(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1から
図5を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る発光表示装置を、電子機器としての腕時計に適用した場合について説明するが、本発明を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
【0013】
図1は、本実施形態に係る腕時計の正面図であり、
図2は、
図1におけるII−II線に沿う要部断面図であり、
図3は、
図1におけるIII−III線に沿う要部断面図である。なお、
図2及び
図3において、破線は光源部である紫外線発光素子9(
図2等参照、後述)から出力された光の経路を示している。
本実施形態に係る腕時計100は、電気的な駆動により指針11(時針11a、分針11b)を回転させて時刻を表示するものである。
【0014】
この腕時計100は、中空の短柱形状に形成された本体ケース1を備えている。本実施形態では、本体ケース1は、ほぼ円筒状に形成されている。
この本体ケース1の上下両端部(
図1において上下端部)、つまり時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部2が形成されている。
【0015】
また、本体ケース1の外周部には、時刻合わせの指示、光源部である紫外線発光素子9(
図2等参照、後述)の点灯等を行うための種々の操作指示が入力される複数の操作ボタン3が設けられている。なお、操作ボタン3の数や配置等は図示例に限定されない。
【0016】
本体ケース1は、腕時計100の表面側(視認側、
図2及び
図3において上側)の開口部と、本体ケース1の裏面側(
図2及び
図3において下側)の開口部とを有している。そして、本体ケース1の表面側開口部には、透明なガラス等の材料で形成された風防部材4が防水リング4aを介して表面側開口部を閉塞するように取り付けられている。一方、本体ケース1の裏面側開口部には、裏蓋部材5が防水リング5aを介して裏面側開口部を閉塞するように取り付けられている。
【0017】
風防部材4の裏面側(視認側とは反対側、
図2及び
図3において下側)には、半透過性の反射部である第2の光反射部41が設けられている。第2の光反射部41は、後述する紫外線発光素子9(
光源部)及び第1の光反射部84よりも視認側に配置され、第1の光反射部84によって反射された光が入射すると、この入射した光を拡散させて視認側とは反対側に拡散反射(乱反射)させ、少なくとも発光部83に向けて照射するものである。
第2の光反射部41は、例えば風防部材4の裏面側の表面にアルミニウムやクロム等の金属を蒸着することによりほぼ均一な膜厚となるように形成された金属蒸着層である。なお、第2の光反射部41を形成する材料はここに例示したものに限定されない。また、第2の光反射部41を形成する手法は蒸着に限定されず、被膜や層を形成するための各種手法を用いることができる。
なお、第2の光反射部41には第1の光反射部84によって反射された光のみならず、光源部である紫外線発光素子9から直接入射した光や文字板7等、他の部材により反射された光も入射するようになっており、第2の光反射部41は、これらの光についても拡散させて視認側とは反対側に拡散反射(乱反射)させるようになっている。また、第2の光反射部41は発光部83のみでなく、第1の光反射部84や文字板7等に対しても光を反射させる。このため、紫外線発光素子9から照射された光は、第2の光反射部41の下で様々な経路で反射を繰り返し、各発光部83に広く均一な光を照射することができる。
【0018】
本体ケース1の内部には、例えば樹脂等によって形成されたハウジング6が設けられている。ハウジング6には、指針11である時針11a、分針11bを運針させる時計ムーブメント、各種電子部品を実装した回路基板(いずれも図示せず)等が組み込まれている。
【0019】
ハウジング6の上側(視認側、
図2及び
図3において上側)には、文字板7が配置されている。
本実施形態において腕時計100は、指針11(時針11a、分針11b)を備えるアナログ式の腕時計である。文字板7のほぼ中央部には、図示しない貫通孔が設けられており、この貫通孔には時計ムーブメントの内部機構側から風防部材4の設けられている側(
図2及び
図3において上側)に向けて指針11(時針11a、分針11b)を支持する軸部材12が挿通されている。この軸部材12が時計ムーブメントの駆動により回転すると、軸部材12に支持された指針11(時針11a、分針11b)が文字板7の上方を運針し、後述する時字部81,82を指し示すことによって時刻が表示されるように構成されている。
【0020】
文字板7の上には、環状(リング状)に形成され内周面を有する枠状部材である見切り部材8が本体ケース1の内周面に沿って配置されている。
図4は、見切り部材8の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態において、見切り部材8の上側(視認側、
図2及び
図3において上側)の面には、2時、4時、6時、8時、10時、12時に対応したアラビア数字を表す時字(アラビックインデックス)である時字部81と、棒状の時字(バーインデックス)である時字部82とが、交互にほぼ等間隔に設けられている。見切り部材8は、12時を表す時字部81が腕時計100の上部(
図1において上側)に位置し、6時を表す時字部81が腕時計100の下部(
図1において下側)に位置するように文字板7の上に配置される。
【0021】
各時字部81,82の上側の面には、それぞれ発光素子から出力される光に反応して有色発光する発光部83が設けられている。なお、発光部83が設けられる位置は図示例に限定されない。各時字部81,82の上側の面全体に発光部83が設けられていてもよいし、その一部である所定箇所に設けられていてもよい。また、発光部83は全ての時字部81,82に設けられていなくてもよい。
【0022】
発光部83は、例えば紫外線発光素子(ブラックライト)9により出力される光(紫外線)に反応するインクを複数回塗布して層状に構成したものであり、紫外線発光素子(ブラックライト)9の点灯時に、通常光源によって照明された場合とは異なる発光色が浮かび上がるものである。なお、発光部83は、時字部81,82の上側の面に塗り重ねて構成してもよいし、例えば時字部81,82の上側の面に凹部を形成してその中にインクを塗布したものであってもよい。
発光部83の上面は透明なオーバーコート(図示せず)で覆われて保護されていることが好ましい。
【0023】
これら発光部83は、例えば、波長が350〜420nm、または254〜365nmの紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈するものである。すなわち、発光部83は、紫外線発光素子9から出力された紫外線等が照射されると、これに反応して有色発光する。
この発光部83の発光色は、緑(または黄色)、青、赤の3色を基本として、様々な色バリエーションがある。ここで、各発光部83は、全て同じ発光色のものであってもよいが、例えばアラビックインデックスである時字部81と、バーインデックスである時字部82とで各発光部83の発光色を異なっていてもよい。また、各時字部81,82毎にそれぞれ発光色が異なっていてもよい。
【0024】
また、見切り部材8の内周面の一部であって各時字部81,82における内側の面(腕時計100の中央に向いている面)には、視認側(
図2及び
図3において上側)に向けて拡開する傾斜面が形成されており、この傾斜面上には、光源部である紫外線発光素子9から出力された光が入射すると、この入射した光を視認側(
図2及び
図3において上側)に反射させる第1の光反射部84が配置されている。
第1の光反射部84は、第2の光反射部41と同様に、例えば風防部材4の裏面側の表面にアルミニウムやクロム等の金属を蒸着することによりほぼ均一な膜厚となるように形成された金属蒸着層である。なお、第1の光反射部84を形成する材料はここに例示したものに限定されない。また、第1の光反射部84を形成する手法は蒸着に限定されず、被膜や層を形成するための各種手法を用いることができる。
なお、本実施形態では、後述するように6時を示す時字部81の下方に光源部である紫外線発光素子9が配置されるため、6時を示す時字部81には、傾斜面及び第1の光反射部84が設けられていないが、6時を示す時字部81にも傾斜面及び第1の光反射部84を設けてもよい。第1の光反射部84は、紫外線発光素子9から出力された光が入射するのみでなく、第2の光反射部41や他の第1の光反射部84によって反射した光が入射した際にもこれを視認側に反射させるものであるため、6時を示す時字部81にも傾斜面及び第1の光反射部84を設けた場合には、これら他の反射部84,41によって反射された光をさらに視認側に反射させることができる。
【0025】
見切り部材8の一部であって、6時を示す時字部81の両側部には、光源部である紫外線発光素子9から出力される光を透過させる光透過部としての切り欠き部85が形成されている。なお、切り欠き部85は、光源部である紫外線発光素子9に対応する部分の周囲の少なくとも一部に設けられていればよく、切り欠き部85の形状等は図示例に限定されない。
【0026】
図5は、腕時計100の6時側周辺を拡大し6時を示す時字部81の一部を切り欠いた要部斜視図である。
図2及び
図5に示すように、見切り部材8の6時を示す時字部81が設けられている部分の下方には、光源部である紫外線発光素子9が配置されている。
紫外線発光素子9は、ブラックライトと呼ばれるものであり、例えば波長が254〜420nm(ナノメートル)の紫外線、又は波長が374〜389nmの紫外線、好ましくは365nm付近の紫外線を発光する紫外線灯または紫外線発光ダイオード(LED)等で構成されている。
この紫外線発光素子9は、図示しない電極端子によってハウジング6内の回路基板と電気的に接続されている。
紫外線発光素子9から出力された光(紫外線)は、見切り部材8に設けられている第1の光反射部84に入射して視認側に反射され、風防部材4に設けられている第2の光反射部41に入射して拡散され、視認側とは反対側に拡散反射されて、少なくとも発光部83に向けて照射される。また、光透過部としての切り欠き部85から上方向に透過した光は直接第2の光反射部41に入射して拡散され、視認側とは反対側に拡散反射される。これにより、紫外線発光素子9から出力された光が広く拡散し、効率よく均一に各発光部83に照射される。
【0027】
なお、本実施形態では、光源部である紫外線発光素子9、発光部83、被覆部材としての見切り部材8、見切り部材8の傾斜面に設けられた第1の光反射部84、風防部材4に設けられた第2の光反射部41を備えて発光表示装置が構成されている。
【0028】
次に、本実施形態における発光表示装置及び電子機器である腕時計100の作用について説明する。
【0029】
光源部である紫外線発光素子9の点灯を行うための操作ボタン3が操作されると、紫外線発光素子9から光(紫外線)が照射され、見切り部材8の傾斜面に設けられている各第1の光反射部84に入射して視認側に反射される。また、光の一部は、光透過部としての切り欠き部85から上方向に透過する。
第1の光反射部84によって視認側に反射された光、又は切り欠き部85から上方向に透過した光、その他文字板7と風防部材4との間に存する各部材によって視認側に反射された光は、風防部材4に設けられている第2の光反射部41に入射して拡散され、視認側とは反対側に拡散反射される。
第2の光反射部41によって反射された光、紫外線発光素子9から出力され切り欠き部85から上方向に透過した光等は、少なくとも発光部83に向けて照射され、各発光部83は、この光に反応して各色に発光する。
また、紫外線発光素子9から出力された光や第1の光反射部84、第2の光反射部41等によって反射された光は、第1の光反射部84、第2の光反射部41その他の部材に入射して反射を繰り返し、文字板7と風防部材4との間で広く拡散して、効率よく均一に各発光部83に照射される。
【0030】
以上のように、本実施形態によれば、光源部である紫外線発光素子9の上方を覆うように被覆部材としての見切り部材8を設けているため、視認側から見た際の外観を損なうことがなく、紫外線発光素子9の配置が制約されない。そして、紫外線発光素子9から出力された光を見切り部材8に設けられた第1の光反射部84によって視認側に反射させ、この第1の光反射部84によって反射された光を、風防部材4に設けられた半透過性の第2の反射部41によって拡散させて視認側とは反対側に拡散反射させ、少なくとも発光部83に向けて照射する。このため、見切り部材8によって紫外線発光素子9を視認側から被覆しても、第1の光反射部84と第2の反射部41とによって紫外線発光素子9からの光を発光部83に導くことができ、紫外線発光素子9に広く光を照射することができる。
また、紫外線発光素子9から照射された光を第1の光反射部84及び第2の反射部41を介して間接的に発光部83に導くため、紫外線発光素子9が1つである場合でも広く均一な光を各発光部83に照射することができる。
さらに、第2の反射部41は、半透過性の反射部であり、入射した光を拡散反射させて発光部83に照射するものであるため、より広く均一な光を各発光部83に隈なく照射することができる。
また、被覆部材である見切り部材8における、光源部に対応する部分の周囲、すなわち、本実施形態では、紫外線発光素子9を覆っている6時を示す時字部81(6時のアラビックインデックス)の両側部分に、紫外線発光素子9から出力される光を透過させる光透過部としての切り欠き部85が設けられている。このため、紫外線発光素子9から出力された光をこの切り欠き部85から見切り部材8の上方に透過・拡散させることができ、6時を示す時字部81及びその近傍に配置された時字部81,82の上に設けられている発光部83や、第2の反射部41等に、広く光を照射することができる。
また、被覆部材が、内周面を有し光源部である紫外線発光素子9の視認側を覆う見切り部材8(枠状部材)であり、第1の光反射部は、この見切り部材8(枠状部材)の内周面の一部(所定個所)に設けられている。このため、腕時計100において別途被覆部材を設ける必要がなく、部品点数を増やすことなく光源部の被覆を実現することができる。
また、第1の光反射部84は、枠状部材である見切り部材8の内周面の一部(所定個所)である時字部81に設けられた傾斜面上に配置されている。このため、外観的な意匠を損なうことなく、紫外線発光素子9から照射された光を効率よく拡散させることができる。
また、本実施形態では、発光部83に、時字(アラビックインデックス及びバーインデックス)が形成されているため、時刻表示となる時字部81を紫外線発光素子9から照射された光によって照明し、各種の色に発色、発光させて、引き立たせ、美しい意匠を表現することができる。
また、本実施形態では、光源部として、紫外線発光素子(ブラックライト)を用いているため、発光部83を各色に発色、発光させて、引き立たせ、美しい意匠を表現することができる。
【0031】
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0032】
例えば、本実施形態では、光源部としての紫外線発光素子9が1つ設けられている例を挙げて説明したが、紫外線発光素子9の数は特に限定されない。
また、紫外線発光素子が配置される位置は、腕時計100の6時側に限定されない。
紫外線発光素子を腕時計100の6時側以外の位置に配置する場合には、当該紫外線発光素子に対応する部分にも切り欠き部を設けて光が上方に透過できるように構成する。
【0033】
また、本実施形態においては、光源部として紫外線発光素子9を設ける場合を例として説明したが、光源部は発光部83を発光させることのできるものであればよく、紫外線発光素子に限定されない。光源部は、例えば可視光線発光素子、赤外線発光素子等でもよい。光源部が可視光線発光素子、赤外線発光素子等である場合には、発光部83を、光源部から照射されるそれぞれの光に反応して有色発光する材料により形成する。
【0034】
また、本実施形態においては、発光部83が見切り部材8に設けられた時字部81,82に設けられている場合を例示して説明したが、発光部83が設けられる位置は時字部81,82に限定されない。例えば、文字板7の上や指針11(時針11a、分針11b等)の上等の所定の個所に設けられていてもよい。
また、発光部83は、全ての時字部81,82に設けられていなくてもよい。
また、本実施形態では、発光部83に数字である時字が形成されている場合を例としたが、発光部83に形成されるものは数字に限定されず、例えばアルファベット等の文字や、各種ロゴマーク等の図形や記号等であってもよい。数字や文字、ロゴマーク等を発光部83に形成することにより、
紫外線発光素子9からの光によりこれらを発光させ、引き立たせることができる。
なお、このように、時字部81,82、指針11、文字板7等、様々な時計部品に発光部83を設ける場合には、時刻を視認しやすくするために、少なくとも時字部81,82、指針11と、文字板7上の図形とでは発光部83の発光色が異なるようにすることが好ましい。例えば、文字板7の発光部83は赤系色で発光し、時字部81,82や指針18の発光部83は青系色で発光するというように、それぞれ発光色が異なる方が時刻を確認しやすい。また、文字板7のマーク部分の発光部83、時字部81,82の発光部83、指針11の発光部83とで各発光色をそれぞれ異なるようにしてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、被覆部材がリング状(環状)の枠状部材である見切り部材8である場合を例として説明したが、被覆部材の構成はこれに限定されない。
例えば、腕時計等、発光表示装置が適用される電子機器の視認側の面が四角形状である場合には、その外形に沿った形状の見切り部材を枠状部材として備える。
また、被覆部材は光源部を視認側から被覆することができるものであればよく、枠状部材に限定されない。例えば、光源部とその周辺のみを覆う庇部等であってもよい。
【0036】
また、本実施形態では、第1の光反射部が被覆部材である見切り部材8に設けられている時字部81,82に形成された傾斜面に設けられている例を示したが、第1の光反射部は、光源部(本実施形態では紫外線発光素子9)から出力された光が入射した際に、この入射した光を視認側に反射させることができるものであればよく、第1の光反射部を設ける位置等は実施形態に限定されない。例えば、見切り部材8の内周面全域に亘って第1の光反射部が形成されていてもよいし、見切り部材とは別個に第1の光反射部を設けてもよい。
【0037】
また、本実施形態では、光を透過させる光透過部として、被覆部材である見切り部材8における光源部(本実施形態では紫外線発光素子9)に対応する部分の周囲に切り欠き部85を設けたが、光透過部は光源部(紫外線発光素子9)から照射された光を被覆部材の上方に透過させるものであればよく、切り欠き部に限定されない。例えば、光透過部としてスリット孔等を設けてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、第2の光反射部が風防部材4の裏面側に蒸着された金属蒸着層である場合を例示したが、第2の光反射部は、発光部(本実施形態では紫外線発光素子9)及び第1の光反射部84よりも視認側に配置された半透過性の反射部であって、少なくとも第1の光反射部84によって反射された光が入射すると、この入射した光を拡散させて視認側とは反対側に拡散反射させ、少なくとも発光部(紫外線発光素子9)に向けて照射することができるものであればよく、第2の光反射部を設ける位置等は実施形態に限定されない。
【0039】
また、本実施形態では、時字が見切り部材8の上面に設けられている時字部81である場合を例としたが、時字が設けられる位置はこれに限定されない。例えば時字を文字板上に印刷、貼着、蒸着、彫刻等の手段により形成してもよい。
【0040】
また、本実施形態においては、腕時計100が指針を備えるアナログ式の腕時計である場合について説明したが、腕時計は、アナログ式に限定されない。例えば、液晶パネル等で構成された液晶表示部を備えるデジタル式の腕時計でもよいし、指針及び液晶表示部の双方を備える腕時計であってもよい。
【0041】
また、本実施形態では、発光表示装置が適用される電子機器として腕時計を例示したが、発光表示装置が適用される電子機器は腕時計に限定されない。電子機器は、例えば携帯電話機、自動車の計器類など、各種機器であってもよい。
【0042】
その他、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0043】
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
光を出力する光源部と、
この光源部を視認側から被覆する被覆部材と、
光に反応して有色発光する発光部と、
前記光源部から出力された光が入射すると、この入射した光を前記視認側に反射させる第1の光反射部と、
前記発光部及び前記第1の光反射部よりも前記視認側に配置された半透過性の反射部であり、前記第1の光反射部によって反射された光が入射すると、この入射した光を拡散させて前記視認側とは反対側に拡散反射させ、少なくとも前記発光部に向けて照射する第2の光反射部と、
を備えていることを特徴とする発光表示装置。
<請求項2>
前記被覆部材は、前記光源部に対応する部分の周囲の少なくとも一部に前記光源部から出力される光を透過させる光透過部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の発光表示装置。
<請求項3>
前記被覆部材は、内周面を有し前記光源部の前記視認側を覆う枠状部材であり、
前記第1の光反射部は、前記枠状部材の前記内周面の所定個所又は前記枠状部材の前記内周面の全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光表示装置。
<請求項4>
前記枠状部材の前記内周面の所定個所又は前記枠状部材の前記内周面の全域には、前記視認側に向けて拡開する傾斜面が形成されており、
前記第1の光反射部は、前記枠状部材に形成されている前記傾斜面上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の発光表示装置。
<請求項5>
前記発光部は、所定の文字、数字、図形、記号のうち少なくとも一つから成る時字部の上面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光表示装置。
<請求項6>
前記光源部は、紫外線発光素子、可視光線発光素子および赤外線発光素子のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発光表示装置。
<請求項7>
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発光表示装置と、
この発光表示装置を収納する本体ケースと、
を備えていることを特徴とする電子機器。
<請求項8>
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発光表示装置と、
この発光表示装置を収納する本体ケースと、
この本体ケース内に配置され、前記発光表示装置における第2の反射部からの光が照射される文字板と、
を備えていることを特徴とする電子機器。