成手段320(本発明の「制御信号出力手段」に相当)、信号出力手段330(本発明の「制御信号出力手段」に相当)を備え、受信制御手段200により受信されたコマンドと、演出シーケンス220および駆動データ230に基づき、上部ランプ部21、中央ランプ部22、下部ランプ部23の発光ダイオードLED1〜LED24の点灯を制御する。
【0059】
まず、演出シーケンス220および駆動データ230について具体的に説明する。
【0060】
演出シーケンス220は、X1からXnのN通りの抽選結果(本発明の「遊技状況」に相当)のいずれかに対応して、ランプ部21の発光ダイオードLED1〜LED8に表示させる発光態様(以下、「ランプ部21の表示態様」と称する)の種類およびその表示順序と、ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16に表示させる発光態様(以下、「ランプ部22の表示態様」と称する)の種類およびその表示順序と、ランプ部23の発光ダイオードLED17〜LED24に表示させる発光態様(以下、「ランプ部23の表示態様」と称する)の種類およびその表示順序とが設定されているものである。
【0061】
本実施の形態では、
図5に示すように、N通りの各抽選結果X1〜Xnごとに個別に設けられた演出シーケンス番号が「1」〜「n」の複数の演出シーケンス220がROM64(本発明の「演出シーケンス格納手段」に相当)に格納されている。また、演出シーケンス番号が「1」〜「n」の各演出シーケンス220では、それぞれ、全ランプ部21〜23をまとめてランプ部全体の表示態様の種類が設定されており、全ランプ部21〜23をまとめた表示態様の種類として、表示態様A〜Iの9種類の表示態様が予め設定されている。
【0062】
駆動データ230は、各ランプ部21〜23それぞれの表示態様を指定するものである。
図6(A)〜(I)に示すように、本実施の形態では、全ランプ部21〜23の表示態様A〜Iのそれぞれに対応して個別に設けられたインデックス記号が「A」〜「I」の複数の駆動データ230がROM64(本発明の「駆動データ格納手段」に相当)に格納されている。なお、表示態様Aにインデックス記号が「A」の駆動データ230が対応し、表示態様Bにインデックス記号が「B」の駆動データ230が対応し、表示態様Cにインデックス記号が「C」の駆動データ230が対応し、表示態様Dにインデックス記号が「D」の駆動データ230が対応し、表示態様Eにインデックス記号が「E」の駆動データ230が対応し、表示態様Fにインデックス記号が「F」の駆動データ230が対応し、表示態様Gにインデックス記号が「G」の駆動データ230が対応し、表示態様Hにインデックス記号が「H」の駆動データ230が対応し、表示態様Iにインデックス記号が「I」の駆動データ230が対応する。
【0063】
なお、各ランプ部21〜23ごとに個別に表示態様の種類が演出シーケンス220に設定されていてもよい。この場合、各ランプ部21〜23それぞれの表示態様の種類に対応して各表示態様ごとに個別に設けられた複数の駆動データ230がROM64に格納されているとよい。
【0064】
また、本実施の形態では、全ランプ部21〜23の表示態様A〜Iの種類と、インデックス記号が「A」〜「I」の駆動データ30とが1対1で対応付けされている。したがって、
図5において、各抽選結果X1〜Xnそれぞれに対応する演出シーケンス番号が「1」〜「n」の各演出シーケンス220に、それぞれ、駆動データ230のインデックス記号「A」〜「I」と、その選択順序とが設定されていてもよい。すなわち、演出シーケンス番号が「1」〜「n」の各演出シーケンス220に、それぞれ、全ランプ部21〜23に表示させる表示態様に対応する駆動データ230が設定されると共に、複数種類の表示態様の表示順序として駆動データ230の選択順序が設定される。
【0065】
以上のように構成された演出シーケンス220を参照することにより、受信制御手段200が受信する抽選手段110の抽選結果に関連するコマンドに応じて、複数種類の駆動データ230が格納されているROM64から演出制御手段210が取り込む駆動データ230の種類および順番を定めることができる。
【0066】
次に、駆動データ230についてさらに詳細に説明する。
【0067】
駆動データ230は、
図6に示すように、各ランプ部21〜23が備える各発光ダイオードLED1〜LED24の個々の発光態様を規定することにより、各ランプ部21〜23それぞれの表示態様を指定するものである。すなわち、各ランプ部21〜23それぞれの表示態様は、各ランプ部21〜23それぞれが備える各発光ダイオードLED1〜LED24の発光態様が組み合わされて決定される。この実施形態では、全発光ダイオードLED1〜LED24の個々の発光態様が規定されることにより、全ランプ部21〜23の全体の表示態様が一の駆動データ230により指定される。上記したように、本実施の形態では、インデックス記号が「A」〜「I」の9種類の駆動データ230がROM64に格納されており、各駆動データ230それぞれにおいて、各発光ダイオードLED1〜LED24の個々の発光態様が規定されている。
【0068】
また、本実施の形態では、
図6中に示すように、各発光ダイオードLED1〜LED24の発光態様として、「消灯(発光態様(1))」と「点灯あり」とが設定され、さらに、「点灯あり」には、その平均輝度が異なる「点灯あり(発光態様(2):輝度最小)」、「点灯あり(発光態様(3):輝度中)」、「点灯あり(発光態様(4):輝度最大)」の3つの態様が設定されている。なお、各発光ダイオードLED1〜LED24の4つの各発光態様(1)〜(4)は、駆動データ230が備える輝度データ231により決定される。
【0069】
輝度データ231は、例えば、
図7に示すように、サブCPU61から各ランプ部21〜23に対する1回の制御信号の出力を1ステップとして、8ステップ分の制御信号を出力するためのデータを一組として構成されている。また、
図7(A)〜(D)に示すように、輝度データ231は、各発光態様(1)〜(4)ごとに個別にROM64に記憶されている。また、輝度データ231に基づく制御信号がサブCPU61から各ランプ部21〜23に出力されることにより、各ランプ部21〜23の各発光ダイオードLED1〜LED24がオンオフ制御される。なお、
図7において、「○」は輝度データ231がオンであることを示し、「×」は輝度データ231がオフであることを示す。また、輝度データ231がオンとは、発光ダイオードを点灯することをいい、輝度データ231がオフとは発光ダイオードを消灯することをいう。
【0070】
ところで、発光ダイオードは、通電のオンオフによりその点灯および消灯が制御されるが、一般的に、発光ダイオードの輝度(階調)は、発光ダイオードを駆動するパルス波のデューティ比を変更することにより制御される。そこで、本実施の形態では、輝度データ231に基づいて8ステップ分の制御信号が所定間隔で連続して出力されるので、8ステップ分のデータに含まれるオンオフの比率が各輝度データ231ごとに異なるように各ステップのオンオフが設定されている。このように構成すると、8ステップ分の制御信号が出力される所定期間における発光ダイオードのオンオフの比率を輝度データ231ごとに変更することができるので、発光ダイオードの輝度を任意に制御することができる。
【0071】
なお、
図7(A)は駆動データ230で指定される発光ダイオードの発光態様が「消灯」(発光態様(1))の場合に使用される輝度データ231、
図7(B)は駆動データ230で指定される発光ダイオードの発光態様が「点灯あり(2)」(発光態様(2))の場合に使用される輝度データ231、
図7(C)は駆動データ230で指定される発光ダイオード発光態様が「点灯あり(3)」(発光態様(3))の場合に使用される輝度データ231、
図7(D)は駆動データ230で指定される発光態様が「点灯あり(4)」(発光態様(4))の場合に使用される輝度データ231を示している。
【0072】
また、
図7(A)に示す輝度データ231は、全8ステップの輝度データ231がオフであるため、発光ダイオードは消灯する。一方、
図7(D)に示す輝度データ231は、全8ステップの輝度データ231がオンであるため、発光ダイオードは最大輝度で点灯する。また、
図7(B)に示す輝度データ231は、8ステップ中2ステップの輝度データ231がオンであるため、最大輝度に比べて25%の輝度で発光ダイオードが点灯し、
図7(C)に示す輝度データ231は、8ステップ中4ステップの輝度データ231がオンであるため、最大輝度に比べて50%の輝度で発光ダイオード点灯する。
【0073】
また、本実施の形態では、サブCPU61の割込毎にステップ数がステップアップされて、CPU61から各ランプ部21〜23に対して制御信号が出力される。すなわち、サブCPU61の割込毎にステップアップ後のステップ数に対応する制御信号がサブCPU61から出力される。このため、1ステップあたりの時間は割込の時間間隔となる。また、輝度データ231には、8ステップ分のデータが設定されているので、輝度データ231により、「サブCPU61の割込の時間間隔×8ステップ」の期間の発光ダイオードの発光態様が規定される。
【0074】
以上のように構成された各輝度データ231のいずれかが、
図6に示すように、各発光ダイオードLED1〜LED24のそれぞれに対応付けされることにより駆動データ230が構成されている。
図8に示す駆動データ230の具体例では、
図6(A)に示すインデックス記号が「A」の駆動データ230が、
図7(A)〜(D)に示す各輝度データ231を用いてより具体的に示されている。
【0075】
続いて、演出制御手段210が備える各手段について説明する。
【0076】
演出シーケンス選択手段240は、遊技状況に応じて演出シーケンス220を選択するためのものである。本実施の形態では、演出シーケンス選択手段240は、受信制御手段200により受信された抽選手段110の抽選結果に関連するコマンドに対応する演出シーケンス220をROM64から選択する。なお、
図5に示す「演出シーケンス番号」は、演出シーケンス220を特定するためのものであり、演出シーケンス選択手段240により抽選手段110の抽選結果に応じて「1」ないし「n」のいずれか1つの演出シーケンス220が選択される。
【0077】
駆動データ選択手段250は、演出シーケンス選択手段240により選択された演出シーケンス220に設定された全ランプ部21〜23の表示態様の種類とその表示順序とにしたがって駆動データ230を選択するためのものである。すなわち、本実施の形態では、駆動データ選択手段250は、演出シーケンス220に指定された表示態様の種類に対応する駆動データ230を、演出シーケンス220に設定された順序で選択する。より具体的には、駆動データ選択手段250は、
図5に示す「表示順序」に従って、演出シーケンス220により指定された種類の駆動データ230を、順次、選択する。
【0078】
制御データ生成手段260は、駆動データ選択手段250により選択された駆動データ230から制御データを生成するためのものである。制御データは、CPU61から各ランプ部21〜23の各駆動回路71〜73に送信される1回分(1ステップ分)の制御信号を生成するためのデータであり、本実施の形態では、制御データとして通常制御データが制御データ生成手段260により生成される。
【0079】
また、
図8に示すように、各駆動データ230それぞれは、8ステップ分の制御信号を出力するためのデータを一組として構成されている輝度データ231を備えているので、駆動データ選択手段250により選択された一の駆動データに基づいて8ステップ分の通常制御データが制御データ生成手段260により生成される。具体的には、本実施の形態では、同図に示すように、駆動データ230は、各発光ダイオードLED1〜LED24それぞれに対応する輝度データ231が組み合わされて構成されており、各発光ダイオードLED1〜LED24のいずれかに対応する各輝度データ231それぞれが備える8ステップ分のデータのうち、同一のステップ数に対応するビットデータが組み合わされることにより、各ステップ1〜8それぞれに対応する8ステップ分、各発光ダイオードLED1〜LED24に対応する通常制御データが制御データ生成手段260により生成される。
【0080】
通常制御データの具体例について
図9を参照して説明する。
図9に示す通常制御データの具体例では、
図8に示すインデックス記号が「A」の駆動データ230から生成された8ステップ分の通常制御データを示し、
図9(A)は上部ランプ部21の発光ダイオードLED1〜LED8に対応した8ステップ分の通常制御データ、
図9(B)は中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16に対応した8ステップ分の通常制御データ、
図9(C)は下部ランプ部23の発光ダイオードLED17〜LED24に対応した8ステップ分の通常制御データである。
【0081】
図9に示すように、本実施の形態では、1ステップ分の制御信号を生成するための通常制御データは1バイトのデータ量を備え、各ビットが1個の発光ダイオードに対応付けられている。また、通常制御データを構成する各ビットは、駆動データ230の輝度データ231により設定され、「0」(輝度データ231の「×」に相当)が設定されていると発光ダイオードを点灯させないことを示し、「1」(輝度データ231の「○」に相当)が設定されていると発光ダイオードを点灯させることを示す。
【0082】
監視手段270は、制御データ生成手段260により生成された通常制御データの全部または一部を監視対象データとして監視するためのものである。本実施の形態では、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16に対応する部分のデータが監視対象データとして設定されている。
【0083】
データ判定手段280は、監視対象データが所定のデータ態様であるか否かを、制御データ生成手段260が通常制御データを生成する毎に判定するためのものである。本実施の形態では、所定のデータ態様として、
図10に示すように、中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16に対応する通常制御データの全ビットに「0」(消灯)が設定されたデータ態様が設定されている。換言すると、監視対象データである通常制御データの中央ランプ部22に対応する部分のデータ態様が所定のデータ態様に一致する場合には、当該通常制御データにより、中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16の全てに消灯が指定される。
【0084】
なお、データ判定手段280により判定される所定のデータ態様は適宜変更可能であり、例えば、監視対象データとして設定されている通常制御データにより指定される発光ダイオードの発光態様が全て点灯であるデータ態様を所定のデータ態様としてもよい。また、本実施の形態では、監視対象データの全ビットにより表される数がゼロであるか否かに基づいてデータ判定手段280による判定が行われているが、データ判定手段280による判定方法はこれに限らず、例えば、所定のデータ態様に一致するデータ態様の判定用データをROM64に予め格納しておき、当該判定用データと監視対象データとをビット演算等により1ビットずつ比較することでデータ判定手段280による判定を行なってもよい。なお、ビット演算を行う場合の例として、同一のビット位置同士について1ビットずつ排他的論理和を求めて、全てのビットにおいてゼロ(FALSE)であれば監視対象データが所定のデータ態様であると判定するようにしてもよい。
【0085】
判定結果記憶手段290は、RAM63の所定の領域に形成されており、データ判定手段280により監視対象データが所定のデータ態様に一致すると連続して判定された回数である連続一致回数を記憶するためのものである。連続一致回数は、データ判定手段280により監視対象データが所定のデータ態様であると判定されると加算され、データ判定手段280により監視対象データが所定のデータ態様ではないと判定されると初期化される。
【0086】
すなわち、本実施の形態では、通常制御データの監視対象部分のデータにより発光ダイオードLED9〜LED16に対して指定される発光態様がすべて消灯であると、連続一致回数に1が加算され、通常制御データの監視対象部分のデータにより発光ダイオードLED9〜LED16に対して指定される発光態様がすべて消灯でなければ、「0」に初期化される。
【0087】
判定結果設定手段300は、データ判定手段280の判定結果に基づいて、判定結果記憶手段290に連続一致回数を設定するためのものである。
【0088】
制御データ設定手段310は、判定結果記憶手段290に設定されている連続一致回数が所定の回数に達しているか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、通常制御データ、または、通常制御データの監視対象部分を特定制御データに置換したデータを制御データ記憶手段65に設定するためのものである。本実施の形態では、特定制御データとして、
図11に示すデータ態様の制御データが設定されている。同図に示す通り、特定制御データは、中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16の発光態様を指定するものであり、特定制御データの各発光ダイオードLED9〜LED16に対応する全ビットに「1」(点灯)が設定されている。換言すると、特定制御データは、監視対象データを構成する通常制御データの監視対象部分のデータによりその発光態様が指定される中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16を、通常制御データの値に関わらず全て点灯させる制御データである。このように、特定制御データは、上記した中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16を全消灯させる所定のデータ態様とその内容が異なるよう形成されている。
【0089】
そして、制御データ設定手段310は、判定結果記憶手段290に設定されている連続一致回数が所定の回数に達していると判定されると、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、中央ランプ部22に対応する部分のデータを特定制御データに置換した制御データを制御データ記憶手段65に設定する。また、制御データ設定手段310は、判定結果記憶手段290に設定されている連続一致回数が所定の回数に達していないと判定されれば、制御データ生成手段260により生成された通常制御データを制御データ記憶手段65に記憶する。なお、本実施の形態では、所定の回数として「30回」が予め設定されている。
【0090】
信号生成手段320は、遊技状況に関連した演出を実行するための制御データに基づいて制御信号を生成するためのものである。本実施の形態では、制御データ記憶手段65に制御データ設定手段310により設定されている制御データに基づく制御信号が信号生成手段320により生成される。
【0091】
したがって、判定結果記憶手段290に設定されている連続一致回数が所定の回数に達している場合には、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、中央ランプ部22に対応する部分のデータが特定制御データに置換された制御データに基づいて、信号生成手段320により制御信号が生成される。また、判定結果記憶手段290に設定されている連続一致回数が所定の回数に達していない場合には、制御データ生成手段260により生成された通常制御データに基づいて、信号生成手段320により制御信号が生成される。
【0092】
信号出力手段330は、信号生成手段320により生成された制御信号を各ランプ部21〜23の各駆動回路71〜73に出力するためのものである。
【0093】
次に、信号生成手段320による制御信号の生成処理および信号出力手段330による制御信号の出力処理について、
図12(A)に示す上部ランプ部21の発光ダイオードLED1〜LED8用の通常制御データを例に挙げて具体的に説明する。
【0094】
なお、
図12(B)にタイミングチャートには、
図12(A)に示す通常制御データから信号生成手段320により生成された制御信号と、クロック信号、ラッチ信号およびイネーブル信号とがサブCPU61から信号出力手段330により集積回路IC1に出力されるタイミングと、制御信号を受信した集積回路IC1の動作が示されている。また、
図12(B)中の出力部O1〜出力部O8は、集積回路IC1の各出力部O1〜O8の状態を示している。
【0095】
集積回路IC1は、ラッチ信号入力部(R)に入力されるラッチ信号がLレベルであれば、クロック信号入力部(CLK)に入力されているクロック信号の立ち上がりのタイミングで、制御信号入力部(D)に入力される制御信号の状態を出力部(O1〜O8)と対応付けて順次記憶する。すなわち、本実施の形態では、クロック信号入力部(CLK)に入力されているクロック信号の最初に立ち上がりのタイミング(n=1)での制御信号の状態が、出力部(O1)と対応付けされて記憶される。
【0096】
続いて、同様にして、クロック信号の立ち上がりのタイミング(n=2〜8)での制御信号の状態が、それぞれ、出力部(O2)〜(O8)に順次対応付けられて記憶される。その後、ラッチ信号入力部(R)に入力されるラッチ信号がHレベルとなり、イネーブル信号入力部(E)に入力されるイネーブル信号がLレベルになれば、集積回路IC1は、各出力部(O1)〜(O8)の状態を、記憶されている制御信号の状態に基づいてHレベルまたはLレベルに変化させる。
【0097】
すなわち、Hレベルのラッチ信号がラッチ信号入力部(R)に入力されるまでの間に各出力部(O1)〜(O8)に対応付けされて記憶された制御信号の状態に基づいて、各出力部(O1)〜(O8)に接続された発光ダイオードLED1〜LED8への通電の可否が切り換えられる。具体的には、記憶されている制御信号の状態がHレベル(発光ダイオードLED2)であれば、対応する出力部(O2)がLレベルとなり発光ダイオードLED2への導通が可能となり、発光ダイオードLED2が点灯する。一方、記憶されている制御信号の状態がLレベル(発光ダイオードLED1,LED3〜LED8)であれば、対応する出力部(O1),(O3)〜(O8)がHレベルとなり発光ダイオードLED1,LED3〜LED8への導通が不可能となり、発光ダイオードLED1,LED3〜LED8は点灯しない。なお、イネーブル信号がHレベルの場合は、各出力部(O1)〜(O8)に電圧が
印加されて各発光ダイオードLED1〜LED8への導通が不可能な状態になる。
【0098】
以上のように、抽選手段110の抽選結果に関するコマンドが受信制御手段200により受信されると、受信されたコマンドに対応する演出が演出制御手段210により行われる。すなわち、演出制御手段210は、受信制御手段200により受信されたコマンドに対応する演出シーケンス220をROM64から選択し、選択した演出シーケンス220に設定されている駆動データ230をROM64から選択する。そして、選択した駆動データ230に格納されている輝度データ231を用いて各発光ダイオードLED1〜LED8の点灯動作を行い、輝度データ231を構成する8ステップ分のデータを全て使用すると、演出シーケンス220に設定されている次の順番の駆動データ230を選択する。このように、演出制御手段210は、演出シーケンス220にしたがって駆動データ230を順次選択しながら演出を行う。
【0099】
なお、上記したように、駆動データ選択手段250により選択された一の駆動データ230に基づいて複数の通常制御データが制御データ生成手段260により生成される。したがって、信号出力手段330から出力される複数の通常制御データに基づく複数の制御信号に基づいて各駆動回路71〜73により各発光ダイオードLED1〜LED24が駆動されることによって、一の駆動データに対応する表示態様で各ランプ部21〜23に演出が表示される。
【0100】
(動作)
発行制御処理について
図13を参照して説明する。
図13は発光制御処理を示すフローチャートである。
【0101】
図13に示す発光制御処理は、サブCPU61による各ランプ部21〜23の各発光ダイオードLED1〜LED24の点灯制御手順の一例を示すものである。また、発光制御処理は、サブCPU61のタイマ割込のタイミングで繰り返し実行され、1回(1ステップ)の発光制御処理により信号出力手段330から制御信号1〜3が1回出力される。
【0102】
まず、演出制御手段210により、駆動データ選択手段250により選択された駆動データ230の出力途中であるか否か、すなわち、発光制御処理が8回(8ステップ)実行されることにより、選択された駆動データ230から8ステップ分の制御信号1〜3が生成されて当該駆動データ230が備える各輝度データ231に含まれる8ステップ分の全てのデータが使用されたか否かが判定される(ステップS100)。駆動データ230の出力途中でなければ(ステップS100でNO)、演出シーケンス選択手段240により選択されている演出シーケンス220にしたがって駆動データ選択手段250により次の駆動データ230が選択され(ステップS101)、新しく選択された駆動データ230に基づいて制御データ生成手段260により通常制御データが生成される(ステップS102)。一方、駆動データ230の出力途中であれば(ステップS100でYES)、出力途中の駆動データ230に基づいて制御データ生成手段260により通常制御データが生成される(ステップS102)。
【0103】
続いて、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、監視手段270による監視対象である中央ランプ部22に対応する部分のデータ態様が所定のデータ態様(中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16が全て消灯)であるか否かがデータ判定手段280により判定される(ステップS103)。そして、生成された通常制御データの監視対象部分のデータ態様が所定のデータ態様であるとデータ判定手段280により判定されれば(ステップS103でYES)、判定結果設定手段300により、判定結果記憶手段290に記憶されている連続一致回数を示す連続一致回数カウンタのカウント値に1加算され(ステップS104)、連続一致回数カウンタのカウント値が所定の回数である「30回」に相当する所定値「30」より小さいか否かが制御データ設定手段310により判定される(ステップS106)。
【0104】
そして、判定結果記憶手段290の連続一致回数カウンタのカウンタ値が所定値より小さいと判定されると(ステップS106でYES)、制御データ設定手段310により、ステップS102において制御データ生成手段260により生成された通常制御データがそのまま制御データ記憶手段65に設定される(ステップS108)。また、判定結果記憶手段290の連続一致回数カウンタのカウンタ値が所定値より小さいと判定されなければ(ステップS106でNO)、制御データ設定手段310により、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、中央ランプ部22に対応する部分のデータが特定制御データに置換された制御データが制御データ記憶手段65に設定される(ステップS107)。
【0105】
一方、生成された通常制御データの監視対象部分のデータ態様が所定のデータ態様であるとデータ判定手段280により判定されなければ(ステップS103でNO)、判定結果設定手段300により、判定結果記憶手段290の連続一致回数カウンタのカウント値が初期値に設定されて初期化される(ステップS105)。本実施の形態では、連続一致回数カウンタのカウンタ値の初期値として「0」が設定される。そして、制御データ設定手段310により、ステップS102において制御データ生成手段260により生成された通常制御データがそのまま制御データ記憶手段65に設定される(ステップS108)。
【0106】
次に、制御データ記憶手段65に設定されている制御データの内容に基づいて信号生成手段320により制御信号1〜3が生成され(ステップS109)、信号生成手段320により生成された制御信号1〜3が、各ランプ部21〜23の各駆動回路71〜73がそれぞれ備える集積回路IC1〜IC3のそれぞれに信号出力手段330により出力されて(ステップS110)、処理が終了する。
【0107】
次に、上記した発光制御処理における監視対象である中央ランプ部22の各発光ダイオードLED9〜LED16の表示態様(発光態様)の具体例について
図14を参照して説明する。
図14は発光制御処理に係るスロットマシンの動作を説明するためのタイミングチャートであって、(A)は特定制御データが使用されない場合を示し、(B)は特定制御データが使用される場合を示す。
【0108】
図14(A)に示す例では、
図5に示す演出シーケンス番号が「1」の演出シーケンス220が演出シーケンス選択手段240により選択され、選択された演出シーケンス220に基づいて駆動データ選択手段250により駆動データ230が選択されて、選択された駆動データ230に基づいて信号出力手段330により制御信号2が出力されている。
図14(A)に示す例では、図示されている全ての範囲において、連続一致回数が「30回」に達していないため、信号出力手段330により出力される制御信号2は、制御データ生成手段260により生成された通常制御データに基づいて生成されている。したがって、中央ランプ部22の発光素子LED9〜LED16は、演出シーケンス選択手段240により選択された演出シーケンス220に設定されている表示態様(発光態様)に基づいて点灯する。
【0109】
図14(B)に示す例では、
図5に示す演出シーケンス番号が「2」の演出シーケンス220が演出シーケンス選択手段240により選択され、選択された演出シーケンス220に基づいて駆動データ選択手段250により駆動データ230が選択されて、選択された駆動データ230に基づいて信号出力手段330により制御信号2が出力されている。
図14(B)に示す例では、駆動データ「I」のステップ6のデータが使用される発光制御処理において、連続一致回数が「30回」に達しているため、制御データ設定手段310により、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、中央ランプ部22に対応する部分のデータが特定制御データに置換された制御データが制御データ記憶手段65に設定される。
【0110】
このため、中央ランプ部22に対応する制御信号2は、特定制御データに基づいて信号生成手段320により生成される。また、通常制御データの監視対象部分のデータ態様が所定のデータ態様と一致しなくなる駆動データ「H」のステップ1のデータが発光制御処理において使用されるまでは、駆動データ「I」のステップ7およびステップ8のデータが使用される発光制御処理においても、連続一致回数が「30回」に達しているため、中央ランプ部22に対応する制御信号2は、特定制御データに基づいて信号生成手段320により生成される。
【0111】
したがって、
図14(B)中の期間Xでは、中央ランプ部22の発光ダイオードLED9〜LED16は、特定制御データで設定されている発光態様(全ての発光ダイオードLED9〜LED16が点灯)で点灯する。そして、駆動データ「H」のステップ1のデータが使用される発光制御処理のステップS105において制御データ設定手段310により連続一致回数カウンタのカウンタ値が初期値に設定されて初期化されると、以降は、中央ランプ部22の発光素子LED9〜LED16は、演出シーケンス選択手段240により選択された演出シーケンス220に設定されている表示態様(発光態様)に基づいて点灯する。
【0112】
以上のように、この実施形態では、各ランプ部21〜23の各発光ダイオードLED1〜LED24に表示させる表示態様の種類とその表示順序とが設定された演出シーケンス220が演出シーケンス選択手段240により選択される。そして、選択された演出シーケンス220に設定された表示態様の種類とその表示順序とにしたがって、各ランプ部21〜23の各発光ダイオードLED1〜LED24に表示させる表示態様を指定する駆動データ230が駆動データ選択手段250により順次選択される。また、駆動データ選択手段250により順次選択された駆動データ230から、抽選手段110の抽選結果(遊技状況)に関連した演出を実行するための制御データとして通常制御データが制御データ生成手段260により順次生成され、生成された通常制御データに基づく制御信号が信号生成手段320により順次生成されて信号出力手段330により出力される。
【0113】
また、制御データ生成手段260により生成された通常制御データのうち、監視手段270による監視対象である中央ランプ部22に対応する部分(監視対象データ)のデータ態様が所定のデータ態様(全発光ダイオードLED9〜LED16が消灯)であるか否かが、通常制御データが制御データ生成手段260により生成される毎にデータ判定手段280により判定される。また、データ判定手段280により監視対象データが所定のデータ態様に一致すると連続して判定された回数である連続一致回数が、データ判定手段280の判定結果に基づいて判定結果設定手段300により判定結果記憶手段290に設定される。
【0114】
そして、連続一致回数が所定の回数に達していないと判定されれば、制御データ設定手段310により、制御データ記憶手段65に設定された制御データ生成手段260により生成された通常制御データが制御データ記憶手段65に設定される。また、制御データ記憶手段65に設定された制御データに基づいて信号生成手段320により生成された制御信号が信号出力手段330により各ランプ部21〜23の各駆動回路71〜73に出力される。したがって、通常制御データに基づいて信号出力手段330により出力された制御信号に基づいて各駆動回路71〜73により各発光ダイオードLED1〜LED24が駆動されることにより、駆動データ選択手段250により選択された駆動データに対応する表示態様で各発光ダイオードLED1〜LED24に演出が表示される。
【0115】
その一方で、連続一致回数が所定の回数に達すると判定されれば、制御データ設定手段310により、所定のデータ態様に一致するとデータ判定手段280により判定された通常制御データの監視対象部分のデータが、所定のデータ態様と内容が異なる特定制御データに置換された制御データが、制御データ記憶手段65に設定される。そして、制御データ記憶手段65に設定された制御データに基づいて信号生成手段320により生成された制御信号が信号出力手段330により各ランプ部21〜23の各駆動回路71〜73に出力される。すなわち、制御データ生成手段260によりその監視対象部分のデータ態様が所定のデータ態様に一致する通常制御データが所定の回数連続して生成されれば、換言すれば、所定の回数に達するまでの間、同一の表示態様で演出が監視対象である中央ランプ部22により行われた場合には、所定のデータ態様と内容が異なる特定制御データに基づいて生成された制御信号2が信号出力手段330により監視対象である中央ランプ部22の駆動回路72に対して出力される。
【0116】
そして、信号出力手段330により出力された特定制御データに基づく制御信号2に基づいて駆動回路72により各発光ダイオードLED9〜LED16が駆動されることにより、所定の回数連続して制御データ生成手段260により生成された所定のデータ態様に一致する制御データに対応する表示態様と異なる態様である特定制御データに対応する表示態様で各発光ダイオードLED9〜LED16に演出が表示される。したがって、各抽選結果X1〜Xn(遊技状況)ごとに用意された全ての演出シーケンス220のそれぞれについてその表示態様を予め設定することなく、簡単な構成で、遊技者に与える期待感の度合いが同程度の表示態様で演出が連続して続くことを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高める演出を実行することができる。
【0117】
また、一の駆動データに基づいて複数の通常制御データが生成されることにより発光ダイオードのオンオフ制御が行われているので、複数の通常制御データにおける発光ダイオードのオンオフの比率を変更することにより、疑似的に発光ダイオードを駆動するパルス波のデューティ比調整と同様の効果を奏することができ、簡単に発光ダイオードの輝度を調整することができる。
【0118】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、データ判定手段280による判定に用いられる1つの所定のデータ態様が設定されているが、2以上の所定のデータ態様が設定されて、データ判定手段280による判定に用いられてもよい。この場合、各所定のデータ態様のそれぞれについて個別に、それぞれに一致する同一のデータ態様が所定の回数連続したか否かが判定されるとよい。すなわち、各所定のデータ態様のいずれかに一致する同一のデータ態様が所定の回数連続したか否かが判定され、途中で所定のデータ態様のうちの他のデータ態様に一致すると判定された場合でも連続一致回数が初期化される。また、設定されている複数の所定のデータ態様をまとめて、各所定のデータ態様のいずれかに一致するデータ態様が所定の回数連続したか否かが判定されてもよい。この場合、異なるデータ態様であっても、各所定のデータ態様のいずれかに一致していれば連続一致回数がカウントされる。また、各駆動データ230のいずれか、または、各駆動データ230を構成する各輝度データ231のいずれかのデータ態様が所定のデータ態様として用いられてもよい。
【0119】
また、上記した実施形態では、抽選手段110による抽選結果と演出シーケンス220とは1対1で対応しているが、1つの抽選結果に対して複数の演出シーケンス220が対応付けられていてもよい。この場合、いずれの演出シーケンス220が使用されるかを抽選により決定してもよい。また、複数の抽選結果に対して1つの演出シーケンス220が対応付けされていてもよい。
【0120】
また、上記した実施形態では、監視手段270により通常制御データのうちの監視対象部分が設定されているが、もちろん、通常制御データの全てが監視対象として設定されていてもよい。また、遊技状態に応じて、通常制御データのうちの監視対象部分が監視手段270により変更されるようにしてもよい。また、通常制御データのうちの監視対象部分(一部または全部)が固定されている場合には、必ずしも監視手段270は必要ではなく、通常制御データのうちの監視対象部分についてデータ判定手段280による判定が行われるようにすればよい。
【0121】
また、上記した実施形態では、
図11に示す1つの特定制御データが予め設定されているが、特定制御データの構成はこれに限定されるものではなく、データ判定手段280による判定に用いられる所定のデータ態様と異なるデータ態様であれば、特定制御データがどのように構成されていてもよい。また、複数の特定制御データが予め設定されていてもよく、この場合、例えば抽選によりいずれの特定制御データが使用されるかが決定されるようにしてもよい。また、データ判定手段280による判定に用いられる所定のデータ態様と異なるデータ態様であれば、例えば、各駆動データ230のいずれか、または、駆動データ230を構成する各輝度データ231のいずれかが特定制御データとして使用されてもよい。
【0122】
また、各ランプ部21〜23、および、各ランプ部21〜23の表示部を構成する発光ダイオードの数は上記した数に限定されるものではなく、遊技機の装置構成や前面パネル2の意匠等に応じて適宜設計変更すればよい。また、各ランプ部21〜23の電気的な構成は上記した例に限定されるものではなく、遊技機の装置構成等に応じて適宜変更してもよい。
【0123】
また、上記した実施形態では複数の発光ダイオードにより本発明の表示部が構成されているが、表示部の構成としてはこれに限定されるものではなく、例えば液晶表示器13のように、演出を表示可能なものであれば、どのようなものが表示部として構成されてもよい。
【0124】
また、上記した実施形態では、本発明の遊技状況として、抽選手段110の抽選結果X1〜Xnが例に挙げられて説明されているが、遊技状況として、通常遊技状態、特別遊技状態などの遊技状態、遊技者による各スイッチの操作状態、などの遊技状況に応じて本発明にかかる演出が実行されるようにしてもよい。
【0125】
また、上記した実施形態では、通常制御データが所定のデータ態様に所定の回数連続して一致すると判定された発光制御処理と同じ処理内において、通常制御データの特定制御データへの置換が実行されるように構成されているが、連続一致回数が所定の回数に達すると判定された発光制御処理が終了した後、次回以降の発光制御処理の実行時に、通常制御データの特定制御データへの置換が実行されるようにしてもよい。
【0126】
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、パチンコ機や、スロットマシンとパチンコ機とを組み合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用すれば、遊技媒体としてのパチンコ球を採用すればよい。また、本発明の遊技機として、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームを採用してもよい。また、本発明の表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させることにより構成してもよい。また、可変表示列の数は2列以上であればよく、遊技の態様に応じて適宜最適な数の可変表示列を構成すればよい。
【0127】
そして、遊技者の操作に基づく遊技が行われる遊技機に本発明を広く適用することができる。