特許 5793810 キャリアアグリゲーションシステムに関する通信方法および装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】5793810

(24)【登録日】2015年8月21日

(45)【発行日】2015年10月14日

(54)【発明の名称】キャリアアグリゲーションシステムに関する通信方法および装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 72/04 20090101AFI20150928BHJP

   H04W 28/04 20090101ALI20150928BHJP

【ＦＩ】

   H04W72/04 111

   H04W28/04

   H04W72/04 131

   H04W72/04 136

【請求項の数】14

【全頁数】44

(21)【出願番号】特願2013-554785(P2013-554785)

(86)(22)【出願日】2012年2月24日

(65)【公表番号】特表2014-509500(P2014-509500A)

(43)【公表日】2014年4月17日

(86)【国際出願番号】CN2012071592

(87)【国際公開番号】WO2012113345

(87)【国際公開日】20120830

【審査請求日】2013年10月4日

(31)【優先権主張番号】201110045513.0

(32)【優先日】2011年2月24日

(33)【優先権主張国】CN

(31)【優先権主張番号】201210019206.X

(32)【優先日】2012年1月21日

(33)【優先権主張国】CN

【前置審査】

(73)【特許権者】

【識別番号】504277388

【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司

(74)【代理人】

【識別番号】100146835

【弁理士】

【氏名又は名称】佐伯 義文

(74)【代理人】

【識別番号】100140534

【弁理士】

【氏名又は名称】木内 敬二

(72)【発明者】

【氏名】李 博

(72)【発明者】

【氏名】官 磊

(72)【発明者】

【氏名】▲呂▼ 永霞

【審査官】 石田 紀之

(56)【参考文献】

【文献】 国際公開第２０１０／０６９４２２（ＷＯ，Ａ１）

【文献】 Huawei, HiSilicon，Details on ACK/NACK time domain bundling for TDD[online]， 3GPP TSG-RAN WG1#63b R1-110415，インターネット＜URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63b/Docs/R1-110415.zip＞，２０１１年 １月２１日

【文献】 Huawei, HiSilicon，ACK/NACK feedback with channel selection for TDD[online]， 3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106152，インターネット＜URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-106152.zip＞，２０１０年１１月１５日

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｈ０４Ｗ ７２／０４

Ｈ０４Ｗ ２８／０４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

キャリアアグリゲーションシステムに関する通信方法であって、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報を受信するステップと、
一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、前記送信されたPDSCH情報のACK/NACKを前記一次セルのサブフレームmにおいてフィードバックするステップであって、前記一次セルと前記二次セルとは異なるアップリンク−ダウンリンク(UL-DL)構成を有し、mが前記一次セルのPDSCHと対応するアップリンクACK/NACKとの間のタイミング関係に従って決定され、かつmが前記一次セルの前記サブフレームnのPDSCHのACK/NACKを前記一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、ステップと
を含み、
nがサブフレームインデックスである、
通信方法。

【請求項2】

前記一次セルの前記サブフレームnを介して前記基地局によって送信された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報を受信するステップであって、前記PDCCH情報が前記送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される、受信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の通信方法。

【請求項3】

前記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信(TDD)システムのキャリアアグリゲーションシステム、又は、前記TDDおよび周波数分割複信(FDD)のキャリアアグリゲーションシステムである、請求項１又は２に記載の通信方法。

【請求項4】

キャリアアグリゲーションシステムに関する通信方法であって、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報をユーザ装置に送信するステップと、
一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、前記一次セルのサブフレームmにおいて前記ユーザ装置によって送信される前記送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信するステップであって、前記一次セルと前記二次セルとは異なるアップリンク−ダウンリンク(UL-DL)構成を有し、mが前記一次セルのPDSCHと対応するアップリンクACK/NACKとの間のタイミング関係に従って決定され、かつmが前記一次セルの前記サブフレームnの前記PDSCHの前記ACK/NACKを前記一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、受信するステップと
を含み、
nがサブフレームインデックスである、
通信方法。

【請求項5】

二次セルのサブフレームnを介してPDSCH情報をユーザ装置に前記送信するステップの前に、前記一次セルの前記サブフレームnにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報を送信するステップであって、前記PDCCH情報が前記送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される、送信するステップをさらに含む、請求項４に記載の通信方法。

【請求項6】

前記一次セルの前記サブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、前記二次セルの前記サブフレームnのPDSCHをスケジュールしない、請求項４又は５に記載の通信方法。

【請求項7】

前記キャリアアグリゲーションシステムは、時分割複信(TDD)システムのキャリアアグリゲーションシステム、又は、前記TDDおよび周波数分割複信(FDD)のキャリアアグリゲーションシステムである、請求項４乃至６のいずれか１項に記載の通信方法。

【請求項8】

キャリアアグリゲーションシステムに関するユーザ装置であって、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された(PDSCH)情報を受信するように構成された受信ユニットと、
フィードバックユニットと
を備え、
前記フィードバックユニットは、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、前記送信されたPDSCH情報のACK/NACKを前記一次セルのサブフレームmにおいてフィードバックすることであって、前記一次セルと前記二次セルとは異なるアップリンク−ダウンリンク(UL-DL)構成を有し、mが前記一次セルのPDSCHと対応するアップリンクACK/NACKとの間のタイミング関係に従って決定され、かつmが前記一次セルのサブフレームnの前記PDSCHのACK/NACKを前記一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、フィードバックすることを行うように構成され、
nがサブフレームインデックスである、
ユーザ装置。

【請求項9】

前記受信ユニットが、前記一次セルの前記サブフレームnを介して前記基地局によって送信された物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH情報を受信するようにさらに構成され、前記PDCCH情報が前記送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される、請求項８に記載のユーザ装置。

【請求項10】

前記ユーザ装置は、時分割複信(TDD)システム、又は、前記TDDおよび周波数分割複信(FDD)のキャリアアグリゲーションシステムに適用される、請求項８又は９のいずれか１項に記載のユーザ装置。

【請求項11】

キャリアアグリゲーションシステムに関する基地局であって、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報をユーザ装置に送信するように構成された送信ユニットと、
受信ユニットと
を備え、
前記受信ユニットは、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、前記一次セルのサブフレームmにおいて前記ユーザ装置によって送信される前記送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信することであって、前記一次セルと前記二次セルとは異なるアップリンク−ダウンリンク(UL-DL)構成を有し、mが前記一次セルのPDSCHと対応するアップリンクACK/NACKとの間のタイミング関係に従って決定され、かつmが前記一次セルの前記サブフレームnのPDSCHのACK/NACKを前記一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、受信することを行うように構成され、
nがサブフレームインデックスである、
基地局。

【請求項12】

前記受信ユニットが、前記一次セルの前記サブフレームnにおいて物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH情報を送信するようにさらに構成され、前記PDCCH情報が前記送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される、請求項１１に記載の基地局。

【請求項13】

前記送信ユニットが、前記一次セル内の前記サブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、前記二次セルの前記サブフレームnのPDSCHをスケジュールしない、請求項１１又は１２に記載の基地局。

【請求項14】

前記基地局は、時分割複信(TDD)システム、又は、前記TDDおよび周波数分割複信(FDD)のキャリアアグリゲーションシステムに適用される、請求項１１乃至１３のいずれか１項に記載の基地局。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2011年2月24日に中国特許庁に出願した、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS FOR CARRIER AGGREGATION SYSTEM」という表題の中国特許出願CN201110045513.0、および2012年1月1日に中国特許庁に出願した、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS FOR CARRIER AGGREGATION SYSTEM」という表題の中国特許出願CN201210019206.Xの優先権を主張するものである。

【0002】

本発明は、通信技術の分野に関し、より詳細には、キャリアアグリゲーションシステムに関する通信方法および装置に関する。

【背景技術】

【0003】

ロングタームエボリューションLTE(Long Term Evolution)バージョン8(Release 8、R8)システムの場合、基地局およびユーザ装置(User Equipment、UE)は、キャリアにおいてデータを通信および送信する。基地局は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH(Physical Downlink Control Channel)によってUEをスケジュールする。PDCCHはそれぞれ、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)または物理アップリンク共有チャネルPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を示すために時間周波数リソース分配スケジューリング情報などを搬送するダウンリンクスケジュール許可(DL_grant)情報またはアップリンクスケジュール許可(UL_grant)情報でありうる。UEは、搬送されたスケジューリング情報に従ってPDCCHを受信し復号した後で、ダウンリンクデータPDSCHを受信するか、またはアップリンクデータPUSCHを送信し、その後で、UEは、ダウンリンクデータに関するアップリンクACK/NACK(AN)をフィードバックし、この場合、ACKをフィードバックすることは、受信を決定したこと、または受信が成功したことを示し、NACKをフィードバックすることは、受信を決定しなかったこと、または受信が失敗したことを示す。基地局は、アップリンクデータを受信した後で、ダウンリンクANをフィードバックする。PDCCHおよびそのスケジュールされたPDSCHまたはPUSCH、ならびにPDSCHおよびその対応するアップリンクANは、あるタイミング関係、すなわち、順序関係を有する。

【0004】

ピーク速度を高めて、データ転送速度に関する今後の通信システムの要件を満たすために、拡張されたロングタームエボリューションLTE-A(Long Term Evolution Advanced)システムは、キャリアアグリゲーションCA(Carrier Aggregation)技術、すなわち、より高速のデータ伝送をサポートするために、メンバーキャリア(Component Carrier、CC)を1個のUEに割り振る技術を導入している。例えば、LTEバージョン10(Release 10、R10)システムは、アップリンクおよびダウンリンクの一次キャリア(Primary CC、PCC)の対を含めて、UEに関する複数のキャリアを構成し、残りのキャリアは二次キャリア(Secondary CC、SCC)であり、この場合、PCCは一次セル(PCell、Primary Cell)とも呼ばれ、SCCは二次セル(SCell、Secondary Cell)とも呼ばれ、UEのアップリンクANは、アップリンクPCell内でだけ送信可能である。加えて、キャリアアグリゲーションシナリオでは、LTE R10システムは、クロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)、すなわち、UEをスケジュールするための複数のキャリアのPDCCHを、PCellなど、あるキャリアまたはいくつかのキャリアに送信することをサポートする。

【0005】

複数のキャリアが異なるUL/DL構成を有するTDD CAシステムでは、PCellのUL/DL構成とSCellのUL/DL構成とは異なるため、SCellタイミング関係に従って、SCellを介して基地局とUEとの間の通信を正常に実行することができない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明の実施形態は、主に、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保するために、CAシステムに関する通信方法および装置を提供するためである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

一態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法を提供し、この通信方法は、
一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セルのサブフレームmまたはサブフレームpにおいてフィードバックするステップであって、一次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたmが、一次セルのサブフレームnのPDSCHのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、二次セルのサブフレームnのPDSCHのACK/NACKを二次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、フィードバックするステップ
を含み、
n、m、およびpは、サブフレームインデックスである。

【0008】

一態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法を提供し、この通信方法は、二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報を受信するステップと、
サブフレームnが一次セル内のアップリンクサブフレームであるとき、サブフレームpが一次セル内のアップリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セルのサブフレームpにおいてフィードバックするステップ、または一次セル内のサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを事前設定もしくは基地局の通知によって指定された一次セル内のサブフレームにおいてフィードバックするステップであって、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、二次セルのサブフレームnのPDSCHのACK/NACKを二次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、nおよびpがサブフレームインデックスである、フィードバックするステップと
を含む。

【0009】

一態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法を提供し、この通信方法は、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報を受信するステップと、
サブフレームnが一次セル内のアップリンクサブフレームであるとき、サブフレームpが一次セル内のアップリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セルのサブフレームpにおいてフィードバックするステップ、または一次セル内のサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを事前設定もしくは基地局の通知によって指定された一次セル内のアップリンクサブフレームにおいてフィードバックするステップであって、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、二次セルのサブフレームnのPDSCHのACK/NACKを二次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、nおよびpがサブフレームインデックスである、フィードバックするステップと
を含む。

【0010】

一態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法を提供し、この通信方法は、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報をユーザ装置に送信するステップと、
サブフレームnが一次セル内のアップリンクサブフレームであるとき、サブフレームpが一次セル内のアップリンクサブフレームである場合、一次セル内のサブフレームpにおいてユーザ装置によって送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信するステップ、または一次セル内のサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、ユーザ装置によって、事前設定もしくは基地局の通知に従って、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを事前設定もしくは基地局の通知によって指定された一次セル内のアップリンクサブフレームにおいて受信するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、二次セルのサブフレームnのPDSCHのACK/NACKを二次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、nおよびpがサブフレームインデックスである、受信するステップと
を含む。

【0011】

前述の技術的解決策を採用した後で、CAシステムに関して本発明の実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellが対応するアップリンクANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信をさらに効果的に確保することが可能である。

【0012】

別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法をさらに提供し、この通信方法は、
ユーザ装置の二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成するステップと、
一次セルのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、一次セルのサブフレームqもしくはサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをユーザ装置に送信するステップであって、一次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、一次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、二次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係によって決定されたyが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、送信するステップ、あるいは一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームであるとき、一次セルのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、一次セルのサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをユーザ装置に送信するステップ、または一次セルのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは局所的に獲得された情報に従って、事前設定もしくは局所的に獲得された情報によって指定された一次セル内のダウンリンクサブフレームを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをユーザ装置に送信するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、送信するステップとを含み、
n、q、およびyは、サブフレームインデックスである。

【0013】

別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する通信方法をさらに提供し、この通信方法は、
一次セルのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
一次セルのサブフレームqまたはサブフレームyにおいて基地局によって送信された、二次セルのサブフレームnのPUSCH情報のスケジューリング情報UL_grantを受信するステップであって、一次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、一次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、二次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信するステップ、あるいは
一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームであるとき、一次セルのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、基地局によって送信された、二次セルのサブフレームnのPUSCH情報のスケジューリング情報UL_grantを一次セルのサブフレームyにおいて受信するステップ、または一次セルのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、基地局によって送信された、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを事前設定もしくは基地局の通知によって指定された一次セル内のダウンリンクサブフレームにおいて受信するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、n、q、およびyがサブフレームインデックスである、受信するステップと、
PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、二次セルのサブフレームnにおいてPUSCHを送信するステップと
を含む。

【0014】

前述の技術的解決策の採用後、CAシステムに関して本発明の実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが個別のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0015】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関するUEを提供し、このUEは、
SCellのサブフレームnを介して基地局によって送信されたPDSCH情報を受信するように構成された受信ユニットと、
フィードバックユニットとを含み、このフィードバックユニットは、
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームmもしくはサブフレームpにおいてフィードバックすることであって、PCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたmが、PCellのサブフレームnのPDSCHのANをPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたpが、SCellのサブフレームnのPDSCHのANをSCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、フィードバックすること、
あるいは
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームpにおいてフィードバックすること、またはPCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、事前設定もしくは基地局の通知によって指定されたPCell内のアップリンクサブフレームにおいて、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックすること
を行うように構成され、
n、m、およびpは、サブフレームインデックスである。

【0016】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する基地局を提供し、この基地局は、
SCellのサブフレームnを介してPDSCH情報をUEに送信するように構成された送信ユニットと、
受信ユニットとを含み、この受信ユニットは、
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームmにおいてもしくはサブフレームpにおいてUEによって送信される送信されたPDSCH情報のANを受信することであって、PCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたmが、PCellのサブフレームnのPDSCHのANをPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたpが、SCellのサブフレームnのPDSCHのANをSCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、受信すること、
あるいは
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームpにおいてUEによって送信される送信されたPDSCH情報のANを受信すること、またはPCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、事前設定もしくは基地局の通知によって指定されたPCell内のアップリンクサブフレームにおいてUEによって送信される送信されたPDSCH情報のANを受信すること
を行うように構成され、
n、m、およびpがサブフレームインデックスである。

【0017】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する方法を提供し、この方法は、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報を受信するステップと、
一次セルのサブフレームkにおいて送信されたPDSCH情報のACK/NACKをフィードバックするステップであって、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って決定されたkが、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、フィードバックするステップと
を含む。

【0018】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する方法を提供し、この方法は、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報をユーザ装置に送信するステップと、
一次セルのサブフレームkにおいてユーザ装置によってフィードバックされた、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信するステップであって、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従ってユーザ装置によって決定されたkが、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、受信するステップと
を含む。

【0019】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関するユーザ装置を提供し、このユーザ装置は、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報を受信するように構成された受信ユニットと、
第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスkを決定するように構成された処理ユニットと、
処理ユニットによって決定されたサブフレームkにおいて受信ユニットによって受信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セル内でフィードバックするように構成された送信ユニットと
を含む。

【0020】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する基地局を提供し、この基地局は、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)情報をユーザ装置に送信するように構成された送信ユニットと、
一次セルのサブフレームkにおいて受信ユニットによって受信され、かつユーザ装置によってフィードバックされた、PDSCH情報のACK/NACKを受信するように構成された受信ユニットであって、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従ってユーザ装置によって決定されたkは、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、受信ユニットと
を含む。

【0021】

前述の技術的解決策の採用後、CAシステムに関して本発明の実施形態によって提供されるUEおよび基地局は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellが対応するアップリンクANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、さらにUEと基地局との間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0022】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する基地局を提供し、この基地局は、
SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成するように構成された生成ユニットと、
スケジューリングユニットとを含み、このスケジューリングユニットは、
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームqもしくはサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信することであって、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、送信すること、
または
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信すること、およびPCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは局所的に獲得された情報に従って、事前設定または局所的に獲得された情報によって指定されたPCell内のダウンリンクサブフレームを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信すること
を行うように構成され
n、q、およびyは、サブフレームインデックスである。

【0023】

さらに別の態様では、本発明の一実施形態は、CAシステムに関するUEを提供し、このUEは、
受信ユニットであって、
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
基地局によってPCellのサブフレームqにおいてもしくはサブフレームyにおいて送信された、SCellのサブフレームnのPUSCH情報のスケジューリング情報UL_grantを受信することであって、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信すること、
または
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、基地局によってPCellのサブフレームyにおいて送信された、SCellのサブフレームnのPUSCH情報のスケジューリング情報UL_grantを受信すること、およびPCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定または基地局の通知に従って、基地局によって、事前設定もしくは基地局の通知によって指定されたSCell内のダウンリンクサブフレームにおいて二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信すること
を行うように構成され、
n、q、およびyがサブフレームインデックスである、
受信ユニットと、
PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、SCellのサブフレームnにおいてPUSCHを送信するように構成された送信ユニットと
を含む。

【0024】

前述の技術的解決策の採用後、CAシステムに関して本発明の実施形態によって提供される基地局およびUEは、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0025】

本発明の実施形態または従来技術の技術的な解決策をより明瞭に例示するために、以下の説明は、それらの実施形態または従来技術を説明するために必要とされる添付の図面を簡潔に紹介する。以下の説明において、添付の図面は本発明の単にいくつかの実施形態を示し、当業者は、創造的な努力なしに、それらの添付の図面から他の図面をさらに導出することが可能であることは明らかである。

【図面の簡単な説明】

【0026】

【図1】本発明の実施形態の通信方法の流れ図である。

【図2】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図3】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図4】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図5】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図6】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図7】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図8】本発明の実施形態のUEの構造図である。

【図9】本発明の実施形態のUEの別の構造図である。

【図10】本発明の実施形態の基地局の構造図である。

【図11】本発明の実施形態の基地局の別の構造図である。

【図12】本発明の実施形態の基地局の構造図である。

【図13】本発明の実施形態のUEの構造図である。

【図14】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図15】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図16】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図17】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図18】本発明の実施形態のUEの別の構造図である。

【図19】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図20】本発明の実施形態の基地局の別の構造図である。

【図21】本発明の実施形態の通信方法の別の流れ図である。

【図22】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図23】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図24】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【図25】本発明の実施形態のCAシステムのUL/DL構成の概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0027】

本発明の実施形態の技術的解決策は、本発明の実施形態の添付の図面を参照して、以下で明瞭かつ完全に説明される。

【0028】

説明される実施形態は、すべての実施形態ではなく、本発明の実施形態の単に一部であることは明確であろう。創造的な努力なしに、本発明の実施形態に基づいて、当業者によって取得されるすべてのその他の実施形態は、本発明の保護範囲内に包含されるべきである。

【0029】

本発明の実施形態は、時分割複信TDD(Time Division Duplexing)システムまたはTDDのキャリアアグリゲーションシステム、および周波数分割複信FDD(Frequency Division Duplexing)システムなどに適用される点に留意されたい。加えて、本発明の実施形態では、セル(Cell)をメンバーキャリアの概念と置き換えることも可能である。これにより、PCellはPCCとも呼ばれ、SCellはSCCとも呼ばれる。

【0030】

当業者に本発明の技術的解決策をより良好に理解させるために、まず、LTE TDDシステム内のUL/DL構成とタイミング関係とが簡潔に紹介される。

【0031】

LTE TDDシステムの詳細なUL/DL構成がTable 1(表1)に記載される。LTE TDDシステムは、構成0から構成6まで、7つの異なるタイプのUL/DLサブフレーム構成をサポートすることができる。異なるUL/DL構成で、1個のワイヤレスフレームは、10個のサブフレームインデックス、すなわちサブフレーム番号0から9を含む。同じサブフレームインデックスのサブフレームは、同じサブフレームタイプを有する場合があり、または異なるサブフレームタイプを有する場合もある。Table 1(表1)では、Dはダウンリンクサブフレームを示し、Sはダウンリンクデータを送信することができる特別なサブフレームを示し、Uはアップリンクサブフレームを示す。

【0032】

【表1】

【0033】

具体的には、PDSCHとその対応するアップリンクANとの間のタイミング関係がTable 2(表2)に記載される。Table 2(表2)で番号を用いてマーキングされたサブフレームはアップリンクサブフレームであり、この場合、この番号は、どのダウンリンクサブフレームのPDSCHのアップリンクANがアップリンクサブフレームによってフィードバックされる必要があるかを示す。例えば、構成1では、サブフレーム2内の番号5および6は、ダウンリンクサブフレーム5および6のアップリンクANをフィードバックするために、アップリンクサブフレーム2が使用されることを示す。

【0034】

【表2】

【0035】

具体的には、UL_grantとそれによってスケジュールされたPUSCHとの間のタイミング関係がTable 3(表3)に記載される。Table 3(表3)で番号を用いてマーキングされたサブフレームはアップリンクサブフレームであり、この場合、この番号は、どの1個のダウンリンクサブフレームにおいて現在のアップリンクサブフレームのPUSCHをスケジュールするためのUL_grantが送信されるかを示す。例えば、構成1では、UL_grantによって、アップリンクサブフレーム2のPUSCHがダウンリンクサブフレーム6に送信されるようにスケジュールされ、構成0では、UL_grantによって、アップリンクサブフレーム2のPUSCHがダウンリンクサブフレーム5および6に送信されるようにスケジュールされうる。

【0036】

【表3】

【0037】

複数のキャリアが異なるUL/DL構成を有するCAシステムでは、UEのアップリンクANがアップリンクPCellだけに設定可能であるとき、SCellのアップリンクANタイミング関係に従って、SCellが対応するANはフィードバックされない場合があり、基地局とUEとの間の正常な通信に影響を及ぼす。例えば、2個のキャリア、すなわち、PCellとSCellとを含むTDD CAシステムでは、PCellはUL/DL構成2であり、SCellはUL/DL構成1である。Table 2(表2)に記載されるように、SCellのPDSCHとその対応するアップリンクANとの間のタイミング関係に従って、SCellの2個のダウンリンクサブフレーム4および9が対応するANは、それぞれ、サブフレーム3および8においてフィードバックされ、すなわち、PCellのサブフレーム3および8においてフィードバックされる。しかし、その時点で、PCellのサブフレーム3および8はダウンリンクサブフレームであるため、SCellの2個のダウンリンクサブフレーム4および9が対応するANを当初の時間系列に従ってPCellのサブフレーム3および8においてフィードバックすることはできない。

【0038】

同様に、複数のキャリアが異なるUL/DL構成を有するTDD CAシステムでは、クロスキャリアスケジューリングシナリオの場合、それぞれのキャリアのPDCCHは、SCellのUL_grantからPUSCHへのタイミング関係に従ってPCellに送信され、SCellのPUSCHはスケジュールされない場合があり、基地局とUEとの間の正常な通信に影響を及ぼす。例えば、2個のキャリア、すなわち、PCellとSCellとを含むTDD CAシステムでは、PCellはUL/DL構成1であり、SCellはUL/DL構成2である。クロスキャリアスケジューリングシナリオの場合、それぞれのキャリアのPDCCHがPCellに送信される。Table 3(表3)に記載されるように、SCellのUL_grantとSCellによってスケジュールされるPUSCHとの間のタイミング関係に従って、アップリンクサブフレーム2のPUSCHをスケジュールするためのUL_grantはダウンリンクサブフレーム8において送信され、すなわち、スケジューリングはPCellのサブフレーム8において実行されるが、この時点で、PCellのサブフレーム8はアップリンクサブフレームであるため、PCell内でスケジューリングを実行することはできない。

【0039】

上記の説明に基づいて、本発明の実施形態は、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保するためのCAシステムに関する通信方法および装置を提供する。

【0040】

図1に示すように、本発明の一実施形態は、UEに基づく、CAシステムに関する通信方法を提供する。この実施形態では、CAシステムはPCellとSCellとを用いて構成され、この場合、PCellおよびSCellは異なるUL/DL構成を有し、この実施形態は、以下のステップを含む：

【0041】

ステップ101:SCellのサブフレームnを介して基地局によって送信されたPDSCH情報を受信する。

【0042】

この場合、nはサブフレームインデックスである。明らかに、SCellのサブフレームnはダウンリンクサブフレームである。

【0043】

このステップで、UEは、SCellを介して基地局によって送信されたダウンリンクPDSCH情報を受信する。その後、UEは、送信されたPDSCH情報が成功裏に受信されたかどうかを基地局に知らせるために、送信されたPDSCHに関するANをフィードバックする。

【0044】

オプションで、PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、この実施形態は以下を含む:

【0045】

ステップ102:送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームmまたはサブフレームpにおいてフィードバックし、PCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係によって決定されたmは、PCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたpは、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをSCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0046】

このステップで、好ましくは、UEは、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームmにおいてフィードバックする。PCellのサブフレームnはダウンリンクサブフレームであるため、PCellのサブフレームnの送信されたPDSCHからANに対するタイミング関係に従って、PCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCellのサブフレームmにおいてフィードバックし、すなわち、PCellのサブフレームmはアップリンクサブフレームであり、したがって、UEは、すなわち、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保するために、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCellのサブフレームmにおいてフィードバックすることができる。

【0047】

SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANがSCellのサブフレームpにおいてフィードバックされ、PCellのサブフレームpもアップリンクサブフレームである場合、UEは、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCellのサブフレームpを介して同様にフィードバックすることができる。したがって、オプションで、このステップで、UEは、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームpにおいてフィードバックすることができる。

【0048】

加えて、本発明の別の実施形態では、このステップで、UEは、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするためのサブフレームをPCellのサブフレームmおよびサブフレームpから選択することも可能であり、具体的には、UEは、送信されたPDSCH情報のANの待ち時間に従って、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするために、PCellのサブフレームmとサブフレームpとの間の待ち時間が最小であるサブフレームを選択する。

【0049】

基地局またはUEは処理期間が必要であるため、送信されたPDSCH情報の待ち時間は、概して、4個のサブフレーム未満であるはずがない点に留意されたい。

【0050】

オプションで、PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、一次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報が受信される。PDCCH情報は、SCellのサブフレームnによって送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される。

【0051】

オプションで、PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、この実施形態は、以下を含む:

【0052】

ステップ103:PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレームpにおいてフィードバックする。

【0053】

PCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定または基地局の通知に従って、送信されたPDSCH情報のANが、事前設定によって、または基地局の通知によって指定されたPCell内のアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされる。

【0054】

例えば、UEは、事前設定または基地局の通知に従って、送信されたPDSCH情報のANを、PCell内の送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするための待ち時間が最小であるサブフレームにおいてフィードバックすることができる。

【0055】

SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANはSCellのサブフレームpにおいてフィードバックされ、PCellのサブフレームpもアップリンクサブフレームであるとき、UEは、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCellのサブフレームpを介して同様にフィードバックすることができる。しかし、PCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定または基地局の通知に従って、事前設定および基地局の通知によって指定されたPCell内の事前設定されたアップリンクサブフレームにおいて、送信されたPDSCH情報のANがフィードバックされる。したがって、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをフィードバックすることは正常に実行可能であり、基地局とUEとの間の正常な通信をさらに効果的に確保する。

【0056】

加えて、本発明の本実施形態では、UEが、PCellのダウンリンクサブフレームを介して基地局によって送信されたPDSCH情報を受信するとき、PCellの当初のタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANがフィードバックされる点に留意されたい。

【0057】

さらに、本発明の本実施形態では、SCellのアップリンクANはPCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるため、PCellのアップリンクサブフレームがバランスのとれない数のANを送信するのを防いで、ANの試験性能を確保するために、基地局は指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することができ、指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフトを実行することは、PCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるANの数のバランスを保ちやすくし、ANの試験性能を効果的に確保し、シフトされた後のキャリアのサブフレーム構成は基地局とUEの両方によって知られる必要があり、したがって、本発明の本実施形態の通信方法は、ステップ101の前に、以下のステップ、すなわち、
基地局がSCellのワイヤレスフレームに対してPCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することを学習するステップ、または基地局がPCellのワイヤレスフレームに対してSCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することを学習するステップをさらに含む。

【0058】

具体的には、UEは、基地局の通知もしくは事前設定に従って、基地局がPCellまたはSCellに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することを学習することができる。

【0059】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPDSCHが対応するANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、したがって、基地局とUEとの間の正常な通信をさらに確保することが可能である。

【0060】

図1の方法に対応して、本発明の一実施形態は、UEにサービス提供している基地局に基づく、CAシステムに関する通信方法をさらに提供する。図2に示すように、この方法は、以下のステップを含む：

【0061】

ステップ201:SCellのサブフレームnを介してPDSCH情報をUEに送信する。

【0062】

オプションで、SCellのサブフレームnを介してPDSCH情報をユーザ装置に送信する前に、PCellのサブフレームnを介して物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報を送信するステップであって、PDCCH情報がSCellのサブフレームnによって送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される、送信するステップをさらに含む。

【0063】

PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、二次セルのサブフレームnのPDSCHはスケジュールされない。オプションで、PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、本実施形態は以下を含む:

【0064】

ステップ202:PCellのサブフレームmまたはサブフレームpにおいてUEによって送信されたPDSCH情報のANを受信し、PCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたmは、PCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するANタイミング関係に従って決定されたpは、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをSCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0065】

通常の通信プロセスの間、SCellが対応するPDSCHのタイミング関係は基地局とUEの両方によって知られ、すなわち、基地局は、送信されたPDSCH情報のANをPCell内でフィードバックするUEのサブフレームを知る。したがって、このステップで、基地局は、PCell内でUEによって送信されたPDSCH情報のANを受信するために、UEに対応する受信モードを採用する。

【0066】

PCellのサブフレームmはアップリンクサブフレームであるため、UEは、PCellのサブフレームmを介して、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをフィードバックすることができ、基地局は、PCellのサブフレームmを介して送信されたPDSCH情報を受信することができる。しかし、PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームであるとき、UEは、PCellのサブフレームpを介して、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANを同様にフィードバックすることができ、基地局は、PCellのサブフレームpを介して送信される送信されたPDSCH情報を受信することができる。したがって、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANをフィードバックすることは、正常に実行可能であり、基地局とUEとの間の正常な通信をさらに効率的に確保する。

【0067】

加えて、本発明の別の実施形態では、UEはPDSCH情報のANをフィードバックする待ち時間が最小であるサブフレームに関し、PDSCH情報のANをフィードバックするとき、このサブフレームは、サブフレームmとサブフレームpとの間で選択される。このステップで、基地局は、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックする待ち時間が最小であるサブフレームによって送信されたPDSCH情報のANを受信することになり、このサブフレームはPCellのサブフレームmとサブフレームpとの間でユーザ装置によって選択される。

【0068】

オプションで、PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、本実施形態は以下を含む:

【0069】

ステップ203:PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームpにおいてユーザ装置によって送信されたPDSCH情報のANを受信し、PCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定または基地局の通知に従って、事前設定または基地局の通知によって指定されたPCell内のアップリンクサブフレームにおいて、ユーザ装置によって送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0070】

加えて、この状況で、基地局は、PCellのどのサブフレームがUEに関するPDSCH情報のANをフィードバックするかを指定することができる。したがって、本実施形態の通信方法は、さらに以下を含む:

【0071】

PDSCH情報のANを実行するようにUEに命令するためのサブフレームの通知をUEに送信する。

【0072】

さらに、本発明の本実施形態では、SCellのアップリンクANはPCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるため、PCellのアップリンクサブフレームがバランスのとれない数のANを送信することを防いで、ANの試験性能を確保するために、基地局は指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することができ、指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することは、PCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるANの数のバランスを保ちやすくし、ANの試験性能を効果的に確保し、したがって、本実施形態の通信方法は、ステップ201の前に、
SCellのワイヤレスフレームに対してPCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行するステップ、またはPCellのワイヤレスフレームに対してSCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行するステップをさらに含む。

【0073】

シフトされた後のキャリアのサブフレーム構成は基地局とUEの両方によって知られる必要があり、したがって、本実施形態の通信方法は、シフト処理を実行した後で、
シフト処理の通知をUEに送信するステップ
をさらに含む。

【0074】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPDSCHが対応するANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、したがって、基地局とUEとの間の正常な通信をさらに確保することが可能である。

【0075】

以下の説明は、図1および図2に示した特定の実施形態によるCAシステムに関する通信方法をさらに詳述する。

【0076】

図3に示すように、本実施形態のCAシステムはPCellとSCellとを用いて構成され、この場合、PCellはUL/DL構成3であり、SCellはUL/DL構成2であり、数を用いてマーキングされたサブフレームはアップリンクサブフレームであり、この場合、この数は、どのダウンリンクサブフレームの送信されたPDSCHのアップリンクANが現在のアップリンクサブフレームによってフィードバックされる必要があるかを示す。本実施形態は、サブフレームインデックスn=8を例にとる。図3に鑑みて、PCellのサブフレーム8はダウンリンクサブフレームである。本実施形態は、以下のステップを含む：

【0077】

ステップ301:SCellのサブフレーム8を介して基地局によってPDSCH情報をUEに送信する。

【0078】

ステップ302:SCellのサブフレーム8を介して基地局によって送信されたPDSCH情報をUEによって受信する。

【0079】

ステップ303:送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム3においてUEによってフィードバックする。

【0080】

このステップで、UEは、PCellのサブフレーム8が対応するタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANをPCell内でフィードバックする。図3に鑑みて、PCellのサブフレーム8が対応するタイミング関係に従って、PCellのサブフレーム8のPDSCH情報のANをフィードバックするサブフレームはPCellのサブフレーム3であり、したがって、このステップで、UEは、SCellのサブフレーム8の送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム3においてフィードバックする。

【0081】

ステップ304:UEによって送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム3において基地局によって受信する。

【0082】

本発明の別の実施形態では、このステップで、SCellのタイミング関係によれば、SCellのサブフレーム8のPDSCH情報のANをSCell内でフィードバックするサブフレームはサブフレーム2であり、PCell内で、サブフレーム2はやはりアップリンクサブフレームであるため、ステップ303で、UEは、SCellのサブフレーム8が対応するタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム2においてフィードバックする。このようにして、ステップ304で、基地局は、UEによってPCellのサブフレーム2において送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0083】

本発明の別の実施形態では、UEは、送信されたPDSCH情報のANをPCell内で前述の2つのモードでフィードバックするために、前述のサブフレーム2および3のフィードバック待ち時間をさらに比較することができ、サブフレーム2のフィードバック待ち時間は依然として小さい、したがって、ステップ303で、UEは、対応する第2のモードを採用し、すなわち、SCellのタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANはPCellのサブフレーム2においてフィードバックされる。ステップ304で、基地局は、PCellのサブフレーム2においてUEによって送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0084】

以下の説明は、同様に、図1および図2に示されたCAシステムに関する通信方法をさらに詳述するために、図3に示されたUL/DL構成を用いたCAシステムを例にとる。本実施形態では、サブフレームインデックスn=4を例にとる。図3に鑑みて、PCellのサブフレーム4はアップリンクサブフレームである。本実施形態は、以下のステップを含む：

【0085】

ステップ401:SCellのサブフレーム4を介して基地局によってPDSCH情報をUEに送信する。

【0086】

ステップ402:SCellのサブフレーム4を介して基地局によって送信されたPDSCH情報をUEによって受信する。

【0087】

ステップ403:送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム2においてUEによってフィードバックする。

【0088】

ステップ404:UEによって送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム2において基地局によって受信する。

【0089】

SCellのサブフレーム4が、SCellのタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするサブフレームはサブフレーム2であり、PCell内で、サブフレーム2は、やはりアップリンクサブフレームであるため、本実施形態では、UEは、SCellのサブフレーム4が対応するタイミング関係に従って、送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム2においてフィードバックし、対応して、基地局は、PCellのサブフレーム2において送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0090】

以下の説明は、同様に、図1および図2に示されたCAシステムに関する通信方法をさらに詳述するために、図3に示されたUL/DL構成を用いたCAシステムを例にとる。本実施形態では、サブフレームインデックスn=3を例にとる。図3に鑑みて、PCellのサブフレーム3はアップリンクサブフレームである。本実施形態は、以下のステップを含む：

【0091】

ステップ501:SCellのサブフレーム3を介して基地局によってPDSCH情報をUEに送信する。

【0092】

ステップ502:SCellのサブフレーム3を介して基地局によって送信されたPDSCH情報をUEによって受信する。

【0093】

ステップ503:事前設定に従って、送信されたPDSCH情報のANを、その待ち時間がSCellのサブフレーム3において最小であるPCell内のサブフレームにおいてUEによってフィードバックする。

【0094】

ステップ504:UEによって送信されたPDSCH情報のANをPCellのサブフレーム2において基地局によって受信する。

【0095】

SCellのサブフレーム3が、SCellのタイミング関係に従って、PDSCH情報のANをフィードバックするサブフレームはサブフレーム7であり、PCell内で、サブフレーム7はダウンリンクサブフレームであり、ANフィードバックを実行することはできない。したがって、本実施形態では、UEは、事前設定に従って、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするために、その待ち時間がPCell内でSCellのサブフレーム3に対して最小であるアップリンクサブフレーム2を選択する。対応して、基地局は、PCellのサブフレーム2において送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0096】

本発明の本実施形態では、SCellのダウンリンクサブフレームnが対応するPDSCH情報のANをPCellのアップリンクサブフレームにフィードバックした後で、SCellのハイブリッド自動再送要求HARQ (Hybrid Automatic Repeat Request)のプロセス番号は変更されることになる点に留意されたい。

【0097】

(2個のTDDキャリアは集約されると仮定して)SCellのダウンリンクHARQのプロセス番号変更を例にとる。

【0098】

PCellがUL/DL構成2であり、SCellがUL/DL構成1である場合、それぞれのキャリアのPDSCH情報とANとの間のタイミング関係に従って、PCellのダウンリンクHARQプロセス番号は10であり、SCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は7であり、本発明の本実施形態によって提供される技術的解決策を採用した後で、PCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は変更されず、SCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は7から8に増大する。

【0099】

PCellがUL/DL構成1であり、SCellがUL/DL構成2である場合、それぞれのキャリアのPDSCH情報とANとの間のタイミング関係に従って、PCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は7であり、SCellのダウンリンクHARQは10であり、本発明の本実施形態によって提供される技術的解決策を採用した後で、PCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は変更されず、SCellのダウンリンクHARQのプロセス番号は10から9に減少する。

【0100】

図4に示すように、本発明の一実施形態は、基地局に基づく、CAシステムに関する通信方法をさらに提供する。CAシステムはPCellとSCellとを用いて構成され、この場合、PCellおよびSCellは異なるUL/DL構成を有し、本実施形態は、以下のステップを含む：

【0101】

ステップ601:SCellのアップリンクサブフレームnの物理アップリンク共有チャネルPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成する。

【0102】

この場合、nはサブフレームインデックスである。

【0103】

オプションで、PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、本実施形態は、以下を含む:

【0104】

ステップ602:PCellのサブフレームqまたはサブフレームyを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信し、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqは、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyは、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0105】

このステップで、基地局は、好ましくは、PUSCHのスケジューリング情報をUEに送信するためにPCellのサブフレームqを使用することを選ぶ。PCellのサブフレームnはアップリンクサブフレームであるため、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをPCellのサブフレームqにおいて送信し、すなわち、PCellのサブフレームqはダウンリンクサブフレームであり、基地局は、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保するために、PCellのサブフレームqを介して、スケジューリング情報UL_grantをUEに送信することができる。

【0106】

オプションで、SCellのタイミング関係に従って、サブフレームyはSCellのサブフレームnが対応するUL_grantを送信し、PCell内で、サブフレームyはやはりダウンリンクサブフレームである。基地局は、同様に、PCellのサブフレームyを介してスケジューリング情報UL_grantをUEに送信することができ、したがって、このステップで、基地局は、PCellのサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信することができる。

【0107】

加えて、本発明の別の実施形態では、このステップで、基地局は、PCellのサブフレームqおよびサブフレームyから、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信するためのサブフレームを選択することも可能である。例えば、基地局は、PCellのサブフレームqおよびサブフレームyから、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantの受信からUEによるPUSCHの送信までの待ち時間が最小であるサブフレームを選択して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。

【0108】

オプションで、PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、本実施形態は以下を含む:

【0109】

ステップ603:PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信し、PCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定または局所的に獲得された情報に従って、事前設定または局所的に獲得された情報によって指定されたPCell内のダウンリンクサブフレームを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。

【0110】

基地局の局所的に獲得された情報は、現在のシステムのサービス状態、および基地局によって獲得されたロードバランシング状態などに関する情報であってよく、その局所的に獲得された情報に従って、基地局はPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをPCell内で送信するサブフレームを決定する。

【0111】

基地局が局所的に獲得された情報に従ってPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するシナリオでは、基地局は、UEがPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをPCell内で送信するサブフレームについて学習できるように、通知をUEに送信する必要がある。

【0112】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成のCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0113】

図4の方法に対応して、本発明の一実施形態は、図5に示すように、基地局にサービス提供しているUEに基づく、CAシステムに関する通信方法をさらに提供する。

【0114】

PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、オプションで、本実施形態は以下を含む:

【0115】

ステップ701:PCellのサブフレームqにおいてまたはサブフレームyにおいて基地局によって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信し、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqは、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyは、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0116】

正常な通信プロセスの間、SCellが対応するPUSCHのタイミング関係は、基地局とUEの両方に知られているべきであり、すなわち、UEはPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをPCell内で送信するサブフレームを知り、したがって、このステップで、UEは、SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを受信するために、基地局側に対応する受信モードを採用する。

【0117】

PCellのサブフレームqはダウンリンクサブフレームであるため、基地局は、PCellのサブフレームqを介して、SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを送信することができる。PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームであるとき、基地局は、同様に、PCellのサブフレームyを介して、SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを送信することが可能であり、UEは、PCellのサブフレームyを介してスケジューリング情報UL_grantを受信して、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を確保することが可能である。

【0118】

加えて、本発明のさらに別の実施形態では、基地局が、PCellのサブフレームq内およびサブフレームy内で、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantの受信からUEによるPUSCHの送信までの待ち時間が最小であるサブフレームを選択する場合、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。このステップで、UEは、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantの受信からUEによるPUSCHの送信までの待ち時間が最小であり、かつ基地局によってPCellのサブフレームqおよびサブフレームyの中で選択されたサブフレームによって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信する。

【0119】

PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、オプションで、本実施形態は以下を含む:

【0120】

ステップ702:PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、基地局によってPCellのサブフレームyにおいて送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信し、PCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定または基地局の通知に従って、事前設定または基地局の通知によって指定されたPCell内のダウンリンクサブフレームにおいて基地局によって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信する。

【0121】

ステップ703:PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、PUSCHをSCellのサブフレームnにおいて送信する。

【0122】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供される通信方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされること効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0123】

以下の説明は、図4および図5で示された特定の実施形態によるCAシステムに関する通信方法をさらに詳述する。図6に示すように、本実施形態のCAシステムはPCellとSCellとを用いて構成され、この場合、PCellはUL/DL構成1であり、SCellはUL/DL構成2であり、数を用いてマーキングされたサブフレームはアップリンクサブフレームであり、この場合、この数は、どのダウンリンクサブフレームにおいて現在のアップリンクサブフレームのPUSCHをスケジュールするためのUL_grantが送信されるかを示す。本実施形態は、サブフレームインデックスn=2を例にとる。図6に鑑みて、PCellのサブフレーム2はアップリンクサブフレームであり、SCellのサブフレーム2はアップリンクサブフレームである。本実施形態は、以下のステップを含む：

【0124】

ステップ801:SCellのアップリンクサブフレーム2の物理アップリンク共有チャネルPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを基地局によって生成する。

【0125】

ステップ802:PCellのサブフレーム6を介して、SCellのアップリンクサブフレーム2のPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを基地局によってUEに送信する。

【0126】

ステップ803:PCellのサブフレーム6を介して基地局によって送信された、SCellのアップリンクサブフレーム2のPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantをUEによって受信する。

【0127】

ステップ804:PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、SCellのサブフレーム2においてUEによってPUSCHを送信する。

【0128】

本実施形態では、PCellのサブフレーム2はアップリンクサブフレームである。図6に示すように、PCellのサブフレーム2が対応するタイミング関係に従って、PCellのサブフレーム2が対応するUL_grantがPCellのサブフレーム6において送信される。したがって、本実施形態では、基地局は、PCellのサブフレーム6を介して、SCellのアップリンクサブフレーム2のPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。

【0129】

以下の説明は、図4および図5に示された特定の実施形態によるCAシステムに関する通信方法をさらに詳述する。図7に示すように、本実施形態のCAシステムは、PCellとSCellとを用いて構成され、この場合、PCellはUL/DL構成5であり、SCellはUL/DL構成2であり、数を用いてマーキングされたサブフレームはアップリンクサブフレームであり、この場合、この数は、どのダウンリンクサブフレームにおいて現在のアップリンクサブフレームのPUSCHをスケジュールするためのUL_grantが送信されるかを示す。本実施形態は、サブフレームインデックスn=7を例にとる。図7に鑑みて、PCellのサブフレーム7はアップリンクサブフレームであり、SCellのサブフレーム7はアップリンクサブフレームである。本実施形態は、以下のステップを含む：

【0130】

ステップ901:SCellのアップリンクサブフレーム7の物理アップリンク共有チャネルPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを基地局によって生成する。

【0131】

ステップ902:PCellのサブフレーム3を介して、SCellのアップリンクサブフレーム7のPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを基地局によってUEに送信する。

【0132】

ステップ903:PCellのサブフレーム3を介して基地局によって送信された、SCellのアップリンクサブフレーム7のPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantをUEによって受信する。

【0133】

ステップ904:PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、SCellのサブフレーム7においてUEによってPUSCHを送信する。

【0134】

本実施形態では、PCellのサブフレーム7はアップリンクサブフレームである。図7に示すように、SCellのサブフレーム7が対応するタイミング関係に従って、SCellのサブフレーム7が対応するUL_grantがSCellのサブフレーム3において送信される。したがって、基地局は、PCellのサブフレーム3を介して、SCellのアップリンクサブフレーム7のPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。

【0135】

本実施形態では、SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHのUL_grantがPCellのダウンリンクサブフレームに送信された後で、SCellのアップリンクHARQのプロセス番号は変更することになる点に留意されたい。

【0136】

図1に示された通信方法に対応して、本発明の一実施形態は、CAシステムに関するUEをさらに提供し、この場合、CAシステムはSCellとPCellとを用いて構成され、図8に示すように、このUEは、
SCellのサブフレームnを介して基地局によって送信されたPDSCH情報を受信するように構成された受信ユニットと、
フィードバックユニット11とを備え、このフィードバックユニット11は、
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
送信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セルPCellのサブフレームmもしくはサブフレームpにおいてフィードバックすることであって、一次セルPCellのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたmが、一次セルPCellのサブフレームnのPDSCH情報のACK/NACKを一次セルPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のACK/NACKをSCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、フィードバックすること、
または
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
一次セルPCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セルPCellのサブフレームpにおいてフィードバックすること、一次セルPCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、事前設定もしくは基地局の通知によって指定された一次セルPCell内のアップリンクサブフレームにおいてPDSCH情報のACK/NACKをフィードバックすること、例えば、送信されたPDSCH情報のANを、PCell内の送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするための待ち時間が最小であるアップリンクサブフレームにおいてフィードバックすること
を行うように構成され、
n、m、およびpはサブフレームインデックスである。

【0137】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供されるUEは、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellが対応するアップリンクANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、したがって、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0138】

オプションで、フィードバックユニット11は、次のことを行うようにさらに構成することができる：

【0139】

PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームであるとき、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするために、PCellのサブフレームmとサブフレームpとの間でPDSCH情報のANをフィードバックするための待ち時間が最小であるサブフレームを選択する。

【0140】

さらに、SCellのアップリンクANはPCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるため、PCellのアップリンクサブフレームがバランスのとれない数のANを送信するのを防いで、ANの試験性能を確保するために、基地局は指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することができ、指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフトを実行することは、PCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるANの数のバランスを保ちやすくし、ANの試験性能を効果的に確保し、シフトされた後のキャリアのサブフレーム構成が基地局とUEの両方によって知られる必要があり、したがって、本発明の本実施形態のUEは、図9に示すように、
学習ユニット12をさらに含み、この学習ユニット12は、SCellのワイヤレスフレームに対してPCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を学習するように構成されている、またはPCellのワイヤレスフレームに対してSCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を学習するように構成されている。

【0141】

具体的には、学習ユニット12は、基地局が、基地局の通知もしくは事前設定によって、PCellまたはSCellに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することを学習することができる。

【0142】

オプションで、受信ユニット10は、PCellのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報を受信するようにさらに構成され、この場合、PDCCH情報が、SCellのサブフレームnを介して基地局によって送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される。

【0143】

図2に示された通信方法に対応して、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する基地局をさらに提供し、この場合、CAシステムはSCellとPCellとを用いて構成され、図10に示すように、この基地局は、
SCellのサブフレームnを介してPDSCH情報をUEに送信するように構成された送信ユニット20と、
受信ユニット21とを含み、この受信ユニット21は、
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームmもしくはサブフレームpにおいて送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信することであって、PCellのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたmが、PCellのサブフレームnのPDSCH情報のACK/NACKをPCell内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するACK/NACKタイミング関係に従って決定されたpが、SCellのサブフレームnのPDSCH情報のACK/NACKをSCell内で受信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信すること、
または
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームpがアップリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームpにおいてUEによって送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信すること、およびPCellのサブフレームpがダウンリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、事前設定もしくはまたは基地局によって指定されたPCell内のアップリンクサブフレームにおいてUEによって送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信すること
を行うように構成され、
n、m、およびpはサブフレームインデックスである。

【0144】

CAシステムに関して本発明の本実施形態によって提供されるUEは、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellが対応するアップリンクANが正常にフィードバックされることを効果的に確保し、したがって、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0145】

オプションで、受信ユニット21は、次のことを行うようにさらに構成することができる:
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームであるとき、送信されたPDSCH情報のANをフィードバックするための待ち時間が最小である、PCellのサブフレームmまたはサブフレームnにおいてUEによって送信されたPDSCH情報のANを受信する。

【0146】

さらに、SCellのアップリンクANはPCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるため、PCellのアップリンクサブフレームがバランスのとれない数のANを送信するのを防いで、ANの試験性能を確保するために、基地局は、指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行することができ、指定されたキャリアに関するサブフレームレベルのシフトを実行することは、PCellのアップリンクサブフレームにおいてフィードバックされるANの数のバランスを保ちやすくし、したがって、本発明の本実施形態によって提供される基地局は、図1に示すように、
シフトユニット22をさらに含み、このシフトユニット22は、SCellのワイヤレスフレームに対してPCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行する、またはPCellのワイヤレスフレームに対してSCellのワイヤレスフレームに関するサブフレームレベルのシフト処理を実行するように構成されている。

【0147】

さらに、シフトされた後にキャリアのサブフレーム構成が基地局とUEの両方によって知られるようにするために、送信ユニット20は、シフト処理に関する通知をUEに送信することも可能である。

【0148】

オプションで、送信ユニット20は、PCellのサブフレームnを介して物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)情報を送信するようにさらに構成され、この場合、PDCCH情報がSCellのサブフレームnを介して送信されたPDSCH情報をスケジュールするために使用される。

【0149】

オプションで、受信ユニット20は、PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、SCellのサブフレームnのPDSCHをスケジュールしない。

【0150】

図4に示された通信方法に対応して、本発明の一実施形態は、CAシステムに関する基地局をさらに提供し、この場合、CAシステムは、SCellとPCellとを用いて構成され、図12に示すように、この基地局は、
SCellのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成するように構成された生成ユニット30と、
スケジューリングユニット31とを含み、このスケジューリングユニット31は、
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームqもしくはサブフレームyを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信することであって、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、送信すること、
または
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、PCellのサブフレームqを介して、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信すること、およびPCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは局所的に獲得された情報に従って、事前設定もしくは局所的に獲得された情報によって指定されたPCell内のダウンリンクサブフレームを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信すること
を行うように構成され
n、q、およびyはサブフレームインデックスである。

【0151】

CAシステムに関して本実施形態によって提供される基地局は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0152】

オプションで、PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームであるとき、スケジューリングユニット31は、次のことを行うようにさらに構成することが可能である：
PCellのサブフレームqとサブフレームyとの間で、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantの受信からUEによるPUSCHの送信までの待ち時間が最小であるサブフレームを選択し、PUSCHのスケジューリング情報UL_grantをUEに送信する。

【0153】

図5に示された通信方法に対応して、本発明の一実施形態は、CAシステムに関するUEをさらに提供し、この場合、CAシステムは、SCellとPCellとを用いて構成され、図13に示すように、このUEは、
受信ユニット40であって、
PCellのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームqにおいてもしくはサブフレームyにおいて基地局によって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信することであって、PCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたqが、PCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスであり、SCellのサブフレームnが対応するUL_grantタイミング関係に従って決定されたyが、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信すること、
または
PCellのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、
PCellのサブフレームyがダウンリンクサブフレームである場合、基地局によってPCellのサブフレームyにおいて送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信すること、およびPCellのサブフレームyがアップリンクサブフレームである場合、事前設定もしくは基地局の通知に従って、事前設定もしくは基地局の通知によって指定されたPCell内のダウンリンクにおいて基地局によって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信すること
を行うように構成され、
n、q、およびyがサブフレームインデックスである
受信ユニット40と、
PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、PUSCHをSCellのサブフレームnにおいて送信するように構成された送信ユニット41と
を含む。

【0154】

CAシステムに関して本実施形態によって提供されるUEは、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保して、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0155】

オプションで、受信ユニット40は、次のことを行うように構成することができる：
PUSCHのスケジューリング情報UL_grantの受信からUEによるPUSCHの送信までの待ち時間が最小であり、かつ基地局によってPCellのサブフレームqおよびサブフレームyの中で選択されたサブフレームによって送信された、SCellのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信する。

【0156】

本発明の一実施形態は、UEに基づく、CAシステムに関する通信方法を提供する。図14に示すように、本実施形態は、以下のステップを含む：

【0157】

ステップ1401:二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報を受信する。

【0158】

ステップ1402:一次セルのサブフレームkにおいて、送信されたPDSCH情報のACK/NACKをフィードバックし、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って決定されたkは、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0159】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は一次セルのTDD UL/DL構成であるか、または第1の基準TDD UL/DL構成はTDD UL/DL構成5である。

【0160】

例えば、図15に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成1であり、二次セルはTDD UL/DL構成2であり、両方のセルはデータ伝送のための1個のUEに集約されると仮定し、二次セルのPDCCHが対応するPDSCHは一次セルに送信されると仮定し、すなわち、クロスキャリアスケジューリングシナリオでは、アップリンクACK/NACKは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。このように、二次セルのサブフレームnがダウンリンク0、1、4、5、6、または9であるとき、対応する一次セルのサブフレームnもダウンリンクサブフレームであり、この場合、一次セルのサブフレームnは、キャリアを横断させることによって、二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールするために使用可能であり、PDSCHが対応するACK/NACKのフィードバックタイミングは、一次セルのタイミング関係に従って設定可能であり、すなわち、第1の基準TDD UL/DL構成は一次セルのTDD UL/DL構成である。具体的には、二次セルのサブフレーム5および6のPDSCHが対応するACK/NACKは、一次セルのサブフレーム2に関し、二次セルのサブフレーム8のPDSCHが対応するACK/NACKフィードバックは一次セルのサブフレーム3に関する、等々である。第1の基準TDD UL/DL構成はTDD UL/DL構成5、すなわち、9個のダウンリンクサブフレームおよび1個のアップリンクサブフレームの構成であることをさらに含む。そのサブフレームnがダウンリンクサブフレーム3および8である一次セルの場合、対応する一次セルのサブフレームnはアップリンクサブフレームであるのに対して、基地局はそのサブフレームにおいてUEのPDSCHをスケジュールせず、したがって、UEは、基地局がサブフレーム3および8のPDSCHをスケジュールしないと仮定することができる。

【0161】

オプションで、一次セルおよび二次セルが異なるTDD UL/DL構成を有し、以下の条件、すなわち、第1のサブフレームに関して、一次セルのサブフレームはアップリンクサブフレームであるのに対して、二次セルのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、第2のサブフレームに関して、一次セルのサブフレームはダウンリンクサブフレームであるのに対して、二次セルのサブフレームはアップリンクサブフレームである(逆もまた同様)という条件が存在する場合、二次セルのアップリンクACK/NACKを、一次セルまたは二次セルのタイミングに従ってフィードバックすることができず、ACK/NACKは、TDD UL/DL構成5のアップリンクACK/NACKタイミングに従って、二次セルによってフィードバックされうる。例えば、一次セルは構成2であり、二次セルは構成3であるか、もしくは一次セルは構成2であり、二次セルは構成4であるか、さらにまたは一次セルは構成1であり、二次セルは構成3である。

【0162】

この技術的な方法では、ACK/NACKのリソースは容易に割り振られるが、これは、二次セルがその独自のタイミング関係に従って一次セル内でACK/NACKをフィードバックする場合、ACK/NACKリソース競合が存在する可能性があり、例えば、二次セルのサブフレーム9が対応するACK/NACKがその独自のタイミング関係に従って一次セルのサブフレーム7にフィードバックされる場合、基地局はその競合を解決することを要求されるが、これは一次セルのサブフレーム7はサブフレーム9に関する暗示的なACK/NACKリソースを予約しないためであり、逆に、二次セルのサブフレーム9が対応するACK/NACKが一次セルのタイミング関係に従って一次セルのサブフレーム3においてフィードバックされる場合、基地局はACK/NACKリソース競合を解決するようにスケジュールされないことになるが、これは、一次セルのサブフレーム3はサブフレーム9に関する暗示的なACK/NACKリソースを予約しないためである。さらに、サブフレーム9が対応するACK/NACKをサブフレーム3にフィードバックする待ち時間が4であるのに対して、そのACK/NACKをサブフレーム7にフィードバックする待ち時間は8であるなど、ACK/NACKフィードバック待ち時間は短縮される。二次セルのサブフレーム3および8の場合、基地局によってスケジュールしないポリシーが採用されるが、これは容易に実施可能であり、二次セルは、一次セルの完全なタイミング関係一式に従って、アップリンクACK/NACKをフィードバックすることができる。

【0163】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームセットまたはパブリックアップリンクサブフレームサブセットを一次セル内および二次セル内で同時に使用し、他のサブフレームは、ダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成である。

【0164】

例えば、図16に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成1であり、二次セルはTDD UL/DL構成3であり、それらの2個のセルはデータ伝送のための1個のUEに集約されると仮定し、アップリンクACK/NACKは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。サブフレーム4は一次セルに関するダウンリンクサブフレームであり、二次セルに関するアップリンクサブフレームであり、逆に、サブフレーム7および8は一次セルに関するアップリンクサブフレームであり、二次セルに関するダウンリンクサブフレームであるため、一次セルのアップリンクACK/NACKは、その独自のタイミングに従って設定可能であるが、二次セルのアップリンクACK/NACKタイミングは、二次セルのタイミングまたは一次セルのタイミングのいずれにも従わずに完全に設定可能である。この状況で、二次セルのACK/NACKタイミングは第1の基準タイミングに従って設定可能であり、第1の基準タイミングは、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームを一次セル内および二次セル内で同時に使用することができ、他のサブフレームはダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成のアップリンクACK/NACKのタイミング関係であり、例えば、図16の基準構成1は構成4であり、すなわち、一次セル内および二次セル内の同時のパブリックアップリンクサブフレームは、アップリンクサブフレーム2および3であり、他のサブフレームはダウンリンクサブフレームであるか、または第1の基準タイミングは、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームセットのサブセットを一次セル内および二次セル内で同時に使用することが可能であり、他の8個のサブフレームは、ダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成のアップリンクACK/NACKのタイミング関係であり、例えば、図16の基準構成2は構成5であり、すなわち、一次セル内および二次セル内の同時のパブリックアップリンクサブフレームセットはアップリンクサブフレーム2および3を含み、そのうちの1個のサブフレームはアップリンクサブフレーム2であってよく、他の9個のサブフレームはすべてダウンリンクサブフレームである。この解決策は、完全な基準構成一式に従って、二次セルにアップリンクACK/NACKをフィードバックさせることが可能である。

【0165】

オプションで、二次セルのダウンリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、それらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成から二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成を決定するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って決定されたkが、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである、決定するステップをさらに含む。

【0166】

例えば、図17に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成1であり、二次セルはTDD UL/DL構成2であり、それらの2個のセルはデータ伝送のための1個のUEに集約され、アップリンクACK/NACKは一次セル内でフィードバックされなければならない。このように、二次セルのダウンリンクサブフレーム4および9は、第1のグループを形成することができ、残りのダウンリンクサブフレームは第2のグループを形成する。第1のグループサブフレームのアップリンクACK/NACKは、第1の基準TDD UL/DL構成の第1のタイプのACK/NACKタイミング関係に従ってフィードバック可能であり、例えば、第1のタイプの第1の基準TDD UL/DL構成は一次セルの構成または他の構成であり、第2のグループサブフレームのアップリンクACK/NACKは、第1の基準TDD UL/DL構成の第2のタイプのACK/NACKタイミング関係に従ってフィードバック可能であり、例えば、第2のタイプの第1の基準TDD UL/DL構成は、二次セルの構成または他の構成である。この解決策は、二次セルのあるダウンリンクサブフレームに対してACK/NACKフィードバックの待ち時間を短縮する。

【0167】

オプションで、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、一次セルのサブフレームnにおいて基地局によって送信されたPDCCHを受信するステップであって、PDCCHが二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールするために使用される、受信するステップをさらに含む。

【0168】

本発明の一実施形態は、前述の方法を実行するためのユーザ装置を提供する。図18に示すように、ユーザ装置は、
二次セルのサブフレームnを介して基地局によって送信された物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報を受信するように構成された受信ユニット1801と、
処理ユニット1802であって、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスkを決定するように構成された処理ユニット1802と、
処理ユニット1802によって決定されたサブフレームkにおいて、受信ユニット1801によって受信されたPDSCH情報のACK/NACKを一次セル内でフィードバックするように構成された送信ユニット1803と
を含む。

【0169】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は一次セルのTDD UL/DL構成であるか、または第1の基準TDD UL/DL構成はTDD UL/DL構成5である。

【0170】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームセットまたはパブリックアップリンクサブフレームサブセットを一次セル内および二次セル内で同時に使用し、他のサブフレームは、ダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成である。

【0171】

オプションで、二次セルのダウンリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、処理ユニットは、この少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成から二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成を決定するようにさらに構成され、具体的には、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従って決定されたkが、一次セル内で、二次セルのサブフレームnが対応するACK/NACKをフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0172】

オプションで、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、受信ユニットが、一次セルのサブフレームnにおいて基地局によって送信されたPDCCHを受信するように構成され、PDCCHが二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールするために使用される。

【0173】

ユーザ装置の効果に関して、実施形態の説明を参照することができる。

【0174】

本発明の一実施形態は、UEに基づく、CAシステムに関する通信方法を提供する。図19に示すように、本実施形態は、以下のステップを含む：

【0175】

ステップ1901:二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報をユーザ装置に送信する。

【0176】

ステップ1902:一次セルのサブフレームkにおいて、ユーザ装置によってフィードバックされた、送信されたPDSCH情報のACK/NACKを受信し、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従ってユーザ装置によって決定されたkは、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0177】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は一次セルのTDD UL/DL構成であるか、または第1の基準TDD UL/DL構成はTDD UL/DL構成5である。

【0178】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームセットまたはパブリックアップリンクサブフレームサブセットを一次セル内および二次セル内で同時に使用し、他のサブフレームはダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成である。

【0179】

オプションで、二次セルのダウンリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成に従って決定され、かつそれらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成からユーザ装置によって決定されたkは、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0180】

オプションで、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、一次セルのサブフレームnにおいて基地局によって送信されたPDCCHを受信するステップであって、PDCCHが二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールするために使用される、受信するステップをさらに含む。

【0181】

オプションで、一次セルのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、二次セルのサブフレームnのPDSCHはスケジュールされない。

【0182】

本解決策の効果に関して、図14を参照することができる。

【0183】

本発明の一実施形態は、前述の方法を実行するための基地局を提供する。図20に示すように、基地局は、
二次セルのサブフレームnを介して物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH情報をユーザ装置に送信するように構成された送信ユニット2001と、
受信ユニット2002とを含み、この受信ユニット2002は、一次セルのサブフレームkにおいて、受信ユニット2001によって受信され、ユーザ装置によってフィードバックされたPDSCH情報のACK/NACKを受信するように構成され、第1の基準TDD UL/DL構成のACK/NACKタイミング関係に従ってユーザ装置によって決定されたkが、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0184】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、アップリンクサブフレームとして、パブリックアップリンクサブフレームセットまたはパブリックアップリンクサブフレームサブセットを一次セル内および二次セル内で同時に使用し、他のサブフレームはダウンリンクサブフレームのTDD UL/DL構成である。

【0185】

オプションで、二次セルのダウンリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成に従って決定され、かつそれらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成からユーザ装置によって決定されたkは、二次セルのサブフレームnのACK/NACKを一次セル内でフィードバックするサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0186】

オプションで、一次セルのサブフレームnがダウンリンクサブフレームである場合、送信ユニットが、一次セルのサブフレームnにおいてPDCCHをユーザ装置に送信するようにさらに構成され、PDCCHが二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールするために使用される。

【0187】

オプションで、一次セルのサブフレームnがアップリンクサブフレームである場合、送信ユニットは、二次セルのサブフレームnのPDSCHをスケジュールしない。

【0188】

本解決策の効果に関して、図14を参照することができる。

【0189】

本発明の一実施形態は、UEに基づく、CAシステムに関する通信方法を提供する。図21に示すように、本実施形態は以下のステップを含む：

【0190】

ステップ2101:ユーザ装置の二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成する。

【0191】

ステップ2102:一次セルのサブフレームjを介してPUSCHのスケジューリング情報UL_grantをユーザ装置に送信し、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係に従って決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0192】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係は、UL_grantが対応するPUSCHのタイミング関係、またはPUSCHが対応するPHICHのタイミング関係を含み、この場合、PHICHはダウンリンクACK/NACKである。

【0193】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、一次セルのTDD UL/DL構成であるか、または二次セルのTDD UL/DL構成であるか、またはTDD UL/DL構成0であるか、またはTDD UL/DL構成6であるか、またはTDD UL/DL構成1である。

【0194】

オプションで、TDD UL/DL構成の少なくとも1つのHARQプロセスに関するアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部に従って決定されたjは、二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。第1の基準TDD UL/DL構成は構成0または6でありうる。

【0195】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成の少なくとも1つのアップリンクインデックスに関するアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部またはすべてのアップリンクスケジューリングタイミング関係に従って決定されたjは、二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。第1の基準TDD UL/DL構成は構成0でありうる。

【0196】

(以下のUE側の方法および両側装置を含めて)本実施形態の方法(ステップ2101および2102)は、動的なサブフレームシナリオにさらに適用可能である。具体的には、単一のセル(すなわち、シングルキャリア)を例にとる。TDD UL/DL構成がブロードキャスティング情報によって通知されるとき、TDD構成は、下位互換性TDD構成とも呼ばれ、通知された現在の構成が構成2である場合、すなわち、DL:ULが4:1(ダウン、ダウン、アップ、ダウン、ダウン、ダウン、ダウン、アップ、ダウン、ダウン)である場合、進化するTDDシステムは動的なサブフレーム技術を導入することになり、すなわち、構成2内のあるサブフレームは、アップリンクまたはダウンリンク、例えば、構成2内のサブフレーム3および4に動的に、すなわち、ダウン、ダウン、アップ、動的ダウン、ダウン、ダウン、アップ、動的ダウン(「動的」は動的なサブフレームを示す)に設定可能であり、動的なサブフレーム基地局は、アップリンクデータPUSCHまたはアップリンクACK/NACKを送信するようにUEをスケジュールすることができ、そうでない場合、UEは、デフォルトに従って、ダウンリンクサブフレームに関してPDCCHおよび他のダウンリンク制御チャネルを試験する。ある時点でアップリンクになるように動的なサブフレームが使用されると、当初の時間系列に基づいてその動的なサブフレームにおいて送信されたUL_grantは送信されず、当初の時間系列を、第1の時間系列、すなわち、ブロードキャスティング情報に基づいて決定されたTDD UL/DL構成によって決定された時間系列として示すことが可能であり、例えば、構成2のアップリンクスケジュール時間系列は、動的なサブフレームであり、かつアップリンクとして使用され、第1の時間系列に基づくサブフレーム2および7が対応するUL_grantは送信されない。この時点で、本実施形態の第1の基準TDD UL/DL構成のタイミング関係に類似した第2の時間系列を導入することが可能であり、アップリンクスケジュールとPHICHフィードバック時間系列とを決定するためにこの第2の時間系列が使用される。

【0197】

例えば、図22に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成0であり、二次セルはTDD UL/DL構成3であり、両方のセルはデータ伝送のための1つのUEに集約されると仮定し、二次セルのPDCCHが対応するUL_grantは一次セル内で、すなわち、アップリンククロスキャリアスケジューリングシナリオで送信されると仮定し、物理HARQインジケータチャネル(Physical HARQ Indicator Channel、PHICH)とも呼ばれるダウンリンクACK/NACKは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。この時点で、二次セルが二次セルのアップリンクスケジューリングタイミングに従ってUL_grantを送信する場合、スケジューリングサブフレーム2のUL_grantの送信サブフレームはサブフレーム8であるが、一次セルのサブフレーム8はアップリンクサブフレームであり、UL_grantを送信できず、一次セルのサブフレーム4はダウンリンクであり、一次セルは二次セルのアップリンクサブフレーム4のアップリンクスケジューリングタイミングを有さないため、二次セルは、一次セル、もしくは二次セルの完全なアップリンクスケジューリングタイミング一式に従って、UL_grantまたは対応するPHICHを送信することができない。このように、二次セルは、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミングに従って、UL_grantと対応するPHICHとを送信することができ、第1の基準TDD UL/DL構成は構成0または6でありうる。図23に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成0であり、二次セルはTDD UL/DL構成1であり、両方のセルはデータ伝送のための1つのUEに集約され、二次セルのPDCCHが対応するPDSCHは一次セルに、すなわち、クロスキャリアスケジューリングシナリオで送信されると仮定し、PHICHは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。この時点で、二次セルは、一次セルのアップリンクタイミング関係に従ってUL_grantと対応するPHICHとを送信する。具体的には、一次セルのアップリンクスケジューリングタイミングは、閉鎖サイクルモードである。サブフレーム2のデータパケットPUSCHのHARQプロセスのアップリンクタイミングが{(5または6)→2, 6→3, 0→4, 0→7, 1→8, 5→9, 5→2}であり、中括弧内の第1の項が、初期伝送パケットPUSCHに対するUL_grantのタイミングであり、残りの項のそれぞれが初期伝送パケットの再伝送パケットPUSCHに対するPHICHのタイミングであるHARQプロセスを例にとる。二次セルが、一次セルのタイミングに従ってUL_grantとPHICHとを送信する場合、タイミングは{(5または6)→2, 6→3, 0→7, 1→8, 5→2}、もしくは{5→2, 6→3, 0→7, 1→8, 5→2}、または{6→2, 6→3, 0→7, 1→8, 5→2}であり、第1の項は、初期伝送パケットPUSCHに対するUL_grantのタイミングであり、残りの項のそれぞれは、初期伝送パケットの再伝送パケットPUSCHに対するPHICHのタイミングである。上記に基づいて、3つのタイミングは、一次セルのTDD構成0内のサブフレーム2のHARQプロセスのアップリンクタイミングの一部であり、二次セルのサブフレーム4および9は両方ともダウンリンクサブフレームであり、二次セルは一次セルのアップリンクタイミングに従って、UL_grantと対応するPHICHとを送信する必要がない。より具体的には、3つのタイミングの後の2つは、UL_grant内でアップリンクインデックスの2つタイミングセットのうち1つのセット、すなわち、{(5または6)→2}の一部だけを使用し、すなわち、5→2または6→2であり、一次セルのアップリンクサブフレームの数はダウンリンクサブフレームの数より多いため、その場合、UL_grant内のアップリンクインデックスフィールドは、UL_grantに2個のアップリンクサブフレームをスケジュールさせることが必要とされ、二次セルのアップリンクサブフレームおよびダウンリンクサブフレームの比率は4:6であり、すなわち、アップリンクインデックスは必要とされず、その場合、一次セルのアップリンクインデックスの2つのタイミングセットのうちの1つのセットを決定すれば十分であるか、またはアップリンクインデックスの2つのタイミングセットを採用するとき、アップリンクインデックスフィールドを二次セルのUL_grantに追加することだけを必要とし、この場合、このフィールドは、新しく追加されたビット、スクランブリングコード、またはUL_grantのダウンリンク割当てインデックス(DAI、Downlink Assignment Index)の再使用など、現在のビットの再使用であってよく、この例では、一次セル(UL/DL構成0、アップリンクサブフレームおよびダウンリンクサブフレームの6:4の比率)+二次セル(UL/DL構成6、アップリンクサブフレームおよびダウンリンクサブフレームの5:5の比率)を参照することができ、構成6のそれぞれのアップリンクサブフレームはダウンリンクサブフレームが対応する、1個のアップリンクACK/NACKをフィードバックすることだけが必要であるため、その場合、二次セルのUL_grant内のDAIは、アップリンクインデックスとして再使用されうる。

【0198】

同様に、下位互換性TDD UL/DL構成は構成2であり、動的なサブフレームが存在し、ワイヤレスフレームの10個のサブフレームの方向が、それぞれ、ダウン、ダウン、アップ、動的ダウン、ダウン、ダウン、アップ、動的ダウンであり、進化型UEの場合、時間系列関係は第2の時間系列に依存する可能性があり、例えば、第2の時間系列は、第1の基準TDD UL/DL構成に類似して、アップリンクスケジューリングおよびPHICHフィードバック時間系列を決定するために使用されると仮定する。例えば、第2の時間系列はTDD UL/DL構成0のタイミング関係であってよい。この状況で、UEは、TDD UL/DL構成0の少なくとも1つのHARQプロセスのアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部に従って、アップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームを決定することができる。さらに、UEは、TDD UL/DL構成0の少なくとも1つのアップリンクインデックスのアップリンクスケジューリングタイミング関係内のタイミング関係の一部またはすべてのタイミング関係に従って、アップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームを決定することができる。詳細な例に関して、一次セルのタイミングが、前述の構成2など、下位互換性TDD UL/DL構成のタイミングとして理解され、二次セルのタイミングが、前述の構成0によって決定されたタイミングなど、前述の第2の時間系列によって決定されたタイミングとして理解されることを除いて、一次セルおよび二次セルに関する前述の例を参照することができる。

【0199】

別の例の場合、図24に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成0であり、二次セルはTDD UL/DL構成2であり、両方のセルはデータ伝送のための1個のUEに集約されると仮定し、二次セルのPUSCHが対応するUL_grantが一次セルに、すなわち、クロスキャリアスケジューリングシナリオで送信されると仮定し、PHICHは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。二次セルが、その独自のアップリンクスケジューリングタイミングに従ってUL_grantと対応するPHICHとを送信する場合、この送信は、サブフレーム3および8において実行される。しかし、一次セルのサブフレーム3および8は、両方ともアップリンクサブフレームであり、UL_grantとPHICHとを送信できない。この時点で、一次セルのアップリンクスケジューリングタイミングが採用される場合、アップリンクHARQの往復時間は比較的長いが、これは、TDD UL/DL構成0のアップリンクスケジューリングタイミングが循環モードを採用するためである。したがって、二次セルは、基準構成に従ってUL_grantと対応するPHICHとを送信することが可能であり、基準構成はTDD UL/DL構成1であってよく、すなわち、アップリンクHARQの短い往復時間を確保するために、二次セルのアップリンクサブフレーム2および7のUL_grantとPHICHとは、それぞれ、一次セルのサブフレーム6および1に送信可能である。

【0200】

オプションで、一次セルおよび二次セルが異なるTDD UL/DL構成を有し、以下の条件、すなわち、第1のサブフレームの場合、一次セルのサブフレームはアップリンクサブフレームであるのに対して、二次セルのサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、第2のサブフレームの場合、一次セルのサブフレームはダウンリンクサブフレームであるのに対して、二次セルのサブフレームはアップリンクサブフレームである(逆もまた同様)という条件が存在する場合、二次セルのアップリンクスケジューリングを一次セルまたは二次セルのアップリンクスケジューリングタイミングに従ってスケジュールされることはできず、二次セルは、TDD UL/DL構成1のスケジューリングタイミングに従ってスケジュールされうる。例えば、一次セルは構成2であり、二次セルは構成3であるか、もしくは一次セルは構成2であり、二次セルは構成4であり、さらにまたは一次セルは構成1であり、二次セルは構成3である。

【0201】

オプションで、一次セルまたは二次セルのアップリンクHARQの往復待ち時間が10個のサブフレームよりもより大きい場合、二次セルは、TDD UL/DL構成1のアップリンクスケジューリングタイミングに従ってアップリンクスケジューリングを実行することができる。具体的には、TDD UL/DL構成1から5のアップリンクHARQの往復待ち時間、すなわち、サブフレームのPUSCH初期伝送パケットからその初期伝送パケットが対応する再伝送パケットの第1の送信までの待ち時間は10個のサブフレームである。TDD UL/DL構成0または6の場合、アップリンクHARQの往復待ち時間は10個のサブフレームよりも大きい。構成0または6が、今後、第1の基準TDD UL/DL構成として使用される場合、二次セルのいくつかのPUSCH再伝送パケットの送信時間は、二次セル内のアップリンクサブフレームではなく、二次セルは、TDD UL/DL構成1のアップリンクスケジューリングタイミングに従って、すなわち、TDD UL/DL構成1を第1の基準TDD UL/DL構成と見なして、アップリンクスケジューリングを実行することができる。

【0202】

オプションで、二次セルのアップリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、それらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成から、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成を決定するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリング関係に従って決定されたjが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、決定するステップをさらに含む。

【0203】

例えば、図25に示すように、一次セルはTDD UL/DL構成2であり、二次セルはTDD UL/DL構成1であり、両方のセルはデータ伝送のための1個のUEに集約されると仮定し、二次セルのPDCCHが対応するPDSCHが一次セルに、すなわち、クロスキャリアスケジューリングシナリオで送信されると仮定し、PHICHは一次セル内でフィードバックされなければならないと仮定する。二次セルのアップリンクサブフレーム3および8は第1のサブフレームグループを形成し、アップリンクサブフレーム2および7は第2のサブフレームグループを形成し、第1のサブフレームグループのアップリンクスケジューリングタイミングは、すなわち、UL_grantと対応するPHICHとを、それぞれ、一次セルのサブフレーム9および4において送信するために、二次セルのアップリンクスケジューリングタイミング(第2の基準TDD UL/DL構成)に従って実行可能であると仮定し、この時点で、PHICHを送信することができないのは、一次セルが下位互換性システムのPHICHリソースを有さないためであり、すなわち、一次セルのサブフレーム8および3においてそれぞれUL_grantと対応するPHICHとを送信し、短いUL_grantスケジューリング待ち時間と、一次セルの対応するサブフレームが下位互換性システムのPHICHリソースを有することとを確保するために、第2のサブフレームグループのアップリンクスケジューリングタイミングを一次セルのアップリンクスケジューリングタイミング(第3の基準TDD UL/DL構成)に従って実行することが可能である。

【0204】

CAシステムに関して本実施形態によって提供される方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保して、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0205】

本発明の一実施形態は、前述の方法を実行するための、CAシステムに関する基地局を提供し、この基地局は、以下を含む：

【0206】

ユーザ装置の二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHをスケジュールするためのスケジューリング情報UL_grantを生成するように構成され、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングのタイミング関係に従って、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスjを決定するように構成された処理ユニット

【0207】

一次セルのサブフレームjに従って、処理ユニットによって生成されたUL_grantをユーザ装置に送信するように構成された送信ユニット

【0208】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係は、UL_grantが対応するPUSCHのタイミング関係、またはPUSCHが対応するPHICHのタイミング関係を含み、この場合、PHICHはダウンリンクACK/NACKである。

【0209】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、一次セルのTDD UL/DL構成、または二次セルのTDD UL/DL構成、またはTDD UL/DL構成0、またはTDD UL/DL構成6、またはTDD UL/DL構成1である。

【0210】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成6である場合、処理ユニットは、具体的には、TDD UL/DL構成6の少なくとも1つのHARQプロセスに関するアップリンクスケジューリングタイミング関係のうちの一部に従って、二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスjを決定するように構成されている。

【0211】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成0である場合、処理ユニットは、具体的には、TDD UL/DL構成0の少なくとも1つのアップリンクインデックスプロセスのアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部またはすべてのアップリンクスケジューリングタイミング関係に従って、二次セルのアップリンクサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスを決定するように構成されている。

【0212】

オプションで、二次セルのアップリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、処理ユニットは、それらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成から二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成を決定するようにさらに構成され、具体的には、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリング関係に従って、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスjを決定するように構成されている。

【0213】

CAシステムに関して本実施形態によって提供される基地局は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0214】

本発明の一実施形態は、ユーザ装置に基づく、CAシステムに関する通信方法を提供する。本実施形態は、以下のステップ、すなわち、
一次セルのサブフレームjにおいて基地局によって送信された、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信するステップであって、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングのタイミング関係に従って決定されたjが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信するステップと、
PUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、二次セルのサブフレームnにおいてPUSCHを送信するステップと
を含む。

【0215】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係は、UL_grantが対応するPUSCHのタイミング関係、またはPUSCHが対応するPHICHのタイミング関係を含み、この場合、PHICHはダウンリンクACK/NACKである。

【0216】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、一次セルのTDD UL/DL構成、または二次セルのTDD UL/DL構成、またはTDD UL/DL構成0、またはTDD UL/DL構成6、またはTDD UL/DL構成1である。

【0217】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成6である場合、TDD UL/DL構成6の少なくとも1つのHARQプロセスのアップストリームスケジューリングタイミング関係の一部に従って決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0218】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成0である場合、TDD UL/DL構成6の少なくとも1つのアップリンクインデックスのアップストリームスケジューリングタイミング関係の一部またはすべてのアップストリームスケジューリングタイミング関係に従って決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0219】

オプションで、二次セルのアップリンクサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、それらの少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成から二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成を決定するステップであって、二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリング関係に従って決定されたjが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、決定するステップをさらに含む。

【0220】

CAシステムに関する本実施形態によって提供される方法は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0221】

本発明の一実施形態は、前述の方法を実行するための、CAシステムに関するユーザ装置を提供し、このユーザ装置は、
一次セルのサブフレームjにおいて基地局によって送信された、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを受信するように構成された受信ユニットであって、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングのタイミング関係に従って基地局によって決定されたjが、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである、受信ユニットと、
処理ユニットのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantに従って、二次セルのサブフレームnにおいてPUSCHを送信するように構成された送信ユニットと
を含む。

【0222】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係は、UL_grantが対応するPUSCHのタイミング関係、またはPUSCHが対応するPHICHのタイミング関係を含み、この場合、PHICHはダウンリンクACK/NACKである。

【0223】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成は、一次セルのTDD UL/DL構成、または二次セルのTDD UL/DL構成、またはTDD UL/DL構成0、またはTDD UL/DL構成6、またはTDD UL/DL構成1である。

【0224】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成6である場合、TDD UL/DL構成6の少なくとも1つのHARQプロセスのアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部に従って決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0225】

オプションで、第1の基準TDD UL/DL構成がTDD UL/DL構成0である場合、TDD UL/DL構成6の少なくとも1つのアップリンクインデックスのアップリンクスケジューリングタイミング関係の一部またはすべてのアップリンクスケジューリングタイミング関係に従って決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0226】

オプションで、二次セルのサブフレームが少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に対応する場合、少なくとも2つのタイプの第1の基準TDD UL/DL構成に従って基地局によって決定され、かつ二次セルのサブフレームnが対応する第1の基準TDD UL/DL構成のアップリンクスケジューリングタイミング関係によって決定されたjは、二次セルのサブフレームnのPUSCHのスケジューリング情報UL_grantを送信するサブフレームのサブフレームインデックスである。

【0227】

CAシステムに関して本実施形態によって提供されるユーザ装置は、それぞれのキャリアが別個のUL/DL構成を有するCAシステム内で、SCellのPUSCHが正常にスケジュールされることを効果的に確保し、基地局とUEとの間の正常な通信を効果的に確保することが可能である。

【0228】

本実施形態の方法のプロセスのすべてまたは一部は、関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実施可能である点を当業者は理解されたい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶可能である。プログラムが実行されるとき、本実施形態の方法のステップが実行される。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体であってよい。

【0229】

前述の説明は、本発明の単なる特定の実施形態であるが、本発明の保護範囲を限定することは意図されない。本発明で開示された技術範囲内で当業者によって容易に理解されるいずれの改変形態または置換形態も本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を条件とすべきである。

【符号の説明】

【0230】

10 受信ユニット
11 フィードバックユニット
12 学習ユニット
20 送信ユニット
21 受信ユニット
22 シフトユニット
30 生成ユニット
31 スケジューリングユニット
40 受信ユニット
41 送信ユニット
1801 受信ユニット
1802 処理ユニット
1803 送信ユニット
2001 送信ユニット
2002 受信ユニット

【図1】

【図2】

【図4】

【図5】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図3】

【図6】

【図7】

【図15】

【図16】

【図17】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】