特許第5792340号(P5792340)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5792340コンピュータシステム及びそのベース構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792340
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】コンピュータシステム及びそのベース構造
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20150917BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20150917BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   G06F1/16 312K
   G06F1/18 E
   H05K5/02 B
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-45969(P2014-45969)
(22)【出願日】2014年3月10日
(62)【分割の表示】特願2010-234204(P2010-234204)の分割
【原出願日】2010年10月19日
(65)【公開番号】特開2014-139817(P2014-139817A)
(43)【公開日】2014年7月31日
【審査請求日】2014年3月10日
(31)【優先権主張番号】099118871
(32)【優先日】2010年6月10日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】502361706
【氏名又は名称】技嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Giga−Byte Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100105946
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 富彦
(72)【発明者】
【氏名】馬 孟明
(72)【発明者】
【氏名】劉 懿元
(72)【発明者】
【氏名】高 健智
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−086641(JP,A)
【文献】 特開2005−079760(JP,A)
【文献】 特開2005−354622(JP,A)
【文献】 特開2005−038300(JP,A)
【文献】 特開2003−338662(JP,A)
【文献】 特開2002−312065(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0292851(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0030970(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0083012(US,A1)
【文献】 特開2005−109709(JP,A)
【文献】 特開2003−134365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
G06F 1/18
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部接続表示器と、
本体と、前記本体に接続するスクリーンとを有し、前記外部接続表示器に電気接続されるポータブル電子装置と、
第一部材と、前記第一部材と直接接続する第二部材を有し、前記第二部材は前記第一部材に対して、第一方位と第二方位との間で水平に回転することができ、前記第二部材の上に前記ポータブル電子装置が取外し可能な方式で設置されるベースと、
前記第二部材の上に取外し可能な方式で設置され、前記ベースによって、前記ポータブル電子装置に電気接続される拡張装置とを備え、
前記ポータブル電子装置は、前記ベースによって、前記外部接続表示器に電気接続され、前記ポータブル電子装置は、前記外部接続表示器によって画像を表示し、
前記第一部材は、第一結合部と外部接続ポートを有し、前記第二部材は、第二結合部とソケットを有し、前記第一結合部は前記第二結合部に結合し、前記第二結合部は前記第一結合部に対して回転することによって、前記第二部材は前記第一部材に対して、前記第一方位と前記第二方位の間で回転することができ、前記ポータブル電子装置は前記第二部材の前記ソケットに取外し可能な方式で直立して差し込まれ、前記第一結合部は凸塊であり、前記第二結合部は凹みであり、前記凸塊は前記凹みに挿入され、前記第二部材は拡張スロットを更に含み、前記拡張装置は前記拡張スロットに差込まれること、
を特徴とするコンピュータシステム。
【請求項2】
前記拡張装置は光学的記憶装置、またはポータブルハードディスクであることを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】
前記ポータブル電子装置はノートパソコン、またはフラットパネルコンピュータであることを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】
前記第二部材は底面と少なくとも一つの支持部材を含み、前記支持部材は前記底面から突出することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項5】
前記ソケットはノッチを有し、前記ポータブル電子装置が前記ソケットの中に置かれた時、前記ポータブル電子装置のスクリーンは前記ノッチに向けられることを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項6】
前記ソケットは位置決め柱を有し、前記ポータブル電子装置は前記ソケットの中に置かれた時、前記位置決め柱を前記ポータブル電子装置に挿入することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項7】
前記ソケットは複数のリブを有し、前記複数のリブは前記ソケットの側壁に形成され、前記ポータブル電子装置が前記ソケットの中に置かれた時、前記複数のリブは前記ポータブル電子装置に接触することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項8】
前記ソケットは内部に設けられたメインコネクタを有し、前記ポータブル電子装置が前記ソケットの中に置かれた時、前記メインコネクタは前記ポータブル電子装置に接続することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】
前記第二部材は位置決め凸点を含み、前記第一部材は第一位置決め凹陥部と第二位置決め凹陥部を含み、前記第二部材は前記第一方位に位置した時、前記位置決め凸点は前記第一位置決め凹陥部に係合し、前記第二部材が前記第二方位に位置した時、前記位置決め凸点は前記第二位置決め凹陥部に係合することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項10】
前記第二部材は位置決め凸塊を含み、前記第一部材は位置決め溝を含み、前記位置決め凸塊は前記位置決め溝内をスライドし、前記第二部材が前記第一方位に位置した時、前記位置決め凸塊は前記位置決め溝の底部端に接することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項11】
前記第一方位と前記第二方位との間の角度は80度〜100度であることを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記第一部材は長手状を呈し、前記第二部材は前記第一部材の端部に接続することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記第一部材は長手状を呈し、前記第二部材は前記第一部材の中央部分に接続することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記第一部材は第一円盤構造を含み、前記第二部材は第二円盤構造を含み、前記第二円盤構造は前記第一円盤構造に対応して接続し、且つ前記第一円盤構造に対して回転することを特徴とする請求項に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムに関し、特に、回転可能なベースを有するコンピュータシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンピュータシステムのベースは、コンピュータボックスを直立し、転倒するのを防ぐために用いられる。従来のベースは、単にサポート(支持)の機能だけを提供し、コンピュータボックスと電気接続せず、且つコンピュータボックスと電気接続する必要もない。一旦、コンピュータボックスとベースはデスク上での設置が完成した後、コンピュータボックスとベースの位置を移動することはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、コンピュータシステムのベースを可動させることができるコンピュータシステム及びそのベース構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は従来技術の問題を解決するために、外部接続表示器と、ポータブル電子装置と、ベースと、拡張装置とを含むコンピュータシステムを提供し、ポータブル電子装置は本体と、本体に接続するスクリーンとを有し、外部接続表示器に電気接続する。ベースは第一部材と、第一部材と直接接続する第二部材を有し、第二部材は第一部材に対して、第一方位と第二方位との間で水平に回転することができ、第二部材の上にポータブル電子装置を取外し可能な方式で設置する。第二部材は拡張スロットを含み、拡張装置が拡張スロットに差込まれ、拡張装置はベースによって、ポータブル電子装置に電気接続する。さらに、ポータブル電子装置は、ベースによって、外部接続表示器に電気接続され、ポータブル電子装置は、外部接続表示器によって画像を表示する。
【0005】
本発明のコンピュータシステムを使用した場合、第二部材は第二方位に位置することで、スクリーンをユーザーに向けさせる。ポータブル電子装置は外部接続表示器とスクリーンにより、画像を表す。ユーザーは外部接続表示器、またはスクリーンを選択してウィンドウを表示することができる。本発明を応用して、ユーザーはポータブル電子装置のスクリーンの方位を容易に調整することができると同時に、ベースはポータブル電子装置を十分に支持することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明のコンピュータシステム及びそのベース構造によれば、ユーザーはポータブル電子装置のスクリーンの方位を容易に調整することができると同時に、ベースはポータブル電子装置を十分に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本発明の第一実施例のコンピュータシステムを示す図であり、ベースの第二部材は第一方位に位置する。
図1B】本発明の第一実施例のコンピュータシステムを示す図であり、ベースの第二部材は第二方位に位置する。
図2A】ベースの細部構造を示す図であり、ベースの第二部材は第二方位に位置する。
図2B】ベースを示す分解図である。
図2C】ベースの細部構造を示す図であり、ベースの第二部材は第一方位に位置する。
図3】本発明の一つの変形例のベースを示す図である。
図4】本発明の第二実施例のベースを示す図である。
図5】本発明の第三実施例のベースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0009】
図1A図1Bを参照すると、本発明の第一実施例のコンピュータシステム1を表しており、ポータブル電子装置10(ノートパソコン、フラットパネルコンピュータ、またはその他のポータブルコンピュータ)と、外部接続表示器20(デスクトップ型表示器、またはその他の表示器)と、ベース100とを含む。ポータブル電子装置10は本体11とスクリーン12を含み、スクリーン12は本体11に接続する。ポータブル電子装置10は外部接続表示器20に電気接続する。ベース100は第一部材110と第二部材120を含み、第一部材110は第二部材120に接続し、第二部材120は第一部材110に対して、第一方位(図1Aに示す方位)と第二方位(図1Bに示す方位)の間で回転し、ポータブル電子装置10は第二部材120の上に取外し可能な方式で設置する。
【0010】
図1Bを参照すると、本発明のコンピュータシステム1を使用した場合、第二部材120は第二方位に位置することで、スクリーン12をユーザーに向けさせる。ポータブル電子装置10は外部接続表示器20とスクリーン12により画像を表す。ユーザーは外部接続表示器20、またはスクリーン12を選択してウィンドウを表示することができる。本発明を応用して、ユーザーはポータブル電子装置10のスクリーン12の方位を容易に調整することができると同時に、ベース100はポータブル電子装置10を十分に支持することができる。
【0011】
図2A図2Bを参照すると、ベース100の細部構造を示している。図2Bを参照すると、第一部材110は第一結合部111を含み、第二部材120は第二結合部121を含み、第一結合部111を第二結合部121に挿入することによって、第二部材120は第一結合部111に対して回転する。この実施例において、第一結合部111は凸塊であり、第二結合部121は凹みである。
【0012】
図2Aを参照すると、第二部材120はソケット122と、拡張スロット123と、底面124と、少なくとも一つの支持部材125とを含み、支持部材125は底面124に突出し、第二部材120は第二方位に位置した時、支持部材125はデスクと接触し、安定した支持を提供することができる。ポータブル電子装置10はソケット122の中に差し込む。ソケット122はノッチ1221を有し、ポータブル電子装置10がソケット122の中に置かれた時、スクリーン12がノッチ1221に向けられることによって、スクリーン12の画面がソケット122の端部により妨害されるのを防ぐことができる。ソケット122は位置決め柱1222と、複数のリブ1223と、メインコネクタ1224とを更に有する。ポータブル電子装置10はソケット122の中に置かれた時、位置決め柱1222をポータブル電子装置10に挿入することで、位置決めさせる。複数のリブ1223はソケット122の側壁に形成し、ポータブル電子装置10がソケット122の中に置かれた時、複数のリブ1223はポータブル電子装置10に接触する。メインコネクタ1224はソケット122の中に設けられ、ポータブル電子装置10がソケット122の中に置かれた時、メインコネクタ1224はポータブル電子装置10に電気接続する。
【0013】
この実施例において、第一部材110は外部接続ポート115を有し、外部接続表示器20と電気接続するのに用いられる。
【0014】
図1B図2Aを参照すると、コンピュータシステムは拡張装置30を更に含み、拡張装置30は拡張スロット123に差込まれる。拡張装置30はベース100によって、ポータブル電子装置10に電気接続する。拡張装置30は光学的記憶装置、ポータブルハードディスク、またはその他の記憶装置、または送信装置である。
【0015】
図2Bを参照すると、一つの実施例において、第二部材120は位置決め凸点126を含み、第一部材110は第一位置決め凹陥部112と第二位置決め凹陥部113を含み、第二部材120は第一方位に位置した時、位置決め凸点126は第一位置決め凹陥部112に係合する。第二部材120は第二方位に位置した時、位置決め凸点126は第二位置決め凹陥部113に係合する。この実施例において、第一方位と第二方位の間の角度は80〜100度であり、例えば90度である。一つの変形例において、位置決め凹陥部の数量を増加し、位置決め凸点を異なる方位で係合して位置決めし易くさせることができる。図2Cはベース100の細部構造を表しており、ベース100の第二部材120は第一方位に位置する。
【0016】
第一部材110上に支持部114を更に形成することができ、支持部114はベース100の安定度を増すのに用いられる。
【0017】
図3を参照すると、一つの変形例において、第二部材120は位置決め凸塊126’を含み、第一部材110は位置決め溝112’を含み、位置決め凸塊126’は位置決め溝112’内をスライドし、第二部材120は第一方位に位置した時、位置決め凸塊126’は位置決め溝112’の底部端に接する。
【0018】
本発明の第一実施例において、第一部材110は長手状を呈し、第二部材120は第一部材110の端部に接続する。
【0019】
図4を参照すると、本発明の第二実施例のベース100’を表しており、第一部材110’は長手状を呈し、第二部材120’は第一部材110’の中央部分に接続する。第一実施例と同じく、第一部材110’は支持部114’を有し、支持部114’はベース100の安定度を増すのに用いられる。
【0020】
図5を参照すると、本発明の第三実施例のベース100’’を表しており、第一部材110’’は第一円盤構造119を含み、第二部材120’’は第二円盤構造129を含み、第二円盤構造129は第一円盤構造119に対して接続し、且つ第一円盤構造119に対して回転する。第一実施例、第二実施例のベースと比べて、第三実施例のベース100’’は回転する時において、比較的に安定しているが、体積は比較的に大きいのである。
【0021】
以上、本発明の好適な実施例を例示したがこれは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することが可能である。従って、本発明が請求する保護範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0022】
1 コンピュータシステム
10 ポータブル電子装置
11 本体
12 スクリーン
20 外部接続表示器
30 拡張装置
100、100’、100’’ ベース
110、110’、110’’ 第一部材
111 第一結合部
112 第一位置決め凹陥部
112’ 位置決め溝
113 第二位置決め凹陥部
114、114’ 支持部
115 外部接続ポート
119 第一円盤構造
120、120’、120’’ 第二部材
121 第二結合部
122 ソケット
1221 ノッチ
1222 位置決め柱
1223 リブ
1224 メインコネクタ
123 拡張スロット
124 底面
125 支持部材
126 位置決め凸点
126’ 位置決め凸塊
129 第二円盤構造
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5