【実施例】
【0115】
以下に実施例、試験例によって本発明を具体的に説明するが、これらは例示の目的で記載されているものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
なお
1H−NMRスペクトルは、TMS(テトラメチルシラン)を内部標準として測定し、δ値(ppm)で化学シフトを示した。化学シフトは、かっこ内にプロトン数、吸収パターン、カップリング定数(J値)を示した。
また吸収パターンに関して、次の記号を使用する。s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=クワルテット、dd=ダブルダブレット、ddd=ダブルダブルダブレット、dt=ダブルトリプレット、m=マルチプレット、br=ブロード、br s=ブロードシングレット。
また化合物の構造式に関して、次の記号を使用する場合がある。Me=メチル、Et=エチル、tBu=tert−ブチル、Ph=フェニル、Ac=アセチル、Boc=tert−ブトキシカルボニル、TFA=トリフルオロ酢酸、MsOH=メタンスルホン酸、DMF=ジメチルホルムアミド、THF=テトラヒドロフラン、NMP=N−メチルピロリジノン、CDI=カルボニルジイミダゾール。
【0116】
実施例1
2−(エチルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(1)
実施例1(1)
5−ブロモイソキノリン−2−オキシド(1a)
5−ブロモイソキノリン(20.7g)のクロロホルム(250ml)溶液に含水メタクロロ過安息香酸(65%,29g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、少量のクロロホルムとジエチルエーテルを加えた。析出物を濾取し、化合物(1a)(11.8g,50%,)を得た。
【0117】
実施例1(2)
1−クロロ−5−ブロモイソキノリン(1b)
化合物(1a)(7.83g)のクロロホルム(120ml)懸濁液にオキシ塩化リン(5ml)を加え、50℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、少量のクロロホルムとジエチルエーテルを加えた。析出物を濾取し、化合物(1b)(5.83g,65%)を白色固体として得た。
【0118】
実施例1(3)
1−(ベンジルオキシ)−5−ブロモイソキノリン(1c)
化合物(1b)(0.242g)、ベンジルアルコール(0.162g)、水酸化カリウム(0.224g)、炭酸カリウム(0.138g)、トリス(2−(2−メトキシエトキシ)エチル)アミン(0.032ml)のトルエン(6ml)懸濁液を120℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(1c)(0.621g,99%)を淡黄色固体として得た。
【0119】
実施例1(4)
1−クロロ−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン(1d)
化合物(1c)(3.03g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩(1.96g)、8−キノリノール(0.280g)、酸化第一銅(0.280g)、PEG(Mn=3400)(1.90g)、炭酸セシウム(12.5g)をDMSO(20ml)に懸濁させ、窒素置換した後閉管し、125℃で終夜撹拌した。冷後、反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し白色固体(2.60g)を得た。得られた白色固体(2.60g)、炭素に担持した水酸化パラジウム(2.60g)をシクロヘキセン(68ml)、エタノール(34ml)に懸濁させ、窒素雰囲気下、80℃で4時間撹拌した。冷後、クロロホルムとメタノールが5:1の混合液を加え、セライトを用いて不溶物を濾別した。濾液の溶媒を留去した後、残渣にクロロホルムを加え、析出物を濾取して白色固体(1.47g)を得た。得られた白色固体(1.11g)にオキシ塩化リン(7.6ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣に少量のクロロホルムとジエチルエーテルを加え、析出物を濾取して化合物(1d)(0.929g,3段階収率、33%)を白色固体として得た。
【0120】
実施例1(5)
2−(エチルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(1)
化合物(1d)(0.062g)と4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(0.071g)と炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(3.0mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.012g)を加え、85℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を次の反応に用いた。得られた残渣のDMSO(3mL)とエタノール(1.5mL)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.093mL)、30%過酸化水素水(0.045mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(1)(0.040g,2段階収率、45%)を淡黄色固体として得た。
【0121】
実施例2
4−(5−(5−アミノピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(2)
実施例2(1)
4−(5−ブロモイソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンゾニトリル(2a)
化合物(1b)(5.83g)、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(7.80g)、炭酸ナトリウム水溶液(2M、40mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(80mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(1.39g)を加え、85℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(2a)(14.8g,収率62%)を白色固体として得た。
【0122】
実施例2(2)
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキノリン−1−イル)ベンゾニトリル(2b)
化合物(2a)(2.56g)、ビス(ピナコレート)ジボロン(1.79g)、PdCl
2dppf(0.478g)、酢酸カリウム(2.3g)のジオキサン(20mL)懸濁液を、窒素雰囲気下、85℃で3時間撹拌した。反応液にクロロホルムを加え、セライトを用いて不溶物を濾別した。濾液の溶媒を留去し、得られた残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(2b)(1.38g,50%)を白色固体として得た。
【0123】
実施例2(3)
4−(5−(5−アミノピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(2)
化合物(2b)(0.102g)、3−アミノ−5−ブロモピリジン(0.042g)、炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(3mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.013g)を加え、85℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣のDMSO(3mL)とエタノール(1.5mL)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.093mL)、30%過酸化水素水(0.045mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(2)(0.045g,2段階収率、45%)を淡黄色固体として得た。
【0124】
実施例3
2−(エチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(3)
実施例3(1)
8−ヨード−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4(1H)−オン(3a)
2−ヨードアニリン(25.0g)、エチル4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネート(20.8g)、PPA(78.0g)の混合物を180℃で1時間撹拌した。冷後、水酸化ナトリウム水溶液で中和して析出物を濾過し、水で洗浄した。濾液を塩酸で酸性にして析出物を濾過し、水で洗浄した。濾取物を減圧下に乾燥させ化合物(3a)(16.2g、42%)を白色固体として得た。
【0125】
実施例3(2)
4−クロロ−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン(3b)
化合物(3a)(2.58g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩(1.54g)、8−キノリノール(0.220g)、酸化第一銅(0.220g)、PEG(Mn=3400)(1.50g)、炭酸セシウム(9.80g)をDMSO(16ml)に懸濁させ、窒素置換した後閉管し、125℃で終夜撹拌した。冷後、クロロホルムとメタノールが5:1の混合液を加え、セライトを用いて不溶物を濾別した。水層を塩酸で酸性にして析出物を濾過し、水で洗浄した。濾取物を減圧下に乾燥させ白色固体(1.36g)を得た。得られた白色固体(1.36g)にオキシ塩化リン(13ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(3b)(1.08g,2段階収率、38%)を白色固体として得た。
【0126】
実施例3(3)
2−(エチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(3)
化合物(3b)(0.07g)と4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(0.065g)と炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(3.0mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.011g)を加え、85℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を次の反応に用いた。得られた残渣のDMSO(3mL)とエタノール(1.5mL)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.093mL)、30%過酸化水素水(0.045mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(3)(0.061g,2段階収率、65%)を淡黄色固体として得た。
【0127】
実施例4
2−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(4)
実施例4(1)
8−ヨード−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(1H)−オン(4a)
Journal of Medicinal Chemistry,2004,47(6),1448−1464.に記載の方法を用いて合成した2−アミノ−3−ヨード安息香酸(16.4g)のDMF(120mL)溶液にEDCI塩酸塩(18.4g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(9.5g)を加え、続いてアンモニア水(21.2ml)を加えた。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、析出物を濾取し、減圧乾燥することで2−アミノ−3−ヨードベンズアミド(12.8g)を得た。得られた2−アミノ−3−ヨードベンズアミド(5.0g)のエタノール(95ml)溶液に60%水素化ナトリウム(2.29g)を加えた後、トリフルオロ酢酸エチル(10.8g)を加え、15時間加熱還流した。冷後、水を加え、6N塩酸を加えて酸性とした後、析出物を濾取し、減圧乾燥することで化合物(4a)(6.4g、2段階収率、77%)を得た。
【0128】
実施例4(2)
4−クロロ−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン(4b)
実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、化合物(4a)を用いることにより、化合物(4b)(2段階収率、52%)を得た。
【0129】
実施例4(3)
2−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(4)
実施例1(5)に準じ、化合物(1d)の代わりに化合物(4b)を用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(4)(2段階収率16%)を淡黄色固体として得た。
【0130】
実施例5
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2’−(トリフルオロメチル)−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(5)
実施例5(1)
4’−クロロ−2’−(トリフルオロメチル)−3,8’−ビスキノリン(5a)
化合物(3a)(2.72g)と3−キノリンボロン酸(1.66g)と炭酸ナトリウム水溶液(2M、2.7mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(5.3mL)溶液に、窒素雰囲気下、PdCl
2dppf(0.458g)を加え、マイクロ波照射下150℃で10分間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣にクロロホルムを加え、析出物を濾取し、濾取物(2.20g)を精製することなく次の反応に用いた。得られた濾取物(2.20g)にオキシ塩化リン(10ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(5a)(1.76g,2段階収率、61%)を白色固体として得た。
【0131】
実施例5(2)
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2’−(トリフルオロメチル)−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(5)
実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに化合物(5a)を用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(5)(2段階収率90%)を淡黄色固体として得た。
【0132】
実施例6
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(6)
実施例5(1)に準じ、化合物(3a)の代わりに化合物(1a)を用い、PdCl
2dppfの代わりにPd(PPh
3)
4を用いることにより、3−(1−クロロイソキノリン−5−イル)キノリンが得られ、実施例1(5)に準じ、化合物(1d)の代わりに、得られた3−(1−クロロイソキノリン−5−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いる事により化合物(6)(4段階収率、57%)を白色固体として得た。
【0133】
実施例7
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(3−メチル−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(7)
実施例1(1)に準じ、5−ブロモイソキノリンの代わりに5−ブロモ−3−メチルイソキノリンを用いることにより、5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−2−オキシドが得られ、実施例6に準じ、化合物(1a)の代わりに、得られた5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−2−オキシドを用いる事により化合物(7)(5段階収率、14%)を白色固体として得た。
【0134】
実施例8
1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)−3−メチル−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−2−オキシド(8)
実施例8(1)
5−ブロモ−1−クロロ−3−メチルイソキノリン(8a)
実施例1(1)、実施例1(2)に準じ、5−ブロモイソキノリンの代わりに5−ブロモ−3−メチルイソキノリンを用いることにより、化合物(8a)(2段階収率、61%)を白色固体として得た。
【0135】
実施例8(2)
1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)−3−メチル−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−2−オキシド(8)
実施例2(1)に準じて化合物(1b)の代わりに化合物(8a)を用いることにより、4−(5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンゾニトリルを得た。実施例1(1)に準じ、5−ブロモイソキノリンの代わりに、得られた4−(5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンゾニトリルを用いることにより、5−ブロモ−1−(4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)−3−メチルイソキノリン−2−オキシドを得た。実施例1(5)に準じて、化合物(1d)の代わりに、得られた5−ブロモ−1−(4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)−3−メチルイソキノリン−2−オキシドを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−キノリンボロン酸を用いることにより、化合物(8)(4段階収率、9%)を得た。
【0136】
実施例9
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(6−メチルキノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(9)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−6−メチルキノリンを用いることにより、化合物(9)(2段階収率60%)を淡黄色固体として得た。
【0137】
実施例10
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(7−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(10)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに6−ブロモ−7−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いることにより、化合物(10)(2段階収率、19%)を淡黄色固体として得た。
【0138】
実施例11
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(7−メチルキノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(11)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−7−メチルキノリンを用いることにより、化合物(11)(2段階収率63%)を淡黄色固体として得た。
【0139】
実施例12
4−(5−(7−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(12)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに6−ブロモ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いることにより、化合物(12)(2段階収率、17%)を淡黄色固体として得た。
【0140】
実施例13
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(13)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに7−ブロモ−ピリド[2,3−b]ピラジンを用いることにより、化合物(13)(2段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0141】
実施例14
4−(5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(14)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いることにより、化合物(14)(2段階収率、68%)を淡黄色固体として得た。
【0142】
実施例15
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(15)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモピリジンを用いることにより、化合物(15)(2段階収率58%)を淡黄色固体として得た。
【0143】
実施例16
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(6−メトキシピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(16)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−6−メトキシピリジンを用いることにより、化合物(16)(2段階収率57%)を淡黄色固体として得た。
【0144】
実施例17
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(17)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジンを用いることにより、化合物(17)(2段階収率40%)を淡黄色固体として得た。
【0145】
実施例18
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(チアゾール−5−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(18)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモチアゾールを用いることにより、化合物(18)(2段階収率75%)を淡黄色固体として得た。
【0146】
実施例19
tert−ブチル2−(5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)ピリジン−3−イル)エチルカーバメート(19)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりにtert−ブチル2−(5−ブロモピリジン−3−イル)エチルカーバメートを用いることにより、化合物(19)(2段階収率49%)を淡黄色固体として得た。
【0147】
実施例20
4−(5−(5−(2−アミノエチル)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(20)
化合物(19)(0.047g)のTFA溶液を室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、クロロホルムを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し分配した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテルを加えて析出物を濾取することにより化合物(20)(0.022g,収率60%)を白色固体として得た。
【0148】
実施例21
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(21)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに2−ブロモ−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾールを用いることにより、化合物(21)(2段階収率40%)を淡黄色固体として得た。
【0149】
実施例22
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(2−フェニルチアゾール−5−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(22)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−2−フェニルチアゾールを用いることにより、化合物(22)(2段階収率55%)を淡黄色固体として得た。
【0150】
実施例23
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(23)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに2−ブロモ−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾールを用いることにより、化合物(23)(2段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0151】
実施例24
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−メトキシピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(24)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−5−メトキシピリジンを用いることにより、化合物(24)(2段階収率64%)を淡黄色固体として得た。
【0152】
実施例25
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4−(ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(25)
実施例1(4)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに4−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用いることにより1−クロロ−5−(4−(ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリンが得られ、実施例1(5)に準じ、化合物(1d)の代わりに、得られた1−クロロ−5−(4−ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(25)(5段階収率3%)を淡黄色固体として得た。
【0153】
実施例26
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−(モルホリノメチル)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(26)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに4−((5−ブロモピリジン−3−イル)メチル)モルホリンを用いることにより、化合物(26)(2段階収率57%)を淡黄色固体として得た。
【0154】
実施例27
4−(5−(5−アセトアミドピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(27)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりにN−(5−ブロモピリジン−3イル)アセトアミドを用いることにより、化合物(27)(2段階収率58%)を淡黄色固体として得た。
【0155】
実施例28
4−(5−(5−(2−ヒドロキシアセトアミド)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(28)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに2−(5−ブロモピリジン−3−イルアミノ)−2−オキソエチルアセテートを用いることにより、化合物(28)(2段階収率25%)を淡黄色固体として得た。
【0156】
実施例29
5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)−N−プロピルニコチンアミド(29)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−N−プロピルニコチンアミドを用いることにより、化合物(29)(2段階収率65%)を淡黄色固体として得た。
【0157】
実施例30
5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ニコチンアミド(30)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ニコチンアミドを用いることにより、化合物(30)(2段階収率41%)を淡黄色固体として得た。
【0158】
実施例31
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(3−(モルホリノメチル)−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(31)
実施例1(1)に準じ、5−ブロモイソキノリンの代わりに5−ブロモ−3−メチルイソキノリンを用いることにより5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−2−オキシドが得られた。実施例5(1)に準じ、化合物(3a)の代わりに、得られた5−ブロモ−3−メチルイソキノリン−2−オキシドを用い、PdCl
2dppfの代わりにPd(PPh
3)
4を用いることにより得られた3−(1−クロロ−3−メチルイソキノリン−5−イル)キノリン(0.151g)、NBS(0.098g)、AIBN(0.017g)、の四塩化炭素(5ml)懸濁液を終夜加熱還流した。冷後、セライトを用いて不溶物を濾別し、濾液にTHF(3ml)、モルホリン(0.1ml)、ジイソプロピルエチルアミン(0.2ml)を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルと水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製する事により4−((1−クロロ−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−3−イル)メチル)モルホリン(25mg)を得た。実施例1(5)に準じ、(1d)の代わりに、得られた4−((1−クロロ−5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−3−イル)メチル)モルホリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いる事により化合物(31)(7段階収率、1%)を淡黄固体として得た。
【0159】
実施例32
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(32)
実施例1(4)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用いることにより1−クロロ−5−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリンが得られ、実施例1(5)に準じ、化合物(1d)の代わりに、得られた1−クロロ−5−(4−ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(32)(5段階収率1%)を淡黄色固体として得た。
【0160】
実施例33
4−(2−カルバモイル−5−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)フェニルアミノ)シクロヘキシル−2−アミノアセテート(33)
化合物(6)(0.67g)、2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(0.60g)、EDCI塩酸塩(0.675g)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(0.017g)のジメチルホルムアミド(9ml)溶液を室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を精製する事なく次反応に用いた。残渣の塩化メチレン(4ml)溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液をクロロホルムと水で分配し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(33)(0.54g,2段階収率72%)を白色固体として得た。
【0161】
実施例34
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(34)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりにtert−ブチル 5−ブロモピリジン−3−イル(メチル)カーバメートを用いることにより得られるtert−ブチル 5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)ピリジン−3−イル(メチル)カーバメート(0.070g)のトリフルオロ酢酸(2ml)溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を留去した後、残渣に炭酸カリウム(0.5g)とメタノール(3ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、アセトニトリルを加え、析出物を濾取することで化合物(34)(0.036g、3段階収率51%)を淡黄色固体として得た。
【0162】
実施例35
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(5−(プロピルアミノ)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(35)
実施例34に準じ、tert−ブチル 5−ブロモピリジン−3−イル(メチル)カーバメートの代わりに5−ブロモピリジン−3−イル(プロピル)カーバメートを用いることにより化合物(35)(0.036g、3段階収率17%)を淡黄色固体として得た。
【0163】
実施例36
4−(5−(5−(シクロブチルメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(36)
実施例34に準じ、tert−ブチル 5−ブロモピリジン−3−イル(メチル)カーバメートの代わりに5−ブロモピリジン−3−イル(シクロプロピルメチル)カーバメートを用いることにより化合物(36)(0.036g、3段階収率39%)を淡黄色固体として得た。
【0164】
実施例37
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−N−(((2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(37)
パラホルムアルデヒド(0.122g)、2−(メチルアミノ)エタノール(0.330g)、酢酸(0.13ml)のエタノール(4ml)溶液を80℃で2時間撹拌した。冷後、反応液に化合物(6)(0.200g)の塩化メチレン(4ml)溶液を加え、室温で終夜撹拌した。反応液をクロロホルムと水で分配し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(37)(0.130g,56%)を淡黄色固体として得た。
【0165】
実施例38
N−((ジメチルアミノ)メチル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(38)
化合物(6)(0.050g)、N,N−ジメチルメチレンアンモニウムヨージド(0.025g)の塩化メチレン(1ml)溶液を室温で終夜撹拌した。反応液をクロロホルムと水で分配し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(38)(0.053g,95%)を淡黄色固体として得た。
【0166】
実施例39
4−(5−(1H−ピロロ[3,
2−b]ピリジン−6−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(39)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いることにより、化合物(39)(2段階収率、59%)を淡黄色固体として得た。
【0167】
実施例40
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(40)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに6−ブロモ−2−メチル−1H−ピロロ[4,5−b]ピリジンを用い、ことにより、化合物(40)(2段階収率、23%)を淡黄色固体として得た。
【0168】
実施例41
4−(5−(2−エチル−1H−イミダゾ[4,
5−b]ピリジン−6−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(41)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに6−ブロモ−2−エチル−1H−ピロロ[4,5−b]ピリジンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いることにより、化合物(41)(2段階収率、47%)を淡黄色固体として得た。
【0169】
実施例42
4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(42)
実施例6に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノフェニルボロン酸を用いる事により化合物(42)(4段階収率、37%)を白色固体として得た。
【0170】
実施例43
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(ピリミジン−5−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(43)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモピリミジンを用いることにより、化合物(43)(2段階収率54%)を淡黄色固体として得た。
【0171】
実施例44
2,5−ジメチル−4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド
実施例6に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2,5−ジメチルフェニルボロン酸を用いる事により化合物(44)(4段階収率、33%)を白色固体として得た。
【0172】
実施例45
4−(5−(7−フォルミルキノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(45)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−ブロモ−7−フォルミルキノリンを用いることにより、化合物(45)(2段階収率20%)を淡黄色固体として得た。
【0173】
実施例46
4−(5−(6−エチルアミノ)ピラジン−2−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(46)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに2−アミノ−6−ブロモピラジンを用いることにより、化合物(46)(2段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0174】
実施例47
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(6−メトキシピリダジン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(47)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに2−ブロモ−5−メトキシピリダジンを用いることにより、化合物(47)(2段階収率51%)を淡黄色固体として得た。
【0175】
実施例48
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(48)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(48)(2段階収率53%)を淡黄色固体として得た。
【0176】
実施例49
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(6−(モルホリノメチル)キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(49)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに4−((3ブロモキノリン−6−イル)メチル)モルホリンを用いることにより、化合物(49)(2段階収率45%)を淡黄色固体として得た。
【0177】
実施例50
3−メチル−4−(5−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(50)
実施例32に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(50)(5段階収率9%)を淡黄色固体として得た。
【0178】
実施例51
3−メチル−4−(5−(4−(ピリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(51)
実施例25に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(51)(5段階収率14%)を淡黄色固体として得た。
【0179】
実施例52
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4−(1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(52)
化合物(2b)(0.188g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソブチル−1H−ピラゾール(0.0837g)、酸化第一銅(0.003g)のMeOH(200mL)懸濁液を空気中に開放しながら、室温で、二日間撹拌した。反応液にクロロホルムを加え、セライトを用い濾過し、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、白色固体を得た。得られた白色固体のDMSO(3mL)とエタノール(1.5mL)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.093mL)、30%過酸化水素水(0.045mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(52)(0.040g,2段階収率、26%)を淡黄色固体として得た。
【0180】
実施例53
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(5−(4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(53)
実施例52に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソブチル−1H−ピラゾールの代わりに4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール を用いることにより化合物(53)(2段階収率8%)を淡黄色固体として得た。
【0181】
実施例54
4−(5−(4−ブロモ−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(54)
実施例52に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソブチル−1H−ピラゾールの代わりに4−ブロモ−1H−イミダゾールを用いることにより化合物(54)(2段階収率22%)を淡黄色固体として得た。
【0182】
実施例55
4−(5−(4−アセチル−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(55)
実施例52に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−イソブチル−1H−ピラゾールの代わりに4−アセチル−1H−イミダゾールを用いることにより化合物(55)(2段階収率20%)を淡黄色固体として得た。
【0183】
実施例56
5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)−N−メチルピコリンアミド(56)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−N−プロピルピコリンアミドを用いることにより、化合物(56)(2段階収率56%)を淡黄色固体として得た。
【0184】
実施例57
5−(1−(4−カルバモイル−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニル)イソキノリン−5−イル)−N−フェニルピコリンアミド(57)
実施例2(3)に準じ、3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに5−ブロモ−N−フェニルピコリンアミドを用いることにより、化合物(57)(2段階収率55%)を淡黄色固体として得た。
【0185】
実施例58
4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(メチルアミノ)ベンズアミド(58)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−メチルアミノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(58)(2段階収率53%)を淡黄色固体として得た。
【0186】
実施例59
4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)−2−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチルアミノ)ベンズアミド(59)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(59)(2段階収率55%)を淡黄色固体として得た。
【0187】
実施例60
4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)−2−(2−(ピリジン−2−イル)エチルアミノ)ベンズアミド(60)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(2−(ピリジン−2−イル)エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(60)(2段階収率52%)を淡黄色固体として得た。
【0188】
実施例61
2−(イソプロピルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(61)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(イソプロピルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(61)(2段階収率34%)を淡黄色固体として得た。
【0189】
実施例62
2−(2−メトキシエチルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(62)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(2−メトキシエチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(62)(2段階収率55%)を淡黄色固体として得た。
【0190】
実施例63
2−(シクロヘプチルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(63)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(シクロヘプチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(63)(2段階収率59%)を淡黄色固体として得た。
【0191】
実施例64
2−(イソプロピルメチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(64)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(イソプロピルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(64)(2段階収率64%)を淡黄色固体として得た。
【0192】
実施例65
2−(シクロプロピルメチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(65)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(シクロプロピルメチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(65)(2段階収率50%)を淡黄色固体として得た。
【0193】
実施例66
2−(エチルアミノ)−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(66)
実施例1(3)に準じ、化合物(1b)の代わりに化合物(8a)を用いることにより、1−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−3−メチルイソキノリンが得られ、実施例1(4)に準じ、化合物(1c)の代わりに、得られた1−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−3−メチルイソキノリンを用いる事により1−クロロ−3−メチル5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリンが得られ、実施例1(5)に準じ、化合物(1d)の代わりに、得られた1−クロロ−3−メチル5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン用いる事により化合物(66)(6段階収率、27%)を白色固体として得た。
【0194】
実施例67
2−(イソプロピルアミノ)−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(67)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(イソプロピルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(67)(6段階収率19%)を淡黄色固体として得た。
【0195】
実施例68
2−(シクロプロピルメチルアミノ)−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(68)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(シクロプロピルメチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(68)(6段階収率、18%)を白色固体として得た。
【0196】
実施例69
2−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(69)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(69)(2段階収率77%)を淡黄色固体として得た。
【0197】
実施例70
2−フルオロ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(70)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−フルオロフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(70)(2段階収率24%)を淡黄色固体として得た。
【0198】
実施例71
2−アミノ−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(71)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(71)(6段階収率、22%)を白色固体として得た。
【0199】
実施例72
2−エチルアミノ−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)1,7−ナフチリジン−8−イル)ベンズアミド(72)
3−アミノ−2−クロロピリジン(17.6g)、5−(メトキシメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(25.5g)のイソプロパノール(274ml)懸濁液を5分間加熱還流した。冷後、析出物を濾取し、5−((2−クロロピリジン−3−イルアミノ)メチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(34.8g)を得た。得られた5−((2−クロロピリジン−3−イルアミノ)メチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(8.2g)を220℃に加熱したダウサームにゆっくり加え、220℃で30分間加熱した。冷後、反応液にヘキサン(300ml)を加え、析出物を濾取し、8−クロロ−1,7−ナフチリジン−4(1H)−オン(2.02g)を得た。実施例5(1)に準じ、化合物(3a)の代わりに、得られた8−クロロ−1,7−ナフチリジン−4(1H)−オン(0.295g)を用い、3−キノリンボロン酸の代わりに4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで4−(4−クロロ−1,7−ナフチリジン−8−イル)−2−(エチルアミノ)ベンゾニトリル(0.107g)を得た。得られた4−(4−クロロ−1,7−ナフチリジン−8−イル)−2−(エチルアミノ)ベンゾニトリル(0.0491g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩(0.035g)、ナノ粒子の酸化第二銅(006g)、炭酸カリウム(0.0883g)、のDMF(1.5ml)懸濁液を125℃で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1イル)−1,7ナフチリジン−8イル)ベンゾニトリルを得た。得られた2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1イル)−1,7ナフチリジン−8イル)ベンゾニトリルのDMSO(3mL)溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.093mL)、30%過酸化水素水(0.045mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(72)(0.040g,6段階収率、4%)を淡黄色固体として得た。
【0200】
実施例73
3−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(73)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに2−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(73)(2段階収率16%)を淡黄色固体として得た。
【0201】
実施例74
3−アミノ−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(74)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに2−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(74)(6段階収率、12%)を白色固体として得た。
【0202】
実施例75
3−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(75)
実施例4(3)に準じ、3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに2−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(75)(2段階収率、14%)を白色固体として得た。
【0203】
実施例76
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(76)
実施例3(2)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用いることで4−クロロ−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンが得られ、実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(76)(4段階収率32%)を淡黄色固体として得た。
【0204】
実施例77
2−(エチルアミノ)−4−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(77)
実施例76に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(77)(4段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0205】
実施例78
2−アミノ−4−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(78)
実施例76に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(78)(4段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0206】
実施例79
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(79)
化合物(4b)(0.757g)、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステル(0.720g)、PdCl
2dppf(0.163g)、リン酸カリウム(1.30g)のジオキサン(10ml)懸濁液を窒素雰囲気下、90℃で終夜撹拌した。冷後、クロロホルムを加え、セライトを用いて不溶物を濾別し、濾液の溶媒を減圧留去した。残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キナゾリン−4−イル)ベンゾニトリル(0.655g)を白色固体として得た。得られた2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キナゾリン−4−イル)ベンゾニトリル(0.655g)をDMSO(8mL)とエタノール(4mL)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(4M,0.640mL)、30%過酸化水素水(0.300mL)を加え、30分撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水、エーテルでふりかけ洗浄後、減圧乾燥することにより、化合物(79)(0.530g,2段階収率、50%)を淡黄色固体として得た。
【0207】
実施例80
2−(エチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(80)
実施例79に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(80)(2段階収率、40%)を淡黄色固体として得た。
【0208】
実施例81
2−クロロ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(81)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−クロロ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(81)(2段階収率16%)を淡黄色固体として得た。
【0209】
実施例82
2−クロロ−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(82)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−クロロ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(82)(6段階収率、18%)を白色固体として得た。
【0210】
実施例83
5−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ピコリンアミド(83)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに6−シアノピリジン−3−イルボロン酸を用いることにより、化合物(83)(2段階収率40%)を淡黄色固体として得た。
【0211】
実施例84
3−メチル−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(84)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(84)(2段階収率、68%)を白色固体として得た。
【0212】
実施例85
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(85)
実施例79に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(85)(2段階収率、31%)を淡黄色固体として得た。
【0213】
実施例86
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(86)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(86)(2段階収率66%)を淡黄色固体として得た。
【0214】
実施例87
4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)−3−(プロピルアミノ)ベンズアミド(87)
実施例3(3)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−(プロピルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(87)(2段階収率35%)を淡黄色固体として得た。
【0215】
実施例88
5−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ピコリンアミド(88)
実施例76に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに6−シアノピリジン−3−イルボロン酸を用いることにより、化合物(88)(4段階収率15%)を淡黄色固体として得た。
【0216】
実施例89
4−(8−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)−2−(エチルアミノ)ベンズアミド(89)
実施例3(2)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−エチル−1H−ピラゾール 塩酸塩を用いることにより4−クロロ−8−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンが得られ、実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを用いることにより、化合物(89)(4段階収率13%)を淡黄色固体として得た。
【0217】
実施例90
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(90)
実施例89に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(90)(4段階収率15%)を淡黄色固体として得た。
【0218】
実施例91
4−(8−(4−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)−2−(エチルアミノ)ベンズアミド(91)
実施例3(2)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに1−(ジフルオロメチル)−4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール 塩酸塩を用いることにより4−クロロ−8−(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンが得られ、実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを用いることにより、化合物(91)(4段階収率10%)を淡黄色固体として得た。
【0219】
実施例92
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(92)
実施例91に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(92)(4段階収率14%)を淡黄色固体として得た。
【0220】
実施例93
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(93)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(93)(6段階収率19%)を淡黄色固体として得た。
【0221】
実施例94
4−(8−(4−(1−ジフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)−3−メチルベンズアミド(94)
実施例91に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(94)(4段階収率15%)を淡黄色固体として得た。
【0222】
実施例95
3−メチル−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(95)
実施例66に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(95)(6段階収率22%)を淡黄色固体として得た。
【0223】
実施例96
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(96)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(96)(2段階収率59%)を淡黄色固体として得た。
【0224】
実施例97
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2−メチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(97)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネートの代わりにエチル 3−オキソブタネートを用いることで、8−ブロモ−2−メチルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−メチルキノリン−4(1H)−オンを用いることで4−クロロ−2−メチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−2−メチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(97)(5段階収率、9%)を淡黄色固体として得た。
【0225】
実施例98
2−(2−メトキシエチルアミノ)−4−(3−メチル−5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(98)
実施例97に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノー3−(2−メトキシエチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(98)(5段階収率3%)を淡黄色固体として得た。
【0226】
実施例99
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(99)
実施例3(2)に準じて、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−メチルピリジン2塩酸塩を用いることにより4−クロロ−8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(99)(4段階収率、15%)を淡黄色固体として得た。
【0227】
実施例100
3−メチル−4−(8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(100)
実施例99に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノー2−メチルフェニルボロン酸を用いることにより、化合物(100)(4段階収率14%)を淡黄色固体として得た。
【0228】
実施例101
2−アミノ−4−(2−メチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(101)
実施例97に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(101)(5段階収率4%)を淡黄色固体として得た。
【0229】
実施例102
3−メチル−4−(2−メチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(102)
実施例97に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−2−メチルフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(102)(5段階収率5%)を淡黄色固体として得た。
【0230】
実施例103
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2−エチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(103)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネートの代わりにエチル 3−オキソペンタネートを用いることで、8−ブロモ−2−エチルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−エチルキノリン−4(1H)−オンを用いることで4−クロロ−2−エチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−2−エチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(103)(5段階収率、1%)を淡黄色固体として得た。
【0231】
実施例104
2−アミノ−4−(2−エチル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(104)
実施例103に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(104)(5段階収率1%)を淡黄色固体として得た。
【0232】
実施例105
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2−シクロプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(105)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネートの代わりにエチル 3−シクロプロピル−3−オキソプロパネートを用いることで、8−ブロモ−2−シクロプロピルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−シクロプロピルキノリン−4(1H)−オンを用いることで4−クロロ−2−シクロプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られたで4−クロロ−2−シクロプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(105)(5段階収率、0.4%)を淡黄色固体として得た。
【0233】
実施例106
2−アミノ−4−(2−シクロプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(106)
実施例105に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(106)(5段階収率0.3%)を淡黄色固体として得た。
【0234】
実施例107
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(107)
実施例3(2)に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに4−フェニル−1H−イミダゾールを用いることで4−クロロ−8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンが得られ、実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(107)(4段階収率44%)を淡黄色固体として得た。
【0235】
実施例108
2−アミノ−4−(8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(108)
実施例107に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(108)(4段階収率30%)を淡黄色固体として得た。
【0236】
実施例109
2−(イソプロポキシエチルアミノ)−4−(8−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(109)
実施例107に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(2−イソプロポキシエチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(109)(4段階収率40%)を淡黄色固体として得た。
【0237】
実施例110
2−アミノ−4−(2’−(トリフルオロメチル)−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(110)
実施例5(2)に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(110)(2段階収率72%)を淡黄色固体として得た。
【0238】
実施例111
2−(2−イソプロポキシエチルアミノ)−4−(2’−(トリフルオロメチル)−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(111)
実施例5(2)に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ3−(2−イソプロポキシエチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(111)(2段階収率42%)を淡黄色固体として得た。
【0239】
実施例112
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(2−イソプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(112)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネートの代わりにエチル 3−イソプロピル−3−オキソプロパネートを用いることで、8−ブロモ−2−イソプロピルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−イソプロピルキノリン−4(1H)−オンを用いることで4−クロロ−2−イソプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られた4−クロロ−2−イソプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(112)(5段階収率、17%)を淡黄色固体として得た。
【0240】
実施例113
2−アミノ−4−(2−イソプロピル−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(113)
実施例112に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(113)(5段階収率8%)を淡黄色固体として得た。
【0241】
実施例114
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(114)
実施例114(1)
8−クロロ−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(1H)−オン(114a)
実施例4(1)に準じて、2−アミノ−3−ヨード安息香酸の代わりに2−アミノ−3−クロロ安息香酸を用いることで化合物(114a)(2段階収率、59%)を得た。
【0242】
実施例114(2)
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ベンズアミド(114)
化合物(114a)(0.57g)、3−キノリンボロン酸(0.45g)、Pd
2dba
3(0.031g)、X−Phos(0064g)、リン酸カリウム(1.4g)のブタノール懸濁液を窒素雰囲気下、100度で15時間撹拌した。冷後、反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(1H)−オン(0.49g)を白色固体として得た。得られた8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(1H)−オン(0.49g)にオキシ塩化リン(5ml)を加え、13時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加えた。氷浴で冷却しながら炭酸水素ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、4−クロロ−8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリン(0.43g)を白色固体として得た。実施例1(5)に準じて、化合物(1d)の代わりに、得られた4−クロロ−8−(キノリン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)キナゾリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで化合物(114)(4段階収率、25%)を黄色固体として得た。
【0243】
実施例115
4−(2−シクロプロピル−8−(キノリン−3−イル)キナゾリン−4−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(115)
2−アミノ−3−クロロ安息香酸(12.8g)のDMF(100mL)溶液にEDCI塩酸塩(22.0g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(11.4g)を加え、続いてアンモニア水(22.0ml)を加えた。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、析出物を濾取し、減圧乾燥することで2−アミノ−3−クロロベンズアミド(9.7g)を得た。得られた2−アミノ−3−クロロベンズアミド(2.0g)の水(30ml)懸濁液に塩化鉄(III)6水和物(6.3g)、シクロプロパンカルバルデヒド(1.3ml)を加え、100℃で終夜撹拌した。冷後、反応液に水を加え、析出物を濾取し、減圧乾燥することで8−クロロ−2−シクロプロピルキナゾリン−4(1H)−オン(2.0g)を得た。実施例114(2)に準じて、化合物(114a)の代わりに、得られた8−クロロ−2−シクロプロピルキナゾリン−4(1H)−オンを用いることにより、化合物(115)(6段階収率、18%)を黄色固体として得た。
【0244】
実施例116
4−(2−エチル−8−(キノリン−3−イル)キナゾリン−4−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(116)
実施例115に準じて、シクロプロパンカルバルデヒドの代わりに、プロピオンアルデヒドを用いることにより、化合物(116)(6段階収率、13%)を淡黄色固体として得た。
【0245】
実施例117
4−(3,8’−ビキノリン−4’−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンズアミド(117)
2−ブロモアニリン(20.9g)、5−(メトキシメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(22.6g)の2−プロパノール(240ml)懸濁液を1時間加熱還流した。反応液を0℃に冷却した後、析出物を濾取し、淡黄色固体(35.0g)を得た。得られた淡黄色固体(10.0g)のダウサーム(100ml)懸濁液を210℃で1時間加熱した。冷後、反応液にヘキサン(100ml)を加え、析出物を濾取し、8−ブロモキノリン−4(1H)−オン(6.3g)を得た。8−ブロモキノリン−4(1H)−オン(9g)にオキシ塩化リン(5.9ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、8−ブロモー4−クロロキノリン(8.3g)を白色固体として得た。
得られた8−ブロモー4−クロロキノリン(0.242g)と3−キノリンボロン酸(0.163g)と炭酸ナトリウム水溶液(2M、1.5mL)のエチレングリコールジメチルエーテル(3.0mL)溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.0581g)を加え、85℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、4’−クロロ−3,8’−ビキノリン(0.114g)を白色固体として得た。実施例3(3)に準じ、化合物(3b)の代わりに、得られた4’−クロロ−3,8’−ビキノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで化合物(117)(6段階収率37%)を淡黄色固体として得た。
【0246】
実施例118
2−アミノ−4−(8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(118)
実施例99に準じ、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(118)(4段階収率15%)を淡黄色固体として得た。
【0247】
実施例119
2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−8−イル)ベンズアミド(119)
2−ブロモアニリン(20.9g)、5−(メトキシメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(22.6g)の2−プロパノール(240ml)懸濁液を1時間加熱還流した。反応液を0℃に冷却した後、析出物を濾取し、淡黄色固体(35.0g)を得た。得られた淡黄色固体(10.0g)のダウサーム(100ml)懸濁液を210℃で1時間加熱した。冷後、反応液にヘキサン(100ml)を加え、析出物を濾取し、8−ブロモキノリン−4(1H)−オン(6.3g)を得た。8−ブロモキノリン−4(1H)−オン(9.0g)に塩化チオニル(5.9ml)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、8−ブロモ−4−クロロキノリン(8.3g)を白色固体として得た。得られた8−ブロモ−4−クロロキノリン(0.050g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩(0.045g)、8−キノリノール(0.0045g)、酸化第一銅(0.0015g)、PEG(Mn=3400)(0.010g)、炭酸セシウム(0.17g)をDMSO(2.1ml)に懸濁させ、窒素置換した後閉管し、110℃で2時間撹拌した。冷後、反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、淡黄色固体(0.073g)として8−ブロモ−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例1(5)に準じて、化合物(1d)の代わりに得られた8−ブロモ−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用いることで化合物(119)(6段階収率、17%)を淡黄色固体として得た。
【0248】
実施例120
2−アミノ−4−(2’−エチル−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(120)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタネートの代わりにエチル 3−オキソペンタネートを用いることで、8−ブロモ−2−エチルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例5(1)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−エチルキノリン−4(1H)−オンを用いることで4’−クロロ−4’−エチル−3,8’−ビキノリンを得た。実施例3(3)に準じて、化合物(3b)の代わりに、得られた4’−クロロ−4’−エチル−3,8’−ビキノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(120)(5段階収率、3%)を淡黄色固体として得た。
【0249】
実施例121
2−アミノ−4−(2’−イソプロピル−3,8’−ビキノリン−4’−イル)ベンズアミド(121)
実施例120に準じて、エチル 3−オキソペンタネートの代わりにメチル3−イソプロピル−3−オキソプロパネートを用いることで化合物(121)(5段階収率、14%)を淡黄色固体として得た。
【0250】
実施例122
2−アミノ−4−(2−エチル−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(122)
実施例103に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用い、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(122)(5段階収率3%)を淡黄色固体として得た。
【0251】
実施例123
2−アミノ−4−(2−イソプロピル−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(123)
実施例112に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用い、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(123)(5段階収率5%)を淡黄色固体として得た。
【0252】
実施例124
2−アミノ−4−(2−エチル−8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(124)
実施例103に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−メチルピリジン2塩酸塩を用い、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(124)(5段階収率2%)を淡黄色固体として得た。
【0253】
実施例125
2−アミノ−4−(2−イソプロピル−8−(4−(6−メチルピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(125)
実施例112に準じ、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−メチルピリジン2塩酸塩を用い、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(125)(5段階収率4%)を淡黄色固体として得た。
【0254】
実施例126
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(5−(キノリン−3−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(126)
実施例6に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いる事により化合物(126)(3段階収率、40%)を白色固体として得た。
【0255】
実施例127
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(5−(4−ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(127)
実施例32に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(127)(5段階収率18%)を淡黄色固体として得た。
【0256】
実施例128
2−アミノ−4−(5−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−1−イル)ベンズアミド(128)
実施例1(5)に準じ、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることにより、化合物(128)(2段階収率56%)を淡黄色固体として得た。
【0257】
実施例129
3−(1−(4−(3−アミノ−4−カルバモイルフェニル)−2−イソプロピルキノリン−8−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン 1−オキシド(129)
実施例3(1)に準じて、2−ヨードアニリンの代わりに2−ブロモアニリンを用い、エチル 3−オキソペンタネートの代わりにメチル 3−イソプロピル−3−オキソプロパネートを用いることで、8−ブロモ−2−イソプロピルキノリン−4(1H)−オンを得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモ−2−イソプロピルキノリン−4(1H)−オンを用い、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用いることで4−クロロ−2−イソプロピル−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例1(1)に準じて、5−ブロモイソキノリンの代わりに、得られた4−クロロ−2−イソプロピル−8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを用いることで3−(1−(4−クロロ−2−イソプロピルキノリン−8−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン 1−オキシドを得た。実施例2(1)に準じて、化合物(1b)の代わりに、得られた3−(1−(4−クロロ−2−イソプロピルキノリン−8−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン 1−オキシドを用い、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−カルバモイルフェニルボロン酸塩酸塩を用いることで、化合物(129)(5段階収率、1.5%)を得た。
【0258】
実施例130
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(130)
2−ブロモアニリン(20.9g)、5−(メトキシメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(22.6g)のイソプロパノール(240ml)懸濁液を1時間加熱還流した。冷後、析出物を濾取し、5−((2−ブロモフェニルアミノ)メチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(34.8g)を得た。得られた5−((2−ブロモフェニルアミノ)メチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(10.8)のダウサーム(100ml)懸濁液を210℃で1時間加熱した。冷後、反応液にヘキサン(100ml)を加え、析出物を濾取し、8−ブロモキノリン−4(1H)−オン(6.3g)を得た。実施例3(2)に準じて、化合物(3a)の代わりに、得られた8−ブロモキノリン−4(1H)−オンを用いることで、4−クロロ−8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリンを得た。実施例3(3)に準じて、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(130)(6段階収率3.4%)を淡黄色固体として得た。
【0259】
実施例131
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(131)
実施例130に準じて、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩の代わりに5−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン2塩酸塩を用いることで、化合物(131)(6段階収率8.0%)を淡黄色固体として得た。
【0260】
実施例132
2−アミノ−4−(8−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(132)
実施例130に準じて3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(132)(6段階収率2.2%)を淡黄色固体として得た。
【0261】
実施例133
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(8−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)キノリン−4−イル)ベンズアミド(133)
実施例131に準じて、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−アミノ−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで、化合物(133)(6段階収率7.3%)を淡黄色固体として得た。
【0262】
比較例1
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(1−(キノリン−3−イル)イソキノリン−5−イル)ベンズアミド
実施例2(1)に準じ、4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−キノリンボロン酸を用いることにより、3−(5−ブロモイソキノリン−1−イル)キノリンを得た。実施例2(3)に準じ、化合物(2b)の代わりに、得られた3−(5−ブロモイソキノリン−1−イル)キノリンを用い、4−シアノ−3−(エチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに4−シアノ−3−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを用いることで比較例1化合物(3段階収率24%)を淡黄色固体として得た。
【0263】
比較例2
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)−4−(4−(キノリン−3−イル)キナゾリン−8−イル)ベンズアミド
2−アミノ−3−ヨードベンズアミド(0.513g)にオルト蟻酸メチル(5ml)、NMP(1ml)を加えた懸濁液にトシル酸2水和物(0.038g)を加え、3時間加熱還流した。冷後、反応液に水を加え、析出物を濾取し、減圧乾燥することで、8−ヨードキナゾリン−4(1H)−オン(0.481g)を得た。得られた8−ヨードキナゾリン−4(1H)−オン(1.17g)にオキシ塩化リン(10ml)を加え、8時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、クロロホルムを加えた。氷浴で冷却しながら水酸化ナトリウム水溶液で中和して分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル)により精製し、4−クロロ−8−ヨードキナゾリン(0.946g)を得た。実施例2(1)に準じ、化合物(1b)の代わりに、得られた4−クロロ−8−ヨードキナゾリンを用い、Pd(PPh
3)
4の代わりにPdCl
2dppfを用いる事により4−(4−クロロキナゾリン−8−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンゾニトリルを得た。実施例79に準じ、化合物(4b)の代わりに、得られた4−(4−クロロキナゾリン−8−イル)−2−(4−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ベンゾニトリルを用い、3−(tert−ブチルアミノ)−4−シアノフェニルボロン酸ピナコールエステルの代わりに3−キノリンボロン酸を用いることで比較例2化合物(5段階収率10%)を淡黄色固体として得た。
【0264】
比較例3
2−(エチルアミノ)−4−(1−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)イソキノリン−5−イル)ベンズアミド
化合物(1b)(0.050g)、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール 塩酸塩(0.045g)、8−キノリノール(0.0045g)、酸化第一銅(0.0015g)、PEG(Mn=3400)(0.010g)、炭酸セシウム(0.17g)をDMSO(2.1ml)に懸濁させ、窒素置換した後閉管し、110℃で2時間撹拌した。冷後、反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、淡黄色固体(0.073g)を得た。実施例1(5)に準じて、化合物(1d)の代わりに得られた淡黄色固体(0.073g)を用いることで比較例3化合物(0.035g,3段階収率、39%)を淡黄色固体として得た。
【0265】
以下の表に上記実施例及び比較例で合成した化合物の構造式及び物性値を示す。
【0266】
【表1】
【0267】
【表2】
【0268】
【表3】
【0269】
【表4】
【0270】
【表5】
【0271】
【表6】
【0272】
【表7】
【0273】
【表8】
【0274】
【表9】
【0275】
【表10】
【0276】
【表11】
【0277】
【表12】
【0278】
【表13】
【0279】
【表14】
【0280】
【表15】
【0281】
【表16】
【0282】
【表17】
【0283】
【表18】
【0284】
【表19】
【0285】
【表20】
【0286】
【表21】
【0287】
【表22】
【0288】
【表23】
【0289】
【表24】
【0290】
【表25】
【0291】
【表26】
【0292】
【表27】
【0293】
【表28】
【0294】
試験例1 HSP90結合活性の測定
まず、精製HSP90溶液を以下のように調製した。ヒトHSP90 alpha蛋白質(NCBI Reference Sequences登録番号NP_005339、全長732アミノ酸)の第2アミノ酸から第236アミノ酸に相当するヒトHSP90 alpha遺伝子(NCBI Reference Sequences登録番号NM_005348)領域をpET−19b(Novagen)に挿入することにより、N発端にHisタグを有するHSP90 N末端蛋白質を発現するプラスミドpET−HSP90Nを構築した。pET−HSP90Nを大腸菌(BL21(DE3),Stratagene)に導入後、0.5mM isopropyl−beta−D−thiogalactopyranoside(Sigma−Aldrich)存在下にて37℃、4時間培養し、回収した大腸菌をLysis buffer(50mM Tris−HCl(pH7.5)、200 mM NaCl)に懸濁し超音波破砕した。破砕した細胞溶液は遠心分離し(40,000×g、20分間)、上清を粗抽出液とした。当粗抽出液をNi Sepharose High Performance(GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社)クロマトグラフィー、HiLoad 26/60 Superdex 75 pg(GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社)によって分画後、HSP90蛋白質が濃縮された画分を、50mM Tris−HCl(pH7.5)、20% glycerol溶液となるよう調製し、精製HSP90溶液とした。精製HSP90溶液は分割し、使用時まで−80℃で保存した。
【0295】
HSP90結合活性は、AlphaScreen競合アッセイ系により測定した。精製HSP90溶液を、Binding buffer(50mM Tris−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、0.1% Triton−X100、1mM DTT、0.1% BSA)で希釈し、被検物質を含む384ウェルプレート(#3673,CORNING)に添加した。室温にて2時間反応させた後、ビオチン標識ゲルダナマイシンを40nMとなるように添加し、さらに1時間反応した。Detection mix(20mM HEPES−KOH(pH7.5)、0.5% BSA、0.04mg/mL Nickel Chelate Acceptor beads、0.04mg/mL Streptavidin−coated Donor beads)(#6760619C、Perkin Elmer)を反応溶液と等量各ウェルに添加し、暗所、室温にて1時間反応した後、マルチラベルプレートリーダー EnVision(Perkin Elmer)にて蛍光強度を測定した。被検物質未添加群(コントロール)の蛍光シグナルを対照として、下記の式を用いて本発明化合物によるビオチン標識ゲルダナマイシンの結合の阻害率(%)を求めた。各化合物の添加によりビオチン標識ゲルダナマイシンの結合がコントロールの50%まで抑制される濃度を求め(IC
50(μM))、HSP90結合の相対的な指標とした。
【0296】
抑制率(%)=(C−T)/C×100
T:被験物質を添加したウェルのシグナル
C:被験物質を添加しなかったウェルのシグナル
【0297】
その結果、本発明化合物は、非常に良好なHSP90結合活性を示したのに対し、比較化合物はいずれもHSP90結合活性を示さなかった(表29)。
【0298】
試験例2 細胞増殖阻害の測定
Crystal violet染色法により、細胞増殖の測定を実施した。American Type Culture Collectionより購入したSK−BR−3細胞(HTB−30)を、96ウェルプレート(#353075、BD Biosciences)に1ウェル辺り5,000個となるように播種した。37℃、5% CO
2インキュベーターにて24時間培養後に被検物質を添加し、さらに72時間培養した。25% グルタルアルデヒド液(#17025−25,ナカライテスク株式会社)を、200μLの培地当たり20μL各ウェルに添加し、室温、20分間静置し細胞を固定した。プレートを水洗し乾燥させた後、0.05% crystal violet(#038−17792,和光純薬株式会社)/20% メタノール溶液を各ウェル100μL添加し、室温、20分間静置し細胞を染色した。プレートを水洗し乾燥させ、0.05M NaH
2PO
4とエタノールの混合液(等量を混合)を各ウェルに100μL添加した。マイクロプレートリーダー(MTP−450、コロナ電気株式会社)で540nmの吸光度を測定し、各ウェルの細胞数の指標とした。薬剤未処理群(コントロール)の吸光度を対照として、下記の式を用いて下記の式を用いて本発明化合物による細胞増殖の抑制率(%)を求めた。各化合物の添加により細胞数がコントロールの50%まで抑制される濃度を求めた(IC
50(μM))。
【0299】
抑制率(%)=(C−T)/C×100
T:被験物質を添加したウェルの吸光度
C:被験物質を添加しなかったウェルの吸光度
【0300】
その結果、本発明化合物は、乳癌細胞SK−BR−3の増殖を阻害したのに対し、比較化合物はいずれもSK−BR−3の増殖を阻害しなかった(表29)。
【0301】
【表29】