特許第5791085号(P5791085)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5791085
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】半導体製造装置用溶接ベローズ
(51)【国際特許分類】
   F16J 3/04 20060101AFI20150917BHJP
   F16J 15/52 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   F16J3/04 B
   F16J15/52 Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-511967(P2013-511967)
(86)(22)【出願日】2012年3月9日
(86)【国際出願番号】JP2012056062
(87)【国際公開番号】WO2012147417
(87)【国際公開日】20121101
【審査請求日】2014年9月22日
(31)【優先権主張番号】特願2011-97758(P2011-97758)
(32)【優先日】2011年4月26日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000101879
【氏名又は名称】イーグル工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】503227553
【氏名又は名称】イーグルブルグマンジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116506
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 義宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀和
(72)【発明者】
【氏名】井上 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】落合 博幸
【審査官】 杉山 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭58−004848(JP,A)
【文献】 特公昭45−019670(JP,B1)
【文献】 特開平06−281000(JP,A)
【文献】 特開昭62−251570(JP,A)
【文献】 特開平04−282499(JP,A)
【文献】 特開平09−072419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J 3/00 − 3/06
F16J 15/00 − 15/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
径方向に対して曲面をなす複数の環状のベローズプレートが外径側及び内径側において交互に接続されてなる蛇腹構造の半導体製造装置用溶接ベローズにおいて、環状のベローズプレートが、処理側のベローズプレートと非処理側のベローズプレートとを備え、2つのベローズプレートの間に気層を介在させ、処理側のベローズプレートの板厚を厚く、非処理側のベローズプレートの板厚を薄く構成したことを特徴とする半導体製造装置用溶接ベローズ。
【請求項2】
処理側が真空であり、非処理側が大気であることを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置用溶接ベローズ。
【請求項3】
半導体製造装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの密封に用いられることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体製造装置用溶接ベローズ。
【請求項4】
数Hzの範囲で伸縮作動され、伸縮速度が100mm/sec以上で、繰り返し寿命が1×10以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体製造装置用溶接ベローズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造装置の密封部に用いられ、密封性及び可撓性を有する蛇腹形状の溶接ベローズに関し、例えば、真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの密封に好適な溶接ベローズに関する。
【背景技術】
【0002】
密封性及び可撓性を有する蛇腹形状の溶接金属ベローズは、ベローズプレート同士が密着するまで圧縮できることから各種機器の移動部材の密封に用いられている。例えば、半導体製造装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの密封に用いられる溶接金属ベローズは、真空側と大気側とを密封するものであって、図4に示すように、1枚のベローズプレート50を内径側及び外径側で溶接により接続して蛇腹状に形成されてなり、高速で、数百万ストロークという繰り返しの伸縮動作を行うものである(以下、「従来技術1」という。)。その際、図4(a)に示すように、ベローズプレート50の間に真空雰囲気中の異物、例えば、金属の粒子51等が侵入すると、「てこ」の原理でベローズプレート50が、縮小時において二点鎖線で示すように曲げ変形され、繰り返しの伸縮を行う間に、図4(b)に示すように、ベローズプレート50の金属の粒子51近傍に亀裂が生じ、遂には破損に至るというもので、想定していないほどの単寿命で使用不可になるという問題があった。
【0003】
一方、従来から、種々の溶接金属ベローズが提案されており、例えば、耐蝕性及び作動バネ性に優れたものとして、図5に示すような溶接金属ベローズ60が知られている(以下、「従来技術2」という。例えば、特許文献1参照。)。この従来技術2のベローズ60の蛇腹構造を構成するベローズプレート61は、密封流体側にオーステナイトステンレス鋼板62を配置し、非密封流体側にバネ鋼板63を配置し、これらを外径側及び内径側で溶接固着して2重層に形成されるものである。
【0004】
さらに、ふいごの可撓性を犠牲にすることなく大きい圧力に耐え得るふいごを提供するものとして、図6に示すような溶接金属ベローズ70が知られている(以下、「従来技術3」という。例えば、特許文献2参照。)。この従来技術3の溶接金属ベローズ70の蛇腹構造を構成するベローズプレート71は、一様な厚さの2枚の円板72、73を外径側及び内径側で溶接固着して2重層に形成されてなるものである。そして、大気側の円板72に通気孔74を設け、円板72、73間にガス・ポケットが存在しないようにしている。
【0005】
しかし、図5に示す従来技術2は耐蝕性及び作動バネ性に優れた溶接ベローズを提供するためのものであり、異物の侵入による繰返しの曲げ変形に対する対策がなされていないため、例えば、密封流体側のベローズプレート62、62の間に異物64が侵入した場合、2枚のベローズプレート62、62が繰返しの曲げ変形を受け、順次、あるいは同時に、2枚のベローズプレートが破損されてしまうという問題があった。
また、図6に示す従来技術3は可撓性を犠牲にすることなく大きい圧力に耐え得るふいごを提供するものであって、大気側のベローズプレート72に通気孔74が形成されているため、異物75の侵入により大気側と反対側のベローズプレート73が繰返しの曲げ変形により破損されると、もはや密封作用を保持することができなくなり、結局、1枚のベローズプレートの場合と同じ寿命しか有さないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭58−4848号公報
【特許文献2】特公昭45−19670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する問題を解決するためになされたものであって、ベローズプレートを2重構造にした半導体製造装置用溶接ベローズにおいて、2枚のベローズプレートのうち、処理側(真空)のベローズプレートに密封兼強度部材としての機能を持たせるとともに、非処理側(大気)のベローズプレートに対する曲げ変形を緩和させるような構成とすることにより、万一、処理側のベローズプレートが損傷を受けた場合でもこれを非処理側のベローズプレートで補完することができるようにした冗長性のある溶接ベローズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明の半導体製造装置用溶接ベローズは、第1に、径方向に対して曲面をなす複数の環状のベローズプレートが外径側及び内径側において交互に接続されてなる蛇腹構造の半導体製造装置用溶接ベローズにおいて、環状のベローズプレートが、処理側のベローズプレートと非処理側のベローズプレートとを備え、2つのベローズプレートの間に気層を介在させ、処理側のベローズプレートの板厚を厚く、非処理側のベローズプレートの板厚を薄く構成したことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の半導体製造装置用溶接ベローズは、第2に、第1の特徴において、処理側が真空であり、非処理側が大気であることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の半導体製造装置用溶接ベローズは、第3に、第1又は第2の特徴において、半導体製造装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの密封に用いられることを特徴としている。
【0011】
また、本発明の半導体製造装置用溶接ベローズは、第4に、第1ないし第3の特徴のいずれかにおいて、数Hzの範囲で伸縮作動され、伸縮速度が100mm/sec以上で、繰り返し寿命が1×10以上であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)処理側のベローズプレートは、板厚が厚いことから耐久性があり、また、背後に空気あるいはArガスなどの気層が存在することから、異物に対して比較的柔軟に対応することができる。
また、非処理側のベローズプレートは、異物の侵入に起因する処理側のベローズプレートの曲げ変形を気層を介して伝達されるため、曲げ変形は緩和されたものとなり、また、自身が薄い板厚であることから曲げ変形に対してしなやかに追従できるから、長期間の繰り返し曲げ変形を受けても破損されることがない。
(2)処理側のベローズプレートに、密封兼強度部材としての機能をもたせ、非処理側のベローズプレートには密封機能だけを持たせて長期間の使用でも破損されないように構成することにより、万一、処理側のベローズプレートが損傷を受けた場合でもこれを非処理側のベローズプレートで補完することができるため、2重の安全対策を備えた冗長性のある溶接ベローズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置用溶接ベローズを半導体製造装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの支持ロッドの密封に用いた場合の要部断面図である。
図2】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置用溶接ベローズの全体構成を示す断面図である。
図3】本発明の実施の形態に係る半導体製造装置用溶接ベローズの要部を示す模式図である。
図4】従来技術1を説明するための要部の模式図である。
図5】従来技術2を説明するための要部断面図である。
図6】従来技術3を説明するための要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る半導体製造装置用溶接ベローズを実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体製造装置用溶接ベローズを半導体製造装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブの支持ロッドの密封に用いた場合の要部断面図である。
図1において、ゲートバルブ1は、相互に対向する位置に通孔2が形成された弁箱3と、一対の弁板4、5を有し、この弁箱3内に配置された弁組立体6と、この弁組立体6を先端に支持している支持ロッド7と、弁箱3側と支持ロッド7側とをシールするベローズ8と、支持ロッド7を介して弁組立体6を開弁位置と閉弁位置との間を移動させるエアシリンダ9、を備えている。
【0016】
このゲートバルブ1は、例えば、半導体製造工程における真空処理室S1、S2の間に設けられ、支持ロッド7により弁組立体6が開弁位置と閉弁位置との間を移動すると共に、閉弁位置に位置した弁組立体6に図示しないエア供給装置及び真空ポンプから圧縮エアを供給又は排出して、前記通孔2の周囲に対して一対の弁板4、5を押圧又は分離させることにより、各真空処理室S1、S2のゲートGを開閉することが可能となっている。
【0017】
本実施形態に係るゲートバルブ1のベローズ8は、弁箱3側と支持ロッド7側とをシールするための金属製部材であり、このベローズ8の一端は、弁箱3の底板にOリング10を介して固定された上部リング部材11に、気密を維持した状態で、例えば固定部材を使用して固定したり、溶接等により接合されている。このベローズ8の他端も、支持ロッド7に嵌合固定された下部リング部材12に、例えば固定部材を使用して固定したり、溶接等により接合されている。加えて、下部リング部材12と支持ロッド8との間にはOリング13が介在され、これにより、支持ロッド7が上下動しても、弁箱3をシールすることが出来、外部からパーティクル等の汚染物質が侵入するのを防止することが可能となっている。
【0018】
ところで、半導体の製造工程において、処理室の内部圧力をパージガスの給排気により常圧または減圧状態に変化させる際に処理室の壁などに付着していた堆積物(本発明においては「異物」ということがある。)が舞い上がり、該異物がベローズ8の内部に入り込んだりする。異物は、最大で直径約数百ミクロン(例えば、約0.5〜0.6mm)の大きさがあるため、異物がベローズ8の内部に侵入すると、ベローズ8のベローズプレートは伸縮の際、異物を支点として「てこ」の原理で曲げ変形され、繰り返しの曲げ応力を受けることになる。本実施形態に係るゲートバルブ1のベローズ8は、約0.1〜5Hzの範囲で、約3×10回程度の伸縮動作に耐える必要があり、上記の従来技術のような構成の溶接ベローズでは破損を免れることが困難であった。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る半導体製造装置用溶接ベローズの全体構成を示す断面図である。
図2において、ベローズ8は、径方向に対して曲面をなす複数の環状のベローズプレート15が外径側及び内径側において交互に接続されて蛇腹構造に形成される。
ベローズプレート15同士の接続は、大気中あるいはArガス雰囲気中でTIG溶接などにより行われる。
図においては、ベローズ8の内径側が処理側で、例えば、1×10−6Paの真空度となる。ベローズ8の外径側は非処理側であり、大気圧である。
ベローズ8は、例えば、自由長Lに対して、約0.5L〜1.2Lの範囲で作動するように設定される。また、作動時における伸縮の速度は、100mm/s以上に達する。
ベローズ8は金属材料から形成されるもので、例えば、上部リング部材11及び下部リング部材12はオーステナイト系ステンレス鋼により形成され、また、ベローズプレート15は、析出硬化性セミオーステナイト系ステンレス鋼により形成される。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態1に係る半導体製造装置用溶接ベローズの要部を示す模式図であって、図の上側が処理側(真空)、下側が非処理側(大気)である。
図3において、ベローズ8は、径方向に対して曲面をなす複数の環状のベローズプレート15が内径側16及び外径側17において交互に溶接により接続されて蛇腹構造に形成されるものであって、該ベローズプレート15は、処理側のベローズプレート18と非処理側のベローズプレート19との2重の層からなり、処理側のベローズプレート18と非処理側のベローズプレート19との間に空気あるいはArガスなどの気層20が介在されている。また、処理側のベローズプレート18の板厚が厚く、非処理側のベローズプレート19の板厚が薄く構成されている。処理側のベローズプレート18及び非処理側のベローズプレート19の板厚は、作動条件を考慮して設定されるものあるが、処理側のベローズプレート18は、密封機能及び強度部材しての機能が要求される一方、非処理側のベローズプレート19は、万一、処理側のベローズプレート18が破損した場合でもこれを補完して密封機能を保持するものである。このため、処理側のベローズプレート18は、異物21が隣接するベローズプレート15、15間に侵入しても容易に破損されることのないように厚い板厚で形成され、また、非処理側のベローズプレート19は、異物21が隣接するベローズプレート15、15間に侵入した際、しなやかに変形しやすくして繰り返しの曲げ変形に耐えるように薄い板厚で形成されているものである。
処理側のベローズプレート18の板圧をt1、非処理側のベローズプレート19の板圧をt2とすると、t2/t1=0.1〜0.7の範囲に設定することが望ましい。
【0021】
処理側のベローズプレート18及び非処理側のベローズプレート19の材料としては、通常、析出硬化性セミオーステナイト系ステンレス鋼が用いられるが、必ずしも同じ材料である必要はなく、その特性に応じた材料、例えば、処理側のベローズプレート18を析出硬化性セミオーステナイト系ステンレス鋼とし、非処理側のベローズプレート19を軟鋼あるいはばね鋼としてもよい。また、処理側のベローズプレート18の露出側表面にフッ素樹脂またはシリコーン樹脂をコーティングして、異物21が直接金属表面に接触しないようにしてもよい。
また、処理側のベローズプレート18と非処理側のベローズプレート19との間に空気あるいはArガスなどの気層20を形成する。該気層20は、大気中あるいはArガス雰囲気で両ベローズプレート18、19の内径側16及び外径側17を溶接する際、両ベローズプレート18、19間に適度の隙間を持たせて溶接し、密封することにより形成される。
【0022】
今、支持ロッド7の上下動によりベローズ8が伸縮動作すると、隣接するベローズプレート15、15同士は密着及び離反を繰り返す。処理側(真空)から、異物21が飛来し、隣接するベローズプレート15、15間に侵入すると、処理側のベローズプレート18、18は、異物21を支点とした曲げ力を何度も繰り返し受けることになる。その際、処理側のベローズプレート18は、板厚が厚いことから耐久性があり、また、背後に空気あるいはArガスなどの気層20が存在することから、従来技術2の2重構造のベローズと比較して異物21に対して柔軟に対応できる。一方、非処理側のベローズプレート19は、異物21の侵入に起因する処理側のベローズプレート18の曲げ変形を気層20を介して受けるため、曲げ変形の程度は緩和されており、また、自身が薄い板厚であることから曲げ変形に対してしなやかに対応できるから、ベローズプレート15が繰り返しの曲げ変形を受けても長期間破損されることがない。
【0023】
上記のように、本発明のベローズ8においては、処理側のベローズプレート18が本来のベローズプレートとしての密封兼強度部材としての役割を果たし、非処理側のベローズプレート19も密封部材として役割を果たすものである。また、その際、処理側のベローズプレート18は、板厚が厚いこと、及び、空気あるいはArガスなどの気層20が背後に存在することから、耐久性を保持することができる。一方、非処理側のベローズプレート19は、異物21の侵入に起因する処理側のベローズプレート18の曲げ変形を気層20を介して受けるため緩和された状態で曲げ変形され、また、自身が薄い板厚であることから曲げ変形に対してしなやかに変形するから、長期間の繰り返し曲げ変形を受けても破損されることがない。
さらに、長期間の使用により、万一、処理側のベローズプレート18が破損したとしても、板厚の薄い非処理側のベローズプレート19が存在するので、密封性を保持しつつ、稼働し続けることができるものであり、いわゆる、2重の安全対策を備えた冗長性のあるベローズを提供することができるものである。
【符号の説明】
【0024】
1 ゲートバルブ
2 通孔
3 弁箱
4 弁板
5 弁板
6 弁組立体
7 支持ロッド
8 ベローズ
9 エアシリンダ
10 Oリング
11 上部リング部材
12 下部リング部材
13 Oリング
15 ベローズプレート
16 ベローズプレートの内径側
17 ベローズプレートの外径側
18 処理側のベローズプレート
19 非処理側のベローズプレート
20 気層
21 異物
S1、S2 真空処理室
G ゲート
図1
図2
図3
図4
図5
図6