【実施例】
【0020】
実施例1
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂(Liaoning Ruishida Co., Ltd.からの製品)10%、エタノール10%、エチレングリコール5%、およびエチレングリコールモノメチルエーテル75%を混合し、混合物を室温で8時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版に用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0021】
実施例1で調製したインクを3μl取って市販の陽極酸化アルミニウム基板の表面上に滴下する。
接触角測定器を用いた観察により、時間の経過と共に、
図1に示すようにインクとアルミニウム基板との間の三相接触線が収縮することがわかる。
【0022】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0023】
実施例2
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、シリコーン樹脂(Xinchuan Chemical (Tianjin)Co., Ltd.からの製品)30%、酢酸エチル30%、プロピレングリコール10%、およびエチレングリコールモノメチルエーテル30%を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版に用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0024】
実施例2で調製したインク3gに青色染料0.003gを添加し、混合物をシェイクして均質にする。
その後、得られたインク混合物3μlをアルミニウム基板の表面上に滴下する。
非浸透プロセスを観察し、
図2に示す非浸透プロセス中の上面をカメラで記録する。
【0025】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0026】
実施例3
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂とシリコーン樹脂との混合物20%(フェノール樹脂とシリコーン樹脂とは質量比1:1で混合する)、ジエチルエーテル30%、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30%、およびエチレングリコールモノメチルエーテル25%を混合し、混合物を室温で10時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0027】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0028】
実施例4
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、エポキシ樹脂(South Asia Epoxy Resin (Kunshan) Co., Ltd.からの製品)15%、酢酸エチルとジエチルエーテルとの混合物35%(酢酸エチルとジエチルエーテルとは質量比2:3で混合する)、エチレングリコール5%、およびシクロヘキサノン45%を混合し、混合物を室温で8時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0029】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0030】
実施例5
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合物10%(フェノール樹脂とエポキシ樹脂とは質量比4:1で混合する)、エタノールと酢酸エチルとジエチルエーテルとの混合物10%(エタノールと酢酸エチルとジエチルエーテルとは質量比5:2:3で混合する)、エチレングリコール10%、およびエチレングリコールモノメチルエーテル70%を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0031】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0032】
実施例6
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、シリコーン樹脂とエポキシ樹脂との混合物10%(シリコーン樹脂とエポキシ樹脂とは質量比2:3で混合する)、エタノール10%、プロピレングリコール10%、およびエチレングリコールモノメチルエーテル70%を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0033】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0034】
実施例7
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、エポキシ樹脂10%、ジエチルエーテル25%、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30%、およびシクロヘキサノン35%を混合し、混合物を室温で8時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を20時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0035】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0036】
実施例8
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合物10%(フェノール樹脂とエポキシ樹脂とは質量比2:3で混合する)、酢酸エチル10%、エチレングリコールとプロピレングリコールとの混合物10%(エチレングリコールとプロピレングリコールとは質量比2:3で混合する)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル70%を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0037】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0038】
実施例9
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合物15%(フェノール樹脂とエポキシ樹脂とは質量比5:5で混合する)、酢酸エチル10%、プロピレングリコールとジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとの混合物10%(プロピレングリコールとジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートとは質量比1:4で混合する)、およびプロピレングリコールモノメチルプロピオネート65%を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0039】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0040】
実施例10
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂30%、酢酸エチル20%、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20%、およびエチレングリコールモノエチルエーテルとシクロヘキサノンとの混合物30%(エチレングリコールモノエチルエーテルとシクロヘキサノンとは質量比9:1で混合する)を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0041】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0042】
実施例11
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂30%、酢酸エチル20%、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20%、およびジエチレングリコールモノエチルエーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートとの混合物30%(ジエチレングリコールモノエチルエーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートとは質量比5:5で混合する)を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を24時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0043】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。
【0044】
実施例12
インクの全質量に対する質量%として測定した場合に、フェノール樹脂30%、酢酸エチル20%、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20%、およびエチレングリコールモノエチルエーテルとシクロヘキサノンとジエチレングリコールモノエチルエーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートとの混合物30%(エチレングリコールモノエチルエーテルとシクロヘキサノンとジエチレングリコールモノエチルエーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートとは質量比2:1:2:5で混合する)を混合し、混合物を室温で12時間攪拌する。
樹脂が完全に溶解した後に、ジルコニウムボールを加えてボールミル粉砕を28時間行う。
ボールミル粉砕によって得られた液体を砂芯漏斗を用いた多段階濾過によって濾過することにより、不溶物質および/または不純物を除去する。
その後、孔径0.22μmの濾膜を用いてさらに濾過することにより、微細な不溶物質および/または不純物を除去して濾液を得る。
この濾液が、インクダイレクト製版プロセスに用いられて画像解像度の向上に役立つインクである。
【0045】
上記インクをインクジェットCTP7600システムで用いると、作成した製版プレートは、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPIまでの解像度、および50,000枚以上の耐久性を達成することができる。