特許第5789726号(P5789726)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5789726
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】足健康装具
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/14 20060101AFI20150917BHJP
   A43B 7/14 20060101ALI20150917BHJP
   A63B 23/10 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   A61F5/14
   A43B7/14 A
   A63B23/10
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-4200(P2015-4200)
(22)【出願日】2015年1月13日
【審査請求日】2015年1月13日
(31)【優先権主張番号】特願2014-38215(P2014-38215)
(32)【優先日】2014年2月28日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】310008686
【氏名又は名称】株式会社ベルシャン
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】本多 實
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3132615(JP,U)
【文献】 特開2007−000567(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/14
A43B 7/14
A63B 23/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足趾に外挿して用いる足健康装具において、
足趾に外挿可能な伸縮リング状の平ベルトにより形成された保持部と、
保持部の一部に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側に保持される保持部よりも厚手のクッション部と、
を具備し、
前記クッション部は、表裏方向に弾性を有する略矩形板形状の小型マットレス形弾性部材により形成され、クッション部の表裏面が前記保持部の表裏面から表出するとともに、クッション部の前後が保持部の前後から突出するように保持部に設けられていることを特徴とする足健康装具。
【請求項2】
前記クッション部は、伸縮バンドよりなる前記保持部の両端を結合するように、伸縮リング状とされた保持部の一部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の足健康装具。
【請求項3】
前記クッション部は、伸縮リング状とされた前記保持部の一部が中間に位置するように折り曲げられて対向面が接合されるように、保持部の一部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2項に記載の足健康装具。
【請求項4】
前記クッション部は、伸縮リング状とされた前記保持部の一部が中間に位置するように、クッション部を構成する上下片部の対向面が接合されて保持部の一部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2項に記載の足健康装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足趾(足指)に外挿して、歩行時における足の蹴り出し力を自然に高め、足を中心とする劣化を予防するとともに、浮趾、開張足、外反母趾など足趾の異常の予防や矯正にも有効な足健康装具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
歩くということは、体を移動させるという機能面の他に、足を中心とする筋肉を丈夫にすることや、血液循環を良くするなど、健康を保つ上で大切な役割を果たしている。
血液は、心臓というポンプによって全身にくまなく送られて、細胞分裂に必要な酸素と栄養素を補給し、炭酸ガスと老廃物を回収し、また心臓に戻ってくる循環運動を繰り返している。
ところが、足は心臓から遠く離れた位置にあって、重力の負荷もかかることから、心臓のポンプの圧力だけでは血液を送り戻すことが不十分であり、これを助けるのが歩行の役割りである。
腰から下には全筋肉の3分の2があり、その筋肉に静脈血の毛細血管が一体化している。足は、歩く動作によって、足やふくらぎ、太ももなどの筋肉を、繰り返し伸縮させることによって、足と脚の血液は逆流防止の弁がある静脈に向かって押し上げられている。これを「ミルキングアクション」といい、この心臓に似たポンプ作用をすることが「足は第二の心臓」といわれる理由である。
また、足の筋肉や血管、神経は密接に頭脳や内臓諸器官とつながっており、歩くことによってこれを刺激し、心身の健康を増進させている。
歩行の効果を高めるためには、着地から蹴り出しまでの歩行バランスが大切であり、足趾は、歩行のバランスと蹴り出しに重要な機能を果たしている。
正常な足裏の人は、「(1) 踵,(2)足趾の付け根,(3)趾先」の足裏全体で歩行するが、趾先で蹴り出す力の弱い人は、重心が踵寄りに移動し(1) 踵,(2)足趾の付け根だけの2点歩行になり、いわゆる摺り足となって、歩行時、いっそう足趾を使わない姿勢になるため筋力が衰え、足趾が浮いた状態になる。これを浮趾という。
浮趾になると、足趾の踏ん張りがきかないため、不安定な歩行バランスになり、それを上方で補おうとして、足、下肢、首等に余分な負担がかかるようになり、各部位の痛みなど諸症状の原因になる。
【0003】
2本足で歩行するヒトの足は、全体重を支え、歩く、走るという働きに集中するようにそれに耐えられるように、足底に下記の3つのアーチが形成される(図7参照)。
(1)踵から母趾(親指)の付け根の間:内側縦アーチ
(2)踵から小趾(小指)の付け根の間:外側縦アーチ
(3)母趾(親指)の付け根と小趾(小指)の付け根の間:横アーチ
それぞれのアーチは、筋肉や靱帯で構成され、次のような重要な役割を果たしている。 ・足を蹴り出す力(バネ)
・衝撃や負担の吸収
・足底の筋肉や、血管、神経などの保護
横アーチが低下した場合に中足骨が扇状に開き、横に広がることから「開張足」(かいちょうそく)といい、外反母趾や内反小趾の原因にもなる。また、足を蹴り出すバネの力が弱まり、体のバランスを崩すことになり、足や体への負担が大きくなる。縦アーチが低下した場合には偏平足となる。
開張足の原因は、遺伝や運動不足、足に合わない靴などがあるが、根源的には、踵が内側や外側に傾く、外反足・内反足を原因とする。直立した足を後ろから見て、アキレス腱が地面に対して内側に傾いている状態を外反足といい、外側に傾いている状態を内反足という。日本人では、約70%が外反足症状を持つといわれている。
筋肉は、体重という負荷をかけて伸縮させることで強化されるが、足の蹴り出しが弱くなると、足裏・下肢の筋肉が活発に伸縮できなくなって退化し、上記のアーチを一層低下させ、開張足や偏平足となる。
開張足を改善させるためには、足趾把持筋力の強化が有効であって、足趾を使って足裏でタオルをつかむ、「タオルつかみ」などの足趾トレーニングが推奨されているが、効果は限定的である。
【0004】
主として、外反母趾を矯正し又は予防させる装具として、下記特許文献1、2の発明が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5369321号公報
【特許文献2】特許第4355364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1又は2の装具は、添え木状、サポーター状又はテーピング状の装具により、外反母趾などの足趾を強制的に押さえて矯正させる装具である。
ところが、上記特許文献1又は2のような装具では、足趾の動きを押さえつけて矯正させる構造であるため、足の筋肉を劣化させ、歩行時における足を蹴り出す力(バネ)を弱めてしまうという問題点がある。
【0007】
また、足趾の付け根部分に外挿する、リング状又は眼鏡形リング状の装具も提案されているが、使用者によっては、足趾の付け根部分を強く収縮させて血行障害の原因となることがある。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、歩行時における足の蹴り出し力(バネ力)を自然に高め、足を中心とする劣化を予防するとともに、健康の維持増進を図り、浮趾、開張足、外反母趾など足趾の異常の予防や矯正にも有効な足健康装具を提供すること目的とする。
また、本発明は、装着が容易で構造が簡単であり、足趾に無理な負担をかけることがなく、歩行時の邪魔にならず、歩行時における足の蹴り出し力(バネ力)を自然に助長させるようにした足健康装具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
【0010】
本発明は、足趾に外挿して用いる足健康装具1において、足趾に外挿可能な伸縮又は非伸縮リング状の保持部2と、保持部2の一部に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側に保持可能な保持部2よりも厚手のクッション部3とを具備する足健康装具1を特徴としている。
保持部2とクッション部3とを同一の部材により一体的に成型させることも可能である。
【0011】
本発明では、前記クッション部3は、前記保持部2よりも厚手の板形状とされ、表裏方向に弾性を有する、ゴム質、あるいは、多孔質のゴム材あるいはプラスチック等の弾性部材により形成さていることを特徴とする。
クッション部3は、シリコンやスポンジなどの成型品により製造させることができる。
【0012】
参考例では、前記クッション部3は、前記保持部2よりも厚手の板形状とされ、プラスチックや木質材料のような弾性を有しない材料により形成さていることを特徴とする。
【0013】
本発明では、前記クッション部3は、伸縮バンドよりなる前記保持部2の両端を結合するように、伸縮リング状とされた保持部2の一部に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明では、前記クッション部3は、伸縮リング状とされた前記保持部2の一部が中間に位置するように折り曲げられて対向面が接合されるように、保持部2の一部に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明では、前記クッション部3は、伸縮リング状とされた前記保持部2の一部が中間に位置するように、クッション部3を構成する上下片部3a,3bの対向面が接合されて、保持部の一部に形成されていることを特徴とする。
【0016】
本発明では、前記保持部2は、伸縮リング状の平ベルトにより形成され、前記クッション部3は、厚手の板形状とされ、その一部に設けられたクッション部3の表裏面が保持部2の表裏面から厚さ方向に突出するとともに、クッション部3の前後が保持部3の前後から突出するように保持部3に設けられていることを特徴とする。
本発明では、前記保持部は、伸縮又は非伸縮のベルトにより形成され、該ベルトの分割端部どうしが、リング状に連結されていることを特徴とする。
本発明の構成では、保持部をリング状に連結させる時に、使用者が手で連結し又は連結手段を介して足趾の外周に適度に結合させるようにすることができる。
【0017】
上記本発明に係る足健康装具1の使用方法は、左右の足の任意の足趾に、クッション部3が足趾の裏面側に位置するようにして、保持部2を外挿保持させることにより、足健康装具1を装着させて用いる。
長時間使用により、クッション部3がすり減ったり硬化した場合には、クッション部3の外周を接着テープで巻いて使用することができる。クッション部3の外周を接着テープで巻いて使用することにより、クッション部3を長持ちさせることができ、クッション部3の厚さを調整させることもできる。
また、足健康装具1の全体を、除菌、抗菌、防臭処理を施すことができる。
【0018】
足健康装具1を装着した人は、歩行する時に、着地後、クッション部3を介して足趾が地面側から押し上げられ、踏み出し時、足趾が足に対して略上向き傾斜状に屈曲され、趾先による蹴りだし力が増幅され、足趾の筋肉のみならず、脚全体の筋肉が鍛えられ、若しくは、刺激を受ける。この筋肉の刺激は、歩行する度毎に連続して、無理なく受けることとなり、筋肉の劣化が防止され、若しくは、筋肉が強化されて、健康が増進することになる。
【0019】
また、足健康装具1の装着状態において、足趾の裏面側に厚手のクッション部3が位置することとなるため、足健康装具1が足趾の付け根部分の外周に食い込むということがなく、長時間装着しても血行障害を起こすという不具合が生じる恐れがない。
【0020】
本発明は、さらに、足趾に外挿して用いる足健康装具101において、足趾に外挿可能な伸縮リング状の保持部2と、保持部2の対向する二カ所に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側と表面側に保持可能な表裏クッション部3A,3Bとを具備することを特徴とする足健康装具101にある。
【0021】
上記本発明に係る足健康装具101は、図6に示されるような、ハンマートウと称される足趾が略へ形に変形している足趾に外挿して、足趾の変形を靴の中で、表クッション部3Aにより、上から押さえるようにして矯正させることができる。また、ハンマートウの圧痛部の頂点が表クッション部3Aにより保護され、痛みを和らげることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る足健康装具では、これを足趾に装着させることにより、歩行する時に、クッション部を介して、足趾が地面側から押し上げられた後、足に対して略上向き傾斜状に屈曲される力が働き、趾先による蹴りだし力が増幅され、足趾筋力、足筋群、下肢筋力が無理なく鍛えられ、若しくは、刺激を受ける。この筋肉の刺激は、歩行する度毎に連続して、無理なく受けることとなる。
これにより、足のアーチ形成が促進され、若しくはアーチ形成の劣化が予防され、開張足や偏平足の改善につながる。また、足や脚筋肉の劣化が防止され、健康が増進する。さらに、浮趾、開張足、外反母趾など足趾の異常の予防や矯正にも効果がある。
【0023】
また、本発明に係る足健康装具では、リング状の保持部を足趾に外挿させるだけの簡単な操作で装着でき、日常歩行する度毎に自然に趾先による蹴りだし力が鍛えられることから、わざわざ、タオルつかみなどの足趾トレーニングをする必要がなく、浮趾、開張足、偏平足などの足の異常を改善させるためのトレーニング効果が大きい。
【0024】
また、本発明に係る足健康装具では、その構造が簡単で、外形もコンパクトであり、靴を履いているときでも違和感なく着用できる。屋内、屋外問わず常時着用可能であり、装着時に足に無理な変形が生じない。
【0025】
また、足健康装具の装着状態において、足趾の裏面側に厚手のクッション部が位置することとなるため、足健康装具のリング状保持部が足趾の付け根部分の外周に食い込むということがなく、長時間装着しても血行障害を起こすという不具合が生じる恐れがない。
【0026】
足趾がクッション部によって保護されることとなるため、足趾の皮膚の硬化や、ウオノメやタコの予防にもなる。
水虫は、足趾間の湿度、温度、汚れにより促進されるが、本発明の足健康装具では、隣り合う足趾間にリング状の保持部が位置することになるため、水虫の防止にも役立つ。この足健康装具に除菌剤を含ませることにより、水虫の防止効果が増大する。
【0027】
使用者の足趾の大小に対応して装着でき、多樣でフリーなサイズ構成であって、状況に合わせて使用できる。また、洗浄なども容易である。
【0028】
表裏の二カ所に、表裏クッション部を有する構造では、足趾の蹴りだし力の改善の他、ハンマートウと称される略へ字状に変形した足趾の改善にも効果がある。表クッション部が足趾の変形した関節の痛みを和らげる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明に係る実施形態1の足健康装具の正面図(A),側面図(B),斜視図(C)である。
図2】同足健康装具の使用態様を示す平面図(A),(B),側面図(C)である。
図3】同足健康装具のサイズの例(A),(B),(C)を示す図である。
図4】同足健康装具のクッション部の構成例(A),(B),(C)を示す断面図である。
図5】本発明に係る実施形態2の足健康装具の正面図である。
図6】同足健康装具の使用状態を示す図である。
図7】足裏に形成される縦横のアーチを説明する図である。
図8】本発明に係る実施形態3の足健康装具の斜視図である。
図9】本発明に係る実施形態4の足健康装具の斜視図(A),(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施形態1に係る足健康装具1を説明する。
【0031】
実施形態1の足健康装具1は、足趾に外挿可能な伸縮リング状の保持部2と、保持部2の一部に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側に保持可能な保持部2よりも厚手のクッション部3と、を具備している。
【0032】
クッション部3は、保持部2よりも厚手の板形状とされ、表裏方向に弾性を有する、ゴム質、あるいは、比較的硬質のスポンジのような多孔質のゴム材あるいはプラスチック等の弾性部材により形成さている。クッション部3は、足趾に外挿保持された自然状態において、容易に変形しない、比較的硬質の弾性材料により形成されている。
【0033】
クッション部3は、シリコンやプラスチックの成型品、木質材料のような弾性を有しない材料により形成されていても良い。
【0034】
クッション部3は、図の実施形態では、略矩形板形状の、小型のマットレス形となっている。クッション部3は、楕円形、小判形、足趾の裏面に沿った形状など、各種の形状とすることができる。また、クッション部3を、二層又は複数層の複合構造とすることも可能である。
【0035】
図3(A),(B),(C)は、小型マットレス形の複数のクッション部3のサイズの例を示す図である。図3(A)はクッション部3が23mm×15mm、同(B)はクッション部3が23mm×20mm、同(C)はクッション部3が15mm×12mm、であって、装着する人の、足趾のサイズに従って選択して使用する。これ以外にも、種々のサイズのクッション部3を作成して用意させて、用いることができる。
【0036】
保持部2は、伸縮リング状の平ベルトにより形成され、クッション部3の厚さ方向の中間部を、保持部2を構成する平ベルトが連続する形状とされることにより、クッション部3の表裏面が保持部2の表裏面から表裏方向に突出するとともに、クッション部3の前後が保持部2の前後から突出するように保持部2に設けられている。
【0037】
図4(A),(B),(C)は、クッション部3の構成例を示す断面図である。
図4(A)の例では、伸縮バンドよりなる保持部2の両端部を連結するように、クッション部3が成型により一体的に設けられている。保持部2の両端部は、クッション部3の厚み内の両側部の端部内に挿入された状態で固定されていても良い。また、保持部2の両端部は、クッション部3の厚み内の両側部の内部で突き合わされた状態で固定されていても良い。
【0038】
図4(B)の例では、リング状とされた保持部2の一部の表裏に、クッション部3を折り返し、折り返し表裏面を接着させるようにして固定されている。
図4(C)の例では、クッション部3を構成する分離された片よりなる上下片部3a,3bの対向面が、リング状保持部2の一部を挟むように接着されて設けられている。
【0039】
上記足健康装具1の使用方法は、左右の足の任意の足趾に、クッション部3が足趾の裏面側に位置するようにして、保持部2を外挿保持させることにより、足健康装具1を装着させて用いる。
【0040】
装着状態としては、図2(A)では、左右の足の夫々の第一趾(母趾)に装着した例を示している。また、図2(B)に示すように、左右の足の夫々の第一趾(母趾)に一個の足健康装具1を装着し、他の一個の足健康装具1を第二趾と第三趾を共通して内包するようにして装着することができる。
装着状態としては、基本的には、第一趾に一個、第二趾と第三趾を内包するように一個、第四趾に一個、第五趾に一個の、4箇所に装着する。各趾の夫々に一個づつ別々に装着することもあり、この場合には、片足づつ5個の足健康装具1を装着させることになる。 基本的には、全ての趾に装着させるが、個々の状況により、装着しない趾があっても差し支えない。
このような、第一趾(母趾)、又は、第一趾(母趾)に隣り合う足趾に装着させることにより、外反足症状を持つ人に装着して、外反足症状の予防又は矯正に効果がある。
また、足趾の状態に対応して、足健康装具1を任意の足趾に装着して用いるこができる。これにより、足裏の接地面を地面と平行に安定させることができる。
【0041】
足健康装具1を装着した人は、歩行する時に、接地後、クッション部3を介して、足趾が地面側から押し上げられ、足に対して略上向き傾斜状に屈曲され、趾先による蹴りだし力が増幅され、足趾の筋肉のみならず、足全体の筋肉が鍛えられ、若しくは、刺激を受ける。
この筋肉の刺激は、歩行する度毎に連続して、無理なく受けることとなり、筋肉の劣化が防止され、若しくは、筋肉が強化されて健康が増進することになる。
【0042】
次に、図5及び図6を参照して、本発明の実施形態2に係る足健康装具101を説明する。
【0043】
実施形態2に係る足健康装具101は、足趾に外挿可能な伸縮リング状の保持部2と、保持部2の対向する二カ所に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側と表面側に保持可能な表裏クッション部3A,3Bと、を具備することを特徴とする。
【0044】
この足健康装具101は、図6に示すように、足趾が略へ形に変形している、いわゆるハンマートウの症状のある足趾に外挿して、足趾の変形を靴の中で、表クッション部3Aにより、上から押さえるようにして矯正させることができる。この場合、足趾の圧痛部頂点より、踵側後方に、数ミリ程度ずらして表クッション部3Aを装着させることが望ましい。また、表クッション部3Aが靴の中での足趾の変形関節部への当たりや損傷を和らげることになる。裏クッション部3Bの機能は、上記実施形態1と同様である。
【0045】
次に、図8を参照して、本発明の実施形態3に係る足健康装具201を説明する。
【0046】
実施形態3に係る足健康装具201は、足趾に外挿可能な伸縮リング状の保持部202と、保持部202の一部に設けられたクッション部203とが、実質的に同一の伸縮性若しくはクッション性材料により、一体的に成型して設けられている。
この足健康装具201では、保持部202の一部に複数個の空気抜き用の穴202aが形成されている。また、図では、保持部202の内壁面には幅方向に補強用の突条202bが形成されているが、突条はなくても良い。
【0047】
次に、図9(A),(B)を参照して、本発明の実施形態4に係る足健康装具302を説明する。
【0048】
実施形態4に係る足健康装具302は、リング状保持部302が、ベルト状とされ、その端部どうしが、連結手段302aを介してリング状に連結されている。
連結手段302aは、この実施形態4では面ファスナーにより形成されているが、バックルのような係止手段であってもよい。また、使用者が手で保持部302の端部どうしを結合する形状としても良い。
保持部302は、伸縮性若しくは非伸縮性の紐若しくはテープにより形成させることができ、使用者の足趾外周に装着するときに、締めるようにして装着させる。
【符号の説明】
【0049】
1,101,201,301 足健康装具
2 保持部
3,3A,3B クッション部
【要約】
【課題】歩行時における足の蹴り出し力(バネ力)を自然に高め、足を中心とする劣化を予防するとともに筋力を強化し、健康の維持増進を図り、浮趾、開張足、外反母趾など足趾の異常の予防や矯正にも有効な足健康装具を提供する。
【解決手段】足趾に外挿して用いる足健康装具1において、足趾に外挿可能な伸縮リング状の保持部2と、保持部2の一部に設けられ、外挿状態において足趾の裏面側に保持可能な保持部2よりも厚手のクッション部3と、を具備する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9