特許第5792955号(P5792955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5792955線維芽細胞増殖因子受容体4発現のアンチセンスモジュレーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5792955
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】線維芽細胞増殖因子受容体4発現のアンチセンスモジュレーション
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/09 20060101AFI20150928BHJP
   A61K 31/7125 20060101ALI20150928BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150928BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20150928BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20150928BHJP
   C12N 5/071 20100101ALN20150928BHJP
【FI】
   C12N15/00 AZNA
   A61K31/7125
   A61P43/00 111
   A61P3/10
   A61P3/04
   A61P43/00 121
   !C12N5/00 202A
【請求項の数】23
【全頁数】130
(21)【出願番号】特願2010-527254(P2010-527254)
(86)(22)【出願日】2008年10月1日
(65)【公表番号】特表2010-539950(P2010-539950A)
(43)【公表日】2010年12月24日
(86)【国際出願番号】US2008078497
(87)【国際公開番号】WO2009046141
(87)【国際公開日】20090409
【審査請求日】2011年10月3日
(31)【優先権主張番号】60/976,782
(32)【優先日】2007年10月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595104323
【氏名又は名称】アイシス ファーマシューティカルズ, インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100092967
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 修
(74)【代理人】
【識別番号】100091638
【弁理士】
【氏名又は名称】江尻 ひろ子
(72)【発明者】
【氏名】バーノット, サンジャイ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイン, ラビ
(72)【発明者】
【氏名】ユー, シン−シャン
(72)【発明者】
【氏名】フレイアー, スーザン エム.
【審査官】 菅原 洋平
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2005/037235(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0246794(US,A1)
【文献】 国際公開第2001/053311(WO,A1)
【文献】 国際公開第2000/058512(WO,A1)
【文献】 国際公開第2004/078922(WO,A2)
【文献】 J. Pathol., 213[1](2007) p.82-90 (published online 2007-Jul-2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/
C07K
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)をコードする核酸を標的とし、かつヒトFGFR4の発現を阻害することができる単鎖修飾オリゴヌクレオチドであって、15〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号21, 22, 23, 24, 28, 29, 36, 38, 39, 43, 48, 51, 54, 55, 56, 58, 59, 60, 63, 64, 65, 66, 92, 93, 96, 101, 102, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 120, 121, 122, 123, 124, 125, 126, 127, 128, 129, 130, 131, 132, 133, 134, 135, 136, 137, 138, 140, 141, 142, 144, 145, 146, 147, 148, 149, 150, 151, 152, 153, 155, 157, 159, 160, 163, 164 および166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも15個の連続した核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、オリゴヌクレオチド。
【請求項2】
配列番号39、101、102、104、106、107、109、114、116、117、118、119、120、121、128、130、131、132、133、134、136、137、141、144、146、147、150、151、152、および159に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも15個の連続した核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項3】
配列番号39、104、107、109、114、116、119、121、128、130、131、133、136、137、144、146、147、150、151、および159に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも15個の連続した核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項4】
配列番号1〜8に示された核酸配列の中から選択されるヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸配列に100%相補的である、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項5】
前記化合物が、少なくとも1つのホスホロチオエートヌクレオシド間結合を含み、該化合物中の各ヌクレオチド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であってよい、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項6】
前記化合物の少なくとも一つのヌクレオシドが修飾糖を含み、該修飾糖は、二環式糖であるか、または2’−O−メトキシエチルを含んでよい、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
前記化合物の少なくとも1つのヌクレオシドが修飾核酸塩基を含み、該飾核酸塩基は、5−メチルシトシンであってよい、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、
請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
前記修飾オリゴヌクレオチドが
10個の連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み
;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、
請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項10】
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項11】
有効量の請求項1に記載のオリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容され得る担体または希釈剤を含む、組成物。
【請求項12】
15〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号21, 22, 23, 24, 28, 29, 36, 38, 39, 43, 48, 51, 54, 55, 56, 58, 59, 60, 63, 64, 65, 66, 92, 93, 96, 101, 102, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 120, 121, 122, 123, 124, 125, 126, 127, 128, 129, 130, 131, 132, 133, 134, 135, 136, 137, 138, 140, 141, 142, 144, 145, 146, 147, 148, 149, 150, 151, 152, 153, 155, 157, 159, 160, 163, 164 および166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも15個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する単鎖修飾オリゴヌクレオチドを含む組成物であって、該組成物は動物に投与されることを特徴とする、組成物。
【請求項13】
前記動物がヒトである、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物の投与により糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームが改善され、かつ/またはその進行が遅滞される、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤と同時に投与されることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
前記投与が非経口投与である、請求項12に記載の組成物。
【請求項19】
前記非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
15〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号21, 22, 23, 24, 28, 29, 36, 38, 39, 43, 48, 51, 54, 55, 56, 58, 59, 60, 63, 64, 65, 66, 92, 93, 96, 101, 102, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 120, 121, 122, 123, 124, 125, 126, 127, 128, 129, 130, 131, 132, 133, 134, 135, 136, 137, 138, 140, 141, 142, 144, 145, 146, 147, 148, 149, 150, 151, 152, 153, 155, 157, 159, 160, 163, 164 および166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも15個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する単鎖修飾オリゴヌクレオチドの治療有効量を含む組成物であって、該組成物は、糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームのヒトに投与されることを特徴とする、組成物。
【請求項21】
前記投与により、肥満、体重、体脂肪含有量、グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項20に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、線維芽細胞増殖因子受容体4の発現をモジュレートするための組成物および方法を提供する。特に、本発明は、線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸と特異的にハイブリダイズ可能な化合物、特にオリゴヌクレオチドに関する。かかる化合物は、線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)の発現をモジュレートすることが示された。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
肥満は、長期にわたる代謝疾患とみなされている。肥満に関連する重篤な内科の続発症がいくつかある。世界中で太り過ぎの人は10億人と超えており、1億は臨床的に肥満である。米国だけで、肥満関連疾患を処置するための漸増している保険費用は、年間1000億ドルを超えると推定されている。現行の肥満処置方法としては、行動修正、食事療法、外科処置(胃形成術)、栄養素(脂肪)の吸収または食欲刺激シグナルを抑止する医薬用薬剤の投与、および熱産生または脂肪代謝を増大させる薬剤の投与が挙げられる。このような方法の一部は、患者の意志に依存するため、侵襲性であるため、または好ましくない副作用を有するため、不都合を有する。肥満が調節される機構が理解されると、重要な治療情報がもたらされ得よう。
【0003】
肥満は、しばしばインスリン抵抗性と関連しており、これとともに後に2型糖尿病および心血管疾患を発症するリスクファクターを構成する。インスリン抵抗性は2型糖尿病を発症するよりかなり前に起こり、インスリン抵抗性を代償するため、および正常なグルコースレベルを維持するためにインスリンが過剰生成される。2型糖尿病は、膵臓がもはや正常なグルコースレベルを維持するのに充分なインスリンを生成できなくなる結果として起こる。2型糖尿病の初期段階は、インスリンレベルの上昇を伴うが、疾患が進行するにつれて、膵臓はインスリンを生成することができなくなるようになり得、血中グルコースレベルの上昇がもたらされ得る。糖尿病は、心臓疾患と脳卒中の両方の有意なリスクファクターであり、失明および末期腎不全の主な原因である。
【0004】
糖尿病は、インスリン生成の低下またはインスリン抵抗性またはそれら両方に起因するものであり得るインスリン作用の欠陥による高血糖症を特徴とする障害である。真性糖尿病は、世界中で相当な割合の人々が罹患している多因子障害である。これは、2つの型に分けられる。I型糖尿病またはインスリン依存性真性糖尿病(IDDM)では、患者において、グルコース利用を調節するホルモンであるインスリンがほとんどまたは全く生成されない。2型糖尿病または非インスリン依存性真性糖尿病(NIDDM)では、患者は、多くの場合、非糖尿病ヒトと比べると同じ血漿インスリンレベルを有する;しかしながら、このような患者は、主なインスリン感受性組織、すなわち、筋肉、肝臓および脂肪組織においてグルコースと脂質の代謝効果を刺激するインスリンに対して抵抗性を発現しており、顕著なインスリン抵抗性を克服するための血漿インスリンレベルが不充分である。また、長期の高血糖症に起因する糖毒性により、組織依存性のインスリン抵抗性が誘導され(非特許文献1)、該疾患が増悪する。
【0005】
2型糖尿病は、全糖尿病症例の90%超を占める。これは、高血糖症を特徴とする代謝障害であり、神経障害、腎症、網膜症、高トリグリセリド血症、肥満、および他の心血管疾患などの続発性合併症がもたらされ、一般的にメタボリックシンドロームと称される。
【0006】
メタボリックシンドロームは、心血管疾患および糖尿病のリスクを増大させる内科障害の併発である。その症状(例えば、高血圧、高トリグリセリド、HDLの減少および肥満)は、個体によっては一緒に現れる傾向がある。メタボリックシンドロームは、(代謝性)シンドロームX、インスリン抵抗性症候群またはリーブン(Reaven)症候群などの種々の他の名称でも知られている。
【0007】
糖尿病および肥満(現在、場合によっては集合的に「糖尿肥満」と称される)は、肥満が糖尿病の病態を増悪させることがわかっており、糖尿病患者の60%より多くが肥満であるため、相互に関連している。ほとんどのヒト肥満は、インスリン抵抗性とレプチン抵抗性と関連している。実際、肥満は、インスリン作用に対して糖尿病そのものよりもさらに大きな影響を及ぼす可能性があることが示唆されている(非特許文献2)。また、糖尿病の処置のためのいくつかの市販の化合物は、この疾患の処置に対して非常に望ましくない副作用である体重増加を誘導することが知られている。したがって、糖尿病と肥満の両方が処置される可能性を有する化合物により、現在利用可能な処置剤と比べて有意な改善がもたらされよう。
【0008】
シグナル伝達ポリペプチドの線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーは、多様な多くの生理学的機能、例えば、有糸分裂誘発、創傷治癒、細胞分化および血管新生、ならびに発生を調節する。正常細胞および悪性細胞の成長ならびに増殖はともに、オートクリン因子ならびにパラクリン因子として作用するこのような細胞外シグナル伝達分子の局所濃度の変化に影響される。オートクリンFGFシグナル伝達は、ステロイドホルモン依存性癌進行において、およびホルモン依存性状態に対して特に重要であり得る(非特許文献3)。FGFおよびその受容体は、いくつかの組織および細胞株において高レベルで発現され、過剰発現は悪性表現型に寄与していると考えられている。さらに、いくつかの発癌遺伝子は、増殖因子受容体をコードする遺伝子のホモログであり、ヒト膵臓癌ではFGF依存性シグナル伝達の異常な活性化の可能性がみとめられる(Ozawaら,Teratog.Carcinog.Mutagen.,21、27−44)。
【0009】
線維芽細胞増殖因子(FGF)およびその受容体(FGFR)は、ほとんどの細胞型の発生に重要である。FGFに対する細胞応答は、1から4まで番号付けされた4つの型の高親和性膜貫通チロシン−キナーゼ線維芽細胞増殖因子受容体(FGFRl〜FGFR4)によって伝達される。FGFリガンドには少なくとも22の異なる種類があり、上記のように4種類の受容体(FGFRl〜4)がある。種々のリガンド/受容体のペアによって、細胞の増殖が、細胞型および発生段階に応じて正または負の様式のいずれかで調節される(非特許文献4;非特許文献5)。リガンドが結合すると、受容体は二量体化し、特定の細胞質内のチロシン残基を自己リン酸化するか、またはトランスリン酸化し、細胞内シグナルを、最終的に核内の転写因子エフェクターに達するように伝達する。これらのFGFRによるマイトジェンシグナル伝達は、その後、いくつかの経路、例えば、ras/raf/MAPキナーゼカスケードによって媒介される(非特許文献6)。
【0010】
FGFR1、2、3および4のmRNAの選択的スプライシングにより、種々のリガンド結合特性および特異性を有する広範な受容体アイソフォームがもたらされる(非特許文献7;非特許文献8)。種々の受容体の可能性およびFGFファミリーにおける少なくとも22種類のリガンドにより、FGFシグナル伝達経路はかなり多様である(非特許文献9)。さらに、受容体アイソフォームの発現および局在化は、組織特異的様式で調節される。したがって、種々のFGFにより、異なる受容体スプライスバリアントとの相互作用によって固有の細胞内シグナル伝達カスケードが開始されることにより、一連の細胞応答がもたらされ、異なる細胞型に異なる影響が及ぼされ得る(非特許文献6)。
【0011】
線維芽細胞増殖因子受容体4(FGF受容体−4、TKF;チロシンキナーゼ関連線維芽細胞増殖因子受容体;ヒドロキシアリール−プロテインキナーゼ;チロシルプロテインキナーゼ;Fgfr4;FGFR−4;FGFR4;CD334、FGFR4_HUMANおよびJTK2としても知られている)は、酸性および/または塩基性の線維芽細胞増殖因子に対して高い親和性を有する(非特許文献10)。
【0012】
FGFR4遺伝子は、白血病およびリンパ腫に関与している領域である第5染色体の長(q)腕の35.1位と該腕の端部(末端)との間5q35.1−qterにマッピングされた(非特許文献11)。より厳密には、FGFR4遺伝子は、第5染色体の塩基対176,446,526から塩基対176,457,732までに存在している。マウスFgfr4遺伝子は、マウスの第13染色体のヒト5qの遠位側とシンテニー相同性を有する領域内の塩基対54,235,030から塩基対54,251,130までにマッピングされた(非特許文献12)。
【0013】
FGFR4遺伝子は、およそ11.3kbにわたって存在しており、17〜600bpの範囲の大きさの18個のエキソンで構成されている。エキソン1は、非翻訳部であり、TATA無含有プロモーターに特徴的な構造要素の後ろに存在する。FGFR4のイントロン2および16では、ショートタンデムリピート多型が同定された(非特許文献13)。
【0014】
FGFRは、一般的に全身に広範な分布を有することが示されているが、これまでに、FGFR4は少数の組織でしか見られていない。試験された多種多様な細胞および組織(例えば、ヒトリンパ球およびマクロファージ)のうち、FGFR4は、肺および肺起源の一部の腫瘍ならびに肺組織由来でない悪性腫瘍で発現されることがわかった(非特許文献14)。また、FGFR4は、肝臓および脂肪組織でも発現されることがわかっている(非特許文献15)。
【0015】
また、FGFR4は、一部の癌腫細胞株でも発現されることがわかった。乳癌細胞株由来のFGFR4遺伝子転写物では、GからAへの転移が見られ、該受容体の膜貫通ドメインの388位においてアルギニンによるグリシンの置換がもたらされた。また、arg388対立遺伝子は、さまざまな他の腫瘍型由来の細胞株ならびに癌患者および健常個体の生殖細胞系において見られた。3つの地理的に離れた群の解析により、該遺伝子はヒトのおよそ50%に存在していることが示された。84例の乳癌患者の臨床データの検討により、arg388対立遺伝子のホモ接合型またはヘテロ接合型保有者は、62ヶ月のメジアン追跡期間内で、無疾患の生存期間が有意に短い(P=0.01)ことが明らかになった。さらに、FGFR4 arg388対立遺伝子は、82例の結腸癌患者において、早期転移および腫瘍進行−リンパ節転移段階と関連していた。この所見と一致して、FGFR4 arg388を発現している乳腺腫瘍細胞株では、FGFR4 gly388アイソタイプを発現している細胞と比べて高い運動性が示された。この結果により、FGFR4 arg388対立遺伝子は、健常個体には無害であるが、癌患者にとっては疾患進行を有意に加速させる傾向を与える決定因子であるという結論が裏付けられた(非特許文献16)。
【0016】
線維芽細胞増殖因子1(FGFl)は、脂肪生成において重要な役割を果している(非特許文献17)。さらに、FGFlは、FGFR4に結合することが示されており、FGFR4は脂肪組織でも発現される(非特許文献18)。
【0017】
また、FGFR4は、全身の脂質およびグルコースの恒常性においても役割を果していることが示されている。正常な食生活のFGFR4欠損マウスでは、高コレステロール血症に加えて、メタボリックシンドロームの特徴(例えば、インスリン抵抗性の量の増大)が示された。FGFR4の欠損により、一部の肥満のマウスモデルにおいて、メタボリックシンドロームとも相関している高脂肪食誘導性脂肪肝の軽減が示された。FGFR4欠損マウスにおいて、特に肝細胞でFGFR4を回復させると、血漿脂質レベルが低下し、高脂肪食誘導性脂肪肝が復活したが、糖耐性およびインスリンに対する感受性は回復しなかった(非特許文献19)。
【0018】
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームならびにこれらの他の疾患および病状に対する有効な治療が必要とされている。本明細書において、糖尿病と肥満の両方におけるFGFR4の役割が確証されるデータを提供する。このデータは、一連の代謝性の病状、例えば、糖尿病、肥満およびメタボリックシンドロームの処置のためのFGFR4の標的化を支持する。したがって、本明細書における目的の中で、かかる疾患および病状の処置のための化合物、組成物および方法を提供することは、目的の1つである。
【0019】
アンチセンス手法は、特定の遺伝子産物の発現を低減させるための有効な手段として浮上しており、したがって、FGFR4発現のモジュレーションのためのいくつかの治療、診断および研究における適用に固有に有用であることが示される可能性がある。
【0020】
本発明は、FGFR4発現をモジュレートするため、例えば、FGFR4の切断型変異型あるいはまたスプライシング形態のモジュレーションのための組成物および方法を提供する。
【0021】
依然として、肥満個体の減量を促進させ、副作用が回避される改善された特異性を有する非侵襲的な治療の必要性が存在しており、本発明はこの必要性を満たすものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0022】
【非特許文献1】Nawanoら,Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.,278,E535−543
【非特許文献2】Sindelkaら,Physiol Res.,51,85−91
【非特許文献3】Powersら,Endocr.Relat.Cancer,7,165〜197
【非特許文献4】Daileyら,Cytokine Growth Factor Rev.16,233〜247
【非特許文献5】Eswarakumarら Cytokine Growth Factor Rev.,16,139〜149
【非特許文献6】Ozawaら,Teratog.Carcinog.Mutagen.,21,27−44
【非特許文献7】Klagsbrunら,Cell,61,229〜231
【非特許文献8】Jayeら,Biochim Biophys acta,1135,185〜199
【非特許文献9】Powersら,Endocr.Relat.Cancer,7,165〜197
【非特許文献10】Armstrongら,Genes Chromosomes Cancer,4,94−98
【非特許文献11】Armstrongら,Genes Chromosomes Cancer,4,94−98
【非特許文献12】Avrahamら,Genomics,21,656−658
【非特許文献13】Kostrzewaら,Mammalian Genome,9,131−135
【非特許文献14】Holtrichら,Proc.Nat.Acad.Sci.,.88,10411〜10415
【非特許文献15】Patelら,JCEM,90(2),1226〜1232
【非特許文献16】Bangeら,Cancer Res.,62,840−847
【非特許文献17】Hutleyら,Diabetes,53,3097−3106
【非特許文献18】Patelら,JCEM,90(2),1226〜1232
【非特許文献19】Huangら,Diabetes,56,2501〜2510
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0023】
発明の概要
本発明は、線維芽細胞増殖因子受容体4(FGFR4)をコードする核酸に標的化され、FGFR4の発現をモジュレートする化合物、特にアンチセンスオリゴヌクレオチドに関する。また、本発明の化合物を含む医薬組成物および他の組成物も提供する。さらに、細胞または組織を本発明の1種類以上のアンチセンス化合物または組成物と接触させることを含む、細胞または組織においてFGFR4の発現をモジュレートする方法を提供する。さらに、有効量の本発明の1種類以上のアンチセンス化合物または組成物を治療的または予防的に投与することにより、FGFR4の発現と関連している疾患もしくは病状を有することが疑われる、または該疾患もしくは病状になりやすい動物、特にヒトを処置する方法を提供する。
【0024】
FGFR4の発現、活性および/または核酸レベルを低減させる方法は、個体に、FGFR4をコードする核酸に標的化される化合物を投与することを含む。一部の特定の実施形態において、該化合物は組成物にて投与される。FGFR4核酸に標的化される化合物は、GENBANK(登録商標)受託番号AY493377.2、BC033313.1、BQ567109.1、NM_008011.1、GENBANK(登録商標)受託番号NT_039586.1のヌクレオチド790799〜800614、GENBANK(登録商標)受託番号NT_039586.5のヌクレオチド792000〜811000、AF202063.1、AF359241.1、BF305431.1、BM803172.1、NM_002011.3、NM_022963.1、GENBANK(登録商標)受託番号NT_023133.11のヌクレオチド21323018〜21335213;およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_023132.9ののヌクレオチド8583892〜8595932に示された配列に標的化され得る。GENBANK(登録商標)受託番号のものはすべて、その関連配列およびかかる配列に関する構造データ(例えば、米国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)などの配列データベースに見られ得る遺伝子組成および構造要素)とともに、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0025】
一部の特定の実施形態において、該化合物はアンチセンス化合物である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物はオリゴマーアンチセンス化合物である。一部の特定の実施形態において、オリゴマーアンチセンス化合物は、修飾もしくは非修飾オリゴヌクレオチドであるか、または修飾もしくは非修飾オリゴヌクレオチドを含むものである。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、単鎖修飾オリゴヌクレオチドである。
【0026】
本明細書において、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームまたはその関連する疾患もしくは病状の処置、予防、その進行の遅滞および/または改善のための方法、化合物および組成物を提供する。
【0027】
本明細書において、体脂肪含有量の低下および血中グルコース制御または糖耐性の改善のための方法、化合物および組成物を提供する。一部の特定の実施形態において、該方法、化合物および組成物は、インスリン感受性を改善するためのものである。また、グルコースレベルの低下のための方法、化合物および組成物を提供する。一部の特定の実施形態において、かかるグルコースレベルは、血中、血漿および/または血清グルコースレベルであり得る。一部の特定の実施形態において、かかるグルコースレベルは、非空腹時または空腹時グルコースレベルであり得る。一部の特定の実施形態において、かかるグルコースレベルは、非空腹時または空腹時血中グルコースレベルである。一部の特定の実施形態において、かかる方法は、被検体に、線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸に標的化されるアンチセンス化合物を投与することを含む。
【0028】
さらに、個体の糖尿病、肥満もしくはメタボリックシンドローム、またはその別の疾患もしくは病状を処置、予防および/または改善するための方法を提供する。かかる方法は、糖尿病、肥満もしくはメタボリックシンドロームまたは他の疾患もしくは病状と診断された個体を選択すること、該個体に、線維芽細胞増殖因子受容体4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量を投与すること、および糖尿病、肥満もしくはメタボリックシンドロームまたは他の関連する疾患もしくは病状に関する因子をモニタリングすることを含む。
【0029】
さらに、代謝率を上げる方法を提供する。また、体重増加を低減させる方法を提供する。また、内臓脂肪を減少させる方法を提供する。内臓脂肪としては、腎周囲および/または精巣上体の脂肪パッド重量が挙げられ得る。また、総体脂肪含有量を減少させるための方法を提供する。かかる方法は、被検体に、線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸に標的化されるアンチセンス化合物を投与することを含む。一部の特定の実施形態において、かかる方法は、線維芽細胞増殖因子受容体4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量の投与を含む。一部の特定の実施形態において、該化合物は組成物にて投与される。一部の特定の実施形態において、被検体は動物である。一部の特定の実施形態において、動物はヒトである。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物が投与され、代謝率を増大させるおよび/または体重もしくは脂肪含有量を低減させる被検体は、上記の疾患または障害の1つ以上を有する。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物が投与され、代謝率を増大させるおよび/または体重もしくは脂肪含有量を低減させる被検体は、肥満、糖尿病またはメタボリックシンドロームを有する。
【0030】
一部の特定の実施形態において、該方法、化合物および組成物は、糖尿病、肥満およびメタボリックシンドロームの処置、予防および/または改善のためのものである。一部の特定の実施形態において、該方法、化合物および組成物は、2型糖尿病、および脂質異常症を伴う2型糖尿病の処置、予防および/または改善のためのものである。一部の特定の実施形態において、かかる方法、化合物および組成物は、糖尿病の続発症、例えば限定されないが、網膜症、神経障害、心血管合併症および腎症を処置、遅滞、予防、遅延または改善するために使用される。
【0031】
個体および被検体という用語は本明細書において互換的に用いていること、および本明細書において提供する方法はいずれも、被検体または個体に有用であり得ること、および該被検体または個体は動物、特にヒトであり得ることを理解されたい。
【0032】
提供する任意の方法において、線維芽細胞増殖因子受容体4核酸は、配列番号:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に示された配列であり得る。したがって、アンチセンス化合物は、配列番号:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に示された線維芽細胞増殖因子受容体4核酸に標的化され得る。
【0033】
前述の任意の方法において、アンチセンス化合物の投与には、非経口投与が含まれ得る。さらに、非経口投与には皮下または静脈内投与が含まれ得る。
【0034】
本明細書において提供する任意の化合物、組成物または方法において、アンチセンス化合物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に対して少なくとも(least)80%、少なくとも90%、または少なくとも95%相補性を有するものであり得る。あるいはまた、アンチセンス化合物は、配列番号:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に対して100%相補性を有するものであり得る。
【0035】
本明細書において提供し、記載の任意の方法において使用されるアンチセンス化合物は、8〜80サブユニット長、12〜50サブユニット長、12〜30サブユニット長、15〜30サブユニット長、18〜24サブユニット長、19〜22サブユニット長、または20サブユニット長であり得る。さらに、記載の任意の方法において使用されるアンチセンス化合物は、8〜80ヌクレオチド長、12〜50ヌクレオチド長、12〜30ヌクレオチド長 15〜30ヌクレオチド長、18〜24ヌクレオチド長、19〜22ヌクレオチド長、または20ヌクレオチド長のアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。
【0036】
提供する任意の化合物、組成物および方法において、アンチセンス化合物はアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。さらに、アンチセンスオリゴヌクレオチドはキメラであり得る。キメラアンチセンスオリゴヌクレオチドはギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドは、5つの2’−MOEヌクレオチドのウィングセグメント間に配置された10個の2’−デオキシヌクレオチドのギャップセグメントを含むものであり得る。
【0037】
提供する任意の化合物、組成物および方法において、アンチセンス化合物は、少なくとも1つの修飾ヌクレオシド間結合を有するものであり得る。また、各ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり得る。各シトシンは5−メチルシトシンであり得る。
【0038】
肥満およびメタボリックシンドロームの処置のための化合物は、線維芽細胞増殖因子受容体4核酸に標的化される12〜30個の核酸塩基のアンチセンス化合物であり得る。該化合物は、配列番号(SEQ ID NOSEQ ID NO):1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14のいずれかに対して少なくとも70%〜100%相補性を有するものであり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドはギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドは、5つの2’−MOEヌクレオチドのウィングセグメント間に配置された10個の2’−デオキシヌクレオチドのギャップセグメントを含むものであり得る。
【0039】
アンチセンス化合物は、少なくとも1つの修飾ヌクレオシド間結合を有するものであり得る。また、各ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり得る。各シトシンは5−メチルシトシンであり得る。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号:15〜166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも12個の連続した核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
(項目2)
単鎖修飾オリゴヌクレオチドからなる、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が、配列番号:1〜8に示された核酸配列の中から選択されるヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸配列に100%相補的である、項目2に記載の化合物。
(項目4)
少なくとも1つのヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目2に記載の化合物。
(項目5)
各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目4に記載の化合物。
(項目6)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾糖を含む、項目2に記載の化合物。
(項目7)
少なくとも1つの修飾糖が二環式糖である、項目6に記載の化合物。
(項目8)
少なくとも1つの修飾糖が2’−O−メトキシエチルを含む、項目6に記載の化合物。
(項目9)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾核酸塩基を含む、項目2に記載の化合物。
(項目10)
修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、項目9に記載の化合物。
(項目11)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、
項目1に記載の化合物。
(項目12)
前記修飾オリゴヌクレオチドが
10個の連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、
項目11に記載の化合物。
(項目13)
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、項目2に記載の化合物。
(項目14)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号:15〜166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも12個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドまたはその塩、および薬学的に許容され得る担体または希釈剤を含む組成物。
(項目15)
前記修飾オリゴヌクレオチドが単鎖オリゴヌクレオチドである、項目14に記載の組成物。
(項目16)
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、項目14に記載の組成物。
(項目17)
動物に、12〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号:15〜166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも8個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を投与することを含む方法。
(項目18)
前記動物がヒトである、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記化合物の投与により糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームが改善されるおよび/またはその進行が遅滞される、項目18に記載の方法。
(項目20)
糖尿病が2型糖尿病である、項目19に記載の方法。
(項目21)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目18に記載の方法。
(項目22)
前記化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とが同時に投与される、項目21に記載の方法。
(項目23)
投与が非経口投与である、項目18に記載の方法。
(項目24)
前記非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、項目23に記載の方法。
(項目25)
糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームのヒトに、12〜30個の連結ヌクレオシドからなり、配列番号:15〜166に示された核酸塩基配列の中から選択される核酸塩基配列の少なくとも8個の連続する核酸塩基を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
(項目26)
投与により、肥満、体重、体脂肪含有量、グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目26に記載の方法。
(項目28)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目25に記載の方法。
(項目29)
前記抗肥満剤または血糖降下剤が、治療的な生活様式の変化である、項目28に記載の方法。
(項目30)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなり、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化5】

の同じ長さの一部分に相補的である一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
(項目31)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:5に少なくとも95%相補的である、項目30に記載の化合物。
(項目32)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:5に100%相補的である、項目31に記載の化合物。
(項目33)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化6】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目30に記載の化合物。
(項目34)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化7】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目31に記載の化合物。
(項目35)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化8】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目32に記載の化合物。
(項目36)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、核酸塩基(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化9】

の同じ長さの一部分に完全に相補的な少なくとも8個の連続する核酸塩基の一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物。
(項目37)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:5に少なくとも95%相補的である、項目36に記載の化合物。
(項目38)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:5に100%相補的である、項目37に記載の化合物。
(項目39)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化10】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目36に記載の化合物。
(項目40)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化11】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目37に記載の化合物。
(項目41)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化12】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、項目38に記載の化合物。
(項目42)
単鎖修飾オリゴヌクレオチドからなる、項目30に記載の化合物。
(項目43)
少なくとも1つのヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目42に記載の化合物。
(項目44)
各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目30に記載の化合物。
(項目45)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾糖を含む、項目44に記載の化合物。
(項目46)
少なくとも1つの修飾糖が二環式糖である、項目45に記載の化合物。
(項目47)
少なくとも1つの修飾糖が2’−O−メトキシエチルを含む、項目46に記載の化合物。
(項目48)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾核酸塩基を含む、項目44に記載の化合物。
(項目49)
前記修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、項目48に記載の化合物。
(項目50)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、
項目30に記載の化合物。
(項目51)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
10個の連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、
項目36に記載の化合物。
(項目52)
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、項目31に記載の化合物。
(項目53)
動物に、12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなり、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化13】

の同じ長さの一部分に相補的な一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを投与することを含む方法であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、方法。
(項目54)
前記動物がヒトである、項目53に記載の方法。
(項目55)
化合物の投与により肥満、糖尿病またはメタボリックシンドロームが改善されるおよび/またはその進行が遅滞される、項目53に記載の方法。
(項目56)
投与により、肥満、体重、体脂肪含有量、グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目56に記載の方法。
(項目58)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目53に記載の方法。
(項目59)
前記抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤が治療的な生活様式の変化である、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記投与が非経口投与である、項目53に記載の方法。
(項目61)
前記非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、項目60に記載の方法。
(項目62)
糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームのヒトに、12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基を含み、(5’UTR)12〜167、(開始コドン)168〜170、(コード配列)168〜2576、(3’UTR)2577〜3027、(エキソン2)115〜258、(エキソン3)259〜522、(エキソン4)523〜603、(エキソン5)604〜770、(エキソン6)771〜894、(エキソン7)895〜1085、(エキソン8)1086〜1224、(エキソン9)1225〜1418、(エキソン10)1419〜1564、(エキソン11)1565〜1696、(エキソン12)1687〜1797、(エキソン13)1798〜1988、(エキソン14)1989〜2111、(エキソン15)2112〜2182、(エキソン16)2183〜2320、(エキソン17)2321〜2426、(エキソン18)2427〜3026、または配列番号:5のヌクレオチド
【化14】

の同じ長さの一部分に相補的である核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む組成物の治療有効量を投与することを含む方法であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:5に少なくとも90%相補的である、方法。
(項目63)
化合物の投与により肥満、糖尿病またはメタボリックシンドロームが改善されるおよび/またはその進行が遅滞される、項目62に記載の方法。
(項目64)
投与により、肥満、体重、体脂肪含有量、グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目64に記載の方法。
(項目66)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目62に記載の方法。
(項目67)
抗肥満剤または血糖降下剤が、治療的な生活様式の変化である、項目63に記載の方法。
(項目68)
前記投与が非経口投与である、項目62に記載の方法。
(項目69)
非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、項目63に記載の方法。
(項目70)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなり、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化15】

の同じ長さの一部分に相補的である一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、化合物。
(項目71)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:8に少なくとも95%相補的である、項目70に記載の化合物。
(項目72)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:8に100%相補的である、項目71に記載の化合物。
(項目73)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化16】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目70に記載の化合物。
(項目74)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化17】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目71に記載の化合物。
(項目75)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化18】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目72に記載の化合物。
(項目76)
12〜30個の連結ヌクレオシドからなり、核酸塩基(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化19】

の同じ長さの一部分に完全に相補的な少なくとも8個の連続する核酸塩基の一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、化合物。
(項目77)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:8に少なくとも95%相補的である、項目76に記載の化合物。
(項目78)
前記修飾オリゴヌクレオチドが配列番号:8に100%相補的である、項目77に記載の化合物。
(項目79)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化20】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目76に記載の化合物。
(項目80)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化21】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目76に記載の化合物。
(項目81)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化22】

内に排他的にハイブリダイズし、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、項目77に記載の化合物。
(項目82)
単鎖修飾オリゴヌクレオチドからなる、項目70に記載の化合物。
(項目83)
少なくとも1つのヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目82に記載の化合物。
(項目84)
各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目70に記載の化合物。
(項目85)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾糖を含む、項目84に記載の化合物。
(項目86)
少なくとも1つの修飾糖が二環式糖である、項目85に記載の化合物。
(項目87)
少なくとも1つの修飾糖が2’−O−メトキシエチルを含む、項目85に記載の化合物。
(項目88)
少なくとも1つのヌクレオシドが修飾核酸塩基を含む、項目84に記載の化合物。
(項目89)
前記修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、項目88に記載の化合物。
(項目90)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、
項目70に記載の化合物。
(項目91)
該修飾オリゴヌクレオチドが、
10個の連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、
項目90に記載の化合物。
(項目92)
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、項目81に記載の化合物。
(項目93)
動物に、12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基からなり、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン11)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化23】

の同じ長さの一部分に相補的である一部分を含む核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを投与することを含む方法であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、方法。
(項目94)
前記動物がヒトである、項目93に記載の方法。
(項目95)
化合物の投与により肥満、糖尿病またはメタボリックシンドロームが改善されるおよび/またはその進行が遅滞される、項目93に記載の方法。
(項目96)
投与により、肥満、体重、体脂肪含有量、グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、項目95に記載の方法。
(項目97)
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目96に記載の方法。
(項目98)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目93に記載の方法。
(項目99)
前記抗肥満剤または血糖降下剤が、治療的な生活様式の変化である、項目98に記載の方法。
(項目100)
前記投与が非経口投与である、項目93に記載の方法。
(項目101)
前記非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、項目100に記載の方法。
(項目102)
糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームのヒトに、12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドであって、少なくとも8個の連続する核酸塩基を含み、(開始コドン)3118〜3120、(3’UTR)11192〜111642、(エキソン1)379〜548、(エキソン1a)538〜592、(エキソン2)3065〜3208、(エキソン3)3905〜4168、(エキソン4)4260〜4340、(エキソン4a)4260〜4611、(エキソン5)4453〜4619、(エキソン6)5200〜5323、(エキソン7)5836〜6026、(エキソン8)6161〜6299、(エキソン9)6653〜6846、(エキソン10a)6847〜7066、(エキソン10)6291〜7066、(エキソン11)7169〜7290、(エキソン12)8845〜8955、(エキソン13)9048〜9238、(エキソン14)9572〜9694、(エキソン15)9802〜9872、(エキソン16)10119〜10256、(エキソン17)10807〜10912、(エキソン18)11042〜11641、(イントロン1)549〜3064、(イントロン1a)593〜3064、(イントロン2)3209〜3904、(イントロン3)4169〜4259、(イントロン4)4941〜4452、(イントロン5)4620〜5199、(イントロン6)5324〜5835、(イントロン7)6027〜6160、(イントロン8)6300〜6652、(イントロン9)6847〜6920、(イントロン10)7067〜7168、(イントロン1l)7291〜8844、(イントロン12)8956〜9047、(イントロン13)9239〜9571、(イントロン14)9695〜9801、(イントロン15)9873〜10118、(イントロン16)10257〜10806、(イントロン17)10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド
【化24】

の同じ長さの一部分に相補的である核酸塩基配列を有する修飾オリゴヌクレオチドを含む組成物の治療有効量を投与することを含む方法であって、該修飾オリゴヌクレオチドの核酸塩基配列が配列番号:8に少なくとも90%相補的である、方法。
(項目103)
前記化合物の投与により肥満、糖尿病またはメタボリックシンドロームが改善されるおよび/またはその進行が遅滞される、項目102に記載の方法。
(項目104)
投与により、肥満、体重、体脂肪、血漿グルコース、インスリン抵抗性の低減、または代謝率もしくはインスリン感受性の増大、またはその任意の組合せがもたらされる、項目103に記載の方法。
(項目105)
前記体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目104に記載の方法。
(項目106)
化合物と、抗肥満剤、血糖降下剤、または抗精神病剤とを共投与することを含む、項目102に記載の方法。
(項目107)
前記抗肥満剤または血糖降下剤が、治療的な生活様式の変化である、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記投与が非経口投与である、項目102に記載の方法。
(項目109)
前記非経口投与が皮下または静脈内投与を含む、項目108に記載の方法。
(項目110)
細胞または組織を、ヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸分子に標的化される12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物と接触させることを含む、前記ヒト細胞または組織において線維芽細胞増殖因子受容体4の発現を阻害する方法。
(項目111)
糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームを有するヒトに、ヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸分子に標的化される12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を投与することにより糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームを処置する方法。
(項目112)
糖尿病が2型糖尿病である、項目111に記載の方法。
(項目113)
処置により、糖尿病、肥満またはメタボリックシンドロームの改善および/またはその進行の遅滞がもたらされる、項目111に記載の方法。
(項目114)
ヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸分子に標的化される12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を投与することを含む、体重または体脂肪含有量またはその組合せの低減方法。
(項目115)
体脂肪含有量の低減が、脂肪細胞の大きさ、または脂肪細胞の増殖、またはその組合せの低減である、項目114に記載の方法。
(項目116)
前記化合物と抗肥満剤を共投与することを含む、項目114に記載の方法。
(項目117)
前記化合物と抗肥満剤が同時に投与される、項目116に記載の方法。
(項目118)
前記肥満剤が治療的な生活様式の変化である、項目117に記載の方法。
(項目119)
ヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸分子に標的化される12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を投与することを含む、代謝率を上げる方法。
(項目120)
ヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸分子に標的化される12〜30個の連結ヌクレオシドからなる修飾オリゴヌクレオチドを含む化合物を投与することを含む、血糖低減またはインスリン感受性増大またはその組合せをもたらす方法。
(項目121)
前記化合物と血糖降下剤を共投与することを含む、項目120に記載の方法。
(項目122)
前記化合物と血糖降下剤が同時に投与される、項目116に記載の方法。
(項目123)
前記血糖降下剤が、治療的な生活様式の変化である、項目122に記載の方法。
(項目124)
前記化合物が、配列番号:1〜8に示された核酸配列の中から選択されるヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸配列に90%相補的である、項目110に記載の方法。
(項目125)
前記化合物が、配列番号:1〜8に示された核酸配列の中から選択されるヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸配列に95%相補的である、項目110に記載の方法。
(項目126)
前記化合物が、配列番号:1〜8に示された核酸配列の中から選択されるヒト線維芽細胞増殖因子受容体4をコードする核酸配列に100%相補的である、項目110に記載の方法。
(項目127)
前記化合物が単鎖修飾オリゴヌクレオチドからなる、項目110に記載の方法。
(項目128)
前記化合物が少なくとも1つのホスホロチオエートヌクレオシド間結合を含む、項目110に記載の方法。
(項目129)
前記化合物内の各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエートヌクレオシド間結合である、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記化合物が修飾糖を含む、項目110に記載の方法。
(項目131)
修飾糖が二環式糖である、項目128に記載の方法。
(項目132)
修飾糖が2’−O−メトキシエチルである、項目128に記載の方法。
(項目133)
前記化合物の少なくとも1つのヌクレオシドが修飾核酸塩基を含む、項目110に記載の方法。
(項目134)
前記修飾核酸塩基が5−メチルシトシンである、項目133に記載の方法。
(項目135)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが修飾糖を含む、
項目110に記載の方法。
(項目136)
前記修飾オリゴヌクレオチドが、
10個の連結デオキシヌクレオシドからなるギャップセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる5’ウィングセグメント;
5個の連結ヌクレオシドからなる3’ウィングセグメントを含み;
該ギャップセグメントが該5’ウィングセグメントと該3’ウィングセグメントの間に配置され、各ウィングセグメントの各ヌクレオシドが2’−O−メトキシエチル糖を含み;各ヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である、
項目110に記載の方法。
(項目137)
前記修飾オリゴヌクレオチドが20個の連結ヌクレオシドからなる、項目110に記載の方法。
(項目138)
投与が非経口投与である、項目110に記載の方法。
(項目139)
非経口(paternteral)投与が皮下または静脈内投与を含む、項目110に記載の方法。

【図面の簡単な説明】
【0040】
図1図1は、ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の代謝率に対する効果を示す。
図2図2は、インスリン感受性を調べるためのITTを示す。
図3図3は、ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の血中グルコースレベルに対する効果を示す。
図4図4は、体脂肪含有量の減少は、特に、脂肪細胞の大きさの減少によるものであることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
発明の詳細な説明
定義
特に規定のない限り、本明細書で用いるすべての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。特に定義を示していない限り、本明細書に記載の分析化学、合成有機化学、および医薬品化学および薬化学に関して用いた命名ならびにその手順および手法は、当該技術分野でよく知られ、一般に使用されているものである。化学合成、化学分析、医薬品調製、製剤および送達、ならびに被検体の処置には、標準的な手法が使用され得る。一部の特定のかかる手法および手順は、例えば、“Antisense Drug Technology:Principles,Strategies,and Applications.”,Stanley Crooke,Boca Raton:Taylor & Francis Group,2008;“Carbohydrate Modifications in Antisense Research”SangviおよびCook編,American Chemical Society,Washington D.C,1994;ならびに“Remington’s Pharmaceutical Sciences, ” Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,第18版,1990を見るとよい;これらは、任意の目的で、引用により本明細書に組み込まれる。許容される場合は、本明細書の開示全体の至る箇所で言及した特許、特許出願、公開出願および公開公報、GENBANK配列、ウェブサイトならびに他の出版物はすべて、特に記載のない限り、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。GENBANK(登録商標)受託番号のものはすべて、その関連配列およびかかる配列に関する構造データ(例えば、米国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)などの配列データベースに見られ得る遺伝子組成および構造要素)とともに、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書の用語に対して複数の定義がある場合には、そのセクションにおける定義が優先される。URLまたは他のかかる識別子またはアドレスが示されている場合、かかる識別子が変更されていたり、インターネット上で特定の情報が追加削除されていることがあり得るが、インターネット検索によって同等の情報が見い出され得ることを理解されたい。表示することにより、かかる情報の入手可能性および公的普及を示す。
【0042】
「FGFR4」は、線維芽細胞増殖因子受容体4を意味する。
【0043】
「肥満」は、除脂肪体重に比べて体脂肪または脂肪組織の量が過剰に高いことと定義する。体脂肪の量(または脂肪過多症)は、全身の脂肪分布と脂肪組織沈着物の大きさの両方に関する問題を含む。体脂肪分布は、皮下脂肪の測定、腰囲に対する胴囲の比、または超音波、コンピュータ連動断層撮影、もしくは磁気共鳴画像法などの手法によって推定され得る。米国疾病管理予防センターによると、30以上のボディマス指数(BMI)を有する個体は肥満とみなされる。
【0044】
「インスリン抵抗性」は、通常の量のインスリンが、脂肪、筋肉および肝臓細胞からの正常なインスリン応答をもたらすのに不充分である状態と定義する。脂肪細胞におけるインスリン抵抗性により、貯蔵されたトリグリセリドの加水分解がもたらされ、血漿中の遊離脂肪酸が増加する。筋肉におけるインスリン抵抗性はグルコース取込みを低下させ、一方、肝臓におけるインスリン抵抗性はグルコース貯蔵を低下させ、両方の効果によって血中グルコースが上昇する。インスリン抵抗性によってインスリンおよびグルコースの血漿レベルが高くなり、多くの場合、メタボリックシンドロームおよび2型糖尿病がもたらされる。
【0045】
「糖尿病」(真性糖尿病ともいう)は、典型的には、高い血中グルコースレベルを特徴とする代謝障害である。真性糖尿病は、2つの形態:I型または2型のうちの1つをとるものであり得る。
【0046】
「I型糖尿病」(インスリン依存性真性糖尿病またはIDDMとしても知られている)
は35歳未満の人が罹り、典型的には10歳から16歳の間に突然発症する。この形態の病気は糖尿病患者の10パーセントが罹患しており、おそらく、ウイルスまたは自己免疫反応によってインスリン産生細胞が破壊される。インスリンは、通常、糖が血中から体内細胞に渡るのを可能にする。I型糖尿病の人はインスリンの生成が完全に停止されているため、生涯にわたる処置としてインスリンを1日数回摂取することになる。
【0047】
「2型糖尿病」(2型真性糖尿病としても知られており、以前は、2型真性糖尿病、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、肥満関連糖尿病、または成人発症型糖尿病と称されていた)は、主に、インスリン抵抗性、相対的インスリン欠乏、および高血糖症を特徴とする代謝障害である。
【0048】
「糖尿病性脂質異常症」または「脂質異常症を伴う2型糖尿病」は、2型糖尿病、HDL−C低下、血清トリグリセリド上昇、および小型高比重LDL粒子の上昇を特徴とする病状を意味する。
【0049】
「代謝障害」は、代謝機能の改変または錯乱を特徴とする病状をいう。「代謝性」および「代謝」は、当該技術分野においてよく知られた用語であり、一般的に、生体内で生じるあらゆる範囲の生化学的プロセスが包含される。代謝障害としては、限定されないが、高血糖症、前糖尿病、糖尿病(I型および2型)、肥満、インスリン抵抗性ならびにメタボリックシンドロームが挙げられる。
【0050】
「メタボリックシンドローム」は、代謝起源の一群の脂質および非脂質リスクファクターを特徴とする病状を意味する。一部の特定の実施形態において、メタボリックシンドロームは、以下の因子:男性で102cmより大きい、女性で88cmより大きい胴囲;少なくとも150mg/dLの血清トリグリセリド;男性で40mg/dLより低い、女性で50mg/dLより低いHDL−C;少なくとも130/85mmHgの血圧;および少なくとも110mg/dLの空腹時グルコースのいずれか3つの存在によって同定される。これらの決定因子は、診療において容易に測定され得る(JAMA,2001,285:2486〜2497)。
【0051】
医療行為における「IPGTT」または「腹腔内ブドウ糖負荷試験」は、腹腔内注射によるグルコースの投与により、どれだけ速くグルコースが血中から排除されるかの測定と定義される。この試験は、通常、糖尿病、インスリン抵抗性、および場合によっては反応性低血糖症を試験するために使用される。
【0052】
医療行為における「ITT」または「インスリン耐性試験」は、低血糖レベルストレスに対するホルモン応答によってインスリン感受性を測定するための試験と定義される。この試験は、通常、糖尿病、インスリン抵抗性、および場合によっては反応性低血糖症を試験するために使用される。
【0053】
「代謝率」は、所与の期間における代謝の割合または消費されたエネルギー量を意味する。また、代謝率は、吸収後の状態で、中間的な温和な環境で安静時(消化器系が不活発であり、ヒトにおいて空腹時に約12時間を要することを意味する)に消費されたエネルギー量である。この状態でのエネルギーの放出は、生命の維持に重要な器官、例えば、心臓、肺、脳の機能発揮ならびに神経系、肝臓、腎臓、生殖器官、筋肉および皮膚の安静だけには充分である。代謝率は年齢および除脂肪体重の減少とともに低下する。心血管の働きおよび筋肉量が増加すると代謝率が増大し得る。病気、既に消費された食物および飲料、環境温度ならびにストレスレベルは、エネルギー消費全体に影響を及ぼすことがあり得、代謝率に影響を及ぼすことがあり得る(ガス分析によって表示)。これは、完全に安静時だが覚醒時に測定される。
【0054】
「予防」は、数時間から数日間、好ましくは数週間から数ヶ月間の期間の病状または疾患の発病または発症の遅延または阻止をいう。
【0055】
「改善」は、病状または疾患の重症度の少なくとも1つの徴候の減少をいう。徴候の重症度は、主観的または当業者にわかる客観的測定値によって測定されるものであり得る。
【0056】
「処置」は、疾患または病状の改変または改善を行なうための本発明の組成物の投与をいう。予防、改善および/または処置には、疾患または病状の経過を改変させるために、一定間隔での複数用量の投与、または疾患もしくは病状の発病前の投与が必要とされ得る。さらに、単一の薬剤が、一人の個体に対して病状または疾患の予防、改善および処置の各々のために逐次または同時に使用されることがあり得る。
【0057】
「進行の遅滞」は、前記疾患の発症の低減を意味する。
【0058】
「治癒」は、健康を回復させる方法もしくは過程、または病気に対して処方された処置を意味する。
【0059】
「発現」は、遺伝子にコードされた情報が細胞内に存在して機能を果たす構造体に変換されるあらゆる機能および工程をいう。かかる構造体としては、限定されないが、転写産物および翻訳産物が挙げられる。
【0060】
「モジュレーション」は、モジュレーション前の機能または活性と比較したときの機能または活性の変動をいう。例えば、モジュレーションとしては、遺伝子発現の増加(刺激もしくは誘導)または減少(阻害もしくは低減)いずれかの変化が挙げられる。さらなる例として、発現のモジュレーションとしては、mRNAプロセッシング前のスプライス部位選択の変動が挙げられ得る。
【0061】
「動物」は、ヒトまたは非ヒト動物、例えば限定されないが、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、および非ヒト霊長類、例えば限定されないが、サルおよびチンパンジーをいう。
【0062】
「被検体」は、医薬組成物が投与される動物、例えば限定されないがヒトをいう。
【0063】
「オリゴヌクレオチド」は連結ヌクレオシドのポリマーを意味し、連結ヌクレオシドは各々、互いに独立して修飾または非修飾であり得る。
【0064】
「単鎖修飾オリゴヌクレオチド」は、相補鎖にハイブリダイズされていない修飾オリゴヌクレオチドを意味する。
【0065】
「ヌクレオシド」は、糖鎖に連結された核酸塩基を意味する。
【0066】
「連結ヌクレオシド」は、互いに結合している隣接したヌクレオシドを意味する。
【0067】
「核酸塩基」は、別の核酸の塩基と対合し得る複素環式部分を意味する。
【0068】
「隣接核酸塩基」は、互いに直接隣接した核酸塩基を意味する。
【0069】
「修飾オリゴヌクレオチド」は、修飾ヌクレオシド間結合、修飾糖鎖および/または修飾核酸塩基を含むオリゴヌクレオチドを意味する。
【0070】
「核酸塩基配列」は、糖鎖、結合および/または核酸塩基に修飾があるかどうかに関係なく、隣接核酸塩基の整列を意味する。
【0071】
「ヌクレオシド間結合」は、ヌクレオシド間の化学結合をいう。
【0072】
「5−メチルシトシン」は、5’位に結合されたメチル基で修飾されたシトシンを意味する。5−メチルシトシンは修飾核酸塩基である。
【0073】
「修飾ヌクレオシド間結合」は、天然に存在するヌクレオシド間結合(すなわち、ホスホジエステルヌクレオシド間結合)からの置換および/または任意の変更をいう。
【0074】
「修飾核酸塩基」は、アデニン、シトシン、グアニンまたはチミジン以外の任意の核酸塩基をいう。
【0075】
「ホスホロチオエート結合」は、ホスホジエステル結合が、非架橋酸素原子の1つをイオウ原子で置き換えることによって修飾された場合のヌクレオシド間の結合を意味する。ホスホロチオエート結合は修飾ヌクレオシド間結合である。
【0076】
「2’−O−メトキシエチル」は、フロシル(furosyl)環の2’位のO−メトキシ−エチル修飾をいう。2’−O−メトキシエチル修飾糖鎖は修飾糖鎖である。
【0077】
「修飾糖鎖」は、天然糖鎖からの置換および/または任意の変更をいう。
【0078】
「希釈剤」は、薬理学的活性はないが、製薬上必要または望ましい組成物中の一成分を意味する。例えば、注射される薬物において、希釈剤は液体、例えば生理食塩水溶液であり得る。
【0079】
「塩」は、アンチセンス化合物の生理学的および薬学的に許容され得る塩、すなわち、親オリゴヌクレオチドの所望の生物学的活性を保持しているが、これに望ましくない毒性効果を付与しない塩を意味する。
【0080】
「連結デオキシヌクレオシド」は、デオキシリボースで置換された核酸塩基(A、G、C、T、U)がリン酸エステルによって連結されてヌクレオチドが形成されているものを意味する。
【0081】
「薬学的に許容され得る担体」または「賦形剤」は、薬学的に許容され得る溶媒、懸濁化剤または動物に1つ以上の核酸を送達するための任意の他の薬理学的に不活性なビヒクルを意味する。賦形剤は、液状であっても固形であってもよく、所与の医薬組成物の核酸およびその他の成分と合わせたとき、所望の嵩、粘稠度などがもたらされるように、計画された投与様式を念頭において選択される。
【0082】
「二環式糖鎖」は、2つの非ジェミナル環内原子の架橋によって修飾されたフロシル環を意味する。二環式糖鎖は修飾糖鎖である。
【0083】
「医薬用薬剤」は、被検体に投与されると治療上の有益性がもたらされる物質をいう。
【0084】
「治療有効量」は、動物に治療上の有益性がもたらされる医薬用薬剤の量をいう。一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量は、個体の脂肪過多症が改善される量である。
【0085】
「予防有効量」は、動物に予防上(prophylactic/preventative)の有益性がもたらされる医薬用薬剤の量をいう。一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の予防有効量は、個体の脂肪過多症が改善される量である。
【0086】
「医薬組成物」は、個体への投与に適した物質の混合物を意味する。例えば、医薬組成物は、アンチセンスオリゴヌクレオチドと滅菌水溶液を含むものであり得る。
【0087】
「投与(すること)」とは、医薬用の薬剤または組成物を個体に供給することを意味し、限定されないが、医療専門家による投与および自己投与が挙げられる。
【0088】
「共投与」は、動物への2種類以上の医薬用薬剤の投与をいう。2種類以上の医薬用薬剤は、単一の医薬組成物であってもよく、別々の医薬組成物であってもよい。2種類以上の医薬用薬剤は各々、同じまたは異なる投与経路によって投与され得る。共投与には、並行または逐次投与が包含される。
【0089】
「同時に投与(される)」とは、同じ時点での2種類の薬剤の投与であって、患者において両方の薬理学的効果が同時に発現される任意の様式での投与をいう。同時投与は、両方の薬剤が単一の医薬組成物、同じ投薬形態、または同じ投与経路で投与されることを必要とするものではない。
【0090】
「個体」は、処置または治療に選択されたヒトまたは非ヒト動物を意味する。「個体」、「被検体」および「ヒト」は、本明細書において互換的に用いている場合があり得る。
【0091】
「持続期間」は、活性または事象が継続している期間を意味する。一部の特定の実施形態において、処置の持続期間は、ある用量の医薬用薬剤が投与される期間である。
【0092】
「非経口投与,」は、注射または注入による投与を意味する。非経口投与としては、限定されないが、皮下投与、静脈内投与または筋肉内投与が挙げられる。
【0093】
「皮下投与」は、皮膚直下への投与を意味する。
【0094】
「静脈内投与」は、静脈内への投与を意味する。
【0095】
「腹腔内投与」は、腹膜内への注入または注射投与を意味する。
【0096】
「用量」は、1回の投与で供給される医薬用薬剤の指定された量を意味する。一部の特定の実施形態において、用量は、2回以上のボーラス、錠剤または注射で投与され得る。例えば、一部の特定の実施形態において、皮下投与が所望される場合、所望の用量には、1回の注射で容易に対応されない容量が必要とされる。かかる実施形態では、所望の用量を達成するために2回以上の注射が使用されることがあり得る。一部の特定の実施形態において、用量は、個体の注射部位反応を最小限にするために2回以上の注射で投与され得る。
【0097】
「投薬単位」は、医薬用薬剤が提供される形態を意味する。一部の特定の実施形態において、投薬単位は、凍結乾燥アンチセンスオリゴヌクレオチドを内包するバイアルである。一部の特定の実施形態において、投薬単位は、再構成されたアンチセンスオリゴヌクレオチドを内包するバイアルである。
【0098】
「医薬用薬剤」は、個体に投与されると治療上の有益性をもたらす物質を意味する。例えば、一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは医薬用薬剤である。
【0099】
「活性医薬成分」は、医薬組成物中の所望の効果をもたらす物質を意味する。
【0100】
「主要リスクファクター」は、特定の疾患または病状に対する高リスクに寄与する因子をいう。
【0101】
「有効性」は、所望の効果をもたらす能力を意味する。
【0102】
「許容され得る安全性プロフィール」は、臨床的に許容限界内の副作用のパターンを意味する。
【0103】
「副作用」は、処置に起因する所望の効果以外の生理学的応答を意味する。一部の特定の実施形態において、副作用としては、限定されないが、注射部位反応、肝機能試験異常、腎機能異常、肝臓毒性、腎毒性、中枢神経系の異常、および筋障害が挙げられる。例えば、血清中のアミノトランスフェラーゼレベルの上昇は、肝臓毒性または肝機能の異常を示すものであり得る。例えば、ビリルビンの増大は、肝臓毒性または肝機能異常を示すものであり得る。
【0104】
「注射部位反応」は、個体における注射部位の皮膚の炎症または異常な発赤を意味する。
【0105】
「個体のコンプライアンス」は、推奨または処方された治療に対する個体による順守を意味する。
【0106】
「治療的な生活様式の変化」は、全般的な体重の減少ならびに糖尿病の発症リスクおよび肥満の低減が意図された食生活および生活様式の変更を意味し、1日の総カロリー、総脂肪、飽和脂肪、多価不飽和脂肪、一価不飽和脂肪、炭水化物、タンパク質、コレステロール、不溶性繊維質の食物摂取の推奨、ならびに身体的活動の推奨が挙げられる。
【0107】
概観
糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームならびにこれらの他の疾患および病状には、有効な処置が必要とされている。糖尿病と肥満の両方における役割のため、FGFR4をアンチセンス標的として開発した。FGFR4をコードする核酸を標的化し、被検体においてFGFR4レベルを低下させる機能を果たすアンチセンス化合物を開発した。
【0108】
したがって、本明細書において提供するアンチセンス化合物は、いくつかの代謝性の病状、例えば、糖尿病、肥満およびメタボリックシンドロームの処置に有用である。かかる処置は、臨床的に望ましい結果がもたらされる治療レジメンを包含する。臨床的に所望される結果は、グルコース代謝と関連したものであり得る。例えば、本明細書に記載のアンチセンス化合物および方法は、血中グルコース制御または糖耐性の改善、およびインスリン感受性の改善を、それを必要とする被検体にもたらすのに有用である。また、本明細書において提供するアンチセンス化合物および方法は、グルコースレベルの低下を、それを必要とする被検体にもたらすのに有用である。該化合物および方法は、血中、血漿および/または血清グルコースレベルの低下に特に有用である。該化合物および方法は、非空腹時と空腹時の両方でのグルコースレベルの低下に有用である。かかる臨床結果は、グルコース代謝およびインスリン抵抗性に関連する疾患および障害、例えば、糖尿病、特に2型糖尿病、肥満およびメタボリックシンドロームなどにおいて望ましい。したがって、本明細書に記載のアンチセンス化合物および方法は、かかる疾患および障害の処置に有用である。
【0109】
また、該化合物および方法は、代謝率を上げること、それにより体重増加の低減に特に有用である。また、該化合物および方法は、精巣上体および腎周囲の脂肪パッド重量ならびに総体脂肪含有量の低減に特に有用である。かかる臨床結果は、メタボリックシンドローム、肥満、糖尿病、特に2型糖尿病、脂質異常症を伴う2型糖尿病などの病状において望ましい。したがって、本明細書に記載のアンチセンス化合物および方法は、かかる疾患および障害の処置に有用である。
【0110】
メタボリックシンドロームは、代謝起源の一群の脂質および非脂質リスクファクターを特徴とする病状である。一部の特定の実施形態において、メタボリックシンドロームは、以下の因子:男性で102cmより大きい、女性で88cmより大きい胴囲;少なくとも150mg/dLの血清トリグリセリド;男性で40mg/dLより低い、女性で50mg/dLより低いHDL−C;少なくとも130/85mmHgの血圧;および少なくとも110mg/dLの空腹時グルコースのいずれか3つの存在によって同定される。これらの決定因子は、診療において容易に測定され得る(JAMA,2001,285:2486〜2497)。したがって、本明細書において提供する化合物および方法は、メタボリックシンドロームの1つ以上のリスクファクターを示す個体を処置するために使用され得る。特に、本明細書において提供する化合物および方法は、体重を減少させ、それによりおそらく胴囲および空腹時グルコースレベルの低減がもたらされるように使用され得る。
【0111】
本明細書に示したように、インスリン抵抗性、高血糖症および高脂血症を示す糖尿病および肥満の動物モデルに、FGFR4に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与することにより、FGFR4のアンチセンス阻害、体脂肪重量、体脂肪含有量の割合ならびに精巣上体および腎周囲両方の脂肪の組織重量の減少がもたらされた。特に、FGFR4の発現が低減された。したがって、肥満の実験モデルにおいて、FGFR4のアンチセンス阻害により、グルコースレベルの低下および脂肪生成の低減がもたらされることが示された。したがって、本明細書において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の投与によって、脂肪生成および血中グルコースを低下させる方法を提供する。血中のグルコースおよびトリグリセリドレベルは、糖尿病、肥満およびメタボリックシンドローム発症のリスクファクターとみなされている。したがって、本明細書において、糖尿病、肥満およびメタボリックシンドロームの処置、予防および/または改善のため、ならびに関連障害の処置、予防および/または改善のための方法もまた提供する。
【0112】
肥満は、除脂肪体重に対して過剰な皮下脂肪を特徴とする。肥満状態では、脂肪組織は、体内のほとんどの組織と反対に、成長し続ける。脂肪組織の成長は、成熟脂肪細胞の拡大と、脂肪細胞の前駆細胞(前駆脂肪細胞)からの新たな脂肪細胞の形成の両方に起因している。したがって、脂肪蓄積は、脂肪組織細胞の大きさの増大(肥大)ならびに数(過形成)と関連している。
【0113】
本明細書において提供する実施例は、アンチセンスオリゴヌクレオチドによるFGFR4の低減によって、体脂肪含有量の減少がもたらされることを示す。上記の脂肪蓄積の記載で示したように、体脂肪含有量の減少は、特に、脂肪細胞の大きさの減少によるものである(図4参照)。また、細胞分化および血管新生におけるFGFR4の機能のため、体脂肪含有量の減少は、脂肪細胞増殖の低減によっても達成される。
【0114】
特定の適応症
一部の特定の実施形態において、本発明は、1種類以上の本発明の医薬組成物を投与することを含む、個体の処置方法を提供する。一部の特定の実施形態において、個体は、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームおよび/または関連障害、例えば限定されないが、2型糖尿病、脂質異常症を伴う2型糖尿病、脂質異常症、高脂血症、もしくは非アルコール性脂肪性肝疾患を有する。
【0115】
一実施形態において、方法は、肥満またはグルコースもしくはトリグリセリドレベルの上昇に苦しむ個体に、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量を投与することにより、肥満またはメタボリックシンドロームを処置するための方法、あるいはまた、血中グルコースレベルまたはトリグリセリドレベルを低下させるための方法である。別の実施形態において、体脂肪含有量を減少させる方法は、体脂肪含有量の減少を必要とする個体を選択すること、および該個体に、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量を投与することを含む。さらなる実施形態において、肥満およびメタボリックシンドロームの発症のリスクを低下させる方法は、血中グルコースまたはトリグリセリドレベルの上昇および肥満またはメタボリックシンドロームの発症のリスクの1つ以上の指標を有する個体を選択すること、および該個体に、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量を投与することを含む。
【0116】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の治療有効量の投与は、個体の血清中のグルコースレベルをモニタリングし、アンチセンス化合物の投与に対する個体の応答を調べることを伴う。アンチセンス化合物の投与に対する個体の応答は、医師が治療的介入の量および持続期間を決定するのに使用される。
【0117】
医師により、多少強い血中グルコースまたは脂肪過多症の治療が必要とされる症例における個体に対する治療的介入の必要性が決定されることがあり得る。本明細書における方法の実施は、本明細書に記載の任意の疾患または病状の処置の際に、メタボリックシンドロームと判定および診断するために医師が使用するNCEPまたは指針を設ける他の存在によって示された任意の修正指針に適応したものであり得る。
【0118】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の投与は非経口投与である。非経口投与は静脈内または皮下投与であり得る。したがって、別の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の投与は静脈内または皮下投与である。投与としては、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物の反復投与が挙げられ得る。
【0119】
一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物は治療における使用のためのものである。一部の特定の実施形態において、治療は、個体における血中グルコース、体脂肪含有量、または脂肪組織重量の低減である。一部の特定の実施形態において、治療は、肥満、メタボリックシンドローム、混合型脂質異常症、2型糖尿病、脂質異常症を伴う2型糖尿病、脂質異常症、高トリグリセリド血症、高脂血症、または非アルコール性脂肪性肝疾患の処置である。
【0120】
一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物は、血中グルコース、血中グルコース、体脂肪含有量、または脂肪組織重量の低減のための医薬の調製に使用される。一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物は、体脂肪含有量および肥満の低減のための医薬の調製に使用される。一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンス化合物は、メタボリックシンドローム障害の処置のための医薬の調製に使用される。一部の特定の実施形態において、FGFR4に標的化されるアンチセンス化合物は、2型糖尿病、脂質異常症を伴う2型糖尿病、脂質異常症、高トリグリセリド血症、高脂血症、過脂肪酸血症(hyperfattyacidemia)、肝臓脂肪症、非アルコール性脂肪性肝炎、または非アルコール性脂肪性肝疾患の医薬の調製に使用される。
【0121】
特定の併用療法剤
一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物は、1種類以上の他の医薬用薬剤とともに共投与される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の他のかかる医薬用薬剤は、該1種類以上の本発明の医薬組成物と同じ疾患または病状が処置されるように設計される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の他のかかる医薬用薬剤は、該1種類以上の本発明の医薬組成物とは異なる疾患または病状が処置されるように設計される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の他のかかる医薬用薬剤は、1種類以上の本発明の医薬組成物の望ましくない効果が処置されるように設計される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物は、該他の医薬用薬剤の望ましくない効果が処置される別の医薬用薬剤とともに共投与される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物と1種類以上の他の医薬用薬剤は、同じ時点で投与される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物と1種類以上の他の医薬用薬剤は異なる時点で投与される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物と1種類以上の他の医薬用薬剤は一緒に単一の製剤に調製される。一部の特定の実施形態において、1種類以上の本発明の医薬組成物と1種類以上の他の医薬用薬剤は別々に調製される。
【0122】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物とともに共投与され得る医薬用薬剤として、血糖降下剤および血糖降下用治療薬が挙げられる。一部の実施形態において、血糖降下剤は、PPAR作動薬(γ、デュアル、またはパン)、ジペプチジルペプチダーゼ(IV)阻害薬、GLP−1類縁体、インスリンもしくはインスリン類縁体、インスリン分泌促進薬、SGLT2阻害薬、ヒトアミリン類縁体、ビグアニド、α−グルコシダーゼ阻害薬、メグリチニド、チアゾリジンジオン、またはスルホニル尿素である。
【0123】
一部の実施形態において、血糖降下用治療薬はGLP−1類縁体である。一部の実施形態において、GLP−1類縁体はエキセンジン−4またはリラグルチドである。
【0124】
他の実施形態において、血糖降下用治療薬はスルホニル尿素である。一部の実施形態において、スルホニル尿素は、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド、グリメピリド、グリピジド、グリブリド、またはグリクラジドである。
【0125】
一部の実施形態において、血糖降下薬はビグアニドである。一部の実施形態ではビグアニドはメトホルミンであり、一部の実施形態において、血中グルコースレベルは、メトホルミン単独での処置後に観察される乳酸アシドーシスと比べて、乳酸アシドーシスが増大することなく低下する。
【0126】
一部の実施形態において、血糖降下薬はメグリチニドである。一部の実施形態において、メグリチニドは、ナテグリニドまたはレパグリニドである。
【0127】
一部の実施形態において、血糖降下薬はチアゾリジンジオンである。一部の実施形態において、チアゾリジンジオンは、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、またはトログリタゾンである。一部の実施形態において、血中グルコースレベルは、ロシグリタゾン処置単独で観察されるよりも体重増加が大きくなることなく低下する。
【0128】
一部の実施形態において、血糖降下薬はα−グルコシダーゼ阻害薬である。一部の実施形態において、α−グルコシダーゼ阻害薬は、アカルボースまたはミグリトールである。
【0129】
一部の特定の一実施形態において、共投与される血糖降下剤はISIS 113715である。
【0130】
一部の特定の一実施形態において、血糖降下用治療薬は、治療的に生活様式を変更するものである。
【0131】
一部の特定のかかる実施形態において、血糖降下剤は、本発明の医薬組成物の投与の前に投与される。一部の特定のかかる実施形態において、血糖降下剤は、本発明の医薬組成物の投与後に投与される。一部の特定のかかる実施形態において、血糖降下剤は、本発明の医薬組成物と同じ時点で投与される。一部の特定のかかる実施形態において、共投与される血糖降下剤の用量は、該血糖降下剤が単独で投与される場合に投与され得る用量と同じである。一部の特定のかかる実施形態において、共投与される血糖降下剤の用量は、該血糖降下剤が単独で投与される場合に投与され得る用量よりも少ない。一部の特定のかかる実施形態において、共投与される血糖降下剤の用量は、該血糖降下剤が単独で投与される場合に投与され得る用量よりも多い。
【0132】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物とともに共投与され得る医薬用薬剤として、抗肥満剤が挙げられる。かかる抗肥満剤としては、オーリスタット、シブトラミン、またはリモナバントが挙げられ、脂肪または体重を減少させる薬剤について上記のようにして投与され得る。
【0133】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物を含む医薬組成物とともに共投与され得る医薬用薬剤として、抗精神病剤が挙げられる。かかる抗精神病治療剤は、抗精神病剤での処置に伴う代謝異常を低減するために上記のようにして投与され得る。
【0134】
代謝率とインスリン感受性を増大させ、脂肪過多症と体重増加を低下させるFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドの能力のため、これらの化合物は、抗精神病剤での処置に伴う代謝異常を低減するために投与されることがあり得る。一部の特定の実施形態において、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは、精神療法剤の治療的使用に伴う代謝異常が低減される方法で送達される。かかる体重増加誘導性抗精神病剤としては、限定されないが、クロザピン、オランザピン、アリピプラゾール、リスペリドンおよびジプラシドンが挙げられる。
【0135】
一部の特定の実施形態において、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは、精神療法剤の送達と同時に送達される。あるいはまた、送達は同じ製剤にて行なってもよく、別々に投与してもよい。一部の特定の実施形態において、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは、抗精神病剤での処置の前に投与される。一部の特定の一実施形態において、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは、肥満誘導性の薬物または薬剤での処置が終了した後に投与される。特別な実施形態において、FGFR4アンチセンス化合物の投与により、精神療法剤のCNSへの効果に影響を及ぼすことなく、代謝率の増大または脂肪過多症の低減またはそれらの両方がもたらされる。
【0136】
一部の特定の実施形態において、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドは、同じ製剤または別々の製剤のいずれかで、他の抗肥満薬または抗肥満剤と同時に投与される。一部の特定の実施形態において、抗肥満剤は、CNS系(限定されないが、シブトラミンなど)またはGLP−1系(限定されないが、リラグルチドなど)である。
【0137】
さらに、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物を注射によって投与する方法を提供し、該方法は、さらに、注射部位でのステロイドの局所的投与を含む。
【0138】
本発明の医薬組成物ともに共投与され得る医薬用薬剤のさらなる例としては、限定されないが、コルチコステロイド、例えば限定されないが、プレドニゾン;免疫グロブリン、例えば限定されないが、静脈内免疫グロブリン(IVIg);鎮痛薬(例えば、アセトアミノフェン);抗炎症剤、例えば限定されないが、非ステロイド系抗炎症薬(例えば、イブプロフェン、COX−1阻害薬、およびCOX−2、阻害薬);サリチレート;抗生物質;抗ウイルス薬;抗真菌剤;抗糖尿病剤(例えば、ビグアニド、グルコシダーゼ阻害薬、インスリン、スルホニル尿素、およびチアゾリデンジオン(thiazolidenediones);アドレナリン作用性修飾物質;利尿薬;ホルモン(例えば、アナボリックステロイド、アンドロゲン、エストロゲン、カルシトニン、プロゲスチン、ソマトスタン、および甲状腺ホルモン);免疫調節剤;筋弛緩薬;抗ヒスタミン薬;骨粗鬆症の薬剤(例えば、ビホスホネート、カルシトニン、およびエストロゲン);プロスタグランジン、抗新生物剤;精神療法剤;鎮静薬;有毒オークまたはドクウルシ製剤;抗体;ならびにワクチンが挙げられる。
【0139】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、脂質低減用治療薬とともに投与され得る。一部の特定のかかる実施形態において、脂質低減用治療薬は、治療的に生活様式を変更するものである。一部の特定のかかる実施形態において、脂質低減用治療はLDLアフェレーシスである。
【0140】
アンチセンス化合物
オリゴマー化合物としては、限定されないが、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、オリゴヌクレオチド類縁体、オリゴヌクレオチド模倣物、アンチセンス化合物、アンチセンスオリゴヌクレオチド、およびsiRNAが挙げられる。オリゴマー化合物は標的核酸に対して「アンチセンス」なものであり得、これは、水素結合によって標的核酸へのハイブリダイゼーションを行ない得ることを意味する。
【0141】
一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、5’から3’の方向に記載したとき、標的化の対象である標的核酸の標的セグメントの逆相補鎖を含む核酸塩基配列を有するものである。一部の特定のかかる実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、5’から3’の方向に記載したとき、標的化の対象である標的核酸の標的セグメントの逆相補鎖を含む核酸塩基配列を有するものである。
【0142】
一部の特定の実施形態において、本発明は、任意のさまざまな範囲の長さのオリゴヌクレオチドを提供する。一部の特定の実施形態において、本発明は、オリゴヌクレオシドに連結されたX−Y(式中、XおよびYは、各々独立して、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49および50から選択される;ただしX≦Yであるものとする)からなるオリゴヌクレオチドを提供する。例えば、一部の特定の実施形態において、本発明は、
【0143】
【化1-1】
個の連結ヌクレオシドで構成されたオリゴヌクレオチドを提供する。
【0144】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は8〜80、12〜50、12〜30または15〜30サブユニット長である。換言すると、アンチセンス化合物は、8〜80、12〜50、12〜30または15〜30個の連結サブユニットである。一部の特定のかかる実施形態において、アンチセンス化合物は12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30サブユニット長である。
【0145】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは12〜30ヌクレオチド長である。一部の特定のかかる実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30ヌクレオチド長である。
【0146】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は15〜30サブユニット長である。換言すると、アンチセンス化合物は15〜30個のサブユニットが連結されたものである。一部の特定のかかる実施形態において、アンチセンス化合物は15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30サブユニット長である。
【0147】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは15〜30ヌクレオチド長である。一部の特定のかかる実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30ヌクレオチド長である。
【0148】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は18〜24サブユニット長である。換言すると、アンチセンス化合物は18〜24個のサブユニットが連結されたものである。一実施形態において、アンチセンス化合物は18、19、20、21、22、23または24サブユニット長である。
【0149】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは18〜24ヌクレオチド長である。一部の特定のかかる実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは18、19、20、21、22、23または24ヌクレオチド長である。
【0150】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は19〜22サブユニット長である。換言すると、アンチセンス化合物は19〜22個のサブユニットが連結されたものである。これは、具体的には19、20、21または22サブユニット長のアンチセンス化合物を示す。
【0151】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは19〜22ヌクレオチド長である。一部の特定のかかる実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは19、20、21または22ヌクレオチド長である。
【0152】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は20サブユニット長である。一部の特定のかかる実施形態において、アンチセンス化合物は連結20サブユニット長である。
【0153】
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは20ヌクレオチド長である。一部の特定のかかる実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは連結20ヌクレオチド長である。
【0154】
一部の特定の実施形態において、短縮型または切断型のFGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、5’末端(5’切断)あるいは3’末端(3’切断)から1つのサブユニットが欠失したものである。短縮型または切断型のFGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、5’末端から2つのサブユニットが欠失したものであってもよく、あるいはまた、該アンチセンス化合物の3’末端から2つのサブユニットが欠失したものであってもよい。あるいはまた、ヌクレオシドの欠失がアンチセンス化合物全体に分散されていてもよく、例えば、アンチセンス化合物において5’末端から1個のヌクレオシドが欠失しており、3’末端から1個のヌクレオシドが欠失している。
【0155】
長鎖アンチセンス化合物に1つのさらなるサブユニットが存在している場合、該さらなるサブユニットは、該アンチセンス化合物の5’末端に存在していても3’末端に存在していてもよい。2つ以上のさらなるサブユニットが存在している場合、該さらなるサブユニットは、互いに隣接しているものであり得、例えば、アンチセンス化合物において2つのサブユニットが5’末端に付加されているか(5’付加)、あるいはまた、該アンチセンス化合物の3’末端に付加されている(3’付加)。あるいはまた、該さらなるサブユニットが、アンチセンス化合物全体に分散されていてもよく、例えば、アンチセンス化合物において、1つのサブユニットが5’末端に付加されており、1つのサブユニットが3’末端に付加されている。
【0156】
活性を消失させることなくアンチセンス化合物(アンチセンスオリゴヌクレオチドなど)の長さを長くすること、もしくは短くすることおよび/またはミスマッチ塩基を導入することが可能である。例えば、Woolfら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:7305−7309,1992)により、13〜25核酸塩基長の一連のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、卵母細胞注射モデルにおいて、標的RNAの切断を誘導する能力について試験された。末端付近に8個または11個のミスマッチ塩基を有する25核酸塩基長のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、ミスマッチを含まないアンチセンスオリゴヌクレオチドよりも程度は低いが、標的mRNAの特異的切断を指令することができた。同様に、13種類の核酸塩基アンチセンスオリゴヌクレオチド(例えば、1つまたは3つのミスマッチを有するもの)を使用し、標的特異的切断が行なわれた。
【0157】
Gautschiら(J.Natl.Cancer Inst.93:463−471,2001年3月)により、bcl−2 mRNAに対して100%相補性を有し、bcl−xL mRNAに対して3つのミスマッチを有するオリゴヌクレオチドが、bcl−2とbcl−xLの両方の発現をインビトロおよびインビボで低減させる能力が示された。さらに、このオリゴヌクレオチドは、インビボで強力な抗腫瘍活性を示した。
【0158】
(MaherおよびDolnick (Nuc.Acid.Res.16:3341−3358,1988)により、一連のタンデムな14核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチド、ならびに2つまたは3つの該タンデムアンチセンスオリゴヌクレオチド配列で構成された28および42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、それぞれ、ヒトDHFRの翻訳を停止させる能力について、ウサギ網状赤血球アッセイにおいて試験された。3つの単独の14核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドは各々、28または42核酸塩基のアンチセンスオリゴヌクレオチドよりもレベルが控えめであったが、翻訳を阻害することができた。
【0159】
FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、インビトロで合成され、アンチセンス分子のインビボ合成が指令されるように設計された遺伝子ベクター構築物を含まない。一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化される本明細書において提供する化合物はFGFR4に特異的であり、これは、他のFGF受容体サブタイプと交差反応しないことを意味する。
【0160】
アンチセンス化合物モチーフ
一部の特定の実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、アンチセンス化合物特性、例えば、阻害活性の向上、標的核酸に対する結合親和性の増大、またはインビボヌクレアーゼによる分解に対する抵抗性などを付与するために、パターンまたはモチーフで整列された化学修飾サブユニットを有する。
【0161】
キメラアンチセンス化合物は、典型的には、ヌクレアーゼ分解に対する抵抗性の増大、細胞内取込みの増大、標的核酸に対する結合親和性の増大、および/または阻害活性の増大が付与されるように修飾された少なくとも1つの領域を含む。キメラアンチセンス化合物の第2の領域は、RNA:DNA二本鎖のRNA鎖を切断する細胞内エンドヌクレアーゼRNase Hの基質としての機能を果たすものであり得る。
【0162】
ギャップマーモチーフを有するアンチセンス化合物は、キメラアンチセンス化合物とみなされる。ギャップマーにおいて、複数のヌクレオチドを有し、RNase H切断を補助する内部位置は、複数のヌクレオチドを有し、内部領域のヌクレオシドと化学的に相違する外部領域間に配置される。ギャップマーモチーフを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドの場合、ギャップセグメントは、一般的に、エンドヌクレアーゼ切断の基質としての機能を果たし、一方、ウィングセグメントは、修飾ヌクレオシドを含む。ギャップマーの領域は、各々相違する領域を含む糖鎖部分の型によって識別される。ギャップマー領域の識別に使用される糖鎖部分の型としては、一部の実施形態において、β−D−リボヌクレオシド、β−D−デオキシリボヌクレオシド、2’−修飾ヌクレオシド(かかる2’−修飾ヌクレオシドとしては、とりわけ、2’−MOEおよび2’−O−CHが挙げられ得る)、ならびに二環式糖鎖修飾ヌクレオシド(かかる二環式糖鎖修飾ヌクレオシドとしては、4’−(CH2)n−O−2’架橋(式中、n=lまたはn=2)を有するものが挙げられ得る)が挙げられ得る。一般に、各々相違する領域は、均一な糖鎖部分を含む。ウィング−ギャップ−ウィングモチーフは、たいてい「X−Y−Z」と記載され、式中、「X」は5’ウィング領域の長さを表し、「Y」はギャップ領域の長さを表し、「Z」は3’ウィング領域の長さを表す。
【0163】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、5−10−5ギャップマーモチーフを有する。
【0164】
標的核酸、標的領域およびヌクレオチド配列
遺伝子標的
ハツカネズミFGFR4をコードするヌクレオチド配列としては、限定されないが、以下のもの:GENBANK(登録商標)受託番号AY493377.2(配列番号:9として本明細書に組み込まれている)GENBANK(登録商標)受託番号BC033313.1(配列番号:10として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BQ567109.1(配列番号:11として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NM_008011.1(配列番号:12として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_039586のヌクレオチド790799〜800614(配列番号:13として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_039586.5のヌクレオチド792000〜811000(配列番号:14として本明細書に組み込まれている)が挙げられる。
【0165】
ヒトFGFR4をコードするヌクレオチド配列としては、限定されないが、以下のもの:GENBANK(登録商標)受託番号AF202063.1(配列番号:1として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号AF359241.1(配列番号:2として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BF305431.1(配列番号:3として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BM803172.1(配列番号:4として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NM_002011.3(配列番号:5として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託NM_022963.1(配列番号:6として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NT_023133.11のヌクレオチド21323018〜21335213(配列番号:7として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_023132.9のヌクレオチド8583892〜8595932(配列番号:8として本明細書に組み込まれている)が挙げられる。
【0166】
【表1-1】
【0167】
【表1-2】
FGFR4に標的化されるハツカネズミヌクレオチド配列
ハツカネズミFGFR4をコードするヌクレオチド配列としては、限定されないが、以下のもの:GENBANK(登録商標)受託番号AY493377.2(配列番号:9として本明細書に組み込まれている)GENBANK(登録商標)受託番号BC033313.1(配列番号:10として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BQ567109.1(配列番号:11として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NM_008011.1(配列番号:12として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_039586のヌクレオチド790799〜800614(配列番号:13として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT_039586.5のヌクレオチド792000〜811000(配列番号:14として本明細書に組み込まれている)が挙げられる。
【0168】
これらのヌクレオチド配列の一部の部分は同一の配列を共有していることに注意されたい。かかるアンチセンス化合物の例を表2に示す。一部の特定のかかる実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、配列番号:9、10、11、12、13または14を標的化するものである。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:9、10、11、12、13または14のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:9、10、11、12、13または14に少なくとも90%相補的である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:9、10、11、12、13または14のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:9、10、11、12、13または14に少なくとも95%相補的である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:9、10、11、12、13または14のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:9、10、11、12、13または14に100%相補的である。一部の特定の実施形態において、配列番号:9、10、11、12、13または14のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、表1に示したヌクレオチド配列から選択されるヌクレオチド配列を含む。
【0169】
一部の特定の実施形態において、ギャップマーアンチセンス化合物は、ハツカネズミのFGFR4核酸に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、ギャップマーアンチセンス化合物は、配列番号:9、10、11、12、13または14に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、表1に示したヌクレオチド配列は、5−10−5ギャップマーモチーフを有する。表2は、配列番号:10および14に標的化され、5−10−5モチーフを有するギャップマーアンチセンス化合物を示し、該ギャップセグメントは2’−デオキシヌクレオチドを含み、各ウィングセグメントは、2’−O−メトキシエチル糖鎖修飾を含むヌクレオチドを含む。ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートであり、シチジンは5−メチルシチジンである。
【0170】
【表2-1】
【0171】
【表2-2】
【0172】
【表2-3】
FGFR4に標的化されるヒトヌクレオチド配列
ヒトFGFR4をコードするヌクレオチド配列としては、限定されないが、以下のもの:GENBANK(登録商標)受託番号AF202063.1(配列番号:1として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号AF359241.1(配列番号:2として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BF305431.1(配列番号:3として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号BM803172.1(配列番号:4として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NM_002011.3(配列番号:5として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託NM_022963.1(配列番号:6として本明細書に組み込まれている);GENBANK(登録商標)受託番号NT_023133.11のヌクレオチド21323018〜21335213(配列番号:7として本明細書に組み込まれている);およびGENBANK(登録商標)受託番号NT 023132.9のヌクレオチド8583892〜8595932(配列番号:8として本明細書に組み込まれている)が挙げられる。
【0173】
5−10−5 2’−MOEギャップマーモチーフを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、ヒトFGFR4を標的化するように設計した(表3)。2種類のオリゴヌクレオチドはすべて、完全なホスホロチオエートオリゴヌクレオチドである。GENBANK(登録商標)受託番号NM_002011.3は、エキソン1〜18が使用された主要なmRNAである。GENBANK(登録商標)受託番号NM_022963.1は、エキソン1〜8、10aへのスプライシング、および11〜18が使用されたバリアントである。エキソン10aは、イントロン9の最初から始まり、エキソン10の最後で終わる。GENBANK(登録商標)受託番号AF202063.1には、エキソン3〜8、10a、10〜17、およびイントロン9が使用されている。エキソン10aは、エキソン8の1ヌクレオチド残基後ろから始まり、219ヌクレオチド残基後ろで終わる。GENBANK(登録商標)受託番号NT_023132.9(ヌクレオチド残基8583892〜8595932)は、エキソン1から始まり、エキソン1aに対するスプライシング、エキソン2〜4、エキソン4aに対するスプライシング、エキソン5〜9、エキソン10aに対するスプライシング、エキソン10〜18ならびにイントロン1、イントロン1aに対するスプライシング、およびイントロン2〜17のバリアントである。エキソン1aは、エキソン1の10ヌクレオチド残基前から始まり、エキソン1が終わる44ヌクレオチド残基後で終わる。エキソン4aは、そのエキソン4が始まる最初で始まり、エキソン4の271ヌクレオチド残基後ろで終わる。エキソン10aは、エキソン9の1ヌクレオチド残基後ろで始まり、220ヌクレオチド残基後ろで終わる。イントロン1aは、イントロン1の最初の44ヌクレオチド残基後ろで始まり、イントロン1の最後で終わる。GENBANK(登録商標)受託番号BM803172.1は、エキソン1〜2、その後ろにエキソン4〜6に対するスプライシングが使用されたバリアントである。GENBANK(登録商標)受託番号BF305431.1は、エキソン1aが使用され、ここから始まり(イントロン1で終わる)、エキソン2がスプライシングおよび使用され、エキソン4〜6がスプライシングおよび使用されたバリアントである。GENBANK(登録商標)受託番号AF359241.1は、エキソン2〜3が使用され、ここから始まり、エキソン4aがスプライシングおよび使用された(エキソン4の最初で始まりエキソン5で終わる)バリアントである。GENBANK(登録商標)受託番号NT_023133.11(ヌクレオチド残基21323018〜21335213)は、エキソン1で始まり、エキソン1aに対するスプライシング、エキソン2〜4、エキソン4aに対するスプライシング、エキソン5〜9、エキソン10aに対するスプライシング、エキソン10〜18ならびにイントロン1、イントロン1aに対するスプライシング、およびイントロン2〜17の遺伝子である。エキソン1aは、エキソン1の10ヌクレオチド残基前で始まり、エキソン1が終わる44ヌクレオチド残基後ろで終わる(ends and ends)エキソン4aは、そのエキソン4が始まる最初で始まり、エキソン4の271ヌクレオチド残基後ろで終わる。エキソン10aは、エキソン9の1ヌクレオチド残基後ろで始まり、220ヌクレオチド残基後ろで終わる。イントロン1aは、イントロン1の最初の44ヌクレオチド残基後ろで始まり、イントロン1の最後で終わる。
【0174】
GENBANK(登録商標)受託番号NM_002011.3は、エキソン2〜18が使用されたゲノム配列である。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、全ゲノムヒトFGFR4配列が含まれるように選択した。
【0175】
一部の特定の実施形態において、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8を標的化するものである。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8に少なくとも90%相補的である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8に少なくとも95%相補的である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、対応する配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8に100%相補的である。一部の特定の実施形態において、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8のいずれかに標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、表3に示したヌクレオチド配列から選択されるヌクレオチド配列を含む。
【0176】
一部の特定の実施形態において、ギャップマーアンチセンス化合物は、FGFR4核酸に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、ギャップマーアンチセンス化合物は、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、表3に示したヌクレオチド配列は、5−10−5ギャップマーモチーフを有する。表3は、配列番号:1、2、3、4、5、6、7または8に標的化され、5−10−5モチーフを有するギャップマーアンチセンス化合物を示し、該ギャップセグメントは、2’−デオキシヌクレオチドを含み、各ウィングセグメントは、2’−O−メトキシエチル糖鎖修飾を含むヌクレオチドを含む。
【0177】
ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートであり、シチジンは5−メチルシチジンである。以下の実施形態に、ハツカネズミ筋およびヒトFGFR4核酸の標的領域を示す。また、標的領域に標的化されるアンチセンス化合物の例も示す。各配列番号に示した配列は、糖鎖部分、ヌクレオシド間結合または核酸塩基に対する修飾があるかどうかに関係ないことを理解されたい。そのため、配列番号で規定されるアンチセンス化合物は、独立して、1つ以上の糖鎖部分、ヌクレオシド間結合または核酸塩基に対する修飾を含むものであり得る。Isis番号(Isis No)で示されたアンチセンス化合物は、核酸塩基配列とモチーフの組合せを示す。
【0178】
ヌクレオシド間結合はホスホロチオエートであり、シチジンは5−メチルシチジンである。
【0179】
【表3-1】
【0180】
【表3-2】
【0181】
【表3-3】
【0182】
【表3-4】
【0183】
以下の実施形態に、ヒトFGFR4核酸の標的領域を示す。また、標的領域に標的化されるアンチセンス化合物の例も示す。各配列番号に示した配列は、糖鎖部分、ヌクレオシド間結合または核酸塩基に対する修飾があるかどうかに関係ないことを理解されたい。そのため、配列番号で規定されるアンチセンス化合物は、独立して、糖鎖部分、ヌクレオシド間結合または核酸塩基に対する1つ以上の修飾を含むものであり得る。Isis番号(Isis No)で示されたアンチセンス化合物は、核酸塩基配列とモチーフの組合せを示す。
【0184】
ヒトFGFR4の標的領域
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:2のヌクレオチド455〜474である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:2のヌクレオチド455〜474に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:2のヌクレオチド455〜474に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299069である。一部の特定の実施形態において、配列番号:2のヌクレオチド455〜474に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:92の配列を有する。
【0185】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:3のヌクレオチド46〜65である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:3のヌクレオチド46〜65に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:3のヌクレオチド46〜65に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299067である。一部の特定の実施形態において、配列番号:3のヌクレオチド46〜65に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:93の配列を有する。
【0186】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:4のヌクレオチド306〜325である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:4のヌクレオチド306〜325に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:4のヌクレオチド306〜325に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299065である。一部の特定の実施形態において、配列番号:4のヌクレオチド306〜325に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:94の配列を有する。
【0187】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:4のヌクレオチド891〜910である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:4のヌクレオチド891〜910に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:4のヌクレオチド891〜910に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299066である。一部の特定の実施形態において、配列番号:4のヌクレオチド891〜910に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:95の配列を有する。
【0188】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド26〜45である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド26〜45に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド26〜45に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299003である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド26〜45に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:96の配列を有する。
【0189】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド160〜179である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド160〜179に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜179に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299004である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜179に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:97の配列を有する。
【0190】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド192〜211である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:5のヌクレオチド192〜211に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜211に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299005である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜211に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:98の配列を有する。
【0191】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド208〜227である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:5のヌクレオチド208〜227に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド208〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299006である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド208〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:99の配列を有する。
【0192】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド160〜211である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜211に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299004および299005から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜211に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:97または98の配列を有する。
【0193】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド192〜227である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299005および299006から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:98または99の配列を有する。
【0194】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド160〜227である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299004、299005および299006から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド160〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:97、98または99の配列を有する。
【0195】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド254〜273である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド254〜273に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド254〜273に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299007である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド254〜273に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:100の配列を有する。
【0196】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド278〜297である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド278〜297に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜297に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜297に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101の配列を有する。
【0197】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド289〜308である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド289〜308に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜308に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299009である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜308に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:102の配列を有する。
【0198】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド304〜323である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド304〜323に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド304〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299010である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド304〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:103の配列を有する。
【0199】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド354〜373である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド354〜373に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド354〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299012である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド354〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:104の配列を有する。
【0200】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド278〜308である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜308に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008および299009から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜308に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101または102の配列を有する。
【0201】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド289〜323である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299009および299010から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:102または103の配列を有する。
【0202】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド304〜373である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299010および299012から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド192〜227に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:103または104の配列を有する。
【0203】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド278〜323である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008、299009および299010から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜323に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101、102または103の配列を有する。
【0204】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド289〜373である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299009、299010および299012から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド289〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:102、103または104の配列を有する。
【0205】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド278〜373である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008、299009、299010および299012から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド278〜373に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101、102、103または104の配列を有する。
【0206】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド380〜399である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド380〜399に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド380〜399に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299013である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド380〜399に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:105の配列を有する。
【0207】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド412〜431である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド412〜431に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド412〜431に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299014である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド412〜431に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:106の配列を有する。
【0208】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド475〜494である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド475〜494に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド475〜494に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299015である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド475〜494に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:107の配列を有する。
【0209】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド412〜494である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド412〜494に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド412〜494に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299014または299015から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド412〜494に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:106または107の配列を有する。
【0210】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド483〜502である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド483〜502に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド483〜502に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299016である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド483〜502に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:108の配列を有する。
【0211】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド475〜502である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド475〜502に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299015または299016から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド475〜502に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:107または108の配列を有する。
【0212】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド529〜548である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド529〜548に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド529〜548に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299017である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド529〜548に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:109の配列を有する。
【0213】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド597〜616である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド597〜616に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜616に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299018である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜616に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:110の配列を有する。
【0214】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド602〜621である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド602〜621に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド602〜621に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299019である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド602〜621に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:111の配列を有する。
【0215】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド597〜621である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜621に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299018または299019から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜621に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:110または111の配列を有する。
【0216】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド627〜646である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド627〜646に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド627〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299020である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド627〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:112の配列を有する。
【0217】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド602〜646である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド602〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299019または299020から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド602〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:111または112の配列を有する。
【0218】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド597〜646である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299018、299019または299020から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド597〜646に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:110、111または112の配列を有する。
【0219】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド711〜730である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド711〜730に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜730に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜730に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113の配列を有する。
【0220】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド727〜746である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド727〜746に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜746に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299022である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜746に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:114の配列を有する。
【0221】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド739〜758である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド739〜758に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド739〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299023である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド739〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:115の配列を有する。
【0222】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド757〜776である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド757〜776に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド757〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299024である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド757〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:116の配列を有する。
【0223】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド711〜746である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜746に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021および299022から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜746に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113または114の配列を有する。
【0224】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド727〜758である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299022および299023から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:114または115の配列を有する。
【0225】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド739〜758である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド739〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299023および299024から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド739〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:115または116の配列を有する。
【0226】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド711〜758である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021、299022および299023から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜758に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113、114または115の配列を有する。
【0227】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド727〜776である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299022、299023および299024から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド727〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:114、115または116の配列を有する。
【0228】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド711〜776である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021、299022、299023および299024から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド711〜776に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113、114、115または116の配列を有する。
【0229】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド785〜804である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド785〜804に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜804に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜804に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117の配列を有する。
【0230】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド833〜852である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド833〜852に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜852に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299026である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜852に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:118の配列を有する。
【0231】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド964〜983である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド964〜983に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド964〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299027である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド964〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119の配列を有する。
【0232】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド969〜988である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド969〜988に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド969〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299028である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド969〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:120の配列を有する。
【0233】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド785〜852である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜852に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025および299026から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜852に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117または118の配列を有する。
【0234】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド833〜983である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299026および299027から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:118または119の配列を有する。
【0235】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド964〜988である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド964〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299027および299028から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド964〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119または120の配列を有する。
【0236】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド785〜983である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025、299026および299027から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜983に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117、118または119の配列を有する。
【0237】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド833〜988である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299026、299027および299028から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド833〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:118、119または120の配列を有する。
【0238】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド785〜988である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025、299026、299027および299028から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド785〜988に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117、118、119または120の配列を有する。
【0239】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1027〜1046である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1027〜1046に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1027〜1046に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299029である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1027〜1046に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:36の配列を有する。
【0240】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1032〜1051である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1032〜1051に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1032〜1051に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299030である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1032〜1051に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:121の配列を有する。
【0241】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1027〜1051である。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1027〜1051に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299029または299030から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1027〜1051に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:36または121の配列を有する。
【0242】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1076〜1095である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1076〜1095に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1076〜1095に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299031である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1076〜1095に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:122の配列を有する。
【0243】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1090〜1109である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1090〜1109に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1090〜1109に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299032である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1090〜1109に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:123の配列を有する。
【0244】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1076〜1109である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1076〜1109に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1076〜1109に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299031または299032から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1076〜1109に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:122または123の配列を有する。
【0245】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1095〜1114である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1095〜1114に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1095〜1114に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299033である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1095〜1114に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:124の配列を有する。
【0246】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1140である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1140に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1140に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299034である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1140に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:125の配列を有する。
【0247】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1181〜1200である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:5のヌクレオチド1181〜1200に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1181〜1200に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299035である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1181〜1200に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:126の配列を有する。
【0248】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1207〜1226である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1207〜1226に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1207〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299036である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1207〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:39の配列を有する。
【0249】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1200である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1200に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1200に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299034または299035から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1200に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:125または126の配列を有する。
【0250】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1181〜1226である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1181〜1226に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1181〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299035または299036から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1181〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:126または39の配列を有する。
【0251】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1226である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1121〜1226に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299034、299035または299036から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1121〜1226に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:125、126または39の配列を有する。
【0252】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1235〜1254である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1235〜1254に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1235〜1254に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299037である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1235〜1254に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:127の配列を有する。
【0253】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1326〜1345である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1326〜1345に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1326〜1345に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299038である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1326〜1345に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:128の配列を有する。
【0254】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1235〜1345である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1235〜1345に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1235〜1345に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299037または299038から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1235〜1345に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:127または128の配列を有する。
【0255】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1447である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1447に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1447に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1447に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129の配列を有する。
【0256】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1447〜1466である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1447〜1466に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1447〜1466に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299040である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1447〜1466に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:130の配列を有する。
【0257】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1452〜1471である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1452〜1471に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1452〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299041である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1452〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:131の配列を有する。
【0258】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1466である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1466に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1466に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039または299040から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1466に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129または130の配列を有する。
【0259】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1447〜1471である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1447〜1471に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1447〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299040または299041から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1447〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:130または131の配列を有する。
【0260】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1471である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1428〜1471に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039、299040または299041から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1428〜1471に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129、130または131の配列を有する。
【0261】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1574である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1574に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1574に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299042である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1574に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:132の配列を有する。
【0262】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1607〜1626である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1607〜1626に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1607〜1626に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299043である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1607〜1626に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:133の配列を有する。
【0263】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1656〜1675である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1656〜1675に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1656〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299044である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1656〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:134の配列を有する。
【0264】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1626である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1626に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1626に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299042または299043から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1626に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:132または133の配列を有する。
【0265】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1607〜1675である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1607〜1675に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1607〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299043または299044から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1607〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:133または134の配列を有する。
【0266】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1675である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1555〜1675に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299042、299043または299044から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1555〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:132、133または134の配列を有する。
【0267】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1326〜1675である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1326〜1675に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1326〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299038、299039、299040、299041、299042、299043または299044から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1326〜1675に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:128、129、130、131、132、133または134の配列を有する。
【0268】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1741〜1760である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1741〜1760に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1741〜1760に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299045である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1741〜1760に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:135の配列を有する。
【0269】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1772〜1791である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1772〜1791に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1772〜1791に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299046である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1772〜1791に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:136の配列を有する。
【0270】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1919〜1938である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1919〜1938に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1919〜1938に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299047である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1919〜1938に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:137の配列を有する。
【0271】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1968〜1987である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1968〜1987に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1968〜1987に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299048である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1968〜1987に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:138の配列を有する。
【0272】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1979〜1998である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1979〜1998に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1979〜1998に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299049である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1979〜1998に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:139の配列を有する。
【0273】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド1968〜1998である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド1968〜1998に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1968〜1998に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299048または299049である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド1968〜1998に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:138または139の配列を有する。
【0274】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2268〜2287である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2268〜2287に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2268〜2287に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299050である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2268〜2287に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:140の配列を有する。
【0275】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2313〜2332である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2313〜2332に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2313〜2332に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299051である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2313〜2332に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:141の配列を有する。
【0276】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2394〜2413である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2394〜2413に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2394〜2413に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299052である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2394〜2413に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:64の配列を有する。
【0277】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2416〜2435である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2416〜2435に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2416〜2435に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299053である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2416〜2435に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:142の配列を有する。
【0278】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2481〜2500である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2481〜2500に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2481〜2500に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2481〜2500に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143の配列を有する。
【0279】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2497〜2516である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2497〜2516に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2516に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2516に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144の配列を有する。
【0280】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2503〜2522である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2503〜2522に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2503〜2522に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299056である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2503〜2522に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:145の配列を有する。
【0281】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2557〜2576である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2557〜2576に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2557〜2576に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299057である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2557〜2576に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:146の配列を有する。
【0282】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2565〜2584である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2565〜2584に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2565〜2584に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299058である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2565〜2584に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:147の配列を有する。
【0283】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2629〜2648である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2629〜2648に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2629〜2648に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299059である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2629〜2648に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:148の配列を有する。
【0284】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2698〜2717である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2698〜2717に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2698〜2717に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299060である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2698〜2717に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:149の配列を有する。
【0285】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2738〜2757である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2738〜2757に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2738〜2757に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299061である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2738〜2757に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:150の配列を有する。
【0286】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2752〜2771である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2752〜2771に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2752〜2771に標的化されるアンチセンス化合物はIsis No:299062である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2752〜2771に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:151の配列を有する。
【0287】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2851〜2870である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2851〜2870に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2851〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299063である。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2851〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:152の配列を有する。
【0288】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2497〜2584である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:5のヌクレオチド2497〜2584に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2584に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055、299056、299057または299058から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2584に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144、145、146、または147の配列を有する。
【0289】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2738〜2870である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:5のヌクレオチド2738〜2870に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2738〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299061、299062または299063から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2738〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:150、151または152の配列を有する。
【0290】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:5のヌクレオチド2497〜2870である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2870に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055、299056、299057、299058、299059、299060、299061、299062または299063から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:5のヌクレオチド2497〜2870に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144、145、146、147、148、149、150、151または152の配列を有する。
【0291】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:6のヌクレオチド308〜327である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:6のヌクレオチド308〜327に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:6のヌクレオチド308〜327に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299011である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド308〜327に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:153の配列を有する。
【0292】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:6のヌクレオチド1204〜1223である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:6のヌクレオチド1204〜1223に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:6のヌクレオチド1204〜1223に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298992である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド1204〜1223に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:154の配列を有する。
【0293】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド423〜442である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド423〜442に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド423〜442に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299064である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド423〜442に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:155の配列を有する。
【0294】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド460〜479である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド460〜479に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド460〜479に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299003である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド460〜479に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:96の配列を有する。
【0295】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド583〜602である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド583〜602に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド583〜602に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298994である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド583〜602に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:156の配列を有する。
【0296】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド1913〜1932である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド1913〜1932に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド1913〜1932に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298995である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド1913〜1932に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:157の配列を有する。
【0297】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3110〜3129である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3110〜3129に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3110〜3129に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299004である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3110〜3129に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:97の配列を有する。
【0298】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3142〜3161である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3142〜3161に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3142〜3161に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299005である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3142〜3161に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:98の配列を有する。
【0299】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3158〜3177である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3158〜3177に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3158〜3177に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299006である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3158〜3177に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:99の配列を有する。
【0300】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3199〜3218である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3199〜3218に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において配列番号:8のヌクレオチド3199〜3218に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298996である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3199〜3218に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:158の配列を有する。
【0301】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3943である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3943に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3924〜3943に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3924〜3943に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101の配列を有する。
【0302】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3935〜3954である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3935〜3954に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3935〜3954に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299009である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3935〜3954に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:102の配列を有する。
【0303】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3950〜3969である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3950〜3969に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3950〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:2990010である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3950〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:103の配列を有する。
【0304】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3954である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3954に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3924〜3954に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008または299009から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3924〜3954に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101または102の配列を有する。
【0305】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3935〜3969である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3935〜3969に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3935〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299009または299010から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3935〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:102または103の配列を有する。
【0306】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3969である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド3924〜3969に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド3924〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299008、299009または299010から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド3924〜3969に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:101、102または103の配列を有する。
【0307】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4000〜4019である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4000〜4019に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4000〜4019に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299012である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4000〜4019に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:104の配列を有する。
【0308】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4026〜4045である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:8のヌクレオチド4026〜4045に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4026〜4045に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299013である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4026〜4045に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:105の配列を有する。
【0309】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4077である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4077に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4058〜4077に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299014である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4058〜4077に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:106の配列を有する。
【0310】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4121〜4140である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4121〜4140に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において配列番号:8のヌクレオチド4121〜4140に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299015である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4121〜4140に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:107の配列を有する。
【0311】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4129〜4148である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4129〜4148に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4129〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299016である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4129〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:108の配列を有する。
【0312】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4121〜4148である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4121〜4148に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において配列番号:8のヌクレオチド4121〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299015または299016から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4121〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:107または108の配列を有する。
【0313】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4148である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4148に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4058〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299014、299015または299016から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4058〜4148に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:106、107または108の配列を有する。
【0314】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4174〜4193である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4174〜4193に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4174〜4193に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299068である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4174〜4193に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:159の配列を有する。
【0315】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4250〜4269である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4250〜4269に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4250〜4269に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298997である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4250〜4269に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:160の配列を有する。
【0316】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4266〜4285である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4266〜4285に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4266〜4285に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299017である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4266〜4285に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:109の配列を有する。
【0317】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4174〜4285である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:8のヌクレオチド4174〜4285に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4174〜4285に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299068、298997または299017から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4174〜4285に標的化されるアンチセンス化合物配列番号:159、160または109の配列を有する。
【0318】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4285である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4058〜4285に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4058〜4285に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:2999014、299015、299016、299068、298997または299017から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4058〜4285に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:106、107、108、159、160または109の配列を有する。
【0319】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4451〜4470である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4451〜4470に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4451〜4470に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299019である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4451〜4470に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:111の配列を有する。
【0320】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4476〜4495である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4476〜4495に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4476〜4495に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299020である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4476〜4495に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:112の配列を有する。
【0321】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4579である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4579に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4560〜4579に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4560〜4579に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113の配列を有する。
【0322】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4576〜4595である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4576〜4595に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4576〜4595に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299022である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4576〜4595に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:114の配列を有する。
【0323】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4588〜4607である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4588〜4607に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4588〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299023である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4588〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:115の配列を有する。
【0324】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4595である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4595に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4560〜4595に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021または299022から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4560〜4595に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113または114の配列を有する。
【0325】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4576〜4607である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4576〜4607に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4576〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299022または299023から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4576〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:114または115の配列を有する。
【0326】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4607である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド4560〜4607に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド4560〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299021、299022または299023から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド4560〜4607に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:113、114または115の配列を有する。
【0327】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5214〜5233である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5214〜5233に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5214〜5233に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5214〜5233に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117の配列を有する。
【0328】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5262〜5281である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5262〜5281に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5262〜5281に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299026である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5262〜5281に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:118の配列を有する。
【0329】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5214〜5281である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5214〜5281に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5214〜5281に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299025または299026から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5214〜5281に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:117または118の配列を有する。
【0330】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5924である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5924に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5924に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299027である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5905〜5924に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119の配列を有する。
【0331】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5929である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5929に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5910〜5929に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299028である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5910〜5929に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:120の配列を有する。
【0332】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5929である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5929に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5929に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299027または299028である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5929に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119または120の配列を有する。
【0333】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5968〜5987である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5968〜5987に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5968〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299029である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5968〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:36の配列を有する。
【0334】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5987である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5987に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5910〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299028または299029である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5910〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:120または36の配列を有する。
【0335】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5987である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5987に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299027、299028または299029である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5987に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119、120または36の配列を有する。
【0336】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5973〜5992である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5973〜5992に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5973〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299030である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド5973〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:121の配列を有する。
【0337】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5968〜5992である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5968〜5992に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5968〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299029または299030である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5968〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:36または121の配列を有する。
【0338】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5992である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5910〜5992に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5910〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299028、299029または299030である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5910〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:120、36または121の配列を有する。
【0339】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5992である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド5905〜5992に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No 299027、299028、299029または299030である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド5905〜5992に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:119、120、36または121の配列を有する。
【0340】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6184である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6184に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6165〜6184に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299032である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6165〜6184に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:123の配列を有する。
【0341】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6170〜6189である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号8:のヌクレオチド6170〜6189に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6170〜6189に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299033である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6170〜6189に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:124の配列を有する。
【0342】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6189である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6189に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6165〜6189に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299032または299033である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6165〜6189に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:123または124の配列を有する。
【0343】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6196〜6215である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6196〜6215に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6196〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299034である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6196〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:125の配列を有する。
【0344】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6170〜6215である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6170〜6215に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において配列番号:8のヌクレオチド6170〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299033または299034から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6170〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:124または125の配列を有する。
【0345】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6215である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6165〜6215に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6165〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299032、299033または299034から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6165〜6215に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:123、124または125の配列を有する。
【0346】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6256〜6275である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6256〜6275に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6256〜6275に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299035である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6256〜6275に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:126の配列を有する。
【0347】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6663〜6682である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6663〜6682に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6663〜6682に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299037である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6663〜6682に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:127の配列を有する。
【0348】
一部の特定の実施形態において、標的領域は 配列番号:8のヌクレオチド6754〜6773である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6754〜6773に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6754〜6773に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299038である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6754〜6773に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:128の配列を有する。
【0349】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6868〜6887である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6868〜6887に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6868〜6887に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298993である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6868〜6887に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:161の配列を有する。
【0350】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6949である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6949に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6930〜6949に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6930〜6949に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129の配列を有する。
【0351】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6949〜6968である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6949〜6968に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6949〜6968に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299040である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6949〜6968に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:130の配列を有する。
【0352】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6968である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6968に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6930〜6968に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039または299040から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6930〜6968に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129または130の配列を有する。
【0353】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6954〜6973である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6954〜6973に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6954〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299041である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6954〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:131の配列を有する。
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6949〜6973である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6949〜6973に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6949〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299040または299041から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6949〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:130または131の配列を有する。
【0354】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6973である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド6930〜6973に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド6930〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299039、299040または299041から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド6930〜6973に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:129、130または131の配列を有する。
【0355】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド7211〜7230である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド7211〜7230に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド7211〜7230に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299043である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド7211〜7230に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:133の配列を有する。
【0356】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド7260〜7279である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド7260〜7279に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド7260〜7279に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299044である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド7260〜7279に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:134の配列を有する。
【0357】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド7211〜7279である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド7211〜7279に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド7211〜7279に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299043または299044から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド7211〜7279に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:133または134の配列を有する。
【0358】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド7654〜7673である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド7654〜7673に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド7654〜7673に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298998である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド7654〜7673に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:162の配列を有する。
【0359】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8267〜8286である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:8のヌクレオチド8267〜8286に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8267〜8286に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:298999である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8267〜8286に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:163の配列を有する。
【0360】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8899〜8918である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8899〜8918に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8899〜8918に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299045である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8899〜8918に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:135の配列を有する。
【0361】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8930〜8948である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8930〜8948に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8930〜8948に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299046である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8930〜8948に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:136の配列を有する。
【0362】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8899〜8948である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、配列番号:8のヌクレオチド8899〜8948に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8899〜8948に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299045または299046から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8899〜8948に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:135または136の配列を有する。
【0363】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8971〜8990である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8971〜8990に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8971〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299000である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8971〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:164の配列を有する。
【0364】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8930〜8990である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8930〜8990に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8930〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299046または299000から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8930〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:136または164の配列を有する。
【0365】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8899〜8990である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8899〜8990に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8899〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299045、299046または299000から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8899〜8990に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:135、136または164の配列を有する。
【0366】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド9169〜9188である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド9169〜9188に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド9169〜9188に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299047から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド9169〜9188に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:137の配列を有する。
【0367】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド8899〜9188である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド8899〜9188に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド8899〜9188に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299045、299046、299000または299047から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド8899〜9188に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:135、136、164または137の配列を有する。
【0368】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド9218〜9237である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド9218〜9237に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド9218〜9237に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299048である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド9218〜9237に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:138の配列を有する。
【0369】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド9169〜9237である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド9169〜9237に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド9169〜9237に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299047または299048から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド9169〜9237に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:137または138の配列を有する。
【0370】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド9863〜9882である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド9863〜9882に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド9863〜9882に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299001である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド9863〜9882に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:165の配列を有する。
【0371】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド10204〜10233である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド10204〜10233に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド10204〜10233に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299050である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド10204〜10233に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:140の配列を有する。
【0372】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド10797〜10816である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド10797〜10816に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド10797〜10816に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299002である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド10797〜10816に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:166の配列を有する。
【0373】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299052である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド10880〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:64の配列を有する。
【0374】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド10797〜10899である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド10797〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299002または299052から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド10797〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:166または64の配列を有する。
【0375】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド10880〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299052である。一部の特定の実施形態において、配列番号:のヌクレオチド10880〜10899に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:64の配列を有する。
【0376】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11115である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11115に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8の11096〜11115に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11115に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143の配列を有する。
【0377】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11131である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11131に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8の11112〜11131に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11131に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144の配列を有する。
【0378】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11131である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11131に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8の11096〜11131に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054または299055から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11131に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143または144の配列を有する。
【0379】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11118〜11137である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11118〜11137に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8の11118〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299056である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11118〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:145の配列を有する。
【0380】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11137である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11137に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8の11112〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055または299056から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144または145の配列を有する。
【0381】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11137である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11137に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054、299055または299056から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11137に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143、144または145の配列を有する。
【0382】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11172〜11191である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11172〜11191に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11172〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299057である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11172〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:146の配列を有する。
【0383】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11118〜11191である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11172〜11191に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11118〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299056または299057から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11118〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:145または146の配列を有する。
【0384】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11191である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11191に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055、299056または299057から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144、145または146の配列を有する。
【0385】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11191である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド1109611191に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054、299055、299056または299057から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11191に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143、144、145または146の配列を有する。
【0386】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11172〜11199である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11172〜11199に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11172〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299058である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11172〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:147の配列を有する。
【0387】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11180〜11199である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11180〜11199に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11180〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299057または299058から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11180〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:146または147の配列を有する。
【0388】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11118〜11199である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11118〜11199に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11118〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299056、299057または299058から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11118〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:145、146または147の配列を有する。
【0389】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11199である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11112〜11199に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299055、299056、299057または299058から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11112〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:144、145、146または147の配列を有する。
【0390】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11199である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11096〜11199に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299054、299055、299056、299057または299058から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11096〜11199に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:143、144、145、146または147の配列を有する。
【0391】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11244〜11263である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11244〜11263に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11244〜11263に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299059である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11244〜11263に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:148の配列を有する。
【0392】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11313〜11332である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11313〜11332に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11313〜11332に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299060である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11313〜11332に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:149の配列を有する。
【0393】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11372である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11372に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11372に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299061である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11372に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:150の配列を有する。
【0394】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11367〜11386である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11367〜11386に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11367〜11386に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299062である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11367〜11386に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:151の配列を有する。
【0395】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11386である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11386に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11386に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299061または299062から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11386に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:150または151の配列を有する。
【0396】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11466〜11485である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11466〜11485に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11466〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299063である。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11466〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:152の配列を有する。
【0397】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11367〜11485である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11367〜11485に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11367〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299062または299063から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11367〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:151または152の配列を有する。
【0398】
一部の特定の実施形態において、標的領域は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11485である。一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は配列番号:8のヌクレオチド11353〜11485に標的化される。一部の特定のかかる実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、Isis No:299061、299062または299063から選択される。一部の特定の実施形態において、配列番号:8のヌクレオチド11353〜11485に標的化されるアンチセンス化合物は、配列番号:150、151または152の配列を有する。
【0399】
一部の特定の実施形態において、所望の効果は、mRNA標的核酸レベルの低減である。他の実施形態において、所望の効果は、標的核酸によりコードされたタンパク質レベルの低減または標的核酸と関連している表現型の変化である。
【0400】
一実施形態において、標的領域は、核酸の構造的に規定される領域である。例えば、標的領域には、3’UTR、5’UTR、エキソン、イントロン、コード領域、翻訳開始領域、翻訳終結領域、または他の規定される核酸領域が包含され得る。他の実施形態において、標的領域には、標的領域内のある標的セグメントの5’標的部位から該標的領域内の別の標的セグメントの3’標的部位までの配列が包含され得る。
【0401】
標的化は、アンチセンス化合物が、所望の効果が生じるようにハイブリダイズする少なくとも1つの標的セグメントの決定を含む。標的領域は、1つ以上の標的セグメントを含むものであり得る。標的領域内で多数の標的セグメントが重複していてもよい。あるいはまた、重複していなくてもよい。一実施形態において、標的領域内の標的セグメントは、標的核酸において約10個以下のヌクレオチドによって分離されている。別の実施形態において、標的領域内の標的セグメントは、標的核酸において約5個以下のヌクレオチドによって分離されている。さらなる実施形態において、標的セグメントは隣接している。
【0402】
好適な標的セグメントは、5’UTR、コード領域、3’UTR、イントロン、エキソン内で見られるあろう。開始コドンまたは終止コドンを含む標的セグメントも好適な標的セグメントである。
【0403】
好適な標的セグメントの決定には、ゲノム全体における標的核酸の配列と他の配列との比較が含まれることがあり得る。例えば、異なる核酸間で類似性のある領域の同定には、BLASTアルゴリズムが使用され得る。この比較により、選択した標的核酸以外の配列(すなわち、非標的またはオフターゲット配列)に非特異的様式でハイブリダイズし得るアンチセンス化合物配列の選択が回避され得る。
【0404】
活性な標的領域におけるアンチセンス化合物の活性には、バリエーション(例えば、標的核酸レベルの低下パーセントによって規定)が存在し得る。一実施形態において、FGFR4 mRNAレベルの低下は、FGFR4発現の阻害を示す。また、FGFR4タンパク質レベルの低下も標的FGFR4の発現の阻害を示す。さらに、表現型の変化はFGFR4発現の阻害を示す。例えば、体脂肪含有量の減少は、FGFR4発現の阻害を示す。
【0405】
一部の特定の実施形態において、該化合物は、5’非翻訳領域(5’UTR)、開始領域、コード領域、停止領域、または3’非翻訳領域(3’UTR)から選択される、FGFR4をコードする核酸分子の領域と特異的にハイブリダイズ可能なアンチセンス核酸分子を含む。
【0406】
他の一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、(5’UTR)内のヌクレオチド26〜45、配列番号:5のコード領域のヌクレオチド
【0407】
【化1-2】
;3’UTR内のヌクレオチド2557〜2584、2629〜2648、2698〜2717、2738〜2757、2752〜2771、2851〜2870、配列番号:5の全部;(エキソン2)ヌクレオチド115〜258、(エキソン3)ヌクレオチド259〜522、(エキソン4)ヌクレオチド523〜603、(エキソン5)ヌクレオチド604〜770、(エキソン6)ヌクレオチド771〜894、(エキソン7)ヌクレオチド895〜1085、(エキソン8)ヌクレオチド1086〜1224、(エキソン9)ヌクレオチド1225〜1418、(エキソン10)ヌクレオチド1419〜1564、(エキソン11)ヌクレオチド1565〜1696、(エキソン12)ヌクレオチド1687〜1797、(エキソン13)ヌクレオチド1798〜1988、(エキソン14)ヌクレオチド1989〜2111、(エキソン15)ヌクレオチド2112〜2182、(エキソン16)ヌクレオチド2183〜2320、(エキソン17)ヌクレオチド2321〜2426、(エキソン18)ヌクレオチド2427〜3026、および配列番号:5のヌクレオチド
【0408】
【化2】
に標的化される。
【0409】
他の一部の特定の実施形態において、アンチセンス化合物は、(5’UTR)内のヌクレオチド26〜45、開始コドンのヌクレオチド3118〜3120、3’UTRのヌクレオチド11192〜111642、(エキソン1)ヌクレオチド379〜548、(エキソン1a)ヌクレオチド538〜592、(エキソン2)ヌクレオチド3065〜3208、(エキソン3)ヌクレオチド3905〜4168、(エキソン4)ヌクレオチド4260〜4340、(エキソン4a)ヌクレオチド4260〜4611、(エキソン5)ヌクレオチド4453〜4619、(エキソン6)ヌクレオチド5200〜5323、(エキソン7)ヌクレオチド5836〜6026、(エキソン8)ヌクレオチド6161〜6299、(エキソン9)ヌクレオチド6653〜6846、(エキソン10a)ヌクレオチド6847〜7066、(エキソン10)ヌクレオチド6291〜7066、(エキソン11)ヌクレオチド7169〜7290、(エキソン12)ヌクレオチド8845〜8955、(エキソン13)ヌクレオチド9048〜9238、(エキソン14)ヌクレオチド9572〜9694、(エキソン15)ヌクレオチド9802〜9872、(エキソン16)ヌクレオチド10119〜10256、(エキソン17)ヌクレオチド10807〜10912、(エキソン18)ヌクレオチド11042〜11641、(イントロン1)ヌクレオチド549〜3064、(イントロン1a)ヌクレオチド593〜3064、(イントロン2)ヌクレオチド3209〜3904、(イントロン3)ヌクレオチド4169〜4259、(イントロン4)ヌクレオチド4941〜4452、(イントロン5)ヌクレオチド4620〜5199、(イントロン6)ヌクレオチド5324〜5835、(イントロン7)ヌクレオチド6027〜6160、(イントロン8)ヌクレオチド6300〜6652、(イントロン9)ヌクレオチド6847〜6920、(イントロン10)ヌクレオチド7067〜7168、(イントロン11)ヌクレオチド7291〜8844、(イントロン12)ヌクレオチド8956〜9047、(イントロン13)ヌクレオチド9239〜9571、(イントロン14)ヌクレオチド9695〜9801、(イントロン15)ヌクレオチド9873〜10118、(イントロン16)ヌクレオチド10257〜10806、および(イントロン17)ヌクレオチド10913〜11041、配列番号:8のヌクレオチド、
【0410】
【化3】
に標的化される。
【0411】
ハイブリダイゼーション
例えば、ハイブリダイゼーションは、本明細書に開示したアンチセンス化合物とFGFR4核酸との間で起こり得る。ハイブリダイゼーションの最も一般的な機構は、核酸分子の相補核酸塩基同士の水素結合(例えば、ワトソン−クリック、フーグスティーンまたは逆フーグスティーン水素結合)を伴うものである。
【0412】
ハイブリダイゼーションは種々の条件で起こり得る。ストリンジェント条件は配列依存性であり、ハイブリダイズされる核酸分子の性質と組成によって決定される。
【0413】
ある配列が標的核酸に特異的にハイブリダイズ可能であるかどうかの判定方法は、当該技術分野でよく知られている。一実施形態において、本明細書において提供するアンチセンス化合物は、FGFR4核酸と特異的にハイブリダイズ可能である。
【0414】
相補性
アンチセンス化合物の充分な数の核酸塩基が標的核酸の対応する核酸塩基と水素結合し得る場合、アンチセンス化合物と標的核酸は互いに相補的であり、その結果、所望の効果がもたらされる(例えば、FGFR4核酸などの標的核酸のアンチセンス阻害)。
【0415】
アンチセンス化合物とFGFR4核酸間の非相補核酸塩基は、アンチセンス化合物が依然として標的核酸に特異的にハイブリダイズ可能な場合、許容され得る。さらに、アンチセンス化合物は、介在セグメントまたは隣接セグメントがハイブリダイゼーション事象に関与しないようなFGFR4核酸の1つ以上のセグメントにハイブリダイズするものであってもよい(例えば、ループ構造、ミスマッチまたはヘアピン構造)。
【0416】
一部の実施形態において、本明細書において提供するアンチセンス化合物は、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%FGFR4核酸に相補的である。標的核酸とのアンチセンス化合物の相補性パーセントは、常套的な方法を用いて決定され得る。
【0417】
他の実施形態において、本明細書において提供するアンチセンス化合物は、標的核酸に対して完全に相補的(すなわち、100%相補的)である。例えば、アンチセンス化合物は、FGFR4核酸に完全に相補的であり得る。本明細書で用いる場合、「完全に相補的」は、アンチセンス化合物の各核酸塩基が、標的核酸の対応する核酸塩基と正確に塩基対合し得ることを意味する。
【0418】
非相補核酸塩基の位置は、アンチセンス化合物の5’末端または3’末端であり得る。あるいはまた、非相補核酸塩基(1つまたは複数)は、アンチセンス化合物の内部位置であり得る。非相補核酸塩基が2つ以上存在している場合、それらは、隣接していてもよく(すなわち、連結されている)、隣接していなくてもよい。一実施形態において、非相補核酸塩基は、ギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドのウィングセグメント内に存在している。
【0419】
一実施形態において、20までの核酸塩基長のアンチセンス化合物は、標的核酸(FGFR4核酸など)に対して4個以下、3個以下、2個以下または1個以下の非相補核酸塩基を含む。
【0420】
別の実施形態において、30までの核酸塩基長のアンチセンス化合物は、標的核酸(FGFR4核酸など)に対して6個以下、5個以下、4個以下、3個以下、2個以下または1個以下の非相補核酸塩基を含む。
【0421】
また、本明細書において提供するアンチセンス化合物は、標的核酸の一部分に相補的なものも包含する。本明細書で用いる場合、「部分」は、標的核酸の領域またはセグメント内の規定の数の隣接(すなわち、連結)核酸塩基をいう。また、「部分」は、アンチセンス化合物の規定の数の隣接核酸塩基をいう場合もあり得る。一実施形態において、アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも8個の核酸塩基部分に相補的である。別の実施形態において、アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも12個の核酸塩基部分に相補的である。また別の実施形態において、アンチセンス化合物は、標的セグメントの少なくとも15個の核酸塩基部分に相補的である。
【0422】
同一性
本明細書において提供するアンチセンス化合物はまた、特定のIsis番号で示される特定のヌクレオチド配列、配列番号または化合物に対して規定の同一性パーセントを有するものであり得る。本明細書で用いる場合、アンチセンス化合物は、同じ核酸塩基対合形成能を有する場合、本明細書に開示した配列と同一である。例えば、開示したDNA配列においてチミジンの代わりにウラシルを含むRNAは、ウラシルもチミジンもともにアデニンと対合するため、該DNA配列と同一とみなされ得る。本明細書に記載のアンチセンス化合物の短くしたバージョンおよび長くしたバージョン、ならびに本明細書において提供するアンチセンス化合物と比べて同一でない塩基を有する化合物もまた想定される。同一でない塩基は、互いに隣接していてもよく、アンチセンス化合物全体に分散されていてもよい。アンチセンス化合物の同一性パーセントは、比較対象の配列と比べて同一の塩基対合を有する塩基の数に従って計算される。
【0423】
一実施形態において、アンチセンス化合物は、本明細書に開示したアンチセンス化合物の1種類以上と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%または100%同一である。
【0424】
修飾
ヌクレオシドは塩基−糖鎖の組合せである。ヌクレオシドの核酸塩基(塩基としても知られている)部分は、通常、複素環式塩基部分である。ヌクレオチドは、該ヌクレオシドの糖鎖部分に共有結合されたリン酸基をさらに含むヌクレオシドである。ペントフラノシル糖鎖を含むヌクレオシドでは、リン酸基は、糖鎖の2’、3’または5’ヒドロキシル部分に連結され得る。オリゴヌクレオチドは、隣接したヌクレオシドの互いの共有結合によって線状ポリマーオリゴヌクレオチドが形成されることにより形成される。オリゴヌクレオチド構造において、リン酸基は、一般に、オリゴヌクレオチドのヌクレオシド間結合を形成しているものをいう。
【0425】
アンチセンス化合物に対する修飾には、ヌクレオシド間結合、糖鎖部分、または核酸塩基置換または変更が包含される。修飾アンチセンス化合物は、例えば、細胞内取込みの向上、核酸標的に対する親和性の向上、ヌクレアーゼの存在下での安定性の増大、または阻害活性の増大などの望ましい特性のため、多くの場合、天然形態よりも好ましい。
【0426】
また、化学修飾ヌクレオシドは、標的核酸に対する短縮型または切断型のアンチセンスオリゴヌクレオチドの結合親和性を増大させるために使用され得る。その結果、多くの場合、かかる化学修飾ヌクレオシドを有する、より短いアンチセンス化合物で同等の結果が得られ得る。
【0427】
修飾ヌクレオシド間結合
RNAおよびDNAの天然に存在するヌクレオシド間結合は、3’から5’へのホスホジエステル結合である。例えば、細胞内取込みの向上、標的核酸に対する親和性の向上、およびヌクレアーゼの存在下での安定性の増大などの望ましい特性のため、多くの場合、天然に存在するヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物よりも、1つ以上の修飾ヌクレオシド間結合、すなわち、天然に存在しないヌクレオシド間結合を有するアンチセンス化合物が選択される。
【0428】
修飾ヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドは、リン原子が保持されたヌクレオシド間結合ならびにリン原子を有しないヌクレオシド間結合を含むものである。代表的なリン含有ヌクレオシド間結合としては、限定されないが、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、メチルホスホネート、ホスホルアミデート、およびホスホロチオエートが挙げられる。リン含有結合およびリン無含有結合の作製方法は、よく知られている。
【0429】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、1つ以上の修飾ヌクレオシド間結合を含む。一部の実施形態において、修飾ヌクレオシド間結合はホスホロチオエート結合である。他の実施形態において、アンチセンス化合物の各ヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。
【0430】
修飾糖鎖部分
FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、修飾糖鎖部分を有する1つ以上のヌクレオチドを含むものであり得る。糖鎖修飾は、ヌクレアーゼ安定性、結合親和性またはなんらかの他の有益な生物学的特性をアンチセンス化合物に付与するものであり得る。ヌクレオシドのフラノシル糖鎖環は、いくつかの様式で、例えば限定されないが:置換基の付加(特に、2’位);2つの非ジェミナル環内原子の橋絡による二環式核酸(BNA)の形成;および4’位の環内酸素の−S−、−N(R)−または−C(R)(R)などの原子または基での置換で修飾され得る。修飾糖鎖としては、限定されないが:置換糖鎖、特に、2’−F、2’−OCH(2’−OMe)または2’−O(CH−OCH(2’−O−メトキシエチルまたは2’−MOE)置換基を有する2’置換糖鎖;および4’−(CH−O−2’橋絡(式中、n=1またはn=2)を有する二環式修飾糖鎖(BNA)が挙げられる。修飾糖鎖の作製方法は、当業者に充分わかる。
【0431】
修飾糖鎖部分を有するヌクレオチドにおいて、核酸塩基部分(天然、修飾型またはその組合せ)は、適切な核酸標的とのハイブリダイゼーションのために維持される。
【0432】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、修飾糖鎖部分を有する1つ以上のヌクレオチドを含む。好適な一実施形態において、修飾糖鎖部分は2’−MOEである。他の実施形態において、2’−MOE修飾ヌクレオチドは、ギャップマーモチーフ内に配置される。
【0433】
修飾核酸塩基
核酸塩基(または塩基)の修飾または置換は、天然に存在する核酸塩基または合成の非修飾核酸塩基と構造的に識別可能であるが、機能的に互換性のあるものである。天然核酸塩基および修飾核酸塩基はともに、水素結合に関与し得るものである。かかる核酸塩基修飾は、ヌクレアーゼ安定性、結合親和性またはなんらかの他の有益な生物学的特性をアンチセンス化合物に付与するものであり得る。修飾核酸塩基には、合成核酸塩基および天然核酸塩基(例えば、5−メチルシトシン(5−me−C)など)が含まれる。一部の特定の核酸塩基置換(例えば、5−メチルシトシン置換)は、標的核酸に対するアンチセンス化合物の結合親和性の増大に特に有用である。例えば、5−メチルシトシン置換は、核酸二本鎖の安定性を0.6〜1.2℃増大させることが示されている(Sanghvi,Y.S.,Crooke,S.T.およびLebleu,B.編,Antisense Research and Applications,CRC Press,Boca Raton,1993,pp.276−278)。
【0434】
さらなる非修飾核酸塩基としては、5−ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2−アミノアデニン、アデニンおよびグアニンの6−メチルおよび他のアルキル誘導体、アデニンおよびグアニンの2−プロピルおよび他のアルキル誘導体、2−チオウラシル、2−チオチミンおよび2−チオシトシン、5−ハロウラシルおよびシトシン、5−プロピニル(−C≡C−CH)ウラシルおよびシトシンならびにピリミジン塩基の他のアルキニル誘導体、6−アゾウラシル、シトシンおよびチミン、5−ウラシル(プソイドウラシル)、4−チオウラシル、8−ハロ、8−アミノ、8−チオール、8−チオアルキル、8−ヒドロキシルおよび他の8−置換アデニンおよびグアニン、5−ハロ、特に、5−ブロモ、5−トリフルオロメチルおよび他の5−置換ウラシルおよびシトシン、7−メチルグアニンおよび7−メチルアデニン、2−F−アデニン、2−アミノ−アデニン、8−アザグアニンおよび8−アザアデニン、7−デアザグアニンおよび7−デアザアデニンならびに3−デアザグアニンおよび3−デアザアデニンが挙げられる。
【0435】
また、複素環式塩基部分としては、プリンまたはピリミジン塩基が他の複素環で置き換えられたもの、例えば、7−デアザ−アデニン、7−デアザグアノシン、2−アミノピリジンおよび2−ピリドンが挙げられ得る。アンチセンス化合物の結合親和性の増大に特に有用である核酸塩基としては、5−置換ピリミジン、6−アザピリミジンならびにN−2、N−6およびO−6置換プリン、例えば、2アミノプロピルアデニン、5−プロピニルウラシルおよび5−プロピニルシトシンが挙げられる。
【0436】
一実施形態において、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、1つ以上の修飾核酸塩基を含む。さらなる一実施形態では、FGFR4核酸に標的化されるギャップマーアンチセンスオリゴヌクレオチドが、1つ以上の修飾核酸塩基を含む。一部の実施形態において、修飾核酸塩基は5−メチルシトシンである。さらなる実施形態において、各シトシンが5−メチルシトシンである。
【0437】
組成物および医薬組成物の製剤化方法
アンチセンスオリゴヌクレオチドは、医薬組成物または製剤の調製のために薬学的に許容され得る活性および/または不活性な物質と混合され得る。組成物および医薬組成物の製剤化方法は、いくつかの基準、例えば限定されないが、投与経路、疾患の程度、または投与される用量に依存性である。
【0438】
FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物は、アンチセンス化合物を適当な薬学的に許容され得る希釈剤または担体と合わせることにより、医薬組成物に使用され得る。薬学的に許容され得る希釈剤としては、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)が挙げられる。PBSは、組成物の非経口送達における使用に好適な希釈剤である。したがって、一実施形態において、本明細書に記載の方法では、FGFR4核酸に標的化されるアンチセンス化合物および薬学的に許容され得る希釈剤を含む医薬組成物が使用される。一実施形態において、薬学的に許容され得る希釈剤はPBSである。他の実施形態において、アンチセンス化合物はアンチセンスオリゴヌクレオチドである。
【0439】
アンチセンス化合物を含む医薬組成物は、任意の薬学的に許容され得る塩、エステル、またはかかるエステルの塩、または動物(例えば、ヒト)に投与されるとその生物学的に活性な代謝産物または残余部を(直接もしくは間接的に)もたらし得る任意の他のオリゴヌクレオチドを包含する。したがって、例えば、本開示は、アンチセンス化合物の薬学的に許容され得る塩、プロドラッグ、かかるプロドラッグの薬学的に許容され得る塩、および他の生物学的等価物に関するものでもある。好適な薬学的に許容され得る塩としては、限定されないが、ナトリウムおよびカリウム塩が挙げられる。
【0440】
プロドラッグは、アンチセンス化合物の一方または両方の末端にさらなるヌクレオシドの組込みを含むものであり得、体内で内因性ヌクレアーゼによって切断されると、活性なアンチセンス化合物を形成する。
【0441】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、1種類以上のオリゴヌクレオチドと、1種類以上の賦形剤を含むものである。一部の特定のかかる実施形態において、賦形剤は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、ラクトース、アミラーゼ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ケイ酸、粘性パラフィン、ヒドロキシメチルセルロースおよびポリビニルピロリドンから選択される。
【0442】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、既知の手法、例えば限定されないが、混合、溶解、造粒、糖衣錠作製、湿式粉砕、乳化、カプセル化、封入または打錠プロセスを用いて調製される。
【0443】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、液状(例えば、懸濁剤、エリキシル剤および/または液剤)である。かかる実施形態の一部の特定のものでは、液状医薬組成物は、当該技術分野で知られた成分、例えば限定されないが、水、グリコール、油類、アルコール、矯味矯臭剤、保存料、および着色剤を用いて調製される。
【0444】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、固形(例えば、粉末剤、錠剤および/またはカプセル剤)である。かかる実施形態の一部の特定のものでは、1種類以上のオリゴヌクレオチドを含む固形医薬組成物は、当該技術分野で知られた成分、例えば限定されないが、デンプン、糖類、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、および崩壊剤を用いて調製される。
【0445】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、デポー調製物として製剤化される。一部の特定のかかるデポー調製物は、典型的には、非デポー調製物よりも長期間作用性である。一部の特定の実施形態において、かかる調製物は、埋入(例えば、皮下もしくは筋肉内)または筋肉内注射によって投与される。一部の特定の実施形態において、デポー調製物は、適当なポリマー物質もしくは疎水性物質(例えば、許容され得る油中のエマルジョン)またはイオン交換樹脂を用いて、またはやや溶けにくい誘導体として(例えば、やや溶けにくい塩として)調製される。
【0446】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は送達系を含む。送達系の例としては、限定されないが、リポソームおよびエマルジョンが挙げられる。一部の特定の送達系は、一部の特定の医薬組成物(例えば、疎水性化合物を含むもの)の調製に有用である。一部の特定の実施形態において、ジメチルスルホキシドなどの特定の有機溶媒が使用される。
【0447】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、本発明の1種類以上の医薬用薬剤が特定の組織または細胞型に送達されるように設計された1種類以上の組織特異的送達分子を含む。例えば、一部の特定の実施形態において、医薬組成物としては、組織特異的抗体でコートされたリポソームが挙げられる。
【0448】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は共溶媒系を含む。一部の特定のかかる共溶媒系は、例えば、ベンジルアルコール、無極性界面活性剤、水混和性有機ポリマー、および水相を含む。一部の特定の実施形態において、かかる共溶媒系は、疎水性化合物に使用される。かかる共溶媒系の非限定的な例は、VPD共溶媒系であり、これは、3%w/vのベンジルアルコール、8%w/vの無極性界面活性剤Polysorbate 80商標および65%w/vのポリエチレングリコール300を含む無水エタノールの溶液である。かかる共溶媒系の比率は、その可溶性と毒性の特性を有意に改変することなく、かなり異なり得る。さらに、共溶媒の成分の具体物は種々であり得:例えば、Polysorbate 80商標の代わりに他の界面活性剤が使用され得る;ポリエチレングリコールの画分サイズは種々であり得る;ポリエチレングリコールの代わりに他の生体適合性ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン)が使用され得る;デキストロースの代わりに他の糖類または多糖類が使用され得る。
【0449】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は徐放系を含む。かかる徐放系の非限定的な例は、固形疎水性ポリマーの半透過性マトリックスである。一部の特定の実施形態において、徐放系は、その化学的性質に応じて、医薬用薬剤を数時間、数日間、数週間または数ヶ月間の期間にわたって放出し得るものである。
【0450】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、経口投与のために調製される。かかる実施形態の一部の特定のものでは、医薬組成物は、1種類以上のオリゴヌクレオチドを1種類以上の薬学的に許容され得る担体と合わせることにより製剤化される。かかる担体の一部の特定のものは、医薬組成物が、患者による経口摂取のための錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤などとして製剤化されるのを可能にするものである。一部の特定の実施形態において、経口使用のための医薬調製物は、該オリゴヌクレオチドと1種類以上の固形賦形剤とを混合することにより得られる。好適な賦形剤としては、限定されないが、充填剤(糖類など、例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、もしくはソルビトール);セルロース調製物(例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガムトラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなど)、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)が挙げられる。一部の特定の実施形態では、かかる混合物を任意選択で磨砕し、任意選択で助剤を添加する。一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、錠剤または糖衣錠のコアが得られるように形成される。一部の特定の実施形態において、崩壊剤(例えば、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはその塩(アルギン酸ナトリウムなど))が添加される。
【0451】
一部の特定の実施形態において、糖衣錠の芯剤には、コーティングが施される。一部の特定のかかる実施形態では、濃縮糖溶液が使用され得、これには、任意選択で、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー液、ならびに適当な有機溶媒または溶媒混合物が含有され得る。錠剤または糖衣錠コーティングに染料または顔料を添加してもよい。
【0452】
一部の特定の実施形態において、経口投与のための医薬組成物は、ゼラチン製のプッシュフィット型カプセル剤である。かかるプッシュフィット型カプセル剤の一部の特定のものは、本発明の1種類以上の医薬用薬剤を、1種類以上の充填剤(ラクトースなど)、結合剤(デンプンなど)および/または滑沢剤(タルクもしくはステアリン酸マグネシウムなど)ならびに任意選択で安定剤と混合された状態で含む。一部の特定の実施形態において、経口投与のための医薬組成物は、ゼラチンと可塑剤(グリセロールまたはソルビトールなど)で作製された密閉型軟カプセル剤である。一部の特定の軟カプセル剤において、本発明の1種類以上の医薬用薬剤は、適当な液体、例えば、脂肪油、液状パラフィンまたは液状ポリエチレングリコールなどに溶解または懸濁されている。また、安定剤を添加してもよい。
【0453】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、口腔内投与のために調製される。かかる医薬組成物の一部の特定のものは、慣用的な様式で製剤化される錠剤またはロゼンジ剤である。
【0454】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、注射(例えば、静脈内、皮下、筋肉内など)による投与のために調製される。かかる実施形態の一部の特定のものでは、医薬組成物は担体を含み、水溶液中、例えば、水または生理学的適合性緩衝液(例えば、ハンクス液、リンゲル液、または生理食塩緩衝液)中にて製剤化される。一部の特定の実施形態では、他の成分(例えば、可溶性を補助する成分または保存料としての機能を果たす成分)が含まれる。一部の特定の実施形態において、注射用懸濁剤は、適切な液状担体、懸濁化剤などを用いて調製される。注射用の一部の特定の医薬組成物は、単位投薬形態にて、例えば、アンプルまたは反復用量容器にて提示される。注射用の一部の特定の医薬組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤または乳剤であり、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤などの製剤化剤が含有され得る。注射用医薬組成物における使用に適した一部の特定の溶媒としては、限定されないが、親油性溶媒および脂肪油(ゴマ油など)、合成脂肪酸エステル(オレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなど)、およびリポソームが挙げられる。水性注射用懸濁剤には、該懸濁剤の粘度を増大させる物質、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランなどを含めてもよい。任意選択で、かかる懸濁剤にはまた、適当な安定剤、または医薬用薬剤の可溶性を増大させて高度に濃縮された液剤の調製を可能にする薬剤を含めてもよい。
【0455】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、経粘膜投与のために調製される。かかる実施形態の一部の特定のものでは、透過すべき関門に適切な浸透剤が製剤中に使用される。かかる浸透剤は当該技術分野で一般に知られている。
【0456】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、吸入による投与のために調製される。吸入用のかかる医薬組成物の一部の特定のものは、加圧パックまたはネブライザー内のエーロゾルスプレー剤の形態で調製される。かかる医薬組成物の一部の特定のものは、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適当なガスを含む。加圧エーロゾルを使用する一部の特定の実施形態において、単位投薬量は、定量が送達される弁により決定され得る。一部の特定の実施形態において、吸入器または注入器における使用のためのカプセル剤およびカートリッジ剤が製剤化され得る。かかる製剤の一部の特定のものは、本発明の医薬用薬剤と適当な粉末基剤(ラクトースまたはデンプンなど)との粉剤混合物を含む。
【0457】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、直腸投与のために、例えば、坐剤または貯留注腸剤などに調製される。かかる医薬組成物の一部の特定のものは、ココアバターおよび/または他のグリセリドなどの既知の成分を含む。
【0458】
一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、局所投与のために調製される。かかる医薬組成物の一部の特定のものは、無刺激性の保湿性基剤を含むもの、例えば、軟膏またはクリーム剤などである。好適な例示的軟膏基剤としては、限定されないが、ワセリン、ワセリン+揮発性シリコーン、ラノリンおよび油中水型エマルジョン(例えば、Eucerin商標,Beiersdorf(Cincinnati,Ohio)から入手可能)が挙げられる。好適な例示的クリーム剤基剤としては、限定されないが、Nivea商標 Cream(Beiersdorf(Cincinnati,Ohio)から入手可能)、コールドクリーム(USP)、Purpose Cream商標(Johnson & Johnson(New Brunswick,N.J.)から入手可能)、親水性軟膏(USP)およびLubriderm商標(Pfizer(Morris Plains,N.J.)から入手可能)が挙げられる。
【0459】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、オリゴヌクレオチドを治療有効量で含む。一部の特定の実施形態において、治療有効量は、疾患の症状の抑制、軽減もしくは改善、または処置対象の被験体の寿命の延長に充分なものである。治療有効量の決定は、充分当業者の能力の範囲である。
【0460】
一部の特定の実施形態において、本発明の1種類以上のオリゴヌクレオチドは、プロドラッグとして製剤化される。一部の特定の実施形態において、プロドラッグは、インビボ投与されると化学的に変換され、該オリゴヌクレオチドの生物学的、医薬的または治療的により活性な形態になるものである。一部の特定の実施形態において、プロドラッグは、対応する活性な形態よりも投与が容易であるため有用である。例えば、一部の特定の場合において、プロドラッグは、対応する活性な形態よりも生物学的に利用可能であり得る(例えば、経口投与により)。一部の特定の場合において、プロドラッグは、対応する活性な形態と比べて改善された可溶性を有するものであり得る。一部の特定の実施形態において、プロドラッグは、対応する活性な形態よりも水溶性が低い。一部の特定の場合において、かかるプロドラッグは、細胞膜(ここでは、水溶性が移動性に不利である)を横切っての優れた転移を保持する。一部の特定の実施形態において、プロドラッグはエステルである。一部の特定のかかる実施形態において、該エステルは、投与されると、代謝的に加水分解されてカルボン酸になる。一部の特定の場合において、該カルボン酸を含有する化合物は、対応する活性な形態である。一部の特定の実施形態において、プロドラッグは、酸基に結合された短いペプチド(ポリアミノ酸)を含むものである。かかる実施形態の一部の特定のものでは、該ペプチドは、投与されると切断され、対応する活性な形態が形成される。
【0461】
一部の特定の実施形態において、プロドラッグは、医薬活性化合物を、インビボ投与されると該活性化合物が再生されるように修飾することにより作製される。プロドラッグは、薬物の代謝安定性もしくは輸送特性の改変、副作用もしくは毒性の遮蔽、薬物の風味の改善、または薬物の他の特性もしくは性質の改変がもたらされるように設計され得る。インビボでの薬力学的プロセスおよび薬物代謝の知識によって、当業者は、ある医薬活性化合物がわかれば、該化合物のプロドラッグを設計することができよう(例えば、Nogrady(1985)Medicinal Chemistry A Biochemical Approach,Oxford University Press,New York,第388〜392頁参照)。
【0462】
一部の特定の実施形態において、本発明の1種類以上の医薬用薬剤を含む医薬組成物は、哺乳動物被験体、特にヒト被験体の病状または障害の処置に有用である。好適な投与経路としては、限定されないが、経口、直腸、経粘膜、腸内、経腸、局所、坐剤、吸入によって、髄腔内、脳室内、腹腔内、鼻腔内、眼内ならびに非経口(例えば、静脈内、筋肉内、髄内、および皮下)が挙げられる。一部の特定の実施形態において、髄腔内用医薬は、全身曝露ではなく局所曝露が得られるように投与される。例えば、医薬組成物は、効果が所望される領域(例えば、腎臓または心臓領域)内に直接注射され得る。
【0463】
一部の特定の実施形態において、本発明の医薬組成物は、投薬単位(例えば、錠剤、カプセル剤、ボーラスなど)の形態で投与される。一部の特定の実施形態において、かかる医薬組成物は、
【0464】
【化4-1】
から選択される用量のオリゴヌクレオチドを含む。一部の特定のかかる実施形態において、本発明の医薬組成物は、25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、500mg、600mg、700mg、および800mgから選択される用量のオリゴヌクレオチドを含む。一部の特定の実施形態において、医薬組成物は、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、および400mgから選択される用量のオリゴヌクレオチドを含む(is comprises)。一部の特定の実施形態において、用量は、1日1回より多く、1日1回、週1回、週2回、週3回、週4回、週5回、週6回、1ヶ月に1回から3ヶ月に1回の範囲の間隔で、所望の効果を持続させるのに必要なだけ長く投与される。
【0465】
さらなる一態様において、医薬用薬剤は、適当な希釈剤(例えば、注射用滅菌水)を用いて再構成される滅菌凍結乾燥オリゴヌクレオチドである。再構成された生成物は、生理食塩水中での希釈後、皮下注射または静脈内注入として投与される。凍結乾燥薬物製剤はオリゴヌクレオチドからなるものであり、これは、注射用水中で調製したものを、調製中に酸または塩基でpH7.0〜9.0で調整し、次いで凍結乾燥させたものである。凍結乾燥オリゴヌクレオチドは、25〜800mgの該オリゴヌクレオチドであり得る。これは、25、50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、および800mgの凍結乾燥オリゴヌクレオチドを包含することを理解されたい。凍結乾燥薬物製剤は、ブロモブチルゴム栓のストッパーを有し、アルミニウムFLIP−OFF(登録商標)オーバーシールで密封された2mL容のI型透明ガラスバイアル(硫酸アンモニウム処理済)内にパッケージングされ得る。一実施形態において、凍結乾燥医薬用薬剤はISIS 301012を含むものである。
【0466】
本発明の組成物には、さらに、医薬組成物に慣用的に見られる他の補助成分を、当該技術分野で確立された使用レベルで含めてもよい。したがって、例えば、該組成物には、適合性のあるさらなる医薬活性物質、例えば、止痒剤、収斂剤、局所麻酔薬または抗炎症剤などを含めてもよく、本発明の組成物の種々の投薬形態を物理的に構築するのに有用なさらなる物質、例えば、色素、矯味矯臭剤、保存料、抗酸化剤、乳濁剤、増粘剤および安定剤などを含めてもよい。しかしながら、かかる物質は、添加したとき、本発明の組成物の成分の生物学的活性を過度に妨げないものであるのがよい。該製剤は滅菌され得、所望により、製剤のオリゴヌクレオチド(1種類または複数種)と有害に相互作用しない補助剤、例えば、滑沢剤、保存料、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼすための塩、緩衝剤、着色料、矯味矯臭薬および/または芳香物質などと混合され得る。
【0467】
結合体化アンチセンス化合物
アンチセンス化合物は、得られるアンチセンスオリゴヌクレオチドの活性、細胞内分布または細胞内取込みを向上させる1つ以上の部分または結合体に共有結合されたものであってもよい。典型的な結合体基としては、コレステロール部分および脂質部分が挙げられる。さらなる結合体基としては、糖質、リン脂質、ビオチン、フェナジン、葉酸塩、フェナントリジン、アントラキノン、アクリジン、フルオレセイン、ローダミン、クマリンおよび色素が挙げられる。
【0468】
また、アンチセンス化合物は、例えばヌクレアーゼ安定性などの特性を向上させるために、アンチセンス化合物の一方または両方の末端に一般的に結合される1つ以上の安定化基を有するように修飾されたものであり得る。安定化基にはキャップ構造が含まれる。このような末端修飾により、末端核酸を有するアンチセンス化合物がエキソヌクレアーゼ分解から保護され、細胞内への送達および/または局在が補助され得る。キャップは、5’末端(5’キャップ)に存在させても3’末端(3’キャップ)に存在させてもよく、あるいは両末端に存在させてもよい。キャップ構造は当該技術分野でよく知られており、例えば、逆位デオキシ脱塩基キャップが挙げられる。アンチセンス化合物の一方または両方の末端をキャップしてヌクレアーゼ安定性を付与するために使用され得るさらなる3’および5’−安定化基としては、2003年1月16日に公開されたWO03/004602に開示されたものが挙げられる。
【0469】
細胞培養およびアンチセンス化合物処理
mDICT核酸のレベル、活性または発現に対するアンチセンス化合物の効果は、さまざまな細胞型においてインビトロで試験され得る。かかる解析に使用される細胞型は、市販の供給元(例えば、American Type Culture Collection,Manassus,VA;Zen−Bio,Inc.,Research Triangle Park,NC;Clonetics Corporation,Walkersville,MD)から入手可能であり、細胞は、市販の試薬(例えば,Invitrogen Life Technologies,Carlsbad,CA)を使用し、供給元の使用説明書に従って培養する。例示的な細胞型としては、限定されないが、HepG2細胞、Hep3B細胞、および初代肝細胞が挙げられる。
【0470】
アンチセンスオリゴヌクレオチドのインビトロ試験
本明細書において、細胞をアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理するための方法を記載する。該オリゴヌクレオチドは、他のアンチセンス化合物での処理のために適切に修飾されたものであってもよい。
【0471】
一般に、細胞は、該細胞(they cells)が培養中におよそ60〜80%コンフルエンシーに達したときに、アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理する。
【0472】
アンチセンスオリゴヌクレオチドを培養細胞内に導入するために一般的に使用される1つの試薬としては、カチオン性脂質トランスフェクション試薬LIPOFECTIN(登録商標)(Invitrogen,Carlsbad,CA)が挙げられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドはLIPOFECTIN(登録商標)と、OPTI−MEM(登録商標)1(Invitrogen,Carlsbad,CA)中で、アンチセンスオリゴヌクレオチドが所望の最終濃度に、およびLIPOFECTIN(登録商標)濃度が、典型的には100nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドに対して2〜12ug/mLの範囲になるように混合される。
【0473】
アンチセンスオリゴヌクレオチドを培養細胞内に導入するために使用される別の試薬としては、LIPOFECTAMINE(登録商標)(Invitrogen,Carlsbad,CA)が挙げられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドはLIPOFECTAMINE(登録商標)と、OPTI−MEM(登録商標)1低血清培地(Invitrogen,Carlsbad,CA)中で、アンチセンスオリゴヌクレオチドが所望の濃度に、およびLIPOFECTAMINE(登録商標)濃度が、典型的には100nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドに対して2〜12ug/mLの範囲になるように混合される。
【0474】
細胞はアンチセンスオリゴヌクレオチドで、常套的な方法によって処理される。細胞は、典型的には、アンチセンスオリゴヌクレオチド処理の16〜24時間後に収集され、この時点で、標的核酸のRNAまたはタンパク質のレベルが、当該技術分野で知られた方法および本明細書に記載の方法によって測定される。一般に、処理を複数回、反復して行なう場合、データは、一連の処理の平均で示す。
【0475】
使用されるアンチセンスオリゴヌクレオチドの濃度は、細胞株ごとに異なる。特定の細胞株に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドの至適濃度の決定方法は、当該技術分野でよく知られている。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、典型的には、1nM〜300nMの範囲の濃度で使用される。
【0476】
RNA単離
RNA解析は、全細胞RNAまたはポリ(A)+mRNAにおいて行なわれ得る。RNA単離方法は、当該技術分野でよく知られている。RNAは、当該技術分野でよく知られた方法を用いて、例えば、TRIZOL(登録商標)試薬(Invitrogen,Carlsbad,CA)を、製造業者の推奨するプロトコルに従って用いて調製される。
【0477】
標的のレベルまたは発現の阻害の解析
FGFR4核酸のレベルまたは発現の阻害は、当該技術分野で知られたさまざまな様式でアッセイされ得る。例えば、標的核酸レベルは、例えば、ノザンブロット解析、競合的ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、または定量的リアルタイムPCRによって定量され得る。RNA解析は、全細胞RNAまたはポリ(A)+mRNAにおいて行なわれ得る。RNA単離方法は、当該技術分野でよく知られている。ノザンブロット解析も、当該技術分野において常套的である。定量的リアルタイムPCRは、市販のABI PRISM(登録商標)7600、7700、または7900 Sequence Detection System(PE−Applied Biosystems,Foster City,CAから入手可能)を用い、製造業者の使用説明書に従って使用して簡便に行なわれ得る。
【0478】
標的RNAレベルの定量的リアルタイムPCR解析
標的RNAレベルの定量は、ABI PRISM(登録商標)7600、7700、または7900 Sequence Detection System(PE−Applied Biosystems,Foster City,CA)を製造業者の使用説明書に従って使用し、定量的リアルタイムPCRによって行なわれ得る。定量的リアルタイムPCR法は、当該技術分野でよく知られている。
【0479】
リアルタイムPCRの前に、単離したRNAを逆転写酵素(RT)反応に供して相補DNA(cDNA)を得、次いで、これをリアルタイムPCR増幅の基質として使用する。RTおよびリアルタイムPCR反応は、同じ試料ウェル内で連続して行なわれる。RTおよびリアルタイムPCR試薬はInvitrogen(Carlsbad,CA)から入手される。RT、リアルタイムPCR反応は、当業者に充分わかる方法によって行なわれる。
【0480】
リアルタイムPCRによって得られた遺伝子(またはRNA)標的の量は、発現が一定である遺伝子(GAPDHなど)の発現レベル、またはRIBOGREEN(登録商標)(Invetrogen,Inc.Carlsbad,CA)を用いた全RNAの定量のいずれかを用いて正規化される。GAPDH発現は、リアルタイムPCRによって、標的と同時に、マルチプレックスで、または別々に実施することにより定量される。全RNAは、RIBOGREEN(登録商標)RNA定量試薬(Invetrogen,Inc.Eugene,OR)を用いて定量される。RIBOGREEN(登録商標)によるRNA定量法は、Jones,L.J.ら(Analytical Biochemistry,1998,265,368−374)に教示されている。CYTOFLUOR(登録商標)4000機器(PE Applied Biosystems)は、RIBOGREEN(登録商標)蛍光を測定するために使用される。
【0481】
プローブおよびプライマーは、mDICT核酸にハイブリダイズするように設計される。リアルタイムPCRのプローブおよびプライマーの設計方法は、当該技術分野でよく知られており、PRIMER EXPRESS(登録商標)ソフトウェア(Applied Biosystems,Foster City,CA)などのソフトウェアの使用が挙げられ得る。
【0482】
タンパク質レベルの解析
FGFR4核酸のアンチセンス阻害は、FGFR4タンパク質レベルを測定することにより評価され得る。FGFR4のタンパク質レベルは、当該技術分野でよく知られたさまざまな様式で、例えば、免疫沈降、ウエスタンブロット解析(イムノブロッティング)、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)、定量的タンパク質アッセイ、タンパク質活性アッセイ(例えば、カスパーゼ活性アッセイ)、免疫組織化学、免疫細胞化学または蛍光活性化細胞分取(FACS)などで評価または定量され得る。標的に対する抗体は、さまざまな供給源(抗体のMSRSカタログ(Aerie Corporation,Birmingham,MI)など)から同定および入手され得るか、または当該技術分野でよく知られた慣用的なモノクローナルもしくはポリクローナル抗体作製法によって調製され得る。ヒトおよびラットFGFR4の検出に有用な抗体は、市販されている。
【0483】
アンチセンス化合物のインビボ試験
アンチセンス化合物、例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、動物において、FGFR4の発現を阻害して表現型の変化(体重の減少など)をもたらす能力を評価するために試験される。試験は、正常動物または実験用疾患モデルにおいて行なわれ得る。動物への投与のため、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、リン酸緩衝生理食塩水などの薬学的に許容され得る希釈剤中に製剤化される。投与としては、非経口投与経路、例えば、腹腔内、静脈内、および皮下などが挙げられる。アンチセンスオリゴヌクレオチドの投薬量および投与頻度の計算は、当業者の能力の範囲内であり、投与経路および動物の体重などの要因に依存する。アンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置期間後、種々の組織からRNAを単離し、FGFR4核酸発現の変化を測定する。FGFR4タンパク質レベルの変化を測定してもよい。
【0484】
肥満の動物モデル
非限定的な開示および引用による組込み
以下の実施例は、提供する方法、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよび組成物を例示するためだけのものであり、これらに限定されないものとする。本出願書類に示した参考文献、GENBANK(登録商標)受託番号などは各々、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。GENBANK(登録商標)受託番号を示すことにより、かかるGENBANK(登録商標)受託番号の検索によって米国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)などの配列データベースに見られ得る関連配列およびかかる配列に関する構造データ(例えば、遺伝子の構成および構造上のエレメント)は、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【実施例】
【0485】
実施例1:ハツカネズミFGFR4のアンチセンス阻害:初代肝細胞
FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドを、FGFR4 mRNA発現に対する効果についてインビトロで試験した。96ウェルプレート内に平板培養した培養初代肝細胞を、60nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理した。トランスフェクションは、CytofectinTM(Genlantis,San Diego,CA)を用いて行なった。およそ24時間の処理期間後、細胞からRNAを単離し、FGFR4 mRNAレベルを定量的リアルタイムPCRによって、本明細書に記載のようにして、表4に示したプライマー/プローブセットを用いて測定した。マウスFGFR4に対するプローブおよびプライマーは、公表された配列情報(GenBank(登録商標)受託番号BC033313.1(配列番号:10として本明細書に組み込まれている))を使用し、マウスFGFR4配列にハイブリダイズするように設計した。
【0486】
【表4】
FGFR4 mRNAレベルを、RIBOGREEN(登録商標)によって測定された全RNA含有量に従って調整した。結果を、未処理対照細胞に対するFGFR4の阻害パーセントとして示す。少なくとも30%のFGFR4発現阻害を示したアンチセンスオリゴヌクレオチドを表5に示す。
【0487】
表5のオリゴヌクレオチドは、5−10−5 2’−MOEギャップマーモチーフを有する。「5’標的部位」という見出しは、表示したGENBANK(登録商標)の受託番号の、アンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる最初の塩基に対応する最も5’側のヌクレオチドを示す。
【0488】
表5のアンチセンス化合物はすべて、20個の連結核酸塩基を有し、かつ2’−修飾を有するウィングセグメントが両側(5’および3’方向)に隣接した2’−デオキシヌクレオチドからなる中央「ギャップ」セグメントで構成されたギャップマーである。ウィングは、2’−メトキシエチル(2’−MOE)ヌクレオチドで構成されている。ヌクレオシド間(主鎖)結合は、オリゴヌクレオチド全体にわたるホスホロチオエート(P=S)である。シトシン核酸塩基はすべて、5−メチルシトシンである。
【0489】
【表5-1】
【0490】
【表5-2】
下記:
【0491】
【化4-2】
のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも75%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0492】
下記:
【0493】
【化4-3】
のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも80%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0494】
下記:299029、299036、299052、322160、393247、393248、393250、393253、393256、393257、393259、393262、393263、393269、393274、393280、393282、393298、および393299のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも85%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0495】
下記:299036、299029、393247、393250、393256、393262、393280、および393299のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも90%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0496】
下記:299029、393250、および393262のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも95%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0497】
実施例2:ヒトFGFR4のアンチセンス阻害:A459細胞
FGFR4核酸に標的化されるアンチセンスオリゴヌクレオチドを、FGFR4 mRNA発現に対する効果についてインビトロで試験した。96ウェルプレート内の培養A459細胞を、160nMのアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理した。トランスフェクションは、CytofectinTM(Genlantis,San Diego,CA)を用いて行なった。およそ24時間の処理期間後、細胞からRNAを単離し、FGFR4 mRNAレベルを、定量的リアルタイムPCRによって、本明細書に記載のようにして、表6に示したプライマー/プローブセットを用いて測定した。ヒトFGFR4に対するプローブおよびプライマーは、公表された配列情報(GenBank(登録商標)受託番号NM_002011.3(配列番号:5として本明細書に組み込まれている))を使用し、ヒトFGFR4配列にハイブリダイズするように設計した。
【0498】
【表6】
FGFR4 mRNAレベルを、RIBOGREEN(登録商標)によって測定された全RNA含有量に従って調整した。結果を、未処理対照細胞に対するFGFR4の阻害パーセントとして示す。ヒトFGFR4発現の阻害を示したアンチセンスオリゴヌクレオチドを表7に示す。
【0499】
表7のオリゴヌクレオチドは、5−10−5 2’−MOEギャップマーモチーフを有する。「5’標的部位」という見出しは、表示したGENBANK(登録商標)の受託番号の、アンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる最初の塩基に対応する最も5’側のヌクレオチドを示す。
【0500】
表7のアンチセンス化合物はすべて、20個の連結核酸塩基を有し、かつ2’−修飾を有するウィングセグメントが両側(5’および3’方向)に隣接した2’−デオキシヌクレオチドからなる中央「ギャップ」セグメントで構成されたギャップマーである。ウィングは、2’−メトキシエチル(2’−MOE)ヌクレオチドで構成されている。ヌクレオシド間(主鎖)結合は、オリゴヌクレオチド全体にわたるホスホロチオエート(P=S)である。シトシン核酸塩基はすべて、5−メチルシトシンである。
【0501】
【表7-1】
【0502】
【表7-2】
【0503】
【表7-3】
下記:
【0504】
【化4-4】
のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも75%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0505】
下記:
【0506】
【化4-5】
のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも80%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0507】
下記:299004、299038、299041、299043、299046、299047、299055、および299062のIsis Noを有するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、FGFR4 mRNAレベルの少なくとも85%阻害を示した。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的セグメントは活性な標的セグメントである。これらのアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的化させる標的領域は活性な標的領域である。
【0508】
実施例3:ハツカネズミFGFR4異種間反応性
表5のアンチセンス化合物を、マウスFGFR4 RNAの異なる領域を標的化するが、種を横切っての相補性は有するよう設計した。具体的には、表5の一部の特定のアンチセンス化合物はラットmRNAと交差反応性である。このようなものには、ISIS No
【0509】
【化4-6】
が含まれる。表5のアンチセンス化合物の一部の特定のものは、ヒトFGFR4配列と交差反応性である。ヒトFGFR4配列と交差反応性であるマウスFGFR4アンチセンス化合物を表8に列挙する。
【0510】
【表8】
インビボ薬理学的検査(予防試験)
実施例4:食事誘導性肥満モデルにおけるインビボ試験でのFGFR4レベルのアンチセンス阻害(予防試験)
C57BL/6マウス系統は、高脂肪食を与えると体重が増加しやすいことが報告されている。したがって、このマウス(8週齢)に高脂肪食を14日間与えた後、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドを投与した。次いで、マウスを以下の試験に使用し、食事誘導性肥満モデルの肝臓および脂肪組織におけるmRNA発現に対するFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドの効果を評価した。
【0511】
8週齢の雄C57BL/6マウスを、脂肪由来の58%のカロリーを含む高脂肪食(Research Diet D 12492,Research Diets Inc.,New Brunswick,NJ)に14日間置いた後、最初の投与を行なった。マウスを3つの処置群に分けた。1つの群には、25mg/kgの用量のISIS 393250(配列番号:18)の皮下注射を、週2回12週間与えた。第2群には、25mg/kgの用量のISIS 141923、CCTTCCCTGAAGGTTCCTCC(配列番号:173)の皮下注射を、週2回12週間与えた。オリゴヌクレオチドは、注射用0.9%生理食塩水に溶解させた。また、通常の飼料を与えたマウス群には、生理食塩水の皮下注射を週2回12週間行なった。高脂肪食を与えた生理食塩水注射群を、オリゴヌクレオチド処置群と比較するための対照群とした。
【0512】
12週間の処置期間後、マウスを致死させ、FGFR4 mRNAレベルを肝臓、褐色脂肪組織(BAT)および白色脂肪組織(WAT)において評価した。mRNAレベルは、リアルタイムPCRによって、本明細書の他の実施例に記載のようにして定量した。結果を表9に示し、高脂肪食を与えた生理食塩水処置マウスに対する阻害パーセントで示す。
【0513】
【表9】
FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置では、FGFR4 mRNAレベルが肝臓、褐色脂肪組織および白色脂肪組織において、それぞれ、約69%、57%および70%低下したが、対照アンチセンスオリゴヌクレオチド処置では低下しなかった。このデータは、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置によって、標的mRNAレベルが肝臓、褐色脂肪組織および白色脂肪組織において有効に低下し得ることを示す。
【0514】
実施例5:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の体重に対する効果(予防試験)
雄C57BL/6Jマウス(0時点で10週齢)に58%高脂肪食を14日間与え、次いで、体重と体組成に基づいて適合群(n=6)に分け、生理食塩水、ISIS 141923(配列番号:173、対照オリゴヌクレオチド)またはISIS 393250(配列番号:18、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド)の週2回の皮下注射によって処置した。マウスは、25mg/kgの用量で週2回のISIS 141923もしくはISIS 393250、または生理食塩水で週2回処置した。また、通常の飼料を与えたマウス群には、正常対照として生理食塩水の皮下注射を週2回行なった。処置は12週間継続した。試験終了時にマウスを致死させ、組織を回収して重量を計測した。結果を表10に示す。
【0515】
【表10】
ISIS 393250(配列番号:18)でのC57BL/6Jマウスの処置により、体重増加の減少がもたらされ、動物は平均4.1グラム増えたが、生理食塩水処置対照は10.4グラム増えた。対照オリゴヌクレオチドで処置した動物は、体重が平均7.9グラム増えた。
【0516】
生理食塩水−飼料の同腹子動物は、体重が3.6グラム増えたのに対して、生理食塩水高脂肪摂取対照では10.4グラム増えた。
【0517】
処置群間で食物摂取量に認識可能な変化はなかった。
【0518】
実施例6: ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の体脂肪含有量に対する効果(予防試験)
雄C57BL/6Jマウス(0時点で10週齢)を体重と体組成に基づいて適合群(n=6)に分け、、生理食塩水、ISIS 141923、(配列番号:173、対照オリゴヌクレオチド)またはISIS 393250(配列番号:18、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド)の週2回の皮下注射によって処置した。マウスは、25mg/kgの用量で週2回のISIS 141923もしくは25mg/kgのISIS 393250、またはある容量の生理食塩水で処置した。また、通常の飼料を与えたマウス群には、生理食塩水の皮下注射を週2回行なった。処置は12週間継続した。体脂肪含有量を、第0、6、9.5および11週に測定した。結果を表11および12に示す。
【0519】
【表11】
ISIS 393250(配列番号:18)で処置した高脂肪食のマウスは、体脂肪含有量の増加を示さず(体脂肪は一定レベルに維持)、最初の第0週では4.28gであり、最後の第11週では4.67gであった。高脂肪食の生理食塩水処置動物は体脂肪含有量の有意な増加を示し、最初の第0週では4.66gであり、最後の第11週では11.93gであった。対照アンチセンスオリゴヌクレオチドISIS 141923で処置した高脂肪食のマウスは、生理食塩水処置マウスと同様の体脂肪含有量の増加を示し、最初の第0週では4.55gであり、最後の第11週では8.21gであった。除脂肪体重は、比較的不変のままであった。飼料食のマウスは体脂肪含有量において有意な変化を示さず、最初の第6週では3.16gであり、最後の第11週では3.54gであった。
【0520】
【表12】
ISIS 393250で処置した高脂肪食のマウスは体脂肪含有量パーセントの減少を示し、最初の第0週では16.1%であり、最後の第11週では15.3%であった。高脂肪食の生理食塩水処置動物は体脂肪含有量パーセントの有意な増加を示し、最初の第0週では17.7%であり、最後の第11週では32.0%であった。対照ASOであるISIS 141923で処置した高脂肪食のマウスは、体脂肪含有量の割合の増加を示し、最初の第0週では17.3%であり、最後の第11週では23.8%であった。飼料食のマウスは、体脂肪含有量の有意な変化を示さず、最初の第6週では12.2%であり、最後の第11週では12.9%であった。
【0521】
インビボ薬理学(逆転試験)
実施例7:FGFR4レベルのアンチセンス阻害:食事誘導性肥満モデルにおけるインビボ試験(逆転試験)
C57BL/6マウス系統は、高脂肪食を与えると体重が増加しやすいことが報告されている。したがって、このマウスに高脂肪食を3ヶ月間与え、次いで、マウスを以下の試験に使用し、食事誘導性肥満モデルの肝臓および脂肪組織におけるmRNA発現に対するFGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドの効果を評価した。
【0522】
4週齢の雄C57BL/6マウスを、脂肪由来の58%のカロリーを含む高脂肪食(Research Diet D 12492,Research Diets Inc.,New Brunswick,NJ)に3ヶ月間置いた。マウスを3つの処置群に分けた。1つの群には、25mg/kgの用量のISIS 393250(配列番号:18)の皮下注射を、週2回9.5週間与えた。第2群には、25mg/kgの用量のISIS 141923(配列番号:173)の皮下注射を、週2回9.5週間与えた。オリゴヌクレオチドは、注射用0.9%生理食塩水に溶解させた。第3群のマウスには、生理食塩水の皮下注射を週2回9.5週間行なった。生理食塩水注射群を、オリゴヌクレオチド処置群と比較するための対照群とした。
【0523】
9.5週間の処置期間後、マウスを致死させ、FGFR4 mRNAレベルを肝臓、褐色脂肪組織(BAT)および白色脂肪組織(WAT)において評価した。mRNA発現レベルは、リアルタイムPCRによって、本明細書の他の実施例に記載のようにして定量した。結果を表13に示し、高脂肪食を与えた生理食塩水処置マウスに対する阻害パーセントで示す。
【0524】
【表13】
FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置では、FGFR4 mRNAレベルが肝臓、褐色脂肪組織および白色脂肪組織において、それぞれ、約80%、70%および45%低下したが、対照アンチセンスオリゴヌクレオチド処置では低下しなかった。このデータは、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置によって、標的mRNA発現が肝臓、褐色脂肪組織および白色脂肪組織において有効に阻害され得ることを示す。
【0525】
実施例8:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の体重に対する効果(逆転試験)
4週齢の雄C57BL/6マウスを、脂肪由来の58%のカロリーを含む高脂肪食(Research Diet D 12492,Research Diets Inc.,New Brunswick,NJ)に3ヶ月間置いた。マウスを、同じ開始時平均血中グルコースレベル、体重および体組成を有する3つの処置群(n=6)に分け、生理食塩水、ISIS 141923(対照オリゴヌクレオチド)またはISIS 393250の週2回の皮下注射によって処置した。マウスは、25mg/kgの用量のISIS 141923もしくはISIS 393250、または類似容量の生理食塩水で処置した。処置は9.5週間継続した。第84日にマウスを致死させ、組織を回収して重量を計測した。結果を表14に示す。
【0526】
【表14】
ISIS 393250でのC57BL/6Jマウスの処置により体重の減少がもたらされ、動物は平均5.6グラム体重が減少したが、生理食塩水処置対照は比較的不変のままであった(0.4グラム増加)。対照オリゴヌクレオチドで処置した動物は、体重が平均2.5グラム減少した。
【0527】
したがって、FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置により、体重が約10%減少した(35.2±0.7に対して生理食塩水群では40.1±1.8g;P<0.05)が除脂肪体重は変化しなかった。
【0528】
実施例9:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の体脂肪含有量に対する効果(逆転試験)
雄C57BL/6Jマウス(第0週の時点で4週齢)に58%高脂肪食を3ヶ月間与え、次いで、同じ平均血中グルコースレベル、体重および体組成を有する適合群(n=6)に分け、週2回の生理食塩水、または25mg/kgの週2回のISIS 141923もしくはISIS 393250の皮下注射によって処置した。処置は9.5週間継続した。体脂肪含有量を、第0、3.5、7.5および9.5週に測定した。結果を表15および16に示す。
【0529】
【表15】
ISIS 393250で処置した高脂肪食のマウスは、体脂肪含有量の有意な減少を示し、最初の第0週では14.81gであり、最後の第9.5週では8.21gであった。高脂肪食の生理食塩水処置動物は体脂肪含有量の減少を示さず、最初の第0週では14.63gであり、最後の第9.5週では15.26gであった。対照ASOであるISIS 141923で処置した高脂肪食のマウスは、体脂肪含有量のわずかな減少を示し、最初の第0週では14.94gであり、最後の第9.5週では12.15であった。
【0530】
FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置により、精巣上体脂肪パッド重量が約40%減少し(1.41±0.06に対して生理食塩水群では2.37±0.15g;P<0.001)、腎周囲脂肪パッド重量が約62%減少し(0.40±0.03に対して生理食塩水群では1.06±0.09g;P<0.001)、全身脂肪含有量が約44%減少した(8.21±0.55に対して生理食塩水群では15.25±1.12g;P<0.001)が、除脂肪体重は変化しなかった。
【0531】
【表16】
ISIS 393250で処置した高脂肪食のマウスは、体脂肪含有量の減少を示し、最初の第0週では36.1%であり、最後の第9.5週では23%であった。生理食塩水処置動物は体脂肪含有量の減少を示さず、最初の第0週では36.5%であり、最後の第9.5週では37.0%であった。対照アンチセンスオリゴヌクレオチドISIS 141923で処置した高脂肪食のマウスは体脂肪含有量のわずかな減少を示し、最初の第0週では36.1%であり、最後の第9.5週では30.9%であった。FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチド処置動物は、9.5週間後に体脂肪含有量の有意な減少を示し、これは、ほぼ13%の減少を示す。
【0532】
実施例10:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の血中グルコースレベルに対する効果(逆転試験)
医療行為における耐糖能試験は、どれだけ速くグルコースが血中から排除されるかを調べるためのグルコースの投与であり、糖尿病について試験するために使用される。食事誘導性肥満(DIO)C57BL/6Jマウスから血液を採取し、グルコース濃度を解析した。結果を表17に示し、第6週の空腹時血漿グルコースレベルの変化を示す。インスリン耐性試験(ITT)では、食物を午前9時15分に撤収し、ITTを午後1時30分から開始した。インスリン用量は0.5U/kgとした。腹腔内グルコース処置試験(IPGTT)のため、マウスを一晩絶食させ、IPGTTを午前8時30分から開始した。グルコース用量は1.00g/kgとした。結果を表18に示す。
【0533】
【表17】
グルコース負荷刺激に応答して(In In response to)、ISIS 393250で処置した動物は、改善された糖耐性を示す。30分の時点でのピーク血漿グルコースレベルは、生理食塩水処置対照より50%を超えて低下し、その後、グルコースの減少は、対照と比べて大きくなった。これは、アンチセンスによるFGFR4の阻害によって糖耐性が改善されたことを示す。この結果により、グルコースは、対照群と比べると、ISIS 393250で処置したマウスの血中からずっとより速やかに除去されることが示された。これは、アンチセンスによるFGFR4の阻害により糖耐性が増大され得、したがって、グルコース不耐性および/またはインスリン抵抗性の障害またはこれらに関連している障害、例えば、肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病、および高血糖症などの処置、予防および/または改善に有用であり得ることを示す。図3も参照のこと。
【0534】
【表18】
インスリン耐性試験も行なった。インスリンの注射後、ISIS 393250で処置した動物において、グルコース低減の速度および大きさの増大がみとめられた。ITT中、ISIS 393250で処置したマウスでは、生理食塩水処置対照と比べてグルコースレベルが低下し、これはインスリン感受性の増大を示す。図2も参照のこと。
【0535】
実施例11:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の代謝率に対する効果(逆転試験)
雄C57BL/6Jマウスを、第8週の時点で既知の方法による代謝率の測定に供した。代謝率(酸素消費速度VO2−ml/時/kgによって測定)は、表19に示すように、明期と暗期の両方において測定した。
【0536】
【表19】
表19に示されるように、ISIS 393250での処理により、生理食塩水処置対照またはISIS 141923処置対照のいずれかと比べて、明期と暗期の両方において代謝率の増大がもたらされた。このデータは、ISIS 393250で処置したマウスが対照群のマウスより高い代謝率を有したことを示す。具体的には、ISIS 393250により、代謝率は第8週において、生理食塩水処置対照と比べて約11%(暗)および7%(明)増大したが、呼吸商は比較的不変のままであった(図1参照)。これは、ISIS 393250が、代謝率を上げること、そして次に体重および体脂肪を減少させることに有用であり得ることを示す。この実施例のISIS 393250で処置した動物では、体重および体脂肪の減少(実施例7および8に示したデータ)が処置の第7.5週に見られ得る。したがって、本明細書において提供する化合物は、肥満、メタボリックシンドロームおよび関連障害の処置、予防および/または改善に有用である。
【0537】
実施例12:ISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の脂肪組織重量に対する効果(逆転試験)
雄C57BL/6Jマウスを、既知の方法による組織重量の測定に供した。精巣上体白色脂肪組織(epiWAT)、腎周囲白色脂肪組織(periWAT)、および褐色脂肪組織(BAT)の組織重量を測定し、表20に示す。
【0538】
【表20】
このデータは、アンチセンスオリゴヌクレオチドが、脂肪組織重量の減少に有効であることを示す。精巣上体白色脂肪組織(epiWAT)、腎周囲白色脂肪組織(periWAT)、および褐色脂肪組織(BAT)の組織重量はすべて、各脂肪組織型において、Isis 393250−FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドの処置により、生理食塩水対応群と比べて減少した。Isis 393250−FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置による精巣上体白色脂肪組織(epiWAT)重量は、生理食塩水処置対照群と比べて約40%減少した。Isis 393250−FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置による腎周囲白色脂肪組織(periWAT)重量は、生理食塩水処置対照群と比べて約62%減少した。Isis 393250−FGFR4アンチセンスオリゴヌクレオチドでの処置による褐色脂肪組織(BAT)重量は、生理食塩水処置対照群と比べて約23%減少した。
【0539】
実施例13:白色脂肪組織の分化および増殖および細胞の大きさに対するISIS 393250によるFGFR4のアンチセンス阻害の効果(逆転試験)
肥満は、除脂肪体重に対して過剰な皮下脂肪を特徴とする。肥満状態では、脂肪組織は、体内のほとんどの組織と反対に、成長し続ける。脂肪組織の成長は、成熟脂肪細胞の拡大と、脂肪細胞の前駆細胞(前駆脂肪細胞)からの新たな脂肪細胞の形成の両方に起因している。したがって、脂肪蓄積は、脂肪組織細胞の大きさの増大(肥大)ならびに数(過形成)と関連している。
【0540】
上記の脂肪蓄積の記載によって示されるように、体脂肪含有量の減少は、一部、脂肪細胞の大きさの縮小によるものである(図4参照)。ISIS 393250は、生理食塩水処置およびISIS 141923処置の白色脂肪組織と比べて白色脂肪組織細胞の大きさの縮小をもたらし、これは、脂肪細胞の増殖または分化に対する効果の可能性を示す。
【0541】
実施例14:A549細胞におけるヒトFGFR4の用量応答アンチセンス阻害、プライマープローブセットRTS1325
少なくとも80%のFGFR4のインビトロ阻害を示すいくつかのアンチセンスオリゴヌクレオチドを、種々の用量でA549細胞において試験した。細胞を、5500細胞/ウェルの密度で平板培養し、表21に示したnM濃度のアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理した。およそ24時間の処理期間後、細胞からRNAを単離し、FGFR4 mRNAレベルを、定量的リアルタイムPCRによって、本明細書に記載のようにして測定した。ヒトFGFR4プライマープローブセットRTS1325を用いてmRNAレベルを測定した。FGFR4 mRNAレベルを、RIBOGREEN(登録商標)によって測定された全RNA含有量に従って調整した。結果を、未処理対照細胞に対するFGFR4の阻害パーセントとして示す。表21に示されるように、FGFR4 mRNAレベルは用量依存的に低下した。
【0542】
【表21】
図1
図2
図3
図4
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]