特許第5791872号(P5791872)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5791872スーパーキャパシタケース及びスーパーキャパシタを内蔵した装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5791872
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】スーパーキャパシタケース及びスーパーキャパシタを内蔵した装置
(51)【国際特許分類】
   H01G 9/08 20060101AFI20150917BHJP
   H01G 11/78 20130101ALI20150917BHJP
【FI】
   H01G9/08 Z
   H01G11/78
【請求項の数】33
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2010-53023(P2010-53023)
(22)【出願日】2010年3月10日
(65)【公開番号】特開2010-212693(P2010-212693A)
(43)【公開日】2010年9月24日
【審査請求日】2013年2月15日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0020426
(32)【優先日】2009年3月10日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】12/713,282
(32)【優先日】2010年2月26日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】方 孝才
(72)【発明者】
【氏名】金 重鉉
【審査官】 田中 晃洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−164539(JP,A)
【文献】 特開2005−150383(JP,A)
【文献】 特開2008−251807(JP,A)
【文献】 特開2005−183443(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 9/08
H01G 11/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースであって、
複数個の第1スルーホールを有する第1ケース部と、
前記第1ケース部下に位置しながら前記第1ケース部と溝を限定し、前記複数個の第1スルーホールにそれぞれ対応する複数個の第2スルーホールを有し、前記溝を介して固体素子SSDを着脱自在に収容する第2ケース部と、
前記第1ケース部及び前記第2ケース部のうち少なくとも1つ内に埋め込まれるように配置される少なくとも1つのスーパーキャパシタと、
前記SSDと前記少なくとも1つのスーパーキャパシタとを電気的に接続するように、前記複数個の第1スルーホールと前記複数個の第2スルーホールの各対応セットを介して前記第1ケース部及び2ケース部に配置される複数個のケース接合媒体と、
を含むことを特徴とするケース。
【請求項2】
前記SSDは、前記複数個のケース接合媒体を収容するように、前記複数個の第1スルーホールと前記複数個の第2スルーホールのそれぞれに対応する複数個の第3スルーホールを有する印刷回路基板を含むことを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項3】
前記SSDの幅と深さは前記ケースの幅と深さより小さく、
前記複数個の第3スルーホールは前記ケース接合媒体のそれぞれの一部を取り囲むように半円状に形成されることを特徴とする請求項2に記載のケース。
【請求項4】
前記複数個の第1スルーホールの直径は前記複数個の第2スルーホールと前記複数個の第3スルーホールの直径より大きく、
前記複数個のケース接合媒体は、前記複数個の第1スルーホールの前記直径に対応する第1直径を含む第1部分、及び前記複数個の第2スルーホールと前記複数個の第3スルーホールの前記直径に対応する第2直径を含むことを特徴とする請求項3に記載のケース。
【請求項5】
前記第1ケース部と前記第2ケース部は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物から形成されることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項6】
前記複数個のケース接合媒体は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物から形成されることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項7】
内部に空洞を含むスーパーキャパシタ及びSSD用ケースであって、
スーパーキャパシタを収容できるように外面上にギャップを含む内側ケース部と、
前記内側ケース部を収容し、前記内側ケース部とともに前記空洞の上部、側部、下部を提供する外側ケース部と、
前記空洞に配置される前記SSDと前記スーパーキャパシタとの間に電気的接続を提供するように、前記空洞、前記内側ケース部及び前記外側ケース部の各ホールに収容される少なくとも1つのケース接合媒体と、を含み、
前記スーパーキャパシタは、前記内側ケース部及び外側ケース部内に埋め込まれるように配置されることを特徴とするスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項8】
前記少なくとも1つのケース接合媒体は複数個のケース接合媒体を含み、
前記複数個のケース接合媒体のそれぞれは、前記内側ケース部と前記外側ケース部の前記各ホール及び前記空洞を介して伸びることを特徴とする請求項7に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項9】
前記内側ケース部は、前記SSDを収容するように第1突出部を含み、
前記第1突出部は前記内側ケース部から前記空洞内に伸び、前記SSDは前記複数個のケース接合媒体を収容するホールを有することを特徴とする請求項8に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項10】
前記第1突出部は、前記SSDの対向側面を支持するように対向する突出部を含むことを特徴とする請求項9に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項11】
前記内側ケース部と前記外側ケース部は、前記ケース内の前記空洞の一端を閉じる後部(back portion)を含み、
前記内側ケース部及び外側ケース部の後部は、前記SSDの後部を支持する第2突出部を有することを特徴とする請求項10に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項12】
前記第2突出部は、前記内側ケース部及び外側ケース部の前記後部から前記空洞内に延びることを特徴とする請求項11に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項13】
前記内側ケース部の内面上に配置され、前記複数個のケース接合媒体を収容するホールを有する少なくとも1つの補助スーパーキャパシタをさらに含み、
前記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタは、前記ホールを介して前記複数個のケース接合媒体に電気的に接続されることを特徴とする請求項12に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項14】
前記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタと前記SSDとの間に電気的接続を提供するように前記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタから前記SSDに伸びるバンプ、ソルダ、または導電性ペーストをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項15】
前記スーパーキャパシタと前記SSDとの間に電気的接続を提供するように、前記スーパーキャパシタから前記SSDに伸びるバンプ、ソルダ、または導電性ペーストをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項16】
スーパーキャパシタ及びSSD(固体素子)用ケースであって、
空洞を形成するように上部、側部、下部を含む内側ケース部と、
前記内側ケース部を取り囲む外側ケース部と、
前記内側ケース部から前記空洞に向けて伸びる少なくとも1つのソルダバンプと、を含み、
前記内側ケース部及び外側ケース部内に埋め込まれるように配置されるスーパーキャパシタを有し、前記少なくとも1つのソルダバンプは前記スーパーキャパシタ及び前記空洞内の前記SSDを電気的に接続することを特徴とするスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項17】
前記内側ケース部は前記SSDを支持する突出部を含み、
前記突出部は前記内側ケース部から前記空洞内に伸び、前記SSDは前記突出部に沿って前記空洞内に挿入されると、前記少なくとも1つのソルダバンプに接続されることを特徴とする請求項16に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項18】
キャパシタケースであって、
第1内側部及び第1外側部を含み、前記第1内側部は上部及び側部を有し、前記上部は第1スーパーキャパシタを収容するギャップを有し、前記側部は前記上部の下に位置して互いに対向し、前記上部及び前記側部は第1内側溝を限定し、前記第1外側部は前記上部の前記ギャップ内の前記第1スーパーキャパシタを覆うように前記第1内側部上に着脱自在に配置され、前記第1内側部及び前記第1外側部は少なくとも1つのホールを有する上側ケース部と、
第2内側部及び第2外側部を含み、前記第2内側部は下部及び側部を有し、前記下部は第2スーパーキャパシタを収容するギャップを有し、前記第2内側部の前記側部は前記下部の上に位置して互いに対向し、前記下部及び前記側部は第2内側溝を限定し、前記第2外側部は前記下部の前記ギャップ内の前記第2スーパーキャパシタを覆うように前記第2内側部上に着脱自在に配置され、前記第2内側部及び前記第2外側部は前記第1内側部及び前記第1外側部の前記少なくとも1つのホールに整列される少なくとも1つのホールを有する下側ケース部と、
前記上側ケース部の前記少なくとも1つのホールと前記下側ケース部の前記少なくとも1つのホールを介して伸び前記第1及び第2内側溝内に配置される前記固体素子SSDと前記第1及び2スーパーキャパシタとを電気的に接続させるケース接合媒体と、を含み、
前記上側ケース部の前記側部は、前記第1内側溝と前記第2内側溝からなる空洞を形成するように前記下側ケース部の前記側部に接続され、
前記第1及び2スーパーキャパシタは、前記上側ケース部及び下側ケース部内に埋め込まれるように配置されることを特徴とするキャパシタケース。
【請求項19】
前記下側ケース部は前記空洞内の前記SSDを支持する第1突出部を含み、
前記第1突出部は前記下側ケース部の前記側部から前記空洞内に伸び前記下側ケース部の前記下部から所定距離に離隔されていることを特徴とする請求項18に記載のキャパシタケース。
【請求項20】
前記ケース接合媒体は前記上側ケース部及び前記下側ケース部と接触し、前記SSDのホールを介して伸び前記SSDに配置される前記電気部品と前記第1及び2スーパーキャパシタを電気的に接続させることを特徴とする請求項19に記載のキャパシタケース。
【請求項21】
前記上側ケース部及び前記下側ケース部は前記ケース内の前記空洞の一端を閉じる後部を含み、
前記上側及び下側ケース部の前記後部は前記SSDの後部を支持する第2突出部を有し、前記第2突出部は前記上側及び下側ケース部の前記後部から前記空洞内に伸びることを特徴とする請求項19に記載のキャパシタケース。
【請求項22】
前記SSDは電気線パターンを含み、
前記の電気線パターンは前記電気部品から前記ホールに伸び前記ケース接合媒体に電気的に接続されることを特徴とする請求項20に記載のキャパシタケース。
【請求項23】
前記ケースは互いに分離可能な上側部と下側部とを含み、
前記上側部と前記下側部は前記内側ケース部と前記外側ケース部の上部と下部をそれぞれ含み、
前記上側部は前記内側ケース部の前記上部の下に第1溝を有し、前記下側部は前記内側ケース部の前記下部の上に第2溝を有し、前記上側部及び前記下側部は互いに接触して前記第1及び第2溝からなる空洞を限定することを特徴とする請求項7に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項24】
前記ケース接合媒体は複数個のケース接合媒体を含み、
前記複数個のケース接合媒体のそれぞれは、前記内側ケース部と前記外側ケース部の前記各ホール及び前記空洞を介して伸びることを特徴とする請求項23に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項25】
前記内側ケース部は、前記SSDを収容するように第1突出部をさらに含み、
前記第1突出部は前記内側ケース部から前記空洞内に伸び、前記SSDは電気部品を前記スーパーキャパシタに電気的に接続させるように前記ケース接合媒体を収容するホールを含むことを特徴とする請求項24に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項26】
前記第1突出部は、前記SSDの対向側面を支持する突出部を含むことを特徴とする請求項25に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項27】
前記上側部及び前記下側部は、前記ケース内の前記空洞の一端を閉じる後部を含み、
前記上側部及び前記下側部の前記後部は、前記ケースの外部に向けて前記外側ケース部から前記内側ケース部を露出させ、前記ケースの内部に向けて前記下側部の後部から前記空洞内に伸びる第2突出部を有し、前記第2突出部は前記空洞内で前記SSDの後部を支持することを特徴とする請求項26に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項28】
前記上側部及び前記下側部は、前記ケース内の前記空洞の一端を閉じる後部を含み、
前記上側部及び前記下側部の前記後部は、前記ケースの内部から外部に向けて順に配列される前記内側ケース部及び前記外側ケース部からなり、前記ギャップは前記後部に伸びることを特徴とする請求項26に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項29】
前記上側部及び前記下側部の前記後部は前記SSDの後部を支持する第2突出部をさらに含み、
前記第2突出部は前記下側部の後部から前記空洞内に伸びることを特徴とする請求項28に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項30】
前記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタは、前記内側ケース部の前記上部上に第1補助スーパーキャパシタ、及び前記内側ケース部の下部の上に第2補助スーパーキャパシタを含むことを特徴とする請求項14に記載のスーパーキャパシタ及びSSD用ケース。
【請求項31】
SSD(固体素子)ケースであって、
第1中心部及び第1側部を含み、前記第1中心部は複数個の第1スルーホールを有し、前記第1側部は前記第1中心の下に位置して互いに対向し、前記第1中心部及び前記第1側部はU字状をなす第1ケース部と、
第2中心部及び第2側部を含み、前記第2中心部は複数個の第2スルーホールを有し、前記複数個の第2スルーホールは前記複数個の第1スルーホールに整列され、前記第2側部は前記第2中心部の上に位置して互いに対向し、前記第2中心部及び前記第2側部はU字状をなし、前記第1及び2中心部、そして前記第1及び2側部に限定される空洞内に固体素子SSDを収容するように前記第1ケース部と接触する第2ケース部と、
前記第1ケース部の前記第1中心部と前記第2ケース部の前記第2中心部内に配置される少なくとも1つのスーパーキャパシタと、
前記SSDと前記少なくとも1つのスーパーキャパシタとを電気的に接続するように前記複数個の第1スルーホールと前記複数個の第2スルーホールの各対応セットを介して前記第1及び2ケース部に配置されるケース接合媒体を含み、
前記スーパーキャパシタは、前記第1ケース部及び第2ケース部内に埋め込まれるように配置されることを特徴とするSSDケース。
【請求項32】
前記第2ケース部の前記側部は、前記SSDを支持する突出部を含み、
前記突出部は、前記第2ケース部の前記第2側部から前記空洞内に伸びることを特徴とする請求項31に記載のSSDケース。
【請求項33】
前記SSDは、印刷回路基板を含み、
前記印刷回路基板は表面上に電気部品を有し、そして前記ケース接合媒体を収容するホールを有し、前記電気部品は前記印刷回路基板及び前記ケース接合媒体を介して前記少なくとも1つのスーパーキャパシタに電気的に接続することを特徴とする請求項32に記載のSSDケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スーパーキャパシタケース及びスーパーキャパシタを内蔵した装置(SUPER CAPACITOR CASING AND SUPERCAPACITOR EMBEDDED DEVICE)に関する。本願は、2009年3月10日に、大韓民国に出願された大韓民国特許出願公開第2009−0020426号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
固体素子(SSD)は、固体メモリ(例えば、フラッシュ型メモリ、不揮発性メモリなど)を用いて永久データを保存するメモリデータ保存装置である。SSDは、機械的移動部品またはその他の短所により遅延したメモリデータアクセス時間を有する従来のハードドライブを代替するものである。SSDにおける回転ディスクと機械的装置との不在(absence)はSSDの電磁波障害(EMI)、物理的衝撃抵抗及び信頼性を大きく改善することができる。
【0003】
このようなSSDは、主に外部電源から電圧/電力が供給され、外部電源の電圧は110Vまたは220Vなどとすることができる。SSDに供給される外部電源が急にカットオフされると、スーパーキャパシタは補助電源としての機能を行う。しかし、SSDとスーパーキャパシタとの間に物理的支持及び電気的接続を提供する支持構造物(supporting structure)を提供する必要がある。
【0004】
また、外部コンタクトからの衝撃によるEMI干渉、電子部品とスーパーキャパシタの損傷及び/または信頼性の損失のような問題点を防止するために電子部品とスーパーキャパシタとSSDとを組み合わせる別の支持部が提供されなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−095215号公報
【特許文献2】米国特許第7292407号明細書
【特許文献3】大韓民国特許出願公開第2008−0014134号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、SSD(固体素子;solid state device)及びケース内に内蔵されたスーパーキャパシタ(1F(F=farad)を超えるキャパシタ)に関し、このケースはSSD及びスーパーキャパシタに対して物理的接続及び電気的接続の動作を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係るケースは、第1ケース部、第2ケース部、少なくとも1つのスーパーキャパシタ及び複数個のケース接合媒体(case mating medium)を含む。上記第1ケース部は複数個の第1スルーホール(through holes)を有する。第2ケース部は上記第1ケース部の下に位置しながら上記第1ケース部と溝を限定し、上記複数個の第1スルーホールにそれぞれ対応する複数個の第2スルーホールを有し、そして上記溝を介して固体素子(SSD)を着脱自在に収容する。上記少なくとも1つのスーパーキャパシタは、上記第1ケース部及び上記第2ケース部のうち少なくとも1つに配置される。上記複数個のケース接合媒体は上記SSDと上記少なくとも1つのスーパーキャパシタを電気的に接続するように、上記複数の第1スルーホールと上記複数の第2スルーホールの各対応セットを介して上記第1及び2ケース部に配置される。
【0008】
本発明の実施形態によれば、上記SSDは上記複数個のケース接合媒体を収容するように上記複数個の第1スルーホールと上記複数個の第2スルーホールのそれぞれに対応する複数個の第3スルーホールを有する印刷回路基板を含む。
【0009】
本発明の実施形態によれば、上記SSDの幅と深さは上記ケースの幅と深さより小さい。上記複数の第3スルーホールは上記複数個のケース接合媒体のそれぞれの一部を取り囲むように半円状に形成される。
【0010】
本発明の実施形態によれば、上記複数個の第1スルーホールの直径は上記複数個の第2スルーホールと上記複数個の第3スルーホールの直径より大きい。上記複数個のケース接合媒体は、上記複数個の第1スルーホールの上記直径に対応する第1直径を含む第1部分、及び上記複数個の第2スルーホールと上記複数個の第3スルーホールの上記直径に対応する第2直径を含む。
【0011】
本発明の実施形態によれば、上記第1ケース部及び上記第2ケース部は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物で形成される。
【0012】
本発明の実施形態によれば、上記複数個のケース接合媒体は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物で形成される。
【0013】
本発明の実施形態に係るスーパーキャパシタ及びSSD用ケースは、内部に空洞(cavity)を有しながら内側ケース部、外側ケース部及び少なくとも1つのケース接合媒体を含む。上記内側ケース部はスーパーキャパシタを収容するように外面上にギャップ(gap)を含む。上記外側ケース部は上記内側ケース部を収容して上記内側ケース部とともに上記空洞の上部、側部、下部を提供する。上記少なくとも1つのケース接合媒体は、上記空洞に配置される電気部品と上記スーパーキャパシタとの間に電気的接続を提供するように、上記空洞にそして上記内側ケース部と上記外側ケース部の各ホールに収容される。上記スーパーキャパシタは上記内側ケース部と上記外側ケース部との間に配置される。
【0014】
本発明の実施形態によれば、上記少なくとも1つのケース接合媒体は複数個のケース接合媒体を含む。上記複数個のケース接合媒体のそれぞれは上記内側ケース部と上記外側ケース部の上記各ホール及び上記空洞を介して伸びる。
【0015】
本発明の実施形態によれば、上記内側ケース部は上記電気部品を含む印刷回路基板を収容するように第1突出部を含む。上記第1突出部は上記内側ケース部から上記空洞内に伸びる。上記印刷回路基板は上記複数個のケース接合媒体を収容するホールを有する。
【0016】
本発明の実施形態によれば、上記第1突出部は上記印刷回路基板の対向側面を支持するように対向する突出部を含む。
【0017】
本発明の実施形態によれば、上記内側ケース部及び上記外側ケース部は、上記ケース内に上記空洞の一端を閉じる後部(back portion)を含む。上記内側及び外側ケース部の後部は上記印刷回路基板の後部を支持する第2突出部を有する。
【0018】
本発明の実施形態によれば、上記第2突出部は上記内側及び外側ケース部の上記後部から上記空洞内に伸びる。
【0019】
本発明の実施形態によれば、上記スーパーキャパシタとSSDケースは、上記内側ケース部の内面の上に配置され、上記複数個のケース接合媒体を収容するホールを有する少なくても1つの補助スーパーキャパシタをさらに含む。上記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタは上記ホールを介して上記複数個のケース接合媒体に電気的に接続される。
【0020】
本発明の実施形態によれば、上記スーパーキャパシタ及びSSDケースは、上記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタと上記印刷回路基板との間に電気的接続を提供するように上記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタから上記印刷回路基板に伸びるバンプ、ソルド、または導電性ペーストをさらに含む。
【0021】
本発明の実施形態によれば、上記スーパーキャパシタ及びSSDケースは、上記スーパーキャパシタと上記印刷回路基板との間に電気的接続を提供するように上記スーパーキャパシタから上記印刷回路基板に伸びるバンプ、ソルド、または導電性ペーストをさらに含む。
【0022】
本発明によるスーパーキャパシタ及びSSDケースは、内側ケース部、外側ケース部及び少なくとも1つのソルドバンプを含む。上記内側ケース部は空洞を形成するように、上部、側部及び下部を含む。上記外側ケース部は上記内側ケース部を取り囲む。上記少なくとも1つのソルドバンプは上記内側ケース部から上記空洞に向けて伸びる。上記内側及び外側ケース部は、それらの間にスーパーキャパシタを有する。上記少なくとも1つのソルドバンプは上記スーパーキャパシタ及び上記空洞内に電気部品を電気的に接続する。
【0023】
本発明の実施形態によれば、上記内側ケース部は印刷回路基板を支持する突出部を含む。上記突出部は上記内側ケース部から上記空洞内に伸びる。上記印刷回路基板は、上記突出部に沿って上記空洞内に挿入されると上記少なくとも1つのソルドバンプに接続される。
【0024】
本発明の実施形態に係るキャパシタケースは、上側ケース部、下側ケース部及びケース接合媒体を含む。上記上側ケース部は第1内側部及び第1外側部を含む。上記第1内側部は上部及び側部を有する。上記上部は第1スーパーキャパシタを収容するギャップを有する。上記側部は上記上部の下に位置して互いに対向する。上記上部及び上記側部は第1内側溝を限定する。上記第1外側部は上記上部の上記ギャップ内に上記第1スーパーキャパシタを覆うように上記第1内側部上に着脱自在に配置される。上記第1内側部及び上記第1外側部は少なくとも1つのホールを有する。
【0025】
上記下側ケース部は第2内側部及び第2外側部を含む。上記第2内側部は下部及び側部を有する。上記下部は第2スーパーキャパシタを収容するギャップを有する。上記第2内側部の上記側部は上記下部上に位置して互いに対向する。上記下部及び上記側部は第2内側溝を限定する。上記第2外側部は上記下部の上記ギャップ内に上記第2スーパーキャパシタを覆うように上記第2内側部の上に着脱自在に配置される。上記第2内側部及び上記第2外側部は上記第1内側部及び上記第1外側部の上記少なくとも1つのホールに整列される少なくとも1つのホールを有する。
【0026】
上記ケース接合媒体は、上記上側ケース部の上記少なくとも1つのホールと上記下側ケース部の上記少なくとも1つのホールを介して伸び上記第1及び第2内側溝内に配置される電気部品と上記第1及び2スーパーキャパシタとを電気的に接続させる。上記上側ケース部の上記側部は、上記第1内側溝と上記第2内側溝からなる空洞を形成するように上記下側ケース部の上記側部に接続される。
【0027】
本発明の実施形態によれば、上記下側ケース部は上記空洞内に印刷回路基板を支持する第1突出部を含む。上記第1突出部は上記下側ケース部の上記側部から上記空洞内に伸び上記下側ケース部の上記下部から所定距離に離隔される。
【0028】
本発明の実施形態によれば、上記ケース接合媒体は、上記上側ケース部及び上記下側ケース部と接触し、そして上記印刷回路基板のホールを介して伸び上記印刷回路基板上に配置される上記電気部品と上記第1及び2スーパーキャパシタとを電気的に接続させる。
【0029】
本発明の実施形態によれば、上記上側ケース部及び上記下側ケース部は上記ケース内に上記空洞の一端を閉じる後部を含む。上記上側及び下側ケース部の上記後部は上記印刷回路基板の後部を支持する第2突出部を有する。上記第2突出部は上記上側及び下側ケース部の上記後部から上記空洞内に伸びる。
【0030】
本発明の実施形態によれば、上記印刷回路基板は電気線パターンを含む。上記の電気線パターンは上記印刷回路基板の上記電気部品から上記印刷回路基板の上記ホールに伸びて上記ケース接合媒体に電気的に接続される。
【0031】
本発明の実施形態によれば、上記ケースは互いに分離可能な上側部と下側部を含む。上記上側部及び上記下側部は上記内側ケース部と上記外側ケース部の上部と下部をそれぞれ含む。上記上側部は上記内側ケース部の上記上部の下に第1溝を有する。上記下側部は上記内側ケース部の上記下部の上に第2溝を有する。上記上側部及び上記下側部は互いに接触されて上記第1溝及び第2溝からなる空洞を限定する。
【0032】
本発明の実施形態によれば、上記ケース接合媒体は複数個のケース接合媒体を含む。上記複数個のケース接合媒体のそれぞれは、上記内側ケース部と上記外側ケース部の上記各ホール及び上記空洞を介して伸びる。
【0033】
本発明の実施形態によれば、上記キャパシタケースは、上記内側ケース部は上記電気部品を含む印刷回路基板を収容するように第1突出部をさらに含む。上記第1突出部は上記内側ケース部から上記空洞内に伸びる。上記印刷回路基板は、上記電気部品を上記スーパーキャパシタに電気的に接続するように上記ケース接合媒体を収容するホールを含む。
【0034】
本発明の実施形態によれば、上記第1突出部は上記印刷回路基板の対向側面を支持する突出部を含む。
【0035】
本発明の実施形態によれば、上記上側部及び上記下側部は上記ケース内に上記空洞の一端を閉じる後部を含む。上記上側部及び上記下側部の上記後部は上記ケースの外部に向けて上記外側ケース部から上記内側ケース部を露出させ、上記ケースの内部に向けて上記下側部の後部から上記空洞内に伸びる第2突出部を有する。上記第2突出部は上記空洞内において上記印刷回路基板の後部を支持する。
【0036】
本発明の実施形態によれば、上記上側部及び上記下側部は、上記ケース内に上記空洞の一端を閉じる後部を含む。上記上側部及び上記下側部の上記後部は、上記ケースの内部から外部に向けて順に配列される上記内側ケース部及び上記外側ケース部からなる。上記ギャップは上記後部に伸びる。
【0037】
本発明の実施形態によれば、上記キャパシタケースは、上記上側部及び上記下側部の上記後部は上記印刷回路基板の後部を支持する第2突出部をさらに含む。上記第2突出部は上記下側部の後部から上記空洞内に伸びる。
【0038】
本発明の実施形態によれば、上記少なくとも1つの補助スーパーキャパシタは、上記内側ケース部の上記上部上に第1補助スーパーキャパシタ、及び上記内側ケース部の下部上に第2補助スーパーキャパシタを含む。
【0039】
本発明によるSSD(固体素子)ケースは、第1ケース部、第2ケース部、少なくとも1つのスーパーキャパシタ及びケース接合媒体を含む。上記第1ケース部は第1中心部及び第1側部を含む。上記第1中心部は複数個の第1スルーホールを有する。上記第1側部は上記第1中心の下に位置して互いに対向する。上記第1中心部及び上記第1側部はU字状をなす。
【0040】
上記第2ケース部は第2中心部及び第2側部を含む。上記第2中心部は複数個の第2スルーホールを有する。上記複数個の第2スルーホールは上記複数個の第1スルーホールに整列される。上記第2側部は上記第2中心部上に位置して互いに対向する。上記第2中心部及び上記第2側部はU字状をなす。上記第1及び2中心部、そして上記第1及び第2側部に限定される空洞内にSSD(固体素子)を収容するように上記第1ケース部と接触される。
【0041】
上記少なくとも1つのスーパーキャパシタは、上記第1ケース部の上記第1中心部と上記第2ケース部の上記第2中心部上に配置される。上記ケース接合媒体は、上記SSDと上記少なくとも1つのスーパーキャパシタを電気的に接続するように上記複数個の第1スルーホールと上記複数個の第2スルーホールの各対応セットとを介して上記第1及び2ケース部に配置される。
【0042】
本発明の実施形態によれば、上記第2ケース部の上記側部は上記SSDを支持する突出部を含む。上記突出部は上記第2ケース部の上記第2側部から上記空洞内に伸びる。
【0043】
本発明の実施形態によれば、上記SSDは上記印刷回路基板を含む。上記印刷回路基板は表面上に電気部品を有し、そして上記ケース接合媒体を収容するホールを有する。上記電気部品は、上記印刷回路基板及び上記ケース接合媒体を介して上記少なくとも1つのスーパーキャパシタに電気的に接続される。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、SSDとスーパーキャパシタとの間に物理的支持及び電気的接続を提供する支持構造物を提供するとともに、外部コンタクトからの衝撃によるEMI干渉、電子部品とスーパーキャパシタの損傷及び/または信頼性の損失のような問題点を防止するために電子部品とスーパーキャパシタとSSDとを組み合わせる別の支持部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の実施形態に係るスーパーキャパシタ及びSSD(固体素子)を含むケースの断面図である。
図2図1のケースを示す斜視図である。
図3図2のSSDを示す平面図である。
図4図2のケースを示す平面図である。
図5】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。
図7】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。
図7A図7の変形実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。
図7B図7の変形実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。
図8】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。
図9図8のケースを一方向に沿って示す断面図である。
図10図8のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。
図11】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタのケースを含むケースの斜視図である。
図12図11のケースを一方向に沿って示す断面図である。
図13図11のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。
図14】本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。
図15図14のケースを一方向に沿って示す断面図である。
図16図14のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0047】
図1は本発明の実施形態に係るスーパーキャパシタ及びSSD(固体素子)を含むケースの断面図である。図1に示すように、本実施形態に係るケースは、SSDとスーパーキャパシタとの間に電気的接続だけでなく、物理的接続も同時に提供されるように動作することができる。ケース接合媒体(case mating medium)はスーパーキャパシタ及び構成要素間に接続部として提供される。構成要素はSSD上に提供される半導体チップ及び半導体パッケージなどとすることができる。ケース接合媒体はSSD、スーパーキャパシタ及びケース間において物理的接続部及び/または電気的接続部として機能する。
【0048】
図2図1のケースを示す斜視図である。図2に示すように、本実施形態に係るケース1Aは、上側ケース部80と下側ケース部10とを含むことができる。上側ケース部80と下側ケース部10は絶縁物質を含む。上側ケース部80及び下側ケース部10は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物で形成される。ケース1Aの正面視に、上側ケース部80及び下側ケース部10のそれぞれは中心部CP及び側壁SWを有する。
【0049】
上記側壁SWは、中心部CPに対向する側部にそれぞれ位置して中心部CPから平行に伸びる。上記中心部CP及び側壁SWは下側ケース部10及び上側ケース部80のそれぞれに対してU字状を形成する。この場合、上側ケース部80の側壁SW及び中心部CPに対して直角をなしながら上側ケース部80に溝G1を形成する。下側ケース部10の側壁SW及び中心部CPに対して直角をなしながら下側ケース部10に溝G2を形成する。
【0050】
下側ケース部10及び上側ケース部80は、中心部CP及び側壁SWを介してケース1Aに空洞を形成する。ケース1Aは下側ケース部10及び上側ケース80を介して幅W1、深さD1及び高さH1を有し、3次元空間を形成する。ケース1Aは下側ケース部10及び上側ケース80のうち選択された1つの側壁SWからケース1Aの中心領域に向けて伸びる突出部Pを有する。突出部Pはケース1Aの内部に棚型の支持構造を有する。
【0051】
ケース1Aはケース接合媒体110が収容されるように下側ケース部10及び上側ケース80にホール12、82を有する。ケース部80、10の幅、深さ及び高さは、本明細書の好ましい実施形態を参照して説明したように、多様な実施形態の目的と動作が提供できるように本発明を多様に変更させることができる。例えば、上側ケース部80と下側ケース部10のうちいずれか1つまたは両方の中心部CP及び/または側壁SW内のスーパーキャパシタの位置に従って、ケース1Aの幅、深さ及び高さを変更することが出来る。
【0052】
一方、図1のスーパーキャパシタは上側ケース部80の中心部CPだけに配置されるが、下側ケース部10及び上側ケース80の中心部CPに配置される場合もある。スーパーキャパシタは上側ケース部80または下側ケース部10の中心部CP及び側壁SWに配置される場合もある。スーパーキャパシタは下側ケース部10及び上側ケース部80の中心部CP及び側壁SW内に配置される場合もある。SSD50は、ケース1Aの空洞Cを介してケース1Aの外部からケース1Aの内部に挿入される。
【0053】
SSD50はケース1A内の突出部P上に配置される。SSD50は、印刷回路基板(PCB)54を介して接続電極CE、メモリ装置60、コントローラ及び/またはその他の受動型装置を含むことができる。また、SSD50はケース接合媒体110を収容できるように半円ホール58を有する。
【0054】
図3図2のSSDを示す平面図である。図3に示すように、本実施形態に係るSSD50は、印刷回路基板54、コネクタ、不揮発性メモリ装置40、揮発性メモリ装置60及びコントローラ70を含む。SSD50はケース1Aの幅W1及び深さD1に従って所定幅W2及び所定深さD2をそれぞれ有する。SSD50の幅W2及び深さD2は、上側ケース部80と下側ケース部10の幅W1と深さD1よりも小さい。SSD50は、下側ケース部10及び上側ケース80の中心部CPのホール12、82にそれぞれ整列される半円ホール58を有する。
【0055】
このような半円ホール58は、印刷回路基板54上に位置するパターン線L1、L2、L3を介して電力供給を受けることができる。半円ホール58はSSD50の深さDに従って中心点との間に所定幅W5を有する。不揮発性メモリ40と揮発性メモリ60は印刷回路基板54の互いに対向する面上にそれぞれ配置される。この場合、不揮発性メモリ40は印刷回路基板54の下面に選択された面上に配置される。
【0056】
揮発性メモリ60及びコントローラ70は印刷回路基板54の選択された面上に配置される。コネクタ電極CEは印刷回路基板54の選択された側部に位置して所定幅W7を有する。ここで、コネクタ電極CEはSSDを外部装置やその他の関連部品に接続させるために接続ピンまたはその他のコネクタ素子を有することができる。
【0057】
図4図2のケースを示す平面図である。図4に示すように、本実施形態に係るスーパーキャパシタ20、100は、図2のケース1Aにおいて下側ケース部10及び上側ケース部80にそれぞれ配置される。スーパーキャパシタ20、100の中から選択された1つは下側ケース部10または上側ケース部80に配置される。スーパーキャパシタ20、100のそれぞれは、所定幅W3と所定深さD3をそれぞれ有する。スーパーキャパシタ20、100の幅W3と深さD3はケース1Aの幅W1と深さD1よりも小さい。
【0058】
下側ケース部10は、図2の中心部CPにホール12を有する。上側ケース部80は図2の中心部CPにホール82を有する。下側ケース部10のホール12と上側ケース部80のホール82は、互いに異なる直径をそれぞれ有しながら同一中心軸を有する。スーパーキャパシタ20、100は、下側ケース部10及び上側ケース80のホール12、82に整列される第3ホール104を有する。第3ホール104はスーパーキャパシタ20、100のコンタクト端子を露出させる。
【0059】
第3ホール104は、図3のSSD50の半円ホール58と整列してSSD50のパターン線L3を露出させる。図2のケース接合媒体110はホール12、58、82、104に挿入されてスーパーキャパシタ20、100、SSD50と異なる電気部品(他のスーパーキャパシタ)と電気的に接続される。ケース接合媒体110は、Fe、Al、Ni、Cu、Au、Ag、エポキシ樹脂、ポリマー及びSiOのうち少なくとも1つを含む化合物で形成される。
【0060】
図5は本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。図5に示すように、本実施形態に係るケース1Bはケース本体80を含む。ケース本体80は2つの側壁SW及び2つの中心部CPで構成される。ケース本体80は内側ケースIC及び外側ケースECを有する。内側ケースICはケース本体80の内部を露出する空洞Cを限定する。内側ケースIC及び外側ケースECはケース本体80の側壁SW及び中心部CPに示された境界線83を介して区分される。
【0061】
内側ケースICは、ケース本体80の側壁SWからケース本体80の空洞Cの中心領域に向けて伸びる突出部Pを有する。ケース本体80は下部中心部CPにホール12を有する。ホール12は下部中心部CPを貫通するか、または貫通しない場合もある。ホール12のそれぞれは所定直径S4及び所定深さD4を有する。ケース本体80は上部中心部CPにホール82を有する。ホール82は上部中心部CPを貫通する。
【0062】
ホール82のそれぞれは所定直径S3及び所定深さD5を有する。上部中心部CPのホール82は空洞Cを介して下部中心部CPのホール12に整列される。ケース本体80の位置設定によって、下部及び上部中心部CPは互いに変わって説明することができる。ケース接合媒体110はケース本体80のホール12、82を介してケース本体80の内部に挿入される。ケース接合媒体110は下側直径S1及び上側直径S2、及び下側厚さT2及び上側厚さT1を有することができる。
【0063】
下側厚さT2及び上側厚さT1は、ケース接合媒体110をケース本体80の上部中心部CPから下部中心部CPに伸びる大きさを有する。この場合、ケース接合媒体110はケース本体80のホール12、82を介して下部及び上部中心部CPに結合される。ケース接合媒体110の配置と個数は、本明細書で説明する多様なケース本体80の実施形態に示されるように、必要に応じて変えることができる。
【0064】
ケース接合媒体110は導電材料を含む。ケース接合媒体110は、図3のSSD50及びスーパーキャパシタ20、100との間に電気的コンタクトまたは部分的な電気的コンタクトを提供する。一方、内側ケースIC及び外側ケースECは境界線83を介して互いに分離することができる。例えば、外側ケースEC上に滑り力F1が適用された場合、外側ケースECは滑り力F1の方向に従って内側ケースICの外面から滑りながら内側ケースICから離れることになる。
【0065】
内側ケースICと外側ケースECが互いに分離されか、または部分的に分離された場合、スーパーキャパシタ(20または100)は内側ケースICの外面のキャパシタ装着部に配置される。続いて、外側ケースEC上に滑り力F1の方向と反対方向に力を適用すれると、外側ケースECは内側ケースICの外面に沿って滑りながら内側ケースIC及びスーパーキャパシタ(20または100)を覆うことができる。
【0066】
図6は本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。図6に示すように、本実施形態に係るケース1Cは図5のケース1Bと同様な構造を有する。しかし、ケース1Cは、図5の空洞Cの周辺に外部スーパーキャパシタ100及び空洞Cに内部スーパーキャパシタ30、90を含む。この場合、スーパーキャパシタ100は内側ケースICと外側ケースECとの間に配置される。内部スーパーキャパシタ30、90は空洞内に位置して内側ケースIC上に配置される。内部スーパーキャパシタ30、90はケース接合媒体110を収容するホール35、95を有する。内部スーパーキャパシタ30、90のホール35、95はケース本体80のホール12、82に整列されることができる。
【0067】
外部スーパーキャパシタ100はケース接合媒体110を収容するホール104a、104bを有する。外部スーパーキャパシタ100のホール104a、104bは内部スーパーキャパシタ30、90のホール35、95に整列される。一方、上記ケース1Cを実現するために、外側ケースECは内側ケースICから先に分離されることができる。外部スーパーキャパシタ100は内側ケースIC上に配置される。この場合、外部スーパーキャパシタ100は、図5のケース1Bから後壁部80aを除いて内側ケースICを取り囲むことができる。
【0068】
外側ケースECは、外部スーパーキャパシタ100を覆うように内側ケースIC上に配置される。内部スーパーキャパシタ30、90は下部及び上部中心部CP上に配置される。内部スーパーキャパシタ30、90はケース80の空洞C内に配置される。印刷回路基板54は内側ケースICの側壁の突出部上に配置される。ケース接合媒体110は、内部スーパーキャパシタ30、90のホール35、95、印刷回路基板54のホール58、ケース本体80のホール12、82及び外部スーパーキャパシタ100のホール104a、104bに挿入される。
【0069】
これにより、ケース接合媒体110は、内部スーパーキャパシタ30、90、印刷回路基板54、ケース本体80及び外部スーパーキャパシタ100を物理的に支持しながら電気的に接続することができる。一方、印刷回路基板54は揮発性メモリ装置60、不揮発性メモリ装置40及びその他電子装置/部品を有する。揮発性メモリ装置60、不揮発性メモリ装置40及びその他の電子装置/部品は印刷回路基板54を介して互いに電気的に接続される。
【0070】
ここで、揮発性メモリ装置60はソルダボール65を介して印刷回路基板54に接続され、不揮発性メモリ装置40はソルダボール45を介して印刷回路基板54に接続される。ここで、パターン線L1、L2、L3は、印刷回路基板54上において揮発性メモリ装置60、不揮発性メモリ装置40及びその他電子装置/部品を電気的に接続させる。
【0071】
図7は本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。図7に示すように、本実施形態に係るケース1Dは図5のケース1Bと同一の構造を有する。しかし、ケース1Dは、図5のケース本体80の空洞Cの周辺に外部スーパーキャパシタ100、ケース本体80の空洞Cに内部スーパーキャパシタ30、90、及びケース本体80の後壁部80aに外部スーパーキャパシタ100の延長部を有する。この場合、後壁部80aは図5と同じ順に積層された内側ケースIC及び外側ケースECを有する。
【0072】
ケース本体80は、図8に示すように、空洞C内に位置しながら側壁SW及び後壁部80aから空洞Cの中心領域に向う突出部Pを有する。また、SSD50は印刷回路基板54上に不揮発性メモリ装置40、揮発性メモリ装置60及びコントローラ70を含む。不揮発性メモリ装置40、揮発性メモリ装置60及びコントローラ70は、導電性媒体45、65、75を介して印刷回路基板54に電気的に接続される。導電性媒体45、65、75は、ソルダボール、ソルダペーストまたはその他の導電性ペーストで形成される。
【0073】
図7Aは、図7の変形実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。図7Aに示すように、印刷回路基板54と内部スーパーキャパシタ90は、バンプ85、ソルダまたは導電性ペーストを介して互いに接続される。これとは異なって、印刷回路基板54は、バンプ85、ソルダまたは導電性ペーストを介して内部スーパーキャパシタ30に接続される。また、印刷回路基板54は、バンプ85、ソルダまたは導電性ペーストを介して内部スーパーキャパシタ30、90に接続される。
【0074】
図7Bは、図7の変形実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの断面図である。図7Bに示すように、本実施形態に係る印刷回路基板54はバンプ85を介して外部キャパシタ100に電気的に接続される。バンプ85は印刷回路基板54から伸びて内側ケースICを貫通し、そして、外部スーパーキャパシタ100に接触される。ここで、外部スーパーキャパシタ100が内側ケースICと外側ケースECとの間に配置されれば、内側ケースICと外側ケースECとは付着剤で永久的に互いに付着される。
【0075】
バンプ85は、ソルダバンプまたは予め成形された(preformed)導電性ペーストとして提供される。この場合、外部スーパーキャパシタ100は他のスーパーキャパシタに変えることができない。外部スーパーキャパシタ100はケース1Dとともに、一度に製造されるような製造プラントから製造される。
【0076】
図8は本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。図8に示すように、本実施形態に係るケース124は上側ケース部80と下側ケース部10を含む。上側ケース部80は下側ケース部10から分離される。したがって、ケース124は図2のケース1Aと同一の構造を有する。しかし、上側ケース部80と下側ケース部10とのそれぞれは、図2とは異なり、内側ケースIC及び外側ケースECを有する。内側ケースICは外側ケースECから分離される。
【0077】
さらに詳しく説明すると、上側ケース部80は、境界線84に対して内側ケースICと外側ケースECとに分離される。上側ケース部80の内側ケースICと外側ケースECとは境界線84において互いに対向する。下側ケース部10は境界線14において内側ケースICと外側ケースECに分離される。下側ケース部10の内側ケースICと外側ケースECは境界線14において互いに対向する。
【0078】
外側ケースEC上に滑り力F1が加えられると、外側ケースECは内側ケースICから分離される。また、外側ケースEC上に垂直力F2が加えられると、外側ケースECは内側ケースICから分離される。これにより、内側ケースICと外側ケースECは滑り力F1または垂直力F2を介して互いに分離される。上側ケース部80は平面部80aと側部80b、80cとを有する。平面部80aはホール82を有する。
【0079】
側部80b、80cは平面部80aの端から平面部80a下に伸びる。平面部80a及び側部80b、80cはU字状をなしながら上側ケース部80を構成する。下側ケース部10は平面部10aと側部10b、10cとを有する。下側ケース部10の平面部10aはホール12を有する。下側ケース部10の側部10b、10cは下側ケース部10の平面部10aから上部側に向けて伸びる。下側ケース部10の平面部10aと側部10b、10cはU字状をなす。
【0080】
上側ケース部80のホール82は上側ケース部80を貫通する。下側ケース部10のホール12は下側ケース部10を貫通するか、または部分的に貫通することがある。上側ケース部80及び下側ケース部10のホール82、12は互いに整列される。上側ケース部80のホール82の直径は下側ケース部10のホール12の直径よりも大きい。上側ケース部80及び下側ケース部10のホール82、12のそれぞれはケース接合媒体110を収容する。
【0081】
ケース接合媒体110はヘッド部110a及び本体部110bから構成される。ヘッド部110aの直径は本体部110bと異なる大きさを有する。ヘッド部110aは上側ケース部80のホール82のそれぞれに収容される。本体部110bは下側ケース部10のホール12のそれぞれに収容される。これにより、ケース接合媒体110はホール12、82を介してケース124に挿入される。印刷回路基板54は半円ホール58を有することができる。印刷回路基板54の半円ホール58のそれぞれはケース124内においてケース接合媒体110を収容することができる。
【0082】
上側ケース部80と下側ケース部10は溝G1、G2をそれぞれ有する。溝G1、G2は平面部及び側部80a、80b、80c、10a、10b、10cによって限定される。下側ケース部10は側壁に突出部Pを有する。突出部Pは下側ケース部10の側壁から溝G2の中心領域に向けて伸びる。突出部PはSSD50を支持する棚の機能を有する。一方、上側ケース部80及び下側ケース部10は、内側ケースICと外側ケースECとの間に外部スーパーキャパシタをそれぞれ有する。
【0083】
外部スーパーキャパシタのうち選択された1つは上側ケース部80及び下側ケース部10から選択された1つに配置される。外部スーパーキャパシタは図9のホール24、104を有する。外部スーパーキャパシタのホール24、104は、下側ケース部10のホール12、印刷回路基板54のホール58、上側ケース部80のホール82と整列される。外部スーパーキャパシタのホール24、104のそれぞれはケース接合媒体110を収容する。
【0084】
この場合、ケース接合媒体110は、SSD50、外部スーパーキャパシタ及びケース124の間で物理的接続部及び電気的接続部としての機能をする。上側ケース部80及び下側ケース部10は内側ケースIC上に内部スーパーキャパシタをそれぞれ有することができる。内部スーパーキャパシタのうち選択された1つは上側ケース部80及び下側ケース部10から選択された1つに配置される。
【0085】
図9は、図8のケースを一方向に沿って示す断面図である。図9に示すように、本実施形態に係るケース124は、下側ケース部10、SSD50、上側ケース部80、ケース接合媒体110、及びスーパーキャパシタ20、100を含む。上側ケース部80はホール82を有する。上側ケース部80のホール82は上側ケース部80を貫通する。上側ケース部80は内側ケースICと外側ケースECとの間に外部スーパーキャパシタ100を有する。外部スーパーキャパシタ100はホール104を有する。外部スーパーキャパシタ100のホール104は外部スーパーキャパシタ100を貫通する。
【0086】
上側ケース部80は図8の溝G1に内部スーパーキャパシタ90を有する。内部スーパーキャパシタ90は上側ケース部80の内側ケースIC上に配置される。内部キャパシタ90はホール95を有する。内部キャパシタ90のホール95は内部キャパシタ90を貫通する。内部キャパシタ90のホール95、上側ケース部80のホール82及び外部キャパシタ100のホール104はケース接合媒体110を収容する。下側ケース部10はホール12を有する。
【0087】
下側ケース部10のホール12は下側ケース部10を部分的に貫通する。下側ケース部10のホール12は下側ケース部10を貫通することもできる。下側ケース部10は内側ケースICと外側ケースECとの間に外部スーパーキャパシタ20を有する。外部スーパーキャパシタ20はホール24を有する。外部スーパーキャパシタ20のホール24は外部スーパーキャパシタ20を貫通する。下側ケース部10は図8の溝G2に内部スーパーキャパシタ30を有する。
【0088】
内部スーパーキャパシタ30は下側ケース部10の内側ケースIC上に配置される。内部スーパーキャパシタ30はホール35を有する。内部スーパーキャパシタ30のホール35は内部スーパーキャパシタ30を貫通する。下側ケース部10のホール12、外部スーパーキャパシタ20のホール24及び内部スーパーキャパシタ30のホール35はケース接合媒体110を収容する。SSD50は印刷回路基板54に半円ホール58を有する。印刷回路基板54の半円ホール58はケース接合媒体110を収容する。
【0089】
SSD50は印刷回路基板54上に不揮発性メモリ装置40及び揮発性メモリ装置60を有する。印刷回路基板54はパターン線L1、L2、L3を有する。不揮発性メモリ装置40及び揮発性メモリ装置60は印刷回路基板54及び/またはパターン線L1、L2、L3を介して電気的に互いに接続される。これにより、ケース接合媒体110は外部スーパーキャパシタ20、100、内部スーパーキャパシタ30、90、SSD50及びケース124の間で物理的接続部及び電気的接続部として機能する。
【0090】
図10は、図8のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。図10に示すように、本実施形態に係るケース124は後壁部85を有する。後壁部85は図9の上側ケース部80及び下側ケース部10から構成される。上側ケース部80及び下側ケース部10のそれぞれは、後壁部85において互いに露出する内側ケースIC及び外側ケースECを有する。後壁部85はケース124において溝G1、G2の一側部を閉じる。後壁部85はSSD50を支持する突出部Pを有する。後壁部85の突出部Pは選択された内側ケースICから溝G2の中央領域に向けて伸びる。
【0091】
接続電極CEは、ケース124の開口部において印刷回路基板54の一端に配置される。
【0092】
図11は本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタのケースを含むケースの斜視図である。図11に示すように、本実施形態に係るケース1Eは上側ケース部80と下側ケース部10とを含む。したがって、ケース1Eは図2のケース1Aと同一の構造を有する。しかし、上側ケース部80と下側ケース部10のそれぞれは、図2とは異なる内側ケースICと外側ケースECとを有する。内側ケースICと外側ケースECは、上側ケース部80と下側ケース部10との境界線86、16を介して互いに分離される。
【0093】
上側ケース部80と下側ケース部10は、ケース1Eの正面部を介してケース1Eの内部を露出させる溝G1、G2を有する。上側ケース部80と下側ケース部10はケース1Eの後壁部85により溝G1、G2を閉じる。この場合、上側ケース部80または下側ケース部10の内側ケースICはケース1Eの正面部を介して溝G1または溝G2を開口する。上側ケース部80または下側ケース部10の内側ケースICはケース1Eの後壁部85により溝G1または溝G2を閉じる。
【0094】
外側ケースECは、正面部及び後壁部85を除いて内側ケースICを取り囲むことができる。下側ケース部10の内側ケースICはSSD50を支持する突出部Pを有する。突出部Pは下側ケース部10の内側ケースICから溝G2の中心領域に向けて伸びる。上側ケース部80及び下側ケース部10は、内側ケースICと外側ケースECとの間に外部スーパーキャパシタを有することができる。そのために、外側ケースECは、滑り力F1または垂直力F2を介して内側ケースICから分離されることができる。
【0095】
外部スーパーキャパシタは内側ケースIC上にそれぞれ配置されることができる。外側ケースECは外部スーパーキャパシタを覆うように内側ケースIC上に配置される。外部スーパーキャパシタは図12のホール24、104を有する。外部スーパーキャパシタのホール24、104は、下側ケース部10のホール12、印刷回路基板54のホール58、上側ケース部80のホール82と整列される。外部スーパーキャパシタのホール24、104のそれぞれはケース接合媒体110を収容する。
【0096】
この場合、ケース接合媒体110は、SSD50、外部スーパーキャパシタ及びケース1Eの間で物理的接続部及び電気的接続部として機能する。上側ケース部80及び下側ケース部10は、内側ケースIC上に内部スーパーキャパシタをそれぞれ有することができる。内部スーパーキャパシタから選択された1つは上側ケース部80及び下側ケース部10から選択された1つに配置されることができる。
【0097】
図12は、図11のケースを一方向に沿って示す断面図である。図12に示すように、本実施形態に係る外部スーパーキャパシタ100、20は、図11のケース1Eを正面から見た時に図9の外部スーパーキャパシタ100、20と同一の構造を有する。しかし、外部スーパーキャパシタ100、20は上側ケース部80及び下側ケース部10において図2の側壁SWに延長部108、28をさらに有する。外部スーパーキャパシタ100、20の延長部108、28は、図11の内側ケースICと外側ケースECとの間に配置される。さらに、内部スーパーキャパシタ30、90、SSD50及びケース接合媒体110は、ケース1Eを正面から見た時に図9と同一であるか、または類似の構造を有する。
【0098】
図13は、図11のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。図13に示すように、外部スーパーキャパシタ20、100、内部スーパーキャパシタ30、90、及びSSD50は、図11のケース1Eを側面から見た時にケース1Eに対して図10と同一であるかまたは類似の構造を有する。ケースは後壁部85を有する。後壁部85は図11の上側ケース部80及び下側ケース部10で構成される。上側ケース部80及び下側ケース部10のそれぞれは、後壁部85で互いに露出する内側ケースIC及び外側ケースECを有する。
【0099】
後壁部85はケース1Eにおいて溝G1、G2の一側部を閉じる。後壁部85はSSD50を支持する突出部Pを有する。後壁部の突出部Pは選択された内側ケースICから溝G2の中央領域に向けて伸びる。
【0100】
図14は、本発明の実施形態に係るSSDとスーパーキャパシタを含むケースの斜視図である。図14に示すように、本実施形態に係るケース1Fは、図5のケース1B及び図11のケース1Eから導かれることができる。この場合、ケース1Fは上側ケース部80及び下側ケース部10を含む。上側ケース部80と下側ケース部10のそれぞれは内側ケースIC及び外側ケースECを有する。しかし、内側ケースIC及び外側ケースECは、上側ケース部80及び下側ケース部10の境界線88、18を介して互いに分離されることができる。外側ケースECは、滑り力F1または垂直力F2の方向に沿って内部ケースICから分離されることができる。
【0101】
図15は、図14のケースを一方向に沿って示す断面図である。図15に示すように、外部スーパーキャパシタ20、100、内部スーパーキャパシタ30、90、SSD50及びケース接合媒体110は、図14のケース1Fを正面から見た時にケース1Fに対して図12と同一であるかまたは類似の構造を有する。
【0102】
図16は、図14のケースを一方向に対して直角方向に沿って示す断面図である。図16に示すように、外部スーパーキャパシタ20、100、内部スーパーキャパシタ30、90及びケース接合媒体110は、図14のケース1Fを側面から見た時にケース1Fに対して図13と同一であるかまたは類似の構造を有することができる。しかし、外部スーパーキャパシタ20、100は、ケース1Fの後壁部85に沿って延長部28、108をそれぞれ有する。後壁部85は図14の上側ケース部80と下側ケース10で構成される。
【0103】
上側ケース部80及び下側ケース部10のそれぞれは、内側ケースIC及び外側ケースECを有する。外側ケースECは、後壁部85で内側ケースICを外部に露出しない。後壁部85はケース1Fにおいて溝G1、G2の一端を閉じる。後壁部85はSSD85を支持する突出部Pを有する。後壁部85の突出部Pは選択された内側ケースICから溝G2の中央領域に向けて伸びる。
【0104】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0105】
1A ケース
10 下側ケース部
12、82 ホール
50 SSD(固体素子)
54 印刷回路基板(PCB)
58 半円ホール
60 メモリ装置
80 上側ケース部
110 ケース接合媒体
C 空洞
CE 接続電極
CP 中心部
G1、G2 溝
SW 側壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16