(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5795438
(24)【登録日】2015年8月21日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】モレキュラーシーブSSZ−25を使用するガス流中の窒素酸化物の還元
(51)【国際特許分類】
B01J 29/70 20060101AFI20150928BHJP
C01B 39/48 20060101ALI20150928BHJP
B01D 53/86 20060101ALI20150928BHJP
B01D 53/94 20060101ALI20150928BHJP
F01N 3/10 20060101ALN20150928BHJP
【FI】
B01J29/70 AZAB
C01B39/48
B01D53/86 222
B01D53/94 222
!F01N3/10 A
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-523921(P2014-523921)
(86)(22)【出願日】2012年4月3日
(65)【公表番号】特表2014-531297(P2014-531297A)
(43)【公表日】2014年11月27日
(86)【国際出願番号】US2012031955
(87)【国際公開番号】WO2013022496
(87)【国際公開日】20130214
【審査請求日】2015年1月7日
(31)【優先権主張番号】13/198,996
(32)【優先日】2011年8月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503148834
【氏名又は名称】シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゾーンズ、ステイシー アイ.
(72)【発明者】
【氏名】サクストン、ロバート ジェイ.
【審査官】
田澤 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭62−202814(JP,A)
【文献】
特表平11−502804(JP,A)
【文献】
特開2003−327425(JP,A)
【文献】
特表2008−521746(JP,A)
【文献】
特表2008−546624(JP,A)
【文献】
特表2009−519817(JP,A)
【文献】
Stacey I.Zones et al.,"Studies of the Synthesis of SSZ-25 Zeolite in a "Mixed-Template" System",Chemistry a European Journal,2001年,Vol.7, No.9,p.1990-2001
【文献】
Alberto Frache et al.,"NO and CO Adsorption on Over-Exchanged Cu-MCM-22: A FTIR Study",Langmuir,2002年,Vol.18, No.18,p.6875-6880
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 21/00−38/74
C01B 37/00−39/54
B01D 53/86,53/94
F01N 3/00−3/38
JSTPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス流を結晶性モレキュラーシーブと接触させることを含む、ガス流中に含有する窒素酸化物の還元方法であって、当該結晶性モレキュラーシーブが、酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物に対するモル比
で20:1より大きいモル比を有し、そして、焼成後、表2のX線回折線を有する、前記方法
:
(a)±0.20
(b)提供されたX線パターンは、相対強度スケールに基づき、そこでは、X線パターン中の最強線が100の値に指定され:W(弱)は20未満;M(中間)は20〜40の間;S(強)は40〜60の間;VS(非常に強)は60より大きい。
【請求項2】
酸素の存在下に実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
窒素酸化物の還元の触媒作用を及ぼすことが可能な金属又は金属イオンを、当該モレキュラーシーブが含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
当該金属が、コバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、パラジウム、ロジウム又はそれらの混合物である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
当該ガス流が内燃機関の排気流である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
当該ガス流が内燃機関の排気流である、請求項4に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、モレキュラーシーブSSZ−25、及び、ガス流中の窒素酸化物の還元へのその使用、に一般に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
結晶性モレキュラーシーブ及びゼオライトは、それらの触媒特性と同様にそれらの独特のふるい特性がゆえに、炭化水素転化、ガス乾燥及び分離などの用途に特に有用である。多くの異なる結晶性モレキュラーシーブが開示されてきたが、ガス分離及び乾燥、炭化水素及び化学転化、及び他の用途のために所望の特性を持つ新規なモレキュラーシーブの継続する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本発明によれば、ガス流を結晶性モレキュラーシーブと接触させることを含む、ガス流中に含有する窒素酸化物の還元方法であって、当該結晶性モレキュラーシーブが、酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物に対するモル比で約20:1より大きいモル比を有する、前記方法を提供する。当該モレキュラーシーブは、焼成後、表2のX線回折線を有する。当該モレキュラーシーブは、窒素酸化物の還元の触媒作用を及ぼすことが可能な金属又は金属イオン(例えば、コバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、パラジウム、ロジウム又はそれらの混合物)を含有でき、そして、当該方法は化学量論的に過剰の酸素の存在下に実施できる。一形態では、当該ガス流は、内燃機関の排気流である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
詳細な記述
本発明は、ここでは「モレキュラーシーブSSZ−25」又は簡単に「SSZ−25」と示すモレキュラーシーブを含む。モレキュラーシーブSSZ−25及び調製方法は、米国特許No.4,826,667;5,202,014;及び5,785,947に開示される。
【0005】
SSZ−25を調製する上で、アダマンタン第四級アンモニウムカチオンを、結晶テンプレートとしても公知の構造方向剤(「SDA」)として使用する。SSZ−25を製造するのに有用なSDAは、以下の構造(1)及び(2)によって表わされる:
【化1】
ここで、Z
1、Z
2、Z
3、Z
4、Z
5及びZ
6の各々は、独立に、低級アルキルであり、最も典型的にはメチルであり;R
1、R
2、R
3、R
4、R
5及びR
6の各々は、独立に、水素又は低級アルキルであり、最も典型的には水素である。ここで使用されるように、用語「低級アルキル」は、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を呼ぶ。
【0006】
SDAカチオンは、SSZ−25の形成に有害ではないどんなアニオンでもよいアニオンと会合する。代表的なアニオンは、ハロゲン(例えば、フッ化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物)、水酸化物、アセテート、サルフェート、テトラフルオロボレート、カルボキシレートなどを含む。当該SDAは、水酸化物イオンを提供するために使用できる。したがって、それは、イオン交換、例えば水酸化物イオンへのハロゲン化物、に有益である。
【0007】
一般に、SSZ−25は、水酸化物イオンの存在下に、(1)酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物;(2)酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物;及び(3)N,N,N−トリアルキル−1−アダマンタンアンモニウム及びN,N,N−トリアルキル−2−アダマンタンアンモニウムカチオンから選択される構造方向剤、を接触させることによって、調製する。
【0008】
SSZ−25は、モル比に関して以下を含む反応混合物から調製される。
ここで、Yは、ケイ素、ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択され;Xは、アルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ素及びそれらの混合物から選択され;Qは、N,N,N−トリアルキル−1−アダマンタンアンモニウム及びN,N,N−トリアルキル−2−アダマンタンアンモニウムカチオンから選択される構造方向剤であり;Mは、ナトリウム又はカリウムなどのアルカリ金属であり;そして、Zは、1〜8個の炭素原子を有するアミン、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つのアミンを含むアミン成分である。
【0009】
使用するアダマンタン第四級アンモニウムカチオンの源として作用する有機アダマンタン化合物は、水酸化物イオンを提供できる。テンプレートとしてアダマンタン第四級アンモニウム水酸化物を使用する時、アルカリ金属水酸化物の量に関連して存在する過剰のアダマンタン第四級アンモニウム水酸化物化合物が存在する時にはより純粋な形のSSZ−25が調製できることが見出され、そして、OH
−/SiO
2モル比が0.40より大きい時は、M
+/SiO
2モル比は0.20未満であるべきである。
【0010】
酸化アルミニウムの典型的な源は、アルミン酸塩、アルミナ、及びアルミニウム化合物、例えばAlCl
3、Al
2(SO
4)
3、Al(OH)
3、カオリンクレー、及び他のゼオライトを含む。酸化アルミニウムの源の例は、LZ−210ゼオライト(Y型ゼオライト)である。
【0011】
酸化ケイ素の典型的な源は、シリケート、シリカヒドロゲル、珪酸、コロイドシリカ、ヒュームドシリカ、テトラアルキルオルトシリケート及びシリカ水酸化物を含む。ガリウム、鉄、ホウ素及びゲルマニウムは、それらのアルミニウム及びケイ素対応物に対応する形状で添加できる。塩、特に塩化ナトリウムなどのアルカリ金属ハロゲン化物を、反応混合物中に添加又は形成できる。
【0012】
当該反応混合物は、1〜8個の炭素原子を有するアミン、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つのアミンを含むアミン成分(Z)を場合により含み得る。これらのアミンの非限定的な例は、イソプロピルアミン、イソブチルアミン、n−ブチルアミン、ピペリジン、4−メチルピペリジン、シクロヘキシルアミン、tert−オクチルアミン、シクロペンチルアミン及びそれらの混合物を含む。これらのアミンの使用は、使用される構造方向剤の量の低減となり得るのであり、これにより顕著なコスト節約になる。当該アミン成分を使用することによって、当該構造方向剤の量は、モレキュラーシーブのミクロ細孔容積を満たすのに要求されるものよりも少ないレベルに、すなわち、当該アミン成分の不存在下にモレキュラーシーブを結晶化するのに要求されるよりも少ない量に、低減できる。更に、当該アミン成分の使用は、シード結晶と組合せて使用した時には、結晶成長をより速く促進できる。アミン成分を使用するSSZ−25の調製方法は、米国特許No.5,785,947に開示される。
【0013】
実際には、SSZ−25は、(a)(1)酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物、(2)酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物、(3)SSZ−25の形成に有害ではないアニオン性対イオンを有するN,N,N−トリアルキル−1−アダマンタンアンモニウム及びN,N,N−トリアルキル−2−アダマンタンアンモニウムカチオンから選択される構造方向剤、及び(4)アルカリ金属カチオン、を含む水溶液を調製し;(b)SSZ−25の結晶を形成するのに十分な条件下に当該水溶液を維持し、そして;(c)SSZ−25の結晶を回収すること:を含む方法によって調製できる。
【0014】
当該反応混合物は、SSZ−25の結晶が形成されるまで、高温に維持する。熱水結晶化は、普通は、自己圧力下、100℃〜200℃の間、典型的には135℃〜180℃の間の温度で実施する。結晶化時間は、普通は、1日よりも長く、典型的には約5日〜約10日である。モレキュラーシーブは、軽い撹拌又はかき混ぜを利用して調製できる。
【0015】
熱水結晶化工程の間、SSZ−25結晶は、反応混合物から自然に核となり得る。シード材料としてのSSZ−25結晶の使用は、完全な結晶化が起こるのに必要な時間を減少するのに有利となり得る。更に、シーディングは、所望されないいかなる相の上へのSSZ−25の核化及び/又は形成を促進することによって得られる生成物の純度の増加に導き得る。シードとして使用する時、反応混合物中に使用される、酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の重量の0.1〜10%の間の量のSSZ−25結晶を、添加する。
【0016】
モレキュラーシーブ結晶が一旦形成されると、固体生成物は、ろ過などの標準の機械的分離技術によって反応混合物から分離される。当該結晶は水洗され、そしてその後、例えば90℃〜150℃で8〜24時間乾燥して、合成したままのSSZ−25結晶を得る。当該乾燥工程は、大気圧又は真空下で実行できる。
【0017】
SSZ−25は、合成したままの(すなわち、SSZ−25からのSDAの除去前)及び無水状態の組成物を有し、(モル比に関して)以下:(0.1〜2)Q:(0〜1.0)Z:(0.1〜2.0)M:X
2O
3:(20〜200)YO
2を含み、
ここで、Qは、N,N,N−トリアルキル−1−アダマンタンアンモニウム及びN,N,N−トリアルキル−2−アダマンタンアンモニウムカチオンから選択される構造方向剤であり;Zは、1〜8個の炭素原子を有するアミン、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つのアミンを含むアミン成分;Mは、アルカリ金属カチオン;Xは、アルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ素及びそれらの混合物から選択され;及びYは、ケイ素、ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される。調製した時、YO
2:X
2O
3モル比は、典型的には30〜約100の範囲内にある。一形態では、SSZ−25はアルミノシリケートであり、そこでは、Xはアルミニウムであり、Yはケイ素である。
【0018】
SSZ−25は、そのX線回折パターンによって特徴付けられ得る。合成したままのSSZ−25は、そのX線粉末回析パターンが表1に示される特性線を示す結晶性構造を有する。
【表1】
(a)±0.20
(b)提供されたX線パターンは、相対強度スケールに基づき、そこでは、X線パターン中の最強線が100の値に指定され:W(弱)は20未満;M(中間)は20〜40の間;S(強)は40〜60の間;VS(非常に強)は60より大きい。
【0019】
結晶性SSZ−25は、合成したままで使用できるが、好ましくは熱処理(焼成)されるであろう。普通は、(もしあれば)アルカリ金属カチオンをイオン交換によって除去し、それを水素、アンモニウム、又はいかなる所望の金属イオンで置換することが所望される。
【0020】
焼成後、SSZ−25のX線粉末回析パターンは、以下の表2に示される特性線を示す。
【表2】
(a)±0.20
(b)提供されたX線パターンは、相対強度スケールに基づき、そこでは、X線パターン中の最強線が100の値に指定され:W(弱)は20未満;M(中間)は20〜40の間;S(強)は40〜60の間;VS(非常に強)は60より大きい。
【0021】
X線粉末回析パターンは、標準の技術によって決定された。放射は、CuKα放射であった。ピーク高さ及び位置は、θがブラッグ角である2θの関数として、ピークの相対強度から読み取り、記録線に対応するナノメートル単位の格子面間隔dを計算できる。
【0022】
計装誤差及び個々のサンプル間の相違に起因する、散乱角(2−シータ)測定での変動は、±0.20度と推測される。焼成は、回析パターン中のシフトと同様に、「合成したままの」材料のパターンと比較して、ピークの強度の変化になり得る。
【0023】
SSZ−25は、多種多様の物理的形状に形成できる。一般的に言うと、モレキュラーシーブは、2−メッシュ(タイラー)ふるいを通過して400−メッシュ(タイラー)ふるい上に保持されるのに十分な粒径を有する押出物などの成形物、顆粒、又は粉末の形であることができる。有機バインダーとの押出しなどによって触媒が成形される場合には、SSZ−25は、乾燥前に押出されるか、又は、乾燥又は部分的に乾燥してその後押出されてもよい。
【0024】
SSZ−25は、有機転化方法で使用する温度及び他の条件に抵抗力のある他の材料と混成できる。そのようなマトリックス材料は、クレー、シリカ及び金属酸化物などの無機材料と同様に、活性な及び不活性な材料及び合成又は自然に発生するゼオライトを含む。そのような材料及びそれらを使用できるやり方の例は、米国特許No.4,910,006及び米国特許No.5,316,753に開示される。
【0025】
SSZ−25は、ガス流中の窒素酸化物の接触還元用に使用できる。典型的には、当該ガス流は、酸素を、頻繁には、化学量論的に過剰のそれをも、含有する。更に、当該モレキュラーシーブは、その内部に又はその上に、窒素酸化物の還元の触媒作用を及ぼすことが可能な金属又は金属イオンを、含有し得る。そのような金属又は金属イオンの例は、コバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、パラジウム、ロジウム及びそれらの混合物を含む。
【0026】
ゼオライトの存在下での窒素酸化物のそのような接触還元方法の例は、米国特許No.4,297,328に開示される。そこでは、当該接触方法は、内燃機関からの排気ガスなどのガス流に含有する窒素酸化物の接触還元及び炭化水素及び一酸化炭素の燃焼である。使用する当該ゼオライトは、ゼオライト上に又はその内部に有効な量の触媒銅金属又は銅イオンを提供するのに十分に、金属イオン交換、ドープ又は装填されている。更に、当該方法は、例えば酸素などの過剰の酸化剤中で実施する。
【0027】
実施例
本発明を例証するために以下の実施例を提供する。しかし、本発明はこの実施例に記載された特定の条件又は詳細に限定されないことが、理解されるべきである。
【0028】
実施例1
SSZ−25の合成
米国特許No.5,202,014の実施例2に従って調製したN,N,N−トリメチル−2−アダマンタンアンモニウム水酸化物の0.67M溶液を4.5g、6mLの水及び0.103gのKOH(固体)と混合した。溶解後、2.36gのLUDOX(登録商標)AS−30コロイドシリカ(30%SiO
2)を、磁気撹拌機を利用して撹拌しながら添加した。最後に、0.78gのNalco 1SJ612シリカ上のアルミナ(30%固体,全体で4%Al
2O
3)を添加した。当該反応物質を、Parr4745反応器中に装填し、シールし、そして、Blue Mオーブン中で回転スピット上に装填した。当該反応器を30rpmで回転させ、その一方で、175℃で10日間加熱した。当該生成物(ろ過後、蒸留水で洗浄、及び空気中で及びその後100℃で乾燥)は、SSZ−25と指定した結晶性材料であった。
【0029】
実施例2
SSZ−25の焼成
実施例1からの当該材料を、マッフル炉中で室温から540℃まで安定した上昇速度で7時間かけて加熱した。当該サンプルを540℃で更に4時間維持し、その後、追加の4時間600℃まで上げた。空気及び窒素の50/50混合物を、加熱中に毎分20標準立方フィートの速度でモレキュラーシーブ上を通過させた。
【0030】
反対に示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲の目的では、本明細書及び特許請求の範囲で使用される量、パーセンテージ又は比率及び他の数値を表すすべての数は、用語「約」によってすべての場合に修正されていると理解されるべきである。したがって、反対に示されない限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメーターは、本発明によって得ることが求められる所望の特性に依存して変動し得る概算である。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「1」、「1つの」、及び「当該」は、明白にかつはっきりと1つの参照に限定されていない限り、複数の参照を含むことに、注意されたい。ここで使用するように、用語「含む」及びその文法的な変形は、何の限定的でもないことを意図しており、リスト中の項目の引用は、リストされた項目へ追加又は置換し得る他の同様の項目の排除をしない。ここで使用されるように、用語「を含む」は、その用語に続いて認識される要素又は工程を含むことを意味するが、そのようないかなる要素又は工程は網羅的ではなく、形態は、他の要素又は工程を含み得る。
【0031】
この書面の記述は、ベストモードを含む本発明を開示するために、及び、本発明を当業者が製造及び使用できるようにするためにも、実施例を使用する。特許性の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、そして、当業者に起こる他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、もしそれらが特許請求の範囲の文言上の言語と異ならない構造的な要素を有しているならば、又は、もしそれらが特許請求の範囲の文言上の言語と非実質的な相違を持つ同等の構造的な要素を含むならば、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。これに矛盾しない範囲で、ここで言及するすべての引用は参照によってここに組み込まれる。