特許第5793306号(P5793306)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5793306
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】リボンカセット
(51)【国際特許分類】
   B41J 32/02 20060101AFI20150928BHJP
【FI】
   B41J32/02 A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-2427(P2011-2427)
(22)【出願日】2011年1月7日
(65)【公開番号】特開2012-143909(P2012-143909A)
(43)【公開日】2012年8月2日
【審査請求日】2013年12月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】306029349
【氏名又は名称】ゼネラル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089462
【弁理士】
【氏名又は名称】溝上 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100116344
【弁理士】
【氏名又は名称】岩原 義則
(74)【代理人】
【識別番号】100129827
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 進
(74)【代理人】
【識別番号】100153420
【弁理士】
【氏名又は名称】江村 一宏
(72)【発明者】
【氏名】小林 敬
【審査官】 嵯峨根 多美
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−086756(JP,U)
【文献】 特開昭52−148321(JP,A)
【文献】 特開昭54−006617(JP,A)
【文献】 実開昭62−048555(JP,U)
【文献】 特開平10−024646(JP,A)
【文献】 実開平01−139564(JP,U)
【文献】 実開平06−023764(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 32/02
B41J 35/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドットインパクトプリンタに装着されて使用されるリボンカセットであって、蓋部と本体部とからなる筐体と、この筐体内に形成され、端同士を繋いだ無端状のファブリックリボンあるいは繋ぎ目のないファブリックシームレスリボンにインクを含浸させたインクリボンを密集状態で収納するために壁面で区画された収納部と、この収納部のインクリボンの戻り部位に設けられ、対向間でインクリボンを通過させるために対をなして筐体に枢支された駆動部材とを備え、前記収納部を構成する前記壁面の内面でインクリボンの戻り部位に、前記駆動部材の対向間を通過したインクリボンを該収納部の戻り部位から送り部位へ移動するよう促進して該駆動部材にインクリボンが巻き込まれることを防止するために、該インクリボンの幅方向両端部を案内する、平面視で、入口部方向の角度が30°〜60°、反入口部方向の角度が直角、の2角を規定した直角三角形状とされた巻込防止リブを形成したことを特徴とするリボンカセット。
【請求項2】
駆動部材同士の対向部位を中心に、前記収納部の内外部に亘って連続的で、その端面が該駆動部材の端面と当接する巻込防止突壁を前記蓋部及び前記本体部に形成したことを特徴とする請求項1記載のリボンカセット。
【請求項3】
巻込防止突壁を、収納部を構成する壁面と面一になるように形成したことを特徴とする請求項2記載のリボンカセット。
【請求項4】
蓋部及び本体部における収納部の送り部位に、密集したインクリボンを堰き止める流出防止リブを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリボンカセット。
【請求項5】
駆動部材の対向面同士を互いに密着させるべく少なくとも一方側の駆動部材を対向方向に付勢する付勢部材を備え、この付勢部材を設けた側の駆動部材の該付勢力に抗する方向への移動量を規制する移動規制部材を筐体に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリボンカセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファブリックリボンあるいはファブリックシームレスリボンにインクを染み込ませたインクリボンを収納したリボンカセットに係り、該リボンカセットをドットインパクトプリンタで使用する際に、リボンカセット内における戻り部位から送り部位へ該インクリボンを順次送る(以下、走行という)動作の支障頻度を抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ドットインパクトプリンタに用いられるリボンカセットは、端同士を繋いだ無端状のファブリックリボンあるいは繋ぎ目のないファブリックシームレスリボンにインクを染み込ませたインクリボンと、このインクリボンを密集状態で収納する収納部と、この収納部のインクリボンの戻り部位(以下、入口部という)に設けられた対をなすギヤ又はローラを有する。
【0003】
リボンカセットは、インクリボンがドットインパクトプリンタで使用されることにより該インクリボンからインクが抜け出ることになるから、基本的にはドットインパクトプリンタで印字した文字などがインク不足でかすれたり、薄くなったりすると該インクリボンの寿命により使用不可能となる。
【0004】
インクリボンの寿命を延ばすために、従来は、リボンカセット内にインクの補給手段を備えてここからインクを補給しつつ比較的短いインクリボンを何周も循環利用するタイプ(補給式という)と、インクの補給手段を備えず、よってインクを補給しないで1周分のインクリボンを長くするタイプ(長尺式という)と、が存在する。
【0005】
ちなみに長尺式は、1周すれば寿命というわけでなく、何周もする間にしだいにインクが無くなって寿命を迎えるというものである。よって、補給式と長尺式とは、インクリボンを循環利用する点で同じであるが、循環回数(周)は、インクリボンが短い補給式の方が多く、インクリボンが長い長尺式の方が少ない、ということとなる。
【0006】
補給式は、インクの補給手段、例えばインクを含浸させたインクタンクをリボンカセット内に収納部とは別に設ける必要があるがインクリボンを短尺化できるため小型化には有利というメリットがある一方、インクリボンが何周も使用されるので、インクリボン自体の損耗が激しいというデメリットがある。
【0007】
長尺式は、上記とは逆に、基本的にインクリボンの1周が長く、よって寿命を迎えるまでの循環回数が少ないから、インクリボンの損耗もまた少ないというメリットがある一方、補給式と同等の寿命を確保しようとして長尺化されたインクリボンを収納する収納部を広くする必要からリボンカセットが大型となるというデメリットがある。
【0008】
補給式にせよ長尺式にせよインクリボンは、対をなすギヤ又はローラ間に挟み込まれ、ドットインパクトプリンタ側の駆動源により該ギヤ又はローラを順方向に回転させることで、ドットインパクトプリンタの印字部から収納部へと戻されると同時にこの戻される分だけ該収納部からドットインパクトプリンタの印字部へ送られる。
【0009】
1度(周)でもインクリボンがドットインパクトプリンタで使用されると、ドットインパクトプリンタの印字方式、すなわちインクリボンに衝撃を与えて該インクリボンのインクを用紙に転写する印字方式の性質上、インクリボンは該衝撃で損耗する。
【0010】
この損耗により、インクリボンは、弾性強度が低下する。弾性強度とは、インクリボンを折り曲げた状態から元の直線状に戻ろうとすることを意味する。弾性強度が低下するとは容易に折れ曲がったり、折れ曲がった状態から直線状に容易に復元しない状態を意味し、この状態を「こしが弱くなる」とか「こしがなくなる」と言うことがある。弾性強度が低下すると、例えば収納部で不定状の密集状態で収納されたインクリボンにまつわる様々な走行トラブルが発生する。
【0011】
走行上のトラブルとしては、例えばギヤの歯面やローラの周面にインクリボンが正しく位置せず、該ギヤやローラにおける軸端面へ折れ曲がったインクリボンの幅方向端部が乗り上げ、巻き込まれてしまい、ギヤやローラが回転不能となることがある。
【0012】
また、ギヤやローラが設けられた部位を中心とした収納部の内外のどこかでインクリボンが密集して(無秩序なつづら折り状となって)、このインクリボンの折れ曲がった塊がギヤやローラに噛み込まれてギヤやローラが回転不能となることがある。
【0013】
こうしたリボンカセットにおけるインクリボンの走行不良を改善するために、従来、例えば以下の特許文献1,2が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】実公平5−14867号公報
【特許文献2】特開平5−30757号公報
【0015】
特許文献1では、インクリボンが例えばギヤの軸芯と直交するように折れてしまった場合に、ギヤの端面とリボンカセットの筐体内面との隙間に巻き込まれることを予防するために、ギヤの端面に対向されてギヤ同士の噛合部位から外側へ延出されたリボン縁押さえをリボンカセットにおける該ギヤの両端面に対向する面に設けることが示されている。
【0016】
特許文献2では、収納部を構成する壁面とローラの周面に弾性強度の低下したインクリボンが巻き込まれることを予防するために、インクリボンと収納部を構成する壁面との接触を規制する突部を、ローラの軸方向端面とリボンカセットの内面との間に入り組む状態で該リボンカセットの内面に設けることが示されている。
【0017】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2ではギヤ又はローラ同士の対向部位を通過して収納部の内部のインクリボンを該収納部内における入口部の周囲から速やかに送り部位(以下、出口部という)へと移動させることについては考慮されていないので、収納部に戻ったものの密集して塊状となって該入口部にて止まることがあり、これにより密集して塊状となったインクリボンが、特許文献1のリボン縁押さえや特許文献2の突部を設けてもなお、駆動部材(ギヤ又はローラ)の軸端面に巻き込まれてしまうことがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本願が解決しようとする問題は、特許文献1,2の構成では、収納部内における入口部の周囲から速やかに出口部へ向けてインクリボンを送ることができず、該入口部の周辺で密集して塊状となったインクリボンが走行上のトラブルを引き起こす可能性が高いという点、である。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、ドットインパクトプリンタに装着されて使用されるリボンカセットであって、蓋部と本体部とからなる筐体と、この筐体内に形成され、端同士を繋いだ無端状のファブリックリボンあるいは繋ぎ目のないファブリックシームレスリボンにインクを含浸させたインクリボンを密集状態で収納するために壁面で区画された収納部と、この収納部のインクリボンの戻り部位に設けられ、対向間でインクリボンを通過させるために対をなして筐体に枢支された駆動部材とを備え、前記収納部を構成する前記壁面の内面でインクリボンの戻り部位に、前記駆動部材の対向間を通過したインクリボンを該収納部の戻り部位から送り部位へ移動するよう促進して該駆動部材にインクリボンが巻き込まれることを防止するために、該インクリボンの幅方向両端部を案内する、平面視で、入口部方向の角度が30°〜60°、反入口部方向の角度が直角、の2角を規定した直角三角形状とされた巻込防止リブを形成したことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明のリボンカセットは、収納部内における戻り部位(入口部)の壁面に巻込防止リブを形成することで、収納部内に戻されたインクリボンが収納部の内部つまり出口部の方向へ速やかに移動することとなると共に、この作用が一旦収納部の内部へ戻されたインクリボンの該収納部外への移動を阻害するから、結果的に収納部に戻されたインクリボンは駆動部材の対向間から出口部へ向かう方向へ離間することとなり、駆動部材の枢支軸に巻き込まれる可能性が極めて低くなると共に、収納部においてインクリボンが密集し塊状となることに起因した種々の走行のトラブルを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明のリボンカセットの筐体の(a)本体部、(b)蓋部、の各々の内側を示す図である。
図2図2は、本発明のリボンカセットの筐体の(a)本体部、(b)蓋部、の各々内側を示す収納部周辺の部分拡大図である。
図3図3は、本発明のリボンカセットの筐体の(a)本体部、(b)蓋部、の各々の内側を示す入口部周辺の部分拡大斜視図である。
図4図4は、本発明のリボンカセットにおける変形例による筐体の(a)本体部、(b)蓋部、の各々の内側を示す入口部周辺の部分拡大斜視図である。
図5図5は、インクリボンの損耗箇所を説明するための図である。
図6図6(a)(B)(C)は、インクリボンと各構成による作用を説明するための、図2のA,B,C矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、次の形態により実施可能である。以下に図1図6を参照して、本発明のリボンカセットについて説明する。本発明のリボンカセット1は、不図示のドットインパクトプリンタ(以下、プリンタと記す)に装着され、本例では例えば端同士を繋いだ無端状のファブリックリボンにインクを含浸させたインクリボンRを収納している。
【0023】
なお、本例では、弾性強度の低下が顕著でその分走行トラブルが生じやすいとされる、短尺のインクリボンRをインクを補給しつつ循環させて使用する補給式のリボンカセット1で説明する。インクリボンRの使用による弾性強度の低下に関しては後述、図5を用いて説明する。
【0024】
2は、本体部2Aと蓋部2Bとからなる開閉可能な筐体である。筐体2は、外形の縦方向(図1で示す紙面上下方向)の上半分において外形外周部にインクリボンRの搬送経路Lが形成されている。この搬送経路Lは前記縦方向上部中央が途切れており、インクリボンRはここで筐体2から露出した状態とされている。
【0025】
なお、本例においては、搬送経路Lは上記途切れた部分を中心に、図1(a)では左側及び図1(b)では右側がインクリボンRの送り側、図1(a)では右側及び図1(b)では左側がインクリボンRの戻り側となる。
【0026】
また、筐体2は、搬送経路Lと上記縦方向下部の上縁部に囲まれるように空間Iが形成されている。この空間Iに、プリンタの印字部が位置し、印字部が用紙(図示上方向に位置する:不図示)へ向けて、搬送経路Lから露出したインクリボンRに衝撃を加えることで印字が行われる。
【0027】
筐体2の本体部2Aにおける外形の縦方向の下半分には、搬送経路Lを経て戻されたインクリボンRを収納する収納部3、この収納部3のインクリボンRの入口部に設けられた駆動部材4、収納部3から搬送経路Lへ送られるインクリボンRにインクを補給するためのインクローラ5及び転写ローラ6、を備えている。なお、蓋部2Bは、閉状態のときに、収納部3、インクローラ5及び転写ローラ6を位置決めするための凹状の枠(参照番号無)が形成されている。
【0028】
収納部3は、本体部2Aの内部空間において、駆動部材4、インクローラ5及び転写ローラ6からインクリボンRを隔絶して密集状態で収納するために壁面3a,3bにより形成される。本例では、壁面3aは駆動部材4を設けた位置をインクリボンRが通過した直後で収納部3における図1(a)の紙面上部を構成し、壁面3bは壁面3aは駆動部材4を設けた位置をインクリボンRが通過した直後で収納部3における図1(b)の紙面下部を構成する。
【0029】
なお、密集状態とは、例えば巻装したり、蛇腹状に整列したり、といった整然と規則正しく収納されてはなく、単に押し込まれたような状態を意味する。したがって、インクリボンRは収納部3内では不定状態であり、本例の収納部3は、そのように不定状で密集したインクリボンRを入口部から出口部へと速やかに送るように構成している。
【0030】
壁面3aは、駆動部材4を設けた入口部において外形横方向とほぼ平行状に導き入れたインクリボンRを滞留させることなく速やかに出口部の位置する図1(b)に示す下側へ送るために、該入口部と略対向する隅部分に曲線部3aaを形成している。また、壁面3aは曲線部3aaから出口側に、後述する壁面3bの導流部3bbと略平行状とされた平行部3abを形成している。
【0031】
壁面3bは、入口部から収納部3へ導き入れたインクリボンRを下方に導くために、該入口部の近傍が上記外形横方向に対して直角とされた垂直部3baを形成している。壁面3bはこの垂直部3baから本体部2Aの下縁内面に接触する導流部3bbが設けられている。垂直部3baと導流部3bbとでなす角度は120°〜170°とされ、本例の場合は145°とされている。
【0032】
まず、入口部の収納部3内における壁面3aと壁面3bとでなす角度は、110°〜150°の範囲とすることが望ましい。なお、壁面3bは垂直であるから、前記範囲の角度は、実質的に壁面3aの水平に対する角度、すなわち20°〜60°の範囲であることが望ましい。
【0033】
この理由は、入口部における、壁面3aの水平に対する角度が20°より小さい、又は、壁面3aと壁面3bとでなす角度が110°より小さいと、収納部3を広く確保できないために、密集したインクリボンRの塊が収納部3へ入りにくくなると共に、出口部方向への移動がしにくくなり、走行不良の原因になるおそれがある。
【0034】
一方、入口部における、壁面3aの水平に対する角度が60°より大きい、又は、壁面3aと壁面3bとでなす角度が150°より大きいと、密集したインクリボンRの全体の流動性が損なわれて収納部3内の入口部周辺で滞留しやすくなり出口部へと移動させにく、結果的に走行不良の原因になるおそれがある。
【0035】
次に、垂直部3baが垂直ではなく、例えば入口部側に傾斜した状態であると、駆動部材4の下部において密集した塊状のインクリボンRが移動しにくくなり走行上の支障を来すおそれがあり、例えば出口部側に傾斜した状態であると、収納部3の全体空間が狭くなる。
【0036】
また、垂直部3baと導流部3bbとでなす角度が、120°より小さい角度であると収納部3の全体空間が狭くなり、170°より大きい角度であると、駆動部材4の下部において密集した塊状のインクリボンRが移動しにくくなり走行上の支障を来すおそれがある。
【0037】
収納部3を構成する壁面3a,3bの内面でインクリボンRの戻り部位には、駆動部材4の対向間を通過したインクリボンRを該収納部3の入口部から出口部へ移動するよう促進して該駆動部材4にインクリボンRが巻き込まれることを防止する巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbが形成されている。
【0038】
巻込防止リブ3Aa,3Abは、壁面3aにおける本体部2Aにおける図示底部と図示天部に設けられ、インクリボンRの幅方向両端部を案内する。一方、巻込防止リブ3Ba,3Bbは、壁面3bにおける本体部2Aにおける図示底部と図示天部に設けられ、同様に、インクリボンRの幅方向両端部を案内する。
【0039】
巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbは、平面視で、入口部方向の角度が30°〜60°、反入口部方向の角度が直角、の2角を規定した直角三角形状とされている。
【0040】
巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbにおいて、入口部方向の角度が30°より小さいと、反入口部方向の角度を直角と固定している関係で残りの1角の角度が大きくなり、この残りの1角から入口部方向の角までの斜辺を長くする必要が生じ、これによりこの残りの1角から直角とした角までの辺が短くなって、密集した塊状のインクリボンRを係合させて入口部方向への逆流を防止する効果が低くなる。
【0041】
一方、巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbにおいて、入口部方向の角度が60°より大きいと、同様に反入口部方向の角度を直角と固定している関係で残りの1角の角度が小さくなり、この残りの1角から直角とした角までの辺が長くなり、残りの1角が収納部3内部方向に大きく突出することとなるうえに、残りの1角が鋭く尖った状態になるから、これに係止して走行の妨げになる可能性がある。
【0042】
ちなみに、巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbの反入口部側の1角を直角に固定しているのは、この1角が実質的に密集したインクリボンRの入口部への逆流を防止し、ひいては速やかにインクリボンRを出口部方向へ移動させ、最終的には駆動部材4の対向部位にインクリボンRが巻き込まれることを防止するという機能を発揮するが、これが鈍角になると壁面3a,3bとこの鈍角とした場合の直角部位に密集したインクリボンRが詰まってしまう可能性があり、鋭角になると逆流防止の効果が低下するからである。
【0043】
また、収納部3の出口部における本体部2Aと蓋部2Bには、インクリボンRが、密集した塊状態で該出口部から収納部3外へ送られることを防止するために、密集したインクリボンRを堰き止める流出防止リブ2Aa,2Baを形成している。
【0044】
この流出防止リブ2Aa,2Baは、本体部2Aと蓋部2Bの対向面において0.5〜1mmだけ突出するように形成されており、本例の収納部3の場合、流出防止リブ2Aa,2Baは、それぞれ突片2Aaa,2Aab、突片2Baa,2Babとを対向させて本体部2Aと蓋部2Bの同位置に形成している。ここでは、本体部2Aにおける流出防止リブ2Aaの突片2Aaa,2Aabで説明する。
【0045】
突片2Aaaは、壁面3a(蓋部2Bにおいては閉時に壁面3aの端面が接触する位置)に一端が、本体部2Aの外形を構成する壁面(蓋部2Bにおいては外縁部)に他端が、それぞれ位置するように形成されている。突片2Aabは、壁面3b(蓋部2Bにおいては閉時に壁面3bの端面が接触する位置)に一端が、突片2Aaの途中部位に他端が、それぞれ位置するように形成されている。
【0046】
突片2Aaaは主に壁面3a方向から出口部へ向かう密集状態のインクリボンRを堰き止め、突片2Aabは主に壁面3b方向から出口部へ向かう密集状態のインクリボンRを堰き止める。なお、流出防止リブ2Baが密集状態のインクリボンRを堰き止める原理は後述する。この流出防止リブ2Aa,2Baにより収納部3から密集状態のままインクリボンRが送り出されることが防止される。
【0047】
突片2Aabが突片2Aaaと出口部の外側から視て2重構造となっている理由は、本例の収納部3の構成の場合、壁面3b方向から流動するインクリボンRは出口部から直線(水平)に引き出されやすく、この結果、突片2Aabだけであると、場合によってはこれを乗り越えて密集して塊状となったインクリボンRがそのまま引き出されてしまうおそれがある。そこで、本例のように、仮に突片2Aabを乗り越えても再度突片2Aaaで堰き止めることとしている。
【0048】
一方、突壁2Aaaは、壁面3a方向から流動するインクリボンRに対しては、部分的に突片2Aabと二重にはなっていないが、この理由は、上記のように本例のように出口部から水平に引き出されるインクリボンRに対しては、壁面3aに沿って移動する方向との引き出し角度(鋭角)が適度にブレーキの役目を果たし、一度に密集して塊状となったインクリボンRが出口部に向かって移動しないからである。
【0049】
なお、本例では収納部3を構成する壁面3a,3bが全て本体部2Aに形成されている態様を示すが、例えば図4に示すように、本体部2Aと該蓋部2Bとを閉じた際に面一となるように、部分的に分割された一部が蓋部2Bに形成されていてもよい。なお、図4(b)では、便宜上、蓋部2Bにも本体部2Aと同じように(前記分割された一部を)壁面3a,3bと示している。
【0050】
また、上記のように壁面3a,3bが本体部2Aと蓋部2Bとに分割されている場合、巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbは、図4に示すように各々分割された該壁面3a,3bの内面でインクリボンRの入口部において本体部2Aと蓋部2Bを閉じた際に該インクリボンRの幅両端部を案内する位置に形成しておけばよい。
【0051】
さらに、本例のように、後述する巻込防止突壁7,8を採用する場合は、本体部2Aにおいて、突壁7aと壁面3aの分割された一部と、かつ突壁7bと壁面3bの分割された一部と、それぞれ一体としてもよく、一方、蓋部2Bにおいて、突壁8aと壁面3aの分割された一部と、かつ突壁8bと壁面3bの分割された一部と、それぞれ一体としてもよい。この場合も本体部2Aと蓋部2Bとを閉じた際に各々分割された壁面3aと壁面3bとの分割部位が面一となるようにしておく。なお、壁面3a,3bを本体部2Aと蓋部2Bとで分割して巻込防止突壁7,8を採用した場合における巻込防止リブ3Aa,3Ba及び巻込防止リブ3Ab,3Bbの配置関係は、(例えば図4で示す)上記のようにすればよい。
【0052】
駆動部材4は、本体部2Aにおいて、本例では、上記収納部3の壁面3a側に設けられた駆動ギヤ4Aと、壁面3b側に設けられた従動ギヤ4Bとでなる。駆動ギヤ4Aは壁面3a側において、本体部2A及び蓋部2Bに形成された孔2Ab,2Bb(図3及び図4参照)にその両端に形成された軸4Aaが挿入される。
【0053】
この軸4Aaの本例では蓋部2B側の孔2Bbに挿入される端面には使用者が手で操作するための操作軸(参照番号無)が形成され、一方、軸4Aaの本例では本体部2A側の孔22Abに挿入される側には駆動孔(参照番号無)が形成され、ここにプリンタの駆動源が接続される。
【0054】
従動ギヤ4Bは壁面3b側において、枢支部材4Baにその軸が枢支されている。枢支部材4Baは、本例では本体部2A及び蓋部2Bにおいて形成された後述の巻込防止突壁7,8により駆動ギヤ4Aへの接触位置が位置決めされている。枢支部材4Baは、従動ギヤ4Bを露出した側とは反対の端部に、自然長で伸張状態とされる例えばばねでなる付勢部材4Bbの一端が設けられている。付勢部材4Bbの他端は本体部2Aに形成された止板2Acに配置されている。
【0055】
本例では、付勢部材4Bbを設けた側の駆動部材4、すなわち枢支部材4Baに枢支された従動ギヤ4Bは、蓋部2B側に設けた移動規制部材2Bcにより、該付勢部材4Bbの付勢力に抗して短縮する方向への直線移動量が規制されている。
【0056】
移動規制部材2Bcを蓋部2Bに設ける理由は、例えば本体部2Aに主要構成部品を組み立てる際に、つまり蓋部2Bを開けて組み立て作業をする際に、蓋部2Bを開けることで移動規制部材2Bcによる従動ギヤ4B(枢支部材4Ba)の駆動ギヤ4Aと対向する方向と反対への移動の規制が解除されるから、作業がしやすくなると共に、組み立ての後の、付勢部材4Bbが本体部2Aと蓋部2Bとの内面対向方向へずれてしまうことを抑制するためでもある。
【0057】
移動規制部材2Bcによる従動ギヤ4Bの、駆動ギヤ4Aと対向する方向と反対へ許容される移動量は、例えば1枚分の厚みのインクリボンRが通過する付勢状態を基準として、2〜7枚分の厚み分とする。つまり、移動規制部材2Bcは、蓋部2Bにおいて前記の移動量だけ許容する位置に設ければよい。
【0058】
上記許容される移動量は、例えば1枚分の厚み以上を許容しないこととすると、駆動部材4や筐体2などの材料の成形誤差が許されないこととなり、場合によっては1枚分のインクリボンRが通過する場合も駆動部材4が駆動しない場合もあり得る。一方、例えば7枚を超える厚みを許容することとすると、場合によっては断続的な密集(積層)状態のインクリボンRの塊が収納部3の入口部より外側に出てしまうことがあり得る。
【0059】
さらに、筐体2における本体部2A及び蓋部2Bの各々には、駆動部材4同士の対向部位を中心に、収納部3の内外部に亘って連続的で、該駆動部材4の端面と当接する巻込防止突壁7,8をそれぞれ形成している。
【0060】
本体部2Aにおける巻込防止突壁7は、壁面3a側の突壁7a、壁面3b側の突壁7bとから構成される。突壁7aは、駆動ギヤ4Aの軸4Aaが挿入される孔2Abの周囲に該壁面3a(本例においては巻込防止リブ3Aa)との隙間が生じないように面一で連続的に接続されている。この突壁7aは、側壁面で駆動ギヤ4Aの軸4Aaの周囲を覆い、端面が駆動ギヤ4Aの端面と当接する。
【0061】
突壁7bは、壁面3b側において該壁面3b(本例においては巻込防止リブ3Ba)との隙間が生じないように面一で連続的に形成されている。突壁7bは、従動ギヤ4Bの軸(本例の場合は枢支部材4Baにおいて枢支している部分)において少なくとも駆動ギヤ4aとの対向部位を中心に、一端が壁面3bと上記のように連続的に接続され、他端が本例の場合は本体部2Aの外形を構成する壁面に接続されている。この突壁7bは、側壁面で従動ギヤ4Bの軸の、駆動ギヤ4Aの対向部位を中心とした収納部3の内外に亘る部分を覆い、端面が従動ギヤ4Bの端面と当接している。
【0062】
蓋部2Bにおける巻込防止突壁8は、上記巻込防止突壁7と対応する位置に突壁8a,突壁8bが同高さで形成されている。突壁8aは、蓋部2Bを本体部2Aに対して閉じた際に、壁面3a(本例においては巻込防止リブ3Ab)との隙間が生じないように形成されている。一方、突壁8bは、蓋部2Bを本体部2Aに対して閉じた際に、壁面3b(本例においては巻込防止リブ3Bb)との隙間が生じないように形成されている。
【0063】
上記構成のリボンカセット1は、各構成で次のように作用する。まず、図5に示すように、インクリボンRは、プリンタにおいて幅方向中央部(図5に示すハッチング無領域)が使用されることとなる。つまり幅方向中央部は、プリンタに使用されるから、使用の毎に弾性強度が低下する。したがって幅方向中央部は、意図する方向へ案内するために何らかの構成部材を当接させてもこの当接反力を吸収してしまうから、インクリボンRを案内することが困難な部位である。
【0064】
本発明では、巻込防止突壁7,8、巻込防止リブ3Aa,3Ba,3Ab,3Bb、及び流出防止リブ2Aa,2Baは、いずれも収納部3に収納されたインクリボンRの幅方向両端部(図5に示すハッチング有領域)を案内するように構成している。つまり幅方向両端部はプリンタにおいてほぼ使用されることがないので、補給式のリボンカセット1に用いられる循環するインクリボンRであっても弾性強度のさほど低下していない領域を案内することで、意図する方向へ案内するという作用効果が確実となる。
【0065】
以下、インクリボンRの走行順に、本例のリボンカセット1の各部による作用効果を説明する。プリンタの駆動源により駆動ギヤ4Aが駆動回転され、この駆動ギヤ4AにインクリボンRを介して噛合している従動ギヤ4Bも同様に回転され、インクリボンRは収納部3へ戻される。
【0066】
図2のA矢視図である図6(a)に示すように、駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bの対向する噛合間を通過しようとするとき、例えば数度(1周以上)の循環使用により弾性強度が低下し、幅方向と直交して折れ曲がったインクリボンRが該噛合間を通過しようとする場合には、巻込防止突壁7,8が次のように作用する。
【0067】
巻込防止突壁7,8は、駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bの対向部位を中心に、収納部3の内外部に亘って連続的で、その端面が駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bの各々の端面と当接しているから、折れ曲がったインクリボンRが駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bの端面に巻き込まれることが防止される。
【0068】
また、収納部3内に戻ったインクリボンRは、密集した不定状になり、プリンタが停止している際、あるいは、リボンカセット1を該プリンタから取り出した際、使用者が誤って軸4Aaを逆回転(入口部からインクリボンRを出す方向の回転)した場合は、移動規制部材2Bcが次のように作用する。
【0069】
移動規制部材2Bcは、付勢部材4Bbの付勢力に抗して従動ギヤ4B(枢支部材4Ba)が駆動ギヤ4Aとの対向方向とは反対側へ移動する量を規制する。従動ギヤ4Bは、密集して厚みが増加した状態のインクリボンRが該駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bに噛み込まれる際に付勢部材4Bbの付勢力に抗して駆動ギヤ4Aと対向方向と反対方向に移動しようとしても、駆動ギヤ4Aに対して必要以上離間しない(対向間隔が広がらない)。これにより収納部3から密集状態のインクリボンRが入口部より外部へ逆流することが防止される。
【0070】
移動規制部材2Bcによる具体的な作用としては、駆動ギヤ4Aを逆回転させて、駆動ギヤ4Aと従動ギヤ4Bとの間に収納部3内の密集したインクリボンRが噛み込まれた際には、駆動ギヤ4Aのそれ以上の逆回転(操作)が許容されなくなる。
【0071】
駆動ギヤ4A及び従動ギヤ4Bの対向部位でトラブルなく通過したインクリボンRは、収納部3内へ戻る入口部において、巻込防止リブ3Aa,3Ab,3Ba,3Bb及び角度の規定された壁面3a,3bにより該入口部から順次速やかに出口部へと押し込まれることとなる。
【0072】
図2のB矢視図である図6(b)に示すように、収納部3内において入口部からさらに内部へと押し込まれたインクリボンRは、巻込防止突壁7,8の巻込防止リブ3Aa,3Ba、巻込防止リブ3Ab,3Bbにより密集状態のインクリボンRの塊が入口部へ逆流することが抑制される。
【0073】
また、この巻込防止リブ3Aa,3Ba、巻込防止リブ3Ab,3Bbにより、壁面3a,3bと、巻込防止突壁7(突壁7a,7b)及び巻込防止突壁8(突壁8a,8b)との境目にインクリボンRが引っ掛かったりすることが防止される。
【0074】
これら巻込防止突壁7,8及び巻込防止リブ2Aa,2Baが、上述のとおり循環使用しても弾性強度が低下しないインクリボンRの幅方向両端部を案内するので、確実に該インクリボンRを収納部3内へ誘導することができと共に、実質的には、この作用により、駆動部材4の対向部位においてインクリボンRが軸端面に巻き込まれるという走行トラブルが効果的に抑制されることになる。
【0075】
さらに、収納部3においては、壁面3aに形成された曲線部3aa及び平行部3ab、壁面3bに形成された垂直部3ba及び導流部3bbにより、密集状態のインクリボンRが該収納部3の部分的に滞留することなく全体的に円滑に出口側へ移動させることができる。
【0076】
図2のC矢視図である図6(c)に示すように、インクリボンRが収納部3で上記のように滞留することなく全体として円滑に出口部側へ移動し、出口部から送り出される際には、流出防止リブ2Aa,2Baが次のように作用する。
【0077】
流出防止リブ2Aa,2Baにより、密集したインクリボンRの塊を堰き止める。インクリボンRは、引き出される力で、流出防止リブ2Aa,2Baの間を通過するように変形し、この変形した出口部における最先部位の1枚分の厚みのインクリボンRが送り出される。つまり、流出防止リブ2Aa,2Baにより、出口部から、密集して塊状となったインクリボンRが送りだされることを防止する。
【0078】
流出防止リブ2Aa,2Baにおける突片2Aaa,2Baaは壁面3a方向から、突片2Aab,2Babは壁面3b方向から、の密集したインクリボンRの塊を堰き止めるが、これもインクリボンRの循環使用によっても弾性強度がさほど低下しない該インクリボンRの幅方向端部に当接させるので、効果が確実となる。
【0079】
なお、上記構成において、巻込防止突壁7,8における巻込防止リブ3Aa,3Ba、巻込防止リブ3Ab,3Bbは、壁面3a,3b側の両方に設ける必要はなく、少なくとも壁面3b側の巻込防止リブ3Ba,3Bbがあればよい。この理由は、壁面3a側の巻込防止リブ3Aa,3Abを省略することで、収納部3のスペースをより広く使用できるからである。
【実施例1】
【0080】
以下に、上記構成の本発明のリボンカセット1の効果を確認するための実験について説明する。実験は、同じ(ドットインパクト)プリンタで同じ室温25℃、湿度50%の環境下においてドラフト150万字を印字した際の走行性を確認した。走行性は、収納部3の入口部、特に駆動部材4の軸端面と本体部2A又は蓋部2Bとの間にインクリボンRが噛み込むことによる使用中断の有無であり、使用が中断しない場合は良好、使用が中断した場合は不良、と判断した。
【0081】
実施例、比較例、において、インクリボンRはいずれも8mm幅で1.6mの長さとされ、インクを補給しつつ循環使用する同一条件のものを用いた。
【0082】
実施例は、本発明の上記構成のリボンカセット、比較例は、本発明の特に巻込防止リブ巻込防止リブ3Aa,3Ab,3Ba,3Bb及び巻込防止突壁7,8を省略したリボンカセット、であり、各例のリボンカセットを3個ずつ用意して実験した。
【0083】
実施例の結果は3個とも使用開始から実験終了に至るまで走行不良が生じなかった。 比較例は3個のうち少なくとも1個について、使用開始時は走行不良が生じなかったが1周の循環使用後から実験終了に至るまでには主に従動ギヤ4Aの軸端面と本体部2A又は蓋部2Bとの間に損耗して弾性強度が低下して折れ曲がったたインクリボンRが噛み込んでしまい走行不良が生じた。
【0084】
ちなみに、走行性の持続を確認するために、上記実験終了後に、実施例、比較例の該上記実験時に走行不良を生じなかったものについて、インクローラ5の補給インクが無くなるまで、印字を行ってみたところ、実施例は(3個とも)、インクローラ5の補給インクが無くなるまで走行不良は生じなかったが、比較例は、補給インクが無くなる前に駆動部材4の軸端面と本体部2A又は蓋部2Bとの間にインクリボンRが噛み込むことを含めた何らかの要因で走行不良が生じた。
【符号の説明】
【0085】
1 リボンカセット
2 筐体
2A 本体部
2Aa 流出防止リブ
2Aaa,2Aab 突片
2B 蓋部
2Ba 流出防止リブ
2Baa,2Bab 突片
2Bc 移動規制部材
3 収納部
3a 壁面
3aa 曲線部
3ab 平行部
3Aa 巻込防止リブ
3Ab 巻込防止リブ
3b 壁面
3ba 垂直部
3bb 導流部
3Ba 巻込防止リブ
3Bb 巻込防止リブ
4 駆動部材
4A 駆動ギヤ
4Aa 軸
4B 従動ギヤ
4Ba 枢支部材
4Bb 付勢部材
7 巻込防止突壁
7a 突壁
7b 突壁
8 巻込防止突壁
8a 突壁
8b 突壁
R インクリボン
図1
図2
図3
図4
図5
図6