特許第5792805号(P5792805)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5792805家具部品固定装置、家具システム、及び作業空間を設けるように家具を組み立てる方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792805
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】家具部品固定装置、家具システム、及び作業空間を設けるように家具を組み立てる方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 12/20 20060101AFI20150928BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20150928BHJP
   A47B 87/00 20060101ALI20150928BHJP
   F16B 12/32 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   F16B12/20 B
   A47B13/00 Z
   A47B87/00
   F16B12/32 B
【請求項の数】13
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-514233(P2013-514233)
(86)(22)【出願日】2011年6月3日
(65)【公表番号】特表2013-533438(P2013-533438A)
(43)【公表日】2013年8月22日
(86)【国際出願番号】US2011039065
(87)【国際公開番号】WO2011156226
(87)【国際公開日】20111215
【審査請求日】2014年5月28日
(31)【優先権主張番号】61/352,468
(32)【優先日】2010年6月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】597070725
【氏名又は名称】ノル・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100066728
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 敏之
(74)【代理人】
【識別番号】100141841
【弁理士】
【氏名又は名称】久徳 高寛
(74)【代理人】
【識別番号】100119596
【弁理士】
【氏名又は名称】長塚 俊也
(74)【代理人】
【識別番号】100100099
【弁理士】
【氏名又は名称】宮野 孝雄
(74)【代理人】
【識別番号】100100114
【弁理士】
【氏名又は名称】西岡 伸泰
(72)【発明者】
【氏名】モスリンガー,シグリッド
(72)【発明者】
【氏名】宇田川 信学
(72)【発明者】
【氏名】ブルウィンクル,ワレス
【審査官】 村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04382642(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02166170(EP,A1)
【文献】 特開2010−104484(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3146133(JP,U)
【文献】 西独国実用新案公開第08619968(DE,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 12/20
A47B 13/00
A47B 87/00
F16B 12/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2及び第3家具部品を備える家具システムであって、
第1固定デバイス(14)と第2固定デバイス(13)とを含む複数の固定デバイスを備えており
前記第1固定デバイスは、第1チャンネルを少なくとも部分的に規定する第1本体(9)を備えており、
前記第1チャンネルは、第1家具部品である第1細長レール(2)を受け入、前記第1細長レールの長さは、前記第1細長レールの最長寸法を規定し、前記第1チャンネルは、前記第1細長レールが、第1作業面の少なくとも一部を支持するように略水平な姿勢又は水平な姿勢に配置されるように、前記第1細長レール(2)の一部を受け入れて保持するように寸法決め及び構成されており、
前記第1固定デバイス(14)はまた、前記第1本体に取り付けられるコネクタアセンブリ(10)を備えており、前記コネクタアセンブリ(10)は、前記コネクタアセンブリは、前記第2家具部品に取り付けられ少なくとも1つの要素を有しており、前記第2家具部品は、前記第1細長レールが略水平な姿勢又は水平な姿勢にある場合に、前記第2家具部品の長さと前記第2家具部品の高さの少なくとも一方が、前記第1細長レール(2)の長さに対して略垂直又は垂直な方向に延びるように配置可能であり、
前記第2固定デバイス(13)は、第2チャンネルを少なくとも部分的に規定する第2本体(11)を備えており、前記第2固定デバイスの第2チャンネルは、前記第1家具部品である第1細長レール(2)を受け入れ、前記第2固定デバイス(13)の第2チャンネルは、前記第1細長レール(2)が、前記第1作業面の少なくとも一部を支持するように略水平な姿勢又は水平な姿勢に配置されるように、前記第1細長レール(2)の一部を受け入れて保持するように寸法決め及び構成されており、
前記第2固定デバイス(13)はまた、前記第2本体(11)に形成され開口(12)を有しており前記開口(12)は、前記第チャンネルの下方にあり、前記第2本体(11)は、前記第3家具部品の一部を受け入れるように寸法決め及び構成されており、前記第3家具部品は、前記第1細長レールが略水平な姿勢又は水平な姿勢にある場合に、前記第3家具部品の長さと前記第3家具部品の高さの少なくとも一方が、前記第1細長レール(2)の長さに対して略垂直又は垂直な方向に延びるように配置され、
少なくとも1つの掴みコネクタをさらに備えており、各掴みコネクタは、上側掴み部(61)と、下側掴み部(62)と、レール受入部(63)とを備え、前記上側掴み部(61)は、前記第1細長レール(2)の一部を前記上側掴み部(61)と前記下側掴み部(62)の間に受け入れるように前記下側掴み部(62)から離れており、前記上側掴み部と前記下側掴み部は、前記レール受入部(63)に取り付けられ、
前記レール受入部は、第2細長レールの端部を受け入れる開口(63)を有し、前記第2細長レールの長さは、前記第2細長レールの最長寸法を規定し、前記第2細長レールの長さが、前記第1細長レール(2)の長さに対して垂直又は略垂直な方向に延びるように、前記第2細長レールの端部は前記開口に受け入れ可能であり、第2作業面の少なくとも一部を支持するように前記第2細長レールが略水平な姿勢又は水平な姿勢に配置されるように、前記第2細長レールの端部は前記開口に配置され、
前記第1固定デバイス(14)は、前記第1細長レール(2)の一部が前記第1チャンネル内に保持されると、前記第1細長レールの一部と係合するように前記第1チャンネル内に配置可能である少なくとも1つのクランプ部材(18)を備えており、
前記少なくとも1つのクランプ部材(18)は、前記第1作業面の一部を直接支持するように寸法決め及び構成されている家具システム
【請求項2】
記第3家具部品は、テーブル支持アセンブリ又は引出しユニットである、請求項に記載の家具システム
【請求項3】
前記第1本体(9)及び第2本体(11)は金属又は高分子材料でできており、前記コネクタアセンブリ(10)は金属又は高分子材料でできており、前記第1チャンネルは、前記第1本体(9)の第1側部にある第1端部と、前記本体の前記第1側部の反対側にある前記第1本体(9)の第2側部にある第2端部とを有し、前記レール受入部は、前記開口(12)の口が前記第1チャンネルの前記第1端部及び前記第1チャンネルの前記第2端部に対して垂直な方向に向くように前記開口(12)を規定している、請求項2に記載の家具システム
【請求項4】
前記コネクタアセンブリ(10)の前記少なくとも1つの要素は、第1部分と、前記第1部分に取り付けられた第2部分とから構成されており、前記第1部分は、前記第2家具部品に規定された開口内に係合するように寸法決め及び構成されており、前記第2部分は、前記第1本体(9)の一部に形成されたアパーチャ内に取り付けられるように寸法決め及び構成されており、前記アパーチャは、前記第1チャンネルの下方に位置するように前記第1本体(9)に形成されている、請求項1に記載の家具システム
【請求項5】
前記第2家具部品は、パネル部品又はスクリーン部品(8)であり、少なくとも1つの固定機構が、前記本体に形成された前記アパーチャ内にて、前記コネクタアセンブリ(10)の前記第2部分を前記第1本体(9)に固定するために使用される、請求項に記載の家具システム
【請求項6】
少なくとも1つのブラケット(71)をさらに備えており、前記少なくとも1つのブラケット(71)は、前記第1細長レール(2)の一部を受け入れて保持するように寸法決め及び構成されているアパーチャを規定する本体を有しており、第4家具部品が前記少なくとも1つのブラケット(71)に取り付けられて、前記少なくとも1つのブラケット(71)が前記第1細長レール(2)上に配置される場合に、前記第4家具部品が前記第1細長レール(2)から支持される、請求項1に記載の家具システム
【請求項7】
前記第1家具部品はデスク又はテーブルである、請求項1に記載の家具システム
【請求項8】
作業空間を設けるように家具を組み立てる方法において、
各第1細長レールの長さは、その第1細長レールの最長寸法を規定している複数の第1細長レール(2)を用意する工程と、
個々の家具部品を相互に結合する複数の固定デバイス(13)(14)を用意する工程とを含んでおり、
前記複数の固定デバイスは、第1固定デバイス(14)と、コネクタアセンブリ(10)と、第2固定デバイス(13)とを含んでおり、
前記第1固定デバイス(14)は、第1チャンネルを少なくとも部分的に規定する第1本体(9)を有しており、前記第1チャンネルは、前記複数の第1細長レール(2)の1つの一部を受け入れるように寸法決め及び構成されて前記第1細長レール(2)の一部略水平な姿勢に配置されて前記第1チャンネルに受け入れられて保持され、第1作業面の少なくとも一部を支持
前記コネクタアセンブリ(10)は、前記本体に取り付けられており、前記コネクタアセンブリは、第2家具部品に取り付けられるように寸法決め及び構成される少なくとも1つの要素を有しており、前記第2家具部品は、前記第1細長レール(2)が略水平な姿勢にある場合に、前記第2家具部品の長さと前記第2家具部品の高さの少なくとも一方が、前記第1細長レール(2)の長さに対して略垂直な方向に延びるように配置され
前記第2固定デバイス(13)は、第2チャンネルを少なくとも部分的に規定する第2本体(11)を有しており、前記第2チャンネルは、前記複数の第1細長レール(2)の1つの一部を受け入れ、前記第1細長レール(2)の一部が、略水平な姿勢に配置されて前記第2チャンネルに受け入れられて保持され、前記第1作業面の少なくとも一部を支持し、
前記第2固定デバイス(13)はまた、前記第2本体(11)に形成され開口(12)を有しており前記開口は、前記第チャンネルの下方にあり、第3家具部品の一部を受け入れ前記第3家具部品は、前記第1細長レールが略水平な姿勢にある場合に、前記第3家具部品の長さと前記第3家具部品の高さの少なくとも一方が、前記第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように配置され、
各第1細長レール(2)の一部が、前記第1固定デバイス(14)の第1チャンネルに配置されるように、前記複数の第1細長レール(2)を配置する工程であって、その第1細長レール(2)の一部はまた、前記第2固定デバイスの第2チャンネルに配置される工程と、
前記第1作業面を、前記第1作業面が前記複数の第1細長レール(2)によって少なくとも部分的に支持されるように配置する工程と、
前記第2家具部品の長さ、前記2家具部品の高さ、前記第3家具部品の長さ、及び前記第3家具部品の高さの少なくとも1つが、前記複数の第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように、前記コネクタアセンブリ(10)を介して、前記第2家具部品を前記第1固定デバイス(14)に、前記第3家具部品を前記第2固定デバイス(13)に取り付ける工程と、
少なくとも1つの掴みコネクタを用意する工程であって、各掴みコネクタは、上側掴み部(61)と、下側掴み部(62)と、レール受入部(63)とを備えており、前記上側掴み部(61)は、前記複数の第1細長レール(2)の1つの一部を前記上側掴み部(61)と前記下側掴み部(62)の間に受け入れるように前記下側掴み部(62)から離れており、前記上側掴み部(61)と前記下側掴み部(62)は、前記レール受入部(63)に取り付けられており、前記レール受入部(63)は、第2細長レールの端部を受け入れるように寸法決め及び構成された開口(63)を有し、前記第2細長レールの長さは、前記第2細長レールの最長寸法を規定し、前記第2細長レールの長さが、前記第1細長レール(2)の長さに対して垂直又は略垂直な方向に延びるように、前記第2細長レールの端部は前記開口に受け入れ可能であり、第2作業面の少なくとも一部を支持するように前記第2細長レールが略水平な姿勢又は水平な姿勢に配置可能であるように、前記第2細長レールの端部は前記開口に配置されている工程と、
少なくとも1つの第2細長レールを、前記少なくとも1つの掴みコネクタの前記受入部(63)に取り付ける工程と、
第2作業面の側部が前記第1作業面の側部と隣り合うか接するように、前記少なくとも1つの第2レールの全体に亘って前記第2作業面を配置する工程と
を含んでおり
前記第1固定デバイス(14)は、前記第1細長レールの一部が前記第1チャンネル内に保持されると、前記第1細長レール(2)の一部と係合するように前記第1チャンネル内に配置可能である少なくとも1つのクランプ部材(18)を備えており、
前記少なくとも1つのクランプ部材(18)は、前記第1作業面の一部を直接支持するように寸法決め及び構成されており、
前記少なくとも1つのクランプ部材(18)で、前記第1作業面の一部を直接支持する工程を含む、
家具を組み立てる方法。
【請求項9】
前記第2家具部品はパネル又は引出しユニット(28)であり、前記第3家具部品はパネル又は引出しユニットである、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記コネクタアセンブリ(10)の少なくとも1つの要素は、第1部分と、前記第1部分に取り付けられた第2部分とから構成されており、前記第1部分は、前記第2家具部品に規定された開口内に係合するように寸法決め及び構成されており、前記第2部分は、前記第1固定デバイス(14)の第1本体(9)の一部に形成されたアパーチャ内に取り付けられるように寸法決め及び構成されており、前記アパーチャは、前記1固定デバイスの第1チャンネルの下方に位置するように前記第1固定デバイス(14)の第1本体(9)に形成される、請求項に記載の方法。
【請求項11】
記コネクタアセンブリ(10)の少なくとも1つの要素は、前記第1固定デバイス(14)の第1本体(9)と前記第2家具部品の間に配置されて前記第2家具部品に取り付けられるように寸法決め及び構成された部材から構成されており、少なくとも1つのファスナが、前記部材を前記第2家具部品に取り付けるために、前記第2家具部品と前記部材内に配置される、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の第1細長レール(2)の各々の断面は、長方形、円形、多角形、又は正方形である、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2家具部品は、前記第2家具部品の長さと前記第2家具部品の高さが、前記複数の細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように、前記複数の固定デバイス(13)(14)の少なくとも1つのコネクタアセンブリを介して、その少なくとも1つの固定デバイス(13)(14)に取り付けられる、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の参照>
本出願は、2010年6月8日出願の米国特許仮出願第61/352,468号に基づく優先権を主張する。米国特許仮出願第61/352,468号の全体は、参照を以て本明細書の一部となる。
【0002】
<発明の分野>
本発明は、家具に関しており、より具体的には、家具部品(furniture component)を相互に結合する機構と、家具の固定システムとに関する。
【背景技術】
【0003】
家具部品を相互に結合することで、椅子やテーブル等の家具を形成できる。通常、オフィス家具等の家具を作製する又は構成するためのシステムは提供されていない。また、異なる家具を一体的に固定してオフィスの作業空間を構成するための共通の機構を提供する機構は、一般に使用されていない。
【0004】
例えば、小区画(cubicle)の組を備えるようにオフィスを構成する場合、大抵、パネリングシステムが使用されて、オフィス空間に障壁(barrier)が作られている。画定された各オフィス空間には、大抵の場合、個々にテーブル部品又はデスク部品が配置されている。このようなデスク又はテーブルは大抵、オフィス空間を画定するために使用されるパネルから離れている。パネルに取り付けられるかパネルに設けられるケーブルシステム又はワイヤ処理システムを介して、ケーブルが与えられることがある。オフィス空間で使用される家具の多くは、大抵、オフィス空間内で個々に配置されており、他の家具とは離されている。任意の家具が相互に結合されている場合、これらの家具は通常、家具を直接一体的に取り付けるネジやボルトを使用して相互に結合されている。例えば、パネル部は、クランプ及び/又はネジによってデスクの上部に固定され得る。
【0005】
異なる家具を相互に結合して一体的にする家具部品固定機構を利用する家具システムは、国際公開第WO/2007/118864号から理解できるであろう。この公報は、固定デバイスを受け入れる特定の形状を有する溝を提供するように構成された家具部品と、これらの形状と係合する(mate)ことで異なる家具部品を相互に結合するように構成された固定デバイスとを利用する家具システムを開示している。固定部品は、引出し(drawer)、デスク、又はペーパホルダ等の家具の一部として提供されてよい。或いは、固定機構は、クリップ機構であってもよく、型を有する(profiled)各部品の溝に相互に結合されることで、異なる家具部品を相互に結合する。このような家具システムや固定機構により、迅速な結合がもたらされて、設置者は、小区画又はオフィス空間を迅速に構築又は再配置できる。しかしながら、係合溝が、様々な家具の縁部と固定デバイスとに沿って規定され、係合溝に係合して(matingly)結合する係合部品を利用することになる。このような設計要件によって、このようなシステムを利用する家具システム設計やオフィス空間設計に何らかの制限が加わってしまうことがある。
【0006】
他の家具としては、切妻(gable)に固定可能な作業面(work surface)用の支持アセンブリが挙げられる。例えば、米国特許第7,694,924号は、作業面を支持できる支持アセンブリを開示している。この支持アセンブリは、ある断面形状を有する水平支持部と、作業面を支持するサドル支持部とを備えることができる。このようなシステムは、比較的少数のファスナを利用してテーブルを組み立てるのに使用できる。しかしながら、このような固定装置は、テーブルトップ、又は作業面を支持するためにしか利用されない。
【0007】
新しい家具システムや、このシステムにおいて使用できる新しい固定機構が必要とされている。このシステムにより、オフィス、部屋又は他の場所用の小区画又は作業空間を比較的迅速に設置又は製造できることが好ましい。また、このようなシステムや固定機構により、個々の家具を相互に結合できる結合可能性(connection possibility)を多彩に(wide array)できることが好ましい。
【発明の概要】
【0008】
家具システムの個々の家具部品を相互に結合する固定装置を提供し、固定装置は、少なくとも1つの固定デバイスを備えている。1又は複数の固定デバイスは、本体と、コネクタアセンブリ、及び本体に形成された開口の少なくとも一方とを備えてよい。1又は複数の固定デバイスは、第1チャンネルを少なくとも部分的に規定する本体を備えてよく、第1チャンネルは、第1家具部品である第1細長レールを受け入れるように寸法決め及び構成されている。第1細長レールの長さは、第1細長レールの最長寸法を規定する。第1チャンネルは、第1細長レールが、第1作業面の少なくとも一部を支持するように略水平な姿勢に配置可能であるように、第1細長レールの一部を受け入れて保持するように寸法決め及び構成されている。コネクタアセンブリは、本体に取り付けられてよく、コネクタアセンブリは、第2家具部品に取り付けられるように寸法決め及び構成される1又は複数の要素を有してよく、第2家具部品は、レールが略水平な姿勢にある場合に、第2家具部品の長さと第2家具部品の高さの少なくとも一方が、第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように配置可能である。本体に形成された開口は、第1チャンネルの下方にあってよく、第3家具部品の一部を受け入れるように寸法決め及び構成されており、第3家具部品は、第1細長レールが略水平な姿勢にある場合に、第3家具部品の長さと第3家具部品の高さの少なくとも一方が、第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように配置可能である。
【0009】
固定装置の実施形態が、コネクタアセンブリだけを含む、又は本体に形成された開口だけを含む、1又は複数の固定デバイスを含んでもよいことが理解されるべきである。1又は複数の固定デバイスの他の実施形態が、コネクタアセンブリと、本体に形成された開口の双方を含んでよいことが企図されていることは勿論である。
【0010】
略水平な姿勢には、水平な姿勢又はほぼ水平である姿勢が含まれてよいことが理解されるべきである。例えば、レールは、その長さに沿って、完全な水平に対し、1度上向きに傾斜して、0.5度上向きに傾斜して、0.5度下向きに傾斜して、又は1.0度下向きに傾斜して延びてよく、この場合、略水平な姿勢にあるといってよい。同様に、略垂直な配置とは、ある部品が別の部品に対して垂直に、又はほぼ垂直に配置されている姿勢であってよい。例えば、第1レールのある方向に延びている長さに対して、第2レールの長さが85度、88度、又は89度の方向に延びている場合、第1レールの長さは、第2レールの長さに対して垂直であるといってよい。
【0011】
一部の実施形態では、第1家具部品はデスク又はテーブルであってよく、第1作業面は、文書、コンピュータ、ステープラ、ライト又は他のツール等の作業備品(equipment)や備品を支持する表面を提供する、テーブルトップ、デスクトップ又は別の平面部材であってよい。第1レールは、金属、複合材料、高分子材料又はセラミック材料からなる棒、部材、ポール又はロッドであってよい。第2家具部品及び第3家具部品は、例えば、引出しユニット、フェンス、パネル、スクリーン、テーブル脚部セット等の支持アセンブリ、又は他の家具部品であってよい。
【0012】
固定装置の実施形態は、1又は複数の掴みコネクタ(jaw connector)を備えてもよい。各掴みコネクタは、上側掴み部と、下側掴み部と、レール受入部とを備えてよい。上側掴み部は、第1細長レールの一部を上側掴み部と下側掴み部の間に受け入れるように、下側掴み部から離れてよい。上側掴み部と下側掴み部は、レール受入部に取り付けられてよい。レール受入部は、第2細長レールの端部を受け入れるように寸法決め及び構成される開口を規定してよく、又はこのような開口を有してよい。第2細長レールの端部は、第2細長レールの長さが、第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように、第2細長レールの端部は開口に受入可能であってよい。第2細長レールの端部は、第2作業面の少なくとも一部を支持するように第2細長レールが略水平な姿勢に配置可能であるように、開口に配置可能である。第2作業面は、例えば、文書、コンピュータ、ステープラ、ライト又は他のツール等の作業備品や備品を支持する表面を提供する、テーブルトップ又は平面部材であってよい。
【0013】
各固定デバイスの本体は金属又は高分子材料でできており、コネクタアセンブリは金属又は高分子材料でできていることが好ましい。第1チャンネルは、本体の両側(opposite sides)に配置される対向端部(opposite ends)を備えてよい。レール受入部は、開口の口が第1チャンネルの端部に対して垂直な方向に向くように開口を規定してよい。第1チャンネルは、端部間に直線的に延び、略多角形状やV字形状を有することが好ましい。
【0014】
コネクタアセンブリの1又は複数の要素は、複数の部分を備えてよい。例えば、第1部分が、第2家具部品に規定された開口内に係合する(mate within)ように寸法決め及び構成されてよく、第2部分が、第1チャンネルの下方に位置する、本体の一部に形成されたアパーチャ内に取り付けられるように寸法決め及び構成されてよい。第1部分及び第2部分は、これら部分がユニット構造の一部であるように互いに一体化して取り付けられてよく、或いはネジ、ボルト又は磁石のような1又は複数のファスナや接着剤等の固定機構によって相互に結合される別個の部品であってもよい。
【0015】
1又は複数の固定デバイスの実施形態はまた、第1細長レールの一部が第1チャンネル内に保持されると、第1細長レールの一部と係合するように第1チャンネル内に配置可能である1又は複数のクランプ部材を備えてもよい。第1チャンネル及び1又は複数のクランプ部材を覆うカバー部材又はプレート部材が本体に取り付けられてもよく、又は取付可能であってもよい。カバー部材又はプレート部材の外表面は、第1作業面の一部を支持するように寸法決め及び構成されてよい。カバープレートの外表面は、第1作業面を支持及び配置する摩擦誘起表面(friction inducing surface)であってよい。別の実施形態では、各クランプ部材の上部は、直接、作業面と係合し作業面を支持するように寸法決め及び構成されてよい。
【0016】
一部の実施形態では、コネクタアセンブリは、本体と第2家具部品の間に配置されて第2家具部品に取り付けられるように寸法決め及び構成された部材であってよい。少なくとも1つのファスナが、部材を第2家具部品に取り付けるために、第2家具部品と部材内に配置されてもよい。1又は複数のファスナは、複数の磁石を含んでよく、或いは1又は複数のボルトやネジ、若しくは接着剤であってもよい。
【0017】
作業空間を設けるように家具を組み立てる方法が提供されてもよい。複数の第1細長レールを用意してよい。各第1レールの長さは、そのレールの最長寸法を規定する。複数の固定デバイスを用意してもよい。各固定デバイスは、本体と、コネクタアセンブリ、及び第1チャンネルの下方にて本体に形成された開口の少なくとも一方とを備えてよい。本体は、複数の第1細長レールの1つの一部を受け入れるように寸法決め及び構成された第1チャンネルを有してよい。第1チャンネルは、第1細長レールが、略水平な姿勢に配置されて第1作業面の少なくとも一部を支持するように、第1細長レールの一部を保持するように寸法決め及び構成されてよい。コネクタアセンブリは、本体に取り付けられてよく、コネクタアセンブリは、第2家具部品に取り付けられるように寸法決め及び構成される1又は複数の要素を有してよく、第2家具部品は、第1レールが略水平な姿勢、又は水平な姿勢にある場合に、第2家具部品の長さと第2家具部品の高さの少なくとも一方が、第1レールの長さに対して略垂直、又は垂直な方向に延びるように配置可能である。本体に形成された開口は、第3家具部品の一部を受け入れるように寸法決め及び構成されてよく、第3家具部品は、第1細長レールが略水平な姿勢にある場合に、第3家具部品の長さと第3家具部品の高さの少なくとも一方が、第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように配置可能である。複数の第1レールは、各第1細長レールの一部が、複数の固定デバイスの個々の固定デバイスの第1チャンネルに配置されるように、配置されてよい。第1作業面は、第1作業面が複数の第1レールによって少なくとも部分的に支持されるように配置されてよい。第2家具部品と第3家具部品の少なくとも一方は、第2家具部品の長さ、第2家具部品の高さ、第3家具部品の長さ、及び第3家具部品の高さの少なくとも1つが、複数の第1細長レールの長さに対して略垂直な方向に延びるように、複数の固定デバイスの少なくとも1つに取り付けられてよい。
【0018】
第2家具部品は、パネル、引出しユニット、又は支持アセンブリであってよい。第3家具部品は、パネル、引出しユニット、又は支持アセンブリであってよい。第2家具部品と第3家具部品は、他の家具又は他の家具の一部であってもよいことは勿論である。
【0019】
コネクタアセンブリには、上述した実施形態、又はこのような実施形態になされる他の変形等の任意の数の構成が含まれてもよいことが理解されるべきである。本体に形成された開口には、家具の一部を受け入れる、又は保持する任意の数の構成が含まれてもよい。
【0020】
複数のレールの各々の断面は、長方形又は正方形であることが好ましい。レールの断面は、他の多角形であってもよく、円形、楕円形、又は他の湾曲した形であってもよいことは勿論である。
【0021】
方法の実施形態はまた、1又は複数の掴みコネクタを用意し、少なくとも1つの第2細長レールを1又は複数の掴みコネクタに取り付け、そして第2作業面の側部が第1作業面の側部と隣り合うか接するように、1又は複数の第2レールの全体に亘って第2作業面を配置する工程を含んでもよい。
【0022】
家具システも提供される。家具システムは、第1細長レールと、第1家具部品と、第1作業面と、1又は複数の固定デバイスを備えてよい。1又は複数のブラケットと1又は複数の掴みコネクタを本システムの実施形態において提供してもよい。
【0023】
家具システムの一部の実施形態で使用できるブラケットは夫々、第1細長レールの一部を受け入れて保持するように寸法決め及び構成されているアパーチャを規定する本体を有しており、家具部品が1又は複数のブラケットに取り付けられて、1又は複数のブラケットが第1レール上に配置される場合に、家具部品が第1レールから支持されてよい。
【0024】
本発明のその他の詳細、目的及び利点は、本発明の特定の好ましい実施形態、及び本発明を実現する特定の好ましい方法の以下の説明が進むにつれ、明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
家具システム、家具部品を相互に結合する固定装置、及びこれを製造し実施する方法の好ましい実施形態を、添付の図面に示している。同様の部品又は同様のパーツは、異なる図面を通して同じ参照番号によって示す場合があることが理解されるべきである。
図1図1は、好ましい作業空間が好ましいパネルに相互結合されることを示す第1の好ましい家具システムの分解図である。パネルは、パネル内に配置されるワイヤ処理チャンネルを含んでよく、又はワイヤ処理トレイ若しくはワイヤ処理支持デバイス等のワイヤ処理機構に取り付けられるように構成されてよいことが理解されるべきである。
図2図2は、図1に示す第1の好ましい家具システムの実施形態の上面図である。
図3図3は、第1の好ましい家具システムの側面図である。
図4図4は、第1の好ましい家具システムの端面図である。
図5図5は、第1の好ましい作業面を備える第1の好ましいテーブルの分解図である。
図6図6は、作業面が取り付けられていない第1の好ましいテーブルを示す上面図である。
図7図7は、第1の好ましいテーブルの端面図である。
図8図8は、第2の好ましい家具システムの実施形態の分解図であり、当該家具システムは、家具システムの実施形態において利用できる固定機構の好ましい実施形態を介して、好ましい引出しとテーブル支持部に対して相互結合される好ましい作業面を用いている。
図9図9は、第2の好ましい家具システムの側面図である。
図10図10は、第3の好ましい家具システムの実施形態の分解図であり、当該家具システムは、家具システムの実施形態において利用できる固定機構の好ましい実施形態を介して、好ましい引出しとテーブル支持部に対して相互結合される好ましい作業面を用いている。
図11図11は、第3の好ましい家具システムの側面図である。
図12図12は、第4の好ましい家具システムの実施形態を示す分解図である。
図13図13は、作業面を取り外した第4の好ましい家具システムの上面図である。
図14図14は、図13のL−L線に沿う断面図である。
図15図15は、作業面を取り外した第4の好ましい家具システムの端面図である。
図16図16は、家具システムの実施形態において利用できる第1の好ましい固定デバイスの分解図である。
図16A図16Aは、家具システムの実施形態において使用できる第1の好ましいブラケットの斜視図である。
図17図17は、家具システムの実施形態において利用できる第2の好ましい固定デバイスの分解図である。本デバイスに利用できる好ましいコネクタアセンブリを点線で示す。
図18図18は、家具システムの実施形態において利用できる第3の好ましい固定機構の分解図である。
図19図19は、家具システムの実施形態において利用できる好ましい接続装置の分解図である。
図20図20は、家具部品又は棚部や引出し等の家具にレール要素を相互結合するために利用できるブラケットの好ましい実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1乃至図4図16及び図17を参照すると、家具システム(1)は、支持アセンブリ(6)及びパネル(8)に支持される細長レール要素(2)を備えることができる。パネル(8)は、部屋内の作業空間又は事務室を画定するように寸法決め及び構成される小区画パネリングシステムのパネルであってよい。テーブルトップ等の作業面(4)が、レール(2)上に配置される。テーブルトップの面(4)はガラスの面であってよく、高分子材料、複合材料、セラミック材料、金属又は木材等の他の材料でできた面であってもよい。支持アセンブリ(6)は一体構造(unitary structure)であってよく、2本の脚部と、当該脚部の上端間で延びて、レール(2)の一部及び作業面(4)を支持する水平部材とを規定する。別の実施形態では、支持アセンブリ(6)は、このような部品の相互結合によって形成されてもよいし、作業面(4)とレール(2)を支持するように構成された他の構造要素を備えてもよい。
【0027】
複数の第1固定デバイス(14)が与えられて、レール(2)がパネル(8)に取り付けられる。複数の第2固定デバイス(13)が与えられて、レール(2)が支持アセンブリ(6)に取り付けられる。
【0028】
各第1固定デバイス(14)は、各レール(2)の端部を受け入れるチャンネルを規定する本体(9)を備えてよい。チャンネルは、溝、ボア又は細長い開口であってよい。チャンネルの形状は、正方形、菱形又は長方形等の多角形の断面を有するレール(2)を受け入れ可能であることが好ましい。クランプ部材(18)が本体(9)に取り付けられて、チャンネル内に配置されるレール(2)の一部と係合して、本体(9)内にレール(2)が保持されてよい。各第1固定デバイスの本体(9)はまた、チャンネルの下方に開口を有していてよく、当該開口は、コネクタアセンブリ(10)の一部を取り付けるように寸法決め及び構成される。各クランプ部材(18)の上側部分は、作業面の一部を直接支持するように寸法決め及び構成されてよい。別の実施形態では、カバー又は本体(9)の一部が、作業面の一部を支持し、又は作業面の一部と直接係合して作業面の一部を支持するように寸法決め及び構成されてよい。
【0029】
コネクタアセンブリ(10)にはまた、本体(9)から延びるように寸法決め及び構成される要素が含まれてよく、当該要素は、本体(9)に取り付けられて、パネル(8)に形成された溝に係合する。パネル(8)は、パネルの高さと長さが、レール(2)の長さに対して直交又は略直交する方向に延びるように、コネクタアセンブリ(10)に取り付けられる。
【0030】
各第2固定デバイス(13)は、各レール(2)の端部を受け入れるチャンネルを少なくとも部分的に規定する本体(11)を備えている。各本体(11)はまた、支持アセンブリ(6)の一部に係合して取り付けられるように寸法決め及び構成される開口(12)を規定している。図2乃至図4から理解できるように、各開口(12)は、支持アセンブリ(6)の一部と係合して、第2固定デバイス(13)を支持アセンブリ(6)に取り付けるように寸法決め及び構成されてよい。支持アセンブリ(6)の一部は、支持アセンブリ(6)の部品であって、水平又は略水平な部材であることが好ましい。クランプ部(17)が本体(11)に取付け可能であって、レール(2)の一部をクランプし、当該レール(2)の一部は、本体(11)のチャンネル内に配置される。各クランプ部(17)の上部は、作業面の一部を直接支持するように寸法決め及び構成されてよい。別の実施形態では、カバー又は本体(9)の一部が、作業面の一部を支持し、又は作業面の一部と直接係合して作業面の一部を支持するように寸法決め及び構成されてよい。
【0031】
好ましくは、各レール(2)の断面は正方形又は長方形であり、各固定デバイス(13)(14)の本体(11)(9)内に規定される各チャンネルは、正方形又は長方形の形状とされて、レール(2)の一部を受け入れる。本体(9)(11)は鋼で構成してよく、複合材料、高分子材料、セラミック材料、又は合金や、アルミニウム、鉄、亜鉛、ステンレス鋼等の他の種類の金属等の他の材料で同様に構成してもよい。コネクタアセンブリ(10)もまた鋼で構成してよく、複合材料、高分子材料、セラミック材料、又は合金や、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の他の種類の金属等の他の材料で同様に構成してもよい。
【0032】
図5乃至図7を参照すると、テーブル(21)が示されており、当該テーブル(21)は、固定デバイス(13)を介して支持アセンブリ(6)に取り付けられたレール(2)上に支持される作業面(4)を有している。固定デバイス(13)は、固定デバイスの本体(11)の開口(12)を介して支持アセンブリに取り付けられる。各本体に形成されているチャンネルが、各レール(2)の一部を受け入れて、そのレールが固定デバイスに取り付けられる。固定デバイスを使用することで、テーブル(21)を容易に構築できる。これは、支持アセンブリ(6)が、一体構造であって、図5乃至図7に示すように、支持アセンブリの脚部に取り付けられる調節可能な足部を有している場合に、特に当てはまる。テーブル(21)を構築又は設置するために、設置者は、固定デバイス(13)をレールや支持アセンブリに対して配置して、固定デバイス(13)をレールや支持アセンブリに取り付けるだけでよい。さらにファスナが使用されて、上側のプレートが固定デバイス(13)に取り付けられてよく、作業面の底部と係合して作業面を支持するのに役立つ。
【0033】
固定デバイスを使用することで、多くの様々なファスナ機構又はファスナを使用することなく、家具システムを組み立てることができ、そして、オフィスの作業空間を設けるように家具を構成して組み立てるのに必要な大工技術やその他の労力を提供するのに必要な時間を最小限に抑えられることが理解されるべきである。好ましくは、家具システムの実施形態は、ファスナを使用するだけで、作業者又は設置者が、固定デバイスの部品に形成された孔を通して、固定デバイスの一部を相互に結合して一体的にできるように構成されている。このような構成により、設置者は、設置中に、ボルトやネジ等の所定の数のファスナを簡単に用意できて、部品の大変な穴あけ作業(drilling)又はその他の組立て作業を必要としないで済む。
【0034】
さらに、このような固定デバイスを使用することで、作業空間を種々の構成に容易に再調整できる。例えば、特定の作業空間を再配置する必要がある場合、設置者は、特定の家具部品の位置を移動させたり調整するのに不可欠な固定デバイスを単に結合解除する(disconnect)だけで、別の家具部品の配置を簡単に再調整できる。このような機能により、作業空間をより迅速且つ効率的に再編成又は再配置することができる。
【0035】
図8乃至図9を参照すると、家具システムの家具の配置は、書類事務を組織化する引出しユニット(33)と、コンピュータ等の仕事関連機器を支持する作業面(35)とを備える作業空間を提供するように、そして、作業者に表面を提供して、書類を読める、仕事関連の文書を準備できる、又は、作業者が作ったり修理する必要があるデバイスを準備できるように構成されている。引出しユニット(33)は、例えば、キャビネット、引出しのセット、ファイルキャビネット、ドアキャビネット、又は1若しくは複数の棚や引出しを備える支持体であってもよい。
【0036】
作業面(35)は、引出しユニット(33)と支持アセンブリ(36)に取り付けられているレール(32)上に支持される。支持アセンブリ(36)は、図1乃至図7を参照して上述した支持アセンブリ(6)に類似してよい。固定デバイス(13)は、図1乃至図7を参照して上述した固定デバイス(13)に類似してよく、各レール(32)の一端部を支持アセンブリ(36)に取り付ける。
【0037】
支持アセンブリ(36)は、長さl、幅w及び高さhを有することが理解されるべきである。支持アセンブリの脚部は、レール(32)の長さl'に垂直な方向に、高さhに沿って延びてよい。支持アセンブリの脚部を相互に結合する水平部材は、レール(32)の長さに垂直な方向に、脚部の長さに沿って延びてよい。
【0038】
固定デバイス(37)の別の組が、固定デバイス(13)に取り付けられた端部とは反対側の端部にてレール(32)に取り付けられる。固定デバイス(37)の第2組は夫々、本体(38)を備えており、本体(38)は、各レール(32)の一部を受け入れて、レール(32)を固定デバイス(37)に取り付けるように寸法決め及び構成されるチャンネルを有している。本体の下側部(39)は、各固定デバイス(37)のチャンネルの下方に延びており、引出しユニット(33)上にレールが支持される。本体の各下側部(39)には、本体(38)に取り付けられた部材か、本体(38)と一体である部材が含まれてよい。本体は、ファスナを受け入れる1又は複数のボア又はアパーチャを有してよく、ファスナが、引出しユニット(33)の上面から下側部(39)内に延びて、引出しユニット(33)が固定デバイス(37)に取り付けられる。
【0039】
別の実施形態では、引出しユニット(33)は、固定デバイス(37)の底部(39)と係合して、固定デバイス(37)、レール(32)の一部及び作業面(35)の一部を支持してよい。このような実施形態では、磁石又はその他の固定機構が用いられて、固定デバイスの下部(39)を引出しユニット(33)に取り付けてよい。
【0040】
引出しユニット(33)は、高さh"、長さl"及び幅w"を有する。この高さは、レール(32)の長さl'に垂直な方向に延びている。引出しの長さl"もまた、レール(32)に垂直な方向に延びている。引出しユニット(33)は、その内部に移動自在に取り付けられる1又は複数の移動自在な引出しを備えてよい。
【0041】
図10図11及び18を参照すると、別の家具システム(41)は、部屋やオフィスの作業空間を画定するために利用されるものであって、細長いレール(42)上に支持される作業面(44)を備えている。各レールの第1端部(42a)は、各固定デバイス(47)の本体(45)に形成されたチャンネル内に受け入れられる。各固定デバイス(47)を支持体(48)に取り付ける部材(49)が、チャンネルの下方にて本体(45)の底部に取り付けられている。支持体(48)は、棚、引出しユニット、柵構造体又はその他の家具であってよい。下側部材(49)は、コネクタアセンブリの一部であってよい。磁石、又は接着剤やファスナ等の他の固定機構が用いられて、下側部材(49)を介して固定デバイス(47)を構造体(48)に相互結合してよい。
【0042】
各レールの第2端部(42b)は、各レールの第2端部(42b)を支持アセンブリ(46)に取り付ける各固定デバイス(13)に取り付けられている。このような支持アセンブリは、上述の支持アセンブリ(6)に類似してもよい。
【0043】
図12乃至図16及び図19から理解できるように、固定デバイス及び家具システムの実施形態はまた、作業領域の構成及び構築について、設計自由度(design flexibility)を与える。例えば、作業面は、「L」字状配置に配置されてよく、1つの作業面(58)が、その長さが別の作業面(57)の長さに垂直な方向に延びるように配置される。各作業面の側部は、隣り合う作業面が、ほぼ一体な表面を提供するように接していることが好ましい。
【0044】
作業面(57)は、図5乃至図7を参照して上述したように、固定デバイス(13)を介してレール(2)及び支持アセンブリ(6)上に支持される。作業面(58)は、レール(52)上に支持される。各レール(52)の一端部は、固定デバイス(13)を介して支持アセンブリ(6)に取り付けられる。レール(52)の反対側の端部は、結合装置(54)を介してレール(2)に取り付けられる。
【0045】
図14に最もよく見られるように、各結合装置(54)は、レール(2)の一部にクランプして結合される上側掴み部(61)と下側掴み部(62)を備えている。それら掴み部はまた、互いに結合されて、開口(63)等のアパーチャを構成する。開口(63)は、レール(52)の端部を受け入れるように寸法決め及び構成されている。開口(63)の口は、各レール(52)の長さがレール(2)の長さに垂直になるべくレール(52)が配置され得るように、レール(2)の長さに垂直な方向に面している。
【0046】
図16Aに見られるように、ブラケット(53)が各レール(52)又は各レール(2)に取り付けられてよい。ブラケット(53)は、作業面の底部を支持する略平坦な上面(53a)と、レールの上部を受け入れるように寸法決め及び構成された開口(53b)とを有する本体を備えている。ブラケット(53)は、隣り合う作業面(57)(58)の下側、且つこれらの間に配置されて、双方の作業面の一部を支持してよい。また、ファスナを用いて、ブラケットを各作業面(57)(58)に相互結合してもよい。各ブラケットの上面(53a)はまた、上面(53a)が支持する作業面の位置を維持する摩擦誘起表面(friction inducing surface)を備えてもよい。
【0047】
スペーサが、レール(52)又はレール(2)上に配置されて、作業面の一部を同様に支持してよいことは勿論である。レールに対して作業面を直接係合させるために、スペーサは、1又は複数のレールに取り付けられるか、或いは、1又は複数のレール上に配置されて、作業面を支持してよい。
【0048】
図20を参照すると、1又は複数のストレージブラケット(storage bracket)(71)が家具システムの実施形態に与えられてよい。このようなストレージブラケットがレールに取り付けられて、棚やその他の構造体又は家具部品は、これら構造体が作業面の下側に配置されるようにブラケット(71)に取り付けられる。各ストレージブラケットは、ファスナのための穴(72)を有してよく、当該ファスナは、1又は複数のブラケット(71)を介して家具部品をレールに取り付けるように構成される。ブラケットはまた、係合部(73)を備えてもよく、係合部(73)は、ブラケット(71)がレールに取り付けられるように、レールの一部と係合又はインターロックするように構成された開口を規定する。
【0049】
上述の実施形態に対して特定の設計目標を満たすような変形を加えてよいことが理解されるべきである。例えば、固定デバイス又はチャンネルの本体、当該本体に形成されてよい開口及びアパーチャの大きさや形状は、特定の設計目標を満たすのであれば、任意の多数の形状をなしてよい。別の例として、レールは、任意の多数の長さ、幅又は直径であってよい。さらなる例として、家具システムの様々な実施形態は、当該システムの様々な家具部品を相互に結合する固定デバイス(上述の固定デバイス等が挙げられる)の1又は複数の実施形態を利用してよい。さらに別の例として、固定デバイス又は上述の家具システムは、固定デバイスの実施形態を介して一体的に取り付けられ得る任意の多数の様々な家具部品又は家具を利用してもよい。
【0050】
家具システム、当該システムの実施形態で使用する固定機構、及びこれらを製造し使用する方法の特定の好ましい本実施形態を図示し、上述してきたが、本発明はこれらに限定されず、以下の特許請求の範囲内で、その他の方法で様々に具体化され、実施されてよいことが明確に理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図16A
図17
図18
図19
図20