(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記台座が、第1の側面、前記第1の側面とは反対側の第2の側面、前記第1の側面と前記第2の側面との間で延長する第3の側面、および、前記第3の側面とは反対側に配置され、前記第1の側面と前記第2の側面との間で延長する第4の側面を持ち、
前記第1の面が第1のハンドルを備え、
前記第2の側面が、間隔の空いたキャスタの第1のペアを備える、
請求項1に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記インデックスアセンブリが、前記インデックスプレートおよび前記スイングアームから前記インデックスピンが外れることを防ぐためのロッキング手段を備えた、請求項15に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記拘束アームが、前記スイングアームに取り付けられた第1の部分と、前記側壁に取り外し可能な状態で接続された第2の部分とを持つ、請求項18に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記拘束アームが、管状のボディと、前記管状のボディ内部に格納される収納式のロッキングピンアセンブリとを含み、前記ロッキングピンアセンブリが、先端を備えるロッキングピンを含み、前記先端が、前記側壁に定義される前記インデックス穴のいずれかに挿入するために構成された前記拘束アームの前記第2の部分を定義する、請求項20に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記台座が、第1の側面、前記第1の側面の反対側に位置した第2の側面、前記第1の側面と前記第2の側面との間で延長する第3の側面、および、前記第3の側面の反対側に位置し、かつ前記第1の側面と前記第2の側面との間で延長する第4の側面を持ち、
前記一連のスロットが、前記台座の前記第1の側面に沿って配置された少なくとも1つのスロット、前記台座の前記第2の側面に沿って配置された少なくとも1つのスロット、および、前記台座の前記第3の側面に沿って配置された少なくとも1つのスロットを含む、請求項1に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記ラック構造が、台座と前記ラック構造の前記台座上に担持された支持構造を含み、前記支持構造が、そこから前記折りたたんだ状態で前記フレームが吊るされる、少なくとも1つの支持アームを含む、請求項35に記載のキット。
前記台座が、頂面および反対側に配置された底面を有し、前記底面が、前記台座と前記支持面との間の摩擦を高めるためにその上に配置された少なくとも1つの把持強化帯を有する、請求項1に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
前記フレームが、台座延長パネルを備え、前記台座延長パネルが、前記台座の側部に取り外し可能な状態で取り付けることができる、請求項1に記載のアイソメトリックエクササイズ器具。
【発明を実施するための形態】
【0024】
これ以降の記述と、それに伴う実施形態は、本発明の原則と局面の特定の実施形態の1つ以上の例を説明するために提供される。これらの例は、本発明の原則について、限定目的ではなく説明目的で提供される。これ以降の記述では、同様の部品は仕様および図面全体を通してそれぞれ同じ参照番号が付けられる。
【0025】
図1から
図6では、アイソメトリックエクササイズを実行するための器具を示しており、全体的に参照番号20が指定されている。アイソメトリックエクササイズ器具20はフレーム22を持ち、フレーム22は台座24と、台座24の一部に沿って蝶番で接続された側壁26を含む。台座24は、床などの支持面上に配置するように設計されている。ただし、特定の用途においては、床から比較的低い高さの位置に台座24を配置した方が望ましい場合がある。この場合、アイソメトリックエクササイズ器具を改造して、台座に複数の足を付けることができる。台座は、床と直接接触する複数の足によって支持することができる。
【0026】
台座24は、上面28(
図3を参照)とその反対方向の底面30(
図7を参照)を備える、実質的に長方形のパネル27を含む。
図7に最もよく示すように、パネル27の形状は、互いに向かい合った、比較的短い第1の側面32と第2の側面34のペア、および、短い側面28と30との間で延長する、互いに向かい合った、比較的長い第1の側面36と第2の側面38のペアによって定義される。第1の短い側面32は、第1の丸角40で第1の長い側面36と接触し、第2の丸角42で第2の長い側面38と接合する。パネル27の残りの2つの角(第3の丸角44と第4の丸角46)は、第2の短い側面34と、第1の長い側面36および第2の長い側面38それぞれの接合点によって形成される。第1の長い側面36と第2の長い側面38との間の距離の約5分の4の位置で、第1の角40と第3の角44に近い位置において、第1の短い側面32と第2の短い側面34の外縁48および50が互いの方向に向かい、肩の部分52および54を形成する。肩の部分52と54を超えて外縁48と50が互いに平行に配置され、それぞれの角40と44に向かって延長する。
【0027】
パネル27は、比較的硬いABSプラスチックで構成することができる。ただし、台座24は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリプロピレンなど、比較的軽量で、剛性、強度、耐摩耗性の各特性が強化された、ABSプラスチック以外の素材を使用しても作成できることを理解されたい。パネル27は、アイソメトリックエクササイズ器具20の運搬と取扱いを容易にし、携帯性を高める目的で、重量を減らすための多くの穴や開口部をパネル上に設けて製造することができる。
【0028】
好適な実施形態において、台座24は長さL1(72インチ)と幅W1(33インチ)を持つ。長さL1は、第2の角42と第4の角46にある外縁48と50との間で計測され、幅W1は、第3の角44と第4の角46にある外縁62と64との間で計測される。台座24の長さL1と幅W1は、アイソメトリックエクササイズ器具20のさまざまなユーザーの体型と身体のサイズに適応するように選択される。当然ながら、台座24の寸法は、ユーザーの特定の用途やタイプに応じて調整することができる。
【0029】
代替の実施形態において、台座の長さL1は、台座延長パネルを短い側面32と34のいずれか一方または両方に取り外し可能な状態で取り付けることにより、身長の高いユーザーに合わせて延長することができる。台座延長パネルとの干渉を防ぐため、台座延長パネルを取り付ける短い側面32と34からは、アクセサリやその他の突き出した部品は取り除かれることが了解される。台座延長パネルは、台座に取り付け可能なアクセサリやアアタッチメントに関連して、これ以降で説明する方法と同様の方法で取り付けることができる。
【0030】
図7に最もよく示すように、外縁48の内側で、かつ角42より肩の部分52の方に近い位置に、台座24の上面28と底面30との間で延長する、全体的に長方形の開口部56が配置される。開口部56は、ユーザーの手の指が通るように、サイズが調整される。この方法では、外縁48と開口部58とによって形成される第1のハンドル58は、第1の短い側面32に組み込まれる。第1のハンドル58の反対側には、第2の短い側面34の外縁50に取り付けられた、間隔の空いたキャスタ66と68のペアが配置される。第1のハンドル58は、ユーザーが握ることができ、キャスタ66および68と共に使用した場合、ある場所から別の場所への器具20または台座24の移動が容易になる。
【0031】
フレーム22は、第1の角40と第3の角44との中間の位置に、第1の長い側面36に組み込まれた第2のハンドル60をさらに備える。第1のハンドル58と同様の方法で、第2のハンドル60は、第1の長い側面36の外縁62と、台座24の上面28と底面30との間で延長する、全体的に長方形の開口部70によって形成される。第2のハンドル60の反対側に配置されるキャスタ72と74のペアは、第2の長い側面38の外縁64に取り付けられる。このように配置することにより、第2のハンドル60をキャスタ72および74と共に使用して、器具20を目的の場所に転がして運ぶことができる。
【0032】
比較的大きな第1の穴76と第2の穴78は、第2のハンドル60のいずれかの側に間隔を空けて配置される。第1の穴76は第1の角40の近くに配置され、第2の穴78は第3の角44の近くに形成される。各穴76と78は、ラック80の支持アーム82と84を受け入れるようにサイズが調整される(
図22および23において最もよく示している)。以下で詳細に説明するように、アイソメトリックエクササイズ器具20は、使用していない場合に収納するため、支持アーム82と84からラック80に吊るすことができる。
【0033】
図7に示すように、底面30は、握りやすくするためのいくつかのベルト片90、92、および96を備える。これらのベルトは、台座24と支持面(図示していない)との間に存在する摩擦を増加させる傾向があり、使用中にアイソメトリックエクササイズ器具20が動いたりずれたりするリスクを減少させる傾向がある。第1のベルト90は比較的短く、全体的に長方形である。第1のベルト90は、第1の角40と第1の穴66との間で延長する。第2のベルト92も全体的に長方形であるが、第1の穴76と第2の穴78との間で延長するため、第1のベルト90よりも比較的長い。穴76と78との中間の位置に第2のハンドル60が配置されるため、第2のベルト92の幅がこの位置において狭くなる。第3のベルト94は、サイズと形状において第1のベルト90と全体的に類似しており、第2の穴78と第3の角44との間で延長する。第4のベルト96は、長方形のスペース108を形成するために構成された98、100、100、および104という4つの部分からできている点において、その他のベルトとは異なった構造になっている。
【0034】
この実施形態では、ベルト90、92、94、および96は、接着剤によって台座24に固定される。ただし、すべての用途においてこれが必要になるわけではない。他の実施形態では、握りやすくするためのこれらのベルトは、マジックテープ(登録商標)やその他のタイプの留め具を使用して台座に取り付けることができる。
【0035】
図1から3では、長方形のステーション110が上面28に形成されている。ステーション110の境界線は、縁114、116、118、および120を持つフレーム112によって区切られている。縁114、116、118はそれぞれ、対応する外縁48、50、64に向かって外側に延長する。ステーション110の内部には、アイソメトリックエクササイズ器具20を使用してエクササイズを行うユーザーの身体を支えるためのエクササイズプラットフォーム122が固定される。エクササイズプラットフォーム122は、接着剤または留め具を使用してパネルに取り付けることができる。この実施形態では、エクササイズプラットフォーム122は、ビニルなどの耐久性のある素材で覆われたメモリーフォームコアを備える弾性パッド124である。ただし、代替の実施形態では、エクササイズプラットフォームは、ゴムマット、または、適切な弾力性と耐摩耗性の特質を持つその他の素材からなるマットにすることができる。
【0036】
エクササイズプラットフォーム122の上面と底面には、開口部126が定義され、貫通している(
図5を参照)。開口126は、台座24の上面28内に形成されたねじ付き止まり穴(図示していない)に合わせて位置を揃えられ、この止まり穴への接続手段を提供する。この止まり穴は、アイソメトリックエクササイズ器具20のアクセサリやアタッチメント(
図1に示す足パッド128や、
図6に示す双対の足拘束アクセサリ132など)のねじ付きコネクタを受け入れるようにサイズが調整される。
【0037】
図1および2に最もよく示すように、台座24は、その上面28に、外縁62と64に対してほぼ平行に配置された3つの蝶番チューブ(第1の蝶番チューブ140、第2の蝶番チューブ142、および、第1の蝶番チューブ140と第2の蝶番チューブ142との間に配置される第3の蝶番チューブ144)を有する。ギャップG1は、第1の蝶番チューブ140を第3の蝶番チューブ144から分離する。同様に、ギャップG2は、第2の蝶番チューブ142と第3の蝶番チューブ144との間に存在する。蝶番チューブ140、142、および144は、縁120と外縁62との間に存在する領域内に配置される。各蝶番チューブ140、142、144は、それぞれに定義された通路(図示していない)を持つ。これらの通路は、蝶番ピンまたは蝶番ロッドの一部が相互に通ることができるように、互いの位置を合わせて配置される。以下で詳しく説明するように、蝶番チューブ140、142、および144と蝶番ロッド146は、台座24と側壁26との間の蝶番接続の一部を構成する。
【0038】
図3、5、6、および8では、参照番号150によって総称的に識別される一連のスロットが、外縁48、50、および64から、ステーション110に向かってパネル27の内部に延長する。以下で詳しく説明するように、アイソメトリックエクササイズ器具20のアクセサリのコネクタアームを受け入れて保持するために、スロット群150が適合される(
図8cを参照)。好適な実施形態では、スロット群150は、150a、150b、150c、150d、150e、150f、150g、150h、150i、150j、150k、および150lという12個のスロットを含む。これらのスロットは、側面32、34、および38に沿って異なる位置に配置され、対応する外縁48、50、および64に対して異なる方向を持つ。スロット群150の各スロットに関連する位置と方向は、以下で詳しく説明する。
【0039】
スロット150aは、第4の角46とキャスタ66との間(ただし、キャスタ66の方により近い位置)で第2の短い側面34内に形成され、外縁50に対して垂直方向に延長する。スロット150bも短い側面34内に形成されるが、第4の角46に非常に近い位置に配置され、斜めに形成される。より具体的には、スロット150bは、外縁50から計測して約30度の角度に配置される。スロット150c、150d、および150eは、第4の角46に近接した第2の長い側面38上で互いに隣接して配置される。スロット150cは、第4の角46から斜めの方向に離れていく形で配置され、外縁64と共に60度の角度を形成する。スロット150dは、スロット150cとスロット150eとの間に配置され、外縁64に対して垂直の方向を持つ。スロット150eは、第4の角46から最も離れて配置される。スロット150cの場合と同様に、スロット150eも、外縁64から計測して60度の角度に延長する。ただし、スロット150eの場合、角度の方向は第4の角46に向かう。外縁64に沿って第4の角46からさらに離れた位置に、スロット150fが配置される。スロット150fは第4の角に向かって配置され、外縁64に対して30度の傾斜角度を持つ。
【0040】
第1の短い側面32と第2の長い側面38に沿って配置されるスロット150g、150h、150i、150j、150k、および150lのレイアウトは、第2の短い側面34と第2の長い側面38に沿って配置されるスロット150f、150e、150d、150c、150b、および150a(それぞれに対応)のレイアウトと左右対称になる。そのため、スロット150gから150lの配置については、これ以上の説明は必要ない。
【0041】
スロット150aから150lまでの配置と方向により、器具20を使用してさまざまなエクササイズを行う機会がユーザーに提供される。単純にアクセサリ(参照番号152によって総称的に識別)の位置をあるスロットから別のスロットに変えるだけで、ユーザーは、強化されたアイソメトリックワークアウト用にさまざまな筋肉群(または、同じ筋肉群のさまざまな筋肉)を働かせるために、複数の関節角度を対象として素早く器具20を適応させることができる。当業者にとっては、この特徴はアイソメトリックエクササイズ器具20を非常に多機能なものにする傾向があることは明らかであろう。この多機能性を例示するため、一連のアクセサリ152a、152c、152d、152f、152i、152j、152k、および152lがそれぞれに対応するスロット150a、150c、150d、150f、150i、150j、150k、および150lの内部に取り付けられた状態を
図3において破線で示している。
【0042】
前述の段落内で12個のスロットの配置を説明したが、すべての用途においてこの配置が必要になるわけではないことを理解されたい。他の実施形態では、異なる数のスロットを使用することができる。さらに、パネルの外縁に沿ってスロットの配置を変えたり、角度を変えたりすることもできる(つまり、さまざまな角度で、外縁に対して垂直または斜めに配置することができる)。
【0043】
それぞれに異なる方向を持つことに起因する相違点を除けば、スロット群150はすべて全体的に同様の構造を持つ。そのため、1つの代表的なスロット(スロット150i)について説明すれば、他のスロットについても十分である。
図8aおよび8bでは、スロット150iは先細形状のスロート154(外縁48における幅が最も広く、スロット方向に向かって狭くなる)を持つ。このスロートは、腕拘束アタッチメント152iのコネクタアーム156をスロット150iに配置するガイドとして機能する傾向がある。スロート154は、断面が全体的に楕円状の、比較的大きな中央開口部160に向かって開いている。両側と境界を接し、かつ両側に向かって開いている中央開口部160は、第1のC字型チャネル162と第2のC字型チャネル164である。チャネル162および164は、各チャネルに沿ったロッキングピン166と168の移動に適応するようにサイズが調整される(
図8cに最もよく示している)。ロッキングピン166と168は、コネクタアーム156のターミナル終端170から突き出している。チャネル162と164はそれぞれ、背面部172と、背面部172に接合され、互いに向き合った上方アーム部174と下方アーム部176とのペアを持つ。下方アーム部176は、ロッキング収納部180に向って開いた切欠178を離れた位置に持つ。
【0044】
好適な実施形態では、下方アーム部176は、178a、178b、178cの3つの切欠を備える。それぞれの切欠は、対応するロッキング収納部180a、180b、180cへの接続を提供する。第1の切欠178aとそれに対応するロッキング収納部180cは、スロート154に最も近い位置に配置され、第3の切欠178cとそれに対応するロッキング収納部180cは、スロート154から最も遠い位置に配置される。第2の切欠178bとそれに対応するロッキング収納部180bは、第1の切欠178aおよびそれに対応するロッキング収納部180aと、第3の切欠178cおよびそれに対応するロッキング収納部180cとの中間の位置に配置される。代替の実施形態では、特定の用途に応じて、切欠とロッキング収納部の数を変えることができる。
【0045】
各ロッキング収納部180は、比較的短く、実質的に垂直な壁部分181、下方向に傾斜した壁部分182、水平な壁部分184、垂直な壁部分186、および覆いかぶさるへり部分186によって定義される。実質的に垂直な壁部分181は、切欠178bから延長し、下方向に傾斜した壁部分182に接続する。壁部分182は、第1の終端190の位置で水平な壁部分184と接合する。その反対側の第2の終端192の位置で、水平な壁部分184は、垂直な壁部分186の下方の終端194と接触する。覆いかぶさるへり部分188は、垂直な壁部分186の上方の終端196に接続され、水平な壁部分184とほぼ平行する形で切欠178の方向に戻る。
【0046】
コネクタアーム154のロッキングピン166と168がロッキング収納部180aに収納されると、アクセサリ152の位置は、最も延長した位置200になる(
図3に示すアクセサリ152cを参照)。ロッキングピン166と168がロッキング収納部180bに収納されている場合、アクセサリ152の位置は、部分的に格納された位置202になる(
図3に示すアクセサリ152aを参照)。最後に、ロッキングピン166と168をロッキング収納部180cの内部に移動することにより、アクセサリ152を、最も格納された位置204に移動することができる(
図3に示すアクセサリ152iを参照)。
【0047】
当業者には理解されるように、一連の切欠178とロッキング収納部180を提供することにより、ユーザーは、アクセサリ152が外縁64から突き出す距離を調整することができる。この機能により、ユーザーは、アイソメトリックエクササイズ器具20を自分の体型やサイズに合わせてカスタマイズすることができる。さらに、この距離を調整することにより、ユーザーは、さまざまな関節角度を分離し、さまざまなエクササイズを行ったり、異なる筋肉を収縮させたりするために、器具20を適応させることができる。
【0048】
図1、2、および4aを参照しながら、側壁26について詳しく説明する。側壁26は、第1の面214(
図1を参照)と、その反対側の第2の面216(
図2を参照)とを備えた、実質的に長方形のパネル212を含む。パネル212の形状は、互いに向かい合った、比較的短い第1の側面218と第2の側面220のペアと、短い側面218と220との間で延長し、互いに向かい合った、比較的長い第1の側面222と第2の側面224のペアによって定義される。第1の短い側面218は、第1の角226の位置で、第1の長い側面222と接触し、第2の角228の位置で、第2の長い側面224と接合する。パネル212の残り2つの角(第3の角230と第4の角232)は、第2の短い側面220と、第1の長い側面222および第2の長い側面224それぞれとの接合点によって形成される。
【0049】
パネル212は、台座24のパネル27で使用される素材と同様の素材で製作することができる。視認性を高めるため、または見た目の美しさという理由で、パネルを透明または半透明にすることができる。好適な実施形態では、側壁26は、台座24の長さL1と同じ長さL2を持ち、26.5インチの幅W2(長い側面222と224の外縁330と302との間を計測)を持つ。
【0050】
図2に最もよく示すように、第2の長い側面224の外縁234からは、一連の蝶番ナックル236、238、240、および242が突き出している。蝶番ナックル236と238は、第3の角228と第4の角232にそれぞれ配置され、蝶番ナックル238と240は、第1の角228と第4の角232との中間の位置に配置される。これらの位置は、第1の蝶番チューブ140と第3の蝶番チューブ144との間に定義されたギャップG1と、第2の蝶番チューブ142と第3の蝶番チューブ144との間に定義されたギャップG2にそれぞれ対応する。各蝶番ナックル236、238、240、および242は、1つの通路(図示していない)を持つ。この通路を、蝶番チューブ140、142、および144の内部に定義された通路の位置に揃えると、蝶番ピンまたは蝶番ロッド146の一部を通すことができる。
【0051】
このように構成すると、台座24と側壁26との間の蝶番接続により、折りたたみ位置250(
図26を参照)と直立位置252(
図1および2を参照)との間で側壁26を移動することができる。側壁26を折り畳み位置250に移動すると、側壁26の第1の面214が、台座24の上面28の反対側に配置され、器具20の位置が不使用の収納位置251になる。直立位置252では、
図5および6に示すように、台座24に対して側壁26が垂直に、または少なくとも実質的に垂直になるように配置され、器具が使用中の位置253に配置される。
【0052】
収納の目的と、アイソメトリックエクササイズ器具20の占有領域を最小化する(すなわち、器具の小型化を高める)目的において、フレーム22を折り畳み可能にすることは一般的に望ましいことではあるが、すべての用途においてこれが必要になるわけではないことを理解されたい。代替の実施形態では、台座に対して側壁が固定された位置に維持されるようにフレームを構成することができる。こうした実施形態では、台座に対して側壁を垂直に延長し、縁に沿って側壁を台座に永続的に接合することができる。
【0053】
図2、5、6、および20では、器具20は、側壁26を直立した使用中の位置252に保つため、台座24と側壁26の両方に係合可能なサイドロッキングバー254と256のペアを備える。ロッキングバー254と256はそれぞれ、比較的短い第1のアーム260と、比較的長い第2のアーム262によって定義される、全体的にL字型のボディ258を持つ。第1の短いアーム260は、第1の短いアーム260に接合された、近接する終端264と、離れた終端または自由端266を含む(
図5に最もよく示している)。自由端266の内側方向の非常に近い位置に、第1の短いアーム260の周囲を覆う第1のフランジ部分268が配置される。
【0054】
第1の短いアーム260の場合と同様に、第2の長いアーム262も、近接した終端270と、離れた終端または自由端272を持つ。近接した終端270は、第1の短いアーム260の近接終端264に接続される。第2の長いアーム262も、自由端272の内側に形成される、第2の長いアーム262の周囲を覆う第2のフランジ部分274を備える。
【0055】
第1のフランジ部分268と第2のフランジ部分274は、側壁26と台座24にそれぞれ形成された受け入れステーション群(総称的に276として識別)の内部に保持されるように構成される。側壁26は、各サイドロッキングバー254と256の第1のフランジ部分268を受け入れるための、276aと276bという2つの受け入れステーションを持つ。ステーション276aは、パネル212の第1の短い側面218の外縁280内に定義され、第1の角226と第2の角228とのおおよその中間地点に配置される。ステーション276bも同様に、第3の角230と第4の角232との中間地点において、第2の短い側面220の外縁282内に形成される。
【0056】
図27aでは、ステーション276aと276bはそれぞれ、パネル212の第2の面216の一部と、パネル212に固定されたプレート284によって定義される。さらに具体的には、第2の面216には、短いアーム260の自由端266の受け入れ用にサイズ調整された、親指の爪の形をした切り込み284が形成される。同様に、プレート284は、切り込み284と向かい合い、切り込み284に合わせて位置を調整される、親指の爪の形をした切欠286を持つ。切り込み284と切欠286の間には、第1のフランジ部分268を受け入れるように設計された、比較的大きなスロット288が配置される。そのため、当業者には、第1のフランジ部分がスロット288の内部に収納されると、パネル212とプレート284との間でロッキングバーが係留的に保持され、ロッキングバーの動きが5度以内の角度に制限されることが理解されよう。
【0057】
好適な実施形態では、3つの留め具287により、プレート284がパネル212に固定される。代替の実施形態では、プレートを異なる方法で取り付けることができる。たとえば、プレートをパネルに溶接することができる。
【0058】
側壁26の場合と同様に、台座24は、各サイドロッキングバー254と256の第2のフランジ部分274を受け入れるための、278aおよび278bという2つの受け入れステーションを備える。ステーション278aは、パネル27の第1の短い側面32の外縁48内に定義され、角40の近くに配置される。ステーション278bも同様に、角44に近接する位置において、第2の短い側面34の外縁50内に形成される。
【0059】
図27bは、ステーション278aの拡大斜視図を示している。ステーション278aは、親指の爪の形をした切り込み290、それとは反対側の、切り込み290に合わせて位置を調整される、親指の爪の形をした切欠292、および、切り込み290と切欠292との中間に配置された、比較的大きなスロット294によって定義されるという点において、全体的にステーション276aと類似している。この場合、スロット294は、第2のフランジ部分274を受け入れるように設計される。ステーション276aとは逆に、ステーション278aは、全体的にパネル27によって形成される。
【0060】
図2に最もよく示すように、ステーション278aおよび278bから第2のフランジ部分274が誤って外れてしまうことを防ぐため、器具20は、ロッキングバー254と256を所定の位置に固定するための、ロッキングピン303のペアをさらに備える。それぞれのロッキングピン303は、台座24内に定義された、ステーション278aまたは278b(場合によっていずれか)に隣接する第1の穴305と、ロッキングバー254と256の第2のフランジ部分274に形成された第2の穴307を通って挿入されるように設計される。
【0061】
他の実施形態では、各ロッキングバーは、異なる場所に配置したり、異なる方法で構成することができる。あるいは、1つのロッキングバーだけを使用することもできる。さらに別の方法として、他のロッキング手段を使用して、側壁を使用中の位置に固定することもできる。
【0062】
図4aでは、パネル212は、パネルの第1の面214に取り付けられた弧状のパッド304と306のペアを持つ。これらのパッドは互いに向かい合い、角226と230に近接した位置に配置される。パッド304と306の背面部分は、第1の面214内に形成されたアーチ型の収納部307と308に収納される(
図24を参照)。パッド304と306は、磁力によって収納部307と308の内部に保持することが望ましい。ただし、代替の実施形態では、別の方法で各パッドをパネル212に取り付けることができる。たとえば、パッドと収納部をスナップフィット用に構成したり、マジックテープ(登録商標)片を使用して共動させることもできる。さらに別の実施形態では、パネル212に定義されたメスのソケットに接続するための1つ以上のオスのコネクタを、各パッドに備えることができる。
【0063】
各パッド304と306は、外縁222から少し離れた位置に配置された第1の終端312と、外縁224から突き出した第2の終端314を持つ。台座24と側壁26を互いに接続すると、第2の終端314が、台座24の上面28に隣接またはほとんど隣接する。パッド304と306の芯は、メモリーフォームなどの弾力性のある素材で作成し、ビニルで覆うことが望ましい。ただし、他の素材を使用してパッドを作成できることも理解される必要がある。パッド304と306の位置と形状は、ユーザーが器具20を使用してエクササイズを行っているときに、ユーザーの身体の一部がパッドに対して快適に当たるように選択される。代替の実施形態では、各パッドの形状を変更し、パネル212の第1の面214の異なる位置に配置することができる。
【0064】
パネル212は、参照番号310として総称される、間隔の空いた一連の止まり穴をさらに備える。これらの穴は、パネル212の第1の面214の内部に延長する。一連の止まり穴310は、310a、310b、310c、310d、310e、310f、310g、310h、310i、310j、および310kという11個の穴を含むことが望ましい。これらの穴は、パネル212全体に半円状に配置される。310a、310b、310c、310d、310e、310f、310g、310h、310i、310j、および310kの各穴は、θa、θb、θc、θd、θe、θf、θg、θh、θi、θj、θk、およびθlという角度により、台座24の平面からそれぞれ放射状に配置される。角度θg、θh、θi、θj、θk、およびθlは、角度θa、θb、θc、θd、θe、およびθfにそれぞれ対応する。好適な実施形態では、θaは20度、θbは40度、θcは55度、θdは70度、θeは80度、θfは90度、θgは90度、θhは80度、θiは70度、θjは55度、θkは40度、およびθlは20度という角度が計測される。
【0065】
これ以降で詳しく説明するように、一連の穴310の目的は、台座24の平面に対して事前に設定されたさまざまな角度位置で、エクササイズプラットフォーム122の上部に拘束アーム320を保持するために、拘束または支持アーム320の一部を受け入れて係留的に保持することである。そのため、パネル212に沿った一連の穴310の特定の配置は、拘束アーム320に対する特定の、事前に定義された角度設定に対応することが理解されよう。定義された一連の穴310の数により、拘束アーム320をさまざまな位置に移動する機会がユーザーに提供される。これにより、さまざまな関節角度を分離し、さまざまなエクササイズを行ったり、異なる筋肉群を働かせることができる。
【0066】
一般的に、11個の穴を備えることが望ましいが、他の実施形態では、ユーザーのニーズに応じて、これよりも多いまたは少ない穴をパネル212に備えることができる。同様に、好適な実施形態とは異なる方法で、これらの穴を配置することもできる。たとえば、放射状に配置された隣接する穴同士の間隔を変更することができる(つまり、増やしたり減らしたりできる)。
【0067】
図1、4a、4b、9、および10を参照しながら、支持または拘束アームアセンブリ330について詳しく説明する。拘束アームアセンブリ330は、台座24に対して枢動可能なスイングアーム332、スイングアーム332によって支持される拘束または支持アーム320、および、台座24の平面に対してスイングアーム332(および拘束アーム320)の角度位置を設定するためのインデックスアセンブリ334を含む。
【0068】
この実施形態では、スイングアーム332は、台座24に枢動可能な状態で接続された第1の終端338と、その反対側に位置する、拘束アーム320に接続された第2の終端340を持つ細長いロッド336である。スイングアーム332と台座24との間の軸接続は、一方の終端にノブ334を持ち、もう一方の終端にねじ切りを持つ軸ピン342によって形成される。軸ピン342は、第1の終端338内に定義された開口部(図示していない)を通って延長し、角42と46とのおおよその中間地点に位置する、第2の長い側面38の外縁64内に形成されたねじ付き止まり穴(図示していない)に受け入れられる。
【0069】
ロッド336の第2の終端340よりも第1の終端338の方に近い位置に、鍵穴346が定義される。
図4bに示すように、鍵穴346は、中央に配置された円形の開口部348を含む。この開口部348の両端には長方形のスロット350と352が配置され、これらのスロットは円形の開口部348に向って開く。以下で説明するように、鍵穴346は、インデックス部材またはインデックスキー354、およびインデックスアセンブリ334の他の部分と連携して、事前に設定された一連の角度位置のいずれかにスイングアーム332を固定する。
【0070】
インデックスアセンブリ334は、台座24に取り付けられたインデックスプレート360と、インデックスプレート360の少なくとも一部に係合可能なインデックスピンまたはインデックスキー3
54を含む。インデックスプレート360は実質的に半円形で、その形状は、互いに向かい合った2つの終端を持つアーチ形の縁364と、アーチ形の縁364の2つの終端の間で延長する直線状の縁366によって定義される。インデックスプレート348の平面上に位置する直線状の縁366から、間隔を空けて配置された2つの取り付けタブ368と370が延長し、それぞれのタブは、横方向に延長する指状の突起372を備える。取り付けタブ368と370は、スナップフィット用に、第2の長い側面38の外縁64の内部に形成された、対応する収納部371と373の内部に適切に収納されるように設計される。指状の突起372は、取り付けタブ368と370を収納部の内部に収納する働きを持つ。取り付けタブ368と370との間に存在するギャップは、第1の終端338と台座24との間の軸接続用のクリアランスを提供する。取り付けタブ368と370を使用して台座24に取り付けると、インデックスプレート360は台座24に対して直立し、インデックスプレート360の直線的な縁366が、台座24の上面28に隣接する。
【0071】
インデックスプレート360は、参照番号374として総称される一連の鍵穴をさらに備える。鍵穴374の数は、パネル212内に定義される止まり穴の数に対応する。
図4aに示す実施形態では、一連の鍵穴374は、374a、374b、374c、374d、374e、374f、374g、374h、374i、374j、および374kという11個の鍵穴を含む。これらの鍵穴は、310a、310b、310c、310d、310e、310f、310g、310h、310i、310j、および310kの各止まり穴の配置に対応し、インデックスプレート360全体にわたって半円形に配置される。これに従い、止まり穴310aから310kと同様に、鍵穴374aから374kが、θa、θb、θc、θd、θe、θf、θg、θh、θi、θj、およびθkの角度で、台座24の平面からそれぞれ放射状に配置される。
【0072】
各鍵穴374は、第1の面376(パネル212から離れた方向に配置)と、第2の面378(パネル212の第1の面214の反対側に配置)の間で延長し、ロッド336内に定義された鍵穴346と同様に構成される。具体的には、各鍵穴374も、中央に配置された円形の開口部380を含み、この開口部348の両端には長方形のスロット382と384が配置され、これらのスロットは円形の開口部348に向って開く(
図10を参照)。さらに、鍵穴346の場合と同様に、各鍵穴374は、インデックスキー354の一部を受け入れるように調整される。
【0073】
各鍵穴374には、インデックスキー354が鍵穴374に挿入され、ロック位置388まで回された場合に、インデックスキーの回転を防止するための停止部材386が関連付けられる。この実施形態では、
図10に示すように、停止部材386は、比較的小さな長方形の突起390の形状をとり、第2の面378から延長し、円形の開口部380に近接した位置に配置される。他の実施形態では、別の方法でインデックスキーの停止を行うことができる。たとえば、突起の代わりに、インデックスプレート360の第2の面378に1つ以上の溝または切り込みを切削することにより、停止を定義することができる。切り込みは、インデックスキーの一部を受け入れて保持し、さらには鍵の回転を防止するように調整される。
【0074】
図11では、インデックスキー354は、一方の終端に球根状のグリップまたはハンドル部分394を備えるボディ392、反対側の終端に固定された横断型の鍵部分396、および、ハンドル部分394と鍵部分396との間で延長する円筒部分398を持つ。横から見た場合、円筒部分398と鍵部分396は全体的にT字型の形状になる。鍵部分396は、互いに向き合うロッキングタブ400と402のペアを持ち、各ロッキングタブ400と402は、鍵部分396と円筒部分398との接合部から離れた方向に延長する。鍵部分396の断面積は、ロッド336内に定義された鍵穴310と、インデックスプレート360内に定義された一連の鍵穴374のサイズよりも、わずかに小さくなる。これは、インデックスキー354を、ロッドとインデックスプレート360を通して挿入できるようにするためである。
【0075】
インデックスキー354を鍵穴374に挿入し、ロック位置388まで回した場合、ロッキングタブ400と402の位置が長方形のスロット382と384の位置とは直線上に揃わなくなるため、インデックスキー354を鍵穴374から抜き取ることができなくなる。さらに、ロック位置388では、タブ400と402のいずれかが停止部材386に隣接する。
【0076】
図12aから12dでは、拘束アーム320は全体的に円筒形のボディ410を持ち、円筒形のボディ410は、スイングアーム332の第2の終端340に溶接された第1の終端412と、パネル212の第1の面214の反対側に配置された第2の終端414を持つ。第1の終端412と第2の終端414との中間の位置において、太くて短いハンドル413がボディ410から突き出す。ハンドル413の両側において、管状のパッド415と417が円筒形のボディ410に沿って延長し、エクササイズを行うユーザーにとってクッションとなる。
【0077】
ボディ410には、収納式ロッキングピンアセンブリ418を部分的に収納する長手方向の穴416が切削される。ロッキングピンアセンブリ418は、比較的薄くて細長いロッドまたはロッキングピン420が、穴416の内部に係留的に保持されるが、穴416の長手方向の軸に沿って限定的に移動でき、らせん状のスプリング部材422によってピン420の周囲が緩やかに覆われる。ピン420は、スイングアーム332の第2の終端に形成された比較的短い穴424を通って延長し、さらに穴416を通過する。ピン420の第1の終端426は、スイングアーム322の縁を超えて延長し、比較的小さな第1の停止部材428で停止する。この停止部材は二重の役割を持つ。この停止部材は、パネル212からピン420が長手方向に取り外されることを防ぎ、同時にピン420を収納するための引手としても機能する。同様に、ピン420の第2の終端428は拘束アーム320の終端414を超えて突き出し、第2の停止部材430で停止する。第2の停止部材430のサイズは、第1の停止部材428よりも全体的に大きくなるが、パネル212の面214内に定義された一連の止まり穴310に適合するように構成される。第2の停止部材430は、サイドパネル212から離れる方向で、ピン420が長手方向に取り外されることを防ぐために機能する。
【0078】
ロッキングピン420は、係合位置432(
図12aおよび12bを参照)と、収納位置または非係合位置434(
図12cおよび12dを参照)との間で移動することができる。ロッキングピン420が係合位置432にある場合、ロッキングピン420はパネル212に係合され、ロッキングピン420の第2の停止部材430が、一連の止まり穴310のいずれかの内部に収納される。ロッキングピン420は、らせん状のスプリング部材422により、係合位置432においてバイアスされる。ロッキングピン420が収納位置または非係合位置434にある場合、ロッキングピン420の第2の停止部材430が穴310から引き抜かれているため、ロッキングピン420はパネル212とは係合しなくなる。
【0079】
拘束アームアセンブリ330とロッキングピンアセンブリ418の典型的な操作モードを詳しく説明する。
図9は、スイングアーム332と拘束アーム320の最初の角度位置を破線で示し、これらの部品の最終的な角度位置を実線で示している。最初の手順として、スイングアーム332をインデックスプレート360から取り外し、スイングアーム332が軸ピン342の周囲を自由に回転できるようにする。これは、インデックスキー354を、ロッド336内に定義された鍵穴348と、インデックスプレート360内に形成された鍵穴374bから抜き取ることにより、行うことができる。ユーザーは、インデックスキー354のハンドル部分394を握り、ロッキングタブ400と402の位置が、鍵穴348のスロット382と384、および鍵穴374bのスロット382と384の位置と直線上に揃うまで、ボディ392を回転させる。その後、インデックスキー354をスイングアーム332とインデックスプレート360から抜き取る。
【0080】
次に、ユーザーは、スプリング部材422のバイアス効果を取り除くため、第1の停止部材428を引いて、拘束アーム320をパネル212との係合から解放する。これにより、係合位置432から非係合位置434へのロッキングピン420の移動が促される。ロッキングピン420を非係合位置434に移動することにより、スイングアーム332と拘束アーム320が、台座24に対して自由に回転できるようになる。第1の停止部材428を押さえながら、ユーザーは太くて短いハンドル413を握り、このハンドルを使用して、最終的な目的の角度位置に対応する止まり穴310fに拘束アーム320を合わせる。次にユーザーは、第1の停止部材428を解放して、ロッキングピン420を係合位置432に戻す。拘束アーム320を所定の位置にロックした状態で、インデックスキー354の鍵部分396を、位置合わせされた鍵穴348と374fを通して挿入することにより、スイングアーム332が固定される。その後、ロッキングタブ400と402のいずれかが長方形の突起390に隣接するまで、インデックスキー354が回転される。
【0081】
アイソメトリックエクササイズ器具20は、多機能性と快適性を高めるために、一連のアタッチメントおよびアクセサリと共に使用することができる。こうしたアタッチメントの例は、
図13aから13dに示す第1の腕拘束アタッチメント152、
図14aから14dに示す第2の腕拘束アタッチメント540、足パッド128、および双対の足拘束アクセサリ132である。これらについては、すべて以下で詳しく説明する。当然ながら、器具20には、腹部と背部の拘束アタッチメントなど、他のアタッチメントを取り付けることもできる。こうしたアタッチメントは、取り付けアーム上において、垂直方向の拘束パッドの形態を取ることができる。この取り付けアームは、取り付けアームの一方の終端を滑らせて、台座の各側面内に定義されたいずれかのスロット(斜めに配置されたいずれかのスロットが望ましい)に挿入することにより、取り外し可能な状態で台座に接続することができる。垂直方向の拘束パッドを台座に接続すると、このパッドは、胸椎と腰椎の支点として機能することができる。
【0082】
図13a、13b、および13cでは、第1の腕拘束アタッチメント152を示している。アタッチメント152は、腕拘束アタッチメント152を台座24に取り付けるためのコネクタアーム154、コネクタアーム154に取り外し可能な状態で接続された、全体的にU字型のスリーブまたは保持部材442、および、保持部材442をコネクタアーム154に固定するためのロッキングキー444を含む。好適な実施形態では、コネクタアーム154は、直立したソケット部材448と一体化したバー446によって形成される。バー446は、スロット150に挿入するために調整された第1の終端450と、ソケット部材448を支える第2の終端452を持つ。第1の終端450の横方向の各縁からは、ロッキング収納部180(
図8cを参照)の内部に収納されるように設計されたロッキングピン166と168が外側に突き出している。バー446の第1の終端の輪郭は、スロット150の形状と全体的に類似している。ただし、第1の終端450をスロット150に挿入できるようにするため、第1の終端450の断面積はスロット150よりもわずかに小さい。
【0083】
ソケット部材448は、バー446の上部に配置された上方の終端454と、バー446から下方向に伸びる下方の終端456を持つ。上方の終端454の内部には、止まり穴458が形成される。止まり穴458は、保持部材442のオスのコネクタピン462を受け入れるためのメスのソケット460を定義する。2つのインデックス開口部464と466は、ソケット部材448の外部面472から内側に延長し、メスのソケット460に向かって開く。各インデックス開口部464と466は、鍵穴374と全体的に類似した形状を持ち、それぞれが、中央に配置された円形の開口部467を含み、この開口部467の両端には長方形のスロット468と470が配置され、これらのスロットは円形の開口部467に向って開く。インデックス開口部464と466は、ロッキングキー444の一部を受け入れて挿入できるようにサイズが調整される。
【0084】
特に
図13cを参照すると、U字型の保持部材442は、背面部474と、間隔の空いた2つのアーム部分476と478を含む。これらのアーム部分は、接合されて、背面部474から上方に突き出す。この実施形態では、アーム部分476と478との間で延長するスペースS1は、ユーザーの腕の一部に合わせてサイズが調整される。ただし、他の実施形態では、ユーザーの脚の一部に合わせてこのスペースを拡張できることが理解されよう。こうした実施形態では、腕拘束アタッチメントは、実質的に脚拘束アタッチメントになる。
【0085】
スペースS1を囲む背面部474の内部の水平面480、アーム部分476の内部の垂直面482、およびアーム部分478の内部の垂直面(図示していない)は、エクササイズ中のユーザーの快適性を高めるためのクッションを備える。このクッションは、ビニルなどの耐久性のあるカバーで覆われたメモリーフォームの形態を取ることができる。
【0086】
全体的に長方形の切り込み481は、外部水平面482と外部垂直面483との接合部において、背面部474の内部に切削される。第1の腕拘束アタッチメント152が、キャスタ66、72、74のいずれか1つに近接した位置で台座24に取り付けられると(たとえば、
図3に示す腕拘束アーム152iを参照)、切り込み481は、キャスタを受け入れるためのクリアランスを提供するために機能する。これにより、キャスタが保持部材442の配置に干渉するのを防ぐことができる。
【0087】
背面部474の外部水平面482から下方向に、オスのコネクタピン462が突き出す。コネクタピン462は全体的に円筒形で、背面部474に接合された、近接する終端486と、メスのソケット460に挿入可能な、離れた終端または自由端488を持つ。好適な実施形態では、3つのインデックス開口部490、492、および494は、近接する終端486と自由端488の間のそれぞれ離れた位置において、コネクタピン462の内部に切削される。第1のインデックス開口部490は、近接する終端486に最も近い位置に配置される。第2のインデックス開口部492は、コネクタピン462をさらに下方向に進んだ位置に配置され、第3のインデックス開口部494は、近接する終端486から最も離れた位置で、かつ自由端488に近接する位置に配置される。オスのコネクタピン462がメスのソケット460の内部に挿入されると、インデックス開口部490、492、および494のいずれか1つが、ソケット部材460内に定義されたインデックス孔464および466のいずれか1つと位置合わせが可能な状態になる。位置合わせされたインデックス開口部とインデックス孔を通してロッキングキー444を挿入することにより、保持部材442をコネクタアーム154に固定することができる。
【0088】
図13cに最もよく示すように、インデックス開口部490、492、および494は、共通の垂直軸に沿ってすべての位置が互いに直線上に揃っているわけではなく、一部が互いに放射状にずれた位置に配置されている。さらに具体的には、第1のインデックス開口部490と第3のインデックス開口部494は互いに垂直方向に揃っているが、第2の開口部492からは90度の角度で放射状にずれた位置にある。
【0089】
インデックス溝490、492、および494をこのような配置にするのには、2つの目的がある。第1の目的は、保持部材442がバー446の上部に配置される位置の高さを微調整できるようにすることであり、第2の目的は、保持部材442の向きを変えられるようにすることである。オスのコネクタピン462をメスのソケット部材に挿入するときに、第1のインデックス開口部490の位置を第1のインデックス孔464の位置に揃えることにより、保持部材442がバー462から最も近い高さに配置される。ただし、第3のインデックス開口部494の位置を第1のインデックス孔464の位置に揃えることにより、バー446に対する保持部材442の高さを高くできることを理解されたい。保持部材442の高さを調整する機能は、器具20の多機能性をさらに高めるものであるため、非常に望ましいものになる傾向がある。これにより、追加の関節角度を分離し、異なる筋肉に対してさまざまな角度でエクササイズを行うことができる。さらに、ユーザーの特定の身体に対して、器具20をさらに適切に適応させることができる。
【0090】
図13aでは、腕拘束アタッチメント152の保持部材442を、バー446の長手方向の軸にほぼ平行な、互いに向かい合ったアーム476と478との間に定義されたスペースS1と共に示している。スロット150c内に取り付けられた状態で示しているアクセサリ(
図1を参照)の保持部材500は、異なる方向を持っている。さらに具体的には、スペースSは、バー446の長手方向の軸とほぼ平行に延長する。この長手方向の配置は、第2のインデックス開口部492の位置を、第1のインデックス孔464または第2のインデックス孔466の位置に揃えることによって実現される。ここでも、保持部材442の方向を変えることにより、いくつかのバリエーションのエクササイズが可能になるため、アイソメトリックエクササイズ器具20の多機能性がさらに強化される。
【0091】
図13dでは、ロッキングキー444がインデックスキー354と全体的に類似した方法で構成される。ロッキングキー444は、一方の終端にハンドル部分504を持ち、横断キー部分506が反対側の終端に固定され、ハンドル部分504と鍵部分506との間で円筒形部分508が延長する。横から見た場合、円筒形部分508と鍵部分506の輪郭は、全体的にT字型になる。鍵部分506は、互いに向かい合ったロッキングタブ510と512のペアを持ち、各ロッキングタブ510と512は、鍵部分506と円筒形部分508との接合部から離れる方向に延長する。鍵部分506の断面積は、ソケット部材460の内部に定義されたインデックス孔464および466と、コネクタピン462の内部に形成されたインデックス開口部490、492、および494よりもわずかに狭くなるようにサイズが調整される。これにより、ソケット部材468とコネクタピン462を通してロッキングキー444を挿入することができる。ロッキングキー444をこれらのインデックス開口部とインデックス孔に挿入して回転すると、ロッキングキー444のロッキングタブ510と512の位置が、長方形のスロット468と470の位置からずれるため、インデックス開口部とインデックス孔からロッキングキー444が外れることがなくなる。
【0092】
図13eでは、コネクタアーム154とロッキングキー444と共に使用可能な、代替の保持部材520を示している。保持部材520は、全体的に保持部材442の構造に類似した構造を有する。保持部材520も、背面部522、背面部474に接合されて背面部474から上方向に突き出した、間隔の空いた2つのアーム部分524と526、および、アーム部分524と526との間で延長するスペースS2を備える。ただし、この実施形態では、スペースS2は、アーム部分524の水平な内部面528、背面部522の垂直な内部面530、および、アーム部526の全体的にU字型の水平な内部面(図示していない)によって囲まれる。また、全体的にU字型の保持部材442とは対照的に、保持部材520の形状は、より「C」の形に類似している。保持部材442の場合、背面部の水平な外部面から下方向にオスのコネクタピンが延長しているが、保持部材520のオスのコネクタピン532は、アーム部分524の水平な外部面534から下方向に延長している。オスのコネクタピン532は、コネクタアーム154のソケット460の内部に挿入されるように構成され、
図14bに示すオスのコネクタピン462とほぼ同じ方法で、ロッキングキー444と相互に作用するように調整される。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0093】
C字型の保持部材520を備えることには利点があり、垂直方向の力ベクトルを含むアイソメトリックエクササイズをユーザーが実行できるという点において、器具20の多機能性を高めている。C字型の保持部材520、さらに具体的には、C字型の保持部材520のアーム部分526は、こうしたアイソメトリックエクササイズの実行中に、ユーザーの腕の一部に対する拘束として機能する。
【0094】
図14aおよび14bでは、本発明の別の実施形態により、第2の腕拘束アタッチメント540を示している。腕拘束アタッチメント540は、全体的にアタッチメント152と類似している。腕拘束アタッチメント540も、腕拘束アタッチメント540を台座24に取り付けるためのコネクタアーム541、コネクタアーム541に取り外し可能な状態で接続される、全体的にU字型のスリーブまたは保持部材542、および、保持部材542をコネクタアーム541に固定するためのロッキングキー544を含む。
【0095】
コネクタアーム154の場合と同様に、コネクタアーム541は、直立したソケット部材548と一体化したバー546によって形成される。バー546は、スロット150に挿入するための第1の終端550と、ソケット部材548を支える第2の終端552を持つ。第1の終端550の横方向の各縁からは、ロッキングピン551と553(
図14aを参照)が突き出している。これらのロッキングピンは、ロッキングピン166と168に全体的に類似し、ロッキング収納部180の内部に収納されるように設計される。バー546の第1の終端の輪郭は、スロット150の形状と全体的に類似している。ただし、第1の終端550をスロット150に挿入できるようにするため、第1の終端550の断面積はスロット150よりもわずかに小さい。
【0096】
ソケット部材548は、全体的にソケット部材448と類似している。ソケット部材548も、バー546の上部に配置された上方の終端554と、バー546から下方向に伸びる下方の終端556を持つ。上方の終端554の内部には、止まり穴558が形成される。止まり穴558は、保持部材542のオスのコネクタピン562を受け入れるためのメスのソケット560を定義する。ただし、2つのインデックス孔466と468だけを持つソケット部材448とは対照的に、ソケット部材548は、ソケット部材548の外部面572から内側に延長し、かつメスのソケット560に向って開く4つのインデックス孔564、566、568、および570を持つ。さらに、鍵穴の形状を持つのではなく、インデックス孔464、466、468、および470は全体的に長方形で、ロッキングキー444の一部を受け入れて挿入できるようにサイズが調整される。
【0097】
特に
図14bを参照すると、U字型の保持部材542は、全体的に保持部材442と類似している。保持部材542は、背面部574、接合されて背面部474から上方に突き出した、間隔の空いた2つのアーム部分576と578、および、アーム部分476と478との間で延長するスペースS3を含む。スペースS3は、背面部574の内部面580、アーム部分576の内部面582、およびアーム部分578の内部面(図示していない)によって囲まれる。
【0098】
背面部574の外部面582から下方向に、オスのコネクタピン562が突き出している。ピン562は全体的に円筒形で、背面部574に接合された近接する終端586と、メスのソケット560に挿入可能な離れた終端または自由端588を持つ。ただし、インデックス開口部490、492、および444のように両端にインデックス孔が開いているのではなく、この実施形態におけるコネクタピン562は、近接する終端586と自由端588との間の間隔の空いた位置に配置された4つのインデックス溝またはインデックス切り込み590、592、594、および596を持つ。第1のインデックス溝590は、近接する終端586に最も近接する位置に配置される。第2のインデックス溝592は、コネクタピン562からさらに下方に配置され、第3のインデックス溝594は、近接する終端586からさらに下方に配置される。最後に、第4のインデックス溝は、近接する終端586から最も離れた位置で、かつ自由端588に近接する位置に配置される。オスのコネクタピン562がメスのソケット560の内部に挿入されると、インデックス溝590、592、594、および596のいずれか1つ以上が、ソケット部材560内に定義されたインデックス孔564、566、568、および570のいずれか1つ以上と位置合わせが可能な状態になる。位置合わせされたインデックス溝とインデックス孔を通してロッキングキー544を挿入することにより、保持部材542をコネクタアーム541に固定することができる。
【0099】
図14cに最もよく示すように、インデックス溝590、592、594、および596は、共通の垂直軸に沿ってすべての位置が互いに直線上に揃っているわけではなく、一部が互いに放射状にずれた位置に配置される。さらに具体的には、第1のインデックス溝590と第3のインデックス溝594は、互いに垂直方向に揃っているが、第2の溝592と第4の溝596(これらの溝も、互いに垂直方向に揃っている)からは、90度の角度で放射状にずれた位置にある。
【0100】
インデックス溝590、592、594、および596をこのような配置にするのには、2つの目的がある。第1の目的は、保持部材542がバー546の上部に配置される位置の高さを調整できるようにすることであり、第2の目的は、保持部材542の向きを変えられるようにすることである。オスのコネクタピン562をメスのソケット部材に挿入するときに、第1のインデックス溝590の位置を第1のインデックス孔564の位置に揃えることにより、保持部材542がバー562から最も近い高さに配置される。ただし、第3のインデックス溝594の位置を第1のインデックス孔564の位置に揃えることにより、バー546に対する保持部材542の高さを高くできることを理解されたい。
【0101】
図14aでは、第2の腕拘束アタッチメント520の保持部材542を、バー546の長手方向の軸にほぼ平行な、互いに向かい合ったアーム576と578との間に定義されたスペースS3と共に示している。ただし、保持部材542の方向を変えて、バー546の長手方向に対してほぼ垂直な方向にスペースS3を延長することができる。この長手方向の配置は、第2のインデックス溝592の位置を、第1のインデックス孔564または第2のインデックス孔566の位置に揃えるか、または、第4のインデックス溝596の位置を、インデックス孔564、566、568、および570のいずれかの位置に揃えることによって実現される。ここでも、保持部材542の方向を変えることにより、いくつかのバリエーションのエクササイズが可能になるため、アイソメトリックエクササイズ器具20の多機能性がさらに強化される。
【0102】
図14aでは、ロッキングピンと係合部分599を握りやすくするためのノブとして機能する、全体的に長方形の部分597を持つロッキングピン544を示している。係合部分599は、インデックス孔464、466、468、および470と、インデックス溝590、592、594、および596に適合するように調整される。
【0103】
図15は、足パッド128を示している。足パッド128は、硬質のプレート652を備えた、全体的に細長いボディ650を持つ。硬質のプレート652は、保護カバーに覆われたフォームパッド654の下部に配置される。この実施形態では、フォームパッド654は半円形の輪郭を持っているが、これはすべての用途において必要になるわけではない。代替の実施形態では、フォームパッドまたはそれに類するものについては、フォームパッド全体を異なる方法で構成してもかまわない。
【0104】
硬質のプレート652の底面656からは、足パッド128を台座24に固定するために使用されるねじ式コネクタ658が延長する。さらに具体的には、足パッド128を台座24に取り付けるときに、ねじ式コネクタ658がエクササイズプラットフォーム122内に定義された開口部126を通って、台座24の上面28内に形成された止まりねじ穴に挿入され(
図24を参照)、そこで固定される。台座24に取り付ける際には、足パッド128の細長いボディ650を、台座24の短い面28および32とほぼ平行になる位置に配置することが望ましい(
図4に最もよく示している)。
【0105】
図6および16を参照しながら、双対の足拘束アクセサリ132を詳しく説明する。双対の足拘束アクセサリ132は、間隔の空いた3つの垂直部材662、664、および666によって定義される双対の弧状の構造660を持つ。第2の垂直部材664は、第1の垂直部材662と第3の垂直部材666との間に配置される。第1の垂直部材662の上端と第2の垂直部材664の上端のそれぞれを、第1の弧状部材668が接合する。同様に、第2の弧状部材670が、第2の垂直部材664と第3の垂直部材666との間に渡され、それぞれの垂直部材の上端を相互に接続する。第2の垂直部材662の下端から延長するねじ式コネクタ672は、アクセサリ132を台座24に固定するために使用される。足パッド128のねじ式コネクタ658の場合と同様に、ねじ式コネクタ672は、エクササイズプラットフォーム122内に定義された開口部126を通って、台座24の上面28内に形成された止まりねじ穴の内部に挿入される。
【0106】
図6に最もよく示すように、双対の弧状の構造660を台座24に取り付けると、台座24の短い側面28と32に対してほぼ平行の向きになる。双対の弧状の構造660は、エクササイズプラットフォーム122と共に、ユーザーが脚を通すことができる開口部676と678のペアを定義する。
【0107】
双対の弧状の構造660は、硬質のプラスチックまたは金属で製造できるが、ユーザーの快適性を高めるため、ゴムなどの弾力性のある素材で覆うことが望ましい。他の実施形態では、双対の足拘束アクセサリを異なる方法で構成できることを理解されたい。たとえば、代替の実施形態では、双対の足拘束アクセサリを、相互に接続された足ストラップのペアを持つ双対の弧状の構造で置き換えることができる。
【0108】
図17から
図24を参照しながら、アイソメトリックエクササイズ器具20の使用例を説明する。
図17では、参照番号680によって総称的に識別されるユーザーが、足パッド128を使用して、自分のふくらはぎの筋肉(腓腹筋)を働かせるためのエクササイズを行っている状態を示している。事前の準備として、ユーザー680は、スイングアーム332が完全な垂直位置に移動されていることを確認する。または、さらなるクリアランスをユーザー680に与えるため、これ以降で説明するように、拘束アームアセンブリ330をフレーム22から取り外すことができる。次に、ユーザー680は、エクササイズプラットフォーム122に背中を預けて、台座24の上で横になる。ユーザーの頭部684は、第1の短い側面32の外縁48に近接する位置に配置され、ユーザーの身体の残りの部分は、反対側の第2の短い側面34の方向に延長する。ユーザーの臀部(図では見えない)と両膝686は、約45度の角度に屈曲する。ユーザーの両足688は、足パッド128のパッド654に両方の踵を載せた状態で、外縁48と足パッド128との間に配置される。適切な位置に就いたユーザーは、パッド654を両方の踵690に対する拘束として利用しながら、自分の臀部(図では見えない)の方向に両方の踵690を引き寄せようとする。これにより、両脚692のふくらはぎの筋肉がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。このエクササイズは、一度に片脚ずつ行うことができ、さらに、片足(あるいは両足)を内側または外側にひねって行うことができる。
【0109】
図18は、拘束アームアセンブリ330の水平拘束部材320を使用して、自分の屈筋の特定部分を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。事前の準備として、ユーザー680は、角度θa(
図4aを参照)によって定義された第1の角度位置において、拘束アーム320がエクササイズプラットフォーム122の上方に配置されるように、拘束アームアセンブリ330を調整する。次に、ユーザー680は、エクササイズプラットフォーム122に背中を預けて、台座24の上で横になる。ユーザーの頭部684は、第1の短い側面32の外縁48に近接する位置に配置され、ユーザーの身体の残りの部分は、反対側の第2の短い側面34の方向に延長する。ユーザーの両脚692は、拘束アーム320とエクササイズプラットフォーム122との間で延長する。ユーザー680は、両膝(図では見えない)をまっすぐに伸ばしたまま、臀部(図では見えない)を曲げることによって両脚692を持ち上げ、さらに、各脚の一部が足首694よりも上になるようにして、拘束アーム320のフォームパッド415と417を支える。この位置に就いたユーザー680は、拘束アーム320の拘束動作に逆らって、両脚692をさらに高く上げようと試みる。これにより、両脚692の大腿直筋または臀部の屈筋がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。このエクササイズは、一度に片脚ずつ行うことができ、さらに、片脚あるいは両脚を内側にひねって行うことができる。
【0110】
図19は、拘束アームアセンブリ330の水平拘束部材320を使用して、自分の腹筋、さらに具体的には、腹横筋の特定部分を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。事前の準備として、ユーザー680は、角度θk(
図4aを参照)によって定義された角度位置において、拘束アーム320がエクササイズプラットフォーム122の上方に配置されるように、拘束アームアセンブリ330を調整する。ユーザー680はプラットフォーム122に座り、胸部696が拘束アーム320に触れるまで胴体を起こす。この状態で、ユーザーはアーム320の拘束に逆らって、胸部696または胴体の上部をアーム320に向って押す。これにより、腹部の筋肉がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。
【0111】
図20は、拘束アームアセンブリ330の水平拘束部材320を使用して、自分の背筋、さらに具体的には、広背筋と上腕部の三頭筋を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。事前の準備として、ユーザー680は、スイングアーム332を完全な垂直位置に移動する。ユーザーはプラットフォーム122に座り、両脚692を背中700に対して実質的に垂直になるように伸ばし、両脚692とほぼ平行する位置で、両腕702を身体の前に伸ばす。これによりユーザーは、拘束アーム320のフォームパッド415と417を握ることができる姿勢で、プラットフォーム上に配置される。ユーザーは両方の手のひらを下に向け、拘束アーム320を下方向に引く。これにより、広背筋と上腕三頭筋がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。
【0112】
図21は、腕拘束アタッチメント152iを使用して、自分の菱形筋(左右の肩甲骨の間の筋肉)を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。事前の準備として、ユーザー680は、スイングアーム332を完全な垂直位置に移動する。または、さらなるクリアランスをユーザー680に与えるため、これ以降で説明するように、拘束アームアセンブリ330をフレーム22から取り外すことができる。次に、ユーザー680は、エクササイズプラットフォーム122に背中を預けて、台座24の上で横になる。ユーザーの頭部684は、第1の短い側面32の外縁48に近接する位置に配置され、ユーザーの身体の残りの部分は、反対側の第2の短い側面34の方向に延長する。ユーザーは、U字型の保持部材442内に定義されたスペースS1に、自分の腕(さらに具体的は、自分の前腕部706)を差し込む。適切な位置に就いたユーザーは、保持部材442のアーム部分476によって作成された拘束に逆らいながら、自分の腕を身体の方向に引き寄せる。これにより、ユーザーの菱形筋がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。
図21では、自分の腕を外側にひねってこのエクササイズを行っているユーザー680を示している。このエクササイズは、腕を内側にひねった状態や、手のひらを自分の身体に向けた状態で行うこともできることを理解されたい。
【0113】
図22は、側壁26を使用して、自分の片側の臀部の屈筋、さらに具体的には、大腿筋膜張筋を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。所定の位置に就くため、ユーザー680は、第1の短い側面32の近くに両方の踵690を置き、両脚692を肩幅と同程度に開いた状態で、第2の短い側面34に向かってプラットフォーム122の上に立つ。適切な位置に就いたユーザー680は、自分の足708の側面が弧状のパッド304に当たるように、自分の右脚692aを約20度外転させる(すなわち、ユーザーは、右脚692aを左脚692bから離す)。ユーザー680は、側壁26によって作成された拘束に逆らいながら、自分の足708をパッド304の内部に引き寄せる。これにより、大腿筋膜張筋がアイソメトリック的に収縮する。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。ユーザーは、反対側の短い側面34に移動することにより、同じエクササイズを左脚に対しても行うことができる。
【0114】
図23は、双対の足拘束アタッチメント132を使用して、片側の下肢部の筋肉、さらに具体的には、膝の裏側の膝窩筋を働かせるためのアイソメトリックエクササイズを行うユーザー680を示している。事前の準備として、ユーザー680は、スイングアーム332を完全な垂直位置に移動する。または、さらなるクリアランスをユーザー680に与えるため、これ以降で説明するように、拘束アームアセンブリ330をフレーム22から取り外すことができる。次に、ユーザー680は、エクササイズプラットフォーム122に背中を預けて、台座24の上で横になる。ユーザーの頭部684は、第1の短い側面32の外縁48に近接する位置に配置され、ユーザーの身体の残りの部分は、反対側の第2の短い側面34の方向に延長する。または、ユーザー680は、自分の背中が両脚692とほぼ垂直になった状態で、プラットフォーム122に座ることができる。次に、ユーザー680は、右足780aを開口部678に入れ、左足708bを開口部679に入れる。適切な位置に就いたユーザーは、両方の下肢部を内側にひねり、右足692aと左足692bを、双対の弧状の構造660の垂直部材664にそれぞれ引き寄せる。この場合、垂直部材664が、ユーザーの動作に対する拘束として機能し、これによりユーザーの両方の下肢部の膝窩筋のアイソメトリック的な収縮が促される。ユーザーは数秒から数十秒間この姿勢を保ち、必要な回数だけ繰り返すことができる。このエクササイズは、一度に片脚ずつ行うことができ、さらに、一方の下肢部あるいは両方の下肢部を外側にひねって行うことができる。両方の下肢部を外側にひねってエクササイズを行うと、双対の弧状の構造660の垂直部材662と666から引き戻される力が足692aと692bにかかる。
【0115】
上で説明した例は、網羅的なものでも限定的なものでもなく、単に、アイソメトリックエクササイズ器具20の考えられる使用方法のごく一部を例示しているに過ぎない。
【0116】
ユーザーがアイソメトリックエクササイズ器具20でのエクササイズを終了したら、器具20の収納を容易にするため、器具20のフレーム22を折りたたむことができる。器具20を、使用中の位置253から不使用の位置251に移動する手順を、
図24、25、および26を参照しながら説明する。最初の手順として、パッド304と306、スイングアセンブリ330、およびすべてのアタッチメント(すなわち、足パッド128、腕拘束アタッチメント152、およびその他すべてのアタッチメント)を、アイソメトリックエクササイズ器具20から取り外す。さらに具体的には、十分な力をパッド304と306に加えて、パッド304と306をパネル212に固定している磁力を解除する。
【0117】
次に、スイングアセンブリ330を部分的に分解する。インデックスキー354のタブ400と402の位置が、インデックスプレート360内に定義されたインデックス開口部374のスロット382と384、および、ロッド336内に定義された鍵穴346のスロット350と352の位置と直線上に揃うまでインデックスキー354を回転して引き抜くことにより、インデックスキー354がインデックスプレート360から外れる。次に、軸ピンを台座24から外し、拘束アーム320のロッキングピン420を収納位置または非係合位置434に移動する。これにより、スイングアーム332がフレーム22から解除される。
【0118】
次に、足パッド128のねじ付きコネクタ658を台座24から外す。双対の足拘束660が器具20に取り付けられている場合は、足拘束660のねじ付きコネクタ672を外すことによって取り外すことができる。腕拘束アクセサリ152を台座から取り外すには、コネクタアーム154を外側かつ上方向に引いて、ロッキング収納部180からロッキングピン166と168を解除する。これらのロッキングピンを解除した状態で、コネクタアーム154をスロット150から引き抜くことができる。
【0119】
上記の取り外し手順は例としてのみ示しており、これに限定的されるものではない。他の実施形態では、アクセサリの取り外し手順を変更することができる。たとえば、腕拘束アクセサリを最初に取り外し、次に足パッド、最後に弧状のパッドを取り外すことができる。
【0120】
次に、ロッキングピン303を外し、各ロックバー254と256の第1のフランジ部分268と第2のフランジ部分274を、それぞれのステーション276aと276bまたは278aと278b(場合によって異なる)からスライドして外すことにより、ロックバー254と256をフレーム22から取り外す(
図25を参照)。次に、蝶番ロッド146を軸にして、側壁26を折りたたみ位置250まで倒す。側壁26を台座26に重ねると、フレーム22が折りたたまれた状態になり、
図26に示すように、器具20が不使用の位置253になる。不使用の位置253になった器具20は持ち運び可能な状態になり、比較的容易に運んだり運搬したりすることができる。この実施形態では、フレーム22からすべてのアタッチメントとアクセサリを取り外して折りたたむと、その重量は約45ポンドになる。ただし、他の実施形態では、器具の使用目的と、その使用目的にとって器具の携帯性が持つ重要性が高いのか低いのかによって、フレームの重量を変えることができる。
【0121】
図28、29、および32では、不使用の収納位置253にある1台以上のアイソメトリックエクササイズ器具20を収納するために構成された収納ラック80を示している。収納ラック80はフレーム802を持ち、フレーム802は台座804と、台座804が支えるサポート構造806を含む。台座804は、間隔の空いた構造側面部材808と810のペアを持つ。これらの部材は、比較的薄い結合部材812と、より太い横断部材814によって互いに接合される。
【0122】
それぞれの構造側面部材808と810は、第1の終端816と、それとは反対側の第2の終端818との間で延長する。それぞれの構造粗面部材808と810の内部には、第1の終端816から第2の終端818に向って延長する細長い通路820が形成される。ただし、通路820は、第2の終端818まで完全に延長するわけではない。第1の終端816よりも第2の終端820の方に近い位置において、通路822は橋台面822によって封鎖される。以降で詳しく説明するように、細長い通路820は、器具20を収納ラック800に配置する際に、器具20のキャスタ72と74の方向を定めて収納するためのガイド手段として機能する。先細形状のスロート822(最も外側の縁で最も幅が広く、第2の終端818に向って狭くなる)は、通路820へのアクセスを提供し、キャスタ72と74の通路820への挿入を容易にする傾向がある。
図32に最もよく示すように、通路82自体は、背面部824と、背面部824に接合されて直立する、間隔の空いた脚部分826と828のペアによって定義される。
【0123】
結合部材812は、第2の終端818よりも第1の終端816の方に近い位置において、第1の構造側面部材808と第2の構造側面部材810に取り付けられる。この実施形態では、結合部材812は、構造側面部材808と810の内部垂直面831に対して、前方および後方フランジ部分830を各終端に備える。留め具832は、フランジ部分830を、構造側面部材808と810に固定する。代替の実施形態では、溶接により、結合部材812を構造側面部材808と810に固定することができる。
【0124】
横断部材814は、第2の終端818に近接する位置において、構造側面部材808と810との間に配置される。横断部材814は、その各終端に、前方および後方フランジ部分のペアまたはタブ834を持つ。フランジ部分830の場合と同様に、フランジ部分834は、構造側面部材808と810の内部垂直面831対して配置され、留め具836によって所定の位置に固定される。
【0125】
サポート構造806は、間隔の空いた第1の管状サポートアーム82と第2の管状サポートアーム84のペアと、サポートアーム82と84を相互に接続する横断型補強部材844を含む。補強部材844は、留め具845により、サポートアーム82と84に取り付けられる。ただし、他の実施形態では、補強部材をサポートアームに溶接することができる。
【0126】
各サポートアーム82と84は、近接した終端844を持ち、この終端は、円形のフランジ部分846と、離れた終端または自由端848を備える。円形のフランジ部分846は、横断部材814の上面850に隣接し、留め具852によって所定の位置に固定される。他の実施形態では、サポートアームは台座に溶接することができる。各サポートアーム82と84は、第1の終端844から遷移ゾーンまたはベンド856に向う第1の垂直延長部分854と、ベンド856から自由端846に向う第2の水平延長部分858をさらに含む。補強部材844は、第1の終端844よりもベンド856の方に近い位置において、第1の垂直延長部分854に固定される。
【0127】
図29に最もよく示すように、第2の水平延長部分854は、第1の垂直延長部分854に対して垂直に延長し、構造側面部材808および810と平行に、かつ第1の終端816の方向に延長する。第2の垂直延長部分854は、台座24の幅W1を受け入れるだけの十分な高さで、台座804によって支えられる。各水平延長部分854の直径は、アイソメトリックエクササイズ器具20の台座24内に定義された第1の穴76と第2の穴78よりもわずかに小さなサイズに調整される。
【0128】
位置が揃った穴862のペアは、自由端846に近接した位置において、第2の水平延長部分854内に定義される。穴862は、全体的にT字型のロッキングピン864を受け入れるように構成される。
【0129】
図30および31を参照しながら、器具20を収納ラック80に配置する手順を詳しく説明する。事前の準備として、サポートアーム80と82からロッキングピン864を取り外す。次に、ユーザーは、ハンドル56と60を握りながら器具20を持ち上げ、第2の水平延長部分858を穴76と78に合わせ、キャスタ72と74が、構造側面部材808と810の通路820と直線上に揃っていることを確認する。次に、第2の水平延長部分858を穴76と78に挿入し、器具20(現在、サポートアーム80と82から吊り下がった状態になっている)を、サポートラック80の後方に移動する(すなわち、垂直延長部分854の方向に移動する)。サポートアーム82と84に沿った器具20の移動の一部は、キャスタ72と74が通路820の内部に係合されることによって促される。ベンド856に近接する位置において、サポートアーム82と84に沿った器具20のさらなる移動は、垂直延長部分854と、構造側面部材808と810の橋台面822によって抑止される。収納された器具20が誤ってサポートラック80から外れることがないよう、ロッキングピン864を所定の位置に挿入する。
【0130】
図31では、2台のアイソメトリックエクササイズ器具20aと20bを収納するサポートラック80を示している。ただし、この実施形態におけるサポートラック80は、10台のアイソメトリックエクササイズ器具を並べて収納できるように構成されている。この構成は、すべての実施形態で必要になるわけではない。他の実施形態では、これよりも多いまたは少ない数の器具を収納するように、サポートラックを構成することができる。器具20を家庭での使用に合わせて設計する場合、1台の器具だけを収納するように、サポートラックを構成することができる。
【0131】
図33から35では、参照番号900によって総称的に指定される代替のアイソメトリックエクササイズ器具を示している。器具900は、構造と機能の両方において、全体的に器具20と類似している。器具20と同様に、器具900はフレーム902を持ち、フレーム902は、台座904と、台座24の一部に沿って蝶番接続された側壁906を含む。ただし、器具90で使用されている蝶番接続は、器具20で使用されている蝶番接続とは異なる。器具20の台座24と同様に、台座904は、動作拘束用のアタッチメントやアクセサリを受け入れるように構成される。ただし、これらのアクセサリヤアタッチメントの一部を台座904に取り付ける方法は、同様のアタッチメントを台座24に固定する方法とは異なる。こうした設計の変更については、以下で詳しく説明する。
【0132】
台座904は、上面910(
図34を参照)と、それとは反対側の底面912(
図35を参照)を備える、実質的に長方形のパネル908を含む。
図35に最もよく示すように、パネル908の形状は、互いに向かい合った、比較的短い第1の側面914と第2の側面916のペアと、互いに向かい合い、第1の短い側面914と第2の短い側面916との間で延長する、比較的長い第1の側面918と第2の側面920のペアによって定義される。第1の短い側面914は、第1の丸角922において、第1の長い側面918と接触し、第2の丸角924において、第2の長い側面916と接合する。パネル908の残り2つの角(第3の丸角926と第4の丸角928)は、第2の短い側面920と、第1の長い側面918および第2の長い側面920それぞれの接合点によって形成される。第1の長い側面918と第2の長い側面920との間の距離の約5分の4の位置で、第1の角926と第3の角928に近い位置において、第1の短い側面934と第2の短い側面936の外縁930および932が互いの方向に向かい、肩の部分934と936を形成する。肩の部分934と936を超えて外縁930と932が互いに平行に配置され、それぞれの角922と926に向かって延長する。
【0133】
パネル27の場合と同様に、パネル908も、パネル27に定義されたハンドル58および60の構造と位置に全体的に類似した第1のハンドル940と第2のハンドル942を備え、キャスタ66、68、72、および74にそれぞれ全体的に対応したキャスタ944、946、948、および950を備える。サイズと位置において穴76と78に類似した穴952と954が、パネル27内に定義される。アイソメトリックエクササイズ器具900は、穴952と954から、ラック80のサポートアーム82と84に吊るすことができる。
【0134】
図35に示すように、底面912は、いくつかの握りやすくするためのベルト片960、962、964、および966を備える。これらのベルトは、
図7に示すベルト90、92、94、および96と形状において類似し、これらのベルトと類似したレイアウトで、底面912に配置される。
【0135】
図33および34では、上面28には長方形のステーション970が形成される。ステーション970の境界線は、縁974、976、978、および980を持つフレーム972によって定義される。各縁974、976、978は、対応する外縁930、932、982に向かってそれぞれ外側に延長する。ステーション970の内側には、アイソメトリックエクササイズ器具900を使用してエクササイズを行うユーザーの身体を支えるエクササイズプラットフォーム984が固定される。その他のすべての点において、エクササイズプラットフォーム984は、
図3に示すエクササイズプラットフォーム122に類似する。
【0136】
図2に示すパネル27とは対照的に、
図33に示すパネル908は、蝶番チューブを一切持たない。以下で詳しく説明するように、この代替の実施形態では、蝶番接続は、4つの蝶番アセンブリ1020、1022、1024、および1026によって形成される。
【0137】
図33および35では、参照番号990によって総称的に識別される一連のスロットは、外縁930、932、および932から、ステーション970に向ってパネル908の内側に延長する。以下で詳しく説明するように、スロット群990は、アイソメトリックエクササイズ器具900のアクセサリのコネクタアームを受け入れるように調整される(
図37を参照)。スロット群990は、990a、990b、990c、990d、990e、990f、990g、990h、990i、990j、990k、および990lという12個のスロットを含み、側面914、916、および918に沿って異なる位置に配置され、それぞれのスロットに対応する外縁930、932、および982に対して異なる方向を持つ。スロット990a、990b、990c、990d、990e、990f、990g、990h、990i、990j、990k、および990lの相対的な位置と方向は、
図7に示すそれぞれの対応するスロット150a、150b、150c、150d、150e、150f、150h、150i、150j、150k、および150lの相対的な位置と方向に実質的に一致する。
【0138】
それぞれに異なる方向を持つことに起因する相違点を除けば、スロット群990は全体的にすべて同様の構造を持つ。そのため、1つの代表的なスロット(スロット990d)について説明すれば、他のスロットについても十分である。
図36では、スロット990dは先細形状のスロート992(外縁930における幅が最も広く、スロット方向に向かって狭くなる)を持つ点において、スロット150iと全体的に類似する。このスロートは、腕拘束アタッチメント996dのコネクタアーム994をスロット990dに配置するガイドとして機能する傾向がある。スロート992は、断面が全体的に楕円形の、比較的大きな中央開口部998に向かって開く。ただし、スロット150iとは対照的に、スロット990dは、どちらの側面もC字型のチャネルに接しておらず、ロッキング収納部も一切構成されていない。
【0139】
各スロット990に対応する位置において、縁974、976、および978に沿って、一連の円形の切り込みが配置される。これらの切り込みは、参照番号986によって総称的に識別され、パネル908の上面910内に定義される。さらに具体的には、986a、986b、986c、986d、986e、986f、986g、986h、986i、986j、986k、および986lという12個の切り込みがある。各切り込み986の中央には、関連するスロット990に向って開く開口部998がある。以下で詳しく説明するように、各開口部998は、腕拘束アタッチメント996の接続アーム994をスロット990に固定するためのロッキングピン990を受け入れるようにサイズが調整される。
【0140】
図33を参照しながら、側壁906について詳しく説明する。側壁906は、第1の面1002(
図33を参照)と、それとは反対側の第2の面(図示していない)を備える実質的に長方形のパネル1000を含む点において、側壁26と全体的に類似している。パネル1000の形状は、互いに向かい合った、比較的短い第1の側面1002と第2の側面1004のペアと、互いに向かい合い、短い第1の側面1002と第2の側面1004との間で延長する、比較的長い第1の側面1006と第2の側面1008のペアによって定義される。第1の短い側面1002は、第1の角1010において第1の長い側面1006と接触し、第2の角1012において第2の長い側面1008と接合する。パネル1000の残り2つの角(第3の角1014と第4の角1016)は、第2の短い側面1004と、第1の長い側面1006および第2の長い側面1008それぞれの接合点によって形成される。
【0141】
図2に示すパネル212とは対照的に、
図33に示すパネル1000の外縁には、蝶番ナックルは一切溶接されない。代わりに、側壁906のパネル1000は、間隔の空いた第1の蝶番アセンブリ1020、第2の蝶番アセンブリ1022、第3の蝶番アセンブリ1024、および第4の蝶番アセンブリ1026により、台座904のパネル908に蝶番接続される。蝶番アセンブリ1020、1022、1024、および1026は、外縁982と998に対してほぼ平行に、縁980と外縁998との間の領域に配置される。第2の蝶番アセンブリ1022と第3の蝶番アセンブリ1024は、第1の蝶番アセンブリ1020と第4の蝶番アセンブリ1026との間に配置される。
【0142】
図36では、各蝶番アセンブリ1020、1022、1024、および1026は、第1の蝶番ブラケット1030、第1の蝶番ブラケット1034の一部に係合可能な第2の蝶番ブラケット1032、第1の蝶番ブラケット1032を第2の蝶番ブラケット1034に固定するための蝶番ピン1036を含む。第1の蝶番ブラケット1030は、台座プレート1036と、台座プレート1036から直立した、間隔の空いた取り付けタブ1038のペアを含む。取り付けタブ1038と台座プレート1036は、互いに連携してチャネル(図示していない)を定義する。このチャネルは、パネル1000の第1の長い側面1006の一部を受け入れるようにサイズが調整される。第1の蝶番ブラケット1032は、各取り付けタブ1038からパネル1000の第1の面および第2の面を通過して延長する留め具1040のペアにより、パネル1000に固定される。台座プレート1036から反対側の取り付けタブ1038の方向に、間隔の空いた蝶番ナックル1042と1044のペアが延長する。各蝶番ナックル1042と1044には、蝶番ピン1036の一部を受け入れるようにサイズ調整された開口部1046が定義される。
【0143】
第2の蝶番ブラケット1034は、台座プレート1050と、台座プレート1050から直立した単一の蝶番ナックル1052を含む。台座プレート1050は、留め具1054により、台座パネル908の上面910に固定される。第1の蝶番ブラケット1032を第2の蝶番ブラケット1034に係合すると、蝶番ナックル1052が蝶番ナックル1042と1044との間に配置され、蝶番ナックル1052内に定義された開口部(図示していない)が、蝶番ナックル1042と1044内に定義された開口部1046と直線上に揃い、これらの開口部に蝶番ピン1036が挿入される。
【0144】
このように構成すると、台座904と側壁との間の蝶番接続により、折りたたみ位置(図示していない)と直立した位置1054(
図33および34を参照)との間で側壁906を移動することができる。この実施形態の器具900では、側壁906を直立位置1054に保つため、器具20で採用されているサイドロッキングバーと受け入れステーションに類似した配置を採用している。側壁906を折り畳み位置に移動すると、側壁906の第1の面1002が、台座904の上面910と向かい合う位置に配置され、器具900が不使用の収納位置に配置される。
【0145】
上記で説明した点を除き、すべての点において、側壁906のパネル1000は、側壁27のパネル212と類似した方法で構成される。
【0146】
同様に、器具900は、構造や機能を含め、すべての点において器具20に採用されているサポートアームアセンブリ330と類似したサポートまたは拘束アームアセンブリ1060を備える。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0147】
器具20と同様に、器具900は、多機能性と快適性を高めるため、一連のアタッチメントやアクセサリと共に使用することができる。こうしたアタッチメントの例として、
図38および39に示す第3の腕拘束アタッチメント996、
図40および41に示す第4の腕拘束アタッチメント1090、足パッド128、および双対の足拘束アクセサリ132がある。当然ながら、器具900には、他のアタッチメントを採用することもできる。
【0148】
図38では、第3の腕拘束アタッチメント996を示している。アタッチメント996は、腕拘束アタッチメント996を台座904に取り付けるためのコネクタアーム994と、コネクタアーム994に取り外し可能な状態で接続されるスリーブまたは保持部材1062、および保持部材1062をコネクタアーム994に固定するための、ロッキングキー444に類似したロッキングキー1064を含む点において、アタッチメント152と全体的に類似している。ただし、全体的にU字型の保持部材442とは対照的に、この実施形態における保持部材1062は全体的にC字型をしており、すべての点において、
図13eに示す代替の保持部材520に類似している。保持部材1062のコネクタピン1063は、コネクタアーム994のソケット部材1068に挿入するように構成され、
図14に示すオスのコネクタピン462がソケット460と係合し、ロッキングキー444と相互に作用するのと同様の方法で、ロッキングキー1064と相互に作用するように調整される。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0149】
コネクタアーム994は、直立したソケット部材1068と一体化したバー1066によって形成される点において、コネクタアーム154と全体的に類似している。バー1066は、スロット990に挿入するために調整された第1の終端1070と、ソケット部材1068を支える第2の終端1072を持つ。ただし、バー446とは異なり、バー1066には、第1の終端1070の横方向の各縁から突き出すロッキングピンは一切ない。また、第1の終端1070に近接する位置において、バー1066は、バー1066の上面と底面との間で延長する3つの穴1074、1076、および1078を持つ。上記で説明した点を除き、すべての点において、コネクタアーム994はコネクタアーム154と類似している。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0150】
当業者は、器具20のアタッチメント152で採用されている方法とは異なる方法で、アタッチメント996が台座904に取り付けられることを理解するだろう。特に
図39では、腕拘束アタッチメント996を台座904に固定するため、コネクタアーム994の第1の終端1070をスロット990に挿入し、穴1074、1076、および1078のいずれか1つを、台座904内に定義された開口部998および1080と直線上に揃えている。その後、位置合わせされた穴1074、1076、1078のいずれか1つと、開口部988および1080を通してロッキングピン999が挿入され、アタッチメント996が適切な位置に固定される。
【0151】
図40および41を参照しながら、腕拘束アタッチメント1090について詳しく説明する。腕拘束アタッチメント1090は、コネクタアーム1092、コネクタアーム1092に取り外し可能な状態で接続された延長ロッド1094、延長ロッド1094の下端1096をコネクタアーム1092に固定するためのロッキングキー1095、延長ロッド1094の上面1100に取り外し可能な状態で接続された保持部材1098、および、延長ロッド1094の上面1100を保持部材1098に固定するためのロッキングピン1102を含む。コネクタアーム1092は、すべての点においてコネクタアーム994と類似している。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0152】
延長ロッド1094は、上端1100と下端1096との間で延長する、全体的に円筒形のボディ1104を持つ。下端1096は、ボディ1104上の間隔の空いた位置に切削された3つのインデックス開口部1106、1108、および1100を備えるという点において、
図13cに示すオスのコネクタピン462と同様に構成される。第1のインデックス開口部1106は、上端1100に最も近い位置に配置される。第2のインデックス開口部1108は、開口部1106よりも低い位置でボディ1104上に配置され、第3のインデックス開口部1100は、下方の先端1112に近接する位置で、上端1098からは最も離れた位置に配置される。インデックス開口部1106、1108、および1100は、共通の垂直軸に沿ってすべての位置が互いに直線上に揃っているわけではなく、一部が互いに放射状にずれた位置に配置される。さらに具体的には、第1のインデックス開口部1106と第3のインデックス開口部1110は、互いに垂直方向に揃っているが、第2の開口部1108からは、90度の角度で放射状にずれた位置にある。下端1096は、ソケット1114に挿入するように構成され、
図14bに示すオスのコネクタピン462がソケット460と係合し、ロッキングキー444と相互に作用するのと同様の方法で、ロッキングキー1095と相互に作用するように調整される。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0153】
上端110から少し下がった位置で、ボディ1104に切り込みまたは溝1120が定義される。保持部材1098の止まり穴1122(
図41を参照)に延長ロッド1094を挿入すると、切り込み1120が、保持部材1098の背面1126内に定義された開口部1124と直線上に揃う。保持部材1098を延長ロッド1094に固定するため、開口部1124を通してロッキングピン1102が挿入され、切り込み1120と係合する。
【0154】
この実施形態では、延長ロッドの長さは約12インチである。他の実施形態では、このロッドの長さを特定の用途に合わせて変更することができる。
【0155】
図40から41を参照しながら、保持部材1098について詳しく説明する。保持部材1098は、背面1126によって定義されるボディ1130、その反対側のアーチ形の面1132、背面1126とアーチ形の面1132との間で延長する横方向の面1134、上面1136、およびその反対側の底面1138を持つ。背面1126はほぼ正方形で、上面1136よりも底面1138の方に近い位置に定義された、指紋形の切り込み1140を持つ。切り込み1140の内部に、開口部1124が形成される。同様に、背面1138内に穴1122が定義される。
【0156】
アーチ形の面1132は、ユーザーの腕の一部を受け入れるようにサイズ調整された、部分的なまたは開いたカフ1142を定義する。カフ1142は、アイソメトリックエクササイズを行うユーザーの腕の動作を制限するための拘束として機能する。特に、垂直方向の分力を伴う動作を制限する場合に、有効に使用することができる。また、延長ロッド1094を備えることにより、腕拘束アタッチメント152、540、および996を使用した場合とは異なる関節角度と筋肉を対象としたアイソメトリックエクササイズをユーザーが実行できるようになるため、器具900の多機能性が強化される。
【0157】
延長ロッド1094と保持部材1098を使用すると、
図13cに示すコネクタアーム154と同等に有用であることが理解される必要がある。
【0158】
図42は、参照番号1150によって総称的に識別される、さらにもう1つの腕拘束アタッチメントを示している。アタッチメント1150は、コネクタアーム1552、コネクタアーム1152に取り外し可能な状態で接続された延長ロッド1154、延長ロッド1154の下端をコネクタアーム1152に固定するためのロッキングキー1156、延長ロッド1154の上端に取り外し可能な状態で接続された保持部材1160、および、延長ロッド1154の上端を保持部材1160に固定するためのロッキングピン1164を含む。コネクタアーム1152、延長ロッド1154、およびロッキングキー1156は、すべての点において、それぞれの対応する要素1092、1094、および1095と類似している。そのため、これ以上の説明は必要ない。
【0159】
図43では、保持部材1160はボディ1170を持つ。ボディ1170は、背面の壁1172、底面の壁1174、背面の壁1172と底面の壁1174を接合するアーチ形の壁1176、および、背面の壁1172、底面の壁1174、およびアーチ形の壁1176のそれぞれの縁によって定義される横方向の面1175のペアによって定義される。背面の壁1172は全体的に長方形で、背面の壁1172とアーチ形の壁1176の接合点よりも底面の壁1174の方に近い位置に定義された指紋形の切り込み1180を持つ。切り込み1180の内部には、開口部1182が形成される。同様に、延長ロッド1154の上端を受け入れるための穴(図示していない)が、底面の壁1174の内部に定義される。
【0160】
アーチ形の壁1176と内側の面1186は、互いに連携して、全体的に長円形の開口部1190を囲む、閉じたカフ1188を形成する。開口部1190は、ユーザーの腕の一部を受け入れるようにサイズが調整される。カフ1188は、アイソメトリックエクササイズを行うユーザーの腕の動作を制限する拘束として機能する。特に、垂直方向の分力を伴う動作を制限する場合に、有効に使用することができる。多機能性を強化するため、長円形の開口部1190は、垂直軸V−Vから45度の角度に配置された長い軸1192の方向に向けられる。他の実施形態では、特定の用途に合わせてこの開口部の方向を変更できることを理解されたい。さらなる代替の実施形態では、この開口部の形状を円形や楕円形などに変更したり、あるいはまったく異なる幾何学的形状で構成することもできる。
【0161】
これまでに説明した各腕拘束アタッチメントでは、保持部材とコネクタアームは、相互に取り外し可能な状態で構成される。これは、すべての用途において必要になるわけではない。代替の実施形態では、保持部材は、コネクタアームに永続的に固定することができる。
【0162】
ここまで、本発明の好適な実施形態と、いくつかの代替の実施形態について説明してきた。ただし、本アイソメトリックエクササイズ器具は、本発明の原則に従って改造できることを理解されたい。たとえば、好適な実施形態では、本アイソメトリックエクササイズ器具は1人のユーザー用に構成される。代替の実施形態では、1つの側壁を共有する、隣り合った2つのエクササイズプラットフォームを備えた比較的大きな台座を構成して、本器具を改造することができる。この場合、共通の側壁の両面は、複数のフォームパッドと穴を備える。各ユーザーは、各自のエクササイズプラットフォームで各自のエクササイズを行う。このように改造された器具は、たとえばエクササイズ教室などの環境で使用することができる。
【0163】
上記の説明とそれに伴う各図面は、本発明の特定の好適な実施形態であると発明者が現在考えている実施形態に関するものであるが、本発明の原則から逸脱することなく、さまざまな変更、改造、および調整が可能であることが理解されるであろう。