【文献】
Samsung,Transmission Power & PHR handing in CA[online], 3GPP TSG-RAN WG2♯70bis R2-103550,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_70bis/Docs/R2-103550.zip>,2010年 6月22日
【文献】
QUALCOMM INCORPORATED,LTE-A UL power control,3GPP TSG-RAN WG4 AH#3 R4-102401,2010年 6月23日,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_AHs/R4_AH%2303_Bratislava_June_2010/Documents/R4-102401.zip,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_AHs/R4_AH%2303_Bratislava_June_2010/Documents/R4-102401.zip
【文献】
RAN1,LS on power headroom reporting for carrier aggregation[online], 3GPP TSG-RAN WG1#61 R1-103405,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_61/Docs/R1-103405.zip>,2010年 5月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
下記で本発明を説明するに当たり、関連する公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明することにする。
【0021】
本発明は、移動通信システムでスケジューリング決定に用いられる端末の最大送信出力を報告する方法及び装置に関する。本発明を本格的に説明する前に、
図1及び
図2を通じてLTEシステムについて、より詳しく説明する。
【0022】
図1は、LTE移動通信システムの構造を示す図である。
前記
図1を参照すれば、示したようにLTE移動通信システムの無線アクセスネットワークは、次世代基地局105,110,115,120(Evolved Node B、以下、ENBまたはNode B)と、MME125(Mobility Management Entity)と、S−GW130(Serving−Gateway)とから構成される。ユーザ端末135(User Equipment、以下、UE)は、ENB及びS−GWを通じて外部ネットワークに接続する。
【0023】
ENB105〜120は、UMTSシステムの既存のノードBに対応する。ENBは、UE135と無線チャネルで連結され、既存のノードBよりも複雑な役割を行う。
【0024】
LTEでは、インターネットプロトコルを通したVoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスをはじめとする全てのユーザトラフィックが共用チャネル(shared channel)を通じてサービスされるので、UE135の状況情報を集合してスケジューリングをする装置が必要であり、これをENB105〜120が担当する。一つのENBは、通常、多数のセルを制御する。最大100Mbpsの送信速度を実現するために、LTEは最大20MHzの帯域幅で直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDM)を無線接続技術として使用する。また、端末のチャネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation&Coding、以下、AMC)方式を適用する。
【0025】
S−GW130は、データベアラーを提供する装置であり、MME125の制御に従ってデータベアラーを生成または除去する。MME125は、各種制御機能を担当する装置であって、一つのMME125は、多数の基地局と連結される。
【0026】
図2は、無線プロトコルを示す図である。
図2に示したように、LTEシステムの無線プロトコルは、PDCP205,240(Packet Data Convergence Protocol)、RLC210,235(Radio Link Control)、MAC215,230(Medium Access Control)、PHY220,225からなる。
【0027】
PDCP205,240は、IPヘッダ圧縮/復元などの動作を担当し、無線リンク制御210,235(Radio Link Control、以下、RLC)は、PDCP PDU(Packet Data Unit)を適切な大きさに再構成し、ARQ動作などを行う。MAC215,230は、一つの端末に構成された複数のRLC階層装置と連結され、RLC PDUをMAC PDUに多重化してMAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を行う。物理階層220,225(PHY)は、上位階層データをチャネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルに作製して無線チャネルに送信するか、無線チャネルを通じて受信したOFDMシンボルを復調し、チャネル復号化して上位階層に伝達する動作をする。送信を基準としてプロトコルエンティティに入力されるデータをSDU(Service Data Unit)、出力されるデータをPDU(Protocol Data Unit)という。
【0028】
このようなLTE移動通信システムで逆方向送信は、他の帯域でなされる送信に干渉を招くので、逆方向送信出力は適切な水準で維持されなければならない。すなわち、Spurious Emission Requirementを満足させなければならない。これのために端末は、逆方向送信を行うとき、所定の関数を用いて逆方向送信出力を算出し、算出された逆方向送信出力で逆方向送信を行う。例えば、端末は、割り当てられた送信リソースの量と適用するMCS(Modulation Coding Scheme)レベルなどのスケジューリング情報と経路損失値などのチャネル状況を推定できる入力値を前記所定の関数に入力して、要求逆方向送信出力値を算出し、前記計算された要求逆方向送信出力値を適用して逆方向送信を行う。端末が適用できる逆方向送信出力値は、端末の最大送信値によって制限され、計算された要求送信出力値が端末の最大送信値を超過すれば、端末は最大送信値を適用して逆方向送信を行う。この場合、十分な逆方向送信出力を適用できないので、逆方向送信品質の劣化が発生し得る。基地局は、要求送信出力が最大送信出力を超過しないように、スケジューリングを行うことが好ましい。しかし、経路損失などのいくつかのパラメータは、基地局が把握できないので、端末は、必要時に使用可能送信出力メッセージ(PHR、Power Headroom Report)というものを送信し、自分の使用可能送信出力(Power Headroom)状態を基地局に報告する。
【0029】
図3は、PHRとこれを使用したスケジューリング過程を示す図である。
現在、LTEシステムで端末機310は、使用可能送信電力を下の式1のように計算する。
【0031】
[式1]においてP
CMAXは、現在端末機が使用できる最大送信電力であり、Required PUSCH Powerは、現在端末機が逆方向送信のために使用している送信電力である。ここで、PUSCHは、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel)である。端末機は、[式1]によりPower Headroomを計算して基地局に報告し(325)、基地局は、報告を受けたPower Headroomを使用し、いくつかの送信リソース(Resource Block、RB)と各送信リソース当たり使用するMCSを割り当てれば、最大出力限度を越えるか否かを判断し、それによって送信リソースを割り当ててMCSレベルを決定する(330)。
【0032】
図4は、
図3によって動作する移動通信システムをより容易に理解するように、PHRを使用する状況の例を示す図である。前に言及したように、Power Headroom410は、P
CMAX435でRequired PUSCH Powerを引いた値であり、Required PUSCH Powerは、与えられたModulation技法とRBの個数下で端末機が使わなければならない送信電力415、経路減衰程度420、PUSCHに適用する送信電力調節値425、PUSCHの送信電力オフセット430によって決定される値である。計算されたPower Headroom410は、PHRによって基地局に伝達され、基地局は、これを基盤にしてスケジューリング決定をする(440)。
【0033】
図4による前記動作は、PHRを通じて基地局が報告を受けたPower Headroom値が正確な場合のみに正常に行われる。[式1]でRequired PUSCH Powerは、基地局と端末機の両側で追加の通信がなくても、同一の値を維持することができる。その反面、P
CMAX435は、端末機が任意に設定できるパラメータである。LTE標準によれば、P
CMAXは、最小値と最大値の間で端末が選択する値であって、[式2]を従う。
【0035】
[式2]でP
CMAX_LとP
CMAX_Hは、それぞれ[式3]及び[式4]により、次のように計算される。
【0037】
上において、P
EMAX、ΔTC、P
PowerClass、MPR、A−MPRの意味は、規格36.101に記述されており、簡単に説明すれば、次の通りである。P
EMAXは、端末が位置したセルで許された最大逆方向送信出力であり、基地局が端末に知らせる。P
PowerClassは、端末の物理的特性から起因した最大送信出力を意味する。端末は、生産ステップでpower classが決定され、端末は、前記power classを所定のRRCメッセージを用いて基地局に知らせる。MPR、A−MPR、ΔTCは、端末がspurious emission(意図されない放射、スプリアス放射ともいう)を所定の要求条件に合わせるために、端末が最大送信出力を調整できる限界値を定義するパラメータである。MPRは、端末が割り当てられた送信リソースの量(すなわち、帯域幅)と変調方式によって定められる値で、各場合別のMPRの値は、36.101のテーブル6.2.3−1に定義されている。A−MPRは、逆方向送信がなされる周波数帯域、地域的特性、逆方向送信の帯域幅などによって定義された値であり、36.101のテーブル6.2.4−1、6.2.4−2、6.2.4−3に定義されている。A−MPRは、地域的特性と周波数帯域的特性によって、周辺にスプリアス放射に特別に敏感な周波数帯域がある場合に備えて用いられる。ΔTCは、逆方向送信が周波数帯域の端部で行われる場合、追加的な送信出力調整を許容するためのものである。逆方向送信が任意の周波数帯域の最低4MHz帯域や最高4MHz帯域で行われれば、端末は、ΔTCを1.5dBに設定し、他の場合には0に設定する。
【0038】
[式2]に示したように、P
CMAXは、最大値と最小値の間で端末が任意に設定できる値であるので、PHRを利用した基地局のスケジューリングがまともに行なわれるためには、Power Headroom値だけでなく、端末機が定めたP
CMAXも基地局に報告しなければならない必要がある。
【0039】
表1は、端末機の状況によってP
CMAX_Lがどのように変わり、このとき、P
CMAXがどの範囲で任意に選択されるかを示す例である。表1で特にCase 3の場合、P
CMAXが選択される範囲が8dBmで、選択可能なP
CMAXの最小値と最大値が約6倍以上の差があることが分かる。
【0041】
一方、
図5は、
図3による動作をする移動通信システムにおいて、端末機が決定したP
CMAXを基地局が間違っている時に発生し得る状況に対する例を示す図である。
すなわち、
図5に示されるように、基地局は、P
CMAX535がP
CMAX_Hであると思われてスケジューリングをしたが、実際の端末機が設定したP
CMAXは、それよりも小さい場合には、割り当てられたリソースを全部使用するためには、P
CMAXを越える送信電力を使用しなければならず、この場合、Spurious Emission Requirementを満足させることはできない(540)。
【0042】
基地局は、端末機が報告したPower HeadroomからRequired PUSCH Powerを正確に計算できるように、本発明では、P
CMAXを適切に決定し、これを基地局に知らせるようにする。
【0043】
図6は、端末機がPH値と共にP
CMAX値を基地局に伝達し、より正確なスケジューリングが可能にする過程を示すフローチャートである。
図6によれば、端末機610は、P
CMAXを状況によって適切に決定し(620)、決定されたP
CMAXに基づいてPower Headroomを計算し(625)、その計算された値と共にP
CMAX値も基地局615に報告する(630)。基地局615は、これらの情報に基づいて、より正確なスケジューリング決定をすることができる(635)。
【0044】
これのために本発明では、まず、端末機がPower Headroomを計算するにおいて、Required PUSCH Powerと関係なく、常に一貫したP
CMAX値を選択するようにする。すなわち、Required PUSCH PowerがP
CMAXよりも顕著に低くてP
CMAXをどの値に決定するか端末機の当面の送信には大きな影響がない場合、または、Required PUSCH PowerがP
CMAXと類似値であって、P
CMAXをどの値に決定するかが当面の送信に大きな影響を及ぼす場合、両方とも同一のP
CMAXが設定されるようにする。
【0045】
上で説明したRequired PUSCH PowerとP
CMAXの相関関係を例に挙げて調べよう。まず、端末機と基地局間のチャネル状況が良くないため、Required PUSCH Powerが高い場合を考慮してみよう。この場合には、Required PUSCH PowerがP
CMAXと類似値であるか、チャネル状況が非常に劣悪な場合、P
CMAXよりもさらに大きな値であってもよい。仮に、Required PUSCH PowerがP
CMAXよりも大きい場合には、端末機は、Spurious Emission Requirementを満足させるために、送信電力をP
CMAXに合わせるべきであり(Power Reduction)、こういう場合、P
CMAXをどの値に設定したかがシステム性能に非常に大きな影響を及ぼすようになる。仮に、P
CMAXが非常に低く設定されたとすれば、さらに高い送信電力を使用できるにもかかわらず、端末機が送信電力を非常に低くするようになり、これは、頻繁な送信誤りにつながる。一方、P
CMAXが非常に高く設定されたとすれば、Spurious Emission Requirementを満足させることができないため、周辺帯域で行なわれる送信を妨げる。したがって、端末機は、与えられた範囲、すなわち、P
CMAX_LとP
CMAX_H間の値のうちSpurious Emission Requirementを満足させる最も大きな値を選択することがシステム性能に利益になる。
【0046】
一方、端末機と基地局間のチャネル品質が非常に良くて端末機のRequired PUSCH Powerを非常に低い値にしよう。この場合は、どうせ端末機のRequired PUSCH Powerが低いため、どのP
CMAXを使用するか関係なく、Spurious Emission Requirementを満足させることができる。この場合に適用できる最も簡単なP
CMAXを決定する方法は、P
CMAXを特に調節せずに、そのままP
CMAX_Hに設定することである。しかし、このような場合には、次回端末機がP
CMAXを調節しなければならない状況、すなわち、チャネル状況の悪化などでRequired PUSCH Powerが増加した時、端末が使用するようになるP
CMAXに対する情報を基地局に提供できなくなる。したがって、前に言及したように、Required PUSCH Powerが顕著に低くて、実際には、どのP
CMAXを使用しても当面の送信には影響がない場合といっても、Required PUSCH Powerが高くてP
CMAXを適切に調節しなければならない状況と同一に、PCMAXを決めなければならない。
【0047】
これのために端末機は、自分のRequired PUSCH Powerが非常に低い場合、P
CMAXを決定する時、実際のRequired PUSCH Powerを考慮するものではなく、あらかじめ定義された大きなRequired PUSCH Power、例えば、P
CMAX_Hと同一の仮想のRequired PUSCH Powerを考慮してP
CMAXを決定する。このとき、仮想のRequired PUSCH Powerは、P
CMAXを決定する時のみに使用され、Power Headroom値を計算する時には、実際のRequired PUSCH Powerを使用しなければならないという点に注目しよう。
【0048】
端末機は、上記のように、P
CMAXを決定した後、決定されたP
CMAXを基地局に報告しなければならない。このとき、P
CMAXを報告するために多様な方法が使用されるが、本発明の第1実施例では、LTE標準に定義されたPower Headroom MAC CE (Control Element)(使用可能電力MAC制御要素メッセージ)をそのまま使用する方案を提案する。
【0049】
図7は、LTE標準に定義されたPower Headroom MAC CEの構造を示す。
図7に示したように、Power Headroom MAC CEは、1 Octetの長さを有し、6ビット715を使用してPower Headroom Levelを基地局に知らせる。6ビットを使用するので、総64個のPower Headroom Levelを表現することができ、Power Headroom Levelの値そのものを送信するものではなく、64個のうち一つのPower Headroom Levelを指し示すインデックスのみを送信する。
【0050】
Power Headroom Levelを示すために6ビットを使用するので、1 Octetの残りの2ビット710は、現在使用されず、Reserved状態に残されている。本発明の第1実施例では、追加のオーバーヘッドなしでPH値を計算する時に使用されたP
CMAX値を基地局に知らせるように、Power Headroom MAC CEのReserved 2ビットを使用する方案を提案する。端末機がP
CMAX値を基地局に知らせるために2ビットを使用するので、総4種類のうちいずれか一つを選択する方式で報告をすることができる。本発明の第1実施例では、2ビットを使用して端末機がP
CMAX値を基地局に効果的に伝達することができる次の3種類の方案を提案する。
1)方案A
【0054】
第3の方案では、P
CMAX値を直接報告するものではなく、その代わりにPower Reductionを報告する。
3)方案C
【0056】
前記の第3の方案において、Kは、P
CMAX_H−P
CMAX_Lと同一である。ここで提案した3種類の方案のいずれかを使用しても移動通信システムは、所定の目的を達成することができる。
【0057】
<第2実施例>
前で説明した第1実施例の場合、P
CMAX値を基地局に知らせるために既存のPower Headroom MAC CEのReserved 2bitを使用する。この場合、別途のオーバーヘッドなしでP
CMAXを基地局に知らせることができるという長所があるが、2bitのみでP
CMAXを示さなければならないので、P
CMAXを正確に報告できないという短所も存在する。より正確なP
CMAXの報告のために端末機は、別途の新しいMAC CEを使用することができる。すなわち、端末機が決定したP
CMAX値を正確に入れることができるMAC CEを新しく定義し、端末機は、あらかじめ定義された特定条件が満足されれば、P
CMAX報告のためのMAC CEを生成して基地局に送信する。
【0058】
図8は、本発明の第2実施例により、P
CMAXを報告するための端末機の動作を示すフローチャートである。
端末機は、あらかじめ定義された特定条件が満足されたか否か検査し(815)、満足された場合には、P
CMAXを報告するためのMAC CE(最大送信電力報告メッセージ)を生成して基地局に送信する(820)。
【0059】
図9は、本発明の第2実施例により、P
CMAXを端末機が基地局に報告する時に使用するMAC CE(最大送信電力報告メッセージ)の例を示す。
【0060】
一方、前記で説明するP
CMAX報告のための条件は、例えば、次のように定義される。
・ Powerを一定基準以上Reductionする場合(;または、
・ 選択したP
CMAXがP
CMAX_Lと異なる場合;または、
・ 選択したP
CMAXがP
CMAX_Hと異なる場合;または、
・ 最も最近報告したPower Reductionの割合、すなわち、(P
CMAX−P
CMAX_L)/(P
CMAX_H−P
CMAX)と異なるようにPower Reductionが行われる場合
【0061】
ここで、前記Powerを一定基準以上Reductionする場合には、基地局に最も最近報告した最大送信電力と現在報告した最大送信電力との差値があらかじめ設定された基準値以上の場合を意味する。
【0062】
端末機は、前記の条件のうち一つ以上が満足された場合、P
CMAX報告のためのMAC CEを生成して基地局に送信する。基地局は、当該MAC CEを受信すれば、端末機が決定したP
CMAXが正確に分かる。このとき、端末は、PHRを共にトリガーして送信してもよい。
【0063】
<第3実施例>
端末機は、第1実施例や第2実施例のように自分が設定したP
CMAXが変わる毎に、基地局に変わったP
CMAX値を報告することもできるが、この場合、報告のためのリソース割当が必要となる。その反面、基地局が端末機の状況別にどのP
CMAXを使用したか、または、どれくらいPowerをReductionしたかに対する情報を累積して、それをデータベースで管理すれば、基地局が情報を十分に収集した後には、別途の報告なくても端末機の状況によって端末機がどのP
CMAXを使用するか、また、どれくらいPowerをReductionするか判断できるようになる。
【0064】
図10は、P
CMAXまたはPower Reductionをデータベースで管理するための基地局の動作を示す図である。
【0065】
図10に示したように、基地局は、各スケジューリングの状況により、P
CMAX(または、Power Reduction程度)値を収集しておいて、仮にデータベースのUpdateが必要な場合(1015)、それがどのスケジューリング状況であるかを判断する(1020)。基地局は、端末機にP
CMAXの報告を要求する要求メッセージを送信し(1025)、その後、当該スケジューリング状況を反映して逆方向グラントを端末機に割り当てる(1030)。端末機は、逆方向グラントを使用してP
CMAXを報告する。
【0066】
例えば、基地局は、端末機1(UE1)に対して表5のように状況によるPower Reduction情報を記録しておくことができる。
【0068】
表5を見れば、端末機1は、Modulation方式でQPSKを使用し、現在Bandwidthが5MHzであり、割り当てられたResource Block(RB)の数が8個以上であれば、送信電力を1dB分だけ低くすることが分かる。さらに他の例として、仮に、端末機1がModulation方式で16QAMを使用し、同一のBandwidthで使用するRBの数が8個以下であれば、送信電力を1dB分だけ低くすることが分かる。このように基地局は、端末機が特定リソースの使用状況でどれくらい送信電力を低くすることをデータベース化しておいて、次回のリソース割当に活用する。
【0069】
表5において、端末機がModulation方式で16QAMを使用しながら、各Bandwithに対してRBの数が一定数以上である場合に対しては、Power Reduction情報を現在基地局が有していない。このように基地局は、まだUpdateされない状況に対しては、Power Reduction情報を報告することを端末機に要求する。すなわち、上の例で基地局は、Power Reduction報告を指示するMAC CEを端末機1に送信した後、最初の逆方向グラントでModulation方式は、16QAMを使用しながらRBを18個以上使用することを端末機1に知らせる。端末機1は、Power Reduction報告を要求するMAC制御メッセージを受信した後、逆方向グラントを受ければ、次の逆方向送信時にPower Reductionを入れたMAC CEを共に送信する。
【0070】
基地局は、端末機1からPower Reductionを入れたMAC CEを受信し、データベースの空の部分をUpdateする。基地局は、今後リソースを割り当てる時、端末機1の状況によってどれくらいPower Reductionが行われるかをデータベースを参照して分かる。
【0071】
前記
図10において、Power Reduction報告は、P
CMAX報告と同一である。すなわち、基地局が端末に使用したP
CMAXを報告することを指示し、端末は、選択したP
CMAXを報告することができる。このとき、端末は、PHRを共に送信することも可能である。
【0072】
図11は、本発明の実施例に係る端末の構成を示したブロック図であって、
図11の端末装置は、送受信部1105、制御部1110、多重化及び逆多重化部1120、制御メッセージ処理部1135、各種上位階層処理部1125,1130を含む。
【0073】
送受信部1105は、順方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を受信し、逆方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を送信する。多数のキャリアが設定された場合、送受信部1105は、前記多数のキャリアでデータ送受信及び制御信号送受信を行う。特に、本発明の実施例に係る送受信部1105は、端末の最大送信電力情報を含むスケジューリング情報、Power Headroom MAC CE (Control Element)、本発明で新規定義された最大送信電力報告メッセージなどを基地局に送信することができる。
【0074】
多重化及び逆多重化部1120は、上位階層処理部1125,1130や制御メッセージ処理部1135で発生したデータを多重化するか、送受信部1105で受信されたデータを逆多重化して、適切な上位階層処理部1125,1130や制御メッセージ処理部1135、あるいは、制御部1110に伝達する役割をする。
【0075】
制御メッセージ処理部1135は、ネットワークが送信した制御メッセージを処理して必要な動作を取る。このとき、制御メッセージ処理部1135は、制御メッセージに収納されたパラメータのうち、P
CMAX決定に関連するパラメータ、例えば、P
EMAXを制御部に伝達する。
【0076】
上位階層処理部1125,1130は、サービス別に構成され、FTPやVoIPなどのようなユーザサービスで発生するデータを処理して、多重化及び逆多重化部1120に伝達するか、多重化及び逆多重化部1120から伝達したデータを処理して、上位階層のサービスアプリケーションに伝達する。
【0077】
制御部1110は、送受信部805を通じて受信されたスケジューリング命令、例えば、逆方向グラントなどを解釈して、適切な時点に適切な送信リソースで逆方向送信が行われるように、送受信部1105と多重化及び逆多重化部1120を制御する。
【0078】
特に、本発明の実施例に係る制御部1110は、端末の最大送信電力(P
CMAX)を決定し、前記決定された最大送信電力を用いて端末の使用可能送信電力(Power Headroom)を決定し、前記決定された最大送信電力と使用可能送信電力を有するスケジューリング情報を基地局に送信する一連の過程を制御することができる。この場合、前記最大送信電力は、前記端末が逆方向送信のために使用している送信電力とは関係なく決定される。
【0079】
また、本発明の第1実施例によれば、前記制御部1110は、最大送信電力が使用可能電力Mac制御要素メッセージの任意の2ビットを通じて基地局に送信されるように制御する。
【0080】
また、本発明の第2実施例によれば、前記制御部1110は、最大送信電力があらかじめ定義された条件を満足する時、最大送信電力に対する情報を含む最大送信電力報告メッセージを通じて基地局に送信されるように制御する。この場合、前記生成された最大送信電力報告メッセージは、多重化及び逆多重化部1120に伝達される。
【0081】
そして、本発明の第3実施例によれば、端末の状況別最大送信電力は、基地局でデータベース化されて格納及び管理され、この場合、前記制御部1110は、基地局から特定条件下における最大送信電力を報告することを要請され、前記要請に対応して最大送信電力を前記基地局に送信するように制御することができる。
【0082】
図12は、本発明の実施例に係る基地局の構成を示したブロック図であって、
図12の基地局装置は、送受信部1205、制御部1210、多重化及び逆多重化部1220、制御メッセージ処理部1235、各種上位階層処理部1225,1230、スケジューラ1215を含む。
【0083】
送受信部1205は、順方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を送信し、逆方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を受信する。多数のキャリアが設定された場合、送受信部1205は、前記多数のキャリアでデータ送受信及び制御信号送受信を行う。
【0084】
多重化及び逆多重化部1220は、上位階層処理部1225,1230や制御メッセージ処理部1235で発生したデータを多重化するか、送受信部1205で受信されたデータを逆多重化して、適切な上位階層処理部1225,1230や制御メッセージ処理部1235、あるいは制御部1210に伝達する役割をする。
【0085】
制御メッセージ処理部1235は、端末が送信した制御メッセージを処理して必要な動作を取るか、端末に伝達する制御メッセージを生成して下位階層に伝達する。例えば、制御メッセージ処理部は、端末が伝達したP
PowerClass情報を制御部に伝達する。
【0086】
上位階層処理部1225,1230は、サービス別に構成され、FTPやVoIPなどのようなユーザサービスで発生するデータを処理して多重化及び逆多重化部1220に伝達するか、多重化及び逆多重化部1220から伝達したデータを処理して上位階層のサービスアプリケーションに伝達する。
【0087】
制御部1210は、端末から伝達されたMAC CEを処理してスケジューラにスケジューリング関連情報を伝達する。例えば、制御部1210は、端末から受信したPHRを解釈してスケジューラに端末の使用可能送信出力を通知する。制御部は、前記PHRで報告されたパワーヘッドルームとP
CMAXに基づいて、端末が状況別にどのP
CMAXを選択するか、すなわち、どれくらい送信出力を減少させるかをデータベース化して管理する。そして、任意の時点で端末に割り当てられる最大送信リソースの量とコーディングレートをスケジューラに通知する。制御部は、また、スケジューラが伝達したスケジューリング情報により、多重化及び逆多重化部に順方向データを生成して送受信部に伝達することを命令する。制御部は、また、端末にP
CMAX報告を指示するMAC CEを生成して多重化及び逆多重化部に伝達する。
【0088】
スケジューラは、端末のバッファ状態、チャネル状態、パワーヘッドルーム状態などを考慮して端末に送信リソースを割り当て、送受信部に端末が送信した信号を処理するか、端末に信号を送信するように処理する。
【0089】
本発明の第4実施例では、キャリア集約(carrier aggregation)状況でP
CMAXを報告する方法及び装置を提示する。Carrier Aggregationは、一つの端末に多数のキャリアを集約することにより、送信速度を高める方法であり、3GPP REL−10で定義された技術である。Carrier aggregationで動作する端末は、プライマリセル(Primary Cell、以下、PCell)とセカンダリーセル(Secondary Cell、以下、SCell)を有する。ここで、セル(Cell)は、順方向キャリアと逆方向キャリアの集合であり、一つのセルは、順方向キャリアのみで構成されてもよく、順方向キャリアと逆方向キャリアで構成されてもよい。端末に複数のキャリアが設定されている時(あるいは、複数のセルが設定されている時)、端末のバッテリー消耗を最小化するために、セルは、基地局の制御によって個別的に活性化または非活性化される。端末は、活性化したセルでは、基地局のスケジューリングによって順方向データを受信するか、逆方向データを送信する。PCellは、常に活性化状態を維持するセルであり、SCellは、基地局の制御によって活性化または非活性化されるセルである。
【0090】
本発明の第4実施例に係る端末は、carrier aggregationで動作しない場合、PHRがトリガーされれば、PH(使用可能送信電力。P
CMAXとPUSCH powerの差値)のみを報告する。その反面、carrier aggregationで動作する場合には、PHRがトリガーされれば、端末は、PHとP
CMAXを共に報告する。これは、carrier aggregationで動作する場合には、逆方向送信が複数のチャネルと複数のキャリアで同時に発生し得、P
CMAXの不確実性による送信出力不足が発生する可能性が単一キャリア送信に比べて増加するためである。
【0091】
図13に本発明4実施例の全体動作を図示した。
任意の時点に基地局1310は、1315ステップで連結状態の端末1305にPHRを設定する。PHRは、基地局が逆方向スケジューリングをするためには、必ず必要な機能であるので、通常基地局は、端末が連結状態に遷移すれば、前記端末にPHRを設定する。このとき、アイドル状態で連結状態に遷移する端末は、キャリア集約で動作できないので、前記時点には、単一キャリアに対する従来PHRが設定される。
【0092】
従来PHR機能が設定された端末は、任意の条件が満足すれば、PHRをトリガーする。前記条件は、例えば、PHR機能が設定された後、初めて逆方向送信リソースを割り当てられた場合、あるいは、逆方向送信リソースが使用可能な時点に経路損失の変化が一定基準値以上の場合などが挙げられる。
【0093】
PHRがトリガーされれば、端末は、1320ステップで割り当てられた逆方向送信リソース、MCS、経路損失、送信出力制御命令の累積値などを使用し、Required PUSCH Power(要求PUSCH送信出力)を計算する。そして、端末は、P
CMAX、HとP
CMAX、Lの間でspurious emission requirementを充足させるようにP
CMAXを選択する。そして、P
CMAXと要求PUSCH送信出力との差値を計算してPHを決定する。
【0094】
そして、1325ステップで端末は、従来のPHR MAC CEを用いて前記決定されたPHを報告する。
【0095】
その後、任意の時点の1330ステップで、基地局は、端末に所定の制御メッセージを送信してcarrier aggregationを設定する。すなわち、端末に一つ以上のSCellを設定する。例えば、基地局は、端末のトラフィックが増加すれば、carrier aggregationを設定することができる。この場合、基地局は、端末にcarrier aggregationを設定しながら、同一の制御メッセージあるいは別途の制御メッセージで新しいPHR機能を共に設定することができる。
【0096】
前記新しいPHR機能とは、PHRがトリガーされれば、端末が基地局に活性化状態の全ての逆方向キャリア(以下、逆方向キャリアとは、逆方向リソースが設定されているSCellと同一の意味で使用される)に対してPHを計算して報告し、前記活性化状態の逆方向キャリアの全部あるいは一部に対してP
CMAXを報告するPHR機能である。例えば、P
CMAXが同一の逆方向キャリアは、P
CMAXを一つのみ報告し、残りは省略してもよい。
【0097】
前記carrier aggregationを設定する制御メッセージには、新しく設定されるキャリアに対する情報だけでなく、下のような情報が収納されてもよい。
−新しいPHR機能使用有無を指示する情報
−PUSCHとPUCCHの同時送信有無を指示する情報
【0098】
前記第一の情報で新しいPHR機能使用が指示されなければ、端末は、PHR機能を非活性化する。言い換えれば、端末は、carrier aggregation動作中には、新しいPHR機能を使用するか、PHR機能を使用しないだけで、既存のPHR機能は使用しない。
【0099】
前記第二の情報は、端末がPCellでPUSCHとPUCCHを同時に送信しなければならないか否かを指示する情報である。PUCCHは、HARQフィードバック、順方向チャネル品質情報(Channel Quality Indicator)等が送信される逆方向制御チャネルであって、PCellでのみ使用される。基地局は、端末のチャネル状況や端末の性能などを考慮して端末がPCellでPUSCHとPUCCを同時に送信しなければならないか、二つのうち一つのみを送信しなければならないかを設定する。
【0100】
PUSCHとPUCCHを同時に送信しない場合には、PUCCHをPUSCHにピギーバックして送信するので、PUSCH送信の性能低下が発生する。したがって、基地局は、端末の条件が許諾すれば、PUSCHとPUCCHを同時に送信するように設定することが好ましい。PUSCHとPUCCHの同時送信が設定された場合、端末は、PHRがトリガーされれば、type 2 PHと前記type 2 PH計算に使用されたP
CMAXも共に報告する。Type 2 PHは、下記のように定義される値で、
【0101】
Type 2 PH=P
CMAX of PCell−PUSCH power−PUCCH power
【0102】
端末がPCellでPUCCHとPUSCHの同時送信を行う場合、基地局にPUCCHとPUSCHが同時送信される時の送信出力状況に対する情報を提供するための目的で使用される。
【0103】
1335ステップで端末は、PHRがトリガーされれば、該当時点に活性化状態のCellに対してP
CMAXを決定し、PUSCH送信出力を計算する。前記情報に基づいてCell別にPHを決定する。そして、前記計算されたPH値及び各Cell別P
CMAXを収納したPHR MAC CEを生成して、1340ステップに送信する。仮に、前記端末にPUSCH/PUCCH同時送信が設定されていれば、端末は、PCellのP
CMAXとPUSCH送信出力、PUCCH送信出力を用いてType 2 PHを計算し、Type 2 PH及びType 2 PH計算に使用したP
CMAXもPHR MAC CEに収納して共に送信する。
【0104】
図14は、本発明の第4実施例に係る端末の動作順序を示すフローチャートである。
まず、1405ステップでPHR送信が必要な状況が発生する。これは、既存のPHR機能あるいは新しいPHR機能が設定された端末に新しい逆方向送信リソースが使用可能な時にトリガーされたが、まだ取消されていないPHRがある状態である。端末は、1410ステップに進んで設定されたPHR機能が従来のPHR機能であるか又は新しいPHR機能であるかを検査する。
【0105】
ここで、従来のPHR機能は、Carrier aggregation動作と関係ないPHR機能であって、PHRがトリガーされれば、端末が単一キャリアに対するPHを計算して報告する機能を意味する。その反面、新しいPHR機能は、carrier aggregation動作に関連するPHR機能であって、PHRがトリガーされれば、活性化状態のすべての逆方向キャリアの(あるいは、逆方向送信リソースが設定されたCellの)PHを計算し、前記PHとPH計算に使用されたP
CMAXを共に報告する機能である。
【0106】
上述したように、端末にcarrier aggregation動作が設定される時、端末は、前記新しいPHR機能設定有無の命令を受ける。現在使用中のPHR機能が従来のPHR機能であれば、端末は、1415ステップに進んでPHを計算し、1420ステップに進んで前記PHをPHRに収納し、1455ステップに進んで前記PHRを送信する。
【0107】
現在使用中のPHR機能が新しいPHR機能であれば、端末は、1425ステップに進む。1425ステップで端末は、該当時点に活性化状態のすべての逆方向キャリアの(あるいは、逆方向送信リソースが設定されたCellの)PHを計算する。そして、端末は、1430ステップで前記計算されたPHをPHRに収納する。1435ステップで端末は、各CellのPHを計算する時に使用したP
CMAXを前記PHと共にPHRに収納する。
【0108】
そして、1440ステップで端末は、PUSCHとPUCCHの同時送信が設定されているか否かを検査する。仮に、設定されていれば、端末は1445ステップに進む。その反面、設定されていなければ、端末は1455ステップに進んで生成されたPHRを基地局に送信する。
【0109】
1445ステップに進んだ端末は、PCellのP
CMAXで要求PUSCH送信出力と要求PUCCH送信出力を減算してType 2 PHを計算する。そして、前記計算されたType 2 PHをPHRに収納する。1450ステップで端末は、前記Type 2 PH計算に使用したPCellのP
CMAXをPHRに収納し、1455ステップに進んでPHRを送信する。
【0110】
PHRにP
CMAXが含んでいるか否かを他の基準として判断する本発明のさらに他の動作を
図15に示した。
【0111】
1505ステップでPHR送信が必要な状況が発生すれば、端末は、1510ステップに進んで、該当時点に活性化状態のすべての逆方向キャリアのPHを計算する。そして、1515ステップに進んで、前記計算されたPHをPHRに収納する。
【0112】
そして、端末は、1520ステップに進んで、PUCCHとPUSCHの同時送信が設定されているか否かを検査し、仮に、設定されていれば、P
CMAXを報告しなければならない必要性が高いので、1530ステップに進んでPHRにP
CMAXを含ませる。
【0113】
その反面、PUCCHとPUSCHの同時送信が設定されていなければ、端末は、1525ステップに進んでPHRに収納されたPHの数が1つか1つ以上であるかを検査する。PHRに収納されたPHの数が1つというのは、該当時点に活性化した逆方向キャリアの数が1つということを意味し、P
CMAX報告の必要性がキャリア集約状況よりも低いということを意味するので、1535ステップに進んでPHRにP
CMAXを含ませない。端末は、1540ステップに進んでPHRを送信する。PUSCHとPUCCHの同時送信が設定された場合には、PHRに少なくとも2つのPHが含まれるので、1520ステップは、省略してもよい。すなわち、端末は、PHRに収納されたPHの数が1つであれば、P
CMAXを含ませず、1つ以上であれば、P
CMAXを含ませるように制御する。
【0114】
本発明の第4実施例の基地局装置は、以前の実施例と同一であるので、説明を省略する。
本発明の第4実施例の端末装置は、制御部の動作を除けば、以前の実施例と同一であるので、制御部の動作のみを説明する。
【0115】
制御部1110は、PHRがトリガーされた時、諸般事項を考慮してPHRにP
CMAXを含ませるか否かを判断する。すなわち、新しいPHR機能の設定後であれば、PHRにP
CMAXが含まれるようにし、従来のPHR機能が設定された状態であれば、PHRにP
CMAXが含まれないようにする。または、PHRに収納されたPHの数が1つであれば、P
CMAXが含まれないようにし、1つ以上であれば、P
CMAXが含まれるようにする。