(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トランスボディ機能性モジュールは、ビーコン機能性モジュール、および周波数ホッピング機能性モジュールから本質的に成る群よりさらに選択される、請求項1に記載のシステム。
前記ビーコン機能性モジュールおよびデータチャネルの周波数比は、前記符号化信号の検出のさらなる確実性を提供するように、周波数誤差に対して不変である、請求項3に記載のシステム。
前記伝送器モジュールは、異なるデバイスによる多重帯域通過フィルタリングを提供する多重帯域通過フィルタモジュールを備え、各符号化信号は、各帯域通過フィルタによりフィルタにかけられる、請求項6に記載のシステム。
周波数ホッピング機能性モジュールを介して、前記符号化信号の通信を前記容易にすることは、狭帯域伝送信号でランダム周波数ホップを生成することを含む、請求項9に記載の方法。
異なる周波数で前記伝送することは、異なるデバイスによる多重帯域通過フィルタリングを提供することを含み、各符号化信号は、各帯域通過フィルタによりフィルタにかけられる、請求項12に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(詳細な説明)
通信チャネルを採用するトランスボディ通信システムを提供する。種々の局面は、ノイズ環境において正確な通信を容易にし、かつ強化された電力節約特徴を提供する。より具体的には、種々の局面は、例えば、身体と関連する、生体内伝送器および信号受信機(本明細書では「受信機」と称される場合もある)等、トランスボディ通信システムと関連してもよい。受信機は、生体内伝送器からの信号を受信および解読するように構成されてもよい。本発明の種々の局面は、例えば、トランスボディ機能性モジュールを介して、トランスボディ機能性を有する特定の通信チャネルを採用することを特徴とする。関連する方法も提供する。
【0009】
本発明は、医療または非医療分野に対する幅広い適用性を有し得る。医療分野は、例えば、心臓デバイス、摂取可能デバイス等の種々の医療および治療用デバイスと関連する、トランスボディ通信システムを含む。非医療分野は、例えば、生理学的検知機能性等を組み込むゲーミングデバイス等の、身体関連デバイスを含む。
【0010】
図1は、トランスボディ通信システム102を含む、通信環境100を示す。トランスボディ通信システム102は、例えば、生体内伝送器104、トランスボディ機能性モジュール106、受信機108を備える。種々の局面では、生体内伝送器104は、以下に詳細に記載するように、例えば、符号化信号等の信号を、トランスボディ通信モジュール104を介して受信機108に伝送する。
【0011】
(1.0 生体内伝送器)
生体内伝送器の実装は、大きく異なり得る。概して、生体内伝送器102は、例えば、符号化信号等の信号を伝送することができる、任意の体内デバイスを含む。
【0012】
種々の局面では、生体内伝送器102は、例えば、心臓関連デバイス、摂取可能デバイス、神経刺激関連デバイス等、種々のデバイス、薬物と関連してもよい。生体内伝送器102は、例えば、そのようなデバイス、薬物等と完全に、または部分的に一体化してもよい。
【0013】
そのようなデバイスの一実施例は、PCT出願第US2006/016370号に記載される、創薬インフォマティクスが使用可能な医薬組成物である。別の実施例は、米国仮特許出願第60/949,223号に記載される、摂取可能事象マーカー(IEM)およびパーソナル受信機である。さらに別の実施例は、PCT/US第2007/15547号に記載される、スマート型非経口デバイスである。さらに別の実施例は、米国仮特許出願第60/989,078号に記載される、スマート型埋め込み可能流体輸送デバイスである。さらなる実施例としては、米国特許第5,919,210号、第5,989,352号、第6,699,200号、および第6,895,275号に記載される、埋め込み可能生理学的事象レコーダ、PCT出願第WO2006/116718号に記載される、種々のシステムおよび方法が挙げられる。さらなる実施例としては、PCT出願第PCT/US2007/022257号、第PCT/US07/24225号、第PCT/US08/56296号、第PCT/US2008/56299号および、第PCT/US08/77753号、ならびに米国仮出願第61/034,085号および第61/105,346号が挙げられる。上記の各々は、その全体が本明細書に参考として援用される。
【0014】
デバイスにより伝送される信号は、概して、任意の信号、データ、識別子、その代表等を含む。信号は、例えば、始点で符号化され、終点で解読される、符号化信号を含む。信号の実施例としては、上記の医薬品の識別子、非経口送達デバイス、摂取可能事象マーカー等が挙げられる。
【0015】
(2.0 トランスボディ機能性モジュール)
信号は、生体内伝送器104から、トランスボディ機能性モジュール106を介して、受信機108に伝送されてもよい。トランスボディ機能性モジュール106は、概して、信号、データ等の正確な受信を容易にすること、および/または低出力消費量を容易にすることができる、プロトコル、通信チャネル等を使用する。そのようなトランスボディ機能性モジュール106は、ビーコン機能性、周波数ホッピング機能性、および衝突防止機能性を含む。上記の各々は、以下に詳細に考察する。
【0016】
種々の局面では、トランスボディ機能性モジュール106、および/またはそのサブモジュール(以下に記載する)のうちの1つもしくは組み合わせは、例えば、デジタル信号処理ソフトウェア等のソフトウェア、例えば、回路等のハードウェア、またはその組み合わせとして実装されてもよい。
【0017】
伝送のための通信媒体は異なり得る。一局面では、患者の身体が、信号のための伝導媒体として採用されてもよく、したがって、信号は、体液等を介して生体内伝送器と受信機との間を伝導される。別の局面では、信号は、無線周波数(RF)伝送を介して伝送される。当業者は、他の通信媒体もまた可能であることを認識するであろう。
【0018】
図2は、
図1のトランスボディ機能性モジュール106をさらに詳細に示す。種々の局面では、トランスボディ機能性モジュールは、ビーコン機能性モジュール200、周波数ホッピング機能性モジュール202、および衝突防止機能性モジュール204を含む。
【0019】
(2.1 ビーコン機能性モジュール)
種々の局面は、ビーコン機能性モジュール200を採用してもよい。種々の局面では、ビーコン機能性モジュール200は、以下のうちの1つ以上を採用してもよい。ビーコンウェイクアップモジュール200A、ビーコン信号モジュール200B、波動/周波数モジュール200C、多重周波数モジュール200D、および変調信号モジュール200E。
【0020】
ビーコン機能性モジュール200は、例えば、ビーコン通信チャネル、ビーコンプロトコル等、ビーコン通信と関連してもよい。本開示の目的で、ビーコンは、通常は、メッセージの一部として、あるいはメッセージを増大するために送信される信号である(本明細書では「ビーコン信号」と称される場合もある)。ビーコンは、周波数等の明確な特性を有し得る。ビーコンは、ノイズ環境において容易に検出することができ、
下記のようなスニフ回路に対するトリガとして使用することができる。
【0021】
一局面では、ビーコン機能性モジュール200は、ウェイクアップ機能性を有する、ビーコンウェイクアップモジュール200Aを備えてもよい。ウェイクアップ機能性は、概して、特定の時間の間(例えば、特定の目的(例えば、信号を受信するため等)で短い周期の間)だけ、高出力モードで動作する機能性を備える。システムの受信機部に関する重要な考慮事項は、それが低出力であることである。この特徴は、小さいサイズを提供し、かつバッテリからの長く機能する電力供給を保存するために、埋め込まれた受信機において有利であり得る。ビーコンウェイクアップモジュール200Aは、非常に制限された時間周期の間、高出力モードで動作する受信機を有することにより、これらの利点を可能にし得る。この種類の短いデューティサイクルは、最適なシステムサイズおよびエネルギー吸収特徴を提供することができる。
【0022】
実際には、受信機は、例えば、スニフ回路を介して、「スニフ機能」を実行するために、周期的に、かつ低エネルギー消費量で「ウェイクアップ」してもよい。本願の目的で、「スニフ機能」という用語は、概して、伝送器が存在しているかを決定するための、短い低出力機能を指す。伝送器信号がスニフ機能により検出された場合、デバイスは、より高出力の通信解読モードに移行することができる。伝送器信号が存在しない場合、受信機は、スリープモードに戻る(例えば、すぐに戻る)ことができる。このように、エネルギーが、伝送器信号が存在しない比較的長い周期の間節約される一方で、高出力能力は、伝送信号が存在する比較的短い周期の間、効率的な解読モード動作のために利用可能なままである。
【0023】
いくつかのモードおよびその組み合わせが、スニフ回路を作動させるために利用可能であり得る。特定のシステムの必要性をスニフ回路構成に適合させることにより、最適化されたシステムが達成され得る。
【0024】
図3Aは、スニフ周期300が伝送信号繰り返し周期302よりも長い、ビーコンウェイクアップモジュール200Aを示す。時間関数がx軸上に提供される。図示するように、伝送信号は、周期的に繰り返し、スニフ機能もまた連続している。実際には、効果的に、スニフ周期300は、通常は、伝送信号繰り返し周期302よりも長い。種々の局面では、スニフ周期間に比較的長い時間周期があってもよい。このように、例えば、スニフ回路として実施されるスニフ機能は、スニフ回路がアクティブになる度に生じる、少なくとも1つの伝送を有することが保証される。
【0025】
図3Bは、短いが頻繁なスニフ周期306、および長い伝送パケット308を提供する、ビーコンウェイクアップモジュール200Aを示す。スニフ回路は、伝送時間中のある時点でアクティブになる。このように、スニフ回路は、伝送信号を検出し、高出力解読モードに切り替わってもよい。
【0026】
さらなるビーコンウェイクアップ局面は、連続モードで「スニフィング」機能を提供することである。上記に提供する方式と対照的に、トランスボディビーコン伝送チャネルの本局面は、全エネルギー消費量が、平均電力消費量および時間の積であるという事実を利用する。本局面では、システムは、非常に短い動作周期を有することにより、全エネルギー消費量を最小限に抑えてもよく、その場合、活動周期は、小さい数まで低減平均化される。あるいは、低連続スニフ動作が提供される。この場合、構成は、伝送受信機が、特定のシステムのパラメータに対して適切なレベルにおける全エネルギー消費量で、連続的に動作するように、十分に低い電力を提供する。
【0027】
システムは、受動的であってもよい。回路実装の2つの実施例を提供する。
【0028】
図4Aは、入力アンテナ402、インダクタ404、およびキャパシタ406を含む、共振狭帯域アナログ回路400を示す。種々の局面では、共振狭帯域アナログ回路400は、高インピーダンスを有してもよい。伝送信号の周波数に同調される、LC共振器が提供されてもよい。LC回路にわたる電圧が測定され、コンパレータに通されてもよい。電圧測定が、ある特定の値を超える場合、ゲートがトリガされてもよい。次いで、回路は、高出力モードの状態になる。
【0029】
図4Bは、標準的な電力検出回路408を示す。電力検出回路408は、無線信号の受信を示す光信号をもたらすように、AM無線で使用されるような、当該技術分野で既知の電力検出回路であってもよい。一局面では、電力検出回路408は、LC共振回路、すなわち、タンク回路である。LC共振周波数の信号が存在すると、LCタンク回路は、「ベルを鳴らす」。回路は、高Qを有するため、その電圧は劇的に増加する。その電圧は、ダイオードにより整流される。その電圧が、Vrefにより設定される閾値を超えると、コンパレータはトリガされる。コンパレータは、信号/回路が存在することをマイクロプロセッサに通知し、それが高出力モードに入るように指示する。
【0030】
上記の回路の各々は、非常に低出力であってもよく、コンパレータを除いて、受動構成要素のみを備えてもよい。コンパレータもまた、非常に低出力であってもよい。各回路は、連続的に動作してもよい。各回路は、伝送器が存在し、例えば、信号が伝送され、高出力モードに入る時をマイクロプロセッサに通知してもよい。これらの回路の各々に対して、有用な必要条件は、伝送器に対する明確な周波数であってもよい。
【0031】
本トランスボディ通信チャネルに関連する、ある種類のビーコン信号は、連続波、単一周波数トーンである。そのような場合、連続単一周波数トーンは、正しい周波数に同調されると、
図4Aまたは4B中の回路のいずれかをトリガする。
【0032】
ビーコン信号モジュール200Bは、
図3Aまたは3Bに示すように、デジタル的に検出されるビーコン信号を提供してもよい。これは、A/Dコンバータを用いてビーコン信号をサンプリングすることにより、達成されてもよい。ビーコン信号は、デジタル処理システムに入れられる。ビーコン信号は、非常に強い特性を有する単一周波数トーンにより検出される。
【0033】
そのようなシステムの実施例を
図5に提供する。
【0034】
図5は、例えば、波動/周波数モジュール200Cを介して、長周期の連続波トーンを有する、ビーコン機能性を示す。一局面では、ビーコン信号は、長周期の連続波トーンから成る。この連続波トーンは、情報を保持する変調部分、および非変調部分の両方を有する。この周波数領域において、通常は、明確な周波数の周期がある。変調は、周波数スペクトルを損なう傾向がある。波動トーンのこの部分は、ビーコンとして機能する。それは、周波数領域において単一トーンを有し、スペクトログラムにおいて容易に認識可能である。
【0035】
上記に示す方法のいずれも、単一周波数トーンを検出することができる。この周波数トーンは、処理回路にメッセージが来ることを警告する。次いで、メッセージを理解することができるように、それは解読モードに移動する。
図5中、これは、1つのパケットとして示される。
【0036】
図6は、ビーコンが、例えば、ビーコンチャネル等の一方の周波数に関連し、メッセージが、例えば、メッセージチャネル等の別の周波数に関連する、ビーコン機能性を示す。この構成は、例えば、システムが複数の伝送信号を処理している時に有利であり得る。実線は、伝送信号1からのビーコンを表す。点線は、伝送信号2からのビーコンを表す。種々の伝送条件において、伝送信号2のビーコンは、描写するように、伝送信号1のビーコンと重なる可能性がある。
【0037】
メッセージ信号1およびメッセージ信号2は、それらの各ビーコンからの異なる周波数であってもよい。一利点は、伝送信号1および2が同時に伝送される場合でさえ、伝送信号2からのビーコンが、伝送信号1からのメッセージを全く干渉しないことであり得る。一方で、
図5に示す実施例中の方式が取られる場合、第2の伝送信号のビーコンは、第1の伝送信号からのメッセージを曖昧にする可能性が最も高いであろう。
【0038】
この場合、ビーコンチャネルは、明確な周波数帯域である。メッセージは、データが実際に伝送されるチャネル内に提供される。メッセージチャネル内の異なるメッセージ間の干渉は、以下に記載する衝突防止により処理することができる。
図6が、2つの伝送器を伴って示される一方で、システムをさらに多くの伝送器へと拡大するように修正することは、当業者には明らかであろう。特定のシステムの要件は、そのシステムの特定の構造をある程度決定付け得る。
【0039】
図7は、例えば、ビーコン1およびビーコン2等、2ビーコン方式に関連する、ビーコン機能性を示す。この場合、ビーコンチャネルの周波数とメッセージチャネルの周波数との間に、明確な数学的関係がある。ビーコンが連続波信号、または非常に単純な変調を伴う信号である場合、ビーコン信号の搬送周波数を検出することは極めて簡単である。ある場合において、例えば、
図7に示すように、ビーコンは周波数2fであり、メッセージは周波数fである。この場合、fの値は、ビーコンチャネルから決定することができる。結果として、メッセージが復調される場合、周波数は正確に分かる。
【0040】
この局面は、とりわけ周波数不確定性に対処するために使用されてもよい。この方式は、明確な搬送周波数を有しないメッセージチャネル変調に対して、有効なシステムを提供し得る。
【0041】
そのようなメッセージチャネル変調の一実施例は、スペクトル拡散変調である。スペクトル拡散変調の周波数を、それ自体の中でまたはそれ自体で決定する試みは、周波数スペクトル内で明確なピークがないため、困難であり得る。しかしながら、メッセージチャネルに明確な数学的関係を加える、ビーコンチャネルを有することにより、ビーコンチャネルからメッセージチャネル周波数が正確に決定されることが可能となる。次いで、メッセージチャネルは、その情報に基づき復調することができる。
【0042】
上記の説明は、連続単一周波数トーンとしてのビーコンの説明である。しかしながら、別の局面では、ビーコンは、それに対して単純な変調を有し得る。そのような局面の一実施例は、オン/オフキーイング(OOK)または単純な周波数変調の使用である。種々の局面では、主シリコン発振器の2つの異なる分周比により生成される、周波数偏移キーイング(FSK)2トーンビーコン信号が特に有用である。これは、独特の分光的特徴と、例えば、IEMシリコン発振器といった、シリコン発振器の周波数ずれに対して不変である2つのトーンの周波数比との両方を提供してもよい。周波数比測定は、検出される信号が、例えば、IEM等の好ましいソースデバイスにより供給されるという高い確率を提供し得る。この方式は、他の干渉波から一意的に識別可能である、特有の特徴をビーコンに与える。このように、システムは、ビーコンを環境からの他の妨害信号と混同するリスクを冒さない。周波数の1つの主要な特性は、それが特徴として目立つが、それでもなお搬送周波数の観点から明確な数学的関係を有することである。
【0043】
図8は、周波数が時間の関数である、ビーコン信号に関連するビーコン機能性を示す。伝送器に関して生じ得る1つの問題は、搬送周波数が、水晶発振器ではなくシリコン発振器により設定されることである。これは、特性周波数において大きな不確定性を発生させる。周波数の決定は、パケットの解読およびビーコン周波数の検出の両方の観点から、主要な課題であり得る。
【0044】
図4Aおよび4Bに提供する回路は、この方式の一実施例を提供する。これらの回路が、高出力(Q)を有する場合、周波数不確定性は、ビーコンをスニフ回路の応答機能から外し得る。したがって、
図8および9に示すように、別の種類のビーコンが採用されてもよい。周波数700は、ある程度の範囲にわたって傾斜しており、メッセージを提供する。2つの狭帯域フィルタが提供される。信号は、f
highからf
lowに傾斜している。2つの狭帯域フィルタは、例えば、多重周波数モジュール200Dを介して、f1およびf2に同調される。周波数f1およびf2は、f
highとf
lowとの間に入る。
【0045】
f1におけるフィルタの出力は何の電力も示さず、ビーコン周波数が時間t1においてf1を通して傾斜すると、電力の急降下を示し、次いで、何の電力も示さない。同様に、f2におけるフィルタの出力は何の電力も示さず、ビーコン周波数が時間t2においてf2を通して傾斜すると、電力の急降下を示し、次いで、何の電力も示さない。
【0046】
時間ウィンドウコンパレータを構築することにより、t1とt2との間の時間差でトリガする、アナログスニフ回路が採用される。これは、デジタル的に、またはアナログ方式で実施することができる。この場合、回路が時間t1上に設定されると、時間t2がある定義されたウィンドウt0内に入る場合、それは、信号が存在していることを示す。
【0047】
傾斜は、非常に際立った特徴である。周波数f1発生が検出され、(一例として)10msec後に、f2発生が検出される。それらの2つの事象が、定義された時間間隔t0(プラスマイナスt’)内で起こる場合、それは、信号が存在していることを示す。次いで、ウェイクアップ回路がトリガされる。得られた設計は、非常に低出力のアナログ回路を提供する。回路の重要な用途は、
図8に示すような周波数を決定することである。
【0048】
ビーコンは、例えば、変調信号モジュール200Eを介して、その特徴が独特となることを確実にするように変調されてもよい。この方法に対する一方式は、2つの周波数間で交互に起きるビーコンを有することである。この交替は、明確な周波数差および明確な時間周期で検出され、ある背景信号よりもむしろ、ビーコンが検出されたという信頼水準は、非常に高くなり得る。同様の結果が、周波数変調キーイング方式におけるオン/オフキーイングで達成され得る。
【0049】
任意の標準的な変調技術をビーコンに適用することができ、ビーコンに独特の特徴を与える。種々の局面では、ビーコンが任意の他の信号と混同されることを防ぐために、データがビーコン上に刷り込まれてもよい。種々の局面では、スニフ回路は、ビーコン上でのみトリガする。
【0050】
干渉を防ぐために、複数のビーコン方式が利用可能である。
図6に関連した考えにおいて、同時に伝送する2つのビーコンがある場合、伝送器1は、干渉からの影響を防ぐために、例えば、多重周波数モジュール200Dを介して、複数の周波数においてビーコンを有し得る。関連方式において、局面は、単に、ビーコン間の衝突を防ぐために、異なる周波数においてビーコンを有することである。
【0051】
種々の局面では、ビーコンおよびデータチャネルの周波数比は、符号化信号の検出のさらなる確実性を提供するように、摂取可能事象マーカーシステムの周波数誤差に対して不変である。
【0052】
(2.2 周波数ホッピング機能性モジュール)
種々の局面は、周波数ホッピング機能性モジュールを採用する。周波数ホッピング機能性モジュール202は、特定の通信チャネル、周波数ホッピングプロトコル等と関連してもよい。したがって、種々の局面は、1つ以上の周波数ホッピングプロトコルを利用してもよい。例えば、受信機は、伝送が入る周波数の指定範囲を検索してもよい。単一の適切な解読が達成されると、生体内伝送器は、受信機にそのデジタル情報ペイロードを通信するというその任務を完了する。
【0053】
例えば、ランダムモジュール202Aを介して、ランダム周波数ホッピングにより提供される、伝送された周波数不確定性は、複数の利益を生み出し得る。1つのそのような利益は、例えば、小型のダイ上での容易な実装であり得る。説明すると、生体内伝送器の搬送周波数発振器は、1mmのダイの小さい一部上で容易に実装される、不正確な自励発振器であり得る。+/−20のオーダーの正確度は容易に許容される。これは受信機が周波数検索アルゴリズムを採用するためである。
【0054】
別のそのような利益は、バッテリ寿命の延長であり得る。説明すると、例えば、3〜10分の伝送器バッテリ寿命の間、伝送器が、周波数アジャイル受信機により受信され得る、明確なチャネル上で伝送する確率は、ランダム周波数ホッピングにより有意に増加し得る。
【0055】
さらに別の利益は、高容量環境における衝突事象の最小限化であり得る。説明すると、複数の摂取可能事象マーカーが、同時に、または時間的に極めて接近して摂取される場合等、例えば、摂取可能事象マーカー等の複数の生体内伝送器が、同時に潜在的に伝送している時の衝突確率の最小限化である。別の言い方をすれば、周波数ホッピング機能性なしでは、同様のロットの摂取可能事象マーカーが、同一(またはほぼ同一)周波数上で伝送し、複数の衝突をもたらす確率は高くなり得る。
【0056】
ある特定の局面では、体積伝導用途で使用するための有用な周波数スペクトルは、約3kHz〜150kHzに及ぶ。具体的な動物実験を通して、いくつかの環境において、1〜100μVの範囲の受信信号レベルを有する、上記の生体内伝送器が、同一周波数スペクトルにおいて、約数百〜数千μVの狭帯域干渉信号に匹敵し得ることが観察された。干渉信号の破壊的性質を軽減するために、周波数ホッピングチャネルまたはプロトコルが採用されてもよく、ここで、生体内伝送器は、例えば、各伝送上で出力された、2値位置偏移キーイング(BPSK)信号またはFSK信号等の変調信号等の、狭帯域伝送信号をランダムに周波数ホップする。
【0057】
(2.3 衝突防止機能性モジュール)
種々の局面は、衝突防止機能性モジュールを採用してもよい。衝突防止機能性モジュールは、特定の通信チャネル、衝突防止プロトコル等と関連してもよい。したがって、種々の局面は、特定の通信チャネルと関連した、種々の衝突防止プロトコル技術を利用してもよい。衝突防止技術は、例えば、2つ以上の生体内伝送器が存在し、例えば、個々が複数のIEMを摂取する環境において、特に有用であり得る。そのような環境において、種々の生体内伝送器がそれらの信号を連続的に送信する場合、1つ伝送器の伝送は、全ての他の生体内伝送器からの伝送を曖昧にする可能性がある。結果として、信号検出の失敗は、有意に増加し得る。
【0058】
種々の局面は、単独で、または種々の組み合わせで、種々の衝突防止方法を含んでもよい。
【0059】
1つのそのような方式は、複数の伝送周波数を採用する。周波数選択的フィルタリングを使用することにより、同時に伝送している場合でさえ、f1において同時送信する伝送器は、f2において同時送信する伝送器と区別され得る。この方式の代替方法を
図9に示す。
【0060】
図10は、例えば、伝送器モジュール204Aを介する、第1の衝突防止技術を図示し、図中、伝送器1は、f1上で同時送信している。伝送器2は、f2上で同時送信している。例えば、多重帯域通過フィルタモジュール204Eを介して、受信機および2つの帯域通過フィルタが提供される。帯域通過フィルタ1は、f1に反応し、帯域通過フィルタ2は、f2に反応する。一旦、例えば、ピル1およびピル2のそれぞれと関連する2つのIEM等の伝送器からの信号が、それらの各帯域通過フィルタを通過すると、信号は、復調器に進む。種々の局面では、これらの復調器は、別々のアナログ回路として、またはデジタル領域において実装することができる。このように、衝突は防ぐことができる。
【0061】
図11A〜11Dは、別の衝突防止方法を示す。種々の局面では、特定の通信チャネルは、例えば、デューティサイクル変調モジュール204Bを介して、デューティサイクル変調を採用してもよく、ここで、伝送器は、常に伝送する必要はない。例えば、xmtr1およびxmtr2の2つの伝送器が、同時に伝送していない場合、それらは相互に干渉しない。例えば、時間の10%は同時送信し、および時間の90%はオフであるように、低デューティサイクルを有する、2つの伝送器が使用される場合、信号が相互に重なる可能性は、確率的に20%しかない。このように、衝突は回避され得る。
【0062】
図11Aを参照すると、時間の10%のみオンである、例えば、xmtr1等の伝送器1がある。同様に、時間の10%のみオンである、例えば、xmtr2等の伝送器2がある。当然のことながら、それらが同時に伝送する確率はある程度ある。しかしながら、その確率は、デューティサイクルの変化および周波数拡散により、制御することができる。結果として、これら2つの伝送周期がわずかに異なる場合、それらは、相互に干渉したりしなかったりする。しかしながら、例えば、ディザリングモジュール204Fおよびスペクトル拡散モジュール204Dのそれぞれを介する、デューティサイクルのディザリングおよび周波数拡散により、重なりは制御することができる。このように、そうでなければ生じる衝突は、回避され得る。
【0063】
図11Bを参照すると、点線の伝送器xmtr2は、実線の伝送器xmtr1よりもわずかに短い周期を有する。伝送器は同時に同時送信を開始するが、何回かの伝送後に、伝送器は、相互との整合状態が終わる。結果として、それらは互いに異なり、そうでなければ生じる衝突は、回避され得る。
【0064】
図11Cを参照すると、発振器周波数の拡散を有することにより、同様の効果を得ることができる。実際には、これらの伝送器で使用されるシリコン発振器は、数%の周波数の拡散を有する。1%の周波数差は、相互と同調して開始した2つの発振器1008、1010が、100回の伝送後に、もはや相互と同調していないことを意味する。種々の局面は、周波数分布に基づいてもよく、または周波数は、例えば、ある周期範囲を有するために、明確に異なるようにプログラムすることもできる。電圧制御発振器周波数をディザリングするノイズもまた、この周波数拡散を生成することができる。
【0065】
図11Dに関して、リトライ周期はランダム化される。本実施例において、例えば、xmtr1は同時送信し、次いで再び同時送信する前に、あるランダム時間周期の間待機する。次いで、xmtr1は、再び同時送信する前に、別のランダム時間周期の間待機する。Xmtr2は、同時に同時送信を開始する。しかしながら、この場合、次の伝送の前にランダム時間の間待機し、次の伝送の前に別のランダム時間待機する。このように、2つの伝送器が同時に同時送信する確率は、リトライ周期の標準偏差に影響を与えることにより、制御することができる。
【0066】
この方式は、チップに予めプログラムされる疑似ランダム系列に基づくことができる。また、実際の物理的乱数発生器(熱ノイズ)、またはチップ上のシリアルナンバーに基づくこともできる。全ての伝送器が独特のシリアルナンバーを有するため、シリアルナンバーの下位ビットのいくつかは、直接、あるいは線形シフトレジスタを使用することにより、このランダム化時間をプログラムするために使用することができる。
【0067】
トランスボディ伝送チャネルのさらなる局面は、伝送メッセージを変調するために、スペクトル拡散伝送を使用する。この方式は、直接スペクトル拡散または周波数ホッピングスペクトル拡散であってもよい。一実施例として、数多くの携帯電話が、干渉なく、同一周波数上で同時送信することを可能にする、携帯電話のために開発された符号分割多重アクセス方式(CDMA)技術のいずれも、本則面において採用することができる。本局面は、ゴールド符号またはカサミ符号等の、スペクトル拡散においてよく知られている符号のいずれかに基づくこともできる。
【0068】
対処すべき課題は、確率的に取り組まれる。2つの伝送器が同時に同時送信する同一符号を有する確率が、十分に小さくなるように、符号は十分に多くなるように選択される。この方式は、スペクトル拡散伝送が一般に明確な搬送周波数を有しないため、搬送周波数を発見するためにビーコンを使用するという考えに関連する。その情報は、例えば、ビーコンから決定される。
【0069】
ある特定の用途において、異なる技術を組み合わせることが有用である。一例として、長いデューティサイクルがある場合、スペクトル拡散伝送は、特に有益であり得る。この場合、衝突が起こる確率は、長いデューティサイクル時間の確率、スペクトル拡散の確率である。技術の組み合わせに対する制約はない。
【0070】
計算上、同時に動作する2つまたは3つの伝送器に対して、デューティサイクルは非常に効果があることが示される。しかしながら、ある特定の用途に関しては、重なっている時間枠内でデータを提供する伝送器が5つを超える場合、デューティサイクル方法は機能しない。
【0071】
デューティサイクルを強化するための最も単純な方法は、例えば、再伝送ランダム化モジュール204Cを介して、再伝送ランダム化を追加することである。数ビットの再伝送ランダム化を追加することにより、効果はすぐにほとんど顕著ではなくなる。本局面では、システムは、5〜10個の同時伝送を容易に区別することができる。
【0072】
10個を超える伝送を得るために、スペクトル拡散は、対象となる一方式である。システムが多くの同時伝送器に進むと、1つのシステムが短いデューティサイクル有していても、複数の伝送器が伝送している合計時間は、かなりの時間になり、衝突は避けられなくなる。
【0073】
ほんの数個の伝送器を必要とするシステムにおいて、システム設計は、長いデューティサイクル等のより単純な方式を使用することに依存し得る。伝送器の周波数が既知である場合、複数の伝送周波数が制御された環境において採用されてもよい。3〜10個の伝送器に対して、再伝送ランダム化は効果がある。伝送器が10個を超える場合、スペクトル拡散は、採用されてもよい一方式であり、スペクトル拡散を他の技術と組み合わせることができる。
【0074】
長いデューティサイクルに対するプロットは、3つの同時伝送器の場合、衝突により伝送器が検出されない可能性が、1%あることを示す。これは、1分間の伝送間隔の間である。いくつかの伝送器システムの1つの重要な特徴は、伝送器が限界のある寿命を有することである。伝送器が非常に長い寿命を有するシステムにおいて、これらの懸念はない可能性がある。
【0075】
他の種類の埋め込み型センサに関して、これらはなおも、電力消費量に関する非常に重要な考慮事項である。信号を伝送するのに十分明確なウィンドウが利用可能になる前に、システムが1時間待機しなければならない場合、伝送器は、常に電力を使用している。
【0076】
システムがより高性能の伝送器を有する場合、別の可能性が見えてくる。伝送器は、静かなチャネルを聞くことができ、例えば、伝送するものが何も聞こえなくなるまで待機し、次いで伝送する。
【0077】
スペクトル拡散方式は、いくつの異なる符号が使用されているかに応じて、定量化できる。一式のカサミ符号が使用される場合、32,000個の異なる符号がある。この場合、同一符号上で伝送する2つの伝送器を有する確率は、1/(32,000)
2である。その
確率は、伝送器の数と共に幾何学的に増加する。異なる符号を有する伝送器を全く選択せず、符号選択のランダム化に依存しても、何百とは言わないまでも何十個もの伝送器を支持する。
【0078】
ある特定の局面では、システムの受信機は、所与のスペクトルの静かな部分において、信号を選択的に受信するように構成される。
図12Aは、ノイズ環境において低振幅信号を検出する問題に対処する局面を示す。その問題に対する一取り組みは、ノイズスペクトル内の静かな位置を発見することである。受信機の検出器は、その周波数帯域にプログラムされる。伝送器は、その周波数帯域において周期的に同時送信する。
【0079】
図12Aおよび12Bは、ノイズ環境において低振幅信号を検出するための技術を示す。
図12Aを参照すると、受信機がノイズスペクトルを調査する場合、電力は、周波数の関数である。ノイズ領域、静領域、続いてノイズ領域がある。静領域において干渉が最も少ないため、同時送信は、その領域において提供される。
【0080】
図12B中、伝送は、複数の異なる周波数において、例えば、傾斜方式で生じる。種々の局面では、周波数ホッピングまたはランダム方式等の他の方式が使用されてもよい。通常は、選択された方式は、対象となる周波数帯域を密に覆う。実際には、伝送器は、最終的に静かな帯域に飛び込み、最終的に静かな帯域において伝送する。受信機をその静かな帯域においてのみ聞かせることにより、優れた信号対ノイズ比(SNR)により、その信号を受信/解読する可能性は高い。
【0081】
受信機が静かな帯域のみを受信するように採用される上記の構成は、本願の他の部分に記載するような、衝突防止チャネルを有するシステムに限定されない。むしろ、以下の出願のいずれかに記載されるような受信機が、静かなチャネルのみを受信するように構成されてもよい。「Active Signal Processing Personal Health Signal Receivers」と題する、2007年11月19日出願のPCT出願第US2007/024225号、国際公開第WO2006/116718号、第60/866,581号、第60/945,251号、第60/956,694号、第60/887,780号、および第2006/116718号。それらの出願の開示は、本明細書に参考として援用される。
【0082】
上述の概念のいくつかを説明すると、一局面では、伝送は、2つのチャネルに分かれる。第1のチャネルは、データを同時送信するために使用される。1〜2%のデューティサイクルが実施される。衝突に対する耐性は、再同時送信速度をランダム化することにより強化される。第2のチャネルは、ウェイクアップビーコンを同時送信するために使用される。1〜2%のデューティサイクルが実施される。パケット速度は、10msec範囲内である。衝突が問題ではない場合、ビーコン伝送は短く、100〜200μsecの範囲内である。ビーコンおよびデータチャネル搬送波は、同一の発振器から生成されるため、ビーコンから、データ搬送波を計算することができる。受信機は、10msecの持続時間にわたって、10〜30秒毎にオンになる。ビーコンが観察された場合、受信機は、完全な復調および解読を実施するためにオンの状態を保持する。そうでなければ、受信機は、スリープ状態に戻る。
【0083】
ある特定の局面では、上記のシステムは、周波数ディザーからパケット間隔ディザーを含むように修正される。
【0084】
ある特定の局面では、上記のシステムは、1〜2%のデューティサイクルを伴い、25kHz(640μsec)で16回の搬送波サイクルのより長い持続時間の伝送を含むように修正される。これは、狭帯域フィルタ適合性に適合する。
【0085】
ある特定の局面では、上記のシステムは、BPSKとしての変調がより低いビーコンチャネル上で突発するように修正される。
【0086】
ある特定の局面では、上記のシステムは、OOKとしての変調がより高いビーコンチャネル上で突発するように修正される。
【0087】
ある特定の局面では、上記のシステムは、FEC(前方誤り訂正)のために、簡単な多次元パリティチェック符号を使用するように修正される。
【0088】
(3.0 受信機)
信号受信機は、本明細書において「受信機」と称される場合もあるが、概して、例えば、1つ以上の特定の通信チャネルを介して、信号を伝導的に受信する等、信号を受信することができる、任意のデバイスまたは構成要素を含む。
【0089】
そのような受信機の一実施例は、上記のパーソナル受信機である。受信機の別の実施例は、国際公開第WO2006/116718号として公開された、PCT出願第PCT/US2006/016370号、国際公開第WO2008/063626号として公開された、PCT出願第PCT/2007/24225号、第US2008/052845号として公開された、PCT出願第PCT/US2008/52845号に記載され、それらの出願の開示は、本明細書に参考として援用される。
【0090】
種々の局面は、生体の運動に実質的に影響を及ぼさない方式で、生体と安定して関連するようにサイズ決定される、受信機の携帯構成を含む。ある特定の局面では、受信機は、小さいサイズを有する。説明すると、受信機は、約1cm
3以下を含む、約3cm
3以下等の約5cm
3以下の空間体積を占めてもよい。ある特定の局面では、受信機は、約10mm
2〜2cm
2の範囲のチップサイズを有する。
【0091】
対象となる受信機は、外部および埋め込み可能受信機の両方を含んでもよい。
【0092】
(3.1 外部受信機)
外部の局面では、受信機は、使用中に生体外、すなわち、身体の外側に存在してもよい。外部受信機は、任意の便利な方式で構成されてもよい。例えば、ある特定の局面では、外部受信機は、所望の皮膚位置と関連するように構成されてもよい。したがって、局面では、外部受信機は、対象の局所皮膚位置と接触するように構成されてもよい。対象となる構成としては、パッチ、リストバンド、ベルト等が挙げられるがこれに限定されない。例えば、外部に装着され、好適な受信電極が備わっている腕時計またはベルトは、本発明の一局面に従って、受信機として使用することができる。受信機は、収集されたデータが患者または医療関係者により抽出され得る、さらなる通信路を提供してもよい。例えば、埋め込み型収集器は、例えば、医師が通信することができる、405MHzの医療デバイスの帯域で動作する、従来のRF回路を含んでもよい。医師は、例えば、ペン型スキャナ等のデータ検索デバイスを介して、通信してもよい。
【0093】
受信機が外部構成要素を含む場合、構成要素は、例えば、聴覚および/または視覚フィードバック等のデータを提供するために、出力デバイスを有してもよい。実施例としては、可聴警報器、LED、ディスプレイ画面等が挙げられる。外部構成要素はまた、コンピュータの中に記憶されたデータを読み出すために、構成要素がコンピュータに接続され得る、インターフェースポートを含んでもよい。さらなる実施例として、デバイスは、体外に装着され、異なる位置で皮膚に取り付けられる1つ以上の電極を有する、ハーネスにより位置付けられてもよい。
【0094】
ある特定の外部の局面では、受信機は、一時的に、すなわち、過渡的にのみ、患者と接触する、または患者に関連するように構成されてもよい。例えば、受信機は、ピル、摂取可能事象マーカー等が実際に摂取されている間に、関連する/取り付けられる/接触してもよい。
【0095】
説明すると、受信機は、2つのフィンガー電極またはハンドルを有する外部デバイスとして構成されてもよい。創薬インフォマティクスが使用可能なピルの接種時に、患者は、受信機との導電回路を完全にするために、電極に触れる、またはハンドルを把持する。ピルからの信号の発信時に、例えば、ピルが胃内で溶解する時に、ピルの識別子により発せられる信号は、受信機により拾い上げられる。
【0096】
ある特定の局面では、外部受信機は、印加時に皮膚と接触する電極を伴う包帯型パッチを形成するように、電極と一体化される、小型電子機器を含んでもよい。包帯型は、例えば、接着剤層または他の構成を介して、取り外し可能に取り付け可能であってもよい。バッテリおよび電子機器も含まれてもよい。包帯型パッチは、例えば、胸、背、胴体側面等、対象の所望の標的皮膚部位上に位置付けられるように構成されてもよい。これらの局面では、包帯回路は、例えば、創薬インフォマティクスが使用可能な医薬組成物の識別子から等、対象内のデバイスからの信号を受信し、次いで、例えば、別の部分でさらに詳細に記載するような、PDA、スマートフォン、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ等の外部処理デバイスにこの情報を伝えるように構成されてもよい。本システムでの使用のために容易に適合され得る包帯型デバイスとしては、米国特許第6,315,719号等に記載されるデバイスが挙げられるがこれに限定されず、それらの開示は、本明細書に参考として援用される。
【0097】
(3.2 埋め込み可能受信機)
ある特定の局面では、受信機は、埋め込み可能であってもよく、すなわち、対象への埋め込みのために設計および/または構成されてもよい。埋め込みは、一時的または永続的であってもよい。これらの局面では、受信機は、使用中に体内にある。概して、埋め込み可能受信機は、種々の期間にわたって、体内に見られる高塩分、高湿度環境を含む、生理学的環境において存在する場合、機能性を維持し得る。期間は、例えば、数分間から80年間を含む。より具体的な期間は、例えば、1時間以上、1日以上、1週間以上、1か月以上、および1年以上を含む。
【0098】
埋め込み可能な局面に関して、受信機は、カプセル型、ディスク型等が挙げられるがこれに限定されない、任意の便利な形状を有してもよい。種々の受信機は、比較的小さいサイズを有してもよい。これらの小さいサイズは、例えば、再充電可能バッテリの組み込みにより、達成されてもよい。一局面では、再充電可能バッテリは、約2週間の寿命を有する。別の局面では、再充電可能バッテリは、例えば、患者のベッドにおけるコイル等の種々の電源から自動的に充電される。受信機は、多くの異なる位置に配置されるように構成されてもよい。位置の実施例としては、腹部、腰のくびれ、肩が挙げられ、例えば、埋め込み可能パルス発生器等が配置される。
【0099】
ある特定の埋め込み可能な局面では、受信機は、独立型デバイスであり、すなわち、任意の他の種類の埋め込み可能デバイスに物理的に接続されない。さらに他の局面では、受信機は、例えば、1つ以上の生理学的センサのためのプラットフォームとして機能するデバイス等、第2の埋め込み可能デバイスに物理的に連結されてもよい。そのようなデバイスは、心臓血管リード等のリードであってもよい。説明すると、心臓血管リードは、1つ以上の異なる生理学的センサを含んでもよく、例えば、リードは、多重センサリード(MSL)である。対象となる埋め込み可能デバイスはさらに、埋め込み可能パルス発生器、神経刺激デバイス、埋め込み可能ループレコーダ等を含むがこれに限定されない。
【0100】
受信機は、対象となる信号を受信する働きをする、受信機要素をさらに含んでもよい。受信機は、種々の異なる種類の受信機要素を含んでもよく、受信機要素の性質は、信号生成要素により生成される信号の性質に応じて必然的に変化する。ある特定の局面では、受信機は、信号生成要素により発せられた信号を検出するために、1つ以上の電極を含んでもよい。説明すると、受信機デバイスは、所定の距離分散している2つの電極が備わっていてもよい。所定の距離は、電極が差動電圧を検出することを可能にし得る。距離は異なってもよく、ある特定の局面では、約0.5〜約2.5cm、例えば、約1cm等、約0.1〜約5cmに及ぶ。ある特定の局面では、第1の電極は、例えば、血液等の導電性身体要素と接触しており、第2の電極は、例えば、脂肪組織(脂肪)等の、導電性身体要素に対する電気絶縁身体要素と接触している。代替局面では、単極を利用する受信機が採用される。ある特定の局面では、信号検出構成要素は、信号生成要素により発せられる信号を検出するために、1つ以上のコイルを含んでもよい。ある特定の局面では、信号検出構成要素は、信号生成要素により発せられる信号を検出するために、音響検出要素を含む。
【0101】
受信機は、種々の方法で受信データを取り扱ってもよい。いくつかの局面では、受信機は単に、例えば、従来のRF通信を介して、データを外部デバイスに再伝送する。他の局面では、受信機は、その制御下にあるエフェクタを操作する、可視または可聴警報器を作動させる、制御信号を体内の別の部分に位置するエフェクタに伝送する等、何らかの動作を行うかどうかを決定するために、受信データを処理する。さらに他の局面では、受信機は、別のデバイスへの後続の再伝送のために、または例えば、時間の経過に伴うあるパラメータの変化を検出する等、後続のデータの処理で使用するために、受信データを記憶する。受信機は、受信データを使用して、これらおよび/または他の動作の任意の組み合わせを実施してもよい。
【0102】
ある特定の局面では、データ記憶要素上に記録されたデータは、例えば、患者に投与される各組成物の時間、日付、および識別子(例えば、グローバル一意シリアルナンバー)のうちの全てではないが少なくとも1つを含む。識別子は、組成物の一般的名前、またはその符号化された形であってもよい。受信機のデータ記憶要素上に記録されたデータはさらに、受信機が関連する対象の医療記録情報を含んでもよく、例えば、名前、性別、治療記録等であるがこれに限定されない情報を識別する。ある特定の局面では、対象となるデータは、血行動態計測を含む。ある特定の局面では、対象となるデータは、心臓組織特性を含む。ある特定の局面では、対象となるデータは、例えば、血圧または血流量計測、体温、活動量、呼吸速度、pH等、種々の生理学的測定基準またはパラメータを含む。
【0103】
上記に要約したように、受信機は、非常に小さいサイズを有するように構成することができる。ある特定の局面では、受信機の所望の機能性は、1つ以上の集積回路およびバッテリを用いて達成される。本発明の局面は少なくとも、例えば、1つ以上の電極(2つの離間した電極等))の形の受信機要素、および例えば、バッテリ(バッテリは上記のように再充電可能であってもよい)等の電力生成要素を有する、受信機を含む。したがって、ある特定の局面では、電力生成要素は、外部位置から無線で電力を受信するように変換される。
【0104】
受信機内に存在し得るさらなる要素としては、例えば、創薬インフォマティクスが使用可能な識別子から発せられる信号を解読するための信号復調器、例えば、受信機から外部位置に信号を送信するための信号伝送器、例えば、受信信号に関するデータ、生理学的パラメータデータ、医療記録データ等を記憶するためのデータ記憶要素、例えば、特定の時間を信号の受信等の事象と関連付けるためのクロック要素、前置増幅器、例えば、受信機の異なる機能性のうちの1つ以上を統合するためのマイクロプロセッサが挙げられるがこれに限定されない。
【0105】
埋め込み可能な形の受信機の局面は、生物学的に適合した筐体、2つ以上のセンス電極、一次電池あるいは再充電可能バッテリであってもよい電源、またはコイルに誘導的に同時送信することにより電力供給される電源を有する。受信機はまた、伝送信号を解読する復調器、事象を記録する何らかの記憶装置、クロック、および体外に伝送する方法から成る回路を有してもよい。クロックおよび伝送機能性は、ある特定の局面では省略されてもよい。伝送器は、ローカルデータ記憶装置から外部データ記憶装置に情報を移動するために、RFリンクまたは導電性リンクであってもよい。
【0106】
外部受信機に関して、局面は、皮膚に対向する電極、復調器、記憶装置、および電力を有する構造を含む。通信は、ワイヤレスであってもよく、または例えば、ワイヤ、光ファイバ等の1つ以上の導電性媒体上で実施されてもよい。
【0107】
ある特定の局面では、同一電極が、信号を受信および伝送するために使用される。一方法は、身体と伝導的に接触している腕時計であってもよい。データをインプラントからリストバンドに移動させるために、電流がパッドに送り出され、腕時計により受信されてもよい。コイルを使用する誘導プロトコル等、採用され得る、体外への伝送を容易にするための多くのRF技術がある。あるいは、例えば、絶縁体電極を使用して、電場が採用されてもよい。
【0108】
ある特定の局面では、本受信機の構成要素または機能ブロックは、集積回路上に存在し、集積回路は、多くの異なる機能ブロック、すなわち、モジュールを含む。所与の受信機内で、機能ブロックのうちの少なくとも一部、例えば、2つ以上、または最大で全ては、受信機内の単一集積回路内に存在していてもよい。単一集積回路とは、異なる機能ブロックのうちの全てを含む、単一回路構造を意味する。したがって、集積回路は、半導体材料の薄型基板の表面内に製造された、小型電子回路(半導体デバイスならびに受動構成要素を含んでもよい)である、モノリシック集積回路(IC、超小型回路、マイクロチップ、シリコンチップ、コンピュータチップ、またはチップとしても知られる)である。本発明のある特定の局面の集積回路は、基板または回路ボードに接合される、個々の半導体デバイスならびに受動構成要素から構成される、小型電子回路である、ハイブリッド集積回路であってもよい。
【0109】
上記で検討したように、受信機は、実質的なノイズおよび低SNRの存在下でさえ、符号化信号の確実な解読を示す。本発明の受信機のこの機能上の局面は、種々の方式を介して提供されてもよい。いくつかのそのような方式としては、例えば、「Active Signal Processing Personal Health Receivers」と題する、2007年11月19日出願のPCT出願第PCT/US2007/024225号に記載するような、例えば、コスタスループ復調等のコヒーレント復調、正確な低オーバヘッド反復解読、前方誤り訂正(FEC)、およびノイズ消去等が挙げられ、その開示は、本明細書に参考として援用される。対象となる他の受信機としては、国際公開第WO2006/116718号、第60/866,581号、第60/945,251号、第60/956,694号、第60/887,780号、および国際公開第WO2006/116718号に記載される受信機が挙げられるがこれに限定されず、それらの開示は、本明細書に参考として援用される。
【0110】
(方法)
種々の局面は、これまでに説明されたように、例えば、生体内伝送器を介して、符号化信号を伝送するステップ、トランスボディ機能性モジュールを介して、信号の通信を容易にするステップ、および受信機を介して、符号化信号を受信するステップを含む。
【0111】
一局面では、方法は、符号化信号の特性を提供し、特性は、以下のうちの少なくとも1つにおいて受信機を容易にするように、電力消費量を最適化する。非アクティブモードで最大時間を費やすステップ、迅速にウェイクアップするステップ、および伝送器が存在している確率が高い期間中にウェイクアップするステップ。
【0112】
さらに、種々の局面は、あるいは、または随意に、ビーコン機能性モジュールを介して、符号化信号の通信を容易にするステップ、周波数ホッピング機能性モジュールを介して、符号化信号の通信を容易にするステップ、および衝突防止機能性モジュールを介して、符号化信号の通信を容易にするステップ等、ビーコン機能性に関連するステップを含んでもよい。ある機能性は、例えば、ビーコンウェイクアップ機能性を提供するステップ、ビーコン信号機能性を提供するステップ、連続波、単一周波数トーンを生成するステップ、第2の周波数におけるデータ信号とは異なる第1の周波数を提供するステップ、および符号化信号を変調するステップを含んでもよい。
【0113】
さらに、種々の局面は、あるいは、または随意に、狭帯域伝送信号上でランダム周波数ホップを生成する周波数ホッピングに関連するステップを含んでもよい。
【0114】
さらに、種々の局面は、あるいは、または随意に、異なる周波数で、第1の生体内伝送器および第2の生体内伝送器を介して伝送するステップ、デューティサイクルを変調するステップ、ランダムに再伝送するステップ、および周波数スペクトルにわたって拡散するステップ等、衝突防止に関するステップを含んでもよい。デューティサイクルを変調するステップは、デューティサイクルをディザリングするステップ、および周波数間で拡散するステップを含んでもよい。異なる周波数で伝送するステップは、異なるデバイスによる多重帯域通過フィルタリングを提供するステップを含んでもよく、ステップでは、異なる周波数に関連する各信号が、各帯域通過フィルタによりフィルタにかけられる。
【0115】
(部品)
種々の局面は、例えば、計算プラットフォームにより実行されると、通信チャネルを採用するトランスボディ通信を提供する方法の実行をもたらす、命令を有する記憶媒体を備える、部品を含んでもよい。方法は、例えば、生体内伝送器を介して符号化信号を伝送するステップ、トランスボディ機能性モジュールを介して信号の通信を容易にするステップ、および受信機を介して符号化信号を受信するステップ等、種々のステップ/ステップの組み合わせを含んでもよい。種々の他のステップがこれまでに説明されている。
【0116】
(さらなるシステム局面)
ある特定の局面では、受信機は、内部および外部のセンサ、受信機、および随意に他のデバイスの身体関連システムまたはネットワークの一部であり、最終的には外部プロセッサ等のプロセッサにより収集および処理される、種々の異なる種類の情報を提供し、次いで、プロセッサは、患者に関する文脈データを出力として提供することができる。例えば、センサは、ピル摂取に関するデータ、1つ以上の生理学的に感知されたパラメータ、埋め込み可能デバイスの動作等を含む出力を、データの外部収集器に提供することができる、デバイスの体内ネットワークの一部材であってもよい。例えば、データの医療ネットワークサーバ等の形の外部収集器は、次いで、この受信機が提供したデータを、例えば、体重、天候、医療記録データ等の患者に関するさらなる関連データと組み合わせ、非常に具体的かつ文脈的な患者特定データを提供するために、この異なるデータを処理してもよい。
【0117】
ある特定の局面では、本発明のシステムは、受信機、および1つ以上の創薬インフォマティクスが使用可能な活性薬剤含有組成物を含む。創薬インフォマティクスが使用可能な医薬組成物は、それと安定的に関連する識別子を有する、活性薬剤含有組成物である。ある特定の局面では、組成物は、対象への投与時に崩壊する。したがって、ある特定の局面では、組成物は、例えば、摂取、注入等を介する身体への送達後に、例えば、溶解、分解、浸食等、物理的に破壊される。これらの局面の組成物は、摂取され、かつ胃腸管の通過に完全ではないが実質的に無傷で耐えるように構成される、デバイスとは区別される。組成物は、識別子および活性薬剤/担体成分を含み、これらの成分の両方は、薬学的に許容される媒体中に存在する。
【0118】
組成物の識別子は、それらが、例えば、胃等の標的生理学的位置との接触時に活性化される(すなわち、オンにされる)限り、特定の局面および組成物の意図する用途に応じて異なる。したがって、識別子は、それが標的身体((すなわち、生理学的)部位と接触する時に、信号を発する識別子であってもよい。加えて、またはあるいは、識別子は、それが活性化された後に問い合わせされた時に、信号を発する識別子であってもよい。識別子は、例えば、標的部位との接触時等、活性化の後に検出可能な信号を提供することができる、任意の構成要素またはデバイスであってもよい。ある特定の局面では、識別子は、例えば、上記に要約するように、組成物が一旦生理学的標的部位と接触すると、信号を発する。例えば、患者は、胃液と接触すると検出可能な信号を生成するピルを摂取してもよい。
【0119】
組成物は、活性薬剤/担体成分を含む。「活性薬剤/担体成分」とは、薬学的に許容される担体中に存在する、例えば、投与量等のある量の活性薬剤を有する、固体または流体(例えば、液体)であってもよい、組成物を意味する。活性薬剤/担体成分は、「投与製剤」と称されてもよい。
【0120】
「活性薬剤」は、例えば、ヒト等の哺乳動物等の生体との接触時に、例えば、有益または有用な結果等の生理学的結果をもたらす、任意の化合物または化合物の混合物を含む。活性薬剤は、媒体、担体、希釈剤、潤滑剤、結合剤、および他の処方補助剤等の成分、ならびにカプセル化またはそうでなければ保護成分とは区別される。活性薬剤は、生体内の生物学的プロセスを調節することができる、任意の分子、ならびにその結合部分または断片であってもよい。ある特定の局面では、活性薬剤は、疾病の診断、治療、もしくは予防において、または薬物の成分として使用される物質であってもよい。ある特定の局面では、活性薬剤は、中枢神経系に影響を与え、挙動変化を引き起こす、麻酔剤または幻覚剤等の化学物質であってもよい。
【0121】
活性薬剤(すなわち、薬物)は、生体内の標的と相互作用することができる。標的は、多くの異なる種類の自然発生的構造であってもよく、対象となる標的は、細胞内および細胞外標的の両方を含む。そのような標的は、タンパク質、リン脂質、核酸等であってもよく、タンパク質は特に対象となる。対象となる具体的なタンパク性標的としては、例えば、キナーゼ、ホスファターゼ、レダクターゼ、シクロオキシゲナーゼ、プロテアーゼ等の酵素、SH2、SH3、PTB、およびPDZドメイン等のタンパク質間相互作用に関与するドメインを含む標的、例えば、アクチン、チューブリン等の構造タンパク質、膜受容体、例えば、IgE等の免疫グロブリン、インテグリン等の細胞接着受容体、イオンチャネル、膜貫通ポンプ、転写因子、信号伝達タンパク質等が挙げられるがこれに限定されない。
【0122】
活性薬剤(すなわち、薬物)は、例えば、特定の薬物およびその対象とする標的に応じて、疎水性、親水性、静電、または共有結合性相互作用にさえ必要な基等、標的との構造的相互作用に必要な1つ以上の官能基を含んでもよい。標的がタンパク質である場合、薬物部分は、水素結合、疎水性−疎水性相互作用、静電相互作用等のタンパク質との構造的相互作用に必要な官能基を含んでもよく、官能化学基のうちの少なくとも2つ等、少なくともアミン、アミド、スルフヒドリル、カルボニル、ヒドロキシル、またはカルボキシル基を含んでもよい。
【0123】
対象となる薬物は、上記の官能基のうちの1つ以上で置換される、環状炭素もしくは複素環構造、および/または芳香族もしくは多環芳香族構造を含んでもよい。また、薬物部分として対象となるのは、ペプチド、サッカリド、脂肪酸、ステロイド、プリン、ピリミジン、誘導体、構造類似体、またはその組み合わせを含む、生体分子の間で見られる構造である。そのような化合物は、対象となるそれらを同定するためにスクリーニングされてもよく、種々の異なるスクリーニングプロトコルが当該技術分野において既知である。
【0124】
薬物は、合成または天然化合物のライブラリを含む、種々の源から得られてもよい、自然発生的または合成化合物に由来してもよい。例えば、ランダム化オリゴヌクレオチドおよびオリゴペプチドの調製を含む、種々の有機化合物および生体分子のランダムおよび指向性合成のために、多くの手段が利用可能である。あるいは、細菌、真菌、植物、および動物抽出物の形の天然化合物のライブラリが利用可能であるか、または容易に生成される。さらに、天然または合成的に生成されたライブラリおよび化合物は、従来の化学的、物理的、および生化学的手段により容易に修飾され、組み合わせライブラリを生成するために使用されてもよい。既知の薬剤は、構造類似体を生成するために、アシル化、アルキル化、エステル化、アミド化等の指向性またはランダム化学修飾を受けてもよい。
【0125】
したがって、薬物は、組み合わせ手段により生成される化合物のライブラリ、すなわち、化合物組み合わせ多様性ライブラリを含む、自然発生的または合成分子のライブラリ、から得られてもよい。そのようなライブラリから得られる場合、採用される薬物部分は、活性に対する適切なスクリーニングアッセイにおいて、ある程度の所望の活性を示す。組み合わせライブラリ、ならびにそのようなライブラリを生成およびスクリーニングするための方法は、当該技術分野において既知であり、第5,741,713号、第5,734,018号、第5,731,423号、第5,721,099号、第5,708,153号、第5,698,673号、第5,688,997号、第5,688,696号、第5,684,711号、第5,641,862号、第5,639,603号、第5,593,853号、第5,574,656号、第5,571,698号、第5,565,324号、第5,549,974号、第5,545,568号、第5,541,061号、第5,525,735号、第5,463,564号、第5,440,016号、第5,438,119号、第5,223,409号に記載され、それらの開示は、本明細書に参考として援用される。
【0126】
対象となる活性薬剤の幅広い分類としては、心血管作動薬、例えば、鎮痛剤、麻酔剤、抗炎症薬等の痛み止め薬、神経作用薬、化学療法(例えば、抗新生物薬)剤等が挙げられるがこれに限定されない。
【0127】
上記に要約するように、本発明の組成物は、薬学的に許容される媒体(すなわち、担体)をさらに含む。コーンスターチまたはゼラチン、ラクトース、デキストロース、スクロース、微結晶性セルロース、カオリン、マンニトール、第二リン酸カルシウム、塩化ナトリウム、およびアルギン酸等の一般的な担体および賦形剤が対象となる。本発明の製剤に一般的に使用される崩壊剤としては、クロスカルメロース、微結晶性セルロース、コーンスターチ、デンプングリコール酸ナトリウム、およびアルギン酸が挙げられる。
【0128】
創薬インフォマティクスが使用可能な医薬組成物の局面に関するさらなる詳細は、2006年4月28日出願の「Pharma−informatics System」と題する、係属中のPCT出願第PCT/US2006/16370号、ならびに2006年7月11日出願の「Acoustic Pharma−informatics System」と題する、米国仮出願第60/807,060号、2006年10月25日出願の「Controlled Activation Pharma−informatics System」と題する、第60/862,925号、および2006年11月21日出願の「In−Vivo Transmission Decoder」と題する、第60/866,581号で見ることができ、それらの開示は、本明細書に参考として援用される。
【0129】
ある特定の局面では、システムは、受信機(ある特定の局面では、埋め込まれるか、または局所的に適用されてもよい)とは異なる外部デバイスを含み、本外部デバイスは、多くの機能性を提供する。そのような装置は、患者にフィードバックおよび適切な臨床上の規則を提供する能力を含むことができる。そのようなデバイスは、多くの形のいずれかを取ることができる。一実施例として、デバイスは、例えば、ベッドサイドモニタ等、ベッド上で患者の隣に位置するように構成することができる。他の形式としては、PDA、スマートフォン、家庭用コンピュータ等が挙げられるがこれに限定されない。デバイスは、ピルの検出のためにペースメーカデバイスまたは専用インプラントにより内部で生成されるような、薬剤摂取報告および生理学的検知デバイスの両方からの、本発明出願の他の項でさらに詳細に説明する情報を読み出すことができる。外部装置の目的は、患者から外部デバイスにデータを取り出すことである。外部装置の一特徴は、電話線等の伝送媒体を通して、医師または中央監視機関等の遠隔位置に伝送することができる形で、薬理学的および生理学的情報を提供するその能力である。
【0130】
本発明のシステムは、投薬時間およびレベルを記録し、療法への反応を測定し、個々の患者の生理機能および分子プロファイルに基づき、変更された投薬を推奨する、動的フィードバックおよび治療ループを可能にする。例えば、症候性心不全患者は、心仕事量を低減し、患者の生活の質を向上させることを主な目的として、毎日複数の薬物を摂取する。療法の主力薬は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、β遮断薬、および利尿薬を含む。薬物療法が有効になるためには、患者が彼らの処方された養生法を順守し、適切な時間に必要とされる用量を摂取することが不可欠である。臨床文献における複数の研究が、IIおよびIII型の心不全患者50%超が、ガイドライン推奨の療法を受けておらず、適切に滴定される患者のうちの40〜60%のみが、養生法を順守していることを実証している。本システムを用いて、心不全患者は、患者の療法に対する順守に関して監視することができ、順守実施は、医師による療法の最適化を容易にするために、主要な生理学的測定と関連付けることができる。
【0131】
ある特定の局面では、本発明のシステムは、センサデータおよび投与データを含む、情報の集合体を得るために採用されてもよい。例えば、心拍数、呼吸数、多軸加速度データ、体液状態に関すること、および体温に関することを組み合わせ、活動指標等の生理学的指標を生成するために使用することができる、対象の全活動に関して報告する指標を得ることができる。例えば、体温の上昇があった場合、心拍数は少し上がり、呼吸は速度を上げ、それは、ヒトが活発な状態であることの表示として採用されてもよい。これを調整することにより、ヒトがその瞬間に消費しているカロリー量を決定することができる。別の実施例では、特定の一式のパルスリズムまたは多軸加速度データは、ヒトが階段を上がっていることを示すことができ、そこから、どれくらいのエネルギーを使用しているのか推測することができる。別の局面では、減量の管理または心血管健康プログラムのために有用な、生理学的指標を生成するために、体脂肪測定(例えば、インピーダンスデータからの)を、測定されたバイオマーカーの組み合わせから生成された活性指標と組み合わせることができる。この情報は、健康全般をよく把握するために心機能指標と組み合わせることができ、薬物療法投与データと組み合わせることができる。別の局面では、例えば、特定の医薬品が、体温のわずかな増加または心電図での変化と関連があることを発見し得る。薬物の代謝のための薬力学モデルを作成し、受信機からの情報を使用することができ、対象の血清中実際に存在するレベルのはるかに正確な推定をもたらすために、そのモデル内の自由パラメータに本質的に適合する。この情報は、投与計画にフィードバックすることができる。別の局面では、ハイリスク妊娠モニタとしての使用のために、子宮収縮を測定し(例えば、歪みゲージを用いて)、かつ胎児心拍数も監視するセンサからの情報を組み合わせることができる。
【0132】
ある特定の局面では、本発明のシステムを使用して収集される対象特定情報は、1つ以上のさらなる個人からのデータと組み合わせる位置に伝送されてもよく、例えば、5人以上、10人以上、25人以上、50人以上、100人以上、1000人以上等の2人以上の個人から収集されたデータの複合である、データの収集を提供する。次いで、複合データは操作することができ、例えば、異なる基準に応じて分類し、例えば、患者群、医療関係者群等の1つ以上の異なる種類の群に対して利用可能にし、データの操作は、群がアクセスできる種類のデータへの任意の所与の群のアクセスを制限すること等であってもよい。例えば、データは、同一状態を患い、同一薬剤を摂取している100人の異なる個人から収集され得る。データは、投薬量養生法および総体的健康に対する患者コンプライアンスに関して、分かりやすいディスプレイを作製するために、処理および採用することができる。群の患者構成員は、この情報にアクセスし、彼らのコンプライアンスが群の他の患者構成員と一致しているかどうか、および彼らが、他が受けている恩恵を享受しているかどうかを調べることができる。さらに別の局面では、医者もまた、複合データの操作へのアクセスを許可され、彼らの患者がどのように他の医者の患者と一致しているかを調べ、実際の患者がどのように所与の治療養生法に反応するのかに関する有用な情報を得ることができる。複合データへのアクセスが与えられた群に、さらなる機能性を提供することができ、そのような機能性は、データに注釈を付ける能力、チャット機能性、セキュリティ権限等を含んでもよいが、これに限定されない。
【0133】
(コンピュータ可読媒体およびプログラミング)
ある特定の局面では、システムはさらに、データを記憶するための要素、すなわち、データ記憶要素を含み、この要素は、ベッドサイドモニタ、PDA、スマートフォン等の外部デバイス上に存在する。通常は、データ記憶要素は、コンピュータ可読媒体である。本明細書で使用する「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行および/または処理のために、コンピュータに命令および/またはデータを提供することに関与する、任意の記憶または伝送媒体を指す。記憶媒体の実施例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、CD−ROM、ハードディスクドライブ、ROMもしくは集積回路、光磁気ディスク、またはPCMCIAカード等のコンピュータ可読カード等が挙げられる(そのようなデバイスがコンピュータの内部または外部にあることを問わず)。情報を含有するファイルは、コンピュータ可読媒体上に「記憶」されてもよく、ここで、「記憶すること」は、コンピュータにより後日アクセス可能かつ検索可能である情報を記録することを意味する。コンピュータ可読媒体に関して、「永久メモリ」とは、永久的なメモリを指す。永久メモリは、コンピュータまたはプロセッサへの電力供給の終了によって消去されない。コンピュータハードドライブROM(すなわち、仮想メモリとして使用されないROM)、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、およびDVDは全て、永久メモリの実施例である。ランダムアクセスメモリ(RAM)は非永久メモリの一実施例である。永久メモリ内のファイルは、編集可能かつ書き換え可能であってもよい。
【0134】
本発明はまた、上記の方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令(すなわち、プログラミング)も提供する。コンピュータ実行可能命令は、コンピュータ可読媒体に存在する。したがって、本発明は、例えば、上記で検討したように、本発明の組成物により生成された信号の検出および処理で使用するためのプログラミングを含有する、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0135】
したがって、ある特定の局面では、システムは、データ記憶要素、データ処理要素、データ表示要素、データ伝送要素、通知機構、およびユーザインターフェースのうちの1つ以上を含む。これらの付加的な要素は、受信機に組み込まれてもよく、および/または例えば、データを処理し、決定を行い、そのような活動を提供する遠隔位置にデータを転送する等のように構成されるデバイス等、外部デバイス上に存在してもよい。
【0136】
上記のシステムは、医薬組成物上の識別子と受信機との間の通信の観点から検討される。しかしながら、システムは、そのように限定されない。より広い意味で、システムは、例えば、上記のモノポール伝送器(例えば、アンテナ)構造を使用する等、例えば、上記で検討したような伝送器/受信機機能性を使用して、交互に通信する2つ以上の異なるモジュールから成る。したがって、上記の識別子要素は、体内の2つの電源内蔵式デバイス間に通信システムを提供するために、複数の異なるデバイスのいずれかに組み込まれてもよく、ここで、電源内蔵式デバイスは、センサ、データ受信機および記憶要素、エフェクタ等であってもよい。例示的システムでは、これらのデバイスのうちの1つは、センサであってもよく、もう一方は、外部との通信のための通信ハブであってもよい。この発明の局面は、多くの形を取ってもよい。多くのセンサ、多くの送信機、および1つの受信機があってもよい。それらはトランシーバーであってもよいため、これらのうちの両方が、既知の通信プロトコルに従って交代で送受信することができる。ある特定の局面では、2つ以上の個々のデバイス間の通信手段は、例えば、上記のような単極システムである。これらの局面では、これらの送信機の各々は、大型キャパシタおよび導体である体内に、および体内から電荷を引き出すモノポールを使用して、交代で体内に高周波数信号を送信するように構成されてもよい。受信機、つまりモノポール受信機は、その周波数において、身体に入る、および身体から出る電荷を検出し、振幅変調信号または周波数変調信号等の暗号化信号を解読する。本発明の本局面は、広範な用途を有する。例えば、位置または加速度を測定する複数のセンサを、身体の種々の部分に配置する、および埋め込むことができる。それらは、中心ハブに接続するワイヤを有することなく、通信媒体を介してその情報を通信することができる。
【0137】
生体内伝送器が、創薬インフォマティクスが使用可能な組成物である、本発明の方法において、有効量の本発明の組成物が、組成物中に存在する活性薬剤を必要としている対象に投与され、ここで「有効量」は、例えば、病状またはそれに関連する症状の改善、所望の生理学的変化の達成等、所望の結果をもたらすのに十分な投与量を意味する。投与される量はまた、治療有効量と見なされてもよい。「治療有効量」は、疾病を治療するために対象に投与される場合、疾病の治療を達成するのに十分な量を意味する。
【0138】
組成物は、所望の結果をもたらすことができる任意の便利な手段を使用して、対象に投与され、投与経路は、少なくとも部分的に、例えば、上記で検討したような組成物の特定の形式によって決まる。上記で検討したように、組成物は、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、坐薬、および注射等の固体、半固体、または液体を含むがこれに限定されない、治療的投与のための種々の剤形に整えることができる。したがって、組成物の投与は、経口投与、口腔投与、直腸投与、非経口投与、腹腔内投与、皮内投与、経皮投与、気管内投与等を含むがこれに限定されない、種々の方法で達成され得る。投薬形態において、所与の組成物が、単独で、または他の薬学的に活性な化合物と組み合わせて投与されてもよく、例えば、安定的に関連付けられた信号生成要素を有する組成物であってもよい。
【0139】
本方法は、病状を含む種々の異なる状態の治療に使用される。組成物を用いて治療可能な特定の病状は、組成物中に存在し得る活性薬剤の種類と同様に異なる。したがって、病状としては、心血管疾患、腫瘍性疾患等の細胞増殖性疾患、自己免疫疾患、ホルモン異常疾患、感染性疾患、疼痛管理等が挙げられるがこれに限定されない。
【0140】
治療は、少なくとも、対象を苦しめている病状に関連する症状の改善を意味し、ここで、改善は、例えば、治療されている病態に関連する症状等、少なくともパラメータの大きさの低減を指すように、広い意味で使用される。したがって、治療はまた、病態または少なくともそれに関連する症状が、例えば、起こらないように予防される等、完全に阻害される、または終了される等、停止され、対象がもはや病態または少なくとも病態を特徴付ける症状を患っていない状況も含む。したがって、疾病の「治療すること」または「治療」は、疾病に罹患しやすいがまだ疾病の症状を経験していない、もしくは呈していない動物において疾病が発生することを予防すること(予防的治療)、疾病を阻害すること(その進行を遅らせる、または阻止すること)、疾病の症状または副作用の軽減をもたらすこと(待機的治療を含む)、および疾病を軽減させること(疾病の退行をもたらすこと)を含む。本発明の目的で、「疾病」は疼痛を含む。
【0141】
本方法に従って、種々の対象が治療可能である。概して、そのような対象は、「哺乳動物」または「哺乳類」であり、これらの用語は、肉食目(例えば、イヌおよびネコ)、齧歯目(例えば、マウス、テンジクネズミ、およびラット)、ならびに霊長目(例えば、ヒト、チンパンジー、およびサル)を含む、哺乳綱に含まれる生物を表現するように、広義に使用される。代表的な局面では、対象はヒトとなる。
【0142】
ある特定の局面では、上述したような方法は、例えば、1週間以上、1ヶ月以上、6ヶ月以上、1年以上、2年以上、5年以上等、長期間にわたって、病状を管理する方法である。方法は、例えば、ペーシングプロトコル、心臓再同期プロトコル等の心血管疾患管理における電気刺激ベースのプロトコル、種々の異なる病状のための食事療法および/または運動療法等の生活様式等、1つ以上のさらなる疾患管理プロトコルと併せて採用されてもよい。
【0143】
ある特定の局面では、方法は、組成物から得られた、治療養生法に基づくデータを調節するステップを含む。例えば、規定の治療養生法に対する患者コンプライアンスに関する情報を含むデータを得ることができる。このデータは、例えば、上記のセンサデバイス等の1つ以上のセンサを使用して得られた、さらなる生理学的データの有無にかかわらず、所与の治療養生法を維持するべきか、または例えば、薬物投与計画および/またはインプラント活性化管理の修正等、何らかの方法で修正するべきかの決定を行うために、例えば、必要に応じて、適切な決定ツールと共に採用されてもよい。したがって、本発明の方法は、組成物から得られた信号に基づき、治療養生法が修正される方法を含む。
【0144】
ある特定の局面では、本発明の組成物の履歴を決定する方法も提供され、組成物は、活性薬剤、識別子要素、および薬学的に許容される担体を含む。識別子が問い合わせに応えて信号を発する、ある特定の局面では、識別子は、信号を得るために、例えば、ペン型スキャナまたはその他好適な問い合わせデバイスにより問い合わせされる。次いで、得られた信号は、例えば、源、加工流通過程管理等、組成物に関する履歴情報を決定するために採用される。
【0145】
識別子が接種されずに残る識別子である、さらなる他の局面では、方法は概して、例えば、組成物を摂取した対象から検索することにより、組成物の信号生成要素を得るステップ、および次いで得られた信号生成要素から組成物の履歴を決定するステップを含む。例えば、信号生成要素が刻印された識別子、例えば、バーコードまたは他の種類の識別子を含む場合、刻印された識別子は、組成物を摂取した対象から検索され、次いで、最新の既知の購入者、組成物の加工流通過程管理におけるさらなる購入者、製造業者、取り扱い履歴等、組成物の履歴のうちの少なくとも何らかの局面を識別するために、読み出されてもよい。ある特定の局面では、この決定するステップは、組成物に関する記憶された履歴のデータベースまたは類似のコンパイルにアクセスするステップを含んでよい。
【0146】
(実用性)
本発明の医療の局面は、その治療装備一式における重要な新しいツール、実際に体内に送達される医薬品の自動検出および識別を臨床医に提供する。この新しい情報デバイスおよびシステムの用途は多種多様である。用途は、(1)規定の治療養生法に対する患者コンプライアンスを監視すること、(2)患者コンプライアンスに基づき、治療養生法を調整すること、(3)臨床試験において患者コンプライアンスを監視すること、(4)規制物質の使用を監視すること等を含むがこれに限定されない。これらの異なる例示的用途の各々は、同時係属中のPCT出願第PCT/US2006/016370号において、以下でさらに詳細に検討し、その開示は、本明細書に参考として援用される。受信機が使用されるさらなる用途としては、2007年2月1日出願の「Receivers For Pharma−lnformatics Systems」と題する、米国仮出願第60/887,780号、2007年8月18日出願の「Personal Health Receivers」と題する、第60/956,694号、および2007年7月11日出願の「Ingestible Event Marker」と題する、第60/949,223号が挙げられるがこれに限定されず、それらの出願の開示は、本明細書に参考として援用される。
【0147】
(キット)
方法を実践するためのキットも提供される。キットは、上記のように、本発明の1つ以上の受信機を含んでよい。加えて、キットは、例えば、創薬インフォマティクスが使用可能な投薬組成物等、1つ以上の投薬組成物を含んでもよい。キット内に提供される1つ以上の薬剤の投与量は、1回の使用または複数の使用に十分なものであってもよい。したがって、キットのある特定の局面では、1回分の投与量の薬剤が存在し、ある特定の他の局面では、複数回分の投与量の薬剤がキット内に存在し得る。複数回分の投与量の薬剤を有するそれらの局面では、そのような薬剤が、例えば、単一チューブ、ボトル、バイアル等の単一容器に包装されていてもよく、またはある特定のキットが薬剤の2つ以上の容器を有し得るように、1回分以上の投与量が個々に包装されていてもよい。
【0148】
キット内において、1つ以上の薬剤を対象に送達するための好適な手段も提供され得る。キット内に提供される特定の送達手段は、例えば、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、坐薬、注射、吸入、およびエアロゾル等の固体、半固体、液体、または気体形態で、薬剤が製剤化されるか等、薬剤の特定の形態、ならびに例えば、経口、口腔、直腸、非経口、腹腔内、皮内、経皮、気管内等、薬剤投与の特定の方法等、上記のように、採用される特定の薬剤によって決められる。したがって、ある特定のシステムは、坐薬アプリケータ、注射器、点滴用バッグおよびチューブ、電極等を含んでもよい。
【0149】
ある特定の局面では、キットはまた、例えば、上記のような外部モニタデバイスを含んでもよく、デバイスは、例えば、医院、中心施設等の遠隔位置との通信を提供することができ、組成物の使用に関するデータを得て、得られたデータを処理する。
【0150】
ある特定の局面では、キットは、同時係属中の出願第60/819,750号に記載されるような、非経口有効薬剤、または例えば、注射器、吸入器、もしくは薬剤を投与する他のデバイスを使用する等、他の方法により体内に摂取される有効薬剤の特定の識別および検出を提供する、スマート非経口送達システムを含んでもよく、その開示は、本明細書に参考として援用される。
【0151】
キットはまた、キットの構成要素を使用して、どのように方法を実践するかに関する命令を含んでもよい。命令は、好適な記録媒体または基板上に記録されてもよい。例えば、命令は、紙またはプラスチック等の基板上に印刷されてもよい。したがって、命令は、添付文書としてキット内に、キットもしくはその構成要素の容器のラベル内(すなわち、パッケージングまたはサブパッケージングと関連して)等に存在してもよい。他の局面では、命令は、例えば、CD−ROM、ディスケット等の好適なコンピュータ可読記憶媒体に存在する、電子記憶データファイルとして存在する。さらに他の局面では、実際の命令はキット内に存在しないが、リモートソースから、例えば、インターネットを介して命令を得るための手段が提供される。本局面の一実施例は、命令を見ることができる、および/または命令をダウンロードすることができるウェブアドレスを含むキットである。命令と同様に、命令を得るためのこの手段も、好適な基板に記録される。
【0152】
キットの一部または全ての構成要素は、滅菌性を維持するために適切なパッケージング内に包装されてもよい。キットの多くの局面では、単一の扱いやすいユニットを作製するために、キットの構成要素は、キット格納要素内に包装され、例えば、箱または類似の構造体等のキット格納要素は、例えば、キットの構成要素の一部または全ての滅菌性をさらに維持するために、気密容器であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0153】
本発明は、上記の特定の局面が異なり得るため、それらに限定されるものではないことを理解されたい。また、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書において使用される用語は、特定の局面を説明することのみを目的とし、限定することを意図したものではないことも理解されたい。
【0154】
値の範囲が提供される場合、文脈上別段の明確な指示がない限り、下限の単位の10分の1まで、範囲の上限と下限との間の各介在値、および既定範囲内の任意の他の規定値または介在値が本発明内に包含されることが理解される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、より小さい範囲に独立して含まれてもよく、既定範囲内の任意の具体的に除外される制限には制約されるが、本発明内にも包含される。既定範囲が制限の一方または両方を含む場合、それらの含まれる制限のいずれかまたは両方を除外する範囲もまた、本発明に含まれる。
【0155】
別途定義しない限り、本明細書で使用する全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において記載するものと同様または同等の任意の方法および材料もまた、本発明の実践または試験において使用することができるが、ここでは、代表的な例示的方法および材料について記載する。
【0156】
本明細書において引用した全ての出版物および特許は、あたかも各個々の出版物または特許が、具体的かつ個々に、本明細書に参考として援用されることが示されるように、本明細書に参考として援用され、関連して出版物が引用される方法および/または材料を開示および説明するために、本明細書に参考として援用される。いかなる出版物の引用も、出願日よりも前のその開示に対するものであり、本発明が、先願発明によりそのような出版物に先行する資格がないという承認として解釈されるべきではない。さらに、提供される公開日は、実際の公開日とは異なる可能性があり、独立して確認する必要があり得る。
【0157】
文脈上別段の明確な指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、複数の指示対象を含むことに留意されたい。さらに、特許請求の範囲は、いかなる任意の要素も除外するように作成され得ることにも留意されたい。したがって、本記述は、請求要素の記載に関連して「単に」、「のみ」等の排他的な用語の使用、または「否定的な」制限の使用に先立つ基準としての役割を果たすことが意図されている。
【0158】
本開示を読んで当業者には明らかとなるように、本明細書に記載および図示した個々の局面の各々は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、他のいくつかの局面のいずれかの特徴から容易に分離されてもよく、またはそれらと組み合わされてもよい、別々の構成要素および特徴を有する。任意の引用した方法は、引用した事象の順序で、または論理的に可能である任意のその他の順序で実行することができる。
【0159】
上述の発明は、理解の明確さを目的として、図示および実施例として、ある程度詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲の精神または範囲を逸脱することなく、ある特定の変更および修正が行われてもよいことが、本発明の教示を考慮して、当業者には容易に明らかとなる。
【0160】
したがって、前述は、単に本発明の原理を説明している。当業者は、本明細書において明確に記載または図示されていなくても、本発明の原理を具現化し、その精神および範囲に含まれる、種々の配設を考案できることが理解されるであろう。さらに、本明細書で引用した全ての実施例および条件付き用語は、原則的に、本発明の原理、および当該技術分野の容易化のために発明者により寄与された概念を理解する上で、読者を補助することを意図しており、そのような具体的に引用した実施例および条件に限定されないと解釈されるべきである。さらに、本発明の原理、および局面、ならびにその具体的な実施例を引用した本明細書の全ての記述は、その構造的および機能的均等物の両方を包含することを意図している。さらに、そのような均等物は、現在既知の均等物および将来開発される均等物の両方、すなわち、構造にかかわらず同一機能を実行する、開発された任意の要素を含むことが意図されている。したがって、本発明の範囲は、本明細書に図示および記載した例示的局面に限定されることを意図するものではない。むしろ、本発明の範囲および精神は、添付の特許請求の範囲によって具現化される。