(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポンプ組合せアセンブリは、前記第1流体入口と前記第1流体出口との間に配置された第1の一方向バルブアセンブリを含み、前記第1の一方向バルブアセンブリは、前記第1アクチュエータアセンブリから前記第1ポンプアセンブリへの流体の流れを阻止することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータシステム。
前記ポンプ組合せアセンブリは、前記ポペットバルブアセンブリと前記第1アクチュエータアセンブリとの間に配置された第2の一方向バルブアセンブリを含み、前記第2の一方向バルブアセンブリは、前記第1アクチュエータアセンブリから前記ポペットバルブアセンブリへの流体の流れを阻止することを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータシステム。
前記電子制御装置は、前記第2アクチュエータアセンブリの前記方向制御バルブの前記ソレノイドバルブに電気的に接続することを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータシステム。
前記ポンプ組合せアセンブリは、前記第1流体入口と前記第1流体出口との間に配置された第1の一方向バルブアセンブリを含み、前記第1の一方向バルブアセンブリは、前記第1アクチュエータアセンブリから前記第1ポンプアセンブリへの流体の流れを阻止することを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータシステム。
前記電子制御装置は、前記第2アクチュエータアセンブリの前記第2方向制御バルブのソレノイドバルブに電気的に接続されることを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータシステム。
前記第1の一方向バルブアセンブリは、前記第1アクチュエータアセンブリから前記第1ポンプアセンブリへの流体の流れを阻止することを特徴とする請求項13の方法。
前記第2の一方向バルブアセンブリは、前記第1アクチュエータアセンブリからポペットバルブアセンブリへの流体の流れを阻止することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図に説明された本開示の典型的な態様が詳細に参照される。可能な限り、同じ又は同様な構造を参照するために図面を通して同じ参照番号が使用されている。
【0009】
図1を参照して、アクチュエータシステム10が示されている。アクチュエータシステム10は、流体リザーバ12、この流体リザーバ12に流体接続する第1流体ポンプアセンブリ14a、流体リザーバ12に流体接続する第2流体ポンプアセンブリ14b、第1流体ポンプアセンブリ14aに流体接続する第1アクチュエータアセンブリ16、及び、第2流体ポンプアセンブリ14bに流体接続する第2アクチュエータアセンブリ18を含む。
【0010】
図1及び
図2を参照して、第1及び第2流体ポンプアセンブリ14a,14bが記載されている。一実施形態において、第1及び第2流体ポンプアセンブリ14a,14bは、タンデム構造で配置されている。
【0011】
図示された実施形態において、第1及び第2流体ポンプアセンブリ14a,14bは、略同じである。説明の簡略化のために、第1流体ポンプアセンブリ14aのみが詳細に記載されている。第1及び第2流体ポンプアセンブリ14a,14bの構造は、略同じであるから、第2流体ポンプアセンブリ14bの構造の参照符号が末尾に“a”の代わりに“b”を含むこと以外は、第2流体ポンプアセンブリ14bの構造は、第1流体ポンプアセンブリ14aと同じ参照符号を有する。第1流体ポンプアセンブリ14aは、第1流体ポンプ20a及び第1負荷検出補償器22aを含む。
【0012】
第1流体ポンプ20aは、流体入口24a、流体出口26a、排出ポート28a及び負荷検出ポート30aを含む。第1流体ポンプ20aの流体入口24aは、流体リザーバ12に流体接続されている。流体出口26aは、第1アクチュエータアセンブリ16に流体接続されている。排出ポート28aは、流体リザーバ12に流体接続されている。
【0013】
更に、第1流体ポンプ20aは、シャフト34aを含む。このシャフト34aは、シャフト34aを回転させる動力源(例えば、エンジン、電動機等)に連結される。シャフト34aが回転することにより、流体は、流体入口24aから流体出口26aに吐出される。
【0014】
第1流体ポンプ20aは、可変容量流体ポンプである。可変容量ポンプとして、第1流体ポンプ20aは、可変容量機構36aを含む。図示された実施形態において、第1流体ポンプ20aは、アキシアルピストンポンプであり、可変容量機構36aは、斜板である。斜板36aは、ニュートラル位置とフルストローク位置との間で移動可能である。ニュートラル位置においては、第1流体ポンプ20aの吐出量は、略ゼロである。吐出量ゼロでは、シャフト34aが回転することにより、流体は、第1流体ポンプ20aに流通しない。フルストローク位置において、シャフト34aが回転することにより、最大量の流体が第1流体ポンプ20aに流通する。
【0015】
第1流体ポンプ20aは、コントロールピストン38a及び付勢部材40aを含む。コントロールピストン38a及び付勢部材40aは、斜板36aに対して作用して、斜板36aの位置を調整する。このコントロールピストン38aは、斜板36aの位置をフルストローク位置からニュートラル位置に調整するように構成されている。コントロールピストン38aは、第1流体ポンプ20aの流体出口26aに選択的に流体接続する。このコントロールピストン38aは、第1負荷検出補償器22aのバルブアセンブリに流体接続する。
【0016】
付勢部材40aは、第1流体ポンプ20aをフルストローク位置に向かって付勢するように構成されている。付勢部材40aは、斜板36aをフルストローク位置に向かって付勢するバネを含む。
【0017】
第1負荷検出補償器22aのバルブアセンブリは、第1流体ポンプ20aを使用するシステムの流量及び圧力要件が変化したとき、第1流体ポンプ20aからの流体の流れ及び流体の圧力を変化させるように構成されている。図示された実施形態において、第1負荷検出補償器22aのバルブアセンブリは、負荷検出バルブ42a及び圧力制限補償器44aを含む。一実施形態において、第1負荷検出補償器22aのバルブアセンブリは、第1流体ポンプ20aの外部にある。他の実施形態において、第1負荷検出補償器22aのバルブアセンブリは、第1流体ポンプ20aと一体である。
【0018】
負荷検出バルブ42aは、コントロールピストン38aと排出ポート28a又は第1流体ポンプ20aの流体出口26aとの間を選択的に流体接続する。図示された実施形態において、負荷検出バルブ42aは三方向二位置比例弁である。負荷検出バルブ42aは、第1位置P1
1において、コントロールピストン38aと排出ポート28aとの間を流体接続して、コントロールピストン38aに対して作用する流体が排出ポート28aを通って流体リザーバ12に排出されるようにする。負荷検出バルブ42aが第1位置P1
1にあることにより、斜板36aは、付勢部材40aによってフルストローク位置に向かって付勢される。
【0019】
負荷検出バルブ42aは、第2位置P2
1において、コントロールピストン38aと排出ポート28aとの間を流体接続して、加圧流体がコントロールピストン38aに対して作用するようにする。負荷検出バルブ42aが第2位置P2
1にあることにより、コントロールピストン38aは、付勢部材42aに対して作用して、斜板36aをニュートラル位置に向かって移動させる。
【0020】
負荷検出バルブ42aは、第1端部46a及びその反対側に配置された第2端部48aを含む。第1端部46aは、負荷検出ポート30aに流体接続する。負荷検出ポート30aからの流体は、第1端部46aに対して作用して、負荷検出バルブ42aを第1位置P1
1に移動させる。図示の実施形態において、弱いバネ50aも、負荷検出バルブ42aの第1端部46aに対して作動して、負荷検出バルブ42aを第1位置P1
1に付勢する。一実施形態において、負荷検出バルブ42aの第1端部46aに対する組合せ荷重は、負荷検出ポート30aからの流体圧力と約200psi〜約400psiとの和に等しい。
【0021】
負荷検出バルブ42aの第2端部48aは、第1流体ポンプ20aの流体出口26aに流体接続する。第2端部48aに作用する流体圧力が、第1端部46aに作用する流体圧力より大きいとき、コントロールピストン38aは、斜板36aをニュートラル位置の方向に作動させ、これにより、第1流体ポンプ20aによって吐出される流量が減少する。
【0022】
圧力制限補償器44aは、圧力リリーフバルブのタイプである。図示の実施形態において、圧力制限補償器44aは、三方向二位置比例弁である。圧力制限補償器44aは、第1端部52a及びその反対側に配置された第2端部54aを含む。流体出口26aからの流体が第2端部54aに対して作用するのに対して、強いバネ56aは、圧力制限補償器44aの第1端部52aに対して作用する。
【0023】
圧力制限補償器44aは、第1位置PC1
1及び第2位置PC2
1を含む。第1位置PC1
1において、圧力制限補償器44aは、排出ポート28aへの流体通路を形成する。圧力制限補償器44aが第1位置PC1
1にあり、かつ、負荷検出バルブ42aが第1位置P1
1にあるとき、コントロールピストン38aに対して作用する流体は、排出ポート28aと通って流体リザーバ12に排出される。圧力制限補償器44aが第1位置PC1
1にあり、かつ、負荷検出バルブ42aを第1位置P1
1にあることにより、斜板36aは、付勢部材40aによってフルストローク位置に向かって付勢される。
【0024】
第2位置PC2
1において、圧力制限補償器44aは、コントロールピストン38aと流体出口26aとの間を流体接続して、加圧流体をコントロールピストン38aに対して作用させる。圧力制限補償器44aが第2位置P2
1にあることにより、コントロールピストン38aは、付勢部材40aに対して作用して、斜板36aをニュートラル位置に向かって移動させる。
【0025】
流体出口26aの流体圧力が上昇して、強いバネ56aの設定負荷に近づくことにより、圧力制限補償器44aは、第2位置PC2
1に向かって移動して、流体がコントロールピストン38aに流通できるようにする。流体がコントロールピストン38aに対して作用することにより、斜板36aの位置は、ニュートラル位置に向かって移動する。この移動は、第1流体ポンプ20aの流体出口26aの流体圧力が、強いバネ56aの設定負荷でシステム圧力を維持するのに十分に低下するまで、又は、第1流体ポンプ20aがニュートラル位置に移動するまで継続する。一実施形態において、強いバネ56は、約2500Pis〜約3500Pisのシステム圧力となる設定負荷を与える。
【0026】
再び
図1を参照して、第1アクチュエータアセンブリ16及び第2アクチュエータアセンブリ18が記載されている。第1アクチュエータアセンブリ16は、第1アクチュエータ60及び第1方向制御バルブ62を含む。
【0027】
第1アクチュエータ60は、リニアアクチュエータ(例えば、シリンダー等)、又は、ロータリアクチュエータ(例えば、モータ等)とすることができる。本実施形態において、第1アクチュエータ60は、リニアアクチュエータである。第1アクチュエータ60は、ボア66を形成するハウジング64を含む。ピストンアセンブリ68は、ボア66内に配置されている。このピストンアセンブリ68は、ピストン70及びロッド72を含む。ボア66は、第1室74及び第2室76を含む。第1室74は、ピストン70の第1側に配置されているのに対して、第2室76は、その反対側のピストン70の第2側に配置されている。
【0028】
第1アクチュエータ60は、第1制御ポート82及び第2制御ポート84を含む。第1制御ポート82は、第1室74に流体接続し、第2制御ポート84は、第2室76に流体接続する。
【0029】
第1方向制御バルブ62は、第1アクチュエータ60に流体接続する。図示された実施形態において、第1方向制御バルブ62は、四方向三位置弁である。第1方向制御バルブ62は、第1位置PD1
1、第2位置PD2
1及びクローズドセンタニュートラル位置PDN
1を含む。
【0030】
第1位置PD1
1において、第1方向制御バルブ62は、第1流体ポンプ20aと第1制御ポート82との間、及び、第2制御ポート84と流体リザーバ12との間を流体接続する。図示の実施形態において、この第1位置PD1
1は、ハウジング64からピストンアセンブリ68を伸長させる。第2位置PD2
1において、第1方向制御バルブ62は、第1流体ポンプ20aと第2制御ポート84との間、及び、第1制御ポート82と流体リザーバ12との間を流体接続する。図示の実施形態において、この第2位置PD2
1は、ピストンアセンブリ68を後退させる。
【0031】
図示の実施形態において、第1方向制御バルブ62は、複数の第1ソレノイドバルブ86によって作動される。複数の第1センタリングバネ88は、第1方向制御バルブ62をニュートラル位置PDN1
1に付勢するようになっている。
【0032】
第2アクチュエータアセンブリ18は、第2アクチュエータ90及び第2方向制御バルブ92を含む。第2アクチュエータ90は、ボア96を形成するハウジング94を含む。ピストンアセンブリ98は、ボア96内に配置されている。ピストンアセンブリ98は、ボア96を第1室100及び第2室102に区切る。
【0033】
ハウジング94は、第1室100に流体接続する第1制御ポート104及び第2室102に流体接続する第2制御ポート106を含む。
【0034】
第2方向制御バルブ92は、第2アクチュエータ90に流体接続する。図示の実施形態において、この第2方向制御バルブ92は、五方向三位置弁である。第2方向制御バルブ92は、第1位置PD1
2、第2位置PD2
2及びクローズドセンタニュートラル位置PDN
2を含む。
【0035】
第1位置PD1
2において、第2方向制御バルブ92は、第2流体ポンプ20bの流体出口26bと第1制御ポート104との間、及び、第2制御ポート106と流体リザーバ12との間を流体接続する。また、第2方向制御バルブ92は、流体出口26bと負荷検出通路108との間を流体接続し、負荷検出通路108は、第2流体ポンプ20bの負荷検出ポート30bに流体接続する。図示の実施形態において、この第1位置PD1
2は、ハウジング94からピストンアセンブリ98を伸長させる。
【0036】
第2位置PD2
2において、第2方向制御バルブ92は、第2流体ポンプ20bと第2制御ポート106との間、及び、第1制御ポート104と流体リザーバ12との間を流体接続する。また、第2方向制御バルブ92は、流体出口26bと負荷検出通路108との間を流体接続し、負荷検出通路108は、第2流体ポンプ20bの負荷検出ポート30bを流体接続する。図示の実施形態において、この第2位置PD2
2は、ピストンアセンブリ98を後退させる。
【0037】
図示の実施形態において、第2方向制御バルブ92は、複数の第2ソレノイドバルブ110によって作動される。複数の第2センタリグバネ112は、第2方向制御バルブ92をニュートラル位置PDN
2に付勢するようになっている。
【0038】
図1,3及び4を参照して、更に、アクチュエータシステム10は、ポンプ組合せアセンブリ120を含む。このポンプ組合せアセンブリ120は、第1及び第2作動モードを含む。第1モードにおいて、ポンプ組合せアセンブリ120は、第1ポンプアセンブリ14aと第1アクチュエータアセンブリ16との間、及び、第2ポンプアセンブリ14bと第2アクチュエータアセンブリ18との間を流体接続する。この第1モードでは、第1ポンプアセンブリ14aと第2アクチュエータアセンブリ18との間の流体接続は、遮断される。
【0039】
第2モードにおいて、ポンプ組合せアセンブリ120は、第1及び第2ポンプアセンブリ14a,14bから流体を組合せるように構成される。このモードにおいて、ポンプ組合せアセンブリ120は、流体を第1流体ポンプ20aの流体出口26aからの流体と第2流体ポンプ20bの流出口26bからの流体とから組合せ、組合された流体を第2アクチュエータアセンブリ18に導通させる。
【0040】
図示された実施形態において、ポンプ組合せアセンブリ120は、第1ポンプアセンブリ14aの流体出口26aに流体接続する第1入口通路122、第2ポンプアセンブリ14bの流体出口26bに流体接続する第2入口通路124、第1アクチュエータアセンブリ16に流体接続する第1出口通路126、及び、第2アクチュエータアセンブリ18に流体接続する第2出口通路128を含む。更に、ポンプ組合せアセンブリ120は、流体リザーバ12に流体接続する戻り通路130を含む。図示された実施形態において、ポンプ組合せアセンブリ120は、第1ポンプアセンブリ12aの負荷検出ポート30aに流体接続する第1負荷検出通路132、第2ポンプアセンブリ12bの負荷検出ポート30bに流体接続する第2負荷検出通路134、及び、第2方向制御バルブ92の負荷検出通路108に流体接続する第3負荷検出通路136を含む。
【0041】
ポンプ組合せアセンブリ120は、ポペットバルブアセンブリ138及び切換バルブ140を含む。このポペットバルブアセンブリ138は、バルブボア142を形成している。第2入口通路124及び第1出口通路126は、バルブボア142に流体接続する。バルブボア142は、第2入口通路124と第1出口通路126との間に配置されるバルブシート144を含む。
【0042】
このポペットバルブアセンブリ138は、バルブボア142に摺動可能に配置されるポペットバルブ146及びバネ148を含む。このポペットバルブ146は、第1軸端150及びその反対側に配置された第2軸端152を有する。この第1軸端150は、バルブシート144に選択的に係合するように構成される。ポペットバルブ146の第2軸端152及びバルブボア142は、協働してバネ室154を形成する。バネ148は、バネ室154内に配置され、ポペットバルブ146の第2軸端152に対して作用し、ポペットバルブ146をバルブシート144と係合するように付勢する。ポペットバルブ146が着座位置にあるとき、第1軸端150は、バルブシート144に緊密に当接して、第2入口通路124と第1出口通路126との間の流体接続を遮断する。ポペットバルブ146が離座位置にあるとき、第1軸端150は、バルブシート144から軸方向に離れて配置されて、第2入口通路124と第1出口通路126との間の流体を接続する。
【0043】
更に、ポペットバルブアセンブリ138は、バネ室通路156を含む。バネ室通路156は、バネ室154に流体接続している。
【0044】
切換バルブ140は、バネ室154に流体接続されている。切換バルブ140は、バネ室154から流体を選択的に排出して、流体を第2入口通路124から第1出口通路126に導通するように構成されている。
【0045】
図示の実施形態において、切換バルブ140は、三方向二位置弁である。切換バルブ140は、第1位置PS1において、第2出口通路128の流体がバネ室154に流れるように、ポンプ組合せアセンブリ120の第2出口通路128とバネ室154との間を流体接続する。流体が第2出口通路128からバネ室154に導入されることにより、ポペットバルブ146の第1軸端150は、バルブボア142のバルブシート144に当接して、第2入口通路124と第1出口通路126との間の流体接続を遮断する。第2入口通路124と第1出口通路126との間の流体接続を遮断することにより、第1ポンプアセンブリ14aからの流体のみが、第1アクチュエータアセンブリ16に導通される。
【0046】
第2位置PS2において、切換バルブ140は、バネ室154と戻り通路130との間を流体接続する。この第2位置PS2において、バネ室154の中の流体は、流体リザーバ12に排出される。第2入口通路124からポペットバルブ146の第1軸端150に作用する流体は、ポペットバルブ146をバルブボア142内のバルブシート144から離座させて、第2入口通路124からの流体を第1出口通路126に導通する。ポペットバルブ146が離座位置にあることにより、第1ポンプアセンブリ14aからの流体、及び、第2ポンプアセンブリ14bからの流体は、第1アクチュエータアセンブリ16に導通される。
【0047】
図示の実施形態において、切換バルブ140は、ソレノイド158を含む。励起状態のとき、ソレノイド158は、切換バルブ140を第2位置PS2に移動させる。ソレノイド158は、電子制御装置162(
図1参照)からの出力信号160に応答して切換バルブ140を作動させる。ソレノイド158が励起状態でないとき、バネ164は、切換バルブ140を第1位置PS1に付勢する。
【0048】
ポンプ組合せアセンブリ120は、更に、第1の一方向バルブアセンブリ166及び第2の一方向バルブアセンブリ168を含む。第1の一方向バルブアセンブリ166は、第1入口通路122に配置される。第1の一方向バルブアセンブリ166は、流体が第1ポンプアセンブリ14aから第1アクチュエータアセンブリ16に流れるのを許容し、流体が反対方向に(すなわち、第1アクチュエータアセンブリ16から第1ポンプアセンブリ14aに)流れるのを阻止する。また、第1の一方向バルブアセンブリ166は、第2ポンプアセンブリ14bから第1ポンプアセンブリ14aへの流体の流れを阻止する。
【0049】
一実施形態において、第1の一方向バルブアセンブリ166は、チェックバルブ170及びチェックバルブシート172を含む。チェックバルブ170は、バネ174によってチェックバルブシート172に接触するように付勢される。チェックバルブ170がチェックバルブシート172に接触したとき、第1出口通路126と第1入口通路122との間の流体接続は、遮断される。第1出口通路126内の流体圧力が第1入口通路122内の流体圧力以上のとき、チェックバルブ170は、移動して、チェックバルブシート172に接触する。
【0050】
第2の一方向バルブアセンブリ168は、第1出口通路126に配置される。第2の一方向バルブアセンブリ168は、流体がポペットバルブアセンブリ138から第1アクチュエータアセンブリ16に流れるのを許容し、流体が反対方向に(すなわち、第1アクチュエータアセンブリ16からポペットバルブアセンブリ138に)流れるのを阻止する。また、第2の一方向バルブアセンブリ168は、第2ポンプアセンブリ14aからポペットバルブアセンブリ138への流体の流れを阻止する。
【0051】
一実施形態において、第2の一方向バルブアセンブリ168は、チェックバルブ176及びチェックバルブシート178を含む。チェックバルブ176は、バネ174によってチェックバルブシート178に接触するように付勢される。チェックバルブ176がチェックバルブシート178に接触したとき、第1アクチュエータアセンブリ16とポペットバルブアセンブリ138との間の流体接続は、遮断される。
【0052】
ポンプ組合せアセンブリ120は、更に、シャトルバルブ190を含む。このシャトルバルブ190は、第2負荷検出通路134に流体接続し、第2負荷検出通路134は、第2ポンプアセンブリ14bの負荷検出ポート30bに流体接続する。シャトルバルブ190は、第3負荷検出通路136からの流体圧力と、ポペットバルブアセンブリ138と第2の一方向バルブアセンブリ168との間の第1出口通路126内の流体圧力とを比較する。より高圧の流体が、シャトルバルブ190を通って第2ポンプアセンブリ14bの負荷検出ポート30bに導通される。
【0053】
図示の実施形態において、ポンプ組合せアセンブリ120は、ランピングバルブ(ramping valve)アセンブリ192を含む。ランピングバルブアセンブリ192は、第1アクチュエータアセンブリ16の第1アクチュエータ60の位置に基いて第1流体ポンプ20aの流体出力を制御するように構成されている。ランピングバルブアセンブリ192は、「流体ポンプアセンブリの制御」の名称で、2010年4月29日に提出された米国特許出願第12/770,261号に記載され、この特許出願は、その全てが参照することにより本書に含まれる。
【0054】
図5を参照して、複数の流体ポンプの出力を組合せるための方法300を説明する。ステップ302において、入力信号194は、電子制御装置162によって受信される。一実施形態において、入力信号194は、作業車(例えば、清掃トラック、スキッドステアローダ、バックホー、掘削機及びトラクター等)の機能を制御するように構成される入力装置(例えば、ジョイスティック、ハンドル等)を用いて操縦者によって与えられる。
【0055】
信号194に応じて、電子制御装置162は、ステップ304で作動信号196を第1アクチュエータアセンブリ16に送信する。作動信号196は、第1方向制御バルブ62の第1ソレノイドバルブ86によって受信される。作動信号196に応じて、ソレノイドバルブ86は、第1方向制御バルブ62を第1位置PD1
1及び第2位置PD2
1のうちの一方に作動させる。第1方向制御バルブ62が第1位置PD1
1及び第2位置PD2
1の一方に移動されることにより、第1ポンプアセンブリ12aからの流体は、第1アクチュエータ60に導通される。
【0056】
ステップ306において、電子制御装置162は、第2アクチュエータアセンブリ18の第2方向制御バルブ92の位置を評価する。第2方向制御バルブ92がニュートラル位置PDN
2にある場合、電子制御装置162は、ステップ308で、出力信号160を切換バルブ140のソレノイド158に送信する。出力信号160に応答して、切換バルブ140は、第2位置PS2に移動して、バネ室154内の流体を流体リザーバ12に排出する。バネ室154内の流体が流体リザーバ12に排出されることにより、ポペットバルブ146は、バルブボア142のバルブシート144から離座される。ポペットバルブ146がバルブシート144から離座されることにより、第2ポンプアセンブリ14bからの流体は、第1アクチュエータアセンブリ16の第1アクチュエータ60に導通される。
【0057】
図示の実施形態において、切換バルブ140が第2位置PS2に移動されたとき、第1ポンプアセンブリ14aからの流体及び第2ポンプアセンブリ14bからの流体は、ポンプ組合せアセンブリ120の第1出口通路126で合流される。その後、第1出口通路126は、第1アクチュエータアセンブリ16に接続される。
【0058】
電子制御装置162が第2入力信号204を受信した場合、この第2入力信号は、運転者によって与えられ、その作業車の第2の機能を制御するようになっており、電子制御装置162は、出力信号160を切換バルブ140のソレノイド158に送信を停止し、切換バルブ140が付勢されて第1位置PS1に戻り、この第1位置PS1では、流体は、バルブボア142のバネ室154に導通される。流体がバネ室154に導通されることにより、第2入口通路124と第1出口通路126との間の流体接続は、遮断される。そして、電子制御装置162は、第2作動信号202を第2アクチュエータアセンブリ18の第2方向制御バルブ92に送信して、第2方向制御バルブ92を第1位置PD1
2及び第2位置PD2
2のうちの一方に移動させる。
【0059】
本開示の範囲及び思想から逸脱することなく、当業者には、この開示の様々な改良及び変更が明白となり、この開示の範囲は、ここに記載されて図示された実施形態に不当に限定されないことを理解するべきである。