特許第5789645号(P5789645)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5789645拡張Cell_FACH状態でのセル更新のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5789645
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】拡張Cell_FACH状態でのセル更新のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20150917BHJP
   H04W 76/04 20090101ALI20150917BHJP
【FI】
   H04W36/08
   H04W76/04
【請求項の数】24
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-152022(P2013-152022)
(22)【出願日】2013年7月22日
(62)【分割の表示】特願2011-173157(P2011-173157)の分割
【原出願日】2008年2月1日
(65)【公開番号】特開2013-255257(P2013-255257A)
(43)【公開日】2013年12月19日
【審査請求日】2013年7月22日
(31)【優先権主張番号】60/887,874
(32)【優先日】2007年2月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/895,335
(32)【優先日】2007年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/915,058
(32)【優先日】2007年4月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596008622
【氏名又は名称】インターデイジタル テクノロジー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロッコ ディジローラモ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー アール.ケイブ
(72)【発明者】
【氏名】ポール マリニエール
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ パニ
(72)【発明者】
【氏名】ステファン イー.テリー
【審査官】 東 昌秋
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/134480(WO,A2)
【文献】 国際公開第2005/006829(WO,A2)
【文献】 Nokia,Stage 2 updates for Enhanced CELL_FACH state in FDD,3GPP TSG-RAN WG2#56bis, R2-070393,2007年 1月19日
【文献】 NSN, Nokia,Introduction of HS-DSCH reception in CELL_FACH, URA_PCH and CELL_PCH,3GPP TSG-RAN WG2#58 R2-071693,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_58/Documents/R2-071693.zip>,2007年 5月 7日,39−46、60、61ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するための方法であって、
前記Cell_FACH状態にある間の前記セル再選択のためのセル更新手続を起動すること、
高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)共通システム情報を含むシステム情報を受信すること、
セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)をクリアすること、
HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子(H−RNTI)をクリアすること、
HS−DSCHメディアアクセス制御(MAC−ehs)エンティティをリセットすること、および、
共通H−RNTIを用いて、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)送信を受信すること
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記共通H−RNTIは、CELL UPDATE CONFIRM RRCメッセージの受信に続いて選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
HS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによりHS−DSCH受信を可能にすることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共通H−RNTIは、前記HS−DSCH受信変数がTRUEに設定されると選択されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記HS−DSCH受信変数は、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLED変数であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)無線ネットワーク一時識別子(U−RNTI)が、DCCH送信のために割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記U−RNTIは、前記WTRU識別子であり、MAC−cヘッダとして含まれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記共通H−RNTIと専用H−RNTIとが別個のMAC−ehsエンティティにおいて構成されている場合、前記MAC−ehsエンティティは、前記共通H−RNTIに対してリセットされ、他のMAC−ehsエンティティは、専用H−RNTIに対してリセットされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記MAC−ehsエンティティは、前記セル再選択の結果がインターノードB(inter−Node B)セル変更である場合にリセットされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記セル再選択時に無線リンク制御(RLC)ステータス報告を送信することをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記H−RNTIからクリアされた前記C−RNTIの使用を止めることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
格納されたIE「HARQ info」をクリアすることをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するWTRUであって、
前記Cell_FACH状態にある間に、前記セル再選択のためのセル更新手続を起動し、高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)共通システム情報を含むシステム情報を受信し、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)をクリアし、HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子(H−RNTI)をクリアし、HS−DSCHメディアアクセス制御(MAC−ehs)エンティティをリセットし、および、共通H−RNTIを用いて、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)送信を受信するように構成されたコントローラ
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項14】
前記共通H−RNTIは、CELL UPDATE CONFIRM RRCメッセージの受信に続いて選択されることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記コントローラは、HS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによりHS−DSCH受信を可能にするようにさらに構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項16】
前記共通H−RNTIは、前記HS−DSCH受信変数がTRUEに設定されると選択されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記HS−DSCH受信変数は、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLED変数であることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項18】
ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)無線ネットワーク一時識別子(U−RNTI)が、DCCH送信のために割り当てられることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項19】
前記U−RNTIは、前記WTRU識別子であり、MAC−cヘッダとして含まれることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
前記共通H−RNTIと専用H−RNTIとが別個のMAC−ehsエンティティにおいて構成されている場合、前記MAC−ehsエンティティは、前記共通H−RNTIに対してリセットされ、他のMAC−ehsエンティティは、専用H−RNTIに対してリセットされることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項21】
前記MAC−ehsエンティティは、前記セル再選択の結果がインターノードB(inter−Node B)セル変更である場合にリセットされることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項22】
前記コントローラは、前記セル再選択時に無線リンク制御(RLC)ステータス報告を送信するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項23】
前記コントローラは、前記H−RNTIからクリアされた前記C−RNTIの使用を止めるようにさらに構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項24】
前記コントローラは、格納されたIE「HARQ info」をクリアするようにさらに構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
UTRANにおける無線送信/受信ユニット(WTRU)はアイドルモードまたは接続モードのいずれかであることができる。接続モードにある間のWTRUの移動性および活動性に基づいて、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network)(UTRAN)はいくつかの無線リソース制御(RRC)の下位状態であるCell_PCH、URA_PCH、Cell_FACH、およびCell_DCH状態間の遷移をWTRUに指示することができる。WTRUとUTRANとの間のユーザ平面の通信は、Cell_FACHおよびCell_DCH状態にある間のみ可能である。Cell_DCH状態はアップリンクとダウンリンクの両方での専用チャネルにより特徴づけられる。WTRU側では、これは連続送信および受信に対応し、ユーザの電力要件に対して厳しいことがある。Cell_FACH状態は、専用チャネルを使用しないのでより良い電力消費が可能であるが、アップリンクおよびダウンリンク処理能力が低下してしまう。
【0003】
Cell_FACH状態は、シグナリングトラフィック(たとえば、CELL UPDATEメッセージの送信)、および非常に低いアップリンク処理能力を必要とする適用例によく適している。アップリンク通信は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)にマッピングされるランダムアクセスチャネル(RACH)を介して達成される。RACHは、チャネルを取得し、送信電力を調節する電力ランプアップ(ramp−up)手順をもつ、競合ベースのチャネルである。ダウンリンク通信は、セカンダリ共通制御物理チャネル(S−CCPCH)にマッピングされるフォワードアクセスチャネル(FACH)を介して行われる。Cell_FACHで使用されるアップリンク(すなわち、RACH)およびダウンリンク(すなわち、FACH)チャネル用の設定詳細を含むシステム情報は、ブロードキャストチャネル(BCH)から読み込まれる。
【0004】
Cell_FACH状態では、移動性はWTRUによって自律的に処理される。ソフトハンドオーバの概念は、現在(第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格のリリース6で)Cell_FACH内には存在しない。WTRUは独立して測定を行い、どのセル上にキャンプ(camp)すべきかを判断する。
【0005】
Cell_FACH状態での高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)の使用(すなわち、拡張Cell_FACH状態)の可能性が標準化団体によって研究されてきた。HSDPAは、Cell_DCH状態で動作させるために3GPP仕様のリリース5で導入されたフィーチャである。HSDPAは、すべて非常に高速で動作する、適応変調およびコーディング(AMC)、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)方式を使用する再送信、およびノードBスケジューリングの3つの主要な概念を使用することによってダウンリンクの共有容量のより良い利用を試みる。
【0006】
HSDPA接続を有するあらゆるWTRUは、HS−DSCH無線ネットワーク一時識別子(H−RNTI)を割り当てられる。H−RNTIはセル内で一意であり、サービス側無線ネットワークコントローラ(SRNC)によって割り当てられる。WTRUは単一のサービス側セル(すなわち、ノードB)に接続される。WTRUは、使用する物理チャネルリソース(高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)情報)、ならびにHARQプロセスおよびHARQメモリをどのように設定するかについて示されなければならない。
【0007】
移動性の結果として、WTRUは1つのセルを供給するノードB(ソースノードB)を別のノードB(ターゲットノードB)に変更することができる。UTRANは、この変更のタイミングを制御する。SRNCはソースノードBへのデータの送信を止め、新しい構成をもつターゲットノードBへのデータの送信を開始しなければならない。同時に、RNCは、WTRUでHS−DSCHメディアアクセス制御(MAC−hs)エンティティをリセットするために制御メッセージ(RRCメッセージ)を送信しなければならない。
【0008】
MAC−hsリセットは、すべての構成されたHARQプロセス用のソフトバッファをフラッシュすることと、すべてのアクティブな並べ替えリリースタイマ(T1)を止め、すべてのタイマ(T1)をそれらの初期値に設定することと、あらゆる構成されたHARQプロセス上で次の送信用に送信順序番号(TSN)を値0で開始することと、変数RcvWindow_UpperEdgeおよびnext_expected_TSNをそれらの初期値に初期化することと、並べ替えバッファ中ですべてのMAC−hsプロトコルデータユニット(PDU)を逆アセンブルし、すべての専用チャネルメディアアクセス制御(MAC−d)PDUをMAC−dエンティティへ送出することと、並べ替えバッファをフラッシュすることと、場合によっては、高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)上にマッピングされた、すべての確認応答モード(acknowledged mode)(AM)無線リンク制御(RLC)エンティティにステータス報告を生成するように指示することとを伴うことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
拡張(enhanced)Cell_FACH状態にある間にHSDPAを送信しようとする場合、対処が必要な多数の問題がある。HSDPAは現在、Cell_DCH状態でのみ動作するように標準化されている。WTRUは、HSDPA受信が許されるか否かを確認するために変数HS_DSCH_RECEPTIONを利用する。拡張Cell_FACH状態では、WTRUはブロードキャストシステム情報中の共通チャネル設定情報を受信する。しかしながら、ブロードキャスト情報ではHSDPA構成情報は搬送されない。
【0010】
拡張Cell_FACH状態は、共通論理チャネル(共通制御チャネル(CCCH)および共通トラフィックチャネル(CTCH))上でダウンリンクシグナリング無線ベアラを使用することになる。これらの無線ベアラ上で搬送される一般的なRRCメッセージは、RRC CONNECTION SETUPメッセージおよびCELL UPDATE CONFIRMメッセージを含む。HSDPA構成の詳細は前者のメッセージ内に含まれるので、このメッセージは問題を持つ。Cell_DCHでは、WTRUは、構成の詳細を読み取るまで待機してからHSDPA通信を許可する。拡張Cell_FACHでは、メッセージがHSDPA通信を使用して受信されなければならないので、これは不可能である。従来の3GPPリリース6仕様はCell_FACHでのHS−DSCHの動作のサポートを提供していない。
【0011】
WTRUが拡張Cell_FACH状態にある場合、WTRUは多くの理由(たとえば、セル再選択、無線リンク障害、無線リンク制御(RLC)回復不能エラーなど)によりセル更新手順を実行する。セル更新手順に関して、多数の問題が起こることがある。たとえば、WTRUは拡張Cell_FACHへの遷移を求められることがあるが、それはHSDPA構成情報を取り出す方法を必要とする。セル再選択手順はWTRUによって制御される。したがって、UTRANは適時の同期されたMAC−hsリセットを実行することができない。実際、セル再選択の後、WTRUがリッスンするのを止めても、ソースノードBはWTRUに情報を送信し続ける。UTRANは、CELL UPDATEメッセージを受信した後に初めて変更を認識することになる。WTRUがMAC−hsリセットの結果としてRLCステータス報告の送信を必要とする場合、追加の問題が起こることがある。セル再選択の後、UTRANはCELL UPDATEメッセージを通知される。UTRANは、専用制御チャネル(DCCH)を使用してCELL UPDATE CONFIRMメッセージで応答する。このメッセージは専用のWTRUに送信されなければならないが、WTRUは専用のH−RNTIをまだ割り当てられていない(情報は一般にメッセージ自体の内部に含まれる)。
【0012】
WTRUが拡張Cell_FACH状態にある場合、一般にMAC−c/shの機能性が低減する可能性があることが合意されている。特に、WTRU識別情報(ID)はMAC−hsヘッダ中にすでに担持されており、したがってMACヘッダ中で繰り返される必要はない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本出願は、Cell_FACH状態にある間にセルを更新するための方法および装置に関する。ターゲットセルを選択した後、システム情報がターゲットセルから読み込まれる。このシステム情報は、ターゲットセルでサポートされる場合、HS−DSCH共通システム情報を含む。ソースセルで受信されたH−RNTIおよびC−RNTIがクリアされ、無線リソース制御(RRC)HS_DSCH_RECEPTION変数がHS_DSCH受信を制御するために使用される。MAC−hsエンティティがHS−DSCH共通システム情報に基づいて構成される。次いで、HSDPA送信がターゲットセルで受信される。CELL UPDATEメッセージがセル変更を通知するために送信される。HSDPA送信は、システム情報中の共通H−RNTIブロードキャスト、CELL UPDATEメッセージ中での要求通りに確保されたH−RNTI、またはU−RNTIの部分集合である一時識別情報を使用して受信できる。MAC−hsエンティティは、セル再選択、無線リンク障害、またはRLC回復不能エラーの後にリセットできる。
【0014】
例として与えられ、添付の図面に関連して理解すべき以下の実施形態の説明から、より詳細な理解が得られよう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】例示的なWTRUおよびUTRANを示す図である。
図2】一実施形態によるセル更新用の例示的なプロセスの流れ図である。
図3】別の実施形態によるセル更新用の例示的なプロセスの流れ図である。
図4】さらに別の実施形態によるセル更新用の例示的なプロセスの流れ図である。
図5】さらに別の実施形態によるセル更新用の例示的なプロセスの流れ図である。
図6図5のプロセスに対する代替プロセスの流れ図である。
図7】例示的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下で言及する場合、「WTRU」という用語は、限定はしないが、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動体加入者装置、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線環境で動作できる他のタイプのユーザデバイスを含む。以下で言及する場合、「基地局」という用語は、限定はしないが、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境で動作できる他のタイプのインターフェース接続デバイスを含む。
【0017】
以下で言及する場合、「MAC−hsエンティティ」という用語は、従来のMAC−hsエンティティだけでなく、「拡張MAC−hs(MAC−ehs)エンティティ」としても知られる、CELL_FACH、CELL_PCHおよびURA_PCH状態のHS−DSCH受信をサポートする高速MACエンティティも含む。
【0018】
図1は、ノードB120a、120bを含む例示的なWTRU110およびUTRANを示す。図1は、話を簡単にするために、2つのセル122a、122bおよび2つのノードB120a、120bのみを示す。HSDPA送信の場合、WTRU110はUTRANからWTRU識別情報(すなわち、H−RNTI)およびHSDPA構成情報を受信する。Cell_FACH状態のWTRU110にH−RNTIおよびHSDPA構成情報を割り当てる方法を以下で説明する。
【0019】
Cell_DCH状態では、アクティブなHSDPA通信をもつすべてのWTRUは一意の(セル固有の)H−RNTIを割り当てられる。しかしながら、Cell_FACH状態では、これは必ずしも可能ではない。Cell_FACH状態にある間に共通H−RNTIと専用H−RNTIの両方を使用することが提案されてきた。HS−DSCHにマッピングされるCCCH送信は共通H−RNTIを使用し、HS−DSCHにマッピングされるDCCHおよびDTCH送信は専用H−RNTIを使用する。共通H−RNTIは、従来のシステム情報ブロック(SIB)に新しい情報要素を追加するか、または新しいSIBおよび関連するスケジュールを定義することによって、システム情報の一部としてブロードキャストできる。
【0020】
専用H−RNTIに関する情報はRRCメッセージ中で搬送できる。しかしながら、WTRUがCell_FACH状態にある間に、WTRU110は専用H−RNTIをまだもたないが、ダウンリンクRRCメッセージ(たとえば、CELL UPDATE CONFIRM)がHS−DSCHにマッピングされるDCCHを使用して送信される場合、問題が起こる。一実施形態によれば、WTRU識別情報(たとえば、CELL UPDATE CONFIRMメッセージ)を含むRRCメッセージは、共通H−RNTIを使用してHS−DSCH上でCCCHを介して送信でき、専用H−RNTIはRRCメッセージ中に含めることができる。代替として、RRCメッセージ(たとえば、CELL UPDATE CONFIRMメッセージ)はFACH上でDCCHを使用して送信でき、MAC−cヘッダがWTRU識別情報を含む。
【0021】
代替として、WTRU110が専用H−RNTIをもたない場合、確保されたH−RNTI(RH−RNTI)のバンクはHS−DSCHを介して送信されたDCCHメッセージのためだけに使用できる。RH−RNTIのバンクは、システム情報の一部としてブロードキャストでき、インデックス付けできる。WTRU110は、RH−RNTIのインデックスの1つをランダムに選択し、CELL UPDATEメッセージ中でこの情報を送信する。CELL UPDATEメッセージは、RH−RNTIのインデックスを含む新しい情報要素(IE)を含めるために拡大できる。UTRANは、インデックス付きRH−RNTIを使用して、HS−DSCHにマッピングされるDCCHを介してCELL UPDATE CONFIRMメッセージで応答する(すなわち、インデックス付きRH−RNTIは、HS−SCCHでシグナリングされる)。複数のWTRUが同じRH−RNTIを選択する場合、アドレス衝突が起こることがある。UTRANは、複数のWTRUが同じRH−RNTIを選択していないことを確認する。アドレス衝突が起こる場合、UTRANは単にCELL UPDATE CONFIRMメッセージの送信を止め、CELL UPDATEメッセージの再送信を待機することができる。
【0022】
代替として、U−RNTIを割り当てるときに、U−RNTIは、WTRU110がU−RNTIの部分集合(たとえば、最下位の16ビット)を使用することができる方法で、一時的な専用H−RNTIとして割り当てでき、この一時的なH−RNTIは、HS−DSCHを介したDCCH送信(たとえば、CELL UPDATE CONFIRMメッセージの送信)に使用できる。この場合、UTRANがアドレス衝突の防止を受け持つ。
【0023】
HSDPA送信を受信するために、WTRU110はUTRANからのHSDPA構成情報を必要とする。一般に、HSDPA構成情報はRRCメッセージ(RRC CONNECTION SETUPメッセージ、CELL UPDATE CONFIRMメッセージなど)中で与えられる。Cell_FACH状態のWTRU110の場合、これらのRRCメッセージを受信できる前でさえも、HSDPAが構成されなければならない。
【0024】
共通HS−DSCHシステム情報はブロードキャストシステム情報の一部として送信できる。ブロードキャスト情報は、拡張Cell_FACH機能(すなわち、セルが拡張Cell_FACHのWTRUをサポートするという指示)と、共通高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS−PDSCH)情報(たとえば、HS−SCCHスクランブリングコードおよびチャネライゼーションコード、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバック情報など)と、共通HARQ情報(たとえば、HARQプロセスの数およびメモリパーティショニングなど)と、随意で、専用H−RNTIが利用可能でない場合、DCCHメッセージの送信に使用されるRH−RNTIとを含むことができる。ブロードキャストシステム情報は1組のデフォルトの共通HSDPA構成を含むことができ、WTRUはそれらの1つを(たとえば、その初期のWTRU識別情報に基づいて)選択することができる。
【0025】
HSDPA構成情報を受信した後、WTRU110はMAC−hsエンティティを構成する。別個のMAC−hsエンティティがRNTIアドレスごとに構成できる。たとえば、拡張Cell_FACH状態のWTRU110が共通H−RNTIおよび専用H−RNTIを用いて構成される場合、2つの別個のMAC−hsエンティティが構成できる(1つは共通H−RNTI用、もう1つは専用H−RNTI用)。
【0026】
代替として、単一のMAC−hsエンティティがWTRUごとに設定でき、トラフィックは論理チャネルに基づいて異なる優先待ち行列に格納することによって分離される。ノードBは、スケジューラによって選択される優先待ち行列に応じて、送信に使用されるH−RNTIを変更することが必要になる。
【0027】
WTRU110は、3GPP技術仕様(TS)25.331で規定されるように、多数の場合において変数HS_DSCH_RECEPTIONを評価する。変数HS_DSCH_RECEPTIONは、「高速共有制御チャネル(HS−SCCH)およびHS−DSCH受信手順が進行中である」ことを示す。変数HS_DSCH_RECEPTIONがFALSEに評価される場合、それはWTRU110に(MAC−hsリセットおよびすべてのHARQリソースのクリアリングを含む)完全なHSDPAリセットの実行を強制する。いくつかの条件が満たされる場合、変数HS_DSCH_RECEPTIONはTRUEに設定されることになる。Cell_FACH状態のHSDPAを動作させるために、以下の3つの条件が満たされる場合、HS_DSCH_RECEPTION変数はTRUEに評価しなければならない。(1)WTRUが拡張Cell_FACH状態であり、(2)ダウンリンク無線リンクがサービス側HS−DSCH無線リンクとして構成され、(3)HS−DSCHにマッピングされる少なくとも1つの無線ベアラがある。変数「HS_DSCH_RECEPTION」はCELL_DCH状態の変数と同じでよく、または新しい変数がCELL_FACH状態で動作しているWTRUに対して定義できることに留意されたい。また、変数「HS_DSCH_RECEPTION」は異なる名前で呼ばれることがあり、または他の変数が同じ機能のために使用できることに留意されたい。
【0028】
以下で、セル更新手順について説明する。図2は、一実施形態によるセル更新用のプロセス200の流れ図である。この実施例では、WTRU110は、拡張Cell_FACHサポートのあるソースセル122aから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセル122bへ移動する。拡張Cell_FACH状態のWTRU110がターゲットセル122bを選択する(ステップ202)。WTRU110はソースセル122a上での送信および受信を止め、ソースセル122aで使用されたC−RNTIおよびH−RNTIをクリアする(ステップ204)。WTRU110はターゲットセル122b中のシステム情報を読み取り、ターゲットノードBの機能を判断する(ステップ206)。
【0029】
ターゲットノードB120bが拡張Cell_FACH機能を有する場合、以下のステップが実行される。ターゲットノードB120bが拡張Cell_FACH機能を有しない場合(すなわち、拡張Cell_FACHセルから非拡張Cell_FACHセルへのセル再選択)、図3のプロセス300が実行される。WTRU110はMAC−hsリセットを実行することができる(ステップ208)。これはソフトバッファをフラッシュし、逆アセンブリプロセスを開始する。MAC−hsリセットは共通H−RNTI待ち行列と専用H−RNTI待ち行列の両方に対して実行が必要な場合がある。
【0030】
WTRU110は共通H−RNTIと専用H−RNTIの両方に対してMAC−hsリセットを常に実行することができる。代替として、WTRU110は、セル再選択がインターノードB(inter−Node B)セル変更、またはMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードB(intra−node B)セル変更を生じる場合にのみMAC−hsリセットを実行することができる。この場合、ノードBがMAC−hsエンティティを維持することができるならば、イントラノードBセル変更はMAC−hsリセットを生じない。これは、ノードB識別情報および機能についてのWTRU110への何らかの指示を必要とし、その指示は既存のSIBへの新しい情報要素または新しいSIBのいずれかとして、システム情報の一部としてブロードキャストできる。
【0031】
代替として、WTRU110は、並べ替え待ち行列が使用される場合にのみMAC−hsリセットを実行することができる。拡張Cell_FACHのWTRU110が並べ替え待ち行列を(共通H−RNTI上または専用H−RNTI上のいずれかのトラフィックに)使用しない場合、MAC−hsリセットは必要とされない。随意で、WTRU110は、MAC−hsリセットを実行する代わりに、HARQソフトバッファをフラッシュすることを決めることができる。
【0032】
代替として、WTRU110は、並べ替え待ち行列が使用され、セル再選択がインターノードBセル変更、またはMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードBセル変更を生じる場合にのみMAC−hsリセットを実行することができる。
【0033】
次いで、WTRU110はHSDPA通信ならびにRACH通信を設定し、セル変更を通知するためにUTRANにCELL UPDATEメッセージを送信する(ステップ210)。随意で、WTRU110は、RH−RNTIのインデックスを選択し、CELL UPDATEメッセージ中でこの情報を与えることができる。WTRU110はダウンリンク受信を開始する。WTRU110は、そのH−RNTIをHS−SCCH中で探す。H−RNTIの選択は、上述のようにH−RNTIを割り当てるための規則に依存する。WTRU110は、システム情報中の共通H−RNTIブロードキャスト、CELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTI、またはU−RNTIの部分集合に基づく一時的なH−RNTIを使用することができる。
【0034】
UTRANはCELL UPDATEメッセージを受信し、ソースノードBへのデータの送信を止め、古いMAC−hsエンティティを削除するようにソースノードBに通知し、ターゲットノードBで新しいMAC−hsエンティティを設定する(ステップ212)。UTRANはHSDPA通信用の設定情報とともにターゲットノードBを介してWTRU110にCELL UPDATE CONFIRMメッセージを送信する(ステップ214)。CELL UPDATE CONFIRMメッセージに使用されるH−RNTIは、H−RNTIを割り当てるための規則に依存する。UTRANは、システム情報中の共通H−RNTIブロードキャスト、CELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTI、またはU−RNTIの部分集合に基づく一時的なH−RNTIを使用することができる。代替として、CELL UPDATE CONFIRMメッセージはFACHを介して送信できる。
【0035】
WTRU110は、CELL UPDATE CONFIRMメッセージ中に含まれる構成情報を用いてHSDPAを設定する(ステップ216)。WTRU110はRRCメッセージ(たとえば、物理層パラメータが変化したかどうかに応じて、PHYSICAL CHANNEL RECONFIGURATION COMPLETEまたはUTRAN MOBILITY INFORMATION CONFIRM)で応答する(ステップ218)。
【0036】
さらに、WTRUのMAC−hsリセットの後に、どのPDUが再送信を必要とするかをUTRANが知ることができるようにWTRU110がRLCステータス報告を送信すると、性能を改善することができる。RLCステータス報告は、CELL UPDATEメッセージの送信前、ただしターゲットセル122bの選択後に送信できる。このために、プロセス200は変更される。たとえば、WTRU110はターゲットセル122bの選択後にソースセル122a中での受信を止める。次いで、WTRU110はMAC−hsリセットを実行する。WTRU110は次いで、ソースノードB120aにRLCステータス報告を送信し、受信された最後のPDUのシーケンス番号を与える。次いで、WTRU110はソースセル122aでの送信を止め、ステップ210で継続する。代替として、WTRU110は、CELL UPDATEメッセージ中のIEとしてRLCステータス情報を含むことができる。このステータス情報はWTRU110で受信された最後のシーケンス番号を含む。代替として、WTRU110は、UTRANにRLCステータスを送信するために、CELL UPDATE CONFIRMメッセージを受信するまで待機することができ、最後に受信されたPDUのシーケンス番号の指示を与える。ステータス情報は、PHYSICAL CHANNEL RECONFIGURATION COMPLETEメッセージまたはUTRAN MOBILITY INFORMATION CONFIRMメッセージ中に含めることができる。
【0037】
随意で、MAC−hsリセットを取り除き、代わりに、CELL UPDATE CONFIRMメッセージ中で搬送された、UTRANからのリセット指示を使用することができる。CELL UPDATEメッセージ中で、WTRU110はUTRANに並べ替え待ち行列の使用(およびリセットが必要かどうか)について通知することができる。UTRANは、手順を制御しているので、イントラノードBセル変更(MAC−hs保持あり)がMAC−hsリセットを生じないことを確実にすることができ、再並べ替え待ち行列をもたないWTRU110はMAC−hsリセットを生じないことになる。MAC−hsリセットの代わりに、WTRU110は、そのHARQソフトバッファをフラッシュすることができる。
【0038】
図3は、別の実施形態によるセル更新用のプロセス300の流れ図である。この実施形態では、WTRU110は、拡張Cell_FACHサポートのあるソースセル122aから拡張Cell_FACHサポートのないターゲットセル122bへ移動する。WTRU110はターゲットセル122bを選択する(ステップ302)。WTRU110はソースセル122aでの送信および受信を止め、ソースセル122aで使用されたC−RNTIおよびH−RNTIをクリアする(ステップ304)。WTRU110はターゲットセル122bからシステム情報を読み取り、ターゲットノードBの機能を判断する(ステップ306)。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有しない場合、WTRU110はMAC−hsリセットを実行する(ステップ308)。
【0039】
WTRU110はS−CCPCH通信およびRACH通信を設定し、セル変更を通知するためにUTRANにCELL UPDATEメッセージを送信する(ステップ310)。WTRU110は選択されたS−CCPCH上でダウンリンク受信を開始する。
【0040】
UTRANはCELL UPDATEメッセージを受信し、ソースノードBへのデータの送信を止め、MAC−hsエンティティを削除するようにソースノードBに通知する(ステップ312)。UTRANは、S−CCPCHを使用するFACH上で無線ベアラの再マッピングに関する情報とともにターゲットノードB中にCELL UPDATE CONFIRMを送信する(ステップ314)。WTRU110は、選択されたS−CCPCH上でFACHを使用するために無線ベアラを再構成する(ステップ316)。WTRU110はRRC応答メッセージ(たとえば、RADIO BEARER RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)を送信する(ステップ318)。
【0041】
WTRUが拡張Cell_FACHサポートのあるソースセルから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセルへ移動する実施形態で述べたように、WTRU110は、UTRANにRLCステータスを送信するための3つのオプションを有する。
【0042】
図4は、さらに別の実施形態によるセル更新用のプロセス400の流れ図である。この実施形態では、WTRU110は、拡張Cell_FACHサポートのないソースセル122aから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセル122bへ移動する。WTRU110はターゲットセル122bを選択する(ステップ402)。WTRU110はソースセル122aでの送信および受信を止め、ソースセル122aで使用されたC−RNTIをクリアする(ステップ404)。WTRU110はターゲットセル122bからシステム情報を読み取り、ターゲットノードBの機能を判断する(ステップ406)。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有する場合、WTRU110はHSDPA通信ならびにRACH通信を設定する(ステップ408)。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有しない場合、従来のセル再選択手順が実行される。
【0043】
WTRU110は、セル変更を通知するためにUTRANにCELL UPDATEメッセージを送信する(ステップ410)。随意で、WTRU110は、RH−RNTIのインデックスを選択し、CELL UPDATEメッセージ中でこの情報を与える。WTRU110はダウンリンク受信を開始する。WTRU110は、そのH−RNTIをHS−SCCH中で探す。H−RNTIの選択は、H−RNTIを割り当てるための規則に依存する。WTRU110は、システム情報中で見つかったダウンリンク共通H−RNTI、CELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTI、またはU−RNTIの部分集合に基づく一時的なH−RNTIを使用することができる。
【0044】
UTRANはCELL UPDATEメッセージを受信し、ソースノードBへのデータの送信を止める(ステップ412)。UTRANは、HSDPA通信用の設定情報(特に、専用H−RNTI)ならびにFACHからHS−DSCHへの再マッピングに関する情報とともにターゲットノードBを介してWTRUにCELL UPDATE CONFIRMを送信する(ステップ414)。CELL UPDATE CONFIRMメッセージに使用されるH−RNTIは、H−RNTIを割り当てるための規則に依存する。UTRANは、システム情報中のダウンリンク共通H−RNTIブロードキャスト、CELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTI、またはU−RNTIの部分集合に基づく一時的なH−RNTIを使用することができる。
【0045】
WTRU110は、CELL UPDATE CONFIRMメッセージ中に含まれる構成情報を用いてHSDPAを設定する(ステップ416)。WTRU110はRRC応答メッセージ(たとえば、TRANSPORT CHANNEL RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)を送信する(ステップ418)。WTRUが拡張Cell_FACHサポートのあるソースセルから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセルへ移動する実施形態で述べたように、WTRU110はUTRANにRLCステータス報告を送信することができる。
【0046】
図5は、さらに別の実施形態によるセル更新用のプロセス500の流れ図である。この実施形態では、WTRU110はCell_DCH状態から拡張Cell_FACH状態へ遷移する。WTRU110は、すでにCell_DCH状態にあるので、専用H−RNTIおよび有効なHSDPA構成をすでに有する。WTRU110は、MAC−hsをリセットして、すでに存在するHSPDAリンクを再確立するのではなく、構成されたHSDPA設定を使用し続けることができる。
【0047】
WTRU110は、無線リンク障害またはRLC回復不能エラーを検出すると、セル中での送信および受信を止める(ステップ502)。WTRU110はターゲットセル122bからシステム情報を読み取る(ステップ504)。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有する場合、以下のステップが実行される。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有しない場合、従来のセル再選択手順が実行される。WTRU110はRACH通信を設定する(ステップ506)。WTRU110はUTRANにCELL UPDATEメッセージを送信し、既存の専用H−RNTIを使用して、HS−DSCHを介してCELL UPDATE CONFIRMメッセージを待機する(ステップ508)。UTRANは、CELL UPDATEメッセージを受信し、新しい無線ベアラ構成とともにCELL UPDATE CONFIRMメッセージで応答する(ステップ510)。CELL UPDATE CONFIRMメッセージに使用されるH−RNTIは、Cell_DCH状態で使用されたH−RNTIと同じ専用H−RNTIである。WTRU110は無線ベアラを再構成し、RRC応答メッセージ(たとえば、RADIO BEARER RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)を送信する(ステップ512)。WTRUが拡張Cell_FACHサポートのあるソースセルから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセルへ移動する実施形態で述べたように、WTRU110はUTRANにRLCステータス報告を送信することができる。
【0048】
代替として、MAC−hsエンティティをリセットすることができ、新しいHSDPA構成が使用できる。図6は、図5のプロセス500の代替プロセス600の流れ図であり、ここでWTRUは専用H−RNTIの代わりに共通H−RNTIを使用する。WTRU110はソースセル122a中のCell_DCH状態からターゲットセル122b中の拡張Cell_FACH状態へ遷移する。ソースおよびターゲットセルは同じセルでもよい。WTRU110は、無線リンク障害またはRLC回復不能エラーを検出すると、セル中での送信および受信を止め、MAC−hsリセットを実行する(ステップ602)。WTRU110はターゲットセル122bからシステム情報を読み取る(ステップ604)。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有する場合、以下のステップが実行される。ターゲットノードBが拡張Cell_FACH機能を有しない場合、従来のセル再選択手順が実行される。WTRUはC−RNTIおよびH−RNTIをクリアし、MAC−hsリセットを実行する(ステップ605)。WTRU110はHSDPA通信ならびにRACH通信を設定する(ステップ606)。WTRU110はUTRANにCELL UPDATEメッセージを送信し、共通H−RNTIを使用して、HS−DSCHを介してCELL UPDATE CONFIRMメッセージを待機する(ステップ608)。
【0049】
UTRANはCELL UPDATEメッセージを受信し、ソースセル中でMAC−hsリセットを実行する(ステップ610)。UTRANは新しい無線ベアラ構成とともにCELL UPDATE CONFIRMメッセージで応答する(ステップ612)。CELL UPDATE CONFIRMメッセージに使用されるH−RNTIは、選択された共通H−RNTIである。WTRU110は無線ベアラを再構成し、RRCメッセージ(たとえば、RADIO BEARER RECONFIGURATION COMPLETEメッセージ)で応答する(ステップ614)。WTRUが拡張Cell_FACHサポートのあるソースセルから拡張Cell_FACHサポートのあるターゲットセルへ移動する実施形態で述べたように、WTRU110はUTRANにRLCステータス報告を送信することができる。
【0050】
図7は、例示的な装置700(WTRU110またはノードB120a、120b)のブロック図である。装置700は、トランシーバ702、MAC−hsエンティティ704、およびコントローラ706を含む。トランシーバ702は物理メディアを介して信号を送信および受信する。MAC−hsエンティティ704はHSDPA通信用である。コントローラ706(たとえば、RRCエンティティ)は、セル更新用の手順200〜600を実行するために、およびCell_FACH状態にある間の送信および受信のためにトランシーバ702およびMAC−hsエンティティ704を制御する。コントローラ706は、Cell_FACH状態にある間に、ターゲットセル122bを選択することと、ターゲットセル122bからシステム情報を読み取ることと、ソースセル122a中で受信されたRNTIをクリアすることと、それに応じてHS_DSCH_RECEPTION制御変数を設定することと、システム情報に含まれるHS−DSCH共通システム情報に基づいてHSDPA通信を構成することと、MAC−hsエンティティをリセットすることなどを行うように構成される。
【0051】
実施形態
1.ターゲットセルが拡張Cell_FACHをサポートする場合、Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するための方法。
【0052】
2.ターゲットセルを選択することを含む実施形態1に記載の方法。
【0053】
3.ターゲットセルからのシステム情報を読み取ることを含み、システム情報はHS−DSCH共通システム情報を含む実施形態2に記載の方法。
【0054】
4.ソースセル中で受信されたRNTIをクリアすることを含む実施形態2〜3のいずれか1つに記載の方法。
【0055】
5.HS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによってHS−DSCH受信を可能にすることを含む実施形態2〜4のいずれか1つに記載の方法。
【0056】
6.RACH通信を設定することを含む実施形態2〜5のいずれか1つに記載の方法。
【0057】
7.CELL UPDATEメッセージを送信することを含む実施形態2〜6のいずれか1つに記載の方法。
【0058】
8.HS−DSCH共通システム情報に基づいてMAC−hsエンティティを構成することを含む実施形態3〜7のいずれか1つに記載の方法。
【0059】
9.ターゲットセルでHSDPA送信を受信することを含む実施形態8に記載の方法。
【0060】
10.複数のRH−RNTIの1つに対するインデックスはCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態7〜9のいずれか1つに記載の方法。
【0061】
11.HSDPA送信はCELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTIを使用して受信される実施形態10に記載の方法。
【0062】
12.HSDPA送信はU−RNTIの部分集合である一時識別情報を使用して受信される実施形態9に記載の方法。
【0063】
13.MAC−hsエンティティをリセットすることをさらに含む実施形態3〜12のいずれか1つに記載の方法。
【0064】
14.共通H−RNTIおよび専用H−RNTIが別個のMAC−hsエンティティを用いて構成される場合、MAC−hsエンティティは共通H−RNTIと専用H−RNTIの両方に対してリセットされる実施形態13に記載の方法。
【0065】
15.MAC−hsエンティティはセル再選択がインターノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態13に記載の方法。
【0066】
16.MAC−hsエンティティはセル再選択がMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態13に記載の方法。
【0067】
17.MAC−hsエンティティは再順序付け待ち行列が使用される場合にのみリセットされる実施形態13に記載の方法。
【0068】
18.MAC−hsエンティティは、並べ替え待ち行列が使用され、セル再選択がインターノードBセル変更、またはMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態13に記載の方法。
【0069】
19.ネットワークからの指示に従ってMAC−hsエンティティをリセットすることをさらに含む実施形態3〜12のいずれか1つに記載の方法。
【0070】
20.HARQソフトバッファをフラッシュすることをさらに含む実施形態3〜19のいずれか1つに記載の方法。
【0071】
21.セル再選択時にRLCステータス報告を送信することをさらに含む実施形態2〜20のいずれか1つに記載の方法。
【0072】
22.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージの送信前かつターゲットセルの選択後に送信される実施形態21に記載の方法。
【0073】
23.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態21に記載の方法。
【0074】
24.RLCステータス報告はCELL UPDATE CONFIRMメッセージの受信後に送信される実施形態21に記載の方法。
【0075】
25.システム情報は拡張Cell_FACH機能の指示を含む実施形態3〜24のいずれか1つに記載の方法。
【0076】
26.HS−DSCH共通システム情報は、HS−SCCHスクランブリングコードおよびチャネライゼーションコードと、CQIフィードバック情報と、HARQプロセスの数と、メモリパーティショニングと、1組の確保されたH−RNTIとのうちの少なくとも1つを含む実施形態3〜25のいずれか1つに記載の方法。
【0077】
27.ソースセルのみが拡張Cell_FACHをサポートする場合、Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するための方法。
【0078】
28.ターゲットセルを選択することを含む実施形態27に記載の方法。
【0079】
29.ターゲットセルからシステム情報を読み取ることを含む実施形態28に記載の方法。
【0080】
30.ソースセル中で受信されたRNTIをクリアすることを含む実施形態28〜29のいずれか1つに記載の方法。
【0081】
31.MAC−hsエンティティをリセットすることを含む実施形態28〜30のいずれか1つに記載の方法。
【0082】
32.HS−DSCH受信変数をFALSEに設定することによってHS−DSCH受信を防ぐことを含む実施形態28〜31のいずれか1つに記載の方法。
【0083】
33.S−CCPCHおよびRACH通信を設定することを含む実施形態28〜32のいずれか1つに記載の方法。
【0084】
34.CELL UPDATEメッセージを送信することを含む実施形態33に記載の方法。
【0085】
35.S−CCPCH上でダウンリンク送信を受信することを含む実施形態34に記載の方法。
【0086】
36.セル再選択時にRLCステータス報告を送信することをさらに含む実施形態28〜35のいずれか1つに記載の方法。
【0087】
37.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージの送信前かつターゲットセルの選択後に送信される実施形態36に記載の方法。
【0088】
38.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態36に記載の方法。
【0089】
39.RLCステータス報告はCELL UPDATE CONFIRMメッセージの受信後に送信される実施形態36に記載の方法。
【0090】
40.Cell_FACH状態にある間にセル更新を実行するための方法。
【0091】
41.専用H−RNTIを使用してCell_DCH状態のHSDPA送信を受信しながらセル更新トリガイベントを検出し、セル更新トリガイベントは無線リンク障害およびRLC回復不能エラーの1つである実施形態40に記載の方法。
【0092】
42.ターゲットセル中のシステム情報を読み取ることを含む実施形態40〜41のいずれか1つに記載の方法。
【0093】
43.ソースセル中で受信されたRNTIをクリアすることを含む実施形態41〜42のいずれか1つに記載の方法。
【0094】
44.RACH通信を設定することを含む実施形態41〜43のいずれか1つに記載の方法。
【0095】
45.RACHを介してCELL UPDATEメッセージを送信することを含む実施形態44に記載の方法。
【0096】
46.ターゲットセルが拡張Cell_FACH状態をサポートすることがシステム情報から判断される場合、HS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによってHS−DSCH受信を可能にすることを含む実施形態41〜45のいずれか1つに記載の方法。
【0097】
47.専用H−RNTIを使用してHSDPA送信を受信することを含む実施形態46に記載の方法。
【0098】
48.無線リンク障害およびRLC回復不能エラーの1つを検出するとMAC−hsエンティティをリセットすることをさらに含む実施形態41〜47のいずれか1つに記載の方法。
【0099】
49.システム情報中に含まれるHS−DSCH共通システム情報に基づいてHSDPA通信を設定することを含む実施形態48に記載の方法。
【0100】
50.Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するためのWTRU。
【0101】
51.トランシーバを備える実施形態50のWTRU。
【0102】
52.HSDPA通信用のMAC−hsエンティティを備える実施形態51のWTRU。
【0103】
53.Cell_FACH状態にある間にターゲットセルを選択するように構成されたコントローラを備える実施形態52のWTRU。
【0104】
54.コントローラはターゲットセルからシステム情報を読み取るように構成される実施形態53のWTRU。
【0105】
55.コントローラはソースセル中で受信されたRNTIをクリアするように構成される実施形態53〜54のいずれか1つに記載のWTRU。
【0106】
56.コントローラはHS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによってHS−DSCH受信を可能にするように構成される実施形態53〜55のいずれか1つに記載のWTRU。
【0107】
57.コントローラはRACH通信を設定するように構成される実施形態53〜56のいずれか1つに記載のWTRU。
【0108】
58.コントローラはCELL UPDATEメッセージを送信するように構成される実施形態53〜57のいずれか1つに記載のWTRU。
【0109】
59.コントローラはシステム情報中に含まれるHS−DSCH共通システム情報に基づいてHSDPA通信を構成するように構成される実施形態53〜58のいずれか1つに記載のWTRU。
【0110】
60.複数のRH−RNTIの1つに対するインデックスはCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態58〜59のいずれか1つに記載のWTRU。
【0111】
61.HSDPA通信はCELL UPDATEメッセージ中で要求されたRH−RNTIを使用して受信される実施形態60に記載のWTRU。
【0112】
62.HSDPA通信はU−RNTIの部分集合である一時識別情報を使用して受信される実施形態59に記載のWTRU。
【0113】
63.コントローラはソースセル中で構成されたMAC−hsエンティティをリセットする実施形態53〜62のいずれか1つに記載のWTRU。
【0114】
64.共通H−RNTIおよび専用H−RNTIが別個のMAC−hsエンティティを用いて構成される場合、MAC−hsエンティティは共通H−RNTIと専用H−RNTIの両方に対してリセットされる実施形態63に記載のWTRU。
【0115】
65.MAC−hsエンティティはセル再選択がインターノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態63に記載のWTRU。
【0116】
66.MAC−hsエンティティはセル再選択がMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態63に記載のWTRU。
【0117】
67.MAC−hsエンティティは再順序付け待ち行列が使用される場合にのみリセットされる実施形態63に記載のWTRU。
【0118】
68.MAC−hsエンティティは、並べ替え待ち行列が使用され、セル再選択がインターノードBセル変更、またはMAC−hs保持をサポートしないノードBに対するイントラノードBセル変更を生じる場合にのみリセットされる実施形態63に記載のWTRU。
【0119】
69.コントローラはネットワークからの指示に従ってMAC−hsエンティティをリセットする実施形態53〜62のいずれか1つに記載のWTRU。
【0120】
70.コントローラはHARQソフトバッファをフラッシュする実施形態53〜69のいずれか1つに記載のWTRU。
【0121】
71.セル再選択時にRLCステータス報告を送信するように構成されたRLCエンティティをさらに含む実施形態53〜70のいずれか1つに記載のWTRU。
【0122】
72.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージの送信前かつターゲットセルの選択後に送信される実施形態71に記載のWTRU。
【0123】
73.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態71に記載のWTRU。
【0124】
74.RLCステータス報告はCELL UPDATE CONFIRMメッセージの受信後に送信される実施形態71に記載のWTRU。
【0125】
75.システム情報は拡張Cell_FACH機能の指示を含む実施形態54〜74のいずれか1つに記載のWTRU。
【0126】
76.HS−DSCH共通システム情報は、HS−SCCHスクランブリングコードおよびチャネライゼーションコードと、CQIフィードバック情報と、HARQプロセスの数と、メモリパーティショニングと、1組の確保されたH−RNTIとのうちの少なくとも1つを含む実施形態54〜75のいずれか1つに記載のWTRU。
【0127】
77.ソースセルのみが拡張Cell_FACHをサポートする場合、Cell_FACH状態にある間にセル再選択を実行するためのWTRU。
【0128】
78.トランシーバを備える実施形態77のWTRU。
【0129】
79.HSDPA通信用のMAC−hsエンティティを備える実施形態78のWTRU。
【0130】
80.Cell_FACH状態にある間にターゲットセルを選択するように構成されたコントローラを備える実施形態79のWTRU。
【0131】
81.コントローラはターゲットセルからシステム情報を読み取るように構成される実施形態80のWTRU。
【0132】
82.コントローラはソースセル中で受信されたRNTIをクリアするように構成される実施形態80〜81のいずれか1つに記載のWTRU。
【0133】
83.コントローラはMAC−hsエンティティをリセットするように構成される実施形態80〜82のいずれか1つに記載のWTRU。
【0134】
84.コントローラはHS−DSCH受信変数をFALSEに設定することによってHS−DSCH受信を防ぐように構成される実施形態80〜83のいずれか1つに記載のWTRU。
【0135】
85.コントローラはS−CCPCHおよびRACH通信を設定するように構成される実施形態80〜84のいずれか1つに記載のWTRU。
【0136】
86.コントローラはCELL UPDATEメッセージを送信するように構成される実施形態80〜85のいずれか1つに記載のWTRU。
【0137】
87.コントローラは、S−CCPCH上でダウンリンク送信を受信するようにトランシーバを構成する実施形態80〜86のいずれか1つに記載のWTRU。
【0138】
88.セル再選択時にRLCステータス報告を送信するためのRLCエンティティをさらに含む実施形態80〜87のいずれか1つに記載のWTRU。
【0139】
89.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージの送信前かつターゲットセルの選択後に送信される実施形態88に記載のWTRU。
【0140】
90.RLCステータス報告はCELL UPDATEメッセージ中に含まれる実施形態88に記載のWTRU。
【0141】
91.RLCステータス報告はCELL UPDATE CONFIRMメッセージの受信後に送信される実施形態88に記載のWTRU。
【0142】
92.Cell_FACH状態にある間にセル更新を実行するためのWTRU。
【0143】
93.トランシーバを備える実施形態92のWTRU。
【0144】
94.HSDPA通信用のMAC−hsエンティティを備える実施形態93のWTRU。
【0145】
95.Cell_FACH状態にある間に、専用H−RNTIを使用してCell_DCH状態のHSDPA送信を受信しながらセル更新トリガイベントを検出するように構成されたコントローラを備え、セル更新トリガイベントは無線リンク障害およびRLC回復不能エラーの1つである実施形態94のWTRU。
【0146】
96.コントローラはターゲットセル中のシステム情報を読み取るように構成される実施形態95のWTRU。
【0147】
97.コントローラはソースセル中で受信されたRNTIをクリアするように構成される実施形態95〜96のいずれか1つに記載のWTRU。
【0148】
98.ターゲットセルが拡張Cell_FACH状態をサポートすることがシステム情報から判断される場合、コントローラはRACH通信を設定するように構成される実施形態95〜97のいずれか1つに記載のWTRU。
【0149】
99.コントローラはRACHを介してCELL UPDATEメッセージを送信するように構成される実施形態95〜98のいずれか1つに記載のWTRU。
【0150】
100.コントローラはHS−DSCH受信変数をTRUEに設定することによってHS−DSCH受信を可能にするように構成される実施形態95〜99のいずれか1つに記載のWTRU。
【0151】
101.コントローラは、ターゲットセル中でHSDPA送信を受信するために、システム情報中に含まれる共通HS−DSCHシステム情報に基づいてMAC−hsエンティティを構成する実施形態95〜100のいずれか1つに記載のWTRU。
【0152】
102.MAC−hsエンティティは、RLC回復不能エラーの1つを検出するとリセットされる実施形態95〜101のいずれか1つに記載のWTRU。
【0153】
実施形態ではフィーチャおよび要素が特定の組合せで記載されているが、各フィーチャまたは要素は実施形態の他のフィーチャおよび要素なしで単独で使用するか、または他のフィーチャおよび要素の有無にかかわらず様々な組合せで使用できる。提供される方法または流れ図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読記憶媒体中に有形に具備されたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装できる。コンピュータ可読記憶媒体の例には、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクや取外し可能ディスクなど磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクなど光学式媒体、およびデジタル多用途ディスク(DVD)がある。
【0154】
好適なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。
【0155】
ソフトウェアに関連したプロセッサは、無線送信受信ユニット(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータ中で使用する無線周波トランシーバを実装するために使用できる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカホン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線装置、液晶ディスプレイ(LCD)表示装置、有機発光ダイオード(OLED)表示装置、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュールとともに使用できる。
図1
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図7