(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の属性の付随情報をメタデータとして有する医療用データに基づく簡易画像の一覧を表示させる表示制御部であって、同一患者の前記簡易画像が、行方向において一の属性の付随情報毎に配置されるとともに、列方向において他の属性の付随情報毎に配置されたマトリクス状の一覧であって前記付随情報が表示された一覧を表示部に表示させる表示制御部と、
操作者が行方向及び列方向の少なくとも一方の属性を変更する入力と、所望の付随情報を選択するために、前記一覧に表示された付随情報を指示する入力とを行なう入力部と、
を備え、
前記表示制御部は、操作者が前記入力部を用いて変更した属性の付随情報毎に、前記簡易画像を再配置し、操作者が前記入力部を用いて選択した付随情報を有する簡易画像のみからなる一覧を表示させる
ことを特徴とする表示装置。
前記表示制御部は、前記操作者による前記入力部を用いた属性変更の前後において選択された異なる属性の付随情報を有する簡易画像のみからなる一覧を表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
前記表示制御部は、前記入力部において属性を変更する入力を行なうために、操作者が所望の属性を選択する入力を行なうことができる属性選択画像を、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示装置。
前記入力部において選択された付随情報又は前記入力部によって変更された属性の付随情報が、前記一覧において表示される簡易画像の絞り込み条件として記憶される記憶部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置。
前記表示制御部は、前記一の属性の付随情報及び前記他の属性の付随情報の二つの付随情報から特定される簡易画像が複数ある場合、該複数の簡易画像のうちいずれか一つの簡易画像のみを表示させるとともに、該簡易画像の数を示す数表示を表示させることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の表示装置。
請求項1〜13のいずれか一項に記載の表示装置と接続されたサーバを有する画像表示システムであって、前記サーバは、前記医療用データを記憶する記憶部を備えることを特徴とする画像表示システム。
前記サーバの記憶部には、操作者によって前記表示装置の前記入力部において選択された付随情報又は前記入力部によって変更された属性の付随情報が、前記一覧において表示される簡易画像の絞り込み条件として記憶されることを特徴とする請求項14に記載の画像表示システム。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る画像表示システムのブロック図である。
【
図3】第一実施形態における画像表示システムの動作を示すフローチャートである。
【
図4】属性選択アイコンの上にカーソルが移動した状態の表示部を示す図である。
【
図5】属性選択画像が表示された表示部を示す図である。
【
図6】属性選択画像において、所望の属性の上にカーソルが置かれた状態の表示部を示す図である。
【
図7】属性が変更された後の一覧が表示された表示部を示す図である。
【
図8】一覧において、所望の付随情報が選択された状態の表示部を示す図である。
【
図9】絞り込み表示ボタンにカーソルが置かれた状態の表示部を示す図である。
【
図10】選択された付随情報を有する簡易画像のみが表示された表示部を示す図である。
【
図11】属性を変更する入力を再度行なう場合の表示部を示す図である。
【
図12】属性が再度変更された後の一覧が表示された表示部を示す図である。
【
図13】一覧において、所望の付随情報が再度選択された状態の表示部を示す図である。
【
図14】選択された付随情報を有する簡易画像のみが表示された表示部を示す図である。
【
図15】メタデータ表示ボタンの上にカーソルが置かれた状態の表示部を示す図である。
【
図16】メタデータ表示画像が表示された表示部を示す図である。
【
図17】メタデータ表示画像においてSaveボタンにカーソルが置かれた状態の表示部を示す図である。
【
図18】絞り込み条件の名前を登録する名前登録画像が表示された表示部を示す図である。
【
図19】メタデータ表示画像に登録された名前が表示された状態の表示部を示す図である。
【
図20】ドラッグアンドドロップ操作によって検索ボタンに名前が表示された状態の表示部を示す図である。
【
図21】第二実施形態における画像表示システムの動作を示すフローチャートである。
【
図22】属性選択アイコンの上にカーソルが移動した状態の表示部を示す図である。
【
図23】属性選択画像において、所望の属性の上にカーソルが置かれた状態の表示部を示す図である。
【
図24】属性が変更された後の一覧が表示された表示部を示す図である。
【
図25】一覧において、所望の付随情報が選択された状態の表示部を示す図である。
【
図26】選択された付随情報を有する簡易画像のみが表示された表示部を示す図である。
【
図27】属性を変更する入力を再度行なう場合の表示部を示す図である。
【
図28】属性が再度変更された後の一覧が表示された表示部を示す図である。
【
図29】二つの付随情報の表示欄の属性を変更するための第一属性選択画像及び第二属性選択画像が表示された表示部を示す図である。
【
図30】二つの付随情報の表示欄の属性を変更することができる場合において、メタデータ表示画像が表示された表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について
図1〜
図20に基づいて説明する。
図1に示す画像表示システム1は、ネットワークNを介して接続されたサーバ2と表示端末3とを備えている。前記サーバ2には、ネットワークNを介して部門システム4が複数接続されている。前記画像表示システム1は、本発明に係る画像表示システムの実施の形態の一例である。また、前記表示端末3は、本発明に係る表示装置の実施の形態の一例である。
【0020】
前記サーバ2は、記憶部21、医療用データ出力部22を有している。前記記憶部21は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などである。前記記憶部21には、前記各部門システム4から前記ネットワークNを介して前記サーバ2に入力された医療用データなどが記憶されている。前記サーバ2は、本発明におけるサーバの実施の形態の一例であり、前記記憶部21は、本発明における記憶部の実施の形態の一例である。
【0021】
前記記憶部21に記憶されている医療用データは、医療提供施設や検体検査を行なう検査施設などにおいて作成される患者に関係するデータであり、医用画像データ、文書データ、数値データなどである。医用画像データは、前記部門システム4のモダリティ等で取得されたデータであり、例えばX線CT画像、MRI画像、超音波画像などの画像データである。文書データは、例えば読影レポート、診療情報提供書、手術同意書や検査同意書などの同意書、問診票、申込書、検査結果などのデータである。文書データには、紙の文書をスキャンしてデータ化されたPDF(Portable Document Format)データなども含まれる。また、数値データは、患者に関する数値のデータであり、例えば血液検査などの検査結果を示す数値のデータである。
【0022】
前記医療用データには、上述において列記された前記医用画像データや前記文書データの他、心電図などの患者の生体情報の経過記録、その他患者に関係する記録のデータなども含まれる。
【0023】
前記医療用データは、データ本体の他にメタデータ(metadata)を含んでいる。メタデータは、例えば患者の氏名、日付、文書種、文書分類、依頼科など、複数の属性の付随情報からなる。ここで、「付随情報」という語は、具体的な氏名、日付、文書種、文書分類、依頼科を意味し、属性は、これら付随情報の属性を意味する。例えば、「文書種」という属性の付随情報は、「CT」、「MRI」などであり、「依頼科」という属性の付随情報は、「放射線科」、「循環器科」などである。メタデータは、属性の情報(例えば、「文書種」という情報)と、その属性の具体的な情報(すなわち付随情報、例えば「CT」という情報)とを含む概念である。
【0024】
前記メタデータには、例えばX線CT装置等のモダリティ(modality)など、前記部門システム4において自動的に付与されるものと、操作者が入力することにより付与されるものとが含まれる。
【0025】
メタデータにおける日付は、例えば医療用データの作成日である。メタデータにおける日付には、日のみならず、年や時刻などが含まれていてもよい。医用画像データであれば、撮影日を作成日としてもよい。また、文書データであれば、文書を作成した日が作成日であってもよいし、文書をスキャンしてデータ化した日が作成日であってもよい。
【0026】
また、前記メタデータにおける文書種は、医療用データの種類を示す情報であり、例えばMRI(Magnetic Resonance Imaging)、US(Ultrasound)などの医用画像の種類や、入院同意書、入院申込書、入院問診票、検査同意書、手術同意書などの文書の種類を示す情報である。また、前記メタデータにおける文書分類は、例えば同意書など、文書種の上位の概念を示す情報である。
【0027】
また、前記メタデータにおける依頼科は、例えば放射線科、循環器科など、医療用データの作成を依頼した科を示す情報である。
【0028】
前記メタデータにおける属性は、予め決められていてもよい。また、予め決められている場合でも、属性の追加や削除を行なうことができるようになっていてもよい。
【0029】
前記医療用データ出力部22は、前記表示端末3の要求に応じて、前記記憶部21に記憶された医療用データを前記表示端末3へ出力する。
【0030】
前記表示端末3は、汎用型のパーソナルコンピュータ(Personal Computer)である。この表示端末3は、表示部31、表示制御部32、入力部33、データ要求部34、メモリ(memory)35を有している。
【0031】
前記表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などである。
【0032】
前記表示制御部32は、
図2に示すように、前記記憶部21に記憶された医療用データに基づく同一患者の簡易画像Mの一覧Xを前記表示部31の表示画面31aに表示させる。前記表示制御部32は、本発明における表示制御部の実施の形態の一例である。
【0033】
前記一覧Xは、付随情報の表示欄C1,C2と簡易画像の表示欄C3とを含む。これら付随情報の表示欄C1,C2及び簡易画像の表示欄C3は、升目で構成されている。前記付随情報の表示欄C1は、前記一覧Xにおいて、行方向(横方向)に並んだ一番上の行を構成する升目で構成されている。また、前記付随情報の表示欄C2は、前記一覧Xにおいて、列方向(縦方向)に並んだ一番左の列を構成する升目で構成されている。
【0034】
前記表示制御部32は、前記付随情報の表示欄C1に、同一の属性の付随情報を表示させる。また、前記表示制御部32は、前記付随情報の表示欄C2にも、同一の属性の付随情報を表示させる。そして、前記付随情報の表示欄C1と前記付随情報の表示欄C2とでは、異なる属性の付随情報が表示される。
図2では、前記付随情報の表示欄C1に文書種が表示され、前記付随情報の表示欄C2に日付(年月日)が表示されている。前記付随情報の表示欄C1に表示される付随情報は、本発明における一の属性の付随情報の実施の形態の一例である。また、前記付随情報の表示欄C2に表示される付随情報は、本発明における他の属性の付随情報の実施の形態の一例である。
【0035】
前記付随情報の表示欄C1,C2の属性は変更することができる。前記付随情報の表示欄C1の左側であって、前記付随情報の表示欄C2の上側には、属性変更アイコン(icon)Iが表示されている。操作者は、この属性変更アイコンIをクリック(click)することにより、前記付随情報の表示欄C1,C2の属性を変更することができる。詳細は後述する。
【0036】
また、前記簡易画像の表示欄C3には、医療用データに基づく簡易画像Mが表示される。簡易画像Mはサムネイル(thumbnail)画像などである。この簡易画像Mの作成について説明する。前記簡易画像の表示欄C3に表示される簡易画像Mが、前記医用画像データに基づく医用画像である場合、一検査において発生する複数枚の医用画像データの中から選ばれた一枚の医用画像データ(前記サーバ2から取得されたデータ)が選ばれる。一検査において発生する複数枚の医用画像データのうち、最初のデータや中間のデータなどが自動的に選ばれてもよい。そして、選ばれた一枚の医用画像データが、一覧Xにおいて表示するために適切なサイズ(size)に変換される。このサイズは、一覧性を維持した状態で表示画面31a上に配置できる程度のサイズである(例えば、64×64ピクセル(pixel)、96×96ピクセルなど)。このようにして変換された医用画像データに基づく簡易画像Mが前記簡易画像の表示欄C3に表示される。また、前記簡易画像Mが文書データに基づく画像である場合において、もしも文書データが複数枚の文書のデータであれば、例えば一枚目の文書のデータが選ばれ、この選ばれたデータが、上述と同様に適切なサイズに変換される。そして、変換されたデータに基づく簡易画像Mが、前記簡易画像の表示欄C3に表示される。
【0037】
また、簡易画像Mとして表示される医療用データが数値データである場合、この数値データの内容を示す画像が作成され、この画像が簡易画像Mとして表示される。例えば、数値データの内容を示す画像は、数値データの内容を示す文字からなる画像である。一例をあげると、血液検査の数値データについては、「血液検査」の文字からなる画像が、前記簡易画像Mとして表示される。
【0038】
前記簡易画像の表示欄C3に表示された簡易画像Mを、操作者が前記入力部33を用いてクリックすることにより、前記表示制御部32は、拡大された簡易画像Mを表示させてもよい。
【0039】
前記付随情報の表示欄C1には、前記簡易画像の表示欄C3の縦方向(列方向)における付随情報が表示される。また、前記付随情報の表示欄C2には、前記簡易画像の表示欄C3の横方向(行方向)における付随情報が表示される。前記簡易画像の表示欄C3においては、マトリックス(Matrix)状に簡易画像Mが配置されている。前記簡易画像の表示欄C3において、列方向においては、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報を有する簡易画像Mが配置され、行方向においては、前記付随情報の表示欄C2に表示された付随情報を有する簡易画像Mが配置される。前記一覧Xにおいては、前記付随情報の表示欄C1及び前記付随情報の表示欄C2の二つの付随情報から特定される位置に前記簡易画像Mが配置されている。
【0040】
具体的に
図2においては、各文書種の簡易画像Mが列方向に並び、各日付の簡易画像Mが行方向に並んだ一覧Xが表示されている。一例をあげて説明すると、前記表示制御部32は、簡易画像の表示欄C3において、前記付随情報の表示欄C1のうち「MRI」が表示された列に、付随情報としてMRI画像を示す情報(MRI)を有する医療用データに基づく簡易画像M(MRI画像)を表示させる。また、前記表示制御部32は、簡易画像の表示欄C3において、例えば前記付随情報の表示欄C2のうち「18 Jan 2012」と表示された行に、付随情報として2012年1月12日の日付情報を有する医療用データに基づく簡易画像Mを表示させる。このように、前記表示制御部32は、前記簡易画像Mが、行方向に一の属性の付随情報毎に配置されるとともに、列方向に他の属性の付随情報毎に配置された前記一覧Xを表示させる。
【0041】
前記表示制御部32は、前記付随情報の表示欄C1,C2の属性が変更されると、それに合わせて前記簡易画像Mを再配置する。詳細は後述する。
【0042】
前記一覧Xは、縦方向のスクロールバーSB及び横方向のスクロールバー(図示省略)をスクロール(scroll)することにより、スクロールさせることができる。
【0043】
また、前記表示制御部32は、前記一覧Xのほか、前記表示部31に、期間画像Tや各種のボタンBを表示させる。前記期間画像Tは、バーBaと取得時指示ブロックBlとを有する。前記バーBaは、前記表示部31に一覧Xが表示されている患者について、前記サーバ2の記憶部21に記憶された医療用データの付随情報の日付のうち、最も古い日から現在(一覧Xが表示されている現在)までの期間を示している。
【0044】
また、前記バーBaの上には、期間指示画像Tiが表示される。この期間指示画像Tiは、前記バーBaにおける他の部分とは異なる色で表示される。前記期間指示画像Tiは、前記表示部31に表示されている簡易画像Mにおける付随情報の日付のうち、最も古い日からもっとも新しい日までの期間を示す。前記期間指示画像Tiは、前記一覧Xが縦方向にスクロールされると、それに伴って前記バーB上を移動する。
【0045】
前記取得時指示ブロックBlは、前記期間画像Tが示す期間において、前記医療用データにおける付随情報の日付を示す。この取得時指示ブロックBlにより、医療用データがいつ作成されているかを知ることができる。
【0046】
前記入力部33は、キーボード(keyboard)やマウス(mouse)などで構成されている。前記入力部33は、本発明における入力部の実施の形態の一例である。前記データ要求部34は、前記入力部33における操作者の入力に基づいて、前記サーバ2へ医療用データを要求する信号を出力する。
【0047】
前記部門システム4は、例えばX線CT装置やMRI装置等のモダリティなどを含む放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)や臨床検査システムなどの病院内における部門システムである。
【0048】
次に、本例の画像表示システム1の動作について
図3のフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステップS1では、前記表示制御部32は、ある患者Pについての一覧Xを前記表示部31に表示させる(
図2参照)。具体的には、先ず操作者が前記表示端末3の入力部33において、氏名やIDなどの患者Pの特定情報を入力する。次に、前記データ要求部34は、特定情報が入力された前記患者Pに関する医療用データを前記サーバ2に対して要求する。前記サーバ2の医療用データ出力部22は、前記データ要求部34の要求に基づいて、前記記憶部21に記憶されている前記患者Pの全ての医療用データを前記表示端末3に出力する。前記医療用データは、前記患者Pについて異なる時に複数作成されているものとする。
【0049】
前記表示制御部32は、前記サーバ2から入力された前記医療用データに基づいて、前記一覧Xを前記表示部31に表示させる。また、前記表示制御部32は、前記一覧Xのほか、前記期間画像Tや前記ボタンBなどを前記表示部31に表示させる。前記表示制御部32は、付随情報における日付の情報を用いて前記期間画像Tを表示させる。
【0050】
次に、ステップS2では、操作者は、前記入力部33において、前記付随情報の表示欄C1の属性を変更する入力を行なう。具体的には、操作者は、先ず
図4に示すように、前記入力部33を用いてカーソルCUを前記属性変更アイコンIの上に移動させる。そして、属性変更アイコンIがクリックされると、前記表示制御部32は、
図5に示すように、属性選択画像Sを表示させる。
【0051】
前記属性選択画像Sは、付随情報の属性のリストlを含んでいる。
図5では、このリストlにおける属性として、「Document Class」(文書種)、「Practice Setting」(依頼科)、「Type Code」(文書分類)が表示されている。
図5では、前記付随情報の表示欄C1に現在表示されている属性である「Document Class」が、前記リストlにおいて反転表示されている。
【0052】
ちなみに、前記属性選択画像Sに表示される付随情報の属性は、上述の三つに限られない。他の属性が前記属性選択画像Sにおいて表示されていてもよい。また、操作者が前記入力部33を用いて、前記属性選択画像Sに表示される属性を編集(追加又は削除)することができるようになっていてもよい。
【0053】
次に、操作者は、
図6に示すように、前記リストlにおいて所望の属性の上に前記カーソルCUを合わせクリックする。ここでは、操作者は前記一覧Xにおいて、依頼科毎に簡易画像Mを表示させたいものとする。従って、
図6では、「Practice Setting」の上に前記カーソルCUが置かれている。
【0054】
ステップS2において、属性を変更する入力として、前記リストlにおいて前記カーソルCUが置かれてクリックされると、ステップS3では、前記表示制御部32は、
図7に示すように、選択された属性の付随情報毎に前記簡易画像Mを再配置した一覧Xを表示させる。ここでは、前記ステップS2において「Practice Setting」が選択されたので、前記付随情報の表示欄C1には依頼科が表示され、なおかつ各依頼科の簡易画像Mが縦方向(列方向)に並んだ一覧Xが表示されている。
【0055】
このように属性が変更できるようになっているので、操作者が必要とする簡易画像を容易に見つけ出して選択することができるように、一覧Xを表示させることができる。
【0056】
ここで、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報及び前記付随情報の表示欄C2に表示された付随情報の二つの付随情報から特定される簡易画像Mが複数ある場合、前記簡易画像の表示欄C3における一つの升目に表示すべき簡易画像Mは、複数あることになる。この場合、前記表示制御部32は、複数の簡易画像Mのうち、いずれか一つの簡易画像Mのみを一つの升目に表示するとともに、いくつの簡易画像があるかを示す数表示Fを表示させる。この数表示Fは、本発明における数表示の実施の形態の一例である。
【0057】
具体的には、
図7において、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報が「3病棟」であり、なおかつ前記付随情報の表示欄C2に表示された付随情報が「22 Jan 2012」に該当する簡易画像の表示欄C3には、簡易画像Mが一つのみ表示され、前記数表示Fとして「4items」の文字が表示される。これは、依頼科が「3病棟」であり、日付が「2012年1月22日」である簡易画像Mが四つあることを意味する。また、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報が「放射線科」であり、なおかつ前記付随情報の表示欄C2に表示された付随情報が「22 Jan 2012」に該当する簡易画像の表示欄C3には、簡易画像Mが一つのみ表示され、前記数表示Fとして「7items」の文字が表示される。これは、依頼科が「放射線科」であり、日付が「2012年1月22日」である簡易画像Mが七つあることを意味する。さらに、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報が「循環器科」であり、なおかつ前記付随情報の表示欄C2に表示された付随情報が「22 Jan 2012」に該当する簡易画像の表示欄C3には、簡易画像Mが一つのみ表示され、前記数表示Fとして「2items」の文字が表示される。これは、依頼科が「循環器科」であり、日付が「2012年1月22日」である簡易画像Mが二つあることを意味する。
【0058】
次に、ステップS4では、操作者は、前記一覧Xにおいて、所望の付随情報を選択する。具体的には、
図8に示すように、操作者は、前記付随情報の表示欄C1に表示された付随情報のうち、所望の付随情報の上にカーソルCUを移動させクリックする。クリックされた付随情報は反転表示される。ここでは、「放射線科」及び「循環器科」が選択されている。
【0059】
ただし、前記付随情報の表示欄C1ではなく、前記簡易画像の表示欄C3に前記カーソルCUを移動させてクリックすることにより、クリックされた列の付随情報が選択されてもよい。
【0060】
次に、ステップS5においては、操作者はステップS4において選択された付随情報を有する簡易画像Mのみが表示された一覧Xを表示させる。具体的には、
図9に示すように、「放射線科」及び「循環器科」が選択された状態で、操作者は、前記入力部33を用いて、前記表示部31の絞り込み表示ボタンB1にカーソルCUを合わせてこの絞り込み表示ボタンB1をクリックする。この絞り込み表示ボタンB1がクリックされると、前記表示制御部32は、
図10に示すように、「放射線科」及び「循環器科」の簡易画像Mのみが表示された一覧Xを表示させる。
【0061】
次に、ステップS6では、操作者は、前記ステップS2と同様の操作を行なって、前記付随情報の表示欄C1の属性を変更する入力を再度行なう。ここでは、
図11に示すように、属性選択画像Sにおいて、「Document Class」を選択する。
【0062】
前記ステップS6において、「Document Class」が選択されると、ステップS7では、前記表示制御部32は、
図12に示すように、前記付随情報の表示欄C1には文書種が表示され、なおかつ前記簡易画像の表示欄C3において、各文書種の簡易画像Mが列方向に並んだ一覧Xを表示させる。
【0063】
次に、ステップS8では、操作者は、前記ステップS7において表示された前記一覧Xにおいて、前記ステップS4と同様の操作を行なって、所望の付随情報を再度選択する。ここでは、
図13に示すように、前記カーソルCUを用いて、「CT」、「3D」及び「CTレポート」が選択される。
【0064】
次に、ステップS9では、操作者は、前記ステップS5と同様に、前記絞り込み表示ボタンB1をクリックして、前記ステップS8において選択された付随情報を有する簡易画像Mのみが表示された一覧Xを
図14に示すように表示させる。
【0065】
以上により、前記
図14に示すように、依頼科が放射線科及び循環器科であり、文書種がCT画像、3D画像及びCTレポートである簡易画像Mが、前記一覧Xにおいて表示される。この一覧Xにおいて表示されている簡易画像Mは、属性変更の前後における前記ステップS4,S8において選択された異なる属性(依頼科と文書種)の付随情報を有する簡易画像である。ステップS10では、操作者は、前記ステップS4,S8において選択された付随情報を、後で再び同じ簡易画像Mが表示された一覧Xを表示させるための簡易画像Mの絞り込み条件として記憶する操作を行なう。
【0066】
前記ステップS10における操作について具体的に説明する。先ず、操作者は、
図15に示すように、前記入力部33を用いてカーソルCUをメタデータ表示ボタンB2の上に移動させる。そして、このメタデータ表示ボタンB2がクリックされると、前記表示制御部32は、
図16に示すようにメタデータ表示画像MDを表示させる。このメタデータ表示画像MDは、前記ステップS4,S8において選択された付随情報が表示された画像であり、絞り込み条件としての付随情報が表示された画像である。具体的には、絞り込み条件は、「放射線科」、「循環器科」、「CT」、「3D」、「CTレポート」である。この絞り込み条件を追加したり、削除したりすることができるようになっていてもよい。
【0067】
ちなみに、前記メタデータ表示画像MDにおいて、「Document Class」の欄の左側のチェックボックスCBには、チェックマークCM(レ点)が表示されている。絞り込み条件を登録する時に表示されている一覧Xにおける属性は、操作者が最終的に表示させたい簡易画像Mのみが表示される属性、すなわち操作者が必要とする簡易画像Mのみが表示される属性である。前記表示制御部32は、前記メタデータ表示画像MDにおいて、絞り込み条件を登録する時に表示されている属性に、前記チェックマークCMを表示させる。
【0068】
図17に示すように、操作者がこのメタデータ表示画像MDにおいて表示されたSaveボタンB3にカーソルCUを合わせてクリックすると、前記表示制御部32は、
図18に示すように、絞り込み条件の名前を登録する名前登録画像Rを表示させる。操作者が、前記名前登録画像Rの名前入力欄Cn1に名前を入力してOKボタンBokを押すと、名前の登録が完了する。ここでは、名前として「set3」が登録されている。
【0069】
名前の登録が完了すると、
図19に示すように、登録された名前が、前記メタデータ表示画像MDの名前表示欄Cn2に表示され、メタデータ表示画像MDにおいて表示された付随情報が、絞り込み条件として前記メモリ35及び前記サーバ2の記憶部21に記憶される。また、
図20に示すように、前記名前表示欄Cn2にカーソルCUを合わせてドラッグ(drag)し、検索ボタンB4においてドロップ(drop)すると、検索ボタンB4に名前(「set3」)が表示される。この検索ボタンB4が押されることにより、前記表示制御部32は、「set3」の名前で記憶された絞り込み条件(「放射線科」、「循環器科」、「CT」、「3D」、「CTレポート」)を付随情報として有する簡易画像Mの一覧Xを表示させる。
【0070】
ちなみに、前記検索ボタンB4は複数あり(図では五つ)、複数の絞り込み条件を登録することができるようになっている。
【0071】
以上説明した本例によれば、前記表示部31の表示画面31a上で属性の変更と付随情報の選択を繰り返すことにより、画面上の簡単な操作によって、多くの簡易画像Mの中から操作者が必要とする簡易画像Mのみが抽出された一覧Xを表示させることができる。
【0072】
また、簡易画像Mの絞り込み条件を記憶しておき、前記検索ボタンB4を表示しておくことにより、前記付随情報の表示欄C1の属性を変更したり、付随情報の選択をしたりしなくても、前記検索ボタンB4を押すのみで、操作者が必要とする簡易画像Mを有する一覧Xを簡単に表示させることができる。
【0073】
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について、
図21〜
図28に基づいて説明する。第二実施形態の画像表示システム1は、第一実施形態と同一の構成である。以下、第二実施形態の画像表示システム1の作用について、
図21のフローチャートに基づいて説明する。
【0074】
図21において、ステップS11では、
図3のステップS1と同様にして患者Pについての一覧X、前記期間画像T、前記ボタンBなどが表示される。このステップS11においても、前記
図2に示すように、前記付随情報の表示欄C1には文書種が表示され、前記付随情報の表示欄C2には日付が表示されているものとする。
【0075】
次に、ステップS12では、操作者は、前記入力部33において、前記付随情報の表示欄C1の属性を変更する入力を行なう。このステップS12では、属性を文書分類に変更する。具体的な操作は前記ステップS2と同様であり、
図22に示すように、操作者は、前記カーソルCUを前記属性変更アイコンIの上に移動させてクリックし、
図23に示すように前記属性選択画像Sを表示させる。そして、操作者は、この属性選択画像Sにおいて、「Type Code」の上に前記カーソルCUを置いてクリックする。
【0076】
ここで、
図22において一部拡大して示すように、付随情報の表示欄C1には、「入院同意書」、「室料差額支払同意書」、「検査同意書」、「手術同意書」、「特定生物由来製品使用同意書」など、複数の同意書が別々に表示されている。前記ステップS12において、「Type Code」がクリックされると、ステップS13では、前記表示制御部32は、
図24に示すように、各文書分類の簡易画像Mが列方向に並んだ一覧Xを表示させる。
【0077】
上述の「入院同意書」、「室料差額支払同意書」、「検査同意書」、「手術同意書」、「特定生物由来製品使用同意書」は、文書分類においては、いずれも「同意書」である。従って、属性が変更された後の一覧Xにおいては、上述の各同意書は、同意書として一つにまとめられる。そして、「同意書」及び「15 Jan 2012」に該当する前記簡易画像の表示欄C3には、前記数表示Fとして「5items」の文字が表示される。これにより、操作者は、五つの同意書が存在していることを把握することができる。
【0078】
次に、ステップS14では、操作者は、
図25に示すように、前記一覧Xにおいて、「同意書」、「申込書」、「問診表」をカーソルCUによって選択する。次に、ステップS15では、前記表示制御部32は、
図26に示すように、前記ステップS14において選択された「同意書」、「申込書」、「問診表」の簡易画像Mのみが表示された一覧Xを表示させる。前記表示制御部32は、上述の
図2における前記ステップS5と同様に、前記絞り込み表示ボタンB1がクリックされると、「同意書」、「申込書」、「問診票」の簡易画像Mのみが表示された一覧Xを表示させる。
【0079】
次に、ステップS16では、操作者は前記付随情報の表示欄C1の属性を変更する入力を再度行なう。ここでは、
図27に示すように、属性選択画像Sにおいて「Document Class」を選択する。前記ステップS16において、「Document Class」が選択されると、ステップS17では、
図28に示すように、前記付随情報の表示欄C1には文書種が表示され、なおかつ前記簡易画像の表示欄C3において、各文書種の簡易画像Mが列方向に並んだ一覧Xを表示させる。この一覧Xでは、「入院同意書」、「室料差額支払同意書」、「入院申込書」、「入院問診票」「検査同意書」、「手術同意書」、「特定生物由来製品使用同意書」の簡易画像Mが表示されている。
【0080】
次に、ステップS18では、上述の
図2における前記ステップS10と同様に、前記簡易画像Mの絞り込み条件を記憶する操作を行なう。本例では、前記一覧Xにおいて表示された付随情報を前記絞り込み条件として記憶する。具体的な操作方法は、前記ステップS10と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0081】
本例によれば、第一実施形態と同一の効果を有するほか、前記
図22に示されているように複数の同意書が別々に表示され、操作者が見逃してしまうような場合であっても、前記
図24に示されているように同意書をまとめて表示することができる。これにより、全ての同意書をもれなく表示することができる。
【0082】
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記付随情報の表示欄C1の属性ではなく、前記付随情報の表示欄C2の属性が変更できるようになっていてもよい。
【0083】
また、前記付随情報の表示欄C1及び前記付随情報の表示欄C2のそれぞれの属性を変更することができるようになっていてもよい。この場合、例えば
図29に示すように、前記属性変更アイコンIがクリックされると、前記表示制御部32は第一属性選択画像S1及び第二属性選択画像S2を表示させる。前記第一属性選択画像S1は、前記付随情報の表示欄C1の属性を変更するための画像である。前記第二属性選択画像S2は、前記付随情報の表示欄C2の属性を変更するための画像である。
【0084】
これら第一属性選択画像S1及び第二属性選択画像S2における属性のリストlには、「Document Class」、「Practice Setting」、「Type Code」の他、「Creation Date」が表示されている。この「Creation Date」は、医療用データの作成日を意味している。
図29では、前記付随情報の表示欄C1の属性が文書種であり、前記付随情報の表示欄C2の属性が日付になっている。従って、前記第一属性選択画像S1の前記リストlにおいては、「Document Class」が反転表示されている。また、前記第二属性選択画像S2の前記リストlにおいては、「Creation Date」が反転表示されている。操作者は、例えば前記付随情報の表示欄C1の属性を文書分類に変えたい場合、前記リストlにおいて「Type Code」をクリックする。また、操作者は、前記付随情報の表示欄C2の属性を依頼科に変えたい場合、前記リストlにおいて「Practice Setting」をクリックする。これにより、前記付随情報の表示欄C1の属性が文書種から文書分類に変わり、前記付随情報の表示欄C2の属性が日付から依頼科に変わる。
【0085】
また、このように前記付随情報の表示欄C1及び前記付随情報の表示欄C2のそれぞれの属性を変更することができるようになっている場合、前記付随情報の表示欄C1及び前記付随情報の表示欄C2のそれぞれおいて選択された付随情報又は前記一覧Xにおいて表示されている付随情報を、後で再び同じ簡易画像Mが表示された一覧Xを表示させるための簡易画像Mの絞り込み条件として記憶することができる。
【0086】
具体的には、前記メタデータ表示ボタンB2がクリックされると、前記表示制御部32は、
図30に示すようにメタデータ表示画像MD′を表示させる。このメタデータ表示画像MD′においては、前記付随情報の表示欄C1に表示されている属性を示すチェックマークCMを表示するためのチェックボックスCB1(図において「横」の文字の下方)と、前記付随情報の表示欄C2に表示されている属性を示すチェックマークCMを表示するためのチェックボックスCB2(図において「縦」の文字の下方)とが表示されている。
図30では、前記付随情報の表示欄C1には文書種が表示されているので、四つのチェックボックスCB1のうち、「Document Class」の横のチェックボックスCB1にチェックマークCMが表示されている。また、前記付随情報の表示欄C2には日付が表示されているので、四つのチェックボックスCB2のうち、「Document Creation Date」の横のチェックボックスCB2にチェックマークCMが表示されている。このようなメタデータ表示画像MD′において、前記ステップS10と同様の操作を行なうことにより、絞り込み条件が記憶される。