(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成し、実施することができる例示の実施形態によって示された添付図面に参照がされる。他の実施形態が利用されることができ、構造的又は論理的な変更が特許請求の範囲から逸脱しないで行うことができることを理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定する意味で解釈されるものではなく、実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される。
【0014】
様々な動作が実施の形態を理解する上で役立つと思われる方法で順番に複数の別個の動作として記載されているが、説明の順序は、これらの動作が順番に依存していることを意味すると解釈すべきではない。
【0015】
記載は、上へ/下へ、後/前、及び、上/底などの視点に基づいた記載を使用することができる。そのような記載は、端に議論を促進するために使用され、開示された実施形態の適用を制限しようとするものではない。
【0016】
用語“結合された”及び“連結された”は、それらの派生語と共に、使用されることができる。これらの用語は、互いに同義語として意図されていないことを理解すべきである。むしろ、特定の実施形態では、“連結された”は、二つ以上の構成要素が直接互いに物理的又は電気的に接触していることを示すために使用される。“結合された”は、二つ以上の構成要素が直接物理的又は電気的に接触することを意味する。しかしながら、“結合された”は、二つ以上の構成要素が直接互いに接触しないがまだ互いに協働又は作用することも意味する。
【0017】
説明の目的のために、形態“A/B”又は形態“A及び/又はB”のフレーズは、(A)、(B)、又は、(A及びB)を意味する。説明の目的のために、形態“A、B及びCの少なくとも一つ”のフレーズは、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は、(A、B及びC)を意味する。説明の目的のために、形態“(A)B”のフレーズは、(B)又は(AB)を意味し、すなわち、Aは、任意の構成要素である。
【0018】
説明は、用語“実施形態”又は“複数の実施形態”を使用し、それは、一つ以上の同じ又は異なる実施形態をそれぞれ参照する。さらに、実施形態に関連して使用される用語“備える”、“含む”、“有する”などは、同義語である。
【0019】
用語“スライドファスナー”及び“ジッパー”は、本明細書中に互換的に使用され、スライダー及びトラック/歯/コイルの列を備え、トラック/歯/コイルがスライダーの一部分内で相互連結した状態又は分離した状態で列に沿ってスライダーを動かすことによって可逆的に相互連結できる締結装置を参照する。“スライドファスナー”又は“ジッパー”は、コイル/らせんのジッパー、ナイロンジッパー、成形プラスチックジッパー、成形歯ジッパー、ビジョンジッパー、金属ジッパー、プラスチックファスナーなどを含むがこれらに限定されない、当業者に周知なあるいは開発されたあらゆるタイプのスライドファスナーを包含することを意図する。本明細書中に記載されたスライドファスナー/ジッパーは、開端部付きスライドファスナー(例えば、底部が閉じて上部が開いたもの、底部が開いて上部が閉じたもの、底部が開いて上部が開いたもの)、閉端部付きスライドファスナー、及び、見えないようにされたスライドファスナー(すなわち、ストリンガーの下側に連結されたスパイラル、又は、ストリンガー及びストリンガーの外面の下にらせん状に配置するためにひだをつけられた/折り重ねられたストリンガーの内縁部に連結されたスパイラル)を包含することを意図する。いくつかの実施形態では、スライドファスナー/ジッパーは、二つ以上のスライダーを含むことができる。用語“ジッパーテープ”は、歯/コイルに連結されたストリンガー又は結合フランジを参照するために使用される。
【0020】
本明細書中に使用されるように、“歯”、“歯/コイル”、“コイル”、“ジッパー歯”、及び、“ジッパーコイル”は、スライドファスナーの相互連結チェーンを形成するために形状づけられたあらゆるタイプの繰り返し要素を参照するために交換可能に使用されることができる。“ストリンガー”は、それに“歯”が連結されるあらゆる要素を参照する場合がある。“歯”は、連続した又は半連続した要素(例えば、スパイラルコイル、はしご状コイル)あるいは個別の要素(例えば、ペグ/歯)にすることができる。歯は、互いに直接的に連結され、及び/又は、例えばストリンガーの縁部に沿って及び/又はストリンガーの上面又は下面に沿ってストリンガーのあらゆる部分に連結されることができる。例えば、“目に見えないジッパー”では、ストリンガーの上面を表示するときに歯が見えないあるいは最小限に見えるように、コイルは、ストリンガーの内縁部に隣接したストリンガーの下面に連結されることができる。歯は、(例えば、ストリンガーの製造時にストリンガーに織り込まれ/編まれて)ストリンガーの一体部分として形成/製造される。代替的に、歯は、ストリンガーから別個に構成され、及び/又は、クランプ、射出成形、縫製、接着、織物、又は当技術分野で周知の他のあらゆる手段によってストリンガーに付加される。歯は、金属、ナイロン、セラミック、プラスチック、一つ以上のポリマー、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどからなる。歯及び/又はストリンガーは、製造の前に、製造中に、あるいは、製造後に、ポリマー(例えば、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなど)あるいは他の適当な材料で被覆され、耐湿性を付与され、及び/又は一つ以上の歯の表面を滑らかにする。
【0021】
様々な実施形態では、耐候性スライドファスナーのための方法、装置及びシステムが提供される。本明細書中の実施形態は、作動を容易にし、時間の経過と共に劣化することなく極端な状況での耐湿性をいっそう維持するスライドファスナーを提供する。さらに、本明細書中の実施形態は、そのようなスライドファスナーの要素、耐候性スライドファスナーの構築/使用の方法、及び、そのような耐候性特徴を有する締結システムを提供する。
【0022】
本明細書中に記載された実施形態では、変更されたスライド本体は、上プレートと底プレートとの間の増加したクリアランス、上プレートと底側レールとの間の増加したクリアランスを有し、及び/又は、ファスナーが開閉されるときにスライダー本体を通じた上に重なる要素の通過を許容するために上側レールを必要としないことができる。これは、上に重なりある構成要素の集まり又は他の崩壊を減少又は防止し、ファスナーのよりよい閉鎖を提供する。ある実施形態では、ストリンガーが歯又はコイルを少なくとも部分的に覆うように、ジッパーテープは、ストリンガーに連結された(例えば、ストリンガーの下面に連結された)歯又はコイルを備える。他の実施形態では、ジッパーテープは、重なり合う布の一つ以上の縁部が歯又はコイル上に少なくとも部分的に伸びるように、重なり合う布の下側に結合されることができる。実施形態では、ジッパーを閉じるためにジッパーテープに沿った変更されたスライダー本体の通路が重なり合う布の内縁部及び/又はストリンガーを互いに歯/コイル上にもたらし、歯又はコイルを通じた風及び水分の浸透を防止する又は最小限に抑えるように、変更されたスライダー本体はジッパーテープ及び上下プレート間の重なりある布/構成要素に対応することができる。
【0023】
実施形態では、スライドファスナーのスライダー又はジッパーは、ジッパーチェーン及び/又はジッパーの歯を通じた水分の浸透を最小限に抑えるように形状づけられた機械的特徴を組み入れることができる。いくつかの実施形態では、耐水性コーティングは、ジッパースライダーの正常な動作を可能にしながらジッパーチェーン/歯を通じた水分の浸透を防止するためのスライドファスナー/ジッパーの一つ以上の構成要素を含むことができる。ある実施形態では、耐湿性ジッパーは、ジッパーの動作中重なり合う耐湿性層(例えば衣服の素材自体)に対応するために増加したクリアランスを有するスライダー本体を含むことができる。いくつかの実施形態は、耐湿コーティング及び/又は布をすり減らさないで又はジッパーの動作中にコーティング/布を押し続けないで、ジッパーの歯及び耐湿層がスライダー本体を通じて動くことができるように構成付けられたスライダー本体を含むことができる。一実施形態では、スライダー本体は、ジッパーテープ/歯が薄い耐水性布の層によって覆われるのを許容する一つ以上の特徴を含むことができる。いくつかの実施形態では、スライダー本体は、耐水性布の層がそれによって置き換えられるよりはむしろスライダー本体を通過するのを許容しながらスライダーが正常に動作するのを許容するように形状づけられることができる。
【0024】
図1は、本明細書中の背景で概ね説明されたような従来の見ることができるスライドファスナーアッセンブリの平面図を示す。スライドファスナーアッセンブリ1は、それぞれストリンガー4に固定された第1及び第2の歯の列2を備える。各ストリンガー4は、縫い目8において周囲の布7の隣接する縁部6に縫いつけられている。図示の例では、スライダー本体の上プレート11は、押え12に(衣服の着用者から離れて)その外面で結合され、押え12にプルタブ18が取り付けられる。プルタブ18は、第1及び第2の歯の列2に沿ってスライダーを動かすのに使用され、対向する歯の列を結合又は分離する。
【0025】
図2は、本明細書中の背景で概ね説明されたような従来の見ることができないスライドファスナーアッセンブリの平面図を示す。スライドファスナーアッセンブリ91は、それぞれストリンガー(例えば、
図9a−9cのストリンガー99を参照)に固定された第1及び第2の歯の列94を備える。各ストリンガーは、縫い目8において周囲の布7の隣接する縁部96に縫いつけられている。ストリンガーは、ファスナーの外から見えるのを最小限にするために、布又は他の重なりある材料の下方に位置される。図示の例では、スライダー本体の底プレート93は、押え92に(衣服の着用者から離れて)その外面で結合され、押え12にプルタブ97が取り付けられる。プルタブ97は、第1及び第2の歯の列2に沿ってスライダーを動かすのに使用され、対向する歯の列を結合又は分離する。歯の列が互いに締結されるとき、間隙95は、周囲の布7の隣接する縁部96間に残存する(例えば、
図9a−9c参照)。
【0026】
図3は、様々な実施形態による耐候性スライドファスナーアッセンブリの平面図を示す。図示のように、スライドファスナーアッセンブリ31は、プルタブ48を有する変更されたスライド本体と、第1ストリンガー34と、第2ストリンガー35と、第1ストリンガー34の内縁部38に固定された第1の歯の列32と、第2ストリンガー35の内縁部39に固定された第2の歯の列33とを備える。代替的に、いくつかの実施形態では、第1及び第2の歯の列32、33は、第1及び第2のストリンガー34、35の下側にそれぞれ結合される。実施形態では、歯32、33は、ストリンガーの内縁部38、39に隣接した各ストリンガーの一部分に沿って第1及び第2のストリンガー34、35に結合されることができる。例えば、一実施形態では、第1及び第2の歯の列が相互連結されるときに内縁部38及び39が第1及び第2の歯の列と接するあるいは第1及び第2の歯の列の上に重なり合うように、第1及び第2の歯の列32、33は、内縁部38、39に隣接的にストリンガー34、35の下側に結合されることができる。他の実施形態では、第1及び第2の歯の列32、33は、ストリンガー34、35の上面にそれぞれ結合されることができる。ストリンガー34、35及びそれらに関連された歯の列32、33は、それぞれ、本明細書中で“ジッパーテープ”と呼ばれる。
スライドファスナーアッセンブリ31は、重なり合う要素の第1部分62及び重なり合う要素の第2部分64などの重なり合う要素(例えば、布製品又は衣服)の下側に上面に沿って接着剤78によって結合される。接着剤78は、ジッパーテープの製造中又は製造後に第1及び第2のストリンガー34、35に適用され、液体として、シートとして、噴霧によって、固体の接着剤をストリンガーの中に編むこと等によって適用される。いくつかの実施形態では、取り外し可能な重なり合う層が接着剤78上に適用され、ジッパーテープが製品の中に取り付けられるまで接着剤を保護する。他の実施形態では、接着剤78は、ジッパーテープが取り付けられる商品の下側の代わりに適用される。接着剤78は、固体材料または半固体材料にすることができ、熱/圧力は、その接着特性を促進する又は高めるために適用されることができる。いくつかの実施形態は、接着剤78がない。他の実施形態では、接着剤78は、ストリンガーの上面及び下面の双方に提供され、二つの要素の層の間に(例えば、製品の外層と内側の裏地との間に)ストリンガーの接着を可能にする。
第1部分62及び/又は第2部分64は、布、ポリマー、又はあらゆる可撓性又は半可撓性の材料などの任意の適当な材料にすることができる。第1部分62及び第2部分64は、スリット61によって分離される。いくつかの実施形態では、重なり合う布のスリット61は、レーザー、ツール等で切断することによってつくられ、及び/又は第1部分62の外側縁部を(例えば、縫い目にある又は縫い目に隣接した)第2部分64の外側縁部と整合することによってつくられる。いくつかの実施形態では、スリット61の第1隣接縁部63と第2隣接縁部65との間の距離(すなわち、スリット61の幅)は、0.03937インチ(すなわち1ミリメートル)より小さいか等しくすることができる。他の実施形態では、スリット61は、幅が0.03937インチ乃至0.07874インチ(1乃至2ミリメートル)にすることができる。スリット61の幅は、実施形態によって異なることができ、0.003937インチから0.019685インチ(0.1乃至0.5ミリメートル)まで、0.019685インチから0.059055インチ(0.5乃至1.5ミリメートル)まで、0.03937インチから0.11811インチ(1乃至3ミリメートル)まで、0.07874インチから0.15748インチ(2乃至4ミリメートル)まで、0.03937インチから0.196851インチ(1乃至5ミリメートル)まで、0.196851インチから0.39371インチ(5乃至10ミリメートル)まで等の範囲内にすることができる。
【0027】
裁縫、編み合わせ、接着剤の使用等によって、第1ストリンガー34は、第1部分62の下側に固定されることができ、第2ストリンガー35は、第2部分64に固定されることができる。耐候性スライドファスナーアッセンブリ31は、商品の製造中又は製造後のどちらかで、衣服(例えば、ジャケット、パンツ等)、バッグ、キャンプ用具(例えば、テント、寝袋、バッグパック)、及び、他の商品などのあらゆる様々なタイプの商品に組み込まれることができる。さらに、耐候性スライドファスナーアッセンブリ及び/又はその構成要素は、末端消費者による取り付けのために別個に供給されることができる。
【0028】
図示の実施形態における第1及び第2部分62、64は、第1及び第2ストリンガー34、35の外側縦縁部68、69を超えて横方向(すなわち、ジッパーの長さに対して垂直な方向)にそれぞれ伸び、商品の壁/表面の一部分を形成する。ある装具では、例えば、素材層60は、ジャケットの左右前フラップを備える第1及び第2部分62、64を有するジャケットの前部にすることができる。第1部分62及び/又は第2部分64は、ジッパーが固定される商品を構成するのに使用される材料からなり、そして、商品の意図した使用のニーズに合わせて選択されることができる。従って、第1及び第2部分62、64は、天然繊維(例えば、コットンやウール)から作られた織布、合成繊維(例えば、ナイロンやポリエステル)から作られた織布、又は、天然又は合成繊維から作られた材料の不織布シート(例えば、ポリウレタンなどのゴム又は高分子材料のシート)などのあらゆる様々な適当な材料からなることができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2部分62、64は、(例えば、積層、コーティング、噴霧、溶融などによって)布層に結合された外側の布でない層を有する布層を備えることができる。布でない層は、水を通さない材料の層にすることができ、布上の防水層を形成することができる。例えば、布でない層は、ポリウレタンやPTFEなどのあらゆる様々な適当なポリマーから作られることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1部分62は、第1の歯の列32を実質的に又は完全に覆うことができ、及び/又は、第2部分64は、第2の歯の列33の前側を実質的に又は完全に覆うことができる。代替的に、あるいは、付加的に、第1ストリンガー34の内縁部38は、第1の歯の列32を実質的に又は完全に覆うことができ、及び/又は、第2ストリンガー35の内縁部39は、第2の歯の列33を実質的に又は完全に覆うことができる。従って、スライドファスナーが閉じられたとき、ジッパーテープ及び/又は歯の前側は、ストリンガー34、35の一方又は両方によって、及び/又は、一つ以上の重なり合う部分62、64によって、実質的に又は完全に覆われることができ、ジッパーテープを通じた、水、湿気及び風の侵入及び熱の放出に対する障壁を作る。いくつかの実施形態では、第1部分62及び第2部分64は、歯が相互連結されるときに重なり合うことができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、ストリンガー34、35は、スライドファスナーが閉じられたとき、材料60の部分62、64間のスリット61が0.03937インチ(1ミリメートル)よりも大きくない幅を有するように、第1及び第2部分62、64に固定されることができる。一実施形態では、(第1及び第2の部分62、64の横方向の縁部によって画定された)スリット61の第1及び第2の隣接する縁部63、65は、スライドファスナーが閉じられるときに、それらの長さの一部又は全部に沿って物理的に接触し、風及び湿気に対する付加的な保護を提供する。さらに、スライドファスナーアッセンブリ31は、第1及び第2の部分62、64の下面に接着剤で取り付けられ、露出した縫い目をなくし、それによって、水、湿気、及び風が通過するかもしれないあらゆる経路を排除する。スライドファスナーアッセンブリ31の構成要素は、任意の周知の構造を備えることができ、あらゆる様々な適当な材料から作られることができる。例えば、歯の列32、33は、金属歯がストリンガー上に固定される(例えば、押し付けられる)金属チェーン構造、重合体歯がストリンガーに溶解され、そうでなければストリンガーに固定される成型プラスチックチェーン構造、あるいは、重合体歯の“コイル”がストリンガーに固定される(例えば、縫われる又は織られる)コイルチェーン構造を有することができる。ストリンガー34、35は、コットン、コットン/ポリエステル混紡、ポリマーなどのあらゆる適当な材料で作られることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1ストリンガー34、第2ストリンガー35、第1部分62及び/又は第2部分64は、スライドファスナーが閉じられるときに、対向する縁部間のスリット61の幅を最小限にするのに役立つ、表面生地、処理、又は、自己接着特徴を有する。例えば、第1ストリンガー34の内縁部及び第2ストリンガー35の対向する内縁部は、縁部間に可逆的接着を生じる一つ以上のフック及び環の列を備えることができる。他の例として、第1部分62及び第2部分64は、それらの内縁部又は内縁部近傍の上/下表面に沿って、内縁部の密着を助長する、一方の部分の上面を他方の部分の下面に密着するのを助長する、又は、そうでなければ対向する縁部間のスリット61の幅を最小限にするのに役立つ、自己密着又は自己接着する材料(例えば、プラスチック、ポリマー、とげを有する又はざらざらした編み糸など)を備えることができる。自己接着又は自己密着する材料は、一つ以上の構成要素上に被覆され、一つ以上の構成要素の中に織られ、一つ以上の構成要素に縫われ/接合され、又は、そうでなければ一つ以上の構成要素に結合されることができる。代替的に、自己接着又は自己密着は、一つ以上の構成要素の表面生地の機能として生じる。いくつかの実施形態では、第1ストリンガー34及び/又は第1部分62の一つ以上の部分は、概ね陽電気を帯びた材料(例えば、ウール、ナイロン、絹、毛皮)からなり、一方、第1ストリンガー34、第2ストリンガー35、第1部分62及び/又は第2部分64の対向する部分は、概ね陰電性の材料(例えば、ゴム、プラスチック、ポリエステル、ポリマーなど)からなる。
【0032】
図4は、様々な実施形態によるスライドファスナーアッセンブリの斜視図を示す。この図は、追加の詳細を示すために第2部分64の部分が切り取られた、
図3のアッセンブリなどの耐候性スライドファスナーアッセンブリのより近い図を示す。第2ストリンガー35に対して示されるように、ストリンガーは、結合要素100によって重なり合う層(例えば第2部分64)の下側に結合されることができ、結合要素100は、接着剤(例えば接着剤78)、機械的ファスナー、ストリンガー及び重なり合う層を加熱しプレス加工することによって形成された層、あるいは、あらゆる他の適当な結合物質/要素からなることができる。第1及び第2歯の列32、33は、それぞれ、第1及び第2ストリンガー34、35の下側に結合される(両方のストリンガーを示す
図3をまた参照)。
【0033】
変更されたスライダー本体40は、ポスト47によって底プレート50に結合された上プレート41を含み、上プレート41と底プレート50との間に外側材料層を受け入れるために現在のジッパースライド本体の高さよりも高い高さを有する。実施形態では、変更されたスライダー本体40の増加した高さは、外側材料層及び/又はジッパーテープの部分が縁部の最小限の崩壊又は摩耗で変更されたスライダー本体40を通過するのを許容する。これは、変更されたスライダー本体40の移動中、外側材料層及び/又はジッパーテープの部分の集まり、折りたたみ、又は、他の崩壊を減少し、これらの特徴が、それらがジッパーテープの閉鎖によって互いに引っ張られる際の整合で相対的平らさを残すのを許容し、風、雨、及び他の外部要素に対するジッパーの歯の露出を減少又は排除する。
【0034】
変更されたスライダー本体40の前側は、丸い又は楔の形状であり第1及び第2チャンネル80、82(この図では第2チャンネル82が示されている)を分離するノーズ86によって画定される。さらに、第1及び第2チャンネル80、82は、ポスト74、上制御リブ44、及び/又は底制御リブ54によって分離される。図示のように、上制御リブ44は、上プレート41の下面から底プレート50の上面まで垂直に伸びる。いくつかの実施形態では、ポスト47は、上制御リブ44に対して図示のように形状づけられることができる(例えば、
図5c参照)。他の実施形態では、上制御リブ44は、上プレート41の下面にだけ沿って伸び、及び/又は、下方に突出した特徴(例えば、
図5d、6c、6d12a及び12b参照)を含むことができる。底プレート50は、上プレート41の方に上方に伸びる底サイドレール56を更に含むことができる。上プレート41は、プルタブ48が取っ手42に連結された状態で取っ手42にその上面にそって結合されることができる。
【0035】
動作では、スライドファスナーは、第1及び第2歯の列32、33に沿った第1の方向に変更されたスライダー本体40を移動させることによって閉じられることができる。第1の歯の列32は、第1チャンネル80を通じて配置され、一方、第2の歯の列33は、第2チャンネル82を通じて配置される。第1及び第2歯の列32、33は、底制御リブ54によって少なくとも部分的に変更されたスライダー本体40の内部に沿って案内され、サイドレール56及び/又は底制御リブ54の間で互いに押される。サイドレール56及び/又は底制御リブ54からの圧力は、第1歯の列32を隣接する第2歯の列と相互連結させ、部分30、32の隣接する縁部を互いにごく接近及び/又は接触させる。第1及び第2ストリンガー34、35及び重なり合う材料の第1及び第2部分62、64が底サイドレール56の上部と上プレート41の下側との間の間隙を通じて通過する際に、上制御リブ44(又は同じ形状をしたポスト47)は、スリット61の第1及び第2の隣接する縁部63、65を分離する。上プレート41の存在は、これらの層の集まり又は他の崩壊を防止し、上制御リブ44は、スライドファスナーの動作中それらが分離され及び再度結合されるように層の横方向の崩壊を最小限にするように形状づけられる。スライドファスナーを開けるために、スライドは、反対(第2)方向に移動され、それは、重なり合う層の最小の水平/垂直の位置変更で歯の列を互いから分離させる。さらに以下に説明されるように、変更されたスライダー本体40は、層の縁部の最小の摩耗、妨害及び崩壊で、上プレート41と底プレート50との間の層の通過を許容する様々な特徴を含む。
【0036】
図5a及び
図5bは、従来のスライダー本体の側面図を示す。
図5aは、上プレート11がポスト17を介して底プレート20に連結された典型的なスライダー本体10を示す。上プレート11は、下方に突出した上サイドレール16を含み、一方、底プレート20は、対応する上方に突出した底サイドレール22を含む。上プレート11は、プルタブ18を固定するための取っ手12に結合される。
図5bは、底プレート20はサイドレールがないが上プレート11は垂直方向により長い上サイドレール16を含むという点で
図5aのスライダー本体と異なる、同様の従来のスライダー本体を示す。両方の従来のスライダー本体では、上サイドレール16と底サイドレール22又は底プレート20との間の間隙は、ストリンガー及び/又は重なり合う層などの層の通過のための最小限のクリアランスを提供する。
【0037】
図5c及び
図5dは、様々な実施形態による変更されたスライダー本体の側面図を示す。
図5cは、ポスト47を介して接合された上プレート41及び底プレート50を含む変更されたスライダー本体40を示す。図示のように、ポスト47は、楔形状又は鋤形状にされることができ、上から下への角度で先細になっている(すなわち、上端よりも下端にスライダー本体の後部の方にさらに伸びている)。この楔又は鋤形状は、スライドファスナーの歯/コイルを覆う層を分割する機能を果たす。
図5dは、上プレート41の下面に結合された上制御リブ44がこの機能を実施するために下方に突出する実施形態を示す。両方の実施形態では、底制御リブ54は、上述したように底プレート50の上面に沿って配置される。また、両方の実施形態は、底サイドレール56とサイドレールがない上プレート41とを有して示される。様々な実施形態では、(底プレートの上面と上プレートの下面との間の距離として本明細書中に画定された)第1クリアランス72は、従来のスライダー本体の対応するクリアランスよりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、第1クリアランス72は、ストリンガー及び/又は重なり合う層が上プレート41の下面と底サイドレール56の上縁部との間でスライダー本体を通過することができるように十分な高さになっている。
【0038】
図6a及び
図6bは、従来のスライダー本体の斜視図を示す。図示のように、従来のスライダー本体は、上サイドレール16を有する上プレート11と、ポスト17によって上プレート11に結合された底プレート20と、上プレート11の方に上方に突出する底プレート20の底サイドレール22とを含む。
図6bは、(底サイドレール22を含む)底プレート20の一部が第1クリアランス72を示すために切り取られた
図6aのスライダー本体を示す。
図6aは、上サイドレールの下面(又は上サイドレールがないスライダー本体では上プレートの下面)と底サイドレールの上面(又は底サイドレールがないスライダー本体では底プレートの上面)との間の距離として明細書中に画定された第2のクリアランス73を示す。従って、第2クリアランス73は、スライドファスナーアッセンブリの動作中スライダー本体を通る概ね水平な平面に沿って材料が通過することができる間隙の垂直方向である。図示のように、従来のスライダー本体の第2クリアランス73は、サイドレール及び上/底プレート間に最小限の間隙を提供する。
【0039】
図6c及び6dは、様々な実施形態による変更されたスライダー本体の対応する斜視図を示す。図示のように、変更されたスライダー本体は、上サイドレール46を有する上プレート41を含む。いくつかの実施形態では、上プレート41は、上サイドレール46をなくすことができる。他の実施形態では、上サイドレールは、0.040インチ(0.1016cm)乃至0.200インチ(0.508cm)の範囲内又は0.200インチ(0.508cm)乃至0.600インチ(1.524cm)の範囲内などの最小の高さにすることができる。上サイドレール46の高さは、上サイドレール46の底から上プレート41の上面まで測定される。代替的に、上サイドレール46の高さは、上サイドレール46の底から上プレート41の下面まで測定される。これらの高さは、例として提供されており、必ずしも限定することを意図していない。標準寸法及び非標準寸法を変更するジッパーテープ及び/又はストリンガーや重なり合う材料などの様々な厚さに対応するために、上サイドレールの高さは、変更されたスライダー本体の実施形態間で変更することができる。
【0040】
上プレート41は、上プレート41の下面の部分に沿って下方に突出する上制御リブ44にその下面に沿って結合される。上プレート41は、上述したように楔形状又は鋤形状にされることができるポスト47によって底プレート50に結合される。底プレート50は、上方に突出した底サイドレール56を備えることができる。底制御リブ54は、底プレート50の上面に沿って配置されることができる(例えば、
図6d参照)。
【0041】
図示のように、第1クリアランス72及び/又は第2クリアランス73は、従来のスライダー本体と比較して変更されたスライダー本体では増加される。第1クリアランス72は、従来のスライダー本体のクリアランスよりも大きい。ある実施形態では、第1クリアランス72は、0.110インチ(0.2794cm)未満ではないが、重なり合う層(例えば、材料の第1部分62又は第2部分64)の厚さよりも大きい0.128インチ(0.32512cm)以上ではない。他の実施形態では、第1クリアランス72は、0.116インチ(0.29464cm)未満ではないが、重なり合う層の公称厚さよりも大きい0.120インチ(0.3048cm)以上ではない。いくつかの実施形態では、第2クリアランス73は、第2クリアランス73の三分の一乃至三分の二の範囲内にすることができる。他の実施形態では、第2クリアランス73は、底サイドレール56の高さと実質的に等しくすることができる。ある実施形態では、第2クリアランス73は、底サイドレール56の高さの二倍まで底サイドレール56の高さの範囲内にすることができる。クリアランス73は、0.036乃至0.052インチ(0.09144乃至0.13208cm)の範囲内にすることができる。代替的に、クリアランス73は、0.020乃至0.070インチ(0.0508乃至0.1778cm)の範囲内にすることができる。例えば、一実施形態では、クリアランス73は、0.45インチ(1.143cm)にすることができる。
【0042】
底サイドレール56は、任意の適切な高さのものであってもよい。底サイドレール56の高さは、底プレート50の下面から底サイドレール56の上部まで測定されることができる。代替的に、底サイドレール56の高さは、底プレート50の上面から底サイドレール56の上部まで測定されることができる。底サイドレール56の高さは、ジッパーサイズ間で変更することができる。例として、変更されたスライダー本体では、底サイドレール56の高さは、0.106乃至0.124インチ(0.26924乃至0.31496cm)の範囲内にすることができる。代替的に、底サイドレール56の高さは、0.050乃至0.180インチ(0.127乃至0.4572cm)の範囲内にすることができる。サイズが5番のジッパーに対する変更されたスライダー本体の一実施形態では、底サイドレール56の高さは、0.155インチ(0.3937cm)にすることができる。変更されたスライダー本体の他の実施形態では、底サイドレール56の高さは、0.115インチ(0.2921cm)にすることができ、クリアランス73は、0.45インチ(1.143cm)にすることができる。変更されたスライダー本体の底サイドレール56、第1クリアランス72、第2クリアランス73、及び/又は他の構成要素の寸法は、他の標準サイズ及び非標準サイズのジッパーテープに対応するために調整されることができる。この高さ/クリアランスの増加は、スライドファスナーの動作中スライダー本体を通じたジッパーテープ及び一つ以上の他の層(例えば、布、コーティング層、接着剤など)の双方の通過を許容するために適当な間隙を提供する。増加した高さ/クリアランスは、層の縁部に沿った機械的摩耗を結果的に減少させ、重なり合う層の縁部間の間隙の改善された密閉を許容し、スライドファスナーを通じた水分/風の侵入を軽減または予防することができる。さらに、変更されたスライダー本体の増加した高さ/クリアランスは、操作の容易性を高めることができ、スライドファスナーの視覚的なインパクトを最小化することにより、物品の外観を向上させることができる。
【0043】
図7aは、従来のスライダー本体の上面図を示す。上述したように、従来のスライダー本体は、サイドレール16及び取っ手12を有する上プレート11を含む。
図7bは、様々な実施形態による変更スライダー本体の上面図を示す。上述したように、変更されたスライダー本体は、取っ手42に連結された上プレート41を含む。いくつかの実施形態では、一方又は双方が歯の列を覆う材料の崩壊を最小にするために適当に形状づけられた状態で、取っ手42は、ポスト47と連続する。取っ手42は、商品(例えば、プルタブ、ライト、工具、鍵、クリップ、ファスナー、生地のストリップなど)を上プレート41に取り付けるために使用される。
図7bに示されるように、取っ手42(及び/又はポスト47)は、先細りの角度43を有する楔形状にすることができる。先細の角度43は、0−15度、15−30度、30−45度、45−60度などにすることができる。
【0044】
図8a及び
図8bは、
図7aの線X−Xに沿って切り取られた従来のスライダー本体の断面図を示す。
図8aは、上サイドレール16及び底サイドレール22を含む
図5aに示されたタイプの従来のスライダー本体を示す。
図8bは、上サイドレール16を含むが底サイドレールがない
図5bに示されたタイプの従来のスライダー本体を示す。両方において、上制御リブ14は、下制御リブ24よりも広い。
【0045】
対照させると、
図8cは、様々な実施形態による
図7bの線X−Xに沿って切り取られた変更されたスライダー本体の断面図を示す。
図8cは、中心の方に角度が付いた側面を有する、上プレート41の下面から下方に突出する上制御リブ44を図示する。底プレート50は、スライドファスナー歯/コイルを覆う層の通過を許容するために上プレート41と底プレート50/底サイドレール56との間に十分なスペースを有する、上方に突出するサイドレール56を含む。付加的に、図示のように、底制御リブ54は、上制御リブ44の一つ以上の部分よりも広い。
【0046】
図9a−9cは、
図2に示されたアッセンブリなどの従来の見えないコイルタイプのスライドファスナーアッセンブリの断面図を示す。
図9aは、取っ手92に連結された底プレート93を含む見えないスライドファスナーアッセンブリ91を示す。取っ手92は、上方に突出し、歯の列94に沿ってスライダー本体を動かすためのプルタブ97に連結される。歯の列94は、各ストリンガー99の下縁部に沿って配置され、スライダー本体のチャンネル98内に配置されて示される。
図9bは、ストリンガー99上に適用された防水コーティング層90を有する見えないスライドファスナーアッセンブリ91の断面図を示す。防水コーティング層90は、ストリンガー99の外面に接着され、歯の列94は、
図9aに示されるように、各ストリンガー99の下縁部に沿って配置される。
図9cは、係合した位置(すなわち、スライドファスナーが歯の列を相互結合するために閉じられた状態)の歯の列94を示す。間隙95は、ファスナーが閉じられたときに従来の見えないスライドファスナーアッセンブリにある間隙を図示する。この間隙は、コーティング層の収縮、コーティング層の縁部の摩耗が原因で、及び/又は、製造時においてコーティング層を最初に切り開くために使用される切断作業の結果として広げられる。さらに、取っ手92は、スライダーアッセンブリ91の各作業中にコーティング層90の変位を生じ、スライダー99からコーティング層90の層間剥離を生じる。また、これは、間隙95を大きくし、間隙95を通じた水分移動のせいでスライドファスナーの耐湿性を低下させる。
【0047】
図10は、様々な実施形態による
図3の線X−Xに沿って切り取られた耐候性ファスナーの断面図を示す。スライドファスナーアッセンブリ31は、上プレート41及び上プレート41の下面に連結された上制御リブ44を有する変更されたスライダー本体40を含む。上プレート41は、スライドファスナーの後部に向かって徐々に狭くなるポスト47によって底プレート50に結合される。上制御リブ44は、歯の列32、33を同時に分離し、スライドファスナーの閉鎖のための準備のために歯の列32、33を配向し、及び/又は、層の最小の損傷又は崩壊でストリンガー/歯の列を覆う一つ以上の層を分離するように形状づけられる。取っ手42は、上プレート41に取り付けられ、プルタブ又は他の商品を変更されたスライダー本体40に取り付けるために形状づけられる。底プレート50は、歯の列32、33を案内する及び/又は歯の列32、33に圧力をかけるための底サイドレール56を備える。分離/締結のための歯の適当な配向を維持するためにチャンネル80、82から又はチャンネル80、82までスライダー本体の内部を通過するときに、上制御リブ44もまた歯の列32、33に圧力をかける。
【0048】
図示のように、変更されたスライダー本体40は、歯の列32、33、第1及び第2ストリンガー34、35及び重なり合う材料の第1及び第2部分62、63などの多数の層を受け入れるのに十分な第1のクリアランス72を有して形状づけられている。第1及び第2部分62、63は、材料の単体の別個の部分、材料の別個の部分などにすることができる。第1及び第2部分は、布の部分、商品の外壁又は内壁の部分、コーティング層の部分などにすることができる。さらに、変更されたスライダー本体40は、変更されたスライダー本体40の両側を通じた第1及び第2ストリンガー34、35及び重なり合う材料の第1及び第2部分62、63の通過を許容するのに十分な第2のクリアランス73を有して形状づけられている。上述したように、接着要素100は、スライダーと重なり合う材料との間に配置される。
【0049】
変更されたスライダー本体40は、スライダー本体の両側を通じたストリンガー及び重なり合う材料の通過中に垂直方向のスペース77が空いたままであるという十分な高さを有し、スライドファスナーアッセンブリの動作中ストリンガー、接着剤及び重なり合う材料の機械的摩耗を減少させる。垂直方向のスペース77は、実施形態間で変更することができる。例えば、一実施形態では、垂直方向のスペース77は、0.004乃至0.018インチ(0.01016乃至0.04572cm)の範囲内の高さを有することができる。他の実施形態では、垂直方向のスペース77は、0.001乃至0.025インチ(0.00254乃至0.0635cm)の範囲内の高さを有することができる。様々な実施形態において、スライダー本体が使用者によって引っ張られるときに歯の列及び他の層に沿って動くのを可能にするために歯の列、ストリンガー及び重なり合う層の様々な組み合わせの厚さを受け入れるように、垂直方向のスペース77、第1クリアランス72及び/又は第2クリアランス73の高さは、調整されることができる。
【0050】
図11は、様々な実施形態による変更されたスライダー本体の上面図を示す。
図11では、平面視で円形又は角を成す/ダイヤモンド形の形状を有するポスト47に結合される。上制御リブ44は、ポスト47からスライダー本体の後部の方に伸び、中心に沿って一方又は双方の端部で広く、一つ以上の部分に沿って狭くすることができる。いくつかの実施形態では、上制御リブ44は、その長さに沿って徐々に狭くなることができる。他の実施形態では、上制御リブ44は、不連続にすることができ、ポスト47に結合しないで上プレート41の下面に結合させる又はその逆にすることができる。
【0051】
図12aは、様々な実施形態による
図11の変更されたスライダー本体の線X−Xに沿って切り取られた断面図を示す。図示のように、第1ストリンガー34は、結合要素100によって重なり合う材料の第1部分62に結合される。いくつかの実施形態では、第1部分62は、第1ストリンガー34に適用された防水コーティングにすることができる。歯の列32、33は相互連結されて(すなわち、スライドファスナーの閉鎖によって)示され、ストリンガー34、35の下面に沿って配置される。上制御リブ44は、対向するストリンガー及び重なり合う層を分離するように形状づけられ、これらの層がスライダー本体で詰まって動かなくなるのを防止する。底制御リブ54は、歯の列32、33に上向きの圧力をかけ、一方、底サイドレール56は、歯の列に横方向の内側に圧力をかける。上制御リブ44及び/又は上プレート41の下面は、歯の列に下向きの圧力をかける。組み合わせで、これらの圧力は、ファスナーの閉鎖中に歯の列32、33がスライダー本体を通過する際に歯の列32、33を結合するのに役立つ。さらに、上制御リブ44は、スライダー本体の内部の一部分に沿って対向するストリンガー/重なり合う材料の縁部(例えば、部分62、64)を分離するように形状づけられ、歯がスライダー本体内で接合されるときに歯によるそれらの捕捉を防止する。
【0052】
いくつかの実施形態では、第1及び第2部分62、64は、衣服又は他の商品の外殻を形成する布又は他の材料で構成されることができる。この布/材料をストリンガーの表面に接着することは、完成した衣類が高い耐水性であるということを確実にする。変更されたスライダー本体は、耐水性衣類の外殻が、例えば、
図9bに示された従来のスライダー本体によって図示されたようなスライダー本体によって変位されるよりもむしろスライダー本体を通じて乱されないで通過するのを許容することができる。いくつかの実施形態では、この特徴は、材料の余分なフラップでスリットを覆うことを必要としないで耐候性衣服の外側にスリットポケットを配置するのに使用されることができる。上制御リブ44及びスライダー本体の内部を通じた上プレート41の内面と底プレート50との間の緊密に制御された距離の特別な特徴は、スライダー本体の円滑な動作を確実にしながらスライドファスナーの閉鎖中外側の層(例えば衣服の殻)及び/又はスライダーのひっかかり又はつまりを防止する。
【0053】
図12bは、様々な実施形態による
図11の変更されたスライダー本体の線Y−Yに沿って切り取られた断面を示す。上制御リブ44は、スライドファスナーの動作中一つ以上の布の総、ストリンガーなどを切り離すための下向きの突出部を有して形状づけられている(
図6c及び
図6d参照)。いくつかの実施形態では、上制御リブ44は、連続的な上向きまたは下向きのスロープを描く。他の実施形態では、上制御リブ44は、連続していない形状、楔形状、三角形状、ピラミッド形状、円錐形状などにすることができ、任意の適当な角度で概ね下方に突出することができる。
【0054】
図12cは、様々な実施形態による
図11の変更されたスライダー本体の線Z−Zに沿って切り取られた断面を示す。いくつかの実施形態では、上制御リブ44は、高さ88を有し、図示のように角度87に設定され、一方、他の実施形態では、上制御リブ44は、その長さに沿った連続した角度を備える。一実施形態では、角度87は、15−26度の範囲内にすることができる。いくつかの実施形態では、高さ88は、0.018インチ(0.04572cm)未満ではないが、0.030インチ(0.0762cm)よりも大きくない。
【0055】
図12dは、様々な実施形態による
図12a及び
図12bに示されたような上制御リブの拡大断面図を示す。図示のように、上制御リブ44は、角度79で下方に伸びる横側面を有し、高さ81を有する。いくつかの実施形態では、角度79は、30度未満ではないが39度よりも大きくない。一実施形態では、上制御リブ44の高さ88は、
図11の線X−Xが通過する上制御リブ44の部分で0.018インチ(0.04572cm)未満ではないが、0.030インチ(0.0762cm)よりも大きくない。他の実施形態では、上制御リブ44の高さ88は、
図11の線Y−Yが通過する上制御リブ44の部分で0.018インチ(0.04572cm)未満ではないが、0.030インチ(0.0762cm)よりも大きくない。
【0056】
図13a及び
図13bは、従来のスライダー本体の上及び底プレートの平面図をそれぞれ示す。上プレート11は、上制御リブ及び上サイドレール16を含む。上プレート11は、ポスト17によって底プレート20に結合され、底プレート20は、底制御リブ24を更に含む。図示のように、従来のスライダー本体の上制御リブ14は、底制御リブ24よりも概ね広い。
【0057】
図13c及び
図13dは、様々な実施形態による変更されたスライダー本体の上及び底プレートの平面図をそれぞれ示す。上プレート41は、底プレート50の底制御リブ54よりも狭い上制御リブ44を含む。さらに、上プレート41は、サイドレールがないが、底プレート50は、底サイドレール56を有して形状づけられる。上プレートのサイドレールの欠如は、上述したように、底サイドレール56の上面と上プレート41の下面との間の間隙を通じたスライダー及び重なり合う材料の円滑な通過を許容する。
【0058】
図14は、様々な実施形態による耐候性スライドファスナーアッセンブリのためのジッパーテープの製造方法のフローチャートを示す。方法140は、第1ストリンガー、第1ストリンガーに固定された第1の歯の列、第2ストリンガー、及び第2ストリンガーに固定された第2の歯の列を備え、第1及び第2のストリンガーが接着剤を有するジッパーテープ製造するために使用される。
【0059】
方法140は、第1及び第2ストリンガー(例えば、第1ストリンガー34及び第2ストリンガー35)への接着剤の適用を有するブロック141で始まる。実施形態では、接着剤は、耐湿性及び/又は耐風性物質にすることができ、あるいは、ストリンガーにこれらの特性の一方又は両方を与えることができる。いくつかの実施形態では、液体/ゲル/半固体の形態である接着剤物質は、圧延で、噴霧することによって、浸すことによって、あるいは、あらゆる他の適当な方法によって、ストリンガーに適用される。他の実施形態では、固体接着剤物質は、(例えば、粉末固体で)浸漬コーティングすることによって、圧延によって、あるいは、固体接着剤を適用する他の周知な方法によって、ストリンガーに適用される。一実施形態では、ストリンガーは、結合を誘導するために後で加熱され及び/又は押圧される一体の接着剤物質と編まされる。いくつかの実施形態では、接着フィルムが押圧、圧延又は他の適当な方法によりストリンガーに適用される。例えば、接着フィルム層(例えば、結合要素100又は接着剤78)は、ストリンガーの全サイズ及び形状に適合させるために切断される。実施形態では、接着フィルムは、個々のストリンガーに個別に適用される。他の実施形態では、接着フィルムは、連続したテープの形態でストリンガーの連続した長さに適用され、後で個々のストリンガーに切断される。代替的に、接着フィルム又は他の個体/半固体接着要素は、二つの別個の部分として又は細長いスリットを有する単一の部分として、対向するストリンガーに適用される。いくつかの実施形態では、接着フィルム又は他の結合要素は、一つ、二つ、又は二つ以上の場所でフィルムをストリンガーに仮縫い結合することによってストリンガーに固定されることができる。
【0060】
ブロック143では、ジッパーの歯の第1列又は第1コイル(例えば、第1の歯の列32)は、第1ストリンガーに適用される。同様に、ブロック145では、ジッパーの歯の第2列又は第2コイル(例えば、第2の歯の列33)は、第2ストリンガーに適用される。いくつかの実施形態では、ブロック143及び145は、同時に処理される。一実施形態では、ブロック143及び145は、第1及び第2の歯/コイルの列を形成すること及び第1及び第2の歯/コイルの列を平らにすることをさらに含む。
【0061】
ブロック147では、ジッパーの歯の第1列/第1コイルは、ジッパーの歯の第2列/第2コイルに結合され、あらゆる従来の方法によってジッパーテープを形成する。いくつかの実施形態では、ブロック147は、ブロック143及び/又はブロック145の一つ以上の行動の前に行われる。例えば、第1及び第2列は、それらが第1及び第2ストリンガーに結合される前に互いに接合される。
【0062】
ブロック143、145及び147は、同時に処理される。例えば、ブロック143及び145の一つ以上の行動は、ブロック147の前に実行され、ブロック143及び145の他の行動は、ブロック147の後に実行される。一実施形態では、ブロック143、145及び147は、第1及び第2歯/コイルの列が第1及び第2ストリンガーに適用される前に、第1及び第2歯/コイルの列を形成することによって、第1及び第2歯/コイルの列を平らにすることによって、及び/又は、第1及び第2歯/コイルの列を互いに結合することによって、同時に実行されることができる。例えば、第1及び第2歯/コイルの列は、同時に形成され、次に、互いに接合され、接合された列は、続いて第1及び第2ストリンガーに同時に結合される。代替的に、第1及び第2歯/コイルの列は、コイル機械によって同時に形成されかつ接合され、両方の列からなる単一の構成要素として出力され、続いて、第1及び第2ストリンガーに結合される。いくつかの実施形態では、第1及び第2歯/コイルの列の前部分がストリンガーに適用されながら、第1及び第2歯/コイルの列の後部分は、形成され、平らにされ、及び/又は互いに接合される。他の実施形態では、ブロック143、145及び/又は147は、異なる時間(すなわち、連続しない又は同時でない)で実行される。歯/コイルの列は、締結、編む、押出成形、縫製/縫い、接着、加熱などの当技術分野で知られたあらゆる従来の方法によって第1及び第2ストリンガーに適用/結合される。
【0063】
ブロック149では、保護層が接着剤上に適用される。いくつかの実施形態では、保護層は、ジッパーテープを商品に取り付ける前に取り除くことができる紙又はプラスチックの層にすることができる。方法140の他の実施形態では、ブロック149を有しない。例えば、固体及び/又は熱活性化接着剤がストリンガーに適用される場合、保護層が不要である。いくつかの実施形態では、ブロック149は、ブロック141の後及び/又はブロック143又はブロック147の前に実行される。
【0064】
図15は、様々な実施形態による耐候性スライドファスナーアッセンブリのためのジッパーテープの代替的な製造方法のフローチャートを示す。方法150は、第1ストリンガー、第1ストリンガーに固定された第1の歯の列、第2ストリンガー、及び第2ストリンガーに固定された第2の歯の列を備え、第1及び第2のストリンガーが接着剤を有するジッパーテープ製造するために使用される。
【0065】
方法150は、ブロック151で、ジッパーの歯の第1列又は第1コイル(例えば第1の歯の列32)を第1ストリンガー(例えば、第1ストリンガー34)に結合することによって始まる。ブロック153では、ジッパーの歯の第2列又は第2コイル(例えば第2の歯の列33)が第2ストリンガー(例えば、第2ストリンガー35)に結合される。ブロック143及び145に対して上述したように、ブロック151及び153は、同時に実行される。ブロック151及び153は、第1及び第2の歯/コイルの列を形成すること及び第1及び第2の歯/コイルの列を平らにすることを更に含む。
【0066】
ブロック159では、第1及び第2の歯/コイルの列が結合される。いくつかの実施形態では、ブロック151、153及び159は、同時に進行される。
ブロック151、153及び159は、第1及び第2の歯/コイルの列が第1及び第2ストリンガーに結合される前に、第1及び第2の歯/コイルの列を形成することによって、第1及び第2の歯/コイルの列を平らにすることによって、及び、第1及び第2の歯/コイルの列を互いに結合することによって、同時に実行されることができる。第1及び第2の歯又はコイルの列は、同時に形成され、次に、互いに接合され、次に、第1及び第2ストリンガーに同時に結合される。代替的に、第1及び第2歯/コイルの列は、コイル機械によって同時に形成されかつ接合され、両方の列からなる単一の構成要素として出力され、続いて、第1及び第2ストリンガーに結合される。方法140に対して述べたように、第1及び第2歯/コイルの列の前部分がストリンガーに適用されながら、第1及び第2歯/コイルの列の後部分は、形成され、平らにされ、及び/又は互いに接合される。他の実施形態では、ブロック151、153及び/又は159は、異なる時間(すなわち、連続しない又は同時でない)で実行される。歯/コイルの列は、形成され、平らにされ、及び/又は、ブロック151及びブロック153でストリンガーに結合され続いてブロック159で互いに結合される。歯/コイルをストリンガーに結合することは、上述したようにあらゆる従来の方法によって実行されることができる。
【0067】
ブロック155では、方法140に関して上述したように接着剤がストリンガーに適用される。実施形態では、接着剤は、耐湿性及び/又は耐風性物質にすることができ、あるいは、ストリンガーにこれらの特性の一方又は両方を与えることができる。いくつかの実施形態では、固体/半固体接着剤(例えば、接着フィルム)が接着剤の一部分が歯/コイルの列上に部分的に又は完全に伸びるようにストリンガー上に適用されることができる。
【0068】
ブロック157では、方法140に関して上述したように、保護層が接着剤上に適用される。いくつかの実施形態では、ブロック157を有しない。
ブロック159では、第1及び第2の歯/コイルの列が結合される。いくつかの実施形態では、ブロック159を有しない。
【0069】
図16は、様々な実施形態による商品に耐候性スライドファスナーアッセンブリを取り付けるための方法のフローチャートを示す。方法160は、ブロック161で、ジッパーの歯の第1列に結合された、接着剤を有する第1ストリンガーと、ジッパーの歯の第2列に結合された、接着剤を有する第2ストリンガーを提供することによって始まる。第1及び第2のジッパーの歯の列は、上述したように歯、コイルなどからなる。ジッパーの歯及び接着剤は、方法140又は方法150に関して上述したように、第1及び第2ストリンガーに結合される。
【0070】
ブロック163では、材料の層が、縦方向に伸びるスリットによって分離された第1の隣接する縁部分及び第2の隣接する縁部分を備えて提供される。縦方向に伸びるスリット(例えば、スリット61)は、レーザー切断され、ツール又は道具によって形成され、あるいは、材料の二つの部分の隣接する縁部(例えば、第1部分62及び第2部分64の第1及び第2の隣接する縁部分63、65)の整合によって形成されることができる。
【0071】
ブロック165では、第1ストリンガーが接着剤で第1の隣接する縁部分に結合される。ブロック167では、第2ストリンガーが接着剤で第2の隣接する縁部分に結合される。ブロック165及び167は、第1及び第2ストリンガーを備えるジッパーテープの取り付け中などに同時に実行される。いくつかの実施形態では、ストリンガーを隣接する縁部分に結合することは、ストリンガーを対応する隣接する縁部分と共に加熱及び/又は押圧することを備える。いくつかの実施形態では、ストリンガーを隣接する縁部分に結合することは、覆われた要素が商品の外部に見られないように各ストリンガー、各ジッパーの歯の列、及び/又は接着剤を部分的に又は完全に覆うように、材料の外層の隣接する縁部分を配置することを備える。
【0072】
実施形態では、隣接する縁部分による、ストリンガー、ジッパーの歯/コイル、及び/又は、接着剤の適用範囲は、ジッパーの製造が、ジッパー/スライドファスナーを組み込む商品のメーカーによって購入するためにジッパー/スライドファスナーに接着フィルムを予め適用することを可能にする。従って、そのような商品のメーカーは、現在の製造技術のもとで必要とされるように最初に接着フィルムを切断して接着フィルムをジッパーに適用することなく、ジッパーを商品に容易に適用することができる。ストリンガーは、あらゆる適当な技術又は機械装置を用いて第1及び第2の隣接する縁部分に固定されることができる。
【0073】
一実施形態では、ジッパーテープは、歯の列をそれぞれのストリンガーに固定することによって、及び、ストリンガーを従来の方法で互いに固定することによって構成される。接着剤は、上述のように、組み合わされたジッパーテープに提供され、それから、隣接する縁部分に対して配置され、細長いスリットを商品の外壁に配置し、それから、加熱プレスに配置される。プレスは、ジッパーテープを商品に結合するための圧力及び加熱のもとで接着剤を活性化するための周知な方法で動作される。外側層の隣接する縁部分が各ストリンガーを完全に覆うようにジッパーテープを商品の外層に結合することは、ジッパーのメーカーが接着剤をジッパーテープのストリンガーに適時に事前に適用することを可能にする。従って、ジッパーテープの購入者(例えば、衣類メーカー)は、接着フィルムを切断して接着フィルムをジッパーに適用する時間消費工程なしにジッパーテープを(例えば、加熱プレスを用いて)商品に容易に適用することができる。
【0074】
特定の実施形態が図示され、本明細書中に説明されたが、多種多様な代替及び/又は同等の実施形態または同じ目的を達成するために計画された装置が、特許請求の範囲から逸脱しないで図示され説明された実施形態の代わりにされることができるということを当業者によって理解されよう。当業者は、実施形態が多種多様の方法で時視されることができることを容易に理解されるであろう。本出願は、本明細書中に記載された実施形態のあらゆる適合又は変形を包含することを意図するものである。従って、実施形態は、特許請求の範囲又はそれらの等価物の範囲だけに限定されることを明示的に意図される。
「請求項1」 スライダー本体であって、
下方に突出する上制御リブを有する上プレートと、
前記上プレートに実質的に平行な底プレートであって、
第1の高さ距離によって前記上プレートの下面から垂直方向に離間された上面をもつ、側面の上方に突出する底サイドレールを有する、底プレートと、
前記底プレートの上面から前記上プレートの下面まで伸びるポストとを備え、
前記スライダー本体は、前記上プレートの下面と前記底サイドレールの上面との間でのジッパーテープ及び重なり合う層の通過に適応するように形状づけられ、
前記下方に突出する上制御リブは、前記上プレートが前記重なり合う層上で通過する間中前記重なり合う層の側方の変位を減少するように形状づけられる、スライダー本体。
「請求項2」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記底プレートは、前記底プレートの上面に沿って配置された底制御リブを更に備え、前記底制御リブは、前記底プレートの上面の一部分を第1チャンネル及び第2チャンネルに分割する、スライダー本体。
「請求項3」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記第1の高さ距離は、0.09144乃至0.13208cm(0.036乃至0.052インチ)の範囲内にある、スライダー本体。
「請求項4」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記上プレートの底面から前記底プレートの上面までの第2の高さ距離が、前記重なり合う層の厚さよりも大きい0.2794cm(0.110インチ)乃至0.32512cm(0.128インチ)の範囲内にある、スライダー本体。
「請求項5」 請求項4記載のスライダー本体において、
前記底サイドレールは、0.26924乃至0.31496cm(0.106乃至0.124インチ)の範囲内にある、スライダー本体。
「請求項6」 請求項4記載のスライダー本体において、
前記第1の高さ距離は、前記底サイドレールの高さの二倍まで前記底サイドレールの高さの範囲内にある、スライダー本体。
「請求項7」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記上制御リブの少なくとも一つの側面は、略30乃至90度の角度で下方に突出する、スライダー本体。
「請求項8」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記上制御リブの少なくとも一つの側面は、略15乃至26度の角度で下方に突出する、スライダー本体。
「請求項9」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記上制御リブは、0.04572cm(0.018インチ)乃至0.0762cm(0.030インチ)の高さを有する、スライダー本体。
「請求項10」 請求項1記載のスライダー本体において、
前記上プレートは、下方に突出するサイドレールを含む、スライダー本体。
「請求項11」 ジッパーテープであって、
それぞれが内側縦縁部及び外側縦縁部と上面及び下面を有する第1ストリンガー及び第2ストリンガーと、
前記第1ストリンガーの上面に結合され、材料の第1部分に結合されるように形状づけられた第1接着層であって、前記材料の第1部分及び前記第1ストリンガーは第1の組み合わされた厚さを有する、第1接着層と、
前記第2ストリンガーの上面に結合され、材料の第2部分に結合されるように形状づけられた第2接着層と、
前記第1ストリンガーの内側縦縁部にある又は内側縦縁部近傍にある領域に結合された第1の歯の列と、
前記第2ストリンガーの内側縦縁部にある又は内側縦縁部近傍にある領域に結合された第2の歯の列と、
第1及び第2の歯の列の少なくとも一つに結合され、上プレート、底プレート及び前記上プレートと前記底プレートとの間に垂直に配置された側方の間隙を有するスライダー本体であって、前記側方の間隙は前記第1の組み合わされた厚さよりも大きい高さを有する、スライダー本体とを備える、ジッパーテープ。
「請求項12」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記第1接着層は、耐水性材料からなる、ジッパーテープ。
「請求項13」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記第1接着層の一部分は、前記第1の歯の列の一部分上に配置される、ジッパーテープ。
「請求項14」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記第1接着層は、熱活性化接着剤を備える、ジッパーテープ。
「請求項15」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記第1接着層は、接着フィルムからなる、ジッパーテープ。
「請求項16」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記ジッパーテープは、前記第1接着層の上面上に配置された保護層を更に備える、ジッパーテープ。
「請求項17」 請求項11記載のジッパーテープにおいて、
前記第1の組み合わされた厚さは、前記第1接着層の厚さを更に含む、ジッパーテープ。
「請求項18」 耐候性スライドファスナーを構成する方法であって、
接着剤を第1ストリンガー及び第2ストリンガーに適用することと、
ジッパーの歯の第1列を前記第1ストリンガーに結合すると共に、ジッパーの歯の第2列を前記第2ストリンガーに結合することと、
前記ジッパーの歯の第1列を前記ジッパーの歯の第2列に結合することとを備える、方法。
「請求項19」 請求項18記載の方法において、
接着剤を提供することは、接着剤を前記第1ストリンガー及び第2ストリンガーの上面に提供することを備え、前記接着剤は、前記ジッパーの歯の第1列の一部分及び前記ジッパーの歯の第2列の一部分を覆う、方法。
「請求項20」 請求項18記載の方法において、
前記接着剤は、耐水性材料からなる、方法。
「請求項21」 商品に耐候性スライドファスナーを取り付ける方法であって、
第1ストリンガー及び第2ストリンガーを提供することであって、前記第1ストリンガーはジッパーの歯の第1列に結合され、前記第2ストリンガーはジッパーの歯の第2列に結合され、前記第1及び第2ストリンガーは接着剤を備える、第1ストリンガー及び第2ストリンガーを提供することと、
縦方向に伸びるスリットによって分離された第1の隣接する縁部分及び第2の隣接する縁部分を備え、前記商品の一部である層を提供することと、
前記第1ストリンガーを前記第1の隣接する縁部分に前記接着剤で結合することと、
前記第2ストリンガーを前記第2の隣接する縁部分に前記接着剤で結合することとを備える、方法。
「請求項22」 請求項21記載の方法において、
前記接着剤は、前記第1及び第2ストリンガーの上面に沿って配置され、前記ジッパーの歯の第1列及び第2列は、前記第1及び第2ストリンガーの下面に沿って配置され、前記縦方向に伸びるスリットは、1ミリメートル(0.03937インチ)より小さいか等しい幅を有する、方法。
「請求項23」 商品であって、
縦方向に伸びるスリットによって分離された第1の隣接する縁部分及び第2の隣接する縁部分を備える材料の層と、
接着剤によって前記第1の縦縁部分の下面に結合された第1ストリンガーと、
接着剤によって前記第2の縦縁部分の下面に結合された第2ストリンガーと、
前記第1ストリンガーの下面に結合されたジッパーの歯の第1列と、
前記第2ストリンガーの下面に結合されたジッパーの歯の第2列と、
上プレート、下サイドレール、及び、第1及び第2チャンネルを有するスライダー本体であって、前記ジッパーの歯の第1列は前記第1チャンネルを通じて配置され、前記ジッパーの歯の第2列は前記第2チャンネルを通じて配置され、前記第1ストリンガー、前記第2ストリンガー、前記第1の隣接する縁部分及び前記第2の隣接する縁部分は前記上プレートと前記下サイドレールとの間に配置された、スライダー本体とを備え、
前記第1の隣接する縁部分及び前記第2の隣接する縁部分は、前記ジッパーの歯の第1列及び前記ジッパーの歯の第2列の一部分を横切って伸びる、商品。
「請求項24」 請求項23記載の商品において、
前記縦方向に伸びるスリットは、1ミリメートル(0.03937インチ)又はそれより小さい幅を有する、商品。
「請求項25」 請求項23記載の商品において、
前記材料は、耐水性材料である、商品。
「請求項26」 請求項23記載の商品において、
前記ジッパーの歯の第1列及び第2列は、ナイロンコイルからなる、商品。
「請求項27」 請求項23記載の商品において、
前記商品は、衣類である、商品。