【文献】
Myers, B.A.Intersil Corp., Melbourne, FL, USAWillingham, J.B. ; Landy, P. ; Webster, M.A. ; Frogge, P. ; Fischer, M.,BRENT A. MYERS, J. BARTOW WILLINGHAM, PATRICK LANDY, MARK A. WEBSTER, PERRY FROGGE and MICHAEL FISCHER,,Proceedings of the IEEE,2000年10月,Vol.88, Issue.10,pp.1598-1612
【文献】
Yuan Zhou, Zander Lei, Jaya Shankar, Sumei Sun and Rongshan Yu,Extension of AID and TIM to Support 6000 STAs in 802.11ah,IEEE 802.11-11/1550r1,2011年11月 8日,pp.1-9
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビット反転が実行されるか否かを示すために使用されるビット反転指示情報をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示される前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍する前記ステップは、特に前記配信トラフィック指示ビットのビットマップを復号化するステップを含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
前記トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビット反転が実行されるか否かを示すために使用されるビット反転指示情報をさらに含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。
前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍する前記ステップは、
前記第1の端末デバイスによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、少なくとも二つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージであるとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを取得するステップと、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍するステップとを含む、請求項10に記載の方法。
前記送信ユニットによって送信された前記トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビット反転が実行されるか否かを示すために使用されるビット反転指示情報をさらに含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビット反転が実行されるか否かを示すために使用されるビット反転指示情報をさらに含む、請求項17〜19のいずれか一項に記載の端末デバイス。
前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージは、端末デバイスグループのグループ情報をさらに含み、前記グループ情報は、前記端末デバイスグループを示すために使用されるグループ情報であり、前記トラフィック指示メッセージは、前記端末デバイスグループに対応し、前記アクセスポイントに関連付けられた前記少なくとも一つの端末デバイスは、特に前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の任意の端末デバイスである、請求項17〜20のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【背景技術】
【0002】
近距離無線通信技術として、Wi-Fi技術は、例えば、その便利な使用及び高い伝送速度という利点のおかげで、無線ローカルエリアネットワーク構築及びワイドエリアネットワークアクセスにおいて広い用途を得ている。今日では、例えば空港ラウンジやコーヒーショップのような多くの公共の場所は、Wi-FiのためのAP(Access Point, アクセスポイント)を備えている。
【0003】
Wi-Fiワイヤレスネットワークにおいて、STA(ステーション, 802.11プロトコルをサポートする端末デバイス)がネットワークにアクセスするとき、前記STAは、最初にAPとの接続を確立する必要があり、かつAPは、AID(接続ID, 接続ID)を前記STAに割り当てる。その後、APは、定期的にTIM (Traffic 指示メッセージ, トラフィック指示メッセージ)を含むビーコン(beacon)フレームをブロードキャストし、かつTIMは、APに関連付けられた全てのSTAが配信するデータを有する否かを示す識別子を搬送する。前記識別子は、STAに、受信するデータを前記STAが有するか否かを通知するために使用される。定期的にビーコンメッセージを受信することによって、前記STAは、TIMメッセージのビットマップ内のSTAのAIDに対応するビット(bit)の値を取得し、それによって、受信するデータをSTAが有するか否かを判定する。もし前記値が1である場合、受信するデータをSTAが有することを示し、かつ、もし前記値が0である場合、受信するデータをSTAが有しないことを示す。もし受信するデータをSTAが有する場合、STAは、前記データを送信するようにAPに要求し、又は、APが前記データを送信するのを待機する。また、受信するデータをSTAが有しない場合、前記STAは、省電力モードに入ってもよく、かつ、次のビーコンを受信するために次のビーコンが送信される時点でウェイクアップしてもよい。
【0004】
前記TIMメッセージのフォーマットが
図1に示される。TIM情報は、最大で2007のSTAが配信トラフィック指示メッセージ(DTIM, Delivery Traffic 指示メッセージ)を有するか否かを示すために使用されてもよく、
図1のフィールドの定義は次の通りである。
エレメントID (Element ID)は、メッセージのタイプを示す。
メッセージ長 (長さ)は、送信されるTIMメッセージの長さを示す。
ブロードキャストメッセージ数(DTIM数)は、どれだけのビーコンが、次のDTIMの前に送信されたかを示し、かつ、0は、TIMがDTIMであることを示す。
ブロードキャストメッセージ周期(DTIM 周期)は、二つの連続したDTIMの間で送信されたビーコンの数を示し、全てのTIMが、DTIMである場合、ビットは1に設定され、かつビットは0になることはない。
ビットマップ制御(Bitmap Control)では、B0が、AID0のためのメッセージ指示ビットであり、かつ、APが全てのSTAに送信するブロードキャストデータを有するとき、前記ビットは1であり、それ以外の場合は、前記ビットは0である。B1からB7は、ビットマップ・オフセット(Bitmap Offset)を示す。
部分仮想ビットマップ(Partial Virtual Bitmap)は、対応する各STAが、送信するデータを有するか否かを示す指示ビットを示す。STAが送信するデータを有する場合、ビットは1であり、それ以外の場合、ビットは0である。
【0005】
図2に示されるように、前記部分仮想ビットマップ内のビットは、AIDに対応しており、つまり、STAに対応している。対応するビット値が1であるとき、対応するSTAに送信するデータをAPが有することを示す。例えば、AID2のビット値が1であるとき、STA2に送信するデータをAPが有することを示す。AIDの中で、AID0は、全てのSTAに送信するブロードキャストデータをAPが有するか否かを示すために予約されている。前記AID0は、任意のSTAに割り当てられず、すなわち、ビットマップ制御におけるビットB0は、AID0を示す。ビットマップ制御におけるビットマップオフセットは、部分仮想ビットマップ内の値1の前のどれだけの連続するバイトが0であるかを示すために使用される。
図2に示されるように、部分仮想ビットマップ内のAID2, AID7, AID22, 及びAID24に対応するSTAは、全て受信するデータを有する。
【0006】
部分仮想ビットマップにおいて、各STAに対応するAIDは、1ビットを占める。前記部分仮想ビットマップ内に多数の0が存在するとき、従来の圧縮方法は、前方の0と、後方の0とを圧縮し、つまり、ビットマップ制御フィールド内のB1からB7の7ビットと、前記TIMメッセージ内の長さフィールドとを使用し、部分仮想ビットマップを圧縮する。部分仮想ビットマップの前方のバイトが0であるとき、前記バイトは、ビットマップ制御フィールドの表示を介して省略されてもよい。ビットマップ制御フィールドは、ビットの限られた数(すなわち、7ビット)を有するので、ビットマップ制御フィールドの値は、省略されたダウトバイト(doubt-bytes)(すなわち16ビット)の数を示す。部分仮想ビットマップの後方の0であるバイトについては、長さフィールドに値を割り当てることによって、バイトが切り捨てられてもよい。
【0007】
図3に示されるように、部分仮想ビットマップにおいて、始めの16ビット(要するに2バイト)は、全て0であり、かつ1008番目のビットから最後のビットまで(要するに125バイト)の後方ビットは全て0である。それゆえに、ビットマップ制御フィールド内のB7は1であり、2バイトが省略されることを示している。つまり、部分仮想ビットマップ内のAIDは、16から始まり、かつ、256バイトからエレメントIDの1バイトを引くと255バイトであり、さらに255バイトから省略された2バイトと切り捨てられた125バイトとを引くと、128バイトとなるので、前記長さフィールドは、128である。従来の標準の圧縮方法としては、非連続の1が部分仮想ビットマップの中央に表れる場合、例えば、AID1に対応するビットが1であり、AID2007に対応するビットが1であり、2つのAIDの間のAIDに対応するビットが全て0である場合、圧縮を実現することはできず、そのため、多数のビットが浪費される。
【0008】
本発明を実施する過程において、発明者は、規格が策定されているWi-Fi拡張機能は、APが6000のSTA又はそれ以上をサポートすることを必要としていることを見出した。しかし、従来技術において、シングルAPは、せいぜい2007のSTAをサポートするに過ぎない。APが多数のSTAをサポートするとき、前記TIMメッセージは、既存のTIM構成方法に基づいて長さが増加することがある。さらに、既存の圧縮方法では、ビーコンの長さの増加につながるように、効果的にTIMを圧縮することができません。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態によって提供されるトラフィック指示メッセージを送信するための方法、装置、及びシステムを、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態は、トラフィック指示メッセージを送信するための方法を提供する。
図4に示されるように、アクセスポイントの動作ステップは、以下のステップを含む。
【0020】
101:配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、トラフィック指示メッセージを生成する。受信するデータを前記アクセスポイントに関連付けられた少なくとも一つの端末デバイスが有するか否かを示すために前記配信トラフィック指示メッセージが使用され、前記配信トラフィック指示メッセージは、前記少なくとも一つの端末デバイスに対応する配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記少なくとも一つの端末デバイスが有するか否かを示す。
【0021】
102:前記トラフィック指示メッセージを送信する。前記トラフィック指示メッセージは、圧縮方法指示情報と、前記圧縮された配信トラフィック指示メッセージとを含み、前記圧縮方法指示情報は、前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用される圧縮方法を示すための使用される。
【0022】
本発明のこの実施形態によって提供されるトラフィック指示メッセージを送信するための前記方法は、各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、前記トラフィック指示メッセージを生成し、ついで、前記トラフィック指示メッセージを送信し、それによって、前記TIMメッセージが長すぎるという問題を解決し、ビーコンフレームの長さを減少させ、送信効率を増加させる。
【0023】
特定のアプリケーションにおいて、前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するステップは特に、前記配信トラフィック指示ビットのビットマップを符号化するステップを含む。異なる圧縮方法、すなわち、符号化方法が、ビットマップを符号化するために採用されてもよく、かつ、前記圧縮方法は、前記トラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示される。
【0024】
次に、配信トラフィック指示メッセージを圧縮するためのマルチブロックソリューションを提供する。
図5に示されるように、マルチブロック定義の基本要素は、オフセットと、ブロック長と、ビットマップとを含む。具体的な定義は以下の通りである。
オフセット(Offset)は、ブロックにおいて指示ビットが1である第1の端末デバイスのAIDを示しており、13バイトを占めてもよい。
ブロック長 (長さ)は、前記ブロックにおけるブロックビットマップの長さを示しており、前記ブロック長が0であるとき、ブロックビットマップ情報がないことを示す。従って、前記オフセットは、一つのAIDのみを参照しており、かつ前記最大ブロック長は、7バイトであり、3ビットを占める。
ブロックビットマップ (Bitmap)は、一つのブロックの部分ビットマップを示しており、前記ビットマップの最大の長さは7バイトであり、すなわち、一つのブロックは、最大で56の端末デバイスの部分ビットマップを示している。
【0025】
前記TIMメッセージの圧縮時には、マルチブロックソリューションを使用することによって、AID1から始まり、値が1であるビットに対して、TIMが後方に探索され、最初の1が見つかったとき、最初の1に対応するAIDの値が基本要素のオフセットに充填される。もしTIM内の最初の1の後に、複数の1が数バイト(最大7バイトの範囲)の範囲内に現れる場合、前記TIM内の値が1である数バイトを含むビットマップが、ブロックビットマップにコピーされる。前記ブロックビットマップの長さ(バイト単位)は、ブロック長によって示され、さらに、もし最初の1の後、7バイトの範囲内に1が現れない場合、前記ブロック長は0に設定され、最初の1の後にビットマップが存在しないことを示す。このように、圧縮のための第1の基本要素が取得され、ついで、後に現れる最初の1を探索するために、上記ステップが順次実行され、かつTIM全体の探索及び符号化が完了するまで、上記ステップが繰り返される。TIM全体が圧縮された後、複数の基本要素が取得される。
【0026】
前記圧縮方法が採用されるとき、前記圧縮方法は、前記TIMメッセージの圧縮方法指示情報内に示される必要があり、その結果、圧縮されたTIMメッセージを受信するとき、前記STAは、前記圧縮方法指示情報によって示されるアルゴリズムに従って前記TIMメッセージを解凍してもよく、これにより、対応する配信トラフィック指示メッセージを取得することができる。例えば、前記圧縮方法指示情報を示すために3ビットが採用されるとき、000は、前方及び後方の0を圧縮する既存の方法を採用することを示してもよく、001は、マルチブロック圧縮アルゴリズムを採用することなどを示してもよい。当然ながら、他の圧縮アルゴリズムもまた、TIMを圧縮するために採用されてもよく、かつ、前記圧縮方法指示情報によって示される。
【0027】
例えば、
図6に示されるように、マルチブロック圧縮アルゴリズムを採用することを示す前記圧縮方法指示情報が001であるとき、前記TIMメッセージ内のAID1の値は、1であり、また、前記1の後の7バイト内に他の1が存在しない。それゆえに、前記ブロック長は0に設定され、それは前記1の後にビットマップが存在しないことを示す。このように、圧縮のための第一の基本要素が取得される。AID58の値が1であるとき、複数の1が、前記1の後の7バイトの範囲内に存在するので、TIMにおいて値が1である7バイトを含むビットマップが、基本要素のブロックビットマップにコピーされる。前記ブロックビットマップの長さ(バイト単位)は、基本要素内のブロック長によって示され、かつ第二の基本要素のブロック長は、7バイトである。ついで、上記ステップは、後に現れる最初の1を検索するために連続的に実行され、上記ステップは、TIM全体の検索及び符号化が完了するまで繰り返される。TIM全体が圧縮された後、複数の基本要素が取得される。
【0028】
一方で、
図6に示されるように、送信されるトラフィック指示メッセージはさらに、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビットフリッピングが実行されるか否かを示すために使用されるビットフリッピング指示情報を含む。
【0029】
前記ビットフリッピングは、複数の1がTIMに現れるとき、圧縮をする前に、1を0に反転し、かつ0を1に反転するために使用され、それゆえに、さらに圧縮効率を改善する。前記フリッピングは、前記圧縮の前にTIM全体に実行されてもよく、この場合、前記ビットフリッピング指示情報は、前記TIMメッセージに追加される必要があり、かつ、前記圧縮方法指示情報の後ろに置かれてもよい。指示情報の値が0であるとき、フリッピングが実行されないことを示し、かつ指示情報の値が1であるとき、圧縮前にフリッピングが実行されることを示す。同様に、前記フリッピングは、部分ビットマップ圧縮のために使用されてもよく、かつ対応する指示ビットによって示されてもよい。
【0030】
図7は、ビットフリッピングが実行される前のTIMの情報状態を示している。また、ビットフリッピングが実行された後のTIMの情報状態は
図6に示されている。
【0031】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態は、トラフィック指示メッセージを受信するための方法を提供する。
図8に示されているように、端末デバイスの動作ステップは、以下のステップを含む。
【0032】
201: 第1の端末デバイスは、トラフィック指示メッセージを受信する。前記トラフィック指示メッセージは、圧縮方法指示情報と、アクセスポイントに関連付けられた少なくとも一つの端末デバイスに対応する圧縮された配信トラフィック指示メッセージとを含み、前記圧縮方法指示情報は、前記少なくとも一つの端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用される圧縮方法を示すために使用され、かつ、前記配信トラフィック指示メッセージは、配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記少なくとも一つの端末デバイスが有するか否かを示す。
【0033】
202: 前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍し、前記第1の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得する。
【0034】
本発明のこの実施形態によって提供されるトラフィック指示メッセージを受信するための方法において、前記端末デバイスは、トラフィック指示メッセージを受信し、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつ、前記端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得し、それによって、前記TIMメッセージが長過ぎる問題を解決し、ビーコンフレームの長さを減少させ、かつ送信効率を増加させる。
【0035】
特定のアプリケーションにおいて、受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージに解凍が実行され、つまり、前記配信トラフィック指示ビットのビットマップが復号化される。
【0036】
前記圧縮方法指示情報によって示される圧縮アルゴリズムが、
図6に示される。
図6に従い、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージに解凍が実行される。つまり、前記配信トラフィック指示ビットのビットマップが復号化される。
【0037】
一方で、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内のビットフリッピング指示情報に基づいて、ビットフリッピングは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットで実行される必要があるか否かが認知される。
【0038】
図6に示されるように、前記ビットフリッピング指示情報が1であるとき、前記圧縮方法指示情報によって示される圧縮アルゴリズムに基づいて受信された配信トラフィック指示メッセージに、解凍が実行された後、取得されたビットマップにビットフリッピングが実行され、その結果、1を0に反転し、かつ0を1に反転することができ、それにより、対応する配信トラフィック指示情報が取得される。
【0039】
〔実施形態3〕
本発明の実施形態は、トラフィック指示メッセージを送信するための方法を提供する。
図9に示されるように、具体的なステップは以下の通りである。
【0040】
301: 所定の数に基づいてアクセスポイントに関連付けられた全ての端末デバイスをグループ化し、かつ少なくとも一つの端末デバイスグループを取得する。
【0041】
前記アクセスポイントは、所定の定数に基づいて端末デバイスをグループ化する。
【0042】
例えば、前記所定の定数が1500であるとき、1500の端末デバイス全てが、一つのグループを形成する。従って、接続IDが1から1500である端末デバイスは、第1の端末デバイスグループに属し、接続IDが1501から3000である端末デバイスは、第2の端末デバイスグループに属し、接続IDが3001から4500である端末デバイスは、第3の端末デバイスグループに属し、残りは類推によって推定することができる。
【0043】
302:前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつ前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを生成する。前記配信トラフィック指示メッセージは、前記少なくとも一つの端末デバイスグループの中の一つの端末デバイスに対応しており、前記アクセスポイントに関連付けられた前記少なくとも一つの端末デバイスは、特に前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の任意の端末デバイスである。
【0044】
異なる圧縮方法は、各端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用されてもよく、かつ圧縮方法は、前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージ内の圧縮方法指示情報によって示される。
【0045】
303:前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを連続して送信する。前記トラフィック指示メッセージは、グループ情報をさらに含み、前記グループ情報は前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループを示すために使用されるグループ情報であり、かつ、前記配信トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスが有するか否かを示す。
【0046】
前記アクセスポイントは、第i番目の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを、アクセスポイントにアクセスする全ての端末デバイスに送信する。前記トラフィック指示メッセージ内のグループ情報は、前記端末デバイスグループのグループ周期、及び/又は、各端末デバイスグループに含まれる端末の数、グループインデックス i、圧縮方法指示情報、及び、前記端末デバイスグループ内の各端末デバイスに対応する前記圧縮された配信トラフィック指示メッセージを含んでもよく、iは、正の整数であり、かつ1≦i≦グループ周期である。
【0047】
この場合、前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージは、GTIM (Group Traffic Indication Message, グループトラフィック指示メッセージ)である。本発明の実施形態によって提供されるGTIMメッセージの第1のタイプのフォーマットが、
図10に示される。各GTIMメッセージは、DTIMメッセージを含んでおり、
図10に新たに定義されたフィールドは以下の通りである。
エレメントID (Element ID)は、メッセージのタイプを示し、メッセージがGTIMメッセージであることを示すために使用される。
メッセージ長 (長さ)は、送信されたGTIMメッセージの長さを示す。
圧縮方法指示情報 (Comp Method)は、端末デバイスグループ内の配信トラフィック指示メッセージを圧縮するための方法を示す。
グループ周期 (Group Period)は、端末デバイスグループの総数を示すために使用される。
グループインデックス (Group Index)は、端末デバイスグループのグループ通し番号を示すために使用される。
【0048】
グループ周期及びグループインデックスは、オリジナルの部分仮想ビットマップ内において全部で最初の8ビット(各4ビット)を占め、かつ、圧縮方法は、前記オリジナルの部分仮想ビットマップ内で、2又は3ビットを占めてもよい。従って、GTIM内の部分仮想ビットマップは、オリジナルの2008ビットから、1998ビット又は1997ビットまで減らされてもよく、すなわち、前記部分仮想ビットマップは、最大で1998又は1997の端末デバイスに対応してもよい。
【0049】
前記アクセスポイントは、6000の端末デバイスをサポートする必要があるとき、前記所定の定数は1500であり、従って、前記グループ周期は4である。グループ周期が4であるとき、前記グループインデックスは、1, 2, 3, 又は4でもよい。
【0050】
前記端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージが、アクセスポイントにアクセスする端末デバイスの前記配信トラフィック指示メッセージを搬送するので、部分仮想ビットマップにおいて、各ビットは、端末デバイスに対応し、メッセージが、端末デバイスに送信される必要があるとき、前記端末デバイスに対応する指示ビットの値は、1であり、かつ、前記端末デバイスに送信される必要のあるメッセージがないとき、指示ビットは、0である。多くの0が存在するとき、多くのビットが消費される。既存の圧縮方法は、各端末デバイスの前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用される。
【0051】
例えば、前記圧縮方法指示情報が3ビットを占めるとき、000によって示される圧縮方法が、
図10に示される。部分仮想ビットマップにおいて、始めの16ビット(すなわち2バイト)は、全て0であり、かつ501番目のビットから最後のビットまでの後方バイト(すなわち、125バイト)は全て0である。従って、ビットマップ制御フィールド内のB7は、2バイトが省略されることを示す1であり、つまり、部分仮想ビットマップ内のAIDは、16から始まる。256バイトから、エレメントIDの1バイトを引くと255バイトであり、さらに省略された前方の2バイトと、切り捨てられた後方の125バイトとを引くと128バイトであるので、長さフィールドは128である。前記圧縮方法が採用されるとき、AID1に対応するビットが1であるという状況では、AID2007に対応するビットもまた1であり、かつAID1とAID2007との間の全てのAIDに対応するビットは、全て0であり、圧縮の有益な効果は実現されない。
【0052】
上記の状況に応じて、マルチブロック圧縮方法アルゴリズムが採用されてもよい。
図11に示されるように、このとき、圧縮方法指示ビット情報が001であり、かつ、ビットマップ制御フィールド内の7ビットと、部分仮想ビットマップとは、
図6に示されるブロック基本要素によって置き換えられる。
【0053】
前記端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージは、多くの上記基本要素を含んでもよく、基本要素のサイズは固定されない。
【0054】
さらに、各端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージ内の0及び1の異なる分散状況における異なる圧縮効果を提供することができる他の圧縮方法が存在してもよい。それゆえに、圧縮効率を高めるために、異なる圧縮方法が、異なる端末デバイスグループに採用されてもよく、その結果、最高の圧縮効果を達成することができる。
【0055】
一方、
図10及び
図11に示されるように、前記端末デバイスグループに対応する送信されるトラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビットフリッピングが実行されるか否かを示すために使用されるビットフリッピング指示情報をさらに含む。
【0056】
前記端末デバイスグループのグループインデックスの順番で、前記アクセスポイントによって送信されるビーコンフレームは、3つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを順次搬送し、かつ、毎回送信されるビーコンフレームは、一つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを搬送する。
【0057】
304: 前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージが前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージであるか否かを判定する。
【0058】
前記第1の端末デバイスは、i番目の端末デバイスグループに対応するとともに、前記アクセスポイントによって送信されるトラフィック指示メッセージを受信する。上述したように、前記トラフィック指示メッセージ内のグループ情報は、端末デバイスグループのグループ周期、及び/又は、各グループ内の端末デバイスの数、グループインデックスi、圧縮方法指示情報、及び前記端末デバイスグループ内の各端末デバイスに対応する圧縮された配信トラフィック指示メッセージを含んでもよく、iは正の整数であり、かつ1≦i≦グループ周期である。
【0059】
第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスが、i番目の端末デバイスグループのグループインデックスに等しいか否かが判定される。
【0060】
端末デバイスが属する端末デバイスグループのグループインデックスは、端末デバイスの接続IDを所定の定数で除算することによって商を取得し、整数を取得するために前記商を四捨五入し、かつ、前記整数に1を追加することによって取得されてもよい。
【0061】
例えば、前記第1の端末デバイスの接続IDは14であり、前記所定の定数は1500である。それゆえに、第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスは、[14/2000]+1であり、すなわち、接続IDが14である第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスは、1である。
【0062】
305:前記第1の端末デバイスによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージであると判定されたとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍し、かつ前記第1の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得する。
【0063】
第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスがi番目の端末デバイスグループのグループインデックスに等しいとき、i番目の端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージが取得される。
【0064】
例えば、接続IDが14である第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスが1であるとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージは、第1の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージであり、前記端末デバイスは、受信された端末デバイスグループのうち第1の端末デバイスグループから、端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを取得する。
【0065】
306:前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージが、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージではないと判定されるとき、次の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを受信することを継続する、又は、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージのビーコンフレームを予測するとともに、前記ビーコンフレームが送信された時点の前記ビーコンフレームを取得する。
【0066】
第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスがi番目の端末デバイスグループのグループインデックスに等しくないとき、前記第1の端末デバイスは、次のビーコンフレームを受信し続ける。前記次のビーコンフレームは、(i+1)番目の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを含む。または、第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスが、i番目の端末デバイスグループのグループインデックスに等しくないとき、受信された端末デバイスグループのグループ周期に基づいて、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージのビーコンフレームを、第1の端末デバイスが予測し、かつ、前記ビーコンフレームが送信された時点のビーコンフレームを取得する。
【0067】
例えば、接続IDが4500である第1の端末デバイスが属するグループのグループインデックスが3であるとき、かつ、前記受信されたトラフィック指示メッセージが、第1の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージであるとき、第1の端末デバイスは、受信された端末デバイスグループ内にはない。前記第1の端末デバイスは、次のビーコンフレームを受信し続け、かつステップ304を実行する。又は、前記第1の端末デバイスが、第1の端末デバイスグループと、グループ周期4とを受信したとき、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージが、後に送信される第3のビーコンフレームから取得されることができ、それにより、第1の端末デバイスが全てのビーコンフレームを受信するために待機する必要がないことを、第1の端末デバイスは知ることができる。このようにして、端末デバイスの省エネルギー化が、さらに実現される。
【0068】
307: 前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍し、かつ、前記第1の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得する。
【0069】
図10に示されるように、第1の端末デバイスのAIDが14であり、かつ第1の端末デバイスによって受信された圧縮方法指示ビットが000であるとき、ビットマップ制御フィールド内のB1-B7の指示に基づいて、部分仮想ビットマップ内の始めの16ビットが全て0であることが認知され、それは、第1の端末デバイスに送信するための指示メッセージをアクセスポイントが有しないことを示している。それゆえに、前記第1の端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する前記受信されたトラフィック指示メッセージに対して、第1の端末デバイスはいかなる動作も実行しない。
【0070】
図11に示されるように、第1の端末デバイスのAIDが14であり、かつ第1の端末デバイスによって受信された圧縮方法指示ビットは、001であるとき、端末デバイスグループに対応する受信されたトラフィック指示メッセージ内の第1のブロック情報基本要素から、第1の端末デバイスはオフセット1及びブロック長0を取得し、それは、AIDが14である第1の端末デバイスに送信する指示メッセージをアクセスポイントが有しないことを示しており、それゆえに、第1の端末デバイスは、前記受信されたトラフィック指示メッセージに対していかなる動作も実行しない。
【0071】
第1の端末デバイスのAIDが1であり、かつ第1の端末デバイスによって受信される圧縮方法指示ビットが001であるとき、端末デバイスグループに対応する前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の第1のブロック情報基本要素から、第1の端末デバイスは、オフセット1を取得し、それは、AIDが1である第1の端末デバイスに送信する指示メッセージを前記アクセスポイントが有することを示しており、それゆえに、第1の端末デバイスは、対応する配信トラフィック指示メッセージを取得する。
【0072】
さらに、各端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示メッセージ内の0及び1の異なる分布状況における異なる圧縮効果を提供する他の圧縮効果が存在してもよい。異なる所定の圧縮方法に基づいて、対応する解凍動作が、対応する配信トラフィック指示メッセージを取得するために実行される。
【0073】
さらに、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する取得されたトラフィック指示メッセージがビットフリッピング指示情報を含み、かつ、前記ビットフリッピング指示情報が1であるとき、1を0に反転し、かつ0を1に反転するために、解凍の後に取得されたビットマップにビットフリッピングが実行され、その結果、対応する配信トラフィック指示情報を取得することができ、それによって、端末デバイスの前記配信トラフィック指示メッセージが取得される。
【0074】
本発明の実施形態は、トラフィック指示メッセージを送信するための方法を提供する。
図12に示されるように、具体的なステップは、以下に示される。
【0075】
401: 所定の数に基づいてアクセスポイントに関連付けられた全ての端末デバイスをグループ化し、かつ少なくとも一つの端末デバイスグループを取得する。
【0076】
アクセスポイントは、所定の定数に基づいて端末デバイスをグループ化する。
【0077】
例えば、2000毎の端末デバイスが一つのグループを形成し、それゆえに、接続IDが1から2000までの端末デバイスは、第1の端末デバイスグループに属し、接続IDが2001から4000までの端末デバイスは、第2の端末デバイスグループに属し、接続IDが4001から6000までの端末デバイスは、第3の端末デバイスグループに属し、残りは類推によって推定することができる。
【0078】
既存の2007の端末デバイスは、第1の端末デバイスグループを形成してもよく、接続IDが2007よりも大きい端末デバイスは、所定の定数に基づいてグループ化されてもよい。
【0079】
402: 前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつ前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを生成する。前記配信トラフィック指示メッセージは、前記少なくとも一つの端末デバイスグループの中の一つの端末デバイスに対応しており、前記アクセスポイントに関連付けられた前記少なくとも一つの端末デバイスは、特に前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の任意の端末デバイスである。
【0080】
異なる圧縮方法が、各端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用されてもよく、かつ、圧縮方法は、端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージ内の圧縮方法指示情報によって示される。
【0081】
403:同時に、前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを送信する。前記トラフィック指示メッセージは、グループ情報をさらに含み、前記グループ情報は前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループを示すために使用されるグループ情報であり、かつ、前記配信トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスが有するか否かを示す。
【0082】
特に、全ての端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージが含まれる。第1の端末デバイスグループが、オリジナルの2007の端末デバイスを含むとき、オリジナルのTIMメッセージフォーマットが、端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを送信するために採用される。
【0083】
所定の定数が1999であり、AIDが2007よりも大きい端末デバイスに対して、前記アクセスポイントが、6000の端末デバイスをサポートする必要があるとき、これらの端末デバイスはグループ化され、かつ各グループは1999の端末デバイスを含み、すなわち、2008から4007までのAIDを有する端末デバイスがグループを形成し、4008から6000までのAIDを有する端末デバイスは、別のグループを形成する。この場合、第2のGTIMメッセージフォーマットが採用され、かつ
図13に示されるように、新たな定義フィールドは以下の通りである。
エレメントID (Element ID)は、メッセージのタイプを示し、メッセージがGTIMメッセージであることを示すために使用される。
メッセージ長 (長さ)は、送信されるGTIMメッセージの長さを示す。
グループインデックス (Group Index)は、端末デバイスグループのグループ通し番号を示すために使用され、かつ8ビットを占める。
圧縮方法 (Comp Method)は、端末デバイスグループにおけるトラフィック指示メッセージを圧縮するための方法を示し、かつ前記圧縮方法は、部分仮想ビットマップにおいて2又は3ビットを占める。
部分仮想ビットマップ (Partial Virtual Bitmap)は、最大2014又は2015の端末デバイスをサポートする。
【0084】
従って、アクセスポイントによって送信されたビーコンフレームは、GTIM1メッセージ及びGTIM2メッセージと同様にオリジナルのTIMメッセージを搬送する。前記GTIM1メッセージ及びGTIM2メッセージのグループインデックスは、それぞれ1及び2である。
【0085】
各GTIMメッセージ内の部分仮想ビットマップについては、各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示ビットが0であるとき、前記GTIMメッセージは、送信されなくてもよい。
【0086】
一方で、前記圧縮方法指示情報の指示に基づいて、例えば、
図10及び
図11に示される方法のように、前記端末デバイスグループは、端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージ内の各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮してもよい。
【0087】
さらに、各端末デバイスグループ内の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示メッセージ内の0及び1の異なる分布状況において異なる圧縮効果を提供することができる他の圧縮方法があってもよい。従って、圧縮効率を高めるために、異なる圧縮方法が異なる端末デバイスに採用されてもよく、これにより、最高の圧縮効果を達成することができる。
【0088】
一方で、
図10及び
図11に示されるように、前記端末デバイスグループに対応する送信されるトラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビットフリッピングが実行されるか否かを示すために使用されるビットフリッピング指示情報をさらに含む。
【0089】
404:前記第1の端末デバイスによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、少なくとも二つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージであるとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記第1の端末デバイスが属する前記端末デバイスグループに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを取得し、かつ、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍するとともに、前記第1の端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得する。
【0090】
例えば、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージが、接続IDと、端末デバイスグループのグループインデックスとに基づいて取得される。
【0091】
前記端末デバイスは、前記端末デバイスに対応する解凍された配信トラフィック指示メッセージから、前記端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを取得する。
【0092】
接続IDが、2007よりも大きい端末デバイスについて、前記端末デバイスの接続IDから2007を減算して値を取得し、前記取得された値を1999で除算することで商を取得し、前記商を四捨五入することで整数を取得し、前記整数に1を追加することによって、端末デバイスが属する端末デバイスグループのグループインデックスを取得することができる。
【0093】
前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージが取得されるとき、対応する解凍動作が、
図10又は
図11に示されるように取得された圧縮方法に基づいて実行される。
【0094】
さらに、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する取得されるトラフィック指示メッセージが、ビットフリッピング指示情報を含み、かつ、前記ビットフリッピング指示情報が1であるとき、1を0に反転し、かつ0を1に反転するために、解凍の後に取得されたビットマップにビットフリッピングが実行され、その結果、対応する配信トラフィック指示情報を取得し、かつそれによって、前記端末デバイスの配信トラフィック指示メッセージが取得される。
【0095】
グループ内の端末デバイスが送信するデータを有しないことを示す受信されたビーコンフレーム内に、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループを前記端末デバイスが見出さないとき、前記端末デバイスは、受信するデータを有していない。
【0096】
〔実施形態4〕
本発明の実施形態は、アクセスポイントを提供する。
図14に示されるように、アクセスポイントは、圧縮ユニット501及び送信ユニット502を備える。
前記圧縮ユニット501は、配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつトラフィック指示メッセージを生成するように構成され、アクセスポイントに関連付けられた少なくとも一つの端末デバイスが受信するデータを有するか否かを示すために前記配信トラフィック指示メッセージが使用され、かつ、前記少なくとも一つの端末デバイスに対応する配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記少なくとも一つの端末デバイスが有するか否かを、前記配信トラフィック指示メッセージが示し、かつ、
前記送信ユニット502は、前記トラフィック指示メッセージを送信するように構成され、前記トラフィック指示メッセージは、圧縮方法指示情報と、前記圧縮された配信トラフィック指示メッセージとを含み、かつ、前記圧縮方法指示情報は、前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用される圧縮方法を示すために使用される。
【0097】
一実施形態において、前記圧縮ユニットは、特に前記配信トラフィック指示ビットのビットマップを符号化するように構成される。
【0098】
一実施形態において、前記送信ユニットによって送信されたトラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビットフリッピングが実行されるか否かを示すために使用されるビットフリッピング指示情報をさらに含む。
【0099】
一実施形態において、
図15に示されるように、前記圧縮ユニットはさらに、
所定の数に基づいて前記アクセスポイントと関連付けられた全ての端末デバイスをグループ化し、かつ少なくとも一つの端末デバイスグループを取得するように構成されたグループ化モジュール61と、
前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつ前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを生成するように構成された圧縮モジュール62と
をさらに備え、前記配信トラフィック指示メッセージは、前記少なくとも一つの端末デバイスグループの中の一つの端末デバイスに対応しており、かつ前記アクセスポイントに関連付けられた前記少なくとも一つの端末デバイスは、特に前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の任意の端末デバイスである。
【0100】
このとき、前記送信ユニットは、特に
前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを送信するように構成され、前記トラフィック指示メッセージは、グループ情報をさらに含み、前記グループ情報は、前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループを示すために使用されるグループ情報であり、かつ、前記配信トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記配信トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の各端末デバイスが有するか否かを示す。
【0101】
前記送信ユニットは、前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを順次送信するように構成され、又は、前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを同時に送信するように構成される。
【0102】
本発明の実施形態は、端末デバイスを提供する。
図16に示されるように、端末デバイスは、受信ユニット701及び解凍ユニット702を備える。
前記受信ユニット701は、トラフィック指示メッセージを受信するように構成され、前記トラフィック指示メッセージは、圧縮方法指示情報と、アクセスポイントに関連付けられた少なくとも一つの端末デバイスに対応する圧縮された配信トラフィック指示メッセージとを含み、前記圧縮方法指示情報は、前記少なくとも一つの端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを圧縮するために採用される圧縮方法を示すために使用され、かつ、前記配信トラフィック指示メッセージは、配信トラフィック指示ビットを介して、受信するデータを前記少なくとも一つの端末デバイスが有するか否かを示し、かつ、
前記解凍ユニット702は、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍し、かつ、前記端末デバイスに対応する前記配信トラフィック指示ビットを取得するように構成される。
【0103】
一実施形態において、前記解凍ユニットは、特に前記配信トラフィック指示ビットのビットマップを復号化するように構成される。
【0104】
一実施形態において、前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージは、前記配信トラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示ビットにビットフリッピングが実行されるか否かを示すために使用されるビットフリッピング指示情報をさらに含む。
【0105】
前記受信ユニットによって受信されたトラフィック指示メッセージは、端末デバイスグループのグループ情報をさらに含んでもよい。前記グループ情報は、前記端末デバイスグループを示すために使用されるグループ情報であり、かつ前記トラフィック指示メッセージは、前記端末デバイスグループに対応する。前記アクセスポイントに関連付けられた前記少なくとも一つの端末デバイスは、特に前記トラフィック指示メッセージに対応する前記端末デバイスグループの中の任意の端末デバイスである。
【0106】
一実施形態において、前記受信ユニットは、特に、
前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、一つの端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージであるとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージが、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージであるか否かを判定し、
前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージであると判定されたとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍し、又は、
前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージではないと判定されたとき、次の端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージを受信し続ける、又は、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応するトラフィック指示メッセージのビーコンフレームを予測するとともに、前記ビーコンフレームが送信された時点でのビーコンフレームを取得するように構成される。
【0107】
一実施形態において、前記受信ユニットは、特に、
前記受信ユニットによって受信された前記トラフィック指示メッセージが、少なくとも二つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージであるとき、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記グループ情報に基づいて、前記端末デバイスが属する端末デバイスグループに対応する前記配信トラフィック指示メッセージを取得し、かつ、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記圧縮方法指示情報によって示された前記圧縮方法に基づいて、前記受信されたトラフィック指示メッセージ内の前記配信トラフィック指示メッセージを解凍するように構成される。
【0108】
本発明の実施形態は、トラフィック指示メッセージを送信するためのシステムを提供する。
図17に示されるように、前記システムは、アクセスポイント801及び端末デバイス802を備える。前記アクセスポイント801は、
図14に示される前記圧縮ユニット501と、前記送信ユニット502とから成るアクセスポイントであってもよく、又は、
図15に示されるグループ化モジュール61及び圧縮モジュール62を備える圧縮ユニットと、
図14に示される送信ユニット502とから成るアクセスポイントであってもよく、かつ、
前記端末デバイス802は、
図16に示される受信ユニット701と、解凍ユニット702とから成る端末デバイスであってもよい。
【0109】
本発明の実施形態によって提供されるトラフィック指示メッセージを送信するための装置及びシステムにおいて、前記アクセスポイントは、少なくとも一つの端末デバイスグループを取得するために端末デバイスをグループ化し、所定の圧縮方法に基づいて、端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージ内の各端末デバイスに対応する配信トラフィック指示メッセージを圧縮し、かつ、前記圧縮された配信トラフィック指示メッセージを備える前記トラフィック指示メッセージを送信する。採用される送信方法は、前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを順次送信するステップと、前記少なくとも一つの端末デバイスグループに対応する前記トラフィック指示メッセージを同時に送信するステップとを含む。このように、シングルAPが、2007のSTAをサポートするとき、TIMメッセージが長すぎる問題は解決され、前記TIMメッセージが効果的に圧縮され、かつ、前記TIMメッセージの長さが減少し、従って、ビーコンフレームの長さは減少するとともに、送信効率が高まる。
【0110】
上記方法、装置、及びシステムは、例えばスマートメーター及びM2M(Machine to Machine,マシン同士)のような端末デバイスの数が大きく、かつデータ量が小さいアプリケーションシナリオに対してより適用可能であり、その結果、シングルAPは、これらのアプリケーションシナリオにおいて、より多くの端末デバイスをサポートすることができる。
【0111】
上記実施形態に説明された技術、システム、装置、及び方法のそれぞれと、実施形態に説明された技術的特徴のそれぞれは、組み合わされてもよく、その結果、本発明の精神及び原理から逸脱することなく他のモジュール、方法、装置、システム、および技術を生成することができ、かつ、本発明の実施形態に基づいて処理されるモジュール、方法、装置、システム、及び技術は、本発明の保護範囲に入るものとする。
【0112】
当業者であれば、本発明のユニット又はステップは、汎用コンピューティング装置によって実装されてもよいことを理解すべきであることは当然である。前記ユニット又はステップは、シングルコンピューティング装置内に統合されてもよく、又は複数のコンピューティング装置から成るネットワークに分散されてもよい。任意に、前記ユニット又はステップは、コンピューティング装置に実行可能なプログラム・コードを介して実装されてもよく、その結果、前記ユニット又はステップは、記憶装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ、ランダム・アクセス・メモリ、又はフラッシュメモリ)に記憶されて、コンピューティング装置によって実行されてもよい。代替的に、ユニット又はステップが、それぞれ、複数の回路モジュールとすることができ、又は、ユニット又はステップにおける複数のユニット又はステップが、シングル回路モジュールとされ、実装されてもよい。従って、本発明は、ハードウェアとソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0113】
前述の説明は、本発明の単なる特定の実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図していない。本発明で開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付く任意の変更又は置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。