(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を記憶する商品情報記憶手段のなかから、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する前記商品情報を検索する商品情報検索手段と、
前記商品情報検索手段で索出した商品情報及び第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報に基づいて、前記第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループ及び前記第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループの所定の集合に関する商品情報を生成する商品情報生成手段と、
前記商品情報生成手段で生成した商品情報の統計情報を取得する統計情報取得手段と、
前記統計情報取得手段で取得した統計情報に基づいて、前記商品情報生成手段で生成した商品情報を出力し、又は、前記統計情報取得手段で取得した統計情報及び前記商品情報生成手段で生成した商品情報に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【発明を実施するための形態】
【0045】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1乃至
図7は、本実施の形態を示す図である。
【0046】
本実施の形態は、自社の商標登録において指定された商品又は役務(以下「商品(役務)」と表記する。)と、競合他社の商標登録において指定された商品(役務)を対比することにより、競合他社との関係で自社の商品(役務)の内容を検証する場合について本発明を適用したものである。
【0047】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、出願支援装置100のハードウェア構成を示す図である。
【0048】
出願支援装置100は、
図1に示すように、制御プログラムに基づいて演算及びシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30と、所定領域に予めCPU30の制御プログラム等を格納しているROM(Read Only Memory)32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM(Random Access Memory)34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(InterFace)38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互に且つデータ授受可能に接続されている。
【0049】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44とが接続されている。
【0050】
次に、記憶装置42のデータ構造を説明する。
図2は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0051】
本実施の形態では、商標公報を用いて、事業者が権利者となる商標登録において指定された商品(役務)、及び、その事業者名を対応づけて登録した商品情報テーブルを生成する。そして、この商品情報テーブルを用いて検索処理を実行する。
図2を用いて商品情報テーブルの生成方法の概要を説明する。
【0052】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報ファイルを記憶している。
図2の例では、A社は、ホテルの経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,961」「9,999,962」の2件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,961」の商標登録では「宿泊施設の提供」「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を、登録番号「9,999,962」の商標登録では「会議室の貸与」「入浴施設の提供」をそれぞれ指定役務としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「A社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「A社」及び役務「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を対応づけ、事業者名「A社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「A社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけて登録する。
【0053】
B社は、飲食店の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,963」「9,999,964」の2件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,963」の商標登録では「飲食物の提供」「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」を、登録番号「9,999,964」の商標登録では「菓子」をそれぞれ指定商品(役務)としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「B社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「B社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「B社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「B社」及び商品「菓子」を対応づけて登録する。
【0054】
C社は、スパ施設の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,965」「9,999,966」「9,999,967」の3件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,965」の商標登録では「入浴施設の提供」を、登録番号「9,999,966」の商標登録では「あん摩・マッサージ及び指圧」を、登録番号「9,999,967」の商標登録では「飲食物の提供」「宿泊施設の提供」をそれぞれ指定役務としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「C社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「C社」及び役務「あん摩・マッサージ及び指圧」を対応づけ、事業者名「C社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「C社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけて登録する。
【0055】
D社は、ホテル、飲食店及びスパ施設の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,968」「9,999,969」「9,999,970」「9,999,971」の4件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,968」の商標登録では「宿泊施設の提供」「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「会議室の貸与」「飲食物の提供」を、登録番号「9,999,969」の商標登録では「菓子」を、登録番号「9,999,970」の商標登録では「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」を、登録番号「9,999,971」の商標登録では「理容」をそれぞれ指定商品(役務)としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「D社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「D社」及び商品「菓子」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「あん摩・マッサージ及び指圧」を対応づけ、事業者名「D社」及び役務「理容」を対応づけて登録する。
【0056】
図3は、商品情報テーブル400のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図3に示すように、商品情報テーブル400を記憶している。
【0057】
商品情報テーブル400には、1又は複数のレコードが登録されている。各レコードは、事業者名を登録するフィールド402と、商品(役務)を登録するフィールド404とを含んで構成されている。
【0058】
図3の例は、
図2の例に対応しており、第1〜4行目のレコードがA社に関する登録情報であり、第5〜8行目のレコードがB社に関する登録情報であり、第9〜12行目のレコードがC社に関する登録情報であり、第13〜20行目のレコードがD社に関する登録情報である。
【0059】
次に、CPU30で実行される処理を説明する。
CPU30は、MPU(Micro-Processing Unit)等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、
図4のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0060】
図4は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、ユーザからの検索要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図4に示すように、まず、ステップS100に移行する。
【0061】
ステップS100では、自社の名称を含む自社情報を入力し、ステップS102に移行して、競合他社の名称を含む競合情報を入力する。
【0062】
次いで、ステップS104に移行する。ステップS104では、ステップS100で入力した自社情報の自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0063】
次いで、ステップS106に移行する。ステップS106では、ステップS102で入力した競合情報の競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0064】
次いで、ステップS108に移行する。ステップS108では、ステップS104、S106で索出した商品(役務)に基づいて、ステップS104で索出した商品(役務)及びステップS106で索出した商品(役務)の積集合及び差集合を算出する。ステップS104で索出した商品(役務)を集合A、ステップS106で索出した商品(役務)を集合Bとすると、積集合S1は次式(1)により、差集合S2は次式(2)により、差集合S3は次式(3)によりそれぞれ算出することができる。
【0065】
S1=A∩B …(1)
S2=B−A …(2)
S3=A−B …(3)
次いで、ステップS110に移行する。ステップS110では、ステップS104、S106で検索対象となったレコード以外のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0066】
次いで、ステップS112に移行する。ステップS112では、ステップS104、S106、S110で索出した商品(役務)に基づいて、ステップS104で索出した商品(役務)及びステップS106で索出した商品(役務)の補集合を算出する。ステップS110で索出した商品(役務)を集合Cとすると、補集合S4は、次式(4)により算出することができる。
【0067】
S4=C−(A∪B) …(4)
次いで、ステップS114に移行する。ステップS114では、ステップS108、S112で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)を表示し、一連の処理を終了する。
【0068】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、第1の事例を説明する。第1の事例は、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)と、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。
【0069】
A社は、現在、ホテルの経営を主たる事業として営んでいるが、近い将来、ホテルに飲食店を併設し飲食店の経営を新たな事業として営むことを予定している。そこで、A社は、飲食店の経営を主たる事業として営むB社を競合他社として設定し、B社との関係で、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)の内容を検証することを希望している。検証の結果、A社は、登録番号「9,999,961」の商標登録について、例えば、更新せずに新たな出願を行うか、更新するとともに新たな出願を追加で行うか、区分を減じて更新を行うなどの対策を講じることができる。
【0070】
図5は、競合他社を設定するための競合他社設定画面である。
図6は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
【0071】
A社の担当者であるユーザは、自社設定画面(不図示)において、自社の名称としてA社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS100を経て、A社の名称を含む自社情報が入力される。
【0072】
また、ユーザは、
図5の競合他社設定画面において、競合他社の名称としてB社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS102を経て、B社の名称を含む競合情報が入力される。
【0073】
また、ユーザは、登録番号「9,999,961」の商標登録を検索対象として絞込設定する。
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS104〜S112を経て、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)が、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、A社の商品(役務)及びB社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0074】
図3の例では、第1〜2行目のレコードには、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0075】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
また、第5〜8行目のレコードには、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Bは、次式のとおりである。
【0076】
B={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
したがって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
【0077】
S1={宿泊施設の提供}
S2={菓子,飲食物の提供,会議室の貸与}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0078】
次いで、第3〜4、9〜20行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0079】
C={会議室の貸与,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0080】
したがって、補集合S4は、重複分を除き、次式のとおり算出される。
S4={理容,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0081】
そして、ステップS114を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)が表示される。
図6の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「菓子」「飲食物の提供」「会議室の貸与」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。
【0082】
これにより、ユーザは、A社及びB社が共通で指定する商品(役務)、B社のみが指定する商品(役務)、A社のみが指定する商品(役務)、並びに、A社及びB社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、B社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0083】
次に、第2の事例を説明する。第2の事例は、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)と、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。
【0084】
図7は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
ユーザは、A社のすべての商標登録を検索対象とすべく、登録番号「9,999,961」の商標登録を検索対象とした絞込設定を解除する。
【0085】
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS104〜S112を経て、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、A社の商品(役務)及びB社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0086】
図3の例では、第1〜4行目のレコードには、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0087】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0088】
また、第5〜8行目のレコードには、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Bは、次式のとおりである。
【0089】
B={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
したがって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
【0090】
S1={宿泊施設の提供,会議室の貸与}
S2={菓子,飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,入浴施設の提供}
【0091】
次いで、第9〜20行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0092】
C={入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0093】
したがって、補集合S4は、重複分を除き、次式のとおり算出される。
S4={理容,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0094】
そして、ステップS114を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)が表示される。
図7の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「菓子」「飲食物の提供」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「入浴施設の提供」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。
【0095】
これにより、ユーザは、A社及びB社が共通で指定する商品(役務)、B社のみが指定する商品(役務)、A社のみが指定する商品(役務)、並びに、A社及びB社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、B社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0096】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、自社及び競合他社の名称を入力し、入力した自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索し、入力した競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索し、索出した商品(役務)に基づいて、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の所定の集合を算出し、算出した集合の商品(役務)を表示する。
【0097】
これにより、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の所定の集合が得られるので、従来に比して、商品(役務)の内容を検証するための材料とすることができる。
【0098】
さらに、本実施の形態では、索出した商品(役務)に基づいて、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の積集合及び差集合を算出する。
【0099】
これにより、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の積集合及び差集合が得られるので、商品(役務)の内容をより具体的に検証するための材料とすることができる。
【0100】
さらに、本実施の形態では、自社及び競合他社の商品(役務)について検索対象となったレコード以外のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索し、索出した商品(役務)に基づいて、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の補集合を算出する。
【0101】
これにより、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の補集合が得られるので、商品(役務)の内容をより具体的に検証するための材料とすることができる。
【0102】
本実施の形態において、記憶装置42は、発明2の商品情報記憶手段に対応し、ステップS104は、発明2又は4の商品情報検索手段に対応し、ステップS108、S112は、発明2又は4の商品情報生成手段に対応している。
【0103】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図8乃至
図13は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0104】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、複数の競合他社との関係で自社の商品(役務)の内容を検証する点が異なる。
【0105】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
CPU30は、
図4のフローチャートに示す検索処理に代えて、
図8のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0106】
図8は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、CPU30において実行されると、
図8に示すように、まず、ステップS200に移行する。
【0107】
ステップS200では、自社の名称を含む自社情報を入力し、ステップS202に移行して、競合他社1の名称を含む競合情報1を入力し、ステップS204に移行して、競合他社2の名称を含む競合情報2を入力する。
【0108】
次いで、ステップS206に移行する。ステップS206では、ステップS200で入力した自社情報の自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0109】
次いで、ステップS208に移行する。ステップS208では、ステップS202で入力した競合情報1の競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。また、ステップS204で入力した競合情報2の競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0110】
次いで、ステップS210に移行する。ステップS210では、ステップS208で索出した商品(役務)に基づいて、競合他社1について索出した商品(役務)及び競合他社2について索出した商品(役務)の積集合又は和集合を算出する。競合他社1について索出した商品(役務)を集合B1、競合他社2について索出した商品(役務)を集合B2とすると、積集合S5は次式(5)により、和集合S6は次式(6)によりそれぞれ算出することができる。積集合又は和集合のどちらを算出するかは、例えば、設定により決定することができる。
【0111】
S5=B1∩B2 …(5)
S6=B1∪B2 …(6)
次いで、ステップS212に移行する。ステップS212では、ステップS206で索出した商品(役務)及びステップS210で算出した集合の商品(役務)に基づいて、ステップS206で索出した商品(役務)及びステップS208で索出した商品(役務)の積集合及び差集合を算出する。ステップS210で積集合S5を算出した場合、積集合S1は次式(7−1)により、差集合S2は次式(8−1)により、差集合S3は次式(9−1)によりそれぞれ算出することができる。
【0112】
S1=A∩S5 …(7−1)
S2=S5−A …(8−1)
S3=A−S5 …(9−1)
【0113】
これに対し、ステップS210で和集合S6を算出した場合、積集合S1は次式(7−2)により、差集合S2は次式(8−2)により、差集合S3は次式(9−2)によりそれぞれ算出することができる。
【0114】
S1=A∩S6 …(7−2)
S2=S6−A …(8−2)
S3=A−S6 …(9−2)
【0115】
次いで、ステップS214に移行する。ステップS214では、ステップS206、S208で検索対象となったレコード以外のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0116】
次いで、ステップS216に移行する。ステップS216では、ステップS206、S208、S214で索出した商品(役務)に基づいて、ステップS206で索出した商品(役務)及びステップS208で索出した商品(役務)の補集合を算出する。ステップS210で積集合S5を算出した場合、補集合S4は、次式(10−1)により算出することができる。
【0117】
S4=C−(A∪S5) …(10−1)
これに対し、ステップS210で和集合S6を算出した場合、補集合S4は、次式(10−1)により算出することができる。
【0118】
S4=C−(A∪S6) …(10−2)
次いで、ステップS218に移行する。ステップS218では、ステップS212、S216で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)を表示し、一連の処理を終了する。
【0119】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、第1の事例を説明する。第1の事例は、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)と、B・C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。B・C社の商品(役務)の集合を積集合S5として算出する。
【0120】
A社は、現在、ホテルの経営を主たる事業として営んでいるが、近い将来、ホテルに飲食店及びスパ施設を併設し飲食店及びスパ施設の経営を新たな事業として営むことを予定している。そこで、A社は、飲食店の経営を主たる事業として営むB社を競合他社1として設定し、スパ施設の経営を主たる事業として営むC社を競合他社2として設定し、B・C社との関係で、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)の内容を検証することを希望している。
【0121】
図9は、競合他社を設定するための競合他社設定画面である。
図10は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
【0122】
A社の担当者であるユーザは、自社設定画面(不図示)において、自社の名称としてA社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS200を経て、A社の名称を含む自社情報が入力される。
【0123】
また、ユーザは、
図9の競合他社設定画面において、競合他社の名称としてB・C社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS202、S204を経て、B・C社の名称を含む競合情報1、2が入力される。
【0124】
また、ユーザは、登録番号「9,999,961」の商標登録を検索対象として絞込設定する。
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS206〜S216を経て、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)が、B・C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、A社の商品(役務)及びB・C社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0125】
図3の例では、第1〜2行目のレコードには、A社の登録番号「9,999,961」の商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0126】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
また、第5〜8行目のレコードには、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B1は、次式のとおりである。
【0127】
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
また、第9〜12行目のレコードには、C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B2は、次式のとおりである。
【0128】
B2={入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0129】
したがって、積集合S5は、次式のとおり算出される。
S5={飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0130】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0131】
次いで、第3〜4、13〜20行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0132】
C={会議室の貸与,入浴施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0133】
したがって、補集合S4は、重複分を除き、次式のとおり算出される。
S4={菓子,会議室の貸与,理容,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0134】
そして、ステップS218を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)が表示される。
図10の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「飲食物の提供」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「菓子」「会議室の貸与」「理容」「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。
【0135】
これにより、ユーザは、A社及びB・C社が共通で指定する商品(役務)、B・C社のみが指定する商品(役務)、A社のみが指定する商品(役務)、並びに、A社及びB・C社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、B・C社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0136】
次に、第2の事例を説明する。第2の事例は、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)と、B・C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。B・C社の商品(役務)の集合を積集合S5として算出する。
【0137】
図11は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
ユーザは、A社のすべての商標登録を検索対象とすべく、登録番号「9,999,961」の商標登録を検索対象とした絞込設定を解除する。
【0138】
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS206〜S216を経て、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、B・C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、A社の商品(役務)及びB・C社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0139】
図3の例では、第1〜4行目のレコードには、A社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0140】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0141】
また、第5〜8行目のレコードには、B社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B1は、次式のとおりである。
【0142】
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
また、第9〜12行目のレコードには、C社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B2は、次式のとおりである。
【0143】
B2={入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0144】
したがって、積集合S5は、次式のとおり算出される。
S5={飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0145】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0146】
次いで、第13〜20行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0147】
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0148】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={菓子,理容,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0149】
そして、ステップS218を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)が表示される。
図11の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「飲食物の提供」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「会議室の貸与」「入浴施設の提供」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「菓子」「理容」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。
【0150】
これにより、ユーザは、A社及びB・C社が共通で指定する商品(役務)、B・C社のみが指定する商品(役務)、A社のみが指定する商品(役務)、並びに、A社及びB・C社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、B・C社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0151】
次に、第3の事例を説明する。第3の事例は、第1の事例において、B・C社の商品(役務)の集合を和集合S6として算出する点が異なる。
【0152】
図12は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
集合A、B1、B2は、次式のとおりである。
【0153】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
B2={入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0154】
したがって、和集合S6は、次式のとおり算出される。
S6={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0155】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供}
S2={菓子,飲食物の提供,会議室の貸与,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0156】
集合Cは、次式のとおりである。
C={会議室の貸与,入浴施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0157】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={理容}
図12の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「菓子」「飲食物の提供」「会議室の貸与」「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」が表示される。
【0158】
次に、第4の事例を説明する。第4の事例は、第2の事例において、B・C社の商品(役務)の集合を和集合S6として算出する点が異なる。
【0159】
図13は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
集合A、B1、B2は、次式のとおりである。
【0160】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
B2={入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0161】
したがって、和集合S6は、次式のとおり算出される。
S6={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0162】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,会議室の貸与,入浴施設の提供}
S2={飲食物の提供,菓子,あん摩・マッサージ及び指圧}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0163】
集合Cは、次式のとおりである。
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0164】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={理容}
図13の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」「入浴施設の提供」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「菓子」「飲食物の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」が表示される。
【0165】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、自社及び複数の競合他社の名称を入力し、入力した自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索し、入力した複数の競合他社名のぞれぞれと一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索し、索出した商品(役務)に基づいて、自社の商品(役務)及び複数の競合他社の商品(役務)の所定の集合を算出し、算出した集合の商品(役務)を表示する。
【0166】
これにより、自社の商品(役務)及び複数の競合他社の商品(役務)の所定の集合が得られるので、商品(役務)の内容をより具体的に検証するための材料とすることができる。
【0167】
本実施の形態において、ステップS206は、発明2又は4の商品情報検索手段に対応し、ステップS212、S216は、発明2又は4の商品情報生成手段に対応している。
【0168】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図14及び
図15は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0169】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、商品(役務)ではなく類似群コードを表示する点が異なる。
【0170】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図14は、商品情報テーブル400のデータ構造を示す図である。
【0171】
商品情報テーブル400の各レコードは、
図14に示すように、さらに、フィールド404の商品(役務)が属する区分を登録するフィールド406と、フィールド404の商品(役務)に割り当てられる類似群コードを登録するフィールド408とを含んで構成されている。区分及び類似群コードについては、特許庁が発行する「類似商品・役務審査基準」に詳しく掲載されている。
【0172】
図14の例では、第1行目のレコードには、役務「宿泊施設の提供」がフィールド404に、役務「宿泊施設の提供」が属する区分「43」(第43類)がフィールド406に、役務「宿泊施設の提供」に割り当てられる類似群コード「42A01」がフィールド408に登録されている。
【0173】
次に、CPU30で実行される検索処理を説明する。
CPU30は、
図4のフローチャートに示す検索処理に代えて、
図15のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0174】
図15は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、CPU30において実行されると、
図15に示すように、まず、ステップS300に移行する。
【0175】
ステップS300では、自社の名称を含む自社情報を入力し、ステップS302に移行して、競合他社の名称を含む競合情報を入力する。
【0176】
次いで、ステップS304に移行する。ステップS304では、ステップS300で入力した自社情報の自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている類似群コードを商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0177】
次いで、ステップS306に移行する。ステップS306では、ステップS302で入力した競合情報の競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている類似群コードを商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0178】
次いで、ステップS308に移行する。ステップS308では、ステップS304、S306で索出した類似群コードに基づいて、ステップS304で索出した類似群コード及びステップS306で索出した類似群コードの積集合及び差集合を算出する。ステップS304で索出した類似群コードを集合A、ステップS306で索出した類似群コードを集合Bとすると、積集合S1は上式(1)により、差集合S2は上式(2)により、差集合S3は上式(3)によりそれぞれ算出することができる。
【0179】
次いで、ステップS310に移行する。ステップS310では、ステップS304、S306で検索対象となったレコード以外のレコードにおいて登録されている類似群コードを商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0180】
次いで、ステップS312に移行する。ステップS312では、ステップS304、S306、S310で索出した類似群コードに基づいて、ステップS304で索出した類似群コード及びステップS306で索出した類似群コードの補集合を算出する。ステップS310で索出した類似群コードを集合Cとすると、補集合S4は、上式(4)により算出することができる。
【0181】
次いで、ステップS314に移行する。ステップS314では、ステップS308、S312で算出した積集合S1の類似群コード、差集合S2の類似群コード、差集合S3の類似群コード及び補集合S4の類似群コードを表示し、一連の処理を終了する。
【0182】
次に、本実施の形態の動作及び効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)に代えて、類似群コードが表示される。
【0183】
これにより、自社の商品(役務)の類似群コード及び競合他社の商品(役務)の類似群コードの所定の集合が得られるので、従来に比して、商品(役務)の類似群コードの内容を検証するための材料とすることができる。
【0184】
本実施の形態において、ステップS304は、発明2又は4の商品情報検索手段に対応し、ステップS308、S312は、発明2又は4の商品情報生成手段に対応している。
【0185】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
図16乃至
図20は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0186】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、絞込条件を設定できる点が異なる。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
【0187】
図16は、商品情報テーブル400のデータ構造を示す図である。
商品情報テーブル400の各レコードは、
図16に示すように、さらに、フィールド404の商品(役務)が指定された商標登録の登録番号を登録するフィールド410を含んで構成されている。
【0188】
図16の例では、第1行目のレコードには、役務「宿泊施設の提供」がフィールド404に、登録番号「9,999,961」がフィールド410に登録されている。これは、登録番号「9,999,961」の商標登録において役務「宿泊施設の提供」が指定されており、これらがフィールド404、410に登録されていることを示している。
【0189】
図17は、書誌情報テーブル420のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、さらに、
図17に示すように、商標登録に関する書誌情報テーブル420を記憶している。
【0190】
書誌情報テーブル420には、商標登録ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、登録番号を登録するフィールド422と、登録日を登録するフィールド424と、検索用の商標を登録するフィールド426と、商標の称呼を登録するフィールド428と、権利者の氏名又は名称を登録するフィールド430と、権利者の住所又は居所を登録するフィールド432と、代理人の氏名又は名称を登録するフィールド434とを含んで構成されている。その他、例えば、(1)法区分(版)・類、(2)書換登録申請番号、(3)国際登録番号、(4)書換登録申請日又は国際登録日(事後指定日)、(5)公開日、(6)公告番号、(7)公告日、(8)出願番号、(9)出願日、(10)登録公報発行日、(11)存続期間満了日、(12)出願人、書換申請者又は名義人に関する情報(氏名又は名称、住所又は居所、識別番号、出願人等が法人にあっては企業情報(例えば、業種、設立年月日、株式上場の有無、資本金、売上高、利益、従業員数。以下同じ。))、(13)権利者に関するその他の情報(識別番号、権利者が法人にあっては企業情報)、(14)代理人に関するその他の情報(住所又は居所、識別番号、代理人が法人にあっては企業情報)、(15)異議申立人に関する情報(氏名又は名称、住所又は居所、識別番号、異議申立人が法人にあっては企業情報)、(16)審判番号、(17)拒絶査定発送日、(18)最終処分日を登録することもできる。
【0191】
次に、CPU30で実行される検索処理を説明する。
CPU30は、
図4のフローチャートに示す検索処理に代えて、
図18のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0192】
図18は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、CPU30において実行されると、
図18に示すように、まず、ステップS400に移行する。
【0193】
ステップS400では、自社の名称を含む自社情報を入力し、ステップS402に移行して、競合他社の名称を含む競合情報を入力し、ステップS404に移行して、商標登録に関する絞込条件を入力する。
【0194】
次いで、ステップS406に移行する。ステップS406では、ステップS404で入力した絞込条件と一致する書誌情報を書誌情報テーブル420のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索する。
【0195】
次いで、ステップS408に移行する。ステップS408では、ステップS406で索出した登録番号と一致する登録番号及びステップS400で入力した自社情報の自社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0196】
次いで、ステップS410に移行する。ステップS410では、ステップS406で索出した登録番号と一致する登録番号及びステップS402で入力した競合情報の競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0197】
次いで、ステップS412に移行する。ステップS412では、ステップS408、S410で索出した商品(役務)に基づいて、ステップS408で索出した商品(役務)及びステップS410で索出した商品(役務)の積集合及び差集合を算出する。ステップS408で索出した商品(役務)を集合A、ステップS410で索出した商品(役務)を集合Bとすると、積集合S1は上式(1)により、差集合S2は上式(2)により、差集合S3は上式(3)によりそれぞれ算出することができる。
【0198】
次いで、ステップS414に移行する。ステップS414では、ステップS408、S410で検索対象となったレコード以外のレコードのうち、ステップS406で索出した登録番号と一致する登録番号が登録されているレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブル400のなかから検索する。ここで、検索対象とする商標登録を絞り込むこともできる。
【0199】
次いで、ステップS416に移行する。ステップS416では、ステップS408、S410、S414で索出した商品(役務)に基づいて、ステップS408で索出した商品(役務)及びステップS410で索出した商品(役務)の補集合を算出する。ステップS414で索出した商品(役務)を集合Cとすると、補集合S4は、上式(4)により算出することができる。
【0200】
次いで、ステップS418に移行する。ステップS418では、ステップS412、S416で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)を表示し、一連の処理を終了する。
【0201】
次に、本実施の形態の動作を説明する。以下、上記第1の実施の形態における第2の事例に適用した場合を説明する。
【0202】
図19は、競合他社を設定するための競合他社設定画面である。
図20は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
【0203】
ユーザは、
図19の競合他社設定画面において、絞込条件として代理人の氏名又は名称の項目で「代理一郎」をそれぞれ入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS404を経て、絞込条件「代理一郎」が入力される。
【0204】
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS406を経て、絞込条件「代理一郎」と一致する書誌情報が書誌情報テーブル420のなかから検索され、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号が書誌情報テーブル420のなかから検索される。
図17の例では、第1〜3行目及び第11行目のレコードに代理人の氏名又は名称「代理一郎」が登録されているので、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号「9,999,961」「9,999,962」「9,999,963」「9,999,971」が索出される。
【0205】
図16の例では、第1〜4行目のレコードには、事業者名「A社」及び登録番号「9,999,961」「9,999,962」が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0206】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0207】
また、第5〜7行目のレコードには、事業者名「B社」及び登録番号「9,999,963」が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Bは、次式のとおりである。
【0208】
B={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与}
したがって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
【0209】
S1={宿泊施設の提供,会議室の貸与}
S2={飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,入浴施設の提供}
【0210】
次いで、第20行目のレコードには、登録番号「9,999,971」が登録されているので、そのレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0211】
C={理容}
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={理容}
【0212】
そして、ステップS418を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)が表示される。
図20の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「飲食物の提供」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「入浴施設の提供」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」が表示される。
【0213】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、絞込条件を入力し、入力した絞込条件と一致する書誌情報を書誌情報テーブル420のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索し、商品情報テーブル400のレコードのうち、索出した登録番号と同一の登録番号が登録されているレコードを検索対象とする。すなわち、絞込条件に対応する商標登録を検索対象とする。
【0214】
これにより、絞込条件に対応する出願傾向を参考にすることができる。
本実施の形態において、ステップS408は、発明2又は4の商品情報検索手段に対応し、ステップS412、S416は、発明2又は4の商品情報生成手段に対応している。
【0215】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
図21乃至
図26は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0216】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、商品(役務)の出現回数に基づいて商品(役務)を表示する点が異なる。
【0217】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図21は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0218】
図21の例では、E社は、ホテルの経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,981」「9,999,982」の2件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,981」の商標登録では「宿泊施設の提供」「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を、登録番号「9,999,982」の商標登録では「宿泊施設の提供」「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「会議室の貸与」「入浴施設の提供」をそれぞれ指定役務としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「E社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「E社」及び役務「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を対応づけ、事業者名「E社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「E社」及び役務「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を対応づけ、事業者名「E社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「E社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけて登録する。
【0219】
F社は、飲食店の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,983」「9,999,984」の2件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,983」の商標登録では「飲食物の提供」「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」を、登録番号「9,999,984」の商標登録では「飲食物の提供」「宿泊施設の提供」「会議室の貸与」「菓子」をそれぞれ指定商品(役務)としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「F社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「F社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「F社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「F社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「F社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「F社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「F社」及び商品「菓子」を対応づけて登録する。
【0220】
G社は、スパ施設の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,985」「9,999,986」「9,999,987」の3件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,985」の商標登録では「入浴施設の提供」を、登録番号「9,999,986」の商標登録では「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」を、登録番号「9,999,987」の商標登録では「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」「飲食物の提供」「宿泊施設の提供」をそれぞれ指定役務としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「G社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「あん摩・マッサージ及び指圧」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「あん摩・マッサージ及び指圧」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「G社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけて登録する。
【0221】
H社は、ホテル、飲食店及びスパ施設の経営を主たる事業としており、登録番号「9,999,988」「9,999,989」「9,999,990」「9,999,991」の4件の商標登録を有している。そして、登録番号「9,999,988」の商標登録では「宿泊施設の提供」「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」「会議室の貸与」「飲食物の提供」を、登録番号「9,999,989」の商標登録では「菓子」を、登録番号「9,999,990」の商標登録では「入浴施設の提供」「あん摩・マッサージ及び指圧」を、登録番号「9,999,991」の商標登録では「理容」をそれぞれ指定商品(役務)としている。この場合、商品情報テーブルには、商標公報に基づいて、事業者名「H社」及び役務「宿泊施設の提供」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「会議室の貸与」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「飲食物の提供」を対応づけ、事業者名「H社」及び商品「菓子」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「入浴施設の提供」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「あん摩・マッサージ及び指圧」を対応づけ、事業者名「H社」及び役務「理容」を対応づけて登録する。
【0222】
図22は、商品情報テーブル400のデータ構造を示す図である。
図22の例は、
図21の例に対応しており、第1〜6行目のレコードがE社に関する登録情報であり、第7〜13行目のレコードがF社に関する登録情報であり、第14〜20行目のレコードがG社に関する登録情報であり、第21〜28行目のレコードがH社に関する登録情報である。
【0223】
次に、CPU30で実行される検索処理を説明する。
CPU30は、
図4のフローチャートに示す検索処理に代えて、
図23のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0224】
図23は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、CPU30において実行されると、
図23に示すように、ステップS100〜S112を経て、ステップS500に移行する。
【0225】
ステップS500では、ステップS108、S112で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出する。
【0226】
次いで、ステップS502に移行する。ステップS502では、ステップS108、S112で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)並びに出現回数を出現回数の多い順に表示し、一連の処理を終了する。
【0227】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、第1の事例を説明する。第1の事例は、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)と、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。
【0228】
E社は、現在、ホテルの経営を主たる事業として営んでいるが、近い将来、ホテルに飲食店を併設し飲食店の経営を新たな事業として営むことを予定している。そこで、E社は、飲食店の経営を主たる事業として営むF社を競合他社として設定し、F社との関係で、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)の内容を検証することを希望している。検証の結果、E社は、登録番号「9,999,981」の商標登録について、例えば、更新せずに新たな出願を行うか、更新するとともに新たな出願を追加で行うか、区分を減じて更新を行うなどの対策を講じることができる。
【0229】
図24は、競合他社を設定するための競合他社設定画面である。
図25は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
【0230】
E社の担当者であるユーザは、自社設定画面(不図示)において、自社の名称としてE社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS100を経て、E社の名称を含む自社情報が入力される。
【0231】
また、ユーザは、
図24の競合他社設定画面において、競合他社の名称としてF社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS102を経て、F社の名称を含む競合情報が入力される。
【0232】
また、ユーザは、登録番号「9,999,981」の商標登録を検索対象として絞込設定する。
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS104〜S112を経て、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)が、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、E社の商品(役務)及びF社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0233】
図22の例では、第1〜2行目のレコードには、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0234】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
また、第7〜13行目のレコードには、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Bは、次式のとおりである。
【0235】
B={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
【0236】
したがって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,会議室の貸与,菓子}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0237】
次いで、第3〜6、14〜28行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0238】
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0239】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={入浴施設の提供,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0240】
次いで、ステップS500を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数が算出される。積集合S1については、「宿泊施設の提供」の出現回数が「3」として算出される。差集合S2については、「飲食物の提供」の出現回数が「2」、「会議室の貸与」の出現回数が「2」、「菓子」の出現回数が「2」として算出される。差集合S3については、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」の出現回数が「1」として算出される。補集合S4については、「入浴施設の提供」の出現回数が「5」、「あん摩・マッサージ及び指圧」の出現回数が「3」、「理容」の出現回数が「1」として算出される。
【0241】
そして、ステップS502を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)及び出現回数が出現回数の多い順に表示される。
図25の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」及び件数「3」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「飲食物の提供」及び件数「2」、「会議室の貸与」及び件数「2」、「菓子」及び件数「1」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「1」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「入浴施設の提供」及び件数「5」、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「3」、「理容」及び件数「1」が表示される。
【0242】
これにより、ユーザは、E社及びF社が共通で指定する商品(役務)、F社のみが指定する商品(役務)、E社のみが指定する商品(役務)、並びに、E社及びF社とも指定していない商品(役務)を出現回数の多い順に把握することができるので、F社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0243】
次に、第2の事例を説明する。第2の事例は、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)と、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。
【0244】
図26は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
ユーザは、E社のすべての商標登録を検索対象とすべく、登録番号「9,999,981」の商標登録を検索対象とした絞込設定を解除する。
【0245】
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS104〜S112を経て、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、E社の商品(役務)及びF社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0246】
図22の例では、第1〜6行目のレコードには、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0247】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0248】
また、第7〜13行目のレコードには、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Bは、次式のとおりである。
【0249】
B={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
【0250】
したがって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,会議室の貸与,会議室の貸与}
S2={飲食物の提供,飲食物の提供,菓子}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,入浴施設の提供}
【0251】
次いで、第14〜28行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0252】
C={入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0253】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={あん摩・マッサージ及び指圧,あん摩・マッサージ及び指圧,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0254】
次いで、ステップS500を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数が算出される。積集合S1については、「宿泊施設の提供」の出現回数が「4」、「会議室の貸与」の出現回数が「3」として算出される。差集合S2については、「飲食物の提供」の出現回数が「2」、「菓子」の出現回数が「1」として算出される。差集合S3については、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」の出現回数が「2」、「入浴施設の提供」の出現回数が「1」として算出される。補集合S4については、「あん摩・マッサージ及び指圧」の出現回数が「2」、「理容」の出現回数が「1」として算出される。
【0255】
そして、ステップS502を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)及び出現回数が出現回数の多い順に表示される。
図26の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「宿泊施設の提供」及び件数「4」、「会議室の貸与」及び件数「3」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「飲食物の提供」及び件数「2」、「菓子」及び件数「1」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「2」、「入浴施設の提供」及び件数「1」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「3」、「理容」及び件数「1」が表示される。
【0256】
これにより、ユーザは、E社及びF社が共通で指定する商品(役務)、F社のみが指定する商品(役務)、E社のみが指定する商品(役務)、並びに、E社及びF社とも指定していない商品(役務)を出現回数の多い順に把握することができるので、F社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0257】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、算出した集合の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、算出した集合の商品(役務)及び出現回数を出現回数の多い順に表示する。
【0258】
これにより、商品(役務)について同一の内容ごとの出現回数に基づいて商品(役務)が表示されるので、出現回数と関連して商品(役務)を把握することができる。
【0259】
本実施の形態において、ステップS500は、発明1又は5の統計情報取得手段に対応し、ステップS502は、発明1の商品情報出力手段に対応している。
【0260】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
図27乃至
図32は、本実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第2及び第5の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0261】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
CPU30は、
図8のフローチャートに示す検索処理に代えて、
図27のフローチャートに示す検索処理を実行する。
【0262】
図27は、検索処理を示すフローチャートである。
検索処理は、CPU30において実行されると、
図27に示すように、まず、ステップS200〜S216を経て、ステップS600に移行する。
【0263】
ステップS600では、ステップS212、S216で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出する。
【0264】
次いで、ステップS602に移行する。ステップS602では、ステップS212、S216で算出した積集合S1の商品(役務)、差集合S2の商品(役務)、差集合S3の商品(役務)及び補集合S4の商品(役務)並びに出現回数を出現回数の多い順に表示し、一連の処理を終了する。
【0265】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、第1の事例を説明する。第1の事例は、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)と、F・G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。F・G社の商品(役務)の集合を積集合S5として算出する。
【0266】
E社は、現在、ホテルの経営を主たる事業として営んでいるが、近い将来、ホテルに飲食店及びスパ施設を併設し飲食店及びスパ施設の経営を新たな事業として営むことを予定している。そこで、E社は、飲食店の経営を主たる事業として営むF社を競合他社1として設定し、スパ施設の経営を主たる事業として営むG社を競合他社2として設定し、F・G社との関係で、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)の内容を検証することを希望している。
【0267】
図28は、競合他社を設定するための競合他社設定画面である。
図29は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
【0268】
E社の担当者であるユーザは、自社設定画面(不図示)において、自社の名称としてE社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS200を経て、E社の名称を含む自社情報が入力される。
【0269】
また、ユーザは、
図28の競合他社設定画面において、競合他社の名称としてF・G社の名称を入力し、設定ボタンをクリックすると、ステップS202、S204を経て、F・G社の名称を含む競合情報1、2が入力される。
【0270】
また、ユーザは、登録番号「9,999,981」の商標登録を検索対象として絞込設定する。
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS206〜S216を経て、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)が、F・G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、E社の商品(役務)及びF・G社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0271】
図22の例では、第1〜2行目のレコードには、E社の登録番号「9,999,981」の商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0272】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
また、第7〜13行目のレコードには、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B1は、次式のとおりである。
【0273】
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
【0274】
また、第14〜20行目のレコードには、G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B2は、次式のとおりである。
【0275】
B2={入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0276】
したがって、積集合S5は、次式のとおり算出される。
S5={飲食物の提供,飲食物の提供,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
【0277】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供,飲食物の提供,飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0278】
次いで、第3〜6、21〜28行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0279】
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0280】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={会議室の貸与,入浴施設の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0281】
次いで、ステップS600を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数が算出される。積集合S1については、「宿泊施設の提供」の出現回数が「4」として算出される。差集合S2については、「飲食物の提供」の出現回数が「3」として算出される。差集合S3については、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」の出現回数が「1」として算出される。補集合S4については、「会議室の貸与」の出現回数が「2」、「入浴施設の提供」の出現回数が「2」、「菓子」の出現回数が「1」、「理容」の出現回数が「1」、「あん摩・マッサージ及び指圧」の出現回数が「1」として算出される。
【0282】
そして、ステップS602を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)及び出現回数が出現回数の多い順に表示される。
図29の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」及び件数「4」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「飲食物の提供」及び件数「3」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「1」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「会議室の貸与」及び件数「2」、「入浴施設の提供」及び件数「2」、「菓子」及び件数「1」、「理容」及び件数「1」、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「1」が表示される。
【0283】
これにより、ユーザは、E社及びF・G社が共通で指定する商品(役務)、F・G社のみが指定する商品(役務)、E社のみが指定する商品(役務)、並びに、E社及びF・G社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、F・G社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0284】
次に、第2の事例を説明する。第2の事例は、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)と、F・G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)を対比する場合である。F・G社の商品(役務)の集合を積集合S5として算出する。
【0285】
図30は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
ユーザは、E社のすべての商標登録を検索対象とすべく、登録番号「9,999,981」の商標登録を検索対象とした絞込設定を解除する。
【0286】
そして、ユーザが検索要求を行うと、ステップS206〜S216を経て、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、F・G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が、その他の商品(役務)がそれぞれ検索され、索出された商品(役務)に基づいて、E社の商品(役務)及びF・G社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合が算出される。
【0287】
図22の例では、第1〜6行目のレコードには、E社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合Aは、次式のとおりである。
【0288】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0289】
また、第7〜13行目のレコードには、F社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B1は、次式のとおりである。
【0290】
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
【0291】
また、第14〜20行目のレコードには、G社のすべての商標登録において指定された商品(役務)が登録されているので、これら商品(役務)が検索される。集合B2は、次式のとおりである。
【0292】
B2={入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0293】
したがって、積集合S5は、次式のとおり算出される。
S5={飲食物の提供,飲食物の提供,飲食物の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
【0294】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供,飲食物の提供,飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
【0295】
次いで、第21〜28行目のレコードから他の商品(役務)が検索される。集合Cは、次式のとおりである。
【0296】
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0297】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={菓子,理容,あん摩・マッサージ及び指圧}
【0298】
次いで、ステップS600を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数が算出される。積集合S1については、「宿泊施設の提供」の出現回数が「5」として算出される。差集合S2については、「飲食物の提供」の出現回数が「3」として算出される。差集合S3については、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」の出現回数が「2」、「会議室の貸与」の出現回数が「1」、「入浴施設の提供」の出現回数が「1」として算出される。補集合S4については、「菓子」の出現回数が「1」、「理容」の出現回数が「1」、「あん摩・マッサージ及び指圧」の出現回数が「1」として算出される。
【0299】
そして、ステップS602を経て、算出された集合S1〜S4の商品(役務)及び出現回数が出現回数の多い順に表示される。
図30の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」及び件数「5」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として「飲食物の提供」及び件数「3」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「2」「会議室の貸与」及び件数「1」、「入浴施設の提供」及び件数「1」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「菓子」及び件数「1」、「理容」及び件数「1」、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「1」が表示される。
【0300】
これにより、ユーザは、E社及びF・G社が共通で指定する商品(役務)、F・G社のみが指定する商品(役務)、E社のみが指定する商品(役務)、並びに、E社及びF・G社とも指定していない商品(役務)を把握することができるので、F・G社との関係で商品(役務)の内容を検証することができる。
【0301】
次に、第3の事例を説明する。第3の事例は、第1の事例において、F・G社の商品(役務)の集合を和集合S6として算出する点が異なる。
【0302】
図31は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
集合A、B1、B2は、次式のとおりである。
【0303】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
B2={入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0304】
したがって、和集合S6は、次式のとおり算出される。
S6={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0305】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供}
S2={飲食物の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0306】
集合Cは、次式のとおりである。
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0307】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={理容}
図31の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として「宿泊施設の提供」及び件数「4」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「飲食物の提供」及び件数「3」、「入浴施設の提供」及び件数「3」、「会議室の貸与」及び件数「2」、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「2」、「菓子」及び件数「1」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「1」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」及び件数「1」が表示される。
【0308】
次に、第4の事例を説明する。第4の事例は、第2の事例において、F・G社の商品(役務)の集合を和集合S6として算出する点が異なる。
【0309】
図32は、商品(役務)を検索するための検索画面である。
集合A、B1、B2は、次式のとおりである。
【0310】
A={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,入浴施設の提供}
B1={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子}
B2={入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0311】
したがって、和集合S6は、次式のとおり算出される。
S6={飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,飲食物の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,菓子,入浴施設の提供,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供,宿泊施設の提供}
【0312】
よって、積集合S1及び差集合S2、S3は、次式のとおり算出される。
S1={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供,会議室の貸与,会議室の貸与,会議室の貸与,入浴施設の提供,入浴施設の提供,入浴施設の提供,入浴施設の提供}
S2={飲食物の提供,飲食物の提供,菓子,あん摩・マッサージ及び指圧,あん摩・マッサージ及び指圧,飲食物の提供}
S3={宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ}
【0313】
集合Cは、次式のとおりである。
C={宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,飲食物の提供,菓子,入浴施設の提供,あん摩・マッサージ及び指圧,理容}
【0314】
したがって、補集合S4は、次式のとおり算出される。
S4={理容}
図32の例では、第1行目には、積集合S1の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「宿泊施設の提供」及び件数「5」、「入浴施設の提供」及び件数「4」、「会議室の貸与」及び件数「3」が表示される。第2行目には、差集合S2の商品(役務)として、出現回数の多い順に、「飲食物の提供」及び件数「3」、「あん摩・マッサージ及び指圧」及び件数「2」、「菓子」及び件数「1」が表示される。第3行目には、差集合S3の商品(役務)として「宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」及び件数「2」が表示される。第4行目には、補集合S4の商品(役務)として「理容」及び件数「1」が表示される。
【0315】
本実施の形態において、ステップS600は、発明1又は5の統計情報取得手段に対応し、ステップS602は、発明1の商品情報出力手段に対応している。
【0316】
〔変形例〕
なお、上記第1乃至第6の実施の形態においては、単一の装置である出願支援装置100として実現したが、これに限らず、
図33に示すように、ネットワークシステムとして実現することもできる。
【0317】
図33は、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット等のネットワーク199には、
図33に示すように、出願支援サーバ200と、複数のユーザ端末300とが接続されている。出願支援サーバ200は、上記第1乃至第6の実施の形態における出願支援装置100と同等の機能を有して構成されている。異なるのは、入力装置40による入力に代えてユーザ端末300から情報を受信する点と、表示装置44による表示に代えてユーザ端末300に情報を送信する点である。
【0318】
また、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、入力した検索キー(自社名又は競合他社名)と一致する事業者名を検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を検索したが、これに限らず、例えば、入力した検索キーを一部に含む事業者名を検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を検索することもできる。また、文字を含む検索キーを少なくとも2つの文字部分に分離し、一の文字部分と他の文字部分を含む事業者名を検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を検索することもできる。このように複数の文字部分に分離する場合、完全一致検索、フレーズ一致検索、部分一致検索、絞込部分一致検索、除外検索(1又は複数の文字部分を含まない要素を検索)等の公知の検索方法を採用することができる。その他、入力した検索キーに対応する事業者名を介して商品(役務)を検索することができる。ここで、検索キーと商品(役務)とを対応させる方法としては、例えば、検索キーに対応するコードと、商品(役務)に対応するコードとの一致を判定するなど、中間に1又は複数の情報を介して行ってもよい。この変形例は、上記第3の実施の形態及びその変形例にも同様に適用することもできる。
【0319】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、一致検索を行ったが、これに限らず、除外検索を行うこともできる。具体的な検索方法は、例えば、入力した検索キー(自社名又は競合他社名)とは一致しない事業者名を商品情報テーブル400のなかから検索する。
【0320】
また、上記第4の実施の形態及びその変形例においては、1つの絞込条件を設定する構成としたが、これに限らず、複数の絞込条件を設定する構成とすることもできる。この場合、入力した絞込条件のすべてに一致する書誌情報を書誌情報テーブル420のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索する。これにより、複数の絞込条件の両方に対応する出願傾向を参考にすることができる。ここで、AND検索のほか、OR検索を行うこともできる。具体的な検索方法は、例えば、次のとおりである。絞込条件1と一致する書誌情報又は絞込条件2と一致する書誌情報が登録されているレコードを書誌情報テーブル420のなかから検索し、そのレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索する。
【0321】
また、上記第4の実施の形態及びその変形例においては、絞込条件と一致する書誌情報を書誌情報テーブル420のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索したが、これに限らず、除外検索を行うこともできる。具体的な検索方法は、例えば、次のとおりである。絞込条件と一致しない書誌情報を書誌情報テーブル420のなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索する。また、複数の絞込条件を入力し、入力した一の絞込条件と一致しない書誌情報、及び入力した他の絞込条件と一致しない書誌情報が登録されているレコードを書誌情報テーブル420のなかから検索し、そのレコードにおいて登録されている登録番号を書誌情報テーブル420のなかから検索する。
【0322】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、算出した集合の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、算出した集合の商品(役務)及び出現回数を出現回数の多い順に表示したが、これに限らず、例えば、表示された出現回数をクリックすると、その出現回数の算出の基礎となった商標登録に関する書誌情報その他の登録情報を表示することもできる。
【0323】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、算出した集合の商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出したが、これに限らず、例えば、算出した集合の商品(役務)について所定の分類ごとに出現回数を算出することもできる。所定の分類としては、例えば、「菓子」という一つの分類を規定し、「和菓子」「洋菓子」が得られた場合は、「菓子」の出現回数を「2」として算出する。その他、算出した集合の商品(役務)の統計情報を取得することもできる。統計情報としては、出現回数のほか、例えば、出現率、順位、差分、分散、標準誤差、標準偏差、偏差値、平均値、中央値、最頻値、尖度、歪度、最小値、最大値その他の統計量が考えられる。また、統計情報に代えて、優先度、評価値その他の指標を用いることもできる。
【0324】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、出現回数を算出したが、これに限らず、出現回数をテーブル等に記憶しておき、テーブル等から検索して取得することもできる。
【0325】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、算出した集合の商品(役務)及び出現回数を出現回数の多い順に表示したが、これに限らず、例えば、算出した集合の商品(役務)及び出現回数を出現回数の少ない順に表示することもできる。出現回数を表示しなくてもよい。
【0326】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、算出した集合の商品(役務)を表示したが、これに限らず、算出した集合の商品(役務)を包括する上位概念の商品(役務)を表示してもよいし、算出した集合の商品(役務)に包括される下位概念の商品(役務)を表示してもよい。
【0327】
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、複数の競合他社を設定する構成としたが、このような構成は、上記第3及び第4の実施の形態並びにその変形例にも同様に適用することができる。
【0328】
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、類似群コードを表示する構成としたが、このような構成は、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例にも同様に適用することができる。
【0329】
また、上記第4の実施の形態及びその変形例においては、絞込条件を入力する構成としたが、このような構成は、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例にも同様に適用することができる。
【0330】
また、上記第5及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、出現回数を算出する構成としたが、このような構成は、上記第3及び第4の実施の形態並びにその変形例にも同様に適用することができる。
【0331】
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、類似群コードを表示する構成としたが、これに限らず、区分を表示する構成とすることもできる。
図14の商品情報テーブル400においては、発明の理解を容易にするため、商品(役務)のフィールド404を設けたが、フィールド404を設ける必要はない。同様に、区分を表示せず類似群コードを表示する構成の場合は、区分のフィールド406を設けなくてよい。類似群コードを表示せず区分を表示する構成の場合は、類似群コードのフィールド408を設けなくてよい。
【0332】
また、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)が属するグループとして区分又は類似群コードを採用したが、これに限らず、他の分類によるグループを採用することもできる。
【0333】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、事業者が権利者となる商標登録において指定された商品(役務)又はその区分若しくは類似群コードを商品情報テーブル400に登録したが、これに限らず、事業者が出願人となる商標登録において指定された商品(役務)又はその区分若しくは類似群コード、又は、事業者が出願人となる商標登録出願において指定された商品(役務)又はその区分若しくは類似群コードを登録することもできる。
【0334】
また、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、事業者が権利者となる商標登録において指定された商品(役務)を当該事業者の名称と対応づけて記憶したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0335】
第1の構成は、事業者Aと同一又は類似の業種に属する他の事業者Bが出願人又は権利者となる商標登録出願又は商標登録において指定された商品(役務)を当該事業者Aの名称と対応づけて記憶する。この場合、商品(役務)は、商標登録出願又は商標登録において指定された商品(役務)を包含する上位概念の商品(役務)であってもよく、商標登録出願又は商標登録において指定された商品(役務)に包含される下位概念の商品(役務)であってもよい。第2の構成において同じである。
【0336】
第2の構成は、事業者Aが出願人又は権利者となる商標登録出願又は商標登録において指定された商品(役務)を、事業者Aと同一又は類似の業種に属する他の事業者Bの名称と対応づけて記憶する。
【0337】
第3の構成は、商標公報を用いることなく、商品(役務)を事業者名と対応づけて記憶する。
【0338】
この変形例は、上記第3の実施の形態及びその変形例にも同様に適用することもできる。
【0339】
また、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)の単位で集合を算出し、算出した集合の商品(役務)を表示し、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、類似群コードの単位で集合を算出し、算出した集合の類似群コードを表示したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0340】
第1の構成は、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例において、類似群コードの単位で集合を算出し、索出した自社の商品(役務)のうち、算出した集合の類似群コードに対応するものを表示する。
【0341】
第2の構成は、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例において、類似群コードの単位で集合を算出し、索出した競合他社の商品(役務)のうち、算出した集合の類似群コードに対応するものを表示する。
【0342】
第3の構成は、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例において、類似群コードの単位で集合を算出し、索出した自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)のうち、算出した集合の類似群コードに対応するものを表示する。
【0343】
第4の構成は、上記第3の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)の単位で集合を算出し、索出した自社の類似群コードのうち、算出した集合の商品(役務)に対応するものを表示する。
【0344】
第5の構成は、上記第3の実施の形態及びその変形例において、商品(役務)の単位で集合を算出し、索出した競合他社の類似群コードのうち、算出した集合の商品(役務)に対応するものを表示する。
【0345】
第6の構成は、上記第3の実施の形態及びその変形例において、商品(役務)の単位で集合を算出し、索出した自社の類似群コード及び競合他社の類似群コードのうち、算出した集合の商品(役務)に対応するものを表示する。
【0346】
また、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の積集合及び差集合を表示したが、これに限らず、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の和集合を表示することもできる。この変形例は、上記第3の実施の形態及びその変形例にも同様に適用することもできる。
【0347】
また、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の積集合、差集合及び補集合を表示したが、これに限らず、これら集合の部分集合を表示することもできる。この変形例は、上記第3の実施の形態及びその変形例にも同様に適用することもできる。
【0348】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、名称により自社又は競合他社を特定したが、これに限らず、事業者の属性(例えば、住所、業種、設立年月日、株式上場の有無、資本金、売上高、利益、従業員数)又は事業内容により自社又は競合他社を特定することもできる。
【0349】
また、上記第2及び第6の実施の形態並びにその変形例においては、自社の商標登録において指定された商品(役務)を補集合S4に含めたが(第1及び第3の事例)、これに限らず、自社の商標登録において指定された商品(役務)を補集合S4に含めなくてもよい。
【0350】
また、上記第1、第2、第5及び第6の実施の形態及びその変形例においては、自社の商標登録について絞込設定を行ったが(第1及び第3の事例)、これに限らず、競合他社の商標登録又は自社及び競合他社以外の商標登録について絞込設定を行うこともできる。この変形例は、上記第3の実施の形態及びその変形例にも同様に適用することもできる。
【0351】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)と事業者名の組み合わせを重複して商品情報テーブル400に登録したが、これに限らず、重複件数を登録するフィールド412を設け、商品(役務)と事業者名の組み合わせを重複なしで登録し、重複件数をフィールド412に登録することもできる。
【0352】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、事業者名を商品情報テーブル400に登録したが、これに代えて、事業者を識別するための番号、ID、コード、URL等のリンク情報を商品情報テーブル400に登録してもよい。
【0353】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、検索結果を表示したが、これに限らず、検索結果に基づいてファイルを生成することもできる。また、その他の方法で出力することもできる。
【0354】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例において、
図4、
図8、
図15、
図18、
図23又は
図27のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32に予め格納されているプログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0355】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0356】
また、上記第1乃至第6の実施の形態及びその変形例においては、自社の商品(役務)と競合他社の商品(役務)を対比することにより、競合他社との関係で自社の商品(役務)の内容を検証する場合について本発明を適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【解決手段】 出願支援装置は、自社及び競合他社の名称を入力し、入力した自社名と一致する事業者名を商品情報テーブルのなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブルのなかから検索する。また、入力した競合他社名と一致する事業者名を商品情報テーブルのなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている商品(役務)を商品情報テーブルのなかから検索する。そして、索出した商品(役務)に基づいて、自社の商品(役務)及び競合他社の商品(役務)の所定の集合を算出し、算出した集合の商品(役務)を表示する。