(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。なお、添付の全図面の中の記載で、同一又は対応する部材又は部品には、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
【0013】
以後に、本発明の実施形態に係るメンテナンス管理装置を備える建設機械を用いて、本発明を説明する。なお、本発明を適用することができる建設機械は、以下に説明するもの(建設機械)に限定されるものではない。すなわち、本発明は、本実施形態以外でも、稼動時間(例えばエンジンの動作中の時間、稼働時間)を検出し、検出した稼動時間に基づいてメンテナンス予定日を特定(予測、推定)するものであれば、いずれのものにも用いることができる。また、本発明を用いることができる建設機械には、油圧ショベル(及び、杭打ち機、杭抜き機、ウォータージェット、泥排水処理設備、グラウトミキサ、深礎工用機械、せん孔機械など)、並びに、クレーン車、ブルドーザ、ホイールローダ及びダンプトラック等が含まれる。
【0014】
(建設機械の構成)
本発明を用いることができる建設機械100の概略構成を、
図1を用いて説明する。
【0015】
図1(a)に示すように、建設機械100は、本実施形態では、オペレータ(機械管理者、運転者など)が建設機械100を操作するために搭乗する運転部21と、複数の油圧アクチュエータを備える作業機22と、建設機械100を移動(走行)させる走行体23と、建設機械100の各構成を制御する制御装置10(後述する
図2)とを有する。本実施形態に係る建設機械100は、運転部21に搭乗したオペレータによって作業機22の動作を制御され、所望の作業を実施する。
【0016】
運転部21は、オペレータが作業機22の動作並びに走行体23による移動及び回転等の操縦全般を行う場所である。本実施形態に係る建設機械100の運転部21は、
図1(b)に示すように、座席部21Sと、操縦部21Lと、表示部21Dとを含む。
【0017】
座席部21Sは、オペレータが座る部分である。オペレータは、座席部21Sに座りながら、操縦部21Lを操縦して、建設機械100の動作を操縦する。
【0018】
操縦部21Lは、オペレータによって建設機械100に操作(操作量、操作方向など)を入力するものである。操縦部21Lは、建設機械100の作業機22(油圧アクチュエータ)の動作及び走行体23の動作を制御するための操作レバー、操作スイッチ及び/又は操作ペダル等を有する。
【0019】
表示部(表示手段)21Dは、建設機械100の設定情報、操縦状況及び操縦結果等の建設機械に関する情報(以下、「機械情報」という。)を表示するものである。オペレータは、表示部21Dに表示された機械情報を確認することで、建設機械100の状態を認識することができる。表示部21Dは、例えば液晶モニターを用いることができる。なお、本発明に係る表示部21Dの配置位置は、
図1(b)に示すものに限定されるものではない。すなわち、表示部21Dは、例えば座席部21Sの左側、前方、後方、上方又は下方に配置してもよい。
【0020】
なお、建設機械100の機械情報は、後述する(機械情報)で説明する。
【0021】
作業機22は、複数の油圧アクチュエータを用いて、所望の作業を実施するものである。作業機22は、例えば破砕作業、解体作業、吊り作業又は掘削作業等の作業を実施することができる。本実施形態に係る作業機22は、複数の油圧アクチュエータとして、運転部21を含む上部旋回体に基端部を軸支されたブームと、ブームの先端に軸支されたアームと、アームの先端に軸支されたバケットとを備える。また、作業機22は、ブーム、アーム及びバケットを夫々駆動するブームシリンダ等を夫々配置している。
【0022】
走行体23は、建設機械100の移動(走行及び回転など)を実施するものである。走行体23は、本実施形態では、車輪及び旋回装置等を用いて、建設機械100本体の走行(前進及び後退)及び回転(旋回)を行う。
【0023】
(制御装置の構成)
本発明の実施形態に係る建設機械100の制御装置10を、
図2を用いて説明する。
【0024】
図2に示すように、本実施形態に係る制御装置10は、走行体23の動作を制御する走行操作部11と、作業機22の動作を制御する作業機操作部12と、建設機械100の動作を検出するセンサ部13と、表示部21Dの動作を制御する情報制御部14と、建設機械100の機械情報を記憶するメモリ部15と、制御装置10全体の動作を制御するコントローラ(制御部)16とを有する。
【0025】
走行操作部11は、操作部21Lから入力される操作(操作量、操作方向等)に基づいて、走行体23の動作を制御する。これにより、走行操作部11は、建設機械100の前後左右方向への移動や回転等の移動を制御することができる。具体的には、走行操作部11は、操作部21Lから入力された操作量等を操作信号(電気信号)としてコントローラ16から入力され、入力された操作信号に基づいて制御信号(電気信号)を走行体23等に出力する。
【0026】
作業機操作部12は、操作部21Lから入力される操作量等に基づいて、作業機22の動作を制御する。これにより、作業機操作部12は、建設機械100の作業動作を制御することができる。具体的には、作業機操作部12は、操作部21Lから入力された操作量等を操作信号(電気信号)としてコントローラ16から入力され、入力された操作信号に基づいて制御信号(電気信号)を作業機22等に出力する。
【0027】
センサ部(検出手段)13は、機械情報(建設機械100の各部の動作や状態)を検出するものである。センサ部13は、検出した機械情報をコントローラ16に出力する。また、センサ部13は、本実施形態では、建設機械100の稼動した時間(以下、「稼動時間」という。)を検出する。ここで、センサ部13は、建設機械100に搭載されているアワーメータ(例えば積算時間を検出する装置)を用いて、稼動時間を検出してもよい。また、センサ部13は、建設機械100の動力源(例えばエンジン)が動作している時間を稼動時間として検出してもよい。
【0028】
情報制御部14は、表示部21Dの動作を制御する。これにより、表示部21Dは、表示内容及び表示方法等を制御される。また、情報制御部14は、建設機械100に情報を入力することができる。具体的には、情報制御部14は、スイッチ、ボタン及び/又はキー等で構成されることができる。また、情報制御部14は、表示部21Dに表示されるタッチパネル上の文字、記号及びボタン等で構成されてもよい。
【0029】
メモリ部(記憶部)15は、建設機械100の各種情報(例えば、機械情報、制御プログラム、アプリケーション等)を記憶するものである。また、メモリ部15は、本実施形態では、建設機械100を構成する各部品(部材)に対応する所定のメンテナンス時間(メンテナンスが必要になるまでの時間)、所定のメンテナンス日数(メンテナンスが必要になるまでの日数)及び後述するメンテナンス予定日算出部17が算出した算出結果を記憶する。なお、メモリ部15は、公知の技術を用いることができる。
【0030】
コントローラ16は、センサ部13、情報制御部14及びメモリ部15等並びに操縦部21L及び表示部(表示手段)21D等から入力される情報に基づいて、メモリ部15に記憶されている制御プログラム等を用いて、作業機22及び走行体23等の動作を制御する。これにより、コントローラ16(制御装置10)は、建設機械100の動作を制御することができる。また、コントローラ16は、機械情報を表示部21Dに表示させる。更に、コントローラ16は、メンテナンスが必要になった場合又は故障等が発生した場合に、メンテナンスに関する情報又は故障等に関する情報を表示部21Dに表示させる。
【0031】
本発明の実施形態に係る建設機械100では、制御装置10をメンテナンス管理装置10Mとして用いる。また、本発明に係るメンテナンス管理装置10M(制御装置10)は、本実施形態では、メンテナンス予定日算出部(算出手段)17を更に有する。
【0032】
メンテナンス予定日算出部(算出手段)17は、建設機械100のメンテナンスが必要な時期(以下、「メンテナンス予定日」という。)を算出するものである。ここで、メンテナンス予定日とは、建設機械100の部品を交換する時期(部品交換時期)及び点検が必要になった時期(点検時期)等を含むことができる。
【0033】
本実施形態に係るメンテナンス予定日算出部17は、所定のメンテナンス時間から(センサ部13が検出した)稼動時間を減算して、メンテナンスが必要になるまでの残りの時間(以下、「メンテナンス残時間」という。)を算出することができる。また、メンテナンス予定日算出部17は、センサ部13が検出した稼動時間に基づいて、建設機械100が稼動した日数(以下、「稼動日数」という。)を算出することができる。更に、メンテナンス予定日算出部17は、検出した稼動時間を算出した稼動日数で除算することによって、一日の平均稼動時間を算出することができる。
【0034】
また、メンテナンス予定日算出部17は、算出したメンテナンス残時間を算出した平均稼動時間で除算することによって、メンテナンスが必要になるまでの残りの日数(以下、「メンテナンス残日数」という。)を算出することができる。
【0035】
更に、メンテナンス予定日算出部17は、算出したメンテナンス残日数を用いて、メンテナンス予定日を特定(予測、推定)することができる。すなわち、メンテナンス予定日算出部17は、算出を開始した日からメンテナンス残日数経過後の日をメンテナンス予定日とすることができる。なお、メンテナンス予定日算出部17は、特定したメンテナンス予定日に対応する稼動日数が所定のメンテナンス日数より多くなる場合には、所定のメンテナンス日数をメンテナンス予定日と特定してもよい。ここで、所定のメンテナンス日数とは、予め定められる建設機械の部品(部材)の交換日数等とする。
【0036】
本発明の実施形態に係るメンテナンス管理装置10M(制御装置10)は、メンテナンス予定日算出部17が算出(特定)したメンテナンス予定日に関する情報を、コントローラ16を用いて、情報制御部14に出力する。このとき、情報制御部14は、運転部21の表示部(表示手段)21Dを用いて、特定したメンテナンス予定日を表示する。これにより、本発明の実施形態に係るメンテナンス管理装置10M(制御装置10)は、オペレータにメンテナンス予定日を認識させる(告知する)ことができる。
【0037】
なお、メンテナンス管理装置10M(制御装置10)は、表示部(表示手段)21Dの表示とともに、ランプの点灯又は音の発音を更に用いて、オペレータにメンテナンス予定日を認識させてもよい。
【0038】
本発明の実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10M(制御装置10)がメンテナンス予定日を表示(告知)する動作を、
図3(a)及び
図3(b)を用いて、具体的に説明する。ここで、
図3(a)は、一日ごとの稼動時間の例(一ヶ月の稼動時間の一例)を示す。
図3(b)は、表示部(表示手段)21Dの表示画面の一例(暦表の一例)を示す。
【0039】
図3(a)に示すように、本発明の実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10Mは、センサ部(検出手段)13を用いて、稼動時間を検出する(検出ステップ)。また、メンテナンス管理装置10Mは、メンテナンス予定日算出部(算出手段)17を用いて、センサ部(検出手段)13が検出した稼動時間に基づいて、1日ごとの稼動時間を算出するとともに、稼動日数を算出する(予定日特定ステップ)。
【0040】
次に、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mは、メンテナンス予定日算出部17を用いて、平均稼動時間及びメンテナンス残日数を算出して、メンテナンス予定日を特定する(予定日特定ステップ)。
【0041】
次いで、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mは、
図3(b)に示すように、表示部(表示手段)21Dを用いて、特定したメンテナンス予定日Dmを暦表(カレンダー)で表示する(予定日表示ステップ)。
【0042】
なお、表示部21Dは、機械情報(機暦情報など)や過去のメンテナンス実施内容(部品、部位、交換回数、アワメータの情報など)を同時に表示してもよい。表示部21Dは、数ヶ月分のメンテナンス予定日又は複数のメンテナンス予定日を表示してもよい。また、表示部21Dは、デジタル時計表示、アナログ時計表示又はその他日時を表示する方法により、メンテナンス予定日を表示してもよい。
【0043】
更に、表示部21Dは、表示されるメンテナンス予定日を優先度等に応じて色分けして表示してもよい。ここで、建設機械100は、どのようなメンテナンス項目や条件で、どのような色に分けて表示するかについては予め設定されることができる。これにより、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mは、メンテナンス項目に応じた告知や重要度の度合を、オペレータに的確に認識させることができる。
【0044】
以上により、本発明の実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10Mによれば、建設機械100の稼動時間を検出することによってメンテナンス予定日を予め特定することができる。また、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mによれば、メンテナンス予定日を予め特定することができるので、メンテナンス予定日を予めオペレータに認識させる(告知する)ことができる。更に、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mによれば、メンテナンス予定日を予め特定することができるので、表示部21Dを用いて、メンテナンス予定日を暦表(カレンダー)で表示することができる。これにより、オペレータはメンテナンス予定日を容易に認識することができる。
【0045】
また、本実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mによれば、メンテナンス予定日を予めオペレータに認識させることができるので、メンテナンスの不実施による建設機械100の不具合を予防することができる。すなわち、本発明の実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10Mによれば、建設機械100の稼動時間を検出して、メンテナンス予定日を特定し、メンテナンス予定日を予めオペレータに告知することができるので、メンテナンス作業の作業性(利便性)を向上することができる。
【0046】
(機械情報)
本発明の実施形態に係る建設機械100の機械情報を以下に説明する。
【0047】
本発明の実施形態に係る建設機械100は、機械情報として、設定情報、操縦状況情報(操縦結果情報)、及び、メンテナンス情報等をメモリ部15(制御装置10)に記憶することができる。
【0048】
具体的には、設定情報は、建設機械100の種類、建設機械100のシリアル番号(例えばエンジンシリアル番号やその他建設機械100を識別するための情報)、建設機械100の操縦に必要なパスワード情報などである。
【0049】
操縦状況情報(操縦結果情報)は、稼動時間、建設機械100の各部の水温及び油温、エンジン回転数及び負荷率、油圧ポンプの圧力及び油温等の駆動状況などである。また、操縦状況情報(操縦結果情報)は、燃費状況、オーバーヒート、圧力異常等の故障情報を含むことができる。
【0050】
メンテナンス情報は、メンテナンス予定日算出部(算出手段)17が算出したメンテナンス予定日、並びに、過去のメンテナンス実施内容(部品、部位、交換回数、アワメータの情報など)を含む。
【0051】
なお、本発明に係る建設機械100の機械情報は、上述した内容に限定されるものではない。また、機械情報は、上述した各種情報のうちの複数を組み合わせた情報であってもよい。更に、機械情報は、数日分、数ヶ月又は数年分の累計結果(ログデータ)及びその統計結果、平均値等の算出結果に基づく情報を含んでもよい。
【実施例】
【0052】
実施形態に係るメンテナンス管理装置10Mを備える建設機械の実施例を用いて、本発明を説明する。
【0053】
(実施例1)
本発明の実施例1に係る建設機械100Eを用いて、本発明を説明する。
【0054】
(建設機械の構成)、(制御装置の構成)及び(機械情報)
本実施例に係る建設機械100Eの構成等を
図1及び
図2に示す。本実施例に係る建設機械100Eの構成等は、実施形態の建設機械100の構成等と基本的に同様のため、異なる部分を主に説明する。
【0055】
本発明の実施例1に係る建設機械100Eのメンテナンス管理装置10M(制御装置10)においては、メンテナンス予定日算出部(算出手段)17は、メンテナンス残日数に基づいて、建設機械100Eの非稼動日を除く、メンテナンス予定日を特定することができる。すなわち、本実施例に係るメンテナンス予定日算出部17は、予めメモリ部15に記憶されている機械情報の休日に関する情報(又は、建設機械100Eを稼動しない日に関する情報)を用いて、建設機械100Eの非稼動日を除く、メンテナンス予定日を特定することができる。
【0056】
具体的には、
図4(a)に示すように土曜及び日曜が非稼動日である場合に、算出したメンテナンス残日数が5日のときには、メンテナンス予定日算出部17は、算出を開始した日後の5日間に含まれる非稼動日(土曜及び日曜)の日数をカウント(算出)する。次に、メンテナンス予定日算出部17は、カウントされた非稼動日の日数をメンテナンス残日数に追加し、非稼動日を除くメンテナンス予定日を特定する。すなわち、
図4(b)に示すように、メンテナンス予定日算出部17は、特定したメンテナンス予定日を暦表(カレンダー)で表示する。
【0057】
ここで、
図4(b)では、メンテナンス予定日算出部17が算出した日(図中のD1)から5日後は図中のD5となる。この場合、その5日間に2日の非稼動日(土曜及び日曜)が含まれる。このため、メンテナンス予定日算出部17は、カウントされた非稼動日数(2日)をメンテナンス残日数に追加し、非稼動日を除くメンテナンス予定日(図中のD7)を特定する。
【0058】
なお、メンテナンス予定日算出部17は、検出した稼動時間から一日の平均稼動時間を算出する場合に、非稼動日を除く稼動日数で稼動時間を除算することにより、(非稼動日を除く)一日の平均稼動時間を算出してもよい。また、メンテナンス予定日算出部17は、オペレータが表示部21D等で予め非稼動日(休日、祝日など)を設定した場合に、その設定した情報を用いて、メンテナンス予定日を特定してもよい。更に、メンテナンス予定日算出部17は、センサ部(検出手段)13等を用いて検出した稼動時間に基づいて、非稼動日(非稼動日のパターン)を算出し、算出した非稼動日(非稼動日のパターン)を用いて、メンテナンス予定日を特定してもよい。
【0059】
以上により、本発明の実施例1に係る建設機械100Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10Mと同様の効果を得ることができる。また、本発明の実施例1に係る建設機械100Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、建設機械100Eの非稼動日を除く、メンテナンス予定日をオペレータに認識させることができる。すなわち、本発明の実施例1に係る建設機械100Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、正確な日にち(及び曜日)を特定してメンテナンス予定日を推定し、その正確なメンテナンス予定日をオペレータに告知することができる。
【0060】
(実施例2)
本発明の実施例2に係る建設機械200Eを用いて、本発明を説明する。
【0061】
(建設機械の構成)及び(制御装置の構成)
本実施例に係る建設機械200Eの構成等を
図1及び
図2に示す。本実施例に係る建設機械200Eの構成等は、実施形態の建設機械100(及び実施例1の建設機械100E)の構成等と基本的に同様のため説明を省略する。
【0062】
(機械情報)
本発明の実施例2に係る建設機械200Eの機械情報を、
図5に示す。
【0063】
図5に示すように、本実施例に係るメンテナンス管理装置10M(制御装置10)は、機械情報を建設機械200Eの各装置に区分して、点検・整備箇所(交換箇所)をメモリ部15に記憶している。ここで、装置の区分には、エンジン、旋回体、足回り及びその他を含む。また、本実施例に係るメンテナンス管理装置10Mは、点検・整備箇所に対応する交換部品の情報も記憶している。更に、本実施例に係るメンテナンス管理装置10Mは、点検・整備箇所に対応する点検整備間隔時間(不図示)も記憶している。なお、メンテナンス管理装置10Mは、過去に実施したメンテナンスに関する情報(点検・整備箇所、交換部品、日時、交換回数など)を更に記憶することができる。
【0064】
ここで、装置の区分がエンジンである点検・整備箇所は、燃料タンクの水抜き、フューエルフィルタ(メイン)、フューエルフィルタ(プレ)、エンジンオイルパン、エンジンオイルフィルタ、ファンベルトの点検調整、ラジエータ冷却水、ラジエータネット、フィンの清掃及びエアクリーナエレメント等を含む。
【0065】
装置の区分が旋回体である点検・整備箇所は、作動油タンクの沈殿物排出、作動油の交換、パイロットオイルフィルタ、リターンフィルタ、サクションフィルタ、エアブリーザ、ホース類の増締め、バッテリの点検、ターンテーブルベアリング、旋回リングギア、旋回減速機ギアオイル及び旋回減速機グリース給脂等を含む。
【0066】
装置の区分が足回りである点検・整備箇所は、走行減速機ギアオイル、上部ローラ、テイクアップローラ及び下部ローラ等を含む。
【0067】
装置の区分がその他である点検・整備箇所は、アタッチメントの給脂、各部ボルトナットの増締め、エアコンディショナ、バケット取付ピン部のすきま調整及びトラックシューの張りの調整等を含む。
【0068】
以上により、本発明の実施例2に係る建設機械200Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10Mと同様の効果を得ることができる。また、本発明の実施例2に係る建設機械200Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、装置の区分を特定して、メンテナンス予定日を特定することができるので、オペレータに装置の区分を特定してメンテナンス予定日を認識させる(告知する)ことができる。
【0069】
また、本発明の実施例2に係る建設機械200Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、装置の区分を特定して、メンテナンス予定日を特定することができるので、複数のメンテナンス予定日を特定した場合で、同一の装置の区分であったときに、オペレータの判断で複数のメンテナンス箇所を同一の日時にまとめてメンテナンスすることができる。これにより、本発明の実施例2に係る建設機械200Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、メンテナンスの作業性(利便性)を向上させることができる。
【0070】
更に、本発明の実施例2に係る建設機械200Eのメンテナンス管理装置10Mによれば、過去に実施したメンテナンスに関する情報(点検・整備箇所、交換部品、日時、回数など)を更に記憶することができるので、過去に実施したメンテナンスの実施内容に基づいて、建設機械の稼動状況又はメンテナンスの必要性などを把握することができる。
【0071】
(実施例3)
本発明の実施例3に係る建設機械を含むメンテナンス管理システム300Sを用いて、本発明を説明する。なお、本発明を適用することができる建設機械のメンテナンス管理システムは、以下に説明するもの(システム)に限定されるものではない。すなわち、本発明は、本実施例以外でも、建設機械と、機械情報を管理する管理サーバと、メンテナンス管理装置とを含む建設機械のメンテナンス管理システムであって、建設機械と管理サーバとが有線及び/又は無線通信を用いて双方向に送受信するものであれば、いずれのものにも用いることができる。
【0072】
(メンテナンス管理システムの構成)
本実施例に係る建設機械300Eを含むメンテナンス管理システム300Sの構成を、
図6に示す。
【0073】
図6に示すように、本発明の実施例3に係る建設機械300Eのメンテナンス管理システム300Sは、建設機械300Eと、建設機械300Eの機械情報を管理する管理サーバ10Sと、有線及び/又は無線の通信ネットワーク10Nとを含む。また、メンテナンス管理システム300Sは、GPS衛星10Gを利用できる構成を更に有してもよい。
【0074】
ここで、管理サーバ10Sは、メンテナンス管理装置10Mの一部を含む。また、センサ部(検出手段)13及び表示部(表示手段)21Dは、建設機械300Eに搭載されている。更に、管理サーバ10Sと建設機械300Eとは、有線及び/又は無線の通信ネットワーク10N(例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等)を用いて、双方向に送信及び受信することが可能である。
【0075】
管理サーバ10Sのメンテナンス管理装置10Mは、センサ部(検出手段)13が検出した機械情報(稼動時間)を用いて、メンテナンス予定日を特定し、特定したメンテナンス予定日を表示部21D(建設機械300E)に送信する。このとき、表示部21Dは、メンテナンス予定日を表示して、メンテナンス予定日をオペレータに告知する。
【0076】
なお、管理サーバ10Sは、例えば汎用のPCやパソコン、タブレット等を用いることができる。また、管理サーバ10Sは、1つ又は複数の建設機械から送信される機械情報を一元管理してもよい。更に、管理サーバ10Sの管理者(オペレータ)は、メンテナンスが必要な建設機械の点検・整備箇所に対応する交換部品等の在庫を確認し、交換部品の在庫がない場合には発注等をし、予めメンテナンス実施の準備をしてもよい。
【0077】
本実施例に係る建設機械300Eは、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)による位置情報の取得を行うGPS装置を更に有するものであってもよい。この場合、建設機械300E(管理サーバ10S)は、GPS衛星13G等を用いて、建設機械300Eの現在位置(例えば、緯度、経度、地理座標系)に関する情報を取得することができる。更に、建設機械300E(又は管理サーバ10S)は、GPS衛星13G等を用いて、建設機械300Eの位置情報と共に時刻情報を取得してもよい。
【0078】
これにより、管理サーバ10Sは、建設機械300Eから送信された位置情報を考慮したメンテナンス予定日を推定(特定)することができる。また、管理サーバ10Sは、建設機械300Eの現在位置を考慮したメンテナンススケジュール(点検交換スケジュール、訪問スケジュール)を作成(計画)することができる。
【0079】
(建設機械の構成)、(制御装置の構成)及び(機械情報)
本実施例に係る建設機械300Eの構成等は、実施形態の建設機械100の構成等と基本的に同様のため、説明を省略する。
【0080】
以上により、本発明の実施例3に係る建設機械300Eのメンテナンス管理システム300Sによれば、実施形態に係る建設機械100のメンテナンス管理装置10M、実施例1のメンテナンス管理装置10M及び実施例2のメンテナンス管理装置10Mと同様の効果を得ることができる。また、本実施例に係るメンテナンス管理システム300Sによれば、建設機械にメンテナンス予定日算出部17を搭載する場合と比較して、建設機械300Eを小型化することができ、建設機械300Eの負荷を軽減することができる。このため、建設機械300Eのコストの低減について、有利な効果を有する。
【0081】
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されるものではない。また、本発明は、添付の特許請求の範囲に照らし、種々に変形又は変更することが可能である。