(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792182
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】パーソナルオーディオ機器
(51)【国際特許分類】
H04R 3/00 20060101AFI20150917BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20150917BHJP
H04R 1/10 20060101ALI20150917BHJP
H04R 1/06 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
H04R3/00 310
H04R1/02 103Z
H04R1/10 104E
H04R1/06 310
【請求項の数】14
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-541575(P2012-541575)
(86)(22)【出願日】2010年12月6日
(65)【公表番号】特表2013-513275(P2013-513275A)
(43)【公表日】2013年4月18日
(86)【国際出願番号】GB2010002239
(87)【国際公開番号】WO2011067578
(87)【国際公開日】20110609
【審査請求日】2013年12月2日
(31)【優先権主張番号】0921227.5
(32)【優先日】2009年12月4日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】507374158
【氏名又は名称】マーカス、ルイス
【氏名又は名称原語表記】MARCUS LEWIS
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】マーカス、ルイス
【審査官】
菊池 充
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−153736(JP,A)
【文献】
特表2008−545287(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/113053(WO,A1)
【文献】
特開平11−308680(JP,A)
【文献】
特開2006−209144(JP,A)
【文献】
特表2010−523018(JP,A)
【文献】
特開2004−120313(JP,A)
【文献】
特開2004−112858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 3/00− 3/14
H04R 1/00− 1/08
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルオーディオ装置であって、それに関連するスピーカーを有する第1スピーカーハウジングと、それに関連するスピーカーを有する第2スピーカーハウジングとを備え、
第1及び第2スピーカーハウジングは、無線通信手段を備えており、それによって、オーディオ信号は、第2スピーカーハウジングに関連するスピーカーによる出力として、第1スピーカーハウジングから第2スピーカーハウジングに送信されるようになっており、
第1及び第2スピーカーハウジングは、使用において、眼鏡フレームの各テンプルに取り外し可能に取り付けられるよう、適合するようになっており、
眼鏡フレームのテンプルがそれぞれ、アンテナを組み込む又は形成し、関連するハウジングの受信回路をアンテナに接続する眼鏡フレームに関連するハウジングを取り付けるようになっている、装置。
【請求項2】
第1及び第2スピーカーハウジングは、それぞれ、別個の内部電源で設けられる、請求項1記載の装置。
【請求項3】
内部電源は、充電池を備えている、請求項2記載の装置。
【請求項4】
無線通信手段は、低電力マイクロ波通信回線を備えている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の装置。
【請求項5】
無線通信手段は、低電力のFM送信の形態である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の装置。
【請求項6】
第1スピーカーハウジングは、それに関連するスピーカーに信号を出力するよう動作可能な、オーディオ信号生成モジュールと、無線通信手段を介して第2スピーカーハウジングに関連するスピーカーへの信号と、を組み込んでいる、請求項1〜5のいずれか1つに記載の装置。
【請求項7】
オーディオ出力は、ステレオ出力である、請求項6記載の装置。
【請求項8】
リモート信号生成モジュールは、オーディオ信号が第1スピーカーハウジングに送信されるところから提供される、請求項1〜7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
各テンプルは、その中で、ハウジングに設けられる又はハウジングに関連する特徴が、ハウジングをテンプルに固定するよう適合可能となっている、開口を備えている、請求項1〜8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】
特徴の1つは、ハウジングの回路とアンテナとの電気的接続を提供するのに使用される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
特徴は、弾力性のあるピンを備えている、請求項10記載の装置。
【請求項12】
ハウジングは、使用において、少なくとも部分的には、ユーザーの耳の後まで延びるよう適合するようになっている、請求項1〜11のいずれか1つに記載の装置。
【請求項13】
ハウジングは、可動可能な部分を含み、スピーカーを目立たない部分に移動させることを可能としている、請求項1〜12のいずれか1つに記載の装置。
【請求項14】
パーソナルオーディオ装置であって、それに関連するスピーカーを有する第1スピーカーハウジングと、それに関連するスピーカーを有する第2スピーカーハウジングと、オーディオモジュールと、オーディオモジュールと第1及び第2スピーカーハウジングとの間の無線通信回線を提供する無線通信手段と、を備えており、
第1及び第2スピーカーハウジングは、使用において、眼鏡フレームの各テンプルに取り外し可能に取り付けられるよう、適合するようになっており、
眼鏡フレームのテンプルがそれぞれ、アンテナを組み込む又は形成し、関連するハウジングの受信回路をアンテナに接続する眼鏡フレームに関連するハウジングを取り付けるようになっている、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルオーディオ機器、特に、オーディオ出力を聞くためにユーザーがヘッドセット又はイヤホンを身につけるタイプのパーソナルオーディオ機器、に関するものである。音楽やその他の録音されたオーディオ信号を聞くことにおける使用に適しているが、本機器は、他のアプリケーション、例えば、ハンズフリーモードにおいて携帯電話装置の使用を可能とする、ハンズフリーキット又は装置の一部として使用される。
【背景技術】
【0002】
この一般的なタイプの広範なパーソナルオーディオ機器が知られている。例えば、ユーザーがイヤホンを通じてあらかじめ記録された音楽を聞くことができるパーソナルステレオ装置がよく知られており、オーディオ信号は、例えば、カセットやCD、又は、より一般的となっているmp3又は同様のフォーマットに格納されているデータファイルとして格納されている。本装置は、他のオーディオ入力、例えば、送信された無線信号、又は、例えば、携帯電話装置をハンズフリーモードで操作可能とする携帯電話装置からの出力、を聞くのに使用される。パーソナルオーディオ装置は、その出力がステレオ形態であるタイプであり、ユーザーの耳のそれぞれに結び付けられた別個のスピーカーを介して出力される別個の出力チャンネルを有している。又は、本装置は、ユーザーの耳のそれぞれに別個のスピーカーを有しているが、別個のスピーカーの出力は同一であり、各スピーカーの有線接続が必要となっている。例えば、別々のケーブルは、装置のオーディオモジュールからスピーカーのそれぞれに通るようになっている。しかし、ケーブルがオーディオモジュールからスピーカーの1つ、又はそれに結び付けられたハウジングを通り、別のケーブルがスピーカー又は結びつけられたハウジングから、他のスピーカー又は結び付けられたハウジングを通る、ことにおいて、その配置はよく知られている。明らかに、このようにケーブルを通すことは不便であり、ケーブルの数を減らした装置を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
眼鏡フレームに取り付けられたり、一体に形成されるように設計されたモジュール又はハウジングの形を有するパーソナルオーディオ装置が知られている。そのような装置では、オーディオモジュールはハウジングの1つに設けられ、出力信号を受けるために、スピーカーを他のハウジングと結びつけることを可能とするように、ハウジングの間でワイヤ接続を設けることが必要である。例えば、ハウジングの間で出力信号を導くために、眼鏡フレーム内にケーブル又は同様のものを取り付けることが知られている。ケーブルや他のハウジングの間のケーブルや他の有線接続の提供は、眼鏡の設計における設計制約となり、これらの制約を削除するか、又は軽減することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一の態様によれば、パーソナルオーディオ装置が、それに関連するスピーカーを有する第1スピーカーハウジングと、それに関連するスピーカーを有する第2スピーカーハウジングとを備え、第1及び第2スピーカーハウジングは無線通信手段を備えており、それによって、オーディオ信号は、第2スピーカーハウジングに関連するスピーカーによる出力として、第1スピーカーハウジングから第2スピーカーハウジングに送信されるようになっている、パーソナルオーディオ装置が提供される。
【0005】
便利なことに、第1及び第2スピーカーハウジングは、それぞれ、例えば、充電池の形態で、別個の内部電源で設けられる。
【0006】
無線通信手段は、低電力マイクロ波通信回線を備えている。あるいは、低電力のFM送信又は誘導ベースの装置が使用される。Bluetoothタイプの送信装置が、現在想定されている。
【0007】
第1及び第2スピーカーハウジングは、使用において、眼鏡のフレームに、好ましくは取り外し可能に、取り付けられるよう、適合するようになっている。
【0008】
第1スピーカーハウジングは、便利なことに、それに関連するスピーカーへ信号を出力するよう動作可能な、オーディオ信号生成モジュールと、無線通信手段を介して第2スピーカーハウジングに関連するスピーカーへの信号と、を組み込んでいる。好ましくは、それによって達成されるオーディオ出力は、ステレオ出力である。
【0009】
無線通信回線は、第2スピーカーハウジングから第1スピーカーハウジングへの信号の送信を可能にしている。このような装置では、第2スピーカーハウジングは、例えば、異なる機能を持つ、第2オーディオ信号生成モジュールを含んでいる。例えば、一方のハウジングはmp3タイプのプレーヤーを組み込み、それに対して、他のものは、ハンズフリー機能の提供を可能とするために、携帯電話装置と通信できるようになっている。このような双方向送信が提供されると、異なる送信周波数又は他の適切な技術が、それらの間の干渉を避けるために使用される。
【0010】
その他の方法として、リモート信号生成モジュールは、オーディオ信号が第1スピーカーハウジングに送信されるところから提供される。このような装置では、有線回線が、信号生成モジュールと第1スピーカーハウジングとの間に設けられる。しかし、好ましくは、無線回線、例えばマイクロ波通信回線、例えばBluetooth回線が、使用される。リモート信号生成モジュールは、例えば、携帯電話装置、mp3ファイルフレーヤー等のメディアファイルプレーヤー、又は同種のものを備えている。
【0011】
このような装置は、スピーカーハウジングの間で有線接続を設ける必要がないという点で有利であり、その結果、設計制約、及びスピーカーハウジングにケーブルを通す不便さが取り除かれる。
【0012】
必要に応じて、特に、FMラジオ回線は無線通信手段を提供するために使用され、ハウジングは眼鏡フレームに取り付け可能となっていることにおいて、眼鏡フレームのテンプルがそれぞれ、便利なことに、アンテナを組み込む又は形成し、ハウジングの回路をアンテナに接続する眼鏡フレームにハウジングを取り付けるようになっている。
【0013】
本発明はまた、それに関連するスピーカーを有する第1スピーカーハウジングと、それに関連するスピーカーを有する第2スピーカーハウジングと、オーディオモジュールと第1及び第2スピーカーハウジングとの間に無線通信回線を設ける無線通信手段と、を備えている。上記に示された多くの特徴は、このような装置に同様に適用される。
【0014】
本発明はさらに、添付の図面を参照して、例として記載される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るパーソナルオーディオ装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
まず、
図1及び
図2を参照すると、それに関連するスピーカー12を有する第1スピーカーハウジングを備えたパーソナルオーディオ装置が示されている。第1スピーカーハウジング10は、眼鏡フレーム16のテンプル14に、取り外し可能に取り付けられるよう、適合している。本装置はさらに、それに関連するスピーカー20を有する第2スピーカーハウジング18を備えており、第2スピーカーハウジング18は、眼鏡フレーム16のもう一方のテンプル22に、取り外し可能に取り付けられるよう、適合している。ハウジング10、18が眼鏡フレーム16に固定される方法は、本発明にとって特に重要ではなく、当業者が、スピーカーハウジング10、18をフレーム16に固定する多くの適切な技術を認識しているのは言うまでもないので、ここでは詳細には記載されない。
【0017】
眼鏡フレーム16に取り付けられると、眼鏡フレーム16が通常の方法でユーザーによって着用されると、スピーカー12、20は、ユーザーの耳に隣接して位置する。スピーカー12、20の性質に応じて、スピーカーの位置が調整され、例えば、スピーカー12、20は、適当な耳内の位置に導入され、又は、ユーザーの耳に隣接して支持される。いずれの場合も、スピーカーハウジング10、18の設計は、スピーカー位置の適切な調整を可能とし、スピーカーの適切な支持を提供するようになっている。
【0018】
各スピーカーハウジング10、18は、内蔵の充電池24を含んでおり、例えば、適当なドッキングステーション内のハウジングに位置することによって、又は、着用されていない場合有線接続を行うことによって、充電可能となっており、電池は、ハウジング10、18内に設けられた電力内部回路26に配置されている。第1スピーカーハウジング10の回路26は、オーディオ信号が生成される信号生成及び制御回路28を含んでいる。例えば、回路28は、例えばmp3ファイルプレーヤーのようなオーディオメディアファイルプレーヤーの形態及びその動作の制御を可能とする適当な制御手段をとっている。制御手段は、例えば、トラック選択、再生音量の制御を可能としている。回路28の出力は、第1スピーカーハウジング10に関連するスピーカーに供給され、また、無線通信回路30に供給され、信号又はその少なくとも一部が、第2スピーカーハウジング18の無線通信回路32による受け取りのために送信される。回路32からの出力は、第2スピーカーハウジングに関連するスピーカー20に供給される。回路28がステレオオーディオ信号を出力するようなタイプである場合、一方の出力チャネルはスピーカーの1つに適用され、他方のチャネルは他のスピーカーによる出力が送信される、と認識される。
【0019】
回路30、32によって確立された無線通信回線は、例えば、マイクロ波例えばBluetooth送信又はFM無線送信を備えている形態の範囲をとることができる。いずれの場合も、ユーザーの耳の一方に近接するハウジングからユーザーの耳の他方に近接して位置するハウジングへの送信を必要としており、信号は短距離で送信されれば良いので、送信は低電力送信であれば良く、それは、より小さい電池を使用すること、又は、電池の充電の頻度を少なくすること、を可能とする有益なものである。必要に応じて、セキュリティを強化し、同様の装置間のクロストークや干渉のリスクを低減するような方法で、信号は、暗号化又はエンコードされる。携帯電話装置のハンズフリーキットとして使用される場合には、不正な傍受のリスクを低減するように、暗号化は、特に望ましい。しかし、そのような暗号化が必要とされない状況も存在する。
【0020】
以上に記載されたパーソナルオーディオ装置は、使用中、スピーカーハウジングの間で有線接続が設けられない、という点で有利であることが認識される。その結果、ケーブルを配設するのに関連する問題を避けることができ、例えば眼鏡フレームの設計において、テンプルの間に延びるケーブルを組み込む又は支持する必要がないので、設計制約を低減することができる。
【0021】
眼鏡フレームは、例えば、色の付いた又は着色レンズを支持するように設計され、例えば、サングラスとして使用され、及び/又は、必要に応じて処方レンズを支持しても良い。レンズは、ある状況では、必要に応じて、ユーザーが眼鏡の外観を変更可能なように、取り外し又は交換可能とできる。例えば、ユーザーは、レンズの色を変更したり、フルフェイスの眼鏡デザインとハーフフェイスの眼鏡デザインとの間で交換したりするのに、レンズを置き換えることができる。
【0022】
図1及び
図2において、オーディオ信号を生成する回路28が第1スピーカーハウジング10内に位置しているが、これはいつもそうである必要はなく、回路28は、例えば、別個のオーディオメディアファイルプレーヤー又は携帯電話装置の形態で、リモートオーディオ信号生成モジュールに位置することができる。このような配置では、無線通信回線は、信号生成モジュールと第1スピーカーハウジング10との間に設けられ、回路28は、無線通信受信回路の形態をとる。それによって、オーディオ信号は、第1スピーカーハウジング10に受信され、第2スピーカーハウジング18への送信のためにスピーカー12及び回路30に供給される。
【0023】
もちろん、いくつかの動作モードの間に、内蔵オーディオ信号生成回路が使用され、他の動作モードにおいて、リモートオーディオ信号生成モジュールが使用されるという、配置も可能である。
【0024】
必要に応じて、回路30、32は、ハウジング10、18の間で双方向通信を可能とするような方法で、構成される。このような構成において、第2スピーカーハウジング18は、両スピーカーにオーディオ信号を供給する第2スピーカーハウジングのオーディオモジュールでの動作を可能とし、スピーカー12への信号の送信が無線通信回線を介してとなるように、第2信号生成モジュール、おそらく第1スピーカーハウジング10のものとは異なる機能を提供される。このような配置は、比較的簡単で便利な形態で、装置の全体的な機能の増加を可能とする。適切な手法は、信号が許容できない範囲で互いに干渉しないことを確実にするよう提供される。
【0025】
図3は、スピーカーハウジング10、18の間で信号を送信するというよりむしろ、信号が、リモートオーディオ生成モジュール34から、各スピーカーハウジング10、18に設けられた受信回路36に、別に送信される、変形例を図示している。さらに、このような配置では、スピーカーハウジングの間のケーブルの提供が回避され、それに関連する不便さや設計制約が回避される。
【0026】
図4は、以上に記載したのと非常に類似している動作の配置を図示しており、重要な相違のみがここに記載されている。
図4の配置において、FM無線送信は、ハウジングの間の無線通信回線を提供するよう使用される。内蔵FMアンテナを組み込むというよりむしろ、眼鏡フレームの各テンプル40が、便利なようにこのようなアンテナ42を組み込んでいる。各ハウジング44内の送信及び/又は受信回路は、ハウジング44がテンプル40に固定されると、各アンテナ42に接続可能となっている。図示された配置において、テンプル40には、一連の開口部46が設けられ、ハウジング内に設けられるその特徴は、ハウジング44をテンプル40に機械的に固定するために協働して適合するようになっている。例えば、ハウジング44は弾力性のある形態を有し、少なくとも部分的には、各開口部46に適合し又は各開口部46から取り外される特徴を可能とするよう、ハウジング44を絞っている。開口部46の1つは、アンテナ42への接近を提供し、開口部46に導入されるハウジング44内に設けられたピン(例えばバネ荷重形態)は、アンテナ42との電気的接触を提供する。
【0027】
ハウジング44は、
図1に示されるような形状と型でも良い。しかし、それらは、使用中、ユーザーの耳の後及び真下で、ユーザーの外耳道内又はその隣接にスピーカー50を支持する前方に延びる突起48に延びて適合するよう、現在想定されている。このような配置において、ハウジング44の下部44aは、突起48が後方へ延びるよう、回転可能となっている。多くのユーザーにとって、そのような動きで、突起48及びスピーカー50を、例えば、ユーザーの髪によって隠すことができ、その結果、そのように望まない時には、眼鏡フレームから取り外されることなく、使用しない時に、本装置を個別に位置させることができる。
【0028】
広範囲の改良や変更が、本発明の範囲から逸脱することなく、以上に記載された配置に対して行われ得ることが認識される。