特許第5791757号(P5791757)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5791757移動通信方法、無線端末、及びプロセッサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5791757
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】移動通信方法、無線端末、及びプロセッサ
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20150917BHJP
【FI】
   H04W24/10
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-98507(P2014-98507)
(22)【出願日】2014年5月12日
(62)【分割の表示】特願2013-531964(P2013-531964)の分割
【原出願日】2011年10月4日
(65)【公開番号】特開2014-143762(P2014-143762A)
(43)【公開日】2014年8月7日
【審査請求日】2014年8月8日
(31)【優先権主張番号】61/389,395
(32)【優先日】2010年10月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】キュリーズ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ヘンリー
(72)【発明者】
【氏名】福田 憲由
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/117443(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0135731(US,A1)
【文献】 Nokia Siemens Networks,Enabling MRO in case of re-establishment request in unprepared eNB[online], 3GPP TSG-RAN WG3#68 R3-101644,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_68/Docs/R3-101644.zip>,2010年 5月 1日
【文献】 3GPP TS 37.320 V1.0.0,2010年 8月,pages 10-11
【文献】 Kyocera,Time information of RLF reporting after fresh RRC connection setup[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯71bis R2-105604,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71bis/Docs/R2-105604.zip>,2010年10月 5日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末がRRC接続状態においてネットワークとの接続障害の発生を検出した場合において、前記検出された接続障害に関する無線リンク障害レポートをMDT測定データとは別に前記無線端末が記録し、前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続の確立に失敗した場合において、接続確立失敗に関する接続確立失敗情報をMDT測定データとは別に前記無線端末が記録するステップAと、
前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続を確立する際に、前記無線リンク障害レポートを保持していれば、前記無線リンク障害レポートを送信可能であることを示す通知を前記無線端末から前記ネットワークに送信するステップBと、
前記通知に対して前記ネットワークから送信される、前記無線リンク障害レポートの送信要求を前記無線端末が受信した場合に、前記接続障害が発生した時刻を特定するための第1の時間情報を含んだ前記無線リンク障害レポートを前記無線端末から前記ネットワークに送信するステップと、を有し、
前記無線端末は、前記接続確立失敗の時刻を特定するための第2の時間情報を含んだ前記接続確立失敗情報も前記ネットワークに送信可能に構成されていることを特徴とする移動通信方法。
【請求項2】
制御部を有する無線端末であって、
前記制御部は、前記無線端末がRRC接続状態においてネットワークとの接続障害の発生を検出した場合において、前記検出された接続障害に関する無線リンク障害レポートをMDT測定データとは別に記録し、前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続の確立に失敗した場合において、接続確立失敗に関する接続確立失敗情報をMDT測定データとは別に記録し、
前記制御部は、前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続を確立する際に、前記無線リンク障害レポートを保持していれば、前記無線リンク障害レポートを送信可能であることを示す通知を前記ネットワークに送信し、
前記制御部は、前記通知に対して前記ネットワークから送信される、前記無線リンク障害レポートの送信要求を前記無線端末が受信した場合に、前記接続障害が発生した時刻を特定するための第1の時間情報を含んだ前記無線リンク障害レポートを前記ネットワークに送信し、
前記制御部は、前記接続確立失敗の時刻を特定するための第2の時間情報を含んだ前記接続確立失敗情報も前記ネットワークに送信可能に構成されていることを特徴とする無線端末。
【請求項3】
無線端末に備えられるプロセッサであって、
前記無線端末がネットワークとの接続障害の発生を検出した場合において、前記検出された接続障害に関する無線リンク障害レポートをMDT測定データとは別に記録し、前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続の確立に失敗した場合において、RRC接続の確立失敗に関する接続確立失敗情報をMDT測定データとは別に記録するステップAと、
前記無線端末が前記ネットワークとのRRC接続を確立する際に、前記無線リンク障害レポートを保持していれば、前記無線リンク障害レポートを送信可能であることを示す通知を前記ネットワークに送信するステップBと、
前記通知に対して前記ネットワークから送信される、前記無線リンク障害レポートの送信要求を前記無線端末が受信した場合に、前記接続障害が発生した時刻を特定するための第1の時間情報を含んだ前記無線リンク障害レポートを前記ネットワークに送信するステップと、を実行し、
前記接続確立失敗の時刻を特定するための第2の時間情報を含んだ前記接続確立失敗情報も前記ネットワークに送信可能に構成されていることを特徴とするプロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線リンク障害(RLF)レポートを取り扱う移動通信方法、無線端末、及びプロセッサに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、当該基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線通信環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、ネットワーク(基地局)からの受信信号状態を測定して測定データを収集するドライブテストが行われている。
【0003】
このような測定及び収集は、例えば基地局のカバレッジの最適化に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ユーザが所持する無線端末を使用して、当該測定及び収集を自動化するためのMDT(Minimization of Drive Test)の仕様策定が進められている。
【0004】
MDTの一種として、即座報告型のMDT(「Immediate MDT」と称される)がある。Immediate MDTは、接続状態の無線端末が、受信信号状態の測定を行い、測定結果及び測定時の位置情報をネットワークに報告するものである。接続状態とは、無線端末が通信実行中の状態である。
【0005】
また、3GPP規格では、接続状態の無線端末がネットワークとの接続障害を検出したことに応じて、当該接続障害に関する無線リンク障害(RLF)レポートを、無線端末からネットワークに送信するよう規定されている(3GPP TS 36.300 v10.4.0参照)。接続障害とは、RLF又はハンドオーバ障害である。さらに、Immediate MDTにおいて、RLFレポートを拡張し、接続障害が発生した位置を特定するための位置情報をRLFレポートに含めるよう規定されている(3GPP TS 37.320 v10.1.0参照)。
【0006】
ネットワークは、無線端末から受信するImmediate MDTのレポートやRLFレポートに基づいて、カバレッジ最適化のためのパラメータ調整(設定変更)を行う。
【発明の概要】
【0007】
ところで、無線端末は、接続障害の発生を検出した後、当該接続障害に関するRLFレポートを直ちにネットワークに送信できるとは限らない。
【0008】
例えば、無線端末が、接続障害によって接続状態からアイドル状態に移行した後、ネットワークに改めて接続した際にRLFレポートを送信するケースがある。
【0009】
また、あるRAT(Radio Access Technology)で無線端末が検出した接続障害に関するRLFレポートは、当該RATに対して送信する必要があるため、当該接続障害の直後に無線端末が他のRATに接続し、その後当該RATに改めて接続した際にRLFレポートを送信するケースがある。
【0010】
これらのケースでは、接続障害が発生してからRLFレポートを送信するまでに長時間が経過していることがあり得る。このため、ネットワークが、カバレッジ最適化のためのパラメータ調整を行った後に、当該パラメータ調整を行う前の時点での接続障害に関するRLFレポートを受信してしまうことがあり、誤ったパラメータ調整を誘発する虞があった。
【0011】
そこで、本発明は、ネットワークが誤ったパラメータ調整を行ってしまうことを防止できる移動通信方法、無線端末、及びプロセッサを提供する。
【0012】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
【0013】
本発明に係る移動通信方法の特徴によれば、無線端末(例えばUE200)がネットワーク(例えばE−UTRAN10)に接続して通信を行う移動通信方法であって、前記無線端末が、接続状態において、前記ネットワークとの接続障害の発生を検出するステップと、前記検出された接続障害に関する無線リンク障害(RLF)レポートを、前記無線端末から前記ネットワークに送信するステップと、を有し、前記RLFレポートを送信するステップにおいて、前記無線端末は、前記接続障害が発生した時刻を特定するための時間情報を前記RLFレポートに含めて前記ネットワークに送信する。
【0014】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記無線端末が、前記接続障害の発生によってアイドル状態に移行した後、前記ネットワークに改めて接続することによって接続状態に復帰するステップをさらに有し、前記RLFレポートを送信するステップにおいて、前記無線端末は、前記復帰するステップで接続状態に復帰した後、前記時間情報を前記RLFレポートに含めて前記ネットワークに送信する。
【0015】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記RLFレポートを送信するステップにおいて、前記無線端末は、前記時間情報と、前記接続障害が発生した位置を特定するための位置情報とを前記RLFレポートに含めて前記ネットワークに送信する。
【0016】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ネットワークが、接続状態の前記無線端末に対してImmediate MDTを設定するステップをさらに有し、前記設定するステップは、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報を前記ネットワークから前記無線端末に送信するステップを含む。
【0017】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記RLFレポートに含められる前記時間情報は、前記ネットワークから受信した前記絶対時間情報と、前記ネットワーク時刻に対する前記接続障害が発生した時刻の相対時間を示す相対時間情報と、を含む。
【0018】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記ネットワークが、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報をブロードキャストするステップと、前記無線端末が、前記ネットワークからブロードキャストされる前記絶対時間情報を受信するステップと、をさらに有する。
【0019】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記RLFレポートに含められる前記時間情報は、前記ネットワークから受信した前記絶対時間情報と、前記ネットワーク時刻に対する前記接続障害が発生した時刻の相対時間を示す相対時間情報と、を含む。
【0020】
本発明に係る移動通信方法の他の特徴によれば、前記RLFレポートに含められる前記時間情報は、相対時間情報を含むことなく、前記ネットワークから受信した前記絶対時間情報のみに基づく。
【0021】
本発明に係る無線端末の特徴によれば、ネットワークに接続して通信を行う無線端末であって、接続状態において、前記ネットワークとの接続障害の発生を検出する検出部(例えば接続障害処理部262)と、前記検出された接続障害に関する無線リンク障害(RLF)レポートを前記ネットワークに送信する送信部(例えば、接続障害処理部262、無線通信部210)と、を有し、前記送信部は、前記接続障害が発生した時刻を特定するための時間情報を前記RLFレポートに含めて前記ネットワークに送信する。
【0022】
本発明に係る無線端末の他の特徴によれば、上述した特徴において、記憶部(記憶部250)をさらに有し、前記記憶部は、前記検出された接続障害に関する情報であって前記RLFレポートに含めるべきRLF情報を、他の情報とは個別に記憶する。
【0023】
本発明に係る基地局の特徴によれば、接続状態の無線端末に対してImmediate MDTを設定する基地局(例えばeNB100)であって、前記Immediate MDTを設定する際に、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報を前記無線端末に送信する送信部(例えば、Configuration情報生成部141、無線通信部110)を有する。
【0024】
本発明に係る基地局の他の特徴によれば、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報をブロードキャストするブロードキャスト送信部(無線通信部110)を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態及び第2実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
図2】第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB(基地局)のブロック図である。
図3】第1実施形態及び第2実施形態に係るUE(無線端末)のブロック図である。
図4】第1実施形態に係るUEの動作フロー図である。
図5】第2実施形態に係るUEの動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面を参照して、本発明の第1実施形態、第2実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態に係る図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
【0027】
[第1実施形態]
(移動通信システムの概要)
図1は、本実施形態に係る移動通信システム1の全体構成図である。本実施形態に係る移動通信システム1は、3GPPで仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedに基づいて構成されており、上述したImmediate MDTをサポートする。
【0028】
図1に示すように、移動通信システム1は、eNB(evolved Node−B)100、UE(User Equipment)200、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving Gateway)310、及びOAM(Operation and Maintenance)320を有する。本実施形態において、eNB100は基地局に相当し、UE200は無線端末に相当する。
【0029】
複数のeNB100は、LTEの無線アクセスネットワークであるE−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10を構成する。本実施形態において、E−UTRAN10は、UE200が接続するネットワークに相当する。
【0030】
各eNB100は、オペレータによって設置される固定型の無線通信装置であり、UE200との無線通信を行うように構成される。各eNB100は、隣接する他のeNB100との通信をX2インターフェイス上で行い、MME/S−GW310との通信をS1インターフェイス上で行う。各eNB100は、無線通信エリアの最小単位であるセルを1つ又は複数形成する。各eNB100は、セルを識別可能な参照信号を常時ブロードキャストしている。
【0031】
UE200は、ユーザが所持する可搬型の無線通信装置である。UE200は、E−UTRAN10に含まれるeNB100に接続し、該eNB100を介して通信先との通信を実行可能に構成される。UE200が通信先と通信実行中の状態は接続状態と称され、UE200が待ち受け中の状態はアイドル状態と称される。UE200は、移動に伴って、在圏するセルを切り替える。UE200が接続状態時のセル切り替えはハンドオーバと称され、UE200がアイドル状態時のセル切り替えはセルリセレクションと称される。
【0032】
MMEは、UE200に対する各種モビリティ管理を行うように構成される。S−GWは、UE200が送受信するユーザデータの転送制御を行うように構成される。複数のMME/S−GW310は、LTEのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)300を構成する。OAM320は、オペレータによって設置されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行うように構成される。
【0033】
次に、Immediate MDTの概要を説明する。
【0034】
eNB100は、必要に応じて、Immediate MDTを行うためのMeasurement Configuration情報を、自局に接続する(接続状態の)UE200に送信する。Immediate MDTのコンフィグレーションは、実際には、SON−MROの一部であり、その要求メッセージはUE Information Requestメッセージに組み込まれている。UE Information Responseメッセージにおいて、ReportConfigEUTRA IE内に位置情報を含めることができる。
【0035】
Measurement Configuration情報を受信したUE200は、接続状態において、接続先のeNB100及びその隣接基地局からの受信信号状態を測定するとともに測定結果を含む測定データを当該接続先のeNB100に送信する。
【0036】
なお、受信信号状態とは、例えば参照信号受信電力(RSRP)や参照信号受信品質(RSRQ)である。測定データは、受信信号状態の測定結果に加え、測定時の位置情報を含む。位置情報とは、UE200がGPS機能を有している場合にはGPS位置情報であり、UE200がGPS機能を有していない場合にはRFフィンガープリント情報である。
【0037】
UE200からの測定データを受信したeNB100は、受信した測定データに対して時間情報を付与し、当該時間情報が付与された測定データをOAM320に転送する。OAM320は、このようにして得られた測定データに基づいてカバレッジ問題を発見すると、発見したカバレッジ問題を、オペレータに通知する、もしくは解消するためのネットワーク最適化を行う。
【0038】
次に、RLFレポートの概要を説明する。
【0039】
UE200は、接続状態(RRC connected state)において、E−UTRAN10に含まれるeNB100との接続障害を検出すると、E−UTRAN10との再接続(RRC connection re−establishment)を試みる。
【0040】
UE200は、接続状態を維持しながらE−UTRAN10との再接続(RRC connection re−establishment)に成功すると、当該接続障害に関するRLFレポートを接続先のeNB100に送信する。
【0041】
これに対し、UE200は、E−UTRAN10との再接続(RRC connection re−establishment)に失敗すると、アイドル状態に移行し、2回の接続障害に関する情報を記録する。一方はeNB100に係属している際の接続障害であり、他方は再接続の際の接続障害である。そして、UE200は、E−UTRAN10と接続(fresh RRC connection establishment)する際、RLFレポートを送信可能である旨の通知(Indication)を接続先のeNB100に送信する。UE200は、接続状態において、接続先のeNB100からの要求(UE Information Request)に応じて、RLFレポートを含む応答(UE Information Response)を当該接続先のeNB100に送信する。
【0042】
本実施形態では、Immediate MDTをコンフィグレーションされたUE200は、接続障害の発生によってアイドル状態に移行した後、接続状態に復帰した場合には、当該接続障害が発生した時刻を特定するための時間情報をRLFレポートに含めて送信する。当該時間情報の詳細については後述する。
【0043】
(eNB100の構成)
次に、eNB100の構成を説明する。図2は、eNB100のブロック図である。
【0044】
図2に示すように、eNB100は、アンテナ101、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130、及び制御部140を有する。
【0045】
アンテナ101は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ101を介して無線信号を送受信する。ネットワーク通信部120は、他のネットワーク装置(MME/S−GW310、OAM320や他のeNB100等)との通信を行う。記憶部130は、例えばメモリを用いて構成され、eNB100の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。制御部140は、例えばプロセッサを用いて構成され、eNB100が備える各種の機能を制御する。
【0046】
制御部140は、Measurement Configuration情報を生成するConfiguration情報生成部141と、UE200から送信されるレポートに係る処理を行うレポート処理部142と、を有する。
【0047】
Configuration情報生成部141は、UE200をImmediate MDTに使用すると決定すると、Measurement Configuration情報を生成し、当該Measurement Configuration情報を、接続状態の当該UE200に送信するよう無線通信部110を制御する。
【0048】
Measurement Configuration情報は、各種の測定パラメータを含む。測定パラメータは、測定対象及びレポートトリガを含む。測定対象は、例えばRSRPやRSRQである。また、パワーヘッドルーム(PHR)を測定対象とすることもできる。レポートトリガは、例えば、Periodic、又は、サービングセルのRSRPが閾値を下回ったことである。本実施形態では、Measurement Configuration情報は、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報を含む。詳細には、絶対時間情報は、UE200にImmediate MDTを設定する際の現在ネットワーク時刻をYY−MM−DD HH:MM:SSの形式で示すものである。
【0049】
レポート処理部142は、Immediate MDTによる測定データを含むMeasurementレポートをUE200から無線通信部110が受信した場合に、当該Measurementレポートを取得する。当該測定データは、RSRP、RSRQ、又はPHの測定結果と、当該測定を行った際の位置情報とを含む。レポート処理部142は、Measurementレポートに含まれる測定データに対して時間情報を付与し、当該時間情報が付与された測定データをOAM320に転送するようネットワーク通信部120を制御する。詳細には、当該時間情報は、Immediate MDTに係るMeasurementレポートを取得した際の現在ネットワーク時刻をYY−MM−DD HH:MM:SSの形式で示すものである。ただし、レポート処理部142は、測定データをOAM320に転送するケースに限らず、当該測定データの内容を解釈し、eNB100自身のパラメータ調整に使用してもよい。
【0050】
レポート処理部142は、RLFレポートを送信可能である旨の通知(Indication)をUE200から無線通信部110が受信した場合で、OAM320からの指示により、又は、eNB100自身の判断により、当該RLFレポートを取得すると決定した場合に、当該RLFレポートを取得するためのUE Information Requestメッセージを生成し、当該UE Information Requestメッセージを当該UE200に送信するよう無線通信部110を制御する。
【0051】
そして、レポート処理部142は、UE Information Requestメッセージに応じてUE200から送信される、RLFレポートを含むUE Information Responseメッセージを無線通信部110が受信すると、受信したUE Information Responseメッセージに含まれるRLFレポートを取得する。レポート処理部142は、当該RLFレポートが時間情報を含まない場合には、当該RLFレポートに対して時間情報を付与し、当該時間情報が付与されたRLFレポートをOAM320又は他のeNB100に転送するようネットワーク通信部120を制御する。レポート処理部142は、当該RLFレポートが時間情報を含む場合には、当該RLFレポートをOAM320又は他のeNB100に転送するようネットワーク通信部120を制御する。なお、レポート処理部142は、RLFレポートをOAM320又は他のeNB100に転送するケースに限らず、当該測定データの内容を解釈し、eNB100自身のパラメータ調整に使用してもよい。
【0052】
(UE200の構成)
次に、UE200の構成を説明する。図3は、UE200のブロック図である。
【0053】
図3に示すように、UE200は、アンテナ201、無線通信部210、ユーザインターフェイス部220、GPS受信機230、バッテリ240、記憶部250、及び制御部260を有する。ただし、UE200は、GPS受信機230を有していなくてもよい。
【0054】
アンテナ201は、無線信号の送受信に用いられる。無線通信部210は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、アンテナ201を介して無線信号を送受信する。ユーザインターフェイス部220は、ユーザとのインターフェイスとして機能するディスプレイやボタン等である。GPS受信機230は、UE200の地理的な位置を示す位置情報を生成する。バッテリ240は、充電可能なバッテリであって、UE200の各ブロックに供給される電力を蓄える。
【0055】
記憶部250は、例えばメモリを用いて構成され、UE200の制御等に用いられる各種の情報を記憶する。記憶部250は、検出された接続障害に関する情報であってRLFレポートに含めるべきRLF情報を、他の情報とは個別に記憶するように構成されている。他の情報とは、例えば、通常のImmediate MDTで得られる測定データ等を意味する。Immediate MDTで得られる測定データは、即座に報告されるものであるため、一時的な記憶(バッファリング)を行えばよい。これに対し、RLF情報は、即座に報告されるとは限らないため、特別な個別の記憶領域に記憶する。
【0056】
制御部260は、例えばプロセッサを用いて構成され、UE200が備える各種の機能を制御する。
【0057】
制御部260は、Immediate MDTに係る処理を行うImmediate MDT処理部261と、接続障害に係る処理を行う接続障害処理部262と、接続障害に係る相対時間を計時するための相対時間タイマ263と、を有する。ここで、相対時間とは、ネットワーク時刻に対する接続障害発生時刻の相対時間である。
【0058】
Immediate MDT処理部261は、接続状態において、Immediate MDTに係るMeasurement Configuration情報をeNB100から無線通信部210が受信すると、受信したMeasurement Configuration情報に含まれる測定パラメータを設定(すなわち、記憶部250に記憶)する。Immediate MDT処理部261は、接続状態において、記憶部250に記憶された測定パラメータに従って測定処理を行う。詳細には、測定パラメータのうちの測定対象で指定された対象の測定及び位置情報の取得を行う。また、測定パラメータのうちのレポートトリガで指定されたトリガで、測定データ(測定結果及び位置情報)を含むMeasurementレポートをeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。
【0059】
本実施形態では、Immediate MDTに係るMeasurement Configuration情報は、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報を含む。Immediate MDT処理部261は、Immediate MDTに係るMeasurement Configuration情報をeNB100から無線通信部210が受信すると、当該Measurement Configuration情報に含まれる絶対時間情報を記憶部250に記憶するとともに、相対時間タイマ263を起動する。相対時間タイマ263は、起動した後、例えば1秒単位で計時を行う。
【0060】
接続障害処理部262は、接続状態において、接続障害を検出する。例えば、接続障害処理部262は、接続状態において、Radio Problemを検出し、且つ、当該Radio Problemを検出してから所定時間(T1)内に回復しない場合に、RLFが発生したと判断する。接続障害処理部262は、接続障害を検出すると、相対時間タイマ263が計時した相対時間を取得する。さらに、接続障害処理部262は、接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)を試みる。
【0061】
接続障害処理部262は、接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)に成功した場合には、現行仕様に従って、RLFレポートを再接続先のeNB100(セル)に送信するよう無線通信部210を制御する。Immediate MDTがコンフィグレーションされている場合、接続障害処理部262は、接続障害が検出された位置を示す位置情報をRLFレポートに含めて送信するよう制御する。
【0062】
これに対し、接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)に失敗した場合には、UE200はアイドル状態に移行する。この場合、接続障害処理部262は、各接続障害について、接続障害に関する情報(以下、「RLF情報」と称する)と、接続障害を検出した位置を示す位置情報と、相対時間タイマ263が計時した相対時間を示す相対時間情報と、を記憶部250に記憶する。各RLF情報は、接続障害に係るセルのID(E−CGI)と、再接続(RRC connection re−establishment)が試みられたセルのID(E−CGI)と、接続障害の種別(RLF又はハンドオーバ障害)の情報と、無線測定情報と、を含む。
【0063】
接続障害処理部262は、接続障害によってアイドル状態に移行した後、E−UTRAN10に含まれるeNB100と接続(fresh RRC connection establishment)する際、RLFレポートを送信可能である旨の通知(Indication)を接続先のeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。接続障害処理部262は、当該Indicationに応じてeNB100から送信されたUE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信すると、各接続障害について、記憶部250に記憶されているRLF情報、位置情報、絶対時間情報、及び相対時間情報を取得し、各RLF情報、位置情報、絶対時間情報、及び相対時間情報を含むRLFレポートを生成し、当該RLFレポートをUE Information Responseメッセージに含めてeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。
【0064】
(UE200の動作)
以下において、本実施形態に係るUE200の動作を説明する。図4は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図である。図4の初期状態では、UE200は接続状態(RRC connected state)であるとする。
【0065】
ステップS101において、無線通信部210は、Immediate MDTに係るMeasurement Configuration情報をサービングセルから受信する。上述したように、本実施形態では、当該Measurement Configuration情報は、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報を含む。
【0066】
ステップS102において、Immediate MDT処理部261は、当該Measurement Configuration情報に含まれる測定パラメータを記憶部250に記憶する。また、Immediate MDT処理部261は、当該Measurement Configuration情報に含まれる絶対時間情報を記憶部250に記憶するとともに、相対時間タイマ263を起動する。
【0067】
ステップS103において、接続障害処理部262は、接続障害が発生したか否かを判断する。接続障害処理部262が接続障害の発生を検出した場合(ステップS103;YES)、処理がステップS104に進む。
【0068】
ステップS104において、接続障害処理部262は、接続障害を検出すると、第1のRLF情報を生成し、相対時間タイマ263が計時した第1の相対時間を取得し、第1のRLF情報及び第1の相対時間情報を記憶部250に記憶する。また、第1の接続障害が検出された位置を示す第1の位置情報を記憶部250に記憶する。
【0069】
ステップS105において、接続障害処理部262は、接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)が可能であるか否かを判断する。
【0070】
接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)が可能である場合(ステップS105;YES)、ステップS106において、接続障害処理部262は、再接続(RRC connection re−establishment)を行う。また、接続障害処理部262は、第1のRLF情報及び第1の位置情報を記憶部250から取得し、第1のRLF情報及び第1の位置情報を含むRLFレポートを再接続先セルに送信するよう無線通信部210を制御する。
【0071】
一方、接続障害を検出してから所定時間(T2)内に再接続(RRC connection re−establishment)が不能である場合(ステップS105;NO)、ステップS107において、UE200はアイドル状態(RRC idle state)に移行する。また、接続障害処理部262は、第2のRLF情報を生成し、相対時間タイマ263から第2の相対時間情報を取得し、第2のRLF情報及び第2の相対時間情報を記憶部250に記憶する。さらに、接続障害処理部262は、第2の接続障害が検出された位置を示す第2の位置情報を記憶部250に記憶する。
【0072】
ステップS108において、接続障害処理部262は、E−UTRAN10に含まれるセルとの接続(fresh RRC connection establishment)が可能であるか否かを判断する。E−UTRAN10に含まれるセルとの接続(fresh RRC connection establishment)が可能である場合(ステップS108;YES)、処理がステップS109に進む。
【0073】
ステップS109において、接続障害処理部262は、E−UTRAN10に含まれるセルとの接続(fresh RRC connection establishment)を行い、接続状態に復帰する。また、接続障害処理部262は、RLFレポートを送信可能である旨の通知(Indication)を接続先セルに送信するよう無線通信部210を制御する。
【0074】
ステップS110において、接続障害処理部262は、接続先セルからのUE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信したか否かを判断する。接続先セルからのUE Information Requestメッセージを無線通信部210が受信した場合(ステップS110;YES)、処理がステップS111に進む。
【0075】
ステップS111において、接続障害処理部262は、記憶部250に記憶されている第1及び第2のRLF情報、第1及び第2の位置情報、絶対時間情報、第1及び第2の相対時間情報を取得し、当該第1及び第2のRLF情報、第1及び第2の位置情報、絶対時間情報、第1及び第2の相対時間情報を含むRLFレポートを生成し、当該RLFレポートをUE Information Responseメッセージに含めてeNB100に送信するよう無線通信部210を制御する。
【0076】
(第1実施形態のまとめ)
以上説明したように、UE200は、E−UTRAN10との接続障害の発生を検出し、検出した接続障害に関するRLFレポートをE−UTRAN10に送信する。UE200は、接続障害が発生した時刻を特定するための時間情報をRLFレポートに含めてE−UTRAN10に送信する。これにより、E−UTRAN10やOAM320は、RLFレポートがいつ発生した接続障害に関するものであるかを把握できるため、誤ったパラメータ調整を行ってしまうことを防止できる。
【0077】
本実施形態では、UE200は、接続障害の発生によってアイドル状態に移行した後、E−UTRAN10に改めて接続することによって接続状態に復帰する。UE200は、接続状態に復帰した後、時間情報をRLFレポートに含めてE−UTRAN10に送信する。接続障害によって接続状態からアイドル状態に移行した後、E−UTRAN10に改めて接続した際にRLFレポートを送信する場合、接続障害が発生してからRLFレポートを送信するまでに長時間が経過している可能性がある。よって、この場合はRLFレポートに時間情報を含めることで、E−UTRAN10やOAM320が誤ったパラメータ調整を行ってしまうことを防止できる。
【0078】
本実施形態では、UE200は、時間情報と、接続障害が発生した位置を特定するための位置情報とをRLFレポートに含めてE−UTRAN10に送信する。これにより、E−UTRAN10やOAM320は、受信したRLFレポートがいつ・どこで発生した接続障害に関するものであるかを把握できる。
【0079】
本実施形態では、E−UTRAN10が接続状態のUE200に対してImmediate MDTを設定する際に、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報をE−UTRAN10からUE200に送信する。これにより、Immediate MDTのコンフィグレーション手順において絶対時間情報をUE200に送信することができるため、既存のプロシージャを若干変更するのみで絶対時間情報をUE200が取得できる。
【0080】
本実施形態では、RLFレポートに含められる時間情報は、E−UTRAN10から受信した絶対時間情報と、E−UTRAN10時刻に対する接続障害が発生した時刻の相対時間を示す相対時間情報と、を含む。これにより、E−UTRAN10やOAM320は、絶対時間情報と、絶対時間情報を基準とした相対時間情報とから、接続障害が発生した時刻を精度よく特定できる。
【0081】
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を説明する。
【0082】
本実施形態では、eNB100の無線通信部210は、ネットワーク時刻を示す絶対時間情報をブロードキャストする。詳細には、無線通信部210は、絶対時間情報をシステム情報ブロック(SIB)に含めてブロードキャストチャネル上で送信する。
【0083】
(UE200の動作)
本実施形態に係るUE200の動作について、第1実施形態との相違点を説明する。図5は、本実施形態に係るUE200の動作フロー図である。図5の初期状態では、UE200は接続状態(RRC connected state)であるとする。
【0084】
ステップS201において、無線通信部210は、Immediate MDTに係るMeasurement Configuration情報をサービングセルから受信する。本実施形態では、当該Measurement Configuration情報は、絶対時間情報を含まない。Immediate MDT処理部261は、当該Measurement Configuration情報に含まれる測定パラメータを記憶部250に記憶する。
【0085】
ステップS202において、無線通信部210は、ブロードキャストされるSIBを受信する。本実施形態では、SIBは、絶対時間情報を含む。
【0086】
ステップS203において、Immediate MDT処理部261は、SIBに含まれる絶対時間情報を記憶部250に記憶するとともに、相対時間タイマ263を起動する。
【0087】
ステップS204以降の動作は、第1実施形態に係るステップS103以降の動作と同様である。
【0088】
(第2実施形態のまとめ)
以上説明したように、E−UTRAN10は、絶対時間情報をブロードキャストし、UE200は、E−UTRAN10からブロードキャストされる絶対時間情報を受信する。このように、UE200は、基地局からブロードキャストされる絶対時間情報を受信することで、絶対時間情報を取得できる。
【0089】
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0090】
第2実施形態では、相対時間タイマの使用を省略してもよい。絶対時間情報がSIBの一部としてブロードキャストされているため、UEは、接続障害が発生(S204)した際に、ブロードキャストされる絶対時間情報を単に取得し、その絶対時間をネットワークに送信する、又は後で送信する必要があれば絶対時間を記憶する。これは、ネットワークで時間が十分保証できる程度に、絶対時間のブロードキャスト周期が短いことを前提としている。この場合、RLFレポートは、相対時間情報を含まずに、ネットワークからブロードキャストされる絶対時間情報のみに基づく。
【0091】
本発明は、接続状態のUE200により記録処理が行われるMDTの形態であるLogged MDT in Connectedにも適用できる。この場合、第1実施形態と同様にして、絶対時間情報は、Logged MDT in Connectedのための新たなLoggedMeasurementConfigurationメッセージに追加される必要がある。
【0092】
上述した第2実施形態は、Immediate MDTがコンフィグレーションされるUE200に限らず、Immediate MDTがコンフィグレーションされないUE200に対しても適用可能である。
【0093】
また、上述した各実施形態では、LTEに基づいて構成される移動通信システムを例に説明したが、LTEに限らず、MDTをサポートする他の移動通信システム(例えば、W−CDMA)に対して本発明を適用してもよい。
【0094】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。
【0095】
なお、米国仮出願第61/389395号(2010年10月4日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上のように、本発明に係る移動通信方法、無線端末、及び基地局によれば、ネットワークが誤ったパラメータ調整を行ってしまうことを防止できるため、移動体通信などの無線通信において有用である。
図1
図2
図3
図4
図5