特許第5791694号(P5791694)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アクトの特許一覧

<>
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000002
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000003
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000004
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000005
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000006
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000007
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000008
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000009
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000010
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000011
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000012
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000013
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000014
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000015
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000016
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000017
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000018
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000019
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000020
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000021
  • 特許5791694-車両消毒装置 図000022
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5791694
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】車両消毒装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20150917BHJP
   A61L 2/24 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   A61L2/18
   A61L2/24
【請求項の数】1
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-261644(P2013-261644)
(22)【出願日】2013年12月18日
(62)【分割の表示】特願2011-26649(P2011-26649)の分割
【原出願日】2011年2月10日
(65)【公開番号】特開2014-73403(P2014-73403A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2014年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】506310050
【氏名又は名称】株式会社アクト
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】内海 洋
【審査官】 宮部 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−195579(JP,A)
【文献】 特開平11−285672(JP,A)
【文献】 特開平07−329737(JP,A)
【文献】 特開2007−089951(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0138081(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/18
A61L 2/24
B60S 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に向けて消毒液を噴射する消毒液噴射手段と、
この消毒液噴射手段を制御する制御手段とを備え、
前記消毒液噴射手段は、
消毒液が循環するループ状である矩形環状の第1ノズル取付管と、
この第1ノズル取付管内の消毒液の圧力が設定圧力になったときに閉状態から開状態に自動的に切り換わる圧力バルブを介して前記第1ノズル取付管の下部に取り付けられた大型小型兼用の第1ノズル群と、
消毒液が循環するループ状である矩形環状の第2ノズル取付管と、
この第2ノズル取付管内の消毒液の圧力が設定圧力になったときに閉状態から開状態に自動的に切り換わる圧力バルブを介して前記第2ノズル取付管の上部に取り付けられた大型専用の第2ノズル群とを有し、
前記第1ノズル群は、
上方に向けて消毒液を噴射する第1上向きノズルと、
内側方に向けて消毒液を噴射する第1横向きノズルとにて構成され、
前記第2ノズル群は、
下方に向けて消毒液を噴射する第2下向きノズルと、
内側方に向けて消毒液を噴射する第2横向きノズルとにて構成され、
消毒液を噴射しない非噴射時には、設定温度の消毒液が前記第1ノズル取付管内および前記第2ノズル取付管内を低圧で循環しているが、
消毒液の噴射の際には、前記制御手段は、車両が大型車両であると判別した場合には前記第1ノズル取付管内および前記第2ノズル取付管内の消毒液の圧力を設定圧力まで上昇させて前記第1ノズル群および前記第2ノズル群の両方から消毒液を噴射させ、かつ、車両が小型車両であると判別した場合には前記第1ノズル取付管内の消毒液の圧力を設定圧力まで上昇させて前記第1ノズル群のみから消毒液を噴射させる
ことを特徴とする車両消毒装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を消毒する車両消毒装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、牧場等の畜産施設においては、口蹄疫等の伝染病から家畜を護るための防疫対策が重要視されている。そして、例えば車両が畜産施設に入る際にこの車両を消毒する車両消毒装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
この従来の車両消毒装置は、消毒液を供給する消毒液供給手段と、少なくとも消毒対象の車両の下部を囲む枠組と、消毒液供給手段から供給される消毒液を通し枠組に取り付けられた配管と、この配管に接続され消毒液を枠組の内側に噴射するための複数の噴射ノズルとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−89951号公報(図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そして、車両消毒装置では、消毒液の噴射の反応性が良好なものが求められている。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、消毒液の噴射の反応性が良好な車両消毒装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
求項記載の車両消毒装置は、車両に向けて消毒液を噴射する消毒液噴射手段と、この消毒液噴射手段を制御する制御手段とを備え、前記消毒液噴射手段は、消毒液が循環するループ状である矩形環状の第1ノズル取付管と、この第1ノズル取付管内の消毒液の圧力が設定圧力になったときに閉状態から開状態に自動的に切り換わる圧力バルブを介して前記第1ノズル取付管の下部に取り付けられた大型小型兼用の第1ノズル群と、消毒液が循環するループ状である矩形環状の第2ノズル取付管と、この第2ノズル取付管内の消毒液の圧力が設定圧力になったときに閉状態から開状態に自動的に切り換わる圧力バルブを介して前記第2ノズル取付管の上部に取り付けられた大型専用の第2ノズル群とを有し、前記第1ノズル群は、上方に向けて消毒液を噴射する第1上向きノズルと、内側方に向けて消毒液を噴射する第1横向きノズルとにて構成され、前記第2ノズル群は、下方に向けて消毒液を噴射する第2下向きノズルと、内側方に向けて消毒液を噴射する第2横向きノズルとにて構成され、消毒液を噴射しない非噴射時には、設定温度の消毒液が前記第1ノズル取付管内および前記第2ノズル取付管内を低圧で循環しているが、消毒液の噴射の際には、前記制御手段は、車両が大型車両であると判別した場合には前記第1ノズル取付管内および前記第2ノズル取付管内の消毒液の圧力を設定圧力まで上昇させて前記第1ノズル群および前記第2ノズル群の両方から消毒液を噴射させ、かつ、車両が小型車両であると判別した場合には前記第1ノズル取付管内の消毒液の圧力を設定圧力まで上昇させて前記第1ノズル群のみから消毒液を噴射させるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、消毒液の噴射の反応性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態に係る車両消毒装置の概略平面図である。
図2】同上車両消毒装置の消毒液噴射手段の側面図である。
図3】(a)および(b)は同上消毒液噴射手段の正面図である。
図4】(a)および(b)は同上消毒液噴射手段の正面図である。
図5】同上車両消毒装置の床部の断面図である。
図6】同上車両消毒装置の床部の断面図である。
図7】同上車両消毒装置の装置本体を一端側からみた図である。
図8】同上装置本体を他端側からみた図である。
図9】同上車両消毒装置のブロック図である。
図10】同上車両消毒装置の消毒液噴射手段のノズル周辺部分の正面図である。
図11図10におけるA−A断面図である。
図12】同上消毒液噴射手段のノズル周辺部分の斜視図である。
図13】同上車両消毒装置の加熱用流体噴射手段(第1噴水管)の正面図である。
図14】同上車両消毒装置の加熱用流体噴射手段(第2噴水管)の正面図である。
図15】同上車両消毒装置の空気噴射手段(エアー管)の正面図である。
図16】本発明の他の実施の形態に係る車両消毒装置の消毒液噴射手段のノズル周辺部分の正面図である。
図17図16におけるB−B断面図である。
図18】同上消毒液噴射手段のノズル周辺部分の斜視図である。
図19】本発明のさらに他の実施の形態に係る車両消毒装置の消毒液噴射手段の正面図である。
図20】同上消毒液噴射手段のノズル周辺部分を示す図である。
図21】本発明のさらに他の実施の形態に係る車両消毒装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1において、1は車両消毒装置で、この車両消毒装置1は、例えば牧場等の畜産施設の入出場口に設置されている。そして、車両消毒装置1は、車両Sが入場方向(図1上、左方向)に向かって走行して畜産施設に入る際に、畜産施設内の家畜が伝染病に感染するのを防止するために、消毒液を用いて車両Sを消毒する消毒システムである。
【0012】
車両消毒装置1は、図1に示されるように、地面に設置され車両Sが上面の車両走行面2a上を走行する床部2と、この床部2を加熱する加熱手段(床暖房装置)3とを備えている。
【0013】
床部2は、車両Sの走行方向(入場方向および出場方向)に長手状のもので、この床部2の長手方向略中央には、車両Sの走行方向に対して直交する方向に長手状の凹溝4が形成されている。そして、図5に示されるように、床部2の上面にて構成された車両走行面2aは、車両Sを消毒した後の消毒液(消毒後廃液)が凹溝4に向かって流れるように、凹溝4側に向かって下り傾斜状に形成されている。また、凹溝4の上面部には、複数の開口部6を有する溝蓋(グレーチング)5が配設されている。
【0014】
また、図6に示されるように、床部2は、例えばコンクリート7、ワイヤーメッシュ8、鉄筋9および断熱パネル10にて構成されている。そして、床部2内には加熱手段3の温水パイプ11が床部2全体にわたって配設され、この温水パイプ11内を温水が流れて床部2全体が加熱される。
【0015】
加熱手段3は、図1に示されるように、床部2内で温水を循環させるための熱源であるボイラ12を有し、このボイラ12にはヘッダー13が接続され、このヘッダー13に温水パイプ11が接続されている。
【0016】
また、車両消毒装置1は、車両Sが通過するゲート体であるトンネル状の装置本体16と、この装置本体16に連設された倉庫(ボイラー庫)17とを備えている。なお、これら装置本体16および倉庫17は、床部2に立設された1つの建物15にて構成されている。
【0017】
装置本体16は、図7および図8に示されるように、互いに離間対向する1対の壁18とこれら両壁18の上端部間に架設された屋根19とにて構成されたやや細長いトンネル状の本体部20を有している。そして、本体部20は、長手方向一端部に位置し車両Sの入場時には車両入口となる一端開口部21と、長手方向他端部に位置し車両Sの入場時には車両出口となる他端開口部22と、これら一端開口部21と他端開口部22との間に位置し車両Sが通過する本体内部空間である車両通過空間部23とを有している。
【0018】
また、装置本体16は、本体部20の一端開口部21を開閉する第1開閉手段(電動シャッター装置)24と、本体部20の他端開口部21を開閉する第2開閉手段(電動シャッター装置)25とを有している。
【0019】
第1開閉手段24は、開状態となって一端開口部21を開口させ閉状態となって一端開口部21を閉鎖する昇降可能な開閉部材26と、一端開口部21の開口時に開状態の開閉部材26を収容するボックス状の収容部材27と、開閉部材26を一端開口部21に沿って昇降させるモータ等の駆動部材28とを有している。第2開閉手段25も、第1開閉手段24と同様、開状態となって他端開口部22を開口させ閉状態となって他端開口部22を閉鎖する昇降可能な開閉部材29と、他端開口部22の開口時に開状態の開閉部材29を収容するボックス状の収容部材30と、開閉部材29を他端開口部22に沿って昇降させるモータ等の駆動部材31とを有している。
【0020】
また、車両消毒装置1は、図1ないし図4等に示されるように、装置本体16の本体部20内で車両走行面2a上を走行して車両通過空間部23を通過する車両Sに向けて消毒液を噴射する消毒液噴射手段41と、この消毒液噴射手段41を制御する制御手段42とを備えている。
【0021】
消毒液噴射手段41は、消毒液を貯留する貯留部であるタンク46と、このタンク46に接続された接続管47と、この接続管47の途中に設けられタンク46から接続管47に消毒液を供給する圧送手段であるポンプ48とを有している。
【0022】
そして、接続管47の下流側には第1分岐管51が接続され、この第1分岐管51の途中には第1バルブ(電磁弁)52が設けられ、この第1分岐管51の下流端部には、装置本体16内の車両通過空間部23の下側にコ字状に配設された第1ノズル取付管(下側配管)53が接続されている。
【0023】
第1ノズル取付管53は、車両Sの走行方向前方からみて上方に向かって開口するコ字状に位置している。つまり、図3(a)に示すように、第1ノズル取付管53は、大型車両Sの下半部を囲むように位置している。この第1ノズル取付管53は、床部2の凹溝4内に配設された水平状の水平管部54と、この水平管部54の両端部に直角に接続されこの水平管部54の両端部から上方に向かって突出する鉛直状の鉛直管部55とにて構成されている。
【0024】
そして、水平管部54の互いに間隔をおいた複数箇所(例えば10箇所)には、上方に向けて消毒液を霧状或いはジェット状にして噴射する第1ノズルである第1上向きノズル56がその噴射口を上に向けて取り付けられている。また、各鉛直管部55の互いに間隔をおいた複数箇所(例えば9箇所)には、内側方に向けて消毒液を霧状或いはジェット状にして噴射する第1ノズルである第1横向きノズル57がその噴射口を横に向けて取り付けられている。これら複数の第1ノズル56,57にて、大型小型兼用の第1ノズル群(第1噴射ノズル群)60が構成されている。なお、第1上向きノズル56は、例えば溝蓋5の開口部6内に挿入されている(図5参照)。
【0025】
また、接続管47の下流側には第2分岐管61が接続され、この第2分岐管61の途中には第2バルブ(電磁弁)62が設けられ、この第2分岐管62の下流端部には、装置本体16内の車両通過空間部23の上側にコ字状に配設された第2ノズル取付管(上側配管)63が接続されている。なお、第1ノズル取付管53と第2ノズル取付管63とは、車両Sの走行方向に互いに近接し、平面視で凹溝4と略重なり合う。
【0026】
第2ノズル取付管63は、車両Sの走行方向前方からみて下方に向かって開口するコ字状に位置している。つまり、図3(b)に示すように、第2ノズル取付管63は、大型車両Sの上半部を囲むように位置している。この第2ノズル取付管63は、所定高さ位置に配設された水平状の水平管部64と、この水平管部64の両端部に直角に接続されこの水平管部64の両端部から下方に向かって突出する鉛直状の鉛直管部65とにて構成されている。
【0027】
そして、水平管部64の互いに間隔をおいた複数箇所(例えば4箇所)には、下方に向けて消毒液を霧状或いはジェット状にして噴射する第2ノズルである第2下向きノズル66がその噴射口を下に向けて取り付けられている。また、各鉛直管部65の互いに間隔をおいた複数箇所(例えば6箇所)には、内側方に向けて消毒液を霧状或いはジェット状にして噴射する第2ノズルである第2横向きノズル67がその噴射口を横に向けて取り付けられている。これら複数の第2ノズル66,67にて、大型専用の第2ノズル群(第2噴射ノズル群)70が構成されている。
【0028】
ここで、これら各ノズル56,57,66,67のうち、例えば少なくとも第1横向きノズル57、第2下向きノズル66および第2横向きノズル67については、消毒液の非噴射時には格納されて覆い隠され、消毒液の噴射時においてのみ外部へ露出するようになっている。つまり、必要時にのみノズルが露出する構成である。
【0029】
つまり、図3図4では省略されているが、図9ないし図12に示されるように、消毒液噴射手段41は、第1ノズル群60(第1噴射ノズル群)を構成する各第1横向きノズル57とそれぞれ対向する開口孔部73を開閉する移動可能な板状の第1開閉体71と、第2ノズル群70(第2噴射ノズル群)を構成する各第2下向きノズル66および各第2横向きノズル67とそれぞれ対向する開口孔部73を開閉する移動可能な板状の第2開閉体72とを有している。また、消毒液噴射手段41は、開口孔部73に対して第1開閉体71を移動させるモータ等の第1駆動体74と、開口孔部73に対して第2開閉体72を移動させるモータ等の第2駆動体75とを有している。
【0030】
なお、駆動体74,75は、各開口孔部73ごとに対応して設けられた各開閉体71,72を個別に移動(開閉動作)されるものでもよく、また複数の開閉体71,72を連結手段で連結してまとめて一斉に移動(開閉動作)されるものでもよい。また、開口孔部73は、ノズル57,66,67の噴射口76よりも大きく開口するもので、その噴射口76と近接して対向している。
【0031】
また、ノズル取付管53,63の所定部分は、筒状の管カバー体77にて覆われている。この管カバー体77の板部78のうち、ノズル57,66,67の各噴射口76と対向する部分には、開口孔部73が形成されている。なお、管カバー体77とノズル取付管53,63との間には、例えば断熱材を充填してもよい。
【0032】
そして、制御手段42による駆動体74,75の制御に基づいて、管カバー体77の板部78に対してスライド移動する開閉体71,72によって、開口孔部73が開閉される。つまり、第1開閉体71は、第1ノズル群60の噴射時には開状態となり、第1ノズル群60の非噴射時には閉状態となり、また、第2開閉体72は、第2ノズル群70の噴射時には開状態となり、第2ノズル群70の非噴射時には閉状態となる。
【0033】
また、車両消毒装置1は、床部2の長手方向一端側(入場時の車両入口側)付近に配設され車両Sの有無を検知する光学系の第1検知手段81および第2検知手段82と、床部2の長手方向他端側(入場時の車両出口側)付近に配設され車両Sの有無を検知する光学系の第3検知手段83および第4検知手段84と、車両Sの消毒時に例えば赤色に点灯する点灯手段85とを備えている。
【0034】
各検知手段81,82,83,84は、図1に示されるように、床部2の短手方向一端側付近に配設され検知光を発光する発光部81a,82a,83a,84aと、床部2の短手方向他端側付近に配設され発光部からの検知光を受光する受光部81b,82b,83b,84bとを有している。
【0035】
第2ないし第4検知手段82,83,84は、同一の高さ位置に配設された1対の発光部・受光部にて構成されているが、第1検知手段81は、異なる高さ位置に配設された複数対、すなわち例えば2対の発光部・受光部にて構成されている。つまり、図4(b)の2点鎖線で示すように、第1検知手段81は、下側の発光部81aおよび受光部81bと、これよりも上側の発光部81aおよび受光部81bとにて構成されている。
【0036】
この上側の発光部81aおよび受光部81bは、車高が比較的低い小型車両(普通自動車および軽自動車を含む)Sによって検知光が遮光されない高さ位置に配設されている。つまり、上側の発光部81aおよび受光部81bは、車高が比較的高い大型車両(トラックを含む)Sのみで検知光が遮光される高さ位置に配設されている。なお、第1検知手段81の発光部・受光部の高さ位置が調整可能となっていることが好ましい。また、第2ないし第4検知手段82,83,84の発光部・受光部は、例えば第1検知手段81の下側の発光部・受光部と同一の高さ位置に配設されている。
【0037】
そして、制御手段42は、第1検知手段81の検知に基づいて車両Sが大型車両Sであるか小型車両Sであるかを判別する判別部86と、判別部86にて大型車両Sであると判別された場合には第1バルブ52および第2バルブ62の両方を開状態にして第1ノズル群60および第2ノズル群70の両方から消毒液を噴射させ、判別部86にて小型車両Sであると判別された場合には第1バルブ52のみを開状態にして第1ノズル群60のみから消毒液を噴射させる制御部87とを有している。
【0038】
なお、図9に示すように、制御手段42には、ポンプ48、第1バルブ52、第2バルブ62、第1駆動体74、第2駆動体75、第1検知手段81、第2検知手段82、第3検知手段83、第4検知手段84、点灯手段85、第1開閉手段24の駆動部材28および第2開閉手段25の駆動部材31が電気的に接続されている。
【0039】
また、車両消毒装置1は、車両Sを消毒した後の消毒液(消毒後廃液)を浄化する浄化手段91を備えている。
【0040】
浄化手段91は、図1に示すように、床部2の凹溝4の端部に配管92を介して接続され凹溝4からの消毒液を一時的に貯留する桝93と、この桝93に配管94を介して接続されたグリーストラップ95と、このグリーストラップ95に配管96を介して接続された曝気槽97と、この曝気槽97に配管98を介して接続された浄化槽99と、この浄化槽99に接続され浄化後の消毒液を例えば下水本管等に排出する排出管100とを有している。なお、倉庫17内には、ボイラ12、ヘッダー13、ポンプ48、制御手段42およびグリーストラップ95等が配設されている。
【0041】
さらに、車両消毒装置1は、図1図13ないし図15に示されるように、消毒液噴射手段41よりも入場方向上流側に配設され消毒液噴射手段41からの消毒液によって消毒される前の車両Sに向けて高圧高温の加熱用流体である温水(例えば40度〜70度)を噴射する加熱用流体噴射手段121と、消毒液噴射手段41よりも入場方向下流側に配設され消毒液噴射手段41からの消毒液によって消毒された後の車両Sに向けて高圧の空気(例えば5度〜10度)を噴射する空気噴射手段122とを備えている。
【0042】
なお、消毒液噴射手段41、加熱用流体噴射手段121および空気噴射手段122はいずれも装置本体16内に配設されているが、加熱用流体噴射手段121は装置本体16内において第1開閉手段24寄りの位置に配設され、空気噴射手段122は装置本体16内において第2開閉手段25寄りの位置に配設されている。
【0043】
加熱用流体噴射手段121は、消毒前の車両Sの車体表面の全体に向けて温水を噴射することにより、消毒液による消毒前に車両Sの車体表面をその表面温度が所定温度(例えば約10度)以上になるまで加熱するとともに車両Sの車体表面に付着した付着物を除去するものである。付着物は、例えば細菌、ごみ、泥、堆肥、雪等である。
【0044】
加熱用流体噴射手段121は、図13に示す正面視で矩形環状をなす第1管体である第1噴水管123と、図14に示す正面視で下方に向かって開口するコ字状をなす第2管体である第2噴水管124とを有している。これら各噴水管123,124の内側を車両Sが通過可能となっている。そして、これら各噴水管123,124には例えば加熱手段3のボイラ12側から温水が供給される。なお、加熱手段3のボイラ12とは異なる別の熱源から温水が供給されるようにしてもよい。
【0045】
第1噴水管123は、車両走行面2a下に位置する下水平管部125を有し、この下水平管部125の左右両端部には互いに離間対向する左右1対の鉛直管部126が接続され、これら両鉛直管部126の上端部同士が上水平管部127にて接続されている。下水平管部125および両鉛直管部126には、消毒前の車両Sの車体表面に向けて大量の温水を霧状或いはジェット状にして噴射する複数の噴射口(図示せず)が形成されている。
【0046】
第2噴水管124は、互いに離間対向する左右1対の鉛直管部128を有し、これら両鉛直管部128の上端部同士が上水平管部129にて接続されている。両鉛直管部128および上水平管部129には、消毒前の車両Sの車体表面に向けて温水を霧状或いはジェット状にして噴射する複数の噴射口(図示せず)が形成されている。
【0047】
そして、制御手段42の判別部86の判別結果が大型車両Sである場合には、第1噴水管123および第2噴水管124の両方の噴射口から、消毒前の大型車両Sの車体表面に向けて温水が噴射される。また、制御手段42の判別部86の判別結果が小型車両Sである場合には、第1噴水管123のみの噴射口から、消毒前の小型車両Sの車体表面に向けて温水が噴射される。
【0048】
空気噴射手段122は、消毒後の車両Sの車体表面の全体に向けて空気を噴射することにより、消毒液による消毒後に車両Sの車体表面に付着した消毒液の液滴を除去するものである。
【0049】
空気噴射手段122は、図15に示す正面視で下方に向かって開口するコ字状をなす管体であるエアー管131を有している。このエアー管131の内側を車両Sが通過可能となっている。そして、このエアー管131には、図示しないエアーポンプ側から空気が供給される。
【0050】
エアー管131は、互いに離間対向する左右1対の鉛直管部132を有し、これら両鉛直管部132の上端部同士が上水平管部133にて接続されている。両鉛直管部132および上水平管部133には、消毒後の車両Sの車体表面に向けて空気を噴射する複数の噴射口(図示せず)が形成されている。
【0051】
そして、制御手段42の判別部86の判別結果が大型車両Sであるか小型車両Sであるかを問わず、エアー管131の噴射口から、消毒後の車両Sの車体表面に向けて空気が噴射される。なお、制御手段42は、消毒液噴射手段41のほか、加熱用流体噴射手段121および空気噴射手段122を制御するものである。
【0052】
次に、車両消毒装置1の作用等を説明する。
【0053】
まず、牧場等の畜産施設へ車両Sが入場する場合について説明する。
【0054】
車両Sが入場方向へ走行して床部2の車両走行面2aの長手方向一端側に進入し、第1検知手段81および第2検知手段82が車両Sを同時に検知すると、この検知に基づき、制御手段42は、車両Sが進入したと判断し、その車両Sが大型車両Sであるか小型車両Sであるかを判別部86で判別する。
【0055】
また、制御手段42は、車両Sが進入したと判断した場合には、第1開閉手段24の開閉部材26および第2開閉手段25の開閉部材29の上昇を開始するとともに、点灯手段85を赤色に点灯させる。そして、制御手段42は、開閉部材26,29が所定の全開位置まで上昇すると、ポンプ48を作動させる。
【0056】
なお、制御手段42は、両検知手段81,82からの車両有りの検知信号を同時に受信せず、車両S以外、例えば人が進入したと判断した場合には、開閉手段24,25および点灯手段85を作動させない。つまり、車両S以外の進入物によって誤作動しないようになっている。
【0057】
そして、制御手段42の判別部86の判別結果が大型車両Sである場合には、まず、加熱用流体噴射手段121の第1噴水管123および第2噴水管124の両方の噴射口から、消毒前の大型車両Sの車体表面に向けて温水が所定時間噴射される。その結果、外気で冷えた消毒前の大型車両Sの車体表面が加熱されるとともに、大型車両Sの車体表面に付着した付着物が除去される。
【0058】
また、第1バルブ52および第2バルブ62の両方が閉状態から開状態に切り換えられ、図3(a)および(b)に示すように、下側の第1ノズル群60の第1ノズル56,57から消毒液が大型車両Sに向けて噴射されるとともに、上側の第2ノズル群70の第2ノズル66,67から消毒液が大型車両Sに向けて噴射される。その結果、大型車両Sは、装置本体16内の車両通過空間部23を通過する途中で、温水によって加熱されかつ付着物除去された直後に、その車両外面(車両の車体表面)の全体が両ノズル群60,70からの所望量の消毒液で消毒処理される。
【0059】
なお、制御手段42は、両ノズル群60,70が消毒液を噴射する前に、対応する第1開閉体71および第2開閉体72を開状態にして管カバー体77の開口孔部73を開口させておく。
【0060】
次いで、空気噴射手段122のエアー管131の噴射口から、消毒後の大型車両Sの車体表面に向けて空気が所定時間噴射される。その結果、消毒直後の大型車両Sの車体表面に付着した消毒液の液滴が除去される。
【0061】
また、制御手段42は、両検知手段83,84の検知に基づいて大型車両Sが車両通過空間部23を通過したと判断すると、ポンプ48を停止させ、両バルブ52,62を開状態から閉状態に切り換え、両開閉部材26,29を所定の全閉位置まで下降させ、また第1開閉体71および第2開閉体72を閉状態に戻して管カバー体77の開口孔部73を閉鎖する。
【0062】
また一方、制御手段42の判別部86の判別結果が小型車両Sである場合には、まず、加熱用流体噴射手段121の第1噴水管123の噴射口のみから、消毒前の小型車両Sの車体表面に向けて温水が所定時間噴射される。その結果、外気で冷えた消毒前の小型車両Sの車体表面が加熱されるとともに、小型車両Sの車体表面に付着した付着物が除去される。
【0063】
また、第1バルブ52のみが閉状態から開状態に切り換えられ、図4(a)および(b)に示すように、下側の第1ノズル群60の第1ノズル56,57のみから消毒液が噴射される。その結果、小型車両Sは、装置本体16内の車両通過空間部23を通過する途中で、温水によって加熱されかつ付着物除去された直後に、その車両外面(車両の車体表面)の全体の第1ノズル群60からの所望量の消毒液で消毒処理される。
【0064】
なお、制御手段42は、第1ノズル群60が消毒液を噴射する前に、対応する第1開閉体71を開状態にして管カバー体77の開口孔部73を開口させておく。
【0065】
次いで、空気噴射手段122のエアー管131の噴射口から、消毒後の小型車両Sの車体表面に向けて空気が所定時間噴射される。その結果、消毒直後の小型車両Sの車体表面に付着した消毒液の液滴が除去される。
【0066】
また、制御手段42は、両検知手段83,84の検知に基づいて小型車両Sが車両通過空間部23を通過したと判断すると、ポンプ48を停止させ、第1バルブ52を開状態から閉状態に切り換え、両開閉部材26,29を所定の全閉位置まで下降させる。また、第1開閉体71を閉状態に戻して管カバー体77の開口孔部73を閉鎖する。
【0067】
なお、車両Sを加熱した後の加熱後廃液や車両Sを消毒した後の消毒後廃液は、凹溝4内を流れて浄化手段91へ供給され、この浄化手段91にて浄化処理された後、例えば下水本管等の排出部へ排出される。また、例えば冬季においては装置本体16内の温度(室内温度)が所定温度以上に維持されるように、加熱手段3が作動して床部2を加熱する。
【0068】
次いで、牧場等の畜産施設から車両Sが退場する場合について説明する。なおこの場合は基本的には消毒処理を行わない。もっとも、退場の場合においても、入場の場合と同様、消毒処理を行うようにしてもよい。
【0069】
車両Sが出場方向へ走行して床部2の車両走行面2aの長手方向他端側に進入し、第3検知手段83および第4検知手段84が車両Sを同時に検知すると、この検知に基づき、制御手段42は、車両Sが進入したと判断し、第1開閉手段24の開閉部材26および第2開閉手段25の開閉部材29の上昇を開始するとともに、点灯手段85を赤色に点灯させる。
【0070】
なお、制御手段42は、両検知手段83,84からの車両有りの検知信号を同時に受信せず、車両S以外、例えば人が進入したと判断した場合には、開閉手段24,25および点灯手段85を作動させない。
【0071】
その後、制御手段42は、両検知手段81,82の検知に基づいて車両Sが車両通過空間部23を通過したと判断すると、両開閉部材26,29を所定の全閉位置まで下降させ、装置本体16の両開口部21,22を閉鎖する。
【0072】
そして、このような車両消毒装置1によれば、車両Sに向けて温水を噴射する加熱用流体噴射手段121と、温水によって加熱された後の車両Sに向けて消毒液を噴射する消毒液噴射手段41とを備えるため、例えば気温が低い冬季等において消毒液が車両Sの車体表面に接触して瞬時に凍り付くことを防止でき、よって、消毒液による消毒効果(殺菌効果)の低減を防止でき、適切な消毒作業ができる。
【0073】
また、加熱用流体噴射手段121は、車両Sに向けて温水を噴射することにより、車両Sを加熱するとともに車両Sに付着したごみや雪等の付着物を除去するため、消毒効果の低減を効果的に防止でき、適切かつ効率的な消毒作業ができる。
【0074】
さらに、消毒後の車両Sに向けて空気を噴射して車両Sに付着した消毒液の液滴を除去する空気噴射手段122を備えるため、空気の噴射で消毒液の液滴を除去でき、消毒液が車両Sの車体表面に凍り付くことを効果的に防止でき、より適切な消毒作業ができる。
【0075】
また、制御手段42による制御に基づき、大型車両Sの場合には第1噴水管123および第2噴水管124の各噴射口から温水が噴射されるとともに第1ノズル群60および第2ノズル群70の両方から消毒液が噴射され、小型車両Sの場合には第1噴水管123の噴射口のみから温水が噴射されるとともに第1ノズル群60のみから消毒液が噴射されるため、温水や消毒液の無駄を防止しつつ、適切な消毒作業ができる。
【0076】
さらに、第1開閉体71は第1ノズル群60の噴射時には開状態となり第1ノズル群60の非噴射時には閉状態となり、また第2開閉体72は第2ノズル群70の噴射時には開状態となり第2ノズル群70の非噴射時には閉状態となるため、例えば冬季にノズル取付管53,63内やノズル内で消毒液が凍結するのを防止でき、より適切な消毒作業ができる。
【0077】
また、車両Sが走行する床部2を加熱する加熱手段3を備えるため、冬季における消毒液の凍結を効果的に防止でき、より適切な消毒作業ができる。つまり、従来の車両消毒装置では、北海道等の地域においては冬季に消毒液が凍結して使用できなくなることがあるが、この車両消毒装置1では、北海道等の地域においても冬季に消毒液がノズル取付管53,63内やノズル56,57,66,67内で凍結することがなく、消毒液の凍結を確実に防止でき、より適切な消毒作業ができる。
【0078】
また、車両Sを消毒した後の消毒液を浄化する浄化手段91を備えるため、この浄化手段91によって車両Sを消毒した後の消毒液を浄化して無害化でき、よって、水環境に対する環境負荷を少なくでき、消毒液による自然破壊を防止できる。
【0079】
なお、上記実施の形態では、加熱用流体噴射手段121が消毒前の車両Sに向けて温水を噴射する構成について説明したが、温水には限定されず、加熱用流体として例えば温空気(温風)を噴射する構成でもよい。
【0080】
また、噴射手段41,121,122の噴射圧は、必ずしも高圧である必要はなく、低圧でもよい。
【0081】
さらに、ノズル取付管53,63は、図10ないし図12に示すような円筒状パイプには限定されず、図16ないし図18に示すような4角筒状パイプでもよい。この構成の場合、ノズル取付管53,63は複数の凹状部101を有し、この凹状部101の底面部分102にノズル57,66,67が取り付けられ、このノズル57,66,67が凹状部101内に位置している。また、この凹状部101内の内部空間104のうち、ノズル取付管53,63の一部を構成する板部103と同一面上に位置する部分が開口孔部73となっている。
【0082】
そして、この図16ないし図18に示す構成であっても、制御手段42による駆動体74,75の制御に基づいてノズル取付管53,63の板部103に対してスライド移動する開閉体71,72によって、開口孔部73が開閉される。つまり、第1開閉体71は、第1ノズル群60の噴射時には開状態となり、第1ノズル群60の非噴射時には閉状態となり、また、第2開閉体72は、第2ノズル群70の噴射時には開状態となり、第2ノズル群70の非噴射時には閉状態となる。
【0083】
また、例えば各ノズル56,57,66,67の全部が消毒液の噴射時にのみ露出(開放)する構成でもよく、また例えば管カバー体77で覆わずに各ノズル56,57,66,67の全部または一部が常に露出している構成でもよい。
【0084】
さらに、検知手段81,82,83,84は、互いに離間対向する発光部・受光部からなる対向式のものには限定されず、例えば反射板を利用する回帰反射式や、反射板を利用せずに車両からの反射光の変化を検出する拡散反射式のもの等でもよい。
【0085】
また、床部2を加熱する加熱手段3は、例えば太陽光発電を利用するものでもよい。
【0086】
さらに、車両消毒装置1の変形例を図19および図20に示す。
【0087】
この車両消毒装置1においては、第1ノズル取付管53および第2ノズル取付管63がそれぞれループ状(矩形環状等)に形成され、消毒液加熱手段(図示せず)にて加熱されて設定温度(例えば約70度)に設定された消毒液がノズル取付管53,63を低圧で循環するようになっている。また、ノズル取付管53,63のノズル取付箇所には、ノズル56,57,66,67が圧力バルブ110を介して取り付けられている。圧力バルブ110は、ノズル取付管53,63を循環する消毒液の圧力が予め設定された設定圧力になったときに、閉状態から開状態に自動的に切り換わるものである。なお、ノズル取付管53,63の外周面は、断熱材111で覆われている。
【0088】
そして、このような車両消毒装置1では、消毒液を噴射しない非噴射時には設定温度である高温の消毒液がノズル取付管53,63内を低圧で循環しているが、消毒液の噴射の際には、制御手段42は、消毒液噴射対象物である車両が大型車両であると判別した場合には両ノズル取付管53,63内の消毒液の圧力を設定圧力まで上昇させて第1ノズル群(第1ノズル56,57)60および第2ノズル群(第2ノズル66,67)70の両方から消毒液を噴射させ、かつ、消毒液噴射対象物である車両が小型車両であると判別した場合には第1ノズル群(第1ノズル56,57)60のみから消毒液を噴射させる。このため、消毒液の無駄を防止できるのみならず、冬季でも消毒液がノズル取付管53,63内やノズル56,57,66,67内で凍結することがなく、しかも、消毒液の噴射の反応性が良好であり、さらには、消毒液が車両Sの車体表面に凍り付くことを確実に防止できる。
【0089】
なお、ループ状のノズル取付管53,63の途中に開閉バルブを設け、冬季以外では開閉バルブを閉状態にし、冬季においてのみ開閉バルブを開状態にして高温の消毒液を循環させるようにしてもよい。
【0090】
また、例えば図21に示すように、ノズル内等での消毒液の凍結防止のために、加熱手段3の温水パイプ11がノズル取付管53,63に近接して配設され、これら温水パイプ11およびノズル取付管53,63が断熱材111で覆われた構成でもよい。すなわち例えば、冬季において床暖房装置である加熱手段3が温水を利用して床部2を加熱するとともに消毒液(ノズル取付管53,63)を所定温度(例えば約70度)になるように加熱する構成としてもよい。また例えば図21の構成において、温水パイプ11に代えて電熱線ヒータを設けて、ノズル取付管内の消毒液を加熱するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 車両消毒装置
41 消毒液噴射手段
42 制御手段
53 ノズル取付管である第1ノズル取付管
56 第1上向きノズル
57 第1横向きノズル
60 第1ノズル群
63 ノズル取付管である第2ノズル取付管
66 第2下向きノズル
67 第2横向きノズル
70 第2ノズル群
110 圧力バルブ
S 車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21