特許第5791729号(P5791729)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5791729ユーザ端末機におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングする方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5791729
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】ユーザ端末機におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングする方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/06 20090101AFI20150917BHJP
   H04J 1/00 20060101ALI20150917BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   H04W88/06
   H04J1/00
   H04J11/00 Z
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-536537(P2013-536537)
(86)(22)【出願日】2011年10月31日
(65)【公表番号】特表2013-544049(P2013-544049A)
(43)【公表日】2013年12月9日
(86)【国際出願番号】KR2011008222
(87)【国際公開番号】WO2012057590
(87)【国際公開日】20120503
【審査請求日】2014年6月18日
(31)【優先権主張番号】3237/CHE/2010
(32)【優先日】2010年10月29日
(33)【優先権主張国】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ゲルト・ヤン・ファン・リースハウト
(72)【発明者】
【氏名】ソン−フン・キム
(72)【発明者】
【氏名】スディール・クマール・バゲル
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカテスワラ・ラオ・マネパリ
【審査官】 小池 堂夫
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/041255(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/019564(WO,A1)
【文献】 Samsung,Possible TDM Solution for LTE, WiFi and BT In-device Coexistence,3GPP TSG-RAN WG2 #71bis R2-105572,2010年10月 5日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71bis/Docs/R2-105572.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 88/06
H04J 1/00
H04J 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末機(UE)における干渉をハンドリングする方法であって、
前記UEで移動通信を遂行するように動作される第1のモジュールが前記第1のモジュールの非活性化時間周期の間に少なくとも一つのアクティビティを遂行することを許可するか否かを決定するステップと、
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することが許可される場合、前記UEで予め定められた周波数帯域を使用して第2のモジュールの非活性化を提供するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのアクティビティは、ランダムアクセスチャンネル(RACH)手順と、スケジューリング要求(SR)手順と、チャンネル品質指示(CQI)報告送信と、サウンディング基準信号(SRS)送信と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)ACK/NACK送信で構成されるグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記決定するステップは、
前記第1のモジュールと第2のモジュールとの間の干渉が検出される場合、前記第1のモジュールの非活性化時間周期の間に任意のアクティビティが進行中であるか否かを決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記決定するステップは、
前記非活性化時間周期の間にスケジューリングされる前記少なくとも一つのアクティビティと関連する優先順位を決定するステップと、
前記少なくとも一つのアクティビティの優先順位に基づいて前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することが許可されるか否かを決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に前記少なくとも一つの許可されないアクティビティをスケジューリングするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に進化した基地局から前記少なくとも一つのアクティビティに対する応答を受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することを許可しない場合
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間にSR及びRACH手順の中、少なくとも一つの開始を遅延することを許可するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行するように許可する場合
前記第1のモジュールが活性化時間周期から前記非活性化時間周期に遷移する間、前記第1のモジュールが進行中であるRACHあるいはSR手順を持続することを許可するステップを含み、
前記RACHあるいはSR手順は、前記活性化時間周期の間に開始されることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のモジュールが活性化時間周期から前記非活性化時間周期に遷移する間に、前記第1のモジュールが進行中であるRACHあるいはSR手順を持続することを許可するステップは、
衝突解決タイマ(contention resolution timer)が満了するまで前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記進行中であるRACH手順を持続することを許可するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することを許諾するステップは、
前記非活性化時間周期の間に存在するCQI測定と関連する基準サブフレーム(reference subframe)を有効基準サブフレームとして考慮するステップと、
前記基準サブフレームに基づいて前記CQI測定を遂行するステップと、
前記非活性化時間周期の間に前記CQI測定と関連するCQI報告を進歩した基地局に送信するステップと、を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行するように許可するステップは、
前記非活性化時間周期の間にeNBに少なくとも一つのHARQ ACK/NACKメッセージを送信するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項12】
干渉をハンドリングするユーザ端末機(UE)であって、
前記UEで移動通信を遂行するように動作される第1のモジュールが前記第1のモジュールの非活性化時間周期の間に少なくとも一つのアクティビティを遂行することを許可するか否かを決定し、前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することが許可される場合、前記UEで予め定められた周波数帯域を使用して第2のモジュールの非活性化を提供する制御部を含むことを特徴とするユーザ端末機。
【請求項13】
前記少なくとも一つのアクティビティは、ランダムアクセスチャンネル(RACH)手順と、スケジューリング要求(SR)手順と、チャンネル品質指示(CQI)報告送信と、サウンディング基準信号(SRS)送信と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)ACK/NACK送信で構成されるグループから選択されることを特徴とする請求項12に記載のユーザ端末機。
【請求項14】
前記制御部は、
前記第1のモジュールと第2のモジュールとの間の干渉が検出される場合、前記第1のモジュールの非活性化時間周期の間に任意のアクティビティが進行中であるか否かを決定することを特徴とする請求項12に記載のユーザ端末機。
【請求項15】
前記制御部は、
前記非活性化時間周期の間にスケジューリングされる前記少なくとも一つのアクティビティと関連する優先順位を決定し、前記少なくとも一つのアクティビティの優先順位に基づいて前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することが許可されるか否かを決定することを特徴とする請求項12に記載のユーザ端末機。
【請求項16】
前記非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に前記少なくとも一つの許可されないアクティビティをスケジューリングすることを特徴とする請求項12に記載のユーザ端末機。
【請求項17】
前記非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に進化した基地局から前記少なくとも一つのアクティビティに対する応答を受信する送受信部をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のユーザ端末機。
【請求項18】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのアクティビティを遂行することを許可しない場合、前記制御部は、前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間にSR及びRACH手順の中、少なくとも一つの開始を遅延することを許可することを特徴とする請求項15に記載のユーザ端末機。
【請求項19】
前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記少なくとも一つのクティビティを遂行することを許可する場合、前記制御部は、前記第1のモジュールが活性化時間周期から前記非活性化時間周期に遷移する間、前記第1のモジュールが進行中であるRACHあるいはSR手順を持続することを許可し、
前記RACHあるいはSR手順は、前記活性化時間周期の間に開始されることを特徴とする請求項15に記載のユーザ端末機。
【請求項20】
前記第1のモジュールが進行中であるRACHあるいはSR手順を持続することを許可する動作を遂行する前記制御部は、衝突解決タイマ(contention resolution timer)が満了するまで前記第1のモジュールが前記非活性化時間周期の間に前記進行中であるRACH手順を持続することを許可することを特徴とする請求項19に記載のユーザ端末機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システム技術分野に関し、特にユーザ端末機におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングすることに関する。
【背景技術】
【0002】
工業用、科学用、医療用(industrial、scientific and medical:ISM) 帯域 (ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fiなどのような) 技術を使用するロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)とグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite Systems:GNSS)の共存は、LTEとGNSSが移動電話機のようなユーザ端末機(user equipment:UE)で非常に一般的な結合がなされることにより提供される必要性がある。このような技術の各々は、特定目的をサービスするために相互に異なるグループにより開発されている。このような技術の特性は、それぞれ異なる。この技術は、異なる周波数で動作し、異なるアクセスメカニズムを有し、異なるフレーム構造及びピーク送信電力(peak transmit power)を有する。
【0003】
このようなすべての技術は、隣接帯域(小さな区分(small separation)、例えば、<20MHz)で同時に動作し、一般的に50dBアイソルレーションが要求される。しかしながら、UEの小さなフォームファクタは、10〜30dBアイソルレーションのみを提供する。その結果、ある無線通信装置(radio)の送信器は、他の無線通信装置の受信器に深刻な影響を及ぼす。例えば、UEの小さなフォームファクタは、ISM技術の送信からLTEあるいはWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のようなセルラー技術の受信器への干渉の大きい競合(challenge)をもたらす。同様に、セルラー技術の送信器は、ISM受信器に対する深刻な干渉をもたらす可能性がある。デバイス内部相互干渉問題の主な原因は、電力増幅器とアナログ−デジタル変換器の制限された動的範囲による受信器ブロッキング(blocking)と、不完全なフィルタリング(filtering)による帯域外放出(out of band emission)となり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブルートゥースとLTEの共存
LTE帯域7ULとブルートゥース帯域は、20MHz周波数帯域単位で区分される。この帯域7は、周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplexing:FDD)帯域であり、したがってLTE受信器は、ブルートゥース送信器により影響を受けず、これに対してLTE送信器は、ブルートゥース受信器に影響を与えることができる。また、LTE帯域40(時分割デュプレックス(Time Division Duplexing:TDD)帯域)と該当ブルートゥース周波数帯域との間の2MHzの非常に小さな区分が存在する。したがって、共存する場合、LTE帯域40の上位部分を使用して中断させることは不可能である。図1AはLTEとブルートゥースチャンネルとの間の区分を示す概略的なダイアグラムである。
【0005】
Wi−Fi(Wireless Fidelity)とLTEの共存
Wi−Fi動作のためのISM帯域内で区分される14個のチャンネルが存在する。各チャンネルは、12MHz単位で区分されるチャンネル番号14を除いては5MHz単位で他のチャンネルと区分される。チャンネル1は2401MHzで始まり、したがってLTE帯域40とWi−Fiとの間にはほぼ区分が存在しない。Wi−Fiのチャンネル14は2495MHzで終了し、したがって理論上には、LTE帯域7とWi−Fiとの間には5MHz区分のみが有用である。各国は、Wi−Fiの許可チャンネルの個数に対して異なる政策を有する。現在は、多くの国家がチャンネル1乃至チャンネル13のみを許可しており、これに対して、日本は、IEEE802.11b基盤の通信に対してのみチャンネル番号14の使用を許可している。これは、Wi−FiとLTE帯域7との間には理論的には5MHzの区分のみが有用であっても、実際には少なくとも17MHzが有用であることを示す。図1Bは、LTEとWi−Fiチャンネルとの間の区分を示す概略的なダイアグラムを示す図である。
【0006】
一般的に、時分割多重化(TDM)ドメインで、スケジューリングギャップパターン(scheduling gap pattern)は、進化した基地局(evolved Node B:eNB)及びUEとの間に通信される。スケジューリングギャップパターンは、活性化時間周期(active time period)(LTE ON周期)と非活性化時間周期(inactive time period)(LTE OFF周期)で構成される。上記スケジューリングキャップパターンは、UEでDRXサイクルパラメータ(parameter)あるいはビットマップ(bitmap)と、減少されたハイブリッド自動反復要求(hybrid automatic repeat request:HARQ)プロセス及び測定ギャップ(measurement gap)として通信する。一般的に、UEに含まれているLTEモジュールは、該当スケジューリングパターンで表示される該当活性化時間周期の間にデータ送信を遂行するために構成され、したがって、ISMモジュールは、LTEモジュールの該当非活性化時間周期の間に動作することができる。また、eNBは、該当非活性化時間周期の間にUEにダウンリンク(DL)データ送信をスケジューリングしない。これは、LTEモジュールとISMモジュールとの間のデバイス内部相互干渉を解決することを助ける。一般的に、UEはランダムアクセスチャンネル送信と、スケジューリング要求送信と、チャンネル品質指示報告送信と、HARQ ACK/NACK送信と、サウンディング基準信号(Sounding Reference Signals:SRS)送信などのようなデータ送信と共に、他のアップリンクLTEアクティビティ(activity)を遂行することができる。このようなLTEアクティビティ/手順は、ISMモジュールの非干渉動作に対して予約された非活性化時間周期と同時に遂行されることができ、したがってISMモジュール動作に対する干渉をもたらす。
【0007】
このようなすべての技術は、隣接帯域(小さな区分(small separation)、例えば、<20MHz)で同時に動作し、一般的に50デシベル[dB]アイソルレーション(isolation)が要求される。しかしながら、UEの小さなフォームファクタは、10〜30dBアイソルレーションだけを提供する。結果的に、1個の無線通信装置(radio)の送信器は、他の無線通信装置の受信器に深刻な影響を及ぼす。例えば、UEの小さなフォームファクタは、ISM技術の送信からLTEあるいはWiMaxのようなセルラー技術の受信器への干渉の大きい競合(challenge)を提起することがある。同様に、セルラー技術の送信器は、ISM受信器に対する深刻な干渉をもたらす可能性がある。デバイス内部相互干渉問題の主な原因は、電力増幅器とアナログデジタル変換器の制限された動的範囲による受信器ブロッキング(blocking)と、不完全なフィルタリング(filtering)による帯域外放出(out of band emission)となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ユーザ端末機におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングする方法及び装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、ユーザ端末機におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングする方法及び装置を提供することによって、デバイス内部相互干渉を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】LTE及びブルートゥースチャンネル間の区分を示す概略的なダイアグラムを示す図である。
図1B】LTE及びWi−Fiチャンネル間の区分を示す概略的なダイアグラムを示す図である。
図2】一実施形態による、ユーザ端末機においてLTEモジュールとISMモジュールとの間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする無線通信システムのブロックダイアグラムを示す図である。
図3】一実施形態による、LTEモジュールとISMモジュールとの間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする望ましい方法を示すプロセスフローチャートを示す図である。
図4】本発明の実施形態を具現する多様なコンポーネントを示すコーディネータのブロックダイアグラムを示す図である。
図5】一実施形態による、LTEモジュールとブルートゥースモジュールとの間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする望ましい方法を示すプロセスフローチャートを示す図である。
図6】LTEモジュール動作及びブルートゥースモジュール動作に有用なスロットを示す時間ラインを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
明細書中で説明される図面は、説明の目的のために提供されるだけで、本発明の権利範囲を決して制限しないことに留意すべきである。
【0012】
本発明は、ユーザ端末におけるデバイス内部相互干渉をハンドリングする方法及び装置を提供する。本発明の実施形態に関する下記の具体的な説明において、参照番号はその一部を構成し、本発明が実行できる具体的な実施形態を示すための方式として示される添付図面で使用することができる。本発明の実施形態は、本発明が属する技術分野における当業者に本発明が実行可能なように十分に具体的に説明される。また、本発明の具体的な説明は、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【0013】
図2は、一実施形態による、ユーザ端末機においてLTEモジュールとISMモジュールとの間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする無線通信システム200のブロックダイアグラムを示す図である。図2で、無線通信システム200は、無線ネットワーク(例えば、LTEネットワーク)252を介して接続される基地局(例えば、進化した基地局(eNB)250とユーザ端末機(UE)251を含む。UE251は、LTEモジュール202と、ISMモジュール204及びコーディネータ(coordinator)206を含む。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、コーディネータ206は、LTEモジュール202とISMモジュール204との間のデバイス内部相互干渉をハンドリングするために構成される。コーディネータ206は、少なくとも2個の段階、1)基地局250及びUE251が該当デバイス内部相互干渉を処理することに対する合意に到達しなかった場合、及び2)基地局250及びUE251が該当デバイス内部相互干渉を処理することに対する合意に至った場合でデバイス内部相互干渉をハンドリングする。
【0015】
最初の段階で、UE251は、デバイス内部相互干渉を検出し、該当デバイス内部相互干渉を基地局250に指示する。基地局250は、UE251がデバイス内部相互干渉を報告するように構成することができ、したがって、UE251は、デバイス内部相互干渉の存在に関して基地局250を報告する。基地局250は、UE251から該当デバイス内部相互干渉及びその関連手順を緩和させる構成を示す該当指示に対する応答を提供する。
【0016】
UE251が該当関連手順を成功的に完了するようにするために、LTEモジュール202は、ISMモジュール204による該当干渉から保護されるはずである。したがって、コーディネータ206は、予め定義されている時間周期の間にLTEモジュール202に対する非干渉時間を提供するために、ISMモジュール204の該当アクティビティを許可しない。例えば、コーディネータ206は、該当手順らが完了するまで、あるいは制限された時区間の間にISMモジュール204が送信及び/あるいは受信アクティビティを遂行することを許可しない。上記予め定義されている時間周期の間に、LTEモジュール202は、ISMモジュール204とLTEモジュール202との間の該当デバイス内部相互干渉を基地局250に通信することができ、関連する手順を完了することができ、したがって、基地局250とUE251は、該当デバイス内部相互干渉をハンドリングすることに対する協議に至るようになる。これとは異なり、ISMモジュール204の該当アクティビティは、LTEモジュール202の該当アクティビティと時間同期化されることができ、したがって、LTEモジュール202とISMモジュール204の両方は、非干渉方式で動作することが許可される。
【0017】
eNB250とUE251が協議に到達した場合、eNB250は、LTE ON及びOFF周期を有するスケジューリングギャップパターン(scheduling gap pattern)をUE251で通信し、LTEモジュール202とISMモジュール204が相互間に干渉を引き起こさなく独立的に動作するようにする。したがって、LTEモジュール202は、LTE ON周期(以下、活性化時間周期(active time period)と称する)の間にデータ送/受信を遂行し、ISMモジュール204は、LTE OFF周期(以下、非活性化時間周期(inactive time period)と称する)の間にISM動作を遂行する。このような場合、LTEモジュール202がISMモジュール204に干渉を引き起こす可能性、あるいはISMモジュール204により干渉される可能性は最小となる。しかしながら、デバイス内部相互干渉は、LTEモジュール202がISMアクティビティを遂行するために予約された該当非活性化時間周期の間にLTEアクティビティを遂行する場合、UE251で発生することがある。LTEアクティビティは、ランダムアクセスチャンネル(RACH)手順と、スケジューリング要求(SR)手順と、チャンネル品質情報(CQI)報告送信と、サウンディング基準信号(SRS)送信、及びハイブリッド自動反復要求(HARQ)ACK/NACK送信を含み得る。上記のような干渉をハンドリングするために、コーディネータ206は、LTEアクティビティが該当非活性化時間周期の間に遂行されるようにスケジューリングされているか、あるいは進行中であるかを決定するように構成される。
【0018】
LTEアクティビティがスケジューリングされたか、あるいは進行中の場合、コーディネータ206は、LTEモジュール202がLTEアクティビティと関連する優先順位に基づいて該当非活性化時間周期の間にLTEアクティビティを遂行することを許可するか、あるいは許可しない。例えば、該当非活性化時間周期の間に、コーディネータ206は、LTEモジュール202が高い優先順位LTEアクティビティを遂行することを許可し、ISMモジュール204を非活性化させてISMモジュール204がLTEモジュール202に対するどんな干渉も引き起こさないようにする。このような場合、コーディネータ206は、LTEアクティビティの完了時、残りの非活性化時間周期の間にISMアクティビティを遂行するISMモジュール204を活性化させる。これとは異なり、コーディネータ206は、LTEモジュール202が低い優先順位LTEアクティビティを遂行することを許可しなく、ISMモジュール204が該当非活性化時間周期の間にISMアクティビティを遂行することを許可する。コーディネータ206は、該当非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に、該当許可されないLTEアクティビティをスケジューリングする。
【0019】
図3は、一実施形態による、LTEモジュール202とISMモジュール204との間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする望ましい方法を示すプロセスフローチャート(300)を示す図である。ステップ302で、LTEモジュール202とISMモジュール204との間のデバイス内部相互干渉は、非活性化時間周期の間に検出される。該当デバイス内部相互干渉を検出する場合、デバイス内部相互干渉の存在は、UE251によりeNB250で通信され、eNB250とUE251の両方がUE251で検出されたデバイス内部相互干渉をハンドリングすることに合意するようにする。一実施形態で、ISMモジュール204は、LTEモジュール202が該当デバイス内部相互干渉の存在を報告する間に、ISMアクティビティを遂行することを許可しなく、検出されたデバイス内部相互干渉を緩和させるように関連手順を遂行してこの時間周期の間にどんな干渉もLTEモジュール202で引き起こさないようにする。
【0020】
ステップ304で、該当非活性化時間周期の間にLTEアクティビティがスケジューリングされるか、あるいは進行中であるかが決定される。ステップ306で、該当スケジューリングされた/進行中のLTEアクティビティと関連する優先順位が決定される。ステップ308で、LTEモジュール202がLTEアクティビティの優先順位に基づいて該当非活性化時間周期の間に該当スケジューリングされた/進行中のLTEアクティビティを遂行することを許可するか否かが決定される。LTEアクティビティが高い優先順位を有している場合、ステップ310で、LTEモジュール202が該当非活性化時間周期の間にLTEアクティビティを遂行することが許可される。ISMアクティビティが進行中の場合、ISMモジュール204は、非活性化され、したがって、ISMモジュール204は、LTEモジュール202に干渉を引き起こさないようになる。しかしながら、ISMモジュール204がLTEアクティビティが完了する時に活性化されると、ISMモジュール204は、残りの非活性化時間周期の間にISMアクティビティを遂行できるようになる。
【0021】
LTEアクティビティが低い優先順位を有している場合、ステップ312で、LTEモジュール202は、ISMモジュール204に非干渉時間を提供するために該当非活性化時間周期の間に、LTEアクティビティを遂行することが許可されない。したがって、該当非活性化時間周期の間に、ISMモジュール204は、ISMアクティビティを遂行することが許可される。ステップ314で、該当非活性化時間周期の間に許可されないLTEアクティビティは、該当非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間にスケジューリングされる。
【0022】
上述した説明によれば、該当スケジューリングされた/進行中のLTEアクティビティは、RACH送信と、SR送信と、CQI報告送信と、SRS送信及びHARQ ACK/NACK送信を含み得る。下記では、LTEアクティビティが非活性化時間周期の間にスケジューリングされるか、あるいは進行中の場合、多様な場合のシナリオを説明する。
【0023】
例えば、LTEアクティビティが非活性化時間周期の間に発生するようにスケジューリングされるRACH送信あるいはSR送信である場合を考慮する。一実施形態で、UE251は、SRあるいはRACH送信が低い優先順位を有する場合、該当非活性化時間周期の間にRACHあるいはSR送信の開始を遅延させることを許可する。他の実施形態で、RACHあるいはSR送信は、高い優先順位シグナルリングアクティビティと関連され、LTEモジュール202は、ISMモジュール204が該当する時間で一部ISMアクティビティを遂行することを所望しても該当非活性化時間周期の間にRACHあるいはSR手順を遂行することを許可する。LTEモジュール202がRACHあるいはSR手順を遂行する場合、ISMモジュール204は、該当する時間でISMアクティビティを避けるために非活性化される。また、eNB250は、該当非活性化時間周期の間にUE251から受信されるRACHあるいはSR要求を受諾する。UE251は現在実行中であるDRXサイクル別に該当非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間にRACHに対する応答メッセージ、あるいはSRに対したULグラント(grant)を受信する。RACHあるいはSR手順が完了する場合、eNB250とUE251は、残りの非活性化時間周期を有効なOFF周期として考慮し、追加的なLTEアクティビティを避ける。ISMモジュール204は、RACHあるいはSR手順の完了時に活性化され、該当有効なOFF周期の間にISMアクティビティを遂行することが許可される。
【0024】
LTEモジュール202が該当活性化時間周期から該当非活性化時間周期に遷移する間に、RACHあるいはSR手順が進行中の場合、LTEモジュール202は、RACHあるいはSR手順が完了するまでRACHあるいはSR手順を持続的に遂行することが許可される。完了の時、LTEモジュール202はOFF区間の残りの量の間に非活性化時間周期に遷移することができる。ISMモジュール204は、活性化され、残りの非活性化時間周期の間にISMアクティビティを遂行することが許可される。上述したようなRACH手順は、非衝突(contention free)あるいは衝突基盤(contention based)RACH手順であり得る。RACH手順が衝突基盤RACH手順の場合、UE251及びeNB250は、該当非活性化時間周期が衝突解決タイマ(contention resolution timer)値とオーバーラップ(overlap)される場合でもRACH手順を持続的に遂行する。したがって、該当衝突解決タイマが該当非活性化時間周期の間に実行される場合、ISMモジュール204は、ISMアクティビティを遂行することが許可されない。これとは異なり、競争解決タイマ値は、該当非活性化時間周期にスケーリングされることができ、したがって、開始されたRACH手順の競争解決手順は、該当非活性化時間周期の次の活性化時間周期の間に遂行されることができ、したがって該当競争解決タイマがLTEモジュール202の非活性化時間周期の間に満了しないことを保障するようにする。この場合、ISMモジュール204は、どんなRACH手順も該当する時間の間に遂行されない場合、該当非活性化時間周期の間にISMアクティビティを遂行することが許可される。
【0025】
他の例で、LTEアクティビティがチャンネル品質情報(CQI)報告送信、あるいはSRS送信である場合を考慮する。UE251がCQI測定を遂行する間、実際CQI報告が発生されるサブフレームから以前のオフセットでのサブフレームが基準サブフレームとして考慮される。CQI測定のための基準サブフレームがLTE OFF周期に存在する場合、該当するサブフレームは、有効基準サブフレームとして考慮されなく、これによって該当するCQI報告は送信されない。これとは異なり、UE251がLTE OFF周期に存在する基準サブフレームが有効基準サブフレームとして考慮される場合、UE251はCQI測定を遂行し、CQI報告をeNB250に送信する。
【0026】
一実施形態で、UE251は、LTEモジュール202が該当非活性化時間周期から活性化時間周期に遷移するとすぐに(すなわち、LTEモジュール202がOFF状態からターンオンされる場合)、CQI報告送信あるいはサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガー(trigger)する。したがって、UE251は、CQI報告あるいはSRSの送信を遅延させることが許可される。他の実施形態で、UE251は、CQI報告あるいはSRS送信が高い優先順位に基づいて遂行されなければならない場合でも、該当非活性化時間周期の間にCQI報告あるいはSRS送信を遂行する。UE251がCQI報告あるいはSRS送信を遂行する場合、ISMモジュール204は、該当する時間でISMアクティビティを避けるために非活性化される。また、eNB250は、該当非活性化時間周期の間にUE251から受信されるCQI報告あるいはSRS要求を受諾する。CQIあるいはSRS送信が完了する場合、eNB250とUE251は残りの非活性化時間周期を有効OFF周期(すなわち、非活性化時間周期)として考慮する。これによって、ISMモジュール204は、CQI報告あるいはSRS送信の完了時に活性化され、該当有効OFF周期の間にISMアクティビティを遂行することが許可される。
【0027】
もう一つの例で、LTEアクティビティがハイブリッド自動反復要求(HARQ)ACK/NACK送信の場合を考慮する。該当非活性化時間周期に進入する前に認知されるデータが存在する場合、UE251とeNB250は、該当非活性化時間周期の間にHARQ ACK/NACK送信を遂行する。この時間の間、ISMモジュール204は、どんなISMアクティビティでも遂行することが許可されない。ユーザ端末機251が該当非活性化時間周期(すなわち、LTE OFF周期)によりUL送信あるいは再送信のための該当フィードバックを受信しない場合、ユーザ端末機251は、該当フィードバックを肯定認知(positive Acknowledgment(ACK))と考慮して、適応的再送信がLTEモジュール202が該当活性化時間周期に進入した後、eNB250から要求を受信する場合、ULデータを再送信することを許可する。これとは異なり、ユーザ端末機251は、該当するフィードバックを否定認知(negative acknowledgment(NACK))として考慮することができ、この場合、ユーザ端末機251はLTEモジュール202が該当非活性化時間周期の次の活性化時間周期に進入した後、非適応的再送信あるいは適応的再送信を許可する。
【0028】
もう一つの例で、LTEアクティビティが無線リンクモニターリング(Radio Link Monitoring:RLM)手順と考慮するようにし、RLM手順は単一DRXサイクルが複数個の活性化時間周期を含む場合、不連続受信(Discontinuous Reception:DRX)サイクルの複数個の活性化時間周期の間に遂行される。すなわち、本発明は、複数個の小さなON時間及びOFF時間の新しいDRXメカニズムを提供し、より一層長いONあるいはOFF時間に従う。
【0029】
図4は、本発明の実施形態を具現する多様なコンポーネント(component)を示すコーディネータ206のブロックダイアグラムを示している図である。図4で、コーディネータ206は、プロセッサ402と、メモリ404と、読み取り専用メモリ(Read Only memory:ROM)406と、バス(bus)410と、通信インターフェース(communication interface)408と、を含む。
【0030】
ここで使用される、プロセッサ402は、マイクロ・プロセッサ(microprocessor)と、マイクロ制御機(micro controller)と、複合命令語集合コンピュータマイクロ・プロセッサ(complex instruction set computing microprocessor)と、縮小命令語集合コンピュータマイクロ・プロセッサ(reduced instruction set computing microprocessor)と、長い命令語ワードマイクロ・プロセッサ(very long instruction word microprocessor)と、明白な並列命令語コンピュータマイクロ・プロセッサ(explicitly parallel instruction computing microprocessor)と、グラフィックプロセッサ(graphics processor)と、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、あるいは所定タイプのプロセシング回路(processing circuit)のような、それにしてもそれらに限定されない任意のタイプのコンピュータ回路を意味する。また、プロセッサ402は、一般論理デバイス、あるいはプログラム可能論理デバイスと、あるいはアレイ(array)と、アプリケーション型半導体(application specific integrated circuit)と、単一チップコンピュータ(single-chip computer)と、スマートカード(smart card)などのような挿入された制御機を含むことができる。
【0031】
メモリ404は、揮発性メモリ(volatile memory)及び不揮発性メモリ(non-volatile memory)であり得る。メモリ404は、図2及び図3に示されているような本発明の実施形態によって、LTEモジュール202とISMモジュール204との間のデバイス内部相互干渉をハンドリングするインターフェース管理モジュール412を含む。多様なコンピュータ判読可能記録媒体(computer-readable storage media)が上記メモリエレメント(memory element)に記録されることができ、上記メモリエレメントからアクセスされることができる。メモリエレメントは、読み取り専用メモリと、ランダムアクセスメモリ(random access memory)と、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable programmable read only memory)と、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read only memory)と、ハードドライブ(hard drive)と、メモリカード(memory card)を処理する除去可能メディアドライブ(removable media drive)と、メモリスティック(Memory Stick)TMのようなデータ及びマシン判読可能命令(machine-readable instruction)を記録する、いずれの適合したメモリデバイスでも含むことができる。
【0032】
本発明の多様な実施形態らは、タスク(task)を遂行するか、要約データタイプあるいはロウレベル(low-level)ハードウェアコンテクスト(hardware context)を定義するための、関数と、手順と、データ構造と、アプリケーションプログラム(application program)を含むモジュールと共に具現され得る。上述したような記録媒体に記録されたマシン判読可能命令語らは、プロセッサ402により実行され得る。例えば、本発明の教示及び本発明の上述したような実施形態らによって、コンピュータプログラムはLTEモジュール202とISMモジュール204との間のデバイス内部相互干渉をハンドリングすることができるマシン判読可能命令語を含むことができる。一実施形態で、上記コンピュータプログラムは、記録媒体上に含まれることができ、上記記録媒体から不揮発性メモリのハードドライブにロードされることができる。
【0033】
図5は、一実施形態によるLTEモジュール202とブルートゥースモジュール204との間のデバイス内部相互干渉をハンドリングする望ましい方法を示すプロセスフローチャート(500)である。ステップ502で、LTEモジュール202のアクティビティをスケジューリングするための半永続スケジューリング(semi-persistent scheduling:SPS)パターン(pattern)がeNB250からユーザ端末機251により受信される。一般的に、LTE音声呼び出し(voice call)は、半永続スケジューリング(SPS)パターンに基づいてスケジューリングされる。SPSパターンで、相対的に固定されたDL及びULリソースが20msごとに与えられる。UL及びDLサブフレームが固定されるSPSが使用され、かなり長い時間の間にユーザ端末機251に知られる。SPSスケジューリングに基づいて、ユーザ端末機251は、ブルートゥースモジュール(例えば、ISMモジュール204)がどこで動作できるかを導出することができる。
【0034】
したがって、ステップ504で、ブルートゥースモジュール204のアクティビティは、SPSパターンに基づいてLTEモジュール202のアクティビティに合せて調整される。これはSPSパターンが音声呼び出しをスケジューリングするのに使われる場合、どんな相互パターンもユーザ端末機251とeNB250との間に交換されることが要求されないということを保障する。したがって、ステップ506で、LTEモジュール202のUL及びDLデータ送信/受信は、SPSパターンに基づいてユーザ端末機251とeNB250との間で遂行される。結果的に、LTEモジュール202とブルートゥースモジュール204のデバイス内部相互干渉が解決される。
【0035】
また、VOIPトラフィック(traffic)に対する再送信の必要性が存在する場合、ステップ508で、LTEモジュールと関連するHARQプロセスの予め定義されている再送信情報はeNB250から受信される。これはパターンのテーブルあるいはn+kサブフレームに対するビットマップ(bitmap)あるいはインデックス(index)のような、いくつかの方式を使用して達成されることができ、ここで、kは各TDD構成及びTDD構成の特定サブフレームに対するテーブル形態で定義されることができる。ステップ510で、SPSパターンによる最大1個の新しい送信及び関連HARQプロセッサの1個の新しい送信は、上記予め定義されている再送信情報によって遂行される。2度目の再送信が遂行されるべき場合、ブルートゥースモジュール204は、LTEパケットの該当2度目の再送信を受け入れるためにTeSOC区間で一つ、あるいはその以上の送信機会をミス(miss)することに協議することができる。
【0036】
図6は、LTEモジュール動作及び該当ブルートゥースモジュール動作に有用なスロットを示す時間ラインを示す概略図(600)である。図示されているように、同期ポイント(synchronization point)は、ブルートゥースモジュール204がLTE無線フレームの開始に合せて調整するように存在する。該当時間ラインは、少なくとも3.75msと20msの公倍数である60msで図示されている。
【0037】
該当グレイBTスロットは、LTE VOIPデータとACK/NAKを通信するのに使われる。TeSOC区間ごとに少なくとも一つのブルートゥース送信及び受信機会(opportunity)が存在し、したがって64Kbpsデータレート(data rate)が維持され得ることが分かる。該当グレイBTスロットは、ブルートゥースモジュール204の動作に有用でなく、これに対してホワイBTスロットはブルートゥースモジュール204の動作に有用である。時々、2個あるいは3個の送信/受信機会がTeSOC区間ごとにブルートゥースモジュール204のために存在する。これはすべてのTDD構成に対して適用される。VOIPトラフィックの再送信に対する必要性が存在する場合、最初の再送信は、該当初期送信以後の次の10msフレームで予め定義されている再送信情報に基づいて遂行される。
【0038】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【0039】
また、ここで説明される、上記多様なデバイスと、モジュール(module)と、選択器と、推定器などは活性化され得り、ハードウェア(hardware)回路、例えば相補性金属酸化膜半導体(complementary metal oxide semiconductor)基盤論理回路と、ファームウエアと、ソフトウェア及び/あるいはハードウェアと、ファームウエア及び/あるいはマシン判読可能媒体に挿入されたソフトウェアの組合のようなハードウェア回路を使用して可能となり、動作されることができる。例えば、上記多様な電気構造及び方法は、トランジスタ(transistor)と、論理ゲート(logic gate)と、アプリケーション型半導体(application specific integrated circuit)のような電気回路を使用して実施されることができる。
【符号の説明】
【0040】
200 無線通信システム
202 LTEモジュール
204 ISMモジュール
206 コーディネータ
250 基地局
251 ユーザ端末機
253 ネットワーク
402 プロセッサ
404 メモリ
406 ROM
408 通信インターフェース
410 バス
412 インターフェース管理モジュール
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6