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特許5793618ステントデリバリシステム用制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5793618
(24)【登録日】2015年8月14日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】ステントデリバリシステム用制御システム
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/966 20130101AFI20150928BHJP
【FI】
   A61F2/966
【請求項の数】17
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-517023(P2014-517023)
(86)(22)【出願日】2012年6月13日
(65)【公表番号】特表2014-519952(P2014-519952A)
(43)【公表日】2014年8月21日
(86)【国際出願番号】US2012042173
(87)【国際公開番号】WO2013012493
(87)【国際公開日】20130124
【審査請求日】2013年12月20日
(31)【優先権主張番号】61/499,261
(32)【優先日】2011年6月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511193846
【氏名又は名称】クック・メディカル・テクノロジーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】COOK MEDICAL TECHNOLOGIES LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コステロ,キーラン
【審査官】 安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−506100(JP,A)
【文献】 米国特許第06168616(US,B1)
【文献】 特開2002−177318(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/966
A61M 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シャフトおよび第2シャフトを有する医療機器デリバリシステムの移動を制御する制御システムであって、前記第1シャフトが前記第2シャフトに対して移動可能であり、前記制御システムが、
複数の第1支柱を備え、前記複数の第1支柱が前記第1支柱の中間点および端点において相互接続されている、第1伸縮式アームであって、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続されている第1伸縮式アームと、
複数の第2支柱を備え、前記複数の第2支柱が前記第2支柱の中間点および端点において相互接続されている、第2伸縮式アームであって、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトのうちの他方に動作可能に接続されている第2伸縮式アームと、
前記第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータであって、前記第1アームを前記第1位置から前記第2位置まで移動させるように動作可能である第1アクチュエータと、
を具備し、
前記第1アームは第1の方向に移動可能であり、前記第2アームは前記第1の方向とは反対の方向に移動可能であり、前記第1アームの移動により前記第1シャフトが前記第2シャフトに対して移動し、それにより前記第2シャフトの前記第1シャフトに対する位置が変化する、制御システム。
【請求項2】
前記第1アームが第1方向に移動可能であり、前記第2アームが前記第1方向とは反対方向に移動可能である、請求項に記載の制御システム。
【請求項3】
前記医療機器が、前記第1シャフトに動作可能に接続された第1端部と前記第2シャフトに動作可能に接続された第2端部とを有するステントを備え、前記第1シャフトの前記第2シャフトに対する移動により、前記ステントが拘束形態から拡張形態まで移動する、請求項1または2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記第1伸縮式アームが前記第2伸縮式アームとは独立して移動可能である、請求項に記載の制御システム。
【請求項5】
前記複数の第1支柱が前記第1アクチュエータに接続された第1アクチュエータ支柱を含み、前記第1アクチュエータ支柱が他の第1支柱より長さが大きい、請求項1〜のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記第2アームが前記第1アクチュエータに動作可能に接続されている、請求項に記載の制御システム。
【請求項7】
第2アクチュエータをさらに具備し、前記第2アームが前記第2アクチュエータに動作可能に接続されている、請求項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記第1アクチュエータが一対のアクチュエータアームを備えている、請求項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記第1アクチュエータが、前記アクチュエータアームを付勢する付勢部材をさらに備えている、請求項に記載の制御システム。
【請求項10】
前記第1アームおよび前記第2アームが等しくかつ反対の方向に拡張可能である、請求項に記載の制御システム。
【請求項11】
第1シャフトおよび第2シャフトを有する医療機器デリバリシステムの移動を制御する制御システムであって、前記第1シャフトが前記第2シャフトに対して移動可能であり、前記制御システムが、
複数の第1支柱を備え、前記複数の第1支柱が前記第1支柱の中間点および端点において相互接続されている、第1伸縮式アームであって、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続されている第1伸縮式アームと、
前記第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータであって、前記第1アームを前記第1位置から前記第2位置まで移動させるように動作可能である第1アクチュエータと、
を具備し、
前記第1アームの移動により前記第1シャフトが前記第2シャフトに対して移動し、それにより前記第2シャフトの前記第1シャフトに対する位置が変化し、
前記第1アクチュエータが第1ピンおよび第2ピンを備え、前記第1ピンおよび前記第2ピンが前記複数の第1支柱に動作可能に接続され、前記第1ピンおよび前記第2ピンが前記第1アームを拡張および収縮させるように移動可能である、制御システム。
【請求項12】
前記複数の第1支柱が成形部品から形成されている、請求項1に記載の制御システム。
【請求項13】
第1シャフトと、
前記第1シャフトに対して移動可能でありかつ前記第1シャフトと同軸上に延在している第2シャフトと、
前記第1シャフトおよび前記第2シャフトに動作可能に接続されているステントと、
制御システムであって、
複数の第1支柱を備え、前記複数の第1支柱が前記第1支柱の中間点および端点において相互接続されている、第1伸縮式アームであって、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続されている第1伸縮式アームと、
複数の第2支柱を備え、前記複数の第2支柱が前記第2支柱の中間点および端点において相互接続されている、第2伸縮式アームであって、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトのうちの他方に動作可能に接続されている第2伸縮式アームと、
前記第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータであって、前記第1アームを前記第1位置から前記第2位置まで移動させるように動作可能である第1アクチュエータと、
を備える制御システムと、
を具備し、
前記第1アームは第1の方向に移動可能であり、前記第2アームは前記第1の方向とは反対の方向に移動可能であり、前記第1アームの移動により前記第1シャフトが前記第2シャフトに対して移動し、それにより前記ステントの前記第1シャフトに対する位置が変化する、ステントデリバリシステム。
【請求項14】
前記ステントの位置を変化させるために、前記第1アームが第1方向に移動可能であり、前記第2アームが前記第1方向とは反対方向に移動可能である、請求項13に記載のステントデリバリシステム。
【請求項15】
医療機器デリバリシステムの移動を制御する方法であって、
制御システムを提供するステップであって、前記制御システムが、
複数の第1支柱を備え、前記複数の第1支柱が前記第1支柱の中間点および端点において相互接続される、第1伸縮式アームであって、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、第1シャフトおよび第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続される第1伸縮式アームと、
前記第1伸縮式アームに動作可能に接続された第1アクチュエータであって、前記第1伸縮式アームを前記第1位置から前記第2位置まで移動させるように動作可能である第1アクチュエータと、
を備える、ステップと、
前記第1アクチュエータを作動させるステップと、
前記第1アクチュエータの前記作動に応じて前記第1伸縮式アームを移動させるステップと、
前記制御システムの第2伸縮式アームを、前記第1のアームの移動方向とは反対の方向に移動させるステップと、
前記第1シャフトの前記第2シャフトに対する位置を変化させるステップと、
を含む方法。
【請求項16】
さらに、前記第1アームを移動させるステップが、ステントの形態を拡張形態または拘束形態に変化させる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1シャフトの前記第2シャフトに対する位置を変化させることにより、前記第1シャフトおよび前記第2シャフトに動作可能に接続されたステントに対する長手方向張力を変化させるステップをさらに含む、請求項15または16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれる、2011年6月21日に出願された米国仮特許出願第61/499,261号明細書の利益を主張する。
【0002】
本発明は、医療機器、特にステントを送達し展開する装置用の制御システムおよびステントデリバリシステムを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
自己拡張型ステントは、通常、内側カテーテルと同軸上に配置されかつ内側カテーテルの上で摺動可能な外側シースを備えたデリバリ装置を用いて体内に導入される。ステントは、装置の遠端で内側カテーテルと外側シースとの間に配置され、外側シースによって圧縮位置で保持される。内側カテーテルおよび外側シースは互いに対して同軸上に移動する。ステントが露出するまで外側シースを内側カテーテルに対して近位方向に引き戻すことにより、ステントを展開することができる。自己拡張型ステントは、シースが近位方向に引き抜かれる際にステント遠位端からステント近位端まで拡張する。
【0004】
上述したシース付デリバリ装置では、いくつかの問題が発生する可能性がある。シース解放デリバリ装置は、再配置も抜去も困難であり、操作に時間がかかる。ステントをさらに再配置するかまたは抜去するために、ステントを、シースによって再度拘束する前に部分的にしか展開しない可能性がある。ステントが完全に展開されると、すなわち半径方向に拡張すると、シースはステントを再度拘束することができない。たとえば、従来の外側シース/内側カテーテルデリバリ装置を利用することにより、医師は、不注意に過度の力を使用し、外側シースを引き戻し過ぎ、それにより身体内腔内の不正確な位置にステントを時期尚早に展開する可能性がある。処置のこの段階において、ステントを再配置することは不可能ではないが困難となり、それは、ステントがすでに身体内腔内で半径方向に自己拡張しているためである。
【0005】
したがって、外側シースが近位方向に引き抜かれる典型的なシース解放装置では、身体脈管と接触する自己拡張型ステントの第1部分は、ステントの最遠位部分である。この種の解放では、ステントの遠位端が最初に位置決めされステントの近位部分は依然として外側シースに覆われているため、ステントの近位部分を正確に配置することが困難となる可能性がある。ステントの近位部分および/またはステント本体の正確な配置は、所定の用途において、たとえばステントの移動を防止するためまたは狭窄部の全長に沿って狭窄部を適切に広げるために重要である場合がある。ステントの直接の視覚化が必要なシース付ステントデリバリシステムでは、さらなる欠点が発生する。たとえば、内視鏡下で配置されるステントにおいて、シースは、ステントの位置特定を妨げるかまたは混乱させる傾向があり、それによりステントの正確な配置がより困難になる。
【0006】
従来のシース付ステントデリバリシステムのさらなるあり得る欠点には、患者の体内で使用する前にシステム内にステントを配置することが挙げられる。従来のシース付ステントデリバリ装置の装填および係留は、ステントが患者の体内で使用される前に輸送および保管中にシース内で圧縮されたままであるように、ステントを装置内に事前装填する必要がある可能性がある複雑なプロセスである。ステントの長期の圧縮により、ステントの機械的特性が変化することになる可能性がある。
【0007】
従来のシース付ステントデリバリ装置ではまた、患者の体内の適切なステント配置に対して問題ともなり得るステントとシースとの間の摩擦に打ち勝つために、大きい力が必要である。イントロデューサは、イントロデューサカテーテルの伸長およびステントの移動におけるヒステリシス等、摩擦による望ましくない結果を回避するために、摩擦力を克服するように機械的により強固でなければならない。シース付ステントデリバリ装置はまた、シースのない装置に比較して内視鏡内により多くのスペースを必要とし、また、デリバリシステムの費用をさらに増大させる。
【0008】
上述したシース付デリバリ装置で発生する可能性がある欠点のうちのいくつかを回避するために、長手方向に張力がかけられたステントデリバリシステムが開発された。長手方向に張力がかけられたステントデリバリシステムは、内側シャフトおよび外側シャフトを備え、それらは、同軸上に配置され、互いに関して長手方向に移動可能であることにより、内側シャフトおよび外側シャフトに配置されたステントを拡張かつ拘束し、それにより、患者の体内のステントの展開中にステントの配置の制御、精度および容易さを向上させることができる。ステントを所望の位置まで送達し、ステントの拡張後にステントを再度拘束し、再度捕捉し、再配置かつ/または抜去することができるようにするために、長手方向に張力がかけられたデリバリシステムを制御する、内側シャフトおよび外側シャフトの互いに対する移動を制御する制御機構が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、上述した欠点のうちの1つまたは複数を解決するかまたは改善する特徴を有する装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的は、本発明の一態様によって、第1シャフトおよび第2シャフトを有する医療機器デリバリシステムの移動を制御する制御システムを提供することによって得られ、第1シャフトは第2シャフトに対して移動可能である。制御システムは、複数の第1支柱を備える第1伸縮式アームを備え、複数の第1支柱は、第1支柱の中間点および端点において相互接続されている。第1アームは、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、第1シャフトおよび第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続されている。制御システムはまた、第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータも備え、第1アクチュエータは、第1アームを第1位置から第2位置まで移動させるように動作可能である。第1アームの移動により、第1シャフトが第2シャフトに対して移動し、それにより第2シャフトの第1シャフトに対する位置が変化する。
【0011】
本発明の別の態様では、ステントデリバリシステムが提供される。ステントデリバリシステムは、第1シャフトおよび第2シャフトを備え、第2シャフトは、第1シャフトに対して移動可能でありかつ第1シャフトと同軸上に延在している。デリバリシステムはまた、第1シャフトおよび第2シャフトに動作可能に接続されているステントと、制御システムとを備える。制御システムは、複数の第1支柱を備える第1伸縮式アームを備え、複数の第1支柱は、第1支柱の中間点および端点において相互接続されており、第1アームは、第1位置と第2位置との間で移動可能である。第1アームは、第1シャフトおよび第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続されている。制御システムはまた、第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータも備え、第1アクチュエータは、第1アームを第1位置から第2位置まで移動させるように動作可能である。第1アームの移動により、第1シャフトが第2シャフトに対して移動し、それによりステントの第1シャフトに対する位置が変化する。
【0012】
本発明の別の態様では、医療機器デリバリシステムを用いてステントを埋め込む方法が提供される。本方法は、制御システムを提供するステップを含む。制御システムは、複数の第1支柱を備える第1伸縮式アームを備え、複数の第1支柱は、第1支柱の中間点および端点において相互接続され、第1アームは、第1位置と第2位置との間で移動可能である。第1アームは、第1シャフトおよび第2シャフトのうちの一方に動作可能に接続される。制御システムはまた、第1アームに動作可能に接続された第1アクチュエータも備え、第1アクチュエータは、第1アームを第1位置から第2位置まで移動させるように動作可能である。本方法は、第1アクチュエータを作動させるステップと、第1アクチュエータの作動に応じて第1アームを移動させるステップと、第1シャフトの第2シャフトに対する位置を変化させるステップとをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ステントデリバリシステムの側面図である。
図2A】拘束形態にあるステントを示す、図1に示すデリバリシステムの遠位部分の断面図である。
図2B】拡張形態にあるステントを示す、図1に示すデリバリシステムの遠位部分の断面図である。
図3A】本発明の実施形態による第1位置にある制御機構の側面図である。
図3B】第2位置にある図3Aに示す制御機構の側面図である。
図4A】本発明の実施形態による制御機構用のアクチュエータの実施形態の側面図である。
図4B】第2位置にある本発明の実施形態による制御機構用のアクチュエータの実施形態の側面図である。
図5】第1シャフトおよび第2シャフトならびに本発明の実施形態による制御機構の一部の断面図である。
図6】制御機構の代替実施形態の側面図である。
図7】制御機構の代替実施形態の側面図である。
図8】制御機構の実施形態用のアクチュエータの側面図である。
図9】制御機構の実施形態のアームの一部の拡大斜視図である。
図10】制御機構の実施形態のアームの一部の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を、同様の要素が同様の数字で参照されている図面を参照して説明する。本発明のさまざまな要素の関係および機能は、以下の詳細な説明によってよりよく理解される。しかしながら、本発明の実施形態は、図面に示されている実施形態には限定されない。図面は均一の縮尺ではなく、場合によっては、従来の製造および組立等、本発明の理解に必要ではない詳細は省略されていることが理解されるべきである。
【0015】
本明細書で使用する近位の(proximal)および遠位の(distal)という用語は、患者にステントを送達する医師の観点からのものであることが理解されるべきである。このため、「遠位の」という用語は、デリバリシステムの医師から最も遠い部分を意味し、「近位の」という用語は、デリバリシステムの医師に最も近い部分を意味する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態による制御システム100を設けることができる例示的なステントデリバリシステム10を示す。デリバリシステム10を、オーバーザワイヤ(over−the−wire)構成またはラピッドエクスチェンジ(rapid exchange)構成として提供することができる。ステントデリバリシステム10は、内側シャフト22、外側シャフト24、およびシステム10の近位部分27のハンドル26を備えている。ハンドル26はまた、制御システム100を作動する引金29も備えることができる。ステントデリバリシステム10はまた、デリバリシステム10の遠位部分30のステント28を備えている。ステント28の位置を示すために、デリバリシステム10に1つまたは複数の放射線不透過性マーカ34を含めることができる。ステントデリバリシステム10はまた、内側シャフト22のポート38を通りデリバリシステム10の遠位部分30の遠位チップ41を通って延在可能なガイドワイヤ(図示せず)も備えることができる。
【0017】
図2Aおよび図2Bは、本発明の実施形態による制御システムによって駆動することができる例示的なステントデリバリシステム10の遠位部分30を示す。ステントデリバリシステム10の内側シャフト22および外側シャフト24は、ステント28の配置を容易にするように互いに対して長手方向に移動可能である。ステント28を、遠位拘束部材46によって内側シャフト22に接続し、近位拘束部材44によって外側シャフト24に接続することができる。ステント28は、図2Aに示す拘束形態40と図2Bに示す拡張形態60との間で移動可能である。図2Aに示すように、内側シャフト22が遠位方向に移動し外側シャフト24が近位方向に移動して、ステント28が拘束形態40に配置される。図2Bに示すように、内側シャフト22が近位方向に移動し外側シャフト24が遠位方向に移動して、ステント28が拘束形態40から拡張形態60まで拡張する。デリバリシステム10の遠位部分30の実施形態は、例として示されており、限定しないものとして意図されている。ステントを拘束形態と拡張形態との間で移動させる、ステントの内側シャフトおよび外側シャフトへの接続の配置の他の構成も可能である。いくつかの実施形態では、内側シャフト22および外側シャフト24の一方を、内側シャフト22および外側シャフト24の他方に対して移動させて、ステントを拘束形態40と拡張形態60との間で移動させることができる。
【0018】
制御システム100の実施形態を図3Aおよび図3Bに示す。制御システム100を、医療機器の操作を容易にするために設けることができる。制御システム100を、ステントデリバリシステム10の近位部分27におけるハンドル26の一部として設けることができる(図1参照)。図3Aおよび図3Bに示すように、制御システム100は、内側シャフト22に動作可能に接続された第1伸縮式アーム102と外側シャフト24に動作可能に接続された第2伸縮式アーム104とを備えている。図5の端面図に示すように、内側シャフト22および外側シャフト24を、伸縮式アーム102、104に隣接して配置することができ、内側シャフト22および外側シャフト24は伸縮式アーム102、104と同軸上に延在することができ、それにより、第1伸縮式アーム102および第2伸縮式アーム104が、内側シャフト22および外側シャフト24の互いに対する長手方向の移動を干渉せずに拡張することおよび折り畳まれることが可能である。第1伸縮式アーム102および第2伸縮式アーム104は、各々、複数のピン112によって枢動可能に接続されている複数の交差支柱110を有しており、それにより、後により詳細に説明するようにステント28を拡張形態60と拘束形態40との間で移動させるように、アーム102、104は拡張可能かつ折畳み可能である。支柱110は、中間点121および端点123において接続されている。アーム102、104における支柱110の位置に応じて、支柱110を2つの端点123において接続することができる。第1アーム102は第1端106を有し、第2アーム104は第2端108を有している。
【0019】
第1アーム102および第2アーム104は、互いに対して軸方向に移動可能な第1制御ピン116および第2制御ピン118を有する制御部材114に、動作可能に接続されている。第1アーム102および第2アーム104は、各々、第1制御ピン116に接続された第1支柱110aと、第2制御ピン118に接続された第2支柱110bとを備えている。図3Aおよび図3Bに示すように、第1支柱110aおよび第2支柱110bを、他の支柱110より長くすることができる。第1支柱110aおよび第2支柱110bが長いことは、アーム102の端部106およびアーム104の端部108がそれぞれ各々からより長く伸長することが望まれる状況において、機械的に有利であり得る。第1支柱110aおよび第2支柱110bが長いことにより、取付点122、124が互いに近づくように移動した際に、第1支柱110aの第1取付点122と第2支柱110bの第2取付点124との間の軸方向距離のわずかな変化により、第1アーム102の第1端106と第2アーム104の第2端108との間の距離がより大きく増大することが可能になる。いくつかの実施形態では、支柱110のすべてを同じ長さとすることができ、支柱110を異なる長さとすることができ、または、内側シャフト22および外側シャフト24に対し互いに対して望まれる長手方向移動の量に応じて、一方のアームの支柱110がより長い支柱またはより多くの支柱を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1アーム102の長さは第2アーム104の長さと異なり、それにより第1アームおよび第2アームは異なる距離を移動する。
【0020】
図3Aおよび図3Bに示すように、制御部材114を第1アーム102と第2アーム104との間の中心に配置することができ、それによりアーム102、104の拡張および収縮が等しくかつ反対になる。第1端106および第2端108は、等しくかつ反対の方向に移動可能であり、それにより内側シャフト22および外側シャフト24を等しくかつ反対の方向に移動させ、それによって、ステント28に対する長手方向張力が、ステント28の両端に実質的に等しい力で加えられるかまたは取り除かれる。図2Aおよび図2Bに示すように、等しくかつ反対の力がステント28に加えられかつ取り除かれる場合、ステント28が拘束形態40と拡張形態60との間で移動する際に、ステント28の中心部分31は同じ位置にあり続ける。
【0021】
図4Aおよび図4Bは、制御システム100用の作動部128の実施形態を示す。作動部128は、第1支柱130aおよび第2支柱130bを介して制御部材114に動作可能に接続されている引金27を含む。第1支柱130aは、接続部132において第2制御ピン118に接続されており、第2支柱130bは、接続部134において第1制御ピン116に接続されている。引金27は、第1制御ピン116および第2制御ピン118の互いに対する軸方向変化を作動させるように長手方向に移動可能である。引金27が図4Bに示すように近位方向に移動すると、第1支柱130aの接続部132および第2支柱130bの接続部134が離れる方向に移動し、第1制御ピン116および第2制御ピン118は反対方向に移動する。取付点122、124(図3Aに示す)は、互いに近づくように移動し、アーム102の端部106およびアーム104の端部108は互いから離れるように延在して、ステントを図2Aに示す拘束形態40まで移動させる。引金27を、本技術分野において既知である任意の手段によって開始位置まで戻すことができる。限定しない例としては、ばね戻りまたは手動戻りが挙げられる。
【0022】
図3Bに示す制御システム100は、ステント28が図2Bに示す拡張形態60にある時のシステム100の位置を示す。アーム102の端部106およびアーム104の端部108は、互いにより近くに配置され、内側シャフト22は近位方向に移動し、外側シャフト24は遠位方向に移動して、ステント28に対する長手方向張力を解除する。図3Bに示すように、取付点122、124はさらに離れるように移動し、それにより、支柱110がピン112の上で枢動する際にアーム102、104が内側に折り重なる。アクチュエータ128の対応する位置を図4Aに示し、そこでは、接続部132、134は、図4Bに示す接続部132、134の位置に対して互いに近づくように配置されている。
【0023】
図2A図3Aおよび図4Aに示すように、アクチュエータ128の引金27を近位方向に引くことにより、ステント28は拘束形態40まで移動する。当業者には理解されるように、制御システム100を、アクチュエータ128の引金27を近位方向に引くことによりステント28を拡張形態60まで拡張するように設けることができる。限定しない例として、支柱110aを第2ピン118に接続することができ、支柱110bを第1ピン116に接続することができ、それにより、引金27を近位方向に移動させることによって、取付点122、124が互いから離れる方向に移動し、ステント28は拡張形態60まで移動する。制御システム100は、ステント28を、たとえば治療部位までの送達中に拘束形態40で、または拡張形態60で係止する固定具を備えることができる。
【0024】
制御システム200の別の実施形態を図6に示す。制御システム200を、ステントデリバリシステム10のハンドル26の一部として設けることができる。図6に示すように、制御システム200にハウジング250を設けることができ、制御システム200は、外側シャフト24に動作可能に接続された第1伸縮式アーム202と、内側シャフト22に動作可能に接続された第2伸縮式アーム204とを備えている。第1伸縮式アーム202および第2伸縮式アーム204は各々、複数のピン212によって枢動可能に接続された複数の交差支柱210を備え、それにより、アーム202、204は、ステント28を拡張形態60と拘束形態40との間で移動させるように拡張可能かつ折畳み可能である。支柱210は、中間点221および端点223において接続されている。アーム202、204における支柱210の位置に応じて、支柱210を2つの端点223において接続することができる。第1アーム202は第1端206を有し、第2アーム204は第2端208を有している。
【0025】
ハウジング250は、第1アクチュエータアーム254および第2アクチュエータアーム256を有するアクチュエータ252をさらに備えることができ、第1アクチュエータアーム254および第2アクチュエータアーム256は、協働して、内側シャフト22および外側シャフト24を互いに対して長手方向に移動させてステント28を拡張させかつ折り畳む。第1アクチュエータアーム254および第2アクチュエータアーム256は、枢動軸258、260上で移動する。第1アーム202および第2アーム204は、アクチュエータ252に動作可能に接続されており、それにより、アクチュエータ252の移動によって、内側シャフト22および外側シャフト24を移動させるアーム202、204が移動する。ハウジング250は、第1アクチュエータアーム254と第2アクチュエータアーム256との間に配置されて第1アクチュエータアーム254および第2アクチュエータアーム256を開始位置に戻す、付勢部材262をさらに備えることができる。
【0026】
第1アーム202および第2アーム204は、各々、ピン212aによって第1アクチュエータアーム254に接続されている第1支柱210aを備えている。第1アーム202および第2アーム204はまた、各々、ピン212bによって第2アクチュエータアーム256に接続されている第2支柱210bも備えている。図6に示すように、第1支柱210aおよび第2支柱210bを、上述した第1支柱110aおよび第2支柱110bと同様に第1アーム202および第2アーム204の他の支柱210より長くすることができる。いくつかの実施形態では、支柱210のすべてを同じ長さとすることができ、支柱を異なる長さとすることができ、または、内側シャフト22および外側シャフト24に対し互いに対して望まれる長手方向移動の量に応じて、一方のアームの支柱がより長い支柱またはより多くの支柱を含むことができる。
【0027】
第1アーム202および第2アーム204を、内側シャフト22および外側シャフト24が互いに対して長手方向にどれほど移動するべきであるかに応じて、同じ長さとするかまたは異なる長さとすることができる。いくつかの実施形態では、第1伸縮式アーム202および第2伸縮式アーム204は長さが等しく、それにより、アーム202、204の拡張および収縮は等しくかつ反対になる。第1端206および第2端208は、内側シャフト22および外側シャフト24を反対方向に移動させるように反対方向に移動可能であり、それにより長手方向張力がステント28に加えられるかまたはステント28から取り除かれる。長さの等しいアーム202、204を有する実施形態では、等しくかつ反対の力で長手方向張力が加えられる。図2Aおよび図2Bに示すように、等しくかつ反対の力がステント28に加えられかつステント28から取り除かれる時、ステント28の中心部分31は、ステント28が拘束形態40と拡張形態60との間で移動する際に同じ位置にあり続ける。
【0028】
図6に示すように、アクチュエータアーム254、256が互いに向かって軸方向内側に押圧されると、アーム202、204の端部206、208は、長手方向に互いから離れる方向に移動して拡張する。内側シャフト22は近位方向に移動し、外側シャフト24は遠位方向に移動し、ステント28から長手方向張力が取り除かれて、ステント28が拡張形態60に移動する。代替実施形態では、外側シャフト24を第2伸縮式アーム204に接続することができ、内側シャフト22を第1伸縮式アーム202に接続することができ、それによりステント28は拘束形態40に移動する。代替実施形態では、アクチュエータアーム254、256を押圧することにより、アーム202の端部206およびアーム204の端部208は互いから離れるように移動し、アーム202、204を拡張する。外側シャフト24は遠位方向に移動し、内側シャフト22は近位方向に移動し、ステント28に長手方向張力が加えられることにより、ステント28が拘束形態40に移動する。
【0029】
制御システム300の別の実施形態を図7に示す。制御システム300を、ステントデリバリシステム10の近位部分27におけるハンドル26(図1参照)の一部として設けることができる。図7に示すように、制御システム300は、内側シャフト22に動作可能に接続された第1伸縮式アーム302と、外側シャフト24に動作可能に接続された第2伸縮式アーム304とを備えている。いくつかの実施形態では、外側シャフト24を、第1伸縮式アーム302に接続することができ、内側シャフト22を、第2伸縮式アーム304に接続することができる。第1伸縮式アーム302および第2伸縮式アーム304は、各々、複数のピン312に枢動可能に接続された複数の交差支柱310を備えており、それにより、アーム302、304は、上述したようにステント28を拡張形態60と拘束形態40との間で移動させるように拡張可能かつ折畳み可能である。第1アーム302および第2アーム304を、同じ長さにまたは異なる長さに拡張可能とすることができる。第1アーム302は第1端306を有し、第2アーム304は第2端308を有している。
【0030】
第1アーム302は、軸方向に互いに対して移動可能な第1制御ピン356および第2制御ピン358を有する制御部材354に動作可能に接続されている。第1アーム302は、第1制御ピン356に接続された第1支柱310aと、第2制御ピン358に接続された第2支柱310bとを備えている。第2アーム304は、互いに対して軸方向に移動可能な第1制御ピン366および第2制御ピン368を有する制御部材364に動作可能に接続されている。第2アーム304は、第1制御ピン366に接続された第1支柱310aと第2制御ピン368に接続された第2支柱310bとを備えている。図7に示すように、第1支柱310aおよび第2支柱310bを、他の支柱310と同じ長さとすることができる。いくつかの実施形態では、支柱310を異なる長さとすることができ、または、内側シャフト22および外側シャフト24に対し互いに対して望まれる長手方向移動の量に応じて、一方のアームの支柱310がより長い支柱またはより多くの支柱を含むことができる。上述した実施形態と同様に、第1支柱310aおよび第2支柱310bを支柱310の残りより長くして、比較的小さい軸方向移動によりアーム302、304のより大きい長手方向伸長を可能にすることができる。
【0031】
図7に示すように、第1アーム302および第2アーム304を、制御部材354、364によってそれぞれ別個に制御することができ、それにより、一方のアームまたは両方のアームを、ステント28に長手方向張力を加えかつそれを取り除くように拡張および収縮させることができる。図7に示すように、第1アーム302は収縮しており、第2アーム304は拡張している。第1端306および第2端308は、反対方向に移動可能であり、第1アーム302、第2アーム304または両方を、内側シャフト22、外側シャフト24、または内側シャフト22および外側シャフト24の両方を互いに対して移動させるように作動させることができる。いくつかの実施形態では、制御部材354、364を、アーム302、304の拡張および収縮が同時に発生するように、合わせて操作することができる。制御部材354、364が合わせて操作されるいくつかの実施形態では、アーム302、304の拡張および収縮は等しくかつ反対方向であり、それにより、ステント28に対する長手方向張力は実質的に等しくかつ反対であり、ステント28が拘束形態40と拡張形態60(図2Aおよび図2B参照)との間で移動する際に、ステント28の中心部分31は同じ位置にあり続ける。
【0032】
図8は、制御システム300用の作動部340の実施形態を示す。作動部340は、第1引金27aおよび第2引金27bを備えることができる。第1引金27aは、第1支柱330aおよび第2支柱330bを介して制御部材354に動作可能に接続され、第2引金27bは、第1支柱330cおよび第2支柱330dを介して制御部材364に動作可能に接続されている。第1支柱130aは、第1引金27aにかつ接続部332において第2制御ピン358に接続されている。第2支柱130bは、第1引金27aにかつ接続部334において第1制御ピン356に接続されている。第1支柱330cは、第2引金27bにかつ接続部336において第2制御ピン368に接続されている。第2支柱130dは、第2引金27bにかつ接続部338において第1制御ピン366に接続されている。引金27aおよび27bは、制御部材354の第1制御ピン356および第2制御ピン358の互いに対する軸方向変化と制御部材364の第1制御ピン366および第2制御ピン368の互いに対する軸方向変化とを作動させるように長手方向に移動可能である。引金27aが近位方向に移動すると、制御部材354が作動し、第1アーム302が拡張する。引金27bが近位方向に移動すると、制御部材364が作動し、第2アーム304が拡張する。図示するように、アーム302の端部306およびアーム304の端部308は、反対方向に延在している。引金27aおよび27bを、コネクタ370によって合わせて解除可能に係止して、協働して第1アーム302および第2アーム304を拡張し収縮させるように、協働して制御部材354、364の作動を制御することができる。引金27aおよび27bを、本技術分野において既知である任意の手段によって開始位置に戻すことができる。限定しない例としては、ばね戻りまたは手動戻りが挙げられる。
【0033】
いくつかの実施形態では、制御機構のアームを、さらなる安定性のために二重支柱構成で設けることができる。たとえば、図9に示すように、アーム102および104に支柱110の対を設けることができる。支柱110の対は、互いに実質的に平行でありかつ合わせて拡張可能である第1組111および第2組113を含む。支柱110を、上述したようにピン112によって接続することができ、支柱110は、第1組111と第2組113との間に延在するコネクタ117をさらに備えることができる。別法として、コネクタ117を、第1組111を第2組113に接続するために、かつ互いに接続された支柱110に対する枢支点を提供するために設けることができる。支柱110の対を、さらなる安定性を提供するように上述した実施形態のいずれとともに含めることも可能である。
【0034】
いくつかの実施形態では、支柱110を、スナップ嵌合またはタブおよびスロット構成によって互いに係止することができる成形部品として設けることができ、それにより、制御機構のアームを組み立てるために必要な部品が少なくなる。例示的な成形部品119を図10に示す。支柱の任意の形態を使用して、制御部材のアームを形成することができる。成形部品は、使用することができる多くのタイプの支柱の単なる一例である。
【0035】
上記図および開示は、網羅的ではなく例示的であるように意図されている。この説明は、当業者に対して多くの変形形態および代替形態を示唆する。こうした変形形態および代替形態のすべてが、添付の特許請求の範囲内に包含されるように意図されている。当業者は、本明細書に記載した所定の実施形態に対する他の均等物を理解することができ、そうした均等物もまた、添付の特許請求の範囲によって包含されるように意図されている。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10