特許第5793485号(P5793485)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5793485
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】エンジン
(51)【国際特許分類】
   F02B 67/00 20060101AFI20150928BHJP
   F02B 67/06 20060101ALI20150928BHJP
   F01M 11/03 20060101ALI20150928BHJP
   F02M 37/04 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   F02B67/00 J
   F02B67/00 Z
   F02B67/06 F
   F02B67/00 G
   F02B67/06 C
   F01M11/03 E
   F02B67/00 C
   F02M37/04 A
【請求項の数】8
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-218967(P2012-218967)
(22)【出願日】2012年9月30日
(65)【公開番号】特開2014-70615(P2014-70615A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2014年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100087653
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 正二
(72)【発明者】
【氏名】高見 雅保
(72)【発明者】
【氏名】喜多 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 丈也
(72)【発明者】
【氏名】藤田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】榎本 能之
(72)【発明者】
【氏名】伊達 正光
【審査官】 佐藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−151028(JP,A)
【文献】 特開平09−280068(JP,A)
【文献】 特開2004−245130(JP,A)
【文献】 特開2004−245132(JP,A)
【文献】 実開昭60−012634(JP,U)
【文献】 特開平09−119318(JP,A)
【文献】 実開平01−058729(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 67/00、06
F02F 7/00
F01M 11/03
F02M 37/04
DWPI(Thomson Innovation)
Japio−GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダブロック(1)の一端側に調時伝動ケース(2)が取り付けられ、調時伝動ケース(2)の脇上方に発電機(3)が配置されているエンジンにおいて、
エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされ、発電機(3)が調時伝動ケース(2)の吸気側の脇上方に配置されているとともに、コンプレッサ(5)が調時伝動ケース(2)の上方の吸気側寄りに配置され、
発電機(3)とコンプレッサ(5)とが調時伝動ケース(2)に取付ブラケット(6)を介して取り付けられ、
取付ブラケット(6)が、調時伝動ケース(2)の上部に取り付けられたベースブラケット(6a)と、ベースブラケット(6a)の上部に取り付けられたアッパーブラケット(6b)とを備え、アッパーブラケット(6b)にコンプレッサ(5)が取り付けられ、
調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水出口(7)が設けられ、このエンジン冷却水出口(7)からベースブラケット(6a)側に突出部(8)が突設され、アッパーブラケット(6b)にベースブラケット(6a)側からエンジン冷却水出口(7)側に延設部(9)が導出され、このアッパーブラケット(6b)の延設部(9)がエンジン冷却水出口(7)の突出部(8)に載せられて連結されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項2】
請求項1に記載されたエンジンにおいて、
調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってコンプレッサ用伝動装置(10)が配置され、このコンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)でクランク軸(12)の動力がコンプレッサ(5)に伝動され、コンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)の張力を調節するテンショナ(13)が設けられ、
このコンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)がテンショナブラケット(14)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項3】
請求項2に記載されたエンジンにおいて、
コンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)が、テンショナブラケット(14)に設けられたネジ孔(15)に螺着されたネジ杆(16)と、このネジ杆(16)の螺動で位置調節されるテンション輪(17)とを備え、ネジ杆(16)の基端部がネジ孔(16)から吸気側に導出され、このネジ杆(16)の基端部にネジ杆(16)の工具係合部(18)が設けられている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水用のウォーターポンプ(19)が設けられ、
調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってウォーターポンプ用伝動装置(20)が配置され、このウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)でクランク軸(12)の動力がウォーターポンプ(19)に伝動され、前記発電機(3)がこの巻き掛け伝動帯(21)の張力を調節する発電機兼用テンショナ(22)とされ、
前記取付ブラケット(6)がテンショナブラケット(14)を備え、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)に発電機兼用テンショナ(22)の揺動端部(22a)が取り付けられている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項5】
請求項4に記載されたエンジンにおいて、
ウォーターポンプ用伝動装置(20)のウォーターポンプ入力輪(23)にエンジン冷却ファン(24)が取り付けられ、このエンジン冷却ファン(24)の冷却風の吹き当たり箇所にテンショナブラケット(14)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
調時伝動ケース(4)の吸気側の周壁の取付座(25)にオイルフィルタカートリッジ(26)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
シリンダブロック(1)の吸気側に燃料サプライポンプ(27)または燃料噴射ポンプが配置されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載されたエンジンにおいて、
コンプレッサ(5)に代えて、油圧装置が用いられている、ことを特徴とするエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンに関し、詳しくは、発電機やコンプレッサ等の熱負荷を小さくすることができるエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シリンダブロックの一端側に調時伝動ケースが取り付けられ、調時伝動ケースの脇に発電機が配置されているエンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
この種のエンジンによれば、発電機がシリンダブロックの放熱を受けにくいという利点がある。
しかし、この従来技術では、エンジンの横一側が吸気側とされ、横他側が排気側とされ、発電機が調時伝動ケースの排気側の脇上方に配置されている。また、この種のエンジンでは、発電機に合わせてコンプレッサや油圧装置が排気側に配置されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−254028号公報(図2参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題》 発電機やコンプレッサ等の熱負荷が大きくなる。
発電機が調時伝動ケースの排気側の脇に配置され、発電機と合わせてコンプレッサや油圧装置が排気側に配置されることが多く、発電機やコンプレッサ等が排気熱を受けやすく、発電機やコンプレッサ等の熱負荷が大きくなる。
【0005】
本発明の課題は、発電機やコンプレッサ等の熱負荷を小さくすることができるエンジンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1に例示するように、シリンダブロック(1)の一端側に調時伝動ケース(2)が取り付けられ、調時伝動ケース(2)の脇上方に発電機(3)が配置されているエンジンにおいて、
図1に例示するように、エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされ、発電機(3)が調時伝動ケース(2)の吸気側の脇上方に配置されているとともに、コンプレッサ(5)が調時伝動ケース(2)の上方の吸気側寄りに配置され、
発電機(3)とコンプレッサ(5)とが調時伝動ケース(2)に取付ブラケット(6)を介して取り付けられ、
取付ブラケット(6)が、調時伝動ケース(2)の上部に取り付けられたベースブラケット(6a)と、ベースブラケット(6a)の上部に取り付けられたアッパーブラケット(6b)とを備え、アッパーブラケット(6b)にコンプレッサ(5)が取り付けられ、
図3に例示するように、調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水出口(7)が設けられ、このエンジン冷却水出口(7)からベースブラケット(6a)側に突出部(8)が突設され、アッパーブラケット(6b)にベースブラケット(6a)側からエンジン冷却水出口(7)側に延設部(9)が導出され、このアッパーブラケット(6b)の延設部(9)がエンジン冷却水出口(7)の突出部(8)に載せられて連結されている、ことを特徴とするエンジン。
【発明の効果】
【0007】
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 発電機やコンプレッサの熱負荷を小さくすることができる。
図1に例示するように、エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされ、発電機(3)が調時伝動ケース(2)の吸気側の脇上方に配置されているとともに、コンプレッサ(5)が調時伝動ケース(2)の上方の吸気側寄りに配置されているので、発電機(3)やコンプレッサ(5)が排気熱を受けにくく、発電機(3)やコンプレッサ(5)の熱負荷を小さくすることができる。
【0008】
《効果》 発電機やコンプレッサのメンテナンスを、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
図1に例示するように、エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされ、発電機(3)が調時伝動ケース(2)の吸気側の脇上方に配置されているとともに、コンプレッサ(5)が調時伝動ケース(2)の上方の吸気側寄りに配置されているので、エンジンの吸気側から発電機(3)やコンプレッサ(5)にアクセスすることができ、発電機(3)やコンプレッサ(5)のメンテナンスを、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
【0009】
《効果》 発電機やコンプレッサの熱負荷を小さくすることができる。
図1に例示するように、発電機(3)とコンプレッサ(5)とが調時伝動ケース(2)に取付ブラケット(6)を介して取り付けられているので、シリンダブロック(1)と発電機(3)との間、シリンダブロック(1)とコンプレッサ(5)との間に、調時伝動ケース(2)と取付ブラケット(6)が介在し、シリンダブロック(1)の熱が発電機(3)やコンプレッサ(5)に伝わりにくく、発電機(3)とコンプレッサ(5)の熱負荷を小さくすることができる。
【0010】
《効果》 コンプレッサの熱負荷を小さくすることができる。
図1に例示するように、取付ブラケット(6)が、調時伝動ケース(2)の上部に取り付けられたベースブラケット(6a)と、ベースブラケット(6a)の上部に取り付けられたアッパーブラケット(6b)とを備え、アッパーブラケット(6b)にコンプレッサ(5)が取り付けられているので、シリンダブロック(1)とコンプレッサ(5)との間に、調時伝動ケース(2)とベースブラケット(6a)とアッパーブラケット(6b)とが介在し、シリンダブロック(1)の熱がコンプレッサ(5)に伝わりにくく、コンプレッサ(5)の熱負荷を小さくすることができる。
【0011】
《効果》 コンプレッサの熱負荷を小さくすることができる。
図3に例示するように、調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水出口(7)が設けられ、このエンジン冷却水出口(7)からベースブラケット(6a)側に突出部(8)が突設され、アッパーブラケット(6b)にベースブラケット(6a)側からエンジン冷却水出口(7)側に延設部(9)が導出され、このアッパーブラケット(6b)の延設部(9)がエンジン冷却水出口(7)の突出部(8)に載せられて連結されている。このため、エンジンとコンプレッサ(5)との間に、エンジン冷却水出口(7)と突出部(8)とアッパーブラケット(6b)とが介在し、エンジンの熱がコンプレッサ(5)に伝わりにくく、コンプレッサ(5)の熱負荷を小さくすることができる。
【0012】
《効果》 コンプレッサの支持が強化される。
図3に例示するように、アッパーブラケット(6b)の延設部(9)がエンジン冷却水出口(7)の突出部(8)に載せられて連結されているので、アッパーブラケット(6b)の支持が強化され、ひいてはコンプレッサ(5)の支持も強化される。
【0013】
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 コンプレッサ用伝動装置のテンショナの熱負荷を小さくすることができる。
図2に例示するように、調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってコンプレッサ用伝動装置(10)が配置され、このコンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)でクランク軸(12)の動力がコンプレッサ(5)に伝動され、コンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)の張力を調節するテンショナ(13)が設けられ、図4図7に例示するように、このコンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)がテンショナブラケット(14)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられている。このため、シリンダブロック(1)とコンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)との間に、調時伝動ケース(2)とベースブラケット(6a)とアッパーブラケット(6b)とテンショナブラケット(14)とが介在し、シリンダブロック(1)の熱がコンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)に伝達されにくく、コンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)の熱負荷を小さくすることができる。
【0014】
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 コンプレッサ用伝動装置の巻き掛け伝動帯の張力調節を、発電機のメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
図4図7に例示するように、コンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)が、テンショナブラケット(14)に設けられたネジ孔(15)に螺着されたネジ杆(16)と、このネジ杆(16)の螺動で位置調節されるテンション輪(17)とを備え、ネジ杆(16)の基端部がネジ孔(16)から吸気側に導出され、このネジ杆(16)の基端部にネジ杆(16)の工具係合部(18)が設けられている。このため、コンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)の張力調節を、発電機(3)のメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
【0015】
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 発電機の熱負荷を小さくすることができる。
図3に例示するように、調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水用のウォーターポンプ(19)が設けられ、図1に例示するように、調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってウォーターポンプ用伝動装置(20)が配置され、このウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)でクランク軸(12)の動力がウォーターポンプ(19)に伝動され、前記発電機(3)がこの巻き掛け伝動帯(21)の張力を調節する発電機兼用テンショナ(22)とされ、図1に例示するように、前記取付ブラケット(6)がテンショナブラケット(14)を備え、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)に発電機兼用テンショナ(22)の揺動端部(22a)が取り付けられている
このため、シリンダブロック(1)と発電機(3)との間に、調時伝動ケース(2)とベースブラケット(6a)とアッパーブラケット(6b)とテンショナブラケット(14)とが介在し、シリンダブロック(1)の熱が発電機(3)に伝達されにくく、発電機(3)の熱負荷を小さくすることができる。
【0016】
《効果》 発電機のメンテナンスとともに、ウォーターポンプ用伝動装置の巻き掛け伝動帯の張力調節を、エンジンの吸気側で行うことができる。
図1に例示するように、発電機(3)がウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)の張力を調節する発電機兼用テンショナ(22)とされているので、発電機(3)のメンテナンスとともに、ウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)の張力調節を、エンジンの吸気側で行うことができる。
【0017】
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 コンプレッサや発電機の熱負荷を小さくすることができる。
図9に例示するように、ウォーターポンプ用伝動装置(20)のウォーターポンプ入力輪(23)にエンジン冷却ファン(24)が取り付けられ、このエンジン冷却ファン(24)の冷却風の吹き当たり箇所にテンショナブラケット(14)が配置されているので、テンショナブラケット(14)がエンジン冷却ファン(24)の冷却風で冷却され、コンプレッサ(5)や発電機兼用テンショナ(22)の熱負荷を小さくすることができる。
【0018】
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 オイルフィルタカートリッジの交換を、発電機やコンプレッサのメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
図8に例示するように、調時伝動ケース(4)の吸気側の周壁の取付座(25)にオイルフィルタカートリッジ(26)が配置されているので、オイルフィルタカートリッジ(26)の交換を、発電機(3)やコンプレッサ(5)のメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
【0019】
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 燃料サプライポンプまたは燃料噴射ポンプのメンテナンスを、発電機やコンプレッサのメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
図8図10に例示するように、シリンダブロック(1)の吸気側に燃料サプライポンプ(27)または燃料噴射ポンプが配置されているので、燃料サプライポンプ(27)または燃料噴射ポンプのメンテナンスを、発電機(3)やコンプレッサ(5)のメンテナンスとともに、エンジンの吸気側で一括して行うことができる。
【0020】
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係るエンジンの正面図である。
図2図1のエンジンで用いる調時伝動ケースとその周辺部品の吸気側の側面図である。
図3図1のエンジンで用いる調時伝動ケースとその周辺部品の正面図である。
図4図1のエンジンで用いるブラケットとその周辺部品の正面図である。
図5図1のエンジンで用いるブラケットとテンショナの分解斜視図である。
図6図1のエンジンで用いるブラケットとテンショナの平面図である。
図7図1のエンジンで用いるブラケットとテンショナの斜視図である。
図8図1のエンジンの前部の斜視図である。
図9図1のエンジンの前上部の斜視図である。
図10図1のエンジンの前上部の平面図で、ベースブラケットを取り付けた図である。
図11図10のベースブラケットにアッパーブラケットを取り付け、アッパーブラケットにテンショナブラケットを取り付けた図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1図11は本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図であり、この実施形態では、コモンレール式の立形水冷多気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
【0023】
このエンジンの概要は、次の通りである。
図1に示すように、シリンダブロック(1)の上部にシリンダヘッド(図外)が組み付けられ、シリンダヘッドの上部にシリンダヘッドカバー(図外)が組み付けられ、シリンダブロック(1)の前端側に調時伝動ケース(2)が取り付けられている。このエンジンは、エンジンを搭載する機械の支持フレーム(28)上に取り付けられている。
【0024】
図1に示すように、シリンダブロック(1)の一端側に調時伝動ケース(2)が取り付けられ、調時伝動ケース(2)の脇上方に発電機(3)が配置されている。
図1に示すように、エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされ、発電機(3)が調時伝動ケース(2)の吸気側の脇上方に配置されているとともに、コンプレッサ(5)が調時伝動ケース(2)の上方の吸気側寄りに配置されている。
【0025】
調時伝動ケース(2)は、調時伝動ギヤトレインを収容した調時伝動ギヤケースで、シリンダブロックの前端に取り付けられている。
図示しないが、シリンダヘッドの横一側には吸気マニホルドが取り付けられ、横他側には排気マニホルドが取り付けられ、エンジンの両脇の一側が吸気側とされ、他側が排気側とされている。
【0026】
図1に示すように、発電機(3)とコンプレッサ(5)とが調時伝動ケース(2)に取付ブラケット(6)を介して取り付けられている。
発電機(3)はクランク軸(12)で駆動され、直流電源として用いられ、或いは、バッテリの充電を行う。コンプレッサ(5)もクランク軸(12)で駆動され、エアコンディショナーの熱媒体となるガスを圧縮する。
【0027】
図1に示すように、ブラケット(6)が、調時伝動ケース(2)の上部に取り付けられたベースブラケット(6a)と、ベースブラケット(6a)の上部に取り付けられたアッパーブラケット(6b)とを備え、アッパーブラケット(6b)にコンプレッサ(5)が取り付けられている。
【0028】
図3に示すように、調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水出口(7)が設けられ、このエンジン冷却水出口(7)からベースブラケット(6a)側に突出部(8)が突設され、アッパーブラケット(6b)にベースブラケット(6a)側からエンジン冷却水出口(7)側に延設部(9)が導出され、このアッパーブラケット(6b)の延設部(9)がエンジン冷却水出口(7)の突出部(8)に載せられて連結されている。
エンジン冷却水出口(7)は、シリンダヘッド内のウォータージャケットのエンジン冷却水をラジエータに戻すサーモスタット弁の出口である。
【0029】
図2に示すように、調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってコンプレッサ用伝動装置(10)が配置され、このコンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)でクランク軸(12)の動力がコンプレッサ(5)に伝動され、コンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)の張力を調節するテンショナ(13)が設けられている。
図4図7に示すように、このコンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)がテンショナブラケット(14)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられている。
【0030】
図4図7に示すように、コンプレッサ用伝動装置(10)のテンショナ(13)が、テンショナブラケット(14)に設けられたネジ孔(15)に螺着されたネジ杆(16)と、このネジ杆(16)の螺動で位置調節されるテンション輪(17)とを備え、ネジ杆(16)の基端部がネジ孔(16)から吸気側に導出され、このネジ杆(16)の基端部にネジ杆(16)の工具係合部(18)が設けられている。
ネジ杆(16)はロックナット(30)でネジ孔(15)に固定されている。テンション輪(17)はスライドプレート(31)に取り付けられ、スライドプレート(31)はネジ杆(16)で押され、テンショナブラケット(14)とこれに取り付けられたガイドプレート(32)で直進ガイドされる。
図1に示すように、コンプレッサ用伝動装置(10)の巻き掛け伝動帯(11)は、クランク輪(12a)とテンション輪(17)とコンプレッサ(5)の入力輪(5a)に巻き掛けられる。
【0031】
図2に示すように、調時伝動ケース(2)があるエンジンの一端側にエンジン冷却水用のウォーターポンプ(19)が設けられている。
図1に示すように、調時伝動ケース(2)の外側で、調時伝動ケース(2)の端面に沿ってウォーターポンプ用伝動装置(20)が配置され、このウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)でクランク軸(12)の動力がウォーターポンプ(19)に伝動され、前記発電機(3)がこの巻き掛け伝動帯(21)の張力を調節する発電機兼用テンショナ(22)とされている。
図1に示すように、前記取付ブラケット(6)がテンショナブラケット(14)を備え、このテンショナブラケット(14)がアッパーブラケット(6b)に取り付けられ、このテンショナブラケット(14)に発電機兼用テンショナ(22)の揺動端部(22a)が取り付けられている。
前記取付ブラケット(6)がローブラケット(33)を備え、このローブラケット(33)が調時伝動ケース(2)に取り付けられ、このローブラケット(33)に発電機兼用テンショナ(22)の揺動支点(22b)が取り付けられる。
【0032】
図9に示すように、ウォーターポンプ用伝動装置(20)のウォーターポンプ入力輪(23)にエンジン冷却ファン(24)が取り付けられ、このエンジン冷却ファン(24)の冷却風の吹き当たり箇所にテンショナブラケット(14)が配置されている。
ウォーターポンプ用伝動装置(20)の巻き掛け伝動帯(21)は、クランク輪(12a)とウォーターポンプ入力輪(23)と発電機(3)の入力輪(3a)に巻き掛けられている。
【0033】
図8に示すように、調時伝動ケース(4)の吸気側の周壁の取付座(25)にオイルフィルタカートリッジ(26)が配置されている。
オイルフィルタカートリッジ(26)は取付座(25)にオイルクーラ(29)を介して取り付けられている。
【0034】
図8図10に示すように、シリンダブロック(1)の吸気側に燃料サプライポンプ(27)が配置されている。燃料噴射方式がコモンレール式ではなく、機械カム式である場合には、燃料サプライポンプ(27)の位置に燃料噴射ポンプが配置される。
【0035】
本発明の実施形態は、以上の通りであるが、コンプレッサ(5)に代えて、油圧装置を用いてもよい。油圧装置としては、出力取り出し用のオイルポンプや、パワーステアリング装置の油圧装置等がある。
【符号の説明】
【0036】
(1) シリンダブロック
(2) 調時伝動ケース
(3) 発電機
(4) 調時伝動ケース
(5) コンプレッサ
(6) 取付ブラケット
(6a) ベースブラケット
(6b) アッパーブラケット
(7) エンジン冷却水出口部
(8) ウォーターフランジ
(9) 導出部
(10) コンプレッサ用伝動装置
(11) 巻き掛け伝動帯
(12) クランク軸
(13) テンショナ
(14) テンショナブラケット
(15) ネジ孔
(16) ネジ杆
(17) テンション輪
(18) 工具係合部
(19) ウォーターポンプ
(20) ウォーターポンプ用伝動装置
(21) 巻き掛け伝動帯
(22) 発電機兼用テンショナ
(23) ウォーターポンプ入力輪
(24) エンジン冷却ファン
(25) 取付座
(26) オイルフィルタカートリッジ
(27) 燃料サプライポンプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11