(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記周辺再生リストのインポートが、可能にされるにはまず、前記ジュークボックスにユーザがログインすることを要求するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
前記プロセッサは、前記ジュークボックス再生リストが、公開ジュークボックス再生リストと指定されるか、プライベートジュークボックス再生リストと指定されるかを決定するようにさらに構成され、前記公開ジュークボックス再生リストは、前記公開ジュークボックスプレイリストの作成者ではないユーザによって閲覧可能なジュークボックス再生リストであって、前記プライベートジュークボックス再生リストは、前記プライベートジュークボックス再生リストの作成者ではないユーザによる閲覧が制限されるジュークボックス再生リストである請求項13に記載のジュークボックス。
前記オーディオビジュアル配信ネットワーク上の前記サーバのモジュールは、前記オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された遠隔デバイスに前記ジュークボックス再生リストを提供するように構成される請求項13に記載のジュークボックス。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に図面を参照すると、
図2は、改良されたジュークボックスシステム10'の例示的な好ましい実施形態のブロック図を示す。ジュークボックスシステム10'は、中央サーバ12、通信ネットワーク14、および遠隔ジュークボックスデバイス16、16a〜16fを含め、
図1に示され、前述したのと同様の要素を含む。しかし、ジュークボックスシステム10'は、ジュークボックスデバイス16、16a〜16fのそれぞれに接続されたローカルサーバ22、22a〜22fをさらに含む。中央サーバ12は、曲(および/または他のコンテンツ)のマスタライブラリを含む。ジュークボックスデバイスのそれぞれは、ジュークボックスのローカル記憶デバイス上にマスタライブラリのサブセットを含む。中央サーバを使用して、ジュークボックスデバイスの使用を最大化する意向で、ジュークボックスデバイスの各デバイス上の曲のサブセットの使用を監視し、更新することによって、ジュークボックスデバイスのコンテンツが個々に管理されることが可能である。中央サーバ12は、再生される曲に関する印税計算および支払いの目的で、ジュークボックスのそれぞれからデータを定期的に受信する。ジュークボックスデバイスは、ダイヤルアップモデムまたはブロードバンドモデム(例えば、DSL、ケーブル、無線ブロードバンド、または衛星)などの、任意の適切な仕方でネットワークに接続することができる。通信ネットワーク14は、中央サーバ12からジュークボックス16にデータ(例えば、オーディオビジュアルデータ)を配信することができ、データが、ジュークボックス16から中央サーバ12にアップロードされることを可能にする任意の適切なネットワークであることが可能である。
【0024】
曲(および/または他のデータ)は、好ましくは、知られている技術を使用して、セキュリティおよび帯域幅のために、ジュークボックスに曲を送信するのに先立って、中央サーバ12によってデジタル化され、圧縮され、暗号化される。その後、曲は、ジュークボックスによって、ジュークボックス上で格納し、再生するために、伸張され、復号化される。このため、ジュークボックスのそれぞれは、そのジュークボックス上で再生するためのデジタル化された曲のライブラリをデータベースの中に保持し、ライブラリは、中央サーバによる通信を介して変更される、または更新されることが可能である。また、ジュークボックスは、好ましくは、ジュークボックスデバイス16のディスプレイ18上で表示されることが可能なイメージ(例えば、静止イメージおよび/または動画ビデオイメージ、および/またはグラフィックイメージ)を構成するデータを受信して、格納することもできる。本発明の1つの例示的な実施形態では、ジュークボックスデバイスは、前述したにおいて説明したのと同様の構造および動作を有する。このため、ジュークボックスデバイス16はそれぞれ、好ましくは、メインCPUやオーディオDSPなどの1つまたは複数のマイクロプロセッサと、曲および/または他のコンテンツを格納するための、ハードドライブなどのメモリと、ビジュアルアイテムを表示するディスプレイと、オーディオを提供するためのオーディオ構成20と、ジュークボックスが、通信ネットワーク14を介して中央サーバ12と通信することができるようにするための通信システムと、ジュークボックスの動作を制御する、好ましくは、マルチタスクオペレーティングシステムを含むオペレーティングソフトウェアとを含む。また、オペレーティングソフトウェアは、好ましくは、例えば、前述した特許文献1において説明されるとおり、中央サーバ12との通信を介して更新可能である。ジュークボックス16は、顧客が、好都合な仕方でジュークボックスデバイスの使用の代金を支払うことができるようにするために、硬貨、紙幣、および/またはクレジットカードインプットデバイスなどの、1つまたは複数の支払いデバイスをさらに含む。スクリーン18は、好ましくは、ユーザが、スクリーンに触れることによって選択を入力することを可能にするタッチスクリーンである。
【0025】
各ジュークボックスデバイスは、一実施形態では、ジュークボックスデバイスによってアクセスされることが可能なローカルサーバ22を有する。ローカルサーバは、イーサネット(登録商標)、または他のタイプのローカル接続を使用してジュークボックスデバイスに接続される。別の実施形態では、ローカルサーバは、別個のハードウェアデバイスではなく、単にジュークボックスのハードドライブの論理的拡張(例えば、パーティション、ディレクトリ、または領域)であってもよい。ローカルサーバ22はそれぞれ、好ましくは、中央サーバ12によって保持される音楽レコーディングのマスタライブラリのミラーコピーを含む。ローカルサーバ22には、ローカルサーバおよびジュークボックスデバイスをジュークボックス販売業者またはジュークボックス運用者に出荷するのに先立って、ジュークボックスネットワークを所有し、かつ/または管理するエンティティによって、マスタライブラリがロードされることが可能である。もちろん、しばらくすると、ローカルサーバは、中央サーバが、好ましくは、追加の曲、または新たな曲で絶えず更新されることから、中央サーバともはや、完全には一致しなくなる。このため、ローカルサーバ22も、好ましくは、定期的に更新されて、中央サーバ12上のライブラリとの一致を維持する。この更新は、例えば、ダイヤルアップモデムまたはブロードバンドモデムを使用してローカルサーバ22と接続されたジュークボックスデバイスとの通信を介して、例えば、中央サーバ12によって行われることが可能である。代替として、更新は、ローカルサーバのコンテンツを更新する目的で、地域責任者または他の個人によってジュークボックスまたはローカルサーバに直接に接続されることが可能な、更新ツールを使用して直に行われることも可能である。ポータブルツールは、将来の更新のためにジュークボックスシステムの所有者に戻されて、再使用されることが可能な、ハードドライブなどの取り外し可能な記憶媒体を含むことが可能である。ツール自体は、ジュークボックスシステムの所有者から更新された取り外し可能な記憶媒体を受け取ると、特定のジュークボックスを使用のために保守することを担当する運用者、または他の個人によって保持されることが可能である。
【0026】
セキュリティ上の理由で、ローカルサーバ22は、好ましくは、ローカルサーバ22上に格納される任意の1つの曲を構成するデジタルデータのすべては含まない。さらに、ローカルサーバ上にある曲の部分は、暗号化される。ジュークボックスデバイス16は、ローカルサーバ上の各曲の欠けている部分を含み、ジュークボックスが、ローカルサーバのコンテンツ、およびジュークボックスデバイス上のメモリに基づき、完全な曲を組み立てることを可能にする。ジュークボックス上に配置された、欠けているデータは、曲を復号化するために必要とされる。例えば、各曲に関するデータの単一のブロック(または他の小さい部分)が、ローカルサーバ上で欠けているが、ジュークボックスデバイス上に存在することが可能であり、暗号化は、その欠けているブロックに基づくことが可能であり、ブロックごとに進められることが可能である。このため、ブロックのいずれも、先行するブロックを獲得すること、および/または復号化することなしに、復号化され得ない。このフィーチャは、重要なセキュリティを提供し、ローカルサーバ上の曲の盗用、または他のタイプの許可のない使用または複製を防止または抑止する。このため、この実施形態では、各ローカルサーバは、前述した復号化が、適切に実行されることが可能であるように、ある特定のジュークボックスデバイスに限定して割り当てられなければならない。
【0027】
好ましい例示的な実施形態によれば、ローカルサーバはそれぞれ、中央サーバ12に個々に登録され、識別されて、中央サーバが、各ローカルサーバを個々に管理し、監視することができるようにすることも可能である。同じことが、ジュークボックスデバイス自体にも当てはまり、すなわち、ジュークボックスデバイスもやはり、好ましくは、中央サーバに登録されて、ジュークボックスデバイスも、中央サーバによって個々に監視され、管理されることが可能であるようにすることも可能である。以上の説明から理解されるとおり、ローカルサーバは、ローカルサーバのコンテンツが、ジュークボックスデバイスによってアクセスされて、ジュークボックスデバイス自体の上で利用可能でない追加のサービス(追加の曲を提供することなどの)が提供されることを可能にすることにより、ジュークボックスシステムの重要で、有利な部分となる。後段で説明されるとおり、中央サーバおよび/またはストレージ容量自体の曲ライブラリを有利に使用して、料金ベースの住宅向けジュークボックスおよび商用ジュークボックスなどの他のジュークボックス、および/または他の料金ベースの機器にサービスが提供されることが可能である。ローカルサーバの1つの好ましい用法は、ジュークボックスデバイスに即時の曲ダウンロードフィーチャを提供することであることが可能であり、
図3〜
図6の例示的なスクリーンショットを参照して、以下に詳細に説明する。
【0028】
図3は、ジュークボックスデバイスのタッチディスプレイ上に表示された曲選択スクリーン30に関する例示的なスクリーンショットを示す。
図3で見て取ることができるとおり、好ましくは、顧客に表示される最初の選択スクリーンである、この選択スクリーンは、ジュークボックスデバイスのメモリの中に格納された曲に関する様々なアルバムカバーのグラフィック表現32を含む。アルバムカバーは、アルファベット順に示され、仮想スライドバー33を使用して、利用可能なアルバムの間でスクロールが行われることが可能である。また、上向き矢印と下向き矢印(34と35)が、利用可能なアルバムの間で1つずつ進むために提供される。また、「Now Playing」ボタン36が、ジュークボックス上で現在、再生されている曲(存在する場合)に関する情報を示すために提供される。また、「Top Ten」ボタン38が、ジュークボックス上の上位10の最も人気のある曲のリストを示すために提供される。また、「True Central」(タッチチューンミュージックコーポレーションの商標)ボタン39が、提供され、次に、このボタン39の機能を、
図4に関連して詳細に説明する。
【0029】
ユーザは、アルバムカバーの表示の中で関心対象のアルバムが見当たらない場合、または何らかの理由で、ジュークボックスデバイス上に存在しない、利用可能な曲を検索することを所望する場合、ユーザは、「Tune Central」ボタン39を選択することができる。「Tune Central」ボタンが押されると、ジュークボックス上の表示は、
図3の表示から
図4の表示に変更される。
図4の例示的なスクリーンショットは、ジュークボックスデバイスに接続されたローカルサーバ22上で検索が実行されることを可能にする検索スクリーン40を示す。このスクリーン40は、検索要求を入力する際に使用するための仮想キーボード42を提供する。検索は、関連するボタン47に基づき、アルバム、アーチスト、曲、またはジャンルもしくはテーマ(すなわち、ユーザが、ある特定の曲を見つけるのを助ける、好ましくは、人気に基づく、分類された曲リスト)によって行われることが可能である。検索が、タイプ入力されると、ユーザは、「Search」ボタン44に触れ、ローカルサーバのコンテンツの検索が開始される。仮想キーボードからの入力は、「Clear」ボタン46を使用してクリアされることが可能である。
【0030】
ジャンルは、例えば、「ポップ」、「ロック」、「カントリー」、「ラップ」、「R&B」、「ブルース」などを含むことが可能である。テーマは、例えば、「クリスマス」、「アイルランドの」、「誕生日」などを含むことが可能である。一部の例示的な実施形態では、これらのリストは、サーバから取り出されることが可能であるのに対して、他の例示的な実施形態では、これらのリストは、例えば、いくつかのパラメータに基づき、動的に構築されることが可能である。さらに別の実施形態では、サーバは、例えば、ロケーション、音楽タイプなどの基準に基づき、いずれのリストを使用可能にするか、またはジュークボックスに送信するかを選択することができる。システムは、ダウンロードされる音楽に関するジャンルおよび/またはテーマだけを表示することも可能である。しかし、システムは、すべてのジャンルおよび/またはすべてのテーマを表示して、ローカルジュークボックスに利用可能でない他の曲のダウンロードを可能にすることもできる。また、以下に詳細に説明する
図4Cは、同一のスクリーン上でジャンルとテーマを示すが、他の実施形態は、ジャンルとテーマを別々に提示することが可能であることも理解されよう。
【0031】
図4Cは、1つの例示的な実施形態による、ユーザに利用可能なジャンルおよびテーマの非限定的なリストを示す例示的なスクリーンショットである。スクリーンの左側に配置されたボタン450は、ユーザに利用可能なテーマに対応するのに対して、スクリーンの右側に配置されたボタン460は、ユーザに利用可能なジャンルに対応する。ボタン470は、この選択機能を終了する。これらのボタンの他の配置も利用可能であること、ならびに提供されるテーマおよびジャンルのリストは、単に非限定的な例示のためであることが理解されよう。
【0032】
ジャンルおよびテーマの検索と同様に、ユーザは、例えば、パーソナルミュージックアシスタントを使用して曲を検索することができ、これを行うための例示的なプロセスが、
図4Aに示される。好ましくは、パーソナルアシスタントボタンを押した後(ステップ402)、ジュークボックスは、ユーザが既に識別されているのではない場合、ユーザを識別するある情報を求める(ステップ404)。そのような情報は、例えば、年齢(または生年月日)、好ましいスタイル、背景、出生地、またはユーザのプロファイルを生成するのに使用されることが可能な他の情報を含むことが可能である。次に、ジュークボックスは、好ましくは、そのプロファイル情報を、例えば、その特定のジュークボックス、その特定の施設、または全国データベースおよび推奨される曲からの類似したプロファイル(ステップ406)を有する他のユーザによって行われた選択と比較することができる(ステップ408)。例えば、ジュークボックスは、1960年に生まれたカリフォルニア州出身の男性ユーザに、「The Doors」による曲を示唆することが可能である。すると、ユーザは、そのリストから曲を選択する、または新たな検索を開始することができる(ステップ410)。
【0033】
さらに、
図4Bに示されるとおり、識別子を入力する代わりに、パーソナルミュージックアシスタントは、例えば、クレジットカード、または事前プログラミングされたサイト特有のIDカードが、ジュークボックスのスロットを通された後などの、他の仕方でユーザを認識することも可能である(ステップ422)。好ましくは、パーソナルミュージックアシスタントは、ユーザによって行われた選択のリストを保持する。ユーザの選択リストは、例えば、ローカルジュークボックス端末装置上、あるサイトの中央ジュークボックスサーバ上、遠隔サーバ上、またはIDカード上に保持されることが可能である。パーソナルミュージックアシスタントは、ユーザを認識した後、例えば、特定のユーザが楽しむアーチストによる曲(ステップ426)、ユーザによって頻繁に再生される曲(428)、ユーザによって最近、聞かれていない曲(430)などに基づき、曲を推奨することも可能である。
【0034】
さらに、例えば、好ましい顧客、または多数のクレジットを有する顧客を認識するパーソナルミュージックアシスタントが、ジュークボックスを、その特定のユーザが、より楽しむことができるジュークボックスに変形させることも可能である。関連するフィーチャにおいて、数名の利用客が、例えば、特別な行事のためにジュークボックスを「賃借り」することが可能である。したがって、利用客は、ある金額を支払って、ジュークボックスを、ある特定のタイプのジュークボックスに変形させることもできる。例えば、ある特定のロケーションにおいてパーティ(例えば、誕生パーティ)を開く利用客が、ジュークボックスを賃借りして、そのジュークボックスを、その利用客の好みの曲だけを許すジュークボックスに変形させることが可能である。別の関連するフィーチャにおいて、利用客が、ジュークボックスを排他的に賃借りして、例えば、別のデバイス(例えば、ジュークボックスシステムに動作上、接続されたWebまたは他の通信ネットワーク)を介して再生リストをプログラミングすること、またはパスワードなどを介してジュークボックスへのアクセスを制限することにより、他の人々が曲を選択するのを防止することも可能である。クレジットが、例えば、ユーザによって購入されること、または、例えば、施設において飲料または記念品を購入すること、または常連のリピート客であることの報酬としてユーザに与えられることが可能である。このため、パーソナルミュージックアシスタントは、いずれの曲を選択すべきかを知るのにユーザにかかる直接のプレッシャーを取り除きながら、曲を選択することを、より楽しむことができる、動的で、応答性のあるプロセスにする仕方で実施されることが可能である。
【0035】
スクリーン40から検索が開始されると、スクリーンは、
図5に示されるスクリーンに変わり、その検索の結果を表示する。
図5に示されるとおり、検索の結果が、リストアップされる。より詳細には、この実施例では、検索要求を満たす曲のリストが、リストアップされる。また、リストは、検索が、アルバムベースである場合、アルバムによることも可能である。ユーザは、スライドバー53を使用して検索結果をスクロールすることができる。また、ユーザには、現在のクレジット数の表示55、およびローカルサーバからジュークボックスデバイスに曲をダウンロードするのに要求されるクレジット数の表示56も表示される。ユーザは、「Back」ボタン57に触れることにより、前のスクリーンに戻ることができる。ユーザが、検索リストからある曲を選択し、次に、「Get It Now」ボタン54に触れた場合、ジュークボックスは、ジュークボックス上で再生するためにローカルサーバからジュークボックスに、選択された曲を即時にダウンロードするように動作可能である。ダウンロードされた曲は、ジュークボックス上で再生されるように、選択されているが、再生されていない他の曲(存在する場合)と一緒にキューに入れられることが可能である。この実施例では、ダウンロードは、ジュークボックス自体のストレージからの通常の選択のように1クレジットではなく、5クレジットを要する。ダウンロードされた曲は、再生されると、ジュークボックスデバイスから(曲ダウンロードに関連してローカルサーバからやはりダウンロードされた、アルバムカバーグラフィックなどのグラフィックデータと一緒に)削除されることが可能である。しかし、好ましくは、曲は、「スマートキャッシュ」の中に保持されて、その曲が、削除されるべきかどうか、かつ/またはいつ削除されるべきかが決定される。例えば、曲は、ジュークボックスが、その曲の再生を監視する一方で、事前定義された期間(例えば、1日、1週間、2週間など)にわたってキャッシュされることが可能である。例えば、事前定義された期間にわたって、再生の回数が、ある閾値を超えている場合、その曲は、保持されることが可能であり、再生の回数が、その閾値を下回っている場合、その曲は、削除されることが可能である。その曲は、本発明の特定の実施形態に依存して、直ちに利用可能な曲のマスタリストに追加されることも、追加されないことも可能であり、例えば、「スマートキャッシュ」の中の曲は、実際には、例えば、保護された領域の中でジュークボックス上に格納されていながら、ユーザに直ちに利用可能でないように見えることが可能である。このように、ユーザは、「Tune Central」ボタンの使用を介して、中央サーバ12と連絡をとる必要なしに、レコーディングのマスタライブラリから任意の曲を、ジュークボックス上に一時的に獲得するオプションを有する。その結果、ジュークボックスは、ユーザに、より楽しむことができる体験を提供する一方で、それによって生じる収益も高める。
【0036】
やはり、ユーザに、楽しむことができる体験を提供するのが、好ましくは、リアルタイムで「ホットヒット」を識別する中央サーバの能力である。好ましくは、新たな曲が、マスタカタログの中で利用可能にされることが可能であり、つまり、新たな曲は、ローカルサーバ上、または拡張されたメディアストレージ上に存在しなくてもよい。その場合、所与の地域(例えば、単一のサイト、またはサイトのグループから、州または国、地球規模の接続にまで及ぶ)において頻繁に再生される曲が、人気があると識別されることが可能である。これらの曲、つまり、「ホットヒット」は、好ましくは、個々のジュークボックスによってダウンロードされる、または個々のジュークボックスに送信されることが可能である。個々のジュークボックスは、好ましくは、「ホットヒット」のリストをリアルタイムで保持して、ユーザが、任意の所与の時点で最も人気のある曲の中で検索することを可能にする。代替として、ジュークボックスは、人気のある曲をダウンロードすることなしに、「ホットヒット」のリストを保持して、ダウンロード時間およびリソースを潜在的に節約することも可能である。その結果、ジュークボックスは、最も人気のある曲への容易なアクセスを提供することにより、ユーザに、楽しむことができる体験を提供することができる。このため、ジュークボックスは、あるジュークボックスによって生成された、複数のジュークボックスによって生成された、運用者によって指定された、自動的に、かつ/または使用可能にされたジュークボックスのために特別に作成された「ホットヒット」の「ホットリスト」にアクセスを有することが可能である。この「ホットリスト」は、テーマおよび/またはジャンルの代替の役割をすることが可能であり、かつ/またはテーマおよび/またはジャンルと一緒に機能して、所与のテーマ内、および/または所与のジャンル内で最も人気のある(「ホットな」)曲を提供することが可能である。同様に、ユーザは、最近、再生された曲のリストから、ある曲を選択することもできる。そのようなリストは、個別のジュークボックス上に保持される(例えば、格納され、更新される)ことが可能であり、あるいは、任意の適切に構成されたジュークボックスデバイスがアクセスすることができ、かつ/または更新することができるように、中央ロケーションに保持されてもよい。
【0037】
図5Aは、ブロードバンド接続を有するジュークボックス上に「ホットリスト」を保持するための例示的なプロセスを示す。同一のプロセスは、異なるタイプの接続を有するシステムに関しても適用されることが可能であり、ただし、より遅い接続を介して曲をダウンロードするのに、より多くの時間およびリソースが使用される可能性があることに留意されたい。ステップ502で、マスタカタログからの曲が、サイトの中央サーバによって受信される。もちろん、曲は、ローカルジュークボックスの記憶媒体に格納されることも可能であることに留意されたい。ステップ504で、ジュークボックス端末装置を使用するユーザが、「Hot List」ボタンを選択する。「ホットリスト」が表示された後(ステップ506)、ユーザは、ある特定の曲を選択する、または新たな検索を開始することができる(508)。
【0038】
図6は、
図3のスクリーン30からのアルバムカバーグラフィックにユーザが触れた際に表示される、曲選択スクリーン60の別の例示的なスクリーンショットを示す。このため、このスクリーンは、曲を選択する代替の(または通常の)方法を示し、曲は、ジュークボックス自体(ローカルサーバではなく)の記憶デバイスから直接に利用可能な曲のサブセットから直接に選択される。この例では、Joe Cocker's Greatest Hitsが、
図3のスクリーンから選択されている。
図6に示されるとおり、もたらされるスクリーン表示60は、選択されたアルバムグラフィック61と、そのアルバムに関してジュークボックス上で利用可能な曲のリスト62を示す。ジュークボックスは、ある特定のアルバムに関する曲のすべてを含むことも、含まないことも可能である。利用可能な曲は、必要な場合、スクロールバー63aおよび63bを使用してスクロールされることが可能である。ユーザは、「Play」ボタン65を介して、ジュークボックス上で再生するためにリストから曲を選択するオプションを有する。また、「Play Now」ボタン66が、曲の優先再生をユーザが選択して、その曲に、「Play」ボタン65を使用して選択された曲よりも高い優先順位を与えることができるようにするために提供される。この優先フィーチャは、好ましくは、通常の再生よりも多くの再生クレジットを要求する。表示67は、ユーザに利用可能なクレジット数を示す。ボタン64は、61で示されるのと同一のアーチストに関する他のアルバムを示して、ユーザが、ある特定のアーチストに関するアルバムの中で、所望される曲を容易に探すことができるようにする。
【0039】
やはり
図6に示されるとおり、ユーザが、
図4に関連して説明されるとおり、ローカルサーバ上で、この同一のアーチストによる曲を検索することができるようにする「Tune Central」ボタン68が、表示される。つまり、ボタン68は、ローカルサーバを検索するために、
図4の検索スクリーン40にユーザを連れて行く。すると、ユーザは、
図4および
図5に関連して前述したとおり、ローカルサーバを検索し、所望される場合、ローカルサーバから曲を選択することができる。このため、前述したとおり、ユーザは、ジュークボックススクリーンと対話する際のユーザの所望に応じて、様々なスクリーンにおいて便利で効率的な仕方でローカルサーバにアクセスすることができる。
【0040】
図3〜
図6から見て取ることができるとおり、ユーザには、ジュークボックスデバイス自体の上に存在する曲を再生するオプション、または、代替として、効率的で、信頼できる仕方でダウンロードして、再生するために、ローカルサーバから曲を選択するオプションが与えられて、その結果、ジュークボックスシステム、特に、中央サーバからオンデマンドで音楽のダウンロードを迅速に、容易に、または確実に受信することができないシステムの動作を大幅に向上させる。
図3〜
図6のスクリーンショットは、単に例示的であり、任意の適切なスクリーン構成を使用して、本明細書で説明される機能が提供されることが可能であることに留意されたい。さらに、ジュークボックス運用者には、ある特定のロケーションにおいてエンドユーザのアクセスを制限し、望ましくない音楽が再生されるのを回避するため、運用者スクリーン(図示せず)を介して、音楽のジャンル別またはスタイル別にフィルタを設定する能力が与えられる。例えば、これらのフィーチャは、好ましくは、ジュークボックス運用者および/またはロケーションマネージャによって定義されたスケジュールを介して利用可能であり、例えば、ハードロックまたはヘビーメタル音楽が、午前1l時前に再生されることをロケーションマネージャが阻止することを可能にする。同一のフィーチャが、運用者またはロケーションマネージャによって、再生リストを構成し、特定の日付および/または時刻に関して利用可能な音楽選択を設定するのに使用されることが可能である。例えば、運用者またはロケーションマネージャが、聖パトリックの日にアイルランド音楽に、聖バレンタインの日にラブソングに、夕食中にフランクシナトラ音楽に、音楽選択を限定することを所望することが可能である。
【0041】
さらに他の例示的な実施形態では、ロケーションは、「仮想DJ」を提供することも可能である。そのようなシステムによれば、準備された再生リストが、ロケーションのジュークボックスに提供される。好ましくは、再生リストは、例えば、会場、テーマ、ターゲットの聴衆などの、ロケーションおよび/または行われるイベントの詳細に合わせられることが可能である。さらに、一部の例示的な再生リストは、利用客を引き寄せるために有名なDJによって作成されることも可能である。DJは、居合わせていなくても、再生リストにDJの名前を付け、様々なロケーションに自身を関連付けることができる。再生リストは、ロケーションのニーズに応じて、数曲にわたる、または数時間に及ぶことが可能である。特別再生リストを使用することのサービスに特別料金が関連付けられることが可能であるので、そのような仮想DJイベント中に、硬貨が集められなくてもよいことを理解されたい。また、DJは、1回限りの使用のために特別再生リストを準備することも、反復可能な特別再生リストを提供することも可能であることを理解されたい。これらの反復可能な再生リストは、例えば、ジュークボックスによってダウンロードされること、または任意の適切な仕方でジュークボックスに提供されることが可能である。このため、有料で、ジュークボックス上で使用するようにサードパーティの再生リストを利用可能にすることにより、ジュークボックス運用者、ロケーションオーナー、およびよく知られているDJなどの再生リスト作成者などにまったく新たな収入源がもたらされる。再生リストが活性にされると、ジュークボックスの通常の機能は、好ましくは、再生リスト上の曲の再生中に停止される。
【0042】
図7は、例示的な実施形態によるローカルサーバ22を定義する電子要素のブロック図を示す。
図7に示されるとおり、ローカルサーバ22は、CPU72(例えば、AMD Elan 800MHz)と、BIOSおよびOSを含むフラッシュメモリ(例えば、8MB)と、マスタ/スレーブハードドライブのペア(それぞれ、82、84、および86、88)、ハードドライブペアそれぞれのためのIDEコントローラ78および80のペアと、RAM16(例えば、32MB)と、ジュークボックスデバイス16との通信を制御するためのイーサネット(登録商標)コントローラと、これらの様々な要素を互いに接続する適切なバスとを含む。もちろん、ローカルサーバ22の他の構成または配置が、使用されてもよい。ローカルサーバが、ジュークボックスおよび/または中央サーバによって一意に識別されて、登録されることを可能にするように、一意識別子が、ローカルサーバにおいて提供されてもよい。識別子は、例えば、フラッシュメモリ74の中に配置されることが可能である。
【0043】
以上の本発明の説明から理解されるとおり、ローカルサーバの追加は、ジュークボックスシステムの一部であるジュークボックスデバイスの動作を大幅に強化する。しかし、ローカルサーバは、次に説明される他の利点およびフィーチャも提供する。
【0044】
ローカルサーバ22の集合が、中央サーバ12によって、関連するジュークボックス16を介して他のデバイスに音楽サービスを提供するように制御されることが可能な分散サーバのネットワークとして使用されることが可能である。例えば、ローカルサーバ、および関連するジュークボックスを使用して、ローカルサーバが接続され、割り当てられている特定のジュークボックスに曲サービスを提供することに加えて、専用の住宅向けジュークボックスデバイスまたは商用ジュークボックスデバイス(または他の適切なジュークボックスデバイス)に、要求された曲が配信されることが可能である。このため、分散サーバのネットワークは、住宅ロケーションまたは商業ロケーションにおける再生および/または格納のために、ユーザが、適切な料金で曲をダウンロードすることを可能にするタイプの住宅向けジュークボックスおよび商用ジュークボックスを実施するためのサポートネットワークを提供することができる。その結果、ジュークボックスシステム運用者は、ジュークボックスシステムを介して商用ジュークボックスおよび住宅向けジュークボックスを提供し、制御することができる。この実施形態では、ジュークボックスデバイスおよび/またはローカルサーバは、ブロードバンドモデムを使用してインターネット(または他の適切なネットワーク)に接続され、中央サーバの制御下で任意の専用の住宅向けジュークボックスデバイス(やはりインターネットに接続可能な)に曲ファイルを選択的に配信することができるソフトウェアを備える。中央サーバは、住宅向けジュークボックスから要求を受信し、ネットワーク上のトラフィックを解析することにより、要求された曲ファイルを(選択されたジュークボックスデバイスのメモリから、またはローカルサーバから)、ある料金で、またはその住宅向けジュークボックスに関する契約プランの下で、住宅向けジュークボックスにダウンロードするよう、選択されたジュークボックスデバイスに命令を与える。いくつかの例示的な実施形態では、要求された曲は、ジュークボックスにストリーミングされることが可能である。ストリーミングされるメディアは、専用サーバを送信元とすること、ストリーミングサーバのネットワークを送信元とすること、あるジュークボックスまたは複数のジュークボックス(ピアツーピアダウンロードまたはマルチピアダウンロードなどの)から送出されることが可能であることを理解されたい。
【0045】
本発明の別の例示的な態様によれば、ローカルサーバおよびジュークボックスデバイスは、中央サーバの制御下で、ジュークボックスと同一の(または近傍に)設置された、ゲームデバイスなどの、他のタイプのコイン式機器または支払いによってトリガされる機器に管理サービスを提供するのに使用される。つまり、ジュークボックスシステムは、好ましくは、同一のロケーションにおける他のダウンロードデバイスの機能を更新し、かつ/またはそのようなデバイスを管理するのに使用される。その結果、ジュークボックスは、あるロケーションにおけるすべてのダウンロード機器に関する「中央ハブ」となる。このフィーチャは、一実施形態では、単一のロケーションにおけるダウンロードデバイスのすべてを、ジュークボックスおよびローカルファイルサーバと一緒にネットワーク化することによって実現される。すると、中央サーバは、いずれのデバイスが、どのようなデータおよび/またはソフトウェアで更新されるべきかについての情報を、ジュークボックスに対する命令と一緒に、ローカルサーバにダウンロードすることができる。また、ジュークボックスデバイスおよび中央サーバは、ジュークボックスデバイスが管理している他のダウンロードデバイスからの情報を収集して、その情報を中央サーバに、報告/会計の目的でアップロードするのに使用されることも可能である。このため、ジュークボックスシステムの所有者/運用者は、他のコイン機会社の機器を管理し、かつ/または更新する目的で、他のコイン機会社に対するサードパーティサービスプロバイダの役割をすることができる。
【0046】
ローカルサーバによって提供される大量のメモリと、ローカルサーバが、よく制御されたネットワークにわたる数千のロケーションにおいて提供され、アクセス可能であるという事実とは、ジュークボックスシステムを、コイン機業界における様々な機能を実行するのに使用されることが可能な、強力なツールにする。ますます多くのコイン機製造業者が、内部ハードドライブを介してソフトウェアアップグレード可能なゲームに向かって進んでいる。これらの更新は、定期的に行われるが、これらのデバイスが、増えるにつれ、遠隔ロケーションから更新を確実に、効率的に実行することができるシステムの必要性がますます高まる。本明細書で説明するジュークボックスシステムは、ジュークボックスロケーションにおけるすべての適切な電子コイン式デバイスが、そのロケーションにおけるジュークボックスおよびローカルサーバを使用して中央サーバによって管理されることを可能にすることにより、この必要性を満たす。中央サーバは、ソフトウェア更新またはデータ更新をダウンロードし、それらの更新をローカルサーバ上に格納し、次に、それらの更新を、施設における意図される機器ユニットにディスパッチすることができる。このため、ジュークボックスシステムは、コイン機ビジネスにおける他の会社に対するサードパーティプロバイダの役割をして、ジュークボックスシステムの機能を大幅に強化することができる。
【0047】
例として、現在、米国内に約140,000のメリット社のコイン式カウンタトップデバイスが存在し、これらのデバイスのそれぞれは、ユーザが、有料でゲームなどをすることができるようにする。これらのデバイスの多くは、新たなソフトウェアでアップグレードされることが可能なハードドライブを使用して動作する。メリット社は、CD-ROMを運用者に出荷することによって、これを行い、運用者は、その後、各ロケーションに車で行き、各マシンを手動で更新する必要がある。しかし、本発明によれば、あるロケーションにおけるすべての適切なコイン式機器が、そのロケーションに割り当てられたローカルジュークボックスおよびローカルサーバと接続される(直接に、または間接的に)。このことは、中央サーバが、任意のデバイスに関する意図されるソフトウェア更新を、どのようなデバイスが、どのようなソフトウェアでアップグレードされるべきかを識別する情報と一緒に受信することを可能にする。アップグレードサービスは、好ましくは、有料であり、ジュークボックスシステムに関するさらなる収益の流れをもたらす。この場合、中央サーバは、適切なデバイスにアップグレードをさらにダウンロードするアップグレード命令と一緒に、ソフトウェアをローカルサーバにダウンロードする。
【0048】
前述したとおり、ローカルサーバは、中央サーバの制御下で、ローカルサーバが割り当てられている商用ジュークボックスに、または住宅向けジュークボックスに曲がダウンロードされることを可能にする。さらに、ローカルサーバは、他のコイン式デバイスを管理する構内のネットワーク化されたアプリケーションのために使用されることが可能である。本発明の、これらの様々なフィーチャが、
図8に示される。
【0049】
図8は、例示的な実施形態によって企図される完全なジュークボックスシステムネットワークのブロック図を示す。前述したとおり、システムは、通信ネットワーク14に接続された中央サーバ12と、関連するローカル音楽ファイルサーバ22a、22b、および22cを有する一連の商用ジュークボックス16a、16b、および1.6cと、ブロードバンドデバイス102a、102b、102cを介してネットワークに接続された一連の住宅向けジュークボックス100a、100b、および100cと、
図8の右側に示される構内ネットワークとを含む。この構内ネットワークは、ルータまたはネットワーク、ハブ110を介してローカルファイルサーバ22dに接続されたジュークボックスデバイス16dと、ダーツゲーム104、ゴルフゲーム106、およびカウンタトップビデオゲーム108などの、いくつかのさらなるコイン式機器と、このローカルネットワークを通信ネットワーク14に接続するブロードバンドモデム112とを含む。
図8に示される、この例示的な構成では、本明細書で説明される機能のすべてが、本発明のジュークボックスシステムを介して実施されることが可能である。
【0050】
図9は、本発明の一実施形態によるマルチゾーンジュークボックスシステムに関する例示的な施設レイアウトを上から見た図を示す。例示的な実施形態によれば、施設は、3つのゾーン121、123、125を有する。各ゾーンは、ジュークボックス133に動作上、接続された独自のスピーカセット127、129、131を備える。異なる音楽が、3つすべてのゾーン121、123、125において同時に再生されることが可能であり、すべての音楽は、単一のジュークボックス133から再生されることが可能である。ジュークボックス133は、必要に応じて、この実施形態を可能にする、さらなるハードウェアを備えることが可能である。
【0051】
代替として、ユーザは、ゾーン121、123、125の複数において同時に、またはそれらのゾーンの複数において異なる時点で、曲を再生させるように選択してもよい。ユーザは、これらのフィーチャのいずれかを実施するのに追加のクレジットを支払わなければならない可能性がある。マルチゾーンシステムの好ましい実施形態は、1998年9月28日に出願した米国特許出願09/161,584号の一部継続出願である「Wireless Digital Transmission System for Loudspeakers」という名称の、2004年12月29日に出願した米国特許出願第11/023,390号において説明されるシステムを使用して、異なるゾーンにおいて高い品質で音楽を再生することができる。両方の出願の内容全体が、参照により本明細書に組み込まれており、このシステムを使用して、例えば、ジュークボックスは、オーディオデータを圧縮して、AC電力線を介して、アドレス指定可能なロケーションに伝送することができ、そのロケーションにおいて、データは、受信され、伸張され、変換されて、再生されることが可能である。実際、本明細書のジュークボックス構成要素のいずれも、動作のための通信ネットワークとしてAC電力線を使用する仕方で実施されることが可能である。
【0052】
2つ以上のデバイス間でデータが送信される必要がある他の実施形態において他の目的で、無線デジタル伝送システムが、使用されることが可能であることを理解されたい。例えば、このシステムを使用して、ダミー端末装置が構成されることが可能である。そのような実施形態では、無線デジタル伝送システムは、例えば、変形させるかどうか、ジュークボックスのある特定の変形を所与として、どのような曲が適切であるか、選択された音楽が再生されるべきゾーン、最大音量レベルなどの情報を、スピーカシステムに音楽を送信することに加えて、送信するのに使用されることが可能である。また、運用者は、ゾーンにおける活動のタイプ、時間帯、または他の任意の適切な選択基準に基づき、所与のゾーンにおいてどのような種類の音楽が利用可能かを制限することもできる。例えば、
図9において、ゾーン3 125は、レストランである。レストラン利用客は、
図9におけるバーであるゾーン1 121、または玉突き場であるゾーン2 123にいる誰かと同一のタイプの音楽を聴くことを所望しない可能性がある。運用者は、このことを認識して、ゾーン3 125において再生されることが可能な音楽のタイプを制限することができる。代替として、運用者は、任意の所与のゾーンにおける音楽の音量を制限することができる。例えば、玉突き場123またはレストランセクション125の利用客は、バー121において所望されるほど大音量の音楽を望まない可能性がある。また、多分レストランセクション121は、玉突き場123よりも静かに保たれるべきである。オーナーは、任意の適切な基準に基づき、すべての適切な設定を調整し、制御して、ゾーンのそれぞれにおいて最も応用がきき、利用客に優しい環境を提供することができる。
【0053】
図10は、各ゾーンにおける選択端末装置を有するマルチゾーンジュークボックスシステムに関する例示的な施設レイアウトを上から見た図を示す。例示的な実施形態によれば、バーは、3つのゾーン121、123、125を有する。各ゾーンは、ジュークボックス133に動作上、接続された独自のスピーカセット127、129、131を備える。3つすべてのゾーンにおいて、異なる音楽が、同時に再生されることが可能であり、すべての音楽は、単一のジュークボックス133から再生されることが可能である。ジュークボックス133は、この実施形態を可能にする、さらなるハードウェアを備えることが可能である。
【0054】
図10の実施形態では、施設全体にわたって配置された1つまたは複数の「ダミー」端末装置137、139も存在する。例示的なダミー端末装置は、Xサーバ技術を使用することができる。独立型のデバイスであっても、デジタルディスプレイを有するゲームマシン上、または他の適切なデバイス上のインターフェースの一部として提供されてもよい、これらの端末装置137、139は、それらの端末装置137、139が配置されているゾーン(または、場合により、他のゾーン)のためのジュークボックス133からの曲の選択を可能にする。これらの端末装置137、139は、メインジュークボックスインターフェースに課されたゾーン制限、および選択基準をコピーする。端末装置137、139は、それぞれの端末装置が配置されているゾーンにおいて再生するための音楽の選択だけしか許さないように制限されても、異なる1つまたは複数のゾーンにおける再生のための選択を許してもよい。
【0055】
さらに、端末装置137、139のグラフィックインターフェースは、利用可能な選択、バーのテーマ、各端末装置が配置されている部屋のテーマ、または他の任意の適切な基準に従って変更されてもよい。
【0056】
図11は、マルチゾーンジュークボックスシステムに関するゾーン選択プロセスの例示的な実施を示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、ジュークボックスはまず、ユーザとのトランザクションを開始する、141。ユーザは、曲を選択するように指示され、143、曲が再生されるべき1つまたは複数のゾーンを選択する、145。次に、ジュークボックスは、選択されたゾーンの数に基づいて価格を決定する、147。ジュークボックスは、ユーザから支払いを受け入れ、149、選択されたゾーン、または選択された複数のゾーンにおける再生のために曲をキューに入れる、151。次に、ジュークボックスは、ユーザが、別の曲を選択することを要望するかどうかを調べる、153。ユーザが、別の曲を要望する場合、プロセスは、曲選択ステップ143に戻り、そこから繰り返される。ユーザが、選択を行うことを終えた場合、プロセスは、終了する、155。
【0057】
図12は、マルチゾーンジュークボックスシステムに関するゾーン選択プロセスによる優先再生の例示的な実施を示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、いくつかのジュークボックスシステムが、1つまたは複数のゾーンに対応する1つまたは複数の優先キューを備えることが可能である。優先再生が、あるゾーン、または複数のゾーンに関して提供される場合、ジュークボックスはまず、ユーザが、選択された曲に関して優先再生を選択するかどうかを調べる、161。優先再生が、選択された場合、ジュークボックスは次に、優先再生が行われるべきゾーンまたは複数のゾーンをユーザが選択するオプションを提供する、163。優先再生のために選択されたゾーンの数に基づき、ジュークボックスは、価格を決定し、ユーザからその価格の支払いを受け入れる、167。次に、ジュークボックスは、選択された各ゾーンに関する優先再生キューの中に曲を入れる、169。
【0058】
図13は、各ゾーンに関するキューのサブセットを伴う、優先キューおよび非優先キューのマルチゾーンセットの例示的な実施を示す。例示的な実施形態によれば、N個のゾーン171のそれぞれが、優先キュー175と、非優先キュー173とを含む独自のキューセットを備えることが可能である。再生のために選択された曲のリストが、各キュー173、175内に保持される。各キューの中の各曲は、識別子177、179を備えることが可能であり、この識別子177、179は、その曲、および/またはキューの中の、その曲の位置、および/または他の任意の適切なファクタを識別する。
【0059】
いくつかの例示的な実施形態では、キューの中の曲は、他の理由で並べ替えられることも可能である。例えば、曲は、曲の間の移行を滑らかにして、曲の、より良好な(例えば、聴覚的に、より心地よい、それほど唐突でない、より滑らかなといったような)終わり-先頭間プレイバックを提供するように並べ替えられることが可能である。このため、いくつかの例示的な実施形態では、プレイバック曲の順序を変更するための方法が、提供される。そのようなプロセスにおいて、曲の「色」が、再生リストの中の2つ以上の曲に関して決定されることが可能である。曲の色は、曲の、例えば、音量、リズム、ビート、テンポなどの、曲の特性と関係する。色決定の後、色は、比較されることが可能であり、曲は、類似した(または嫌悪)曲をグループ化するように並べ替えられることが可能である。オプションとして、曲の色が、決定されることが可能であり、照明、ディスプレイなどを制御して、より対話的な体験をもたらすように使用されることも可能である。
【0060】
図14は、変形能力を有するジュークボックスに関する例示的な配信-初期化スキームを示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、出荷時ドライブの内容が、製造地点で定義される、181。これと同一のドライブ(または拡張されたメディアストレージ)が、すべてのジュークボックスと一緒に出荷されることが可能であり、183、例えば、中央サーバ上で利用可能な総数の曲のサブセットだけしか含まないことが可能である。このフィーチャは、同一のドライブが、すべてのジュークボックスと一緒に出荷されることを可能にすることにより、製造工程を単純化する。このドライブを含むジュークボックスが、目的地に到着すると、運用者は、ドライブ上の曲のサブセットを、基本再生可能リストとして選択することができる、185。この選択は、施設のタイプ、施設利用客が、通常、選好する音楽のタイプ、または他の任意の適切な基準に基づいて行われることが可能である。また、運用者は、中央サーバが、基本再生可能リストを推奨することを許すこともできる。ドライブは、基本リスト上にないが、出荷時ドライブ上に存在する曲の選択を、追加料金で許すことも可能である、187。しかし、「代替の」曲の、このリストは、運用者が、施設のテーマに合わない曲へのアクセスを制限することを所望する可能性があるので、すべての曲は含まない可能性がある。例えば、カントリーバーオーナーは、ジュークボックス上でラップまたはヒップホップの曲が選択されるのを許すことを決して望まない可能性がある。いくつかの例示的な実施形態では、ジュークボックスは、例えば、ハードドライブ、フラッシュメディアなどの非常に大容量の記憶媒体上に多数の曲(例えば、25,000の曲)を有して出荷される。この実施形態によるジュークボックスは、運用者および/またはオーナーが、利用客に提供する、すべての曲のサブセットを選択するまで、「個性」を有さない。このように、運用者および/またはオーナーは、基本再生可能リストの定義を介して、運用者および/またはオーナーのジュークボックスの「個性」を定義することができる。
【0061】
ドライブ上の曲が、適切に分類されると(すなわち、基本再生可能リストが、定義されると)、ジュークボックスが、動作を開始する、189。新たな基本再生可能リストが、所望される191のでない限り、ジュークボックスは、現在の選択された基本再生可能リストで動作することを続ける、189。基本再生可能リストが所望される場合、191、ジュークボックスは、「新たな」ジュークボックスに変形して、193、基本選択に関して異なる再生可能な曲サブセットを選択し、185、好ましくは、その変形によって規定されるとおり、ジュークボックスのさらなる特性(例えば、グラフィック、広告、ルックアンドフィールなど)を変化させる。このため、ジュークボックスを変形させる能力は、オーナーおよび/または運用者が、自動的に、事前定義されたイベント時/時点で、手動でといったように、切り替えられることが可能な、複数のトリガ可能な個性を有する単一のジュークボックスを保持することを可能にする。
【0062】
図15は、トリガイベントに基づく自動的ジュークボックス変形開始プロセスの例示的な実施を示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、ユーザは、あるイベント、例えば、あるテーマの夜、またはある時間帯を、ジュークボックス変形をトリガするトリガイベントとして定義することができる、201。次に、ジュークボックスが、通常どおり動作し、203、トリガイベントが生じたかどうかを定期的に調べる、205。トリガイベントが生じていない場合、ジュークボックスは、単に、動作することを続けるが、203、トリガイベントが生じた場合、ジュークボックスは、「新たな」ジュークボックスに変形される。トリガイベントは、1回限りのイベントであることも、毎週、毎日、毎月、生じるようにスケジュールされること、または他の任意の適切な基準に基づいてスケジュールされることも可能である。マルチゾーン構成において、異なるゾーンは、他のゾーンが変更されない一方で、変形されることが可能であることに留意されたい。例示的な実施形態の、このフィーチャは、例えば、他のゾーンが、時間帯、音楽を変更したいというオーナーの所望、またはユーザの要求などの、様々な要因に基づいて変更されることが可能である一方で、所与のゾーン、または所与の複数のゾーンが、ある種類の音楽に専用にされることを可能にする。
【0063】
図16は、ジュークボックス変形プロセスの例示的な実施を示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、ジュークボックスは、変形を始めると、211、新たな曲サブセットを、基本再生可能リストになるように選択する、213。次に、ジュークボックスは、ジュークボックス上の残りの曲の一部、またはすべてが、より高い料金で選択されることを可能にする、215。残りの曲のいくつかは、何が変形をトリガしたかに基づいて制限されることが可能である。また、ジュークボックスの他の特性も、変化することが可能であり、217、例えば、ユーザインターフェースが、変更されることが可能であり、ジュークボックスの変形が合わせられている群衆の予測される嗜好と合致する様々な広告が、表示されることが可能である。また、他の適切な変更も行われることが可能である。好ましい実施形態の1つの例において、クラブオーナーが、水曜日に、午後9:00に始まり、午前4:00に終わるヒップホップの夜を催す。水曜日の午後9:00に、ジュークボックスは、適切な音楽の基本的な選択を伴って、ヒップホップジュークボックスに変形される。変形によれば、ジュークボックスは、カントリーミュージック、クラッシックロック、ジャズ、ブルース、および懐メロなどの音楽のジャンルへのすべてのアクセスをブロックし、ジュークボックスは、ハードロック追加曲の利用可能な選択を、「ヒップホップ風の」ハードロック曲に限定する。ジュークボックス上のグラフィックは、先端的な、都会的グラフィックに変換され、広告が、それに応じて変化し、ヒップホップの群衆にアピールするはずの衣類、飲料、および商品などの製品を表示する。午前4:00に、ジュークボックスは、そのクラブに関する「標準の」ジュークボックスに戻るように、または他の任意の適切なジュークボックスに変形される。代替として、ジュークボックスは、次のトリガイベントが生じるまで、ヒップホップモードに設定されたままであってもよい。この場合も、マルチゾーン構成において、他のゾーンは変化しない一方で、異なるゾーンが変形されることが可能であることに留意されたい。前述の例示的な非限定的な実施形態において、そのクラブに関する「標準の」音楽が、別の地域において再生されたままでありながら、システムは、その夜に関して、1つのゾーンにおいてヒップホップに変形されることが可能である。
【0064】
図16Aは、1つの好ましい実施形態において、ジュークボックスの変形が、どのように開始されることが可能であるかを示す例示的なスクリーンショットである。地域160は、選択がまったく行われていないことを示すように空白である。ユーザは、この例示的な実施形態において、例えば、TouchTunes Masterボタン162、Dynamic Masterボタン164、またはClone a Locationボタン166を選択することにより、変形オプションを選択する。他の実施形態が、前述したボタンの代わりに、または前述したボタンに加えて、さらなる変形オプションを提供することが可能であることを理解されたい。この実施形態において、TouchTunes Masterボタン162を押すことは、TouchTunes音楽部門によって事前選択されたマスタ選択のリストで地域160をポピュレートする。これらのマスタ選択には、例えば、特定の曲のコレクション(例えば、英国のバンドによるすべての曲、ある特定のアーチストによるすべての曲)、特定のテーマまたはジャンルの比率(例えば、ある特定のダンスクラブの雰囲気のための75パーセントのヒップホップ、10パーセントのポップ、10パーセントのロック、5パーセントのテクノの混合)などが含まれることが可能である。ユーザは、スライダバー170を使用して、このリストを詳細に調べることができる。ユーザが満足すると、Morph Itボタン168を押すことにより、ジュークボックスを変形させる。Morph Itボタン168を押すと、即時の変形をトリガすることができ、あるいは、変形を保存し、代わりに、その変形を事前定義されたトリガ時点で開始することができることを理解されたい。また、変形データが、選択が行われたジュークボックス、または任意の数の接続されたジュークボックス端末装置を変形させるために格納されることが可能であることも理解されたい。
【0065】
Dynamic Masterボタン164を押すことは、変形に対するより大きいユーザ支配を提供する1つの例示的な、限定的でない仕方である。
図16Bは、1つの好ましい実施形態において、ジュークボックスの変形前に、ユーザが、どのように様々な基準を指定することができるかを示す別の例示的なスクリーンショットである。
図16Aと
図16Bにおいて同一の符号を有するボタンの説明は、省かれる。例えば、Rapラベル172などの、音楽のジャンルおよび/またはテーマの名称が、提供される。再生されるべき音楽の所与のパーセンテージを指定するのに、ユーザは、増加ボタン174または減少ボタン176を押すことができる。その特定のジャンルまたはテーマに関する、選択された音楽の量が、テーマ音楽量領域178内に現れるのに対して、選択された音楽の合計量についての詳細が、合計音楽量領域180内に現れる。好ましい実施形態において、ユーザは、再生すべきジャンルおよび/またはテーマのパーセンテージを指定することができる。例えば、ユーザは、カントリーの夜に関して、100パーセントのカントリーミュージックに限って選択することができる。代替として、別の非限定的な例として、ユーザは、国際的な雰囲気のためにワールド音楽とラテン音楽の混合を選択することができる。好ましい実施形態は、パーセンテージを使用するが、他の実施形態は、いずれのタイプの音楽のいくつが、再生されるべきかを指定するために、例えば、所与のカテゴリの曲の数、所与のテーマおよび/またはジャンルの再生時間などの、異なる目安を使用してもよいことを理解されたい。また、他の実施形態では、ユーザは、それらのボタンを使用して、音楽の量を増加または減少させなくてもよい、つまり、他の実施形態では、ユーザは、入力機構を介して音楽の量を直接に入力することができることも理解されたい。このため、変形させることは、ジュークボックスに動作上、接続された遠隔デバイスによって定義され、かつ/またはトリガされることが可能であることを理解されたい。
【0066】
ユーザが、Clone a Locationボタン(例えば、
図16Aまたは
図16Bからの)を押すと、ジュークボックスは、好ましくは、各ジュークボックスデバイスに関する一意識別子を含むジュークボックスデバイスのリストを表示する。しかし、他の実施形態において、リストは、例えば、現在のロケーションと同一のオーナーによって所有される他のロケーションを含むことが可能である。ジュークボックス端末装置が選択された後、現在のジュークボックスは、そのジュークボックスに変形されることが可能である。代替として、選択されたジュークボックスが、現在のジュークボックスに変形されて、例えば、遠隔変形を提供することも可能である。さらに代替として、リストは、例示的な実施形態によって選好されるデジタルジュークボックスに加えて存在する非デジタルジュークボックスについての情報を含むことも可能である。この変形フィーチャは、新たなジュークボックスが、従来のレコード、CD、またはデジタルジュークボックスなどの、置き換えられている、より古いジュークボックスに変形されることを可能にすることにより、ユーザが、既存のジュークボックスを迅速に、容易に置き変えることを可能にすることができる。さらに、複数のジュークボックスを保持する運用者は、ルートベースのクローニングおよび/または変形のプロセスを適用して、例えば、カスタムの、つまり、特殊化された曲セットを提供することができる。
【0067】
さらに、ユーザは、例えば、所与の日付に特有のロケーションのデータ、または知られている最新のデータに基づき、ロケーションを変形させることができる。このことは、ユーザが、例えば、所与の変形の人気度に基づき、ジュークボックスを変形させることを可能にし、例えば、ユーザは、成功した変形に戻って、その夜のエンターテイメントを再現しようと試みることを選択することができる。また、このフィーチャは、ユーザが、ハードドライブクラッシュ、および/または他のジュークボックス障害から回復することも可能にする。例えば、ハードドライブが、古いハードドライブがクラッシュした後に取り替えられた場合、ユーザは、クラッシュより前の所与の日付および/または時刻における既存のロケーションを変形させて(またはクローニングして)、クラッシュより前に利用可能であった曲を復元することができる。というのは、好ましくは、サーバは、この機能のために十分な情報を保持するからである。このため、変形機能を使用することは、バックアップフィーチャおよび復元フィーチャも提供しながら、ユーザに、より大きい支配を与える。
【0068】
図17は、拡張されたメディアストレージを有するジュークボックスと、中央サーバとの間の関係を示す。例示的な実施形態によれば、中央サーバ221は、曲のマスタライブラリを含み、そのようなライブラリは、現在、ダウンロードされるように利用可能なすべての曲と、ジュークボックスハードドライブ上に現在、インストールされているすべての曲とを含む。中央サーバは、ローカルハードドライブ223を含む遠隔ジュークボックス225と通信することができる、222。ジュークボックス上のハードドライブ223は、ダウンロードのために利用可能なスペース227、事前ロードされた曲によって占められるスペース228、ならびにソフトウェアおよびオペレーティングシステム229を含め、いくつかのセクションを有することが可能である。さらなる適切なセクション、例えば、GUIを変更するための様々なピクチャを含むセクションが、追加されることが可能である。ジュークボックス225は、中央サーバ221と通信して、曲をダウンロードし、使用情報をアップロードし、ソフトウェアを更新し、他の任意の適切な機能を実行することができる。
【0069】
図18は、ある曲が、「標準の」利用可能な再生可能な曲リストの中に入っていない場合の曲選択プロセスに関する例示的なプロセスを示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、ユーザがまず、曲を選択する、231。ジュークボックスは、その曲が、「非標準の」選択としてローカルハードドライブ上で利用可能であるかどうかを調べる、233。その曲が、ローカルハードドライブ上で利用可能である場合、ジュークボックスは、非標準の曲を獲得して、再生することの代金として設定された価格を顧客に請求し、235、その曲を再生する、237(または、適宜、その曲を再生リストに追加する)。
【0070】
その曲が、ローカルハードドライブ上で利用可能でない場合、ジュークボックスは、中央サーバへの高速の接続が、利用可能であるかどうかを調べる、239。高速の接続が存在しない場合、ジュークボックスは、その曲が、一時的に利用できないことをユーザに知らせ、241、ダウンロードのために、その曲を注文する、243。ジュークボックスは、その曲を注文することの代金として、追加の金額を請求しても、請求しなくてもよい。しかし、中央サーバへの利用可能な高速の接続が存在する場合、ジュークボックスは、その曲を即時に注文し、その高速の接続を使用して、直ちに、その曲をダウンロードし、再生のために、その曲をキューに入れる、245。次に、ジュークボックスは、非標準の選択の価格を顧客に請求する、247。いくつかの例示的な実施形態において、ジュークボックスは、ロケーションが閉店した後、またはロケーションが開店する前に、曲をオフラインで取り出すことができる。いくつかの例示的な実施形態では、ジュークボックスは、ダイヤルアップ接続を使用する専用ラインを介して、曲を即時にダウンロードすることができる。他のいくつかの例示的な実施形態では、曲は、中央の、つまり、限られたデータベースからではなく、別のジュークボックス(または他のジュークボックス)からダウンロードされて、ネットワークの負担が減らされることが可能である。いくつかの例示的な実施形態では、ジュークボックスは、所与の曲の諸部分が、複数の源からダウンロードされて、ターゲットジュークボックスのために再組み立てされることが可能な分散メディアサービスを介して、曲をダウンロードすることができる。そのようなピアツーピア(またはジュークボックス-ジュークボックス)またはマルチピア(いくつかのジュークボックス-ジュークボックス)のデジタルダウンロードネットワークは、曲ライセンス情報を追跡する必要があることを理解されたい。いくつかの例示的な実施形態では、ある曲が、あるジュークボックス上で利用可能ではないが、他のバージョン、または他のカバーが、利用可能である場合、そのジュークボックスは、これらの他の曲を、検索するユーザに推奨することができる。例えば、「How Do I Live」の、利用できないトリーシャイヤウッドバージョンを検索しているユーザに、ドリーパートンおよび/またはリアンライムスによる利用可能なバージョンが推奨されることが可能である。好ましくは、推奨は、例えば、エヴァリーブラザーズの「Oh,Pretty Woman」やモトリークルーの「Pretty Woman」などの、完全に異なる、類似した名前の付けられた曲を無視するのに十分なだけスマートである。
【0071】
前述した出荷時ドライブが、変形能力と相俟って、前述したローカルサーバの必要性をなくす。というのは、出荷時ドライブは、別個のハードウェアデバイスの必要なしに、ローカルサーバと同一のサービスを証明するからである。つまり、本明細書の出荷時ドライブは、ジュークボックスが、任意の技術の単一の大容量記憶デバイス(または単一の記憶デバイスとして作用する複数の技術および/または複数のデバイス)を有して出荷されながら、それでも、基本的な再生可能リストが定義されること、拡張された再生可能リストが定義されること、変形能力、ローカルサーバサービスが提供されること、ならびに本明細書で説明される他のすべてのフィーチャを可能にする。出荷される、出荷時ドライブのコンテンツは、好ましくは、顧客選好に関する履歴上の統計情報を使用して定義される。
【0072】
図19は、入札に基づく優先順位付け能力を有する優先再生キューに関する例示的なプロセスを示す流れ図である。例示的な実施形態によれば、ユーザはまず、ユーザが、優先再生を所望することを示す、251。すると、ジュークボックスは、優先再生キューの現在のステータスを表示する、253。この表示は、どれだけの数の曲が、キューに入っているか、最高の入札はどれであるか、各曲に対して、どれだけの額が入札されているか、いずれの曲が「ロックイン」されているか、ならびに優先キューについての他の任意の適切な情報などの情報を含むことが可能である。次に、ジュークボックスは、優先順位リスト上のある特定のスポットにユーザに曲を入れるのに、ユーザが、どれだけの追加の金額を支払うことを所望するかを、ユーザが選択することを許し、選択された金額の支払いを受け入れる、255。支払いを受け入れた後、255、ジュークボックスは、ユーザから受け取られた追加の金額に対応する優先順位リスト上の位置に、その曲を入れる、257。
【0073】
代替として、例示的な実施形態の別の態様では、ユーザは、優先再生のために前に選択された他の曲が再生されるよりも前に、ある曲を再生させる権利について入札することができる。好ましい実施形態では、ユーザには、優先再生のために支払われる最高価格が示され、ユーザは、その価格よりも多くを支払って、入手可能な最高の優先順位を得ることができる。
【0074】
例示的な実施形態の別の態様は、他の人がどれだけの額を優先順位のために支払ったかが、ユーザに示されることを許さない。ユーザは、優先格付けを得るのにユーザが費やすことを所望するだけ、いくらでも支払うことができ、次いで、支払われた金額に基づく優先順位の格付けを受け取ることができる。
【0075】
例示的な実施形態のさらなる例示的な態様によれば、ユーザは、前述の例示的な態様に従って、優先格付けを得るのに、ユーザが費やすことを所望するだけ、いくらでも支払うことができ、次いで、ユーザに、その支払われた金額に基づいて得られた優先スポットが示されることが可能である。このスポットにユーザが満足ではない場合、ユーザは、さらなる金額を支払って、優先格付けにおいて曲を上昇させることができ、ユーザには、支払われたさらなる金額に基づいて得られた、新たな優先格付けが示されることが可能である。ユーザは、所望される優先格付けが得られるまで、このプロセスを繰り返すことができる。また、ユーザは、さらなる金額を支払って、他のユーザが、入札タイプの状況においてリスト上の選択された優先スポットを先取りするのを、より困難にすることもできる。また、より高い優先順位に対する、より高い支払い額の他の任意の方法が実施されることも可能である。
【0076】
「ロックイン」フィーチャを提供することができる例示的な実施形態の例示的な態様によれば、ユーザは、事前選択された金額の支払いで優先格付けを「ロックイン」することができる。例えば、ユーザが、15クレジットを支払って、第3番の優先順位の格付けを獲得し、その第3番の格付けを保証することを所望する場合、ユーザは、例えば、さらに4クレジットを支払って、その格付けを「ロックイン」することができる。格付けをロックインすることは、ユーザより上のすべての格付けの「ロックイン」も要求するので、ユーザは、ある金額を支払って、ユーザの選択より上のすべての曲を「ロックイン」することを要求される可能性がある。1つのそのような状況において、ユーザは、「ロックイン」の代金として見積もられた価格を支払う、または、さらなる競り上げを防ごうとして、またはユーザの曲を優先リストの中でさらに上昇させようとして、同一の量の、もしくは異なる量のクレジットを支払うことを選択することができる。
【0077】
例示的な実施形態の別の例示的な態様によれば、前述した入札戦略のいずれかが、実施されることが可能であり、ユーザには、皆が、特定の格付けのためにどれだけの額を支払ったかが示されることが可能である。このことは、ユーザが、ある優先位置を得るのに、厳密にどれだけの額を支払わなければならないかを知ることを可能にする。「ロックイン」フィーチャが実施される場合、このことは、その曲を「ロックイン」する価格を支払うほうが安いか、または優先リストで上昇するように支払うほうが安いかをユーザに知らせる。これらのオプションのすべては、運用者の、より高い収益をもたらす。
【0078】
前述の実施形態は、移動可能でないジュークボックスにメディアを配信するためのシステムを説明するが、類似したシステムを使用する代替の実施形態は、ポータブルジュークボックスデバイスにメディアを配信することができ、本発明によって企図され、本発明の範囲および趣旨に含まれることに留意されたい。ポータブルジュークボックスは、例えば、音楽を受信して、再生することができるPDA、セル電話機、または他の任意の移動可能なデバイスであることが可能である。さらに、メディアは、前述した方法(例えば、ブロードバンド接続、無線接続などを介する)、または例えば、Bluetooth技術を使用するなどの、特定のポータブルデバイスにより適した、他の任意の適切な方法を使用して、ポータブルジュークボックスに配信されることが可能である。さらに、前述したジュークボックスは、商業目的である。しかし、例えば、住宅向けメディアを再生するなどの、他の目的のジュークボックスも、本発明によって企図され、本発明の範囲および趣旨に含まれる。
【0079】
他の例示的な実施形態において、ジュークボックスを有するロケーションの従業員に、ジュークボックス上で顧客が支払う再生の回数に基づいて報酬が与えられることが可能である。1つのそのような例示的な実施形態では、システムは、顧客によって何回の再生の代金が支払われたかという回数を記録する。ある回数の再生の代金の支払いが行われるたびに、バー従業員は、1回の無料の再生を受け取る。一部の実施形態では、別個のカウンタが保持されるのに対して、他の実施形態では、利用可能な無料の再生の回数を計算するのに、1つだけのカウンタしか必要でない可能性がある。このため、いくつかの例示的な実施形態は、無料の再生で従業員に補償を行うことのより、ジュークボックスを奨励するよう従業員を促す。また、このことは、一日中、曲選択が類似していることを減らすこと、異なる交替勤務時間の従業員のために無料の再生を取っておくことなどにも役立つ。
【0080】
同様に、ジュークボックスユーザは、メディアの特定のインスタンスに投票して、再生リストにおけるユーザの優先順位を変更することができる。このようにして、ジュークボックスユーザは、例えば、ロケーション内、またはロケーション間で、ある特定のゾーン、または特定の複数のゾーンにおいて再生されるべき音楽に対する支配を「争う」ことができる。この投票/争いモードは、例えば、動的キュー、優先キュー、複数のキューなどを使用して実施されることが可能であることが理解されよう。また、ジュークボックスは、投票モードに自動的に入れられる(例えば、特定の時間帯に、かつ/または特定の曜日に)ことも、手動でトリガされることも可能であることが理解されよう。
図19Aは、ジュークボックス投票プロセスの例示的な実施を示す流れ図である。従来のジュークボックス動作、またはジュークボックス入札モードとさえ異なり、ジュークボックスキューの中の曲のリストが、ステップS1902でユーザに表示される。このリストは、運用者、バーマネージャ、バーにおける利用客などによって自動的に生成されることが可能である。このリストは、例えば、ジュークボックス上で表示されることが可能であり、あるいは、より好ましくは、1つまたは複数のスタンドアロンのモニタ上で表示されることが可能である。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、このリストは、複数の移動デバイスおよび/または移動端末装置によって閲覧されることも可能である。好ましくは、表示される情報は、来るべき曲の少なくともアーチストおよび題名、ならびに、それらの曲の優先順位に関連する番号を含む。このリストは、最も多くの「投票」を有する曲が、再生されるべき「次の」曲として表示され、その後に、次に高位の曲が表示されるように、この番号によって並べ替えられなければならない。ステップS1904は、現在、再生されている曲が終わったかどうかを判定する。曲が、終わっている場合、ステップS1906が、その曲をキューから削除し、次の曲が、ステップS1908で再生される。別の実施形態では、ユーザは、現在、再生されている曲(またはメディアのインスタンス)を、例えば、ジュークボックスが再生することを始める前に、その曲が有していた投票の数を超えることにより、停止する/飛ばすことができる。
【0081】
ユーザは、来るべき曲を見るにつれ、ユーザが好む曲を押し上げて、それらの曲が、かつ/またはユーザが好まない曲を押し下げるように誘惑される。一般に、投票するユーザが多いほど、良好な曲の雰囲気が高まる。このため、ステップS1908の後、または曲が終わっていない場合、ジュークボックスは、ステップS1910で、特定の曲に対するユーザの投票を受け取る。投票は、クレジットに基づくこと(ユーザは、クレジットを購入するので)、またはユーザアカウントに結び付けられることが可能である。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、投票するのにログインしなければならず、いくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、限られた回数、投票することができる。好ましくは、ユーザは、ロケーション内の少なくとも2つの異なる場所から投票することができる。キューは、ステップS1912で、この投票に基づいて更新され、プロセスは、ステップS1902に戻り、表示されるリストが、リフレッシュされる。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、キューは、特定の曲に対する投票の合計数に基づくことが可能である。他のいくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、いくつかの曲に賛成する投票、および/または反対する投票を行うことができ、賛成の数と反対の数、または正味の結果だけを示す「正味の」情報が表示されることが可能である。ある曲に、賛成する投票よりも多くの、反対する投票が存在する場合、システムは、以下の機能の1つまたは複数を実行することができる。例えば、ジュークボックスは、負の数の投票を有する曲を、単にキューの中に保つことができる。代替として、ジュークボックスは、0の投票、または負の数の投票を有する曲をキューの中に保つが、例えば、常に、正味の投票が、少なくとも1に達するまで待ってから、その曲を再生してもよい。さらに代替として、ジュークボックスは、0の投票、または負の数の投票に達した曲をドロップしてもよい。
【0083】
図19B(1)は、投票キュー表示を示す例示的なスクリーンショットである。表示1900aは、現在、再生している曲1902、およびその曲の進行1904を示す。現在、再生されている曲1902の進行1904は、例えば、残り時間を示す数値、スライドバーなどの、いくつもの仕方で表示されることが可能であることが理解されよう。アーチストと曲のリスト1906が、好ましくは、投票領域1908aにおける投票の対応する数に基づいて表示される。オプションとして、ユーザ領域1910が、例えば、その曲をリストにのせたユーザ、その曲に投票した最後のユーザ、その曲を再生させるように「争っている」グループの名前などの、その曲に投票したユーザについての情報を示すことが可能である。
【0084】
図19B(2)は、投票キュー表示を示す別の例示的なスクリーンショットである。
図19B(2)は、
図19B(1)と同様であるが、投票領域1908bは、ユーザの「正味の」投票を反映する。つまり、例えば、
図19B(1)では、表示は、ある特定の曲に賛成する投票と反対する投票の数、および正味の投票結果を示す。
【0085】
図19Cは、所与のロケーション内の投票機構を示す例示的なブロック図である。表示1900aは、
図19B(1)に対応し、ただし、
図19B(2)に対応する表示、ならびに同一の、もしくは同様の情報を示す他の任意の表示が、代用されることも可能であることが理解されよう。リストは、好ましくは、ジュークボックス16によって更新される。ユーザは、ジュークボックス16を介して、または、例えば、別のジュークボックス1912a、遠隔端末装置1912b、ラップトップ1912c、PDA1912d、セル電話機1912e、別の移動デバイス1912fなどの、ジュークボックス16にオプションとして接続される任意のデバイスによって、リストを更新するように投票する(例えば、曲に賛成して/反対して投票する)ことができる。
【0086】
図19Dは、所与のロケーション内の投票機構を示す別の例示的なブロック図である。
図19Dは、オプションとして接続されたデバイス1912a〜fから投票するユーザが、ジュークボックス16とインターフェースをとることなしに、投票リストに直接に影響を与えることができるという点で、
図19Cとは異なる。
【0087】
代替のアプリケーションは、複数のロケーション(例えば、バー、レストラン、会場など)が、例えば、インターネットを介して一緒にネットワーク化される、投票機構を含む。これらのリンクされたロケーションは、より多くの利用客が、互いに「争う」ことを可能にする。この実施形態では、ネットワーク化されたジュークボックスは、同一の曲を再生しており、すべてのロケーションからのすべてのユーザが共同で、投票機構などを介して再生順序を決定する。このため、
図19Eは、複数のロケーションで使用するための投票機構を示す例示的なブロック図である。第1のジュークボックス16(1)と通信する第1のロケーション内の第1の複数の移動デバイス1912a(1)〜f(1)を有する第1のジュークボックス16(1)、ならびに第2のジュークボックス16(2)と通信する第2のロケーション内の第2の複数の移動デバイス1912a(2)〜f(2)を有する第2のジュークボックス16(2)が、ジュークボックス16(1)および16(2)によってアクセス可能な再生リストに影響を与えることが可能である。
【0088】
図19Fは、複数のロケーションで使用するための投票機構を示す別の例示的なブロック図である。
図19Fは、
図19Eと同様であるが、第1の複数の移動デバイス1912a(1)〜f(1)、および第2の複数の移動デバイス1912a(2)〜f(2)が、投票リストに直接に影響を与えることが可能であることだけが異なる。
【0089】
この投票フィーチャの代替のアプリケーションは、ジュークボックスの「一時停止」モードを強化することに関する。ジュークボックスは、一時停止モードになっている間、通常、ユーザが、ジュークボックスから曲を選択することを防止する。例えば、バーテンダーは、特別イベント(例えば、フットボールの試合)が、そのロケーションで提示される場合、およびそのロケーションのオーディオシステムが、そのマッチまたはイベントを流している場合、一時停止モードを使用することができる。投票フィーチャは、その特別イベントが終わった後に、いずれの曲が再生されるかを選択するのに使用されることが可能である。試合を観ている利用客が、試合が終わると、しばしばそのロケーションを去ることが広く見られている。再生されるべき曲を選択する、この代替の方法は、あるロケーションに留まり、かつ/またはジュークボックスなどを使用しつづけるよう、利用客に動機を与える可能性が高い。
【0090】
図20は、1つの例示的な実施形態による音楽、通信などを管理するためのユーザに合わせられたシステムの利用に関する例示的なプロセスを示す流れ図である。パーソナルミュージックアシスタントは、この例示的な実施形態によるシステムの補完、構成要素などの役割をすることが可能であることを理解されたい。ステップS2000において、ユーザは、この場合、MyTouchTunesと名付けられたユーザに合わせられたシステムにアクセスする。ユーザは、ジュークボックス端末装置などにおいて、例えば、インターネットフロントエンドを介するなどして、いくつかのロケーションにおけるシステムにアクセスすることができることを理解されたい。ユーザは、例えば、ユーザ名とパスワードの組合せをインターネットフロントエンドまたはジュークボックス端末装置に入力することによって、ジュークボックス端末装置においてクレジットカードをスロットに通すことによって、サイト特有の「スマートカード」またはフラッシュカードをスキャンすることによってなど、いくつもの仕方でシステムにアクセスすることができることをさらに理解されたい。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、例えば、指紋、網膜スキャンなどのバイオメトリックデータを介して認識されてもよい。バイオメトリック認証は、独立に働いても、例えば、ユーザ名/パスワードの組合せ、スマートカードなどの、ユーザを識別する、より旧来の形態と一緒に働いてもよいことを理解されたい。システムは、ステップS2002で、システムが、ユーザを認識するかどうかを判定する。ユーザが認識されない場合、ステップS2004におけるとおり、ユーザは、アカウント/プロファイル情報を作成するように促されることが可能である。アカウント/プロファイル情報については、
図21Aを参照して、後段でより詳細に説明する。
【0091】
ユーザが、ステップS2002で認識された場合、ステップS2006で、MyTouchTunesメインメニューが、ユーザに表示される。MyTouchTunesメインメニューから、この例示的な実施形態によるシステムを使用するユーザは、例えば、ステップS201.0でアカウント/プロファイル情報を編集し、ステップS2020で音楽を管理し、ステップS2030で仲間を管理し、ステップS2040で他の人々と通信し、かつ/またはステップS2050で、システムによって提供されることが可能な様々な付加価値コンテンツにアクセスすることができる。これら、およびその他のフィーチャを、
図21Aないし
図2IBを参照して、以下により詳細に説明する。
【0092】
図21Aは、1つの例示的な実施形態におけるアカウント/プロファイル情報を編集するのに利用できる例示的なオプションを示す。前述したとおり、
図21Aに示される例示的なステップは、初期アカウント/プロファイルセットアップに要求されるステップに対応することが可能であることを理解されたい。しかし、そのような初期セットアップの場合において、例示的なシステムは、メインメニューにユーザがアクセスすることを許すのに先立って、ユーザが、一度に、要求される情報のすべてを完成させることを要求することが可能である(
図20のステップS2006)。また、そのようなアカウント/プロファイル情報は、例えば、中央ロケーションまたは中央データベースの中、ある特定の施設のサーバ上、特定のジュークボックス端末装置上、および/またはジュークボックスに挿入された際にユーザ、およびユーザの情報を識別する取り外し可能なカード上などの、所与の実施形態の必要に応じて、様々なロケーションに格納されることが可能であることも理解されたい。
【0093】
ユーザはまず、ステップ2012で個人データを入力する。そのような個人データには、例えば、ユーザの電子メールアドレス、電話(好ましくは、移動電話)番号、および/または名前が含まれることが可能である。また、システムは、システムが、後の時点で、他のロケーションからユーザを識別することができるように、一意のユーザ名およびパスワードを作成するよう、ユーザに促すことも可能である。代替として、システムは、ユーザの電子メールアドレスをユーザ名として使用し、対応するパスワードだけを要求してもよい。さらに代替として、住宅向けジュークボックスの場合において、例えば、例示的なシステムは、パスワードをまったく要求しないことも可能である。個人データに基づき、例示的なシステムは、ログイン時にユーザを認識するのに十分な情報(例えば、オンラインアクセス、好ましいロケーション、所与の地域内の他のロケーション)を収集することができるとともに、ユーザに電子メールメッセージおよびテキストメッセージを送信することができる。これらの例示的なフィーチャを、以下により詳細に説明する。
【0094】
ステップS2014で、ユーザは、ユーザが、よく訪れる様々なロケーションを指定することができる。このフィーチャは、様々な施設、広告主などによるユーザ追跡を可能にすることができる。施設は、例えば、ある特定の地域内の常連客、またはその他の人々に特別オファーを提供して、来訪するよう、それらの人々を誘うことができる。広告主は、個人情報、ロケーション情報、および再生リストを観察して、ユーザの選好に基づいてアピールするように思われる可能性がある、例えば、コンサートチケット、CDに関する特別オファー、Tシャツ、および/または他の商品を提供することができる。さらに、そのようなアカウント/プロファイル情報が、様々な端末装置上にローカルで格納される場合、システムは、それらの他の端末装置と通信して、ユーザの訪問に備えて再生リストを提供することができる。ステップS2016で、ユーザは、クレジットを追加し、かつ/または支払い情報を指定することができる。ユーザは、例えば、施設に入る前に、または施設にいる間に、ユーザのクレジットカードを使用して、ユーザが有するクレジット数を増やすことができる。代替として、ユーザは、例えば、クレジットカード情報を提供して、ジュークボックスが、購入される将来のクレジットの代金を自動的にユーザのクレジットカードに請求することを許すことなどにより、「認定」されてもよい。ステップS2016は、自身のために、または、例えば、自分の仲間、施設の従業員などの、誰か他の人のためにクレジットを購入するのに使用されることが可能であることを理解されたい。また、ユーザは、例えば、Pay-Palアカウントなどのアカウントからジュークボックス特有のアカウントに金を振り込むことができ、あるいはユーザは、そのようなアカウントを使用して、音楽および/またはサービスを直接に購入することが可能であることも理解されたい。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、ジュークボックスにおいてアカウントを作成し、例えば、移動電話番号および/または電子メールアドレスなどの検証連絡機構を提供することにより、登録することができる。ユーザが、アカウントを作成し、検証連絡機構を入力した後、メッセージが、そのロケーションに送信されることが可能である。例えば、ユーザは、テキストメッセージを受信することができる。メッセージが受信されると、ユーザは、ジュークボックスにあるコードを入力し、返信の電子メールメッセージまたはテキストメッセージなどを送信して、完全に登録され、かつ/または、例えば、本明細書で開示されるフィーチャの1つまたは複数などの、いくつかの他の、より高度なフィーチャを活用するよう、促されることが可能である。
【0096】
図21Bは、1つの例示的な実施形態における音楽を管理するのに利用できる例示的なオプションを示す。ステップS2022で、ユーザは、再生リストを作成する、または既存の再生リストを編集することができる。ユーザは、好ましくは、前述した方法を使用して曲の中で検索を行い、かつ/またはシステムによって生成された示唆を使用して、ユーザの再生リストを構築することができる。好ましくは、ユーザは、例えば、「Favorite Jams」、「80's Night」、「Smooth Love Songs」などの説明タイトルを、ユーザに再生リストに与えることもできる。ユーザは、ユーザの再生リストを「公開」または「プライベート」と指定して、他のユーザが、ユーザの再生リストをブラウズするのを許す、または制限することがさらにできる。ユーザは、ステップS2024で、PickListフィーチャを介して、ユーザの曲および/または再生リストを格付けすることができる。また、PickListフィーチャは、所与の時点でユーザが最高の格付けを与えた曲を含むカスタム再生リストを生成することも可能である。代替として、PickListは、前述したHotHitsリストに基づくリストを含むことが可能である。ステップS2026で、ユーザは、例えば、これらの再生リストを使用することを伴って、または伴わずに、前述した方法のいずれかを使用して、ジュークボックス上で音楽を再生することができる。通常、ジュークボックス上で再生するために再生リストを選択することにより、それらの曲は、通常のキューに追加される。しかし、前述したとおり、ユーザは、追加料金を支払って、かつ/または前述した入札機構を使用して、ユーザの曲を即時に再生することができる。さらに、ジュークボックス上で再生するためにある再生リスト(または複数の再生リスト)を選択することにより、通常、その特定の再生リスト(またはそれらの特定の再生リスト)の中のすべての曲が再生される。しかし、ユーザは、いくつかの曲を選択解除して、それらの曲が再生されるのを防ぐこともできる。これにより、ユーザは、ユーザが、ユーザの音楽を再生する際に、再生リストを動的にさらにカスタマイズすることができるようになる。
【0097】
さらに、代替として、さらなる再生リストが、外部源からインポートされることが可能である。例えば、ソフトウェアデバイスおよび/またはハードウェアデバイスは、しばしば、ユーザによって定義された再生リストおよび/またはカスタム生成された(例えば、最も頻繁に再生される、最近、追加されたなどの)再生リストを格納する。例として、限定なしに、再生リストは、iPod、ポータブルMP3プレーヤ、および/または他のハードウェアデバイスから抽出されることが可能である。これは、ジュークボックスに提供される適切なハードウェアコネクタを使用して、ジュークボックスにおいて、かつ/または適切なハードウェアコネクタ(例えば、独自のドッキングポート、USB接続など)が、既に配置されている可能性がより高いジュークボックスから遠隔のデバイス(例えば、ホームコンピュータ上の)において行われることが可能である。いずれかの場合、または両方の場合において、再生リストは、再生リストが、ローカルデバイスにインポートされた後、中央オーディオビジュアル配信サーバにアップロードされることが可能である。同様に、例として、限定なしに、再生リストは、iTunes、Windows(登録商標) Media Player、および/または他のソフトウェアアプリケーションから抽出されることが可能である。多くの場合において、そのようなデバイスおよび/またはソフトウェアアプリケーションは、再生リストが、フラットテキストファイルと同様の仕方で読み取られることが可能であるように、暗号化されず、かつ/または符号化されない仕方で再生リストを格納する。このように、かつ/または他の仕方で、インポートされた再生リストは、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された1つまたは複数のジュークボックスに提供されることが可能である。もちろん、他のいくつかの場合において、例えば、ジュークボックス上で、またはジュークボックス関連のサービスに関連して使用するのに適した現時点で読み取り可能な再生リストを作成する処理に先立って、他のハードウェアデバイスおよび/またはソフトウェアアプリケーションの再生リストに対して、復号化、復号、および/またはその他の処理を実行することが必要である可能性がある。
【0098】
このフィーチャは、少なくとも、単一の再生リストが、デバイス上で定義されて、その後、後の時点で、同一の情報の相当な量の再入力、再選択、および/または再グループ化なしに、ジュークボックス上で使用されることが可能である限りで、再生リストを作成し、既存の再生リストを後に再作成する必要性が小さくされることが可能であるという点で、ユーザに有利である可能性がある。また、そのような技術は、例えば、ユーザが、より快適に感じ、かつ/または、より慣れている、異なるインターフェースを有するなどといったデバイスおよび/またはソフトウェアアプリケーションを介して、再生リストのカスタマイズを可能にすることにより、ジュークボックスと対話し、ジュークボックスをユーザの選好にカスタマイズするさらなる手段を提供する。
【0099】
このため、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された1つまたは複数のデジタルジュークボックスに再生リストを配信するシステムおよび/または方法が、いくつかの例示的な実施形態において提供される。周辺デバイス上のコンピュータ可読記憶媒体の中に格納された周辺再生リストを有する周辺デバイスが、コネクタを介してデジタルジュークボックスに接続される。この周辺再生リストは、デジタルジュークボックスのために取り出される。これは、ジュークボックスに提供されるプログラミングされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または類似物の任意の適切な組合せ)によって達せられることが可能である。周辺再生リストは、ジュークボックス再生リストに変換される。ジュークボックス再生リストは、少なくともジュークボックス上で公開される。同様に、コンピュータデバイス(例えば、PC、ラップトップ、PDA、または他の類似したポータブルコンピューティングデバイス)上で実行されるソフトウェアアプリケーションが、コンピュータによって読み取られ、オーディオビジュアル配信ネットワーク上のサーバに公開されることが可能である。周辺デバイスは、例えば、ポータブル音楽プレーヤ、コンピュータ、および/または移動電話機の少なくとも1つであることが可能である。
【0100】
周辺再生リストは、デジタルジュークボックスのコンピュータ可読記憶媒体に、少なくとも一時的に格納されることが可能である。ジュークボックス再生リストが、公開ジュークボックス再生リストと指定されるべきか、またはプライベートジュークボックス再生リストと指定されるべきかが、判定されることが可能である。この判定に基づき、ジュークボックス再生リストが、一般に利用可能にされる、または再生リストをインポートする特定の登録されたユーザにプライベートに保たれることが可能である。
【0101】
ジュークボックス再生リストは、オーディオビジュアル配信ネットワークのサーバに送信されることが可能であり、ジュークボックス再生リストは、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続されたジュークボックス、および/またはオーディオビジュアル配信ネットワークに接続された遠隔デバイスに提供されることが可能である。再生リストをインポートする個人は、再生リストをインポートすることを許されるにはまず、ジュークボックスに、またはジュークボックスへのポータルにログインしなければならない可能性がある。
【0102】
また、同一の機能および/または類似した機能を実現するジュークボックスデバイスが、提供されることも可能であり、その機能の少なくとも一部は、ジュークボックスに提供されるプロセッサの使用を介して可能にされる。
【0103】
いくつかの例示的な実施形態において、ユーザが、ジュークボックスインターフェース自体を使用して、ジュークボックスにおいて直接に再生リストを作成することを防止することが、有利である可能性がある。例えば、これにより、ジュークボックスの周囲の混雑の量、単独のユーザ、または少数のユーザによるジュークボックスの独占などが抑えられることが可能である。さらに、または代替として、ユーザは、ジュークボックスにおいて直接に再生リストを作成する、より小さい能力を有することも可能である。例えば、ユーザは、所定の曲セットから再生リストを作成することができることが可能である。その所定の曲セットは、その特定の夜に、その特定のロケーションにおけるジュークボックスにおいて、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された任意のジュークボックスにおいてといったように、ユーザによって再生される曲だけを含むことが可能である。このようにして、ジュークボックスにおいて直接に、本明細書で説明される再生リスト技術のカスタマイズの恩恵をユーザが受けることができるようにすることが、そのようにするのに要求される時間の短縮も行いながら、可能である。さらに、ユーザは、再生されており、したがって、再び再生されることが可能である可能性が高い曲が追加された、再生リストを作成するように促されることが可能である。
【0104】
このため、いくつかの例示的な実施形態では、デジタルダウンロードジュークボックス上でメディアインスタンスを再生するためのシステムおよび/または方法が、提供される。ユーザが、ジュークボックスにログインするように要求される。複数の選択可能なメディアインスタンスが、ジュークボックス上で再生されるように提供される。複数の選択可能なメディアインスタンスからのメディアインスタンスのユーザ選択は、ジュークボックスへのユーザインターフェースを介して可能にされる。各ユーザ選択に関して、そのメディアインスタンスが、ジュークボックスのコンピュータ可読記憶媒体の中に格納された再生リストに追加される。再生リストの中のメディアインスタンスは、順に再生される。複数の選択可能なメディアインスタンスは、ユーザによるメディアインスタンスの前の再生に応じて、メディアインスタンスのマスタグループから選択される。いくつかの例示的な実施形態において、複数の選択可能なメディアインスタンスは、所定の期間内にユーザによって前に再生されたメディアインスタンスから、および/または所定のロケーションにおいてユーザによって前に再生されたメディアインスタンスから形成される。いくつかの例示的な実施形態では、複数の選択可能なメディアインスタンスは、ユーザに関連付けられた最近、再生されたメディアインスタンスのリストの中に格納されたメディアインスタンスから形成される。
【0105】
曲が、再生リストに追加されると、再生リストは、全体が、または一部が再生されることが可能である。例えば、ユーザが、十分なクレジットを有する場合、再生リスト全体が、再生されることが可能である。しかし、ユーザが、十分なクレジットを有さない場合、ユーザは、さらなる支払いを入れて、再生リスト全体を再生するのに十分な数のクレジットを購入することも、曲の一部だけを再生することもできる。曲の一部だけを再生する場合、ユーザは、再生リストから再生のために曲のサブセットを選択するように促される。代替として、再生リストからの曲は、クレジットが尽きるまで、順に再生されることが可能である。オプションとして、適宜、追加の支払いを入れて再生リスト全体を再生するよう、ユーザに対するプロンプトが、提示されることが可能であり、このプロンプトは、十分な支払いが挿入されると、表示から削除されることが可能である。
【0106】
また、ユーザが、再生の代金として請求されることが可能な金額に関して、いくつかの例示的な実施形態において、登録され、かつ/または検証されたユーザに、再生に関する「価格破壊」が与えられることが可能であることが理解されよう。例えば、ユーザには、通常、ジュークボックス上で現在、利用できない(例えば、オーディオビジュアル配信ネットワーク、または他の源からの、例えば、ダウンロードを要求する)曲を選択することに関して、割増料金が請求されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、いくらかの好ましいユーザには、曲の源がいずれであるかにかかわらず、低減された量、または最小量のクレジット(例えば、1クレジットだけ)しか請求されないことが可能である。他のいくつかの例示的な実施形態において、好ましいユーザには、その曲が、その特定のユーザによって最近、再生されている場合、最小量のクレジットだけしか請求されないことが可能である。さらに他の例示的な実施形態では、好ましいユーザには、その曲が、そのユーザに関連付けられた再生リスト(例えば、そのユーザが作成した再生リスト、そのユーザが、全体または一部を再生した、別の人によって作成された再生リストなど)の中に存在する場合、低減された量、または最小量のクレジットだけしか請求されないことが可能である。このため、いくつかの例示的な実施形態において、それらのユーザの再生リストに関連するいくつかのメディアインスタンスに関して請求されるクレジットの数を低減することにより、検証されたユーザに報酬を与えることができることが可能である。
【0107】
このため、デジタルダウンロードジュークボックス上でメディアインスタンスを再生するシステムおよび/または方法が、いくつかの例示的な実施形態において提供される。ジュークボックス上で複数のメディアインスタンスが、提供される。ユーザが、ジュークボックス上で再生するために、ある特定のメディアインスタンスを検索することを可能にするインターフェースが、ジュークボックスのユーザに提供される。メディアインスタンスが、ジュークボックスによるさらなる処理なしに(例えば、再生のために標準であることを超えて、メディアインスタンスのさらなるダウンロードまたは取り出しの必要なしに、非標準の検索の必要なしにといったように)、ジュークボックス上の即時の再生に利用できるかどうかが判定される。メディアインスタンスが、即時の再生に利用可能な場合、ユーザには、所定の第1のクレジット数が請求され、メディアインスタンスが、再生のためにキューに入れられる。メディアインスタンスが、即時の再生に利用できない場合、ユーザが、検証されたユーザであるかどうかが判定される。ユーザが、検証されたユーザであるとき、メディアインスタンスが、ユーザに関連付けられた再生リストの中に存在する場合、第2の所定のクレジット数が、請求されるが、存在しない場合、第3の所定のクレジット数が、請求される。メディアのインスタンスが、再生のためにキューに入れられる。第2の所定のクレジット数は、第3の所定のクレジット数より少なく、第3の所定のクレジット数は、所定のクレジットの第1の数より多い。
【0108】
料金請求に関して、いくつかの例示的な実施形態では、通常の再生の価格は、ユーザが、登録されたユーザである場合、ダウンロードを要するプレミアム曲の価格と同一であることが可能である。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザに関連付けられた再生リストは、そのユーザによって前に作成された再生リスト、そのユーザによって最近、再生された曲を含む再生リスト、および/または別のユーザによって作成されたが、そのユーザによって少なくとも部分的に最近、再生された再生リストである。
【0109】
メディアインスタンスが、ジュークボックスによるさらなる処理なしに、ジュークボックス上で即時の再生に利用できるかどうかの判定は、そのメディアインスタンスが、即時に再生可能なメディアインスタンスを含むジュークボックスの専用ストレージ領域とは別個のストレージ領域上に存在するかどうかを判定することを含むことが可能である。別個のストレージ領域は、遠隔サーバ、ジュークボックスの専用ストレージ領域のあるパーティション、ジュークボックス内の別個のストレージ領域などであることが可能である。メディアインスタンスが、ジュークボックスによるさらなる処理なしに、ジュークボックス上で即時の再生に利用できるかどうかの判定は、さらに、または代替として、インターフェースによって提供されるユーザの検索方法を判定することを含むことが可能である。例えば、タイトル検索またはアーチスト検索と比べて、「スーパー検索」に関して割増料金が、請求されることが可能である。もちろん、これらの例は、例として、限定なしに提供され、本明細書で説明される他の検索方法が、提供されることも可能であり、価格設定は、それらの方法だけに基づいて、かつ/または、それらの方法と、ユーザのタイプ、および/またはユーザに関連付けられた再生リストの中のメディアインスタンスの存在との組合せに基づいて、区別されることが可能である。
【0110】
この場合も、他の場合と同様に、プログラミングされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの任意の適切な組合せ)の任意の適切な組合せが、そのような機能を可能にすることが可能である。さらに、これを実行するための命令が、任意の適切なコンピュータ可読記憶媒体上に格納されることが可能である。
【0111】
図21Cは、1つの例示的な実施形態における仲間リストを管理するのに利用できる例示的なオプションを示す。ユーザは、仲間(例えば、友人、バーの常連客など)を常に把握しておくことができる。システムは、例えば、AOL Instant Messenger、MSN Messenger、Yahoo! Messenger、ICQ、カスタムのジュークボックス特有のプロトコルなどの任意のインスタントメッセージング標準を使用して、メッセージを送受信することができる。好ましくは、システムは、仲間のステータス(例えば、オンライン、非活性、ビジーなど)をユーザに知らせる。ステップS2032で、ユーザは、仲間リストを作成する、または既存の仲間リストを編集することができる。ユーザは、例えば、仲間の名前、電子メールアドレスなどを入力することにより、仲間を検索することができる。さらに、ユーザは、ステップS2038で、好ましくは、電子メール、または移動電話機へのSMS(Short Message Service)テキストメッセージによって、招待状を発行することにより、参加するよう、友人を招待することができる。
【0112】
また、ユーザは、S2034に示されるとおり、ユーザの仲間の音楽コレクション、再生リスト、PickListなどをブラウズすることもできる。次に、ユーザは、ユーザの友人の間で人気があるとユーザが認識したものに基づき、ユーザ独自の再生リストおよび/またはPickListを開発することもできる。また、ユーザは、ステップS2036に示されるとおり、好ましくは、有料で、ユーザの仲間から音楽をコピーする、またはユーザの仲間に音楽を送信することもできる。図示されていないステップで、ユーザは、ユーザの友人が、ジュークボックスにログインした際に再生すべき特定の曲を、やはり、好ましくは、有料で、指定することもできる。仲間の間の通信に関係する他のフィーチャを、
図21Dを参照して、以下に詳細に説明する。
【0113】
図21Dは、1つの例示的な実施形態における他の人々と通信するのに利用できる非限定的な、例示的なオプションを示す。好ましくは、システムは、電子メールメッセージおよびSMSメッセージを移動電話機に送信することができる。システムは、例えば、MyTouchTunesシステムによってだけアクセス可能な電子メールメッセージおよび/または電子メール様のメッセージを介するなど、任意の様々な通信プロトコルを使用して通信することができなければならないことを理解されたい。また、バーマネージャが、メッセージを送信して(例えば、電子メール、SMSなどを介して)イベント、スペシャルなどを他の人々に知らせることもできることを理解されたい。ステップS2042で、ユーザが、ユーザの受信ボックスを確認することができる。ユーザは、例えば、ユーザの友人(または仲間)、所有経営者、および/または広告主などからメッセージを受信することができる。仲間は、例えば、曲、または集まる場所を示唆することができる。一部の例示的な実施形態では、仲間は、集まり、バー内のある特定のユーザの位置などを仲間に知らせるインスタントメッセージを移動電話機上で受信することができる。さらに、ユーザは、誰か他の人のログイン時に現れるように、他の人にメッセージを残すこともできる。所有経営者は、所有経営者がターゲットとすることを所望する常連客、または他の人々にメッセージを送信して、例えば、ドリンクスペシャル、来るべき特別イベントなどを、それらの人々に知らせることができる。広告主は、ユーザによって提供される人口統計上の情報に基づき、特別オファーを供与することができる。ステップS2044で、ユーザは、他の人々の電子メールアドレス、MyTouchTunes受信ボックス、移動電話機などにメッセージを送信することができる。ステップS2044の代替として、またはステップS2044に加えて、ユーザは、仲間、または他の人々のグループにメッセージをブロードキャストして、例えば、来るべきパーティなどについてある特定のグループに知らせることができる。このため、例示的なシステムは、ユーザが送信するメッセージを介して、友人のネットワークについて知ることができる。加えて、ジュークボックスは、前述したフィーチャのためのインターフェースを直接に提供すること、または、ジュークボックスのロケーション(またはその範囲内)に無線デバイスを携えてくることが可能なユーザに、それらのフィーチャへの無線アクセスを提供することができる。また、それらのフィーチャの一部、またはすべてが、例えば、ユーザのホームコンピュータを使用して、例えば、インターネットまたは他の適切な通信ネットワークを介してジュークボックスサービスにユーザがアクセスすることを可能にすることにより、遠隔でユーザに提供されることも可能である。いくつかの例示的な実施形態では、通信は、個々のユーザ、ユーザの事前定義されたグループ(例えば、家族、同僚、チームメート、友人など)に行われることが可能である。また、カスタムメッセージが、作成されることが可能であり、あるいは、より標準のメッセージ(例えば、「Meet us at X Bar」、「What are you doing tonight?」などの)が、選択されることが可能である。メッセージが、電子メールを介して送信されるか、SMSを介して送信されるか、IMを介して送信されるかなどにかかわらず、グループメッセージおよび/または規格メッセージが、実施され、使用されることが可能である。
【0114】
同様に、いくつかの例示的な実施形態は、登録されたユーザの接続を確立し、管理するためのシステムおよび/または方法を提供する。登録されたユーザが、ジュークボックスにおける、またはジュークボックスから遠隔の別のユーザ、または見込みの連絡相手と結び付きを確立しようと努めることが可能である。いずれの場合においても、ユーザは、ログインするように促されることが可能である。ログインした後、ユーザは、見込みのコネクションについての情報を入力するように促される。この情報には、例えば、電子メールアドレス、移動電話番号、物理的アドレス、ジュークボックス特有のメッセージングサービス、および/または以上に類するものが含まれることが可能である。
【0115】
この情報が入力されると、確認メッセージが、見込みの連絡相手に送信されることが可能である(例えば、オーディオビジュアル配信ネットワークを介して)。確認メッセージは、登録されたユーザを識別し(例えば、名前、ログイン名で、ピクチャもしくはアバターを使用するなどして)、かつ/または登録されたユーザに関する連絡先情報(例えば、電話番号、電子メールアドレス、ジュークボックスログイン名など)を提供することが可能である。見込みの連絡相手は、その2人の間の結び付きが、確立されるべきかどうかを、例えば、その見込みの連絡相手が、登録されたユーザが誰であるかを本当に知っていることを検証することにより、判定することができる。
【0116】
見込みの連絡相手が、既にジュークボックスサービスの登録されたユーザであるのではない場合、見込みの連絡相手は、自身、ジュークボックスサービスの登録されたユーザになることを要求される可能性があり、一部のケースでは、必須とされる可能性がある。
【0117】
確認メッセージを受信した後、見込みの連絡相手は、登録されたユーザをコネクションとして受け入れるかどうかを選択することができる。これは、例えば、受け入れコードを含むメッセージを送信すること、またはある特定のWebサイトまたはジュークボックスにログインすることにより、行われることが可能である。例えば、電子メールメッセージ、テキストメッセージなどが、確認として見込みの連絡相手から送信されることが可能である。受け入れコードは、登録されたユーザおよび見込みの連絡相手を一意に識別するある特定の英数字コードであることが可能であり、あるいは、単に、見込みの連絡相手の電子メールアドレスまたは移動電話番号であることが可能である(例えば、空白のメッセージ、「YES」メッセージ、英数字受け入れコードなどを有するSMSメッセージ、電子メールメッセージ、電話コールメッセージ、および/または他のメッセージを送信すること)。代替として、またはさらに、受け入れコードは、見込みの連絡相手がアクセスすることができるハイパーリンクに埋め込まれることが可能であり、かつ/またはコンピュータベースのインターフェース(例えば、Webサイト)またはジュークボックスインターフェースを介してアクセス可能であってもよい。さらに他の例示的な実施形態では、見込みの連絡相手は、埋め込まれた受け入れコードを有さない、実行されるハイパーリンクを使用せずに、Webサイトまたはジュークボックスにログインしなければならない可能性がある。
【0118】
受け入れコードは、見込みの連絡相手から送信されると、例えば、オーディオビジュアル配信ネットワーク内のサーバによって、有効性確認されることが可能である。有効性確認プロセスは、登録されたユーザが有効であるかどうか、見込みの連絡相手が有効であるかどうかなどを判定することを含むことが可能である。このプロセスに合格である場合、登録されたユーザと見込みの連絡相手の間の結び付きは、確立されることが可能である。
【0119】
2名の人々の間で結び付きが確立されると、その2名は、ジュークボックスおよび/またはジュークボックス関連のサービスを介して互いに通信することができる。例えば、その2名は、前述したとおり、メッセージを送信すること、クレジットを共有することなどができる。
【0120】
各ユーザは、どれだけ通信が受信されることが可能であるか、および/いつ通信が受信されることが可能であるかを決定することができる。例えば、ユーザは、ジュークボックス上で、またはジュークボックスから遠隔で提供されるインターフェースを使用して、単一の通信媒体へのメッセージを制限することができる。例えば、ユーザは、ある特定の電子メールアドレスでだけ(別のユーザが、代替の電子メールアドレスを提供しているものの)、メッセージを受信することを所望する可能性があり、その場合、メッセージは、その指定された電子メールアドレスに転送されることが可能である。別の例において、ユーザは、決して連絡を受けない、またはSMSメッセージによってだけ連絡を受けることを所望する可能性がある。さらに、ユーザは、メッセージが受信されることが可能な時間帯を制限して、例えば、メッセージが、あまりにも夜遅く、またはあまりにも朝早く送信されるのを防ぐことができる(例えば、そのことが、さもなければ、ユーザの迷惑になる可能性がある)。そのような場合において、それらのメッセージは、後の配信のためにジュークボックスまたはサーバにおいてキューに入れられることが可能である。ユーザは、アクセス制御リストの中で指定されていない限り、いずれの着信するコネクションも受け入れないことを指定することができる。このため、コネクションの間の通信が、管理され、かつ/またはフィルタリングされて、例えば、いつ、どこに、誰から通信が受信され得るかなどが指定されることが可能であることが理解されよう。すると、登録されたユーザは、コネクションリストを使用して、ジュークボックスを使用して、あるいはパーソナルコンピュータなどを使用してジュークボックスネットワークにログオンすることなどにより、そのネットワークにアクセスすることができる遠隔デバイスを使用して、そのリストの中の相手と通信することができる。
【0121】
図23Eは、1つの例示的な実施形態における付加価値コンテンツにアクセスするのに利用できる非限定的な、例示的なオプションを示す。ユーザは、いくつかもの理由で、S2052に示されるとおり、外部Webサイト(好ましくは、パートナの)にアクセスすることができる。例えば、広告主が、選択された特定の曲またはアルバムに関係するバナー広告を配置して、関連する商品をユーザが注文することができるようにすることが可能である。広告主は、プロファイル情報を使用して、広告、電子メール、テキストなどを、潜在的にどこにでも(オンライン、ジュークボックス上など)に向けることができる。例えば、ジュークボックス使用が、1年にジュークボックスにある金額を超えて出費する個人に、いくつかの製品を向けるための「修飾子」として使用されることが可能である(目立つように、または目立たないように)。また、ユーザはある特定のバンドのWebサイトにリンクする外部Webサイトにアクセスして、シートミュージックまたはギター「タブ」もしくはベース「タブ」を購入する、歌詞を見ることなどもできる。また、ステップS2054で、ユーザは、リンクをたどって、iTunesまたはAmazon.comなどのサードパーティプロバイダから曲および/またはアルバムをダウンロードする/購入することができる。一部の例示的な実施形態では、このステップは、「Manage Music」スクリーンからリンクされることも可能である(ステップS2020)。さらに、ステップ82056において、ユーザは、好ましくは、有料で、カスタムCDを注文し、それらのCDを発送させることができる。ユーザは、これらの注文を、ユーザの再生リスト、ユーザのPickList、ユーザの仲間の再生リスト、前述したHotHitsなどに基づかせることもできる。
【0122】
前述した例示的なMyTouchTunesシステムは、任意の適合するシステム上でアカウントを利用可能にするための幅広い概念に関連して説明されてきたが、アカウントが、例えば、孤立して動作する単一のジュークボックスを含むジュークボックスの、より小さいサブセットに利用可能にされる他の例示的な実施形態も、企図されることを理解されたい。さらに、大きいグループが、孤立した1つのシステムであるかのように動作することが可能であり、あるいは、代替として、すべてのユーザアカウント/プロファイル、ロケーションなどの完全な知識を有することも可能である。
【0123】
図22は、1つの例示的な実施形態によるログインページの例示的なスクリーンショットである。ユーザが、電子メールアドレスをユーザ名領域2200に入力し、パスワードをパスワード領域2202に入力することが可能である。ショートカットとして、ユーザは、ドメインリスト2204から共通電子メールドメインを選択することができる。この実施形態は、電子メールアドレスおよびパスワードを要求するが、他の実施形態は、電子メールアドレスであることを必要としないユーザ名を要求することが可能であることを理解されたい。同様に、ユーザ名およびパスワードは、例えば、ホームジュークボックスシステム上で要求されないことが可能であること、および、さらなる実施形態において、ユーザ名だけが、要求されることが可能であることも理解されたい。ユーザは、キーボード2206を使用して、要求される情報を入力することができるが、ホームコンピュータに接続されたキーボードなどの他の入力デバイスが、使用されてもよいことを理解されたい。また、
図22に示されるログインスクリーンは、実際のジュークボックスデバイス上、コンピュータ上(例えば、Webインターフェース、カスタムソフトウェアなどを介して)、移動デバイス上などに現れることが可能であることも理解されたい。
【0124】
好ましくは、ログオンの成功により、ユーザにメインメニューが表示される。
図23は、1つの例示的な実施形態による、認識されたユーザがログインした後に利用可能なフィーチャを示す例示的なスクリーンショットである。カスタマイズされたあいさつ(例えば、ユーザの名前)が、領域2300内に表示される。再生リスト2302、2304、および2306が、完全な再生リストを再生するのに要求されるクレジット数と一緒に、説明的な名前を伴って表示される。例えば、再生リスト2302を再生することは、7回の再生がかかる。好ましくは、再生リストは、公開であるものと考えられ、このことにより、他のユーザが、再生リストを見ることが許される。しかし、再生リスト、例えば、再生リスト2306は、プライベートであると指定されることも可能である。ユーザは、再生リストクリエータボタン2308を押すことにより、さらなる再生リストを作成することができ、再生リストマネージャボタン2310を押すことにより、既存の再生リストを編集することができる。再生リストマネージャは、ユーザが、例えば、曲を追加すること、および/または削除すること、再生リストを完全に削除することなどによって、既存の再生リストを変更することができるようにすることが可能である。
【0125】
ユーザは、仲間追加ボタン2314を押すことによって仲間を追加することにより、仲間リストを管理することができる。代替として、ユーザは、仲間削除ボタン2316を押すことにより、ある仲間を削除することができる。また、ユーザは、メッセージ送信ボタン2318を押すことによってユーザの仲間にメッセージを送信することにより、通信することもできる。このフィーチャは、いくつかの実施形態では、例えば、移動デバイスにSMSメッセージを送信すること、電子メールを送信すること、受信側ユーザが、次回にログインした際に現れるメッセージを送信することなどができる。さらに他の実施形態では、ユーザは、例えば、このフィーチャを使用して、曲を送信すること、クレジットを寄付することなどができる。インジケータ領域2320は、現在のユーザが、1つのメッセージを受信していることを示し、送信者を識別する。しかし、他の実施形態では、他の情報が、表示されることが可能であり、さらに完全な受信ボックス(例えば、フォルダ、転送などを有する)が、提供されることなどが可能である。クレジットインジケータ領域2322は、アカウントステータスを提供する。この実施形態では、領域2322は、ユーザが、20回の再生をオンラインで以前に購入しており、さらに5回の再生のために、つまり、総計で25回の可能な再生のために十分な金額をローカルジュークボックス端末装置に投入していることを示す。
【0126】
次に、バックグラウンドミュージックの改良と関係する本発明の別の態様を説明する。本明細書で説明されるローカルサーバおよびTune Centralフィーチャが、ジュークボックス上のバックグラウンドミュージックに関してまったく新しい世界を開く。現在、「代金の支払われた音楽なし」が、キューに入れられている場合、ジュークボックスは、DMXまたは衛星ラジオなどの、ジュークボックスに接続された補助システムの助けを借りて、バックグラウンド(アンビエント)ミュージックを再生することができる。代替として、ジュークボックスが、ジュークボックス独自の音楽でバックグラウンドミュージックを再生する場合、ジュークボックスは、通常、約2000曲の、再生に利用できる曲に限定される。また、これらの曲は、ジュークボックス利用客によって選択されるように利用可能でもある。従来のデジタルジュークボックスは、通常、より広範な音楽にアクセスするためにインターネットを介して遠隔ネットワークに接続される。したがって、これらのアプリケーションは、ローカルで利用可能である音楽以外のバックグラウンドミュージックサービスを提供するのに、よく適していない。というのは、そのようなバックグラウンドミュージックサービスを提供することは、バックグラウンドミュージックのために遠隔サーバからの絶え間ないダウンロードまたはストリーミングを要求するからである。
【0127】
しかし、外部サーバまたは大きい音楽パーティション(本明細書で説明されるTune Centralなどの)を備えたジュークボックスは、曲の、その大きいプールから再生すべきバックグラウンドミュージックを選択することを、その曲が、標準のインターフェースを介して再生に利用できない場合でも、行うことができる。このことは、ジュークボックスを使用するバックグラウンドミュージックに関して広大な音楽バラエティを可能にする。バックグラウンドミュージック選択は、ランダムに、またはジャンル、テーマ、時代、または他の基準に基づいて音楽を選択する高度なアルゴリズムを使用して、ジュークボックスによって自動的に行われることが可能である。また、バックグラウンドミュージックリストが、ディスクジョッキーなどによって事前プログラミングされて(バックグラウンド再生リスト)、中央サーバからジュークボックスに送信されることも可能である。曲の権利は、ペイパープレイモードにおいて利用可能な曲に関するのと、バックグラウンドミュージックに関するのとでは異なるので、本発明のある実施形態では、適切な曲の権利の利用可能性に基づき、ジュークボックスが、バックグラウンドミュージック(通常のジュークボックス再生と対比される)として再生されることが可能な曲の間で区別を行うことを可能にし、その結果、適切な印税計算も行うことができるようにする、各曲、または曲の集合(例えば、ABCレコード会社のすべての曲)に関する指標が、存在する。本発明のある実施形態において、ジュークボックスは、ビルボードヒット、クリスマス音楽、再生リスト(例えば、DJ John-summer 2005)などのジャンル、テーマ、指標(フラグ)に基づき、どのようにバックグラウンドミュージックが実行されるかを運用者が構成することを可能にするための高度なオプションを提供する。本発明の別の実施形態において、運用者は、バーテンダーが、従来のバックグラウンドミュージックシステムにおいてラジオ局を選択するのと同じように、例えば、リモートコントロールを介して、バーテンダーが、バックグラウンドミュージックモードをさらに構成することを可能にするように、ジュークボックスを構成する。このモードは、バックグラウンドミュージック機能を強化するために、ジャンルベースの、またはテーマベースの音楽または再生リストを提供する。運用者は、例えば、いずれのジャンル、テーマ、または再生リストが、バーテンダーに利用可能であるかを構成することができる。さらに、適切なソフトウェアと組み合わされたプログラマブルキーを有するリモートコントロールが提供されて、バーテンダー(または他の個人)が(例えば、ある特定のゾーンに関して)、あるバックグラウンドミュージック再生リスト、または、例えば、バーゾーンにおけるフットボールの試合のような特別なイベントのためのTVオーディオ入力を選択することができるようにすることが可能であり、その結果、ジュークボックスデバイスを介して、便利で、効果的なバックグラウンドミュージックサービス、およびその他のサービスが提供される。
【0128】
このため、バックグラウンドミュージックサービスと同様に、音楽の「チャネル」が、提供されることが可能である。ロケーションの所有経営者が、再生されるべきチャネルを選択することができる。チャネルのリストが、ロケーションによって定義されることが可能であり、かつ/またはコンテンツプロバイダ(例えば、ジュークボックスプロバイダ)によって定義されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態では、チャネルは、ジュークボックスに既に提供されている音楽のテーマまたはジャンル(例えば、ラップ、ロック、カントリーなど)に対応することが可能である。さらに、または代替として、ロケーションの所有経営者が、曲を一緒にグループ化して、ある特定のロケーションまたはロケーションのグループのための、またはそのようなロケーションにおけるカスタムチャネル、および/または多数の無関係または無関連である可能性があるジュークボックスの間で共有可能なカスタムチャネルを(例えば、一種の公共チャネルとして)形成することもできる。ジュークボックスに提供される数千の曲は、例えば、このチャネルフィーチャを介して、バックグラウンドミュージックとしての一貫性のあるグループの中で再生されることが可能である。例えば、ジュークボックスにまったく金が挿入されずに、および/またはキューの中のすべての曲が再生されてから所定の時間が経った後、ある音楽チャネル(例えば、所有経営者、マネージャなどによって選択された)が、再生されることが可能である。チャネルは、この例示的なケースにおいて、例えば、実質的に直接のユーザ入力なしに、活性化されることが可能であり、したがって、通常のジュークボックス動作からバックグラウンドモードへの切り替えは、通常の利用客および/または認定されたユーザ(例えば、マネージャ、所有経営者など)に実質的にトランスペアレントである。もちろん、ジュークボックスの認定されたユーザは、ジュークボックスが、通常の動作モードからチャネルモードに切り替わるようにする、チャネルモードから通常の動作モードに切り替わるようにする、チャネルの切り替えを制御する、チャネルの間で選択を行うなどのこともできることが理解されよう。
【0129】
多数の利点が、このフィーチャによって提供される。例えば、ジュークボックスに提供されるメディアインスタンスを再生するのに、補助メディア源は、まったく要求されず、その結果、例えば、ハードウェアの点、および月々の契約料金の点でさらなる費用を、一部は要求する可能性がある、衛星ラジオ、ブロードキャストラジオ、CDプレーヤ、および/またはその他の機器(例えば、ジュークボックスに加えて、またはジュークボックスの代わりに)の必要性が、低減される。それどころか、ジュークボックスチャネルは、ジュークボックスから直接に再生可能な、数百、または数千さえものメディアインスタンスを提供することができる。このようにして、バックグラウンドミュージックの多数の異なるチャネルが、ジュークボックスの中に格納された、またはネットワーク上で利用可能な音楽を使用して、ジュークボックス上で提供されることが可能である。すると、利用可能なチャネルは、例えば、ジュークボックスと一緒に提供されるリモートコントロールを使用して、認定された個人によって選択されることが可能である。また、それらの様々なチャネルは、要求された際に、ジュークボックス上で表示されることも可能であり、したがって、あるチャネルが、リストから選択されることが可能である。
【0130】
さらに、従来のブロードキャストラジオチャネル、および拡張された衛星ラジオチャネルとは異なり、ジュークボックス利用客は、新たなチャネルに単に合わせる以上のことによって、ある特定のチャネルのコンテンツに支配力を働かせることができる。例えば、認定されたユーザ(例えば、所有経営者、マネージャなど)が、ジュークボックスリモートコントロールを使用して、曲を飛ばす、曲をリプレーする、チャネルから曲を削除する、チャネルに曲を追加するなどのことができる。現在、この機能は、ブロードキャストラジオチャネルまたは衛星ラジオチャネルに関連して可能ではない。ジュークボックスチャネルは、オプションとして、この制御の振舞いから学習し、格付けシステムと同様に、人気のある曲をより頻繁に再生する、飛ばされた曲を再生する頻度を落とすなどといったように、チャネルを適合させることができる。
【0131】
さらに、ジュークボックスチャネルは、従来のブロードキャストラジオおよび衛星ラジオに関連するのと同一の種類の物理的問題を被らない。例えば、衛星ラジオは、悪い気象条件中に動作不能である可能性があるのに対して、ジュークボックスチャネルは、外部条件とは実質的に独立に機能することができる。同様に、ジュークボックスチャネルは、例えば、ジュークボックスチャネルが、ジュークボックスが存在する場所ではどこであれ、再生されることが可能であるという点で、従来のブロードキャストチャネルのアンテナに関連するのと同一の種類の地理的制約を被らない。実際、ジュークボックスチャネルは、永続的な、または確立可能なインターネット接続の存在さえ要求せず、ただし、インターネット接続は、ストリーミングメディア、更新可能なチャネルなどを有することが望ましい、いくつかの例示的な実施形態に関連して、有利に使用されてもよいことが理解されよう。
【0132】
このため、いくつかの例示的な実施形態は、デジタルダウンロードジュークボックスを動作させるシステムおよび/または方法を提供する。複数のチャネルが、定義され、それぞれの前記チャネルは、そのチャネルに関連付けられた複数のメディアインスタンスを有する。それらの複数のチャネルからあるチャネルが、認定されたユーザによって選択される。ジュークボックスの1回または複数回の利用客による使用に、第1のモードにおいて応答が行われ、前記使用の少なくとも数回は、ジュークボックス上で再生するようにキューにメディアインスタンスを追加すること、および前記キューに入れられたメディアインスタンスを再生することを含む。ジュークボックスが、利用客の要求に応答しておらず、かつ/またはキューに入れられたメディアインスタンスを再生している場合、そのチャネルにおけるメディアインスタンスは、第2のモードで再生される。第1のモードは、第2のモードとは異なり、第2のモードは、ジュークボックスの利用客によって直接に制御可能ではない。いくつかの例示的な実施形態では、第2のモードは、バックグラウンドミュージックモードであることが可能である(したがって、音楽は、より低い音量で再生されるなどする)。
【0133】
いくつかの例示的な実施形態では、メディアインスタンスは、認定されたユーザによってチャネルに関連付けられることが可能であり、加えて、または代替として、メディアインスタンスは、それぞれの前記メディアインスタンスに関連するテーマおよび/またはジャンル(例えば、ラップ、ロック、カントリーなど)に応じて、チャネルに関連付けられてもよい。
【0134】
あるチャネルにおいてあるメディアインスタンスが再生される頻度は、認定されたユーザから受け取られた1つまたは複数の制御コードに依存して、変更されることが可能である。制御コードは、チャネルによって再生されているメディアインスタンスを飛ばすこと、チャネルによって再生されている、または再生されたばかりのメディアインスタンスをリプレーすること、およびチャネルからあるメディアインスタンスを削除することの少なくとも1つに対応することが可能である。
【0135】
この場合も、他の場合と同様に、プログラミングされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの任意の適切な組合せ)の任意の適切な組合せが、そのような機能を可能にすることが可能である。さらに、これを実行するための命令が、任意の適切なコンピュータ可読記憶媒体上に格納されることが可能である。
【0136】
図24は、1つの例示的な実施形態における遠隔でシステムにアクセスするための例示的なプロセスを示す流れ図である。ステップS2402で、ユーザが、バーにローカルで収容されたジュークボックスとは異なるロケーションおよび/またはデバイスから、ジュークボックスシステムにログインする。好ましい実施形態では、ユーザは、Webブラウザを介してシステムにアクセスして、インターネットポータルへのアクセスを得る。しかし、例えば、移動デバイス(例えば、セル電話機、PDAなど)、遠隔コンピュータ上で実行されるべきスタンドアロンのアプリケーション、適切に構成されたジュークボックス、その他を介するなどの、システムにアクセスするための他の機構も可能であることが理解されよう。さらに、システムによって提供されるフィーチャおよび/またはサービスは、システムにアクセスするのに用いられる機構および/またはデバイスに依存することが可能であることが理解されよう。例えば、セル電話機を介して利用可能ではない一部のフィーチャが、パーソナルコンピュータ上のWebブラウザを使用する例示的な実施形態に利用可能である可能性があり、パーソナルコンピュータ上のWebブラウザを使用する例示的な実施形態に利用可能でない一部のフィーチャが、セル電話機を介して利用可能である可能性がある。この例に即して、ただし、やはり、限定的ではない例示的な目的で、パーソナルコンピュータ上のWebブラウザを使用する例示的な実施形態は、完全なフィーチャセットおよび/またはサービスセット(例えば、音楽ダウンロード、フォーラム、チャットルームへの参加など)へのアクセスを有することが可能であるものの、セル電話機を使用する例示的な実施形態は、音楽をダウンロードすること、およびテキストメッセージを受信することだけしかできないことが可能である。もちろん、様々なデバイスが、互いに、より結び付けられ、より強力になるにつれ、そのような区別は、もはや成立しなくなる可能性があることが理解されよう。
【0137】
ステップS2404は、ユーザが、既存のユーザとしてシステムによって認識されるかどうかを判定する。システムによって認識されないユーザは、好ましくは、ステップS2408におけるとおり、アカウントを作成するように促される。ユーザは、例えば、ユーザの名前、年齢、電子メールアドレスなどを供給するように要求されることが可能である。好ましくは、ユーザは、例えば、名前および/またはニックネーム、ユーザの年齢、ユーザのロケーション、および関連するイメージを含むプロファイルを作成することができる。これらのプロファイルは、システムの他のユーザによって閲覧可能であってもよい。一部の例示的な実施形態では、ユーザは、例えば、システムの一部のフィーチャに参加するのに先立って、登録し、かつ/またはプロファイルを作成するように要求されることが可能である。代替として、他の例示的な実施形態では、ユーザは、ユーザが、ユーザの情報、またはユーザの情報のいくつかの部分が、プライベートのままであることを要望することを指定することができる。アカウント情報を編集するための限定的でない例示的なスクリーンショットが、
図26Cに提供され、
図26Cの付随する説明は、後段で与えられる。ユーザが、ユーザのアカウントを作成した後、好ましくは、中央アカウントデータベースが、ステップS2410で更新される。他の例示的な実施形態では、中央アカウントデータベースは、保持されなくてもよく、アカウント情報は、例えば、ジュークボックス上、ユーザ自身のパーソナルコンピュータ上などの、別の場所に格納されることが可能である。
【0138】
ユーザが、ステップS2404で認識された場合、ユーザは、
図25および
図26Aに関連して、より詳細に説明されるステップS2406において、あるフィーチャおよび/またはサービスを選択することができる。一部の例示的な実施形態では、ユーザは、ユーザが契約するサービスによって限定されたシステムへのアクセスを有することが可能である。例えば、一部の例示的な実施形態において、ユーザは、パーソナルコンピュータからオンラインシステムへの無料で、無制限のアクセスを有することが可能であるが、PDAを介してサービスにアクセスするのに、割増料金を支払わなければならないことが可能である。このため、図示されていないステップにおいて、既存のユーザが、認識された場合でも、そのユーザが、許可されていない仕方でシステムにアクセスしようと試みた場合、そのユーザは、システムにアクセスすることを許されない。このフィーチャは、一部の例示的な実施形態では、システム、および/またはシステムの基礎をなすコード、曲などに不適切にアクセスしようと試みる、登録された、または未登録のユーザによる許可のないアクセスをブロックすることもできる。
【0139】
図25は、1つの例示的な実施形態によるシステムにおける非限定的なリストのサービスおよび/またはフィーチャの1つまたは複数を選択するための例示的なプロセスを示す流れ図である。以下に説明されるフィーチャおよび/またはサービスに加えて、そのようなフィーチャおよび/またはサービスと組み合わされた他のフィーチャおよび/またはサービスが、可能であり、本明細書で企図されている。
図25は、
図24に関連して前述したとおり、ステップS2406から始まる。好ましい実施形態では、以下に説明されるステップは、何らかの特定の順序で選択される必要はないことが理解されよう。例えば、ユーザは、他のユーザと通信する前に、音楽を検索しなくてもよい。また、以下に説明されるステップは、一部の例示的な実施形態は、単独で実行されても、組合せで実行されてもよいことが理解されよう。例えば、ユーザは、他のユーザと通信する前に、音楽を検索することを所望することが可能である。
【0140】
ステップS2502で、ユーザは、音楽を検索することができる。好ましくは、ユーザは、例えば、アーチスト、曲、アルバム、ジャンルなどの検索フィールドを単独で、または組合せで指定することができる。ある検索の結果を示す例示的なスクリーンショットが、
図26Eに提供され、後段で説明される。音楽を検索した後、ユーザは、次に、例えば、見つかった曲を再生リストに追加する、それらの曲を購入する、またはそれらの曲を他の人々に推奨することができる。例えば、通常の使用は、ユーザが、バーにおける気を引く曲を憶えているが、その曲が、ダミアンマーリー(Damien Marley)の最新アルバムからの「Zion」と関係があるレゲエの曲であったことだけしか憶えていないことを含む可能性がある。したがって、ユーザは、ステップS2502で、以下のパラメータを使用して検索することが可能である。すなわち、アーチスト、「Damien Marley」、曲、「Zion」、およびジャンル、「reggae」である。検索が実行された後、ユーザは、結果リストから「Road to Zion」を選択することができる。その曲を見つけた後、ユーザは、次回にユーザがバーを訪れた際、便利なように、その曲を再生リストに追加することができ、ユーザは、それらの曲を友人に推奨することができる。また、ユーザは、シングルを購入し、かつ/またはデジタルコピーをダウンロードすることもできる。特に大胆なユーザは、「Welcome to Jamrock」アルバム全体を購入することも可能である。
【0141】
ステップS2504で、ユーザは、ユーザの再生リストを管理することができる。ユーザが、どのように再生リストを管理することができるかを示す例示的なスクリーンショットが、
図26Dに提供され、後段で説明される。簡単に述べると、ユーザは、例えば、新たな再生リストを作成すること、既存の再生リストを削除すること、および/または既存の再生リストを編集することができる。好ましい実施形態では、ユーザは、例えば、友人または一般の人々と再生リストを共有することも可能であり、ユーザは、一般に利用可能な再生リストを検索することもできる。好ましくは、再生リストは、一意の名前(例えば、「Joe's All-Time Favorites」、「Ghetto Grooves」、「Maximum Chill-Out」など)を有し、好ましくは、再生リストは、その再生リストに関連する複数の曲を有する。再生リストは、1つの曲だけしか含まないことも可能であることが理解されよう。さらに、一部の実施形態では、ユーザ、専門のDJ、またはその他の人々が、再生リストを作成して、販売することも可能であり、ユーザは、システムを介して、そのような再生リストの代金を支払い、ダウンロードすることもできることが理解されよう。
【0142】
ユーザは、ステップS2506で音楽を購入することができる。1つの例示的な実施形態では、ユーザは、単一の曲、複数の曲、アルバム全体、または複数のアルバムを注文することができる。一部の例示的な実施形態では、ユーザは、ユーザの注文品を発送させることが可能であるのに対して、他の例示的な実施形態では、許可されたデジタルコピーが提供されることが可能である。さらに他の例示的な実施形態では、音楽を購入し、メディア再生デバイス(例えば、適切に構成されたPDA、セル電話機など)に、その音楽を直接にダウンロードすることができることが可能である。
【0143】
好ましくは、ユーザは、ステップS2508で、電子メールメッセージおよび/またはテキストメッセージを介して他の人々と通信することもできる。また、ステップS2508は、好ましくは、ユーザが、オンラインフォーラムおよびライブのチャットルームに参加することも可能にする。このステップを介して送信されるメッセージは、従来の電子メール受信ボックス、セル電話機などに配信されることが可能である。さらに、メッセージは、例えば、受信側ユーザが、最初にログインした際、メッセージが、送信された際、および/または受信された際などに、ジュークボックス上で表示されることが可能である。オンラインフォーラムおよびチャットルームは、例えば、ニュースグループ、NNTP(ネットワークニュース転送プロトコル)、Usenet、IRC(インターネットリレーチャット)などのプロトコルを使用しても、カスタムプロトコルを使用してもよいことが理解されよう。
【0144】
ときどき、所有経営者、またはシステムのマネージャは、コンテスト、プロモーション、または大安売りを開催することが可能である。ユーザは、ステップS2510を介して、そのような活動に参加することができる。例えば、所有経営者は、クーポンを印刷した誰もが、カバーチャージを回避することを許すことができる。別の例として、最良の再生リストの競争が存在することが可能である。これらの例示的なプロモーションは、単に例示を目的とし、他のコンテスト、プロモーション、大安売りなども可能であり得ることが理解されよう。
【0145】
ステップS2512で、ユーザは、そのユーザのプロファイルを編集することができる。前述の
図24からのステップS2408および後段の
図26Cの説明が、ユーザプロファイルに好ましくは、関連付けられる情報のタイプに関するさらなる詳細を提供する。ユーザは、ステップS2514においてシステムからログアウトすることができる。いくつかの例示的な実施形態において、ユーザは、事前定義された非活動期間の後、自動的にシステムからログアウトされてもよい。
【0146】
サンプルスクリーンショットを提供する
図26Aないし
図26Eは、例えば、単に例示を目的とする。これらの特定のフィールド、ボタン、グラフィックなど、およびこれらの位置は、限定することを意図するものではまったくない。それどころか、
図26Aないし
図26Eは、本発明の1つの好ましい実施形態だけを提示する。他の構成、および他の組合せも可能であり、それらの構成および組合せは、本明細書で企図されていることが理解されよう。また、ユーザは、いくつもの仕方で以下のスクリーンの間で移動することができ、「押す」という用語の使用は、1つのそのような実施形態を示すに過ぎないことも理解されよう。例えば、ユーザは、マウス、キーボード、タッチスクリーン、スタイラスペンなどを使用して、スクリーンの間で移動することができる。好ましくは、ユーザインターフェースは、限られた量の広告、または他の非中核の材料を有して、非常にスムーズであり、簡素化される。したがって、広告、調査などが、ユーザインターフェースを介してアクセス可能である場合、それらの広告、調査などは、ジュークボックス機能にリンクされ、かつ/またはそれらのリンクに結び付けられた特典にリンクされる。例えば、広告主が、広告主の広告の1つをクリックするユーザに、クレジット、無料の再生、競争へのエントリなどで報酬を与えることが可能である。同様に報酬は、調査に参加するユーザに与えられることが可能である。
図26Aは、1つの例示的な実施形態による、システムにユーザがログインする前に利用可能なフィーチャを示す例示的なスクリーンショットである。ユーザは、ユーザ名フィールド2600およびパスワードフィールド2602にそれぞれ、ユーザ名およびパスワードを入力し、次に、ログインボタン2604を押すことにより、システムにログインする。代替として、未登録のユーザは、登録ボタン2606を押すことにより、アカウントを作成してもよい。ナビゲーションボタン2608は、ユーザが、システムにおいて迅速に移動するのに役立つ。この例示的な実施形態において、ナビゲーションボタン2608には、ホームボタン、アバウトボタン、FAQボタン、Find a jukeボタンが含まれる。ホームボタンは、ユーザを導入スクリーンに戻す。アバウトボタンは、好ましくは、例えば、ヘルプドキュメンテーション、使用条件などを含む、システムについての情報を表示する。FAQボタンは、好ましくは、アバウトボタンによって与えられる情報を補足する情報を提供し、システム、ならびに関連するサービスおよびフィーチャについて最も頻繁に尋ねられる質問に関する情報を提供するようにカスタマイズされる。
【0147】
Find a jukeボタンは、好ましくは、ユーザが、ジュークボックスを有するロケーションを検索することを可能にする。ユーザは、例えば、ユーザが旅行している可能性があるある特定の都市における、あるアドレス近くのロケーション、特別なフィーチャ(例えば、ドリンクスペシャル、ゲストDJなど)を提供するロケーション、ユーザが好む音楽を再生する可能性が高いロケーション(例えば、ラインダンスのあるバーが、カントリーミュージックファンに適切である可能性があるといったように)などを検索することができる。また、ソーシャルネットワークが、郵便番号、学校(例えば、高校、単科大学、総合大学など)などに基づいて構築されることも可能である。好ましい実施形態では、ユーザが、ある特定のロケーションを見つけると、ユーザは、カスタム情報、例えば、道順、カスタム地図、営業時間、駐車受信側ホストなどを表示させることができる。多くのロケーションに配置されたジュークボックスが、好ましくは、システムに接続され、ユーザの再生リストに、好ましくは、システムがアクセスすることができるため、ユーザは、ユーザの嗜好に合う可能性が高い推奨を受信することができることが理解されよう。例えば、システムは、ある特定のタイプの音楽を好むことが知られている同一の町におけるある年齢のユーザに、ある特定のバーを示唆することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ジュークボックスは、ユーザらが、ある結び付きを形成することを推奨することができる。利用客(したがって、潜在的な「仲間」)の間の、これらの示唆される接続は、好ましくは、他のユーザらには必ずしも知られていないものの、ジュークボックスには知られている情報に基づくことが可能である。そのような情報は、例えば、よく訪れる会場、音楽の嗜好、年齢などを含むことが可能である。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、ユーザらは、必ずしも、ユーザらが、どこの出身かではなく、どこに行くかに基づいて結び付けられることが可能である。
【0148】
同様に、ジュークボックスロケータサービスが、提供されることが可能であり、そのサービスは、ジュークボックス上、Webページを介して、MyTouchTunes Webインターフェースおよび/またはジュークボックスインターフェースなどを介して存在することが可能である。例えば、ユーザは、アドレス、またはアドレスの一部分(例えば、都市、州、および/または郵便番号)を指定することができ、名前もしくはキーワードによって検索を行う、または特別に能力を与えられたジュークボックスを検索することができる。地図が、表示されて、マッチする各ロケーションが、ハイライトされることが可能である。さらなる情報が、所与のロケーションに関して表示されることが可能である。そのようなさらなる情報は、例えば、ロケーションの名前およびアドレス、および/またはロケーションについての他の任意の詳細を含むことが可能である。例えば、最も頻繁に再生される曲が、表示されることが可能であり、いくつかのプロモーションのオファー、紹介されるDJなどが表示されることも可能である。
【0149】
さらなる検索条件が、最初に、または検索を絞るように入力されることが可能である。そのようなさらなる検索条件は、ユーザの年齢、音楽の嗜好、選好されるテーマ(例えば、アイリッシュバー、カントリーラインダンスなど)などを含むことが可能である。代替として、ジュークボックスロケータサービスは、ユーザによって入力された基準だけを使用して基本検索を行ってもよく、次に、例えば、前述のさらなる検索情報などの、例えば、ユーザについて既に知られている情報に基づいて、推奨されるロケーションをハイライトしてもよい。
【0150】
図26Fは、ジュークボックスロケータサービスを使用した検索の結果を示す例示的なスクリーンショットである。
図26Fにおいて、検索基準は、検索ブロック2601の中に入力されることが可能である。検索は、例示的な検索基準2603a〜dを使用して制約されることが可能である。地域の地
図2605が、マッチするロケーション2607が、フラグを付けられて、またはそれ以外で区別されて、表示されることが可能である。ユーザは、フラグを選択することができる。この例では、フラグ2607'が、選択されると、選択されたロケーションに関係のある情報を含む情報ブロック2609が、表示される。前述したとおり、情報ブロック2609は、ロケーションに関係する前述の情報、または他の情報を提示することができる。
【0151】
ユーザは、検索フィールド2610の中に検索用語を入力することができる。さらに、ユーザは、検索パラメータリスト2612の中でリストアップされたカテゴリの1つにおいてだけ検索を行うことにより、ユーザの検索をさらに限定することができる。検索パラメータのフィールド2612は、単に例示を目的とし、例えば、年、人気度などの他のフィールドが、リストアップされるフィールドに加えて、またはそれらのフィールドの代わりに提示されてもよいことが理解されよう。ユーザは、検索ボタン2614を押すことにより、検索を行うことができる。ユーザは、代替として、検索フィールド2616に記入し、検索パラメータドロップダウンリスト2618の中の検索パラメータのリストから検索パラメータを選択することにより、検索を行ってもよい。検索の結果は、後段で説明される
図26Eに従って表示されることが可能である。
【0152】
限定的ではない例示的なジャンルリストが、ジャンルリスト2620の中で与えられる。他のジャンルが、ジャンルリスト2620の中で提示されることが可能であり、また、この例示的な実施形態では、さらなるジャンルに、ジャンルリスト2620の中の「More...」ボタンをクリックすることによってアクセスが行われることが可能であることも理解されよう。ある特定のジャンルを押したユーザが、そのジャンルに合わせられたコンテンツを受信することが可能である。例えば、「Alternative」のジャンルを押すことにより、最も人気のあるオールターナティブのアルバム、オールターナティブミュージックの議論を専門とするフォーラムのリストなどが提示されることが可能である。
【0153】
最も人気のあるアルバムリスト2622は、最も人気のあるアルバムと関係する情報を含み、好ましくは、アルバムカバー、アーチスト名、およびアルバムの名前を表示する。最も人気のあるアルバムリスト2622は、いくつもの仕方で生成されることが可能である。例えば、最も人気にあるアルバムリスト2622は、システムのユーザの選好、アルバム売上高に関する商業データ、ある特定の地理区分内のアルバム売上高などに基づくことが可能である。好ましくは、最も人気のあるアルバムリスト2622は、ジャンルリスト2620から選択されたジャンルに基づいて変更されることが可能である。
【0154】
ユーザは、通信方法2624からある特定の通信方法を選択することにより、通信固有のコンテンツにアクセスすることができる。この例示的な実施形態において、ユーザは、グループで、かつ/またはフォーラムにおいて通信することができる。グループおよび/またはフォーラムへの参加は、登録を要求することが可能であり、そのグループ、および/またはそのフォーラムは、公開またはプライベートであると指定されることが可能であることが理解されよう。好ましくは、グループは、近くのロケーションにおける、例えば、類似した関心を有するユーザを含む。例えば、いわゆる「デッドヘッズ(Dead Heads)」のためのグループが存在して、グレートフルデッドの来るべきツアーのために集合地点、交通手段などを「デッドヘッズ」が計画することができるようにすることが可能である。フォーラムは、好ましくは、より静的であるが、同様に機能して、ユーザ間のスレッド化されたメッセージを可能にしてもよい。
【0155】
ブレッドクラムトレール2626が、システムにおいて移動するための便利な仕方を提供する。具体的には、ブレッドクラムトレール2626は、あるページにアクセスする際にユーザがたどる経路の跡をたどる。ブレッドクラムトレール2626からのある特定のブレッドクラム部分を押すことにより、好ましくは、ユーザは、対応するロケーションに連れて行かれる。
【0156】
情報領域2628および情報領域2630は、さらなる情報をユーザに提供するようにカスタマイズされることが可能である。この例示的な実施形態において、情報領域2628は、特定のフィーチャ(この場合、カスタム再生リストを作成することと関係する)を使用する理由を示唆し、情報領域2630は、役に立つ助言(この場合、カスタム再生リストをどのように作成すべきかと関係する)を提供する。情報領域2628および情報領域2630は、例えば、ユーザ、アクセスの時刻、所与のページにユーザがアクセスした回数などに依存して、変更されることが可能であることが理解されよう。さらに、情報領域2628および2630は、例えば、広告、プロモーションなどの、システムの使用と関係のない様々な情報を含んでもよいことが理解されよう。
【0157】
図26Bは、1つの例示的な実施形態による、システムにユーザがログインした後に利用可能なフィーチャを示す例示的なスクリーンショットである。ユーザのプロファイル情報に基づき、ユーザ情報2632およびユーザアイコン2634が、表示されることが可能である。この例示的な実施形態では、ユーザ情報2632は、ユーザ名と、ロケーションとを含み、ユーザアイコン2634は、ベタの正方形である。さらなる情報、および/または代替の情報が、表示されることが可能であることが理解されるとともに、ユーザによって提供された情報だけが、表示されてもよいことも理解されよう。ユーザは、プロファイル編集ボタン2636を押すことにより、ユーザ情報2632およびユーザアイコン2634を含め、ユーザのプロファイルを編集することができる。ユーザは、ログアウトボタン2638を押すことにより、システムからログアウトすることができる。いくつかの例示的な実施形態において、ユーザは、事前定義された非活動期間の後、自動的にログアウトされてもよい。ユーザ再生リスト2640は、ユーザが作成した再生リスト、および/またはインポートした再生リストを表示する。ユーザ再生リスト2640は、ユーザが、再生リストをまったく作成していない、またはインポートしていない場合、空であることが理解されよう。好ましくは、例示的な実施形態は、再生リストのそれぞれに関してユーザによって指定された一意の名前を表示する。ユーザは、ユーザ再生リスト2640から1つまたは複数の特定の再生リストを展開して、その再生リストに関連する曲を示すことができる。
図26Bに示される例では、「Alternative」再生リストが、展開され、4つの曲2642が、「Alternative」再生リストに関連するものとして示されている。ユーザは、複数の再生リストを展開すること、および/またはリストが展開された後、リストを折りたたむことができることが理解されよう。
【0158】
好ましくは、システムは、少なくとも1つの推奨2644を表示する。推奨は、好ましくは、アルバムカバー、曲名、アーチスト情報、および以上に関連するキーワードを含む。推奨は、好ましくは、自動的に生成され、様々なデータに基づくことが可能である。推奨を生成するためのデータには、例えば、ユーザ人口統計データ(例えば、年齢、性別、人種など)、ユーザの再生リストの中の曲の数およびタイプ、システムを介してユーザが購入した曲、人気のある曲などが含まれることが可能である。好ましくは、システムは、ユーザが、追加ボタン2646を押すことにより、推奨される曲を再生リストに迅速に追加することを可能にする。
【0159】
図26Cは、ユーザが、どのようにアカウント情報を更新することが可能かを示す例示的なスクリーンショットである。統計ボックス2648が、一般に利用可能な基本情報を表示する。この例示的な実施形態では、この情報には、ユーザ名、本当の名前、性別、ロケーション、および年齢が含まれる。しかし、他の実施形態は、さらなる情報、および/または代替の情報を要求することが可能であることが理解されよう。また、ユーザは、一部の情報(例えば、本当の名前、年齢など)をプライベートに保つことを選択してもよいことも理解されよう。
【0160】
初期アカウントセットアップにおいて選択されたユーザ名が、ユーザ名フィールド2670として表示される。好ましくは、ユーザは、初期セットアップの後、ユーザ名フィールド2670を変更することができず、好ましくは、各ユーザ名は、固有である。ユーザは、電子メールアドレスフィールド2652の中に電子メールアドレスを入力することができる。好ましい実施形態では、システムは、重要な電子メール(例えば、契約条件情報、大安売りの知らせ、請求書など)を、この電子メールアドレスに送信する。本当の名前は、名前フィールド2654の中で指定されることが可能である。この例示的な実施形態は、名前フィールド2654を単一のフィールドとして示すが、複数のフィールド(例えば、ファーストネームおよびラストネームのための複数のフィールド、ファーストネーム、ミドルネーム、およびラストネームのための複数のフィールドなど)が、同一の情報を代わりにキャプチャしてもよいことが理解されよう。ユーザは、性別オプション2656から性別を選択することができる。
【0161】
ロケーションが、ロケーションフィールド2658の中で指定されることが可能である。この例示的な実施形態は、ロケーションフィールド2658を単一のフィールドとして示すが、代わりに複数のフィールド(例えば、都市および州のための複数のフィールド、都市、州、および郵便番号のための複数のフィールド、都市、郡、および国のための複数のフィールドなど)が、同一の情報、またはさらなる情報をキャプチャしてもよいことが理解されよう。生年月日が、生年月日フィールド2660の中で指定されることが可能である。この例示的な実施形態は、生年月日フィールド2660を3つのフィールドとして示すが、単一のフィールド、または異なる順序の複数のフィールド(例えば、月、日、および年のための1つのフィールド、月および年だけのための1つのフィールド、月、日、および年のための1つのフィールドなど)が、同一の情報、またはさらなる情報を代わりにキャプチャしてもよいことが理解されよう。ユーザは、自由な形式の経歴フィールド2662に個人情報、または他の情報を入力することができる。さらに、ユーザは、フォーラムシグネチャフィールド2662の中でシグネチャラインまたはタグラインを指定することができる。好ましくは、システムは、グループおよび/またはフォーラムへのユーザの投稿に、フォーラムシグネチャフィールド2662の内容を自動的に付加する。ユーザは、ピクチャフィールド2666の中にファイルロケーションを入力することにより、ピクチャまたはアイコンをアップロードすることができる。好ましくは、このピクチャは、ログイン時に、かつ/またはユーザが、メッセージをグループまたはフォーラムに投稿した際に、表示される。
【0162】
好ましい実施形態では、必須のフィールドは、例えば、アステリスク(
*)を付けられる、ハイライトされる、またはそれ以外で指定されることが可能である。他の実施形態において、ユーザは、例えば、クレジットカード情報、料金請求アドレス、および発送アドレスなどの購入情報をさらに格納することができる。この情報は、例えば、ユーザが、曲、アルバム、または他の商品を注文する、またはダウンロードすることを決定した場合、アカウントの借方に自動的に記入するのにも使用されることも可能であり、したがって、ユーザは、バーおよび/またはクラブなどにおいてジュークボックスを使用しながら、「今、再生し、後に支払う」こともできる。
【0163】
再生リストマネージャボタン2668が、
図26Dに関連して以下にさらに詳細に説明される、再生リストマネージャフォームへの迅速なアクセスを提供する。折りたたみ-展開ボタン2670が、この例示的な実施形態では、表示の左端に示される再生リスト情報を、ユーザが迅速に変更することを可能にする。推奨2672が、好ましくは、前述した仕方で生成され、1つまたは複数の推奨をクリックすることが、好ましくは、ユーザが、それらの推奨をユーザ自身の再生リストに迅速に、容易に関連付けることを可能にする。
【0164】
図26Dは、ユーザが、どのように再生リストを管理することが可能かを示す例示的なスクリーンショットである。この例示的な実施形態において、ユーザのカスタム再生リストが、水平に表示され(再生リストラベル2674として)、再生リストの様々な内容が、適切な見出しの下に表示される(再生リスト内容2676として)。もちろん、代替の構成も可能であることが理解されよう。好ましくは、各再生リストは、その再生リストに関連する固有の説明を有し、再生リストの中の各エントリは、再生リストの中の曲の数、曲の名前、およびアーチストを表示する。ユーザは、好ましくは、曲を再生リストに入れるように「ドラッグ」して、「ドロップ」すること、および/または再生リストから出すように「ドラッグ」して、「ドロップ」することにより、再生リストを編集することができる。ユーザは、検索機能を使用して、ある特定の曲を追加することができる。一部の実施形態では、所与の再生リストから曲のすべてを削除することにより、再生リストが空であることがユーザに通知されることになり、再生リストが削除されるべきかどうかがユーザに尋ねられる。
【0165】
ユーザは、新規再生リスト作成ボタン2678を押すことにより、新たな再生リストを作成することができる。好ましくは、ユーザは、新たな再生リストに関する一意の名前を入力するように促される。次に、ユーザは、前述した仕方で再生リストを編集することができる。また、ユーザは、共有ボタン2680を押すことにより、再生リストを共有することもできる。共有ボタン2680は、ユーザが、ユーザの再生リストを公開と指定して、他のユーザが、それらの再生リストの内容を取り出すことができるようにすることを可能にし、好ましくは、ユーザが、例えば、公開、プライベートなどのカテゴリに、選択された再生リストをドラッグアンドドロップすることを可能にする。これに相応して、ユーザは、他のユーザによって作成された、DJなどによって準備されたといったような再生リストを検索し、次に、その再生リストをコピーおよび/またはインポートすることができる。ユーザは、再生リスト削除ボタン2682を押して、再生リストのリスト2684を表示し、次に、再生リストのリスト2684から、削除されるべき再生リストを選択することにより、再生リストを削除することができる。
【0166】
図26Eは、音楽の例示的な検索の結果を示す例示的なスクリーンショットである。この例示的な実施形態において、仮定的なユーザが、「portis
*」を検索しており、ただし、アステリスク(
*)は、ワイルドカードを示す。好ましくは、検索結果は、アーチスト(アーチストリスト2686)、トラック/曲(トラック/曲リスト2688)、および/またはアルバム(アルバムリスト2690)によってグループ化される。好ましくは、グループ内の各結果は、その結果に関連付けられたランク2692を有することが可能である。このランクは、例えば、再生リストの中のアーチスト/トラック/アルバムを有するユーザの数、ビルボード(またはその他の)チャート上の現在の位置、過去の売上高などに基づくことが可能である。加えて、好ましい実施形態では、ユーザは、カテゴリ内の結果をアルファベット順に、または格付け順に並べ替えて、特定の結果を探し出すことを容易にすることができてもよい。ユーザの注意力持続時間が有限であるため、およびスペースの制約のため、検索の出力は、好ましくは、いくつかの(好ましくは、少なくとも5つの、かつ、好ましくは、10を超えない)結果に制限される一方で、モアボタン2694が、ユーザが、展開されたリストをブラウズすることを可能にする。
【0167】
図27は、移動デバイスに音楽をダウンロードするための例示的なシステムを示す。ユーザは、ジュークボックス2703にログインした後、ユーザが、ある曲、または複数の曲をダウンロードすることに関心があることを、移動デバイス2703を介して示す。多くのタイプの移動デバイス2702が、多くの異なる通信ネットワークを介してジュークボックス2703と通信することができることが理解されよう。例えば、適切に構成されたセル電話機が、セルネットワークのデータチャネルを介して通信することが可能であり、PDAが、標準のTCP/IPを介して通信することが可能であるといった具合である。ジュークボックス2703は、ネットワーク2704を介して通信して、音楽リポジトリ2706とインターフェースをとる。好ましくは、音楽リポジトリ2706は、広い範囲の潜在的なダウンロードを含む。いくつかの要求に関して、例えば、曲の複数の可能なバージョンが存在する場合(例えば、バンモリソンとジミーバフェットがともに、「Brown Eyed Girl」のバージョンを有するなど)、または確認目的で、ダウンロードを確認することが必要である可能性がある。音楽リポジトリ2706は、要求を受信した後、適切な曲(または複数の曲)を選択し、その曲を、ネットワーク2704を介して移動デバイス2702に送り返す。
【0168】
図27には反映されていないが、代替の実施形態は、適切な曲を別の指定されたデバイスに送信することができる。例えば、バーにおけるユーザが、ある曲を耳にして、その曲が、ユーザのホームコンピュータに送信されることを所望する可能性がある。車内のユーザらが、次回にユーザらがある特定のバーを訪れる際に、曲が利用可能であることを所望し、このため、例えば、曲が、遠隔ジュークボックスにダウンロードされることが可能である。一部の例示的な実施形態では、適切な曲2708が、適宜、異なる通信ネットワークを介して送信されることが可能である。
【0169】
ユーザは、ユーザが入力した料金請求情報に従って料金請求を受けることが可能である。例えば、ジュークボックスインターフェースを介して曲がダウンロードされるといつでも、格納されたクレジットカードに請求が行われることが可能である。別の例として、ユーザは、例えば、Pay-Palアカウントにリンクされた特別なジュークボックス特有のアカウントをセットアップすることができる。関連する態様において、ユーザは、ユーザのセル電話機(または他の適切なポータブルデバイス)を使用して、ジュークボックスとコードを交換することにより(例えば、SMSメッセージを介して)、メディアを購入する、ジュークボックスに登録することなどができる。例えば、ユーザはまず、ジュークボックスに対してユーザの身元を明らかにすることができる(例えば、ジュークボックス上で、または移動デバイスを介して遠隔でログインすることができる)。ユーザのセル電話番号(または、実施形態に応じて電子メールアドレスなど)に応じて、ユーザは、適切な情報を入力しなければならない可能性がある。SMS(または適宜、類似した)許可メッセージおよび/または許可コードが、ユーザに送信されることが可能である。すると、ユーザは、そのコードをジュークボックスに入力して、音楽を購入すること、個人用設定されたコンテンツを作成すること、認識されたユーザに利用可能なフィーチャにアクセスすることなどができる。また、この通信方法は、いくつかの例示的な実施形態において、ユーザが、音楽購入に関して、遠隔で事前検証すること、および/または事前支払いすることができるようにすることも可能である。
【0170】
図28は、音楽を取り出すための例示的なプロセスを示す流れ図である。ユーザは、ステップS2802におけるとおり、例えば、バー、クラブ、ラジオにおいて再生されている曲を聞く可能性がある。ユーザは、通常、曲を聞いた後、ステップS2804で、その曲を購入することを決定する。しかし、ユーザは、例えば、ユーザの友人が、その曲を推奨したため、ユーザが、ある特定のアーチストによる曲のすべてをダウンロードするためなどで、曲を聞かずに、その曲をダウンロードすることを選択する可能性があることが理解されよう。
【0171】
移動デバイスを使用して、ユーザは、ステップS2806で、ジュークボックスシステムにログインし、ステップS2808で、購入する曲を選択する。移動デバイスの使用は、迅速で便利な「衝動」買いを可能にする。一部の実施形態では、どの曲を購入するかの選択は、例えば、所与のロケーションにおいて現在、再生されている局、あるラジオ局で現在、再生されている曲、所与のロケーションにおいて再生されたばかりの局などを選択することにより、自動化されることも可能である。ユーザは、ステップS2810で、例えば、曲の代金をどのように支払うか、曲がダウンロードされるべきデバイスなどの購入パラメータを指定することができる。ステップS2812で、曲は、ジュークボックスインターフェースを介してユーザに配信される。曲は、例えば、ある特定のジュークボックス、ポータブルメディアデバイス、ラップトップ、ホームコンピュータなどの、他のデバイスに配信されてもよいことが理解されよう。
【0172】
図29は、ある特定のロケーション内からジュークボックスにアクセスする遠隔デバイスを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。ジュークボックス16が、ある特定のロケーション内、ある特定のバー内などに配置される。ユーザは、ジュークボックス16上で実行されているユーザインターフェース24を介して、ジュークボックス16にアクセスすることができる。しかし、ユーザは、ジュークボックス16に遠隔でアクセスすることもできる。このため、複数の移動デバイス26a〜26dが、特定のロケーション内に配置されているのが示されている。移動デバイス26a〜26dは、それぞれ、ラップトップ、PDA、セル電話機、およびその他のパーソナルデバイスであるが、他の適切に構成されたデバイスが使用されてもよいことが理解されよう。各移動デバイス26a〜26dは、それぞれ、無線送信機27a〜27dを備える。移動デバイス26a〜26dは、好ましくは、登録されたユーザが、ジュークボックスデバイスに有効にログオンし、例えば、カスタマイズされた再生リスト、個人用設定されたスクリーン、他の認識されたユーザからのメッセージなどの、特定のコンテンツにアクセスすることを可能にする。好ましくは、移動デバイス26a〜26dの1つによって(例えば、ユーザ設定、再生リストセットアップなどに)行われた変更は、移動デバイス26a〜26dのすべてによって反映される。例えば、ユーザが、ユーザインターフェース24を介して、ジュークボックス上で新たな再生リストを作成した、既存の再生リストを編集した、パスワードを変更したなどの場合、ユーザインターフェース26a〜26fが、その変更を反映する。
【0173】
移動デバイス26a〜26dは、外部ネットワークを介して、コミュニケータ25を有するジュークボックス16と通信することができる。移動デバイス26a〜26dは、LAN、無線インターネット、Bluetooth、または他の任意の適切な通信ネットワークを介して通信することが可能であることが理解されよう。
【0174】
好ましくは、認識されたユーザ情報の中央データベースが、保持され、ジュークボックスデバイス16、16a〜f、および遠隔デバイス26a〜dのそれぞれによってアクセス可能である。しかし、一部の例示的な実施形態では、認識されたユーザ情報のローカルデータベースが、デバイス上に保持されることが可能である。好ましくは、これらのデバイスは、例えば、インターネットなどの通信ネットワークを介して互いに通信する。しかし、例えば、LAN上の有線通信、無線通信などを介するなどの、他の通信方法も可能であることが理解されよう。
【0175】
図29A〜
図29Eは、ジュークボックスに遠隔でアクセスするさらなる、限定的ではない例示的な構成を提供する。これらの例示的な実施形態の他の変種、および組合せも可能であり、本明細書で企図されていることが理解されよう。
図29Aは、ある特定のロケーション内からジュークボックスにアクセスする遠隔デバイスを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。この例示的な実施形態では、ジュークボックス16、および複数の遠隔デバイスが、ある特定のロケーション内に配置される。ジュークボックス16は、ジュークボックスユーザが、例えば、選択を行うこと、プロファイルを作成すること、再生リストを編集することなどができるようにするユーザインターフェース24を含む。また、ジュークボックス16は、無線通信デバイス25も含む。遠隔デバイス26a〜26bは、それぞれの無線通信デバイス27a〜cを介してジュークボックス16と通信する。この例示的な実施形態では、遠隔デバイス27a〜cは、それぞれ、ラップトップ、PDA、およびセル電話機である。他の遠隔デバイスが、ジュークボックス16と通信してもよいことが理解されよう。また、このシステムによる遠隔デバイスは、その特定のロケーションの外部から、ジュークボックス16と動作上、通信することもでき、その範囲は、ジュークボックス16上、および遠隔デバイス27a〜c上のハードウェア、ならびにジュークボックス16と遠隔デバイス27a〜cが通信するプロトコルによって決まることも理解されよう。このため、例えば、802.11g接続を介した無線通信は、ユーザが、ロケーション内、ロケーションの外部に設置されたテーブル、およびその区域に隣接する周囲の他の地域からジュークボックス16にアクセスすることができるようにすることが可能である。
【0176】
遠隔デバイス26a〜cは、ユーザが、ジュークボックス16およびユーザインターフェース24に直接にアクセスする必要なしに、遠隔でジュークボックス16にログインすることを可能にする。このため、ユーザは、ユーザインターフェース24を直接に使用することなしに、例えば、曲を再生し、再生リストを編集し、他のジュークボックス関連の活動を実行することができる。遠隔デバイス27a〜cは、ユーザインターフェース24と同一であることも、異なることも可能な、デバイス27a〜c独自のユーザインターフェースを有してもよいことが理解されよう。ユーザプロファイル情報が、ジュークボックス16上にローカルで、遠隔サーバ(図示せず)上に、または遠隔デバイス27上に格納されることが可能である。好ましくは、遠隔デバイスによって行われた変更(例えば、ユーザプロファイル情報、再生リストコンテンツ、購入されたメディアなどへの)は、ジュークボックス16上、他の任意の関連する遠隔デバイス上、および/または他のジュークボックス上などで反映される。
【0177】
図29Bは、デジタルジュークボックスシステムにアクセスするある特定のロケーションの外部の遠隔デバイスを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。この例示的な実施形態では、ローカルサーバ22およびユーザインターフェース24を有するジュークボックス16が、ネットワーク14に接続される。
図29Aのジュークボックス16に直接に接続する遠隔デバイス26a〜26cとは異なり、これらの遠隔デバイス26a〜26cは、ネットワーク14にも接続される。このため、ユーザは、潜在的に広い地域にわたってジュークボックス16にログインすることができる。例えば、遠隔デバイス26a〜26cは、LAN、WAN、インターネット接続などを介してジュークボックス16に接続することができる。ユーザプロファイル情報が、ローカルサーバ22上に格納されることが可能である。この場合も、好ましくは、遠隔デバイスによって行われた変更(例えば、ユーザプロファイル情報、再生リストコンテンツ、購入されたメディアなどに)は、ジュークボックス16上、他の任意の関連する遠隔デバイス上、および/または他のジュークボックス上などで反映される。
【0178】
図29Cは、デジタルジュークボックスシステムにアクセスするある特定のロケーションの外部の遠隔デバイスを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムの別のブロック図である。
図29Cは、複数の遠隔デバイス26a〜26cが、ネットワーク14を介してジュークボックス16に接続されているという点で、
図29Bと同様である。しかし、
図29Cは、ネットワーク14に接続されたデータベース29を含む。データベース29は、例えば、ユーザプロファイル情報、ユーザの再生リスト定義などを格納することができる。この構成は、ネットワーク14に接続された複数のジュークボックスがすべて、常に利用できるわけではない可能性がある個々のジュークボックス、または個々の遠隔デバイスと接触することなしに、中央データベース29にアクセスすることができるため、一部の例示的な実施形態において有利である可能性がある。
【0179】
図29Dは、第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスするある特定のロケーションの外部の別のデジタルジュークボックスシステムを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。この例示的な実施形態では、ローカルサーバ22aおよびユーザインターフェース24aを有するジュークボックス16aが、第1のロケーション内に配置され、ローカルサーバ22bおよびユーザインターフェース24bを有するジュークボックス16bが、第2のロケーション内に配置される。これらのロケーションは、単一のバー内の異なる部屋、2つの別々の施設などであってもよいことが理解されよう。ジュークボックス16aとジュークボックス16bはともに、ネットワーク14を介して接続される。ユーザプロファイル情報が、ローカルサーバ22aと22bのいずれか、または両方において格納されることが可能である。一部の例示的な実施形態では、ユーザプロファイル情報が、1つのローカルサーバ上だけに格納される場合、1つのジュークボックスにログインしているユーザは、好ましくは、他方のローカルサーバ上に格納された情報にアクセスすることができる。他の例示的な実施形態では、ユーザプロファイル情報が、両方のローカルサーバ上に格納される場合、好ましくは、1つのジュークボックス上で行われたあらゆる変更が、その他のジュークボックス上で反映される。さらに他の例示的な実施形態では、ユーザプロファイル情報は、ユーザが、第2のジュークボックスにアクセスした場合に限って、第1のジュークボックスから取り出され、第2のジュークボックスに格納されることが可能である。これらの構成は、ユーザが、ユーザの情報にアクセスしない地域にユーザ情報を配布しないため、有利である。例えば、ワシントンからロサンジェルスにビジネスで旅行するユーザが、ロサンジェルスにおけるジュークボックスにログインすることによって、ワシントンで作成された、そのユーザの特定の情報にアクセスすることができるが、その仮定的なユーザは、モントリオールにおけるジュークボックスにはログインしていないので、モントリオールにおけるジュークボックスは、必ずしも、そのユーザの情報をローカルで格納していない。
【0180】
図29Eは、第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスするある特定のロケーションの外部の別のデジタルジュークボックスシステムを有する改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムの別のブロック図である。
図29Eは、ジュークボックス16aが、ネットワーク14を介してジュークボックス16bに接続されているという点で、
図29Dと同様である。しかし、
図29Eは、ネットワーク14に接続されたデータベース29を含む。データベース29は、例えば、ユーザプロファイル情報、ユーザの再生リスト定義などを格納することができる。この構成は、ネットワーク14に接続された複数のジュークボックスがすべて、常に利用できるわけではない可能性がある個々のジュークボックス、または個々の遠隔デバイスと接触することなしに、中央データベース29にアクセスすることができるため、一部の例示的な実施形態において有利である可能性がある。複数のジュークボックスが、ネットワーク14を介して接続されてもよいことが理解されよう。
図30は、ユーザが、「検証されたユーザ」になることによってユーザのステータスを変更することができる1つの仕方を示す例示的な流れ図である。ステップS3002で、潜在的なユーザが、ジュークボックスアカウントを作成して、登録されたユーザとなる。前述したとおり、潜在的なユーザは、あるロケーションにおけるジュークボックス上で、または、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、移動デバイスなどを使用することによってジュークボックスに遠隔でアクセスすることにより、アカウントを作成することができる。検証されたユーザのための集まりに予期せずに、または気の向くままに舞い込んだ潜在的なユーザが、ほとんど、またはまったく事前の計画なしに、即時に検証されたユーザになり、ユーザのアカウントを作成することを所望する可能性もあることが理解されよう。登録されたユーザが、ステップS3004で、集まり、特別イベントなどの通知を受け取る。そのような通知は、電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージ、登録されたユーザがジュークボックスにローカルでログオンした際に表示されるメッセージなどを介して送られることが可能である。いくつかの好ましい実施形態では、登録されたユーザは、それらのユーザが、事前定義された資格を満たす場合に限って、集まりについて知らせを受ける。例えば、ニューヨーク市の行政区に住んでいるすべての登録されたユーザが、マンハッタンにおける集まりの通知を受け取ることが可能であるが、デモインにおける登録されたユーザは、受け取らないことが可能である。別の例として、メタルミュージックを好むことを指定したユーザは、ゴーゴーの集まりの通知を受け取らないことが可能である。
【0181】
登録されたユーザは、集まりに関する通知を受け取った後、ステップS3006におけるとおり、そのイベントに参加することができる。このステップには、バー、イベント、社交行事などに出席することがかかわることが可能である。ステップS3008で、登録されたユーザは、検証されたユーザになる。このステップは、ユーザが、集まりの最中にジュークボックスにログオンすることを要求することが可能である。代替として、登録されたユーザは、後にジュークボックスに(ローカルで、または遠隔で)入力して、ユーザのステータスを検証済みに変更するバウチャー、コードなどを受け取ることが可能である。いくつかの他の実施形態では、登録されたユーザは、ユーザの名刺を出して、リストに署名して、またはそれ以外でユーザの出席を示して、ユーザのステータスを変更してもらうことができる。このため、ステップS3010において、ユーザは、検証されたステータスに基づき、特権を与えられること、アクセス権を変更させることなどが可能である。例えば、検証されたユーザは、検証されたユーザだけのための、いくつかのグループ/議論フォーラムへのアクセスを得ることが可能である。また、検証されたユーザは、いくつかの例示的な実施形態において、管理されていないポスティングを行うこともできる。他のいくつかの例示的な実施形態では、検証されたユーザは、他のユーザに利用可能でない特別なプロモーションにアクセスすることができることが可能である。1つのそのような特別のプロモーションは、登録されたユーザの移動電話機にメッセージ(例えば、SMSメッセージ、電子メールメッセージ、ピクチャメッセージなど)を送信する能力を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、1つまたは複数の無料クレジットのためのクーポンが、登録されたユーザに送信されることが可能である。このクーポン自体、多くの形態があることが可能である。例えば、あるロケーションにおける認定された個人(例えば、バーマネージャ、所有経営者)に示されるべき単純なメッセージが、提供されることが可能である。また、このクーポンには、例えば、無料クレジットが、誤って与えられる可能性を低くするのに役立つように、特別な有効性確認コードが含まれることも可能である。有効性確認コードは、認定された個人に示されることが可能であり、あるいはジュークボックスに直接に入力されることが可能である。このコードは、ジュークボックス上に配置された、またはジュークボックスから遠隔のコードのデータベースに照らして、有効性確認されることが可能である。このデータベースは、クーポンが読み取られた後、更新されることが可能である(例えば、同一のクーポンのさらなる使用を防止するように、そのクーポンの有効性が、取り消されてもよい)。代替として、またはさらに、このコードは、データベースが、調べられなくてもよいように、自己検査可能なフォーマットに従って作成されてもよい(例えば、コード自体が、何気ない観察者によって容易に特定可能であっても、そうでなくてもよい事前定義されたフォーマットに従って、クレジット数および/またはさらなる情報で符号化されてもよい)。
【0182】
また、有効性確認コードは、そのクーポンが、ある特定のロケーションまたはロケーションのグループに関してだけ有効であることを示すロケーションコードを含むことも可能である。例として、単一の個人によって所有されるすべてのロケーションにおけるすべてのジュークボックス上における再生のためのクーポンが、提供されることが可能である。同様に、有効性確認コードは、例えば、クーポンの受取人が、そのクーポンを引き換えなければならない期限の日数または絶対的日付および/または時刻などの、時間期限コードを含むことも可能である。例えば、そのコードは、1週間以内、ある曜日に限ってなどの使用に有効であることが可能である。
【0183】
単純なメッセージおよび/または有効性確認コードとは別に、またはそれに加えて、クーポンは、適切なハードウェアを使用してマネージャおよび/またはジュークボックスによってスキャンされることが可能なバーコードの形態で提供されてもよい。クーポンは、例えば、通常の郵便、電子メールなどを介して、テキストメッセージとして届けられてもよい。いくつかの例示的な場合では、クーポンは、バーコードを含むか、別の形態であるかにかかわらず、あるロケーションにおける引き換えのためにクーポンを印刷することが必要である可能性があるのに対して、いくつかの他の例示的な場合では、単に、クーポンを受信した移動デバイスを持ち運ぶことができることが可能である。
【0184】
このように、例示的な実施形態は、デジタルダウンロードジュークボックスのユーザにクーポンを届けるシステムおよび/または方法を提供する。有効性確認コードが、作成される。この有効性確認コードに関連するのが、ユーザのためのある数の無料クレジットである。特定の数が、有効性確認コードの中に含められる必要はなく、つまり、例えば、クーポンの存在自体が、所定の数のクレジット(例えば、1クレジット、5クレジット、10クレジットなど)に値してもよいことに留意されたい。有効性確認コードは、クーポンに含められる。有効性確認コードは、ユーザに伝送される。
【0185】
有効性確認コードに含められるのが、ユーザが、クーポンを引き換えることができる少なくとも1つのロケーション、および/またはユーザが、クーポンを引き換えることができる時間に対する制限であることが可能である。有効性確認コードは、符号化された英数字シーケンスおよび/またはバーコードを含んでもよい。また、クーポンフィーチャは、ジュークボックス施設によって提供される食べ物、飲み物、および/または他の製品/サービスに対する割引を提供するクーポンのために使用されることも可能である。
【0186】
いくつかの例示的な実施形態において、有効性確認コードは、クーポンから得られることが可能である。次に、有効性確認コードが、有効であるかどうかが判定されることが可能である。有効性確認コードが、有効である場合、ある数のクレジットが、有効性確認コードに関連付けられた無料クレジットの数に従ってユーザに提供される。有効性確認コードは、バーコードスキャナを介してジュークボックスによって獲得されることが可能であり、かつ/またはユーザが、ジュークボックスに提供されるユーザインターフェースを介して、有効性確認コードをジュークボックスに入力しなければならないことが可能である。代替として、またはさらに、ジュークボックスの認定されたユーザ(例えば、マネージャ、所有経営者など)が、無料クレジットを利用客に提供してもよい。
【0187】
この場合も、他の場合と同様に、プログラミングされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの任意の適切な組合せ)の任意の適切な組合せが、そのような機能を可能にすることが可能である。さらに、これを実行するための命令が、任意の適切なコンピュータ可読記憶媒体上に格納されることが可能である。
【0188】
図31は、登録されたユーザが、潜在的なユーザを照会することに関してクレジットをどのように受け取ることができるかを示す例示的な流れ図である。ステップS3102で、ユーザが、ジュークボックスに(ローカルで、または遠隔で)ログオンする。ステップS3104で、ユーザが、潜在的な将来のユーザのために、いくらかの連絡先情報を指定する。ステップS3104は、ユーザが、新たなアカウントを作成した際、登録されたユーザが、あるフォームにアクセスした際などに、アクセスされてもよいことが理解されよう。また、連絡先情報は、適宜、例えば、電子メール、テキストメッセージ、従来の郵便などを送るのに使用されてもよいことも理解されよう。ステップS3106で、招待が、提供された連絡先情報を使用してジュークボックスによって、潜在的な将来のユーザに送信される。最後に、ステップS3108で、照会する側のユーザが、クレジットを受け取る。いくつかの例示的な実施形態では、クレジットは、照会されたユーザの数に基づいて与えられることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、クレジットは、ボーナス(例えば、10名、25名、および/または50名の照会されたユーザが、登録されたユーザになると、ボーナスが与えられることが可能である)を含むことが可能な式(例えば、照会され、かつ/または登録された5名のユーザごとに1クレジット)に基づいて与えられることが可能である。
【0189】
図32は、登録されたユーザが、公開再生リストを作成することに関してクレジットをどのように受け取ることができるかを示す例示的な流れ図である。ステップS3202で、ユーザが、ローカルで、または遠隔でジュークボックスにログオンする。ステップS3204で、ユーザが、公開再生リストを作成する。前述したとおり、ユーザは、いくつかのメディアインスタンスを再生リストに関連付け、好ましくは、再生リスト全体に説明的な名前を与える。ユーザは、例えば、ドラッグアンドドロップフィーチャ、検索フィーチャなどを含め、前述した方法のいずれかを使用して、再生リストを作成してもよいことが理解されよう。いくつかの例示的な実施形態では、再生リストを公開と指定することが必要である可能性がある。
【0190】
ステップ3206で、ジュークボックスユーザは、ユーザの通常のジュークボックス活動の一環として、公開再生リストおよび曲にアクセスすることができる。ジュークボックスは、特に、アクセスされた曲および再生リストに関して、ユーザ活動を観察する。いくつかの例示的な実施形態では、ジュークボックスは、アクセスされた曲および再生リストと関係するカウント、パーセンテージなどを保持する。ジュークボックスは、ステップS3210で、他のユーザのアクセス数に基づき、ユーザに報酬を与える。例えば、ユーザは、ユーザの再生リストが、あらゆる再生リストの中で最もよくアクセスされている場合、ある閾値回数を超えてアクセスされている場合、事前定義されたカテゴリの中の他の再生リストより多くアクセスされている場合などに、報酬を与えられることが可能である。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザは、ユーザの再生リストの内容に基づいて報酬を与えられることが可能である。例えば、ユーザは、ユーザの再生リストが、ジュークボックスによる判定により、事前定義された数および/または割合の最も人気のある曲を含むかどうかに基づいて、報酬を与えられることが可能である。ユーザは、いくつもの仕方で報酬を与えられることが可能であることが理解されよう。例えば、ユーザに報酬が与えられることが可能な1つの明らかな仕方は、ジュークボックス上のさらなる再生のためのクレジットをユーザに与えることによってである。また、ユーザは、いくつかのプロモーション、大安売りなどに参加させられることにより、報酬を与えられることも可能である。より一般的には、認識されたユーザは、任意のジュークボックス関連の活動を行うことに関して(例えば、実際のジュークボックス上で、Webインターフェースを介してなど)、報酬ポイントを得ることができる。例えば、認識されたユーザは、ユーザが、ログオンする、メッセージを送信する、再生リストを共有するなどのたびに、ポイントを獲得してもよい。報酬ポイントは、例えば、ジュークボックス上の再生を購入するように引き換えられることが可能である。代替として、ポイントは、認識されたユーザによるジュークボックスのさらなる使用を促進するよう、特別な商品と引き換えられてもよい。
【0191】
オプションとして、ユーザは、ジュークボックス上で、かつ/または他の任意のジュークボックスによって仲介される環境において、ユーザを表すアバターを選択することができ、ユーザのアバターは、例えば、ピクチャとして、動くアニメーションとして、キャラクタとして、またはユーザを識別するのに適した他の任意の仕方で、グラフィックで表されることが可能である。アバターは、登録されたユーザに身体的に似ていても、似ていなくてもよい。
【0192】
一例において、ジュークボックスを操作する個人が、ジュークボックスからローカル再生リストオプションを選択すると、ジュークボックス上の登録された各ユーザに関する再生リストが、利用可能にされることが可能である。この例は、登録されたユーザがアバターによって表された「Local Playlists」スクリーンの例示的なスクリーンショットである、
図33に示される。登録されたユーザの名前、ニックネーム、または他の識別マーク3302a〜eの隣にあるのが、その特定のユーザのアバター3304a〜eである。これは、例えば、多くの利用客が知っている、または認識する可能性があるバーの常連客を示すことによって、ジュークボックスのさらなるカスタマイズおよび個人用設定をもたらし、偶然のジュークボックス利用客が、カスタム再生リストを作成することにより積極的になるように促すといったようなことが可能である。ユーザが、登録されたユーザに関連付けられ、アバターによって表されるローカル再生リストのグループを選択した後、そのユーザの再生リストが、表示されることが可能である。ジュークボックスを操作するユーザは、次に、アバターによって表されるユーザに関連付けられた個々の再生リストを選択することができる。選択されると、再生リストの内容(例えば、1つまたは複数の曲)が、ユーザのアバター、再生リストの名前、および再生に要求される再生回数と一緒に、表示されることが可能である。
【0193】
再生リスト、または再生リストの一部分が、ユーザによって再生のために選択された場合、「now playing」スクリーンの例示的なスクリーンショットである、
図34に示された、now playingスクリーンが、表示されることが可能である。このスクリーンは、アバター3304a、登録されたユーザの名前3402、再生リストの名前3404などを表示することが可能である。さらに、登録されたユーザに成り代わって、前置きのオーディオまたはビデオが、曲を紹介するのに、曲の間で遷移するのに、および/または再生リストを終了するのに再生されてもよい。例えば、アバター自体が、アニメ化されてもよい。アバターが、ピクチャである場合、スライドショーが、イメージがアニメ化されて見えるようにすることが可能であり、あるいは様々なイメージが、口の上に重ね合わされて、アバターが話している、または歌っているように見えるようにすることが可能である。アバターが、アニメ化されたキャラクタである場合、同一の、または類似した機能が、提供されることが可能である。例えば、アバターは、例えば、カスタムアニメーション、逆運動学技術などを使用して、音楽に合わせて歌い、かつ/または踊ってもよい(例えば、アバターは、登録されたユーザによってプログラミングされるとおり、またはジュークボックスによって自動的に生成されて、ヘビーメタルミュージックにヘッドバンギングし、カントリーミュージックに、他の現実の、またはシミュレートされたアバターと一緒にラインダンスしてもよい)。これらのフィーチャ、および/またはその他のフィーチャは、任意の適切なアバターアクションプログラミングされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェアなどの任意の適切な組合せを含むジュークボックス上、または遠隔ジュークボックスインターフェース上の、あるいは、そのようなジュークボックスまたはインターフェースによってアクセス可能なプロセッサ)によって可能にされてもよい。一般に、アバターアクションプログラミングされた論理回路は、メディアインスタンスが再生される前、再生されている間、および/または再生された後に、アバターに、そのメディアインスタンスに反応させることができる。
【0194】
これらのフィーチャおよび/または類似したフィーチャは、登録されたユーザが、コンテンツ(例えば、ビデオコンテンツおよび/またはオーディオコンテンツ)をジュークボックスおよび/またはジュークボックス配信ネットワークにアップロードすることができるようにすることにより、提供されることが可能である。例えば、ピクチャ、オーディオファイル、映画などが、単一のジュークボックスによってキャプチャされ、かつ/またはそのジュークボックスに格納され、そのジュークボックス上の登録されたユーザに関連付けられることが可能であり、あるいは複数のジュークボックスが利用できるように、中央ロケーションに格納されることが可能である。
【0195】
これらのフィーチャ、および/または類似したフィーチャは、登録されたユーザが、ユーザのアバターに、どこからでもアクセスすることができるように、ネットワーク化されたジュークボックス環境において提供されてもよいことが理解されよう。これは、例えば、ユーザが、後に訪れる可能性がある故郷、大学、および/または他の場所に、例えば、帰るように旅行する際に、役立つ可能性がある。このようにして、アバターは、登録されたユーザをかつて知っていた、他の利用客に馴染みがあってもよい。また、これは、ユーザ自身の音楽ライブラリへのアクセスをやはり有するなどしながら、創造的である(例えば、新たな友人をつくる)こと、または自身を紹介する(例えば、紹介のオーディオクリップおよび/またはビデオクリップを介して)ことを所望する、絶えず動いている登録されたユーザにも役立つ可能性がある。
【0196】
アバター、およびアバターによって提示されるメディアは、ジュークボックスに適用されるローカルフィルタに準拠するように強制されることが可能である。例えば、再生リストは、ロケーションが、ラップを許さない場合、選別されてもよく、事前記録されたメッセージが、露骨な言葉に関して編集されてもよく、不適切なピクチャが、変更されてもよいといった具合である。
【0197】
MyTouchTunesサービスに関連して前述したとおり、適切に構成されたジュークボックスは、趣味のコミュニティ(例えば、特定の主題を中心に組織された)、空想のコミュニティ(例えば、ゲーム、創造的環境などを中心とする)、および/または関係のコミュニティ(例えば、オンライン会議スペース)を含め、様々な仮想コミュニティとのユーザの結び付きを容易にすることが可能である。したがって、ジュークボックスは、直接に、またはオンラインポータルを介して、電子メーリングリスト、オンラインチャットルーム、掲示板、メッセージボード、議論グループ、インターネットフォーラム、または類似物、ブログ、インスタントメッセージングサービス、ポッドキャスト、テキストメッセージングサービス、ファイル共有(例えば、P2Pファイル共有)、MUD(マルチユーザダンジョン)などの1つまたは複数を提供することができる。新たなジュークボックス中心の仮想コミュニティと結び付き、そのようなコミュニティを確立することにより、新たな利用客を引き寄せ、既存の利用客のさらなる関心を発展させることができる可能性がある。実際、メンバについての情報を収集すること(および広告および取引の申し出を適切な対象に向けること)、ベンダをコミュニティに引き付けて、メンバを引き寄せ、消費を促進すること、メンバをコミュニティに引き付け、メンバベースのコンテンツを生成すること、および/またはユーザ間対話を促進して、コミュニティへのユーザの忠誠を構築することにより、仮想コミュニティにおいて、また仮想コミュニティを介して、より高い利益を実現することができることが可能である。
【0198】
前述したアバターは、ジュークボックスによって仲介される仮想コミュニティに関連して使用されることが可能である。例えば、アバターは、ユーザが、コミュニティ内で行うすべてのアクション(例えば、ブログを書くこと、掲示板に投稿すること、メッセージを送信することなど)に関連付けられることが可能である。さらに、アバターは、ユーザが、ユーザ独自のメディアを作成して、共有することを始めるにつれ、より興味深くなることが可能である。ユーザは、アバターが、そのメディアに仮想的に「付加」されて、または関連付けられて、音楽をアップロードすることができる(例えば、標準の使用許諾契約に準拠して)。ジュークボックスによって仲介されるネットワークは、Webサイト、P2Pファイル共有エンジン、および/またはジュークボックスへの音楽の配信を追跡することもできる。印税が、ユーザのアバターを介して追跡され、ユーザに戻されることが可能である。さらに、ユーザのタイプに基づき、異なる料金/印税構造が、提供されてもよい。例えば、独立のアーチストに関して、多額の料金と小額の印税は、適切でない可能性があるのに対して、大手のレコード会社に関連するアーチストは、そのような直接の費用および間接の費用を負担する能力がより高い可能性がある。管理を容易にするため、曲が、著作権遵守に関して調べられることが可能であり、この認定プロセスは、自動的に実行されても(例えば、デジタル透かしの存在を調べる、知られている曲の集積との比較)、(例えば、中央分散ネットワークの認定されたユーザ、利用客、運用者、従業員などによって)手作業で実行されてもよい。コンテンツがアップされ、かつ/または契約に同意が行われる際、アバターが、著作権契約および/または使用許諾契約に付加される許容可能な形態のデジタル署名であることが可能である。また、アバターは、タグ付きの曲などの実際の再生中に、アルバムアートとして表示されてもよい。
【0199】
運用者によって使用されることが可能な前述したツールキットに加え、運用者、認定されたユーザ、および/または所有経営者は、構成ダッシュボードを利用して、ジュークボックスを運用すること、管理すること、更新すること、および/または、それ以外で制御することもできる。実際、1つまたは複数のジュークボックスを管理する運用者は、ジュークボックスに提供される診断フィーチャおよび/または管理フィーチャに遠隔でアクセスすることにより、時間および/または金を節約することができる。いくつかの例示的な実施形態において、運用者は、例えば、コンピュータ、ハンドヘルドデバイス、または他の適切なデバイスを使用して、ダッシュボードの管理モジュールおよび/または診断モジュールにアクセスして、独自の(例えば、Webベースの)インターフェースを介して、通知を受け取り、かつ/またはジュークボックスのステータスを調べることができることが可能である。通信は、双方向であって、運用者が、管理フィーチャおよび/または警報および/または通知に関して、関心対象のジュークボックスに直接に命令すること、および/または問い合わせることができるようにしてもよい。後段で説明されるフィーチャは、単独で使用されて、または様々な組合せで使用されて、運用者、認定されたユーザ、および/または所有経営者が、配慮を必要とする特定のジュークボックスに注目することを可能にして、稼動時間、信頼性、およびジュークボックスの全体的な魅力を高めることもしながら、時間および金を節約することが可能である。そのようなフィーチャに関して、各ジュークボックスは、運用者が関心のある情報を収集し、かつ/または観察して、場合により、この情報を運用者に事前対応的に送信してもよい。通知機構は、所定の閾値を超えると、メッセージを(例えば、電子メール、SMS、または他の適切なフォーマットを介して)運用者に自動的に送信してもよい。これらの所定の閾値は、運用者によって設定されること、事前構成されることなどが可能である。
【0200】
診断および/または警報には、例えば、請求書拒否レート(例えば、パーセンテージおよび/または回数の点で)、スタックにおける請求書の数、再起動の回数、温度(例えば、ハードドライブ、CPU、システム、エンクロージャなど)などが含まれることが可能である。さらに、そのような警報/通知は、所定の時刻に送信されるように設定されることが可能である。例えば、CPU温度が、指定された時間にわたってある閾値を超えた場合、再起動の回数が、指定された時間内にある閾値を超えた場合などに、通知が送信されることが可能である。
【0201】
そのような診断技術は、ジュークボックスから遠隔に位置する運用者に提供されることが可能であるとともに、ジュークボックスにおいて直接に提供されることも可能であることが理解されよう。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、第1のジュークボックスの診断モジュールを使用して、第1のジュークボックスから遠隔に配置された第2のジュークボックスの診断モジュールが遠隔で調べられることが可能である。
【0202】
図35〜
図37は、診断警報が、どのように構成されることが可能であるかを示す例示的なスクリーンショットである。特に、
図35は、警報選好を設定するための例示的なスクリーンショットである。
図35では、警報が送信されることが可能な電子メールアドレスが、ブロック3502で指定される。ドロップダウンボックス3504から曜日を選択することにより、毎週のレポートが、指定されることが可能であり、ドロップダウンボックス3506によって指定される時刻に、毎日のレポートが、同様に送信されることが可能である。例示的なスクリーンショットの一番下の部分は、様々な試験、および電子メールが送信されるべき頻度をリストアップする。例えば、ドロップダウンボックス3508からの選択により、ハードディスク温度警報が、決して送信されるべきでないか、即時に毎日、送信されるべきか、毎週、送信されるべきかが指定されることが可能である。他の警報が、例えば、ドロップダウンボックス3510、3512(これらのボックス3510、3512は、展開されたドロップダウンボックス3508によって部分的にブロックされる)を設定することにより、同一の間隔で、または異なる間隔で送信されることが可能である。もちろん、他の間隔が、指定されてもよく、他の試験が、観察されてもよく、他のアドレスまたは通知手段(例えば、SMSメッセージ、インスタントメッセージなど)が、使用されてもよいことが理解されよう。
【0203】
図36は、警報閾値を設定するための例示的なスクリーンショットである。
図36の左側は、観察されるべき特定の統計(例えば、請求書拒否レート、請求書スタッカ充填レート、再起動の回数など)を示すのに対して、右側は、閾値が指定されることを可能にする。閾値は、必要に応じて、絶対数および/またはパーセントとして設定されることが可能である。他の試験が、観察されてもよく、任意の適切な閾値が、指定されてもよいことが理解されよう。さらに、まったく閾値を示さないことを使用して、ある特定の試験に関して警報が生成されるのが回避されることも可能である。
図37は、様々な試験のステータスを示す例示的なスクリーンショットである。
図37において、スクリーンの左側は、特定の試験をリストアップするのに対して、スクリーンの右側は、その試験のステータスを示す。試験は、オプションとして、便宜のために分類されてもよい(例えば、温度、料金収集、ソフトウェア動作など)。
図37に示されるとおり、ステータスは、色によって示されてもよい(例えば、緑が、まったく問題がないこと、または許容可能な範囲内の動作を表すことが可能であり、黄が、何らかの懸念材料を表すことが可能であり、赤が、問題の発生または切迫を表すことが可能である)。もちろん、色で識別するスキームの代わりに、他の標識が、使用されてもよい(例えば、数値システムまたはパーセンテージシステムなど)。
【0204】
また、拡張されたスケジューリングモジュールが、ジュークボックスに提供されることが可能である。このモジュールは、運用者および/または他の認定されたジュークボックスユーザが、単一のイベント、および/または繰り返すイベントをスケジュールすることができるようにすることが可能である。例えば、バーオーナーが、変形、音楽フィルタ、および/またはバックグラウンドミュージックをスケジュールすることができる。イベントの繰り返しは、毎週、毎月、毎年などであることが可能である。例えば、バックグラウンドミュージックが、バンチ中に再生されることが可能であり、音楽フィルタが、午後および夕方中に適用されることが可能であり、無制限の再生リストが、夜に提供されることが可能である。別の例として、ジュークボックスが、80年代音楽の夜、ヒップホップ音楽の夜、カントリーラインダンスの夜、ディスコの夜などに適応するように、夜ごとに変形されることが可能である。そのような高度なセットアップは、最終的に、時間を節約し、便利さを向上させることが可能である。イベントスケジューラは、毎月のビュー、および/または毎日のビューを含むことが可能であり、毎日のビューは、例えば、時間によって細分されている。新たなイベントが追加された後、適切なビューが、更新されることが可能である。
【0205】
図38は、拡張されたスケジューリングモジュールにリンクされた変形能力の例示的なスクリーンショットである。変形能力に関して、ジュークボックスは、事前定義されたマスタジュークボックスに(例えば、入力領域3802を介して)、特定のジュークボックスに(例えば、入力領域3804を介して、例えば、所有経営者または運用者によって前に定義されたジュークボックス)、または新たなカスタム音楽リストに(例えば、入力領域3806を介して)変形されることが可能である。特に、ジュークボックスの各変形に関するスナップショットが、とられることが可能であり、関連するデータ(例えば、日付、時刻、再生リスト)が、そのスナップショットとともに格納される。これは、変形プロセスを容易にすることが可能であり、また、所有経営者が、変形を(例えば、それらの変形が、あまり人気がない、それほど成功ではないなどの場合に)「アンドゥする」ことができるようにすることも可能である。次に、ユーザは、「schedule this setting」ボタン3808を選択することにより、他のイベントと同様に、変形をスケジュールすることができる。
【0206】
「schedule this setting」ボタン3808は、他のイベントスケジューリングの場合と同様に、カレンダスケジューリング構成要素を立ち上げることができる。
図39は、スケジューリングカレンダの例示的なスクリーンショットである。スケジューリングカレンダは、月ごとのビュー3902とともに、毎日のビュー3904も有することが可能である。毎日のビュー3904は、半時間単位、1時間単位などで細分されてもよく、ある特定の日に関する他の任意のイベントスケジュールを示してもよい。
【0207】
また、運用者は、サブユーザアカウントをセットアップしてもよく、そのようなサブユーザは、制限されたロケーションアクセスを有する。
【0208】
他の機能は、拡張されたロケーションセットアップフィーチャを含むことが可能である。
【0209】
本開示は、本発明を、ある特定の実施形態、特定のハードウェア構成要素およびハードウェア構成、特定のソフトウェア構成などに限定するものと解釈されるべきでない、いくつかの用語を使用してきた。例えば、例えば、多くのフィーチャおよび例が、バー内、パブ内、または他の環境内における、それらのフィーチャおよび例の存在に関連して説明されてきた。しかし、本発明の例示的な実施形態に存在するフィーチャは、ジュークボックス(または複数のジュークボックス)が配置されることが可能な任意のロケーションにおいて使用されるように適合可能であることが理解されよう。同様に、いくつかのフィーチャおよび機能が、「ユーザ」、「オーナー」、「運用者」、「利用客」などによる使用に関連して説明されるが、これらの用語は、一般的であり、選択される環境、および使用されるフィーチャに依存して、ほとんどの場合において、互いに区別なく使用されることが可能であることが理解されよう。例えば、初期の曲選択をオーナーおよび/または運用者に制限することが有利である可能性があるが、いくつかの例示的な実施形態では、利用客が、初期の曲選択においてある役割を果たしてもよい。
【0210】
さらに、実施形態が構築されることが可能な1つの仕方を表すに過ぎない特定のハードウェア組合せ、および特定のハードウェア構成が、開示されている。中央サーバは、一部の例示的な実施形態では、機能するジュークボックスを可能にするのに必要なあらゆる種類のサービスを一貫して提供するように、一緒に、または別々に動作する1つまたは複数のサーバから成ることが可能である。例えば、サーバのクラスタは、仮想中央サーバを含み、1つのサーバが、メディアを提供し、別のサーバが、メンバシップを追跡し、さらに別のサーバが、使用許可を処理するといった具合であることが可能である。
【0211】
同様に、本明細書で説明されるローカルサーバは、ジュークボックスに組み込まれることが可能である。例えば、ローカルサーバは、ジュークボックス内部の組み込まれた大容量記憶デバイスの一部(例えば、パーティション)として存在するものの、独立して機能するように見えることが可能である。実際、ハードディスクが、より大きく、より安価になるにつれ、ハードディスクは、好ましくは、ローカルサーバの機能を果たすことが可能である。1つの現在、好ましい実施形態は、出荷時ドライブとして25,000の曲を含む120GBハードドライブを含む。しかし、現在、知られている、または今後、開発されるフラッシュメディア、または任意の記憶媒体(または、これらの組合せ)が、ある特定のジュークボックスアプリケーションに関するシステム設計者の所望に依存して、出荷時ドライブ、拡張されたメディアストレージ、またはローカルサーバとして使用されてもよい。つまり、本発明は、任意の特定のストレージ技術またはストレージ構成に限定されるのではなく、任意の適切なストレージ技術を使用して実施されることが可能である。
【0212】
また、「曲」という用語が、ときとして、以上の説明において使用されてきたが、この用語は、本発明の範囲を限定することを意図しておらず、任意のメディアインスタンス、または任意の複数のメディアインスタンス(例えば、曲、ビデオ、曲/ビデオの組合せ、データ、情報など)が、本明細書の任意の実施形態において使用されることが可能であり、やはり、本発明の意図される範囲内に含まれる。
【0213】
最後に、本明細書で提示されるスクリーンショットおよびソフトウェア構成は、本明細書で開示されるフィーチャを編成し、表示するための1つの好ましい方法に過ぎないことが理解されよう。他の構成も可能であり、したがって、本明細書で企図される。
【0214】
本発明の好ましい態様が、例示され、本明細書で説明されてきたが、様々な変更および/または変形が行われることが可能であることが、当業者には明白であろう。このため、本明細書の特定の説明は、単に例示的であることが意図され、添付の特許請求の範囲より狭く本発明を限定することを意図するものではない。