(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5792882
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】安全器付き首コリ症治療機。
(51)【国際特許分類】
A61F 5/00 20060101AFI20150928BHJP
A61F 5/01 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
A61F5/00 Z
A61F5/01 G
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-258254(P2014-258254)
(22)【出願日】2014年12月22日
【審査請求日】2014年12月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391014527
【氏名又は名称】中島 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】中島 秀夫
【審査官】
金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−99424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/00
A61F 5/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床に置く板の外周を囲う枠板の一端部分から操作盤支持パイプとスプライン軸と下パイプとを直立し、下パイプの上端部の外周に接続パイプを固着し、接続パイプの内径内に上パイプを入れて固定し、その上パイプの真横に貫通させて固着する不等辺角管内の外輪溝付きリングにからませるロープの一端を下パイプ内の各小重しのロープ穴を通して一番下の小重しに接続し他の一端はスプライン軸の外周を上下させるスライドパイプの上端を吊り下げ、そのスライドパイプの下端に固着するペダルを踏み下げる事で下パイプ内の各小重しは最上位置のピン先から下に整列し、その各小重しの中心穴を貫通する重し棒の下端には重しを付け上端には卵型ナットを固定し、他方上パイプの上端に固定するクロスローラベアリングと上パイプの外周に配置する保持器付き針状ころとに旋回パイプを嵌めて上パイプの外周に旋回パイプを配置し、この旋回パイプの上端にチヤンネル材の後端部を載せて固着し、そのチャンネル材の両端部双方に固定する外輪溝付きリングの双方にからませて下げる紐で、先端部から下げる紐は患者の頚部につながり後端部から下げる紐は上パイプ内で安全器を吊り下げ、他方下パイプの上部分の外周に3本の角棒それぞれを均等に縦に固着し、その下パイプの外径より内径が大きいワッシャーの内周を角棒の位置で凹状に加工し、その凹状ワッシャーの凹部分を下パイプの上端から角棒をコスルように下ろし、3本の角棒それぞれの外周面に上から均等に角溝を加工し角溝の縦幅と同じ厚みの各凹状ワッシャーを各角溝の位置で回す事で各凹状ワッシャーを各角溝の位置に配置し、それら凹状ワッシャーの上面それぞれに3枚の湾曲状フラットバーを均等に立てて固着し、それら湾曲状フラットバーそれぞれの一端の側面を角棒の外側面に合せ他の一端の側面を凹状ワッシャーの外周に合せ、その湾曲状フラットバーの一端の側面が角棒外側面と接する箇所にあけた穴に入れたピンの後端面を下パイプの内方向に押し入れ、入れたピンの先はペダルを踏む事で下パイプ内の一番上のピン先から下に整列する各小重しの重り面に3方向から突き刺す状態にし、それら各小重しの重さを3本のピン先が支え、その小重しの後端面を押す湾曲状フラットバーを上面に固着させた凹状ワッシャー板を90度前後回す事で湾曲状フラットバーの側面はピンの後端面から離れる側面に変わって小重しの重さがピン先を外方向に押しピン先の支えを無くした小重しは重しの上に落下し、他方旋回パイプの下端部を水平な底盤の後端部の穴に入れて固着し、底盤の先端部とチャンネル材の先端部との間を先端パイプでつなぐ事でチャンネル材と先端パイプと底盤と旋回パイプとを一体にし、その旋回パイプに出力軸を下に向けたスピードコントロールギアモータを固定し、その出力軸に付ける歯車を上下2枚に重ねた歯車を有する減速機構の下の歯車にかみ合わせ、その減速機構の上の歯車にかみ合わせる歯車とその上に重ねて載せた外周の一部に歯を付けたスプロケットとさらにその上に載せた押さえ板とからなる第1セットを設けるとともに、第1セツトの歯車にかみ合せる歯車とその上に重ねて載せた外周の一部に歯を付けたスプロケットとさらにその上に載せた押さえ板とからなる第2のセツトを設け、これら外周の一部に歯を付けたスプロケットの外径は下に位置する歯車の外径より小さいのでチエーンは第1セツトと第2セツトとの歯車に載った状態になり、その第1セツトの外周の一部に歯を付けたスプロケットの歯がからむ範囲だけチエーンは右に回り歯が無い範囲でのチエーンは制止し、第2セツトの外周の一部に歯を付けたスプロケットの歯がからむ範囲だけチエーンは左に回り歯が無い範囲でのチエーンは制止し、第1セツトと第2セツトとの外周の一部に歯を付けたスプロケットにからむチエーンは右回りと制止と左回りと制止とを繰り返し、そのチエーンを先端パイプの側面口に入れて先端パイプ内のパイプシャフトに固定するスプロケットにからませる事でパイプシャフトは右一回転と制止と左一回転と制止とを繰り返し、そのパイプシャフトの下端部を底盤から下に出して異形管の後端部の接続パイプ部分に固定する事で異形管の先端は右一旋回と制止と左一旋回と制止とを繰り返し、その異形管の前後両端を塞ぐ蓋それぞれにベアリングを付け、そのベアリングに両端を嵌め入れる長尺ボルトの後端は蓋から出してノブを付け、長尺ボルトをネジ入れた可動ナットには長尺ボルトと交差させるようにピン棒を貫通させて固着し、そのピン棒の両端それぞれに小径玉軸受けを付け、そのピン棒に取り付ける可動外輪溝付きリングの溝内に位置する紐はチャンネル材上の先端部の外輪溝付きリングから下がりパイプシャフトの中心を下がり接続パイプ部分に固定する外輪溝付きリングの溝内を下がる紐であり、その紐は長尺ボルトを回す事で異形管内を長手方向に移動し、移動位置から患者の頚部に接続されて牽引角度は発生し、他方チャンネル材上の後端部を下がる紐は安全器を吊り下げ、安全器は下端を外側に広げた安全パイプとその広げた部分を内側に曲げた上端部分に掛けてブラ下がるスカートパイプとで構成し、その安全パイプは内径内に引張コイルバネの上端を固定して吊り下げ、その引張コイルバネの下端に吊り下る上型の中心のメネジ穴に入れる皿ネジで下型を止め、それら上型と下型との合せ面それぞれに半円溝をリング状に加工し合せた型は円形溝がリング状になり、その下型の外周の4方向から中心に向けて平角棒を入れる隙間を半円溝にも加工し、それら4本の平角棒の上端に付けた球4個を合せ型の円形溝に入れて平角棒4本を吊り下げ、4本の平角棒の下端に付けたベアリングカバー内のベアリングがスカートパイプの内径面に転がり当る事でベアリングカバーは卵型ナットを挟み掴む力を保持し、牽引力解除数値以上の牽引力が発生した場合に伸びる引張コイルバネの下端のベアリングはスカートパイプの内径面を転がり下がりスカートパイプの下端の広がりに沿ってベアリングカバー4個も広がり卵型ナットは落下して牽引力は解除し、その牽引力解除数値は引張コイルバネの線径や外径を変える事とスカートパイプの長さを変える事等で牽引力解除数値の異なる安全器を多数準備し、各患者に最適な牽引力解除数値と最適な牽引力と最適な頭部旋回速度と最適な牽引角度とを提供する首コリ症治療機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は首コリ症、けんすい症、運転疲れ、圧迫症、勉強疲れ、ストレス等の治療分野。
【背景技術】
【0002】
病院で使用するコンプレッサーで牽引する頚部牽引機は5kg以下の牽引力は使用できない為、女性や子供の治療をしない、他方重しの重さを利用した頚部牽引機ではより安全性の高い治療が求められた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2011−244735
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患者の頭部の重さと頭部を支える筋肉の重さとを足した重さ以上の牽引力で患者の頚部を牽引すると自動的に牽引力が解除される安全器が要望され、他方一部だけに歯を付けたスプロケットにからませるチエーンは容易に外れて故障する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係る首コリ症治療機を説明する、床に置く板の外周を囲う枠板の一端
部分から操作盤支持パイプとスプライン軸と下パイプとを直立し、その下パイプの上端部の
外周に接続パイプを固
着し、接続パイプの内径内に上パイプを入れて固定し、その上パイプに
真横に貫通させて固
着する不当辺角管内の外輪溝付きリングにからませるロープの一端を下パイプ内の各小重しのロープ穴に通し一番下の小重しに接続し他の一端は下パイプの外側面に下げてスプライン軸に上下するスライドパイプ
の上端を吊り下げ、そのスライドパイプの下端にペダルを
固着し、そのペダルを踏み下げると下パイプ内の各小重しは
最上位置のピン先から下に整列し、その各小重しの中心穴に重し棒を通し、その重し棒の下端には重しを上端には卵型ナットを取り付けし、他方上パイプの上端に固定するクロスローラベアリングと上パイプの外周に配置する保持器付き針状ころとに旋回パイプを嵌
めて上パイプの外周に旋回パイプを配置し、その旋回パイプの上端面にチヤンネル材の後端部を載せて固定し、そのチヤンネル材の両端部双方に固定する外輪溝付きリングにからむ紐を両端部双方の穴から下げ先端部に下げる紐は患者の頚部に接続し後端部に下げる紐は上パイプ内の安全器を吊り下げ、安全器は卵型ナットを掴んで重しを吊り下げ患者の頚部と重しとを天秤にした。
【0006】
下パイプの上部分
で外周
の縦に均等に3本の角棒を固
着し、その外周の配置形状に合せて下パイプ
の外径より
内径が大きいワッシャーの内周を角棒の位置3箇所で凹状に加工し、その凹状ワッシャーの
凹部分を下パイプの上端から角棒
をコスルように下ろし、その3本の角棒それぞれの外側面に上から均等に角溝を加工し、
その
各角溝の縦幅と同じ厚さの
各凹状ワッシャーを各角溝の位置で回す
事で各凹状ワッシャー
を各角溝ごとに
配置し、そ
れら凹状ワッシャーの上面
それぞれに3枚の湾曲状フラットバーを
均等に立てて固着し、その湾曲状フラットバーそれぞれの一端
を角棒の外側面に合せ他の一端を凹状ワッシャーの外周に合わせ、平角棒の外側面に合わせた湾曲状フラットバー
の側面が角棒
に接する箇所にあけた穴
に入れたピンの後端面を下パイプの内方向に押し入れ、
押し入れた3本のピン
の先は
ペダルを踏む事で一番上のピン先から下に均等に整列
させた各小重しを3方向から突き刺した重なり面になり、その各小重しそれぞれの重さは3本のピン先が支えられ、その
小重しの後端面を押す湾曲状フラットバーを上面に固着させた凹状ワッシャーを90度前後回す
事で湾曲状フラットバーはピンの後端面から離れ、そこで小重しの重さ
がピン先を外方向に押す事で
ピン先の支えを無くした小重しは重しの上端まで落下し、落下した小重
しの個数
が牽引力に加算される。
【0007】
旋回パイプの下端部を水平な底盤の後端部の穴に入れて底盤と固定し、その底盤の先端部とチャンネル材の先端部との間に先端パイプを入れて固定し、チャンネル材と先端パイプと底盤と旋回パイプとを一体にした。
【0008】
旋回パイプの外周に出力軸を下に向けたスピードコントロールギアモータを固定し、その出力軸に付けた歯車を上下2枚に重ねた
歯車を有する減速機構の下の歯車にかみ合わせ、その減速機構の上の歯車にかみ合わせる歯車
とその上に
重ねて載せた外周の一部に歯を付けたスプロケット
とさらにその上に載せた押さえ板
とからなる第1セツトを設けるとともに第1セツトの歯車にかみ合わせる歯車とその上に重ねて載せた外周の一部に歯を付けたスプロケットとさらにその上に載せた押さえ板とからなる第2セツトを設け、それら外周の一部に歯を付けたスプロケットの
外径は下に位置する歯車の外径より小さいのでチエーンは第1セツトと第2セツトとの歯車の上に載った状態になり、
その第1セツトの外周の一部に歯を付けたスプロケットの歯がからむ範囲だけチエーンは右に回り歯が無い範囲でのチエーンは制止し、第2セツトも外周の一部に歯を付けたスプロケットの歯がからむ範囲だけチエーンは左に回り歯が無い範囲でのチエーンは制止し、第1セツトと第2セツトとの外周の一部に歯を付けたスプロケットにからむチエーンは右回りと制止と左回りと制止とを繰り返し、それら二つの外周の一部に歯を付けたスプロケットにからむチエーンを先端パイプの側面口に入れて先端パイプ内のパイプシャフトに固定するスプロケットにからませパイプシャフトを右一回転と制止と左一回転と制止とを繰り返させ、そのパイプシャフトの下端部を底盤から下に出して異形管の後端部の接続パイプ部分に固定する事で異形管の先端は円弧を描き右一旋回と制止と左一旋回と制止とを繰り返す。
【0009】
異形管の接続パイプ部分に外輪溝付きリングを固定し、異形管の両端をふさぐ蓋それぞれにベアリングを付けこのベアリング内に両端部を嵌め入れる長尺ボルトの後端を蓋から出してノブを付け、その長尺ボルトをネジ入れた可動ナットには長尺ボルトと交差させるようにピン棒を貫通させて固定し、ピン棒の両端それぞれに小径玉軸受けを付け、さらにピン棒に固定する可動外輪溝付きリングの溝内に位置する紐はチャンネル材の先端部に固定する外輪溝付きリングから下がりパイプシャフトの中心を下がり接続パイプ部分に固定する外輪溝付きリングの溝内も下がり可動溝付きリングの溝内に位置し、その状態で長尺ボルトが回ると可動溝付きリングは溝内に紐を架けたまま異形管内を長手方向に移動し、移動位置から患者の頚部に接続されて牽引角度は生じる。
【0010】
安全器は下端を外側に広げた安全パイプとその広げた部分を内側に曲げた
上端部分に掛けてブラ下がるスカートパイプとで構成し、その安全パイプは内径内に引張コイルバネの上端を固定して吊り下げ、その引張コイルバネの下端に上型を吊り下げ、上型の中心のメネジ穴に入れる皿ネジで下型を止めて合せ型とし、上型と下型との合せ面それぞれに半円溝をリング状に加工し、
上型と下型とを合せ
た型の円形溝はリング状になる。
【0011】
下型の外周の4方向から中心に向けて平角棒を入れる隙間を半円溝
にも加工し、平角棒4本の上端の球4個それぞれを合せ型の円形溝に配置して平角棒を吊り下げ、
それら4本の平角棒の下端に付けたベアリングカバー内のベアリングがスカートパイプの内径面に当る事でベアリングカバー4個は卵型ナットを挟み掴む力を保持し、その卵型ナットを先端に付けた重しボルトの下端には重しを吊り下げた。
【0012】
牽引力解除数値以上の牽引力が発生した場合、引張コイルバネが伸びて引張コイルバネの下端のベアリングはスカートパイプの内径面を転がり下がりスカートパイプの下端の広がりに沿ってベアリングカバー4個も広がる事で卵型ナットは落下し、その引張コイルバネの線径や外径を変える事とスカートパイプの長さを変える事等で各種の安全器を準備し、各患者に最適な牽引力解除数値と最適な牽引力と最適な旋回速度と最適な牽引角度とを提供する首コリ症治療機。
【発明の効果】
【0013】
チエーンを歯車と押さえ板との間に配置してチエーンが外れるのを防止し、安全器の牽引力解除数値(頭部と頭部を支える筋肉の重さ)以上の牽引力が患者の頚部に生じる事を防ぎ、各患者に最適な牽引角度と旋回速度(1旋回速度20〜60秒)とを提供した。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】枠板に立てた操作盤支持パイプとスプライン軸と下パイプとの斜視図
【
図7】
図7−1は安全器をセットした断面図、
図7−2は安全数値以上の負荷で牽引が自動的に解除された断面図、
図7−3は安全器を再セットした断面図。
【
図10】頚部装着帯と吊り下げホルダーとの斜視図で一部は部品図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る首コリ症治療機を説明する、
図1に示すように床に置く板AYの上に椅子を載せ、その板AYの外周を囲う枠板AWの一端
部分から操作盤支持パイプEPとスプライン軸Tと下パイプAとを直立し、
図3のように下パイプAの上端部の外周に接続パイプCAを溶接固定し、その接続パイプCAの内径内に上パイプCを差し入れて固定し、その上パイプC
を真横に貫通させた角穴に不等辺角管CFを入れて固
着し、その不等辺角管CF内に固定する外輪溝付きリングCFGにからませて下げるロープRSの一端は下パイプA内の各小重しGGのロープ穴RSAに通して最下端の小重し1GGを吊り下げ、他の一端は下パイプAの外側面に下げてスプライン軸Tを上下するスライドパイプTPの上端を吊り下げ、そのスライドパイプTPの下端にペダルTFを固定し、ペダルTFを踏む事で各小重しGGを下パイプ内
の一番上のピン11Pから定位置
で整列させ、それら各小重しGGの中心穴RBAに重し棒RBを通し、重し棒RBの下端に重しGを固定し、その重し棒RBを不等辺角管CFに貫通させて上げ上端で卵型ナットRBNを取り付け、他方
図6のように上パイプCの上端に固定するクロスローラベアリングCKと上パ
イプCの外周に配置する保持器付き針状ころCSBとに旋回パイプCSを嵌めて旋回パイプCS
を上パイプCの外周に配置し、その旋回パイプCSの上端面にチヤンネル材Fの後端部を溶接固定し、このチヤンネル材F上の両端部双方に載せて固定する外輪溝付きリングFGとFGとにからませる紐Rは両端部双方の穴から下げ、先端部から下げた紐Rは患者の頚部に
つながり後端部から下げた紐Rは上パイプC内の安全器を吊り下げ、その安全器は卵型ナットRBNを掴んで重しGを吊り下げ患者の頚部と重しGと
が天秤になる。
【0016】
図3のように下パイプAの上部分の外周に均等に3本の平角棒Bを縦に溶接固定し、3本の平角棒B
を外周に
固着させた配置
断面形状に下パイプA
の外径より内径が大きいワッシャーBFの内周を合せ
その内周に凹部BFHを3箇所加工し、その凹部分BFH3を有する凹状ワッシャーBFを下パイプAの上端から平角棒Bに凹部
分BFHをコスルように下ろし、
それら3本の平角棒Bそれぞれの外側面で上下に均等間隔
で11箇所の角溝W
を設け、
それらの角溝Wの縦幅と同じ厚さを有する凹状ワッシャーBF
を各角溝Wの位置で回す事で各角溝Wに各凹状ワッシャーBFは止まり、そ
れら各凹状ワッシャーBF
それぞれの上面に3枚の湾曲状フラットバーBFM
を均等間隔に立て、それら湾曲状フラットバーBFMの一端は平角棒Bの外側面の位置に合せ他のそれぞれの一端は凹状ワッシャーBFの外周の位置に合せて立て
て固着し、
それら3枚の湾曲状フラットバーBFMそれぞれ
が平角棒Bの外側面に
接する箇所の平角棒Bに穴PAを開け、
それらの穴PAから突出するピンPの後端面を
湾曲状フラットバーBFMの一端部分は下パイプの内方向に押し、
押されたピンPの先はペダルTFを踏む事で下パイプA内の各小重しGG
は一番上のピン11Pから定位置に整列する各小重しGGの重なり面に突き刺ささりピンPの先が3方向から各小重しGGそれぞれの重さを支え、その状態で凹状ワッシャーBFを90度前後回す事で
凹状ワッシャーBF上に固着させた湾曲状フラットバーBFMは小重しGGの後端面から離れ
背後の支えを失くした小重しGGの重さがピンP先を外方向に押し
てピンP先の下からの支えを無くし、支えを無くした小重しGGは重しGの上に落下して重なり、落下
して重なる小重しGGの個数は牽引力に加算される。
【0017】
旋回パイプCSの下端部を水平な底盤Dの後端部の穴に入れて溶接固定し、
旋回パイプCSの下端部に固着する底盤Dの先端部と
旋回パイプCSの上端に固着させたチャンネル材Fの先端部との間に先端パイプHを配置して溶接固定し、チャンネル材Fと先端パイプHと底盤Dと旋回パイプCSとを一体にし、その底盤Dの上面に複数のナットDPを溶接
固定し、その複数のナットDPに基盤DKBを載せてボルトDBで基盤DKBを底盤Dに固定した。
【0018】
旋回パイプCSの外周に固着する短尺チャンネル材CSCに出力軸EMSを下に向けたスピードコントロールギアモータEMを固定し、その出力軸EMSに付ける歯車EMHを上下2枚に重ねた
歯車を有する減速機構の下の歯車UMHにかみ合わせ、その減速機構の上の歯車UHにかみ合せる歯車VH
とその上に
重ねて載せた外周の一部だけに歯VSを付けたスプロケットVSと
さらにその上に載せた押さえ板JQと
からなる第1セツトを設けるとともに第1セツトの歯車VHにかみ合せる歯車VHHとその上に重ねて載せた外周の一部に歯VSSを付けたスプロケットとさらにその上に載せた押さえ板JQとからなる第2セツトを設け、これら外周の一部に歯VSとVSSを付けたスプロケットとの
外径は下に位置する歯車VHとVHHとの外径より小さいのでチエーンは歯車VHとVHHとに載った状態になり、
第1セツトの外周の一部に歯VSを付けたスプロケットの歯VSにからむ範囲だけチエーンJは右回りし歯VSが無い範囲でのチエーンJは制
止し、第2セツトの外周の一部に歯VSSを付けたスプロケットの歯VSSがからむ範囲だけチエーンJは左回りし歯VSSが無い範囲でのチエーンは制止し、第1セツトと第2セツトとの外周の一部に歯VSとVSSを付けたスプロケットにからむチエーンは右回りと制止と左回りと制止とを繰り返し、そのチエーンJを先端パイプHの側面口HHに入れて先端パイプH内のパイプシャフトHPの外径に固定するスプロケットHPSにからませてパイプシャフトHPを右一回転と制止と左一回転と制止とを交互に繰り返させ、それら一部に歯を付けたスプロケットVSとVSSとにからませるチエーンは押さえ板JQと歯車VH、VHHとで上下を挟まれて外れないようになる。
【0019】
パイプシャフトHPの下端部を底盤Dから下に出し、出した部分を異形管Kの後端部の接続パイプ部分Qに差し入れてボルトQBで固定し、固定する事で異形管Kの先端はパイプシャフトHPが回ると旋回し、その接続パイプ部分Qの下端に付けた2枚の板片QTの間に外輪溝付きリングQGを挟んで固定した。
【0020】
異形管Kの両端をふさぐ蓋KF双方にベアリングKFBを取り付け、それらのベアリングKFBの内径内に両端を嵌め入れる長尺ボルトZNの後端を蓋KFから出してノブZFを取り付け、その長尺ボルトZNをネジ入れた可動ナットZに長尺ボルトZNと交差させるようにピン棒ZPを貫通させて固
着し、そのピン棒ZPの両端それぞれに小径玉軸受けZBを取り付けし、さらにピン棒ZPに可動外輪溝付きリングZGを取り付けし、長尺ボルトZNを回す事で可動溝付きリングZGは異形管K内を長手方向に可動する。
【0021】
チャンネル材F上の外輪溝付きリングFGGから下がる紐RはパイプシャフトHPの内径心を下がり
さらに接続パイプ部分Qの下端に固定する外輪溝付きリングQGの溝内を下がり、その紐Rは可動溝付きリングZGの溝内に位置し、その状態で長尺ボルトZNを回すと可動溝付きリングZGの溝内架けた紐Rは異形管K内で長手方向を前後に移動し、移動位置から紐Rは異形管Kの下板にあけた長手方向の隙間KSを通って下がり患者の頚部に
つながる事で牽引角度が発生し、又スピードコントロールギアモータの操作盤EPを操作して異形管Kの先端の1旋回速度
を10秒以上にした。
【0022】
異形管Kの隙間KSを下がる紐Rを吊り下げホルダーRHに接続し、この吊り下げホルダーRH本体は
図10のように本体に2本のパイプRHPを溶接固定し、そのパイプRHPの内径内に伸縮パイプRWPを入れ、その伸縮パイプRWPの内径内に配置する引張コイルバネRWで伸縮パイプRWP
は伸縮し、
その伸縮パイプの先端RWPに掛けた頚部装着帯Sを伸縮パイプの先端RWTとパイプの先端RHTとで挟むようにした。
【0023】
2本の伸縮パイプRWPに掛けて下げる左右2本ずつの頚部装着帯Sの1本ずつはこめかみの位置でスライド部品SSに通して下げ顎当て帯SAの両端のボタンOBを頚部装着帯のボタン穴OBAに入れて顎当て帯を顎に留め、その両顎からさがる2本の頚部装着帯Sはヘソの位置でつながり、そのつながる箇所に片手を載せるようにし、さらに伸縮パイプRWPから下がる頚部装着帯Sの他の1本ずつはスライド部品SSを曲げた部分に掛けて後頭部に回し両端にボタンOBの付いた後頭部帯SAのボタンOBを頚部装着帯Sの端のボタン穴OBAに入れて後頭部帯SAを後頭部に止めて頚部装着帯Sを装着した。
【0024】
チャンネル材F上の後端部に固定する外輪溝付きリングFGにからめて下げる紐の下端を上パイプC内でフックRFを取り付けし、そのフックRFで安全器を吊り下げ、その安全器は
図6のように下端の外径を外側に広げた安全パイプMとその広げた部分
を内側に曲げた上端
部分に掛けてブラ下るスカートパイプNとで構成し、その安全パイプMは内径内に引張コイルバネMHの上端を皿ネジMSで止めて引張コイルバネMH
を吊り下げ、その皿ネジMSにフックRFを掛けて安全器は吊り下がり、さらに引張コイルバネMHの下端に上型NAを吊り下げ、その上型NAの中心のネジ穴にネジ入れる皿ネジNBSで下型NBを止めて合せ型にし、上型NAの半円溝NAMと下型NBの半円溝NBMとを合わせて
図8のように円形溝をリング状に加工し、さらに下型NBの外周の4方向から中心に向けて4本の平角棒NP
が入る隙間NBSを半円溝NBM
にも加工し、そして4本の平角棒NPの上端に
固着させた球NT4個を合せ型の円形溝に配置
する事
で平角棒NP4本を合せ型から吊り下げ、その平角棒NPの下端に固着するベアリングカバーNTK4個が卵型ナットRBN1個を挟み掴み、そのベアリングカバーNTK内のベアリングNTBがスカートパイプNの内径面に当る事で卵型ナットRBNを挟み掴む力は保持され、その卵型ナットRBNを先端にネジ入れた重しボルトRB
の下端に重しGを固定した。
【0025】
図7−1の安全器では頚部を牽引する負荷が無い状態を示し、
図7−2のように安全器が有する牽引力解除数値以上の負荷が紐Rに発生するとベアリングカバーNTKのベアリングNTBはスカートパイプNの内径面を転がり下がりスカートパイプNの下端の広がりに沿ってベアリングカバーNTKは広がり、その広がりで卵型ナットRBNは落下して牽引力は解除し、解除後は
図7−3のように上パイプCの片開き戸CCを開けて安全器のスカートパイプNを上にスライドさせ、落下した卵型ナットRBNをベアリングカバーNTK内に差し入れ、
その状態でスカートパイプNを下に下ろして
図7−1のように元の状態に戻した。
【0026】
牽引力解除数値は引張コイルバネMHの線径や外径を変えさらにスカートパイプNの長さ等も変える事で安全数値の異なる安全器を複数個準備し、各患者に最適な牽引力解除数値と最適な牽引力と最適な頭部旋回速度と最適な牽引角度とを提供する首コリ症治療機。
【符号の説明】
【0027】
A 下パイプ
C 上パイプ
CN クロスローラベアリングの内径支持パイプ
CK クロスローラベアリング
CC 上パイプの片開き戸
AY 床に置く板
AW 板を囲う枠板
T スプライン軸
TP スライドパイプ
TE 操作盤支持パイプ
EP 操作盤
ES スイッチ
RS ロープ
AS ショックアブソーバ
ASH ショックアブソーバの保護アルミパイプ
TF ペダル
TBE 丸フランジ型リニアベアリング
CF 不等辺角管
CFK 不等辺角管のキャップ
CFG 不等辺角管内の外輪溝付きリング
EE 電源コード
EEM モータ接続コード
CS 旋回パイプ
CSB 保持器付き針状ころ
CST 保持器付き針状ころの外輪
CTR 保持器付き針状ころの下受け板
CTN つまみ
CTP つまみに付けたピン
CTW 圧縮バネ
CT 圧縮バネ内臓ボルト
D 底盤
DK 基盤
DP 底盤上に溶接固定するパイプナット
DB 基盤をパイプナットに取り付けるボルト
DDK カバー
EK スピードコントロールギアモータのボリュウム
ES スイッチ
EM スピードコントロールギアモータ
CSC 旋回パイプの外側面に溶接固定するモータの土台部品
EMS 出力軸
EMH 出力軸に付ける歯車
D 底盤
DK 基盤
DP 底盤に溶接固定するナット
DB 底盤に溶接固定したナットに基盤を固定するボルト
CS 短尺チャンネル材
E 電源
EE モータ接続用のコード
EMS 出力軸
EMU ベアリングユニット
U 保持器付き針状ころの内径パイプ
UN 保持器付き針状ころ
UMH 2枚に重ねた減速機構の下歯車
UH 2枚に重ねた減速機構の上歯車
VH 2枚に重ねた減速機構の上歯車とかみ合わせる歯車
VHH 3枚重ねの歯車
VS 3枚重ねで外周の一部に歯が付いたスプロケット
VSS 3枚重ねで外周の一部に歯が付いたスプロケット
JQ 押さえ板
VB 連結ボルト
VN 保持器付き針状ころ
V 保持器付き針状ころの内径のパイプ
J チエーン
JS スプロケットアイドラー
JSN ニードルローラベアリング
JSP スプロケットアイドラーの軸パイプ
HPS パイプシャフトの外径に固定するスプロケット
HP パイプシャフト
H 先端パイプ
HK 先端パイプの上端部に嵌めたクロスローラーベアリング
HB 先端パイプの下端部に嵌めた保持器付き針状ころ
HH 先端パイプの外側面に開けたチエーンの出入り口
K 異形管
KS 異形管の下板の長手方向にあけた溝
Q パイプシャフトの下端部に嵌める接続パイプ部分
QT 接続パイプ部分の下端に付いた2枚の板片
QG 2枚の板片に取り付ける外輪溝付きリング
QB パイプシャフトの下端部に接続パイプ部分を固定するボルト
KF 異形管の先端と後端とに取り付けるキャップ
KFB 小径玉軸受け
ZN 長尺ボルト
Z 可動ナット
ZP 可動ナットに貫通させて溶接固定するピン
ZB 可動ナットに貫通させたピンの両端に取り付けるベアリング
ZG 可動ナットに貫通させたピンに取り付ける外輪溝付きリング
ZF ノブ
G 重し
1GG 重しの上に載る一番下の小重し
9GG 一番下の小重しから上に9個目の小重し
1P 一番下のピン
11P 一番下のピンから上に11本目のピン
B 平角棒
BF 凹状ワッシャー
W 凹状ワッシャーの厚さを水平にスライドできる平角棒の角溝
BFH 凹状ワッシャーの内周の3箇所のくぼみ
PA ピンが入る平角棒の穴
PN ネジピンの玉
BK 平角棒を覆うカバー
BH 半円ワッシャー
BAW ネジピンの玉のピンを通すカバーの隙間
BFM 湾曲状フラットバー
RB 両端がボルトの重し棒
RH 吊り下げホルダーの本体
RHP 吊り下げホルダー本体に溶接固定したパイプ
RHT 吊り下げホルダー本体に溶接固定したパイプの先端
RWP 伸縮パイプ
RWT 伸縮パイプの先端
RW 伸縮パイプの内径内の引張コイルバネ
S 頚部装着帯
SS 位置合せスライド部品
SSU 位置合せスライド部品の引っ掛け部分
OBA 頚部装着帯に開けたボタン穴
SK 後頭部帯
SA 顎当て帯
OB ボタン
【要約】
【課題】
首コリ症治療機は頚部を引き上げて治療し予想外の動きが重大事故になる可能性があった。
【解決手段】
中空柱を直立し、この柱内の重しを吊り下げる2本のロープで1本のロープは外輪溝付きリングを介して頚部を牽引し他の1本のロープは外輪溝付きリングを介して操作パイプを吊り下げ、その操作パイプの下端のペダルを踏み下げる事で牽引力は解除され、さらに頚部装着帯の下端を手で引き下げる事でも牽引力は解除され、さらに中空柱内のロープで吊り下がる重しの上端を挟み掴む安全器は数種あり、看護婦は患者に最適な牽引力解除数値の安全器を首コリ症治療機に取り付けできるようにして安全を確保した。
【選択図】
図7