(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
サーチライト指向モジュール(408)が、さらに、操縦機構を使用して、照射すべき所望の目的地(502)に機上サーチライト(306、406)を維持するように動作可能である、請求項8に記載のシステム。
電子ムービングマップモジュール(410)は、さらに、機上サーチライト(306、406)によって照射される正確な位置を決定して、照射位置を提供するように動作可能である、請求項8、13または14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、例示的な性質を有し、本発明、又は本発明の実施形態の用途及び使用を限定することを意図していない。特定のデバイス、技術、及び用途の説明は、例として提供されているにすぎない。本明細書に記載された実施例に対する修正例は当業者には自明であり、ここに定義される一般的原理は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、他の実施例及び用途にも適用可能である。本発明の範囲は、特許請求の範囲と合致するものと理解されるべきであり、本明細書に記載され示される実施例に限定されない。
【0014】
本発明の実施形態は、本明細書において、機能的及び/又は論理的ブロック構成要素及び様々な方法ステップの観点から記載される。このようなブロック構成要素は、特定の機能を実行するように構成された任意の数のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアコンポーネントによって実現され得る。説明を簡潔にするために、サーチライト、位置追跡技術、光センサ、データ送信、信号送信、ネットワーク制御、及び本システムの他の機能的側面(並びに本システムの個々の動作コンポーネント)に関する従来技術及びコンポーネントについては、本明細書では詳細に記載しない。加えて、当業者であれば、本発明の実施形態が、様々なハードウェア及びソフトウェアと併せて実施されること、並びに、本明細書に記載される実施形態が本発明の例示的実施形態にすぎないことを理解するであろう。
【0015】
本明細書において、本発明の実施形態は、実用的且つ非限定的な一用途、すなわち、ヘリコプターの機上サーチライトの観点から記載される。しかしながら、本発明の実施形態は、このようなヘリコプターの用途に限定されず、本明細書に記載される技術は他の用途にも利用される。例えば、限定されないが、実施形態は、無人航空ビークル(UAV)、有人飛行機(例えば、固定翼又は回転翼)、衛星、船舶、ボート、潜水艦、地上ビークル(例えば、自動車)、ロボット車、宇宙船、自律的ロボット車、或いはルート又は経路に沿って操縦可能な他のビークルに適用可能である。
【0016】
本明細書を読んだ当業者には明らかであるように、後述は、本発明の実施例及び実施形態であり、これらの実施例による動作に限定されない。他の実施形態が利用可能であり、本発明の例示的実施形態の範囲から逸脱することなく構造的変更を加えることができる。
【0017】
ここで図面を詳細に参照する。本発明の実施形態は、
図1に示す航空機の製造及び保守方法100(方法100)、並びに
図2に示す航空機200に照らして説明することができる。製造前の段階では、例示的な方法100は、航空機200の仕様及び設計104と、材料調達106とを含みうる。製造段階では、航空機200のコンポーネント及びサブアセンブリの製造108と、システムインテグレーション110とが行われる。その後、航空機200は認可及び納品112を経て運航114される。顧客により運航される間に、航空機200は定期的な整備及び保守116(改造、再構成、改修なども含みうる)を受ける。
【0018】
方法100の各プロセスは、システムインテグレーター、サードパーティ、及び/又はオペレーター(例えば顧客)によって実施又は実行されうる。本明細書の目的のために、システムインテグレーターは、限定しないが、任意の数の航空機製造者、及び主要システムの下請業者を含むことができ、サードパーティは、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含むことができ、オペレーターは、限定しないが、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などでありうる。
【0019】
図2に示されるように、例示的方法100によって製造された航空機200は、複数のシステム220及び内装222を有する機体218を含むことができる。高レベルのシステム220の例には、推進システム224、電気システム226、油圧システム228、環境システム230、及びサーチライト位置決めシステム232のうちの一又は複数が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれてもよい。航空宇宙産業の例を示したが、本発明の実施形態は、他の産業にも適用されうる。
【0020】
本明細書に具現化された装置と方法は、製造及び保守方法100の一又は複数の任意の段階で採用することができる。例えば、製造プロセス108に対応するコンポーネント又はサブアセンブリは、航空機200の運航中に製造されるコンポーネント又はサブアセンブリに類似の方法で作製又は製造される。加えて、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせは、例えば、航空機200の組立てを大幅に効率化するか、又は航空機200のコストを削減することにより、製造段階108及び110の間に利用することができる。同様に、装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせのうちの一又は複数を、航空機200の運航中に、例えば限定しないが、整備及び保守116に利用することができる。
【0021】
図3は、本発明の一実施形態によるサーチライト位置確認システム310の例示的且つ概略的な動作環境300を示している。
【0022】
一実施形態では、ヘリコプター302は、サーチライト306により「発生」の位置304を照射しているが、「発生」の正確な所在地住所308は把握していない。この場合、サーチライト位置確認システム310は、機上サーチライト306により照射された正確な所在地住所308を決定する。これについは
図4の説明においてさらに詳細に説明する。本明細書において、「発生」とは、ある場所における事象の発生を意味する。正確な所在地住所308は、例えば、限定しないが、住宅の住所、対象位置を含む一区画の土地の住所、対象位置を含む建造物の住所、又は他の住所を含む。
【0023】
別の実施形態では、ヘリコプター302は、特定の場所を告げられるが、その場所が正確にどこにあるのか、正確な所在地住所308(よく知らないエリア内の)、及び/又は非法人地域における緯度経度という意味で把握していない。この場合、サーチライト位置確認システム310は、ヘリコプター302を、ユーザ/パイロット312が特定する住所(例えば正確な所在地住所308)にあたる特定の場所へ案内する。しかし、ユーザ/パイロット312は、その場所が正確にどこにあるのか、所在地住所(よく知らないエリア内の)という意味で、及び/又は非法人地域における緯度経度という意味で把握していない。これについては
図5の説明においてさらに詳細に記載する。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による、位置304(
図3)の探索に適したサーチライト位置確認システム400(
図3では302)の例示的な機能ブロック図を示している。システム400に関連して記載されている種々の例示的なブロック、モジュール、処理論理、及び回路は、本明細書に記載される機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、コンテントアドレサブルメモリ、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、いずれかの適切なプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスターロジック、離散ハードウェアコンポーネント、或いはそれらの任意の組み合わせを用いて実施又は実行されうる。
【0025】
システム400は、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402、位置決定モジュール404、機上サーチライト406(
図3では306)、サーチライト指向モジュール408、電子ムービングマップモジュール410、変換エレクトロニクス/ソフトウェアモジュール412、プロセッサモジュール414、及びメモリモジュール416を備えている。
【0026】
この実施形態では、サーチライト位置確認システム400(
図3では310)は、機上サーチライト406(
図3では306)によって照射された正確な位置418(
図3では308)を決定する。
【0027】
航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402は、ピッチ、ロール、及びヨー情報を記録して、ヘリコプター302の方向を供給する。
【0028】
位置決定モジュール404は、ヘリコプター302及び機上サーチライト406の位置を決定し、ヘリコプター302の緯度と経度の正確な座標(高度を含む)を特定する。位置決定モジュール404は、(移動中の)ヘリコプター302に与えられた位置(所在地住所又は緯度と経度の座標)に基づいて、「発生」のあった場所までの方向を算出することもできる。
【0029】
機上サーチライト406(
図3では306)は、位置304(
図3)のような位置へ、光トランスミッタ(図示しない)により伝送される。
【0030】
サーチライト指向モジュール408は、機上サーチライト406を正確な位置418に方向付け、機上サーチライト406の方位角及び仰角の読取値を記録する。このようにして、サーチライト指向モジュール408は、所望の目的地と、方向と、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて機上サーチライト406の指向座標をコンピュータ計算し、操縦機構を使用して、機上サーチライト406を、照射すべき正確な位置418に方向付けて維持する。正確な位置418は、例えば、限定しないが、家屋、対象位置を含む一区画の土地、対象位置を含む建造物、又は他の位置を含む。
【0031】
電子ムービングマップモジュール410は、機上サーチライト406が正確な位置418に当たっている正確な位置418を算出する。正確な位置418は、「発生」の、正確な所在地住所、及び/又は緯度と経度の座標を含む。正確な位置418は指向座標に基づいて算出される。
【0032】
変換エレクトロニクス/ソフトウェアモジュール412は、位置決定モジュール404、サーチライト指向モジュール408、及び/又は航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402のデータを、電子ムービングマップモジュール410が使用可能な形式又はフォーマットに変換する。
【0033】
プロセッサモジュール414は、システム400の動作に関連付けられた、機能、技術、及び処理タスクを実行するように構成された処理論理を備えている。特に、処理論理は、本明細書に記載されたシステム400をサポートするように構成されている。例えば、限定しないが、プロセッサモジュール414は、サーチライト指向モジュール408に対し、機上サーチライト406を能動的に制御して入力420に基づく正確な位置304に方向付けるように命令することができる。別の実施例として、限定しないが、プロセッサモジュール414は、電子ムービングマップモジュール410、サーチライト指向モジュール408、及び位置決定モジュール間でデータを通信する。プロセッサモジュール414は、システム400の機能をサポートするために、メモリモジュール416内に格納されたデータにアクセスする。これにより、プロセッサモジュール414は、システム400の能動的制御を可能にする。
【0034】
プロセッサモジュール414は、本明細書に記載される機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、コンテントアドレサブルメモリ、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、いずれかの適切なプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスターロジック、離散ハードウェアコンポーネント、或いはそれらのいずれかの組み合わせを用いて実施又は実現される。このようにして、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ステートマシンなどとして実現される。プロセッサは、コンピューティング装置の組み合わせ、例えば、デジタルシグナルプロセッサとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサコアと連結された一又は複数のマイクロプロッサ、或いは他のいずれかの同様の構成として実施することもできる。
【0035】
メモリモジュール416は、システム400の動作をサポートするようにフォーマットされたメモリを有するデータ記憶領域とすることができる。メモリモジュール416は、本明細書に記載されているようにシステム400の機能をサポートするために必要に応じデータを格納、維持、及び供給するように構成される。実用的な実施形態では、メモリモジュール416は、例えば、限定しないが、非揮発性記憶装置(非揮発性半導体メモリ、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイスなど)、ランダムアクセス記憶デバイス(例えば、SRAM、DRAM)、又は従来技術に既知の他の任意の形式の記憶媒体を含むことができる。
【0036】
メモリモジュール416は、プロセッサモジュール414に連結されており、例えば、限定しないが、正確な位置418、所望の目的地502、ピッチ情報、ロール情報、ヨー情報、高度、ヘリコプター302の緯度と経度の座標、所望の目的地502までのルート、指向座標、プロセッサモジュール414によって実行されるコンピュータプログラム、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、プログラムの実行に使用される一時データなどを格納するように構成される。加えて、メモリモジュール416は、様々なデータベースを更新するためのテーブルを格納した、動的に更新されるデータベースを体現しているといえる。
【0037】
メモリモジュール416は、プロセッサモジュール414がメモリモジュール416から情報を読み取り、且つメモリモジュール416に情報を書き込むことができるように、プロセッサモジュール414に連結される。一実施例として、プロセッサモジュール414及びメモリモジュール416は、それぞれの特定用途向け集積回路(ASIC)内に常駐することができる。メモリモジュール416は、プロセッサモジュール414中に統合されてもよい。一実施形態では、メモリモジュール416は、プロセッサモジュール414によって実行される命令の実行中に、一時変数又は他の中間情報を格納するためのキャッシュメモリを含んでもよい。
【0038】
作業中、
図4に示す実施形態によれば、パイロット/ユーザは、正確な位置418に向いている機上サーチライト406により正確な位置418(
図3では位置304)を照射する。位置決定モジュール404は、ヘリコプター302の正確な緯度と経度の座標(高度を含む)を特定し、航空機搭載用移動プラットフォームシステム402は、ピッチ、ロール、及びヨー情報を記録し、サーチライト指向モジュール408は、機上サーチライト406(
図3では306)の方位角及び仰角の読取値を記録する。このようにして、機上サーチライト406が地面に当たっている正確な位置418は、例えば、正確な所在地住所308(
図3)によって、及び/又は電子ムービングマップモジュール410による緯度と経度の座標により、特定される。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態による、位置304(
図3)の探索に適したサーチライト位置確認システム500(
図3では310)の例示的な機能ブロック図である。システム500に関連して記載されている種々の例示的なブロック、モジュール、処理論理、及び回路は、本明細書に記載される機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、コンテントアドレサブルメモリ、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、いずれかの適切なプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスターロジック、離散ハードウェアコンポーネント、或いはそれらのいずれかの組み合わせを用いて実施又は実行されうる。
【0040】
システム500は、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402、位置決定モジュール404、機上サーチライト406(
図3では306)、サーチライト指向モジュール408、電子ムービングマップモジュール410、変換エレクトロニクス/ソフトウェアモジュール412、プロセッサモジュール414、及びメモリモジュール416を備えている。システム500は、システム400内に示されている実施形態に類似の機能、材料、及び構造を有する。したがって、共通のフィーチャ、機能、及び要素はここでは繰り返さない。
【0041】
この実施形態では、サーチライト位置確認システム500は、ヘリコプター302を、ユーザ/パイロット312(
図3)が特定する正確な位置502(
図3の308)にあたる特定の場所に案内する。しかし、ユーザ/パイロット312は正確な位置502が正確にどこにあるのか、正確な所在地住所(よく知らないエリア内の)という意味で、及び/又は非法人領域内の緯度経度という意味で把握していない。
【0042】
位置決定モジュール404は、ヘリコプター302及び機上サーチライト406の位置を決定する。位置決定モジュール404は、ヘリコプター302の正確な緯度と経度の座標(高度を含む)を決定する。位置決定モジュール404は、システム500に入力された正確な位置502(所在地住所又は緯度と経度の座標)に基づいて、「発生」の場所までの方向を算出する。位置決定モジュール404は、例えば、限定しないが、GPSシステム、慣性基準ユニット、又は他の位置決定手段を含みうる。
【0043】
サーチライト指向モジュール408は、機上サーチライト406の動的に更新された方位角及び仰角(AZ/EL)を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給し、所望の目的地と、方向と、正確な位置502(所望の目的地502)までのルートと、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて機上サーチライト406の指向座標をコンピュータ計算する。サーチライト指向モジュール408は、次いで、指向座標に基づき、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地502へと機上サーチライト406を方向付ける。サーチライト指向モジュール408は、所望の目的地502に機上サーチライト406を維持することができる。サーチライト指向モジュール408は、機上サーチライト406を照射すべき所望の目的地502の方向に方向付けることにより、照射すべき所望の目的地までビークルを案内することもできる。
【0044】
電子ムービングマップ410は、パイロット/ユーザ312によってシステム500に入力された所望の目的地502に基づき、所望の移動先の目的地502を「指向」するように、機上サーチライト406の照準を合わせるべき方向/ルートを算出する。所望の目的地502は、「発生」の、正確な所在地住所308(
図3)、及び/又は緯度と経度の座標を含む。このようにして、電子ムービングマップ410は、パイロット/ユーザ312によって特定される、機上サーチライト406によって照射されるべき所望の目的地502を受け取って、ヘリコプター302の方向及び位置に基づいて、特定された所望の目的地502までのルートをコンピュータ計算する。
【0045】
一実施形態では、電子ムービングマップモジュール410は、機上サーチライト406を照射すべき所望の目的地502の方向に方向付けることにより、照射すべき所望の目的地502までヘリコプター302を案内することができる。電子ムービングマップモジュール410は、照射すべき所望の目的地502の方向に機上サーチライト406を方向付けるようにサーチライト指向モジュール408に命令することにより、照射すべき所望の目的地502までヘリコプター302を案内することができる。
【0046】
処理論理は、本明細書に記載されたシステム500をサポートするように構成されている。例えば、限定しないが、プロセッサモジュール414は、サーチライト指向モジュール408に対し、機上サーチライト406を能動的に制御して所望の目的地502に基づく正確な位置304に方向付けるように命令することができる。別の実施例として、限定しないが、プロセッサモジュール414は、電子ムービングマップ410、サーチライト指向モジュール408、及び位置決定モジュール404間でデータを通信する。プロセッサモジュール414は、システム500の機能をサポートするために、メモリモジュール416内に格納されたデータにアクセスする。これにより、プロセッサモジュール414は、システム500の能動的制御を可能にする。
【0047】
動作の際には、所望の移動先の方向を供給するために、所望の目的地502のような位置が、パイロット/ユーザ312によりシステム500の電子ムービングマップモジュール410に入力される。位置決定モジュール404は、「発生」の場所までの方向を算出する。パイロット/ユーザ312は、概ねその方向に飛行し、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402は、ピッチ、ロール、及びヨー情報を供給し、サーチライト指向モジュール408は、所望の移動先の方向を「指向」するために機上サーチライト406が照準を合わせるべき方向を算出する。目標位置に近づくと、システム500は上記情報を用いて目標位置を指向し、機上サーチライト406は、ヘリコプター302が周回するか、或いは異なる角度又は回転構成から進入するとき、特定された位置を追跡し続ける。
【0048】
図6は、本発明の一実施形態による、所望の目的地にビークルの機上サーチライトを方向付けるプロセス600を示す例示的フロー図である。プロセス600に関連して実行される種々のタスクは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、プロセスのメソッドを実行するためのコンピュータで実行可能な命令を有するコンピュータで読み取り可能な媒体、又はそれらのなんらかの組み合わせにより機械的に実行される。プロセス600は、任意の数の追加タスク又は別タスクを含んでもよく、
図6に示されるタスクは必ずしも図示の順序で実行されなくともよく、プロセス600は、本明細書に記載しない追加の機能を有するより包括的なプロシージャ又はプロセスに組み込まれてもよい。
【0049】
図示の方法に関して、プロセス600の以下の説明が、
図1〜5に関連して上述した要素に言及する場合がある。実用的な実施形態では、プロセス600は部分的に、システム500の異なる要素、例えば、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402、位置決定モジュール、機上サーチライト406(
図3では306)、サーチライト指向モジュール408、電子ムービングマップモジュール410、変換エレクトロニクス/ソフトウェアモジュール412、プロセッサモジュール414、メモリモジュール416などにより実行されうる。プロセス600は、
図1〜5に示される実施形態に類似の機能、材料、及び構造を有することができる。したがって、共通のフィーチャ、機能、及び要素はここでは繰り返さない。
【0050】
プロセス600は、位置決定モジュール(例えば位置決定モジュール404)が、ビークル(例えばヘリコプター302)及び機上サーチライト(例えば機上サーチライト306/406)のビークル位置を決定することにより開始される(タスク602)。例えば、限定されないが、ビークルは、無人航空ビークル(UAV)、有人飛行機(例えば、固定翼又は回転翼)などの航空機、衛星、船舶、ボート、潜水艦、地上ビークル(例えば自動車)、ロボット車、宇宙船、自律的ロボット車、或いはルート又は経路に沿って操縦可能な他のビークルに適用可能である。
【0051】
プロセス600では、続いて、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール(例えば航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402)が、ビークル(例えばヘリコプター302)のビークル方向を、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいて決定する(タスク604)。
【0052】
プロセス600では、続いて、機上サーチライト306を照射すべき所望の目的地(例えば所望の目的地502)を特定する(タスク606)。所望の目的地502は、例えば、限定しないが、ビークルに搭乗するユーザ/パイロット、ビークルを遠隔制御するユーザ/パイロット、プロセッサモジュール414、プロセッサモジュール414からの予めプログラムされた入力、プロセッサモジュール414が受け取った情報、又は他の手段によって特定されうる。
【0053】
プロセス600では、続いて、電子ムービングマップモジュール(例えば電子ムービングマップモジュール410)が、ビークル方向及びビークル位置に基づいて、照射すべき所望の目的地502までのルートをコンピュータ計算する(タスク608)。
【0054】
プロセス600では、続いて、電子ムービングマップモジュール410が、機上サーチライト306/406を照射すべき所望の目的地502の方向に方向付けることにより、照射すべき所望の目的地502までビークルを案内する(タスク610)。このような方向には、例えば、限定されないが、所在地住所、地標の方向、所望の位置502を指向する方向、障害物(例えば建造物)周りの方向、凹凸地を通る経路上の方向、又は他の方向が含まれうる。
【0055】
プロセス600では、続いて、サーチライト指向モジュール408が、機上サーチライト306/406の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給する(タスク612)。
【0056】
プロセス600では、サーチライト指向モジュール408が、所望の目的地502と、ビークル方向と、ルートと、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて、機上サーチライトの指向座標をコンピュータ計算する(タスク614)。
【0057】
プロセス600では、続いて、サーチライト指向モジュール408が、指向座標に基づき、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地へと機上サーチライトを方向付ける(タスク616)。
【0058】
プロセス600では、続いて、サーチライト指向モジュール408が、指向座標に基づき、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地502上に機上サーチライトを維持する(タスク618)。
【0059】
プロセス600では、続いて、位置決定モジュール404が、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方を用いて、ビークル及び機上サーチライトの位置を決定する(タスク620)。
【0060】
プロセス600では、続いて、ユーザ/パイロット312が、地図上の住所、及び緯度と経度の座標の一方により、照射すべき所望の目的地502を特定する(タスク622)。
【0061】
図7は、本発明の一実施形態による、ビークルのサーチライトによって照射される位置を特定するプロセス700を示す例示的フロー図である。プロセス700に関連して実行される種々のタスクは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、プロセスのメソッドを実行するためのコンピュータで実行可能な命令を有するコンピュータで読み取り可能な媒体、又はそれらのいずれかの組み合わせにより機械的に実行される。プロセス700は、任意の数の追加タスク又は別タスクを含んでもよく、
図7に示されるタスクは必ずしも図示の順序で実行されなくともよく、プロセス700は、本明細書には詳細に記載しない追加の機能を有するより包括的なプロシージャ又はプロセスに組み込まれてもよい。
【0062】
図示の方法に関して、プロセス700の以下の説明が、
図1〜5に関連して上述した要素に言及する場合がある。実用的な実施形態では、プロセス700は部分的に、システム400の異なる要素、例えば、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402、位置決定モジュール404、機上サーチライト406(
図3では306)、サーチライト指向モジュール408、電子ムービングマップモジュール410、変換エレクトロニクス/ソフトウェアモジュール412、プロセッサモジュール414、及びメモリモジュール416などにより実行されうる。プロセス700は、
図1〜5に示される実施形態に類似の機能、材料、及び構造を有することができる。したがって、共通のフィーチャ、機能、及び要素についてはここでは繰り返さない。
【0063】
プロセス700は、対象位置(例えば正確な位置304/418)を、機上サーチライト(例えば機上サーチライト306/406)によって照射される照射位置において照射することにより開始される(タスク702)。
【0064】
プロセス700では、続いて、位置決定モジュール(例えば位置決定モジュール404)が、ビークル(例えばヘリコプター302)及び機上サーチライト(例えば機上サーチライト306/406)のビークル位置を決定する(タスク704)。
【0065】
プロセス700では、続いて、航空機搭載用移動プラットフォームモジュール(例えば航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402)が、ビークルのビークル方向を、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいて決定する(タスク706)。
【0066】
プロセス700では、続いて、サーチライト指向モジュール(例えば、サーチライト指向モジュール408)が、機上サーチライト光の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給する(タスク708)。
【0067】
プロセス700では、サーチライト指向モジュール408が、ビークル方向と、ビークル位置と、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて、照射位置を照射する機上サーチライトの指向座標をコンピュータ計算する(タスク710)。指向座標には、例えば、限定されないが、ベクトル、極座標(γ、θ、φ)、デカルト座標(XYZ)、又は他の指向座標が含まれうる。
【0068】
プロセス700では、続いて、電子ムービングマップモジュール(例えば電子ムービングマップモジュール410)が、指向座標に基づいて照射位置を算出する(タスク712)。
【0069】
プロセス700では、続いて、位置決定モジュール404が、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方を用いて、ビークル及び機上サーチライトの位置を決定する(タスク714)。
【0070】
このようにして、ビークルの機上サーチライトを用いて対象位置(例えば住所)が決定される。この位置は、住所が不明である対象位置を照射することにより決定される。別の方法では、ビークルを、住所が特定されているが地上位置が特定されていない照射すべき位置へと案内することができる。
【0071】
本明細書及び図面では、一態様として、ビークルの機上サーチライト306、406を方向付けるためのシステムが開示されている。このシステムは、ビークル及び機上サーチライト306、406のビークル位置を決定するように動作可能な位置決定モジュール404と、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいてビークルのビークル方向を決定するように動作可能な航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402と、機上サーチライト306、406が照射すべき所望の目的地502を受け取り、ビークル方向及びビークル位置に基づいて所望の目的地502までのルートをコンピュータ計算し、照射すべき所望の目的地502の方向に機上サーチライト306、406を方向付けることにより、照射すべき所望の目的地502へとビークルを案内するように動作可能な電子ムービングマップモジュール410と、機上サーチライト306、406の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給し、所望の目的地502と、ビークル方向と、ルートと、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて機上サーチライト306、406の指向座標をコンピュータ計算し、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地502へと機上サーチライト306、406を方向付けるように動作可能なサーチライト指向モジュール408とを含んでいる。
【0072】
一変形例によるシステムでは、サーチライト指向モジュール408は、さらに、操縦機構を使用して、照射すべき所望の目的地502に機上サーチライト306、406を維持するように動作可能である。別の変形例によるシステムでは、機上サーチライト306、406は、さらに、所望の目的地502を照射するように動作可能である。また別の変形例によるシステムでは、電子ムービングマップモジュール410は、さらに、機上サーチライト306、406によって照射される正確な位置を決定することにより、照射位置を提供するように動作可能である。また別の変形例によるシステムでは、位置決定モジュール404は、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方を含んでいる。
【0073】
一事例によるシステムでは、照射すべき所望の目的地502及び照射位置の各々は、地図上の住所、及び緯度と経度の座標からなる群より選択される少なくとも一つにより特定される。別の事例によるシステムでは、ビークルは航空機である。
【0074】
一態様では、ビークルの機上サーチライト306、406を方向付ける方法が開示される。この方法は、ビークル及び機上サーチライト306、406のビークル位置を決定すること、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいてビークルのビークル方向を決定すること、機上サーチライト306、406を照射すべき所望の目的地502を特定すること、ビークル方向及びビークル位置に基づいて、照射すべき所望の目的地502までのルートをコンピュータ計算すること、照射すべき所望の目的地502の方向に機上サーチライト306、406を方向付けることにより、照射すべき所望の目的地502にビークルを案内すること、機上サーチライト306、406の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給すること、所望の目的地502と、ビークル方向と、ルートと、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて、機上サーチライト306、406の指向座標をコンピュータ計算すること、並びに、指向座標に基づき、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地502に機上サーチライト306、406を方向付けることを含む。
【0075】
一変形例では、方法は、指向座標に基づき、操縦機構を用いて、照射すべき所望の目的地502上に機上サーチライト306、406を維持することをさらに含む。別の変形例では、方法は、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方を用いて、ビークル及び機上サーチライト306、406の位置を決定することをさらに含む。また別の変形例では、方法は、地図上の住所及び緯度と経度の座標の一方により、照射すべき所望の目的地502を特定することをさらに含む。
【0076】
一態様では、ビークルの機上サーチライト306、406により照射される位置を特定する方法が開示される。この方法は、対象位置を、機上サーチライト306、406により照射される照射位置において照射すること、ビークル及び機上サーチライト306、406のビークル位置を決定すること、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいてビークルのビークル方向を決定すること、機上サーチライト306、406の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給すること、ビークル方向と、ビークル位置と、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて、照射位置を照射する機上サーチライト306、406の指向座標をコンピュータ計算すること、並びに指向座標に基づいて照射位置を算出することを含む。
【0077】
一変形例では、方法は、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方を用いて、ビークル及び機上サーチライト306、406の位置を決定することをさらに含む。別の変形例による方法では、照射位置を、地図上の住所及び緯度と経度の座標の一方を用いて算出する。一実施例による方法では、ビークルは航空機である。
【0078】
一態様では、ビークルの機上サーチライト306、406により照射される位置を特定するためのシステムが開示される。このシステムは、対象位置を照射位置において照射するように動作可能な機上サーチライト306、406と、ビークル及び機上サーチライト306、406のビークル位置を決定するように動作可能な位置決定モジュール404と、ビークルのピッチ、ロール、及びヨーに基づいてビークルのビークル方向を決定するように動作可能な航空機搭載用移動プラットフォームモジュール402と、機上サーチライト306、406の方位角及び仰角を記録して、記録済み方位角及び仰角データを供給し、ビークル方向と、ビークル位置と、記録済み方位角及び仰角データとに基づいて機上サーチライト306、406の指向座標をコンピュータ計算するように動作可能なサーチライト指向モジュール408と、指向座標に基づいて照射位置を算出するように動作可能な電子ムービングマップモジュール410とを含んでいる。
【0079】
一変形例によるシステムでは、サーチライト指向モジュール408は、さらに、操縦機構を使用して、照射位置上に機上サーチライト306、406を維持するように動作可能である。別の変形例によるシステムでは、位置決定モジュール404は、GPSシステム及び慣性基準ユニットの一方である。また別の変形例によるシステムでは、照射位置は、地図上の住所及び緯度と経度の座標からなる群より選択される少なくとも一つによって特定される。一実施例によるシステムでは、ビークルは航空機である。
【0080】
上述では、互いに「接続」又は「連結」されている要素、ノード、又はフィーチャに言及している。本明細書で使用される場合、別途明示の記載がない限り、「接続された」とは、必ずしも機械的にというわけではないが、一つの要素/ノード/フィーチャが別の要素/ノード/フィーチャに直接接合されている(又は直接やり取りする)ことを意味する。同様に、別途明示の記載がない限り、「連結された」とは、必ずしも機械的にというわけではないが、一つの要素/ノード/フィーチャが別の要素/ノード/フィーチャに直接又は間接的に接合されている(或いは、直接又は間接的にやり取りする)ことを意味する。このように、
図1〜5では要素の例示的な構成を示したが、本発明の一実施形態において、追加的な仲介要素、デバイス、フィーチャ、又はコンポーネントが存在してもよい。
【0081】
本明細書で使用される用語及び表現、並びにそれらの変化形は、別途明示の記載がない限り、限定的なものではなく、非限定的なものと解釈されるべきである。その例として、「含む」という表現は、「限定せずに含む」などを意味するものと理解されるべきであり、「例」は、当該アイテムを説明する事例を提供するために使用されているのであり、その排他的又は限定的なリストではない。「従来の」、「常套的な」、「通常の」、「標準の」、「既知の」、及び同様の意味を有する表現は、記載されているアイテムを、所定の時期に限定しているわけでも、ある時期に入手可能であるアイテムに限定しているわけでもなく、現在又は未来のいずれかの時期における従来技術、常套的技術、通常の技術、又は標準的技術と理解すべきである。
【0082】
同様に、接続詞「及び(と)」により結ばれた一組のアイテムは、それらアイテムの各々すべてがグループ内に存在することが必ずしも必要という意味ではなく、別途明示の記載がない限り、「及び/又は」と同義である。同様に、接続詞「又は」により結ばれた一組のアイテムは、グループの中で必ずしも互いに排他的であるわけではなく、別途明示の記載がない限り、やはり「及び/又は」と同義である。
【0083】
さらに、本発明のアイテム、要素、又はコンポーネントが単一形で記載又は特許請求されているかもしれないが、単一形への限定が明確に記載されていない限り、複数形は本発明の範囲内である。一部の事例における「一又は複数の」、「少なくとも」、「限定されないが」などの広義的な用語及び表現の使用は、そのような広義的な表現がない場合に範囲を狭めることを意図している又は範囲を狭めることが必要であるという意味で使用されているのではない。数値又は範囲に言及して「約」という場合、測定時に起こりうる実験誤差により生じる値を包含することを意図している。
【0084】
本明細書で使用される場合、別途明示の記載がない限り、「動作可能」とは、使用可能、使用又はサービスに適しているまたは準備ができている、特定用途に使用可能である、本明細に記載の機能又は所望の機能を実行できることを意味する。システム及びデバイスに関して、「動作可能」という表現は、システム及び/又はデバイスが完全に機能しており、較正済みであって、その要素を含み、システム及び/又はデバイスがアクティブ化されると、記載された機能を実行するための適切な動作要件を満たすことを意味する。システム及び回路に関して、「動作可能」という表現は、システム及び/又は回路が完全に機能しており、較正済みであって、そのロジックを含み、システム及び/又は回路がアクティブ化されると、記載された機能を実行するための適切な動作要件を満たすことを意味する。