特許第5794712号(P5794712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5794712
(24)【登録日】2015年8月21日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】チャイルドシート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20150928BHJP
【FI】
   B60N2/28
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-527475(P2013-527475)
(86)(22)【出願日】2010年9月14日
(65)【公表番号】特表2013-537127(P2013-537127A)
(43)【公表日】2013年9月30日
(86)【国際出願番号】EP2010063451
(87)【国際公開番号】WO2012034585
(87)【国際公開日】20120322
【審査請求日】2013年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】513057935
【氏名又は名称】サイベックス インダストリアル リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CYBEX INDUSTRIAL LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ポス,マーティン
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−029298(JP,A)
【文献】 特開2010−076758(JP,A)
【文献】 特開平10−250426(JP,A)
【文献】 特開2002−029295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動車(2)で使用するためのチャイルドシート(1)であって、
基礎部材(10)と接続可能な、またはそれと接続された、またはそれと一体的に形成されたシート部分(3)を含み、
前記基礎部材(10)には、または前記シート部分(3)と基礎部材(10)とが一体的に形成されている時、シート部分(3)には、前記自動車(2)の称賛のコネクタ部品(12)との直接結合のための1つ以上のISOFIXコネクタ(11)が提供され、前記シート(1)がさらに、
少なくとも1つのベルト(30、50)であって、前記シート部分(3)に提供され、前記基礎部材(10)と前記シート部分(3)とが一体的に形成されている時は前記ISOFIXコネクタ(11)と直接接続し、あるいは、前記シート部分(3)と前記基礎部材(10)が係合したあとは前記ISOFIXコネクタ(11)までつながった直接結合経路を提供するように前記基礎部材(10)と直接接続する少なくとも1つのベルト(30、50)、
を含み、
前記チャイルドシート(1)が後向きのチャイルドシート(1)であり、前記ISOFIXコネクタ(11)が、子供が前記チャイルドシート(1)の中にいる時、前記子供の足の近くに横たわる前記基礎部材(10)かシート部分(3)のどちらかの部分に提供され、
前記ベルト(50)が、前記チャイルドシート(1)の前で前記基礎部材(10)に接続されるか、またはそれと接続可能であり、前記シート部分(3)の中に保持され、前記シート部分(3)の上側縁部(5)の周囲に延在しかつ前記シート部分(3)のヘッドレスト領域(6)の後ろを回って延在するシートベルトループ(51)として提供され、その結果、事故発生時、前記チャイルドシート(1)の前記ヘッドレスト領域(6)が、提供されている時には前記基礎部材(10)を、あるいはシート部分(3)を通り前記ISOFIXコネクタ(11)に至る直接結合経路を必然的に持ち、それにより前記シート部分(3)のどんな長手方向の変形も減少することを特徴とするチャイルドシート(1)。
【請求項2】
自動車(2)で使用するためのチャイルドシート(1)であって、
基礎部材(10)と接続可能な、またはそれと接続された、またはそれと一体的に形成されたシート部分(3)を含み、
前記基礎部材(10)には、または前記シート部分(3)と基礎部材(10)とが一体的に形成されている時、シート部分(3)には、前記自動車(2)の称賛のコネクタ部品(12)との直接結合のための1つ以上のISOFIXコネクタ(11)が提供され、前記シート(1)がさらに、
少なくとも1つのベルト(30、50)であって、前記シート部分(3)に提供され、前記基礎部材(10)と前記シート部分(3)とが一体的に形成されている時は前記ISOFIXコネクタ(11)と直接接続し、あるいは、前記シート部分(3)と前記基礎部材(10)が係合したあとは前記ISOFIXコネクタ(11)までつながった直接結合経路を提供するように前記基礎部材(10)と直接接続する少なくとも1つのベルト(30、50)、
を含み、
前記チャイルドシート(1)が前向きのチャイルドシート(1)であり、前記ISOFIXコネクタ(11)が、子供が前記チャイルドシート(1)の中にいる時、前記子供の後ろに横たわる前記基礎部材(10)かシート部分(3)のどちらかの部分に提供され、
前記ベルト(30)は、シートベルトコネクタ(33)の受口部(31)かプラグ部(32)の少なくとも1つがその両端に提供され、記ベルト(30)が前記シート部分(3)の中に保持され、前記受口部(31)またはプラグ部(32)は前記チャイルドシート(1)の使用者にとって接触しやすいことを特徴とするチャイルドシート(1)。
【請求項3】
自動車(2)で使用するためのチャイルドシート(1)であって、
基礎部材(10)と接続可能な、またはそれと接続された、またはそれと一体的に形成されたシート部分(3)を含み、
前記基礎部材(10)には、または前記シート部分(3)と基礎部材(10)とが一体的に形成されている時、シート部分(3)には、前記自動車(2)の称賛のコネクタ部品(12)との直接結合のための1つ以上のISOFIXコネクタ(11)が提供され、前記シート(1)がさらに、
少なくとも1つのベルト(30、50)であって、前記シート部分(3)に提供され、前記基礎部材(10)と前記シート部分(3)とが一体的に形成されている時は前記ISOFIXコネクタ(11)と直接接続し、あるいは、前記シート部分(3)と前記基礎部材(10)が係合したあとは前記ISOFIXコネクタ(11)までつながった直接結合経路を提供するように前記基礎部材(10)と直接接続する少なくとも1つのベルト(30、50)、
を含み、
前記チャイルドシート(1)は前向き又は後向きのチャイルドシート(1)であり、前記チャイルドシート(1)が後向きの時、前記ISOFIXコネクタ(11)が、子供が前記チャイルドシート(1)の中にいる時に前記子供の足の近くに横たわる前記基礎部材(10)かシート部分(3)のどちらかの部分にあり、
前記ベルト(50)が、前記チャイルドシート(1)の前で前記基礎部材(10)に接続されるか、またはそれと接続可能であり、前記シート部分(3)の中に保持され、前記シート部分(3)の上側縁部(5)の周囲に延在しかつ前記シート部分(3)のヘッドレスト領域(6)の後ろを回って延在するシートベルトループ(51)として提供される第2のベルト(50)であり、その結果、事故発生時、前記チャイルドシート(1)の前記ヘッドレスト領域(6)が、提供されている時には前記基礎部材(10)を、あるいはシート部分(3)を通り前記ISOFIXコネクタ(11)に至る直接結合経路を必然的に持ち、それにより前記シート部分(3)のどんな長手方向の変形も減少し、
前記チャイルドシート(1)が前向きの時、前記ISOFIXコネクタ(11)が、前記子供が前記チャイルドシート(1)の中にいる時に前記子供の後ろに横たわる前記基礎部材(10)かシート部分(3)のどちらかの部分に提供され、
前記ベルト(30)は、シートベルトコネクタ(33)の受口部(31)かプラグ部(32)の少なくとも1つがその両端に提供された第1のベルト(30)であり、前記第1のベルト(30)が前記シート部分(3)の中に保持され、前記受口部(31)またはプラグ部(32)は前記チャイルドシート(1)の使用者にとって接触しやすいことを特徴とするチャイルドシート(1)。
【請求項4】
自動車(2)で使用するための回転式チャイルドシート(1)であって、
基礎部材(10)と接続可能な、またはそれと接続された、またはそれと一体的に形成されたシート部分(3)を含み、
前記基礎部材(10)には、または前記シート部分(3)と基礎部材(10)とが一体的に形成されている時、シート部分(3)には、前記自動車(2)の称賛のコネクタ部品(12)との直接結合のための1つ以上のISOFIXコネクタ(11)が提供され、前記シート(1)がさらに、
少なくとも1つのベルト(30、50)であって、前記シート部分(3)に提供され、前記基礎部材(10)と前記シート部分(3)とが一体的に形成されている時は前記ISOFIXコネクタ(11)と直接接続し、あるいは、前記シート部分(3)と前記基礎部材(10)が係合したあとは前記ISOFIXコネクタ(11)までつながった直接結合経路を提供するように前記基礎部材(10)と直接接続する少なくとも1つのベルト(30、50)と、
回転可能な方法で前記基礎部材(10)と接合し、着脱可能に前記基礎部材(10)に保持される回転式要素(20)とを含み、
前記シート部分(3)が前記回転式要素(20)と接続可能であり、またはそれと接続され、またはそれと一体的に形成され、
前記回転式要素(20)と直接結合し、前記回転式要素(20)に接続されている、またはそれと接続可能であり、前記基礎部材(10)を介して前記ISOFIXコネクタ(11)に至る直接結合経路につながっている前記ベルト(30、50)が提供され、
前記ベルト(30)は、シートベルトコネクタ(33)の受口部(31)かプラグ部(32)の少なくとも1つがその両端に提供された第1のベルト(30)であり、前記第1のベルト(30)は前記シート部分(3)の中に保持され、前記受口部(31)またはプラグ部(32)は前記チャイルドシート(1)の使用者にとって接触しやすく、
前記ベルト(50)が、前記回転式要素(20)と直接結合し、および前記回転式要素(20)に接続されている、またはそれと接続可能であり、前記基礎部材(10)を介して前記ISOFIXコネクタ(11)に至る直接結合経路につながっている第2のベルト(50)であり
前記第2のベルト(50)が、前記チャイルドシート(1)の前で前記回転式要素(20)に接続されるか、またはそれと接続可能であり、前記シート部分(3)の中に保持され、前記シート部分(3)の上側縁部(5)の周囲に延在しかつ前記シート部分(3)のヘッドレスト領域(6)の後ろを回って延在するシートベルトループ(51)として提供され、その結果、事故発生時、前記チャイルドシート(1)の前記ヘッドレスト領域(6)は、前記基礎部材(10)を介して前記ISOFIXコネクタ(11)に至る直接結合経路を必然的に持ち、それにより前記シート部分(3)のどんな長手方向の変形も減少し、前記第2のベルト(50)は前記第1のベルト(30)に接続されるか、またはそれと接続可能であることを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項5】
請求項に記載の回転式チャイルドシート(1)において、前部または膝クッション(40)が前記第1ベルト(30)の前記受口部(31)またはプラグ部(32)と接合するために提供され、前記膝クッション(40)には、前記膝クッション(40)が前記シート部分(3)と接合し、子供を前記チャイルドシートの中に確保する位置において適所に保持されるように配置された称賛のシートベルトプラグ(41)または受口(42)が提供され、前記確保する位置は子供の膝であり、前記膝クッション(40)が適当な場所に保持され、前記チャイルドシート(1)を介して前記ISOFIXコネクタ(11)と、ひいては前記自動車のシートベルトを使用する必要なく前記自動車(2)と接合することを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の回転式チャイルドシート(1)において、前記回転式要素(20)が、大きい直径の頂部(14)を有するポスト(13)を介して前記基礎部材(10)に保持される、またはそれと接続可能であり、前記ポスト(13)が前記回転要素(20)の合わせ穴(21)を通過し、その結果、前記穴(21)の中に前記ポスト(13)が入り、前記大きい直径の頂部(14)は前記穴(21)を通過できないことを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項7】
請求項乃至の何れか1項に記載の回転式チャイルドシート(1)において、前記回転要素(20)が、ポスト(13)の軸部分を受け入れる中心開口(21)を含むディスク要素(22)によって提供され、前記ポスト(13)が、前記回転要素(20)と前記基礎部材(10)の分離を阻止するためにより大きい直径の頂部(14)を有し、
前記ディスク要素(22)がさらに、前記基礎部材(10)に設けられた第2固定手段(15)の1つ以上の組と接合するように配置された、前記ディスク要素(22)の縁部近くの周方向溝またはトラック(23)を含み、前記第2固定手段(15)が前記周方向溝またはトラック(23)の中に適合し、前記基礎部材(10)に対する前記ディスク要素(22)の並進運動を阻止するが、前記周方向溝またはトラック(23)を通って摺動して前記基礎部材(10)に対する前記ディスク要素(22)の回転運動を可能にし、
前記第2固定手段(15)が、大きい直径の頂部を有する1つ以上のポストによって提供され、前記ポストの軸が前記ディスク要素(22)の前記周方向溝またはトラック(23)の中に適合し、前記大きい直径の頂部が前記ディスク要素(22)との分離を阻止することを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項8】
求項に記載の回転式チャイルドシート(1)において、前記周方向溝またはトラック(23)が前記ディスク要素(22)の周方向縁部の周りに最大360°にわたり伸びることを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項9】
求項7又は8に記載の回転式チャイルドシート(1)において、
前記ディスク要素(22)が、中心開口(21)を含む第1の中心ディスク要素(24)と、前記第1の中心ディスク要素(24)の外径より大きい内径を有する第2の環状またはリング状要素(25)とから作製され、それによりそれらの間に周方向溝またはトラック(23)を作ることを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項10】
求項に記載の回転式チャイルドシート(1)において、
前記ディスク要素(22)の前記第1の中心ディスク要素(24)と前記環状またはリング状要素(25)が、ディスク結合手段(26)によって一緒に保持され、前記ディスク結合手段(26)は、前記基礎部材(10)の前記第2固定手段(15)を妨げずに通過させて、自由な回転可能となり、
前記ディスク結合手段(26)が、前記第1および第2のベルト(30、50)と前記回転式要素(20)との間に結合点をさらに提供することを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項11】
求項9又は10に記載の回転式チャイルドシート(1)において、前記ディスク要素(22)が、平坦よりむしろ球体表面の一部として提供され、前記ディスク要素(22)が前記中心ディスク要素(24)と前記環状またはリング状要素(25)を含む時は、これら2つが組み合わされて前記ディスク要素(22)に前記球体表面の一部の湾曲形状を与えることを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【請求項12】
求項乃至11の何れか1項に記載の回転式チャイルドシート(1)において、
前記ディスク要素(22)に、前記周方向溝またはトラック(23)から延在し、前記シート部分(3)の前向きおよび後向きと整列した1つ以上の整列された溝またはトラック(27)が提供され、前記整列された溝またはトラック(27)が概ね前記ディスク要素(22)の中心に向かって内側に延在しかつ概ね前記ディスク要素(22)の中心から離れるように外側に延在し、
前記整列された溝またはトラックが前記第2固定手段(15)の1つ以上の組と整列した時に前記シート部分(3)が前記基礎部材(10)に対して前後に傾けられるように、前記整列された溝またはトラックは、前記第2固定手段(15)の1つ以上の組がそれらに沿って摺動することを可能にするように配置かつ寸法決めされ、
前記中心ディスク要素の前記中心穴(21)が、適切に整列された時に前記シート部分(3)が傾くことを同じく可能にする溝によって提供され
前記シート部分(4)が前記自動車(2)の前または後ろを向いている時、前記整列された溝またはトラック(27)および中心の溝が第2固定手段(27)の1つ以上の組と整列することを特徴とする回転式チャイルドシート(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
子供を自動車に乗せて移動している時の子供の安全性を改善するために、運ばれる子供が小さすぎて標準の3点式ハーネスまたはシートベルトの1つを使用できない時はチャイルドシートを設置することが望ましい。典型的なチャイルドシートは、自動車に取り付け可能で、小さな子供を安全な方法で保持するために適切にサイズ決めされ成形された分離型シートとして提供される。典型的なチャイルドシートは様々な設計で供給され、その中のいくつかは自動車の後部座席または前部座席に、あるいは実際はその両方に固定するように作られている。さらに、チャイルドシートの設計は前向きおよび後向きの設計を含み、これらの方向は自動車の前方および後方方向によって決定される。
【0002】
チャイルドシートのいくつかの設計は、乳児または子供をシートの中に保持するために使用される3または4点式ハーネスを含む。他の設計はまた、子供がシートの中にいる時子供の膝または腹部の上に位置付けられる膝クッションまたは拘束具を含み、それによって子供を安全な方法でシートの中に保持し、事故が起きた場合子供を支える。これら膝クッションまたは拘束具は、自動車の中に設けられた標準シートベルトと接合することが一般的であり、膝拘束具には溝またはその同等物が設けられ、その結果、自動車のシートベルトを膝拘束具の前に位置付けることができ、従ってこれを適所に保持することができる。事故が起きた際、チャイルドシートハーネスおよび車両に取り付けられたシートベルトの両方を使用して子供を守るので、このシステムにより子供の安全性が改善される。
【0003】
現行のチャイルドシートの設計は一般的に前向きまたは後向きのどちらかで提供される。すなわち、大部分のチャイルドシートは前向きか後向きのどちらかの設計を備え、ゆえに子供のための選択が制限され、ひいては子供が望むように子供を車両の前か後ろに向かせる可能性を制限する。さらに膝拘束具またはクッション手段のありまたはなしのどちらかでチャイルドシートを自動車に配置されたシートベルトと一体化することは、チャイルドシートの向きおよび位置を調整する可能性をさらに妨げる。最後に、多くのチャイルドシートは固定された向きに置かれ、前または後ろに傾けることができない。チャイルドシートの傾斜付加機能のこの低減は、チャイルドシートを自動車の中に固定するために自動車のシートベルトを利用することによってさらに妨害される。
【0004】
さらに、チャイルドシートが車両に適切に接続されない、あるいはシートが意図されたように正確に使用されないというチャイルドシートの誤使用による深刻な問題がある。これは、組み込まれた車両シートベルトを使用してチャイルドシートが車両に接続されるように支持される時、特に問題になる。さらに、チャイルドシートがいくつかの潜在的な向きまたは異なる固定可能性を有する場合、使用者によるエラーが起きる可能性が大幅に増す。残念ながら、正しく装着されずまた適切に構成されていない場合、チャイルドシートの安全性能は著しく損なわれる。
【発明の概要】
【0005】
本開示は上述の問題に対処するために着想された。詳細には、誤使用することも自動車に間違って接続することもできないチャイルドシートを提供することが目的である。また、簡単かつ制御可能な方法で回転させることができ、ことによると傾けることができ、またチャイルドシートを適所に保持するために、自動車に現在装着されている3点あるいは2点式ハーネスまたはシートベルトを特に必要としないチャイルドシート。本発明は独立請求項1に従うチャイルドシートを提供する。さらに、好ましい実施形態が従属項に提示される。
【0006】
特許請求される発明は、これ以降に記載された実施形態を考慮することで、より理解することができる。概して、記載された実施形態は本発明の好ましい実施形態を記載する。しかしながら注意深い読者は、記載された実施形態のいくつかの態様が、特許請求項の範囲を越えていることに気づくだろう。記載された実施形態が特許請求項の範囲を実際に越えている点に対して、記載された実施形態は背景情報として補完的に考慮されるべきであり、本発明自体の定義を構成しない。これは後続の「図面の簡単な説明」ならびに「発明を実施するための形態」にも適用される。
【0007】
本開示のチャイルドシートは自動車と好ましくは相互作用するものであり、子供に安全な環境を提供する一方、シートの前向きまたは後向きを許容するようにシートが自由に回転することを可能にする。詳細には、本チャイルドシートには、自動車に取り付けるための適切なISOFIXコネクタを有する基礎部分または基礎部材が提供される。ISOFIXコネクタは自動車の安全接続の分野で公知であり、自動車との特別なつなぎ点を提供し、自動車のフレームまたはシャシとの強力で安全な接続を適切に提供する。また、そのようなISOFIXコネクタは、自動車との安全で剛性な接続を提供するために、新型車に組み込まれているか、あるいは簡単に新型車に付加することができる。
【0008】
本開示のチャイルドシートは、そのようなISOFIXコネクタ構成を介して接合するように意図されており、適切なコネクタモジュールが基礎部材に提供されている。従って基礎部材はチャイルドシートの基礎を提供するように配置かつ設計され、チャイルドシートが取り付けられる自動車のシートの上に置かれるまたは配置される。基礎部材がシートの上に配置される時、ISOFIXコネクタは、自動車に配置されているISOFIXコネクタに適切に接続されることが可能で、従って基礎部材が自動車に確実にしっかり取り付けられる。
【0009】
チャイルドシートはシート部分を含み、このシート部分は上に記載した基礎部材に接続されるか、それに接続可能であるか、あるいはそれと一体に形成される。この様態において、シート部分は、基礎部材を介してまたは実際には直接、ISOFIXコネクタを介して自動車に直接接続される。さらにチャイルドシートには、シート部分の中にシートベルトまたはベルトを提供することができる。シートベルトまたはベルトは基礎部材と直接接続することも可能で、それによりベルトは本質的にISOFIXコネクタを介して自動車に直接接続される。ISOFIXコネクタを使用することの利点は、チャイルドシートの中のベルトが、例えば自動車の組み込まれた2または3点式ハーネスの1つを使用することによる、弛みや締付け(give or take)のあるシステムを利用することなく自動車に接続されることである。シート部分を取り付け可能なまたはシート部分が取り付けられた別個の基礎部材がチャイルドシートに提供される場合、ベルトは、シート部分のベルトにISOFIXコネクタまでつながった直接接続経路がなおも提供されるように、おそらく何らかの頑丈な接続手段によって、直接基礎部材に接続するような方法で接続される。
【0010】
チャイルドシートは後向きチャイルドシートであるように構造化することが可能である。チャイルドシートが後向きチャイルドシートである時、ISOFIXコネクタはシートの前部に対してシート部分か基礎部材のどちらかに提供される。シートの前部は、子供がシートの中にいる時、子供の脚および足に隣接して横たわるチャイルドシートの部分であり得る。この状況では、ベルトを第1ベルトとして提供することができ、好ましくはシートベルトループとして提供することができる。シートベルトループは、基礎部材がシート部分と一体化している時またはシート部分と別個の時、基礎部材に接続されてもよく、またはチャイルドシートの前部でそれと接続されてもよい。ベルトループは次に、シート部分を構成するシートの上側部分の周りに延在することができ、その結果、シート部分のヘッドレストの後ろおよび子供の背中の周りを通過してISOFIXコネクタとの接続点に戻るループを形成する。この方法において、自動車が事故に遭い、シート部分の頭部領域に極度の負荷がかかった場合、シートベルトまたはベルトループは力の大部分を吸収し、シートの中の子供の重さの結果としてシートが変形するのを阻止するだろう。さらに力の大部分はチャイルドシートを介してISOFIXコネクタにおよび自動車に直接送られるだろう。
【0011】
チャイルドシートが前向きチャイルドシートとして形成される場合、ISOFIXコネクタはチャイルドシートの後ろに提供され、それは子供がシートの中に座っている時、シートの、子供の背中に隣接する側である。次にベルトは、上に記載したように、再びISOFIXコネクタと直接接続するベルトとして提供することができるが、それはベルト端部に標準シートベルトコネクタの受口部またはプラグ部のどちらかを有する。従ってこの特別な構造は、以下でより詳しく記載される膝コネクタを考慮するように提供され、膝コネクタは、このシートベルトまたはベルトの両端に提供されたシートベルトコネクタのプラグおよび/または受口と接合し、ひいては子供の前に配置されたこの膝拘束具から車両の車体までつながった直接接続経路をISOFIXコネクタを介して提供する。
【0012】
チャイルドシートに前部および後部ISOFIXコネクタの両方を、および上に記載したベルトシステムの両方を提供することも可能である。そのようなチャイルドシートは、ISOFIXコネクタを介して簡単な方法で自動車に接続可能であり得るし、ひいては子供が前向きまたは後向きに座ることを考慮し得る。
【0013】
回転式要素が基礎部材に取り付けられるかまたは取り付け可能である。この回転式要素は回転可能な方法で基礎部材と接合し、それにより回転式要素は必要に応じて基礎部材に対して回転的に整列することができる。シート部分が、回転式要素に取り付けられるかまたは取り付け可能であり、あるいは回転式要素と一体に形成される。シート部分は、輸送の間運ぶために子供が置かれるシートを提供する。シート部分は回転式要素または部材のみと接合されるかまたはそれにのみ取り付け可能であり、ひいては基礎部材に対して自由に回転させることができる。すなわち、基礎部材は一般的に知られる向きで車両に固定され、シート部分は回転要素または回転式要素を介して基礎部材の上に回転式に保持される。
【0014】
第1シートベルトを回転式チャイルドシートの中に提供することができる。この第1シートベルトはチャイルドシートの回転式要素に取り付けられるかまたは取り付け可能である。ゆえにこのシートベルトは回転式要素を介して基礎部材に、従ってISOFIXコネクタまで通して適切に接続される。すなわち、第1シートベルトはISOFIXコネクタまで通じる直接接続経路が提供され、ひいてはそのようなISOFIXコネクタを介して自動車と適切かつ安全に接続される。この方法において、第1シートベルトは適切に提供され、自動車まで通じる安全な接続を確立するように構成される。
【0015】
第1シートベルトにシートベルトコネクタのプラグまたは受口部が提供されると好ましい。詳細には、シートベルトの両端にシートベルトコネクタのプラグまたは受口をそのように提供することができ、実際には両端に受口またはプラグの異なる一方を提供することができる。そのような設計において、第1シートベルトはチャイルドシートのシート区画の中に配置かつ保持され、コネクタ部分はチャイルドシートの外側から接触可能であり、チャイルドシートの使用者が簡単に接触することができる。
【0016】
チャイルドシートに、子供をシート部分の中に確保するための膝クッション、前部クッションまたは拘束具を提供することもできる。詳細には、前部または膝クッションは、シート部分の一方側から他方側へ橋渡しするように意図され、それによって子供をシートの中に確実に保持する。膝クッションをシート部分と接合させるために、膝クッションにシートベルトコネクタの適切な接合用受口またはプラグを提供することが好ましい。そのような様態において、子供をシートの中に配置することができ、膝拘束具またはクッションを子供の上に、具体的には子供の膝または腹部に合わせて配置することができ、膝クッションを、第1シートベルトのコネクタと接続するその上のコネクタを使用してチャイルドシートに接続することができることは明らかである。この方法において、第1シートベルトに、膝クッションを使用してチャイルドシートの両側間の間隔を完全に橋渡しさせ、従って適切なシートベルトループを子供の周りに提供することは明らかである。さらに明らかなように、第1シートベルトと膝クッションの両方にISOFIXコネクタまでつながる直接連結が提供され、これは従って両方の要素を自動車の車体に安全に接続する。この設計の重要な要素は、膝クッションが安全な方法でチャイルドシートを介して自動車の車体に適切に取り付けられるということである。そのような接続により、自動車に取り付けられたシートベルトまたはハーネスの1つを使用することは不要であり、ひいてはチャイルドシートおよび膝拘束具またはクッションを、自動車の安全ハーネスまたはシートベルトの1つ以上を使用する必要なく、使用することができる。この態様はチャイルドシートの回転能力を促進する。
【0017】
チャイルドシートに第2シートベルトを提供するとさらに好ましい。前と同じように、第2シートベルトは、ISOFIXコネクタを介して自動車までの直接接続が提供されるように、回転式要素に接続されるかまたは接続可能であるべきである。この第2シートベルトはチャイルドシートのシート部分の中に好ましくは保持され、シート部分の前脚部分において回転式要素に取り付け可能である。第2シートベルトは、この前部接続部分から、または接続可能部分から、チャイルドシートの上側縁部を周りチャイルドシートの後部の頭部部分に曲がるループを形成する。この構造から分かるように、チャイルドシートが後ろを向いている状態で正面衝突が起きた場合、チャイルドシートの上側頭部部分に、自動車に取り付けられたISOFIXコネクタまでつながる直接接続が提供される。さらに、回転式要素に接続されたシートベルトループを提供することによって、そのような衝突時のチャイルドシートの長手方向の変形が抑制かつ減少され、従ってチャイルドシートは変形せず、子供の安全性が著しく改善されることを意味する。
【0018】
子供がシートの中にいる時、子供の周りでシートベルトのゆりかごまたは適切なかごとして機能するかそれを提供するように第1および第2シートベルトが1つに接続されるかまたは接続可能であるとさらに好ましい。
【0019】
回転または回転式要素を基礎部材に保持するための様々な機構が存在する。1つの可能性は、基礎部材に、より大きな直径の頂部が設けられたポストまたはピンを簡単に提供することである。ポストの軸が回転式要素の適切な穴を通して配置され、従って回転式要素が基礎部材に対して回転することを可能にするが、回転要素がポストから外れることは阻止する。すなわち、ポストのより大きな直径の頂部に回転式要素の穴の範囲より大きな部片が提供され、従って部片が1つに接続されている時、回転式要素は基礎部材に対して回転可能であるが、基礎部材から外れることはできないということが保証される。
【0020】
回転または回転式要素の特別に選択される設計は、好ましくは上に記載したような、基礎部材への取り付けのための中心開口を備えたディスクの設計である。中心開口はポストの軸を受け入れることができるが、開口はより大きな直径の頭部が開口を通過することを許さず、そうすることによりディスクとポストが係合したあとはこの2つは回転可能に一緒に保持される。さらにディスク要素に第2の開口、好ましくは周方向の溝またはトラックである第2の開口を、ディスク要素の縁部の方に設けてもよい。この周方向の溝またはトラックはディスク要素の縁部の周りを任意の度数で延在してもよく、180°または360°の可能性が望ましい。周方向の溝またはトラックは基礎部材の第2固定手段と相互作用するように意図されており、その結果、溝によって回転または回転式要素、あるいはディスク要素が中心穴または開口の周りを回転することが可能になるが、その間、基礎部材の第2固定手段は溝の中に保持されている。すなわち、ディスク要素は基礎部材に設けられた中心ポストの周りを回転する。第2固定手段は、数が1つ以上であってもよいが、周方向の溝の中に配置され、ひいてはディスク要素の回転を可能にする。前と同じように、第2固定手段の選択される設計は、上に記載したような基礎部材の中心のポストと同じである。
【0021】
ディスク要素を第1の中心ディスク要素と第2のリング状または環状要素から形成することも可能である。この第2のリング状要素は、中心ディスク部分の外径より大きい内径を有し、ひいてはこの2つが回転要素として1つに配置される時、内側ディスクの外径と外側リングの内径との間に設けられた間隔が周方向の溝またはトラックを提供する。ディスク要素のこの2つの部片設計によって、基礎部材の第2固定手段を組み込むための溝を簡単に作製することが可能になる。
【0022】
中心ディスク部分と外側リング要素から1つの回転要素を形成するために、ディスク結合手段を使用してこれらを一緒に接続することができる。これらディスク結合手段は任意の形状をとることができ、その要件は、基礎部材からの第2取付け手段が周方向溝またはトラックの周りを通過する時、ディスク結合手段がその通過と重ならないことである。おそらく、第2固定手段のより大きな直径の頭部のための十分な間隔を与えるU字状ブラケットを用いて、内側ディスク部分および外側リング部分を適切に一緒に固定してディスク要素を形成することができる。このディスク結合要素がまた、第1および第2シートベルトを回転要素に結合する手段でもある場合、それは好ましい選択肢である。
【0023】
ディスク要素は平坦なディスクとして、または平坦な外側リングを備えた平坦な中心ディスクとして構成できるが、これを3次元に湾曲された要素を用いて提供することも可能である。すなわち、ディスク要素または回転式部分は球体の外表面の一部として提供される。ディスク要素を2つの部片から作製することを選択した場合、外側リング部分は中心ディスク要素の湾曲プロファイルに適合するように構成され、従って適切な湾曲構造が回転要素全体に提供される。
【0024】
特定の回転上の向きにおいて前後に傾けることもできるような回転式チャイルドシートを提供することがさらに可能である。詳細には、チャイルドシートは、車両の移動方向に対して前向きまたは後向きのどちらかにある時、前後に傾くことができることが望ましい。本開示の回転シートは、ISOFIXコネクタまで通して直接接続された第1シートベルトに接続された膝拘束具が提供されているので、傾くことが可能である。この構造によって、自動車のシートベルトはチャイルドシートと係合される必要はなく、ひいてはチャイルドシートは要求に応じて自由に回転し、傾けられる。
【0025】
チャイルドシートが前後に傾くことを可能にするため、回転式要素またはディスク要素に、ディスク要素の縁部の周方向溝またはトラックから延在する溝が設けられる。認識されるように、周方向溝にこれら溝延在部が、互いに直径上のほぼ反対に設けられた場合、基礎部材の第2取付け手段がこれら溝の中に配置されることができる時、シートを後ろに傾けることができる。溝がすべて整列されかつ互いに平行であるように、周方向溝の一方の側の溝がディスク要素の中心から概ね外方へ延在しかつ他方側の溝がディスク要素の中心に向かって延在する場合、これら整列された溝が基礎部分の第2取付け手段に隣接するようにチャイルドシートが回転的に整列されている時、第2取付け手段が、整列されたトラックまたは溝を上下にかつそれに沿って移動することによって、この椅子を前後に傾けることができることは明らかである。これを改善するために、中心ディスク状部分の中心開口に、整列された長手方向溝を設けてもよく、それによって、任意の向き、チャイルドシートの前方または後方の向きにおいて、第2取付け要素および中心ポストがディスク要素の整列された溝を上下に移動するように回転部分を摺動させることによって、シート部分を基礎部分に対して傾けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本開示の回転式チャイルドシートを示す2つの図であり、図Aは前向きを、図Bは後向きを示す。
図2図2は、チャイルドシートの基礎部材を示す。
図3図3は、チャイルドシートの基礎部材と回転式要素を示し、Aは前向きを、Bは後向きを示す。
図4図4は、基礎部材と固定手段を備えた回転式要素とを示し、前と同じように、Aは前向きを、Bは後向きを示す。
図5図5は、チャイルドシートのベルト構造を示す。
図6図6は、図5で示されたベルト構造をシート部分が重ねられた状態で示す。
図7図7は、膝クッション/拘束具を備えたシートを示す。
図8図8は、回転不可能なシートであり、ベルトとISOFIXコネクタとの間の固定を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は本開示によるチャイルドシート1の二方向からの見た目を示す。図1Aでは、チャイルドシート1は前向きに配置され、シートを使用する子供は自動車2の標準的な移動方向を向くであろう。図1Bでは、回転式チャイルドシート1は後向きであり、子供は自動車の後方を向くであろう。これらの図から認識できるように、回転式チャイルドシート1には、その構造を構成する多くの要素が備えられる。具体的には、回転式チャイルドシート1の下側に基礎部材10が設けられる。基礎部材10は、チャイルドシート1が設置される自動車2の座席に載置されるように意図されている。また全ての図面から分かるように、基礎部材10は前方に向けられた載置用脚部を有し、載置用脚部は自動車2の座席の前部に形状が一致しかつ自動車2の床面に支えられるように意図されている。明らかに、この前脚部は、自動車2との別の接触点を提供することによって、チャイルドシート1の安定性を改善するであろう。
【0028】
基礎部材10にはISOFIXコネクタ11が特に提供される。ISOFIXコネクタ11は、チャイルドシート1を自動車2に取り付けるための公知のISOFIXシステムの一部である。参考のため、ISOFIXコネクタ11に関する情報を、国際標準化機構(International Organisation for Standardisation)のウェブサイトwww.iso.orgから見つけることができる。本開示のISOFIXコネクタ11は現行の設計に限定されず、本チャイルドシート1と一体化できる様態で自動車2の固定点と適切に適合するISOFIXコネクタ11の将来の全ての設計の範囲内にあることが想定される。
【0029】
当業者に公知のように、ISOFIXコネクタ11は自動車2のシャシとの剛性かつ安全な直接接続を提供する。本開示は、チャイルドシート1を自動車2に取り付けるためのISOFIXシステムの特別な使用に関する。さらに本システムは、ISOFIXシステムを介した接続を認めることにより、およびさらに自動車2に取り付けられたシートベルトに頼る必要なく、回転式の、および場合により傾斜角度を調整可能なチャイルドシート1を考慮に入れる。上で考察したように、チャイルドシート1は、チャイルドシート1を使用する子供の快適性を改善するために回転可能および傾斜角度調整可能であることがしばしば望まれ、それは現行の設計で達成可能である。
【0030】
少なくとも図1、6および7から認識できるように、現行のチャイルドシート1には基礎部材10とシート部分3とが提供されている。シート部分3は基礎部材10と回転可能な様態で接合し、それによりチャイルドシート部分3は自動車2の前方または後方方向を向くことが可能になる。図2の基礎部材10を見ると、基礎部材10には多数の接続要素が提供されていることがわかる。基礎部材10は回転式要素20を介してシート部分3と接合する。回転式要素20は、図3Aおよび3Bで最も明確に見ることができ、ここでも前向き(図3A)および後向き(図3B)である。
【0031】
図3から認識できるように、回転式要素20は回転可能な方法で基礎部材10に取り付けられる。これら2つの部品を1つに接続する機構が、さまざまなポスト13および穴21および溝23によって、複数の図に1つの実施形態として示されている。図3に、実際には全図面に示される設計は、回転式要素20が複数の箇所で基礎部材10に接続されるシステムを示す。明らかに、これら2つの要素間の接続点が増えるほど、結果として得られるチャイルドシート1の安定性は増す。しかしながら、基礎部材10と回転式要素20との間に単一の中央の回転式接続点をただ設けるだけということは十分に可能である。
【0032】
基礎部材10上に示されている中心ポスト13は、回転式要素20の適切な穴または開口21と接合するために使用することができる。ポスト13が穴21の中にあるように回転式要素20がポスト13の上に配置されている場合、回転式要素20が回転可能な様態で基礎部材10に保持されていることは明らかである。さらに有利には、ポスト13にカップまたは頂部部品が提供され、それは、より大きい直径の頂部14として提供されている。より大きい直径の頂部14の大きな直径は、回転式要素20の穴21のサイズより有利に大きい。認識されるように、いったん回転式要素が穴21を介して基礎部材10のポスト13と係合されると、より大きい直径の頂部14がポスト13の上に配置される場合、基礎部材10と回転式要素20は係合式に保持されるが、なお回転可能である。
【0033】
上で考察されたように、システムの安全性を改善するために、基礎部材10にさらなる固定手段を提供することができる。第2の固定手段15が図に示されており、これらは基礎部材10の後部にのみ設けられている。勿論これは例であり、さらなる第2の固定手段15を基礎部材10の前方に前部支持脚部の領域に設けることも可能である。ポスト13および穴21と類似した方法において、回転式要素20に周方向の溝またはトラック23の形態の開口が提供される場合、第2の固定手段15がそれと係合することができる。ここでも第2の固定手段15に、より大きい直径の頂部が設けられる場合、これにより第2の開口(周方向の溝またはトラック23の開口)が第2の固定手段15のポスト部分と一体化することが可能になり、より大きい直径の頂部はこれらが分離できないことを再び保証する。この場合、回転式要素20の回転は中心ポスト13および穴21の周りを回転し、第2の固定手段は周囲を移動するすなわち周方向の溝またはトラック23に沿って移動する。図から分かるように、周方向の溝またはトラック23は一般的に回転式要素20の縁部の方に設けられる。
【0034】
回転式要素20に関して図に示される構成は、ディスク要素22の構成である。さらにディスク要素22は球体の外表面の一部として示されている。これはディスク要素22の唯一の向きまたは構造ではなく、実際にこれは平坦なディスクとして構成することもできる。認識されるように、周方向の溝またはトラック23の範囲により、回転式要素20とそれに取り付けられたシート部分3の移動できる回転量が決定される。第2の周方向の溝またはトラック23により、回転式要素20およびシート部分3の少なくとも180°の回転が可能になると好ましい。シート部分23および回転式要素20が約360°回転できるとさらに好ましい。理解されるように、第2の固定手段15が回転式要素20またはディスク要素22の周りを移動するために溝またはトラック23を必要とするので、周方向の溝またはトラック23の範囲によってシート部分3の回転量が決定される。
【0035】
上記から理解されるように、回転式要素20とシート部分3は回転可能な方法で基礎部材10に取り付けられる。これは、これら2つの要素が自動車2のISOFIXコネクタまで通る本質的に直接的な接続を有していることを意味する。基礎部材10のISOFIXコネクタ11を用いて、回転式要素20とシート部分3は自動車2のシャシと接続される。これは、チャイルドシートが自動車2に非常に上手く接続されるが、基礎部材10に対して回転することもでき、従ってチャイルドシート部分3の多数の向きが可能になることを意味する。
【0036】
ディスク要素22に、360°の回転を可能にするため全周囲にわたり延在する周方向の溝23を設けることが可能である。この場合、ディスク要素22を2つの部分から形成しなければならないことは明白である。従ってディスク要素22は、中心開孔または開口21を備えた中心ディスク要素24と、外側環状またはリング状部分25とを用いて実現されると好ましい。リング状部分25の内径と、中心ディスク要素24の外径との間の間隔が、周方向の溝またはトラック23を生成する。
【0037】
ディスク要素22がこれら2つの別個の部分によって実現される場合、それらを何らかの方法で1つに結合しなければならないことは明白である。図4はディスク結合要素26を示し、それを使用して中心ディスク要素24とリング状要素25とを1つに結合することができる。当然のことながら、結合要素26は、それらが第2固定手段15の上部と干渉しないような構成のものであることが必要である。適切な間隔を残すことによって、第2固定手段15は周方向の溝およびトラック23を通りかつディスク結合要素26を通過することが可能で、従って回転式要素20の全360°の回転が可能になる。再びディスク結合要素26は、中心ディスク要素24とリング状部分25とを一緒に保持して剛性回転式要素20を形成するように適切に構成され、剛性回転式要素20はISOFIXコネクタ11を用いて自動車2と適切にかつ確実に接続される。
【0038】
図3と4の両方で見ることができるように、シート部分3を基礎部材10に対して傾斜させることも可能である。周方向の溝またはトラック23から延在する整列された溝またはトラック27を設けることにより、第2の固定手段15はこれら整列された溝の中を通り、回転式要素20を前方方向または後方方向に移動させることができる。すなわち、図3および4で示される向きにおいて、第2の固定手段15は、整列された溝またはトラック27と整列されている。整列された溝またはトラック27は、ディスク要素22に平行な溝として設けられ、その結果、第2の固定手段15を整列された溝またはトラック27に通すことによってディスク要素22を前方または後方に固定することができる。図では、整列された溝27はディスク要素22のディスク形状から外方へ、出張りまたは延長部に延在する。勿論これは単に設計のつもりであり、ディスク要素22は、その直径が整列された溝またはトラック27を適切に受け入れるような十分な大きさであってもよい。さらに、整列された溝またはトラック27はディスク要素22の中心に向かって延在可能であり、それによって多数の第2の固定手段15が適切な溝またはトラック27を通って移動することが可能になる。さらにこれによりシート部分3を要望通りに前方および後方の両方に傾けることが可能になる。
【0039】
さらに明らかなように、中心ディスク要素24内の穴21を延伸された溝として実現することもでき、延伸された溝によって、回転式要素20が回転的に特定の位置に合わせられた状態にある時、回転式要素20が傾くことがさらに可能になる。好ましくは、整列された溝またはトラック27によって、シート部分3はそれが回転的に完全に前向きまたは後向きにある時に前方または後方に傾くことが可能になる。言うまでもなく、一般的に子供にもっとも快適なのは、シート部分3をそれが前か後ろのどちらかを向いている時に傾けることであろうが、他のいかなる向きも可能である。
【0040】
図5および6で見ることができるように、回転式チャイルドシート1に複数のシートベルトが提供されるとまた好ましい。回転式要素20と接続されたまたは接続可能な第1シートベルト30が設けられる。上記から理解できるように、回転式要素20との直接接続は、第1シートベルト30に自動車2のシャシまで通る直接接続が提供されることを意味する。すなわち、回転式要素20は基礎部材10に取り付けられ、基礎部材10には自動車2と接続されるISOFIXコネクタ11が提供されている。これは、第1シートベルト30が自動車2のシャシと適切に接続されたシートベルトであることを意味する。図5および6で見ることができるように、第1シートベルト30にシートベルトコネクタ33の受口31かプラグ32のどちらかが提供されると好ましい。示される設計では、シートベルトコネクタの受口31が第1シートベルト30の両端に取り付けられている。言うまでもなくこれは単なる例のつもりであり、これらコネクタの他のいかなる組み合わせも可能である。これから理解できるように、シートベルトを第1シートベルト30のシートベルトコネクタ33に直接接続することは、これが自動車2のシャシと直接接続することを意味する。
【0041】
図6および7で見ることができるように、第1シートベルト30の端部のシートベルトコネクタ33は、チャイルドシート1の外側からアクセスできるように方向付けられると好ましい。すなわち、図に示されるように、シートベルトコネクタの受口31の溝がシート部分3の上側アームレスト部分に設けられる。これは、チャイルドシート1の使用者が受口31と適切に接触できることを意味する。
【0042】
図7に示されるように、チャイルドシート1に前部または膝クッション40を提供することができる。膝クッションまたは拘束具40は、チャイルドシート1のシート部分3に子供を適切に保持するために使用される。チャイルドシート1のシート部分3の中にハーネスを提供することが可能である一方、子供の腰および膝部分を覆う膝クッションまたは拘束具を提供することも推奨される。それが事故の際に子供の内部への被害を止めるので、これによりチャイルドシート1の安全性は非常に高まる。図から認識されるように、膝クッション40には、第1シートベルト30のシートベルトコネクタ33と一体化するために、称賛のシートベルトコネクタ41、42を提供するだけでよい。例えば第1シートベルト30にシートベルト受口31が提供されている場合、膝クッション40が直接的に第1シートベルト30と適切に接続され得るように、称賛のシートベルトプラグ41を膝クッション40に提供する必要がある。そのようにすることで、膝クッション40は、基礎部材10、回転式要素20および第1シートベルト30までつながるISOFIXコネクタ11を介して車両2のシャシと直接的に接続される。このシステムは、膝クッション40が自動車2のシャシと直接接続するので、子供が自動車2に非常によく保持されることを意味する。
【0043】
このシステムは、膝クッション40がチャイルドシート1に直接的に接続され、自動車のシートベルトを使用する必要がないのでさらに有利である。明らかなように、自動車2のシャシまでつながる直接接続により、膝クッション40は、自動車2のシートベルトをチャイルドシート1に巻き付けることを必要としない。この方法において、膝クッション40の高められた安全性を子供に提供することができ、その一方で、上に記載したように傾けることもできる自由に回転可能なチャイルドシート1の高められた快適性も子供は有することができる。自動車のシートベルトを使用してチャイルドシート1を接続することは必要ないため、シート部分3の向きおよび位置を自動車2のシャシに対して調整することができる。
【0044】
同じく図5および6で明らかなように、チャイルドシート1に第2シートベルト50を提供することができる。この第2シートベルト50はシートベルトループ51として提供されると好ましい。シートベルト50は回転式要素20の前部に接続されても、または接続可能であってもよく、それによりシート部分3の子供の脚のそばの部分が回転式要素20に接続される。シートベルトループ51はシート部分3の上側または縁部の周りを通り、チャイルドシート部分3の頭部の後ろの周りに延在する。前と同じように、第2シートベルト50もまた、他の全ての要素に関して上記と同じ方法で、自動車2のシャシと直接接続する。シートベルトループ51は、シートが後向きになっていて、かつ前方で衝突が生じた場合、シート部分3の上側部分が回転式要素20の前部と、従って自動車2のシャシと接続されているので有利である。これにより、そのような衝突時、シート部分3の長手方向の変形が阻止され、主にシート部分3の頭部が激しく変形することが阻止される。これによりチャイルドシート1の安全性がさらに改善される。
【0045】
図5で見ることができるように、第1および第2シートベルト30、50の両方を、ディスク結合手段26を使用して回転式要素20に結合することがさらに可能である。これは言うまでもなく単なる例のつもりであり、他の固定手段を設けてもよい。勿論、チャイルドシート1の部品数を減らすため、ディスク結合手段26に二重の役割を与えることは、第1および第2シートベルト30、50を自動車2のシャシまで通して適切に結合することを保証するだけでなく、チャイルドシート1の構成を適切に簡素化する。第1および第2シートベルト30、50間に接続を設けることもさらに可能である。再びこれは衝突または事故が生じた場合にシート部分3の起こり得る変形を少なくするのに役立つ。なぜなら、シートベルト30、50はシート部分3の歪みを阻止する傾向にあるためであり、従って子供に対する安全性を改善する。
【0046】
上で強調されたように、チャイルドシート1の設計は、チャイルドシート1を自動車2のシャシに安全に取り付けることができ、かつ子供の為にシートを回転および傾斜させることができるようなものである。さらに膝クッションまたは拘束具40の提供の高められた安全性は、自動車のシートベルト6を使用する必要なくチャイルドシート1に利用可能である。特徴の組み合わせが上で率直に述べられた可能性があるが、これは単に例として意図される。上の開示は、いかなる回転式チャイルドシート1も構成できる潜在的特徴の組み合わせとして真に考慮されるべきであり、上記のうちで限定的な特徴として考慮されるべきものは一切ない。
【0047】
図8aおよび8bで見ることができるように、ISOFIXコネクタ11を介して自動車2のシャシと直接接続するチャイルドシート1をなおも実現するより複雑でない設計を含めることも可能である。上の記載は回転式チャイルドシート1を実現する可能性を記載するが、図8は、ISOFIXコネクタ11への直接接続に関連する有利な態様が、回転能力のないチャイルドシート1に具現化できることを分かりやすく示す。
【0048】
図8aから分かるように、チャイルドシート1は後向きチャイルドシート1として提供されてもよい。すなわち、ISOFIXコネクタ11は、シート1の中の子供の脚に隣接するであろうシート1の部分に対して配置される。図8に示される設計は、基礎部材10およびシート部分3の両方を有するチャイルドシート1を示す。図面は分離され得るまたは分離可能なこれら2つの特徴を示すが、基礎部材10がシート部分3の一体部分を形成するチャイルドシート1を構築することも可能である。すなわち、ISOFIXコネクタ11がシート部分3に直接形成された状態でシート部分3の下側部分を使用してシート1を自動車2のシートの上に載せることができるようにシート部分3を構築し得る。
【0049】
図8aに示される構造から分かるように、シート部分3にベルト30、50が提供される。ベルト30、50はシートベルト型材料であると好ましいが、そのように限定される必要はない。ベルト30、50の概念は、自動車2の衝突という不幸な出来事にあってシート部分30に強度を提供することである。上に記載されたように、ベルト30、50はシート部分3の周りに延在するシートベルトループ51として構築することができる。実際に、第2シートベルト50に関する上の教示は、図8aに示される構造に等しく適用できる。ベルト30、50は、事故発生の際、シート部分3のいかなる長手方向の変形も少なくするために、周囲に延在するようにかつシート部分3およびその中の子供を囲むループ51を形成するように意図される。
【0050】
図8aから分かるように、ベルト30、50は基礎部材10と直接接続して設けられ、基礎部材10はISOFIXコネクタ11を介して自動車2との直接接続を提供する。すなわち、チャイルドシート1のISOFIXコネクタ11と接合する自動車2の構成要素と、ベルト30、50との間に、回転式チャイルドシート1に関する上の記載と類似するような、直接の剛性かつ堅固な接続がある。接続は、シート部分3の中に、または図8aで見られるように基礎部材10の中に設けられる剛性形成手段を使用して生じさせてもまたは形成してもよい。同じくベルト30、50は、基礎部材10に設けられる締結ポストまたは締結機構に取り付けられてもよく、そうすることによりベルト30、50と基礎部材10との間の堅固な接続が達成される。
【0051】
図8aに示されるようなシートは、基礎部材10から着脱可能なシートとして実現することができる。実際に、図1〜8のそれぞれに記載されたチャイルドシート1は、基礎部材10から取り外せるように構造化することができ、その結果、違う製品のために使用できる基礎部材10が残される。同じく明らかなように、シート部分3は傾斜できる可能性も秘め、それは回転式固定機構によってシート部分3と基礎部材10との間に相互作用を提供することによって達成することが可能で、その際ベルト30、50はISOFIXコネクタ11と常に直接接続し、その接続に遊びはない。そのような状況では、ベルト30、50はあらゆる応力を、予備緊張も予備応力も一切なく、すぐに接続を通してISOFIXコネクタ11へ、および接続を通して自動車2へ移すであろう。この直接かつ即時の接続は、チャイルドシート1が自動車2に対して決して移動できず、またISOFIXコネクタ11によって自動車2にしっかり固定されていることを意味するので有用である。
【0052】
図8aに示される設計、ならびに前述の設計の全ては、チャイルドシート1の使用者がチャイルドシート1を自動車2に間違った形で接続する可能性がない点で有利である。設計には外部ストラップもベルトもその類似物も含まれず、従ってISOFIXコネクタ11による自動車2に接続する唯一の方法を有するチャイルドシート1を提供する。使用者は自動車2に対しISOFIXコネクタ11によって必要な数の接続を完了するだけでよく、この点でチャイルドシート1は直接かつ適切に自動車2に接続されるということは非常に明白である。チャイルドシート1と自動車2との間に追加の接続を設ける必要はなく、従って使用者は、チャイルドシート1を自動車2に適切に接続することにおいて困難な状況下に置かれることがない。
【0053】
図8bを見ると、図8aで見られたチャイルドシート1の第2の向きが見える。この向きでは、チャイルドシート1は前を向いた位置にあり、従って子供の顔は自動車2の前方を向く。この向きでは、チャイルドシート1と自動車2との間の接続は、子供がチャイルドシート1に座っている時、子供の背後に配置されることが分かる。この場合、ISOFIXコネクタ11はシート部分3の後ろに対して据え付けられ、再び図8bはシート部分3とISOFIXコネクタ11との間に基礎部材10を設けるオプションを示している。上に記載したのと同じ方法で、シート部分3と一体の基礎部材10を設けることが可能で、そうすることにより外面的にはシート部分3にISOFIXコネクタ11が提供されているように見えるだろう。図8aについて記載したのと同じ方法で、ISOFIXコネクタ11と直接接続するベルト30、50がチャイルドシート1に提供され、それらの間に剛性の相互接続手段がある可能性もある。シート部分3が基礎部材10と一体である場合、ベルト30、50を直接ISOFIXコネクタ11に、または少なくともISOFIXコネクタ11に隣接するチャイルドシート1の部分に取り付けることができる。図8bに示される状況では、ベルト30、50はシート部分3とISOFIXコネクタ11との間の相互接続手段と直接接続しており、その結果、上に記載した剛性接続がここでも提供される。
【0054】
図8bに示されるケースでは、チャイルドシート1に前部または膝クッション40も提供されている。膝クッション40は子供の前に配置され、子供の膝を覆い、従って子供をチャイルドシート1に保持する。膝クッション40は上に記載したものと同じであり、従ってさらに繰り返すことはしない。
【0055】
回転式チャイルドシート1の場合のように、最も重要な概念は、場合によっては上に記載したシートベルトコネクタ33を介して膝クッション40と接合するベルト30、50が、ISOFIXコネクタ11に直接固定される完全なループを子供の周りに提供することであり、それはつまり子供をシート1の中におよび自動車2に保持する直接接続があることを意味する。
【0056】
前向きおよび後向きチャイルドシート1に関する2つの説明は、前向きおよび後向きの2つの向きを有する1つのチャイルドシート1に組み合わせることができることは認識されよう。シート部分3とISOFIXコネクタ11との間に、または基礎部材10を介して、2つの適切な接続手段を設けることにより、チャイルドシート1は多位置決め可能なチャイルドシート1であることができる。それぞれの向きにおいて、実際には上に記載した回転式チャイルドシートについて、子供の前か子供の頭の後ろのどちらかにおいて、子供の周りに直接ループを有するベルト30、50を提供する根底にある概念は同じであり、従って力の大部分が自動車のシャシにすぐに吸収され移されることを意味する。
【0057】
上記設計の多数の潜在的変更形態も想定される。例えば、回転式チャイルドシート1において、回転式要素20は、シート部分3と基礎部材10との間を接合する別個の要素として同じように記載されている。勿論、回転式要素20をチャイルドシート1のシート部分3の下側部分として構築することまたは組み入れることもできる。すなわち、回転式要素20に関して提示された構造および考察は、シート部分3の下側部分として組み入れることができ、従って回転式要素20のないシート部分3であるように思われる。当然のことながら、シート部分3を剛性の十分な材料から構造化できる場合、別個の回転式要素20はチャイルドシート1に含まれる必要がない。
【0058】
上に記載されたように、チャイルドシート1が前向きの時、膝クッション40が子供を適所に保持するために設けられる。膝クッション40をなくし、簡単なベルトを代わりに設けることも可能である。この場合、ベルトは、一体化されたエアバッグを備えたベルトであってもよく、それにより事故または衝突時、エアバッグが膨張して本質的に膝クッション40のように機能する。シートベルトの中にエアバッグを使用することは公知になりつつあり、様々な潜在的トリガ機構が考えられる。言うまでもなくエアバッグを膝クッション40の中に一体化させることも可能である(膝クッション40の代わりの膝ベルトの中よりも)。まず、内蔵センサー式の設計内にベルトまたは膝クッション40を含めることは可能だろう。その結果、ベルトまたは膝クッション40が特定量の伸びまたは引張り状況下に置かれた時、システムが起動されエアバックが膨張する。第2の選択肢は、シート1がISOFIXコネクタ11を介して接続された時、これが自動車2が衝突したことを示す自動車2から供給された電気信号との接続を確立するように接続を自動車2に設けることであり得る。通常どおり前部運転者シートおよび乗員シートのところでエアバッグを起動させる信号を同じく使用してチャイルドシート1のエアバッグを起動することができる。最後に、チャイルドシート1のISOFIXコネクタ11の中にセンサーを実装することも可能だろう。衝突が生じたら、衝突前または衝突と一緒にチャイルドシート1が進行方向に引かれまたは押され、突発的な力がISOFIXコネクタ11にかかり得ることは明らかである。接続がチャイルドシート1によって監視されている場合、留保の場合よりも大きな力が監視される時、エアバッグを起動して膨張させることができる。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】