【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は下記のような手段で達成できる。
【0007】
本発明に係る高速な気流を発生する方法は、
管1、循環管2、及び、冷却装置4と循環ポンプ5と熱交換器6とのいずれか一つ又は二つ以上の組み合わせでからなる起動・制御システム3で構成される装置を用いる方法であって、
(1)前記装置内に媒質を充填すること、
(2)起動・制御システム3を起動すること、
(3)媒質が液体状態で増圧されてから熱を吸収して気化され、
管1に流れ込んで高速な気流を発生すること、を含む。
【0008】
管1は高速な気流を発生するための重要なものであり、
管1は異なる流速又は流量に応じて直径及び形状を調整することができる。
管1内の媒質は気体の流速が高くて温度が下がり液体の凝縮に至る場合に、
管1の形状を変更するなどにより液体を析出させることができる。
【0009】
循環管2は流体の輸送ができる一般の管路である。
【0010】
起動・制御システム3は、一部の媒質を液体状態で増圧してから、熱を吸収させ蒸発させて、再び
管システムに送るために設けられる。起動・制御システム3は、流体の流量を調整制御し、流体を液化させ、流体を増圧させ、流体を気化させ、流体を加熱し、循環管を開通・切断する機能をする。
【0011】
起動・制御システム3の冷却装置4について、媒質の沸点の高さ及び循環量の大きさにより対応するものを選択することができる。
【0012】
起動・制御システム3の循環ポンプ5について、媒質の気相・液相状況及び循環量の大きさにより対応するものを選択でき、循環ポンプは循環の一方向性を維持しながら液化の流体を増圧させることにより、
管内で発生した流体の高速化に必要する圧力差を得るために用いられる。
【0013】
起動・制御システム3の熱交換器6について、媒質の必要な蒸発量及び熱交換源の温度差により対応するものを選択することができる。
【0014】
本発明に係る高速な気流を発生する方法は次のように実施される。
【0015】
実施準備:
管1の内部及びその出入り口の両端部に沸点の低い気体状の媒質を、循環管2の内部に他種の沸点の高い媒質をそれぞれ入れ、かつ沸点の高い媒質が起動・制御システムを流れている。
【0016】
循環管2と
管1の間の循環を開始する:
まず、
管1の外側循環の出入り口を閉じて、次に起動・制御システム3の循環ポンプ5及び冷却装置4を動作させることにより、循環管内の沸点の低い媒質を液化させて得る液体が循環ポンプ5を通して熱交換器6に送られ、ここで吸熱・蒸発を行うことで外部環境から熱を吸収してから
管1に流れ、沸点の低い気体状の媒質は
管1を快速に流れ、循環管2及び起動・制御システム3を通して再び
管1に流れ込むようにして、沸点の低い媒質を循環管2と
管1の間を快速に循環することができる。この場合、気流の速度を高くするように
管1の直径を調整することができる。
【0017】
管1の外側循環を実施する:
外側循環における沸点の低い低沸点の媒質を、循環管2からの沸点の高い低沸点の媒質の働きにより一定の方向に循環させるように
管1の外側循環の出入り口を徐々に開ける。沸点の高い媒質の質量による循環量が変わらないからである。沸点の低い気体状の
循環媒質を追加することにより、
管内の流体のラインスピードを大いに高くし、更に
管1の通風口の径を縮小することで、より一層に
管内の気流の速度を大いに高くすることができる。
【0018】
負荷をかける:
気流の速度を高くする、及び(又は)
管の循環途中に例えばタービンなどのエネルギーを消耗する負荷装置を設けることにより、沸点の高い媒質の一部または全部を液化させることができる。液化された沸点の高い媒質は、
管1に増設された湾曲状経路又は螺旋状経路などの気体・液体分離装置及びガイド装置を通して循環管2に導かれ、次に起動・制御システム3で熱を吸収してから再び
管1に戻される。
【0019】
このようにして通常の運転状態になり、
管1内に速度の極高い安定した高速な気流が形成されている。
【0020】
管1での循環途中に動力負荷を追加することにより、起動・制御システム3の冷却装置4のエネルギー消耗を一部減少する又は全部省くことができ、効率の高い動力エネルギーシステムを得られる。
【0021】
立上げ又は運転中では、循環ポンプ5は冷却装置4の循環システムに代えられても、また凝縮された液体の重力又は
管からの衝撃力に代えられてもよいので、省略されて用いられない可能性があり、熱交換器6も外部へのエネルギー出力の量が十分に多くない場合に用いられない可能性があり、冷却装置4も高速な気流に奪われるエネルギーが一部の媒質を液化させるに十分である場合に用いられない可能性がある。しかし、本システムとして最初の循環用の動力を有しなければならない。最初の循環用の動力は循環ポンプ5に由来する或いは冷却装置4自体に由来するが、熱交換器6又は冷却装置4自体は作業状況の違いにより調整される又は選択されることになる。
【0022】
管1と循環管2とは物理的な構造では一つの管路に完全に整合されることがあるが、この場合、管路として、
管と循環管との両方の機能を両立できるものが必要する。それは
管に液体案内溝又は戻し管を設けるなどして実現できる。この場合の案内溝又は戻し管は循環管2と見なされてもよい。
【0023】
本発明の目的は更に次のような手段で達成できる。
【0024】
好ましくは、本発明に係る高速な気流を発生する方法では、前記
管1は縮径により管径を変更し、
管1において増設された湾曲状経路又は螺旋状経路の気体・液体分離装置及びガイド装置を用いて、気体状の媒質を液体状に凝縮させて循環管2に導き、次に起動・制御システム3で熱を吸収してから再び
管1に戻す。
【0025】
好ましくは、本発明に係る高速な気流を発生する方法では、前記
管1と循環管2とは完全に重なる又は一部重なる又は根元部と先端部とが繋がっている。
【0026】
好ましくは、本発明に係る高速な気流を発生する方法では、起動・制御システム3と循環管2とは互いに直列に接続されている。
【0027】
好ましくは、
管(1)から吐き出された気流は再び入口に戻り、循環となる。
【0028】
本発明に係る高速な気流を発生する方法は、装置を流れている媒質は一種の流体又は一種以上の流体からなる混合媒質であることを特徴とする。
【0029】
好ましくは、本発明に係る高速な気流を発生する方法では、前記
管1はエア又は水を流体の媒質として用いられる。
【0030】
本発明に係る高速な気流を発生する方法では、前記
管1は入口も出口も外気に向かって繋がっている。循環管2の内部に充填されるのは水であり、起動・制御システム3で循環及び液化を強制的に実施することにより、
管内で高速な気流を発生し、高速な気流のうちの水は高速状態での温度が低いので、大部分の水蒸気が液化され循環管2に流れてしまう一方、
管内のエアは速度が水蒸気からのプッシュ力により更に速くなり、外気に高速な気流を吐出して、循環管内の水は熱交換器で自然環境から熱を吸収し蒸発してから、改めて
管1に流れ込んで循環を行い、
管の入口から自然界の空気に含まれる水蒸気を吸入することで、外気に吐出された一部の水が補償されて、水のバランスを得られる。
【0031】
本発明に係る高速な気流を発生する方法は、エンジンシステム及び他の高速な気流を利用する装置に適用されることを特徴とする。