【文献】
Ericsson,Details of ACK/NAK bundling for TDD,3GPP TSG-RAN WG1#52b, R1-081566,2008年 4月 4日
【文献】
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 8),3GPP TS 36.213,2009年 9月29日,V8.8.0,7.3 UE procedure for reporting ACK/NACK
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントを備える、請求項1に記載の方法。
前記フィードバック関連付けは、少なくとも1つのサブフレーム・タイプが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止する、請求項1に記載の方法。
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントである、請求項7に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、ダウンリンク・サブフレームを受信し、前記フィードバック関連付けに基づいて前記サブフレーム・アクノレッジメントを生成し、前記フィードバック関連付けに基づいて、前記アップリンク・サブフレームでアクノレッジメントを送信するように構成された、請求項7に記載の装置。
前記フィードバック関連付けは、少なくとも1つのサブフレーム・タイプが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止する、請求項7に記載の装置。
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントを備える、請求項13に記載の装置。
前記フィードバック関連付けは、少なくとも1つのサブフレーム・タイプが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止する、請求項13に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
時分割デュプレクス(TDD)システムでは、ダウンリンク(DL)通信とアップリンク(UL)通信とは、同じ帯域幅を共有するが、異なるサブフレームを占有する。3GPP Rel−8では、アップリンク通信またはダウンリンク通信のいずれかに期間を割り当てるために、7つの異なるアップリンク/ダウンリンク構成がサポートされている。アップリンクよりもダウンリンクに対してより多くのサブフレームが割り当てられている場合、ユーザ機器(UE)アクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)フィードバックに対して特別な処理が必要とされる。1つのアップリンク・サブフレームは、複数のダウンリンク・サブフレームをACKする必要がありうる。
【0014】
Rel−8では、2つのACK/NACKフィードバック・モード、具体的には、ACK/NACKバンドリングおよびACK/NACK多重化がサポートされている。ACK/NACKバンドリングでは、複数のダウンリンク・サブフレームがコードワード毎ベースで結合され、1つのアップリンク・サブフレームでアクノレッジされるだろう。このように、すべてのダウンリンク・サブフレームが正しく受信された場合、バンドルされたダウンリンク・サブフレームについて、ACK信号が送信されるだろう。しかしながら、たとえ1つのダウンリンク・サブフレームでもアクノレッジされないのであれば、バンドルされたサブフレームについて、NACK信号が送信されるだろう。ACK/NACK多重化では、おのおののダウンリンク・サブフレームが1つのACK/NACKビットしか必要としなくなるように、おのおののダウンリンク・サブフレーム内で空間バンドリングが実行される。その後、複数のACK/NACKビット(リリース8では最大4ビット)が、複数のダウンリンク・サブフレームをアクノレッジする1つのアップリンク・サブフレームで送信されうる。
【0015】
3GPP リリース8 TS.36.213では、TDDについて、ダウンリンク関連付けセット・インデクスK:{k0、k1、…kM1}(MはセットKにおける要素の数として定義される)が指定され、テーブル1で以下に示される。
【表1】
【0016】
上記テーブルは、ダウンリンク・サブフレーム・バンドリング・ウィンドウの例を示す。このテーブルは、あるダウンリンク・サブフレーム(単数または複数)のACK/NACKフィードバックを扱うアップリンク・サブフレームを示す。例えば、アップリンク−ダウンリンク構成4では、アップリンク・サブフレーム2は、アップリンク・サブフレーム2よりも早期の{12、8、7、11}サブフレームであるダウンリンク・サブフレーム、すなわちダウンリンク・サブフレーム{0、4、5、1}についてのACK/NACKフィードバックを取り扱う。アップリンク・サブフレーム3は、アップリンク・サブフレーム3よりも早期の{6、5、4、7}サブフレームであるダウンリンク・サブフレーム、すなわちダウンリンク・サブフレーム{7、8、9、6}についてのACK/NACKフィードバックを取り扱う。アップリンク・ダウンリンク構成に依存して、1つのアップリンク・サブフレームが、1つまたは複数のダウンリンク・サブフレームのACK/NACKフィードバックを担当しうる。ある状況では、1つのアップリンク・サブフレームが、極めて多くのダウンリンク・サブフレームのACK/NACKフィードバックを担当するという状況を減らすために、アップリンク・サブフレーム担当間の分散さえもが望まれる。
【0017】
現在、関連付けセットは、すべてのダウンリンク・サブフレームが、半永久的スケジューリング(SPS)リリース・コマンドを有する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の何れかをUEへ送信しうるという仮定に基づいて構築される。
【0018】
この仮定から問題が発生する。いくつかのシナリオでは、いくつかのダウンリンク・サブフレームは、ACK/NACKフィードバックを必要としない。例えば、SPSリリースを示すPDCCHまたはPDSCHの何れかを含まないダウンリンク・サブフレームは、ACK/NACKフィードバックを必要としない。これらのシナリオでは、UEは、これらダウンリンク・サブフレームのためのACK/NACKフィードバックを必要としない。このようなシナリオの例は、以下を含む。(a)ブランクのサブフレーム。(b)ほぼブランクのサブフレーム。例えば、セル特有の基準信号(RS)のみが送信されるように、ここでは、限定されたダウンリンク信号が送信される。(c)時分割多重(eNB)分割。ここでは、イボルブド・ノードB(eNB)が、あるダウンリンク・サブフレームにおいてSPSリリースを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のみを送信する。(d)ダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)。これは、eNBがPDSCHを送信せず、UEがDwPTSサブフレームでSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有する。(e)マルチ・メディア・ブロードキャスト・オーバ・シングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレーム、および、MBSFNサブフレームでSPSアクティブ・モードにはないUE。
【0019】
現在の仕様におけるダウンリンク関連付けセットでは、不必要なアップリンクACK/NACKリソースが割り当てられ、不必要なACK/NACK空間バンドリングが、例えば上述したように、ACK/NACKフィードバックを必要としないシナリオのために導入される。これは、不必要なオーバヘッドをもたらし、パフォーマンスの低下を招きうる。
【0020】
実施形態の例は、ダウンリンク・サブフレーム(例えば、項目(a)乃至(e)で上述したサブフレーム)を考慮しないことによってこれら問題に対処しうる。これは、ACK/NACKフォードバック処理からのACK/NACKフィードバックを必要としない。このようにして、UEは、一定のダウンリンク・サブフレームを処理から取り除くこと、例えば、テーブル1に示すようなバンドリング・ウィンドウ・テーブルからダウンリンク・サブフレームを削除することによって、アップリンク・サブフレームによって取り扱われるACK/NACKフィードバックを有するダウンリンク・サブフレーム数を低減しうる。
【0021】
おのおののキャリアにおいて、LTE−Aのマルチ・キャリア構成の問題に対処するために、ACK/NACKフィードバックを必要としないこれらサブフレームは、フィードバック関連付けセットにおいて考慮されない。さらに、または、これとは別に、ACK/NACKフィードバックを必要としないキャリアは、サブフレーム毎ベースで、関連付けセットにおいて考慮されない。
【0022】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、これらさまざまな態様は、これら特定の詳細無しで実現されうることが明白である。他の事例では、これら態様の記載を容易にするために、周知の構成およびデバイスが、ブロック図形式で示される。
【0023】
図1では、無線通信システム100において、例えばイボルブド・ベース・ノード(eNB)(イボルブド・ノードBとも称される)のような装置は、第3世代(3G)または、例えばLTEまたはLTE−Aのような第4世代(4G)展開において、複数のダウンリンク・サブフレームのためアップリンク・サブフレームでアップリンク・アクノレッジメントを提供する必要性に対処する。この目的のために、eNB102は、例えばユーザ機器(UE)110のような他の装置へ、ダウンリンク108で、第1の数のダウンリンク・サブフレーム106を送信する送信機104を有する。eNB受信機112は、アップリンク115で、UE110からアップリンク・サブフレーム114を受信する。この受信機112は、アップリンク・サブフレーム114で、UE110からアクノレッジメント信号または否定的アクノレッジメント信号(ACK/NACK)116をも受信しうる。コンピューティング・プラットフォーム118は、ACK/NACKフィードバックを必要としない1または複数のダウンリンク・サブフレーム106を考慮しない、ダウンリンク関連付けマッピング120にアクセスする。コンピューティング・プラットフォーム118は、ダウンリンク関連付けマッピング120に基づいて、ACK/NACK116を、ダウンリンク・サブフレーム106のうちの1または複数に関連付ける。
【0024】
同様に、UE110は、無線通信システム100における複数のダウンリンク・サブフレームのために、アップリンク・サブフレームにおいてアップリンク・アクノレッジメントを関連付ける。UE受信機122は、eNB102から、第1の数のダウンリンク・サブフレーム106を受信する。コンピューティング・プラットフォーム124は、ACK/NACKフィードバックを必要としない1または複数のダウンリンク・サブフレームを考慮しないダウンリンク関連付けマッピング126にアクセスする。コンピューティング・プラットフォーム124は、ダウンリンク関連付けマッピング126に基づいて、ダウンリンク・サブフレーム106のうちの1または複数から生じるACK/NACK116を、アップリンク・サブフレーム114に割り当てる。UE送信機128は、アップリンク・サブフレーム114におけるACK/NACK116を含むアップリンク・サブフレーム114を送信する。
【0025】
図2は、eNB202およびUE204によって実行される動作の方法またはシーケンスを例示する。時間206に示すように、eNB202は、UE204によって受信される第1の数のダウンリンク・サブフレームを送信する。UE204は、ACK/NACKフィードバックを必要としない1または複数のダウンリンク・サブフレームを考慮しないダウンリンク関連付けマッピングにアクセスする(ブロック208)。
【0026】
典型的な態様では、考慮されないダウンリンク・サブフレームは、以下を含む。(a)ブランクのサブフレーム。(b)セル特有の基準信号(RS)のみを送信するほぼブランクのサブフレーム。(c)TDM分割構成におけるサブフレーム。ここでは、あるダウンリンク・サブフレームにおいてSPSリリースを示すPDCCHまたはPDSCHが送信される。(d)DwPTS。これは、PDSCHが送信されず、ユーザ機器がDwPTSサブフレームでSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有する。(e)MBSFNサブフレーム。UEは、MBSFNサブフレームでSPSアクティブ・モードにはない。
【0027】
UE204は、ダウンリンク関連付けマッピングに基づいて、多くのダウンリンク・サブフレームから生じるACK/NACKを、アップリンク・サブフレームに割り当てる(ブロック210)。時間212では、ACK/NACKを含むアップリンク・サブフレームを、UE204が送信し、eNB202が受信する。
【0028】
eNB202は、アップリンク・サブフレームでUE204からACK/NACKを受信する(ブロック214)。eNB202は、ACK/NACKフィードバックを必要としない1または複数のダウンリンク・サブフレームを考慮しないダウンリンク関連付けマッピングにアクセスする(ブロック216)。eNB202は、このダウンリンク関連付けマッピングに基づいて、多くのダウンリンク・サブフレームにACK/NACKを関連付ける(ブロック218)。
【0029】
図2Aは、1つの態様にしたがう通信システムのブロック図を例示する。
図2Aの例示では、eNBがUE110へDLサブフレームA、B、Cを送信する(ブロック220)が、サブフレームA、Bのみが適切に受信される(ブロック222)。現在のリリース8動作の下では、この構成は、UEに対して、対応するDLサブフレームのアクノレッジメントのために指定されたULサブフレームでNACKメッセージを送信するように要求するだろう。しかしながら、本開示の態様では、例えばブランクのサブフレームのようなサブフレームCが、考慮されないサブフレーム・タイプであれば、サブフレームCを適切に受信することに失敗することによって、残りのサブフレームのアクノレッジメントに悪影響を及ぼすことはないであろう。この態様では、
図2Aのブロック224に示すように、UEは、受信したDLサブフレームについてのACKを、指定されたULサブフレームで送信するであろう。
【0030】
1つの態様では、多くのダウンリンク・サブフレームおよびアップリンク・サブフレームのうちの少なくとも1つが、複数のキャリアに関連付けられる。
【0031】
いくつかの態様では、本明細書に記載された技術は、マクロ・スケールの有効通信範囲(例えば、マクロ・セル・ネットワークと称される3G(第3世代)ネットワークのような大規模なセルラ・ネットワーク)、および、より小規模な有効通信範囲(例えば、住宅ベースまたはビルディング・ベースのネットワーク環境)を含むネットワーク内に適用されうる。(UEとも称される)アクセス端末(“AT”)は、このようなネットワーク内を移動すると、ある場所においては、マクロ有効通信範囲を提供するアクセス・ノード(“AN”)(マクロeNBとも称される)によってサービス提供される一方、別の場所においては、より小規模な有効通信範囲を提供するアクセス・ノード(例えば、ピコeNBまたはフェムトeNB)によってサービス提供されうる。いくつかの態様では、増大する容量成長、ビルディング内有効通信範囲、および(例えば、よりロバストなユーザ経験のための)その他のサービスを提供するために、小規模な有効通信範囲ノードが使用されうる。本明細書における説明では、比較的大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、マクロ・ノードと称されうる。(例えば、住宅のように)比較的小さなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、フェムト・ノードと称されうる。マクロ・エリアよりも小さく、フェムト・エリアよりも大きなエリアにわたって有効通信範囲を提供するノードは、(例えば、商業ビルディング内に有効通信範囲を提供する)ピコ・ノードと称されうる。
【0032】
マクロ・ノード、フェムト・ノードあるいはピコ・ノードに関連付けられたセルは、マクロ・セル、フェムト・セル、あるいはピコ・セルとそれぞれ称される。いくつかの実施では、おのおののセルがさらに、1または複数のセクタに関連付けられうる(例えば、分割されうる)。
【0033】
さまざまなアプリケーションでは、マクロ・ノード、フェムト・ノード、あるいはピコ・ノードを称するために、その他の用語が使用されうる。例えば、マクロ・ノードは、アクセス・ノード、基地局、アクセス・ポイント、eノードB、マクロ・セル等として構成されうるか、または、称されうる。さらに、フェムト・ノードは、ホーム・ノードB、ホームeノードB、アクセス・ポイント基地局、フェムト・セル等として構成されうるか、称されうる。
【0034】
図3に示す例において、基地局310a、310b、310cは、それぞれマクロ・セル302a、302b、302cのためのマクロ基地局でありうる。基地局310xは、端末320xと通信するピコ・セル302xのためのピコ基地局でありうる。基地局310yは、端末320yと通信するフェムト・セル302yのためのフェムト基地局でありうる。単純化のために
図3では図示されていないが、マクロ・セルは、端部においてオーバラップしうる。ピコ・セルおよびフェムト・セルは、(
図3に示されるように)マクロ・セル内に位置しうるか、または、マクロ・セルおよび/またはその他のセルとオーバラップしうる。
【0035】
無線ネットワーク300はまた、例えば、端末320zと通信する中継局310zのような中継局を含みうる。中継局は、データおよび/またはその他の情報の送信を上流局から受信し、データおよび/またはその他の情報の送信を下流局へ送信する局である。上流局は、基地局、別の中継局、または端末でありうる。下流局は、端末、別の中継局、または基地局でありうる。中継局はまた、他の端末のための送信を中継する端末でもありうる。
【0036】
ネットワーク・コントローラ330は、基地局のセットに接続しており、これら基地局に対して調整および制御を提供しうる。ネットワーク・コントローラ330は、単一のネットワーク・エンティティであるか、複数のネットワーク・エンティティの集合でありうる。ネットワーク・コントローラ330は、バックホールを介して基地局310と通信しうる。バックホール・ネットワーク通信334は、このような分散型アーキテクチャを用いる基地局310a−310c間のポイント・トゥ・ポイント通信を容易にしうる。基地局310a−310cはまた、例えば、ダイレクトに、または、無線または有線のバックホールを介して非ダイレクトに、互いに通信しうる。
【0037】
無線ネットワーク300は、(
図3に示されていない)マクロ基地局のみを含むホモジニアスなネットワークでありうる。無線ネットワーク300はまた、例えば、マクロ基地局、ピコ基地局、ホーム基地局、中継局等のような異なるタイプの基地局を含むヘテロジニアスなネットワークでありうる。これら異なるタイプの基地局は、異なる送信電力レベル、異なる有効通信範囲エリア、および、無線ネットワーク300内の干渉に対する異なるインパクトを有しうる。例えば、マクロ基地局は、高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有する一方、ピコ基地局およびフェムト基地局は、低い送信電力レベル(例えば、9ワット)を有しうる。本明細書に記載された技術は、ホモジニアスなネットワークおよびヘテロジニアスなネットワークのために使用されうる。
【0038】
端末320は、無線ネットワーク300全体にわたって分布し、おのおのの端末は、据置式または移動式でありうる。端末は、アクセス端末(AT)、移動局(MS)、ユーザ機器(UE)、加入者ユニット、局等とも称されうる。端末は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、コードレス電話、無線ローカル・ループ(WLL)局等でありうる。端末は、ダウンリンクおよびアップリンクによって基地局と通信しうる。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。
【0039】
端末は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、および/または、その他のタイプの基地局と通信可能でありうる。
図3では、2つの矢印を持つ実線が、端末と、ダウンリンクおよび/またはアップリンクで端末にサービス提供するように指定された基地局であるサービス提供基地局との間の所望の送信を示す。2つの矢印を持つ破線は、端末と基地局との間の干渉送信を示す。干渉基地局とは、ダウンリンクで端末に対して干渉をもたらす、および/または、アップリンクで端末からの干渉を観察する基地局である。
【0040】
無線ネットワーク300は、同期動作または非同期動作を支援しうる。同期動作の場合、基地局は、同じフレーム・タイミングを有し、異なる基地局からの送信は、時間的に揃えられうる。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレーム・タイミングを有し、異なる基地局からの送信は、時間的に揃わない。例えば全地球測位システム(GPS)のような同期ソースにアクセスせず、屋内で展開されうるピコ基地局およびフェムト基地局の場合、非同期動作がより一般的でありうる。
【0041】
1つの態様では、システム容量を向上するために、それぞれの基地局310a−310cに対応する有効通信範囲エリア302a、302b、302cが、複数の小さなエリア(例えば、エリア304a、304b、304c)に分割されうる。これら小さなエリア304a、304b、304cのおのおのは、ぞれぞれのベース・トランシーバ・サブシステム(図示しないBTS)によってサービス提供されうる。本明細書および当該技術分野で一般的に用いられているように、用語「セクタ」は、この用語が使用されるコンテキストに依存して、BTSおよび/またはその有効範囲エリアを称しうる。一例において、セル302a、302b、302c内のセクタ304a、304b、304cは、基地局310において、(図示しない)アンテナのグループによって形成されうる。ここでは、アンテナのおのおののグループは、セル302a、302b、302cの部分内の端末320との通信を担当する。例えば、セル302aにサービス提供する基地局310は、セクタ304aに対応する第1のアンテナ・グループと、セクタ304bに対応する第2のアンテナ・グループと、セクタ304cに対応する第3のアンテナ・グループとを有しうる。しかしながら、本明細書で開示されたさまざまな態様は、セクタ化されたセルおよび/またはセクタ化されていないセルを有するシステムにおいて使用されうることが認識されるべきである。さらに、任意の数のセクタ化されたセル、および/または、セクタ化されていないセルを有するすべての適切な無線通信ネットワークが、添付する特許請求の範囲のスコープ内に入ることが意図されていることが認識されるべきである。簡略のために、本明細書で使用される用語「基地局」は、セルにサービス提供する基地局のみならず、セクタにサービス提供する基地局をも称しうる。本明細書で使用されるように、分離されたリンク・シナリオにおけるダウンリンク・セクタは、近隣セクタであることが認識されるべきである。以下の記載は一般に、簡略のために、各端末が、1つのサービス提供アクセス・ポイントと通信しているシステムに関連しているが、端末は、任意の数のサービス提供アクセス・ポイントと通信しうることが認識されるべきである。
【0042】
図4に示すように、1つの態様にしたがった多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント(AP)400は、1つのグループは404および406を含み、別のグループは408および410を含み、さらに別のグループは412および414を含む複数のアンテナ・グループを含む。
図4では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、それより多いまたはそれより少ないアンテナが利用されうる。ユーザ機器(UE)416は、アンテナ412、414と通信している。ここで、アンテナ412、414は、順方向リンク420でUE416に情報を送信し、逆方向リンク418でUE416から情報を受信する。UE422は、アンテナ406、408と通信している。ここで、アンテナ406、408は、順方向リンク426でUE422に情報を送信し、逆方向リンク424でUE422から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、通信リンク418、420、424、426は、通信のために異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク420は、逆方向リンク418によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
【0043】
通信するように設計された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、しばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。態様では、アンテナ・グループは各々、アクセス・ポイント400によってカバーされた領域のセクタ内のユーザ機器に通信するように設計される。
【0044】
順方向リンク420、426による通信では、アクセス・ポイント400の送信アンテナは、他のUE416、422の順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用する。さらに、有効範囲領域にわたってランダムに散在するUEへ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、UEのすべてへと単一のアンテナによって送信するアクセス・ポイントよりも、近隣のセル内のUEに対して少ない干渉しかもたらさない。
【0045】
アクセス・ポイントは、端末と通信するために使用された固定局であり、基地局、ノードB、あるいはその他のいくつかの用語で称されうる。ユーザ機器(UE)はまた、アクセス端末(AT)、無線通信デバイス、端末、またはその他のいくつかの用語でも称されうる。
【0046】
本明細書における教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するためにさまざまな構成要素を適用するノード(例えば、デバイス)へ組み込まれうる。
図5は、ノード間の通信を容易にするために適用されうるいくつかのサンプル構成要素を図示する。特に、
図5は、MIMOシステム500の無線デバイス510(例えば、eNB)と無線デバイス550(例えば、UE)とを例示する。デバイス510では、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、データ・ソース512から送信(“TX”)データ・プロセッサ514へ提供される。
【0047】
いくつかの態様では、各データ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ514は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0048】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ530によって実行される命令群によって決定される。データ・メモリ532は、デバイス510のプロセッサ530またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、およびその他の情報を格納しうる。
【0049】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルはその後、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ520に提供される。その後、TX MIMOプロセッサ520は、おのおのが送信機(TMTR)および受信機(RCVR)を有するNT個のトランシーバ(“XCVR”)522a乃至522tへNT個の変調シンボル・ストリームを提供する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ520は、データ・ストリームのシンボルへ、および、このシンボルの送信がなされるアンテナへビームフォーミング重みを適用する。
【0050】
各トランシーバ522a−522tは、それぞれのシンボル・ストリームを受信し、処理することによって、1または複数のアナログ信号を提供し、さらに、これらアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)することにより、MIMOチャネルによる送信に適切な変調信号が提供される。トランシーバ522a乃至522tからのNT個の変調信号は、その後、NT個のアンテナ524a乃至524tからそれぞれ送信される。
【0051】
デバイス550では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ552a乃至552rによって受信され、各アンテナ552a−552rから受信された信号が、それぞれのトランシーバ(“XCVR”)554a乃至554rへ提供される。各トランシーバ554a−554rは、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを取得し、これらサンプルをさらに処理することにより、対応する「受信された」シンボル・ストリームが提供される。
【0052】
受信(“RX”)データ・プロセッサ560は、その後、NR個のトランシーバ554a−554rからNR個のシンボル・ストリームを受信し、これら受信したNR個のシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理することにより、NT個の「検出された」シンボル・ストリームが提供される。RXデータ・プロセッサ560は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ560による処理は、デバイス510におけるTXデータ・プロセッサ514およびTX MIMOプロセッサ520によって実行されるものに対して相補的である。
【0053】
プロセッサ570は、上述したように、利用可能などの技術を利用するのかを定期的に決定する。プロセッサ570は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定する。データ・メモリ572は、デバイス550のプロセッサ570またはその他の構成要素によって使用されるプログラム・コード、データ、およびその他の情報を格納しうる。
【0054】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を含みうる。その後、逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ538によって処理され、変調器580によって変調され、トランシーバ554a乃至554rによって調整され、デバイス510へ送り戻される。TXデータ・プロセッサ538はまた、データ・ソース536から、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データを受信する。
【0055】
デバイス510では、デバイス550からの変調信号が、アンテナ524a−524tによって受信され、トランシーバ522a−522tによって調整され、復調器(DEMOD)540によって復調され、RXデータ・プロセッサ542によって処理されて、デバイス550によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。その後、プロセッサ530が、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するのかを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0056】
図5はまた、本明細書で教示されたような干渉制御動作を実行する1または複数の構成要素を含みうる通信構成要素を例示する。例えば、他のデバイス(例えば、デバイス550)と信号を送信/受信するために、干渉(“INTER”)制御構成要素590が、デバイス510のプロセッサ530および/またはその他の構成要素と連携しうる。同様に、干渉制御構成要素592は、プロセッサ570、および/または、デバイス550のその他の構成要素と連携し、(例えば、デバイス510のような)他のデバイスとの間で信号を送信/受信する。おのおののデバイス510、550について、記述された構成要素のうちの1または複数の機能が、単一の構成要素によって提供されうることが認識されるべきである。例えば、単一の処理構成要素が、干渉制御構成要素590およびプロセッサ530の機能を提供し、単一の処理構成要素が、干渉制御構成要素592およびプロセッサ570の機能を提供しうる。
【0057】
図6は、本開示の1つの態様にしたがってサブフレームを関連付けるためのシステム600を例示する。このシステムは、ブロック602に示すように、アップリンク・サブフレームにおけるサブフレーム・アクノレッジメントを、複数のダウンリンク・サブフレームに関連付けるフィードバック関連付けを決定する。このシステムは、その後、ブロック604に示すように、複数のダウンリンク・サブフレームのうちの少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームが、サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止するようにフィードバック関連付けを修正する。
【0058】
当業者であればさらに、本明細書で開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子的なハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションおのおのに応じて変化する方式で、上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0059】
本明細書で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアの何れかであるコンピュータ関連エンティティを称することが意図される。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、サーバ上で実行中のアプリケーションと、サーバとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。
【0060】
「典型的である」という単語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「典型的」と記載された任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計に対して好適であるとも、有利であるとも解釈される必要はない。
【0061】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュール等を含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加の構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。本明細書に開示されたさまざまな態様は、タッチ・スクリーン・ディスプレイ技術および/またはマウス−キーボード・タイプのインタフェースを利用するデバイスを含む電子デバイス上で実行されうる。このようなデバイスの例は、コンピュータ(デスクトップおよびモバイル)、スマート・フォン、携帯情報端末(PDA)、および有線および無線の両方のその他の電子デバイスを含む。
【0062】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれら任意の組み合わせとともに実装または実行される。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0063】
さらに、1または複数のバージョンは、開示された態様を実現するために、コンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれら任意の組み合わせを生成する標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」(または、その代わりに、「コンピュータ・プログラム製品」)は、任意のコンピュータ読取可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能な媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、カード、スティック)を含みうる。さらに、電子メールの送信または受信の際、あるいは、例えばインターネットまたはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)のようなネットワークにアクセスする際に使用されるようなコンピュータ読取可能な電子データを搬送するために、搬送波が適用されうることが認識されるべきである。もちろん、当業者であれば、開示された態様のスコープから逸脱することなく多くの変形が、この構成とされうることを認識するだろう。
【0064】
本明細書で開示された態様に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。
【0065】
典型的な記憶媒体は、この記憶媒体から情報を読み取ったり、この記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサに接続される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。
【0066】
開示された態様の上記説明は、いかなる当業者であっても、本開示を製造または使用できるように適用される。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
【0067】
前述された典型的なシステムを考慮して、開示された主題にしたがって実現される方法が、さまざまなフロー図を参照して記述された。説明を単純にする目的のために、これら方法は、一連のブロックとして図示および説明されているが、権利主張される主題は、これらブロックの順序によって限定されず、いくつかのブロックは、本明細書に図示および記載されたものと別の順序で、および/または、他のブロックと同時に生じうることが理解および認識されるべきである。さらに、本明細書に記載された方法を実施するために、必ずしも例示されたすべてのブロックが必要とされる訳ではない。それに加えて、本明細書で開示される方法は、これら方法をコンピュータへ伝送および転送することを容易にするために、製造物品に格納されることが可能であることが認識されるべきである。本明細書で使用される用語である製造物品は、任意のコンピュータ読取可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。
【0068】
本明細書において参照によって組み込まれるべきであると言われるいずれの特許、出版物、またはその他の開示資料の全体または一部は、本明細書において、組み込まれた資料が、既存の定義、命令、または、本開示で述べられたその他の開示資料とコンフリクトしない程度に組み込まれていることが認識されるべきである。それゆえ、必要な程度まで、本明細書に明確に記載された開示は、参照によって本明細書に組み込まれたコンフリクトするあらゆる資料の代わりになる。本明細書において参照によって組み込まれると言われているものの既存の定義、記述、または、本明細書に記載されたその他の開示資料とコンフリクトする何れの資料またはその一部は、組み込まれた資料と既存の開示資料との間でのコンフリクトを引き起こさないという程度まで組み込まれるだろう。
【0069】
以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0070】
[発明1]
無線通信システムにおいて、ダウンリンク・サブフレームとアップリンク・サブフレームとの関連付けを定義する方法であって、
アップリンク・サブフレーム内のサブフレーム・アクノレッジメントを、複数のダウンリンク・サブフレームに関連付けるフィードバック関連付けを決定することと、
前記複数のダウンリンク・サブフレームのうちの少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止するように前記フィードバック関連付けを修正することと、
を備える方法。
【0071】
[発明2]
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントを備える、発明1に記載の方法。
【0072】
[発明3]
前記ダウンリンク・サブフレームを受信することと、
前記フィードバック関連付けに基づいて前記サブフレーム・アクノレッジメントを生成することと、
前記フィードバック関連付けに基づいて、前記アップリンク・サブフレームでアクノレッジメントを送信することと、
をさらに備える発明1に記載の方法。
【0073】
[発明4]
前記フィードバック関連付けは、少なくとも1つのサブフレーム・タイプが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止する、発明1に記載の方法。
【0074】
[発明5]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームは、
ブランクのサブフレーム、
セル特有の基準信号(RS)のみを送信するほぼブランクのサブフレーム、
半永久的スケジューリング(SPS)リリースを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの1つを、時分割多重(TDM)分割で送信しないように構成されたサブフレーム、
前記PDSCHが送信されず、ユーザ機器(UE)がダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)サブフレームにおいてSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有するDwPTSにおけるサブフレーム、
マルチ・メディア・ブロードキャスト・オーバ・シングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームであって、前記MBSFNサブフレームにおいて前記UEはSPSアクティブ・モードではない、
のうちの1つを備える、発明1に記載の方法。
【0075】
[発明6]
前記複数のダウンリンク・サブフレームは、異なるキャリアからのものである、発明1に記載の方法。
【0076】
[発明7]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームを示す信号を、対応するフィードバック無しでユーザ機器が受信する、発明1に記載の方法。
【0077】
[発明8]
無線通信システムにおいて動作可能な装置であって、
アップリンク・サブフレーム内のサブフレーム・アクノレッジメントを、複数のダウンリンク・サブフレームに関連付けるフィードバック関連付けを決定する手段と、
前記複数のダウンリンク・サブフレームからの少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止するように前記フィードバック関連付けを修正する手段と、
を備える装置。
【0078】
[発明9]
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントである、発明8に記載の装置。
【0079】
[発明10]
前記ダウンリンク・サブフレームを受信する手段と、
前記フィードバック関連付けに基づいて前記サブフレーム・アクノレッジメントを生成する手段と、
前記フィードバック関連付けに基づいて、前記アップリンク・サブフレームでアクノレッジメントを送信する手段と、
をさらに備える発明8に記載の装置。
【0080】
[発明11]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームは、
ブランクのサブフレーム、
セル特有の基準信号(RS)のみを送信するほぼブランクのサブフレーム、
半永久的スケジューリング(SPS)リリースを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの1つを、時分割多重(TDM)分割で送信しないように構成されたサブフレーム、
前記PDSCHが送信されず、ユーザ機器(UE)がダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)サブフレームにおいてSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有するDwPTSにおけるサブフレーム、
マルチ・メディア・ブロードキャスト・オーバ・シングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームであって、前記MBSFNサブフレームにおいて前記UEはSPSアクティブ・モードではない、
のうちの1つを備える、発明8に記載の装置。
【0081】
[発明12]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームを示す信号を、対応するフィードバック無しでユーザ機器が受信する、発明8に記載の装置。
【0082】
[発明13]
無線ネットワークにおける無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、記録されたプログラム・コードを有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、
前記プログラム・コードは、
アップリンク・サブフレーム内のサブフレーム・アクノレッジメントを、複数のダウンリンク・サブフレームに関連付けるフィードバック関連付けを決定するためのプログラム・コードと、
前記複数のダウンリンク・サブフレームのうちの少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止するように前記フィードバック関連付けを修正するためのプログラム・コードと、
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【0083】
[発明14]
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントである、発明13に記載のコン
ピュータ・プログラム製品。
【0084】
[発明15]
ダウンリンク・サブフレームを受信するためのプログラム・コードと、
前記フィードバック関連付けに基づいて前記サブフレーム・アクノレッジメントを生成するためのプログラム・コードと、
前記フィードバック関連付けに基づいて、前記アップリンク・サブフレームでアクノレッジメントを送信するためのプログラム・コードと、
をさらに備える発明13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【0085】
[発明16]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームは、
ブランクのサブフレーム、
セル特有の基準信号(RS)のみを送信するほぼブランクのサブフレーム、
半永久的スケジューリング(SPS)リリースを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの1つを、時分割多重(TDM)分割で送信しないように構成されたサブフレーム、
前記PDSCHが送信されず、ユーザ機器(UE)がダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)サブフレームにおいてSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有するDwPTSにおけるサブフレーム、
マルチ・メディア・ブロードキャスト・オーバ・シングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームであって、前記MBSFNサブフレームにおいて前記UEはSPSアクティブ・モードではない、
のうちの1つを備える、発明13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【0086】
[発明17]
前記複数のダウンリンク・サブフレームは、異なるキャリアからのものである、発明13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【0087】
[発明18]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームを示す信号を、対応するフィードバック無しでユーザ機器が受信する、発明13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【0088】
[発明19]
無線通信システムにおいて動作可能な装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリとを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
アップリンク・サブフレーム内のサブフレーム・アクノレッジメントを、複数のダウンリンク・サブフレームに関連付けるフィードバック関連付けを決定し、
前記複数のダウンリンク・サブフレームからの少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止するように前記フィードバック関連付けを修正する
ように構成された、装置。
【0089】
[発明20]
前記サブフレーム・アクノレッジメントは、前記複数のダウンリンク・サブフレームが正しく受信されたかを示すバイナリ・アクノレッジメントである、発明19に記載の装置。
【0090】
[発明21]
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、ダウンリンク・サブフレームを受信し、前記フィードバック関連付けに基づいて前記サブフレーム・アクノレッジメントを生成し、前記フィードバック関連付けに基づいて、前記アップリンク・サブフレームでアクノレッジメントを送信するように構成された、発明19に記載の装置。
【0091】
[発明22]
前記フィードバック関連付けは、少なくとも1つのサブフレーム・タイプが、前記サブフレーム・アクノレッジメントに影響を与えることを阻止する、発明19に記載の装置。
【0092】
[発明23]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームは、
ブランクのサブフレーム、
セル特有の基準信号(RS)のみを送信するほぼブランクのサブフレーム、
半永久的スケジューリング(SPS)リリースを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のうちの1つを、時分割多重(TDM)分割で送信しないように構成されたサブフレーム、
前記PDSCHが送信されず、ユーザ機器(UE)がダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)サブフレームにおいてSPSアクティブ・モードにはないサブフレーム構造を有するDwPTSにおけるサブフレーム、
マルチ・メディア・ブロードキャスト・オーバ・シングル周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームであって、前記MBSFNサブフレームにおいて前記UEはSPSアクティブ・モードではない、
のうちの1つを備える、発明19に記載の装置。
【0093】
[発明24]
前記複数のダウンリンク・サブフレームは、異なるキャリアからのものである、発明19に記載の装置。
【0094】
[発明25]
前記少なくとも1つのダウンリンク・サブフレームを示す信号を、対応するフィードバック無しでユーザ機器が受信する、発明19に記載の装置。