特許第5795613号(P5795613)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5795613
(24)【登録日】2015年8月21日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】ニードルレス添加剤制御バルブ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/00 20060101AFI20150928BHJP
   A61M 5/162 20060101ALI20150928BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   A61M39/00
   A61M5/162
   A61J3/00 316B
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-168885(P2013-168885)
(22)【出願日】2013年8月15日
(62)【分割の表示】特願2008-538492(P2008-538492)の分割
【原出願日】2006年10月26日
(65)【公開番号】特開2013-230399(P2013-230399A)
(43)【公開日】2013年11月14日
【審査請求日】2013年9月13日
(31)【優先権主張番号】171662
(32)【優先日】2005年10月30日
(33)【優先権主張国】IL
(73)【特許権者】
【識別番号】506361719
【氏名又は名称】メディモップ・メディカル・プロジェクツ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100092967
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 修
(72)【発明者】
【氏名】ズィンガー,フレディ
(72)【発明者】
【氏名】デネンバーグ,イゴー
【審査官】 鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−522281(JP,A)
【文献】 特表2005−520635(JP,A)
【文献】 国際公開第03/086529(WO,A1)
【文献】 実開平6−50656(JP,U)
【文献】 特開平9−108361(JP,A)
【文献】 国際公開第03/079956(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/00
A61J 3/00
A61M 5/162
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入液を収容する、注入液を投与するための静脈(IV)ポート(11)を備えた流体容器(10)と、
液体添加剤を収容する、液体添加剤を投与するための雄型コネクタ(16)を持つ添加剤移送デバイス(14)と、
他のIVスパイクとで、
使用するためのニードルレス添加剤制御バルブ(13)であって、
前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、三叉コネクタ本体(21)を備え、
前記三叉コネクタ本体(21)は、
前記IVポート(11)に密封をなして挿入するためのIVスパイク(22)と、
前記使用される他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための、IVスパイク(22)の出口穴(27)に取り付けられた代替IVポート(43)と、
前記添加剤移送デバイスの雄型コネクタ(16)を密封をなして受け入れるための雌型コネクタを持つ常閉(NC)のニードルレス添加剤ポート(29)と、を備え、
前記代替IVポート(43)は、
前記他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための内腔(44)と、
該内腔(44)に設けられ、該内腔(44)を最初に密封し、該内腔(44)内への前記他のIVスパイクの挿入によって開口するシール部材(46)とを有しており、
前記IVスパイク(22)、前記代替IVポート(43)、及び前記NCニードルレス添加剤ポート(29)は、流体を三つの方向に連続して連通し、これによって、ニードルレス添加剤ポート(29)を介して添加剤移送デバイスの液体添加剤を流体容器(10)内の前記注入液と混合でき、また、代替IVポート(43)に密封をなして受け入れた他のIVスパイクを介して、添加剤移送デバイスの液体添加剤を患者に直接投与を行うことができ、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、露呈されたニードルレスアクセス面(41)を有しており、前記ニードルレスアクセス面(41)は、滅菌でき、これによって、滅菌シールされた状態で雄型コネクタ(16)を何回も挿入でき、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、雄型コネクタを密封をなして挿入するとき、常閉状態から開放状態に押圧される自己密封アクセスバルブ(32)を含み、
雄型コネクタが、前記ニードルレス添加剤ポートに螺着取り付けされる、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項2】
請求項1に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記IVスパイク及び前記ニードルレス添加剤ポートは、射出成形により形成されたプラスチック製モノリシック構造である、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項3】
請求項1に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記自己密封アクセスバルブ(32)は、その外側面全体が、
前記常閉状態において前記ニードルレス添加剤ポート(29)の内側面に接触しており、
また、前記開放状態においても前記ニードルレス添加剤ポートの内側面に接触している、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記代替IVポート(43)は、前記三叉コネクタ本体(21)に隣接している、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項5】
ニードルレス添加剤制御バルブ(13)であって、
該ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、
注入液を収容する、注入液を投与するための静脈(IV)ポート(11)を備えた流体容器(10)と、
液体添加剤を収容する、液体添加剤を投与するための雄型コネクタ(16)を持つ添加剤移送デバイス(14)と、
他のIVスパイクを有し前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)を介して前記流体容器(10)にアクセスできるアクセス装置とで、使用するためのものであり、
前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、三叉コネクタ本体(21)を備え、
前記三叉コネクタ本体(21)は、
前記IVポート(11)に密封をなして挿入するためのIVスパイク(22)と、
流体容器(10)にアクセスできる前記アクセス装置の他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための、前記IVスパイク(22)の出口穴(27)に取り付けられた代替IVポート(43)と、
前記添加剤移送デバイスの雄型コネクタ(16)を密封をなして受け入れるための雌型コネクタを持つ常閉(NC)のニードルレス添加剤ポート(29)と、
を備え、
前記代替IVポート(43)は、
内腔(44)と、
該内腔(44)を最初に密封し、流体容器(10)にアクセスできる前記アクセス装置の他のIVスパイクによって穿刺されるシール部材(46)とを有しており、
前記IVスパイク(22)、前記代替IVポート(43)、及び前記NCニードルレス添加剤ポート(29)は、流体を三つの方向に連続して連通し、これによって、ニードルレス添加剤ポート(29)を介して添加剤移送デバイスの液体添加剤を流体容器(10)内の前記注入液と混合でき、また、代替IVポート(43)に密封をなして受け入れた前記アクセス装置の他のIVスパイクを介して、添加剤移送デバイスの液体添加剤を患者に直接投与を行うことができ、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、露呈されたニードルレスアクセス面(41)を有しており、前記ニードルレスアクセス面(41)は、滅菌でき、これによって、滅菌シールされた状態で雄型コネクタ(16)を何回も挿入でき、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、雄型コネクタを密封をなして挿入するとき、常閉状態から開放状態に押圧される自己密封アクセスバルブ(32)を含み、
雄型コネクタが、前記ニードルレス添加剤ポートに螺着取り付けされる、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項6】
請求項5に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記IVスパイク及び前記ニードルレス添加剤ポートは、射出成形により形成されたプラスチック製モノリシック構造である、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項7】
請求項5に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記自己密封アクセスバルブ(32)は、その外側面全体が、
前記常閉状態において前記ニードルレス添加剤ポート(29)の内側面に接触しており、
また、前記開放状態においても前記ニードルレス添加剤ポートの内側面に接触している、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項に記載のニードルレス添加剤制御バルブにおいて、
前記代替IVポート(43)は、前記三叉コネクタ本体(21)に隣接している、ニードルレス添加剤制御バルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入液(点滴液)を収容した流体容器と、注入液を投与するための静脈(IV)ポート即ち投与ポートとで、使用するための添加剤制御バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の注入バッグ(点滴用の袋)は、注入セット、滴下チャンバ、及びスパイクに相互連結するための静脈ポート即ち投与ポートと、液体添加剤をニードルで注入できる自己密封添加剤ポートとを含む。しかしながら、注入バッグの添加剤ポートにニードルで注入する場合、添加剤ポートから削り取られた破片が意図せずに注入内容物に混ざってしまうことがある。更に、幾つかのニードルは針刺し事故を無くすためのシュラウドを備えているが、このシュラウドにより添加剤ポートへの挿入が妨げられ、かくしてシュラウドを備えた特定のニードルを、特定の添加剤ポートを持つ注入バッグで使用することが制限され、これによって患者への薬剤投与が難しくなる。
【0003】
ミラー等に賦与された米国特許第4,581,014号には、患者への一次注入流体の中断を行うことができ、これにより二次注入流体の投与を行うことができ、これに続いて一次流体流れを回復する、流体注入システムが示してあり且つ説明されている。流体注入システムは、注入バッグのIVポート(25)を穿刺するための直立した一次スパイク(36)を持つセレクタバルブ(12)と、バイアル(小型容器)のゴム製の自己密封ストッパーを穿刺するための全体に直立したデュアル経路二次スパイク(44)と、滴下チャンバの上端に連結するための外継手(54)とを含む。
【0004】
ハーバー等に賦与された米国特許第5,647,845号には、注文製作した又はジェネリックの流体又は粉体状の薬剤を注入バッグの液体内容物と混合でき、混合物を患者の必要に従って投与できる、汎用静脈注入システムが示してあり且つ説明されている。この静脈注入システムは、投与ポートカニューレ(14)を備えた流体制御バルブ(2)と、バイアル受け入れ−結合装置(20)と、従来のIV流体ラインに連結するためのIVポート(19)を備えたIV滴下チャンバチューブ(18)とを含む。
【特許文献1】米国特許第4,581,014号
【特許文献2】米国特許第5,647,845号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ニードルレス(無針)添加剤制御バルブに関するものである。ニードルレス(無針)添加剤制御バルブは、注入液を収容する流体容器と一緒に使用するためのものである。ニードルレス(無針)添加剤制御バルブは、また、液体添加剤を収容する添加剤移送デバイスと一緒に使用するためのものである。添加剤移送デバイスは、液体添加剤を注入液と混合するか或いは患者に直接投与するためのいずれかを行うためのものである。添加剤制御バルブは、三叉コネクタ本体を有する。この三叉コネクタ本体は、流体容器のIVポート即ち投与ポートに密封をなして挿入するためのIVスパイクと、IVスパイクを密封をなして受け入れるための代替IVポートと、常閉(NC)のニードルレス添加剤ポートとを含む。常閉(NC)のニードルレス添加剤ポートは、添加剤移送デバイス、IVスパイク、及び代替IVポートと選択的に流体連結する。NCニードルレス添加剤ポートは、流体を三つの方向に連続して連通する。
【0006】
本発明のニードルレス添加剤制御バルブは、雄コネクタを持つ従来の添加剤移送デバイスで使用するための簡単で低価格のデバイスを提供し、IV注入セット、滴下チャンバ、スパイク、等によって流体容器にアクセスできる。雄コネクタは、好ましくは、スリップ
型又はロック型のいずれかの雄型のルーアーコネクタである。
また、本願発明は、
注入液を収容する、注入液を投与するための静脈(IV)ポート(11)を備えた流体容器(10)と、
液体添加剤を収容する、液体添加剤を投与するための雄型コネクタ(16)を持つ添加剤移送デバイス(14)と、
他のIVスパイクとで、
使用するためのニードルレス添加剤制御バルブ(13)であって、
前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、三叉コネクタ本体(21)を備え、
前記三叉コネクタ本体(21)は、
前記IVポート(11)に密封をなして挿入するためのIVスパイク(22)と、
前記使用される他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための、IVスパイク(22)の出口穴(27)に取り付けられた代替IVポート(43)と、
前記添加剤移送デバイスの雄型コネクタ(16)を密封をなして受け入れるための雌型コネクタを持つ常閉(NC)のニードルレス添加剤ポート(29)と、を備え、
前記代替IVポート(43)は、
前記他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための内腔(44)と、
該内腔(44)に設けられ、該内腔(44)を最初に密封し、該内腔(44)内への前記他のIVスパイクの挿入によって開口するシール部材(46)とを有しており、
前記IVスパイク(22)、前記代替IVポート(43)、及び前記NCニードルレス添加剤ポート(29)は、流体を三つの方向に連続して連通し、これによって、ニードルレス添加剤ポート(29)を介して添加剤移送デバイスの液体添加剤を流体容器(10)内の前記注入液と混合でき、また、代替IVポート(43)に密封をなして受け入れた他のIVスパイクを介して、添加剤移送デバイスの液体添加剤を患者に直接投与を行うことができ、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、露呈されたニードルレスアクセス面(41)を有しており、前記ニードルレスアクセス面(41)は、滅菌でき、これによって、滅菌シールされた状態で雄型コネクタ(16)を何回も挿入でき、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、雄型コネクタを密封をなして挿入するとき、常閉状態から開放状態に押圧される自己密封アクセスバルブ(32)を含み、
雄型コネクタが、前記ニードルレス添加剤ポートに螺着取り付けされる、ニードルレス添加剤制御バルブを提供するものである。
また、本願発明は、
ニードルレス添加剤制御バルブ(13)であって、
該ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、
注入液を収容する、注入液を投与するための静脈(IV)ポート(11)を備えた流体容器(10)と、
液体添加剤を収容する、液体添加剤を投与するための雄型コネクタ(16)を持つ添加剤移送デバイス(14)と、
他のIVスパイクを有し前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)を介して前記流体容器(10)にアクセスできるアクセス装置とで、使用するためのものであり、
前記ニードルレス添加剤制御バルブ(13)は、三叉コネクタ本体(21)を備え、
前記三叉コネクタ本体(21)は、
前記IVポート(11)に密封をなして挿入するためのIVスパイク(22)と、
流体容器(10)にアクセスできる前記アクセス装置の他のIVスパイクを密封をなして受け入れるための、前記IVスパイク(22)の出口穴(27)に取り付けられた代替IVポート(43)と、
前記添加剤移送デバイスの雄型コネクタ(16)を密封をなして受け入れるための雌型コネクタを持つ常閉(NC)のニードルレス添加剤ポート(29)と、
を備え、
前記代替IVポート(43)は、
内腔(44)と、
該内腔(44)を最初に密封し、流体容器(10)にアクセスできる前記アクセス装置の他のIVスパイクによって穿刺されるシール部材(46)とを有しており、
前記IVスパイク(22)、前記代替IVポート(43)、及び前記NCニードルレス添加剤ポート(29)は、流体を三つの方向に連続して連通し、これによって、ニードルレス添加剤ポート(29)を介して添加剤移送デバイスの液体添加剤を流体容器(10)内の前記注入液と混合でき、また、代替IVポート(43)に密封をなして受け入れた前記アクセス装置の他のIVスパイクを介して、添加剤移送デバイスの液体添加剤を患者に直接投与を行うことができ、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、露呈されたニードルレスアクセス面(41)を有しており、前記ニードルレスアクセス面(41)は、滅菌でき、これによって、滅菌シールされた状態で雄型コネクタ(16)を何回も挿入でき、
前記ニードルレス添加剤ポート(29)は、雄型コネクタを密封をなして挿入するとき、常閉状態から開放状態に押圧される自己密封アクセスバルブ(32)を含み、
雄型コネクタが、前記ニードルレス添加剤ポートに螺着取り付けされる、ニードルレス添加剤制御バルブを提供するものである。
【0007】
本発明を理解するため、及び実際に実施するための方法を理解するため、同様の部分に同様の参照番号を付した添付図面を参照し、好ましい実施例を以下に非限定的例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、注入バッグ、ニードルレス添加剤制御バルブ、注射器、バイアルアダプタ、及びバイアルの斜視図である。
図2図2Aは、自己密封アクセスバルブを持つニードルレス添加剤制御バルブの正面図であり、図2Bは、自己密封アクセスバルブの正面図である。
図3図3Aは、閉鎖状態の自己密封アクセスバルブの図2AのA−A線に沿った断面図であり、図3Bは、開放状態の自己密封アクセスバルブの図2AのA−A線に沿った断面図である。
図4図4A及び図4Bは、液体添加剤が入った注射器を使用した、ニードルレス添加剤制御バルブの使用の図である。
図5図5A及び図5Bは、液体添加剤が入ったバイアルに取り付けたバイアルアダプタを使用した、ニードルレス添加剤制御バルブの使用の図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、注入液を収容した、従来の注入(点滴)バッグ10を示している。この注入バッグ10は、静脈(IV)ポート即ち投与ポート11と、添加剤ポート12とを備えている。図1は、また、ニードルレス添加剤制御バルブ13と、雄型ルアーロックコネクタ16を備えた添加剤移送デバイス14とを示している。添加剤移送デバイス14は、注射器17と、バイアル(ガラス瓶どの小型容器)19等にスナップ嵌めで入れ子式に取り付けするためのバイアルアダプタ18とによって形成されていてもよい。
バイアルのゴム製ストッパを穿刺するための穿刺部材が一体成形された適当なバイアルアダプタ18は、イスラエル国のラナンナ市に所在するメディモップ・メディカル・プロジェクト社(www.medimop.com) から商業的に入手できる。バイアル19は、液体添加剤又は投与前に稀釈剤で復元する必要がある凍結乾燥した粉体状薬剤を入れておくことができる。
【0010】
図2は、三叉コネクタ本体21を持つニードルレス添加剤制御バルブ13を示す。三叉コネクタ本体21は、IVポート11に密封をなして挿入するためのIVスパイク22を含む。IVスパイク22は、ポリカーボネート等の適当な剛性プラスチック材料で形成される。IVスパイク22は、穴24が周囲に配置されたスパイク端23と、内腔26と、出口穴27とを備えている。IVスパイク22は、IVポート11への挿入を制限するための円形フランジ28と、出口穴27に向かって配置された常閉(NC)のニードルレス添加剤ポート29とを備えた、射出成形されたモノリシックな(一体的な)構造として一体成形されている。
【0011】
ニードルレス添加剤ポート29は、内腔31を有している。また、ニードルレス添加剤ポート29には、雄型のルアーロックコネクタ16を螺着受け入れするための自己密封アクセスバルブ32が取り付けられている。アクセスバルブ32は、代表的には、ポリカーボネート等の剛性で透明なプラスチック材料で形成される。アクセスバルブ32は、衝合面34及びリム36を含む段状の(段付きの)外面33を有する。アクセスバルブ32には、シリコーン製の自己密封バルブ部材37が収容されている。自己密封バルブ部材37は、チューブ状主部分38と、柱状のニードルレス入口部分39とを有している。ニードルレス入口部分39は、露呈された入口面41と、この面に沿って延びる予備成形したスリット42とを含む。バルブ部材37は、通常は、長さがL1であり、入口面41がリム36と同一平面となる(面一である)ように寸法が定められており、これによって、滅菌を目的として入口面41を容易に拭う(又は、消毒綿(綿棒,綿球)で消毒する)ことができる(図3A参照)。アクセスバルブ32に螺着した雄型ルアーロックコネクタ16は、衝合面34に当接するまで前進する。この前進中、雄ルエルロックコネクタ16は、バルブ部材37を圧縮し、圧縮長さL2(L2<L1)にし、それにより、予備成形されたスリット42に沿って、入口部分39が離間するように変形し、添加剤移送デバイスと内腔31との間が流体連通可能となる(図3B参照)。
【0012】
三叉コネクタ本体21は、出口穴27に取り付けられた代替IVポート43を含む。代替IVポート43は、内腔44と、シール部材46とを含む。代替IVポート43は、直径が約5mm乃至6mmのIVスパイク(図示せず)を密封をなして受け入れるため、例えばPVC等の適当な可撓性プラスチック材料で形成された従来のIVポートである。
【0013】
図4A及び図4Bは、注入バッグ10及び注射器17と共に使用される、ニードルレス添加剤制御バルブ13を示す。注射器17は、液体添加物で予め充填することができる。別の態様では、バイアルに入った凍結乾燥した粉体状薬剤を復元した液体の薬剤で注射器17を満たしてもよい。復元した液体の薬剤は、注入バッグから吸引した液体内容物で復元してもよい。注射器17は、注入液(点滴液)を患者に投与する前に、注入バッグ10に液体添加剤を注入するのに使用できる。別の態様では、注射器17は、注入手順中に液体添加剤を患者に投与するために使用できる。
【0014】
図5A及び図5Bは、注入バッグ10及びバイアル(小型容器)19に取り付けられたバイアルアダプタ19と共に使用される、ニードルレス添加剤制御バルブ13を示す。バイアル19に液体添加剤が入っている場合、バイアル19の内容物を注入液(点滴液)に混合して、その後、注入液を患者に投与してもよいし、又は、注入(点滴)手順中に患者に投与してもよい。バイアル19に凍結乾燥した粉体状薬剤が入っている場合には、注入バッグ10を絞ることにより、液体を注入バッグ10からバイアル19に圧送して、薬剤を復元してもよい。バイアル19の内容物を完全に復元するには、稀釈剤で数回フラッシすることを必要とするかもしれない。
【0015】
本発明を限られた数の実施例に関して説明したが、特許請求の範囲の範疇で、本発明の多くの変形、変更、及びこの他の適用を行うことができるということは理解されよう。例えば、自己密封アクセスバルブに代えて手動式停止コック等を使用してもよい。
【符号の説明】
【0016】
10 注入バッグ
11 投与ポート
12 添加剤ポート
13 ニードルレス添加剤制御バルブ
14 添加剤移送デバイス
16 雄ルエルロックコネクタ
17 注射器
18 バイアルアダプタ
19 バイアル
21 三叉コネクタ本体
22 IVスパイク
23 スパイク端
24 穴
26 内腔
27 出口穴
28 円形フランジ
29 ニードルレス添加剤ポート
31 内腔
32 自己密封アクセスバルブ
33 段状外面
34 衝合面
36 リム
37 バルブ部材
38 チューブ状主部分
39 円筒形ニードルレス入口部分
37 自己密封バルブ部材
41 入口面
42 スリット
43 代替IVポート
44 内腔
46 シール部材
図1
図2
図3
図4
図5