特許第5792421号(P5792421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5792421
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】再結像光学系
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/24 20060101AFI20150928BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   G02B13/24
   G02B23/24 B
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-528743(P2015-528743)
(86)(22)【出願日】2014年10月31日
(86)【国際出願番号】JP2014079023
【審査請求日】2015年6月5日
(31)【優先権主張番号】特願2013-235950(P2013-235950)
(32)【優先日】2013年11月14日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(72)【発明者】
【氏名】金澤 あかり
【審査官】 森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−84214(JP,A)
【文献】 特開2009−251520(JP,A)
【文献】 特開2009−103874(JP,A)
【文献】 特開2009−204997(JP,A)
【文献】 特開2001−337271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 23/24 − 23/26
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージガイドと固体撮像素子との間に設けられ、前記イメージガイドによって伝送された像を前記固体撮像素子に再結像する、物体側テレセントリックな再結像光学系であって、
物体側から順に、前群と、絞りと、後群とを備え、
前記前群は、全体として正の屈折力を有し、
前記後群は、物体側に配置された正レンズと像側に配置された負レンズとからなる2群構成であり、全体として正の屈折力を有し、前記正レンズおよび前記負レンズの各々は単レンズまたは接合レンズからなり
下記条件式(1)および(2)を満足する再結像光学系。
(1) −2.2 < fR1/f < −0.79
(2) −0.5 < fR1/L < −0.15
ただし、
fR1;前記負レンズの焦点距離、
f;全系の焦点距離
L;物体面から像面までの全長
である。
【請求項2】
前記正レンズおよび前記負レンズの各々が、単レンズからなる請求項1に記載の再結像光学系。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再結像光学系に関し、特に、イメージガイドによって伝送された被写体像を小型の固体撮像素子に再結像させる内視鏡用の再結像光学系に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、イメージガイドと固体撮像素子とを組み合わせたハイブリッド型の内視鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この内視鏡は、挿入部内を通るイメージガイドと、操作部内に設置された再結像光学系及び固体撮像素子とを備え、対物光学系で結像した被写体像をイメージガイドによって伝送し、伝送した被写体像を再結像光学系によって固体撮像素子に再結像させることで被写体を撮像している。ハイブリッド型内視鏡には、挿入部先端に固体撮像素子が配置されている内視鏡と比較して、挿入部先端を小型化できるというメリットがある。また、画像をモニタに表示して複数人で観察したい場合には、カメラを装着しなければならないファイバスコープと比較して使い勝手がよいというメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4290923号公報
【特許文献2】特許第4588077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2に記載の再結像光学系は、近年開発が進んでいる小型の固体撮像素子との組み合わせには適しておらず、ハイブリッド型内視鏡に搭載する固体撮像素子を小型化することで操作部も小型化したいという要望に応えられない。前記の再結像光学系は倍率が比較的大きく設定されているため、小型の固体撮像素子と組み合わせた場合は診断や処置に適切な大きさで像が投影されない。
【0005】
また、小型の固体撮像素子には、光学系の全長短縮のために、撮像面に対して斜めに入射する光を受光する斜入射特性を有するものが多く存在する。前記の再結像光学系は斜入射特性を有する小型の固体撮像素子と組み合わせることを想定していないため、シェーディングが発生することがある。さらに、前記の再結像光学系の全長が長いため操作部が大型化してしまい、ユーザが操作部を操作しづらいという問題もある。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、斜入射特性を有する小型の固体撮像素子に好適である小型の再結像光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、イメージガイドと固体撮像素子との間に設けられ、前記イメージガイドによって伝送された像を前記固体撮像素子に再結像する、物体側テレセントリックな再結像光学系であって、物体側から順に、前群と、絞りと、後群とを備え、前記前群は、全体として正の屈折力を有し、前記後群は、物体側に配置された正レンズと像側に配置された負レンズとからなる2群構成であり、全体として正の屈折力を有し、前記正レンズおよび前記負レンズの各々は単レンズまたは接合レンズからなり、下記条件式(1)および(2)を満足する再結像光学系である。
(1) −2.2 < fR1/f < −0.79
(2) −0.5 < fR1/L < −0.15
ただし、fR1は前記負レンズの焦点距離、fは全系の焦点距離、Lは物体面から像面までの全長である。
【0008】
本態様によれば、物体面に配置されたイメージガイドの端面から出射された光は、前群および後群の正の屈折力によって、像面に配置された固体撮像素子の撮像面に結像される。このときに、最も像側に位置する負レンズの作用によって、光は撮像面に対して斜入射する。
【0009】
この場合に、物体側から順に、正、絞り、正のレンズ構成とすることで、全長を短くすることができる。さらに、負レンズの焦点距離fR1と全系の焦点距離fとが条件式(1)を満たすことによって、全長のさらなる短縮を図りつつ、固体撮像素子に適した斜入射角を確保することができる。
【0010】
上記態様においては、条件式(2)を満足することで、固体撮像素子への斜入射角を確保しつつ、全長をさらに小さくすることができる。fR/Lが−0.5以下である場合には、固体撮像素子への斜入射角が小さくなり、斜入射特性を有する小型の固体撮像素子に対応することが困難になる。一方、fR/Lが−0.15以上である場合には、全長の短縮が困難になる。
【0011】
上記態様の参考例においては、下記条件式(3)を満足していてもよい。
(3) 0.25 < |FB|/|FF| < 4
ただし、FBは像面から全系の後側焦点位置までの距離、FFは物体面から全系の前側焦点位置までの距離である。
このようにすることで、イメージガイドから伝送された被写体像を適切な倍率(具体的には、0.5倍から2倍)で固体撮像素子に結像することができる。
【0012】
上記態様の参考例においては、撮像領域の短軸方向の長さ寸法が1.5mm以下である前記固体撮像素子に適用されてもよい。
撮像領域の短軸方向の長さ寸法が1.5mm以下である小型の固体撮像素子は、一般に、撮像面に対する入射角が−15°から−4°である光に対して感度を有する。このような斜入射特性を有する固体撮像素子に対しても、好適に適用することができる。
【0013】
上記態様の参考例においては、前記前群が、物体側から順に、第1群と、第2群とからなり、前記第1群および前記第2群のうち少なくとも一方が、正の屈折力を有する接合レンズからなっていてもよい。
このようにすることで、接合レンズによって倍率色収差を良好に補正することができる。なお、第1群および第2群の両方が正の屈折力を有する接合レンズからなることが、さらに好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、斜入射特性を有する小型の固体撮像素子に好適である小型の再結像光学系を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図2】本発明の実施例1に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図3図2の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
図4】本発明の実施例2に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図5図4の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
図6】本発明の実施例3に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図7図6の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
図8】本発明の実施例4に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図9図8の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
図10】本発明の実施例5に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図11図10の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
図12】本発明の実施例6に係る再結像光学系の全体構成を示すレンズ断面図である。
図13図12の再結像光学系の(a)球面収差、(b)非点収差、(c)倍率色収差、(d)歪曲収差、(e)コマ収差(最大像高)、(f)コマ収差(中間像高)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の一実施形態に係る再結像光学系1について図1を参照して説明する。
本実施形態に係る再結像光学系1は、ハイブリッド型内視鏡の操作部に搭載される。ハイブリッド型内視鏡は、生体のような被検査物内に挿入される細長い挿入部と、該挿入部の基端側に設けられた操作部とを備える。挿入部は、先端に設けられた対物光学系と、そのほぼ全長にわたって延びるイメージガイド2とを備え、対物光学系によって形成された被写体像を、イメージガイド2によって操作部内の再結像光学系1まで伝送する。本実施形態に係る再結像光学系1は、イメージガイド2と固体撮像素子3との間に設けられ、イメージガイド2から受け取った被写体像を、固体撮像素子3の撮像面3aに結像するものである。
【0017】
具体的には、再結像光学系1は、図1に示されるように、物体側から順に、前群FGと、絞りSと、後群RGとを備え、物体側テレセントリック光学系を構成している。
符号FLは光学フィルタを示し、符号CGはカバーガラスを示している。また、符号OBJは、再結像光学系1の物体面を示し、物体面OBJの位置にイメージガイド2の基端面2aが配置される。符号IMGは、再結像光学系1の像面を示し、像面IMGの位置に固体撮像素子3の撮像面3aが配置される。
【0018】
前群FGは、物体側から順に、第1群G1と第2群G2とから構成され、全体として正の屈折力を有している。第1群G1と第2群G2とのうち、少なくとも1つが正の屈折力を有する接合レンズLcであることが好ましく、本例のように、両方が正の屈折力を有する接合レンズLcであることがさらに好ましい。接合レンズLcを備えることによって、倍率色収差を良好に補正することができる。
【0019】
後群RGは、物体側から順に、正レンズLpと、負レンズLnとからなり、全体として正の屈折力を有している。図1には、それぞれ単レンズからなる正レンズLpおよび負レンズLnが示されているが、これに代えて、正レンズLpおよび負レンズLnはそれぞれ接合レンズから構成されていてもよい。
【0020】
再結像光学系1は、下記条件式(1)から(3)を満足している。
(1) −2.2 < fR1/f < −0.79
(2) −0.5 < fR1/L < −0.15
(3) 0.25 < |FB|/|FF| < 4
ただし、fR1は負レンズLnの焦点距離(mm)、fは全系の焦点距離(mm)、Lは物体面OBJから像面IMGまでの距離(mm)、FBは像面IMGから全系の後側焦点位置までの距離(mm)、FFは物体面OBJから全系の前側焦点位置までの距離(mm)である。
【0021】
次に、このように構成された再結像光学系1の作用について説明する。
対物光学系によって形成された被写体像は、イメージガイド2によって伝送され、イメージガイド2の基端面2aから再結像光学系1に入射され、前群FGおよび後群RGが有する正の屈折力の作用によって固体撮像素子3の撮像面3aに結像される。このときに、最も像側に位置する負レンズLnの作用によって、各光線は、撮像面3aに対して斜めに入射する。
【0022】
この場合に、本実施形態によれば、条件式(1),(2)を満たすことによって、再結像光学系1の全長を短くし、小型の構成とすることができる。さらに、撮像面3aへの光線の斜入射角(光線と光軸とが成す角度)を十分に確保でき、斜入射特性を有する小型の固体撮像素子3にも好適に適用することができる。具体的には、撮像領域の短軸方向の長さ寸法が1.5mm以下である小型の固体撮像素子3が有する入射角の許容範囲は、一般に、−15°から−4°である。再結像光学系1によれば、撮像面3aに対する−15°から−4°の斜入射角を実現することができる。さらに、条件式(3)を満たすことによって、イメージガイド2から受光した被写体像を適切な倍率、具体的には、0.5倍から2倍で、固体撮像素子3に結像することができる。
【0023】
本実施形態に係る再結像光学系1においては、以下の条件式(3’)を満たしていることがより好ましい。
(3’) 0.25 < |FB|/|FF| < 2.65
画像をモニタに表示する場合に、画像が小さい方が画質はより良く見えるので、画質の観点から被写体像を再結像光学系1で拡大しすぎない方がよい。(3’)を満たすことで、イメージガイド2によって伝送された被写体像を0.5倍から1.62倍で固体撮像素子3に結像することができる。
【実施例】
【0024】
次に、上述した本実施形態の実施例1から6について、図2から図13を参照して以下に説明する。
各実施例に記載のレンズデータにおいて、rは曲率半径(mm)、dは面間隔(mm)、neはe線に対する屈折率、Vdはd線に対するアッベ数、OBJ(面番号=0)は物体面、IMGは像面、Sは明るさ絞りを示している。
【0025】
(実施例1)
本発明の実施例1に係る再結像光学系の全体構成を図2に示し、その収差図を図3に示す。本実施例に係る再結像光学系は、上述した図1の再結像光学系と同様のレンズ構成を有している。
【0026】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 2.8000 1.
7 9.748 1.1100 1.85504 23.78
8 3.281 2.9300 1.67340 47.23
9 −6.202 0.2000 1.
10 2.920 1.4000 1.48915 70.23
11 −4.846 0.5000 1.88815 40.76
12 ∞ 1.8000 1.
13 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
14(S) ∞ 0.0300 1.
15 ∞ 0.1900 1.
16 3.853 1.9000 1.88815 40.76
17 ∞ 0.5300 1.
18 −2.762 0.5000 1.88815 40.76
19 ∞ 0.7300 1.
20 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
21 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
22 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
23 ∞ 0.0073 1.
IMG ∞ 0.0000
【0027】
(実施例2)
本発明の実施例2に係る再結像光学系の全体構成を図4に示し、その収差図を図5に示す。本実施例に係る再結像光学系は、前群FGの物体側の接合レンズLcを構成する負レンズと正レンズとの順番が逆になっている点において、上述した図1の再結像光学系のレンズ構成と異なる。
【0028】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 2.7125 1.
7 7.589 2.0453 1.67340 47.23
8 −2.182 0.5626 1.81264 25.42
9 −4.340 0.2371 1.
10 5.258 2.1354 1.48915 70.23
11 −3.579 1.2224 1.88815 40.76
12 −39.690 0.8056 1.
13 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
14(S) ∞ 0.0300 1.
15 ∞ 1.7368 1.
16 7.000 2.0090 1.88815 40.76
17 −6.754 0.6373 1.
18 −2.633 0.9805 1.88815 40.76
19 −28.069 1.5354 1.
20 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
21 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
22 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
23 ∞ 0.0002 1.
IMG ∞ 0.00
【0029】
(実施例3)
本発明の実施例3に係る再結像光学系の全体構成を図6に示し、その各種収差図を図7に示す。本実施例に係る再結像光学系は、後群RGの正レンズLpが接合レンズである点において、上述した図1の再結像光学系のレンズ構成と異なる。
【0030】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 1.6984 1.
7 6.693 3.3439 1.85504 23.78
8 3.130 1.6007 1.67340 47.23
9 −6.940 0.2000 1.
10 3.222 2.3802 1.48915 70.23
11 −2.725 1.6046 1.88815 40.76
12 −6.216 0.1500 1.
13 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
14(S) ∞ 0.0300 1.
15 ∞ 1.3136 1.
16 3.227 1.5533 1.88815 40.76
17 5.003 0.6479 1.48915 70.23
18 35.520 0.1983 1.
19 −1.993 0.2111 1.88815 40.76
20 −2.758 0.1299 1.
21 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
22 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
23 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
24 ∞ 0.0000 1.
IMG ∞ 0.0000
【0031】
(実施例4)
本発明の実施例4に係る再結像光学系の全体構成を図8に示し、その各種収差図を図9に示す。本実施例に係る再結像光学系は、後群RGの負レンズLnが接合レンズである点において、上述した図1の再結像光学系のレンズ構成と異なる。
【0032】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 0.2434 1.
7 4.394 3.0001 1.85504 23.78
8 2.615 2.0718 1.67340 47.23
9 −5.176 0.2002 1.
10 3.127 1.4781 1.48915 70.23
11 −2.597 2.0013 1.88815 40.76
12 −12.195 0.1000 1.
13(S) ∞ 0.0300 1.
14 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
15 ∞ 2.2556 1.
16 12.376 0.7065 1.88815 40.76
17 −4.700 1.0451 1.
18 −2.222 1.2465 1.88815 40.76
19 14.581 1.4187 1.85504 23.78
20 −10.007 1.3433 1.
21 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
22 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
23 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
24 ∞ −0.0007 1.
IMG ∞ 0.0000
【0033】
(実施例5)
本発明の実施例5に係る再結像光学系の全体構成を図10に示し、その各種収差図を図11に示す。本実施例に係る再結像光学系は、上述した図1の再結像光学系と同様のレンズ構成を有している。
【0034】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 1.7384 1.
7 13.157 3.0014 1.85504 23.78
8 3.480 3.0012 1.88815 40.76
9 −6.193 0.2612 1.
10 4.093 2.4289 1.64254 60.08
11 −3.075 2.3560 1.88815 40.76
12 8.542 0.1500 1.
13(S) ∞ 0.0300 1.
14 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
15 ∞ 2.3364 1.
16 −3.500 1.8072 1.88815 40.76
17 −1.937 0.6716 1.
18 −0.989 0.1813 1.64268 44.87
19 −1.845 0.5179 1.
20 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
21 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
22 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
23 ∞ −0.0003 1.
IMG ∞ 0.0000
【0035】
(実施例6)
本発明の実施例6に係る再結像光学系の全体構成を図12に示し、その各種収差図を図13に示す。本実施例に係る再結像光学系は、前群FGの第1群G1が、2つの単レンズからなる点において、上述した図1の再結像光学系のレンズ構成と異なる。
【0036】
レンズデータ
面番号 r d ne Vd
OBJ ∞ 0.6000 1.
1 ∞ 0.4000 1.51825 64.14
2 ∞ 1.0000 1.
3 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
4 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
5 ∞ 0.5600 1.55098 45.79
6 ∞ 1.6510 1.
7 6.267 2.0660 1.65222 33.79
8 2.727 0.5000 1.
9 3.427 4.0851 1.73234 54.68
10 −9.226 0.3895 1.
11 2.674 2.0850 1.48915 70.23
12 −2.582 0.6619 1.88815 40.76
13 −29.581 0.6000 1.
14 ∞ 0.3000 1.52300 66.54
15(S) ∞ 0.0300 1.
16 ∞ 1.0138 1.
17 3.948 2.2918 1.88815 40.76
18 −178.534 0.3300 1.
19 −1.989 0.5059 1.88815 40.76
20 −5.478 0.1366 1.
21 ∞ 0.4500 1.51825 64.14
22 ∞ 0.0200 1.51190 64.05
23 ∞ 0.4000 1.61350 50.49
24 ∞ 0.0000 1.
IMG ∞ 0.0000
【0037】
上述した実施例1から6について、条件式(1)から(3)の値と、撮像面への入射角(度)と、想定している固体撮像素子の撮像領域の寸法(mm)とを表1に示す。入射角は、撮像面に入射する光線が光軸となす角度のうち、絶対値が最大となる角度である。撮像領域の寸法は、長方形の撮像領域の短軸方向の寸法である。さらに、参考として、前群FGの焦点距離fF(mm)、後群RGの焦点距離fR(mm)、および再結像光学系1の倍率も示す。
【0038】
【表1】
【符号の説明】
【0039】
1 再結像光学系
2 イメージガイド
3 固体撮像素子
3a 撮像面
FG 前群
RG 後群
G1 第1群
G2 第2群
Lc 接合レンズ
Lp 正レンズ
Ln 負レンズ
S 絞り
OBJ 物体面
IMG 像面
【要約】
斜入射特性を有する小型の固体撮像素子に好適である小型の再結像光学系を提供する。物体側から順に、前群(FG)と、絞り(S)と、後群(RG)とを備え、前群(FG)は、全体として正の屈折力を有し、後群(RG)は、全体として正の屈折力を有すると共に、最も像側に負レンズ(Ln)を有し、下記条件式(1)を満足する再結像光学系(1)を提供する。ただし、fR1は負レンズ(Ln)の焦点距離、fは全系の焦点距離である。
(1) −2.2<fR1/f<−0.79
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13