【発明の効果】
【0009】
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果1−1》 パッキンやボスや入力操作レバー軸の成形に高い寸法精度を必要としない。
図3(A)〜(D)に例示するように、パッキン(8)に全体が弾性変形するスクイーズパッキンを用いたので、パッキン(8)やその取り付け箇所の寸法の許容幅が広く、パッキン(8)やボス(1)や入力操作レバー軸(2)の成形に高い寸法精度を必要としない。
【0010】
《効果1−2》 パッキンの組み付け作業が簡単になる。
図3(A)〜(D)に例示するように、パッキン(8)に全体が弾性変形するスクイーズパッキンを用いたので、パッキン(8)をボス(1)や入力操作レバー軸(2)に冶具で圧入する必要がなく、パッキン(8)の組み付け作業が簡単になる。
【0011】
《効果1−3》 入力操作レバー軸の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図3(A)〜(D)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)のうち、一方にパッキン(8)の複数箇所の突端(10)(10)を圧接させ、他方にパッキン(8)の上記複数箇所の突端(10)(10)とは反対側の端(12)(25)を圧接させたので、パッキン(8)が捩れにくく、入力操作レバー軸(2)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0012】
《効果1−4》 ボスや入力操作レバー軸に対するパッキンのシール性が高い。
図3(A)〜(D)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)のうち、一方にパッキン(8)の複数箇所の突端(10)(10)を圧接させ、他方にパッキン(8)の上記複数箇所の突端(10)(10)とは反対側の端(12)(25)を圧接させたので、少なくとも、パッキン内外周部分(11)(9)の一方で複数段のシールが行われ、ボス(1)や入力操作レバー軸(2)に対するパッキン(8)のシール性が高い。
【0013】
《効果1−5》 パッキンの損傷が抑制される。
図3(A)〜(D)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)のうち、一方にパッキン(8)の複数箇所の突端(10)(10)を圧接させ、他方にパッキン(8)の上記複数箇所の突端(10)(10)とは反対側の端(12)(25)を圧接させたので、パッキン(8)が捩れにくく、パッキン(8)の損傷が抑制される。
《効果1−6》 ボスや入力操作レバー軸の損傷を抑制することができる。
図1(A)(E)に例示するように、ボス(1)内で入力操作レバー軸(2)にその周方向に沿う向きの複数の溝(53)(54)(54)(54)を軸長方向に並べて設け、この複数の溝(53)(54)(54)(54)に潤滑剤を保持できるようにしたので、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との隙間に保持された潤滑剤で、ボス(1)や入力操作レバー軸(2)に焼き付きやかじりを抑制することができる。また、複数の溝(53)(54)(54)(54)が、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との隙間で発生した磨耗金属粉や、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との隙間に進入したカーボン等のゴミ溜めとなり、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間で生じるゴミの噛み込みを防止することができる。これらの理由により、ボス(1)や入力操作レバー軸(2)の損傷を抑制することができる。
《効果1−7》 入力操作レバー軸の損傷抑制機能を高めることができる。
図1(E)に例示するように、複数の溝(53)(54)(54)(54)は深さの異なる深い溝(53)と浅い溝(54)(54)(54)とで構成し、浅い溝(54)(54)(54)はその中央部から軸方向両端側に向けて次第に浅くなる形状に形成したので、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能を高めることができる。その理由は、深い溝(53)は潤滑剤の保持機能が高く、ゴミ収容機能も高いことに加え、浅い溝(54)(54)(54)は、入力操作レバー軸(2)が軸長方向にガタついた時に、浅い溝(54)(54)(54)の端部がその溝の中央部寄りの膜厚の厚い潤滑剤に乗り上げ、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間に斥力が発生し、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との直接接触が抑制されるためと考えられる。
【0014】
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果2−1》 入力操作レバー軸の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図3(A)〜(D)に例示するように、入力操作レバー軸(2)のうち、円環溝(44)よりもエンジン外寄りの外寄り軸部分(46)とボス(1)との間に軸ボス間隙間(47)を形成し、この軸ボス間隙間(47)によって入力操作レバー軸(2)の外寄り軸部分(46)とボス(1)とが接触しないようにしたので、パッキン(8)のシールによる防錆を行うことができない外寄り軸部分(46)の外周部分に錆が発生しても、入力操作レバー軸(2)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0015】
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果3》 入力操作レバーの摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図3(A)〜(D)に例示するように、円環溝(44)内でパッキン(8)と隣接するエンジン外寄りの部分にゴミ溜め空間(48)を形成し、このゴミ溜め空間(48)に軸ボス間隙間(47)を臨ませることにより、入力操作レバー(4)とボス外端面(19)との間から軸ボス間隙間(47)を介してゴミ溜め空間(48)にゴミを進入させるようにしたので、エンジンの外側からボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間に進入したゴミや、ボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間で発生した磨耗金属粉や錆等のゴミは、軸ボス間隙間(47)を経てゴミ溜め空間(48)に進入する。このため、入力操作レバー(4)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0016】
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果4−1》 入力操作レバーの摺動抵抗の増加が抑制される。
図3(A)〜(D)に例示するように、軸ボス間隙間(47)を間に挟んで相互に対向する入力操作レバー軸(2)の外寄り軸部分(46)とボス(1)との各対向箇所にそれぞれ面取り部(49)(50)を形成したので、軸ボス間隙間(47)が大きくなり、ボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間のゴミが軸ボス間隙間(47)からゴミ溜め空間(48)にスムーズに排出される。また、軸ボス間隙間(47)が大きくなるため、軸ボス間隙間(47)にパッキン(8)が巻き込まれにくくなる。これらの理由により、入力操作レバー(4)の摺動抵抗の増加が抑制される。
【0017】
《効果4−2》 パッキンの損傷を抑制することができる。
図3(A)〜(D)に例示するように、軸ボス間隙間(47)にパッキン(8)が巻き込まれにくくなるため、パッキン(8)の損傷を抑制することができる。
【0018】
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果5−1》 入力操作レバー軸の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図3(A)に例示するように、パッキン(8)の断面形状をX形とし、ボス(1) のエンジン外側寄りの開口部(45)の内周面にパッキン外周部分(9)の2箇所の突端(10)(10)を圧接させ、入力操作レバー軸(2)の円環溝(44)の内底面にパッキン内周部分(11)の2箇所の突端(12)(12)を圧接させたので、パッキン(8)の捩れが起こりにくく、入力操作レバー軸(2)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0019】
《効果5−2》 ゴミ溜め空間のゴミの収容能力を高めることができる。
図3(A)に例示するように、パッキン(8)の断面形状をX形としたので、パッキン(8)の窪み(51)もゴミ溜め空間(48)として利用することができ、ゴミ溜め空間(48)のゴミの収容能力を高めることができる。
【0020】
《効果5−3》 ゴミ溜め空間でゴミを溜めながらも、ゴミの噛み込みによるパッキンのオイルシール機能の低下を抑制することができる。
図3(A)に例示するように、パッキン(8)の断面形状をX形とし、ボス(1) のエンジン外側寄りの開口部(45)の内周面にパッキン外周部分(9)の2箇所の突端(10)(10)を圧接させ、入力操作レバー軸(2)の円環溝(44)の内底面にパッキン内周部分(11)の2箇所の突端(12)(12)を圧接させたので、エンジン外寄りの突端(10)(12)のダストシール機能により、エンジン内寄りの突端(10)(12)へのゴミの噛み込みを防止することができる。このため、ゴミ溜め空間(48)でゴミを溜めながらも、ゴミの噛み込みによるパッキン(8)のオイルシール機能の低下を抑制することができる。
【0021】
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果6》 ゴミ溜め空間のゴミの収容能力を高めることができる。
図3(B)に例示するように、パッキン(8)の断面形状をY形としたので、パッキン(8)の窪み(52)もゴミ溜め空間(48)として利用することができ、ゴミ溜め空間(48)のゴミの収容能力を高めることができる。
【0022】
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果を奏する。
【0023】
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果を奏する。
【0024】
(請求項9に係る発明)
請求項9に係る発明は、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果9−1》 入力操作レバー軸の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図1(A)、
図4(A)(B)または
図5(A)(B)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)の間に入力操作レバー軸(2)の軸長方向に離した複数のパッキン(8)(8)を介在させたので、入力操作レバー軸(2)が傾きにくく、ボス外端寄り部(7)やボス内端部(26)と入力操作レバー軸(2)の接触が抑制され、入力操作レバー軸(2)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0025】
《効果9−2》 ボス外端寄り部やボス内端部や入力操作レバー軸の偏磨耗が起こりにくい。
図1(A)、
図4(A)(B)または
図5(A)(B)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)の間に入力操作レバー軸(2)の軸長方向に離した複数のパッキン(8)(8)を介在させたので、入力操作レバー軸(2)が傾きにくく、ボス外端寄り部(7)やボス内端部(26)と入力操作レバー軸(2)の接触が抑制され、これらの偏磨耗が起こりにくい。
【0026】
《効果9−3》 ボスからのオイル漏れが起こり難い。
図1(A)、
図4(A)(B)または
図5(A)(B)に例示するように、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)の間に入力操作レバー軸(2)の軸長方向に離した複数のパッキン(8)(8)を介在させたので、複数箇所のシールにより、ボス(1)からのオイル漏れが起こり難い。
【0027】
(請求項10に係る発明)
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果10−1》入力操作レバー軸の摺動抵抗が小さくなる。
図4(A)に例示するように、隣合うパッキン(8)(8)の間に位置するパッキン間入力操作レバー軸部分(15)の外周面を窪ませたので、入力操作レバー軸(1)とボス(2)との接触面積が小さくなり、入力操作レバー軸(1)の摺動抵抗が小さくなる。
【0028】
《効果10−2》 入力操作レバー軸の潤滑性が高まる。
図4(A)に例示するように、パッキン間入力操作レバー軸部分(15)とボス(1)との間にオイル溜め空間(16)を形成したので、オイル溜め空間(16)にオイルが溜まり、入力操作レバー軸(2)の潤滑性が高まる。
【0029】
(請求項11に係る発明)
請求項11に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果11》 パッキンの取付作業が簡単になる。
図4(B)(C)に例示するように、入力操作レバー軸外端部(3)をその隣接軸部分(17)よりも小径のパッキン取付ガイド軸部(18)とし、このパッキン取付ガイド軸部(18)を隣接軸部分(17)から突出させ、パッキン取付ガイド軸部(18)の突出端に嵌めたパッキン(8)をパッキン取付ガイド軸部(18)に沿って隣接軸部分(17)寄りのパッキン取り付け位置までガイドできるようにしたので、パッキン(8)の取付時にパッキン(8)を径方向に大きく変形させる必要がなく、パッキン(8)の取付作業が簡単になる。
【0030】
(請求項12に係る発明)
請求項1から請求項11のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果12−1》 入力操作レバーの摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図5(A)(B)に例示するように、ボス外端面(19)にボス内周縁に沿う環状のゴミ溜め溝(20)を設けたので、エンジンの外側からボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間に進入したゴミや、ボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間で発生した磨耗金属粉や錆等のゴミはゴミ溜め溝(20)に溜まり、入力操作レバー(4)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0031】
《効果12−2》 入力操作レバーやボスの錆の発生を抑制することができる。
図5(A)(B)に例示するように、ボス外端面(19)にボス内周縁に沿う環状のゴミ溜め溝(20)を設け、この環状のゴミ溜め溝(20)からボス外端面(19)を横断する排水溝(21)を設けたので、エンジンの外側からボス外端部(19)と入力操作レバー(4)の間に進入した水はゴミ溜め溝(20)から排水溝(21)を介して排水され、入力操作レバー(4)やボス(1)の錆の発生を抑制することができる。
【0032】
(請求項13に係る発明)
請求項1から請求項11のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果13−1》 入力操作レバーの摺動抵抗の増加を抑制することができる。
図5(C)(D)に例示するように、ボス外端面(19)の中央部に入力操作レバー受け座(22)を設け、ボス外周面(19)の入力操作レバー受け座(22)の周囲に外向きに下り傾斜するテーパ面(23)を形成し、入力操作レバー(4)とテーパ面(23)との間にゴミ溜め空間(24)を形成したので、エンジンの外側からボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間に進入したゴミや、ボス外端面(19)と入力操作レバー(4)との間で発生した磨耗金属粉や錆等のゴミはゴミ溜め空間(24)に排出される。このため、入力操作レバー(4)の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
【0033】
《効果13−2》 入力操作レバーやボスの錆の発生を抑制することができる。
図5(C)(D)に例示するように、ボス外端面(19)の中央部に入力操作レバー受け座(22)を設け、ボス外周面(19)の入力操作レバー受け座(22)の周囲に外向きに下り傾斜するテーパ面(23)を形成し、入力操作レバー(4)とテーパ面(23)との間にゴミ溜め空間(24)を形成したので、エンジンの外側からボス外端部(19)と入力操作レバー(4)の間に進入した水はゴミ溜め空間(24)を介して排水され、入力操作レバー(4)やボス(1)の錆の発生を抑制することができる。
【0034】
(請求項14に係る発明)
請求項1から請求項13のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果14−1》 深い溝の十分なゴミ収容機能と、入力操作レバー軸の十分な強度が得られる。
深い溝(53)の幅(W1)は、0.06mm〜0.5mm、深い溝(53)の最深部(53a)の深さ(D1)は、0.03mm〜0.1mmであるため、深い溝(53)の十分なゴミ収容機能と、入力操作レバー軸(2)の十分な強度が得られる。
上記範囲を外れ、深い溝(53)の幅(W1)が小さ過ぎた場合や、その最深部(53a)の深さ(D1)が浅過ぎた場合には、深い溝(53)のゴミ収容機能が不十分になる場合があり、深い溝(53)の幅(W1)が大き過ぎた場合や、その最深部(53a)の深さ(D1)が深過ぎた場合には、入力操作レバー軸(2)の強度が不十分になる場合がある。
《効果14−2》 入力操作レバー軸の十分な損傷抑制機能が得られる。
浅い溝(54)の幅(W2)は、0.002mm〜0.06mm、浅い溝(54)の最深部(54a)の深さ(D2)は、0.001mm〜0.03mmであるため、入力操作レバー軸(2)の十分な損傷抑制機能が得られる。
上記範囲を外れ、浅い溝(54)の幅(W2)が小さ過ぎた場合や、大き過ぎた場合、その最深部(54a)の深さ(D2)が浅過ぎた場合や、深過ぎた場合には、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が不十分になる場合がある。
その理由は、次のように推定される。
上記範囲では、浅い溝(54)の勾配も最適になり、入力操作レバー軸(2)が軸長方向にガタついた時に、浅い溝(54)の端部がその溝(54)の中央寄り寄りにある膜厚の厚い潤滑剤に乗り上げ、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間に適度な斥力が発生し、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との接触が抑制され、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が高まる。
上記範囲を外れ、浅い溝(54)の幅(W2)が小さ過ぎた場合や、その最深部(54a)の深さ(D2)が深過ぎた場合には、浅い溝(54)の勾配が急になり過ぎる場合がある。また、浅い溝(54)の幅(W2)が大き過ぎた場合や、その最深部(54a)の深さ(D2)が浅過ぎた場合には、浅い溝(54)の勾配が緩やかになり過ぎる場合がある。このような場合には、入力操作レバー軸(2)が軸長方向にガタついた時に、浅い溝(54)の端部がその溝の中央寄り寄りにある膜厚の厚い潤滑剤に乗り上げても、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間に適度な斥力が発生せず、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との接触が抑制されず、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が低下する場合がある。
【0035】
(請求項15に係る発明)
請求項14に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果15》 入力操作レバー軸の十分な損傷抑制機能が得られる。
浅い溝(54)を挟む山(56)(57)の最突出部(56a)(57a)とボス(1)の内周面との最大隙間(C)の範囲は、0.1mm以下であるため、入力操作レバー軸(2)の十分な損傷抑制機能が得られる。
上記範囲を外れ、最大隙間(C)が大き過ぎた場合には、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が不十分になる場合がある。
その理由は次のように推定される。
上記範囲では、入力操作レバー軸(2)が軸長方向にガタついた時に、浅い溝(54)の端部がその溝(54)の中央寄り寄りにある膜厚の厚い潤滑剤に乗り上げ、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間に適度な斥力が発生し、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との接触が抑制され、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が高まる。
上記範囲を外れ、最大隙間(C)が大き過ぎた場合には、入力操作レバー軸(2)が軸長方向にガタついた時に、浅い溝(54)の端部がその溝(54)の中央寄り寄りにある膜厚の厚い潤滑剤に乗り上げても、浅い溝(54)の潤滑剤が上記の最大隙間(C)から自由に流出するため、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との間に適度な斥力が発生せず、ボス(1)と入力操作レバー軸(2)との接触が抑制されず、入力操作レバー軸(2)の損傷抑制機能が低下する場合がある。