【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、Listeriaの検出に使用するための組成物、キットおよび方法に関する。本発明は、一定のListeria配列が、Listeriaの検出に驚くほど効果的であるという発見に、一部、基づく。一定の態様および実施形態において、Listeria 16S rRNAの特定の領域を、検出の特異性、感度または速度ならびに他の利点に関して改善をもたらす核酸増幅反応の好ましいターゲットとして同定した。
【0007】
一部の好ましい態様において、Listeria転写媒介増幅アッセイ(以後「TMA」)において使用するための組成物を提供する。一部の好ましい態様において、Listeria転写媒介増幅アッセイを行うためのキットを提供する。一部の好ましい態様において、Listeria転写媒介増幅アッセイを行うための方法を提供する。一定の好ましい実施形態において、前記組成物、キット、および/または方法は、1つ以上のオリゴヌクレオチド、例えば、T7プロバイダーオリゴヌクレオチド、プライマーオリゴヌクレオチド、検出オリゴヌクレオチド、ブロッカーオリゴヌクレオチド、トーチ(Torch)オリゴヌクレオチド、およびこれらに類するものを含むまたは使用することがある。
【0008】
従って、1つの態様に従って、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するための組成物を提供する。一定の好ましい実施形態において、前記組成物は、T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含み;この場合、該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌(E.coli)16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および該プライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、前記増幅アッセイにおいて使用される該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドは、増幅すべきListeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする。
【0009】
第二の態様では、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するための組成物を提供する。一定の好ましい実施形態において、前記組成物は、配列番号13の配列または相補配列(complement)を有する第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチド、および配列番号14の配列または相補配列を有する第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを含む。もう1つの好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、配列番号23の配列または相補配列を有する。
【0010】
第三の態様では、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するための組成物を提供する。一定の好ましい実施形態において、前記組成物は、2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを含む。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でL.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが増幅されるように、構成および配列(arrange)される。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でBrochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが実質的に増幅されないように、構成および配列される。
【0011】
第四の態様では、本明細書において提供する組成物を含むキットを提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記キットは、T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含み、この場合、該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および該プライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、前記増幅アッセイにおいて使用される該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドは、増幅すべきListeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする。
【0012】
第五の態様では、本明細書において提供する組成物を含むキットを提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記キットは、配列番号13の配列または相補配列を有する第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチド、および配列番号14の配列または相補配列を有する第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを含む。もう一つの好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、配列番号23の配列または相補配列を有する。
【0013】
第六の態様では、本明細書において提供する組成物を含むキットを提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記キットは、2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチド、および1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを含む。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でL.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが増幅されるように、構成および配列される。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でBrochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが実質的に増幅されないように、構成および配列される。
【0014】
第七の態様では、本明細書において提供する組成物および/またはキットを使用してサンプル中のListeriaの存在を検出するための方法を提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記方法は、T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを使用し、この場合、該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および該プライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、前記増幅アッセイにおいて使用される該T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドは、増幅すべきListeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする。
【0015】
第八の態様では、本明細書において提供する組成物および/またはキットを使用してサンプル中のListeriaの存在を検出するための方法を提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記方法は、配列番号13の配列または相補配列を有する第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチド、および配列番号14の配列または相補配列を有する第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを使用する。もう1つの好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、配列番号23の配列または相補配列を有する。
【0016】
第九の態様では、本明細書において提供する組成物および/またはキットを使用してサンプル中のListeriaの存在を検出するための方法を提供する。本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記方法は、2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを使用する。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でL.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが増幅されるように、構成および配列される。一定の好ましい実施形態において、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドは、Listeria核酸増幅アッセイ条件下でBrochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが実質的に増幅されないように、構成および配列される。
【0017】
本明細書において提供する態様の1つの特に好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを有する。本明細書において提供する態様のもう1つの特に好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを有する。1つの好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15の配列または相補配列から選択される配列を有する。本明細書において提供する態様の特に好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする。本明細書において提供する態様の1つの特に好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、配列番号13の配列または相補配列を含む。本明細書において提供する態様のもう1つの特に好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、配列番号14の配列または相補配列を含む。
【0018】
本明細書において提供する態様のもう1つの特に好ましい実施形態において、前記組成物は、第二のT7プロバイダーをさらに含む。本明細書において提供する態様の1つの特に好ましい実施形態において、前記組成物は、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを有する第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチド、および大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを有する第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを含む。もう1つの好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つは、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15の配列または相補配列から選択される配列を有する。本明細書において提供する態様の1つの好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つは、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする。前記組成物が第一および第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを含む、本明細書において提供する態様のもう1つの特の好ましい実施形態において、該第一および第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列を、それぞれがターゲットにする。前記組成物が第一および第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドを含む、本明細書において提供する態様の他の特に好ましい実施形態において、該第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、配列番号13の配列または相補配列を含み、および該第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、配列番号14の配列または相補配列を含む。
【0019】
本明細書において提供する態様の1つの好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約439−505のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする。好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする。さらにもう1つの好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、配列番号16、17、18、19、20、21、22、23の配列または相補配列から選択される配列を有する。特に好ましい実施形態において、前記プライマーオリゴヌクレオチドは、配列番号23の配列または相補配列を含む。
【0020】
本明細書において提供する態様の一定の好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、ターゲットとなるListeria核酸配列に少なくとも70%;または75%;または80%;または85%;または90%;または100%相補的である15〜35のヌクレオチドを含む。一定の好ましい実施形態において、前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドは、15〜35のヌクレオチドであって、前記ターゲットとなるListeria核酸配列に相補的であるが、該ターゲットとなる核酸配列と比較して1つのミスマッチ;または2つのミスマッチ;または3つのミスマッチ;または4つのミスマッチ;または5つのミスマッチを該15〜35の相補性ヌクレオチド中に有するものである、15〜35のヌクレオチドを含む。
【0021】
本明細書において提供する態様の一部の好ましい実施形態では、前記転写媒介増幅反応の1つ以上の態様を助長するまたは改善するために役立つ1つ以上の追加のオリゴヌクレオチドタイプおよび/または他の増幅試薬を含むことがある。例えば、好ましい実施形態において、T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび/またはプライマーオリゴヌクレオチドに加えて、追加のオリゴヌクレオチドは、検出オリゴヌクレオチド、ブロッカーオリゴヌクレオチド、ターゲット捕捉オリゴヌクレオチド、ヘルパーオリゴヌクレオチド、およびこれらに類するもののうちの1つ以上をさらに含むことがある。
【0022】
本明細書において提供する態様の一部の好ましい実施形態において、前記組成物、キットおよび/または方法は、検出オリゴヌクレオチド、好ましくはトーチオリゴヌクレオチドまたはアクリジニウムエステルプローブ、をさらに含むまたは使用することがある。1つの好ましい実施形態において、前記検出オリゴヌクレオチドは、配列番号24〜28の配列または相補配列から選択されるトーチオリゴヌクレオチドである。特に好ましい実施形態において、前記検出オリゴヌクレオチドは、配列番号27の配列または相補配列を有するトーチオリゴヌクレオチドである。
【0023】
本明細書において提供する態様の一部の好ましい実施形態において、前記組成物、キットおよび/または方法は、ブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含むまたは使用することがある。1つの好ましい実施形態において、前記ブロッカーオリゴヌクレオチドは、配列番号1〜7の配列または相補配列から選択される。特に好ましい実施形態において、前記ブロッカーオリゴヌクレオチドは、配列番号6の配列または相補配列を有する。
【0024】
本明細書において提供する態様の一部の好ましい実施形態において、前記組成物、キット、および/または方法は、ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含むまたは使用することがある。1つの実施形態において、前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドは、配列番号29〜36の配列または相補配列から選択される。特に好ましい実施形態において、前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドは、配列番号31の配列または相補配列を有する。
【0025】
本明細書において提供する態様の一部の好ましい実施形態において、前記組成物、キット、および/または方法は、ヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含むまたは使用することがある。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのオリゴヌクレオチドのセットであって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、オリゴヌクレオチドのセット。
(項目2)
第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドであって、その配列が、第一のT7プロバイダーと一部重複するが、1つ以上のListeria種の塩基配列間でミスマッチが存在する位置において1つ以上の塩基が異なるものである第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目3)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、
項目2に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目4)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目2または3に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目5)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目2に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目6)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む、項目2〜4のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目7)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目2〜4のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目8)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第一のものの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第二のものの塩基配列が、配列番号14の配列塩基またはその相補配列を含む、項目3に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目9)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、大腸菌16S rRNAの約439−505のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目1〜8のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目10)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目1〜9のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目11)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号16、17、18、19、20、21、22、23の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目1〜9のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目12)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目1〜11のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目13)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目1に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目14)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、前記プライマーオリゴヌクレオチドが、配列番号23の配列またはその相補配列を含む、項目2または3に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目15)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目1に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目16)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目2または3に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目17)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1〜16のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目18)
前記検出オリゴヌクレオチドが、トーチオリゴヌクレオチドまたはアクリジニウムエステルプローブである、項目17に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目19)
前記トーチオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号24、25、26、27、28の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目18に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目20)
ブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1〜19のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目21)
前記ブロッカーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号1、2、3、4、5、6、7の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目20に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目22)
ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1〜21のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目23)
前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号29、30、31、32、33、34、35、36の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目22に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目24)
ヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目1〜23のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目25)
配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含むプライマーオリゴヌクレオチドとを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのオリゴヌクレオチドのセット。
(項目26)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含み、前記検出オリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号27の塩基配列またはその相補配列を含む、項目25に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目27)
ブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含み、前記ブロッカーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号6の塩基配列またはその相補配列を含む、項目25または26に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目28)
ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含み、前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドが、配列番号31の塩基配列またはその相補配列を含む、項目25〜27のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目29)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目30)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目31)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目32)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目33)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目34)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目35)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目36)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチドを含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目37)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目38)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目39)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目40)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目41)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目1、13、および15のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目42)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目2〜8、14、16、または25〜28のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目43)
2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのオリゴヌクレオチドのセットであって、
L.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で増幅されるように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列され;
Brochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で実質的に増幅されないように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列される、オリゴヌクレオチドのセット。
(項目44)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、
項目43に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目45)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目43または44に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目46)
前記第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目44に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目47)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目43〜46のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目48)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目43〜47のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目49)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目43〜48に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目50)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのキットであって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、キット。
(項目51)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含む、項目50に記載のキット。
(項目52)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、項目50に記載のキット。
(項目53)
第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目50に記載のキット。
(項目54)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含む、項目53に記載のキット。
(項目55)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、項目53に記載のキット。
(項目56)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、
項目53に記載のキット。
(項目57)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目50〜52のいずれか一項に記載のキット。
(項目58)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目53〜56に記載のキット。
(項目59)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目53に記載のキット。
(項目60)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む、項目53、54または56のいずれか一項に記載のキット。
(項目61)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目53、55または56のいずれか一項に記載のキット。
(項目62)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第一のものの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第二のものの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目56に記載のキット。
(項目63)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約439−505のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目50〜62のいずれか一項に記載のキット。
(項目64)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目50〜63のいずれか一項に記載のキット。
(項目65)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号16、17、18、19、20、21、22、23の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目50〜63のいずれか一項に記載のキット。
(項目66)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目50〜65のいずれか一項に記載のキット。
(項目67)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目50〜52のいずれか一項に記載のキット。
(項目68)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目53、54および56のいずれか一項に記載のキット。
(項目69)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目50〜52のいずれか一項に記載のキット。
(項目70)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目53、55および56のいずれか一項に記載のキット。
(項目71)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目50〜70のいずれか一項に記載のキット。
(項目72)
前記検出オリゴヌクレオチドが、トーチオリゴヌクレオチドまたはアクリジニウムエステルプローブである、項目71に記載のキット。
(項目73)
前記トーチオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号24、25、26、27、28の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目72に記載のキット。
(項目74)
ブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目50〜73のいずれか一項に記載のキット。
(項目75)
前記ブロッカーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号1、2、3、4、5、6、7の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目74に記載のキット。
(項目76)
ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目50〜75のいずれか一項に記載のキット。
(項目77)
前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号29、30、31、32、33、34、35、36の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目76に記載のキット。
(項目78)
ヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目50〜77のいずれか一項に記載のキット。
(項目79)
配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含むプライマーオリゴヌクレオチドとを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのキット。
(項目80)
配列番号27の塩基配列またはその相補配列を含む検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目79に記載のキット。
(項目81)
配列番号6の塩基配列またはその相補配列を含むブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目79または80に記載のキット。
(項目82)
配列番号31の塩基配列またはその相補配列を含むターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目79〜81のいずれか一項に記載のキット。
(項目83)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、および69のいずれか一項に記載のキット。
(項目84)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、および69のいずれか一項に記載のキット。
(項目85)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、または69のいずれか一項に記載のキット。
(項目86)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、または69のいずれか一項に記載のキット。
(項目87)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、または69のいずれか一項に記載のキット。
(項目88)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、または69のいずれか一項に記載のキット。
(項目89)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目50〜52、57、67、または69のいずれか一項に記載のキット。
(項目90)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、または79〜82のいずれか一項に記載のキット。
(項目91)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目92)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目93)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目94)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目95)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目96)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目53〜56、58〜62、68、70、79〜82、または90のいずれか一項に記載のキット。
(項目97)
2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのキットであって、
L.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で増幅されるように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列され;
Brochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で実質的に増幅されないように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列される、キット。
(項目98)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、
項目97に記載のキット。
(項目99)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目97または98に記載のキット。
(項目100)
前記第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目98に記載のキット。
(項目101)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目97〜100のいずれか一項に記載のキット。
(項目102)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目97〜101のいずれか一項に記載のキット。
(項目103)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目97〜102のいずれか一項に記載のキット。
(項目104)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを使用して核酸増幅アッセイを行うことを含む、サンプル中のListeriaを検出するための方法であって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約364−440のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、Listeria核酸領域内の配列をターゲットにし、および
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、方法。
(項目105)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含む、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、項目104に記載の方法。
(項目107)
第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目104に記載の方法。
(項目108)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含む、項目107に記載の方法。
(項目109)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、項目107に記載の方法。
(項目110)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、項目107に記載の方法。
(項目111)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目104〜106のいずれか一項に記載の方法。
(項目112)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目107〜110のいずれか一項に記載の方法。
(項目113)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つの塩基配列が、配列番号8、9、10、11、12、13、14、15の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目107に記載の方法。
(項目114)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む、項目107、108、または110のいずれか一項に記載の方法。
(項目115)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目107、109、または110のいずれか一項に記載の方法。
(項目116)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第一のものの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの前記第二のものの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目110に記載の方法。
(項目117)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約439−505のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目104〜116のいずれか一項に記載の方法。
(項目118)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目104〜117のいずれか一項に記載の方法。
(項目119)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号16、17、18、19、20、21、22、23の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目104〜117のいずれか一項に記載の方法。
(項目120)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目104〜119のいずれか一項に記載の方法。
(項目121)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列または相補配列を含む、項目104〜106のいずれか一項に記載の方法。
(項目122)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目107、108、および110のいずれか一項に記載の方法。
(項目123)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目104、105、および106のいずれか一項に記載の方法。
(項目124)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの1つの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目107、109、および110のいずれか一項に記載の方法。
(項目125)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目104〜124のいずれか一項に記載の方法。
(項目126)
前記検出オリゴヌクレオチドが、トーチオリゴヌクレオチドまたはアクリジニウムエステルプローブである、項目125に記載の方法。
(項目127)
前記トーチオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号24、25、26、27、28の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目126に記載の方法。
(項目128)
ブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目104〜127のいずれか一項に記載の方法。
(項目129)
前記ブロッカーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号1、2、3、4、5、6、7の配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目128に記載の方法。
(項目130)
ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目104〜129のいずれか一項に記載の方法。
(項目131)
前記ターゲット捕捉オリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号29、30、31、32、33、34、35、36の塩基配列およびそれらの相補配列から選択される塩基配列を含む、項目130に記載の方法。
(項目132)
ヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目104〜131のいずれか一項に記載の方法。
(項目133)
配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含む第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドと、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含むプライマーオリゴヌクレオチドとを使用して核酸増幅アッセイを行うことを含む、サンプル中のListeriaを検出するための方法。
(項目134)
配列番号27の塩基配列またはその相補配列を含む検出オリゴヌクレオチドをさらに含む、項目133に記載の方法。
(項目135)
配列番号6の塩基配列またはその相補配列を含むブロッカーオリゴヌクレオチドをさらに含む、項目133または134に記載の方法。
(項目136)
配列番号31の塩基配列またはその相補配列を含むターゲット捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含む項目133〜135のいずれか一項に記載の方法。
(項目137)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104、105、106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目138)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目139)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目140)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目141)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目142)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目143)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目104〜106、111、121、または123のいずれか一項に記載の方法。
(項目144)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に少なくとも90%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、または133〜136のいずれか一項に記載の方法。
(項目145)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に100%相補的である15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目146)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、1つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目147)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、2つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目148)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、3つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目149)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、4つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目150)
ターゲットとなる前記Listeria核酸配列に相補的である前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、5つのミスマッチを伴う15〜35のヌクレオチド塩基を含む、項目107〜110、112〜116、122、124、133〜136、または144のいずれか一項に記載の方法。
(項目151)
2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドを使用して核酸増幅アッセイを行うことを含む、サンプル中のListeriaを検出するための方法であって、
L.monocytogenes、L.innocua、L.grayi、L.ivanovii、L.welshimeri、L.murrayi、およびL.seeligeriが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で増幅されるように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列され;
Brochothrix thermosphactaおよびErysipelothrix rhusiopathiaeが、前記Listeria核酸増幅アッセイ条件下で実質的に増幅されないように、前記2つ以上のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記1つ以上のプライマーオリゴヌクレオチドが構成および配列される、方法。
(項目152)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第一のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にアデニンを含み、および
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドの第二のものが、大腸菌16S rRNAのヌクレオチド位置407に対応するListeria核酸配列内のヌクレオチド位置に相補的であるヌクレオチド位置にグアニンを含む、
項目151に記載の方法。
(項目153)
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、大腸菌16S rRNAの約398−417のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目151または152に記載の方法。
(項目154)
前記第一のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号13の塩基配列またはその相補配列を含み、および前記第二のT7プロバイダーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号14の塩基配列またはその相補配列を含む、項目152に記載の方法。
(項目155)
前記プライマーオリゴヌクレオチドが、大腸菌16S rRNAの約480−501のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにする、項目151〜154のいずれか一項に記載の方法。
(項目156)
前記プライマーオリゴヌクレオチドの塩基配列が、配列番号23の塩基配列またはその相補配列を含む、項目151〜155のいずれか一項に記載の方法。
(項目157)
検出オリゴヌクレオチドをさらに含む項目151〜156のいずれか一項に記載の方法。
(項目158)
増幅された前記核酸の検出が、リアルタイムで行われる、項目104、133、または151のいずれか一項に記載の方法。
(項目159)
Listeria 16Sリボソーム核酸の450領域のフラグメントを増幅するように計画された2つ以上の増幅オリゴヌクレオチドを含む、サンプル中のListeriaを検出するためのオリゴヌクレオチドのセット。
(項目160)
Listeria 16Sリボソーム核酸を検出するための1つ以上のプローブをさらに含む、項目159に記載のオリゴヌクレオチドのセット。
(項目161)
項目159に記載の増幅オリゴヌクレオチドを使用して核酸増幅アッセイを行うこと、および増幅された核酸を項目160に記載の1つ以上のプローブで検出することを含む、サンプル中のListeriaの存在を検出するための方法。
(項目162)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのオリゴヌクレオチドのセットであって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーが、大腸菌16S rRNAの約1180−1370のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、ならびに
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、オリゴヌクレオチドのセット。
(項目163)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを含む、Listeria核酸増幅アッセイにおいて使用するためのキットであって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーが、大腸菌16S rRNAの約1180−1370のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、ならびに
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、キット。
(項目164)
T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよびプライマーオリゴヌクレオチドを使用して核酸増幅アッセイを行うことを含む、サンプル中のListeriaを検出するための方法であって、
前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーが、大腸菌16S rRNAの約1180−1370のヌクレオチド位置に対応するListeria核酸領域内の配列をターゲットにし、ならびに
前記増幅アッセイにおいて使用される前記T7プロバイダーオリゴヌクレオチドおよび前記プライマーオリゴヌクレオチドが、増幅すべき前記Listeria核酸配列の逆ストランドをターゲットにする、方法。
【0026】
本発明の用語および概念は、そうでないと明確に述べていない限り、および/または文脈が特に別様に指示していない限り、本明細書において説明するとおりの意味を有する。別様に定義されていない限り、本明細書において用いる学術および専門用語は、当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。一般的な定義は、分子生物学技術に関連した専門書、例えば、Dictionary of Microbiology and Molecular Biology,第2版(Singletonら,1994,John Wiley & Sons,New York,N.Y.)またはThe Harper Collins Dictionary of Biology(Hale & Marham,1991,Harper Perennial,New York,N.Y.)において見つけることができる。別様に述べていない限り、本明細書の中で用いているまたは考える技術は、通常の当業者に周知の標準的な方法論である。本明細書に含める実施例は、一部の好ましい実施形態を例証するものである。本明細書において引用するそれぞれの参考文献は、その全体が参照により本明細書に特に組み込まれている。
【0027】
用語「1つの(a)」または「1つの(an)」エンティティーは、そのエンティティーの1つ以上を指す;例えば、「1つの(a)核酸」は、1つ以上の核酸を表すと解することに注意する。従って、用語「1つの(a)」(または「1つの(an)」)、「1つ以上の(one or more)」、および「少なくとも1つの(at least one)」を本明細書では交換可能に用いることができる。
【0028】
本明細書において用いる場合の用語「核酸」は、単数の「核酸」ばかりでなく複数の「核酸」も包含し、ならびに互いに共有結合した2つ以上のヌクレオチド、ヌクレオシドまたは核酸塩基(例えば、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチド)の任意の鎖を指す。核酸としては、ウイルスゲノム、もしくはそれらの部分、DNAもしくはRNAいずれか、細菌ゲノム、もしくはそれらの部分、真菌、植物もしくは動物ゲノム、もしくはそれらの部分、メッセンジャーRNA(mRNA)、リボソームRNA(rRNA)、トランスファーRNA(tRNA)、プラスミドDNA、ミトコンドリアDNA、または合成DNAもしくはRNAが挙げられるが、それらに限定されない。核酸は、線形形態(例えば、mRNA)、環状形態(例えば、プラスミド)、または分枝形態、ならびに二本鎖または一本鎖形態で提供されることがある。核酸は、その核酸の機能または挙動を改変するために修飾塩基、例えば、追加のヌクレオチドがその核酸に付加されることを阻止するために3’末端ジデオキシヌクレオチドの付加、を含むことがある。本明細書において用いる場合、核酸の「配列」は、核酸を構成する塩基の配列を指す。
【0029】
本明細書において用いる場合の用語「ポリヌクレオチド」は、核酸鎖を示す。本出願を通して、核酸を5’末端から3’末端で示す。標準的な核酸、例えばDNAおよびRNA、は、概して、「3’から5’へ」合成される、すなわち、成長核酸の5’末端へのヌクレオチド付加によるものである。
【0030】
本明細書において用いる場合の「ヌクレオチド」は、リン酸基と5炭素糖と窒素含有塩基とからなる核酸のサブユニットである。RNAにおいて見出される5炭素糖は、リボースである。DNAにおいて、5炭素糖は、2’−デオキシリボースである。この用語は、そのようなサブユニットの類似体、例えば、リボースの2’位のメトキシ基(2’−O−Me)も含む。本明細書において用いる場合、「T」残基を含有するメトキシオリゴヌクレオチドは、ヌクレオチドのリボース部分の2’位にメトキシ基をおよび塩基位置にウラシルを有する。
【0031】
本明細書において用いる場合の「非ヌクレオチド単位」は、ポリマーのハイブリダイゼーションに有意に関与しない単位である。そのような単位は、例えば、ヌクレオチドとのいずれの有意な水素結合にも関与してはならず、および5つのヌクレオチド塩基またはそれらの類似体のうちの1つを成分として有する単位を含まないだろう。
【0032】
本明細書において用いる場合の「ターゲット核酸」は、増幅すべき「ターゲット配列」を含む核酸である。ターゲット核酸は、本明細書において説明するようにDNAまたはRNAであることがあり、および一本鎖であることもあり、または二本鎖であることもある。ターゲット核酸は、増幅されないだろうターゲット配列に加えて、他の配列を含むことがある。典型的なターゲット核酸としては、ウイルスゲノム、細菌ゲノム、真菌ゲノム、植物ゲノム、動物ゲノム、ウイルス、細菌もしくは真核細胞からのrRNA、tRNAもしくはmRNA、ミトコンドリアDNA、または染色体DNAが挙げられる。
【0033】
「単離される」とは、ターゲット核酸を含有するサンプルがその天然環境から取られることを意味するが、この用語は、いずれの精製度も暗示しない。
【0034】
本明細書において用いる場合の用語「ターゲット配列」は、増幅すべきであるターゲット核酸の特定のヌクレオチド配列を指す。「ターゲット配列」は、TMAプロセス中にオリゴヌクレオチド(例えば、プライミングオリゴヌクレオチドおよび/またはプロモーターオリゴヌクレオチド)が複合体化する、複合体形成性配列を含む。ターゲット核酸が、元々、一本鎖である場合、用語「ターゲット配列」は、ターゲット核酸中に存在するような「ターゲット配列」に相補的な配列も指すだろう。「ターゲット核酸」が、元々、二本鎖である場合、用語「ターゲット配列」は、センス(+)鎖とアンチセンス(−)鎖の両方を指す。ターゲット配列を選択する際、関連のないターゲット核酸と密接に関連したターゲット核酸とを区別するために「ユニーク」配列を選択すべきであることは、当業者には理解されるだろう。
【0035】
Listeria核酸領域に関して本明細書において用いる場合の用語「配列をターゲットにする」は、本明細書において説明するような増幅および検出を可能にするように、オリゴヌクレオチドがターゲット配列にハイブリダイズするプロセスを指す。1つの好ましい実施形態において、前記オリゴヌクレオチドは、ターゲットとなるListeria核酸配列と相補的であり、ミスマッチを含有しない。もう1つの好ましい実施形態において、前記オリゴヌクレオチドは、ターゲットとなるListeria核酸配列と相補的であるが、1つ;または2つ;または3つ;または4つ;または5つのミスマッチを含有する。好ましくは、Listeria核酸配列にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドは、ターゲット配列に相補的なヌクレオチドを少なくとも10から50;または12から45;または14から40;または15〜35含む。
【0036】
ターゲットとなるListeria核酸配列に関して本明細書において用いる場合の用語「フラグメント」または「領域」は、連続した核酸の断片を指す。一定の実施形態において、フラグメントは、25;または50;または75;または100;または125;または150;または175;または200;または225;または250;または300;または350;または400;または450;または500;または750;または1000;または2000;または3000のヌクレオチドを含む。
【0037】
本明細書において用いる場合、用語「オリゴヌクレオチド」または「オリゴ」または「オリゴマー」は、単数の「オリゴヌクレオチド」ばかりでなく複数の「オリゴヌクレオチド」も包含し、ならびに本明細書において開示する増幅方法およびその後の検出方法において試薬として使用される2つ以上のヌクレオチド、ヌクレオシド、核酸塩基または関連化合物の任意のポリマーを指すことを意図する。オリゴヌクレオチドは、DNAおよび/またはRNAおよび/またはそれらの類似体である場合がある。用語オリゴヌクレオチドは、試薬に対するいずれの特定の機能も示さず、むしろ、本明細書に記載するすべてのそのような試薬を包含するように包括的に用いている。オリゴヌクレオチドは、様々な異なる機能を果たすことができ;例えば、それは、相補鎖に対して特異的であり、相補鎖にハイブリダイズでき、およびさらに、核酸ポリメラーゼ存在下で伸長され得る場合には、プライマーとして機能することができ;それは、RNAポリメラーゼによって認識される配列を含有し、転写を可能にする場合には、プロモーターを提供することができ(例えば、T7プロバイダー);ならびにそれは、適切な位置にあるおよび/または適切に修飾されている場合には、ハイブリダイゼーションを防止するまたはプライマー伸長を妨げるように機能することができる。
【0038】
本明細書において用いる場合、一群の特定の配列から選択される配列「を含む」または「からなる」または「から本質的になる」核酸配列を有するオリゴヌクレオチドは、そのオリゴヌクレオチドが、基本および新規特性として、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で前記群のリストされた核酸配列の1つについての正確な相補配列を有する核酸に安定してハイブリダイズできることを意味する。正確な相補配列としては、対応するDNAまたはRNA配列が挙げられる。
【0039】
本明細書において用いる場合、指定の核酸配列「に実質的に対応する」オリゴヌクレオチドは、言及するオリゴヌクレオチドが、参照核酸配列に、該オリゴヌクレオチドが、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で同じターゲット核酸配列とハイブリダイズする点で該参照核酸配列に類似したハイブリダイゼーション特性を有するために十分に類似したものであることを意味する。「実質的に対応するオリゴヌクレオチド」が、参照する配列と異なることがあること、および同じターゲット核酸配列に尚ハイブリダイズすることができることは、当業者には理解されるだろう。その核酸とのこの差を、配列内の同一の塩基の百分率によって述べることがあり、またはプローブもしくはプライマーとそのターゲット配列間での完全相補塩基の百分率によって述べることがある。例えば、これらの塩基同一性または相補性百分率が100%から約80%である場合、オリゴヌクレオチドは、参照核酸配列に「実質的に対応する」。好ましい実施形態において、前記百分率は、100%から約85%である。さらに好ましい実施形態において、この百分率は、100%から約90%であり得;他の好ましい実施形態において、この百分率は、100%から約95%である。当業者には、許容できない非特異的ハイブリダイゼーションレベルを生じさせることなく特定のターゲット配列へのハイブリダイゼーションを可能にするために様々な相補性百分率で必要とされ得るハイブリダイゼーション条件への様々な修飾がわかるであろう。
【0040】
「ヘルパーオリゴヌクレオチド」または「ヘルパー」は、例えば米国特許第5,030,557号(この特許の内容は、参照により本明細書に組み込まれている)に記載されているような、ターゲットとなる核酸と検出プローブまたは他のオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションの速度および程度を増加させるために、ターゲット核酸に結合してそのターゲットに異なる二次および/または三次構造を付与するように設計されたオリゴヌクレオチドを指す。ヘルパーは、ターゲット核酸配列へのハイブリダイゼーションならびにプライマー、ターゲット捕捉および他のオリゴヌクレオチドの機能を助長するために使用することもできる。
【0041】
本明細書において用いる場合、「ブロッキング部分」は、オリゴヌクレオチドまたは他の核酸の3’末端を、それが核酸ポリメラーゼによって効率的に伸長され得ないように「ブロックする」ために使用される物質である。
【0042】
本明細書において用いる場合、「プライマーオリゴヌクレオチド」または「プライマー」は、少なくともその3’末端が核酸テンプレートに相補的であるオリゴヌクレオチドであって、該テンプレートと(水素結合またはハイブリダイゼーションによって)複合体化して、RNA依存性またはDNA依存性DNAポリメラーゼによる合成の開始に適するプライマー:テンプレート複合体を生じさせるオリゴヌクレオチドである。
【0043】
本明細書において用いる場合、「プロモーター」は、核酸に結合して特定の部位でRNAの転写を開始させるシグナルとしてDNA依存性RNAポリメラーゼ(「トランスクリプターゼ」)により認識される特定の核酸配列である。
【0044】
本明細書において用いる場合、「プロモーター−プロバイダー」または「プロバイダー」は、第一および第二の領域を含むオリゴヌクレオチドであって、その3’末端からのDNA合成の開始を防止するように修飾されているオリゴヌクレオチドを指す。プロモーター−プロバイダーオリゴヌクレオチドの「第一領域」は、DNAテンプレートにハイブリダイズする塩基配列を含み、この場合、ハイブリダイズ配列は、3’に位置するが、必ずしもプロモーター領域に近接しているとは限らない。プロモーターオリゴヌクレオチドのハイブリダイズ部分は、典型的には少なくとも10ヌクレオチドの長さであり、および15、20、25、30、35、40、50ヌクレオチド以上の長さに達することがある。「第二の領域」は、RNAポリメラーゼのプロモーター配列を含む。プロモーターオリゴヌクレオチドは、RNA依存性またはDNA依存性DNAポリメラーゼ、例えばリバース・トランスクリプターゼ、好ましくは上で説明したようなその3’末端にブロッキング部分を含むもの、によって伸長され得ないように遺伝子工学で作られる。本明細書において言及する場合、「T7プロバイダー」は、T7 RNAポリメラーゼによって認識されるオリゴヌクレオチド配列を提供する、ブロックされたプロモーター−プロバイダーオリゴヌクレオチドである。
【0045】
本明細書において用いる場合、「終結オリゴヌクレオチド」または「ブロッカーオリゴヌクレオチド」は、ターゲット配列の5’端付近のターゲット核酸領域に相補的である塩基配列を含むので、プライミングオリゴヌクレオチドを含む新生核酸のプライマー伸長を「終結させ」、それにより、該新生核酸鎖に被定義3’末端をもたらす、オリゴヌクレオチドである。
【0046】
本明細書において用いる場合、「エキステンダーオリゴヌクレオチド」または「エキステンドオリゴ」は、T7プロバイダーと同じ意味であるオリゴヌクレオチドであって、構造を開くまたは特異性を向上させるヘルパーオリゴヌクレオチドとして作用することができるオリゴヌクレオチドを指す。
【0047】
本明細書において用いる場合、「検出オリゴヌクレオチド」は、ターゲット核酸の検出のために、核酸ハイブリダイゼーションを促進する条件下で、ターゲット配列(増幅された配列を含む)に特異的にハイブリダイズする核酸オリゴヌクレオチドを指す。「プローブオリゴヌクレオチド」または「検出プローブ」とは、検出しようとしているターゲット配列の領域に部分的にまたは完全に相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含むので、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でそれにハイブリダイズする、分子を意味する。
【0048】
「安定な」または「検出に安定な」は、反応混合物の温度が核酸デュプレックスの融解温度より少なくとも2℃下であることを意味する。
【0049】
「増幅」または「核酸増幅」は、本明細書においてさらに説明する、所期の特定のターゲット核酸配列の少なくとも一部分を含有する、ターゲット核酸の多数のコピーの生産を意味する。それらの多数のコピーをアンプリコンまたは増幅産物と呼ぶことがある。
【0050】
本明細書において用いる場合、用語「アンプリコン」は、ターゲット配列に含まれている配列に相補的または相同である、増幅手順中に生成される核酸分子を指す。
【0051】
「優先的にハイブリダイズする」は、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、プローブがそれらのターゲット配列、またはそれらの複製物、にハイブリダイズして安定なプローブ:ターゲットハイブリッドを形成しながら、同時に、安定なプローブ:非ターゲットハイブリッドの形成を最少にすることを意味する。従って、プローブは、ターゲット配列またはその複製物に、非ターゲット配列より十分大きい程度にハイブリダイズし、それにより当業者は、増幅中に形成されるターゲット配列のRNA複製物または相補DNA(cDNA)を正確に定量することができる。
【0052】
「特異的ハイブリダイゼーション」は、2つの配列が高い相補度を共有することを示すものである。特異的ハイブリダイゼーション複合体は、許容アニーリング条件下で形成し、任意の後続の洗浄工程後にハイブリダイズしたままである。核酸配列のアニーリングのための許容条件は、通常の当業者が常例的に決定できるものであり、例えば、約6×SSCの存在下、65℃で見受けられるものであり得る。ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーは、一部分、洗浄工程を行う温度に関して表現されることがある。そのような温度は、被定義イオン強度およびpHでの特定の配列についての熱融点(Tm)より約5℃から20℃低くなるように概して選択される。Tmは、完全にマッチしたプローブにターゲット配列の50%がハイブリダイズする(被定義イオン強度およびpH下での)温度である。核酸ハイブリダイゼーションについてのTmおよび条件を算出するための方程式は、当該技術分野において公知である。
【0053】
「相補的」とは、2つの一本鎖核酸の類似した領域のヌクレオチド配列、または同じ一本鎖核酸の異なる領域に対するヌクレオチド配列が、ストリンジェントなハイブリダイゼーションまたは増幅条件下で安定な二本鎖水素結合領域内で該一本鎖領域が互いにハイブリダイズすることを可能にするヌクレオチド塩基組成を有することを意味する。1つの一本鎖領域のヌクレオチドの連続配列が、他の一本鎖領域のヌクレオチドの類似した配列と、AがUまたはTと対合されCがGと対合されるような一連の「カノニカル」水素結合塩基対を形成できるとき、それらのヌクレオチドの配列は、「完全に」相補的である。
【0054】
「核酸ハイブリッド」または「ハイブリッド」または「デュプレックス」は、二本鎖、水素結合領域を含有する核酸構造を意味し、この場合、それぞれの鎖は互いに相補的であり、および該領域は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、化学発光もしくは蛍光検出、オートラジオグラフィーまたはゲル電気泳動をはじめとする(しかし、これらに限定されない)手段によって検出するために十分に安定している。そのようなハイブリッドは、RNA:RNA、RNA:DNA、またはDNA:DNAデュプレックス分子を含むことがある。
【0055】
本明細書において用いる場合、「テーゲット捕捉オリゴヌクレオチド」は、標準的な塩基対合によりターゲット核酸内のターゲット配列に特異的にハイブリダイズし、固定されたプローブ上の結合パートナーに連結して該ターゲット核酸を支持体に捕捉する、核酸オリゴマーを指す。ターゲット捕捉オリゴマーの一例は、通常は同じオリゴマー上に、2つの結合領域:配列結合領域(すなわち、ターゲット特異的部分)と固定されたプローブ結合領域、を含むが、該2つの領域が、1つ以上のリンカーによって互いに連結された2つの異なるオリゴマー上に存在することもある。
【0056】
本明細書において用いる場合、「固定されたオリゴヌクレオチド」、「固定されたプローブ」または「固定された核酸」は、ターゲット捕捉オリゴマーを支持体に直接または間接的に連結する核酸結合パートナーを指す。支持体に連結された固体化オリゴヌクレオチドは、サンプル中の未結合材料からのターゲット捕捉結合ターゲットの分離を助長する。
【0057】
本明細書において用いる場合、「標識」は、検出されるまたは検出可能シグナルをもたらすプローブに直接または間接的に連結される部分または化合物を指す。
【0058】
本明細書において用いる場合、「分子トーチ」と呼ぶ構造は、連結領域によって接続される、および所定のハイブリダイゼーションアッセイ条件下で互いにハイブリダイズする、(「ターゲット結合ドメイン」および「ターゲット閉鎖ドメイン」を作る)異なる自己相補性領域を含むように設計される。
【0059】
本明細書において用いる場合、「DNA依存性DNAポリメラーゼ」は、DNAテンプレートから相補DNAコピーを合成する酵素である。例は、大腸菌からのDNAポリメラーゼI、バクテリオファージT7 DNAポリメラーゼ、またはバクテリオファージT4、Phi−29、M2もしくはT5からのDNAポリメラーゼである。DNA依存性DNAポリメラーゼは、細菌もしくはバクテリオファージから単離された自然に存在する酵素である場合もあり、または組換え発現される場合もあり、あるいは一定の望ましい特性、例えば、熱安定性、またはDNA鎖を認識もしくは合成する能力を有するように様々な修飾テンプレートから遺伝子工学で作り変えられた修飾または「進化」形である場合もある。すべての公知DNA依存性DNAポリメラーゼは、合成を開始させるために相補プライマーを必要とする。適する条件下で、DNA依存性DNAポリメラーゼがRNAテンプレートから相補DNAコピーを合成できることは、公知である。RNA依存性DNAポリメラーゼも、一般にはDNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する。
【0060】
本明細書において用いる場合、「DNA依存性RNAポリメラーゼ」または「トランスクリプターゼ」は、通常は二本鎖であるプロモーター配列を有する二本鎖または部分二本鎖DNA分子から多数のRNAコピーを合成する酵素である。RNA分子(「転写産物」)は、プロモーターのすぐ下流の特定の位置で始まって5’から3’の方向で合成される。トランスクリプターゼの例は、大腸菌ならびにバクテリオファージT7、T3およびSP6からのDNA依存性RNAポリメラーゼである。
【0061】
本明細書において用いる場合、「RNA依存性DNAポリメラーゼ」または「リバース・トランスクリプターゼ」(「RT」)は、RNAテンプレートから相補DNAコピーを合成する酵素である。すべての公知リバース・トランスクリプターゼは、DNAテンプレートから相補DNAコピーを作る能力も有する;従って、それらは、RNA依存性DNAポリメラーゼでもあり、DNA依存性DNAポリメラーゼでもある。RTは、RNアーゼH活性も有することがある。RNAテンプレートででも、DNAテンプレートででも、合成を開始させるためにプライマーを必要とする。
【0062】
本明細書において用いる場合、「選択的RNアーゼ」は、RNA:DNAデュプレックスのRNA部分を分解するが、一本鎖RNA、二本鎖RNAまたはDNAを分解しない酵素である。例示的選択的RNアーゼは、RNアーゼHである。同じまたは類似した活性を有するRNアーゼH以外の酵素も使用することができる。選択的RNアーゼは、エンドヌクレアーゼである場合もあり、またはエキソヌクレアーゼである場合もある。大部分のリバース・トランスクリプターゼ酵素は、それらのポリメラーゼ活性に加えて、RNアーゼH活性を含有する。しかし、他のNRアーゼH源を、随伴ポリメラーゼ活性なしで利用することができる。その分解は、結果として、RNA:DNA複合体からのRNAの分離を生じさせる。あるいは、選択的RNアーゼは、RNA部分が溶融するまたは酵素にRNA部分を巻き戻させるように、様々な位置でRNAを単に切断することができる。本発明のRNAターゲット配列またはRNA産物を選択的に分解する他の酵素は、通常の当業者には容易にわかるであろう。
【0063】
増幅系の文脈での用語「特異性」は、配列およびアッセイ条件に依存してターゲット配列と非ターゲット配列を区別するその能力を表す増幅系の特性を指すために本明細書では用いている。核酸増幅に関して、特異性は、生産される特定のアプリコン数の副産物数に対する比(すなわち、シグナル対ノイズ比)を一般に指す。
【0064】
用語「感度」は、核酸増幅反応を検出または定量することができる精度を本明細書では指す。増幅反応の感度は、一般に、増幅系中の確実に検出することができるターゲット核酸の最少コピー数の測度であり、ならびに例えば、用いられる検出アッセイ、および増幅反応の特異性、すなわち、特定のアプリコンの副産物に対する比、に依存するであろう。
【0065】
本明細書において用いる場合、「コロニー形成単位(「CFU」)」は、サンプル中の生存可能微生物の測度として用いている。CFUは、目に見えるコロニーを固体培地上で形成することができる個々の生細胞であり、その個々の細胞は、1つの親細胞から細胞分裂によって得られる。1CFUは、rRNAの約1000コピーに相当する。
【0066】
本明細書において用いる場合、用語「TTime」は、アッセイデータのリアルタイムプロットにおけるシグナルの出現の閾時間または時間である。リアルタイム増幅反応においてアプリコン生産を示す特定の閾値を通過する時間がTTime値によって推定される。TTime、ならびにTTime値を算出および使用するためのアルゴリズムは、Lightら、米国特許公開第2006/027972号、パラグラフ[0517]から[0538]に記載されており、この開示は本明細書における参照により本明細書に組み込まれている。正規化およびバックグラウンド調整データに曲線あてはめ手順を適用する。曲線のあてはめは、所定のローバンドとハイバンドの間のデータ部分のみについて行う。データをあてはめる曲線を見つけた後の目的は、該曲線またはその投影図が定義済み閾値を交差する点に対応する時間を推定することである。1つの実施形態において、正規化データについての閾値は、0.11である。前記ハイおよびローバンドは、曲線が様々な対照データセットにあてはまる範囲が、所与の閾値と結び付けられる時間に関して最小の変動を示すように、実験的に決定される。例えば、1つの実施形態において、ローバンドは0.04であり、ハイバンドは0.36である。ローバンドより下の第一データ点からハイバンドを通過する第一データ点までにわたって、データに曲線をあてはめる。次に、そのあてはめの傾きが、統計的に有意であるかどうかの判定を行う。例えば、一次係数のp値が0.05未満である場合、そのあてはめは、有意であると考え、処理を継続する。そうでない場合には処理を停止する。あるいは、R
2値によってデータの妥当性を判定することができる。当てはめた曲線について、線形曲線y=mx+bの傾きmおよび切片bを決定する。その情報と共に、下記方程式を用いて、TTimeを決定することができる:
TTime = (閾値−b)/m
本明細書において用いる場合、用語「相対蛍光単位(「RFU」)」は、蛍光強度の測定の任意単位である。RFUは、測定に用いられる検出手段の特徴によって異なる。
【0067】
本明細書において用いる場合、用語「リアルタイムTMA」は、リアルタイム検出手段によってモニターされる、ターゲット核酸の単一プライマー転写媒介増幅(「TMA」)を指す。
【0068】
ヌクレオチド位置に関連して本明細書において用いる場合、用語「約」は、所期の位置±1ヌクレオチド;または±2ヌクレオチド;または±3ヌクレオチド;または±4ヌクレオチド;または±5ヌクレオチドを意味する。