特許第5792706号(P5792706)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5792706リズムゲーム制御装置、およびリズムゲーム制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792706
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】リズムゲーム制御装置、およびリズムゲーム制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/426 20140101AFI20150928BHJP
   A63F 13/44 20140101ALI20150928BHJP
   A63F 13/63 20140101ALI20150928BHJP
   A63F 13/814 20140101ALI20150928BHJP
【FI】
   A63F13/426
   A63F13/44
   A63F13/63
   A63F13/814
【請求項の数】8
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-262033(P2012-262033)
(22)【出願日】2012年11月30日
(65)【公開番号】特開2014-104318(P2014-104318A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2012年11月30日
【審判番号】不服2014-20158(P2014-20158/J1)
【審判請求日】2014年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】308033283
【氏名又は名称】株式会社スクウェア・エニックス
(74)【代理人】
【識別番号】100114720
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100128749
【弁理士】
【氏名又は名称】海田 浩明
(72)【発明者】
【氏名】間 一郎
【合議体】
【審判長】 黒瀬 雅一
【審判官】 藤本 義仁
【審判官】 吉村 尚
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−300838(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲を再生すると共に、当該楽曲のリズムに合わせた操作入力をプレイヤに促す操作標識を示すトリガをタッチパネルを備える表示装置の表示画面に表示することでリズムゲームの進行を制御する機能をコンピュータに実現させるためのリズムゲーム制御プログラムであって、
複数の基礎譜面と、各基礎譜面に予め定められた前記トリガの配置許容位置とを含む基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶手段と、前記リズムゲームにて使用される譜面であって前記トリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶手段とを備えた前記コンピュータに、
前記基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示画面に表示する譜面編集画面表示機能と、
前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるトリガ配置要求受付機能と、
前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が、前記配置許容位置でない場合にはトリガを配置せず、前記配置許容位置である場合に当該トリガ配置要求に従い前記基礎譜面にトリガを配置するトリガ配置機能と、
該トリガ配置機能によって前記基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する編集譜面情報登録機能とを
実現させるためのリズムゲーム制御プログラム。
【請求項2】
前記譜面編集画面表示機能では、前記譜面情報記憶手段に登録されている譜面情報が示す譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示画面に表示する機能を実現させ、
前記トリガ配置機能では、前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が前記配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い譜面にトリガを配置する機能を実現させ、
前記編集譜面情報登録機能では、前記トリガ配置機能によって譜面にトリガが配置されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する機能を
実現させるための請求項1記載のリズムゲーム制御プログラム。
【請求項3】
前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置変更操作によるトリガ配置変更要求を受け付けるトリガ配置変更要求受付機能と、
前記トリガ配置変更要求によるトリガの配置変更要求位置が前記配置許容位置である場合に、当該トリガ配置変更要求に従いトリガの配置位置を変更するトリガ配置位置変更機能とを実現させ、
前記編集譜面情報登録機能では、前記トリガ配置位置変更機能によってトリガの配置位置が変更されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する機能を
実現させるための請求項1または請求項2記載のリズムゲーム制御プログラム。
【請求項4】
前記譜面編集画面表示機能では、前記表示画面に表示する譜面編集画面の大きさに応じて、前記配置許容位置に所定のマークを選択的に表示する機能を
実現させるための請求項1から請求項3のうち何れかに記載のリズムゲーム制御プログラム。
【請求項5】
前記配置許容位置は、前記基礎譜面に対応する音楽のテンポに基づいて定められる
請求項1から請求項4のうち何れかに記載のリズムゲーム制御プログラム。
【請求項6】
楽曲を再生すると共に、当該楽曲のリズムに合わせた操作入力をプレイヤに促す操作標識を示すトリガをタッチパネルを備える表示装置の表示画面に表示することでリズムゲームの進行を制御するリズムゲーム制御装置であって、
複数の基礎譜面と、各基礎譜面に予め定められた前記トリガの配置許容位置とを含む基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶手段と、
前記リズムゲームにて使用される譜面であって前記トリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶手段と、
前記基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示画面に表示する譜面編集画面表示手段と、
前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるトリガ配置要求受付手段と、
前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が、前記配置許容位置でない場合にはトリガを配置せず、前記配置許容位置である場合に当該トリガ配置要求に従い前記基礎譜面にトリガを配置するトリガ配置手段と、
該トリガ配置手段によって前記基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する編集譜面情報登録手段とを含む
ことを特徴とするリズムゲーム制御装置。
【請求項7】
サーバと、通信ネットワークを介して前記サーバと通信可能なユーザ端末とを備え、楽曲を再生すると共に、当該楽曲のリズムに合わせた操作入力をプレイヤに促す操作標識を示すトリガをタッチパネルを備えるユーザ端末の表示画面に表示することでリズムゲームの進行を制御するビデオゲーム処理システムであって、
複数の基礎譜面と、各基礎譜面に予め定められた前記トリガの配置許容位置とを含む基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶手段と、
前記リズムゲームにて使用される譜面であって前記トリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶手段と、
前記基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示画面に表示する譜面編集画面表示手段と、
前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるトリガ配置要求受付手段と、
前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が、前記配置許容位置でない場合にはトリガを配置せず、前記配置許容位置である場合に当該トリガ配置要求に従い前記基礎譜面にトリガを配置するトリガ配置手段と、
該トリガ配置手段によって前記基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する編集譜面情報登録手段とを含む
ことを特徴とするリズムゲーム制御システム。
【請求項8】
請求項1記載のリズムゲーム制御プログラムがインストールされたコンピュータと通信する端末に、前記リズムゲームの進行に応じたゲーム画面を表示する機能を実現させるための端末用プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リズムゲームの進行を制御するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、音楽ゲーム(またはリズムゲーム)システムでは、プレイヤによるプレイ内容に応じて、非表示状態に設定されている指示マークを非表示状態から表示状態に切り替えるようにしたものが種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このようなシステムでは、予めゲームシステムの提供者等により作成された譜面(楽曲に応じた操作標識の入力時期を示す画像)を用いて趣向性の高い操作感を実現することに重点が置かれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−088684号公報
【特許文献2】特開2010−088685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これら従来のシステムでは、プレイヤは音楽ゲームにおいてゲーム提供者側で予め作成されている譜面しか利用することができず、バラエティに富んだ様々な譜面を利用したいというプレイヤのニーズを満たすことができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決すべく、リズムゲームにおいてバラエティに富んだ様々な譜面をプレイヤ側に作成させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のビデオゲーム処理装置は、楽曲を再生すると共に、タッチパネルを備える表示装置の表示画面に、プレイヤに対して当該楽曲のリズムに合わせた操作入力を促す操作標識を示すトリガを表示することでリズムゲームの進行を制御するリズムゲーム制御装置であって、前記トリガの配置許容位置を示すトリガ配置許容マークが配置された基礎譜面を示す基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶手段と、前記リズムゲームにて使用される譜面であって前記トリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶手段と、前記基礎譜面情報が示す基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示装置に表示する譜面編集画面表示手段と、前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるトリガ配置要求受付手段と、前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が前記トリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い前記基礎譜面にトリガを配置するトリガ配置手段と、該トリガ配置手段によって前記基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する編集譜面情報登録手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
上記の構成としたことで、リズムゲームにおいてバラエティに富んだ様々な譜面をプレイヤ側に作成させることができるようにすることができるようになる。
【0008】
前記譜面編集画面表示手段は、前記譜面情報記憶手段に登録されている譜面情報が示す譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示装置に表示し、前記トリガ配置手段は、前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い譜面にトリガを配置し、前記編集譜面情報登録手段は、前記トリガ配置手段によって譜面にトリガが配置されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する構成とされていてもよい。
【0009】
前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置変更操作によるトリガ配置変更要求を受け付けるトリガ配置変更要求受付手段と、前記トリガ配置変更要求によるトリガの配置変更要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置変更要求に従いトリガの配置位置を変更するトリガ配置位置変更手段とを含み、前記編集譜面情報登録手段は、前記トリガ配置位置変更手段によってトリガの配置位置が変更されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する構成とされていてもよい。
【0010】
前記譜面編集画面表示手段は、前記表示画面に表示する譜面編集画面の大きさに応じて前記トリガ配置許容マークを選択的に表示する構成とされていてもよい。
【0011】
さらに、本発明のビデオゲーム処理プログラムは、楽曲を再生すると共に、タッチパネルを備える表示装置の表示画面に、プレイヤに対して当該楽曲のリズムに合わせた操作入力を促す操作標識を示すトリガを表示することでリズムゲームの進行を制御する機能をコンピュータに実現させるためのリズムゲーム制御プログラムであって、前記トリガの配置許容位置を示すトリガ配置許容マークが配置された基礎譜面を示す基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶手段と、前記リズムゲームにて使用される譜面であって前記トリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶手段とを備えたコンピュータに、前記基礎譜面情報が示す基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を前記表示装置に表示する譜面編集画面表示機能と、前記譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるトリガ配置要求受付機能と、前記トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置が前記トリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い前記基礎譜面にトリガを配置するトリガ配置機能と、該トリガ配置機能によって前記基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を前記譜面情報記憶手段に登録する編集譜面情報登録機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、リズムゲームにおいてバラエティに富んだ様々な譜面をプレイヤ側に作成させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ビデオゲーム処理装置の構成例を示すブロック図である。
図2】制御部の構成の例を説明するための説明図である。
図3】エディットモード情報の格納状態の例を示す説明図である。
図4】基礎譜面情報の格納状態の例を示す説明図である。
図5】譜面情報の格納状態の例を示す説明図である。
図6】エディットモード処理の例を示すフローチャートである。
図7】譜面編集画面の例について説明するための説明図である。
図8】トリガの配置要求について説明するための説明図である。
図9】トリガ編集処理の例を示すフローチャートである。
図10】編集メニュー表示画面について説明するための説明図である。
図11】編集メニュー画面の他の例について説明するための説明図である。
図12】ホールドトリガ専用の編集メニューを含む編集メニュー画面について説明するための説明図である。
図13】譜面の拡大について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態におけるリズムゲーム制御装置100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、リズムゲーム制御装置100は、ゲームプログラム読取部10、制御部11、記憶部12、表示部13、音声出力部14、およびプレイヤ操作受付部15と、通信部16とを含む。
【0016】
プログラム読取部10は、各種ビデオゲームプログラムが格納された記憶媒体を内蔵する記憶媒体から必要なビデオゲームプログラムを読み出す機能を有する。なお、本例においては、プログラム読取部10は、ビデオゲームプログラムが格納された着脱可能なゲームカートリッジ20を装着する装着部を有し、プレイヤ(リズムゲーム制御装置100の操作者(ユーザ))により装着部に装着されたゲームカートリッジ20の記憶媒体からゲームプログラムを読み出し、記憶部12に格納する。なお、本例で用いられるビデオゲームプログラムに従って実行されるビデオゲームは、RPG、シミュレーションゲーム、パズルゲーム、バトルゲームなど、ゲームの要素としてリズムゲームを含むビデオゲームであればどのようなものであってもよい。
【0017】
制御部11は、プログラム読取部10により読み取られ記憶部12に格納されたゲームプログラムを実行し、プレイヤの操作に応じてビデオゲームを進行するための各種の制御を実行する機能を有する。
【0018】
図2は、本例における制御部11の構成の例を説明するための説明図である。図2に示すように、制御部11は、譜面編集画面表示部11aと、トリガ配置要求受付部11bと、トリガ配置部11cと、編集譜面情報登録部11dとを含む。
【0019】
譜面編集画面表示部11aは、後述する基礎譜面情報が示す基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を表示部13に表示するための処理を実行する機能を有する。
【0020】
トリガ配置要求受付部11bは、譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付けるための処理を実行する機能を有する。
【0021】
トリガ配置部11cは、トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、トリガ配置要求に従い基礎譜面にトリガを配置するための処理を実行する機能を有する。
【0022】
編集譜面情報登録部11dは、トリガ配置部11cによって基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録するための処理を実行する機能を有する。
【0023】
記憶部12は、ビデオゲームを進行する際に必要なビデオゲームプログラムや各種のデータを記憶する記憶媒体である。記憶部12は、例えばRAMなどの不揮発性のメモリによって構成される。記憶部12には、ゲームの進行に従って登録・更新される各種の情報や、ゲームカートリッジ20に内蔵される記憶媒体から読み出されたゲームにおいて使用される各種の情報が格納される。
【0024】
なお、リズムゲーム制御装置100が、ビデオゲームプログラムを図示しないゲームプログラム提供サーバからインターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードして記憶部12に格納する構成としてもよい。
【0025】
本例においては、記憶部12は、エディットモード情報記憶部12aと、基礎譜面情報記憶部12bと、譜面情報記憶部12cとを含む。
【0026】
エディットモード情報記憶部12aは、リズムゲームに用いる譜面の編集を行うモード(エディットモード)に関する情報であるエディットモード情報を記憶する記憶媒体である。
【0027】
図3は、エディットモード情報記憶部12aに記憶されるエディットモード情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、エディットモード情報は、編集対象と、ガイド表示対象と、編集メニュー情報とを含む。なお、図示しないが、本例においては、エディットモード情報記憶部12aには、エディットモードにおいて表示する画面や画像を示す情報が含まれるものとする。
【0028】
ここで、編集対象とは、エディットモードでトリガの配置を編集する譜面を示す対象となる譜面である。本例においては、編集対象として、トリガが配置されていない譜面である基礎譜面と、既にトリガが配置されている譜面(本例においては、デフォルト譜面または編集済み譜面)とのうち何れかが編集対象として設定される。また、トリガとは、リズムゲームにおいてプレイヤに対して所定の操作入力を促す操作標識を意味する。
【0029】
また、ガイド表示対象とは、エディットモードにおいてトリガの配置位置の例を案内するために表示される対象(すなわち、ガイド表示される対象)を意味する。本例においては、ガイド表示対象として、基礎譜面に対応付けて予め作成された3種類(基本、熟練、究極)の譜面(デフォルト譜面)のうち何れかがデフォルト譜面として設定される。
【0030】
また、編集メニュー情報とは、エディットモードにおいて表示される編集メニューに関する情報である。本例においては、編集メニュー情報は、エディットモードにおいて選択されるトリガに応じて表示する編集メニューを示す規則のほか、編集メニューとして表示する画像情報などを含む。以下、編集メニューを示す規則として、「トリガが選択された場合、編集メニュー1を表示し、ホールドトリガが選択された場合、(編集メニュー1とは異なる)編集メニュー2を表示する」という規則が設定されている場合を例にして説明を行う。
【0031】
基礎譜面情報記憶部12bは、トリガの配置許容位置を示すトリガ配置許容マークが配置された基礎譜面を示す基礎譜面情報を記憶する記憶媒体である。
【0032】
図4は、基礎譜面情報記憶部12bに記憶される基礎譜面情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、基礎譜面情報は、基礎譜面名称と、音楽情報と、トリガ配置許容マーク情報と含む。
【0033】
ここで、基礎譜面名称とは、基礎譜面を一意に特定するための識別情報として用いられる名称を意味する。
【0034】
また、音楽情報とは、リズムゲームの際に再生される音楽を示す情報である。
【0035】
また、トリガ配置許容マーク情報とは、譜面におけるトリガの配置許容位置を示すトリガ配置許容マークに関する情報である。本例においては、基礎譜面毎に、トリガの配置を許容する位置が定められているものとする。なお、トリガ配置許容位置は、基礎譜面に対応する音楽のテンポに基づいて定められていることが好ましい。
【0036】
譜面情報記憶部12cは、リズムゲームにおいて使用される譜面であってトリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する記憶媒体である。
【0037】
図5は、譜面情報記憶部12cに記憶される譜面情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、譜面情報は、基礎譜面名称と、デフォルト譜面情報と、編集済み譜面情報とを含む。
【0038】
ここで、デフォルト譜面情報とは、予め、例えばリズムゲームの製作者等によりトリガが配置された譜面に関する情報を意味する。本例においては、デフォルト譜面情報は、デフォルト譜面を一意に特定するための識別情報として用いられるデフォルト譜面名称と、配置されたトリガに関する情報であるトリガ情報とを含む。
【0039】
また、編集済み譜面情報とは、プレイヤにより編集された譜面に関する情報を意味する。ここで、本例において「譜面を編集する」とは、譜面に配置されたトリガ配置許容マーク上にトリガを配置すること、または譜面に配置されたトリガ配置許容マーク上に配置されたトリガの削除およびトリガの種類や位置を変更することを意味する。そして、本例においては、編集済み譜面情報は、編集済み譜面を一意に特定するための識別情報として用いられる編集済み譜面名称と、編集されたトリガに関する情報であるトリガ情報とを含む。なお、編集済み譜面名称は、譜面の編集者により設定される構成としてもよいし、編集後に自動的に所定規則に従って作成されたものが設定される構成としてもよい。
【0040】
表示部13は、制御部11の制御に従って、ビデオゲームの進行やプレイヤ操作に応じたゲーム画面を表示する表示装置である。表示部13は、例えば、液晶表示装置によって構成される。
【0041】
音声出力部14は、制御部11の制御に従って、ビデオゲームの進行やプレイヤ操作に応じて音声を出力する。
【0042】
プレイヤ操作受付部15は、プレイヤ操作に応じた操作信号を受け付け、その結果を制御部11に通知する。本例においては、操作受付部15は、表示部13に設けられたタッチパネルを介してプレイヤの操作を受け付ける。なお、操作受付部15は、マウスやゲームパットなどのコントローラを介してプレイヤの操作を受け付ける構成とされていてもよい。
【0043】
通信部16は、インターネットなどの通信ネットワークに無線あるいは有線によって接続し、各種情報を送受信する。
【0044】
次に、本例のリズムゲーム制御装置100にて実行されるリズムゲームの概要について説明する。本例において実行されるリズムゲームは、プレイヤが音楽に合わせて所定の操作を行うことで進行するゲームモードと、プレイヤが譜面の編集を行うエディットモードとを備える。
【0045】
ゲームモードでは、譜面情報に基づいて操作標識であるトリガが表示画面上に表示され、プレイヤは、トリガが表示画面上の特定の位置に到達するタイミングに合わせて当該トリガが示す操作を行う。そして、プレイヤが行った操作の内容とタイミングとが順次判定されながら、リズムゲームが進行する。なお、リズムゲームの進行方法は特に限定されないが、本例においては、プレイヤの操作が成功したと判定された場合に敵キャラクタへの攻撃が実行される進行方法と、プレイヤの操作が成功したと判定された場合にプレイヤキャラクタが仮想空間(フィールド)を進む進行方法とが採用されているものとする。
【0046】
一方、エディットモードでは、楽曲に応じたトリガを配置するための画面が表示画面上に表示され、プレイヤは、トリガの追加や配置変更などを行うことで譜面を作成する。エディットモードについては、後で詳しく説明する。
【0047】
次に、本例のリズムゲーム制御装置100の動作について説明する。
【0048】
図6は、リズムゲーム制御装置100が実行するエディットモード処理の例を示すフローチャートである。エディットモード処理では、プレイヤからの指示に応じて譜面を編集(特に、トリガの追加、削除、変更)するための処理が行われる。なお、本発明に関係しない処理については、その内容を省略している場合がある。
【0049】
エディットモード処理は、例えばプレイヤからのエディットモードの開始要求と、編集対象とする譜面(基礎譜面またはトリガが配置されている譜面)の選択とを受け付けたことにより開始される。
【0050】
エディットモード処理において、先ず、制御部11は、選択を受け付けた編集対象を編集可能な譜面編集画面を表示する(ステップS101)。本例においては、制御部11が、基礎譜面Aの選択を受け付けたことにより、既にトリガが配置された譜面である譜面A−1を編集可能な譜面編集画面を表示する場合を例にして説明を行う。なお、制御部11が、編集対象を特定しないで譜面編集画面を表示し、その後にプレイヤによる編集対象の選択を受け付ける構成としてもよい。
【0051】
図7は、譜面編集画面の例について説明するための説明図である。図7に示すように、譜面編集画面には、4つのレーンL1〜L4により構成される譜面と、戻るボタンBBと、テンプレート表示領域TDと、テンプレート変更ボタンTBと、記録ボタンRBと、プレイボタンPBとが設けられる。
【0052】
各レーン上には、譜面A−1に対応する譜面情報と、譜面A−1の基礎譜面である基礎譜面Aに対応する基礎譜面情報とに基づいて、トリガと、トリガ配置許容マークと、ガイドとが表示される。
【0053】
ここで、本例におけるトリガの種類について簡単に説明する。本例におけるトリガには、タップトリガと、スライドトリガと、ホールドトリガと、ホールドスライドトリガとの4種類がある。
【0054】
タップトリガ(例えば、図7におけるトリガ701)は、画面上の任意に位置に対するタップ操作を示す操作標識として機能する。スライドトリガ(例えば、図7におけるトリガ702)は、スライドトリガに描かれた矢印の方向へのスライド操作を示す操作標識として機能する。ホールドトリガ(例えば、図7におけるトリガ703)は、始点トリガ703aと、ホールドライン703bと、終点トリガ703cとにより構成されるトリガであり、ホールドラインの長さ分だけ始点トリガ703が示す操作を継続することを示す操作標識として機能する。ホールドスライドトリガ(図示せず)は、ホールドトリガ703の始点トリガ703aをスライドトリガに置き換えた構成のトリガであり、始点トリガとしてのスライドトリガが示す操作をホールドラインの長さ分だけ継続する操作を示す操作標識として機能する。
【0055】
また、トリガ許容マーク(例えば、図7におけるトリガ許容マーク705)は、譜面A−1の音楽情報が示す音楽のリズムに沿ったタイミングに配置されており、プレイヤ(譜面の編集者)は、トリガ許容マーク上にトリガを配置していく。
【0056】
また、ガイドは、譜面A−1に対応するデフォルト譜面情報に従って表示される。具体的には、デフォルト譜面情報が示すトリガの位置に、譜面A−1に設定されたトリガとは異なる態様で所定の画像が表示される。本例においては、テンプレート表示領域TDにデフォルト譜面情報が示す譜面の種類が表示される。また、デフォルト譜面情報は、テンプレート変更ボタンTBにより変更される。
【0057】
また、本例においては、戻るボタンBBの選択を受け付けた場合、制御部11は、エディットモードを終了する。
【0058】
また、記録ボタンRBの選択を受け付けた場合、制御部11は、楽曲を出力(演奏)しながらその場でトリガを配置していくモードであるリアルタイム入力モードを実行するための処理を開始する(図示せず)。リアルタイム入力モードでは、制御部11は、楽曲の演奏を開始し、同時にトリガの記録を行う。このとき、制御部11は、トリガの操作入力を要求する領域を示す画像を譜面上に表示し、トリガ配置許容マークを楽曲の演奏に応じて流していくことにより、ゲームプレイ時と同様の感覚でプレイヤにトリガを配置させる。
【0059】
さらに、プレイボタンPBの選択を受け付けた場合、制御部11は、現在配置されているトリガを自動再生で確認できるモードであるオートプレイモードを実行するための処理を開始する(図示せず)。オートプレイモードでは、制御部11は、プレイボタンPBの選択を受け付けたときの譜面編集画面に表示されていた譜面に応じた楽曲の演奏を開始するとともに、譜面に配置されたトリガが示す操作がゲームモードにおける「最高のタイミング(クリティカル)」で入力された場合の効果音を出力する。
【0060】
譜面編集画面を表示すると、制御部11は、トリガの配置要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS102)。
【0061】
図8は、トリガの配置要求について説明するための説明図である。図8(A)に示すように、プレイヤの指Pにより譜面上のトリガ配置許容マーク801がタップされると、制御部11は、トリガ配置許容マーク801に対するトリガの配置要求を受け付けたものと判定する。なお、本例においては、プレイヤが多少ラフな操作でトリガの配置を行っても、制御部11が、トリガ許容マーク上にトリガをスナップする。すなわち、例えばプレイヤが、トリガ配置許容マーク801から所定距離だけずれた位置に触れた場合であっても、触れた位置に他のトリガ配置許容マークがなければ、トリガ配置許容マーク801に対するトリガ配置要求を受け付けたものと判定する。このような構成とすることで、プレイヤが厳密なタイミングや位置を気にしないでトリガを配置していっても、譜面に対応する曲のリズムに合致した譜面を作成していくことができるようになる。
【0062】
トリガ配置要求を受け付けたと判定すると(ステップS102のY)、制御部11は、受け付けたトリガ配置要求に従い譜面情報を更新する(ステップS103)。本例においては、制御部11は、トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、図8(B)に示すように、譜面A−1上にタップトリガ802を配置する。なお、トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置でない場合は、制御部11は、その旨を示す所定のエラーメッセージを表示画面に表示し、トリガを配置しない。また、本例においては、制御部11は、譜面情報を更新する度に、更新後の譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録する。ただし、例えば更新した譜面情報を登録するか否かまたは更新後の譜面情報を上書きするか否かについて、制御部11が、プレイヤの選択を要求する構成としてもよい。
【0063】
譜面情報を更新すると、制御部11は、エディットモードを終了するか否かを判定する(ステップS104)。ここで、たとえばプレイヤによる戻るボタンBBの選択を受け付けたことによりエディットモードを終了すると判定すると(ステップS104のY)、制御部11は、ここでの処理を終了する。
【0064】
一方、エディットモードを終了しないと判定すると(ステップS104のN)、制御部11は、更新後の譜面情報に応じた譜面編集画面を表示して、ステップS102の処理に移行する。
【0065】
また、ステップ102の処理において、トリガ配置要求を受け付けていないと判定すると(ステップS102のN)、制御部11は、トリガの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。ここで、例えばプレイヤの指Pによって表示画面上のトリガがタップされたことにより、トリガの選択を受け付けたと判定すると(ステップS105のY)、制御部11は、プレイヤにトリガの配置位置を編集させるためのトリガ編集処理を開始する(ステップS200)。なお、このときプレイヤの指Pによって表示画面上のトリガがドラッグ操作された場合、制御部11は、ドラッグ操作に応じてトリガを上下左右に移動する。トリガを左右に移動した場合はタイミングの調整になり、上下に移動した場合にはレーンチェンジになる。
【0066】
図9は、リズムゲーム制御装置100が実行するトリガ編集処理の例を示すフローチャートである。なお、本発明に関係しない処理については、その内容を省略している場合がある。
【0067】
トリガ編集処理において、先ず、制御部11は、選択を受け付けたトリガの種類を判定する(ステップS201)。
【0068】
トリガの種類を判定すると、制御部11は、プレイヤによる選択を受け付けたトリガの種類がホールドトリガ(ホールドスライドトリガを含む)であるか否かを判定する(ステップS202)。ここで、トリガの種類がホールドトリガでないと判定すると(ステップS202のN)、制御部11は、後述するステップS204の処理に移行する。
【0069】
一方、トリガの種類がホールドトリガであると判定すると(ステップS202のY)、制御部11は、編集メニュー表示画面に表示する編集メニューをホールドトリガ専用の編集メニューに決定する(ステップS203)。なお、トリガの種類がホールドトリガでない場合、編集メニュー表示画面に表示する編集メニューは、ホールドトリガ専用の編集メニューとは異なる通常のものが選択される。
【0070】
表示する編集メニューを決定すると、制御部11は、選択を受け付けたトリガの移動可能位置を決定する(ステップS204)。本例においては、所定条件(例えば、他のトリガと同一のタイミング、楽曲の演奏開始直後、楽曲の演奏終了直前、フィーチャーゾーンの開始時、フィーチャーゾーンの終了時)を満たす位置にはトリガが配置できないものとする。なお、本例におけるフィーチャーゾーンとは、ゲームモードの進行時にプレイヤがタイミング良く操作を続けた場合に特殊効果(例えば、召喚獣の召喚)が発動される譜面上の一定の範囲である。制御部11が、特定の条件を満たすプレイヤに対して、譜面編集の1態様としてフィーチャーゾーンの設定を許容する構成としてもよい。
【0071】
トリガの移動可能位置を決定すると、制御部11は、編集メニュー表示画面を表示する(ステップS205)。
【0072】
図10は、編集メニュー表示画面について説明するための説明図である。図10(A)に示すように、プレイヤの指Pにより表示画面に単一表示されたタップトリガ1001に対するタップ操作を受け付けると、制御部11は、図10(B)に示すように、タップトリガ1001に関連付けされた形態で表示される編集メニュー1010を含む編集メニュー表示画面を表示する。ここで、本例においては、タップトリガ1001と直線で結ばれる編集メニュー1010には、タップトリガ1011と、複数種類のスライドトリガ1012と、ホールドトリガ1013と、ゴミ箱アイコン1014とが表示される。そして、プレイヤにより編集メニュー1010に対する選択操作を受け付けた場合に、制御部11は、タップトリガ1001を変更する。すなわち、例えばスライドトリガの選択を受け付けた場合、制御部11は、タップトリガ1001をスライドトリガに変更する。また、ゴミ箱アイコン1014の選択を受け付けた場合、制御部11は、タップトリガ1001を削除する。
【0073】
なお、図10(B)に示すように、編集メニュー表示画面においては、制御部11は、トリガ配置許容マーク(例えば、トリガ配置許容マーク1002)を強調して(具体的には、編集メニュー画面に移行するまでには光っていなかったトリガ配置許容マークを白色に光らせて)表示する。そして、プレイヤによるドラッグ操作を受け付け、受け付けたドラッグ操作がタップトリガ1001を移動可能位置に移動する操作であると判定した場合、制御部11は、タップトリガ1001を移動可能位置に配置する(図示せず)。
【0074】
図11は、編集メニュー画面の他の例について説明するための説明図である。図11(A)に示すように、表示画面上に複数のトリガが表示されている状態で、プレイヤの指Pにより表示画面に表示されたスライドトリガ1101に対するタップ操作を受け付けると、制御部11は、図11(B)に示すように、スライドトリガに関連付けされた形態で表示される編集メニュー1110を含む編集メニュー表示画面を表示する。また、本例においては、制御部11は、譜面編集画面に表示されていたトリガ配置許容マークのうち(例えば、図11(A)における2つのトリガ配置許容マーク1120,1121参照)、スライドトリガ1101の移動可能位置となるトリガ配置許容マークだけ(例えば、図11(B)におけるトリガ配置許容マーク1120)を強調して表示する。
【0075】
図12は、ホールドトリガ専用の編集メニューを含む編集メニュー画面について説明するための説明図である。譜面編集画面においてプレイヤによるホールドトリガの選択を受け付けた場合、制御部11は、図12(A)に示すように、ホールドトリガ1201に関連付けされた形態で表示される編集メニュー1210を含む編集メニュー表示画面を表示する。ここで、本例においては、ホールドトリガ1201と直線で結ばれる編集メニュー1210には、ホールドスライドトリガへの変更要求を受け付けるためのスライドトリガ(始点スライドトリガ)が複数選択可能に表示される。
【0076】
なお、譜面編集画面においてプレイヤによるホールドスライドトリガの選択を受け付けた場合、制御部11は、図12(B)に示すように、ホールドスライドトリガ1251に関連付けされた形態で表示される編集メニュー1260を含む編集メニュー表示画面を表示する。ここで、本例においては、ホールドスライドトリガ1251と直線で結ばれる編集メニュー1260には、スライド角度の変更要求を受け付けるためのスライドトリガ(始点スライドトリガ)が複数表示されるとともに、ホールドトリガへの変更要求を受け付けるためのタップトリガ(始点タップトリガ)が選択可能に表示される。
【0077】
編集メニュー表示画面を表示すると、制御部11は、編集メニューに対する選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。ここで、編集メニューに対する選択操作を受け付けたと判定すると(ステップS206のY)、制御部11は、選択操作に応じて選択を受け付けたトリガを編集(本例においては、トリガの種類の変更または削除)し、編集内容が反映されるように譜面情報を更新して、更新後の譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録する(ステップS207)。
【0078】
譜面情報を更新すると、制御部11は、更新後の譜面情報に基づいて譜面編集画面を表示して(ステップS208)、ここでの処理を終了し、エディットモード処理におけるステップ104の処理に移行する(図6参照)。
【0079】
一方、編集メニューに対する選択操作を受け付けていないと判定すると(ステップS206のN)、制御部11は、トリガの配置を変更する旨の要求(トリガ配置変更要求)を受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。例えば、トリガ配置変更操作としてのドラッグ操作を受け付けたことにより、トリガ配置変更要求を受け付けたと判定すると(ステップS209のY)、制御部11は、トリガ配置変更要求に従いトリガの配置位置が変更されるように譜面情報を更新する(ステップS207)。なお、本例においては、制御部11は、トリガ配置変更要求として受け付けたドラッグ操作が示すトリガの配置変更要求位置(すなわち、ドラッグ操作が終了した位置)がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置変更要求に従いトリガの配置位置を変更する。一方、トリガ配置変更要求を受け付けていないと判定すると(ステップS209のN)、制御部11は、トリガ編集処理を終了するか否かを判定する(ステップS210)。ここで、トリガ編集処理を終了しないと判定すると(ステップS210のN)、制御部11は、ステップS205の処理に移行する。
【0080】
一方、例えば所定のトリガ編集処理終了操作を受け付けたことにより、トリガ編集処理を終了すると判定すると、制御部11は、ここでの処理を終了し、エディットモード処理におけるステップ104の処理に移行する(図6参照)。
【0081】
また、エディットモード処理におけるトリガ編集処理を開始する前の処理(すなわち、ステップS105の処理)において、トリガの選択を受け付けていないと判定すると(ステップS105のN)、制御部11は、譜面の拡大要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、譜面の拡大要求を受け付けていないと判定すると(ステップS106のN)、制御部11は、ステップS104の処理に移行する。
【0082】
一方、例えばプレイヤによる所定の譜面拡大操作(例えば、ピンチアウト操作)を受け付けたことにより譜面の拡大要求を受け付けたと判定すると(ステップS106のY)、制御部11は、譜面を拡大した譜面編集画面を表示して(ステップS107)、ステップS102の処理に移行する。
【0083】
図13は、譜面の拡大について説明するための説明図である。図13(A)に示すように、表示画面の一部に対してプレイヤの指Pによるピンチアウト操作(すなわち、2本の指により表示画面の2点に触れ、当該2点間の距離が伸びるように接触点を移動させる操作)を受け付けると、制御部11は、図13(B)に示すように、レーン上の2つのトリガ配置許容マーク1301,1302の間隔が開くように譜面編集画面を更新する。なお、本例においては、譜面を拡大しても、トリガのサイズは変えないものとする。また、制御部11は、譜面の大きさ(または拡大率)に応じて、トリガ配置許容マークを選択的に表示する。すなわち、例えば図13(A)に示す状態から図13(B)に示す状態に譜面を拡大する場合、制御部11は、表示中の譜面に対応するトリガ配置許容マーク情報に基づいて、拡大前に表示していた2つのトリガ配置許容マーク1301,1302の間に1つのトリガ配置許容マーク1303を追加表示する。
【0084】
なお、制御部11は、ピンチイン操作を受け付けた場合は、譜面を縮小して表示する。また、所定操作(例えば、表示画面に対するダブルタップ)を受け付けた場合に、制御部11は、譜面スケールをリセットする。
【0085】
以上に説明したように、上述した実施の形態では、楽曲を再生すると共に、タッチパネルを備える表示装置の表示画面に、プレイヤに対して当該楽曲のリズムに合わせた操作入力を促す操作標識を示すトリガを表示することでリズムゲームの進行を制御するリズムゲーム制御装置100が、トリガの配置許容位置を示すトリガ配置許容マークが配置された基礎譜面を示す基礎譜面情報を記憶する基礎譜面情報記憶部12bと、リズムゲームにて使用される譜面であってトリガが配置された譜面を示す譜面情報を記憶する譜面情報記憶部12cとを備え、基礎譜面情報が示す基礎譜面を編集可能な譜面編集画面を表示装置に表示し(例えば、ステップS101)、譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置操作によるトリガ配置要求を受け付け(例えば、ステップS102)、トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い基礎譜面にトリガを配置し(例えば、ステップS103)、基礎譜面にトリガが配置されたことにより当該基礎譜面が編集された譜面を示す譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録する(例えば、ステップS103)構成としているので、リズムゲームにおいてバラエティに富んだ様々な譜面をプレイヤ側に作成させることができるようになる。この結果、様々な譜面を利用したいというプレイヤのニーズを満たすことができるようになる。
【0086】
すなわち、プレイヤが譜面に対してトリガを対応付けすることによってバラエティに富んだ様々な譜面を作成することができるようになるので、ゲーム提供者側で作成された譜面以外の様々な譜面をリズムゲームにおいて利用することができるようになる。
【0087】
また、上述した実施の形態では、リズムゲーム制御装置100が、譜面情報記憶部12cに登録されている譜面情報が示す譜面を編集可能な譜面編集画面を表示装置に表示し(例えば、ステップS101)、トリガ配置要求によるトリガの配置要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置要求に従い譜面にトリガを配置し(例えば、ステップS103)、譜面にトリガが配置されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録する(例えば、ステップS103)構成としているので、トリガ配置許容マークの配置を曲のテンポやリズムとマッチした位置にしておくことで、プレイヤの技量に依らずに曲に合った譜面を作成させることができるようになる。
【0088】
また、上述した実施の形態では、リズムゲーム制御装置100が、譜面編集画面においてプレイヤのトリガ配置変更操作によるトリガ配置変更要求を受け付け(例えば、ステップ209)、トリガ配置変更要求によるトリガの配置変更要求位置がトリガ配置許容マークが配置された配置許容位置である場合に、当該トリガ配置変更要求に従いトリガの配置位置を変更し(ステップS207)、トリガの配置位置が変更されたことにより編集された譜面を示す譜面情報を譜面情報記憶部12cに登録する(ステップS207)構成としているので、トリガの位置が曲に合わない位置となるようなことを防止することができるようになる。
【0089】
また、上述した実施の形態では、リズムゲーム制御装置100が、表示画面に表示する譜面編集画面の大きさに応じてトリガ配置許容マークを選択的に表示する構成としているので、トリガを配置する画面の操作性を向上させることができるようになる。また、拡大を続けていくことでトリガを配置可能な位置が徐々に細分化され、フレーム単位での配置が可能になる。この機能を駆使することで、楽曲のリズム外の箇所にトリガを配置できるようになる。また、このような構成とすることで、変則的な譜面や、よりテクニカルな譜面を作ることができるようになる。
【0090】
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、リズムゲーム制御装置100が、譜面情報記憶部12cに記憶されている譜面情報の一部または全部を、通信ネットワークを介して他の装置に送信する構成としてもよい。このような構成とすることにより、同一ゲームのプレイヤ間で譜面のやり取りができるようになり、ゲーム自体のソーシャル性を向上させることができるようになる。
【0091】
なお、上述した実施の形態では、リズムゲーム制御装置100がゲームカートリッジ20から読み取ったゲームプログラムに基づいて上述したゲーム処理などの各種の処理を実行する構成としていたが、リズムゲーム制御装置100が、インターネットなどの通信ネットワークを介してゲームプログラムを取得するようにしてもよい。また、リズムゲーム制御装置100がゲームサーバとして機能し、通信ネットワークを介してゲームプログラムをゲーム端末に提供するようにしてもよい。
【0092】
また、上述した実施の形態では、リズムゲーム制御装置100は、自己が備える記憶装置(記憶部12)に記憶されている各種制御プログラム(例えば、リズムゲーム処理プログラム)に従って、上述した各種の処理を実行する。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、リズムゲームにおいてバラエティに富んだ様々な譜面をプレイヤ側に作成させるのに有用である。
【符号の説明】
【0094】
10 ゲームプログラム読取部
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
14 音声出力部
15 プレイヤ操作受付部
16 通信部
20 ゲームカートリッジ
100 ビデオゲーム処理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13