特許第5795629号(P5795629)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5795629
(24)【登録日】2015年8月21日
(45)【発行日】2015年10月14日
(54)【発明の名称】スキー搬送装置
(51)【国際特許分類】
   A63C 11/02 20060101AFI20150928BHJP
   A43B 5/04 20060101ALI20150928BHJP
【FI】
   A63C11/02 A
   A43B5/04 Z
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-505503(P2013-505503)
(86)(22)【出願日】2011年2月25日
(65)【公表番号】特表2013-528412(P2013-528412A)
(43)【公表日】2013年7月11日
(86)【国際出願番号】ES2011070123
(87)【国際公開番号】WO2011131810
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2014年2月10日
(31)【優先権主張番号】P201030565
(32)【優先日】2010年4月19日
(33)【優先権主張国】ES
(73)【特許権者】
【識別番号】512271686
【氏名又は名称】ペイロ ロセッロ, アントニオ ホセ
(73)【特許権者】
【識別番号】512271697
【氏名又は名称】エストルーゴ マリ, サビナ フランシスカ
(74)【代理人】
【識別番号】100069615
【弁理士】
【氏名又は名称】金倉 喬二
(72)【発明者】
【氏名】エストルーゴ マリ, サビナ フランシスカ
【審査官】 中村 祐一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−117677(JP,U)
【文献】 実開昭55−164079(JP,U)
【文献】 国際公開第2010/026563(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/128844(WO,A1)
【文献】 米国特許第04681246(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63C 11/02
A43B 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキーブーツの外側に適合するよう配置されたスキーの支持部を備え、該支持部は回転体により形成された可動部と該可動部が回転して連結される固定部とを備え、前記回転体はスキーの後端部を受けるレセプタクルを備えたスキー搬送装置において、
前記回転体の前記レセプタクルは前部を保持及びサポートする弾性のリム(7)とスキー(6)の幅に応じて調整される調整可能なランナーとにより区切られ、対応するスキー(6)の幅に安定的に調整されるときには前記スキーの幅の両端は前記調整可能ランナーの一部に対して接触し、前記回転体(2)は前記弾性のリム(7)の起点となる円形ベース(13)を組み込んで、前記円形ベース(13)は前記調整可能なランナーに連結されたことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項2】
請求項1において、前記調整可能なランナー(8)がそれぞれの前部穴と対向する長手溝(11)を組み込む際に、前記調整可能なランナー(8)は、前記回転可能体(2)の円形ベース(13)に配置された反対側のレール(9)に結合された後、円形ベース(13)に配置され、前記長手溝(11)と前部穴(12)のボルト(10)を通じて挿入されて、前記調整可能なランナー(8)の位置が安定的に固定されることを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項3】
請求項2において、前記調整可能なランナー(8)を安定的な位置に固定する前記ボルト(10)が前記回転体(2)の円形ベース(13)の切り欠きに配置されたナット(14))を締め上げることを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3において、前記長手溝(11)は、前記調整可能なランナー(8)の位置を固定するボルト(10)の頭にふちを合わせられることで、前記ボルトの頭が前記長手溝(11)の表面から突き出ていないことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれかにおいて、前記調節可能なランナーは非同一の大きな枝及び小さな枝によ角度形状を構成し、前記調整可能なランナー(8)の小さい枝がそれぞれのスキー(6)の幅方向を区切る際に、大きな枝前記長手溝(11)を組み込むと共に前記回転体の反対のレール(9)に結合されることを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項6】
請求項2から請求項5のいずれかにおいて、前記回転体(2)の前記レール(9)が蟻継ぎ状構造を備えたことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかにおいて、前記弾性リム(7)は、前記スキー(6)の後端部を支持する底部(16)を備えると共に底部の間隙(15)を構成して前記スキー(6)のテールにより定められる後端部を受けて、さらに前記弾性リム(7)は前記回転体2の円形ベース(13)の外側面近傍にトップアーチ部(17)を備えて、前記底部の間隙(15)は底部(16)と曲線構造を備えた包込中間部(16’)とによって区切られたことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項8】
請求項7において、前記弾性リム(7)の曲線状端部(19)と前記回転体(2)の前記円形ベース(13)の傾斜部(20)とが、じょうご状に円錐状の開口(18)を区画して、前記スキー(6)の挿入は前記支持部(1)の前記回転体(2)のレセプタクルの内側で前記スキーの後端部から始まることを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかにおいて、前記支持部(1)の固定部は、回転体(2)の円形ベース(13)の後部から角度タブ(21)のフリー部分にスナップフィットにより連結される循環スロット(22)を含むリングベース(3)を備えて、相互の可動性が前記リングベース(3)の前記循環スロット(22)と前記角度タブ(21)とを組合せた手段により得られることを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項10】
請求項9において、前記スキー搬送装置は、前記リングベース(3)の輪郭を区切る中間間隙を閉鎖する部材として、回転体(2)のリングベース(3)の補完的な筐体に組み込まれた中間ディスク(24)を備えたことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかにおいて、前記支持部が取り外し可能な方法でブーツに取り付けられる独立した組立体である場合に、ブーツ(4)の外側に取り付けられる支持部組立体の取付部分に挿入された柔軟な非スリップ材料のリング(25)を組み込んだことを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかにおいて、前記支持部(1)はブーツ(4)の外側に少なくとも1本のストラップ(5)によって固定され、該ストラップはそれぞれ異なる方向の三本の紐(5a−5b−5c)が中間ディスク(24)の背部のリングベース(3)で合わさるように定められた巡回をし、前記紐はリングベース(3)に備えられた3つの側面開口(23)を通過し、ストラップ(5)に組み込まれた接着面(29)手段と外部リング(30)との組み合わせにより、紐のうち一本がブーツ(4)のソールの下部を通るときに閉鎖を確保することを特徴とするスキー搬送装置。
【請求項13】
請求項12において、ストラップ(5)の3本の紐が2つの端部(27)が組み込まれたガイド片(26)で合わさり、前記紐のうち2本(5b−5c)が2つの端部(27)を通過し中央部で合わさりリング(28)で係り合わせられ、さらに前記ストラップ(5)の3本目の紐(5a)がリング(28)に係ることを特徴とするスキー搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載された発明は、スペイン国の発明特許番号P200802560/8のスキー輸送装置に対する改良に関する。
【0002】
この装置は、スキーの使用者が、手動で運搬する必要がなく、また、スキー自体の重さに耐えることなく、足による経路の間中にスキーを運ぶために考案された。
【背景技術】
【0003】
現在のところ、スキーヤーが徒歩で移動するときには、彼らは身体にむかってスキーを抱えて、通常は片方の肩にむかってスキーを掛け止めることによって、垂直位置又は水平位置にした状態で運搬する必要があるが、このスキー運搬方法はきわめて不快感を伴うものである。
【0004】
同時に、発明特許番号200802560もまた、スキー移送装置として知られており、スキーブーツの外側に配置された支持部材を基本的に備えて、前記支持部材がスキーの後端部分にテール部分が支持及び保持されるように対応するレセプタクルを有するもので、スキーのトップ部分を手で同時に保持することにより、使用者がより快適にスキーを運搬するものである。
【0005】
この装置は、スキーのテール側端部でスキーを支持するレセプタクルのドローバックを提示するもので、スキーの幅方向に対して調節可能ではない。すなわち、この装置には、使用者が通常の歩行のさまたげ及び障害となるゆるみがある。
【0006】
米国発明特許2008/0098625は、ブーツに固定される薄板体に取り付けられる非回転レセプタクルを組み込んだものである。
【0007】
米国発明特許4681246号にも基本的には前述の米国特許と同様の内容が記載されているが、レセプタクルがベルト状の手段によりブーツに固定されている点で異なるものである。
【0008】
また、国際公開WO2006/128844には、開口体への留め付けを確保する付着層を備えたストラップ手段により、スキーブーツの脚部に固定されるポケット型のレセプタクルが記載されていることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】スペイン発明特許番号200802560
【特許文献2】米国特許2008/0098625
【特許文献3】米国特許4681246号
【特許文献4】国際公開WO2006/128844
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の装置は、スキー板の後端が、スキーブーツの外側に配置された支持部材に支持及び保持されるようにして、足による軌道の間中にスキーの重さからスキー使用者を解放することを支援する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この前提に基づいて、本発明の目的は、支持部材自体に明確に焦点を当てた改善であり、新たな構造、特にその優れた支持性を達成することを目的としたスキーの幅に適応するための調整手段を提供するものである。
【0012】
その他の改良点は、前記支持部材が取り外し可能な方法でスキーブーツに固定される際に該支持部材をそれぞれのスキーブーツに固定する新たな手段に焦点を当てたものである。
【0013】
目標を達成し、上述の欠点を回避する観点から、本発明は、発明特許番号200802560/8のスキー搬送装置に対する改良を提案している。
【0014】
本発明による改良は、スキーブーツの外側に配置される特徴的な支持部を構成するもので、該支持部にはスキーの幅に適応するための調整手段を伴ったスキー板の後端部を収容するレセプタクルを組み込むと共に、前記支持部のレセプラクルの底部に対してスキー板のフリー後端部を係らせる。
【0015】
主な発明特許の場合と同様に、支持部は、原則的に回転体および固定部により形成され、前記固定部はリングベースにより定められて、前記支持部は回転自在となる。レセプタクルを備えた可動部は、スキーの後端部を受ける。このようにして、前記回転体は、使用者がスキーの後端部をスキーブーツの支持部で保持すると共に手でスキーの上半分を支えてスキーを持ち運ぶときの歩行の実質的な助けとなる。
【0016】
したがって、支持部のレセプタクルは、市場に存在するスキーの異なる幅に適応しうるもので、適切な固定のために要求されるよりも広くないスキーの幅に適応するための一組の調整可能なランナーを備える。
【0017】
同時に、支持部の可動部は、スキーを確実に保持すると共に前記支持部に対して押し付けられる前部弾性リムを組み込んで、前記スキーが前記弾性リムと調整可能なランナーとにより基本的に境界付けられた前記レセプタクルから脱落するのを防ぐものである。一方で、前記可動部は必要的可動性を備えることで、使用者の歩行時にスキーがすべての必要な角度に動いて、歩行時の機能性と快適性を確保するものである。先述の前部での留付は、スキーのテール部分の端部形状に適応するために、底部において外方の曲線を必要的に備えることで、完全なフィットが得られて、スキーが使用者の膝や他の部分に当たることなく歩行時の必要的可動性が確保される。支持部の後部部分においては、柔軟材料によるリングベースが組み込まれて、スキーブーツの側方の多様な形状に対するフィット性あるいは接触性を確保して、前記支持部との快適な接触を確保する。一方で、前記支持部は、スキーブーツとの関係においては自発的に動くことはない。先述の支持部の自己軸上の回転システムもまた、考慮されるべき興味深い技術的解決手段である。この解決手段は、スキーの装着及び取り外しを安全かつ簡単にするもので、スキーが非自発的に脱落することを防ぐものである。
【0018】
主な発明特許の堅い薄板体は、三方向からブーツに合わせるストラップに置き換えられた。このストラップは、堅い薄板体においては市場に存在するスキーブーツの非限定的な形状にフィットすることが不可能であることから、支持部が任意の形状のブーツに固定することができることを保証するものである。三方向にストラップを固定することにより、支持部の留付が総合的に確保されて、歩行の際に、スキーの重量及び動きに耐えるように保証される。前記ストラップは、端部に組み込まれた付着面を用いて、該端部においてそれ自体を結合する。
【0019】
従って、単一のストラップを用いて該ストラップ自体を折り返して、先述の三方向に巡回させて、前記ストラップが動かないように、かつ、前記ストラップが最初の使用時にひとたび調整されて固定されることで、そのブーツに合う正確な位置を見つけるために他の代替的な調整手段を設ける必要がない。この薄板体上のストラップという解決法は、さらに歩行時の自然な動きにスキーを調整するための一定のフレキシビリティを提供するもので、かつ、堅さ、例えばスキーのあらゆる部分が身体の突出部分にあたった場合に引き起こされる、を回避するものである。
【0020】
記述される解決策は、本発明の装置はスキーをするために取り外す必要がないものである。なぜなら、本発明の装置は、曲げた場合でも雪に当たることがなく、初期の主発明における薄板から成る身体を、ブーツの着脱ごとに取り外す必要もないからである。
【0021】
前記支持部の組立体は、固定部を構成するリングベースによって、ストラップを用いて、スキーブーツに固定しうるものである。
【0022】
このように、支持部の固定は柔軟な素材のストラップを用いることによって解決されるもので、前記柔軟な素材は、織物やポリエステルでもよく、接着面によって調整可能なものとしてもよく、前記ストラップをスキーブーツに3つのゾーンに巻き付けて固定して、本発明の装置を中心に正確に配置して前記ブーツに取り付けることで、この装置とブーツが接触する箇所において、ネオプレンなどの柔軟素材によるリングが挿入されて、前記リングは非スリップ材として作用し、ブーツの不規則な接触に対してこの装置を平坦な外形となるように調整する。
【0023】
特徴的な回転体を介して、後者は別のスキー板の幅に調整することができる。本装置へのスキー板の挿入は、円錐状に形成された開口部により行われる。このような幾何学性と、回転体で使用される材料の柔軟性とにより、スキー板の挿入が好ましくなると共に、自己調節可能な固定を保証して、意図しないスキーの脱落を防ぐものである。
【0024】
別の留意点としては、それはまた、回転体によって提示された特徴的な構造が同時に一定の横回転(左右方向)に対応できるように、スキーのテールの曲構造への適応を保証することは注目に値する。ピボットとしての回転の動きの組み合わせにより、使用者が歩行する際の自然な動きに応じて制御されかつ安全な方法で補助するものである。これは、締め付けが過度に固いことによる、あるいは締め付け不足による、搬送中の不安定さや流動的でない動きとは対照的である。
【0025】
次に、この記述のよりよく理解し、その不可欠な部分を記述するために、図面を用いるものであるが、これは描写を目的としたものであって、本発明の目的を目的を限定的に表するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1はスキー搬送装置の斜視図を示すもので、本発明の特許番号200802560/8の改良が含まれる。図1は、特徴的な支持部を示すもので、該支持部はスキーブーツの外側に取り付けられて、基本的には使用者が歩いているときに、スキー板の後端部を受けて固定するものである。前記支持部は、順に回転体によって定められる可動部とリングベースによって定められる固定部とからなり、前記可動部は回転自在である。また、前記固定部はスキーの後端部を受け入れて固定するレセプタクルを組み入れたものである。
図2図2は、本発明の改良を加えた装置の分解図を示す。
図3図3は、支持部材の一部を形成する回転体の斜視図を示す。
図4図4は、支持部材の一部を構成するリングベースの平面図を示す。
図5図5は、図4のA−A断面に沿ったリングベースの断面図を示す。
図6図6は、スキーブーツに支持部を固定するためのストラップの3本の組み方を示す図であり、組まれたストラップは前記支持部の中央ゾーンで合わさる。
図7図7は、対応するブーツへの本発明の装置の取り付けを示す図である。
図8図8は、本発明の改良を加えた装置の組立体の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0027】
図面に示される番号において、本発明の改良を加えたスキー搬送装置は、支持部1を基礎として定められ、該支持部は回転体2によって定められる可動部と、リングベース3によって定められる固定部とを備え、該固定部はスキーブーツ4の外側にストラップ5を用いて固定されて、3つの異なる方向から対応するブーツ4を包み込む。
【0028】
前記回転体2は、スキー板6の後端部を保持するためのレセプタクルを組み込み、該レセプタクルは前部弾性リム7と調整可能なランナー8によって区切られて、スキー板6の幅に合わせることができる。
【0029】
調節可能なランナー8は角度形状を構成するもので、蟻継ぎのレール9に前記ランナーの大きな枝を連結し、これによってスキー板6の幅に適応するもので、前記調整可能なランナー8の小さな枝に対してそれらを接合する。
【0030】
調節可能なランナー8の安定的な固定は、ボルト10によってなされるもので、該ボルト10は、前記ランナー8内の長手溝11と前記回転体2の円形基部13に配置された前部穴12とを通過して、前記ボルト10と前記回転体2の前記円形基部13内の切り欠きに配置されたナット14とをねじ止めする。このような方法によりボルト10とナット14を締め上げて、それぞれのスキー板6の幅に対応する調整可能なランナー8の安定的な配置が確保される。調整可能なランナー8の長手溝11は、ボルト10の頭に合わせられ、該ボルトの外側への突出が避けられて、スキー板6の後端部が回転体2内に受け入れられた際の衝突が避けられる。
【0031】
弾性リム7は、回転体2の円形ベース13の縁からはじまり、スキー板6の後端(テール)部が収まる内部間隙15を区分すると共に、底部16を備えて、スキー板6の外側エッジが係る。この内側間隙15は、底部16と、包込中間部16’とにより区切られて、前述の弾性リム7の一部を形成する。
【0032】
その一方、弾性リム7は、トップアーチ部17を前記回転体2の円形基部13の外側面近傍に有する。スキー板6のテールが対応する回転体2のレセプタクルに収容される際に、スキー板6の挿入は、前記弾性リム7の一部を形成する曲線状端部19と円形基部13のトップゾーンに配置された傾斜部20との間にじょうご状に区画された円錐状の開口18にはじまる。スキー板6が下方に動く際には、弾性リム7は弾性的にスキー板6を受け入れて、前記弾性リム7の底部16の係止部までスキー板6は到達し、前記弾性リム7は前部で受け入れたスキー板6を押圧して、スキー板6の固定を補助する。
【0033】
回転体2の円形ベース13は、その後部に角度タブ21を備えて、それらのフリー部分がリングベース3の循環スロット22にスナップフィットにより係合して、前記支持部1のふたつの部分2及び3を結合し、回転体2の回転性が形成される。
【0034】
別の留意点としては、支持部材1のリングベース3は、互いに角度的に等距離な3側面の開口23を備えて、前記支持部1における固定ストラップ5の3つの紐5a−5b−5cを通過させる。これらの3つの紐は、リングベース3の中心で合わさる。中間ディスク24は、リングベース3の中心で合わせられた紐の合流点と前記回転体2の間に、中央の間隙をカバーする環状リング3の筐体に嵌め込むように挿入される。
【0035】
支持部組立体1のブーツ4の側部への取付は、ネオプレンのような柔軟な非スリップ材料のリング25の組込手段により固定されるもので、リングベース3に固定され、前記リング25は側部の係止ゾーンが異なるスキーブーツ4による異なった形状の不規則さに適応しうる。
【0036】
図6に示されるように、支持部1の固定の実施例において、ストラップ5は3つの紐を有するような小道を先述の通り角度的に相互に等しく通って、前記支持部1のリングベース3の中央部にて合わさる。この紐のうちひとつは、ブーツ4の下側を単独で通る。
【0037】
この効果においては、ガイド片26は、120℃で2つの端部27と共に組み込まれて、ストラップ5の2つの紐5b−5cを通過し、それらは中央部で合わさりリング28に係って、該リング28は前記ストラップの第3の紐5aに係って、該第3の紐5a部分は付着表面29を備えて、前記ブーツ4の内側に位置する外側リング30を通過した後に、前記支持部1の前記ブーツ4(図7)への固定を確保する。
【0038】
図2の2つの異なるストラップの組み合わせに示されるように、5a−5b−5cの組み合わせによって、他の異なる構造とすることが可能となる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8