【文献】
Huawei,UL ACK/NACK design for carrier aggregation,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #60bis, R1-101943,2010年 4月16日
【文献】
NTT DOCOMO,Comparison of PDCCH Transmission and Coding Schemes for LTE-Advanced,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #56, R1-090895,2009年 2月13日
【文献】
ZTE,Primary and Secondary PDCCH Design for LTE-A,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #57, R1-092227,2009年 5月 8日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記TPCフィールドは2ビットで構成され、前記TPCフィールドの値は、上位層により構成された4つのPUCCHリソースのいずれか一つを指示する、請求項1に記載のACK/NACK伝送方法。
前記TPCフィールドの値は、複数のセカンダリキャリアを通じて受信される複数のPDCCHにおいて同一値に設定される、請求項1に記載のACK/NACK伝送方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)とすることができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術とすることができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術とすることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進展したバージョンである。説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に説明するが、これに本発明の技術的思想が制限されることはない。
【0021】
無線通信システムにおいて、端末は基地局からダウンリンク(Downlink:DL)を通じて情報を受信し、端末は基地局にアップリンク(Uplink:UL)を通じて情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0022】
図1は、3GPP LTEシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般的な信号伝送方法を説明するための図である。
【0023】
電源が消えた状態で再び電源が入ったり、セルに新しく進入したりした端末は、段階S101において、基地局と同期を合わせる等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局からプライマリ同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)及びセカンダリ同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得する。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内の放送情報を獲得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階においてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal:DL RS)を受信して、ダウンリンクチャネル状態を確認することができる。
【0024】
初期セル探索を終えた端末は、段階S102において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、及び該物理ダウンリンク制御チャネル情報に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Control Channel)を受信して、より具体的なシステム情報を獲得することができる。
【0025】
その後、端末は基地局への接続を確立するために、段階S103乃至段階S106のようなランダムアクセス手順(Random Access Procedure)を行うことができる。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を通じてプリアンブルを伝送し(S103)、物理ダウンリンク制御チャネル及びこれに対応する物理ダウンリンク共有チャネルを通じて、プリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。競合ベースランダムアクセスの場合は、追加の物理ランダムアクセスチャネルの伝送(S105)、及び物理ダウンリンク制御チャネル及びこれに対応する物理ダウンリンク共有チャネルの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0026】
以上の手順を行った端末は、以降、一般的なアップリンク/ダウンリンク信号伝送手順として、物理ダウンリンク制御チャネル/物理ダウンリンク共有チャネルの受信(S107)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)の伝送(S108)を行うことができる。端末が基地局に伝送する制御情報を総称してアップリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)とする。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indication)、PMI(Precoding Matrix Indication)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、主に、PUCCHを通じて伝送されるが、制御情報とトラフィックデータが同時に伝送されるべき場合は、PUSCHを通じて伝送されてもよい。また、ネットワークの要請/指示によってPUSCHを通じてUCIを非周期的に伝送することもある。
【0027】
図2は、端末がアップリンク信号を伝送するための信号処理手順を説明するための図である。
【0028】
アップリンク信号を伝送するために、端末は、スクランブリング(scrambling)モジュール210で端末特定スクランブル信号を用いて伝送信号をスクランブルすることができる。スクランブルされた信号は変調マッパー210に入力され、伝送信号の種類及び/またはチャネル状態に基づいてBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)または16QAM/64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式を用いて複素シンボル(complex symbol)に変調される。変調された複素シンボルを、変換プリコーダ230で処理した後に、リソース要素マッパー240に入力し、リソース要素マッパー240は、複素シンボルを時間−周波数リソース要素にマッピングすることができる。このように処理した信号は、SC−FDMA信号生成器250を経てアンテナから基地局に伝送することができる。
【0029】
図3は、基地局がダウンリンク信号を伝送するための信号処理手順を説明するための図である。
【0030】
3GPP LTEシステムにおいて、基地局は、ダウンリンクで一つ以上のコードワード(codeword)を伝送することができる。コードワードはそれぞれ、
図2のアップリンクと同様、スクランブルモジュール301及び変調マッパー302を通じて複素シンボルとすることができる。その後、複素シンボルを、レイヤーマッパー303により複数のレイヤー(Layer)にマッピングし、プリコーディングモジュール304で各レイヤーをプリコーディング行列とかけて、各伝送アンテナに割り当てることができる。このように処理した各アンテナ別伝送信号のそれぞれを、リソース要素マッパー305で時間−周波数リソース要素にマッピングし、以降、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)信号生成器306を経て各アンテナから伝送することができる。
【0031】
無線通信システムにおいて端末がアップリンクで信号を伝送する場合は、基地局がダウンリンクで信号を伝送する場合に比べて、PAPR(Peak−to−Average Ratio)が問題となる。そのため、
図2及び
図3で説明したように、アップリンク信号伝送には、ダウンリンク信号伝送に用いられるOFDMA方式ではなく、SC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)方式が用いられている。
【0032】
図4は、SC−FDMA方式とOFDMA方式を説明するための図である。3GPPシステムは、ダウンリンクではOFDMAを採用し、アップリンクではSC−FDMAを採用する。
【0033】
図4を参照すると、アップリンク信号伝送のための端末及びダウンリンク信号伝送のための基地局は、直列−並列変換器(Serial−to−Parallel Converter)401、副搬送波マッパー403、M−ポイントIDFTモジュール404及びCP(Cyclic Prefix)付加モジュール406を備えている点では同一である。ただし、SC−FDMA方式で信号を伝送するための端末は、N−ポイントDFTモジュール402をさらに備える。N−ポイントDFTモジュール402は、M−ポイントIDFTモジュール404のIDFT処理影響を一定部分打ち消すことによって、伝送信号が単一搬送波特性(single carrier property)を持つようにする。
【0034】
図5は、周波数ドメインで単一搬送波特性を満たすための周波数ドメイン上の信号マッピング方式を説明する図である。
図5の(a)は、ローカル型マッピング(localized mapping)方式を示し、
図5の(b)は、分散型マッピング(distributed mapping)方式を示す。
【0035】
SC−FDMAの修正された形態であるクラスタ(clustered)SC−FDMAについて説明する。クラスタSC−FDMAは、副搬送波マッピング過程でDFTプロセス出力サンプルを副グループ(sub−group)に分け、これらを周波数ドメイン(あるいは副搬送波ドメイン)に不連続的にマッピングする。
【0036】
図6は、クラスタSC−FDMAにおいてDFTプロセス出力サンプルが単一キャリアにマッピングされる信号処理手順を示す図である。
図7及び
図8は、クラスタSC−FDMAにおいてDFTプロセス出力サンプルがマルチキャリア(multi−carrier)にマッピングされる信号処理手順を示す図である。
図6は、イントラキャリア(intra−carrier)クラスタSC−FDMAを適用する例であり、
図7及び
図8は、インターキャリア(inter−carrier)クラスタSC−FDMAを適用する例に該当する。
図7は、周波数ドメインで連続的(contiguous)にコンポーネントキャリア(component carrier)が割り当てられた状況において、隣接したコンポーネントキャリア間の副搬送波の間隔(spacing)が整列された場合に、単一のIFFTブロックを通じて信号を生成する例を示す。
図8は、周波数ドメインで非連続的(non−contiguous)にコンポーネントキャリアが割り当てられた状況において複数のIFFTブロックを通じて信号を生成する場合を示す。
【0037】
図9は、セグメント(segmented)SC−FDMAの信号処理手順を示す図である。
【0038】
セグメントSC−FDMAは、任意個数のDFTと同じ個数のIFFTが適用されてDFTとIFFTとの関係構成が一対一の関係を有すことから、単純に既存SC−FDMAのDFT拡散とIFFTの周波数副搬送波マッピング構成を拡張したもので、NxSC−FDMAまたはNxDFT−s−OFDMAとも表現される。これらを包括して本明細書ではセグメントSC−FDMAと呼ぶ。
図9を参照すると、セグメントSC−FDMAは、単一搬送波特性条件を緩和するために、全体時間ドメイン変調シンボルを、N(Nは、1より大きい整数)個のグループにし、グループ単位にDFTプロセスを行う。
【0039】
図10は、アップリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0040】
図10を参照すると、アップリンクサブフレームは、複数(例、2個)のスロットを含む。スロットは、CP(Cyclic Prefix)の長さによってそれぞれ異なる数のSC−FDMAシンボルを有することができる。一例として、一般(normal)CPの場合は、スロットは7個のSC−FDMAシンボルを有することができる。アップリンクサブフレームは、データ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を伝送するのに用いられる。制御領域は、PUCCHを含み、制御情報を伝送するのに用いられる。PUCCHは、周波数軸においてデータ領域の両端部に位置しているRB対(RB pair)(例えば、周波数的に鏡映した(frequency mirrored)位置の7のRB対で、m=0、1、2、3、4)を含み、スロットを境界にホッピングする。アップリンク制御情報(すなわち、UCI)は、HARQ ACK/NACK、CQI(Channel Quality Information)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。
【0041】
図11は、アップリンクで参照信号を伝送するための信号処理手順を説明するための図である。データは、DFTプリコーダを通じて周波数ドメイン信号に変換された後、周波数マッピング後にIFFTを通じて伝送されるのに比べて、RSは、DFTプリコーダを経ることが省かれる。すなわち、周波数ドメインでRSシーケンスが直接生成(S11)された後に、ローカル化マッピング(S12)、IFFT過程(S13)及びCP(Cyclic Prefix)付加過程(S14)を順次に経てRSが伝送される。
【0049】
ここで、q番目のルートザドフチュー(Zadoff−Chu)シーケンスは、下記の数学式3により定義できる。
【0051】
ここで、qは、下記の数学式4を満たす。
【0059】
一方、RSホッピングについて説明すると、下記のとおりである。
【0062】
ここで、modは、モジューロ(modulo)演算を表す。
【0063】
17個の互いに異なるホッピングパターンと30個の互いに異なるシーケンスシフトパターンが存在する。上位層により提供されたグループホッピングを活性化させるパラメータによってシーケンスグループホッピングが可能(enabled)または不可能(disabled)になる。
【0064】
PUCCHとPUSCHとは、同じホッピングパターンを有するが、互いに異なるシーケンスシフトパターンを有することができる。
【0070】
以下、シーケンスホッピングについて説明する。
【0076】
PUSCHに対する基準信号は、下記のように決定される。
【0083】
PUSCHにおいてアップリンクRSのための物理的マッピング方法は、下記のとおりである。
【0086】
図12Aは、標準CP(normal CP)の場合にPUSCHのためのDMRS(demodulation reference signal)構造を示す図であり、
図12Bは、拡張CP(extended CP)の場合にPUSCHのためのDMRS構造を示す図である。
図12Aでは、4番目と11番目のSC−FDMAシンボルを通じてDMRSが伝送され、
図12Bでは、3番目と9番目のSC−FDMAシンボルを通じてDMRSが伝送される。
【0087】
図13乃至
図16は、PUCCHフォーマットのスロットレベル構造を示す例である。PUCCHは、制御情報を伝送するために下記の形式を含む。
(1)フォーマット(Format)1:オン−オフキーイング(On−Off keying)(OOK)変調、スケジューリング要請(Scheduling Request:SR)に使用
(2)フォーマット1aとフォーマット1b:ACK/NACK(Acknowledgment/Negative Acknowledgment)伝送に使用
1)フォーマット1a:1個のコードワードに対するBPSK ACK/NACK
2)フォーマット1b:2個のコードワードに対するQPSK ACK/NACK
(3)フォーマット2:QPSK変調、CQI伝送に使用
(4)フォーマット2aとフォーマット2b:CQIとACK/NACKの同時伝送に使用
【0088】
表4は、PUCCHフォーマットによる変調方式、及びサブフレーム当たりのビット数を表す。表5は、PUCCHフォーマットによるスロット当たりのRSの個数を表す。表6は、PUCCHフォーマットによるRSのSC−FDMAシンボル位置を表すものである。表4で、PUCCHフォーマット2aと2bは、標準CPの場合に該当する。
【0092】
図13は、標準CPの場合におけるPUCCHフォーマット1a及び1bを示す。
図14は、拡張CPの場合におけるPUCCHフォーマット1a及び1bを示す。PUCCHフォーマット1a及び1bは、同じ内容の制御情報がサブフレーム内でスロット単位に反復される。各端末から、ACK/NACK信号は、CG−CAZAC(Computer−Generated Constant Amplitude Zero Auto Correlation)シーケンスの互いに異なる巡回シフト(cyclic shift:CS)(周波数ドメインコード)と直交カバーコード(orthogonal cover or orthogonal cover code:OC or OCC)(時間ドメイン拡散コード)とから構成された互いに異なるリソースを通じて伝送される。OCは、例えば、ウォルシュ(Walsh)/DFT直交コードを含む。CSの個数が6であり、OCの個数が3であれば、単一アンテナを基準に、総18個の端末が同一のPRB(Physical Resource Block)内で多重化されることが可能である。直交シーケンスw0、w1、w2、w3は、(FFT変調後に)任意の時間ドメインで、または(FFT変調前に)任意の周波数ドメインで適用されるとよい。
【0093】
SR及び持続的スケジューリング(persistents cheduling)のために、CS、OC及びPRB(Physical Resource Block)で構成されたACK/NACKリソースを、RRC(Radio Resource Control)を通じて端末に与えることができる。動的ACK/NACK及び非持続的スケジューリング(non−persistent scheduling)のために、ACK/NACKリソースを、PDSCHに対応するPDCCHの最小(lowest)のCCEインデックスによって暗黙的に(implicitly)端末に与えることができる。
【0094】
図15には、標準CPの場合におけるPUCCHフォーマット2/2a/2bを示す。
図16は、拡張CPの場合におけるPUCCHフォーマット2/2a/2bを示す。
図15及び
図16を参照すると、標準CPの場合に、一つのサブフレームは、RSシンボルの他、10個のQPSKデータシンボルで構成される。それぞれのQPSKシンボルは、CSにより周波数ドメインで拡散された後、該当のSC−FDMAシンボルにマッピングされる。SC−FDMAシンボルレベルCSホッピングは、インター・セル干渉をランダム化するために適用することができる。RSは、巡回シフトを用いてCDMにより多重化することができる。例えば、可用CSの個数が12または6であるとすれば、同一のPRB内にそれぞれ12または6個の端末を多重化することができる。要するに、PUCCHフォーマット1/1a/1bと2/2a/2bにおいて、複数の端末を、CS+OC+PRBとCS+PRBによりそれぞれ多重化することができる。
【0095】
PUCCHフォーマット1/1a/1bのための長さ4と長さ3の直交シーケンス(OC)は、下記の表7及び表8に示すとおりである。
【0098】
PUCCHフォーマット1/1a/1bにおいて、RSのための直交シーケンス(OC)は、下記の表9のとおりである。
【0101】
図18は、同一のPRB内で、PUCCHフォーマット1/1a/1b及びフォーマット2/2a/2bの混合構造に対するチャネル化を示す図である。
【0102】
巡回シフト(Cyclic Shift:CS)ホッピングと直交カバー(Orthogonal Cover:OC)再マッピング(remapping)は、下記のように適用可能である。
(1)インター・セル干渉(inter−cell interference)のランダム化のためのシンボルベースのセル特定CSホッピング
(2)スロットレベルCS/OC再マッピング
1)インター・セル干渉ランダム化のために
2)ACK/NACKチャネルとリソース(k)間のマッピングのためのスロットベースの接近
【0103】
一方、PUCCHフォーマット1/1a/1bのためのリソース(n
r)は、下記の組み合わせを含む。
(1)CS(=シンボルレベルでDFT直交コードと同一)(n
cs)
(2)OC(スロットレベルで直交カバー)(n
oc)
(3)周波数RB(Resource Block)(n
rb)
【0104】
CS、OC、RBを表すインデックスをそれぞれ、n
cs、n
oc、n
rbとすれば、代表インデックス(representative index)n
rは、n
cs、n
oc、n
rbを含む。n
rは、n
r=(n
cs、n
oc、n
rb)を満たす。
【0105】
CQI、PMI、RI、及びCQIとACK/NACKとの組み合わせは、PUCCHフォーマット2/2a/2bを通じて伝達することができる。リードマラー(Reed Muller:RM)チャネルコーディングを適用することができる。
【0110】
ここで、i=0,1,2,…,B−1を満たす。
【0111】
表11は、広帯域報告(単一アンテナポート、伝送ダイバーシティ(transmit diversity)または開ループ空間多重化(open loop spatial multiplexing)PDSCH)CQIフィードバックのためのUCI(Uplink Control Information)フィールドを表すものである。
【0113】
表12は、広帯域に対するCQIとPMIフィードバックのためのUCIフィールドを表し、該フィールドは、閉ループ空間多重化(closed loop spatial multiplexing)PDSCH伝送を報告する。
【0115】
表13は、広帯域報告のためのRIフィードバックのためのUCIフィールドを表す。
【0117】
図19は、PRB割当を示す図である。
図19に示すように、スロットn
sでPUCCH伝送のためにPRBを用いることができる。
【0118】
マルチキャリアシステムまたはキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)システムは、広帯域支援のために目標帯域(bandwidth)よりも小さい帯域を持つ複数のキャリアを統合して用いるシステムのことをいう。目標帯域よりも小さい帯域を持つ複数のキャリアを統合する時に、統合されるキャリアの帯域は、既存システムとの互換(backward compatibility)のために、既存システムで用いる帯域幅に制限されるとよい。例えば、既存のLTEシステムは、1.4、3、5、10、15、20MHzの帯域幅を支援し、LTEシステムから進展したLTE−A(LTE−Advanced)システムは、LTEで支援する帯域幅のみを用いて20MHzよりも大きい帯域幅を支援することができる。または、既存システムで用いる帯域幅にかかわらず、新しい帯域幅を定義してキャリアアグリゲーションを支援してもよい。マルチキャリアは、キャリアアグリゲーション及び帯域幅統合と併用できる名称である。また、キャリアアグリゲーションは、隣接した(contiguous)キャリアアグリゲーションと隣接していない(non−contiguous)キャリアアグリゲーションを総称する。
【0119】
図20は、基地局でダウンリンクコンポーネントキャリアを管理する概念を示す図であり、
図21は、端末でアップリンクコンポーネントキャリアを管理する概念を示す図である。説明の便宜のために、以下では、
図20及び
図21において、上位層をMACと簡略化して説明する。
【0120】
図22は、基地局において一つのMACがマルチキャリアを管理する概念を説明する。
図23は、端末において一つのMACがマルチキャリアを管理する概念を説明する。
【0121】
図22及び23を参照すると、一つのMACが一つ以上の周波数キャリアを管理及び運営して送受信を行う。一つのMACにより管理される周波数キャリアは、互いに隣接する必要がないため、リソース管理の側面においてより柔軟(flexible)であるという利点がある。
図22及び
図23で、一つのPHYは、便宜上、一つのコンポーネントキャリアを意味するとする。ここで、一つのPHYは、必ずしも独立したRF(Radio Frequency)デバイスを意味するわけではない。一般に、一つの独立したRFデバイスは、一つのPHYを意味するが、これに限定されず、一つのRFデバイスは複数のPHYを含むこともできる。
【0122】
図24は、基地局において複数のMACがマルチキャリアを管理する概念を説明する。
図25は、端末において複数のMACがマルチキャリアを管理する概念を説明する。
図26は、基地局において複数のMACがマルチキャリアを管理する他の概念を説明する。
図27は、端末において複数のMACがマルチキャリアを管理する他の概念を説明する。
【0123】
図22及び
図23に示すような構造に限定されず、
図24乃至
図27のように、複数のキャリアを、一つのMACではなく複数のMACが制御することもできる。
【0124】
図24及び
図25に示すように、それぞれのキャリアをそれぞれのMACが1:1で制御することもでき、
図26及び
図27に示すように、一部キャリアについては、それぞれのキャリアをそれぞれのMACが1:1で制御し、残り1個以上のキャリアを一つのMACが制御することもできる。
【0125】
上記のシステムは、1個〜N個の多数のキャリアを含むシステムであり、各キャリアは隣接して用いられることもあり、非隣接(non−contiguous)して用いられることもある。これは、アップリンク/ダウンリンクを問わずに適用可能である。TDDシステムは、それぞれのキャリア内にダウンリンクとアップリンクの伝送を含むN個の多数キャリアを運営するように構成され、FDDシステムは、多数のキャリアをアップリンクとダウンリンクにそれぞれ用いるように構成される。FDDシステムの場合に、アップリンクとダウンリンクで統合されるキャリアの数及び/またはキャリアの帯域幅が、他の非対称的なキャリアアグリゲーションも支援することができる。
【0126】
アップリンクとダウンリンクで統合されたコンポーネントキャリアの個数が同一であれば、全てのコンポーネントキャリアを既存システムと互換可能に構成することができる。しかし、互換性を考慮しないコンポーネントキャリアが本発明から排除されるわけではない。
【0127】
以下では、説明の便宜のために、PDCCHがダウンリンクコンポーネントキャリア#0で伝送された時に、該当のPDSCHはダウンリンクコンポーネントキャリア#0で伝送されるとして説明するが、交差−キャリアスケジュールリング(cross−carrier scheduling)が適用されることで、該当のPDSCHが他のダウンリンクコンポーネントキャリアを通じて伝送されてもよいことは明らかである。「コンポーネントキャリア」という用語は、等価の他の用語(例、セル)にしてもよい。
【0128】
図28は、一般のキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)シナリオを例示する。説明を容易にするために、2個のDL CCと2個のUL CCが構成された場合を仮定する。
【0129】
図28を参照すると、UL CCは、一つのUL PCC(Primary CC)及び一つのUL SCC(Secondary CC)を有する。UL PCCは、PUCCH、UCIまたはPUCCH/UCIを伝送するUL CCと定義することができる。DL PCCの個数は複数であるが、この例は、説明を容易にするために1個のDL PCCを仮定する。DL SCCの個数も複数であるが、この例は、説明を容易にするために1個のDL SCCを仮定する。同図の2DL:2UL CA構成は、説明のための例示で、他のCA構成(例、3以上のDL CC(UL CC)構成)も可能であることは明らかである。DL−ULリンケージは、SIB2のUL EARFCN情報を通じてULリンケージから決定されるとよい。
【0130】
DL PCCは、UL PCCとリンケージされたDL CCと規定することができる。ここで、リンケージは、暗黙的(implicit)、明示的(explicit)リンケージ(linkage)の両方を包括する。LTEでは、一つのDL CCと一つのUL CCとが固有にペアリングされている。例えば、LTEペアリングにより、UL PCCとリンケージされたDL CCを、DL PCCと称することができる。これを暗黙的リンケージと見なせばよい。明示的リンケージは、ネットワークがあらかじめリンケージを構成(configuration)することを意味し、RRCなどでシグナリングされるとよい。また、DL PCCは、上位層シグナリングを通じて構成されてもよい。または、DL PCCは、端末が初期接続を行ったDL CCであってもよい。なお、DL PCC以外のDL CCをDL SCCと呼ぶことができる。同様に、UL PCC以外のUL CCをUL SCCと呼ぶことができる。
【0131】
図29は、キャリアアグリゲーションが支援される無線通信システムにおいてアップリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)が伝送されるシナリオを例示する。便宜上、この例は、UCIがACK/NACK(A/N)である場合を仮定する。しかし、これは、説明の便宜のためのもので、UCIは、チャネル状態情報(例、CQI、PMI、RI)、スケジューリング要請情報(例、SR)のような制御情報を制限なく含むことができる。
【0132】
図29は、5個のDL CCが1個のUL CCとリンクされた非対称キャリアアグリゲーションを例示する。例示した非対称キャリアアグリゲーションは、UCI伝送の観点で設定したものでよい。すなわち、UCIのためのDL CC−UL CCリンケージとデータのためのDL CC−UL CCリンケージとを、異なるように設定することができる。便宜上、一つのDL CCが最大2個のコードワードを伝送できるとすれば、UL ACK/NACKビットも、少なくとも2ビットが必要である。この場合、5個のDL CCを通じて受信したデータに対するACK/NACKを一つのUL CCを通じて伝送するには、少なくとも10ビットのACK/NACKビットが必要である。もし、DL CC別にDTX状態も支援するためには、ACK/NACK伝送のために少なくとも12ビット(=5
5=3125=11.61ビット)が必要である。既存のPUCCHフォーマット1a/1bは2ビットまでACK/NACKを送ることができるため、この構造では、増加したACK/NACK情報を伝送することができない。便宜上、UCI情報の量が増加する原因としてキャリアアグリゲーションを挙げたが、アンテナ個数の増加、TDDシステム、リレーシステムにおけるバックホールサブフレームの存在などにも起因する。ACK/NACKと同様に、複数のDL CCと関連した制御情報を一つのUL CCを通じて伝送すべき場合にも、伝送されるべき制御情報の量が増加する。例えば、複数のDL CCに対するCQI/PMI/RIを伝送すべき場合に、UCIペイロードが増加することがある。DL CC及びUL CCはそれぞれ、DL Cell及びUL Cellと呼ぶこともできる。また、アンカーDL CC及びアンカーUL CCはそれぞれ、DL PCell(Primary Cell)及びUL PCellと呼ぶことができる。
【0133】
DL−ULペアリングは、FDDに限るものでよい。TDDは、同じ周波数を用いているため、DL−ULペアリングを別に定義しなくてもよいわけである。また、DL−ULリンケージは、SIB2のUL EARFCN情報を通じてULリンケージから決定することができる。例えば、DL−ULリンケージを、初期接続時にSIB2デコーディングを通じて獲得し、それ以外はRRCシグナリングを通じて獲得することができる。そのため、SIB2リンケージのみ存在し、他のDL−ULペアリングは明示的に定義されなくてもよい。例えば、
図28の5DL:1ULの構造において、DL CC#0とUL CC#0とはSIB2リンケージ関係にあり、残りのDL CCは、当該端末に設定されていない他のUL CCとSIB2リンケージ関係を有することができる。
【0134】
本明細書中で、一部は非対称キャリアアグリゲーションを中心に記載されているが、これは説明のための例示で、本発明は、対称キャリアアグリゲーションを含む様々なキャリアアグリゲーションシナリオに制限なく適用可能である。
実施例
【0135】
増大したアップリンク制御情報を効率的に伝送するための方案を提案する。まず、増大したアップリンク制御情報を伝送するための新しいPUCCHフォーマット/信号処理手順/リソース割当方法などを提案する。説明のために、本発明で提案するPUCCHフォーマットを、新規PUCCHフォーマット、LTE−A PUCCHフォーマット、CA PUCCHフォーマット称したり、または、既存LTEにPUCCHフォーマット2まで定義されている点に照らしてPUCCHフォーマット3と称する。発明の理解を助けるために、以下の説明は、増加した制御情報の例として多重ACK/NACKビットを用いる場合を中心に説明する。しかし、本発明で制御情報の範囲が多重ACK/NACKビットに制限されるものではない。PUCCHフォーマット3及び伝送方法には、下記のものがある。本発明は、下記の例以外の形態のPUCCHフォーマットも含むことができる。
【0136】
− Reuse PUCCH format 2:既存LTEに定義されたPUCCHフォーマット2あるいはその変形形態を適用してUCI(例、多重ACK/NACK)を伝送することができる。
【0137】
− DFT based PUCCH:DFTプリコーディングを行い、SC−FDMAシンボルレベルで時間ドメインOC(Orthogonal Cover)を適用して伝送することができる。これについては、
図30を参照して後で詳述する。
【0138】
− SF reduction:LTE PUCCHフォーマット1a/1b構造において時間ドメイン拡散因子(time domain spreading factor)を4から2と減らすことによって、シンボルスペースを2倍に増加させることができる。情報ビットは、チャネルコーディングされても、されなくてもよい。これについては、
図31を参照して後で詳述する。
【0139】
− Channel selection:多重PUCCHリソースが与えられた場合に、特定PUCCHリソースを選択する場合の数及び当該PUCCHリソースに変調されるコンステレーションを組み合わせて情報を伝送することができる。例えば、2個のPUCCHリソースとQPSK変調を仮定すると、総8(=2*4)個の状態(=3ビット)を伝送することができる。
【0140】
− MSM(Multi−sequence modulation):多重PUCCHのそれぞれに、異なる情報を変調して情報を伝送することができる。例えば、2個のPUCCHリソースを仮定し、それぞれをQPSK変調すると、コーディングをしない場合に、総16個の状態(=4*4=4ビット)を伝送することができる。
【0141】
− Hybrid approach:上記言及したフォーマットの他にも、言及していない他のフォーマットの少なくとも2つ以上の方法を結合した方法。例えば、チャネル選択及びSF減少を結合することができる。
【0142】
図30は、PUCCHフォーマット3を用いた信号伝送を例示する。
【0143】
図30を参照すると、1個のDL PCC(Primary Component Carrier)と1個のDL SCC(Secondary Component Carrier)が存在する。DL PCCはUL PCCとリンクできる。DL PCCとDL SCCにそれぞれ一つのDLグラントが存在し、それぞれのCCでPDCCHが伝送されると仮定する。それぞれのDL CCが2個のコードワード(総4個のコードワード)を伝送するとすれば、DTX状態を報告しない場合に4ビット、あるいはDTX状態を報告する場合に5ビットを、UL PCC上でPUCCHフォーマット3を通じて伝送することができる。
【0144】
以下、図面を参照して、PUCCHフォーマット3の一例として、DFTベースのPUCCHフォーマットについて具体的に例示する。
【0145】
便宜上、本発明の実施例に係るPUCCHフォーマット3に適用されるサブフレーム/スロットレベルのUCI/RSシンボル構造として、既存LTEのPUCCHフォーマット1(標準CP)のUCI/RSシンボル構造を用いる場合を中心に説明する。しかし、図示のPUCCHフォーマットにおいてサブフレーム/スロットレベルのUCI/RSシンボル構造は、例示のために便宜上定義されたもので、本発明が特定構造に制限されることはない。本発明に係るPUCCHフォーマットにおいてUCI/RSシンボルの個数、位置などは、システム設計に応じて自由に変形可能である。例えば、本発明の実施例に係るPUCCHフォーマットは、既存LTEのPUCCHフォーマット2/2a/2bのRSシンボル構造を用いて定義することができる。
【0146】
本発明の実施例に係るPUCCHフォーマットは、任意の種類/サイズのアップリンク制御情報を伝送するのに用いることができる。例えば、本発明の実施例に係るPUCCHフォーマット3は、HARQ ACK/NACK、CQI、PMI、RI、SRなどの情報を伝送することができ、これらの情報は任意サイズのペイロードを有することができる。説明の便宜上、図面及び実施例は、本発明に係るPUCCHフォーマットがACK/NACK情報を伝送する場合を中心に説明する。
【0147】
図31A〜
図31Fは、本実施例に係るPUCCHフォーマット3の構造及びそのための信号処理手順を例示する。この例は、DFTベースのPUCCHフォーマットを例示する。この例で、RSは既存LTEの構造を継承することができる。例えば、RSは、基本シーケンス(base sequence)に巡回シフトを適用することができる。
【0148】
図31Aは、本実施例に係るPUCCHフォーマット3をPUCCHフォーマット1(標準CP)の構造に適用する場合を例示する。
図31Aを参照すると、チャネルコーディングブロック(channel coding block)は、情報ビットa_0、a_1、…、a_M−1(例、多重ACK/NACKビット)をチャネルコーディングして、コーディングビット(coded bit or coding bit)(またはコードワード)b_0、b_1,…,b_N−1を生成する。Mは、情報ビットのサイズを表し、Nは、コーディングビットのサイズを表す。情報ビットは、アップリンク制御情報(UCI)、例えば、複数のDL CCを通じて受信した複数のデータ(またはPDSCH)に対する多重ACK/NACKを含む。ここで、情報ビットa_0、a_1、…、a_M−1は、情報ビットを構成するUCIの種類/個数/サイズにかかわらずにジョイントコーディングされる。例えば、情報ビットが複数のDL CCに対する多重ACK/NACKを含む場合に、チャネルコーディングは、DL CC別、個別ACK/NACKビット別に行わずに、全体ビット情報に対して行われ、これにより単一コードワードが生成される。チャネルコーディングには、これに限定されるものではないが、単純反復(repetition)、単純コーディング(simplex coding)、RM(Reed Muller)コーディング、パンクチャリングされたRMコーディング、TBCC(Tail−biting convolutional coding)、LDPC(low−density parity−check)あるいはターボ・コーディングを用いることができる。図示してはいないが、コーディングビットは、変調次数とリソース量を考慮してレートマッチング(rate−matching)されるとよい。レートマッチング機能は、チャネルコーディングブロックの一部として含まれてもよく、別の機能ブロックによって行われてもよい。
【0149】
変調器(modulator)は、コーディングビットb_0,b_1,…,b_N−1を変調して、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L−1を生成する。Lは、変調シンボルのサイズを表す。変調は、伝送信号のサイズと位相を変形することによってなされる。変調方法は、例えば、n−PSK(Phase Shift Keying)、n−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を含む(nは、2以上の整数)。具体的に、変調方法には、BPSK(Binary PSK)、QPSK(Quadrature PSK)、8−PSK、QAM、16−QAM、64−QAMなどを用いることができる。
【0150】
分周器(divider)は、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L−1を各スロットに分周する。変調シンボルを各スロットに分周する順序/パターン/方式は特に制限されない。例えば、分周器は、変調シンボルを前から順にそれぞれのスロットに分周することができる(ローカル型方式)。この場合、図示のように、変調シンボルc_0,c_1,…,c_L/2−1はスロット0に分周し、変調シンボルc_L/2,c_L/2+1,…,c_L−1は、スロット1に分周できる。また、変調シンボルをそれぞれのスロットへの分周時にインタリービング(またはパーミュテーション)することができる。例えば、偶数番目の変調シンボルは、スロット0に分周し、奇数番目の変調シンボルはスロット1に分周することができる。変調過程と分周過程は互いに順序が換わってもよい。
【0151】
DFTプリコーダ(precoder)は、単一搬送波波形(single carrier waveform)を生成するために、それぞれのスロットに分周された変調シンボルに対してDFTプリコーディング(例、12−ポイントDFT)を行う。同図で、スロット0に分周された変調シンボルc_0,c_1,…,c_L/2−1は、DFTシンボルd_0,d_1,…,d_L/2−1としてDFTプリコーディングされ、スロット1に分周された変調シンボルc_L/2,c_L/2+1,…,c_L−1は、DFTシンボルd_L/2,d_L/2+1,…,d_L−1としてDFTプリコーディングされる。DFTプリコーディングは、相応する他の線形演算(linear operation)(例、walsh precoding)に代替可能である。
【0152】
拡散ブロック(spreading block)は、DFTされた信号を、SC−FDMAシンボルレベルで(時間ドメイン)拡散する。SC−FDMAシンボルレベルの時間ドメイン拡散は、拡散コード(シーケンス)を用いて行われる。拡散コードは、準直交コードと直交コードを含む。準直交コードは、これに制限されるわけではないが、PN(Pseudo Noise)コードを含む。直交コードは、これに制限されるわけではないが、ウォルシュコード、DFTコードを含む。本明細書は、説明の容易性のために、拡散コードの代表例として直交コードを挙げて説明するが、これは例示であり、直交コードは準直交コードに代替可能である。拡散コードサイズ(または、拡散因子(Spreading Factor:SF))の最大値は、制御情報伝送に用いられるSC−FDMAシンボルの個数によって制限される。一例として、1スロットで4個のSC−FDMAシンボルが制御情報伝送に用いられる場合に、スロット別に長さ4の(準)直交コードw0,w1,w2,w3を用いることができる。SFは、制御情報の拡散度を意味し、端末の多重化次数(multiplexinig order)またはアンテナ多重化次数と関連を持つことができる。SFは、1、2、3、4、…のように、システムの要求条件によって可変でき、基地局と端末間にあらかじめ定義されたり、DCIあるいはRRCシグナリングを通じて端末に知らせられたりすることができる。例えば、SRSを伝送するために、制御情報用SC−FDMAシンボルのうちの一つをパンクチャリングする場合に、当該スロットの制御情報にはSFの縮小した(例、SF=4の代わりにSF=3)拡散コードを適用することができる。
【0153】
上の過程を経て生成された信号は、PRB内の副搬送波にマッピングされた後に、IFFTを経て時間ドメイン信号に変換される。時間ドメイン信号にはCPが付加され、生成されたSC−FDMAシンボルはRF端を通じて伝送される。
【0154】
5個のDL CCに対するACK/NACKを伝送する場合を挙げて、各過程をより具体的に説明する。それぞれのDL CCが2個のPDSCHを伝送できる場合に、これに対するACK/NACKビットは、DTX状態を含む場合に12ビットでよい。QPSK変調とSF=4時間拡散を想定する場合に、(レートマッチング後の)コーディングブロックサイズは48ビットでよい。コーディングビットは24個のQPSKシンボルに変調され、生成されたQPSKシンボルは12個ずつ各スロットに分周される。各スロットで12個のQPSKシンボルは12−ポイントDFT演算を通じて12個のDFTシンボルに変換される。各スロットにおいて12個のDFTシンボルは時間ドメインでSF=4拡散コードを用いて4個のSC−FDMAシンボルに拡散されてマッピングされる。12個のビットが[2ビット*12個の副搬送波*8個のSC−FDMAシンボル]を通じて伝送されるので、コーディングレートは0.0625(=12/192)である。また、SF=4の場合に、1PRB当たり最大4個の端末を多重化することができる。
【0155】
図31Aを参照して説明した信号処理手順は単なる例示であり、
図31AでPRBにマッピングされた信号は、等価の様々な信号処理手順を通じて得られてもよい。
図31B乃至
図31Gを参照して、
図31Aに例示したものと等価の信号処理手順を説明する。
【0156】
図31Bは、
図31AにおいてDFTプリコーダと拡散ブロックとの処理順序を入れ替えたものである。
図31Aにおいて拡散ブロックの機能は、DFTプリコーダから出力されたDFTシンボル列にSC−FDMAシンボルレベルで特定の定数をかけるに等しいものであるから、これらの順序を入れ替えても、SC−FDMAシンボルにマッピングされる信号の値は同一である。したがって、PUCCHフォーマット3のための信号処理手順は、チャネルコーディング、変調、分周、拡散、DFTプリコーディングの順にすることができる。この場合、分周過程と拡散過程は一つの機能ブロックにより行われてもよい。一例として、変調シンボルをそれぞれのスロットに交互に分周しながら、それぞれの変調シンボルを分周と同時にSC−FDMAシンボルレベルで拡散させることができる。他の例として、変調シンボルをそれぞれのスロットに分周する時にそれぞれの変調シンボルを拡散コードのサイズに対応するように複写し、これらの変調シンボルと拡散コードの各元素を1対1にかけることができる。そのため、スロット別に生成された変調シンボル列は、SC−FDMAシンボルレベルで複数のSC−FDMAシンボルに拡散される。その後、それぞれのSC−FDMAシンボルに対応する複素シンボル列は、SC−FDMAシンボル単位にDFTプリコーディングされる。
【0157】
図31Cは、
図31Aにおいて変調器と分周器との処理順序を入れ替えたものである。そのため、PUCCHフォーマット3のための処理手順は、サブフレームレベルでジョイントチャネルコーディングと分周が行われ、それぞれのスロットレベルで変調、DFTプリコーディング、拡散の順に行われる。
【0158】
図31Dは、
図31Cにおいて、DFTプリコーダと拡散ブロックとの処理順序をさらに入れ替えたものである。前述したように、拡散ブロックの機能は、DFTプリコーダから出力されたDFTシンボル列にSC−FDMAシンボルレベルで特定の定数をかけるに等しいものであるから、それらの順序を入れ替えても、SC−FDMAシンボルにマッピングされる信号の値は同一である。したがって、PUCCHフォーマット3のための信号処理手順は、サブフレームレベルでジョイントチャネルコーディングと分周が行われ、それぞれのスロットレベルで変調が行われる。スロット別に生成された変調シンボル列は、SC−FDMAシンボルレベルで複数のSC−FDMAシンボルに拡散され、それぞれのSC−FDMAシンボルに対応する変調シンボル列は、SC−FDMAシンボル単位にDFTプリコーディングされる。この場合、変調過程と拡散過程は、一つの機能ブロックにより行われてもよい。一例として、コーディングビットを変調しながら、生成された変調シンボルを直ちにSC−FDMAシンボルレベルで拡散させることができる。他の例として、コーディングビットの変調時に生成された変調シンボルを拡散コードのサイズに対応するように複写し、これらの変調シンボルと拡散コードの各元素を1対1にかけることができる。
【0159】
図31Eは、本実施例に係るPUCCHフォーマット3をPUCCHフォーマット2(標準CP)の構造に適用する場合を示し、
図31Fは、本実施例に係るPUCCHフォーマット3をPUCCHフォーマット2(拡張CP)の構造に適用する場合を示す。基本的な信号処理手順は、
図31A乃至
図31Dを参照して説明したとおりである。ただし、既存LTEのPUCCHフォーマット2構造を再使用することから、PUCCHフォーマット3でUCI SC−FDMAシンボル及びRS SC−FDMAシンボルの個数/位置が、
図31Aとは異なってくる。
【0160】
表14には、図示のPUCCHフォーマット3でRS SC−FDMAシンボルの位置を示す。標準CPの場合に、スロットにおけるSC−FDMAシンボルは7個(インデックス:0〜6)であり、拡張CPの場合に、スロットにおけるSC−FDMAシンボルは6個(インデックス:0〜5)であるとする。
【0165】
コードインデックスmは、あらかじめ指定されたり、基地局からシグナリングされたりすることができる。一例として、コードインデックスmは、PDCCHを構成するCCEインデックス(例、最小のCCEインデックス)と暗黙的(implicitly)にリンク可能である。また、コードインデックスmは、PDCCHまたはRRCシグナリングを通じて明示的に指定されてもよい。また、コードインデックスmは、PDCCHまたはRRCシグナリングを通じて指定された値から類推されてもよい。また、コードインデックスmは、サブフレーム単位、スロット単位、複数のSC−FDMAシンボル単位に独立して与えられるものでよい。好適には、コードインデックスmは、サブフレーム単位、スロット単位、複数のSC−FDMAシンボル単位に変更可能である。すなわち、コードインデックスmは一定の時間区間単位にホッピング可能である。
【0166】
図示してはいないが、セル間干渉ランダム化のためにPCI(Physical Cell ID)に相応するスクランブルコード(例、ゴールドコードのようなPNコード)を用いたセル−特定(cell−specific)スクランブルあるいは端末−ID(例、RNTI)に相応するスクランブルコードを用いた端末−特定(UE−specific)スクランブルがさらに適用されてもよい。スクランブルは、全体情報に対して行われたり、SC−FDMAシンボル−内でまたはSC−FDMAシンボル−間に行われたり、これら両方において行われたりすることができる。全体情報に対するスクランブルは、分周前の情報ビットレベル、コーディングビットレベル、変調シンボルレベルでスクランブルを行うことによってなることができる。SC−FDMAシンボル−内スクランブルは、分周後に変調シンボルレベルまたはDFTシンボルレベルでスクランブルを行うことによって実行することができる。また、SC−FDMAシンボル−間スクランブルは、拡散後に時間ドメインにおいてSC−FDMAシンボルレベルでスクランブルを行うことによって実行することができる。
【0169】
DFTプリコーダの前段における拡散及び/またはインタリービング後に、生成された信号は、DFTプリコーディング後(必要時には、SC−FDMAシンボルレベルで時間拡散をさらに行う)に該当のSC−FDMAシンボルの副搬送波にマッピングされる。
【0170】
図32には、本実施例に係るPUCCHフォーマット3の他の構造を例示する。この例は、SF減少が適用されたPUCCHフォーマットを例示する。この例においてRSは既存LTEの構造を継承することができる。例えば、RSについて、基本シーケンス(base sequence)に巡回シフトを適用することができる。
【0171】
図32を参照すると、情報ビット(例、ACK/NACK)は、変調(例、QPSK、8PSK、16QAM、64QAMなど)を経て変調シンボルに変換される(シンボル0、1)。その後、変調シンボルは、基本シーケンス(r0)と掛けられた後に、巡回シフト、SF=2のOC(Orthogonal Code)([w0 w1];[w2 w3])適用、IFFT変換を経てSC−FDMAシンボルにマッピングされる。ここで、r0としては、長さ12の基本シーケンスを含む。OCとしては、LTEに定義されたウォルシュカバーやDFTコードを含む。具現方式によって、[w0 w1]と[w2 w3」は互いに独立して与えられてもよく、同じ値を有するように与えられてもよい。
【0172】
既存のLTE PUCCHフォーマット1a/1bはSF=4を用いるので、一つのスロットで一つの変調シンボルのみを伝送することができ、同じ情報がスロット単位に反復されるので、結局、サブフレームレベルで一つの変調シンボルのみを伝送することができた。そのため、既存LTEのPUCCHフォーマットは、QPSK変調時に最大2ビットのACK/NACK情報を伝送することができた。しかし、
図31に例示したPUCCHは、SF減少によってスロット当たり2個の変調シンボルを伝送することができる。また、各スロットが互いに異なる情報を伝送するようにする場合に、サブフレームレベルで最大4個の変調シンボルを伝送することができる。そのため、同図のPUCCHフォーマットは、QPSK変調時に最大8ビットのUCI(例、ACK/NACK)を伝送することができる。
【0173】
実施例1:PUCCHフォーマット3のためのリソース割当
【0175】
明示的リソース割当の例として、PUCCHリソースは上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)で割り当てられ、当該PUCCHリソースを多数の端末が共有することができる。全ての端末に排他的(exclusive)にPUCCHリソースを割り当てると、リソース衝突は発生しないが、深刻なオーバーヘッドの増加につながることがある。また、多数の端末によるリソース共有は、効率的なリソース運営を可能にする。例えば、端末#0と端末#1がPUCCHリソース#Aを共有しているとしよう。この場合、UE#0のためのDLパケットとUE#1のためのDLパケットが互いに異なるサブフレーム上で伝送されると、それに相応する(n+4サブフレームでの)ACK/NACKフィードバックは互いに衝突しないので、共有されたPUCCHリソースを効率的に運営することができる。しかし、端末#0と端末#1がサブフレーム#nで同時にスケジューリングされたとすれば、両端末がPUCCHリソース#Aを用いてACK/NACK伝送を行うため、リソース衝突が発生してしまう。
【0176】
上記の問題を解決するために、本発明は、PDCCH(例、DL grant PDCCH)を通じてPUCCHのためのリソース指示情報(例、オフセット、インデックス)を伝送することを提案する。リソース指示情報によりPUCCHリソースを状況に合わせて指示することによってリソース衝突を回避することができる。
【0177】
図33には、本発明の一実施例に係るPUCCH伝送方法を例示する。
【0178】
図33を参照すると、基地局は端末に上位層シグナリング(例、RRCシグナリング)を通じてPUCCHリソース構成情報を伝送する(S3310)。PUCCHリソース構成情報は、一つ以上のPUCCHリソースを端末に指示し、当該端末のためにPUCCHリソース構成情報により指示された一つ以上のPUCCHリソースが占有される。その後、基地局は端末にダウンリンクスケジューリングのためのPDCCHを伝送する(S3320)。この例で、PDCCHは、PUCCHリソースと関連したリソース指示情報(例、オフセット、インデックス)を含む。リソース指示情報は、DCIに追加的に定義されたフィールドを用いて伝送されてもよく、既存に定義されたフィールドのいずれか一つを再使用して伝送されてもよい。また、端末がPDCCHをミッシング(missing)する場合を考慮して、複数のPDCCHが同一のリソース指示情報を有するようにすることができる。例えば、全PDCCHで伝送されるオフセット値が全てのDL CCで同一の値を有するようにすることができる。この後、基地局は端末にPDCCHにより指示されるPDSCHを伝送する(3330)。端末はPDSCHを受信した後に、PDSCHに対するACK/NACK信号をPUCCHを通じて基地局に伝送する(S3340)。この時、ACK/NACKを伝送するのに用いられるPUCCHリソースは、段階S3310のPUCCHリソース構成と段階S3320のリソース指示情報から得られる。
【0179】
例を挙げてより具体的に説明する。便宜上、端末#0と端末#1がPUCCHリソース#Aを共有しており、基地局がサブフレーム#nで端末#0と端末#1に下記のようにスケジューリングしたとしよう。
【0180】
− 端末#0:DL CC#0でPDCCH#0、DL CC#1でPDCCH#1を伝送。それぞれのPDCCHでオフセット=0を伝送
− 端末#1:DL CC#0でPDCCH#0、DL CC#1でPDCCH#1を伝送。それぞれのPDCCHでオフセット=2を伝送
【0181】
この場合、端末#0はPUCCHリソース#(A+0)を用いてACK/NACKを伝送し、端末#1はPUCCHリソース#(A+2)を用いてACK/NACKを伝送する。
【0182】
端末#1がPUCCHリソース#(A+2)を用いるようにするためには、端末#1のために少なくともPUCCHリソース#A及びPUCCHリソース#(A+2)の両方があらかじめ割り当てられている必要がある。すなわち、端末(グループ)別に複数のPUCCHリソース(または、PUCCHリソースセット)をあらかじめ割り当て、リソース指示情報を用いて、実際に伝送に用いられるPUCCHリソースを状況に合わせて指示することによって、PUCCHリソースが衝突することをより効率的に防止することができる。PUCCHリソースセットは端末−特定、端末グループ−特定に与えられるとよい。
【0183】
この場合、基地局は、端末が利用できる複数のPUCCHリソースを上位層シグナリングにてあらかじめ割り当て、該当のインスタンス(例、サブフレーム)で端末が用いるPUCCHリソースをDLグラントを通じて指定することができる。例えば、基地局が端末#0のためにPUCCHリソース#0、#1、#2、#3を明示的に設定(例、RRCシグナリング)し、DL SCCのためのDLグラントを通じてPUCCHリソースを#2と指示すると、端末はPUCCHリソース#2を通じてACK/NACKをフィードバックする。PUCCHリソース#0、#1、#2、#3は、PUCCHリソースドメインで連続して設定されたり不連続的に設定されたりする。
【0184】
PUCCHリソースを指示するためのオフセット値は、絶対オフセット値または相対オフセット値にすることができる。リソース指示情報が相対オフセット値である場合は、オフセット値は上位層により構成された複数のPUCCHリソースの順序に対応可能である。
【0185】
次に、リソース指示情報を、既存に定義されたDCIフィールドを用いて伝送する方案について具体的に説明する。既存LTEのDLグラント(DCIフォーマット1、1A、1B、1D、2、2A、2B)には、UL PUCCHパワー制御のための2ビットのTPC(Transmit Power Control)フィールドが定義されている。キャリアアグリゲーションが支援される場合に、一端末の立場では一つのUL PCCでのみPUCCHが伝送されるので、一つのDL CC(例、DL PCC)から伝送されるTPCフィールド値のみを用いてUL PUCCHパワー制御を行うことが可能である。そのため、DL SCCから伝送されるTPCフィールドを、PUCCHリソースを指示するためのリソース指示情報(例、オフセット、インデックス)を伝送するのに用いることができる。好ましくは、PDCCHミッシング(missing)ケースを考慮して、DL SCCから伝送されるリソース指示情報をいずれも同一に設定することができる。すなわち、各DL SCCから伝送されるTPCフィールドをいずれも同一の値にセッティングすることができる。
【0186】
例を挙げてより具体的に説明する。便宜上、端末#0及び端末#1がPUCCHリソース#Aを共有し、基地局がサブフレーム#nで端末#0及び端末#1に下記のようにスケジューリングをしたとしよう。
【0187】
− 端末#0:DL CC#0でPDCCH#0を伝送。PDCCH#0 DCI内のTPC値はUL PCC PUCCHのパワー制御のために用いられる。DL SCC#0でPDCCH#S0を伝送し、DL SCC#S1でPDCCH#S1を伝送。PDCCH#S0及びPDCCH#S1 DCI内のTPC値は0を指示する。
【0188】
− 端末#1:DL CC#0でPDCCH#0を伝送。PDCCH#0 DCI内のTPC値はUL PCC PUCCHのパワー制御のために用いられる。DL SCC#0でPDCCH#S0を伝送し、DL SCC#S1でPDCCH#S1を伝送。PDCCH#S0及びPDCCH#S1 DCI内のTPC値は2を指示する。
【0189】
この場合、端末#0は、PUCCHリソース#(A+0)を用いてACK/NACKを伝送し、端末#1はPUCCHリソース#(A+2)を用いてACK/NACKを伝送する。この例では、端末#0あるいは端末#1がDL SCCのいずれか一つをミッシング(missing)しても、他のDL SCCのPDCCHからPUCCHリソースを正確に類推することができる。
【0190】
TPCフィールドが2ビットの場合に、DL SCC PDCCHのTPCは、4つの状態を示すことができ、各状態は、上位層により構成された複数(例、4つ)のPUCCHリソースと一対一でリンク可能である。例えば、DL SCC PDCCHのTPCフィールド値(0〜3)は、PUCCHリソースを指示するオフセット値(または、インデックス値、順序値)として用いることができる。PUCCHリソースを指示するためのオフセット値は、絶対オフセット値または相対オフセット値を表すことができる。TPCフィールドが相対オフセット値を指示する場合に、0〜3のTPCフィールド値はそれぞれ、1番目のPUCCHリソース乃至4番目PUCCHリソースを指示することができる。例えば、端末#0にPUCCHリソース#0、#1、#2、#3が明示的に設定(例、RRCシグナリング)された状態で、DL SCCのためのDLグラントのTPCフィールド値がPUCCHリソース#2を指示すると、端末は、指定されたPUCCHリソース#2を用いてACK/NACKをフィードバックすることができる。PUCCHリソース#0、#1、#2、#3は、PUCCHリソースドメインで連続して設定されたり、不連続的に設定されたりする。
【0191】
表17は、DL SCCの2ビットTPCフィールドを用いてPUCCHリソースを指示する場合に、TPCフィールドの値及びPUCCHリソースのマッピング関係を例示する。
【0193】
以上、端末に、端末同士が互いに共有できるPUCCHリソースを明示的(例、RRCシグナリング)に割り当て、リソース衝突を解決する方法について説明した。
【0197】
他の例として、リソース指示情報の特定状態を、PUSCHピギーバックのための指示子として用いることもできる。例えば、リソース指示情報を2ビットTPCフィールドを用いて伝送する場合に、[00]、[01]、[10]は、PUCCHのためのリソース指示情報(例、オフセット値)とし、[11]はPUSCHピギーバック指示子とすることができる。これに制限されるわけではないが、PUSCHピギーバック指示子を、PUCCH+PUSCH伝送を許容する端末で動的にUCIピギーバックを行う上で有用に用いることができる。
【0198】
実施例2:LTEベースのPUCCHフォーマットのためのリソース割当
【0199】
CA状況で、LTE端末がLTE PUCCHフォーマットと規則(例、CCEベースのリソース割当)によって既にPUCCHリソースを占有しているので、割り当てられたPDCCH個数がM個以下の時には、LTE PUCCHフォーマット及び規則を用いてUL PCC上でPUCCHを伝送することができる。この時、LTE PUCCHフォーマットはLTE PUCCHフォーマット1a、1bを含み、TDDのために定義されたACK/NACKバンドリングあるいはTDDのために定義されたLTE PUCCHフォーマット1bベースのチャネル選択(すなわち、ACK/NACK多重化)の方法を用いることができる。説明を容易にするこために、M=1の場合について説明する。
【0200】
PDCCHがDL PCCを通じてスケジューリングされていると、端末は、LTE PUCCHフォーマット及び規則を用いてUL PCC上でPUCCHを伝送することができる。LTE端末は、既に動的リソース割当方式でPUCCHリソースを用いているので、M個以下のPDCCHがスケジューリングされた場合(例、M=1)に、追加的なオーバーヘッド無しで効率的にPUCCHリソースを運用することができる。
【0201】
しかし、PDCCHがDL SCCのいずれか一つでスケジューリングされていると、リソース衝突が発生する場合もありうる。便宜上、DL PCC#0はUL PCC#0とリンクされていると仮定する。例えば、DL PCC#0にはPDCCHがスケジューリングされず、DL SCC#0にのみPDCCHがスケジューリングされたとすれば、端末は、DL SCC#0で伝送されるPDCCHの最も小さいCCEインデックスに相応するPUCCHリソース(n_B)とLTE PUCCHフォーマットを用いてACK/NACK情報を伝送する。しかし、DL PCC#0で他のLTE端末に与えられた最も小さいCCEインデックスに相応するPUCCHリソースが(n_B)になると、両端末間にリソース衝突が発生することになる。これを克服するためには、DL CC別にスケジューリングされるPDCCHの最も小さいCCEインデックスが重ならないようにするスケジューリング制限が必要になる。
【0202】
そこで、DL SCCで伝送されるPDCCHにリソース指示情報(例、オフセット値)を定義し、このようなリソース衝突を避けることができる。例えば、前述の実施例で言及したTPCフィールドを用いる場合に、当該TPCフィールドの値をオフセットとして用いることで問題を解決することができる。
【0203】
他の例として、リソース指示情報の特定状態はPUSCHピギーバックのための指示子として用いられてもよい。例えば、リソース指示情報を2ビットTPCフィールドを用いて伝送する場合に、[00]、[01]、[10]はPUCCHのためのリソース指示情報(例、オフセット値)とし、[11]はPUSCHピギーバック指示子とすることができる。これに制限されるわけではないが、PUSCHピギーバック指示子を、PUCCH+PUSCH伝送を許容する端末で動的にUCIピギーバックを行う上で有用に用いることができる。
【0204】
実施例3:PUCCHフォーマット3とLTE PUCCHフォーマットのためのリソース割当
【0205】
上述したPUCCHフォーマット3のためのリソース割当とLTE PUCCHフォーマットのためのリソース割当は相互連動して用いられてもよい。この場合、リソース指示情報(例、オフセット値)(例、TPCフィールド)は、UCIがPUCCHフォーマット3を用いて伝送される時は、PUCCHフォーマット3のための情報として用い、UCIがLTE PUCCHフォーマットで伝送される時は、LTE PUCCHフォーマットのための情報として用いることができる。
【0206】
実施例4:DL SCC上のPDCCHに基づく動的LTEフォールバック
【0207】
DL SCCから伝送されるPDCCH内に特定ビットが指示子として働き、LTE PUCCHフォーマットベースのバンドリングモードで動作することができる。リソース指示情報の状態のいずれか一つが、LTEバンドリングモードで動作することを示すことができる。DL SCC PDCCHのTPCフィールドを用いてリソース指示情報を伝送することができる。ここで、バンドリングとは、それぞれのフィードバックされるACK/NACK情報の論理AND演算(あるいは論理OR)を通じて代表値を基地局にフィードバックすることを意味する。すなわち、リソース指示情報の状態がバンドリングモードとイネーブル(enable)されると、端末は、PUCCHフォーマット3を用いて伝送される多重ACK/NACKを1ビット(PUCCHフォーマット1a、full ACK/NACKバンドリング)あるいは2ビット(PUCCHフォーマット1b、それぞれのコードワード別にバンドリング)でバンドリングすることができる。この時、適用されるリソース割当の規則は、下記のいずれか一つでよい。
【0208】
− DL PCCから伝送されるPDCCHの最小のCCEインデックスに基づいてPUCCHリソースを割り当てることができる。
【0209】
− 最初の(あるいは最後の)DL CCインデックス(論理または物理)において最初のPDCCHの最も小さいCCEインデックスに基づいてPUCCHリソースを割り当てることができる。PDCCHの順序は、最も小さいCCEインデックスの大きさを基準に決定することができる。
【0210】
− 最初の(あるいは最後の)DL CC(論理または物理)において最後のPDCCHの最も小さいCCEインデックスに基づいてPUCCHリソースを割り当てることができる。PDCCHの順序は、最も小さいCCEインデックスの大きさを基準に決定することができる。
【0211】
数学式11は、既存LTEにおいて最も小さいCCEインデックスに基づいてPUCCHリソースを割り当てる例を示す。
【0214】
図34には、本発明に一実施例に適用されうる基地局及び端末を例示する。
【0215】
図34を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリー114及び無線周波数(Radio Frequency:RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/または方法を具現するように構成することができる。メモリー114は、プロセッサ112に接続し、プロセッサ112の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112に接続し、無線信号を送信及び/または受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリー124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/または方法を具現するように構成することができる。メモリー124は、プロセッサ122に接続し、プロセッサ122の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122に接続し、無線信号を送信及び/または受信する。基地局110及び/または端末110は、単一アンテナまたは多重アンテナを有することができる。
【0216】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、別の実施例に含まれることもでき、別の実施例の対応する構成または特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりすることができることは明らかである。
【0217】
本文書で、本発明の実施例は、端末と基地局間のデータ送受信関係を中心に説明されている。このような送受信関係は、端末とリレー間、または基地局とリレー間の信号送受信にも同一/類似に拡張される。本文書で基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の別のネットワークノードにより実行できることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代替可能である。また、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に代替可能である。
【0218】
本発明による実施例は様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0219】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサにより駆動されるようにすることができる。メモリユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられ、既に公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0220】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。