(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
現在適用されているオプションを表すパイ型領域の外側にある、前記スピンコントロール内のパイ型領域を選択するポインティングデバイスを判定したことに応じて、前記スピンコントロールを回転して前記異なるオプションを表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
前記スピンコントロールを回転することにより、別のオプションが自動的に選択され、前記別のオプションが前記表示されたグラフに適用されることを特徴とする請求項2記載の方法。
スピンコントロールのグラフィカルユーザインターフェースと対話するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令はコンピュータのプロセッサ上で実行されると、コンピュータに、
データのユーザ選択を受け取ることに応答して、前記データのユーザ選択に含まれる値から作成されるドキュメントを自動的に表示するステップと、
スピンコントロールのグラフィカルユーザインターフェース内に提示するオプションを判定するステップであって、前記オプションは選択されると、前記表示されたドキュメントに適用される、ステップと、
前記スピンコントロールを前記表示されたドキュメントの近傍に前記表示されたドキュメントによって部分的に見えなくされた状態で表示するステップであって、前記スピンコントロールは、前記スピンコントロール内に提示するよう判定された前記オプションに基づいて、複数のパイ型領域に分割され、前記パイ型領域の各々が前記判定されたオプションの1つを表す、ステップと、
ユーザ入力をモニタリングして、いつ前記スピンコントロールが対話されたかを判定するステップと、
前記スピンコントロールがユーザ入力によって操作されたことに応じて、前記スピンコントロールの表示を更新し、前記スピンコントロールの異なる一部分が前記表示されたドキュメントによって部分的に見えなくされる結果をもたらすステップであって、前記スピンコントロールは中心点の周りを回転するステップと、
前記スピンコントロールの回転に応じて選択されるオプションを適用するステップと、
を含むことを実行させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
前記スピンコントロールは時計回り及び反時計回りに回転し、前記スピンコントロールの前記回転により、前記ドキュメントに適用する異なるオプションが表示され、現在適用されているオプションは、前記スピンコントロールのパイ型領域内に提示され、前記スピンコントロールは前記ドキュメントに対して斜めに表示されることを特徴とする請求項7記載のシステム。
現在適用されているオプションを表すパイ型領域の外側にある、前記スピンコントロール内のパイ型領域を選択するポインティングデバイスを判定したことに応じて、前記スピンコントロールを回転して前記異なるオプションを表示することをさらに含むことを特徴とする請求項8記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、図面を参照して種々の実施形態について説明するが、これらの図面において同一の番号は同一の要素を示す。特に、
図1および
図1に対応する説明は、本実施形態を実施することができる適切なコンピューティング環境の簡単かつ一般的な説明を提供することを意図している。
【0006】
一般的に、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、および特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装するその他のタイプの構造を含む。その他のコンピュータシステム構成を使用してもよく、その中にはマルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの一般消費者用電子機器、プログラム制御が可能な一般消費者電子機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどが含まれる。分散型コンピューティング環境を使用してもよく、そこでは、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによってタスクを実行する。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールはローカルとリモートの双方のメモリストレージデバイスに設けられてもよい。
【0007】
図1を参照して、種々の実施形態で使用されるコンピュータ100の例示的なコンピュータアーキテクチャについて説明する。
図1に示すコンピュータアーキテクチャは、デスクトップ、サーバ、またはモバイルコンピュータとして構成してもよく、中央処理装置5(CPU)、システムメモリ(ランダムアクセスメモリ9(RAM)とリードオンリメモリ11(ROM)を含む)、および、システムバス12を含む。システムバス12は、当該メモリをCPU5に接続する。例えば、起動の際、コンピュータ内の要素同士の間で情報を送信することを補助する基本ルーチンを備えた基本入出力システムは、ROM11に格納される。コンピュータ100はさらに、オペレーティングシステム16、アプリケーションプログラム、および他のプログラムモジュールを格納するための大容量記憶装置14を含むが、これらは下記において詳述する。
【0008】
大容量記憶装置14は、バス12に接続された大容量記憶部コントローラ(図示せず)を介してCPU5に接続される。大容量記憶装置14及びこれに付随するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ100のための不揮発性記憶部を提供する。本明細書に含まれているコンピュータ可読媒体の説明は、ハードディスクまたはCD−ROMドライブ等の大容量記憶装置に関した記載になっているが、コンピュータ可読媒体はコンピュータ100によってアクセス可能な任意の入手可能な媒体であってよい。
【0009】
例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含むが、これらに限定されない。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータなどの情報を格納するための任意の方法または技術で実装された揮発性および不揮発性の、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のソリッドステートメモリ技術、CD−ROM、DVD、またはその他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、または所望の情報を格納するのに使用することができ、かつコンピュータ100によってアクセスが可能な任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0010】
種々の実施形態によると、コンピュータ100はネットワーク環境で動作する。当該動作においてはインターネットなどのネットワーク18を介したリモートコンピュータとの論理的接続を使用する。コンピュータ100は、バス12に接続されたネットワークインターフェースユニット20を介して、ネットワーク18に接続してもよい。ネットワーク接続は、無線および/または有線であってもよい。ネットワークインターフェースユニット20はまた、他のタイプのネットワークおよびリモートコンピュータシステムに接続するために用いられてもよい。コンピュータ100はさらに、キーボード、マウス、または電子ペン(
図1に図示せず)を含む複数の他のデバイスからの入力を受け取り、当該入力を処理するための入出力コントローラ22を含んでもよい。同様に、入出力コントローラ22は、ユーザインターフェース28、プリンタまたはその他のタイプの出力デバイスを含むディスプレイスクリーンに出力を提供してもよい。スピンコントロールユーザインターフェース(UI)29は、表示したドキュメント(例えば、グラフィカルなグラフ)と対話するための視覚化手段をユーザに提供するよう設計される。また、他のユーザインターフェース要素を使用して、コンピューティングデバイス100に含まれる機能と対話するようにしてもよい。
【0011】
上記において簡単に説明したように、複数のプログラムモジュールおよびデータファイルは、コンピュータ100の大容量記憶装置14およびRAM9に格納されてもよく、その中にはネットワークコンピュータの動作を制御するのに適したオペレーティングシステム(例えば、本件特許出願人提供のWINDOW(登録商標)7オペレーティングシステム)16を含む。大容量記憶装置14およびRAM9は、1またはそれ以上のプログラムモジュールを格納してもよい。特に、大容量記憶装置14およびRAM9には、1またはそれ以上のアプリケーションプログラムを格納してもよい。アプリケーションプログラムの1つには、MICROSOFT EXCEL(登録商標)の1つまたはその他のMICROSOFT OFFICE(登録商標)のプログラムの1つのような生産性アプリケーション24がある。一般的に、生産性アプリケーション24は、例えば、スプレッドシートおよび/またはテーブル内のデータのブロックを閲覧し、対話する際にユーザが使用するアプリケーションである。生産性アプリケーション24は、スプレッドシートプログラム、データベースプログラム、ワードプロセシングプログラム、プレゼンテーションプログラムなどのような、アプリケーションである。
【0012】
ビジュアルマネージャ26は、選択したデータの書式設定およびグラフ化を自動的かつ一時的に行うことにより、選択したデータをユーザが閲覧し理解する際の補助となるよう構成されている。グラフ化されたデータに対してグラフ化が自動的に行われるので、ユーザは手作業でグラフ化データの表示を作成する必要がない。一時的な書式設定とグラフ化とが、選択したデータに自動的に適用されると、ユーザは視覚的な書式設定およびグラフと対話することで追加情報を得ることできる。例えば、グラフを様々に書式化し、基準線を追加し、グラフをソートし、表示するグラフの種別を変更し、ユーザがグラフ上をグラフィカルにナビゲートしてより詳細な情報を得る、などである。ユーザが、一時的な書式設定および作成したグラフとの対話を完了したあと、視覚化したグラフはディスプレイ28から除去される。
【0013】
また、スピンコントロールグラフィカルユーザインターフェース29は、表示したドキュメント(例えば、表示したグラフ)に関連付けられ、当該インターフェースを使用して現在適用されているオプションを表示し、ユーザからのオプションを受け取る。スピンコントロール29は、円形のグラフィカルユーザインターフェースであり、当該グラフィカルユーザインターフェースが適用される表示したドキュメントの近傍に位置する。例えば、スピンコントロールは、表示したドキュメントの角もしくはその近傍に位置してもよい。当該スピンコントロールが回転すると、当該スピンコントロールはユーザに提示されるオプションを含む。スピンコントロールが時計回りまたは反時計回りに回転すると、オプションが手動でもしくは自動で選択され、表示したドキュメントに適用される。2つ以上のスピンコントロールが1つの表示ドキュメントに関連付けられてもよい。ユーザが、一時的に書式設定され、かつ一時的に作成されたグラフとの対話を完了したあと、当該グラフとスピンコントロールがディスプレイ28から除去される。
【0014】
図2は、書式設定およびグラフ化を一時的に行うシステムの例を示す図である。図示するように、システム200は、ディスプレイ28、スピンコントロール29、ビジュアルマネージャ26、入力部205、生産性アプリケーション24、データ記憶部240、およびその他のアプリケーション230を含む。ビジュアルマネージャ26は、
図2に示すように生産性アプリケーション24内に実装されてもよく、
図1に示すように生産性アプリケーション24の外部に実装されてもよい。
【0015】
ビジュアルマネージャ26との通信を容易にするために、
図2に示すコールバックコード210として、1またはそれ以上のコールバックルーチンを実装してもよい。このコールバックコード210を使用することにより、ビジュアルマネージャ26は、生産性アプリケーション24内から選択したデータについて、書式設定およびグラフ化を一時的に行う際に使用される追加情報をクエリ検索してもよい。例えば、ビジュアルマネージャ26は、データをユーザがいつ選択したのか、一時的に表示したグラフの1つに関連するユーザインターフェース要素(例えば、スピンコントロール29)をユーザがいつ選択したのか、および/または、表示したグラフ上をユーザがいつ移動しナビゲートしたのかについて、通知されることを要求してもよい。そのアプリケーションの機能に関する他の情報が提供されてもよい。上述したように、ビジュアルマネージャ26は、生産性アプリケーション24内で選択したデータについて書式設定およびグラフの作成を自動的に行うよう構成されているので、選択したデータがグラフィカルな形式で理解できる。
【0016】
ディスプレイ28は、選択したデータに基づいて、一時的に書式設定され、表示したグラフの視覚的な表示をユーザに提供するよう構成されている(表示の例については
図3乃至
図5参照)。入力部205は、キーボード、マウス、タッチスクリーン、および/または他のなんらかの入力デバイスなどの1またはそれ以上の入力ソースから入力を受け取るよう構成される。例えば入力は、表示したグラフ上のマウスの移動、データの選択、メニュー項目の選択、項目上におけるホバリングなどでもよい。入力は、スピンコントロール29との対話の際に指示される。図示するように、スピンコントロールは、表示したグラフに第2のオプション(2)が現在適用されていることを示す。1つの実施形態によれば、スピンコントロール29が回転すると、表示したグラフに別のオプションが自動的に適用される。例えば、スピンコントロールが時計回りに回転すると、表示したグラフに第1のオプションが適用され、スピンコントロールが反時計回りに回転すると、表示したグラフに第3のオプションが適用される。
【0017】
データ記憶部240は、生産性アプリケーション24に関するデータを格納するよう構成される。例えば、データ記憶部240は、スプレッドシートの行と列内に表示したデータを格納するために使用されてもよい。
【0018】
ビジュアルマネージャ26は他のアプリケーション230に連動されることにより、書式設定およびグラフ化が一時的に行われるデータが、他のアプリケーションから受け取られるようになってもよい。例えば、ビジュアルマネージャ26は、別の生産性アプリケーションおよび/または、ネットワークサイトに連動されてもよく、当該ネットワークサイトは、書式設定およびグラフ作成が一時的に行われる際に用いられるデータを提供する。
【0019】
図3乃至
図5は、選択したデータについて書式設定およびグラフ化を一時的に行うためのユーザインターフェースおよび表示の例を示す図である。
図3Aを参照すると、表示310はデータの行と列を収めたスプレッドシートを示している。データは、様々なソースから提供されてもよい。例えば、データはデータベース、ファイル、別のアプリケーション、ライブデータソースなどから得られてもよい。ユーザが、データソースからデータを一時的に書式設定して閲覧したいときは、ユーザは一時的グラフ化モードに入り、書式設定およびグラフ化を一時的に行いたいと思うデータを選択する。本例では、ユーザはデータの女性の行および男性の行(315)を選択している。ユーザは、グラフの中で閲覧したい全てのデータを選択してもよい。例えば、ユーザは1行、2行、3行などのように選択してもよい。また、ユーザは、閲覧したい極力少ない列または閲覧したい列を好きなだけ選択してもよい。例えば、ユーザは、データ内に提示された列の一部だけを選択してもよい。
【0020】
ユーザは、様々な形式で一時的グラフのビューに入ることができる。本例では、ユーザは
図3Bのユーザインターフェース320に示される選択オプションと自動オプションとを選択している。他のユーザインターフェースを使用して当該モードに入ってもよい。例えば、ユーザは右クリックしてコンテキストメニューを呼び出したり、ツールバーまたはメニューからメニューオプションを選択したり、といったことを行なうことができる。別の実施形態によれば、一時的グラフ化オプションを最初に選択せずに、データを選択すると自動的にグラフを表示してもよい。
【0021】
一時的グラフ化モードに入ったあと、選択315のように、データを選択すると、選択したデータがグラフ形式で表示される。図示するように、
図3Cの表示330は、選択した女性の行内の値のグラフを表示するグラフ334と、選択した男性の行内の値のグラフを表示するグラフ336とを示している。1つの実施形態によれば、選択したデータの各行について別々のグラフが作成される。別の実施形態によれば、データを使用して単一のグラフが作成される。本例では、グラフの種別は、選択したデータに基づいて自動的に選択されるよう設定されている。円柱グラフ、折れ線グラフ、面グラフおよび円グラフのように、多数の様々な種別のグラフを表示してもよいが、これらに限定されない。1つの実施形態によれば、グラフ334と336は、共通軸(337)を共有しているので、これらのグラフを容易に比較することができる。別の実施形態によれば、各グラフは個別に作成され、各軸はその選択した行内のデータに依存する。上述したように、ユーザがグラフ上を移動してナビゲートする際に、さらなる情報をユーザに表示してもよい。本例では、ユーザは折れ線グラフ334上のポイント338の上を移動している。あるポイントにナビゲートしたことに応じて、選択したデータ内にある対応する値のグラフィカルな描画が表示される。本例では、ポイント338は女性の行内の5月の値である$7071(7071ドル)に対応している。本例では、対応するグラフィカル表示は、ポイント338に対応する位置にある別の表示したグラフに示される。例えば、グラフ336では、グラフ334内のポイント338は、グラフ336内のポイント339に対応する。ポイント339の値は$7027(7027ドル)であり、これは男性の行からの5月の値である。選択した行から対応する値を表示することに加え、差をグラフィカルに示すことにより、グラフの値の直接比較を容易に行うことができる。本例では、その差は$44(7071−7027)である。データをさらに書式設定することにより、ユーザによるデータの視覚化を補助する。例えば、異なる色が表示内で使用されてもよく、異なる値がデータ内で強調されてもよく、一部のデータがビューから隠されてもよい。表示330では、グラフが一時的に表示されている間は、選択されないデータの行がビューから隠されていることが分かる。別の実施形態によれば、一時的に表示したグラフは、データの表示とは異なる1またはそれ以上のウィンドウに提示されてもよい。
【0022】
図4A乃至
図4Cは、様々なグラフ化オプションと書式設定オプションとを説明する例示的な表示を示す図である。
【0023】
図4Aの表示410は、女性の行(416)のデータの棒グラフ412と、男性の行(416)のデータの棒グラフ414との表示を示す。グラフの種別は予め設定されてもよく、選択したデータに基づいて自動的に選択されてもよく、および/またはデフォルトのグラフの種別から変更されてもよい。例えば、ユーザは、
図3Bに表示したユーザインターフェース320のようなユーザインターフェースを使用して、グラフの種別を選択してもよい。
【0024】
図4Bの表示420は、グラフ412および414の表示に追加された基準線422を示す。図示するように、基準線は$8000の値に設定されている。基準線422は、表示したグラフを横切ってかかっている。1つの実施形態によれば、基準線422未満の値は、基準線422以上の値とは異なって書式設定される。例えば、基準線未満の値には、基準線以上の値とは異なる色または陰が付けられてもよい。本例では、基準線を上回る値は、基準線以下の値よりも濃い色で示されている。データ434内で表示した値は、作成された基準線422に基づいて書式設定されてもよい。
【0025】
図4Cの表示430は、表示したグラフにおいて値を選択することを示す。図示するように、ユーザはポイント432を選択している。ユーザは様々な形式でポイントを選択してもよい。例えば、ユーザはナビゲートしてポイント上にホバリングしてもよく、そのポイントをクリックしてもよい。ポイント432は女性の行のデータの12月の値に対応している。あるポイントが選択されると、更なる情報がユーザに提供される。1つの実施形態によれば、表示した追加情報は、ポイントの値を含むとともに、ポイントと基準線との間の差を含む。本例では、対応するポイントが他のグラフ(このケースではグラフ414)の表示上で強調され、対応する情報の表示が提示される。男性のグラフ414の表示では、男性の12月の値が、その値と基準線との間の差と共に提示される。この表示には他の情報を含んでもよい。例えば、男性のデータ値と女性のデータ値との間で比較を行うことも、および/または選択したポイントよりも大きい/小さい値に異なる書式設定を適用することも可能である。
【0026】
図5は、表示したグラフがソートされている棒グラフの表示を示す図である。
【0027】
図示するように、表示510は男性のグラフ512の表示と、女性のグラフ514の表示とを示す。表示したグラフの書式設定を変更することのほかに、ユーザは種々の基準に基づいて、表示したグラフをソートしてもよい。例えば、本例では、
図4A乃至
図4Cに表示したグラフがグラフタイトルに基づいてソートされ、その結果、女性のグラフ514の表示の左側に男性のグラフ512の表示が位置している。示すように、スピンコントロール516は、グラフの表示をソートするのに使用することができるコントロールである。他の制御および/またはユーザインターフェースを使用して、グラフをソートしてもよい。一般的に、スピンコントロール516は、スピンコントロール516上に表示した矢印のうちの1つを選択することにより、ユーザが種々のオプション間を周回することができるよう構成されている。例えば、グラフは下降傾向、上昇傾向、グラフタイトル、低い値から高い値への変化、高い値から低い値への変化、平均値などに基づいてソートされることも可能である。選択したオプションは、スピンコントロール516の表示内に示される。本例では、現在選択されているオプションは「グラフタイトル」である。スピンコントロール516はグラフをソートするためのオプションを含んでいるが、スピンコントロールは他のオプションを適用できるように構成されてもよい。一般的に、スピンコントロールは、スピンコントロール内に示されるパイ型領域(pie section)内に表示した種々なオプションを備えるよう構成されてもよい(スピンコントロールの詳細については
図8及び
図9を参照)。
【0028】
次に
図6と
図7を参照して、選択したデータについて書式設定およびグラフ化を一時的に行うための例示的なプロセスについて説明する。
【0029】
本明細書に提示したルーチンの説明を読む際に、種々の実施形態の論理演算は、(1)コンピュータ実装動作のシーケンスとして、もしくはコンピューティングシステム上で動作するプログラムモジュールとして、および/または、(2)コンピューティングシステム内で相互接続された機械論理回路もしくは回路モジュールとして、実装されていることが当然に理解される。この実装は、本発明を実施するコンピューティングシステムの性能要件に依存して決まる問題である。従って、本明細書に記載された実施形態を構成する図示された論理演算は、処理、構造上のデバイス、動作、モジュールなど、多様な表現で説明される。これらの処理、構造上のデバイス、動作およびモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、特殊用途デジタル論理およびこれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。
【0030】
図6は、選択したデータを一時的にグラフ化するためのプロセス600を示す図である。
【0031】
スタートオペレーションのあと、プロセスはオペレーション610に移り、そこでは書式設定およびグラフ化が一時的に行われるデータが選択される。ユーザは、グラフ内で閲覧したいと希望するできるだけ多くのデータまたはできるだけ少ないデータを選択してもよい。例えば、ユーザは1またはそれ以上の全体の行または一部の行のデータを選択してもよい。
【0032】
オペレーション620に移り、グラフタイトルと軸情報とが選択したデータから判定される。選択したデータが、選択した行および/または列のタイトル情報を含んでいないときは、そのデータは行/列に対応するタイトルが得られるまで走査される。例えば、行データはその行のタイトル列に到達するまで右から左に走査される。上述した例では、選択した行の各々は女性のタイトル(女性)が得られるまで、かつ男性のタイトル(男性)が得られるまで走査される。同様に、各々の列が走査され、各々の列のタイトルが判定されてもよい。例えば、選択した各々の列について、その列のタイトルが判定されるまでデータが走査されてもよい。上述した例では、列タイトルは選択した月(1月から12月まで)である。列タイトルは初期にはグラフに表示されず、表示したグラフ内でポイントが選択されるときに(例えば、
図3Cのポイント338参照)、その情報が使用されてもよい。
【0033】
オペレーション630に移り、表示するグラフの軸情報が判定される。1つの実施形態によれば、表示した各グラフは共通軸を共有している。この共有軸は選択した値の範囲から判定される。
【0034】
オペレーション640に移り、表示するグラフの種別が判定される。グラフの種別は、予め判定されるか、または選択した値の数、選択したデータの種別、選択した値の範囲等の種々の要因に基づいて判定されてもよい。グラフの種別はユーザによって選択されてもよい。例えば、ユーザは、一時的グラフ化モードに入るオプションを選択し、およびデータの選択時に表示したいと思うグラフの種別を選択してもよい。
【0035】
オペレーション650に移り、グラフが表示される。1つの実施形態によれば、選択したデータの各行について別々のグラフが表示される。例えば、1つの行を選択すると、単一のグラフが表示され、5つの行を選択すると、5つのグラフが表示される。1つの実施形態によれば、単一のグラフを使用して選択した行を表示してもよい。この実施形態では、各行のデータは、選択したデータのある行からの値と選択したデータの別の行からの値と区別するために視覚的に書式設定されてもよい。グラフは選択したデータと同じウィンドウ内に表示されてもよく、別の1またはそれ以上のウィンドウ内に表示されてもよい。例えば、グラフは表示したデータ上のポップアップウィンドウに表示されてもよい。1つの実施形態によれば、グラフを表示する際に、選択していないデータは表示されない。別の実施形態によれば、未選択のデータはグラフの表示中に表示される。グラフを表示することに加え、選択したデータは、ユーザに対して視覚的に異なるように書式設定されてもよい。
【0036】
次に、プロセスは終了オペレーションに移り、他のアクションの処理に戻る。
【0037】
図7は、表示したデータを一時的に書式設定するためのプロセス700を示す図である。
【0038】
スタートオペレーションのあと、プロセスはオペレーション710に進み、そこでは一時的に表示したグラフについて、グラフの種別が変更される。表示したグラフの種別は異なった種別のグラフであってもよい。例えば、グラフタイプは折れ線グラフ、面グラフ、円柱グラフ、円グラフ等であってもよい。グラフの種別を変更することに加え、ユーザは行/列を切り替えてもよい。1つの実施形態によれば、表示したグラフの各々は、選択した種別のグラフを使用して表示される。別の実施形態によれば、表示した各々のグラフは異なる種別であってもよい。
【0039】
オペレーション720に移り、1またはそれ以上の基準線がグラフの表示に追加される。基準線は、表示したグラフの各々を横切ってかかり、表示したグラフ内の値と基準値とを比較した値がいかなるかをユーザに視覚的に提供する。グラフ内の値の書式設定は、現在表示している値が基準線の上にあるか下にあるかに基づいて判断される。例えば、基準線を上回る値はある形式(つまり、第1の陰影)で書式設定され、基準線を下回る値は別の形式(つまり、第2の陰影)で書式設定される。2つ以上の基準線が表示される際は、2つの基準線の間の値が第3の形式(つまり、第3の陰影)で表示されてもよい。基準線に基づいて値の書式設定を変更するほかに、選択したデータ内の値が変更されてもよい。
【0040】
オペレーション730に移り、表示したグラフのポイント上をナビゲートし、それに応じて追加情報がユーザに表示される。例えば、ユーザがグラフ上をナビゲートすると、ナビゲートしたポイントの現在値が表示されてもよい。1つの実施形態によれば、他のグラフ内の対応する値が表示される。基準線が表示される際に、ナビゲートしたポイントの現在値と基準線とを比較してもよい。
【0041】
オペレーション740に移り、異なるソートオプションがユーザによって選択されてもよい。例えば、グラフは、下降傾向、上昇傾向、グラフタイトル、低い値から高い値への変化、高い値から低い値への変化、平均値、などに基づいてソートすることが可能である。
【0042】
オペレーション750に移り、1またはそれ以上のグラフが、その後の表示に備えて保存されてもよい。これらのグラフはグループとして保存されてもよく、各々のグラフが個別に選択されて保存されてもよい。これらのグラフは多数の様々な方法で保存されてもよい。例えば、これらのグラフはコピー処理を使用して保存されてもよく、クリップボードに保存されてもよく、イメージファイルとして保存されてもよい。
【0043】
そのあと、プロセスは終了オペレーションに移り、その他のアクションの処理に戻る。
【0044】
図8はオプションを選択する際に使用される例示的なスピンコントロールの円形ユーザインターフェースを示す。スピンコントロールの円形ユーザインターフェースは、表示したドキュメントに適用されるオプションの数に応じて、区分けされたパイ型領域に分けられる。例えば、円形ユーザインターフェースは2つ以上のパイ型領域を含み、各領域が異なるオプションを提示する。
【0045】
符号810で示しているのは、4つのパイ型領域を含むスピンコントロール812である。4つのパイ型領域は円形に配置されて、オプション1、オプション2、オプション3及びオプション4を含む複数のオプションを提示する。図示するように、オプション4は、表示したドキュメント814によって隠れている。代わりに、オプション4を当該表示したドキュメント上に示してもよいし、オプション4を当該表示したドキュメント上に透明に示すことにより、ユーザがスピンコントロール812のオプション4の当該透明な表示の下に表示したドキュメントの内容を見ることができるようにしてもよい。
【0046】
スピンコントロール812は様々な方法でナビゲートしてもよい。例えば、ユーザがスピンコントロール812内でポインティングデバイスを1つの領域から他の領域へ移動させることにより、スピンコントロールが回転し、別のオプションが表示され、当該オプションがユーザにとって使用可能となるようにしてもよい。パイ型領域によって提示されたオプションは、多くの様々な方法で表示してもよい。例えば、表示したドキュメント814によって使用されている現在のオプションは、CUI(円形ユーザインターフェース)812に関連付けられている他のオプションとは異なる形式で書式設定されてもよい。図示するように、オプション2は太線で示されており、オプション2が表示したドキュメント814に現在適用されていることを示している。スピンコントロール812は、当該スピンコントロールの中心の周りを時計回り及び反時計回りに回転するよう構成される。スピンコントロール812内の他の領域を選択し、および/または、ある他のユーザインターフェース要素(例えば、矢印の選択)を使用することにより、当該スピンコントロール812が回転し、異なるオプションを表示するよう構成してもよい。オプションは、スピンコントロール812が回転すると自動的に選択され、表示したドキュメントに適用されるか、新しいオプションを表示した後に手動で選択されるようにしてもよい。例えばユーザは、スピンコントロール812を回転してオプション4を表示させ、その後、オプション4の表示内部をクリックして当該オプションを選択してもよい。代わりに、オプションはスピンコントロールの動きに応じて自動的に選択されてもよい。本例ではスピンコントロール812を時計回りに動かすとオプション1が自動的に選択され、スピンコントロール812を反時計回りに動かすとオプション3が自動的に選択される。
【0047】
スピンコントロール820は、現在適用されているオプションのみを表示するグラフィカル円形ユーザインターフェースを示す。スピンコントロール820を回転すると、次のオプションが表示される。別の実施形態によれば、ポインティングデバイスが異なるオプション領域に入ると、オプションが現れるようにしてもよい。例えば、ポインティングデバイスがスピンコントロール内の他のオプションの領域に入るとすぐに、オプションの名称を見えるようにしてもよい。このように、ユーザは、スピンコントロールを選択するおよび/または回転する前に、オプションの名称を前もって見ることができる。1つの実施形態によれば、適用されている現在のオプションは、表示されているスピンコントロールの右上部分に斜めに示される。
【0048】
スピンコントロール830は8個の異なるオプションと2つの矢印の組とを有するグラフィカルな円形インターフェースを示す。当該矢印の組は、スピンコントロールを回転するために選択される。オプションの数は、ユーザが利用でき、および表示したドキュメントに適用できる選択肢の数に依存する。
【0049】
ディスプレイ840は、表示したドキュメント842に対する複数のスピンコントロールの使用を示す。2つ以上のスピンコントロールを使用して、表示したドキュメントと対話してもよい。一般的に、各スピンコントロールは、表示されたドキュメントに対して異なる処理を実行するよう構成される。例えば、スピンコントロール844を使用する場合は、チャート1及びチャート2を表示するための異なるグラフ種別を選択し、スピンコントロール846を使用する場合には、チャート1及びチャート2に異なるソートを適用するようにしてもよい。1つの実施形態によれば、スピンコントロールは当該スピンコントロールが影響を及ぼすディスプレイの複数の角のうちの1つの角に表示される。
【0050】
図9はスピンコントロールを表示して当該スピンコントロールと対話する方法を示す。
【0051】
スタートオペレーションの後、プロセスはオペレーション910に進み、ここでは、スピンコントロールのグラフィカルユーザインターフェース内にどのオプションを提示すべきかについての判定が行われる。本発明の1つの実施形態によれば、スピンコントロール内に提示される複数のオプションは互いに関連する。例えば、スピンコントロールを使用して、表示すべきグラフ種別を選択し、ドキュメントに書式設定を適用する等をしてもよい。
【0052】
1つの実施形態によれば、スピンコントロールが最初に表示されるとき、現在選択しているオプションが表示される。当該現在適用/選択されているオプションは、機能がオフになっていることを示す。例えば、オプションがオンまたはオフにされると、当該オプションがオフになっていることを示す(例えば、
図3Cのディスプレイ330を見ると、スピンコントロールには「ソートなし」が表示される)。また、現在適用されているオプションは、表示したドキュメント(例えば、グラフ)に現在適用されているオプションをユーザに示すこともできる。例えば、スピンコントロールがグラフの種別(例えば、折れ線グラフ、棒グラフ、面グラフ等)についてのオプションを含む場合、表示したグラフの種別はメニュー内の記載に設けられる。
【0053】
オペレーション920へ進むと、スピンコントロールが表示される。1つの実施形態によれば、現在適用されているオプションだけが表示される。別の実施形態によれば、現在のオプション以外のものも表示される。例えば、スピンコントロール内にもしくはその近傍に、全てのもしくはいくつかのオプションが表示されてもよい。全てのオプションが表示される場合、現在適用されているオプションに異なる書式設定を適用してもよい(例えば、太字、異なる色、大きなフォント等)。1つの実施形態によれば、スピンコントロールは、当該スピンコントロールが影響を及ぼす表示の複数の角のうちの1つに表示される。2つ以上のスピンコントロールを、表示したドキュメントとともに使用してもよい。例えば、上述した例にあっては、ソートオプションを提供するスピンコントロールを1つの角に表示し、これとは異なるグラフオプションを提供するスピンコントロールを別の角に設けてもよい。
【0054】
オペレーション930に進むと、ユーザ入力がモニタリングされ、スピンコントロールをいつ更新すべきかを判定する。ユーザ入力は多くの異なるタイプの入力デバイス(例えば、タッチスクリーン、マウス、ペン、声等)から入力されてもよい。
【0055】
オペレーション940に進むと、ユーザ入力に基づいてスピンコントロールの表示を更新すべきか否かを判定する。1つの実施形態によれば、現在適用されていないオプション用のスピンコントロール内の領域をユーザが選択する際に、当該スピンコントロールは当該選択の位置に応じて、時計回りもしくは反時計回りに回転する。また、ユーザは、スピンコントロールを回転させるために、スピンコントロールの他の領域(例えば、矢印インジケータ)を選択してもよい。スピンコントロールが更新すべきでない場合、プロセスはオペレーション930に戻る。スピンコントロールが更新すべき場合は、プロセスは判定オペレーション950に進む。
【0056】
判定オペレーション950において、オプションを選択すべきか否かの判定がされる。1つの実施形態によれば、オプションは、スピンコントロールが回転すると自動的に選択される。別の実施形態によれば、スピンコントロールの表示が更新され、当該スピンコントロールの回転によりオプションが表示された後、オプションはユーザによって手動で選択される。適用すべきオプションが自動的に選択されない場合、プロセスはオペレーション960へ進む。オプションが自動的に選択され、表示したドキュメントに適用すべき場合は、プロセスはオペレーション960に進み、当該オプションが適用される。
【0057】
オペレーション960において、オプションは表示されているドキュメントに適用される。例えば、ユーザがスピンコントロールを別のオプション(例えば、異なるソートオプション)へ回転させる場合、当該オプションが表示されたグラフに適用され、スピンコントロールの回転によって得られたオプションに基づいて当該グラフがソートされる。
【0058】
オペレーション970においてスピンコントロールの表示が更新される。オペレーション960においてオプションが選択され、適用されている場合、スピンコントロールが更新され、現在適用されているオプションが表示される。別の実施形態によれば、スピンコントロールを更新してオプションのプレビューを表示してもよい。例えば、ユーザが現在選択しているオプションの近傍に位置する領域にカーソル(または他のポインティングデバイス)を位置づけた場合、当該オプションの表示がユーザに表示される。
【0059】
オペレーション980に進むと、スピンコントロールが確定した際に閉じられる。例えば、スピンコントロールが適用される表示したドキュメントがこれ以上表示されなくなった際に、当該スピンコントロールを自動的に閉じてもよい。また、ユーザは、スピンコントロールを隠すオプションを選択することにより、当該スピンコントロールを閉じることができる。
【0060】
その後、プロセスは終了オペレーションに移行し、他の動作の処理に戻る。
【0061】
上述した説明、例およびデータは、本発明を構成するものの製造および使用に関するすべてを説明したものである。本発明についての多くの実施形態が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく実現できるので、本発明は以下に付属する特許請求の範囲に記載されている通りである。