(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ネットワークの対象となるすべての前記設備機器及び前記センサに接続できたことを条件として、前記設備機器及び前記センサと、該設備機器及び該センサの前記設置場所とのリストを保存するための保存ボタンを表示する手段と、
前記保存ボタンがクリックされたときに、前記リストを格納した電子ファイルを、該当する前記建物を識別する識別情報を含むファイル名を付して、接続機器一覧記憶手段に格納する手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の建物内センサネットワークの構築装置。
前記ルータとの接続解除が指示されたときに、前記ルータへの接続許可のために入力された接続IDが、前記構築装置が日常用いているネットワークに接続するための所定IDに一致するかを判定し、一致する場合には、前記ルータとの接続解除を中止する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の建物内センサネットワークの構築装置。
前記サーバは、前記複数の前記設備機器及び前記センサの中に互いに異なる通信プロトコルにて通信する機器が存在するとき、制御信号を前記設備機器及び前記センサに向けて送信する際に用いる通信プロトコルを、送信先の前記設備機器及び前記センサが用いる通信プロトコルに応じて切り替えることにより、前記設備機器及び前記センサを制御可能なプロトコル切り替え手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の建物内センサネットワークの構築装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
(住宅内センサネットワーク)
本実施形態の住宅内センサネットワークは、建物としての住宅内のエネルギー生産・消費状況を監視するセンサネットワークであって、住宅の分電盤の分岐回路等に設置された電力量センサや、発電装置の発電量センサ、ガス、水道のパルスセンサ等とホームサーバとの間で情報の送受信が可能な情報ネットワークであり、住宅2内で使用される電気機器を制御する所謂ホールエネルギーマネジメントシステム(HEMS)に用いられる。
HEMSは、住宅2内でのエネルギー消費量を管理する上で、住宅2内で使用される複数の電気機器の電力消費量を可視化(見える化)し、その視覚化された情報を住宅2の利用者に対して報知するシステムである。本実施形態の住宅内センサネットワークを通じて、各電気設備の電力使用量、発電装置の発電量、ガス、水道の使用量等のデータをホームサーバが取得し、エネルギー消費量及び発電量を可視化する。
【0019】
図1は、住宅内センサネットワークの全体構成図である。
住宅内センサネットワークは、住宅2内に構築されサーバとしてのホームサーバ10により制御されるホームネットワーク21と、住宅2内のルータ13を介してホームネットワーク21に通信可能に接続される端末コンピュータ51(以下、端末51とする)を備えている。
住宅2は、建物の一例であって、本発明は、住宅2以外の建物、例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗等において使用されるエネルギー消費機器を制御する場合にも適用可能である。なお、住宅2とは、一戸建ての家の他、マンションのような集合住宅における一部屋も含む概念である。
なお、ホームサーバ10は、ルータ13を介して不図示のインターネットに接続し、インターネットを通じて住宅管理会社のサーバコンピュータと通信可能として、住宅2の居住者が、住宅管理会社からウェブで提供されるサービスを利用可能としてもよい。
【0020】
住宅2内には、家庭内LANと呼ばれる各部屋を結ぶホームネットワーク21が構築されており、このホームネットワーク21には、
図1に示すように、ホームサーバ10と、各回路の電力量を測定する分岐センサ11aと、電気機器の消費電力量を測定する電力計測タップ11bと、分岐センサ11a、電力計測タップ11b、発電電力量センサ11c、発電電力量センサ11d、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fで計測された消費・発電電力量のデータを一時的に蓄積してホームサーバ10に伝送するデータロガー11gと、住宅2内で、居住者が、消費電力の使用量等に関する情報の閲覧や電気機器等の操作を行うディスプレイ12と、ホームネットワーク21と外部のインターネット等のネットワークとを相互接続するルータ13と、エアコン、照明等の各種電気機器と、分電盤30と、太陽光発電装置41、燃料電池42、太陽光発電装置41及び燃料電池42で発電された電力を蓄電する蓄電池43、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fが接続されている。
【0021】
ホームサーバ10は、ホームネットワーク21内の情報を管理する装置であって、ホームネットワーク21に接続されたディスプレイ12、分電盤30、太陽光発電装置41、電気機
器等の機器のアドレスを管理すると共に、これらの機器と通信を行い、機器の状態などの情報を取得し、機器の状態を制御する機器管理機能を有する。ホームサーバ10は、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータや、セットトップボックス、他の既存の機器に組み込まれるなどの形態で実現される。ホームサーバ10のハード構成は、端末51と同様であるため、説明を省略する。
【0022】
ところで、一般的に、HEMSが搭載された住宅2では、共通の通信プロトコル(通信方式や通信規格と同義)を採用した電気機器を使用することが推奨されており、例えば、ECHONETコンソーシアムが提唱する通信プロトコルを採用した機器に統一されていることが望まれている。一方、ECHONETコンソーシアムが提唱するプロトコルとしては、ECHONET(登録商標)と、その後継規格であるECHONETLite(登録商標)とがあり、住宅2内の電気機器において両プロトコルが混在する場合がある。また、ユーザが購入する電気機器の中には、ECHONETやECHONETLite以外の通信プロトコ
ルの機器が含まれる場合もある。
【0023】
そして、ホームネットワーク21では、住宅2で使用される複数の電気機器及びセンサ中、互いに異なる通信プロトコルにて通信する機器が存在する。このため、ホームサーバ10の記憶手段には、ホームサーバ10が住宅2の通信相手と通信するための通信用バンドルが通信プロトコル別に記憶されている。つまり、住宅2内の電気機器及びセンサが採用する通信プロトコルの種類数だけ通信用バンドルが記憶手段に記憶されている。具体的に説明すると、記憶手段には、第1通信プロトコル(例えば、ECHONET)にて通信するためのバンドルと、第2通信プロトコル(例えば、ECHONETLite)にて通信するためのバンドルと、第3通信プロトコル(例えば、ECHONETやECHONETLite以外の通信プロトコル)
にて通信するためのバンドルが記憶されている。
【0024】
そして、ホームネットワーク21では、記憶手段に記憶された通信バンドルのうち、読み出されて実行される通信バンドルが通信相手に応じて切り替わるようになっている。これにより、ホームサーバ10は、電気機器及びセンサと通信する際に採用する通信プロトコルを、通信相手の電気機器及びセンサが採用する通信プロトコルに応じて切り替えることが可能となる。なお、通信プロトコルを切り替えるとは、ある通信プロトコルにて伝送する電文(コマンド)を、他の通信プロトコルを用いる通信機器に伝送するにあたり当該他の通信プロトコルに併せて書き換えることと同義である。また、ホームサーバ10が通信プロトコルを切り替えて通信する通信相手の電気機器には、本実施形態のデータロガー11gが含まれる。
【0025】
ここで、ホームサーバ10におけるプログラム実行環境について説明すると、ホームサーバ10は、OSと、JAVA(登録商標)仮想マシン(以下、JVM)と、OSGi(Open Services Gataway initiative)フレームワークと、OSGiフレームワーク上で動作する各種バンドルを備える。OSGiフレームワークは、JVM上に構築され、OSGiフレームワーク上で動作するバンドルのダウンロード、インストール、起動、停止などのライフサイクルを管理する。そして、OSGiフレームワーク上で動作するバンドルについては、動的に入れ替えることが可能であり、また、複数のバンドルを並列的に実行することが可能である。
【0026】
ここで、OSGiフレームワーク上で動作するバンドルの中には、前述した第1通信プロトコルにて通信するための第1通信バンドルと、第2通信プロトコルにて通信するための第2通信バンドルと、第3通信プロトコルにて通信するための第3通信バンドルが含まれる。そして、OSGiフレームワークが有する機能のうち、バンドルを動的に入れ替える機能により、ホームサーバ10が通信する際の通信相手となる電気機器及びセンサの通信プロトコルに応じて、実行される通信バンドルが入れ替われるようになる。このような通信バンドルの入れ替えにより、ホームサーバ10が採用する通信プロトコルが切り替わる。この結果、ホームサーバ10は、通信プロトコルの異同に関わらず、住宅2内の電気機器及びセンサと通信することが可能となる。
【0027】
さらに、OSGiフレームワークに各通信バンドルが登録されると、各通信バンドルの機能を利用するためのインタフェースがサービスレジストリに登録される。OSGiフレームワークは、これらのインタフェースを統合したものをAPI(Application Program Interface)として提供する。このAPIを利用すれば、ユーザ側では、通信バンドルの違い、すなわち、電気機器及びセンサ間における通信プロトコルの差異を意識する必要が無くなる。これにより、つまり、電気機器及びセンサの制御をホームサーバ10に対して要求するプログラムを開発する際、その開発者は、各電気機器及びセンサに関するオブジェクト規定さえ把握しておけば、一般的なWeb通信プログラムの開発手法を適用することが可能となる。
【0028】
住宅2内の電気機器及びセンサとの通信をホームサーバ10に対して要求する際に上記のAPIを用いれば、そのリクエスト電文を通信プロトコルに応じた形式に整える必要がなく、比較的簡易的な電文となる。より詳しく説明すると、居住者がホームサーバ10に対して電気機器及びセンサの制御を要求するにあたり、ディスプレイ12からHTTPリクエスト、具体的には、電気機器及びセンサ制御の実行要求がホームサーバ10に向けて送信される。一方、ホームサーバ10は、ディスプレイ12から上記のHTTPリクエストを受信すると、電気機器及びセンサと通信して当該電気機器及びセンサに対して制御信号を送信する。この結果、ホームサーバ10は、上記のHTTPリクエストにおいて指定された制御ルールに則って、制御対象である電気機器及びセンサを制御するようになる。ここで、ホームサーバ10が制御信号を送信する際に採用する通信プロトコルは、制御信号の送信先である電気機器及びセンサが採用する通信プロトコルに設定される。
【0029】
また、ホームサーバ10は、制御信号を受信した電気機器及びセンサと更に通信し、当該電気機器及びセンサの運転状態を示す応答信号を受信する。この際、ホームサーバ10が採用する通信プロトコルは、応答信号の発信元である電気機器及びセンサが採用する通信プロトコルに設定される。
【0030】
以上のようにホームネットワーク21では、ホームサーバ10と電気機器及びセンサとの間で双方向通信が実行され、具体的には、ホームサーバ10から各電気機器及びセンサに制御信号が送信され、各電気機器及びセンサからホームサーバ10に応答信号が送信される。
ディスプレイ12は、住宅2内のキッチン、リビングルーム、洗面所等の各所に設置され、ホームサーバ10との間の送受信機能及びタッチパネルを備えたディスプレイである。なお、ホームサーバ10の表示装置69をディスプレイ12として用いてもよい。
【0031】
電気機
器とは、家庭内で使用される機器の総称であり冷蔵庫や電子レンジ等の家電製品やゲーム機、AV機器のほか、センサや、照明等の家庭内のあらゆる電気機器を含む。
本実施形態に係る電気機器の各々は、ホームサーバ10に対して通信可能に接続されると、ホームサーバ10側で自動認識されるようになっている。具体的に説明すると、本実施形態に係る電気機器のうち、エアコン、照明等の家電製品は、ECHONET(エコーネット)コンソーシアムが提唱するECHONET規格を採用した機器、若しくは同規格に準拠した規格を採用した機器となっている。このような電気機器は、ECHONET規格により、ホームサーバ10に対して通信可能に接続されるとホームサーバ10側で自動的に認識されるようになり、さらに、住宅2内で使用される機器としてホームサーバ10に登録されるようになっている。ここで、電気機器を自動認識して登録するための技術としては、プラグアンドプレイ(登録商標)技術等の公知技術が利用可能である。
【0032】
分電盤30は、住宅2全体での主幹電力供給回路である主幹回路31と、主幹回路31から分岐した複数の分岐回路32とが設けられ、主幹回路31及び各分岐回路32には、公知の電力量計からなる分岐センサ11aが取り付けられている。
主幹回路31及び各分岐回路32が、住宅2内で使用されるエアコンや照明等の所定の電力消費機器と対応付けられているため、主幹回路31及び各分岐回路32を通る電流の電流計測値と電圧計測値から、流れた電流の電力量を個別計測することにより、主幹回路31及び各分岐回路32に対応した電力消費機器の消費電力量を計測できる。
【0033】
住宅2内で使用される電力消費機器のうち、専用の電力供給回路が設けられておらず、分岐回路32と対応付けられていない機器は、公知の電力計測タップ11bに接続され、当該電力計測タップ11bで消費電力量の計測が行われる。
太陽光発電装置41は、公知の太陽光発電装置からなり、太陽光発電装置41で発電された電力量を検知する公知の発電電力量センサ11cが接続されている。
燃料電池42は、公知の燃料電池からなり、燃料電池42で発電された電力量を検知する公知の発電電力量センサ11dが接続されている。
ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fは、それぞれ、住宅内の使用ガス量及び使用水道量を検知する公知のパルスセンサである。
【0034】
分岐センサ11a、電力計測タップ11
bは消費電力量を示すデータを、ガス用パルスセンサ11eは消費ガス量を示すデータを、水道用パルスセンサ11fは消費水道量を示すデータを、計測結果として出力し、これらのデータはデータロガー11gに一時的に蓄積されて、1分間等の所定時間毎に、データロガー11gからホームサーバ10に伝送される。
【0035】
端末51は、住宅2内のホームネットワーク21に接続されたホームサーバ10及びその他の電気機器等の動作確認等を行うために、住宅メーカの担当者が使用するコンピュータである。
端末51のハード構成を
図2に示す。端末51は、データの演算・制御処理装置としてのCPU61、記憶装置であるRAM62、ROM63、HDD64及び記憶媒体装置65等を備えている。CPU61は、ROM63又はHDD64に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM62には、CPU61が各種処理を実行する上で必要なデータなどが記憶される。
【0036】
HDD64には、各センサ11a〜fと、エアコンと、蓄電池43との間の接続、動作確認と、名称や設置場所等のホームサーバ10のデータベースへの初期登録を実行するチェックツールプログラムが格納されている。チェックツールプログラムで実行される処理は、
図3のステップS7の処理であり、具体的には、
図5、
図7、
図11、
図12、
図14、
図16〜
図17のフローチャートの処理である。
また、HDD64には、各住宅2について、チェックツールプログラムでセンサ、エアコン、蓄電池43の接続及び動作確認を完了したか否かの結果が格納された接続及び動作確認結果テーブルが格納されている。接続及び動作確認結果テーブルは、項目として、住宅2に固有な識別番号と、ルータ13のIPアドレスと、センサの接続・動作確認が完了したか否かを示す完了フラグ、エアコンの接続・動作確認が完了したか否かを示す完了フラグ、蓄電池43の接続・動作確認が完了したか否かを示す完了フラグを含む。完了フラグは、1が完了したことを示し、0が未完了を示す。
HDD64には、住宅2について、チェックツールプログラムで実行したセンサ、エアコン、蓄電池43の接続及び動作確認状況のデータを含むファイルを格納する確認結果フォルダが格納されている。確認結果フォルダには、分岐センサ一覧画面190及びその他センサ一覧画面200のデータを格納するセンサ確認結果ファイルと、エアコンリスト231のデータを格納するエアコン確認結果ファイルと、蓄電池リスト251のデータを格納する蓄電池確認結果ファイルとが格納され、それぞれ、住宅2に固有な識別番号と、センサ/エアコン/蓄電池の別を示す記号とを含むファイル名が付されている。
HDD64には、住宅2について、チェックツールプログラムで接続及び動作確認が完了したセンサ、エアコン、蓄電池43の一覧とその動作確認結果等の情報を含む
図13の接続機器一覧ファイル214を格納する接続機器一覧フォルダが格納されている。接続機器一覧ファイル214には、住宅2に固有な識別情報を含むファイル名が付されている。
【0037】
記憶媒体装置65は、外付けハードディスク、CD−R、DVD、メモリスティックなどにより構成され、受信したデータを記憶、読み出し等できるようになされている。
【0038】
(住宅内センサネットワークの構築方法)
次に、住宅内のセンサネットワークの構築方法について説明する。
まず、
図3を参照しながら、本実施形態の住宅内センサネットワークを構築する流れについて説明する。
まず、住宅メーカは、住宅内の設備構成やオプション設定等に基づいてセンサネットワークの仕様の検討を行う(ステップS1)。続いて、採用されたネットワーク構成の仕様および住宅内の設備構成等を基に図面を作成する(ステップS2)。
【0039】
そして、作成された図面に基づいて、電気機器の設置工事を行う(ステップS3)。このステップでは、住宅メーカ及び電気工事業者は、住宅内で電気配線を行い、電気機器を設置する。このとき、ホームサーバ10、ディスプレイ12の設置も行う。
また、電気工事業者は、分電盤30及び各センサ11a〜f、データロガー11gの設置工事を行う(ステップS4)。
【0040】
そして、ステップS3、ステップS4の住宅メーカによる電気機器、分電盤30、各センサ11a〜f、データロガー11gの設置工事が完了すると、住宅メーカの担当者は、電気機器の結線、配線、通電の有無、動作などを検査する(ステップS5)。
【0041】
次いで、住宅メーカの担当者は、端末51をルータ13に接続し、各電気機器とホームサーバ10との間の接続、動作確認と、すべての電気機器の名称や設置場所等のホームサーバ10のデータベースへの初期登録を行う(ステップS6)。このステップでは、分岐センサ11a、電力計測タップ11b、発電電力量センサ11c、発電電力量センサ11d、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fとデータロガー11gの接続、初期登録も行う。
本実施形態では、ホームサーバ10をルータ13を介してインターネットに接続し、住宅2から離れた場所から、端末51をインターネット及びルータ13を介してホームサーバ10に接続する例について説明するが、担当者が端末51を住宅2に持ち込んで、住宅2のインターネットに接続されていないスタンドアローンの状態であるホームサーバ10に、端末51を直接接続してもよい。
その後、端末51をルータ13に接続し、各センサ11a〜fと、エアコンと、蓄電池43との間の接続、動作確認と、名称や設置場所等のホームサーバ10のデータベースへの初期登録を行う(ステップS7)。
ステップS7の、各センサ11a〜fと、エアコンと、蓄電池43との間の接続、動作確認、初期登録が完了すると、依頼主に対して、本実施形態の住宅内センサネットワークの操作説明を行い、その後、依頼主に住宅2を引き渡し(ステップS9)、住宅内センサネットワークの構築を完了する。
【0042】
図3のステップS7の動作確認及び初期登録の処理について、具体的に説明する。動作確認及び初期登録の処理は、端末51のHDD64に格納されたチェックツールプログラムの処理であり、端末51のCPU61に制御される。
端末51の画面上で不図示のチェックツールプログラムのアイコンがクリックされると、端末51のCPU61は、チェックツールプログラムを立ち上げ、端末51とルータ13との無線接続及び切断をするための無線接続ボタン101と、機器接続確認ボタン102と、無線接続解除ボタン103とを表示する
図4のトップ画面100を表示する。
【0043】
トップ画面100で、無線接続ボタン101がクリックされると、端末51は、無線接続可能なルータを検索し、抽出されたルータの名称とIPアドレスを取得する。取得したルータの名称をルータリスト111にリスト表示して、ルータ接続画面110を表示する。
ルータ接続画面110は、端末51で抽出された接続可能なルータをリスト表示し、ルータ13に接続するための画面であり、接続可能なルータリスト111と、ルータリスト111で選択されたルータの画像を表示するルータ画像表示欄112と、ルータへの接続のためのパスワード入力欄113と、ルータに接続するための接続ボタン114と、ルータへの接続を中止する中止ボタン115と、を備えている。
【0044】
ルータリスト111で、いずれかのルータ名がクリックされると、このルータ名のIPアドレスをキーとして、住宅メーカの不図示の管理サーバの顧客ルータ登録テーブルを検索し、該当するIPアドレスがヒットした場合には、顧客ルータ登録テーブルでこのIPアドレスに紐付けられたルータ画像名のデータを顧客ルータ画像記憶手段から取得して、該当するルータ画像を、ルータ画像表示欄112に表示する。
ルータ画像表示欄112にルータ画像が表示されると、担当者は、ルータリスト111で選択したルータが、住宅メーカのいずれかの顧客の住宅2に設置されたルータ13であることを知ることができる。また、ルータ画像と、住宅2に設置されているルータ13の写真又は実物の外観を見比べて、一致していれば、そのルータへの接続処理を進めることができる。
【0045】
中止ボタン115がクリックされると、端末51は、「ルータへの接続を中止します。よろしいですか?」というメッセージと、中止を実行するための「はい」ボタン、ルータ接続画面110に戻るための「いいえ」ボタンを表示する不図示の確認画面を表示する。
「はい」ボタンがクリックされると、ルータ接続画面110を閉じて、処理を終了する。「いいえ」ボタンがクリックされると、ルータ接続画面110に戻る。
【0046】
ルータ接続画面110で、接続ボタン114がクリックされると、パスワード欄113に入力されたパスワードが、顧客ルータ登録テーブルに登録されたそのルータ13のパスワードに一致するか確認し、一致しない場合には、「パスワードが間違っています。再度入力してください」というメッセージと、パスワード入力欄を表示するエラー画面を表示する。
パスワード欄113に入力されたパスワードが、顧客ルータ登録テーブルに登録されたそのルータ13のパスワードに一致した場合には、端末51をルータ13に接続して、接続に成功した場合には、処理を終了する。
端末51のルータ13への接続に失敗した場合には、エラー画面120を表示して、処理を終了する。
【0047】
担当者は、端末51をルータ13に接続すると、ホームサーバ10及び各センサへの接続確認を行う。
トップ画面100の機器接続確認ボタン102がクリックされると、端末51は、
図5のフローチャートの処理をスタートする。
図5の処理は、端末51のCPU61に制御される。
ステップS11で、端末51のIPアドレスを取得する。ステップS12で、IPアドレスの取得に成功したか判定する。成功しなかった場合(ステップS12:No)、ステップS14で、
図6の確認画面130の端末51のIPアドレス表示欄に、「失敗」を表示し、
図5のAから
図7のAを介してステップS24に進み、
図6の確認画面130に、「失敗」があるか判定する。
IPアドレスの取得に成功した場合(ステップS12:Yes)、ステップS13で、
図6の確認画面130に、端末51のIPアドレスを表示する。
【0048】
次いで、ステップS15で、ルータ13からIPアドレスを取得する。ステップS16で、IPアドレスの取得に成功したか判定する。成功しなかった場合(ステップS16:No)、ステップS17で、
図6の確認画面130のルータ13のIPアドレス表示欄に、「失敗」を表示し、
図5のAから
図7のAを介してステップS24に進み、
図6の確認画面130に、「失敗」があるか判定する。
IPアドレスの取得に成功した場合(ステップS16:Yes)、ステップS18で、
図6の確認画面130に、ルータ13のIPアドレスを表示する。
【0049】
次いで、ステップS19で、ホームサーバ10からIPアドレスを取得する。ステップS20で、IPアドレスの取得に成功したか判定する。成功した場合(ステップS20:Yes)、ステップS21で、ホームサーバ10に格納されたHEM
Sの起動状態と、HEM
Sのソフトのバージョンの情報をホームサーバ10から取得し、ステップS22で、ホームサーバ10のアドレスと共に
図6の確認画面130に表示し、
図5のAから
図7のAを介してステップS24に進み、
図6の確認画面130に、「失敗」があるか判定する。
IPアドレスの取得に成功しなかった場合(ステップS20:No)、ステップS23で、
図6の確認画面130に、ホームサーバ10のIPアドレス表示欄に、「失敗」を表示し、
図5のAから
図7のAを介してステップS24に進み、
図6の確認画面130に、「失敗」があるか判定する。
【0050】
「失敗」がある場合(ステップS24:Yes)、ステップS25でエラー画面140を表示して、処理を終了する。
図6の確認画面130に、「失敗」がない場合(ステップS24:No)、ステップS26で、ルータ13のIPアドレスをキーとして、端末51のHDD64の接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を取得する。
次いで、ステップS27で、ステップS26で取得したセンサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を用いて、
図8の接続機器確認画面150を表示する。
接続機器確認画面150は、センサ、エアコン、蓄電池43の接続・動作確認が完了しているかを示すと共に、完了していない場合には、各接続機器の接続・動作確認を開始するボタン151〜153を表示する画面であって、センサ、エアコン、蓄電池43の動作確認ボタン151〜153、センサ、エアコン、蓄電池43の動作確認の完了/未完了の別を表示する確認状態表示欄154〜156、接続及び動作確認処理の中断ボタン157、接続機器の接続及び動作確認が完了したときに有効化され、完了したことを確定させるための確定ボタン158を備えている。
【0051】
次いで、ステップS28で、センサの動作確認ボタン151がクリックされたか判定する。
クリックされた場合(ステップS28:Yes)、ステップS29で、いずれかのセンサとの通信エラーがあるか判定する。
いずれかのセンサとの通信エラーがある場合(ステップS29:Yes)、ステップS30でエラー画面160を表示して、ステップS31で、中断ボタン157がクリックされたか判定する。
クリックされた場合(ステップS31:Yes)、ステップS32で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認結果の情報を、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号とセンサであることを示す記号とを含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
【0052】
中断ボタン157がクリックされない場合(ステップS31:No)、ステップS31で、中断ボタン157がクリックされたか判定する。つまり、ステップS30でエラー画面160が表示されると、中断ボタン157がクリックされるまで、ステップS31を繰り返す。
いずれかのセンサとの通信エラーがない場合(ステップS29:No)、つまり、全センサについて通信に問題がない場合、ステップS33で、
図9のセンサデータ入力画面170を表示する。
図9のセンサデータ入力画面170は、分岐センサ数選択欄171、
図3のステップS6で予め登録された発電電力量センサ11c、発電電力量センサ11d、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fの有無の情報を自動表示するセンサ有無表示欄172、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fの1パルスあたりの流量をデフォルトで表示し、担当者により入力可能とする流量表示欄173、各センサの通信確認を実行するための「次へ」ボタン174を備えている。
【0053】
ステップS34で、「次へ」ボタン174がクリックされたか判定する。クリックされていない場合(ステップS34:No)、ステップS34で、「次へ」ボタン174がクリックされたか判定する。つまり、「次へ」ボタン174がクリックされるまで、ステップS34を繰り返す。
「次へ」ボタン174がクリックされた場合(ステップS34:Yes)、ステップS35で、センサデータ入力画面170に入力漏れがあるか判定する。入力漏れがある場合(ステップS35:Yes)、ステップS36でエラー画面181を表示して、ステップS34で、「次へ」ボタン174がクリックされたか判定する。
センサデータ入力画面170に入力漏れがない場合(ステップS35:No)、ステップS37で、センサとの通信エラーがあるか判定する。ステップS37の判定は、分岐センサ11a、電力計測タップ11b、発電電力量センサ11c、発電電力量センサ11d、ガス用パルスセンサ11e、水道用パルスセンサ11fのデータロガー11gへの初期登録が、ステップS6ですでに行われているため、データロガー11gとの間の通信が正常かを判定する。通信エラーがある場合(ステップS37:Yes)、ステップS38で、エラー画面182を表示して、ステップS34で、「次へ」ボタン174がクリックされたか判定する。
【0054】
ステップS37で、センサとの通信エラーがない場合(ステップS37:No)、ステップS39で、センサの動作確認と設置場所の登録を行う。
このステップでは、まず、分電盤30に設置された分岐センサ11aについて、順次接続して動作確認を行い、その結果を
図10の分岐センサ一覧画面190に表示する。また、各分岐センサ11aに対応する分岐回路32接続先の設置場所が、分岐センサ一覧画面190で担当者によって手入力される。なお、本実施形態では、設置場所を手入力しているが、住宅2の施工図面のデータから設置場所を自動入力してもよい。例えば、施工図面のデータに、各機器、センサの機器IDを予め登録しておき、自動で取得した分岐センサ11aの機器IDをキーとして施工図面のデータを検索し、設置場所のデータを取得して、設置場所の欄に自動入力する。
分岐センサ一覧画面190で、すべての分岐センサ11aの動作確認が終了し、設置場所が登録されると、「次へ」ボタン191を有効化する。「次へ」ボタン191がクリックされると、その他センサ一覧画面200を表示し、その他のセンサについても、動作確認を行い、その結果を表示する。
次いで、
図7のBから
図11のBを介してステップS40に進み、動作確認及び設置場所登録中に問題が発生したか判定する。問題が発生した場合(ステップS40:Yes)、ステップS41で、動作確認及び設置場所登録中に問題が発生した旨を表示する不図示のエラー画面を表示し、ステップS42で、中断ボタン192又は202がクリックされたか判定する。
【0055】
クリックされた場合(ステップS42:Yes)、ステップS43で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認の結果である分岐センサ一覧画面190及びその他センサ一覧画面200のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号とセンサであることを示す記号とを含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
中断ボタン192又は202がクリックされない場合(ステップS42:No)、ステップS42で、中断ボタン192又は202がクリックされたか判定する。つまり、中断ボタン192又は202がクリックされるまで、ステップS42を繰り返す。
【0056】
いずれの分岐センサ11a及びその他のセンサについても、動作確認及び設置場所登録中に問題が発生していない場合(ステップS40:No)、ステップS44で、完了ボタン201を表示する。次いで、ステップS45で、完了ボタン201がクリックされたか判定する。
クリックされない場合(ステップS4
5:No)、ステップS4
5で、完了ボタン201がクリックされたか判定する。つまり、完了ボタン201がクリックされるまで、ステップS4
5を繰り返す。
完了ボタン201がクリックされた場合(ステップS4
5:Yes)、ステップS46で、端末51のHDD64に格納された接続及び動作確認結果テーブルの、そのルータ13のIPアドレスの付されたレコードについて、センサの接続及び動作確認完了フラグを1にして、センサの確認状況を完了にセットする。また、接続及び動作確認の結果である分岐センサ一覧画面190及びその他センサ一覧画面200のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号とセンサであることを示す記号とを含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存する。
【0057】
次いで、ステップS47で、ルータ13のIPアドレスをキーとして、接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされているか判定する。
セットされていない場合(ステップS47:No)、
図11のCから
図7のCを経てステップS26に進み、ルータ13のIPアドレスをキーとして、端末51のHDD64の接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を取得する。
センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされている場合(ステップS47:Yes)、
図11のFから
図12のFを経てステップS48に進み、
図13のように、接続機器確認画面150のセンサ確認状態表示欄154、エアコン確認状態表示欄155、蓄電池確認状態表示欄156の表示をすべて「完了」にすると同時に、完了ボタン158を有効化する。
【0058】
次いで、ステップS49で、完了ボタン158がクリックされたか判定する。クリックされない場合(ステップS49:No)、ステップS50で、中断ボタン157がクリックされたか判定する。
クリックされた場合(ステップS50:Yes)、ステップS51で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認結果の情報を、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
【0059】
中断ボタン157がクリックされない場合(ステップS50:No)、ステップS49で、完了ボタン158がクリックされたか判定する。つまり、ステップS48で完了ボタン158が有効化されると、完了ボタン158か中断ボタン157がクリックされるまで、ステップS49とステップS50を繰り返す。
完了ボタン158がクリックされた場合(ステップS49:Yes)、ステップS52で、動作確認結果画面210を表示する。
【0060】
動作確認結果画面210は、各センサ、エアコン及び蓄電池43の名称と、それらの設置場所及び通信確認結果を示す通信確認結果リスト211と、通信確認結果リスト211中に、通信確認結果が「失敗」であるものが含まれている場合に、再度通信確認を実行するための再確認ボタン212と、通信確認結果リスト211中に、通信確認結果が「失敗」であるものが含まれていない場合に有効化される保存ボタン213とを含んでいる。
ステップS52では、端末51のHDD64の確認結果フォルダに含まれるファイルを、その住宅2に固有な識別番号をキーとして検索し、その住宅2で実行された接続及び動作確認結果を示すファイルを抽出する。このファイル中で、通信確認結果が「失敗」のものが含まれているか判定し、含まれている場合には、再確認ボタン212を有効化し、含まれていない場合には、保存ボタン213を有効化して、
図13の動作確認結果画面210を表示する。
【0061】
次いで、ステップS53で、保存ボタン213がクリックされたか判定する。クリックされた場合(ステップS53:Yes)、ステップS54で、通信確認結果リスト211の内容を、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、接続機器一覧ファイル214として、端末51のHDD64の接続機器一覧フォルダに保存し、処理を終了する。
保存ボタン213がクリックされない場合(ステップS53:No)、ステップS55で、再確認ボタン212がクリックされたか判定する。クリックされない場合(ステップS55:No)、ステップS53で、保存ボタン213がクリックされたか判定する。つまり、再確認ボタン212又は保存ボタン213がクリックされるまで、ステップS53とステップS55を繰り返す。
【0062】
再確認ボタン212がクリックされた場合(ステップS55:Yes)、
図12のCから
図7のCを経てステップS26に進み、ルータ13のIPアドレスをキーとして、端末51のHDD64の接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を取得する。
【0063】
図7のステップS28で、センサの動作確認ボタン151がクリックされていない場合(ステップS28:No)、
図7のDから
図14のDを経てステップS56に進み、エアコンの動作確認ボタン152がクリックされたか判定する。クリックされた場合(ステップS56:Yes)、ホームネットワーク21に接続されているエアコンをすべて検出し、ステップS57で、検出したエアコンをリスト表示する
図15のエアコン一覧画面230を表示する。ステップS57では、エアコン一覧画面230のエアコンリスト231の表示項目のうち、設置場所、除湿機能有無、省エネ空調機能の設定以外の項目を自動表示する。
設置場所、除湿機能有無、省エネ空調機能は、担当者によって手入力される。なお、本実施形態では、これらの項目を手入力しているが、住宅2の施工図面のデータから自動入力してもよい。例えば、施工図面のデータに、各機器、センサの機器IDを予め登録しておき、自動で取得したエアコンの機器IDをキーとして施工図面のデータを検索し、設置場所、除湿機能有無、省エネ空調機能のデータを取得して、これらの欄に自動入力する。
【0064】
次いで、ステップS58で、動作確認及び設置場所登録中に問題が発生したか判定する。動作確認及び設置場所登録中に問題が発生した場合(ステップS58:Yes)、エアコンの接続及び動作確認は完了できないものとして、ステップS59で、中断ボタン232がクリックされたか判定する。クリックされていない場合(ステップS59:No)、再度ステップS59で、中断ボタン232がクリックされたか判定する。つまり、中断ボタン232がクリックされるまで、ステップS59を繰り返す。
中断ボタン232がクリックされた場合(ステップS59:Yes)、ステップS60で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認結果の情報であるエアコンリスト231のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
【0065】
動作確認及び設置場所登録中に問題が発生していない場合(ステップS58:No)、エアコンについて、すべて動作確認が完了したものとして、ステップS61で、完了ボタン233を有効化する。
次いで、ステップS62で、完了ボタン233がクリックされたか判定する。クリックされていない場合(ステップS62:No)、再度ステップS62で、完了ボタン233がクリックされたか判定する。つまり、完了ボタン233がクリックされるまで、ステップS62を繰り返す。
完了ボタン233がクリックされた場合(ステップS62:Yes)、ステップS63で、端末51のHDD64に格納された接続及び動作確認結果テーブルの、そのルータ13のIPアドレスが付されたレコードについて、エアコンの接続及び動作確認完了フラグを1にして、エアコンの確認状況を完了にセットする。また、接続及び動作確認の結果であるエアコンリスト231のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存する。
【0066】
次いで、ステップS64で、ルータ13のIPアドレスをキーとして、接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされているか判定する。セットされていない場合(ステップS64:No)、
図14のCから
図7のCを経てステップS26に進み、ルータ13のIPアドレスをキーとして、端末51のHDD64の接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を取得する。
センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされている場合(ステップS64:Yes)、
図14のFから
図12のFを経てステップS48に進み、
図13のように、接続機器確認画面150のセンサ確認状態表示欄154、エアコン確認状態表示欄155、蓄電池確認状態表示欄156の表示をすべて「完了」にすると同時に、完了ボタン158を有効化する。
【0067】
図14のステップS56において、
図15のエアコンの動作確認ボタン152がクリックされていない場合(ステップS56:No)、
図14のEから
図16のEを経てステップS65に進み、接続機器確認画面150の蓄電池43の動作確認ボタン153がクリックされたか判定する。
クリックされた場合(ステップS65:Yes)、ホームネットワーク21に接続されている蓄電池43を検出し、ステップS66で、検出した蓄電池43をリスト表示する
図18の蓄電池一覧画面250を表示する。ステップS66では、蓄電池一覧画面250の蓄電池リスト251の表示項目のうち、設置場所、名称以外の項目を自動表示する。
設置場所、名称は、担当者によって手入力される。なお、本実施形態では、これらの項目を手入力しているが、住宅2の施工図面のデータから自動入力してもよい。例えば、施工図面のデータに、各機器、センサの機器IDを予め登録しておき、自動で取得した各機器、センサの機器IDをキーとして施工図面のデータを検索し、設置場所、名称のデータを取得して、これらの欄に自動入力する。
【0068】
次いで、ステップS67で、動作確認及び設置場所登録中に問題が発生したか判定する。動作確認及び設置場所登録中に問題が発生していない場合(ステップS67:No)、蓄電池43について、すべて動作確認が完了したものとして、ステップS72で、完了ボタン2
53を有効化する。
動作確認及び設置場所登録中に問題が発生した場合(ステップS67:Yes)、
図16のIから
図17のIを経てステップS68に進み、エラー画面260を表示する。次いで、ステップS69で、中断ボタン252がクリックされたか判定する。
クリックされた場合(ステップS69:Yes)、ステップS70で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認結果の情報である蓄電池リスト251のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
【0069】
中断ボタン252がクリックされていない場合(ステップS69:No)、ステップS71で、動作確認及び設置場所登録中に問題があるか判定する。ある場合(ステップS71:Yes)、問題が回復していないものとして、ステップS69で、中断ボタン232がクリックされたか判定する。つまり、中断ボタン252がクリックされるか、問題が回復されるまで、ステップS69とステップS71を繰り返す。
【0070】
動作確認及び設置場所登録中に問題がない場合(ステップS71:No)、問題が回復したものとして、
図17のJから
図16のJを経てステップS72に進み、完了ボタン253を有効化する。
次いで、ステップS73で、完了ボタン253がクリックされたか判定する。クリックされていない場合(ステップS73:No)、再度ステップS73で、完了ボタン253がクリックされたか判定する。つまり、完了ボタン253がクリックされるまで、ステップS73を繰り返す。
完了ボタン253がクリックされた場合(ステップS73:Yes)、ステップS74で、端末51のHDD64に格納された接続及び動作確認結果テーブルの、そのルータ13のIPアドレスが付されたレコードについて、蓄電池43の接続及び動作確認完了フラグを1にして、蓄電池43の確認状況を完了にセットする。また、接続及び動作確認の結果である蓄電池リスト251のデータを、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存する。
【0071】
次いで、ステップS74で、ルータ13のIPアドレスをキーとして、接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされているか判定する。
セットされていない場合(ステップS75:No)、
図16のCから
図7のCを経てステップS26に進み、ルータ13のIPアドレスをキーとして、端末51のHDD64の接続及び動作確認結果テーブルを参照し、センサ、エアコン、蓄電池43の確認完了状況を取得する。
センサ、エアコン、蓄電池43のすべてについて、接続及び動作確認完了フラグが「完了」(1)にセットされている場合(ステップS75:Yes)、
図16のFから
図12のFを経てステップS48に進み、
図13のように、接続機器確認画面150のセンサ確認状態表示欄154、エアコン確認状態表示欄155、蓄電池確認状態表示欄156の表示をすべて「完了」にすると同時に、完了ボタン158を有効化する。
【0072】
図16のステップS65で蓄電池43の動作確認ボタン153がクリックされていない場合(ステップS65:No)、ステップS76で、中断ボタン157がクリックされたか判定する。クリックされた場合(ステップS76:Yes)、ステップS77で、接続解除確認画面104を表示し、終了ボタン105がクリックされたことを条件に、その時点までに実行された接続及び動作確認結果の情報を、ファイルに格納し、その住宅2に固有な識別番号を含むファイル名を付して、端末51のHDD64の確認結果フォルダに保存し、処理を終了する。
中断ボタン157がクリックされていない場合(ステップS76:No)、ステップS78で、完了ボタン
158がクリックされたか判定する。クリックされていない場合(ステップS78:No)、
図16のHから
図7のHを経てステップS28に進み、センサボタン151がクリックされたか判定する。
完了ボタン
158がクリックされた場合(ステップS78:Yes)、
図16のGから
図12のGを経てステップS52に進み、動作確認結果画面210を表示する。
【0073】
トップ画面100の無線接続ボタン101をクリック後に、ルータ13への接続処理及び機器接続確認ボタン102をクリック後に、各センサ、エアコン、蓄電池43への接続確認処理を行っている間のいずれのタイミングにおいても、トップ画面100の無線接続解除ボタン103をクリックして、接続解除確認画面104により、接続を解除可能である。
無線接続解除ボタン103がクリックされると、端末51は、接続中の無線IDを表示した接続解除確認画面104を表示する。
キャンセルボタン106がクリックされたか判定し、キャンセルボタン106がクリックされた場合には、接続解除確認画面104を閉じる。
キャンセルボタン106がクリックされない場合は、終了ボタン105がクリックされたか判定する。終了ボタン105がクリックされた場合、接続中の無線IDが、端末51が、担当者の職場で通常使用している会社無線IDと一致するか判定する。一致しない場合には、無線接続を解除し、処理を終了する。
無線IDが、端末51が、担当者の職場で通常使用している会社無線IDと一致する場合には、「接続解除しようとしている無線接続のIDは、会社無線IDと一致しています。接続解除を中止します。」との警告画面を表示し、処理を終了する。
【0074】
図12のステップS54で、端末51のHDD64の接続機器一覧フォルダに保存された接続機器一覧ファイル214は、ホームサーバ10の不図示の記憶手段に自動で登録され、HEMSの構築のために利用される。また、接続機器一覧ファイル214は、端末51から住宅メーカの不図示の管理サーバの顧客データフォルダに保存され、住宅2の履歴情報として管理される。