(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持部材変位手段は、上下方向に沿うように配置した前記缶体支持部材が前記缶体の内部に挿入された後、当該缶体支持部材が前記上下方向と交差する方向に沿うように当該缶体支持部材を変位させ、
前記画像形成手段は、前記支持部材変位手段により変位し前記上下方向と交差する方向に沿うように配置された当該缶体支持部材により支持された前記缶体の前記外周面に対して上方からインクを吐出し当該外周面に画像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像形成システム100を上方から眺めた場合の図である。
本実施形態における画像形成システム100は、飲料缶などに用いられる缶体10に対してデジタルの画像情報に基づき画像を形成する。ここで、この画像形成システム100には、インクジェット方式を利用して缶体10への画像形成を行う複数の画像形成装置200と、不図示の缶体製造工程にて製造された缶体10をこの複数の画像形成装置200へ順次供給する缶体供給機構300と、画像形成装置200により画像が形成された缶体10を排出する缶体排出機構400とから構成されている。また、画像形成システム100には、予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPUなどを備え、画像形成システム100に設けられた各装置、各機構部の制御を行う制御部500が設けられている。
【0011】
ここで、本実施形態では、3つの画像形成装置200が設けられており、各々の画像形成装置200にて、缶体10への画像形成が行われる。このため、本実施形態では、単一の画像形成装置200を用いて缶体10への画像形成を行う場合に比べ、単位時間あたりに画像形成を行うことが可能な缶体10の数が多くなっている。
ここで、3つの画像形成装置200は、正三角形(不図示)の頂点に相当する箇所にそれぞれ設けられている。さらに説明すると、3つの画像形成装置200は、予め定められた箇所(図中符号1Aに示す箇所)を中心として放射状に配置されている。さらに説明すると、3つの画像形成装置200は、その中心部が、円形の仮想線1Bの上に載るように配置されている。
【0012】
また、画像形成装置200の各々は、予め定められた受け取り箇所(図中符号1Cで示す箇所、以下「缶体受け取り箇所1C」と称することがある)にて、缶体供給機構300から供給された缶体10を受け取る。また、画像形成装置200の各々は、予め定められた排出箇所(図中符号1Dで示す箇所、以下「缶体排出箇所1D」と称することがある)にて、画像が形成された缶体10を排出する。ここで、缶体受け取り箇所1C、および、缶体排出箇所1Dは、上記仮想線1Bよりも内側に配置されている。
【0013】
ここで、
図2(画像形成装置200を説明するための図)を参照し、画像形成装置200について詳細に説明する。なお、同図(A)は、画像形成装置200を上方から眺めた場合の図であり、同図(B)は、同図(A)における矢印IIB方向から画像形成装置200を眺めた場合の図である。
【0014】
画像形成装置200の各々は、同図(A)に示すように、円柱状に形成されるとともに不図示のモータにより駆動され図中矢印に示す方向に回転する回転部材210を備えている。また、画像形成装置200には、同図(B)に示すように、この回転部材210を支持する支持台220が設けられている。
【0015】
さらに、画像形成装置200には、同図(A)に示すように、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに回転部材210の回転方向において45°おきに設けられ、上記缶体供給機構300により供給された缶体10を保持する複数(本実施形態では8つ)の保持機構230が設けられている。付言すると、画像形成装置200の各々には、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに回転部材210を中心として放射状に配置され、缶体供給機構300により供給された缶体10を保持する保持機構230が複数設けられている。
【0016】
また、画像形成装置200には、保持機構230により保持されている缶体10の外周面に対し紫外線硬化型のインクを吐出し画像を形成する画像形成手段として機能する4つのインクジェットヘッド240が設けられている。さらに、回転部材210の回転方向において、4つのインクジェットヘッド240よりも下流側に設けられ、保持機構230により保持されている缶体10の外周面に対して紫外線を照射するUVLED(Ultraviolet Light Emitting Diode)ランプ250が設けられている。さらに、4つのインクジェットヘッド240の各々に対応するように複数設けられ、インクジェットヘッド240の清掃を行うヘッドクリーナ(不図示)が設けられている。
【0017】
ここで、インク吐出部として機能する各インクジェットヘッド240は、缶体10に対して互いに異なる色のインクを吐出する。また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、回転部材210の回転方向において互いに隣接するように設けられている。また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、回転部材210を中心として放射状に配置されているとともに、回転部材210の回転方向において45°おきに配置されている。
【0018】
また、4つのインクジェットヘッド240およびUVLEDランプ250は、画像形成システム100が設置されている設置面に対して固定され静止した状態となっている(
図4参照)。なお、インクジェットヘッド240には、オンデマンド型とよばれる分類に属する、ピエゾ素子(圧電素子)を変形させることにより発生する圧力により微小な穴からインクを吐出させるピエゾ方式や、蒸気圧により微小な穴からインクを吐出させる熱方式を採用することができる。そのほか、コンティニアス型とよばれる分類に属する、電気的な力などによってインクを吐出する方式を採用することもできる。
【0019】
ここで、保持機構230の各々は、
図2(B)に示すように、回転部材210の外周面から突出するように設けられるとともに略水平に配置され回転部材210に固定された固定部材231を備えている。さらに、缶体10に挿入され缶体10を支持する缶体支持部材の一例としての支持筒(マンドレル)232を有している。ここで、支持筒(マンドレル)232は、基部232−1と回転部232−2により構成される。この場合、基部232−1に回転部232−2が搭載され、基部232−1に設置されたモータ(不図示)の回転軸は回転部232−2に接続されている。また、基部232−1は円盤状部材233に結合されている。
【0020】
ここで、支持筒232は、円筒状に形成されている。また、支持筒232は、
図2(B)における中央にて示しているように、一端部232Aおよび他端部232Bを有している。なお、本実施形態では、缶体10に支持筒232が挿入される際、支持筒232の一端部232Aを先頭として缶体10への支持筒232の挿入が行われる。また、本実施形態では、支持筒232の他端部232Bに取り付けられた円盤状部材233、円盤状部材233および固定部材231の両者を貫通するように設けられ円盤状部材233を固定部材231に固定するシャフト234が設けられている。
【0021】
ここで、本実施形態では、シャフト234を中心として円盤状部材233が回転するようになっている。また、本実施形態では、図示は省略するが、この円盤状部材233を、シャフト234を中心に回転させる回転機構が設けられている。なお、この回転機構は、例えば、円盤状部材233内部にウォームホイル(不図示)を配置し、固定部材231内部にウォーム(不図示)を配置することにより構成することができる。この場合、固定部材231内部のウォームをモータ(不図示)で回転させることにより、円盤状部材233を回転させることができる。
【0022】
また、本実施形態では、基部232−1の内部に収められ、回転軸が回転部232−2(缶体10)に接続され、回転部232−2(缶体10)を周方向に回転させる回転手段として機能するサーボモータ(不図示)が設けられている。ここで、本実施形態では、不図示のロータリエンコーダによってサーボモータの回転軸の回転位置(位相)が検出されるようになっており、ロータリエンコーダによる検出結果に基づき、各インクジェットヘッド240におけるインクの吐出開始タイミングが制御されるようになっている。これにより、各インクジェットヘッド240によって缶体10に形成される像が互いにずれることが抑制されるようになっている。
【0023】
ここで、
図2を参照しながら画像形成装置200の動作を説明する。
画像形成装置200は、まず、
図2(A)、(B)にて示す缶体受け取り箇所1Cにて、缶体供給機構300により搬送されてきた缶体10を受け取る。
具体的には、
図1にて示した缶体供給機構300によって缶体受け取り箇所1Cまで缶体10が搬送されてくるとともに、缶体受け取り箇所1Cには、画像形成装置200に設けられた支持筒232が待機している。その後、缶体供給機構300からの缶体10の落下が行われるとともに、支持筒232による缶体10の吸引が行わる。これにより、画像形成装置200による缶体10の受け取りが行われる。
【0024】
なお、本実施形態では、支持部材変位手段の一部として機能する上記回転機構によって円盤状部材233が回転され、支持筒232による缶体10の受け取り行われる際には、支持筒232の軸心が上下方向(鉛直方向)に沿うように支持筒232が配置されている。そして、支持筒232による缶体10の受け取りは、上方から移動してきた缶体10の内部に支持筒232が入り込むことで行われる。
【0025】
また、本実施形態では、支持筒232の一端部232Aの先端に、その内部と通じている通風孔(不図示)が形成されている。また、支持筒232の内部の空気を吸引する吸引装置、および、支持筒232の内部に空気を送り込む送り込み装置が設けられており、吸引装置による吸引が行われることで、支持筒232の内部が負圧とされ、通風孔を通して上記缶体10の吸引が行わる。また、送り込み装置による空気の送り込みが行われることで、支持筒232の内部の圧力が高まり、通風孔を通して缶体10の内部の圧力が高まり、缶体10は支持筒232から離れる方向の力が働き、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる(後述)。
【0026】
なお、本実施形態における缶体10は、円筒状に形成されている。また、缶体10は、長手方向における一方の端部に底部が形成されこの一方の端部が塞がれた状態となっている。一方で、缶体10の他方の端部は、塞がれておらず開放された状態となっている。支持筒232による缶体10の支持は、この開放された側から缶体10の内部に支持筒232が入り込むことで行われる。
【0027】
支持筒232による缶体10の支持が行われた後、停止状態にあった回転部材210の回転が行われる。これにより、缶体10は、
図2(A)において、反時計回り方向に向かって移動する。付言すると、支持部材移動手段の一部として機能する回転部材210の回転が行われることで支持筒232の移動が行われ、この支持筒232の移動に伴い、缶体10が図中反時計回り方向に向かって移動する。
【0028】
また、本実施形態では、支持筒232による缶体10の支持が行われた後、支持筒232の一部である回転部232−2の回転が開始され、缶体10の周方向に沿った缶体10の回転が開始される(缶体10の自転)。なお、本実施形態では、缶体受け取り箇所1Cから一つ目のインクジェットヘッド240までの間に位置する領域にて、支持筒232の加速(回転速度の上昇)が行われ、一つめのインクジェットヘッド240に達するまでに、支持筒232の回転速度が予め定められた回転速度となる。
【0029】
さらに、本実施形態では、支持筒232による缶体10の支持が行われた後、固定部材231内部に収納されたモータ(不図示)が駆動され、円盤状部材233がシャフト234を中心に回転する。これより、本実施形態では、
図2(B)の符号2Dに示すように、支持筒232が水平方向に沿うようになり(上下方向と交差する方向に沿うようになり)、缶体10が寝た状態となる。その後、缶体10が、一つめのインクジェットヘッド240の下方に達するとともに、缶体10の移動(回転部材210の回転)が停止される。
【0030】
次いで、この一つ目のインクジェットヘッド240から、下方に位置し予め定められた速度で回転(自転)している缶体10に向けてインクが吐出され、缶体10の外周面に対して一色目のインクによる画像が形成される。ここで本実施形態では、このように、缶体10の上方から缶体10に向けてインクが吐出される。この場合、重力の作用方向とインクの吐出方向とが一致するようになり、吐出されたインクの挙動が安定し、インクの吐出位置をより精度よくコントロールすることができるようになる。
【0031】
その後、本実施形態では、回転部材210の回転が再開され、一つめのインクジェットヘッド240による画像の形成が行われた缶体10が、二つめのインクジェットヘッド240の下方に達する。そして、二つめのインクジェットヘッド240の下方に缶体10が達すると、回転部材210の回転が再び停止される。次いで、この二つめのインクジェットヘッド240によって、二色目のインクによる画像形成が行われる。
【0032】
なお、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において(互いに隣接する二つのインクジェットヘッド240の一方のインクジェットヘッド240から他方のインクジェットヘッド240に向かう途中において)、缶体10の回転(缶体10の自転)を継続して行うこともできるし、缶体10の回転を一旦停止し、二つめのインクジェットヘッド240に達するまでに回転を再開することもできる。なお、回転を停止させる場合は、缶体10に付着しているインクの一部が重力により下方へ移動し、インクの付着むらが生じるおそれがある。このため、回転を継続する方が、インクの付着むらは生じにくくなる。
【0033】
また、上記では、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において、缶体10を一定の速度で回転させる場合を説明したが、一つ目のインクジェットヘッド240から二つ目のインクジェットヘッド240に向かう途中において、缶体10の回転速度を増加させることもできるし缶体10の回転速度を低下させることもできる。
【0034】
その後、本実施形態では、三つめのインクジェットヘッド240への缶体10の移動、三つめのインクジェットヘッド240による画像の形成、四つめのインクジェットヘッドへ240への缶体10の移動、四つめのインクジェットヘッド240による画像の形成が行われる。その後、缶体10が、UVLEDランプ250の下方まで移動し、缶体10の外周面に対して紫外線が照射される。これにより、缶体10の外周面に付着しているインクが硬化する。なお、本実施形態では、UVLEDランプ250を用いた場合を説明したが、UVLEDランプ250に替えてメタルハライドランプ等のランプも用いることができる。但し、UVLEDランプ250の方が、コンパクトでありまた消費電力が少なくて済む。
【0035】
また、本実施形態では、各画像形成装置200にUVLEDランプ250を配置した場合を説明したが、スペース等の関係で各画像形成装置200にUVLEDランプ250を設けることが難しい場合には、3つの画像形成装置200の下流側に一つのUVLEDランプ250を設けることができる。
また、本実施形態では、紫外線硬化型のインクを用いた場合を説明したが、熱硬化型のインクを使用することもでき、この場合は、例えば、
図1の符号1Eに示すヒータにより缶体10が加熱され缶体10の表面のインクが硬化する。
【0036】
UVLEDランプ250による缶体10への紫外線の照射が行われた後、本実施形態では、
図2(B)の符号2Eに示すように、缶体10が起立した状態となる。具体的に説明すると、回転機構によって円盤状部材233がシャフト234を中心に回転し、支持筒232が起立するようになる。そしてこの起立に伴い缶体10も起立する。その後、本実施形態では、缶体排出箇所1Dにて、支持筒232から缶体10が取り外されるとともに、取り外されたこの缶体10は缶体排出機構400により保持される。その後、この缶体10は、缶体排出機構400により搬送される。
【0037】
ここで、本実施形態では、上記のように、支持筒232による缶体10の受け取り行われる際、支持筒232の軸心が上下方向に沿うように支持筒232は配置される。また、缶体10が支持筒232から取り外される際にも、支持筒232の軸心が上下方向に沿うように支持筒232が配置される。
【0038】
ここで、支持筒232による缶体10の受け取りが行われる際、
図3(画像形成装置200の比較例を示した図)の符号3Aに示すように、支持筒232を寝かしておくこともできる。ところでこの場合、支持筒232に対し缶体10を供給する供給装置などを支持筒232の側方に設ける必要が生じ、画像形成システム100の占有面積が増大しやすくなる。また、缶体10が支持筒232からの取り外される際にも、
図3の符号3Bに示すように、支持筒232を寝かしておくこともできるが、この場合も、取り外された缶体10を搬送する搬送装置などを支持筒232の側方に設ける必要が生じ、画像形成システムの占有面積が増大しやすくなる。
一方で本実施形態の構成の場合、支持筒232の上方に、缶体10を供給する装置(缶体供給機構300)を位置させることができ、また、支持筒232の上方に、取り外された缶体10を搬送する装置(缶体排出機構400)を位置させることができる。このため本実施形態の構成の場合、画像形成システム100の占有面積の増大が生じににくくなっている。このことは、
図1にて示した円形の仮想線1Bで示す領域内に缶体受け取り箇所1C及び缶体排出箇所1Dが配置されていることから容易に推認することができる。
【0039】
次に、缶体供給機構300および缶体排出機構400について説明する。
図4は、
図1に示した画像形成システム100を矢印IV方向から眺めた場合の図である。また、
図5は、缶体供給機構300を説明するための図である。なお、
図4では、3つ設けられた画像形成装置200のうちの
図1にて下方に位置する二つ画像形成装置200の図示を省略している。
【0040】
図4に示すように、缶体供給機構300は、画像形成装置200の上部に配置され、画像形成装置200の上部から缶体10を画像形成装置200に供給する。ここで、缶体供給機構300は、上方から下方に向かうように配置されたダクト310を備え、このダクト310を利用して、画像形成装置200に対して缶体10を供給する。なお、このダクト310は、
図5に示すように、90°捩じられた状態で形成されており、寝た状態で搬送されてきた缶体10を、起立した状態で画像形成装置200に供給する。
【0041】
なお、ダクト310は、
図1に示すように、画像形成装置200の各々に対応するように複数設けられている。さらに、ダクト310の各々は、
図1に示すように、画像形成装置200よりも内側に配置されている。付言すると、ダクト310の各々は、上記円形の仮想線1B(
図1参照)よりも内側に配置されている。また、ダクト310が互いに干渉しないようにするため、各ダクト310は、円形の仮想線1Bの中心部(符号1Aに示す箇所)に向かっておらず、この中心部に向かう直線に対して傾斜した状態で配置されている。付言すると、各ダクト310は、缶体受け取り箇所1Cから上記中心部(符号1Aに示す箇所)に向かう仮想線に対して傾斜した状態で配置されている。
【0042】
次に、缶体排出機構400について説明する。
缶体排出機構400には、
図4に示すよう、画像形成装置200の上方に配置され画像形成装置200にて画像が形成された缶体10を保持して搬送する第1搬送機構410、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10の外周面に保護層を形成する保護層形成装置440、この保護層形成装置440により保護層が形成された缶体10を搬送する第2搬送機構420、第2搬送機構420から缶体10を受け取りこの缶体10を搬送する第3搬送機構430が設けられている。
【0043】
ここで、第1搬送機構410は、
図4に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド411と、この保持パッド411よりも上方に配置され保持パッド411を上方から支持する上方支持部材412とを備える。ここで、この上方支持部材412は、
図1に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動するように設けられている。また、上方支持部材412は、
図1に示すように、3つの画像形成装置200のそれぞれに設けられた缶体排出箇所1Dを経由するように設けられている。また、上方支持部材412は、
図1に示すように、上記円形の仮想線1Bの内側を通過するように設けられている。
【0044】
ここで本実施形態では、画像形成装置200による画像形成が行われた缶体10は、缶体排出箇所1D(
図4参照)まで達した際に、上記保持パッド411により保持される。
具体的には、缶体10が缶体排出箇所1Dまで達すると、これまで缶体10を支持筒232に固着するため吸引に換えて、支持筒232の内部の空間に対し圧力の高められた空気が供給され、支持筒232の内部と外面を貫通する通風孔により支持筒232と缶体10の空隙に圧力の高められた空気が流入し、この空間の圧力が高められ、支持筒232から離脱しようとする力が缶体10に働く。これにより、支持筒232により支持されている缶体10は、上方に向かって移動するようになる。一方で、保持パッド411も吸引を開始する。これにより、缶体10が保持パッド411により保持されるようになる。また、保持パッド411を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド411が支持筒232まで下降し、保持パッド411が吸引を開始し、一方、支持筒232は缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10を支持筒232から保持パッド411へ移動することを促し、また保持パッド411が缶体10を吸着した後、保持パッド411を上昇することにより、缶体10が支持筒232から外れて、保持パッド411に移動し、保持パッド411に保持するようにすることもできる。なお、保持パッド411により保持された缶体10は、上方支持部材412の移動に伴い移動し、保護層形成装置440に到達する。
【0045】
なお、第1搬送機構410では、保持パッド411が3ピッチ送りで間欠送りされる。付言すると、第1搬送機構410では、互いに隣接する保持パッド411の一方と他方との間隔を1ピッチとした場合に、一回当たりの保持パッド411の送り量が3ピッチとなっている。さらに説明すると、本実施形態では、一回当たりの保持パッド411の送り量を、画像形成装置200の設置数と同数である「3」としている。
【0046】
また、本実施形態では、3つ設けられた画像形成装置200のうちの一つの画像形成装置200における缶体排出箇所1Dと、この一つの画像形成装置200に隣接する画像形成装置200(この一つの画像形成装置200よりも缶体10の搬送方向における下流側に位置する画像形成装置200)における缶体排出箇所1Dとの間に位置する保持パッド411の個数(以下、「隣接間個数」と称する)が、画像形成装置200の設置数の自然数倍となっている。具体的には、本実施形態では、隣接間個数が、
図1に示すように、画像形成装置200の設置数である3の自然数倍である6となっている。
【0047】
そして、本実施形態では、このような構成となっている結果、
図6(第1搬送機構410における缶体10の搬送状態を示した図)に示すように、画像形成装置200の各々から順次排出される缶体10が保持パッド411により適切に保持され、下流側へと順次搬送されていく。さらに言えば、このような構成とすることにより、画像形成装置200から排出された缶体10を保持した保持パッド411は、缶体10を保持したまま順次移動し、下流に位置する次の画像形成装置200から排出される缶体10の保持を担当する保持パッド411を重複することなく、保持している缶体10を保護層形成装置440に搬送することができる。そのため、缶体10を保持していない、空の保持パッド411が当該下流の画像形成装置200から排出される缶体10の保持を担当する保持パッド411となる。付言すると、画像形成装置200から排出された缶体10が保持パッド411により保持される際に、この保持パッド411が他の缶体10で埋まっていることが生じず、保持パッド411が空の状態となっている。なお、
図6では、缶体10を黒丸で表示している。また、
図6では、同図(A)にて、初期状態を示し、同図(H)にて、21ピッチ送った後の状態を示している。
【0048】
次に、保護層形成装置440について説明する。
保護層形成装置440は、
図1に示すように、その一部が第1搬送機構410の下部に設けられており、まず、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10を下方から支持する。次いで、支持した缶体10を寝かせるとともにこの缶体10の外周面にロール状部材を接触させ、この外周面に、保護層としての役割を果たすようになる塗料を塗布する。その後、保護層形成装置440は、この缶体10を第2搬送機構420へ搬送する。
【0049】
図4を参照し、保護層形成装置440について具体的に説明する。
本実施形態の保護層形成装置440には、画像形成装置200と同様に、不図示のモータにより駆動され反時計回り方向に回転する回転部材441、回転部材441を支持する支持台442を備える。さらに、回転部材441の外周面から突出するように設けられ第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10を保持する複数の保持機構443を有している。
【0050】
さらに、保持機構443により保持された缶体10の外周面に対して塗料を塗布する塗布装置444が設けられている。ここで、この塗布装置444は、塗料を収容した収容容器444A、缶体10の下方から缶体10の外周面に接触しこの外周面に塗料を塗布する塗布ロール444B、収容容器444Aから塗布ロール444Bへ塗料を供給する供給ロール444Cから構成されている。
【0051】
ここで、保持機構443の各々は、画像形成装置200に設けられた保持機構230と同様の構成を有している。具体的に説明すると、保持機構443の各々は、
図4に示すように、回転部材441の外周面から突出するように設けられるとともに略水平に配置され回転部材441に固定された固定部材443Aを備えている。さらに、円筒状に形成されるとともに缶体10に挿入され缶体10を支持する円筒状の支持筒(マンドレル)443Bを有している。ここで、本実施形態では、支持筒(マンドレル)232と同様、支持筒(マンドレル)443Bは、基部443B−1および回転部443B−2により構成される。また、保持機構443の各々は、支持筒443Bの一端部に取り付けられた円盤状部材443C、円盤状部材443Cおよび固定部材443Aの両者を貫通するように設けられ円盤状部材443Cと固定部材443Aとを固定するシャフト443Dを有している。
【0052】
さらに、円盤状部材443Cをシャフト443Dを中心に回転させる回転機構(不図示)が設けられている。ここで、この回転機構は、画像形成装置200に設けられた回転機構と同様、円盤状部材443C内部にウォームホイル(不図示)を配置し、固定部材443A内部にウォーム(不図示)を配置することにより構成することができる。この場合、固定部材443A内部のウォームをモータ(不図示)で回転させることにより、円盤状部材443Cを回転させることができる。また、本実施形態では、保持機構443の各々には、基部443B−1の内部に収められ、その回転軸が回転部443B−2(缶体10)に接続され、回転部443B−2(缶体10)の周方向に回転させる回転手段として機能するモータ(不図示)が設けられている。
【0053】
ここで、保護層形成装置440による保護層の形成に際しては、まず、
図4における符号4Eに示す箇所にて、第1搬送機構410により搬送されてきた缶体10が、保護層形成装置440へ受け渡される。より具体的には、符号4Eに示す箇所にて、それまで吸引して搬送してきた缶体10を、保持パッド411が吸引を破壊することにより、缶体10の吸引が終了され、缶体10が下方に落下するとともに、下方にて待機している支持筒443Bによってこの缶体10が吸引される。これにより、缶体10の内部に支持筒443Bが入り込み、支持筒443Bによる缶体10の保持がなされた状態となる。また、保持パッド411を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド411が缶体10を保持したまま支持筒443Bまで下降し、保持パッド411が吸引を破壊することにより、缶体10の吸引が終了され、保持パッド411が缶体10を放出する。一方、支持筒443Bに設置された通風孔(不図示)から吸引を開始することにより、缶体10は保持パッド411から支持筒443Bに移動し、支持筒443Bが缶体10を保持するようにすることもできる。
【0054】
その後、回転機構(不図示)に設けられたモータが駆動されることで、円盤状部材443Cがシャフト443Dを中心に回転し、缶体10が寝た状態となる。次いで、この缶体10が塗布ロール444Bに到達し、この塗布ロール444Bによって缶体10の外周面に塗料が塗布される。これにより缶体10の外周面に保護層が形成される。その後、本実施形態では、回転機構に設けられたモータが再び駆動されることで、円盤状部材443Cがシャフト443Dを中心に回転し、缶体10が起立する。その後、この缶体10は、第2搬送機構420へ受け渡される。
なお、塗布ロール444Bによる塗料の塗布が行われる際、基部443B−1の内部に収められたモータが駆動されることで回転部443B−2が周方向に回転し缶体10は回転する。また、本実施形態では、他のモータを用い、塗布ロール444B、供給ロール444Cをそれぞれ回転させる。
【0055】
次に、第2搬送機構420について説明する。
第2搬送機構420は、第1搬送機構410と同様の構成を有している。即ち、
図4に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド421と、この保持パッド421よりも上方に配置され保持パッド421を上方から支持する上方支持部材422とを備えている。ここで、第2搬送機構420におけるこの上方支持部材422は、
図1に示すように、円盤状に形成され中心部を中心として回転するようになっている。そして、本実施形態では、円盤状のこの上方支持部材422の下面に、保持パッド421が取り付けられた状態となっている。
【0056】
ここで、保護層形成装置440により保護層が形成された缶体10は、第2搬送機構420の下部に達した際に、上記保持パッド421により吸引されて保持される。具体的に説明すると、
図4の符号4Fに示す箇所に缶体10が達すると、これまで缶体10を支持筒443Bに固着させてきた吸引に換えて、支持筒443Bの内部の空間に対し圧力の高められた空気が供給され、支持筒443Bの内部と外面を貫通する通風孔により支持筒443Bと缶体10の空隙に圧力の高められた空気が流入し、この空間の圧力が高められ、支持筒443Bから離脱しようとする力が缶体10に働き、缶体10が上方に向かって移動する。その一方で、缶体10の上方には、保持パッド421が位置している。これにより、上方に向かって移動した缶体10が保持パッド421により吸引されて保持されるようになる。また、保持パッド421を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド421が支持筒443Bまで下降し、保持パッド421が吸引を開始し、一方、支持筒443Bは缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10を支持筒443Bから保持パッド421に移動することを促し、また保持パッド421が缶体10を吸着した後、保持パッド421を上昇することにより、缶体10が支持筒443Bから外れて、保持パッド421に移動し、保持パッド421に保持するようにすることもできる。なお、保持パッド421により保持された缶体10は、上方支持部材422の回転に伴い移動し第3搬送機構430へ到達する。
【0057】
次に、第3搬送機構430について説明する。
第3搬送機構430は、
図4に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動する金属製のチェーン431と、このチェーン431に取り付けられるとともに上方に向かうように設けられた複数のピン432とから構成されている。
【0058】
ここで、本実施形態では、第2搬送機構420によって搬送された缶体10が第3搬送機構430の上方へ達すると、保持パッド421による缶体10の吸引を破壊することにより、缶体10の保持が解除される。これにより缶体10は、下方へ落下するとともに缶体10の内部にピン432が挿入される。その後、缶体10は、チェーン431の移動に付随して移動するようになる。また、保持パッド421を上下に移動する機能(不図示)を有するようにすることにより、保持パッド421がピン432まで下降し、缶体10の内部にピン432が挿入され、保持パッド421が缶体10の吸引を破壊し、缶体10の保持を解除した後、保持パッド421を上昇することにより、缶体10をピン432に移動するようにすることもできる。なお、図示は省略するが、第3搬送機構430の下流側には、保護層形成装置440により塗布された塗料を加熱し乾燥させる乾燥装置が設けられおり、第3搬送機構430は、缶体10をこの乾燥装置へ搬送する。
【0059】
ここで、本実施形態のように、デジタルの画像情報をもとに缶体10に画像を形成する場合、現在広く利用されているオフセット印刷に比べ、多品種小ロット生産などの柔軟な対応が可能となる。ここで本実施形態では、オフセット印刷時に使用される刷版と呼ばれる版を使用しないため、刷版製作工程や、刷版と印刷機の位置合わせ作業、刷版の清掃作業などが不要になる。このため、本実施形態では、ロットを変える際の「段取り」と呼ばれる作業が簡素化し、多品種小ロット生産などにも柔軟な対応が可能となる。また、缶体の製造工程で発生する不良において、印刷に関連する要因が少なくない。本実施形態のようにデジタル印刷を行う場合、この不良発生要因の一部を解決できる可能性がある。
【0060】
次に、他の画像形成システム100について説明する。
図7、
図8は、画像形成システム100の他の構成例を示した図である。なお、
図7は、画像形成システム100を上方から眺めた場合の図であり、
図8は、
図7における矢印VIII方向から画像形成システム100を眺めた場合の図である。なお、
図8では、画像形成システム100に設けられた複数の画像形成装置200のうちの
図7にて上方に位置する一つの画像形成装置200の図示を行っている。
【0061】
上記にて説明した構成例では、缶体10に保護層を形成する保護層形成装置440を、画像形成装置200とは別に設けた態様を説明したが、
図7、
図8にて示す構成例では、保護層を形成する装置を各画像形成装置200に組み込んでいる。
【0062】
具体的に説明すると、本構成例では、
図7に示すように、各画像形成装置200に3つのインクジェットヘッド240が設けられている。また、本構成例では、回転部材210の回転方向において、この3つのインクジェットヘッド240の下流側に、UVLEDランプ250が設けられている。また本実施形態では、このUVLEDランプ250の下流側に、缶体10に塗料を塗布し缶体10に保護層を形成する保護層形成ユニット260が設けられている。
【0063】
ここで、保護層形成ユニット260の各々は、上記にて説明した保護層形成装置440と同様の構成を有している。具体的に説明すると、各保護層形成ユニット260は、
図7、
図8に示すように、塗料を収容した収容容器261と、缶体10の下方から缶体10の外周面に接触しこの外周面に塗料を塗布する塗布ロール262と、収容容器261から塗布ロール262へ塗料を供給する供給ロール263とから構成されている。
【0064】
また、本実施形態では、缶体排出機構400の構成が上記にて説明した構成とは異なっている。ここで、本実施形態における缶体排出機構400には、
図8に示すように、画像形成装置200の下方に配置され画像形成装置200から缶体10を受け取り、この缶体10を搬送する第1搬送機構450が設けられている。また、缶体排出機構400には、第1搬送機構450の下方に配置され第1搬送機構450から缶体10を受け取るとともにこの缶体10を搬送する第2搬送機構460が設けられている。
【0065】
ここで、第1搬送機構450は、
図8に示すように、缶体10を吸引して保持する複数の保持パッド451と、上方から眺めた場合の形状が円盤状とされこの保持パッド451を支持する支持部材452とを備える。また、本実施形態では、支持部材452の外周面から突出するように設けられ保持パッド451を支持する支持アーム453と、保持パッド451および支持アーム453の両者を貫通するように設けられ保持パッド451の回転が可能な状態で保持パッド451と支持アーム453とを連結する連結ピン454と、モータを備え保持パッド451をこの連結ピン454を中心に回転させる回転機構(不図示)とが設けられている。また、この回転機構の駆動源を、モータに替えて、例えばロータリーアクチュエータのようなエア機器とすることもできる。
【0066】
一方で、第2搬送機構460は、上記にて説明した第3搬送機構430(
図4参照)と同様の構成を有しており、
図8に示すように、予め定められた経路に沿って循環移動する金属製のチェーン461と、このチェーン461に取り付けられるとともに上方に向かうに設けられた複数のピン462とから構成されている。
【0067】
ここで、本実施形態では、インクジェットヘッド240による画像の形成、および、UVLEDランプ250による缶体10への紫外線の照射が終了すると、缶体10は、保護層形成ユニット260に到達する。なお、このとき、缶体10は、
図8に示すように、寝た状態となっている。その後、この缶体10の外周面に対して塗布ロール262が接触し、缶体10の外周面に塗料が塗布される。なお、この塗布が行われる際、上記と同様、缶体10の回転(自転)が行われるとともに、塗布ロール262、供給ロール263の回転が行われる。
【0068】
その後、本実施形態では、保持パッド451による缶体10の保持(吸引)が行われるとともに、
図8の矢印8Aに示すように、連結ピン454を回転中心とする、保持パッド451の回転が行われ、缶体10の天地が逆転される。これにより、缶体10の開口側(開放された側)が下を向いた状態となる。次いで、保持パッド451による缶体10の保持が解除される。これにより、
図8の矢印8Bに示すように、缶体10がピン462に向かって落下し、ピン462による缶体10の保持が開始される。その後、この缶体10は、上記と同様、缶体10の外周面上の塗料を乾燥させる乾燥装置へと搬送される。
【0069】
ここで、
図7、
図8にて示した構成例では、
図1にて示した保護層形成装置440を省略することができる。このため、本構成例における画像形成システム100は、
図1にて示した画像形成システム100よりも占有面積が小さくなる。また本実施形態では、
図1にて示した第2搬送機構420に相当する機構である、第1搬送機構450が、画像形成装置200の下方に設けられているため更なる占有面積の低下が図られている。さらに、本構成例では、
図1にて示した第3搬送機構430に相当する機構である、第2搬送機構460も、画像形成装置200の下方に設けられており、更なる占有面積の低下が図られている。
【0070】
付言すると、
図1にて示した構成例では、画像形成装置200の設置場所とは異なる場所に第2搬送機構420が設けられているため、画像形成システム100の占有面積が大きくなるが、
図7、
図8にて示した構成例では、上方から眺めた際に、画像形成装置200と第1搬送機構450とが部分的に重なるようになっており、この重なりが生じている分、画像形成システム100の占有面積が小さくなっている。また、同様に、
図1にて示した構成例では、画像形成装置200の設置場所とは異なる場所に第3搬送機構430が設けられているため、画像形成システム100の占有面積が大きくなるが、本実施形態の構成例では、上方から眺めた際に、画像形成装置200と第2搬送機構460とが部分的に重なるようになっており、この重なりが生じている分、画像形成システム100の占有面積が小さくなっている。
【0071】
また、
図7、
図8にて示した構成例では、缶体10への支持筒232の挿入が行われる際、
図8の符号8Dに示すように、支持筒232の一端部232Aが上方を向くように支持筒232が配置される。また、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際は、
図8の符号8Eに示すように、支持筒232の一端部232Aが下方を向くように支持筒232が配置される。
このため、本実施形態では、支持筒232よりも上方に缶体供給機構300を配置することができ、また、支持筒232よりも下方に缶体排出機構400を配置することができるようになる。付言すると、上下方向において、缶体供給機構300と缶体排出機構400とをずらした状態で配置することができるようになる。この場合、缶体供給機構300と缶体排出機構400との干渉が生じにくくなり、缶体供給機構300を配置する際の自由度、缶体排出機構400を配置する際の自由度が高まるようになる。
【0072】
なお、
図7、
図8にて示した構成例では、缶体10への支持筒232の挿入行われる際に、支持筒232の一端部232Aが上方を向き、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際に、支持筒232の一端部232Aが下方を向く態様を説明したが、缶体10への支持筒232の挿入行われる際に、支持筒232の一端部232Aを下方に向け、支持筒232からの缶体10の取り外しが行われる際に、支持筒232の一端部232Aを上方に向けることもできる。
【0073】
なお、
図1では、各画像形成装置200に4つのインクジェットヘッド240が設けられ場合を説明し、
図7では、各画像形成装置200に3つのインクジェットヘッド240が設けられ場合を説明したが、インクジェットヘッド240の数は限定されるものではない、例えば、6つのインクジェットヘッド240を設けることができる。また、インクジェットヘッド240から吐出されるインクの色も特に限定されない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のインクや、特定の色に予め調整したインクや、特定の会社のコーポレートカラーに調整されたインクを用いることができる。
【0074】
また、画像形成装置200の各々を移動可能に設け、一部の画像形成装置200を他の画像形成装置200に入り替えるようにしてもよい。この場合、例えば、4つのインクジェットヘッド240を有した画像形成装置200を移動させ、6つのインクジェットヘッド240を有した画像形成装置200を新たに設置することができるようになる。
また、上記にて説明した実施形態では、画像形成装置200が3つ設けられた構成例を説明したが、画像形成装置200の数は特に制限されない。例えば、
図9(画像形成システム100の他の構成例を示した図)に示すように、画像形成装置200は6個配置することができる。また、3個や6個に限られず、必要に応じて増減することもできる。このように、画像形成装置200を増加することにより、同時に並行して印刷をすることが可能となるため、処理速度の向上したインクジェットプリンタとすることができる。
【0075】
また、上記では、インクジェットヘッド240から缶体10へ直接インクを吐出させる場合を説明したが、このような態様に限られず、中間転写体にインクを吐出して中間転写体上に画像を一旦形成し、この画像を缶体10に転写する構成とすることもできる。なお、この場合も、中間転写体の上方にインクジェットヘッド240が位置するようにし、上方から下方に向かってインクが吐出するようにすることが望ましい。
また、
図1、
図7では、ロール状部材を用いて缶体10の外周面に保護層形成塗料を塗布し、塗布された塗膜の硬化を熱乾燥で行うようにした装置の説明をしたが、ロール状部材による保護層形成塗料の塗布に代えて、インクジェットヘッド240により保護層形成塗料を塗布することも可能である。図面は省略するが、例えば、
図2(A)に示す画像形成装置200において、UVLED250の後に、保護層形成塗料を吐出するインクジェットヘッド240を搭載することにより、UVLED250を経由した缶体10に対して保護層形成塗料を塗布することができる。なお、この場合、保護層形成塗料を熱硬化型の塗料を採用した場合、缶体10は熱乾燥装置へ搬送され、UV硬化型の塗料を採用した場合、缶体10はUV乾燥装置へ搬送されるようになる。さらに、本装置において、インクジェットヘッド240により缶体10の外周面にインクを塗布するとしてきたが、この場合の缶体10は、印刷品位向上のため、あらかじめベースコートと呼ばれる主に白色塗料を缶体10の地金に塗布した缶体10を使用する場合がある。つまり、投入される缶体10は、ベースコート付とベースコート無の2種類がある。この場合のベースコート処理は別ラインであらかじめ処理をしておかなければならない。そのため、画像形成装置200の一つめのインクジェットヘッド240の前に、このベースコート塗料のためのインクジェットヘッド240を搭載し、さらに塗布したベースコート塗料を硬化させるUVLED250を搭載することにより、缶体10の印刷と同時にベースコート処理を行うことができる。また、保護層形成塗料を吐出するインクジェットヘッド240も搭載すれば、保護層形成塗装も同時に形成することも可能となる。