【文献】
Nortel,The resource element mapping of the control channel elements[online], 3GPP TSG-RAN WG1#49 R1-072382,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_49/Docs/R1-072382.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳しく説明する。この際、添付の図面において同一の構成要素は、できるだけ同一の符号で示していることに留意しなければならない。また、本発明の要旨を不明にすることができる公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0013】
送信ダイバシティ技術は、多重アンテナを利用して同じデータを異なるチャネルで送受信する技術であって、受信した信号が経験したチャネルの変動を低減することによって、受信性能を向上させる技術である。
【0014】
LTEシステムでは、送信ダイバシティ技法としてSFBC(space frequency block coding)とFSTD(frequency switched transmit diversity)が使用されている。このために、変調されたシンボルが各レイヤー別に割り当てられた後、送信ダイバシティのためのプレコーディングを行った後、プレコーディングされたシンボルを資源要素に配置する手続を行う。この際、プレコーディングされたシンボルは、PDSCH(physical downlink shared channel)に該当する領域でPBCH(physical broadcast channel)、同期信号(synchronization signals)、基準信号(reference signals)を除いた資源要素に割り当てられ、割り当てられる順序は、周波数優先で当該端末に割り当てられた資源ブロックのPDSCHで最も一番目のOFDMシンボルの一番目の副搬送波位置から周波数軸に資源要素を満たし、1つのOFDMシンボルをすべて満たしてから、次のOFDMシンボルの割り当てられた資源ブロックの一番目の副搬送波の位置から資源要素を満たすようになる。
【0015】
LTE−Aシステムでは、新しく導入した復調基準信号(DM−RS)によってLTEシステムに対応してLTE−Aシステムのデータを伝送するための資源要素の位置が変化する。また、LTEシステムで使用された送信ダイバシティを具現するためのプレコーディング及びデータの資源要素マッピング方法を同様にLTE−Aシステムに適用する場合、その性能が低下する。このような性能低下が発生する原因について記述する。
【0016】
前述したように、3GPP LTEシステムでは、送信ダイバシティ技術としてSFBCとFSTDが使用されていて、それぞれ2個の送信アンテナ、4個の送信アンテナがある場合のみを仮定する。
【0017】
SFBCは、Alamoutiコードとしてよく知られているSTBC(space time block codes)の周波数軸形態である。SFBCは、直交する送信ダイバシティストリームよりなり、線形受信機で最適の信号電力対雑音電力比を得ることができるように設計されている。このような直交コードは、ただ2個の送信アンテナの場合にのみ存在する。LTEシステムでSFBC伝送は、次の数式1のように構成され、2つのアンテナポートでそれぞれ隣接する2つの副搬送波の対で伝送される。
【0021】
は、アンテナポートpでk番目の副搬送波に伝送されるシンボルを示す。
【0022】
SFBCで使用される直交コードは、アンテナ設定が
【0024】
以上の場合では存在しない。したがって、LTEシステムで送信アンテナが4個である場合には、次の数式2のように、SFBCとFSTDが結合されて使用される。
【0026】
一方、無線移動通信システムで受信信号を復調するためには、受信信号が経験したチャネルを推定しなければならない。3GPP LTE及び3GPP LTE−Aでは、それぞれ共通基準信号(CRS:common reference signal)と復調基準信号(DM−RS:demodulation reference symbol)がこのような役目を行う。
【0027】
図1は、LTEシステムで共通基準信号の配置を説明するための図である。
【0028】
図1を参照すれば、共通基準信号は、LTEシステムで当該基地局が属するセル(cell)のすべての端末に伝送される基準信号である。チャネル状態情報の生成及び受信信号の復調のために利用される。
図1(a)、(b)及び(c)は、アンテナポート数によって資源ブロック(RB)を示し、各資源ブロック内で資源要素(RE)及び共通基準信号(CRS)の配置を示す。
【0029】
図2は、LTE−Aシステムで復調基準信号の配置を説明するための図である。
【0030】
図2を参照すれば、復調基準信号は、LTE−Aシステムでチャネル状態情報復調信号と別に各資源ブロックに対してプレコーディングされて伝送される基準信号であり、各伝送レイヤー毎に区分されていて多重アンテナ使用が可能であり、当該資源ブロックと当該レイヤー伝送を割り当てられた端末だけが復調が可能である。受信信号の復調に利用される。
図2(a)及び(b)は、アンテナポート数によって資源ブロック(RB)を示し、各資源ブロック内で資源要素(RE)及び復調基準信号(DM−RS)の配置を示す。
【0031】
図1及び
図2に示されたように、共通基準信号及び復調基準信号が配置される資源要素の位置が変わるので、LTE及びLTE−AシステムでPDSCH領域でデータが伝送され得る資源要素が変わる。
【0032】
次に、プレコーディングされたシンボルの資源要素配置について記述する。
【0033】
LTEシステムで変調されたシンボルは、プレコーディングされた後に、当該端末に割り当てられた資源ブロックの資源要素に配置される。この際、その配置は、資源ブロック内で次のような基準で資源要素の位置を有する。
【0034】
第一に、資源要素は、PBCH、同期信号及び基準信号の位置には伝送されない。
【0035】
第二に、資源要素は、PDCCHのような制御チャネルのOFDMシンボルに伝送されない。
【0036】
資源要素は、前記基準を守りながら、特定の端末に割り当てられた資源ブロックのうち最も一番目のOFDMシンボルの最も低いインデックスの副搬送波位置から割当が開始し、副搬送波インデックスを増加させながら割り当てられる。この際、副搬送波インデックスが割り当てられた資源ブロックの終わりに到逹すれば、次のOFDMシンボルの最も低いインデックスでさらに割当を開始する。すなわち、資源要素は、割り当てられた資源ブロックで下から上に、左から右に順に割り当てられる。
【0037】
LTEシステムでは、前述したように、周波数優先方式でプレコーディングされたシンボルを資源ブロックに割り当てる。
【0038】
図3及び
図4は、従来の技術によるプレコーディングされたシンボルを資源要素に配置する方法を説明するための図である。
【0039】
LTEシステムでプレコーディングされたシンボルが資源要素に配置される手続は、前述した通りである。特に、
図3及び
図4で、受信機に割り当てられた資源ブロックで副搬送波の数をn個と仮定する。これにより、説明の便宜のために、副搬送波は、プレコーディングされたシンボルが割り当てられる手順、すなわち、資源ブロックの下から上に0ないしn−1の順にインデクシングする。また、OFDMシンボルは、プレコーディングされたシンボルが割り当てられる手順、すなわち、資源ブロックの左から右にm、m+1の順にインデクシングする。
【0040】
LTEシステムで送信ダイバシティは、SFBCを基盤としている。それで、送信ダイバシティを適用するためには、資源要素に配置されるプレコーディングされたシンボルの個数が2の倍数にならなければならない。また、SFBCを適用するための基本過程によってプレコーディングされた対が同一であるか、非常に変化が少ないチャネルを経験しなければならない したがって、各資源要素に配置されるプレコーディングされたシンボルの対は、隣接する資源要素に配置されなければならない。
図3(a)は、共通基準信号が位置するOFDMシンボルでプレコーディングされたシンボルの対が配置される例を示す。詳細には、二番目のOFDMシンボル(m+1)で共通基準信号が位置する副搬送波(0、3、6、9、…、n−12、n−9、n−6、n−3)を除いた残りの資源要素にプレコーディングされたシンボルの対が順に配置される。点線または実線は、プレコーディングされたシンボルの対を示す。このように、LTEシステムでは、SFBCプレコーディングされたシンボルの対は、常に隣接する副搬送波に割り当てられることが分かる。
【0041】
一方、LTE−Aシステムの場合、LTEシステムの共通基準信号の一部を使用しているが、信号の復調のために新たに復調基準信号を導入した。そのため、LTEで適用された送信ダイバシティ技術と資源要素配置基準を同一に適用すれば、2つの場合でLTEより復調性能が低下する。これは、復調基準信号が位置するOFDMシンボルでプレコーディングされたシンボルを伝送することができる空いている資源要素の個数が奇数からである。これを
図3の(b)、(c)及び(d)を参照して記述する。
【0042】
図3の(b)及び(c)は、LTE−Aシステムでアンテナポートの個数が2個以下である場合、それぞれ割り当てられた資源ブロックの個数が奇数である場合及び割り当てられた資源ブロックの個数が偶数である場合、LTEシステムと同じ方法でプレコーディングされたシンボル対を資源要素に配置した場合の配置図である。また、
図3の(d)は、LTE−Aシステムでアンテナポートの個数が3個以上である場合、LTEシステムと同じ方法でプレコーディングされたシンボル対を資源要素に配置した場合の配置図である。それぞれのSFBCプレコーディングされたシンボルの対は、実線または点線で示した。
【0043】
資源ブロックの個数が奇数である場合、SFBCプレコーディングされたシンボルをLTEの資源要素配置方法に合わせて配置すれば、割り当てられた復調基準信号が位置する一番目のOFDMシンボルの最後の副搬送波インデックスに配置されるSFBCプレコーディングされたシンボルは、後続の復調基準信号が位置するOFDMシンボルの一番目の副搬送波インデックスに配置されるSFBCプレコーディングされたシンボルと対を成すようになり、SFBC復調で正しく復調されることができない。例えば、
図3の(b)に示されたように、一番目のOFDMシンボルの最後の二番目の副搬送波位置の資源要素(m、n−2)と、二番目のOFDMシンボルの一番目の副搬送波位置の資源要素(m+1、0)にプレコーディングされたシンボル対が配置され、復調時にエラーが発生することができる。これは、点線で示した。
【0044】
一方、割り当てられた資源ブロックの個数が偶数であるか、アンテナポートの個数が3個以上の場合のように、復調基準信号が位置するOFDMシンボルで空いている資源要素の個数が偶数であっても、連続し、且つ空いている資源要素の個数が2の倍数ではなければ、SFBCプレコーディングされたシンボルの対が副搬送波1個または場合によって1個以上の間隔で周波数軸に間隔が広がるようになるので、SFBC復調で性能が低下することができるおそれがある。このような現象は割り当てられた資源ブロックの個数やアンテナポートの個数に関係なく発生する。例えば、
図3の(b)で{(m、0)、(m、2)}、
図3の(c)で{(m、0)、(m、2)}、{(m+1、0)、(m+1、2)}、
図3の(d)で{(m、4)、(m、7)}、{(m+1、4)、(m+1、7)}などがこのような場合である。
【0045】
前述したように、LTE−Aシステムで送信ダイバシティ技術に性能低下が発生する理由は、
図4に示されたように、復調基準信号が導入され、SFBCプレコーディングされたシンボル対が隣接する資源要素に割り当てられないからである。
【0046】
以下、本発明の実施形態によるプレコーディングされたシンボル対の配置方法について説明する。
【0047】
したがって、本発明では、2つの方法で前記言及された問題点を解決しようとする。第一の方法として、プレコーディングシンボル対を新たに選択する方法があり、第二の方法として、プレコーディングされたシンボルデータの資源要素に配置する手順を異にする方法がある。第一の方法を第1実施形態として、第二の方法を第2実施形態として説明する。
【0049】
図5ないし
図11は、本発明の第1実施形態によるプレコーディングシンボル対の資源要素配置方法を説明するための図である。
【0050】
説明の便宜のために、
図5ないし
図11で、
図3及び
図4と同様に、送信機が受信機に割り当てた資源ブロックの1つのOFDMシンボルで副搬送波の数をn個と仮定する。これにより、副搬送波は、プレコーディングされたシンボルが割り当てされる手順、すなわち資源ブロックの下から上に0ないしn−1の順にインデクシングする。また、OFDMシンボルは、プレコーディングされたシンボルが割り当てられる手順、すなわち、資源ブロックの左から右にm、m+1の順にインデクシングする。
【0051】
第1実施形態は、さらに3つの方法に分類されることができる。これは、一部の副搬送波でデータシンボルを伝送しない方法と、一部の副搬送波でSFBCプレコーディングされないシンボルを伝送する方法及び一部の副搬送波で隣接するOFDMシンボル間にプレコーディングをする方法を含む。
【0052】
第一に、一部の副搬送波でデータシンボルを伝送しない方法について説明する。
【0053】
SFBCの場合、プレコーディングされたシンボルの対が経験するチャネルの差が大きくなれば、復調時にエラーが発生するようになり、誤って復調されたシンボルは、ターボコードをデコーディングするとき、性能低下を誘発することができる。したがって、エラーが発生しないように、特定位置ではデータシンボルを伝送しない方法を提案する。
【0054】
図5の(a)、(b)を参照すれば、送信機は、アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数が奇数である場合、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに1つの資源要素にデータシンボルを伝送しなくてもよい。すなわち、
図5の(a)で資源要素(m、0)及び(m+1、0)でデータシンボルを伝送せず、
図5の(b)で資源要素(m、n−1)及び(m+1、0)でデータシンボルを伝送しなくてもよい。これにより、すべてのOFDMシンボルで割り当てられた資源ブロック範囲内の副搬送波個数を偶数に作って、復調時にエラーが発生する問題を解決することができる。
【0055】
この際、
図5の(a)、(b)の場合のように、特定位置ではなく、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに基準信号とPBCH、同期信号を除いた空いている資源要素のうちどんな位置でも1つの資源要素だけを選択し、データシンボルを伝送しない副搬送波にすることができる。データシンボルを伝送しない副搬送波の位置は、復調基準信号があるOFDMシンボル同士で互いに異なることができる。
【0056】
図6の(a)を参照すれば、アンテナポートの個数が2以下であるとき、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに各資源ブロック別に最もインデックスが低い副搬送波一個ずつにデータシンボルを伝送しなくてもよい。すなわち、
図6の(a)で資源要素(m、0)及び(m+1、0)でデータシンボルを伝送しなくてもよい。
【0057】
図7及び
図8を参照すれば、アンテナポートの個数が3以上であるとき、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに2つの対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で2つのOFDMシンボルで同じ副搬送波位置でデータシンボルを伝送しないことによって、問題点である復調エラー及びデコーディング性能の低下を解決することができる。
【0058】
図7に示されたように、データシンボルを伝送しない副搬送波の位置は、復調基準信号がある2つの連続されたOFDMシンボルで同じ位置になることもできる。例えば、
図7の(a)で資源要素(m、4)と(m+1、4)がこのような場合である。
【0059】
図8に示されたように、データシンボルを伝送しない副搬送波の位置は、互いに異なる位置になることができる。
図8の(a)で資源要素(m、4)と(m+1、2)がこのような場合である。また、データシンボルを伝送しない副搬送波の位置は、1つの資源ブロックでは、同じ位置であり、他の資源ブロックでは、互いに異なる位置になることもできる。例えば、
図8の(c)で資源要素(m、4)と(m+1、2)のように1つの資源ブロック(RB 0)では同じ位置であり、
図8の(c)で資源要素(m、n−5)と(m+1、n−3)のように他の資源ブロック(RB N−1)では互いに異なる位置になることができる。
【0060】
しかし、前述したように、伝送しない副搬送波の位置を
図7及び
図8に示されたものに限定するものではない。すなわち、2つの対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で連続された2つの副搬送波を除いて1つの副搬送波だけがデータシンボルを伝送しない条件を満足するすべての組合を含む。
【0061】
前記のすべての方法でデータシンボルを伝送しない副搬送波にデータシンボル以外にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)や制御信号などいずれも伝送をすることもでき、何も伝送しないこともできる。
【0062】
前記一部副搬送波でデータシンボルを伝送しない方法は、LTE−Aシステムでこれらのうち1つだけを支援することもでき、1つ以上を支援することもできる。1つ以上支援する場合には、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを受信機に通知する。したがって、受信機は、前記言及された方法のうちどんな方法が適用されるかを把握しているので、どんな位置の副搬送波で何も伝送されないか、またはプレコーディングされたシンボル以外の他の信号が伝送されることを把握することができる。
【0063】
この際、受信機は、プレコーディングされたシンボル以外の他の信号(例えば、制御信号)が当該位置に伝送されれば、当該位置の資源要素だけを当該信号に適当な方法に復調し、残りのデータシンボルがプレコーディングされて伝送された部分は、別に復調する。何も伝送されない場合には、当該位置の値を0にし、残りのデータシンボルがプレコーディングされて伝送された部分とともに復調することもでき、当該位置だけを除いて残りのプレコーディングされたシンボルだけを復調することもできる。
【0064】
第二に、一部の副搬送波でSFBCプレコーディングされないシンボルを伝送する方法について説明する。
【0065】
SFBCの場合、プレコーディングされたシンボルの対が経験するチャネルの差が大きくなれば、復調時にエラーが発生するようになり、誤って復調されたシンボルは、ターボコードをデコーディングするとき、性能低下を誘発することができる。したがって、エラーが発生しないように、特定位置ではデータシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する方法を提案する。
【0066】
図5の(c)及び(d)を参照すれば、アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数が奇数である場合、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに1つの資源要素にデータシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送することができる。すなわち、
図5の(c)で資源要素(m、0)及び(m+1、0)でプレコーディングしないデータシンボルを伝送することができ、
図5の(d)で資源要素(m、n−1)及び(m+1、0)でプレコーディングしないデータシンボルを伝送することができる。これにより、すべてのOFDMシンボルで割り当てられた資源ブロック範囲内のSFBCプレコーディングされたデータシンボルが運搬される副搬送波の個数を偶数に作って、復調エラーの問題を解決することができる。
【0067】
この際、
図5の(c)及び(d)の場合のように、特定位置ではなく、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに基準信号とPBCH、同期信号を除いた空いている資源要素のうちどんな位置でも1つの資源要素だけを選択し、データシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する副搬送波にすることができる。データシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する副搬送波の位置は、復調基準信号があるOFDMシンボル同士で互いに異なることができる。
【0068】
アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数と関係な場合
【0069】
図6の(b)を参照すれば、アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに各資源ブロック別に最もインデックスが低い副搬送波一個ずつにデータシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送することができる。すなわち、
図6の(b)で資源要素(m、0)及び(m+1、0)でデータシンボルを伝送しないこともできる。これにより、復調エラー及びデコーディング性能の低下を改善することができる。
【0070】
アンテナポートの個数が3以上であり、割り当てられた資源ブロックの個数と関係な場合
【0071】
図9及び
図10を参照すれば、アンテナポートの個数が3以上であるとき、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに2つの対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で2つのOFDMシンボルで同じ副搬送波位置でデータシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送することができる。これにより、デコーディング性能の低下を改善することができる。
【0072】
この際、データシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する副搬送波の位置は、
図9の場合のように復調基準信号がある2つの連続されたOFDMシンボルで同じ位置になることもできる。例えば、
図9の(a)で資源要素(m、4)と(m+1、4)がこのような場合である。
【0073】
また、
図10に示されたように、プレコーディングせずに伝送する副搬送波の位置は、
図10の(a)で資源要素(m、4)と(m+1、2)のように互いに異なる位置になることができる。そして、プレコーディングせずに伝送する副搬送波の位置は、
図10の(c)で資源要素(m、4)と(m+1、2)のように1つの資源ブロック(RB 0)では同じ位置であり、
図10の(c)で資源要素(m、n−5)と(m+1、n−3)のように他の資源ブロック(RB N−1)では互いに異なる位置になることもできる。
【0074】
しかし、前述したように、プレコーディングせずに伝送する副搬送波の位置を
図9及び
図10に示されたものに限定するものではない。すなわち、2つの対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で連続された2つの副搬送波を除いて1つの副搬送波だけが、データシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する条件を満足するすべての組合を含む。
【0075】
前記一部の副搬送波でSFBCプレコーディングされないシンボルを伝送する方法は、LTE−Aシステムでこれらのうち1つだけを支援することもでき、1つ以上を支援することもできる。1つ以上支援する場合には、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを受信機に通知する。したがって、受信機は、前記言及された方法のうちどんな方法が適用されるかを把握しているので、どんな位置の副搬送波でSFBCプレコーディングされないシンボルが伝送されることを把握することができる。したがって、受信機は、当該位置だけをSFBCデコーディングをせずに復調し、当該位置を除いて残りのプレコーディングされたシンボルは、SFBCデコーディングを行う。
【0076】
第三に、一部の副搬送波で隣接するOFDMシンボル間にプレコーディングをする方法について説明する。
【0077】
SFBCの場合、プレコーディングされたシンボルの対が経験するチャネルの差が大きくなれば、復調時にエラーが発生するようになり、誤って復調されたシンボルは、ターボコードをデコーディングするとき、性能低下を誘発することができる。したがって、エラーが発生しないように特定位置ではデータシンボルを同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングを行うことによって伝送する方法を提案する。
【0078】
3)−1.アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数が奇数である場合
【0079】
図5の(e)を参照すれば、アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数が奇数である場合、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに1つの資源要素にデータシンボルを同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングを行うことによって伝送することができる。例えば、
図5の(e)で資源要素(m、0)と隣接する(m+1、0)を対にしてプレコーディングして伝送することができる。これにより、すべてのOFDMシンボルで割り当てられた資源ブロック範囲内の同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングされたデータシンボルが運搬される副搬送波の個数を偶数に作って、復調時にエラーが発生する問題を解決することができる。
【0080】
3)−2.アンテナポートの個数が2以下であり、割り当てられた資源ブロックの個数と関係ない場合
【0081】
図6の(c)を参照すれば、アンテナポートの個数が2以下である場合、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、基地局は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに各資源ブロック別に最もインデックスが低い副搬送波一個ずつにデータシンボルを同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングを行うことによって伝送することができる。すなわち、
図6の(c)で資源要素(m、0)と隣接する資源要素(m+1、0)を対にしてプレコーディングして伝送し、資源要素(m、n−12)と隣接する資源要素(m+1、n−12)を対にしてプレコーディングして伝送する。これにより、復調エラー及びデコーディング性能低下の問題を解決することができる。
【0082】
3)−3.アンテナポートの個数が3以上であり、割り当てられた資源ブロックの個数と関係ない場合
【0083】
図11を参照すれば、アンテナポートの個数が3以上である場合、割り当てられた資源ブロックの個数と関係なく、送信機は、割り当てられた資源ブロック内で復調基準信号があるOFDMシンボルごとに2対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で2つのOFDMシンボルで同じ副搬送波位置で同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングを行うことによって伝送することができる。これにより、デコーディング性能の低下を改善することができる。例えば、
図11の(a)及び(b)で資源要素(m、4)と隣接する資源要素(m+1、4)を対にしてプレコーディングし、これを伝送することができる。
【0084】
この際、同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングをする資源要素の位置は、
図11に示されたものに限定されない。すなわち、2対のコード分割多重された復調基準信号グループの間で連続された2つの副搬送波を除いて2つのOFDMシンボルで同じ位置にある副搬送波を選択し、同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングを伝送する条件を満足するすべての組合を含む。
【0085】
前記一部の副搬送波で隣接するOFDMシンボル間にプレコーディングを行う方法は、LTE−Aシステムでこれらのうち1つだけを支援することもできて、1つ以上を支援することもできる。1つ以上支援する場合には、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを受信機に通知する。したがって、受信機は、前記言及された方法のうちどんな方法が適用されるかを把握しているので、どんな位置の副搬送波で同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングすることなく、隣接するOFDMシンボルとプレコーディングされて伝送されることを分かる。したがって、受信機は、当該位置で選択されたプレコーディングシンボルの対がどんな位置の副搬送波に位置するかを把握することができ、プレコーディングシンボルの対同士をSFBCデコーディングを行い、復調されたデータシンボルを得る。
【0087】
図12及び
図13は、本発明の第2実施形態によるプレコーディングシンボル対の資源要素配置方法を説明するための図である。
【0088】
説明の便宜のために、
図12及び
図13で、送信機が受信機に割り当てた資源ブロックの1つのOFDMシンボルで副搬送波の数をn個と仮定し、1つの資源ブロックは、14個のOFDMシンボルを有すると仮定する。これにより、副搬送波は、プレコーディングされたシンボルが割り当てられる手順、すなわち、資源ブロックの下から上に0ないしn−1の順にインデクシングする。また、OFDMシンボルは、プレコーディングされたシンボルが割り当てられる手順、すなわち、資源ブロックの左から右に0ないし13の順にインデクシングする。すなわち、(副搬送波のインデックス、OFDMシンボルのインデックス)のように示される。
【0089】
前述した2つの問題点のうち1つの資源要素当たり発生することができる性能低下の側面から見れば、一番目の問題点がさらに大きい性能低下を引き起こすことができる。したがって、一番目の問題点を解決するために、既存のLTEシステムで使用された資源要素配置方法と異なって、次のような資源要素配置方法を提案する。
【0090】
LTE−Aシステムのための新しい資源要素配置方法は、次の通りである。
【0091】
第一に、PBCH、同期信号、基準信号の位置には、PDSCHデータシンボルが伝送されない。
【0092】
第二に、PDCCHのようなOFDMシンボルにPDSCHデータシンボルが伝送されない。
【0093】
前記基準を守りながら、次のように割り当てる。
【0094】
図12の(a)は、既存のLTEで使用される資源要素配置方法を示すものであり、
図12の(b)、(c)は、本発明の資源要素配置方法を示すものである。図示のように、本発明の資源要素配置方法は、OFDMシンボルごとに交互に副搬送波のインデックスの昇順と降順を繰り返しながら割り当てる方法である。これを点線の矢印で示した。
【0095】
図12の(b)及び(c)を参照すれば、割り当てられた資源ブロックのうち最も一番目のOFDMシンボルの最も低いインデックスの副搬送波位置(0、3)から割当が始まって、副搬送波インデックスを増加させながら割り当てられる。この際、副搬送波インデックスが割り当てられた資源ブロックの一番目のOFDMシンボルの最後の副搬送波(n−1、3)に到逹すれば、次のOFDMシンボルの最も高いインデックスの副搬送波(n−1、4)からインデックスを減少させながら最も低いインデックスの副搬送波(0、4)まで割当を開始する。最も低いインデックスの副搬送波まで割り当てられれば、次のOFDMシンボルでは初めてOFDMシンボルで割り当てたもののように、さらに最も低いインデックス(0、5)で副搬送波のインデックスを増加させながら割り当て、このような方法を資源ブロック内の最後のOFDMシンボルまで繰り返す。
【0096】
図12の(b)と(c)には、一番目のOFDMシンボルでは、常に副搬送波インデックスの昇順に資源要素に配置されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一番目のOFDMシンボルで副搬送波インデックスの降順に資源要素に配置される方法をも含む。
【0097】
一方、
図13を参照すれば、復調基準信号を含まないOFDMシンボルでは、すべて同一の方向に資源要素を配置する。
【0098】
図13の点線の矢印を参照すれば、復調基準信号を含むOFDM2つのシンボル同士だけが互いに異なる方向に資源要素を配置することができる。
【0099】
図13の(a)を参照すれば、プレコーディングされたシンボルの割当順序は、復調基準信号を含まないOFDMシンボルの場合、従来の技術のように、資源要素(0、3)から(n−1、3)まで配置した後、資源要素(0、4)から(n−1、4)まで昇順に配置する。その後、復調基準信号を含むOFDMシンボルの場合、資源要素(0、5)から(n−1、5)まで昇順に配置した後、資源要素(n−1、6)から(0、6)まで降順に配置する。
【0100】
しかも、
図13で示された形態以外にも、復調基準信号を含まないOFDMシンボルでは、すべて同一の方向に資源要素を配置し、復調基準信号を含むOFDM2つのシンボル同士だけが互いに異なる方向に資源要素を配置する条件を満足するすべての方法は本発明に含まれる。
【0101】
LTE−Aシステムで前記新しい資源要素配置方法が常に適用されることもでき、既存の方法と新しい方法が場合によって変わって適用されることができる。常に同一の方法が適用される場合と場合によって2つの以上の方法が変わって適用される場合には、どんな方法で資源要素を配置したかを物理階層信号や上位階層信号などを利用して受信機に通知する。したがって、受信機は、どんな方法でデータシンボルが資源要素に配置されたかを把握することができ、資源要素配置手順と方法を把握すれば、従来のSFBC復調方法を利用して復調することができる。
【0102】
前述したように、第1及び第2実施形態を含む方法は、1つ方法が固定的に適用されるか、1つ以上の方法が場合によって互いに変わって適用されることもできる。また、一回に1つ以上の方法が同時に適用されることもできる。さらに、それぞれの場合で、1つ方法が固定的に適用される場合以外の場合があり得る。このような場合、送信機は、物理階層制御信号や上位階層制御信号などを利用して受信機にどんな方法が適用されるかを通知することができる。したがって、受信機は、当該方法に適した受信動作を行うことができる。
【0103】
図14は、本発明の実施形態による送信機の概略的な構造を説明するための図である。
【0104】
図14を参照すれば、本発明の実施形態による送信機100は、スクランブラー110、変調器120、レイヤーマッパー130、プレコーダー140、資源要素マッパー150、OFDMシンボル生成器160を含む。
【0105】
伝送されるデータは、多重アンテナを使用する場合、1個あるいはそれ以上のコードワード(code word)で伝送することができる。本発明の実施形態のように、多重のコードワードを使用する場合には、それぞれのコードワードであるデータが入力されれば、スクランブラー110は、それぞれのデータをスクランブリングして出力する。
【0106】
変調器120は、スクランブリングされたデータを変調する。ここで、変調方法は、OPSK、4QAM、16QAMなどを例示することができる。
【0107】
レイヤーマッパー130は、変調されたデータが順に入力されれば、各レイヤーにシンボル単位にマッピングする。特に、レイヤーマッパー130は、プレコーディング対選択器131を含む。
【0108】
プレコーディング対選択器131は、基本的にプレコーディングされるシンボル対を選択し、プレコーダー140に出力する役目を行う。特に、プレコーディング対選択器131は、本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波でプレコーディングされないシンボル対を伝送することができるようにプレコーディングしないシンボル対を選択して出力することができる。このような方法を
図5の(c)、(d)、
図6の(b)、
図9及び
図10を参照して説明した。
【0109】
また、プレコーディング対選択器131は、本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波で隣接するOFDMシンボル間にプレコーディングされることができるようにシンボル対を選択して出力することができる。このような方法を
図5の(e)、
図6の(c)及び
図11を参照して説明した。
【0110】
プレコーダー140は、入力されるシンボルを一対を基本単位にプレコーディングし、当該プレコーディングされたシンボル対を順にシンボル単位に出力する。
【0111】
資源要素マッパー150は、入力されるプレコーディングされたシンボルを各端末別に下向きリンクフレームにマッピングする役目を行う。すなわち、資源要素マッパー150は、プレコーディングされたシンボル対を資源要素にマッピングする役目を行う。
【0112】
特に、資源要素マッパー150は、本発明の第1実施形態によって特定副搬送波位置ではプレコーディングされたシンボル対を配置しなくてもよい。このような方法を
図5の(a)、(b)、
図6の(a)、
図7及び
図8を参照して説明した。
【0113】
また、資源要素マッパー150は、本発明の第2実施形態によってOFDMシンボル別にプレコーディングされたシンボル対を配置手順を異にして配置することができる。このような方法を
図12及び
図13を参照して説明した。
【0114】
OFDMシンボル生成器160は、各資源要素にマッピング(または配置)されたプレコーディングシンボル対をOFDM信号に変調し、アンテナを介して伝送する。
【0115】
図15は、本発明の実施形態による送信機の概略的な構造を説明するための図である。
【0116】
図15を参照すれば、本発明の実施形態による受信機200は、OFDM復調器210、資源要素デマッパー220、LLR(log−likelihood ratio)生成器230、チャネルデコーダー240、情報データ抽出器250、基準信号抽出器260及びチャネル推定器270を含む。
【0117】
前述したように、送信機100は、本発明の実施形態による資源要素配置方法のうちいずれか1つの方法または2以上の組合による方法により資源要素を配置したかを受信機200に通知する。この際、送信機100は、物理階層制御信号や上位階層制御信号などを利用して受信機にどんな方法が適用されるかを通知することができる。したがって、受信機200は、送信機100の資源要素配置方法を把握していると仮定する。
【0118】
OFDM復調器210は、受信される信号であるOFDM信号を復調して出力する。
【0119】
基準信号抽出器260は、OFDMシンボル別に基準信号を抽出し、チャネル推定器270は、基準信号を用いてチャネルを推定する。
【0120】
資源要素デマッパー220は、送信機100が伝送した資源配置方法によって受信される資源要素からプレコーディングされたシンボルを抽出する。
【0121】
特に、本発明の第1実施形態によって送信機100が特定の副搬送波位置ではプレコーディングされたシンボル対を配置せずに伝送する場合、資源要素デマッパー220は、当該資源要素からシンボルを抽出しない。このような方法を
図5の(a)、(b)、
図6の(a)、
図7及び
図8を参照して説明した。
【0122】
また、送信機100が本発明の第2実施形態によってOFDMシンボル別にプレコーディングされたシンボル対を配置手順を異にして配置して伝送する場合、資源要素デマッパー220は、このような配置手順によって資源要素からシンボルを抽出する。このような方法を
図12及び
図13を参照して説明した。
【0123】
LLR(log−likelihood ratio)生成器230は、チャネル推定値を用いてLLR値を算出して出力する。特に、LLR(log−likelihood ratio)生成器230は、シンボルデコーダー231を含む。シンボルデコーダー231は、SFBC方式に従ってプレコーディングされたシンボルをデコーディングする。特に、送信機100は、本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波でプレコーディングされないシンボル対を伝送する場合、シンボルデコーダー231は、プレコーディングされないシンボルがマッピングされた資源要素の位置を獲得した後、プレコーディングされないシンボル対をデコーディングしなくてもよい。当該位置の獲得方法は、前述したように、送信機100が上位シグナリングを通じてあらかじめ受信機200に通知することができる。このような方法を
図5の(c)、(d)、
図6の(b)、
図9及び
図10を参照して説明した。
【0124】
また、送信機100が本発明の第1実施形態によって隣接するOFDMシンボルを対にしてプレコーディングして伝送する場合、シンボルデコーダー231は、隣接するOFDMシンボルを対にしてプレコーディングされた資源要素の位置を獲得し、当該シンボル対までSFBCデコーディングを行うことができる。当該位置の獲得方法は、前述したように、送信機100が上位シグナリングを通じてあらかじめ受信機200に通知することができる。このような方法を
図5の(e)、
図6の(c)及び
図11を参照して説明した。
【0125】
デコーディングされたシンボル対が入力されれば、チャネルデコーダー240は、LLR値に基づいてデータをデコーディングする。これは、ターボコードによる方法によりデータをデコーディングすることができる。
【0126】
情報データ抽出器250は、チャネルデコーダー240がデコーディングした値から実際情報データを抽出する。情報データは、コードワード単位になることができる。
【0127】
以下、
図16及び
図17において送信機及び受信機は、本発明の実施形態による資源要素マッピング方法を互いに共有していると仮定する。このような資源要素マッピング方法は、前述したように、上位シグナリングを通じて送信機100が受信機200に伝達することができる。
【0128】
図16は、本発明の実施形態による送信機の資源要素マッピング方法を説明するための流れ図である。
【0129】
図16を参照すれば、送信機100は、1601段階で、伝送するデータを変調する。ここで、変調方法は、OPSK、4QAM、16QAMなどを例示することができる。
【0130】
その後、送信機100は、1603段階で、変調されたデータをレイヤーにマッピングすると同時に、変調されたデータからシンボル単位にプレコーディングするシンボル対を選択する。この際、送信機100は、本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波でプレコーディングされないシンボル対を伝送することができるようにプレコーディングしないシンボル対を選択することができる。このような方法を
図5の(c)、(d)、
図6の(b)、
図9及び
図10を参照して説明した。また、送信機100は、本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波で隣接するOFDMシンボル間にプレコーディングされることができるようにシンボル対を選択して出力することもできる。このような方法を
図5の(e)、
図6の(c)及び
図11を参照して説明した。
【0131】
次いで、送信機100は、1605段階で、以前に選択されたシンボル対別にプレコーディングを行う。
【0132】
その後、送信機100は、1607段階で、シンボル対に資源要素にマッピングする。この際、送信機100は、本発明の第1実施形態によって特定の副搬送波位置ではプレコーディングされたシンボル対を配置しなくてもよい。このような方法を
図5の(a)、(b)、
図6の(a)、
図7及び
図8を参照して説明した。また、送信機100は、本発明の第2実施形態によってOFDMシンボルにプレコーディングされたシンボル対を配置手順を異にして配置することができる。このような方法を
図12及び
図13を参照して説明した。
【0133】
次に、送信機100は、1609段階でマッピングされたシンボル対を時間軸によってOFDM変調し、1611段階で、OFDM変調された信号を伝送する。
【0134】
図17は、本発明の実施形態による受信機の資源要素デマッピング方法を説明するための流れ図である。
【0135】
図17を参照すれば、受信機200は、1701段階で、信号を受信し、1703段階で、受信された信号をOFDM復調する。
【0136】
受信機200は、復調された信号から基準信号を抽出し、抽出した基準信号に基づいてチャネルを推定する。また、受信機200は、推定されたチャネルを通じてデータを復調するとき、その値を補償する。このような過程は、発明の要旨ではないので、その説明を略する。
【0137】
受信機200は、1705段階で、OFDM復調された信号から資源要素をデマッピングする。この際、本発明の第1実施形態によって送信機100が特定の副搬送波位置ではプレコーディングされたシンボル対を配置せずに伝送すれば、受信機200は、当該資源要素からシンボルを抽出しない。このような方法を
図5の(a)、(b)、
図6の(a)、
図7及び
図8を参照して説明した。また、送信機100が本発明の第2実施形態によってOFDMシンボル別にプレコーディングされたシンボル対を配置手順を異にして配置して伝送すれば、受信機200は、このような配置手順によって資源要素からシンボルを抽出する。このような方法を
図12及び
図13を参照して説明した。
【0138】
次いで、受信機200は、1707段階で、SFBCデコーディングを行う。この際、送信機100が本発明の第1実施形態によって一部の副搬送波でプレコーディングされないシンボル対を伝送した場合、受信機200は、プレコーディングされないシンボルがマッピングされた資源要素の位置を獲得した後、プレコーディングされないシンボル対をデコーディングしなくてもよい。当該位置の獲得方法は、前述したように、送信機100が上位シグナリングを通じてあらかじめ受信機200に通知することができる。このような方法を
図5の(c)、(d)、
図6の(b)、
図9及び
図10を参照して説明した。また、送信機100が本発明の第1実施形態によって隣接するOFDMシンボルを対にしてプレコーディングして伝送した場合、受信機200は、隣接するOFDMシンボルを対にしてプレコーディングされた資源要素の位置を獲得し、当該シンボル対までSFBCデコーディングを行うことができる。当該位置の獲得方法は、前述したように、送信機100が上位シグナリングを通じてあらかじめ受信機200に通知することができる。このような方法を
図5の(e)、
図6の(c)及び
図11を参照して説明した。
【0139】
次に、受信機200は、1709段階で、チャネルデコーディングを行う。シンボルデータに基づいてLLR値を生成し、生成したLLR値によってチャネルデコーディングが行われる。その後、受信機200は、1711段階で、チャネルデコーディングされた値から実際情報データを抽出する。
【0140】
チャネル状態情報基準信号をマッピングして伝送する方法について
図18〜
図32を参照して説明する。
【0141】
図18は、LTEシステムの資源ブロック内でチャネル状態情報基準信号の配置図である。
【0142】
図18を参照すれば、チャネル状態情報基準信号は、LTE−Aシステムで端末がチャネル状態を測定し、基地局にフィードバックするための基準信号である。そして、チャネル状態情報基準信号は、基地局から端末に伝送される基準信号である。LTEシステムで共通基準信号が各サブフレームごとに伝送されることとは異なって、チャネル状態情報基準信号は、一定の周期を持って伝送される。そして、チャネル状態情報基準信号は、
図18に示されたように資源ブロック内に配置される。
【0143】
LTEシステムでプレコーディングされたシンボルの資源要素配置は、次のような手続によって行われる。LTEシステムで伝送ダイバシティは、SFBCを基盤としているので、資源要素に配置されるプレコーディングされたシンボルの個数は、2の倍数にならなければならない。そして、SFBCを適用するための基本仮定によってプレコーディングされたシンボル対が同一であるか、または非常に変化が少ないチャネルを経験しなければならない。したがって、各資源要素に配置されるプレコーディングされたシンボルの対は、隣接する資源要素に配置されなければならない。
図1のLTEシステムの共通基準信号の配置を見れば、このような内容をよく反映していることが分かる。
【0144】
図19は、LTEシステムでプレコーディングシンボル対の配置図を示すもので、4個のアンテナポートを有する共通基準信号が位置するOFDMシンボルでプレコーディングされたシンボルの対が配置される例示を示すものである。図面で線を介して連結された資源要素にプレコーディングされたシンボルの対が配置される。したがって、LTEシステムでは、SFBCプレコーディングされたシンボルの対は、常に隣接する副反送波に割り当てられることが分かる。
【0145】
LTE−AシステムでLTEシステムの共通基準信号の一部を使用しているが、チャネル状態情報の測定のために新たに
図18のようにチャネル状態情報基準信号が導入された。そのため、LTE−AシステムにLTEの伝送ダイバシティ技術と資源要素配置基準が同一に適用されれば、特定個数の共通基準信号とチャネル状態情報基準信号の組み合わせでLTEシステムより性能が低下する。
【0146】
言い換えれば、
図18に示されたように、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルでプレコーディングされたシンボルを伝送することができる資源要素の個数が奇数であるか、または4の倍数ではないことができる。したがって、SFBCのシンボル対を成す2つの変調された信号が周波数上で間隔が遠くなって受信したとき、互いに異なるチャネル状況を経験するようになり、性能が低下する。
【0147】
LTE−Aでは、1個、2個、4個のアンテナポートを有することができる共通基準信号と1個、2個、4個、8個のアンテナポートを有することができるチャネル状態情報基準信号が自由に組み合わせされることができる。それで、性能低下は、共通基準信号が2個のアンテナポートを有しているとき、1個または2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号と組み合わせされた場合と4個のアンテナポートの共通基準信号と1個または2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号が組み合わせされた場合に発生するようになる。
【0148】
図20は、LTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1である場合、プレコーディングシンボル対の配置の例示図である。すなわち
図20は、共通基準信号が2個のアンテナポートを有しているとき、1個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号と組み合わせされた場合である。
【0149】
図20を参照すれば、最も上端と下端に位置し、色が異なる資源要素と異なり、実線で連結された資源要素が性能低下を発生させるシンボル対である。性能低下が発生するシンボル対は、
図20の(a)、(b)のように、割り当てられた資源ブロックの個数が奇数であるかまたは偶数であるかによって変わるようになる。
【0150】
図21は、LTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、プレコーディングシンボル対の配置の例示図である。
図22は、LTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個でありチャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1の場合プレコーディングシンボル対の配置の例示図である。
図23は、LTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、プレコーディングシンボル対の配置の例示図である。
図21〜
図23で実線で連結された資源要素と色が異なるように表示された資源要素が性能低下を発生させるシンボル対である。LTE−Aシステムで伝送ダイバシティ技術に性能低下が発生する理由は、
図18のように、新たにチャネル状態情報基準信号が導入され、SFBCプレコーディングされたシンボル対が隣接する資源要素に割り当てられることができないからである。したがって、本発明では、第3及び第4実施形態を通じて発生する伝送ダイバシティ技術の性能低下の問題点を解決しようとする。
【0152】
性能低下の問題点を解決するためにプレコーディングされたシンボルを特定の資源要素に配置する方法を提案する。プレコーディングされたシンボルを特定の資源要素に配置する方法は、
図24〜
図27を参照して説明する。
【0153】
図24は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1である場合、本発明の資源要素配置方法を適用した例示図である。
図25は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、資源要素配置方法を適用した例示図である。
図26は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1である場合、資源要素配置方法を適用した例示図である。
図27は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、資源要素配置方法を適用した例示図である。
【0154】
1)2個のアンテナポートの共通基準信号と1個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0155】
図24に示されたように、1つのOFDMシンボルでPDSCH伝送に使用される資源要素の個数を偶数にしてSFBCプレコーディングされたシンボル対が互いに遠く離れた資源要素に配置されないようにするものである。この場合、ダイバシティ技法でSFBCが適用されることができ、
図24に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素の1つを使用しない。ここで、資源要素を使用しないことは、当該資源要素位置で何も伝送せずに空状態にすることを言う。この際、空状態にする資源要素は、次のような方法を利用して選択する。
【0156】
1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルに属する資源要素のインデックスは、LTEシステムで資源が配置される手順によって先に配置される資源に低いインデックスを有するようにする。言い換えれば、1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルで最も一番目の資源要素のインデックスは、0番になり、最も後の資源要素のインデックスは、11番になる。
【0157】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に何も伝送しない。そして、チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に何も伝送しない。
【0158】
2)2個のアンテナポートの共通基準信号と2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0159】
この場合、ダイバシティ技法でSFBCが適用されることができ、
図25に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素を使用しない方法を提案する。
図25を参照すれば、2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合、チャネル状態情報基準信号は、2つの隣接するOFDMシンボルの同一の周波数インデックス位置に存在する。したがって、この場合、使用しない資源要素の位置は、チャネル状態情報基準信号があるOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接する基準信号で各OFDMシンボル当たり1つずつの資源要素を使用しない資源要素として決定する。この際、使用しない資源要素の位置は、下記のように決定する。
【0160】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に何も伝送しない。そして、チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に何も伝送しない。
【0161】
3)4個のアンテナポートの共通基準信号と1個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0162】
この場合、ダイバシティ技法でFSTDが適用されることができ、
図26に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルで3個の資源要素を使用しない方法を提案する。
図18によれば、チャネル状態情報基準信号は、1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルに4個または12個の資源要素に位置する。そして、4個の資源要素にチャネル状態情報基準信号があり得る場合、
図26の(a)のように、現在基準信号として使用している資源要素の位置を除いた残りの3個の資源要素位置を信号伝送に使用しないようにする。または、
図26の(b)のように、12個の資源要素にチャネル状態情報基準信号がある場合、現在基準信号として使用している資源要素に隣接する3個の資源要素位置を信号伝送に使用しない。この際、信号伝送に使用しない資源要素の位置は、次のように定められる。
【0164】
4)4個のアンテナポートの共通基準信号と2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0165】
この場合、ダイバシティ技法でSFBCが適用されることができ、本発明では、
図27に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素を使用しない方法を提案する。
図27に示されたように、2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合、チャネル状態情報基準信号は、2つの連接するOFDMシンボルの同一の周波数インデックス位置に存在する。したがって、使用しない資源要素の位置は、チャネル状態情報基準信号があるOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接する基準信号で各OFDMシンボル当たり1つの資源要素を使用しない資源要素として決定する。そして、使用しない資源要素の位置は、下記のように決定される。
【0166】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に何も伝送しない。またはチャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に何も伝送しない。
【0167】
このように一部の副反送波でデータシンボルを伝送しない方法は、これらのうち1つだけが支援されることもでき、1つ以上が支援されることができる。1つ以上が支援される場合、基地局は、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを端末に通知する。したがって、端末は、どんな位置の副反送波で何も伝送されないか、プレコーディングされたシンボル以外の他の信号が伝送されることが分かる。
【0168】
プレコーディングされたシンボル以外の他の信号(例えば、制御信号)が資源要素にマッピングされて伝送されれば、端末は、当該位置を確認し、当該信号を適当な方法に復調する。この際、端末は、残りのデータシンボルがプレコーディングされて伝送された部分を別に復調する。そして、何も伝送されない場合、端末は、当該資源要素の位置値をnull(0)にし、残りのデータシンボルをプレコーディングして伝送された他の信号とともに復調する。また、端末は、当該位置のみを除いて残りのプレコーディングされたシンボルだけを復調することもできる。
【0170】
LTEシステムでは、変調されてレイヤーに割り当てられたシンボルが順次にSFBCプレコーディングされて対を成したが、LTE−Aシステムでは、上記言及された問題点によってLTEシステムとは異なる方法が要求される。したがって、次のような方法で、これを解決しようとする。
【0171】
一番目の方法は、一部の資源要素でSFBCプレコーディングされないシンボルを伝送する方法である。
【0172】
SFBCの場合、プレコーディングされたシンボル対が経験するチャネルの差が大きくなれば、復調時にエラーが発生するようになる。そして、誤って復調されたシンボルがターボコードにデコーディングされるとき、性能低下が誘発されることができる。したがって、特定の資源要素位置でデータシンボルをSFBCプレコーディングせずに伝送する方法を提案する。
【0173】
特定の資源要素に位置するプレコーディングシンボル対は、SFBCプレコーディングが適用されない。この際、プレコーディングが適用されることなく伝送されるシンボルが配置される資源要素の位置は、下記のような方法で決定する。このような方法は、
図28〜
図31を参照して説明する。
【0174】
図28は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1である場合、プレコーディング方法を適用した例示図である。また、
図29は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が2個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、プレコーディング方法を適用した例示図である。また、
図30は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が1である場合、プレコーディング方法を適用した例示図である。次に、
図31は、本発明の実施形態によるLTE−Aシステムで共通基準信号アンテナポートの個数が4個であり、チャネル状態情報基準信号アンテナポートの個数が2である場合、プレコーディング方法を適用した例示図である。
【0175】
1)2個のアンテナポートの共通基準信号と1個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0176】
この場合、ダイバシティ技法でSFBCが適用されることができ、本発明では、
図28に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素の1つにSFBCを適用しない。
【0177】
まず、資源ブロック内で資源要素のインデクシングを次のように仮定する。1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルに属する資源要素のインデックスは、次のように資源が配置される手順によって先に配置する方を低いインデックスを有するようにする。これにより、1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルの最も一番目の資源要素のインデックスは、0番になり、最も後の資源要素のインデックスは、11番になる。
【0178】
もしチャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングが適用されない。またはチャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングが適用されない。
【0179】
2)2個のアンテナポートの共通基準信号と2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0180】
この場合、ダイバシティ技法でSFBCが適用されることができ、本発明では、
図29に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素をSFBCを適用しない方法を提案する。
図29に示されたように、2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合、チャネル状態情報基準信号は、2つの隣接するOFDMシンボルの同一の周波数インデックス位置に存在する。したがって、資源要素の位置は、チャネル状態情報基準信号があるOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接する基準信号で各OFDMシンボル当たり1つずつの資源要素をSFBCプレコーディングが適用されない資源要素の位置に決定される。
【0181】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングが適用されない。そして、チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングが適用されない。
【0182】
3)4個のアンテナポートの共通基準信号と1個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0183】
この場合、ダイバシティ技法でFSTDが適用されることができ、
図30に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルで3個の資源要素にSFBCを使用しない方法を提案する。
図18によれば、チャネル状態情報基準信号は、1つの資源ブロック内で1つのOFDMシンボルに4個または12個の資源要素に位置することができる。したがって、4個の資源要素にチャネル状態情報基準信号があり得る場合、
図30の(a)のように、現在基準信号として使用している資源要素を除いた残りの3個の資源要素位置でSFBCプレコーディングが適用されないようにする。そうではなく、(b)のように12個の資源要素にチャネル状態情報基準信号がある場合、現在基準信号として使用している資源要素と隣接する3個の資源要素にSFBCプレコーディングを適用しない。この際、SFBCプレコーディングが適用されない3個の資源要素位置は、次のように定められる。
【0185】
4)4個のアンテナポートの共通基準信号と2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合
【0186】
この場合、ダイバシティ技法でFSTDが適用されることができ、
図31に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素でSFBCプレコーディングを使用しない方法を提案する。
図31に示されたように、2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合、チャネル状態情報基準信号は、2つの隣接するOFDMシンボルの同一の周波数インデックス位置に存在する。したがって、SFBCを使用しない資源要素の位置は、チャネル状態情報基準信号があるOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接する基準信号で各OFDMシンボル当たり1つずつの資源要素をSFBCを適用しない資源要素にし、その位置は、下記のように決定する。
【0187】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングを適用しない。またはチャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングを適用しない。
【0188】
LTE−Aシステムで一部の副反送波でSFBCプレコーディングされないシンボルを伝送する方法で1つだけを支援することもでき、1つ以上を支援することもできる。1つ以上支援する場合、基地局は、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを端末に通知する。したがって、端末は、上記言及された方法のうちどんな方法が適用されるかを把握していて、どんな位置の副反送波でSFBCでプレコーディングされないシンボルが伝送されることを把握することができる。これより、端末は、当該資源要素の位置にマッピングされたシンボルは、SFBCデコーディングせずに復調する。そして、端末は、当該資源要素に配置されたシンボルを除いて残りの資源要素に位置するプレコーディングされたシンボルにSFBCデコーディングを行う。
【0189】
第二に、一部の副反送波で隣接するOFDMシンボルの間にプレコーディングをする方法について
図32を参照して説明する。
【0190】
SFBCの場合、プレコーディングされたシンボル対が経験するチャネルの差が大きくなれば、復調時にエラーが発生するようになり、誤って復調されたシンボルは、ターボコードをデコーディングする時、性能低下を誘発することができる。したがって、エラーが発生しないように、特定位置では、データシンボルを同じOFDMシンボルでSFBCプレコーディングせずに、隣接OFDMシンボルとプレコーディングを行うことによって伝送する方法を提案する。第5実施形態で説明する伝送方法は、既に説明された他の方法とは異なって、チャネル状態情報基準信号が2個のアンテナポートを有する場合にのみ適用することができる。
【0191】
この場合、共通基準信号が伝送されるアンテナポート個数と関係なく、
図32に示されたように、チャネル状態情報基準信号が存在するOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接している資源要素を隣接OFDMシンボルにある資源要素に属するシンボルとともにSFBCを適用する方法を提案する。
図32に示されたように、2個のアンテナポートのチャネル状態情報基準信号がある場合、チャネル状態情報基準信号は、2つの隣接するOFDMシンボルの同一の周波数インデックス位置に存在する。したがって、資源要素の位置は、チャネル状態情報基準信号があるOFDMシンボルでチャネル状態情報基準信号と隣接する基準信号で、各OFDMシンボル当たり1つずつ資源要素にSFBCが適用される。この際、SFBCの適用される信号が位置する資源要素は、下記のように決定する。
【0192】
チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが奇数(mod(n、2)=1)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn−1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングを適用しない。また、チャネル状態情報基準信号が位置する資源要素のインデックスnが偶数(mod(n、2)=0)である場合、チャネル状態情報基準信号が位置するOFDMシンボルのn+1番の資源要素に位置する変調された信号は、SFBCプレコーディングを適用しない。
【0193】
LTE−Aシステムで一部の副反送波で隣接するOFDMシンボルの間にプレコーディングをする方法のうち1つだけが支援されることもでき、1つ以上が支援されることもできる。1つ以上支援される場合、基地局は、物理階層制御信号や上位階層制御信号を利用してどんな方法が適用されるかを端末に通知する。したがって、端末は、上記言及された方法のうちどんな方法が適用されるかを把握している。それで、端末は、どんな位置の副反送波でどんなOFDMシンボルがSFBCプレコーディングされず、隣接OFDMシンボルとプレコーディングされて伝送されることを把握することができる。また、端末は、当該位置の資源要素で選択されたプレコーディングシンボル対がどんな位置の副反送波に位置するかを把握することができ、プレコーディングされたシンボル対にSFBCデコーディングを行うことによって、復調されたデータシンボルを得る。
【0194】
そして、言及された方法は、1つ方法が固定的に適用されるか、1つ以上の方法が場合によって互いに変わって適用されることもでき、一回に1つ以上の方法が同時に適用されることもできる。そして、基地局は、1つ方法が固定的に適用される場合、その他の残りの場合は、物理階層制御信号や上位階層制御信号などを利用して端末にどんな方法が適用されるかを通知する。したがって、端末は、当該方法に適した受信動作を行うことができる。
【0195】
本明細書と図面に開示された本発明の実施形態は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。