【課題を解決するための手段】
【0014】
これらの目的は、許容動作圧力が異なる少なくとも2つの蓄圧容器が、同じタンク首部を経由して同時に充填され、少なくとも1つの蓄圧容器が、前記タンク首部に加えることができる最大圧力よりも低い許容動作圧力を有しており、より低い許容動作圧力の少なくとも1つの蓄圧容器が、より低い許容動作圧力によって定められる遮断圧力を有する少なくとも1つの上流の装置によって、許容されない圧力の上昇から保護される蓄圧システムの動作方法によって達成される。
【0015】
機械的に動作する遮断弁、圧力遮断弁ユニット、逆止弁、および電磁弁を、作動および停止のために組み合わせて使用することで、より小型または薄肉の安価な蓄圧器を使用できるよう、種々の蓄圧システムまたは蓄圧システムの各部分において任意の所望のレベルの許容動作圧力を実現することができる。さらに、この方法で、自動車または工作機械の既存の隙間を利用する自由な形態の蓄圧器を主
蓄圧器に加えて使用することによって、車両の移動範囲または稼働時間を延ばすことが可能になる。
【0016】
また、前記目的は、タンク首部と、少なくとも2つの蓄圧容器と、圧力配管と、少なくとも1つの取出しポイントとを備える蓄圧システムであって、少なくとも1つの蓄圧容器が、前記タンク首部に加えることができる最大圧力よりも低い許容動作圧力を有しており、より低い許容動作圧力の少なくとも1つの蓄圧容器が、より低い許容動作圧力によって定められる遮断圧力を有する少なくとも1つの上流の装置によって、許容されない圧力の上昇から保護される蓄圧システムによっても達成される。前記上流の装置は、例えば上流に接続することができる遮断弁および/または圧力遮断弁ユニット、電子圧力測定装置および制御ユニット(300)と相互作用する電磁動作の遮断弁、またはこれらの装置の組み合わせであってよい。
【0017】
純粋に機械的な手段によって所定の遮断圧力を監視する装置を、個々の蓄圧容器または蓄圧システムの部分領域に恒久的に動作可能に接続して使用することで、誤った燃料補給に対する高度な保護がもたらされ、個々の蓄圧容器の許容されない圧力上昇に対する効果的な保護がもたらされる。純粋に電子的な手段によって監視を行うシステムは、圧力の測定および/または電磁弁の切り換え工程の誤りに起因して、蓄圧システムに危険な状態を引き起こす可能性がある。本発明による蓄圧システムにおいては、機械式および電気的/電子的な構成要素が、好ましくは、追加の安全装置として一緒に用いられる。
【0018】
本発明の一態様によれば、前記目的が、蓄圧システムの動作方法であって、許容動作圧力が異なる少なくとも2つの蓄圧容器が同じタンク首部を経由して同時に充填される動作方法によって達成される。
【0019】
前記1つのタンク首部は、好ましくは、充填ステーションまたは他の燃料補給施設において利用することができる最大の燃料供給圧力(将来において、例えば700または900bar)までの燃料/媒体を供給するすべての燃料供給装置への接続を可能にするような機械的な寸法および/または他のコーディング手段を有する。タンク首部の下流かつ蓄圧システムの上流に接続された装置(例えば、遮断弁/圧力遮断弁ユニット)が、より低い許容動作圧力の蓄圧容器を許容されない圧力上昇から保護する。
【0020】
本発明のさらなる態様によれば、前記目的が、蓄圧システムの動作方法であって、この蓄圧システムから媒体を取り出すために、より低い許容動作圧力の蓄圧容器の上流に接続される遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが、それぞれの遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットについて定められた遮断圧力に従って、蓄圧システムの圧力の低下の関数として自動的に開く動作方法によって達成される。
【0021】
遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの適切な配置(例示する図面を参照)によって、電子的な圧力測定および制御を必要とせずに、媒体/燃料を蓄圧システムの許容動作圧力が異なる各部分から取り出すことができる。
【0022】
本発明の改良が、従属請求項、明細書、および添付の図面において特定される。
【0023】
より低い許容動作圧力によって定められる遮断圧力を有する好ましい上流の装置は、例えば媒体用の蓄圧容器のための遮断弁であり、弁ハウジングが、供給開口と前記蓄圧容器に面する出口開口とを備える弁室と、可動のピストンと、少なくとも1つのばねとを有しており、前記ピストンが、少なくとも1つの軸方向の接続ダクトを有し、前記弁室に配置された少なくとも2つのシール要素によって軸方向に可動な方式で案内され、前記弁室の入口領域に面する前記ピストンの第1のピストン有効面と、シール体または前記弁ハウジングとが、弁座を形成しており、第2のピストン有効面に隣接する前記弁室の蓄圧器領域の圧力の変化の結果として、前記ピストンが軸方向に移動でき、前記供給開口と前記出口開口との間に配置された通路開口を可逆的に開閉することができ、圧力が加えられていない状態においては、前記通路開口が前記ばねによって開状態に保持されている。
【0024】
結果として、設定されたばね力のおかげで、圧力が特定の値を超えるときに通路開口をぴったりと閉じ、かつ供給開口の圧力がさらに高まる場合や、負の圧力へとさらに低下する場合に開くことがなく、したがって常に閉じたままである純粋に機械的な遮断弁がもたらされる。媒体の取り出しは、蓄圧システムの1つ以上の他の位置において行われる。
【0025】
より低い許容動作圧力によって定められる遮断圧力を有するさらなる好ましい上流の装置は、例えば媒体用の蓄圧容器のための圧力遮断弁ユニットであり、弁ハウジングが、供給開口と前記蓄圧容器に面する出口開口とを備える弁室と、可動のピストンと、少なくとも1つのばねとを有しており、前記ピストンが、少なくとも1つの軸方向の接続ダクトを有し、前記弁室に配置された少なくとも2つのシール要素によって軸方向に可動な方式で案内され、前記弁室の入口領域に面する前記ピストンの第1のピストン有効面と、シール体または前記弁ハウジングとが、弁座を形成しており、第2のピストン有効面に隣接する前記弁室の蓄圧器領域の圧力の変化の結果として、前記ピストンが軸方向に移動でき、前記供給開口と前記出口開口との間に配置された通路開口を可逆的に開閉することができ、圧力が加えられていない状態においては、前記通路開口が前記ばねによって開状態に保持され、前記弁室の前記蓄圧器領域が、取り出しダクトおよび取り出し弁を介して前記入口領域へと接続できるように構成されている。
【0026】
結果として、設定されたばね力のおかげで、圧力が特定の値を超えるときに通路開口をぴったりと閉じ、かつ供給開口の圧力がさらに高まる場合や、負の圧力へとさらに低下する場合に開くことがなく、したがって常に閉じたままである純粋に機械的な圧力遮断弁ユニットがもたらされる。
【0027】
蓄圧容器からの媒体の取り出しは、入口領域への接続が可能であるように構成された取り出しダクトおよび取り出し弁を介して行われ、または蓄圧システムの1つ以上の他の位置において行われる。
【0028】
充填工程における前記機械式の圧力遮断弁ユニットの本発明による利点は、下流の蓄圧システムが望ましい圧力にしか達せず、圧力遮断弁ユニットの上流の圧力にかかわらず、かつ電磁アクチュエータを必要とせずに、圧力遮断弁ユニットが常に確実に閉じた状態を保ち、したがって下流の蓄圧システムの圧力を確実に維持し、媒体の流入継続に起因する圧力のさらなる上昇を許可しない点にある。前記弁の実施の形態のさらなる利点は、ピストンとシール体または弁ハウジングとの間の封止座において漏れが生じて下流の蓄圧システムが望ましくない圧力の上昇を受けたとしても、出口側の圧力が高まることで、ピストンをシール体または弁ハウジングへと押し付ける力が強まり、結果として漏れが再び減少する点にある。
【0029】
特に好都合な効果は、圧力が加わっていない状態において、通路開口がばねの力によって開状態に保持されるという事実からもたらされる。したがって、媒体が、燃料補給工程の最終段階まで蓄圧容器へと妨げられることなく流れることができ、弁室の領域における有害な振動が防止される。
【0030】
供給開口の圧力が蓄圧器領域の圧力を下回るまで低下する場合、取り出し弁を開くことができ、媒体が蓄圧器領域から取り出しダクトを通って供給開口へと流れる。このようにして、供給配管を介した下流の蓄圧容器またはシステムからの媒体の取り出しが可能にされる。これは、追加の蓄圧容器の使用を容易にし、蓄圧システムの配管を顕著に単純化する。
【0031】
圧力遮断弁ユニットの取り出し弁が、ボール弁またはコーン弁の形態であり、圧力が加わっていない状態において作動ばねによって閉状態に保持されることが好ましく、作動ばねは、取り出し弁において前記入口領域に面する側に配置される。この方法で、取り出し弁が、供給開口に過度の圧力が存在する場合に作動ばねによって閉じられ、圧力が加わっていない状態においてもこの作動ばねによって恒久的に閉じられる。供給開口の圧力が蓄圧器領域の圧力を下回るまで低下すると、作動ばねのばね力に応じて、取り出し弁を開くことができ、媒体が蓄圧器領域から取り出しダクトを通って供給開口へと流れ戻る。
【0032】
圧力遮断弁ユニットの特に好ましい実施の形態においては、作動ばねのばね力を、ばね固定ねじによって調節することができる。この構成の大きな利点は、ばね力が調節可能であることで、取り出し弁が、圧力遮断弁ユニットの遮断圧力よりも任意の所望の程度だけ低い圧力で再び開くことにある。したがって、他方では、圧力遮断弁ユニットが開く時点および弁室の蓄圧器領域の圧力の水準を設定することも可能である。
【0033】
圧力遮断弁ユニットのさらなる特に好ましい実施の形態においては、ばね固定ねじが、作動ばねと同軸に配置され、絞りとして形成される軸方向のダクトを有する。これは、弁室の蓄圧器領域から供給開口へとばね固定ねじのダクト内の絞りの地点を通過する媒体の流れの開始を鈍らせることを可能にし、したがって蓄圧器領域のゆっくりとした圧力の消散を可能にする。供給開口の領域における圧力のピークが防止される。
【0034】
1つの好ましい実施の形態においては、取り出しダクトおよび取り出し弁が、弁ハウジングに一体化されるように構成される。さらなる好ましい実施の形態においては、取り出しダクトおよび取り出し弁が、ピストンに一体化されるように構成される。これは、空間を節約する設計を可能にし、蓄圧システムにおける圧力遮断弁ユニットの製造および組み立ての両方ならびに取り付けを簡単にする。
【0035】
遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの前記第1のピストン有効面と、シール体または弁ハウジングとは、ピストンが閉位置にあるとき、第1のピストン有効面の外縁の領域のシール縁において封止作用が生じるように設計されることが好ましい。
【0036】
ここで、外縁は、ピストンの軸から見て径方向の外側に位置することを意味する。ピストンの外縁を、例えば第1のピストン有効面の領域において斜めに面取りすることができる。また、第1のピストン有効面が、封止作用をこの領域に局所化させるために、外縁に高められた玉を有してもよい。
【0037】
この方法で、圧力が遮断圧力を超え、または遮断圧力を上回って上昇する場合に、もはやピストンに力がピストンの閉鎖方向と反対に作用することがない。したがって、本発明に係る遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの遮断圧力および閉鎖の動作は、供給開口の圧力と無関係である。さらに、弁が閉じているとき、たとえ供給開口の圧力が上昇しても、供給開口の圧力によってピストンへと軸方向の力が作用することがありえず、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが、極度の圧力の衝撃の場合でも安全に閉じたままである。
【0038】
また、供給開口の圧力が、ピストンが以前に閉じたときの遮断圧力を下回って低下したとしても、今や継続的に作用する閉じ力が、実質的にピストン有効面に作用する弁室の蓄圧器領域の圧力からばねのばね力を差し引いた値によってのみ決まるため、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが閉じたままであることも保証される。
【0039】
加えて、供給開口が好ましくはピストン有効面の径方向外側から弁室の入口領域へと開いているという事実ゆえ、供給開口の圧力によってピストンへと軸方向の力が作用する可能性がないことも保証される。
【0040】
第2のピストン有効面は、好ましくは第1のピストン有効面よりも大きくなるように形成される。比較的大きい第2のピストン有効面によって、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの遮断圧力について、より小さい値の実現が可能である。
【0041】
特に好ましくは、ピストンが円柱形であり、その外側において、好ましくは異なる直径を有する少なくとも2つの領域に摺動面を有する。
【0042】
少なくとも2つのシール要素は、特に好ましくは、弁ハウジングのそれぞれの凹所に配置される。最も費用対効果に優れた変形は、各々のシール要素をピストンのそれぞれの溝に収容することであると考えられる。ピストンの溝に配置されたシール要素は、極めて高い圧力(200〜1000bar)の場合に問題をはらむことが明らかになっている。圧力の関数として、変化する力がピストンに加わり、結果として遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの遮断圧力に影響を及ぼす。弁ハウジング(特には、弁室の円柱形の部分)の凹所または溝というシールの好ましい配置によれば、媒体の圧力によって変化する力がピストンへと作用することがなく、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが閉じた状態を確実に保つ。
【0043】
シール体および/またはピストンは、好ましくは弾性変形可能な材料から製造される。極めて高い圧力(200〜1000bar)に適した材料の選択によって、封止の作用が最適化され、弁座の摩耗が防止される。特に適した材料として、PEEKおよびPASなどのプラスチックまたは酸化アルミニウムおよび炭化ケイ素などのセラミック材料が挙げられるが、特殊鋼および他の金属も挙げられる。遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットは、必ずしも別途のシール体を有する必要はない。ピストンが弁ハウジングに対して直接封止の作用を与えることも可能である。好ましい材料の組み合わせは、当業者にとっておなじみである。
【0044】
弁室の入口領域と蓄圧器領域との間に配置される弁室の逃がし領域が、好ましくは前記少なくとも2つのシール要素の間に逃がし開口を有する。結果として、一方のシール要素の漏れの場合に漏れ出る媒体が、弁室の他方の領域の圧力の上昇を引き起こす可能性がない。
【0045】
本発明の特に好ましい一実施の形態によれば、逃がし開口が、漏れ出る媒体の排出のための配管へと接続される。この方法で、漏れ出る(可燃性の)媒体があれば、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの直近から運び去り、人々を危険にさらすことなく適切な場所において低い圧力でさらに処理することができる。
【0046】
好ましい実施の形態においては、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの遮断圧力が、ばねのばね力およびピストン有効面によって実質的に決定される。ばねのばね力が、ピストン有効面との協調において、蓄圧器領域の圧力が上昇する場合に所定の遮断圧力を超えた後で遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが確実に閉じて、閉じた状態を保つように決定される。シール要素における摩擦も、ばね力の決定において一定の役割を果たす。
【0047】
一実施の形態においては、ばねのばね力を、カバーのねじ込み深さによって調節することができる。これにより、例えば製造公差によって引き起こされるピストンとシール要素との間の摩擦のばらつきを、例えば組み立ての際に補償することができる。
【0048】
遮断弁または圧力遮断弁ユニットのさらなる実施の形態においては、スペーサが弁ハウジングのカバーに設けられ、または相当する凹所がピストンの第2のピストン有効面に設けられる。この方法で、ピストンの第2のピストン有効面への良好な圧力の分布が達成される。
【0049】
また、弁ハウジングが、出口開口を有する端部において少なくとも部分的に蓄圧容器の開口へと突出し、この蓄圧容器へと恒久的に接続されていると好都合である。この実施の形態においては、遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットが、空間を節約する様相で、機械的な力から保護されるように、蓄圧容器の内部に配置される。代案として、出口開口を、圧力配管を介して蓄圧容器へと恒久的に接続してもよい。この方法で、例えばタンク首部における遮断弁または圧力遮断弁ユニットの設置位置が、蓄圧容器の設置位置とは実質的に無関係にされる。
【0050】
本発明による遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットのさらなる実施の形態においては、出口開口が、弁保持ブロックを介し、または少なくとも1つのさらなる弁を有する蓄圧器弁ブロックを介して、蓄圧容器へと接続することができるように構成される。蓄圧器弁ブロックは、先行技術において公知であり、複数の弁機能をコンパクトなハウジングに組み合わせた構造単位であり、蓄圧容器の開口へと固定に接続することができる。この方法で、過剰な充填から保護するの役割を果たす遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットの遮断機能を、モジュール式かつ空間を節約する様相で、さらなる機能を含むように向上させることができる。
【0051】
遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットのさらなる好ましい実施の形態においては、遮断弁または圧力遮断弁ユニットの遮断圧力を上回る開き圧力を有する過圧弁が、弁室の蓄圧器領域と逃がし領域との間に配置される。さらなる実施の形態においては、過圧弁が、ピストンに一体化されるように構成される。この方法で、蓄圧システムの動作の安全性が高められる。遮断弁または圧力遮断弁ユニットが閉じたままであるため、例えば外力の作用または他の外的影響(例えば、火災によって生じる媒体の過熱)によって引き起こされる圧力上昇が、蓄圧容器の関連の圧力上昇を伴い、上述のような過圧弁が設けられない場合に、蓄圧容器または下流の個々の構成部品の破壊を引き起こしかねない。遮断弁/圧力遮断弁ユニットと過圧弁とを共通の弁ハウジングに組み合わせることが、極めて好ましい。
【0052】
本発明による遮断弁および圧力遮断弁ユニットは、水素、メタン、天然ガス、または水素と天然ガスの混合物など、さまざまな媒体に極めて適する。相応の変更により、液化ガス(LPG)および他の液体媒体における使用も可能である。
【0053】
本発明による遮断弁および/または圧力遮断弁ユニットを単独で使用し、または電磁動作の遮断弁と組み合わせて使用することによって、許容動作圧力が異なる複数の蓄圧容器を、それぞれの蓄圧容器が過剰な補給から保護されるよう、通例の(比較的高い)充填圧力またはシステム全体にもたらされる(比較的高い)充填圧力よりも許容動作圧力が低い蓄圧容器の上流に該当の蓄圧容器の許容動作圧力に合わせて設計された遮断弁または圧力遮断弁ユニットが接続されるように、接続することができる。
【0054】
これは、燃料補給の工程における過剰な充填に対する保護を向上させるように機能し、許容圧力の水準がより低い、追加のより費用対効果に優れた蓄圧容器の使用を可能にする。しかしながら、この方法で、既存のシステムの場合に、既存の蓄圧システムの貯蔵容量を、補助のシステムおよびより高い圧力水準によって費用対効果に優れた方法で大きく増加させることも可能になる。
【0055】
蓄圧システムが、好ましくは、少なくとも1つの蓄圧容器が、この蓄圧システムにおける少なくとも1つのさらなる蓄圧容器の許容動作圧力よりも低い許容動作圧力を有するように設計される。より低い許容動作圧力の蓄圧容器は、より高い許容動作圧力の蓄圧容器よりも費用対効果に優れる。
【0056】
さらなる好ましい実施の形態においては、蓄圧システムが、遮断弁と、逆止弁と、過圧弁とを好ましくは共通の弁ハウジング内に備える少なくとも1つの圧力遮断弁ユニットを有する。これは、例えば車両において極めて空間を節約する蓄圧システムの設置を可能にする。
【0057】
蓄圧システムの好ましい実施の形態においては、少なくとも1つの遮断弁および/または少なくとも1つの圧力遮断弁ユニットが、互いに直列に配置される。蓄圧システムのさらなる好ましい実施の形態においては、少なくとも1つの遮断弁および/または少なくとも1つの圧力遮断弁ユニットが、互いに並列に配置される。どちらの実施の形態も、分岐した圧力配管と併せて、広汎な蓄圧システムのモジュール式の構成を可能にする。
【0058】
蓄圧システムの別の好ましい実施の形態においては、少なくとも1つの遮断弁および/または少なくとも1つの圧力遮断弁ユニットが、少なくとも2つの蓄圧容器を備える蓄圧システムの下流部分領域を、許容されない圧力上昇から保護し、前記少なくとも2つの蓄圧容器は互いに並列および/または直列に配置される。ここで、「直列に配置」は、蓄圧容器に媒体の充填が行われているとき、または蓄圧容器から媒体が取り出されているときに、当該媒体が1つ以上のさらなる蓄圧容器を順次通過して流れることを意味する。これらの実施の形態も、分岐した圧力配管と併せて、広汎な蓄圧システムのモジュール式の構成を可能にする。
【0059】
蓄圧システムのさらなる好ましい実施の形態においては、少なくとも1つの蓄圧容器に、制御ユニットによって制御することができる少なくとも1つの電磁動作の遮断弁が組み合わせられる。電磁動作の遮断弁は、特に好ましくは自動シリンダ弁(AUTOMATIC CYLINDER VALVE)(ACV)の形態である。
【0060】
自動シリンダ弁は、電気的に(通常は、磁石によって)駆動され、開閉が可能な弁である。そのような蓄圧システムにおいて、この弁は、「遮断弁」またはガス圧遮断弁と称されることが多い。
【0061】
弁配置における電磁動作の遮断弁は、一般に、蓄圧容器を開閉するように機能する。これらの電磁動作の遮断弁は、従来から、それらの駆動機構が非作動の状態にあるときに閉じるように設計されている。ここで用いられる表現(ACV−自動シリンダ弁)は、この表現をこの形式の弁に使用しているECEの指針に由来する。ACVは、下流の蓄圧容器を存在する圧力とは無関係に遮断/開放することができ、蓄圧システムの稼働時のさらなる安全性を保証する。
【0062】
蓄圧システムにおいて、少なくとも1つの圧力遮断弁ユニット(PRESSURE SHUT-OFF VALVE UNIT)(PSV)が、少なくとも1つの電磁動作の遮断弁とこの少なくとも1つの電磁動作の遮断弁に組み合わせられた蓄圧容器との間に配置されると好ましい。ここでもやはり、電磁動作の遮断弁は、特に好ましくは自動シリンダ弁(ACV)の形態である。ACVは、圧力遮断弁ユニットの下流に接続された蓄圧容器の選択的な接続および切り離しを可能にし、さらなる安全性を保証する。圧力配管を介在させないPSVとACVとの直接の直列接続が、空間を節約する構成を可能にする。
【0063】
さらなる実施の形態においては、少なくとも1つの電子圧力測定装置が、蓄圧システムのタンク首部と取出しポイントとの間の少なくとも1つの位置に配置され、この少なくとも1つの電子圧力測定装置が、電気測定線を介して制御ユニットへと機能的に接続される。電子圧力測定装置(特には、高圧センサ)による圧力の測定は、圧力遮断弁ユニットの代わりに(より単純な)遮断弁を使用することを可能にし、蓄圧システムの種々の位置における現在の圧力の測定値だけでなく、システム全体(例えば、車両または工作機械)の上位の制御のための測定データももたらす。
【0064】
複数の蓄圧容器が関係する「燃料補給工程」は、特には、高圧縮のガスが蓄圧容器へともたらされる期間を包含する。例えば天然ガス補給施設(充填ステーション)のある1つの燃料補給ポンプにおける複数の蓄圧容器の「同時補給」は、蓄圧容器の順次補給とは反対である。したがって、複数の蓄圧容器の燃料補給が、高圧縮のガスを複数の蓄圧容器へと同時に/並行して供給でき、SVまたはPSVによって保護される蓄圧容器のそれぞれの許容動作圧力に達したときに該当の配管ブランチが遮断されるように、共通の充填機/タンク首部へと接続された並列な供給配管を介して実行される。
【0065】
本発明を、以下で図面を参照して例として説明する。