(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792413
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】湿度に敏感な電子デバイス用の乾燥剤組成物
(51)【国際特許分類】
B01D 53/28 20060101AFI20150928BHJP
C08L 101/00 20060101ALI20150928BHJP
C08K 9/10 20060101ALI20150928BHJP
C08K 3/22 20060101ALI20150928BHJP
C08K 3/34 20060101ALI20150928BHJP
B01D 53/26 20060101ALI20150928BHJP
B01J 20/04 20060101ALI20150928BHJP
B01J 20/28 20060101ALI20150928BHJP
B01J 20/18 20060101ALI20150928BHJP
B01J 20/16 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
B01D53/28
C08L101/00
C08K9/10
C08K3/22
C08K3/34
B01D53/26 210
B01J20/04 A
B01J20/28 A
B01J20/18 B
B01J20/16
【請求項の数】13
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-503961(P2015-503961)
(86)(22)【出願日】2013年3月15日
(65)【公表番号】特表2015-519191(P2015-519191A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(86)【国際出願番号】IB2013052087
(87)【国際公開番号】WO2013153469
(87)【国際公開日】20131017
【審査請求日】2014年10月3日
(31)【優先権主張番号】MI2012A000601
(32)【優先日】2012年4月13日
(33)【優先権主張国】IT
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511020829
【氏名又は名称】サエス・ゲッターズ・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジオ・マッキ
(72)【発明者】
【氏名】アレッサンドラ・コロンボ
(72)【発明者】
【氏名】パオロ・ヴァッカ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト・ジャンナントーニオ
【審査官】
岡谷 祐哉
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−159828(JP,A)
【文献】
特開2012−187483(JP,A)
【文献】
特開平11−076815(JP,A)
【文献】
特開2000−033224(JP,A)
【文献】
特開2000−061242(JP,A)
【文献】
特開2010−131597(JP,A)
【文献】
米国特許第05591379(US,A)
【文献】
国際公開第98/000352(WO,A1)
【文献】
欧州特許第01788034(EP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/26−53/28
B01J 20/00−20/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子バインダと、
前記高分子バインダ中に分散された、少なくとも一つの乾燥剤材料の第一の量のパウダーの分散体と、
少なくとも一つの乾燥剤材料の第二の量のパウダーの分散体と、を含む乾燥剤組成物であって、前記第二の量のパウダーが、前記高分子バインダと異なる組成を有するカプセル化材料のシェルに囲まれた凝集体の形態であり、
前記カプセル化材料が、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリスチレン、及びポリスルホンからなる群より選択される乾燥剤組成物。
【請求項2】
前記第一の量のパウダー及び前記第二の量のパウダーの両方が、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、モレキュラーシーブ及びアルミノシリケートからなる群より選択される、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項3】
前記アルカリ金属酸化物及びアルカリ土類金属酸化物が、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムまたはバリウムの酸化物からなる群より選択される、請求項2に記載の乾燥剤組成物。
【請求項4】
前記第一の量のパウダー及び前記第二の量のパウダーが同じ化学組成を有する、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項5】
前記第一の量のパウダーまたは前記第二の量のパウダーの少なくとも一つが、有機基で表面修飾される、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項6】
前記第一の量のパウダー及び前記第二の量のパウダーの合計が、総組成物重量に対して30%から60%の重量濃度に対応する、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項7】
前記第一の量のパウダーと前記第二の量のパウダーとの間の重量比が、2:1から6:1の間であり、前記第二の量のパウダーの重量はカプセル化材料の重量も含む、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項8】
前記重量比が2:1から5:1の間である、請求項7に記載の乾燥剤組成物。
【請求項9】
前記高分子バインダが、エポキシ樹脂、エポキシアクリル樹脂、パーフルオロポリエーテル樹脂およびシロキサンマトリクスからなる群より選択される、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項10】
カプセル化材料の前記シェルが、5μmから50μmの厚さを有する、請求項1に記載の乾燥剤組成物。
【請求項11】
前記厚さが10μmから30μmである、請求項10に記載の乾燥剤組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の乾燥剤組成物からなる乾燥剤体またはフィルムを含む、デバイス。
【請求項13】
前記デバイスが、マイクロ電気機械装置、マイクロ光学電気機械装置、テレコム用途用の光学電子デバイス、医学上のインプラント可能なデバイス及び有機電子デバイスの群から選択される、請求項12に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高分子マトリクス中に分散された乾燥剤材料パウダーに存在し、パッケージされた電子デバイスの早期故障及び/または性能の劣化を防ぐために、パッケージされた電子デバイス内の湿度レベルを制御するのに適した、改善した乾燥剤組成物に関連する。
【背景技術】
【0002】
様々な電子デバイス及び産業デバイスは水蒸気が約0.1から5000ppmの範囲の湿度レベルを要求する。性能が湿気に影響されるためである。これらのデバイスの例は、マイクロ電気機械装置(MEMS)及びマイクロ光学電気機械装置(MOEMs)、テレコム用途用の光学電子デバイス、医学上のインプラント可能なデバイス(ペースメーカー、除細動器)、OLED及びOLET等の有機電子デバイスである。
【0003】
典型的にはデバイスの保護は、湿気に敏感なデバイスを含むエンクロージャ内への乾燥剤組成物の挿入とともに、外部環境から湿気の伝達を減らすのに適したシーラントを用いるデバイスのカプセル化によって達成される。
【0004】
モレキュラーシーブ、シリカゲル及びアルミノシリケートは湿度を物理吸着することができ、それらは上記範囲内の湿度レベルを維持するために使用される典型的な乾燥剤材料である。しかしそれらは比較的低い水分容量を有し、さらに水分容量はデバイスのエンクロージャ内の温度の関数である:室温で吸着された湿気は、エンクロージャ内が、例えば60℃から100℃の範囲の、より高い温度に到達すると、不必要に放出され得り、そのような温度はデバイスが運転モードの際に非常に平凡に達成される。
【0005】
アルカリ及びアルカリ土類酸化物、硫酸塩、金属ハライド、及び過塩素酸塩は、しばしば物理吸着物質よりも低い最小平衡値及び高い水分容量で、湿気を化学的に吸収する。しかし、それらは比較的高い湿気濃度に曝露されると(例えば、電子デバイスの製造プロセス中)、それらは飽和してしまい、従ってデバイスの故障または劣化を防ぐのに効果がなくなってしまい得る。実際、物理吸着材料と異なり、化学吸着材料は通常、再生温度を必要とし、再生温度が高温すぎるために、再生プロセスはデバイスの製造中または製造後に適用不可能である。
【0006】
特許文献1は、湿気ゲッタリング特性を有し、水蒸気を透過可能なバインダ中に細かく分散した乾燥剤材料中に存在する組成物を記述する。バインダは高分子、多孔質セラミック、または多孔質ガラスであり得、それらはいずれも、可能な限り吸湿速度に影響を与えないという必要条件を有する。従って特許文献1は乾燥剤組成物の吸着特性を維持することに焦点をあてているが、デバイス製造プロセスに要求される期間の間(すなわち4〜24時間)乾燥剤を湿度に曝露することを許容しつつ、この目標を達成する方法については言及していない。
【0007】
特許文献2は、電子デバイスのハウジング内に位置することができる、湿気吸収体を開示している。上記吸収体は、樹脂状材料中に分散した、主なガス吸収パウダーとしての酸化カルシウム(CaO)に存在し、吸収体の湿気吸収性能をよりうまく制御するために、樹脂状のバインダ中に分散されたCaOに存在する吸収シートの片面、または両面上の追加的なコーティング層と関連され得る。たとえ高感度なデバイスを閉じる前の湿度への曝露による飽和の減少を達成できたとしても、特許文献2は、この保護効果を吸着特性の維持、即ち、最終用途に対する残留水分容量(最大で全容量の80%)と関連付けるために、それを最適化する方法については言及していない。さらに、樹脂状バインダ上で均一且つ制御された薄膜を得ることは非常に難しく、従って、それを電子デバイス中の使用に適したものにし、製造プロセス内で簡単に使用可能なものとする、最終的な吸収特性を達成することが保証されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5591379号明細書
【特許文献2】米国特許第6673436号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、エンクロージャ内にシールされた湿気に敏感な電子デバイスを囲む環境を乾燥させるのに適し、シールステップ前に非乾燥環境下への組成物の曝露を伴う製造プロセスで操作され、使用されるのに適した高分子組成物を提供し、従来の技術に存在した欠点を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の態様において、本発明は高分子バインダを含む乾燥剤組成物及び上記高分子バインダ中に分散した少なくとも一つの乾燥剤材料の第一の量のパウダーの分散体に関連し、上記第一のパウダーは上記高分子バインダと直接接触し、上記乾燥剤組成物はさらに少なくとも一つの乾燥剤材料の第二の量のパウダーの分散体を含み、上記第二のパウダーは、上記高分子バインダと異なる組成を有するカプセル化材料のシェルによって囲まれた凝集体の形態である。
【0011】
本発明は、望ましい効果を達成するのに適した組成物の構造特性を概略的に表した、
図1と関連して記述される。
図1中の異なるコンポーネントは、本発明の主な技術的特徴の理解を改善するように表されており、それらの間の実際の寸法比率を維持する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】望ましい効果を達成するのに適した組成物の構造特性を概略的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
従って、湿気吸着組成物10は、高分子マトリクス3中に分散した乾燥剤パウダー1,2に存在する。しかし、従来の技術と異なり、上記パウダーは二つの異なる形態で存在する:「そのまま」分散した第一の量の第一乾燥剤パウダー1は、カプセル化された形態で分散した第二の量の第二乾燥剤パウダー2とともに、高分子マトリクス3中に存在する。このカプセル化された形態は、バインダ3と異なる化学組成を有する高分子シェル4に囲まれたパウダー粒子2に存在し、パウダー粒子を包含するのに適したマイクロメートル寸法の高分子カプセルの一種となる。
【0014】
本発明に係る第一及び第二の乾燥剤材料1,2は、酸化リチウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、モレキュラーシーブ及びアルミノシリケート等のアルカリおよびアルカリ土類酸化物から選択可能であるが、それらに限定はされない。一般的に、それらは二つの異なる種類の湿度吸収パウダーであり得るが、本発明を実行するために、両者が同じ場合もいずれにせよ適切に考慮される。実際、同じ種類の乾燥剤材料が使用される場合、少なくともカプセル化された乾燥剤材料パウダー2と、少なくともフリーまたはカプセル化されていない乾燥剤材料パウダー1が共存していることが、吸収レートを効果的に制御すること、すなわち湿気に敏感なデバイス中に組成物が挿入された際に、飽和すること、または吸収レートが過度に低下することなしに、所望の期間、大気中への曝露を可能にすること、を達成するための本発明に係る主な特徴である。
【0015】
本発明の好ましい実施形態において、乾燥剤組成物中の総固形分(すなわち、組成物中に含まれる総乾燥剤パウダー重量)は、組成物重量に対して重量で30から60%の間である。さらに、カプセル化された形態の乾燥剤材料と、カプセル化されていない形態の乾燥剤材料との重量比率は、1:2から1:6の間で選択され、好ましくは1:2から1:5の間であり、カプセル化された形態の乾燥剤材料の重量は、パウダーの重量と、それを包含する高分子カプセル化材料の重量の合計として意図される。
【0016】
本発明の対象の組成物の配合処方中で使用されるのに適した乾燥剤パウダーは、好ましくは100nmから10μmの間の寸法を有することができ、高分子シェル4内にカプセル化された上記乾燥剤パウダー2に存在するマイクロカプセルは通常5から50μmの間、好ましくは10から40μmの寸法を有する。上記マイクロカプセルはスプレー乾燥、振動ノズル(アトマイゼーション)、界面及び乳化重合によって、選択された乾燥剤パウダーから出発して事前に得られ得る。代替的な実施形態において、組成物の高分子コンポーネント(すなわち高分子バインダまたは高分子シェル)中の分散均一性を改善するために、適切な有機基での表面修飾を有する上記第一及び第二の乾燥剤材料(1,2)の少なくとも一つを使用することが有益であり得る。
【0017】
好ましい実施形態において、本発明の乾燥剤組成物は分配可能な組成物であり、10000から1000000cPの間の粘度を有し、高分子バインダ3は、例えばエポキシ樹脂、エポキシアクリル樹脂、パーフルオロポリエーテル樹脂およびシロキサンマトリクスから適切に選択されることができる。一方カプセル化材料4はアクリル樹脂、ポリイミド、ポリスチレン及びポリスルホンから選択され、5から50μm、好ましくは10から30μmの厚さを有するシェルに存在する。
【0018】
本発明に係る乾燥剤組成物は、製造プロセス及び実験室プロセスで通常使用される方法、例えばニードルディスペンス、ジェットディスペンス、スクリーン印刷、
ドクターブレード法及びディッピング、を通して分配されるのに適している。最終的に乾燥剤体またはフィルムは、通常80〜200℃の、熱処理によって簡単に得られる。
【0019】
上記乾燥剤体またはフィルムは基本的には上記分配可能な乾燥剤組成物と同じ化学的性質を維持するが、コンソリデーション重合機構に起因する小さな変化のみ観察され得る。それらの配合処方に溶媒が使用されないからである。
【0020】
乾燥剤組成物の堆積または予備成形体若しくはフィルムの挿入は、電子デバイスの製造プロセス中に適切に実行され得り、電子デバイスの保護のための性能を無効にしてしまい得る、水分吸着特性の劣化が起こることなく、環境湿度への最大で24時間にもなる延長された期間の曝露が起こり得る。
【0021】
以下の、限定的ではない実施例によって本発明が説明される。
【0022】
[実施例1]
本発明に係る高分子カプセル化された乾燥剤は、カプセル化高分子(PMMA、52.5g)が溶解した適当な懸濁化剤(トルエン、1425g)中に分散された乾燥剤パウダー粒子(CaO、22.5g)を含む原液をスプレー乾燥して生産される。溶液は懸濁化剤(トルエン、120℃)の素早い蒸発を促進するために高温でスプレーされる。
【0023】
収集されたパウダー(5g)は、カプセル化されていない乾燥剤(CaO、17.5g)とともに高分子マトリクス(エポキシ樹脂、27.5g)に添加される。混合物は機械的に混合され、冷却され、乾燥した雰囲気で保存される。
【0024】
その後、ステンレス鋼基板上
でドクターブレード法を実行し、最終的に150℃、1時間でキュアリングをして乾燥剤サンプルが得られる。
【0025】
乾燥剤サンプルの吸着特性は、22℃、55%R.H.における重量分析試験によって試験され、24時間の曝露後に、80%の残留吸着容量が維持されることを示した。
【0026】
[実施例2]
本発明に係る高分子カプセル化された乾燥剤は、カプセル化高分子(ポリスルホン PSU、52.5g)が溶解した適当な懸濁化剤(トルエン、1425g)中に分散された乾燥剤パウダー粒子(CaO、22.5g)を含む原液をスプレー乾燥して生産される。溶液は懸濁化剤(トルエン、120℃)の素早い蒸発を促進するために高温でスプレーされる。
【0027】
収集されたパウダー(7.5g)は、カプセル化されていない乾燥剤(Li
2O、17.5g)とともに高分子マトリクス(エポキシ樹脂、27.5g)に添加される。混合物は機械的に混合され、冷却され、乾燥した雰囲気で保存される。
【0028】
その後、ステンレス鋼基板上
でドクターブレード法を実行し、最終的に150℃、1時間でキュアリングをして乾燥剤サンプルが得られる。
【0029】
乾燥剤サンプルの吸着特性は、22℃、55%R.H.における重量分析試験によって試験され、24時間の曝露後に、85%の残留吸着容量が維持されることを示した。
【0030】
[実施例3−比較例]
高分子カプセル化された乾燥剤は、高分子マトリクス(エポキシ樹脂、25g)中にカプセル化されていない乾燥剤(CaO、25g)を分散して生産される。混合物は機械的に混合され、冷却され、乾燥した雰囲気で保存される。要すれば、三本ロールミルによる均一化ステップが実施される。
【0031】
その後、ステンレス鋼基板上
でドクターブレード法を実行し、最終的に150℃、1時間でキュアリングをして乾燥剤サンプルが得られ、実施例1と同じ条件で試験された。24時間の曝露後に、たった70%未満の残留吸着容量が観察された。
【0032】
[実施例4−比較例]
高分子カプセル化された乾燥剤は、実施例3と同様に生産されるが、サンプル表面を覆うPMMA層の堆積ステップをさらに含む。PMMA層は、トルエン中
の高分子溶液(35wt%)
のドクターブレード法を実行し、続いて軽い熱処理(5分、60℃)によって溶媒を除去して得られる。
【0033】
その後、乾燥剤サンプルは実施例1及び2と同じ条件で試験される。24時間の曝露後に、たった70%未満の残留吸着容量が観察され、上述した実施例3の吸着特性と非常に類似する。
【符号の説明】
【0034】
1 第一の乾燥剤材料
2 第二の乾燥剤材料
3 高分子マトリクス
4 高分子シェル
10 湿気吸着組成物