(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メッセージは電子メールであり、前記送信元情報記憶手段は送信元情報としての送信元メールアドレスを記憶するメールアドレス記憶手段であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
前記メッセージは電子メールであり、前記送信元情報記憶手段は送信元情報としての送信元メールアドレスを記憶するメールアドレス記憶手段であることを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明に係る情報処理システムの一実施形態を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る情報処理システム100の全体構成を示した図である。図示されるように、情報処理システム100は、ユーザー端末102とサーバ103とを備えている。ユーザー端末102とサーバ103にはそれぞれIPアドレスが割り当てられ、インターネット等により構築されているネットワーク101に接続されており、相互にデータ通信が可能な構成となっている。
【0021】
ユーザー端末102は、ユーザーが使用するコンピュータである。具体的には、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、スマートフォン等を適用することができ、特に限定されない。なお、本実施形態においては、ユーザー端末102の具体例としてスマートフォンを例示する。また、後述するように、本発明においてユーザー端末102の台数は特に限定されない。
【0022】
サーバ103は、情報処理システム100を使用するユーザーに関するデータベース及びユーザーの登録処理を行う際に生成するIDに関するデータベースを備えるコンピュータである。
【0023】
次に、
図2を参照しながら、本実施形態に係るユーザー端末102の構成について説明する。
【0024】
図2は、本実施形態に係るユーザー端末102の構成を示した図である。図示されるように、ユーザー端末102は、バス151を介して、制御部150、通信部152、メッセージ生成部153、入力部154及び表示部155を備えている。
【0025】
制御部150は、ユーザー端末102の中枢として機能する中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなる記憶部(図示せず)等に記憶されたプログラムを実行することにより、ユーザー端末102の各構成要素を制御する。
【0026】
通信部152は、制御部150の制御の下、ネットワーク101を介してサーバ103との間でデータを送受信する通信手段である。
【0027】
メッセージ生成部153は、制御部150の制御の下、メッセージを生成する。
【0028】
入力部154は、操作者であるユーザーによる入力操作を受け付ける機能を備えており、例えば、キーボード、カメラ、マウス、音声入力を受け付けるマイク、表示部155の表示面に設けられたタッチパネル等で構成されている。
【0029】
表示部155は、例えば、液晶表示素子や有機EL等の平面表示素子を用いて構成されているディスプレイである。
【0030】
次に、
図3を参照しながら、本実施形態に係るサーバ103の構成について説明する。
【0031】
図3は、本実施形態に係るサーバ103の構成を示した図である。図示されるように、サーバ103は、バス201を介して、制御部200、通信部202、ID生成部203、照合部204、IDデータベース205及びユーザーデータベース206を備えている。
【0032】
制御部200は、サーバ103の中枢として機能する中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなる記憶部(図示せず)等に記憶されたプログラムを実行することにより、サーバ103の各構成要素を制御する。
【0033】
通信部202は、制御部200の制御の下、ネットワーク101を介してユーザー端末102との間でデータを送受信する通信手段である。
【0034】
ID生成部203は、制御部200の制御の下、ユーザー端末102から送信される登録要求に応じてIDを生成するID生成手段である。
【0035】
照合部204は、制御部200の制御の下、ユーザー端末102から送信されるメッセージを解析して照合処理を行う照合手段である。なお、照合部204は必ずしも独立して構成されていなくて良く、例えば、制御部200の一部が照合部204を兼ねる構成としても良い。
【0036】
IDデータベース205は、ID生成部203によって生成されたIDを記憶するためのデータベースである。IDデータベース205については、データ構造を仮想的に示した図である
図5を参照しながら後述する。
【0037】
ユーザーデータベース206は、照合部204による照合処理を通過したユーザーの情報を記憶するためのデータベースである。ユーザーデータベース206については、データ構造を仮想的に示した図である
図6を参照しながら後述する。
【0038】
次に、
図4及び
図7を参照しながら、ユーザー端末102から登録要求が送信されてからユーザー情報の登録処理が完了するまでの、本実施形態に係る情報処理システム100の動作例について説明する。
【0039】
図4は、ユーザー端末102とサーバ103との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ユーザー端末102を操作する操作者が入力部154を操作すると、ユーザー端末102がサーバ103に対して登録要求を送信する(ステップS250)。
図7(A)は、ステップS250におけるユーザー端末102の画面表示の一例を示した図である。図示されるように、ユーザー登録を開始するためのボタン401が表示部155としてのディスプレイ400に表示されており、ユーザー端末102の操作者がボタン401を押すと、ディスプレイ400の表面上に設けられた入力部143としてのタッチパネルが操作者の入力操作を受け付ける。ボタン401を押す入力操作を受け付けると、登録要求が通信部152を介してサーバ103に対して送信される。
【0040】
続いて、サーバ103は、ステップS250においてユーザー端末102から送信された登録要求を受信する(ステップS251)。ここで、ユーザー端末102から送信された登録要求は通信部202において受信される。
【0041】
続いて、サーバ103は、ステップS251において受信した登録要求に基づき、IDを生成する(ステップS252)。ここで、ステップS252におけるIDの生成は、制御部200の制御の下でID生成部203において行われ、また、ステップS252において生成されたIDは、IDデータベース205に記憶される。
【0042】
ステップS252において生成されるIDの構成については特に限定されず、UUID(Universally Unique Identifier)等の一意に識別可能な識別子として構成することができる。本実施形態においては、
図5に示されるように、IDがアルファベット及び数字からなる10桁の乱数によって構成される形態を例示する。
【0043】
続いて、サーバ103は、ステップS252において生成したIDを、登録要求の送信元であるユーザー端末102に対して送信する(ステップS253)。ここで、本実施形態においてはステップS252においてIDを生成し、且つ、生成したIDをIDデータベース205に記憶した上でステップS253に進むが、情報処理の流れはこれに限定されず、ステップS252において生成したIDをユーザー端末102に対して送信した後で、送信したIDをユーザーベース205に記憶しても良い。
【0044】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS253においてサーバ103から送信されたIDを受信する(ステップS254)。
【0045】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS254において受信したIDを含むメッセージを生成するためのアプリケーションを起動してメッセージを生成する(ステップS255)。ここで、アプリケーションの例として、電子メールを送信するためのメーラーやウェブブラウザを挙げることができる。以下、本実施形態においてはメーラーを使用する形態を例示する。
【0046】
図7(B)は、ステップS255におけるユーザー端末102の画面表示の一例を示した図である。図示されるように、電子メールの作成画面は宛先402、件名403及び本文404から構成され、ステップS254において受信したIDは、電子メールの本文404内に記載されている。ここで、宛先402、件名403及び本文404については、メーラーを起動したときに予め入力がなされている状態であることが好ましい。なお、ステップS254において受信したIDは、必ずしも本文404内に記載されなくて良く、件名403内に記載される形態としても良い。電子メールは、送信ボタン405を押すことによりサーバ103に対して送信される。中止ボタン406は、電子メールの作成を中止するためのものである。
【0047】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS254において受信したIDを含むメッセージをサーバ103に対して送信する(ステップS256)。
【0048】
続いて、サーバ装置103は、ステップS256においてユーザー端末102から送信されたメッセージを受信する(ステップS257)。ここで、ユーザー端末102から送信されたメッセージは通信部202において受信される。
【0049】
続いて、サーバ装置103は、ステップS257において受信したメッセージを解析してIDを抽出し、IDデータベース205に記憶されたIDと照合する(ステップS258)。
【0050】
即ち、まず、ステップS257においてメッセージを受信すると、照合部204は、メッセージの件名内又は本文内に記載されているIDを抽出する。メッセージの件名又は本文内に記載されているIDを抽出する手段については特に限定されず、公知の文字検索手段等を適用することができる。また、例えば、IDをメッセージの本文内に記載することが予め定められている場合には、メッセージの本文のみを対象として文字検索処理を行い、IDを抽出すれば足りる。次に、照合部204は、メッセージから抽出したIDを、IDデータベース205に記憶されている一つ又は複数のID(ID群)に照合する。
【0051】
ステップS258において照合されたIDがIDデータベース205に存在すれば、ステップS260に進み、ステップS258において照合されたIDがIDデータベース205に存在しなければ、処理を終了する(ステップS259)。
【0052】
続いて、サーバ装置103は、ステップS257において受信したメッセージの送信元情報としての電子メールの送信元アドレスを、ユーザーデータベース206に記憶する(ステップS260)。
【0053】
次に、
図5を参照しながら、IDデータベース205の構成について説明する。
【0054】
図5は、サーバ103が備えるIDデータベース205のデータ構造を仮想的に示した図である。図示されるように、IDデータベース205は、記憶エリア301、記憶エリア302、記憶エリア303、記憶エリア304及び記憶エリア305から構成されるテーブル300を備えている。
【0055】
記憶エリア301は、ID生成部203において生成されたIDを記憶するためのものである。
【0056】
記憶エリア302は、ID生成部203において生成されたIDの生成日を記憶するためのものである。
【0057】
記憶エリア303は、ID生成部203において生成されたIDが照合されたか否かを記憶するためのものであり、あるIDが照合されたか否かをフラグによって管理するための記憶エリアとして用いることができる。
図5においては、照合されていないIDについては0、照合されたIDについては1としてフラグ管理する形態を例示している。
【0058】
記憶エリア304は、ID生成部203において生成されたIDの有効期限を記憶するためのものである。ID生成部203において生成されたIDに有効期限を設けることにより、一定期間が経過した古いIDを無効化することができ、また、ユーザーに対して速やかなメッセージの送信を促すことができる。
【0059】
記憶エリア305は、ID生成部203において生成されたIDに関する備考を記憶するためのものである。例えば、登録要求を送信したユーザー端末102のIPアドレスを取得することが可能な場合には、登録要求を送信したユーザー端末102が存在する国やエリアの情報を記憶することができる。
【0060】
ここで、IDデータベースに記憶される情報の情報量は、ID生成部203において新規なIDが生成される度に増加することとなる。そのため、例えば、生成から所定の期間が経過して有効期限を迎えたIDについては自動的に削除する構成としたり、記憶エリア303におけるフラグが1となったIDについては自動的に削除する構成としたりすることで、IDデータベースに記憶される情報の情報量を適宜制御しても良い。
【0061】
なお、記憶エリア302、記憶エリア303、記憶エリア304及び記憶エリア305並びにこれらに記憶される各情報は必須のものではなく、これらの一部又は全部についてはIDデータベース205に記憶しない構成としても良い。
【0062】
次に、
図6を参照しながら、ユーザーデータベース206の構成について説明する。
【0063】
図6は、サーバ103が備えるユーザーデータベース206のデータ構造を仮想的に示した図である。図示されるように、ユーザーデータベース206は、記憶エリア351、記憶エリア352及び記憶エリア353から構成されるテーブル350を備えている。
【0064】
記憶エリア351は、ステップS258において照合されたIDがIDデータベースに存在し、登録処理の対象となったメッセージの送信元情報を記憶するためのものである。
図6においては、メッセージの送信元情報として電子メールの送信元アドレスを記憶する形態を例示している。
【0065】
記憶エリア352は、登録処理を行った場合にその登録日を記憶するためのものである。
【0066】
記憶エリア353は、登録処理に関する備考を記載するためのものである。登録処理の対象となったメッセージを送信したユーザー端末102のIPアドレスを取得することが可能な場合には、メッセージを送信したユーザー端末102が存在する国やエリアの情報を記憶することができる。
【0067】
なお、記憶エリア352及び記憶エリア353並びにこれらに記憶される各情報は必須のものではなく、これらの一部又は全部についてはユーザーデータベース206に記憶しない構成としても良い。
【0068】
本実施形態によれば、従来技術と比較して、ユーザーによる登録要求から最終的な登録処理の完了までのステップを削減することができる。即ち、一意な識別子であるIDはユーザー端末102から送信される登録要求に応じてサーバ103で自動的に生成される上、生成されたIDを含むメッセージはユーザー端末102で自動的に生成される。従って、ユーザーは、実質的にメッセージを一度送信するのみ登録処理が完了する。
【0069】
また、登録処理の可否の決定は、サーバ103で生成した一意な識別子であるIDがメッセージ内に含まれているか否かをサーバ103が判断することにより行われるため、サーバ103で生成した一意な識別子であるIDが含まれていない不正なメッセージの送信元情報が登録されることを防ぐことができる。
【0070】
さらに、サーバ103で生成した一意な識別子であるIDの有効期間等をサーバ103側で決定することができるため、本発明を適用する用途等に応じて任意に調節することができる。
【0071】
なお、本発明はユーザー端末102の台数を特に限定しない。そのため、例えば、オンラインゲームの提供サービスに係るユーザーの事前登録システムやウェブサイト上におけるお問い合わせ受付システムとして本発明を適用することができる。
【0072】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る情報処理システムの他の実施形態として、ユーザー情報の登録処理が完了した後にユーザーに対して処理の完了を通知する形態を説明する。
【0073】
図8は、本実施形態に係るサーバ103の構成を示した図である。図示されるように、サーバ103は、バス451を介して、制御部450、通信部452、ID生成部453、メッセージ生成部454、照合部455、IDデータベース456及びユーザーデータベース457を備えている。
【0074】
制御部450は、サーバ103の中枢として機能する中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶手段からなる記憶部(図示せず)等に記憶されたプログラムを実行することにより、サーバ103の各構成要素を制御する。
【0075】
通信部452は、制御部200の制御の下、ネットワーク451を介してユーザー端末102との間でデータを送受信する通信手段である。
【0076】
ID生成部453は、制御部200の制御の下、ユーザー端末102から送信される登録要求に応じてIDを生成するID生成手段である。
【0077】
メッセージ生成部454は、制御部450の制御の下、登録処理の完了を通知するためのメッセージを生成する。
【0078】
照合部455は、制御部450の制御の下、ユーザー端末102から送信されるメッセージを解析して照合処理を行う照合手段である。なお、照合部455は必ずしも独立して構成されていなくて良く、例えば、制御部200の一部が照合部455を兼ねる構成としても良い。
【0079】
IDデータベース456は、ID生成部453によって生成されたIDを記憶するためのデータベースである。IDデータベース456については、前述した実施形態におけるIDデータベース205と同様につき、詳細な説明は割愛する。
【0080】
ユーザーデータベース457は、照合部455による照合処理を通過したユーザーの情報を記憶するためのデータベースである。ユーザーデータベース457については、前述した実施形態におけるユーザーデータベース206と同様につき、詳細な説明は割愛する。
【0081】
図9は、ユーザー端末102とサーバ103との間の情報処理を示したフローチャートである。まず、ユーザー端末102を操作する操作者が入力部154を操作すると、ユーザー端末102がサーバ103に対して登録要求を送信する(ステップS500)。
図7(A)は、
図4におけるステップS250と同様、ステップS500におけるユーザー端末102の画面表示の一例を示した図である。図示されるように、ユーザー登録を開始するためのボタン401が表示部155としてのディスプレイ400に表示されており、ユーザー端末102の操作者がボタン401を押すと、ディスプレイ400の表面上に設けられた入力部143としてのタッチパネルが操作者の入力操作を受け付ける。ボタン401を押す入力操作を受け付けると、登録要求が通信部152を介してサーバ103に対して送信される。
【0082】
続いて、サーバ103は、ステップS500においてユーザー端末102から送信された登録要求を受信する(ステップS501)。ここで、ユーザー端末102から送信された登録要求は通信部452において受信される。
【0083】
続いて、サーバ103は、ステップS501において受信した登録要求に基づき、IDを生成する(ステップS502)。ここで、ステップS502におけるIDの生成は、制御部450の制御の下でID生成部453において行われ、また、ステップS502において生成されたIDは、IDデータベース456に記憶される。
【0084】
ステップS502において生成されるIDの構成については特に限定されず、UUID等の一意に識別可能な識別子として構成することができる。本実施形態においては、
図5に示されるように、IDがアルファベット及び数字からなる10桁の乱数によって構成される形態を例示する。
【0085】
続いて、サーバ103は、ステップS502において生成したIDを、登録要求の送信元であるユーザー端末102に対して送信する(ステップS503)。ここで、本実施形態においてはステップS502においてIDを生成し、且つ、生成したIDをIDデータベース456に記憶した上でステップS503に進むが、情報処理の流れはこれに限定されず、ステップS502において生成したIDをユーザー端末102に対して送信した後で、送信したIDをユーザーベース456に記憶しても良い。
【0086】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS503においてサーバ103から送信されたIDを受信する(ステップS504)。
【0087】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS504において受信したIDを含むメッセージを生成するためのアプリケーションを起動してメッセージを生成する(ステップS505)。ここで、アプリケーションの例として、電子メールを送信するためのメーラーやウェブブラウザを挙げることができる。以下、本実施形態においてはメーラーを使用する形態を例示する。
【0088】
図7(B)は、
図4におけるステップS255と同様、ステップS505におけるユーザー端末102の画面表示の一例を示した図である。図示されるように、電子メールは宛先402、件名403及び本文404から構成され、ステップS254において受信したIDは、電子メールの本文404内に記載されている。ここで、宛先402、件名403及び本文404については、メーラーを起動したときに予め入力がなされている状態であることが好ましい。なお、ステップS504において受信したIDは、必ずしも本文404内に記載されなくて良く、件名403内に記載される形態としても良い。電子メールは、送信ボタン405を押すことによりサーバ103に対して送信される。中止ボタン406は、電子メールの作成を中止するためのものである。
【0089】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS504において受信したIDを含むメッセージをサーバ103に対して送信する(ステップS506)。
【0090】
続いて、サーバ装置103は、ステップS506においてユーザー端末102から送信されたメッセージを受信する(ステップS507)。ここで、ユーザー端末102から送信されたメッセージは通信部452において受信される。
【0091】
続いて、サーバ装置103は、ステップS507において受信したメッセージを解析してIDを抽出し、IDデータベース456に記憶されたIDと照合する(ステップS508)。
【0092】
即ち、まず、ステップS507においてメッセージを受信すると、照合部455は、メッセージの件名内又は本文内に記載されているIDを抽出する。メッセージの件名又は本文内に記載されているIDを抽出する手段については特に限定されず、公知の文字検索手段等を適用することができる。また、例えば、IDをメッセージの本文内に記載することが予め定められている場合には、メッセージの本文のみを対象として文字検索処理を行い、IDを抽出すれば足りる。次に、照合部455は、メッセージから抽出したIDを、IDデータベース456に記憶されている一つ又は複数のID(ID群)に照合する。
【0093】
ステップS508において照合されたIDがIDデータベース456に存在すれば、ステップS510に進み、ステップS508において照合されたIDがIDデータベース456に存在しなければ、処理を終了する(ステップS509)。
【0094】
続いて、サーバ装置103は、ステップS507において受信したメッセージの送信元情報としての電子メールの送信元アドレスを、ユーザーデータベース457に記憶する(ステップS510)。
【0095】
続いて、サーバ装置103は、登録処理の完了を通知するためのメッセージを生成し、ステップS507において受信したメッセージを送信したユーザー端末102に対して送信する(ステップS511)。登録処理の完了を通知するためのメッセージの具体例としては、電子メールを挙げることができる。ここで、登録処理の完了を通知するためのメッセージは、制御部450の制御の下、メッセージ生成部454において生成される。
【0096】
続いて、ユーザー端末102は、ステップS511においてサーバ103から送信されたメッセージを受信する(ステップS512)。ここで、サーバ103から送信されたメッセージは通信部152において受信される。
図10は、ステップS512におけるユーザー端末102の画面表示の一例を示した図である。図示されるように、登録処理が完了したユーザーのユーザー端末102には、登録処理の完了を通知する文が記載された電子メールが届く。
【0097】
本実施形態によれば、前述の実施形態による効果に加えて、登録処理の完了を通知するためのメッセージがユーザー端末102に届くため、ユーザーは、自身の情報が登録されたことを確認することができる。
【0098】
次に、
図11を参照しながら、本発明に係る情報処理システムの管理画面について説明する。
【0099】
図11は、本発明に係る情報処理システムの管理画面の一例を示した図である。図示されるように、管理画面600には、管理期間601、ID生成数602、ID照合回数603、照合通過率604及び備考605から構成されるシステム管理レポートテーブルが表示される。
【0100】
管理期間601には、月単位や週単位で単位期間が表示される。
【0101】
ID生成数602には、単位期間におけるIDの生成を行った回数が表示される。
【0102】
ID照合回数603には、単位期間におけるIDの照合を試みた回数が表示される。
【0103】
照合通過率604には、単位期間におけるIDの照合通過率、即ち、試みられた全ての照合の内、登録処理のステップに進んだ照合の割合を意味する登録率が表示される。
【0104】
備考605には、単位期間における情報処理システムの稼働状況等が表示される。
【0105】
図11に示されるシステム管理レポートは、システムのいわゆるログとして機能する他、例えば、照合通過率604の推移を分析することにより、サーバ103が備えるID生成部203やID生成部453によって生成されたIDが含まれていないメッセージの受信状況を把握することができる。サーバ103が備えるID生成部203やID生成部453によって生成されたIDが含まれていないメッセージは本発明に係る情報処理システムが意図しないものであり、照合通過率が低下した場合はこのようなメッセージが増加していることが推定できるため、
メッセージの送信先となるメールアドレスを変更するなど、情報処理システムを正常に保つための対策等を講じることができる。
【0106】
これまで情報処理システムに係る実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、情報処理システムの機能を実現するためのプログラムとしての形態やそのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として提供や実施がなされても良い。
【0107】
記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、半導体メモリ、光カード等を用いることができる。例えば、磁気記録装置としては、フレキシブルディスク、磁気テープを、光ディスクとしては、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)を、半導体メモリとしては、フラッシュメモリを挙げることができる。
【0108】
プログラムの流通は、そのプログラムを記録したCD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行うことができる。また、プログラムを他のサーバ等に格納しておき、インターネット等のネットワークを介して、ユーザー端末やサーバからの要求に応じて転送することにより流通させる形態としても良い。
【0109】
また、読み出したプログラムをコンピュータが実行することにより本発明が実施されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づいて、コンピュータ上で稼働しているOS(Operating System)等が実際の処理の一部を行い、その処理によって本発明が実施されても良い。
【0110】
さらに、プログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる中央演算処理装置(Central Processing Unit)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本発明が実施されても良い。
【0111】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能であることは言うまでもない。